JP6409965B2 - 故障診断装置及び故障診断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多軸型ロボットの故障を診断する故障診断装置及び故障診断方法に関する。
多関節型の産業用ロボットの故障診断方法として、従来では特許文献1が開示されている。特許文献1に開示された故障診断方法では、ロボットの動作中において所定周期毎にロボット関節軸の移動位置及び関節軸にかかる外乱トルクを検出し、検出された移動位置毎の外乱トルクの平均値を求めている。そして、この平均値と設定閾値とを比較し、平均値が設定閾値を超えている場合に、ロボットが異常または故障であると診断していた。
特開平9−174482号公報
しかしながら、外乱トルクは、作業を行うロボットに応じて変化する場合があるため、ロボット毎に予め異なる閾値を設定する必要があった。
本発明は上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、作業を行うロボットに係わらず、一定の閾値を用いて精度の高い故障診断が行うことができる故障診断装置及び故障診断方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、多軸型ロボットの故障を診断する故障診断装置及び故障診断方法であって、予め定めた定型作業を行っている時に検出された外乱トルクから外乱トルク参照値を算出する。この外乱トルク参照値を用いて、外乱トルクを補正し、補正後外乱トルクと閾値とを比較することにより故障診断を行う。
図1は、第1実施形態に係る故障診断装置23を含む故障診断システム100の全体構成を示すブロック図である。 図2は、外乱トルク(Tq)の算出方法の詳細を示すブロック図である。 図3は、図1の演算処理部18aの詳細を示すブロック図である。 図4(a)は、外乱トルク(Tqa、Tqb)の時間変化を示すグラフであり、図4(b)は、代表値が外乱トルク(Tq)の平均値であり、変化量が外乱トルク(Tq)の標準偏差である場合の補正後外乱トルク(Tqa’、Tqb’)を示すグラフである。 図5(a)は、図4(a)と同じ外乱トルク(Tqa、Tqb)の時間変化を示すグラフであり、図5(b)は、代表値が外乱トルク(Tq)の最小値であり、変化量が外乱トルク(Tq)の最大値と最小値との差である場合の補正後外乱トルク(Tqa’、Tqb’)を示すグラフである。 図6は、第1実施形態に係わる故障診断方法を示すフローチャートである。 図7は、第2実施形態に係る故障診断装置23を含む故障診断システム200の全体構成を示すブロック図である。 図8は、図7の演算処理部18bの詳細を示すブロック図である。 図9は、季節変動成分を考慮しない外乱トルク正常値(R’)の予測方法を説明するグラフである。 図10は、外乱トルクに占める季節変動成分を正弦波で近似することを説明するグラフである。 図11は、季節変動成分を考慮した外乱トルク正常値(R’)の予測方法を説明するグラフである。 図12は、第2実施形態における閾値(α)の設定方法の一例を示すフローチャートである。 図13は、整備・保全の実施により外乱トルク(Tq)が大きく減少する例を示すグラフである。
以下、本発明を適用した一実施形態について図面を参照して説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態に係る故障診断装置23を含む故障診断システム100の全体構成を説明する。故障診断システム100は、ロボット1と、故障診断装置23と、生産管理装置4とから構成される。故障診断装置23は、ロボット制御ユニット2と、故障診断ユニット3とを備える。
ロボット1は、多軸型ロボットの一例として、多軸機械のティーチングプレイバック型のロボットである。ロボット1は、動作軸である関節軸としてモータ駆動系を備えている。ロボットアーム5は、サーボモータ(以下、単にモータと言う)6により減速機8を介して駆動される。モータ6には、回転角位置および速度の検出器であるパルスコーダ(パルスジェネレータまたはエンコーダ)7が付帯されている。
ロボット制御ユニット2は、動作統括制御部9と、位置検出部24と、通信部10と、サーボ制御部11(トルク検出部の一例)と、サーボアンプ部14とを備えている。サーボ制御部11は、上位の動作統括制御部9からの指令を受けて、サーボアンプ部14を介してモータ6を駆動する。モータ6に付帯するパルスコーダ7は、モータ6の回転角位置および速度の制御処理のためのフィードバックループを、サーボ制御部11との間で形成している。
サーボ制御部11は、モータ6の回転角位置、速度、及び電流を制御するための処理を行うプロセッサ、制御プログラムを記憶するROM、設定値や各種パラメータを記憶する不揮発性記憶部を備えている。また、サーボ制御部11は、演算処理中におけるデータを一時記憶するRAM、パルスコーダ7からの位置フィードバックパルスを計数してモータ6の絶対回転角位置を検出するためのレジスタ等を備えている。
