JP2017057057A - エレベータードア異常診断装置、エレベータードア異常診断方法及びエレベーターシステム - Google Patents

エレベータードア異常診断装置、エレベータードア異常診断方法及びエレベーターシステム Download PDF

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Abstract

【課題】リンク式ドアの経年劣化による異常を捉えられないため、リンク機構の故障を未然に防止することができない。
【解決手段】エレベーター制御装置20は、かごドアスイッチ動作位置計算部22と、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26と、を備える。かごドアスイッチ動作位置計算部22は、リンク機構により開閉するリンク式ドア7の開閉状態を検出するかごドアスイッチ8の動作位置を、かごドアスイッチ8の計測値として計算する。かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、かごドアスイッチ8の計測値が規定値の範囲外であるときに、リンク式ドア7に異常が生じたと判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーターのリンク式ドアの異常を診断するために用いられるエレベータードア異常診断装置、エレベータードア異常診断方法及びエレベーターシステムに関する。
エレベータードアには、リンク機構を有さないリンクレスドアと、リンク機構を有するリンク式ドアの2種類が存在する。リンク式ドアは、リンク機構が複雑なため据付作業が困難となる。このようなエレベータードアの据付作業を容易とするために、下記の特許文献1及び2に開示された技術が知られている。
特許文献1には、エレベータードアを仮固定し、リンクの接続点に位置調整手段を設けて、調整可能とし据付精度を高める技術が提案されている。
特許文献2には、リンクレスドアにおいて、各エレベーターのドアスイッチの動作距離をロータリーエンコーダーのパルスから距離に換算し、規定された動作距離との比較により各ドアスイッチの動作や取り付け位置の良否を判断する診断技術が提案されている。
特開平10−203765号公報 特開平7−309565号公報
ところで、エレベーターが長年使用されると、リンク機構の可動部が摩滅する等により、リンク式ドアの開閉位置が据付時とは変わることがある。しかし、特許文献1に開示された技術は、リンク式ドアの据付時だけに適用されるに過ぎず、リンク式ドアの経年劣化による異常を捉えられないため、リンク式ドアの動作不良を未然に防止できなかった。
また、既存のエレベータードアを残したまま、エレベータードアの開閉を制御するドア制御装置や、エレベーターシステム全体を制御するエレベーター制御装置だけを新品に交換する要望がある。しかし、リンク式ドアに対するリンク機構の据付状態が不良であれば、特許文献2に示されるリンクレスドアの診断技術を用いても、開閉点検装置の作動位置の計測値に誤差が発生する。このため、リンク式ドアの異常を精度良く判定することができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、リンク式ドアの異常を判定することを目的とする。
本発明は、リンク機構により開閉するエレベータードアの開閉状態を検出するドア開閉検出部の動作位置を、ドア開閉検出部の計測値として計算する。そして、ドア開閉検出部の計測値が規定値の範囲外であるときに、エレベータードアに異常が生じたと判定する。
本発明によれば、ドア開閉検出部の動作位置の異常有無を診断することで、リンク式ドアの異常を速やかに判定することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例に係るエレベーターシステムの構成例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態例に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係る初期状態のリンク機構の構成例を示す拡大図である。 本発明の一実施の形態例に係るプーリ角度θを45°、85°に変えたときにおけるリンク機構の動作例を示す拡大図である。 本発明の一実施の形態例に係るプーリ角度θを125°、145°に変えたときにおけるリンク機構の動作例を示す拡大図である。 本発明の一実施の形態例に係るリンク式ドアの開閉時におけるプーリ角度θとドア移動量Xdの計測値との関係の一例を示すグラフである。 本発明の一実施の形態例に係るかごドアスイッチの動作位置の異常有無を診断する処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係るプーリ角度誤差を補正する処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[1.一実施の形態例]
図1は、エレベーターシステム1の構成例を示す概要図である。
始めに、エレベーターシステム1の各部の構成例について説明する。
エレベーターシステム1は、リンク式ドア7(エレベータードアの一例)と、リンク式ドア7を駆動するドア駆動部9に加えて、ドア制御装置10と、エレベーター制御装置20とを備える。本実施の形態例に係るエレベーター制御装置20は、リンク式ドア7の異常を診断するエレベータードア異常診断装置の一例として用いられる。ただし、ドア制御装置10とエレベーター制御装置20とを合わせて、エレベータードア異常診断装置として用いられる場合もある。
ドア駆動部9は、乗りかごの上部(リンク式ドア7の上部)に設けられており、建屋に設けられた昇降路内を不図示の乗りかごと共に昇降する。そして、ドア駆動部9の動作により、リンク式ドア7が開閉する。ドア駆動部9は、ドアモーター2、ロータリーエンコーダー3、ドア駆動チェーン4、プーリ5、連結リンク6、かごドアスイッチ8を備える。プーリ5及び連結リンク6を「リンク機構」と呼ぶ。
ドアモーター2(回転駆動部の一例)は、ドア制御装置10からの制御信号に応じて正逆回転する。
ロータリーエンコーダー3(回転量計測部の一例)は、ドアモーター2の回転方向及び回転量に基づくリンク式ドア7のドア移動信号(ドア移動量情報)をドア制御装置10に出力する。このドア移動信号に含まれるドアモーター2の回転量は、プーリ5の基準角度からの回転角度(「プーリ角度」と呼ぶ。)に対応する値である。
ドア駆動チェーン4は、ドアモーター2の駆動軸と、プーリ5の外周溝に巻き掛けられ、ドアモーター2の回転力をプーリ5に伝達する。
プーリ5は、ドア駆動チェーン4から伝達された回転力により時計回り又は反時計回りに回転する。
連結リンク6は、複数の関節を有する折れリンクであり、プーリ5とリンク式ドア7を連結している。連結リンク6は、プーリ5が回転すると、関節を介して変形し、プーリ5の回転運動を変換した直線運動をリンク式ドア7に伝達することでリンク式ドア7を開閉する。
リンク式ドア7は、2枚のドア7a,7bが連動して開閉する両開きのエレベータードアであり、リンク機構により乗りかごが目的階に停止すると開き、乗りかごが移動する際には閉じる。図1には、閉状態のリンク式ドア7の例が示されている。
かごドアスイッチ8(ドア開閉検出部の一例)は、リンク式ドア7が閉状態であることを確認する目的で乗りかごの上部(リンク式ドア7の上部)に取り付けられている。かごドアスイッチ8は、通常、リンク式ドア7の閉端から10±1mmの箇所に取り付けられている。かごドアスイッチ8の取り付け位置は、図中にかごドアスイッチ動作位置P1として示される。かごドアスイッチ8は、リンク式ドア7が開くとオフになり、リンク式ドア7が閉まるとオンになるかごドアスイッチ動作信号をドア制御装置10に出力する。
ドア制御装置10は、リンク式ドア7の上部に設けられ、ドア駆動部9の動作を制御する。ドア制御装置10は、エレベータードア制御部11、かごドアスイッチ動作信号取込部12、かごドア移動量計算部13を備える。
エレベータードア制御部11は、かごドア開閉処理部21の指示に従い、ドア駆動部9のリンク機構の動作を制御する。このため、エレベータードア制御部11は、ドアモーター2、ロータリーエンコーダー3に接続されており、ドアモーター2の回転を制御し、ロータリーエンコーダー3からドア移動信号を取得することが可能である。
かごドアスイッチ動作信号取込部12は、かごドアスイッチ8からかごドアスイッチ動作信号を取り込む。
かごドア移動量計算部13は、ロータリーエンコーダー3から取り込んだドア移動信号に基づいて、後述するリンク関数を用いてリンク式ドア7の移動量を計算する。
エレベーター制御装置20は、昇降路上部の不図示の制御室に設けられ、エレベーターシステム1全体の動作を制御する。エレベーター制御装置20は、かごドア開閉処理部21、かごドアスイッチ動作位置計算部22、かごドアスイッチ動作位置実寸値取込部23、プーリ角度誤差算出部24、プーリ角度誤差補正部25、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26を備える。
かごドア開閉処理部21(ドア開閉処理部の一例)は、リンク式ドア7の開閉をドア制御装置10に指示する。