サーボ制御部11は、プロセッサに予めインストールされたコンピュータプログラムを実行させることにより、関節軸に加わる外乱トルク(Tq)を検出するための回路を構成する。サーボ制御部11は、上記回路として、外乱トルク演算部12及び状態データ取得部13を備える。
状態データ取得部13は、ロボット1の各関節軸の作動状態に関する各種のデータ(回転角位置、速度、電流を示すデータ)を定期的に収集する。外乱トルク演算部12は、状態データ取得部13が取得したデータに基づいて、外乱トルク(Tq)を演算する。外乱トルク演算部12により演算された外乱トルク(Tq)は通信部10を介して故障診断ユニット3に出力される。この構成により、サーボ制御部11はいわゆるソフトウェアサーボの形態をなしている。なお、外乱トルク(Tq)の算出方法の詳細は、図2を参照して後述する。外乱トルク(Tq)とは、モータ6に対するトルク指令値と、モータ6が発生しているトルクとの差異を示す。
なお、図1のようなモータ駆動系は、ロボット1が備える関節軸の数だけ必要となるが、図1では一軸分のみを図示して、それ以外のモータ駆動系は図示省略している。また、図1のモータ6と減速機8との間に変速歯車列が介装されることもある。
位置検出部24は、状態データ取得部13により取得されたモータ6の絶対回転角位置から、モータ6が設けられた関節軸の移動位置を検出する。位置検出部24により検出された関節軸の移動位置を示すデータは、外乱トルク(Tq)を示すデータと関連づけされた状態で、通信部10を介して故障診断ユニット3に出力される。故障診断ユニット3には、互いに関連づけされた関節軸の移動位置と外乱トルクの情報が伝達される。
動作統括制御部9は、サーボ制御部11及び位置検出部24の上位に位置してロボット1の動作の直接的な制御を司っている。通信部10は、後述する故障診断ユニット3の通信部15との間で、例えばLAN等により必要なデータの授受を行う。
故障診断ユニット3は、通信部15と、参照値データベース16と、外乱トルクデータベース17と、演算処理部18aとを備えている。通信部15は、先に述べたロボット制御ユニット2および生産管理装置4のそれぞれの通信部10、20との間で例えばLAN等により必要なデータの授受を行う。
外乱トルクデータベース17は、ロボット制御ユニット2から送信される、関節軸の移動位置に関連づけられた外乱トルク(Tq)を示すデータを逐次記憶する。外乱トルクデータベース17には、過去分の外乱トルク(Tq)が蓄積される。
演算処理部18aは、外乱トルクデータベース17に記憶された外乱トルク(Tq)に基づいて、能動的にロボット1の故障診断を実行する。演算処理部18aはメモリ機能を具備し、外乱トルクデータベース17にアクセスして得られたデータを一時的に記憶し、それらのデータをもとに故障診断を実行する。演算処理部18aの詳細は、図3を参照して後述する。
生産管理装置4は、例えば工場における生産ラインの稼働状況等を含む生産情報の管理を行う装置であり、通信部20と、生産情報データベース21とを備えている。通信部20は、故障診断ユニット3の通信部15との間で例えばLAN等により必要なデータの授受を行う。生産情報データベース21は、収集した各種の生産情報を記憶しておく機能を有する。したがって、生産情報データベース21には過去分の各種の生産情報が蓄積されることになる。なお、生産情報には、ロボット1や付帯設備の緊急停止情報や保全実績等の情報が含まれる。
図2を参照して、外乱トルク(Tq)の算出方法の一例を説明する。外乱トルク演算部12は、パルスコーダ7からの速度フィードバック信号により求められるモータ6の実速度Vrを微分して加速度を求める。この加速度に対してモータ6にかかる全てのイナーシャJを乗じて加速度トルクTaを求める。次に、加速度トルクTaを、サーボ制御部11の速度ループ処理で求められるモータ6へのトルク指令Tcから減じる。減算後の値に対して、さらにモーメントMを減じることにより、外乱トルクTbを求める。この後、所定のフィルタリング処理を施すことによって外乱の不規則成分を除去して、「外乱トルク(Tq)」を求める。このような処理をサーボ制御部11が所定のサンプリング周期毎に実行することにより、外乱トルク(Tq)を逐次検出することができる。
より具体的に、サーボ制御部11はレジスタを備えており、このレジスタは所定のサンプリング周期毎にパルスコーダ7からの位置のフィードバックパルスを計数してモータ6の絶対位置を求めている。そこで、サーボ制御部11はレジスタからモータ6の絶対位置を検出し、モータ6の絶対位置からモータ6が駆動する関節軸の回転角位置(移動位置)を求める。さらに、サーボ制御部11は、先に説明したように図2の処理を行って外乱トルク(Tq)を求めることができる。