かごドアスイッチ動作位置計算部22(動作位置計算部の一例)は、かごドアスイッチ8の動作位置(「かごドアスイッチ動作位置」と呼ぶ。)を、かごドアスイッチ8の計測値として計算する。かごドアスイッチ動作位置計算部22は、ドア駆動部9からドア移動信号を受信することで、後述するリンク関数を用いてリンク式ドア7の移動量を計算することもできる。
かごドアスイッチ動作位置実寸値取込部23は、エレベーター制御装置20に接続された保守用端末装置30からかごドアスイッチ動作位置の実寸値を取り込む。
プーリ角度誤差算出部24は、後述する図6に示すグラフにより、かごドアスイッチ8の計測値と、かごドアスイッチ8の実寸値との差に基づいて、リンク機構の据付誤差を算出する。本実施の形態例では、リンク機構の据付誤差を、プーリ角度の初期値と、プーリ角度の理想値との誤差であるプーリ角度誤差としている。プーリ角度の理想値とは、リンク機構を調整して求められる値であり、プーリ角度の初期値が理想値であれば、リンク式ドア7が規定値(閉端から10±1mm)まで移動したときに、かごドアスイッチ8がオン又はオフすることが保証される。このため、プーリ角度誤差補正部25は、後述するリンク関数に用いられるプーリ角度の初期値が理想値となるようにプーリ角度誤差を補正する。
かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、プーリ角度誤差補正部25によりプーリ角度が補正されたかどうかを監視する。そして、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、かごドアスイッチ8の計測値が規定値の範囲外であるときに、リンク式ドア7に異常が生じたと判定し、外部(例えば、監視センター)にアラートを発報する。
保守用端末装置30(端末装置の一例)は、エレベーターシステム1を保守する作業員によって操作される。この保守用端末装置30は、エレベーター制御装置20に有線又は無線で接続されることにより、エレベーター制御装置20に動作を指示したり、エレベーター制御装置20から信号を受信したりする。
次に、エレベーターシステム1の各部の動作例について説明する。
ドア制御装置10のエレベータードア制御部11は、エレベーター制御装置20のかごドア開閉処理部21の指示により、ドアモーター2に開指令又は閉指令を出力し、リンク式ドア7の開閉制御を行う。ドアモーター2が回転すると、ドアモーター2に巻き掛けられたドア駆動チェーン4がプーリ5を回転駆動させる。
ロータリーエンコーダー3は、ドアモーター2の回転量及び回転方向を計測可能であり、ドアモーター2の回転量及び回転方向に応じたドア移動信号をエレベータードア制御部11に出力する。
かごドアスイッチ8は、開動作するリンク式ドア7が閉端から10mmだけ開いた時点で、かごドアスイッチ8がオフされたことを示すかごドアスイッチ動作信号をドア制御装置10に出力する。また、かごドアスイッチ8は、閉動作するリンク式ドア7が閉端から10mmまで閉じた時点で、かごドアスイッチ8がオンされたことを示すかごドアスイッチ動作信号をドア制御装置10に出力する。本実施の形態例では、かごドアスイッチ動作位置をリンク式ドア7の閉端から10±1mmとしているが、他の値としてもよい。
ドア制御装置10のかごドアスイッチ動作信号取込部12は、かごドアスイッチ8からかごドアスイッチ動作信号を取り込む。
かごドア移動量計算部13は、ロータリーエンコーダー3からドア移動信号を取込み、後述するリンク関数に基づいてリンク式ドア7の移動量を計算する。後述するようにプーリ5のプーリ角度の初期値が理想値と異なっていれば、かごドア移動量計算部13は、プーリ角度誤差を補正したプーリ角度が適用されたリンク関数によりリンク式ドア7の移動量を計算する。
そして、エレベータードア制御部11は、かごドアスイッチ8のオン/オフ状態と、リンク式ドア7の移動量をエレベーター制御装置20に送信する。
エレベーター制御装置20には、ドア駆動部9から入力する信号の他、乗りかごの移動速度、リンク式ドア7の開閉状態等の各種信号が入力される。そして、エレベーター制御装置20は、エレベーターシステム1全体の制御を行っている。
かごドア開閉処理部21は、エレベータードア制御部11にリンク式ドア7の開閉を指示する。
かごドアスイッチ動作位置計算部22は、ドア制御装置10から受信した、かごドアスイッチ8のオン/オフ情報(かごドアスイッチ8の動作タイミング)と、リンク式ドア7のドア移動量に基づいて、かごドアスイッチ動作位置の計算を行う。例えば、かごドアスイッチ動作位置計算部22は、かごドアスイッチ8が動作したときにドア移動信号から求まるプーリ角度をリンク関数に入れてドア移動量を計算し、このドア移動量を、かごドアスイッチ動作位置として計算することができる。
かごドアスイッチ動作位置実寸値取込部23は、作業員が、かごドアスイッチ動作位置の寸法を調整し、実測した、かごドアスイッチ動作位置の実寸値を保守用端末装置30から取込む。なお、かごドアスイッチ動作位置の実寸値は、作業員が常に携帯している保守用端末装置30によって入力されるが、その他の方法(例えば、乗りかごに取り付けられた位置センサ)で入力されてもよい。
プーリ角度誤差算出部24は、かごドアスイッチ動作位置の計測値と、かごドアスイッチ動作位置の実寸値との差に基づいて、プーリ角度の初期値が理想値からどの程度の差があるのかをプーリ角度誤差として算出している。プーリ角度の差は、後述する図6に示されるプーリ角度と、ドア移動量の計測値との関係を示すグラフに基づいて特定される。
プーリ角度誤差補正部25は、プーリ角度誤差算出部24にて算出したプーリ角度誤差に基づいて、理想値に補正したプーリ角度の初期値をリンク関数に適用する。
かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、かごドアスイッチ動作位置の計測値が規定値の範囲外にあれば、リンク式ドア7に異常が生じたと判定する。リンク式ドア7の異常は、リンク式ドア7にリンク機構を取り付ける際、又はリンク機構が経年劣化した際に生じる。リンク式ドア7にリンク機構を取り付ける際、プーリ角度が補正されない場合もあるため、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26が動作する時点で、プーリ角度が補正されていることは必須ではない。
保守用端末装置30は、保守点検を行う作業員が携行するもので、保守点検時にエレベーター制御装置20に接続される。保守用端末装置30は、エレベーター制御装置20から故障内容や運転状況を確認するための情報を受信したり、エレベーター制御装置20に必要な情報を送信したりする機能を有している。
<計算機のハードウェア構成例>
次に、エレベーターシステム1の各装置を構成する計算機Cのハードウェア構成を説明する。
図2は、計算機Cのハードウェア構成例を示すブロック図である。
計算機Cは、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。ドア制御装置10、エレベーター制御装置20、保守用端末装置30は、それぞれ計算機Cによって構成される。計算機Cは、バスC4にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)C1、ROM(Read Only Memory)C2、RAM(Random Access Memory)C3を備える。さらに、計算機Cは、表示部C5、操作部C6、不揮発性ストレージC7、ネットワークインタフェースC8とを備える。
CPU C1は、本実施の形態例に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM C2から読み出して実行する。RAM C3には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。表示部C5は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機Cで行われる処理の結果等をユーザに表示する。操作部C6には、例えば、キーボード、マウス等が用いられ、ユーザが所定の操作入力、指示を行うことが可能である。なお、ドア制御装置10、エレベーター制御装置20は、表示部C5、操作部C6を必ずしも備えていない。また、ドア制御装置10、エレベーター制御装置20の動作状況はエレベーター制御装置20に接続された保守用端末装置30から監視することも可能である。
不揮発性ストレージC7としては、例えば、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージC7には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機Cを機能させるためのプログラムが記録されている。ネットワークインタフェースC8には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、端子が接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを送受信することが可能である。これにより、エレベーター制御装置20は、ネットワークを介して外部の監視センター等にエレベーターシステム1の動作異常を示すアラートを発報することができる。
次に、リンク機構及びリンク関数の詳細について図3〜図6にて説明する。
図3は、初期状態のリンク機構の拡大図である。このリンク機構は、リンク式ドア7を閉め切ったときの初期状態が示されている。