図3を参照して、演算処理部18aの詳細を説明する。演算処理部18aは、マイクロプロセッサを備え、予めインストールされたプログラムを実行することにより、外乱トルクに基づいてロボット1の故障診断を行うための一連の演算処理回路を構成する。演算処理部18aは、一連の演算処理回路として、定型作業判断回路25と、参照値算出回路26と、トルク補正回路27と、故障診断回路28とを備える。
定型作業判断回路25は、位置検出部24により検出された関節軸の移動位置から、ロボット1が予め定めた定型作業を行っているか否かを判断する。「定型作業」とは、ロボット1が行う作業のうち、複数のロボットの間で作業の内容が共通する作業である。例えば、定型作業には、溶接ガンのガンチップを研磨してリフレッシュする研磨作業が含まれる。ロボット1がこの研磨作業を行うときの関節軸の移動位置は予め定められている。よって、定型作業判断回路25は、位置検出部24により検出された関節軸の移動位置から、ロボット1が予め定めた定型作業を行っているか否かを判断することができる。定型作業判断回路25は、外乱トルクデータベース17から外乱トルクに関連づけされた関節軸の移動位置のデータを読み出し、関節軸の移動位置から、定型作業を行っているか否かを判断する。
参照値算出回路26は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルク(Tq)から、外乱トルク参照値を算出する。参照値算出回路26は、定型作業を行っていると判断された関節軸の移動位置に関連づけされた外乱トルクを、外乱トルクデータベース17から読み出す。参照値算出回路26は、読み出した外乱トルクから(Tq)、外乱トルク参照値として、外乱トルク(Tq)の代表値及び外乱トルク(Tq)の変化量を算出する。外乱トルク(Tq)の代表値には、定型作業を行っている期間において検出された外乱トルク(Tq)の平均値、中央値、及び積分値が含まれる。外乱トルク(Tq)の変化量には、定型作業を行っている期間において検出された外乱トルク(Tq)の分散、偏差、標準偏差、及び最大値と最小値との差が含まれる。
トルク補正回路27は、参照値算出回路26により算出された外乱トルク参照値を用いて外乱トルク(Tq)を補正する。補正の対象となる外乱トルク(Tq)は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルクである。補正された外乱トルク(Tq)を、補正後外乱トルク(Tq’)と呼ぶ。トルク補正回路27は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルク(Tq)から代表値を減算し、減算後の値を変化量で除算することにより、補正後外乱トルク(Tq’)を取得する。トルク補正回路27は、作業を行う複数のロボット1の間で標準化された、補正後外乱トルク(Tq’)を取得することができる。
故障診断回路28は、トルク補正回路27により取得された補正後外乱トルク(Tq’)と閾値(α)とを比較することによりロボット1の故障診断を行う。具体的に、故障診断回路28は、補正後外乱トルク(Tq’)が閾値(α)よりも大きければ、ロボット1は故障していると判断することができる。第1実施形態で、閾値(α)は、予め定めた定型作業に固有な値であって、当該定型作業を行うロボット1に関わりなく、一定の値である。補正後外乱トルク(Tq’)が複数のロボット1の間で標準化された値であるため、閾値(α)は、ロボット1毎に変化しない。
図4及び図5を参照して、外乱トルク(Tq)の補正による標準化の具体例を説明する。図4は、代表値が外乱トルク(Tq)の平均値であり、変化量が外乱トルク(Tq)の標準偏差である場合の具体例を示す。図4(a)は、定型作業を行う2つのロボット1の外乱トルク(Tqa、Tqb)の時間変化を示す。ロボット1が異なるため、同じ定型作業を行ったとしても、検出された外乱トルク(Tqa、Tqb)に大きな違いに生じてしまう。この具体的には、外乱トルク(Tqa、Tqb)の相違は、外乱トルク(Tqa、Tqb)の平均値(RPa、RPb)と、標準偏差(VQa、VQb)で表すことができる。そこで、例えば、外乱トルク(Tqa)に関して、(1)式を用いて、補正後外乱トルク(Tqa’)を求める。同様にして、補正後外乱トルク(Tqb’)を求める。これにより、図4(b)に示すように、ロボット1間で標準化された補正後外乱トルク(Tqa’、Tqb’)を取得することができる。
Tqa’=(Tqa−RPa)/VQa ・・・(1)
補正後外乱トルク(Tqa’、Tqb’)の絶対値と閾値(α)との対比により、故障診断回路28は、故障診断を行うことができる。