プーリ5の中心箇所と、中心から所定距離(<プーリ半径r)の箇所の2点に連結リンク6のロッド6aが接続される。このロッド6aの両端には、それぞれドア7a,7bを開閉するための2本のロッド6b,6cが接続される。また、プーリ5には、プーリ5の回転を補助するための錘5aが取り付けられている。なお、リンク式ドア7に垂直に接続される連結リンク6のロッドは不図示とする。
リンク機構において、プーリ角度θは、作業員がプーリ5及び連結リンク6を少しずつ動かすことで調整される。図3には、プーリ5の中心を通る水平線から見て15°の傾斜角を基準角度とし、基準角度に5°を加えた値が初期状態のリンク機構におけるプーリ角度θの初期値となっていることが示される。プーリ角度θが5°であれば、後述する図6に示すようにプーリ角度θが理想値に一致する。このとき、リンク式ドア7が閉状態となる。
上述したようにリンク関数は、かごドア移動量計算部13が、ロータリーエンコーダー3から得られるドア移動信号(プーリ角度θの値)を、図4、図5に示すリンク式ドア7のかごドア移動量Xdに換算するための関数であり、次式(1)で表される。かごドア移動量Xdは、リンク式ドア7の開閉時の移動量を表す。
なお、図3にはリンク式ドア7が閉状態であるときのリンク機構の様子が示されており、リンク機構が初期状態であればリンク式ドア7の移動量は0であるため、図中にかごドア移動量Xdは表れない。
Figure 2017057057
式(1)において、リンク長さL1が連結リンク6の長さを表し、プーリ半径rがプーリ5の半径を表し、プーリ角度θがリンク式ドア7の開閉に伴い可変するプーリ5の回転角度を表す。また、リンク支点位置W1がプーリ5の中心から見た連結リンク6の支点6dの位置を表す。このリンク関数は、かごドアスイッチ動作位置計算部22によっても用いられる。
図4と図5は、プーリ角度θを変えたときにおけるリンク機構の動作例を示す。図4と図5に示すプーリ角度θについても、図3に示した基準角度から求められるものとする。
図4Aは、プーリ角度θが45°である場合のリンク機構の動作例を示す。プーリ5が時計回りに回転するにつれてプーリ5に接続された連結リンク6が移動し、リンク式ドア7が開いていく。プーリ角度θが45°であるときにはリンク式ドア7が開きつつある。そして、連結リンク6の支点6dは、プーリ5の中心と同じ高さで水平方向に移動する。このため、連結リンク6の支点6dの水平方向への移動量がそのままリンク式ドア7の移動量Xdとなる。
図4Bはプーリ角度θが85°である場合、図5Cはプーリ角度θが125°である場合、図5Dはプーリ角度θが145°である場合におけるリンク機構の動作例を示す。このように、プーリ5が時計回りに回転し、プーリ角度θが大きくなるにつれてリンク式ドア7が開き、プーリ角度θが145°であるときにリンク式ドア7が全開となる。
逆に、図5D、図5C、図4B、図4Aの順でプーリ5が反時計回りに回転すると、開状態のリンク式ドア7が閉状態となる。
図6は、リンク式ドア7の開閉時におけるプーリ角度θとドア移動量Xdの計測値との関係の一例を示すグラフである。
図6に示すように、かごドア移動量Xdの計測値(計算結果)は、リンク式ドア7の開動作に伴い、プーリ角度θと共に増加する関係となる。図6に示すグラフは、式(1)で示されるリンク関数により作図される。ここで、リンク式ドア7が閉端から10mm開いた時点でオフするようにかごドアスイッチ8が取り付けられているものとする。
図6のグラフにおいて、θはプーリ角度θの初期値が理想値だった場合の角度(図中では例として5°に設定)である。プーリ角度θの初期値がθである時におけるプーリ角度θとかごドア移動量Xdの変化を実線40で表す。
θはプーリ角度θの初期値が理想値よりもマイナスだった場合の角度(図中では例として0°に設定)である。プーリ角度θの初期値がθである時におけるプーリ角度θとかごドア移動量Xdの変化を破線41で表す。
θはプーリ角度θの初期値が理想値よりもプラスだった場合の角度(図中では例として10°に設定)である。プーリ角度θの初期値がθである時におけるプーリ角度θとかごドア移動量Xdの変化を一点鎖線42で表す。
リンク式ドア7が理想的な据付状態であれば、実線のようにかごドアスイッチ8の動作時に、かごドア移動量Xdの計測値も10mmとなり、かごドアスイッチ動作位置を正確に計測可能である。図6では、プーリ角度θが20°である時を、かごドアスイッチ8の動作タイミングとした例が示されている。
図3〜図5に示したようにリンク機構のプーリ角度θが適正に調整されていたとしても、リンク機構が経年劣化すると、連結リンク6の据付状態が変わりうる。そして、初期状態のリンク機構におけるプーリ角度θの値がθ(例えば、5°)から変わると、リンク式ドア7が意図した位置に正確に動作しないため、かごドアスイッチ動作位置についても変わりうる。このようにリンク式ドア7が理想的な据付状態ではなくなると、かごドア移動量Xdの計測結果と、かごドアスイッチ動作位置の実寸値とは誤差が生じる。このように誤差が生じるのは、式(1)で示されるリンク関数は、リンク式ドア7が理想的な据付状態で据え付けられ、プーリ角度θの初期値が理想値であることを前提としているためである。
このため、破線41に示したように、プーリ角度θの初期値が理想値よりもマイナスだった場合は、かごドア移動量Xdの計測結果に誤差が発生し、かごドア移動量Xdの計測値が実寸値よりも大きく算出されてしまう。例えば、図6では、かごドア移動量Xdの計測値が16mmと算出されたことが示される。
また、一点鎖線42に示したように、プーリ角度θの初期値が理想値よりもプラスだった場合においても、かごドア移動量Xdの計測結果に誤差が発生し、かごドア移動量Xdの計測値が実寸値よりも小さく算出されてしまう。例えば、図6では、かごドア移動量Xdの計測値が6mmと算出されたことが示される。
このため、かごドア移動量Xdの計測値が正しい値となるように、プーリ角度θを補正する必要がある。
次に、エレベーター制御装置20が、かごドアスイッチ動作位置の異常有無を診断する処理について図7と図8を参照して説明する。図7と図8に示す各処理は、本実施の形態例に係るエレベータードア異常診断装置が実施するエレベータードア異常診断方法の一例を示すものである。
図7は、かごドアスイッチ動作位置の異常有無を診断する処理の例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、リンク機構及びかごドアスイッチ8の動作位置の調整が完了した後、エレベーターシステム1が通常運用されている間に実施される。
始めに、エレベーター制御装置20のかごドア開閉処理部21は、エレベータードア制御部11によるリンク式ドア7の開指令があるか否かをチェックする(S1)。リンク式ドア7の開指令が無い場合(S1のNo)、かごドア開閉処理部21は、本処理を終了する。
一方、リンク式ドア7の開指令がある場合(S1のYes)、かごドア開閉処理部21は、プーリ角度誤差補正部25が既にプーリ角度誤差を補正済みであるか否かをチェックする(S2)。プーリ角度誤差が補正済であるか否かは、例えばエレベーター制御装置20を構成するRAM C3の所定領域にプーリ角度誤差を補正済である旨の設定がされているか否かにより判断される。
プーリ角度誤差を補正済みでない場合(S2のNo)、かごドア開閉処理部21は、本処理を終了する。プーリ角度誤差を補正済である場合(S2のYes)、かごドアスイッチ動作位置計算部22は、かごドアスイッチ動作位置を計測する処理を実行する(S3)。
次に、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、かごドアスイッチ動作位置計算部22により計測された、かごドアスイッチ動作位置(計測値)が規定値内に収まっているか否かをチェックする(S4)。ここで、リンク式ドア7の閉端から9mmを規定値下限とし、リンク式ドア7の閉端から11mmを規定値上限とする。
かごドアスイッチ動作位置が規定値内に収まっている場合(S4のYes)、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は異常無しと判定し、本処理を終了する。かごドアスイッチ動作位置が規定値内に収まっていない場合(S4のNo)、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、かごドアスイッチ動作位置に異常が発生したと判定し(S5)、処理を終了する。
かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、かごドアスイッチ動作位置に異常が発生したと判定した場合、外部の管理センターにアラートを発報する。これにより、作業員にリンク式ドア7の是正が指示される。
次に、プーリ角度誤差を補正する処理について説明する。
図8は、プーリ角度誤差を補正する処理の例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、作業員がリンク機構の調整を行う際に、エレベーター制御装置20によって実施される。
始めに、エレベーター制御装置20は、作業員の操作によって保守用端末装置30からプーリ角度θの補正処理が要求されたか否かをチェックする(S11)。プーリ角度θの補正処理が要求されていない場合(S11のNo)、エレベーター制御装置20は、本処理を終了する。
プーリ角度θの補正処理が要求された場合(S11のYes)、現地にて作業員が、リンク式ドア7の閉端から10±1mmの規定値の範囲内にかごドアスイッチ8を取り付ける(S12)。