図5は、代表値が外乱トルク(Tq)の最小値(mi)であり、変化量が外乱トルク(Tq)の最大値(Ma)と最小値(mi)との差(VQa、VQb)である場合の具体例を示す。この場合も、トルク補正回路27は、(1)式を用いて外乱トルク(Tq)の補正を行うことができる。図5の補正後外乱トルク(Tqa’、Tqb’)は、0〜1の間で標準化される点が、図4を相違する。図5(a)の外乱トルク(Tqa、Tqb)は、図4(a)のそれと同じである。
図6のフローチャートを参照して、第1実施形態に係わる故障診断方法を説明する。第1実施形態に係わる故障診断方法は、図1の故障診断装置23を用いて実行される。
ステップS01において、状態データ取得部13が、ロボット1の各関節軸の作動状態に関する各種のデータ(回転角位置、速度、電流を示すデータ)を収集し、外乱トルク演算部12は、状態データ取得部13が取得したデータに基づいて、外乱トルク(Tq)を演算する。外乱トルク演算部12により演算された外乱トルク(Tq)は通信部10を介して故障診断ユニット3に出力される。
ステップS03において、ステップS01で取得された外乱トルク(Tq)にリンクするように、位置検出部24は、状態データ取得部13により取得されたモータ6の絶対回転角位置から、モータ6が設けられた関節軸の移動位置を検出する。
ステップS05において、定型作業判断回路25は、位置検出部24により検出された関節軸の移動位置から、ロボット1が予め定めた定型作業を行っているか否かを判断する。なお、このとき、生産情報データベース21から作業工程のタイムスケジュールを入手して、定型作業を行っているタイミングを判断してもよい。参照値算出回路26は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルク(Tq)を外乱トルクデータベース17から抽出する。
ステップS07に進み、参照値算出回路26は、抽出された外乱トルク(Tq)から、外乱トルク参照値として、外乱トルク(Tq)の代表値及び外乱トルク(Tq)の変化量を算出する。ステップS09に進み、図4及び図5に示したように、トルク補正回路27は、参照値算出回路26により算出された外乱トルク参照値を用いて外乱トルク(Tq)を補正する。具体的に、トルク補正回路27は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルク(Tq)から代表値を減算し、減算後の値を変化量で除算することにより、補正後外乱トルク(Tq’)を取得する。トルク補正回路27は、複数のロボット1間で標準化された、補正後外乱トルク(Tq’)を取得することができる。
ステップS11に進み、故障診断回路28は、補正後外乱トルク(Tq’)が閾値(α)よりも大きいか否かを判断する。補正後外乱トルク(Tq’)が閾値(α)よりも大きければ(ステップS11でYES)、ステップS13に進み、故障診断回路28は、ロボット1は故障していると判断する。補正後外乱トルク(Tq’)が閾値(α)以下であれば(ステップS11でNO)、ステップS15に進み、故障診断回路28は、ロボット1は故障していないと判断する。このように、定期的に図6のフローチャートを実施することにより、故障診断を行う。
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
同じ作業であっても複数のロボットの間に個体差が生じる為、ロボットに応じて、外乱トルク(Tq)が変化してしまう場合がある。この場合であっても、予め定めた定型作業を行っている時に検出された外乱トルク(Tq)に基づいて外乱トルク参照値を求め、外乱トルク参照値を用いて定型作業を行っている時の外乱トルクを補正する。ロボットの個体差に係わらず、一定の閾値を用いて正確な故障診断を行うことができる。つまり、ロボット毎に異なる閾値を設定する必要が無くなる。更に、1つのロボットが備える複数の関節軸に関しても同様にして標準化が可能となる。
内容が異なる複数の作業を同じロボットが実施する場合、ロボットの故障診断を行うための閾値として、作業毎に異なる閾値を設定する必要があった。そこで、予め定めた定型作業を行っている時に検出された外乱トルク(Tq)から外乱トルク参照値を算出し、外乱トルク参照値を用いて、定型作業とは異なる作業を行っている時の外乱トルクを補正する。これにより、異なる複数の作業間で標準化された補正後外乱トルク(Tq’)を得ることができる。よって、作業内容に係わらず、一定の閾値を設定することができる。つまり、作業毎に異なる閾値を設定する必要が無くなる。
参照値算出回路26は、外乱トルク参照値として、外乱トルク(Tq)の代表値及び外乱トルク(Tq)の変化量を算出する。トルク補正回路27は、外乱トルク(Tq)から代表値を減算し、減算後の値を変化量で除算することにより、補正後外乱トルク(Tq’)を取得する。これにより、外乱トルクの絶対値の違いが代表値により解消され、外乱トルクの変動幅の違いが変化量により解消される。よって、異なる複数のロボット間、関節軸間、或いは作業間で標準化された補正後外乱トルク(Tq’)を得ることができる。