次に、作業員は、かごドアスイッチ動作位置の実寸値を測定し、保守用端末装置30を使用して、かごドアスイッチ動作位置の実寸値をエレベーター制御装置20に入力する(S13)。かごドアスイッチ動作位置の実寸値は、かごドアスイッチ動作位置実寸値取込部23によって取り込まれる。かごドアスイッチ動作位置の実寸値が入力された後は、作業員が保守用端末装置30を使用して、エレベーター制御装置20にリンク式ドア7の開閉指令を要求する(S14)。
次に、エレベーター制御装置20は、かごドアスイッチ動作位置を計測する。このとき、かごドア開閉処理部21は、ドア制御装置10にリンク式ドア7の開閉指令を行う。そして、かごドアスイッチ動作位置計算部22は、かごドアスイッチ動作信号、ロータリーエンコーダー3からのドア移動信号、及びリンク関数の式(1)に基づいて、かごドアスイッチ動作位置を計測する(S15)。
次に、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、かごドアスイッチ動作位置の計測値と、ステップS13にて保守用端末装置30から入力された、かごドアスイッチ動作位置の実寸値とを比較する(S16)。そして、かごドアスイッチ動作位置の計測値と実寸値が等しいか否かをチェックする(S17)。
かごドアスイッチ動作位置の計測値と実寸値が等しければ(S17のYes)、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、計測誤差無しと判断する。この場合、プーリ角度誤差補正部25はプーリ角度θの補正処理を実施しない(S18)。そして、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、例えば、RAM C3内の所定領域にプーリ角度誤差を補正済みと設定し(S21)、処理を終了する。
一方、かごドアスイッチ動作位置の計測値と実寸値が異なっていれば(S17のNo)、プーリ角度誤差算出部24は、現在のプーリ角度が理想値からどの程度ズレているのかを算出する(S19)。そして、プーリ角度誤差補正部25は、理想値からのズレ分の値を補正値として式(1)に加え(S20)、プーリ角度誤差を補正する。そして、かごドアスイッチ動作位置異常判定部26は、例えば、RAM C3内の所定領域にプーリ角度誤差補正済みと設定し(S21)、処理を終了する。
プーリ角度θの補正値を算出し、プーリ角度θを補正する方法としては、図6を例に説明する。例えば、かごドアスイッチ動作位置実寸値が10mmと入力されているのにも関らず、計測値が6mmと算出された場合は、プーリ角度θの初期値が理想値のθよりも+5°であると言える。この場合、プーリ角度誤差補正部25は、補正分−5°を式(1)のプーリ角度θに加えてプーリ角度誤差を補正する。これによりリンク関数で用いられるプーリ角度θの値が理想値に補正され、かごドア移動量の計測値と、かごドアスイッチ動作位置の実寸値とが一致する。
以上説明した一実施の形態例に係るエレベーターシステム1によれば、かごドアスイッチ動作位置の計測値と、実寸値との差に基づいて、リンク式ドア7の開閉状態の異常を検出することができる。例えば、リンク式ドア7の閉端や戸袋に異物が溜まってリンク式ドア7が完全に閉まり切らない場合には、かごドアスイッチ8が適正位置にないためリンク式ドア7に異常が発生したことを判定することができる。
また、リンク式ドア7及びリンク機構の設置時には、リンク機構のプーリ角度誤差を補正する。また、既存の乗りかご、ドア駆動部9を残したまま、従来のドア制御装置、エレベーター制御装置を、新たなドア制御装置10、エレベーター制御装置20に交換する時には、経年劣化した既存のリンク機構のプーリ角度誤差を補正する。このようにプーリ角度誤差を補正することにより、かごドア移動量計算部13が計算するドア移動量の計測値を適正な範囲に収めることができる。このようにかごドアスイッチ8の調整が容易になると共に、かごドアスイッチ動作位置が規定値からズレた場合には、エレベーター制御装置20から発報されたアラートにより速やかにかごドアスイッチ8の調整を作業員に指示することができる。
[2.変形例]
なお、ドア制御装置10とエレベーター制御装置20は一体とすることもできる。また、保守用端末装置30から、かごドアスイッチ動作位置を入力する機能をエレベーター制御装置20に設けてもよい。
また、かごドア開閉処理部21は、ステップS2に示すプーリ角度誤差を補正済みであるか否かをチェックする処理を回避して、ステップS1,S3,S4,S5の順に処理を行うこともできる。この場合であっても、かごドアスイッチ動作位置の異常を判定する処理に支障はない。
また、乗りかごには、かごドアスイッチ8の動作位置の実寸値を計測する位置検出部を設けておき、定期的にエレベーター制御装置20にかごドアスイッチ動作位置の実寸値を出力するようにしてもよい。この場合、かごドアスイッチ動作位置実寸値取込部23は、位置検出部から定期的にかごドアスイッチ動作位置の実寸値を取り込む。これによりエレベーター制御装置20は、保守用端末装置30が接続されなくても、かごドアスイッチ動作位置が適正位置にあるか否かを定期的に診断することができる。このため、作業員がエレベーター制御装置20まで出向かなくても、かごドアスイッチ動作位置に異常が発生したことが判定されると、アラートが外部に発報され、速やかに対応することが可能である。
また、リンク式ドア7は片開きのエレベータードアであってもよい。リンク式ドア7が片開きであっても、かごドアスイッチ動作位置を診断することが可能である。
また、かごドアスイッチ8は、リンク式ドア7の下部に設けてもよく、リンク式ドア7の戸袋に設けてもよい。
なお、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…エレベーターシステム、3…ロータリーエンコーダー、5…プーリ、6…連結リンク、7…リンク式ドア、8…かごドアスイッチ、9…ドア駆動部、10…ドア制御装置、20…エレベーター制御装置、21…かごドア開閉処理部、22…かごドアスイッチ動作位置計算部、23…かごドアスイッチ動作位置実寸値取込部、24…プーリ角度誤差算出部、25…プーリ角度誤差補正部、26…かごドアスイッチ動作位置異常判定部、30…保守用端末装置

Claims (7)

  1. リンク機構により開閉するエレベータードアの開閉状態を検出するドア開閉検出部の動作位置を、前記ドア開閉検出部の計測値として計算する動作位置計算部と、
    前記ドア開閉検出部の前記計測値が規定値の範囲外であるときに、前記エレベータードアに異常が生じたと判定する異常判定部と、を備える
    エレベータードア異常診断装置。
  2. さらに、リンク関数により前記エレベータードアの移動量を計算するドア移動量計算部と、
    前記ドア開閉検出部の前記動作位置の実寸値を取り込む実寸値取込部と、
    前記ドア開閉検出部の前記計測値と、前記実寸値との差に基づいて、前記リンク機構の据付誤差を算出する誤差算出部と、
    前記リンク機構の据付誤差を補正する誤差補正部と、を備え、
    前記ドア移動量計算部は、前記据付誤差が補正された前記リンク関数により前記エレベータードアの移動量を計算し、
    前記動作位置計算部は、前記ドア開閉検出部の動作タイミング、及び前記エレベータードアの移動量に基づいて、前記ドア開閉検出部の前記計測値を計算する
    請求項1に記載のエレベータードア異常診断装置。
  3. 前記リンク機構は、プーリ、前記プーリ及び前記エレベータードアを連結する連結リンクを備え、
    前記誤差算出部は、前記ドア開閉検出部の前記計測値と前記実寸値との差に基づいて、前記プーリのプーリ角度の初期値と理想値との差を前記据付誤差として算出し、
    前記誤差補正部は、前記据付誤差に基づいて、前記理想値に補正した前記プーリ角度の前記初期値を前記リンク関数に適用する
    請求項2に記載のエレベータードア異常診断装置。
  4. 前記リンク関数は、前記プーリを回転駆動する回転駆動部の回転量に基づいて前記エレベータードアの移動量を出力する関数である
    請求項3に記載のエレベータードア異常診断装置。
  5. 前記実寸値取込部は、保守端末、又は前記エレベータードアに取り付けられる位置検出部から、前記ドア開閉検出部の前記動作位置の実寸値を取り込む
    請求項4に記載のエレベータードア異常診断装置。
  6. リンク機構により開閉するエレベータードアの開閉状態を検出するドア開閉検出部の動作位置を、前記ドア開閉検出部の計測値として計算するステップと、
    前記ドア開閉検出部の前記計測値が規定値の範囲外であるときに、前記エレベータードアに異常が生じたと判定するステップと、を含む
    エレベータードア異常診断方法。
  7. リンク機構と、
    前記リンク機構により開閉されるエレベータードアと、
    前記エレベータードアの開閉状態を検出するドア開閉検出部と、
    前記ドア開閉検出部の動作位置を、前記ドア開閉検出部の計測値として計算する動作位置計算部と、
    前記ドア開閉検出部の前記計測値が規定値の範囲外であるときに、前記エレベータードアに異常が生じたと判定する異常判定部と、を備える
    エレベーターシステム。
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