図4に示したように、代表値は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルクの平均値(RPa、RPb)であり、変化量は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルクの標準偏差(VQa、VQb)であってもよい。これにより、一定の閾値を用いて精度の良い故障診断を行うことができる。
図5に示したように、代表値は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルクの最小値(mia、mib)であり、変化量は、定型作業を行っている時に検出された外乱トルクの最大値と前記最小値との差(VQa、VQb)であってもよい。これにより、0〜1の範囲で標準化できるので、閾値(α)を1つだけに定めることができる。一定の閾値を用いて精度の良い故障診断を行うことができる。
(第2実施形態)
ロボット1の整備或いは保全の実施状況に応じて、外乱トルクが大きく変動する場合がある。例えば、検出される外乱トルク(Tq)はロボット1の経時劣化により徐々に大きくなる。しかし、整備・保全を実施して、ロボット1の潤滑油を更新することにより、図13に示すように、検出される外乱トルク(Tq)が大きく減少する場合がある。このため、整備或いは保全の実施状況を考慮することにより、より正確な故障診断を行うことができる。
図7を参照して、第2実施形態に係る故障診断装置23を含む故障診断システム200の全体構成を説明する。故障診断システム200は、ロボット1と、故障診断装置23と、生産管理装置4とから構成される。図1と比して、故障診断ユニット3が保全実績データベース19を更に備える点、演算処理部18bの回路構成が異なる点が相違するが、その他の点については図1と同一である。
保全実績データベース19は、ロボット1の整備或いは保全の実施状況に関する情報を、ロボット毎且つ関節軸毎に記憶する。保全実績データベース19には、過去の保全実績データが蓄積されている。
図8を参照して、図7の演算処理部18bの詳細を説明する。演算処理部18bは、図3の演算処理部18aと比して、整備・保全情報取得回路29と、トルク正常値予測回路30と、閾値設定回路31とを更に備える点で相違する。
整備・保全情報取得回路29は、保全実績データベース19から、ロボット1の整備或いは保全の実施状況に関する情報を取得する。トルク正常値予測回路30は、整備・保全情報取得回路29により取得された情報を考慮して、ロボット1が正常に動作している時の外乱トルクである外乱トルク正常値を予測する。閾値設定回路31は、トルク正常値予測回路30により予測された外乱トルク正常値に基づいて閾値(α)を設定する。
トルク正常値予測回路30は、予め定めた期間(第1期間)の間に取得された外乱トルク(Tq)のデータに基づいて、外乱トルク正常値を予測する。図9は、第1期間(T1)の間に取得された外乱トルク(Tq)を示す。トルク正常値予測回路30は、外乱トルクデータベース17から外乱トルク(Tq)のデータを読み出す。そして、第1期間(T1)の間に取得された外乱トルク(Tq)の時間変化から、回帰式を用いて、外乱トルク正常値(R’)を予測する。第1期間(T1)は例えば1〜3ヶ月である。もちろん、第1期間(T1)よりも長い期間に取得された外乱トルク(Tq)を用いて、外乱トルク正常値(R’)を予測してもよい。
例えば、トルク正常値予測回路30は、最小二乗法により、第1期間(T)の間に取得された外乱トルク(Tq)を、直線(FL)で近似して、外乱トルクのモデル式を求めることができる。
故障診断時(t)から第2期間(Tx)前までの間に、整備或いは保全を実施している場合、或いはロボット1を導入した場合、トルク正常値予測回路30は、整備或いは保全を実施した直後(t)或いはロボット1を導入した直後を、ロボット1が正常に動作している時と見なして、外乱トルク正常値(R’)を予測する。第2期間(Tx)は例えば1年である。
図示は省略するが、整備或いは保全の実施時期、或いはロボット1の導入時期が、故障診断時(t)から1年以上前である場合、整備或いは保全の実施時期等における外乱トルク正常値(R’)を精度良く予測することが難しくなる。例えば、外乱トルク(Tq)に含まれる季節変動成分が無視できなくなる。そこで、トルク正常値予測回路30は、故障診断時(t)から第2期間(Tx)前までを限度として、季節変動成分を考慮せずに、外乱トルク正常値(R’)を予測する。もちろん、予測精度を高くするために、整備或いは保全の実施時期等が1年以内であっても、季節変動成分を考慮して外乱トルク正常値(R’)してもよい。
故障診断時(t)から第2期間(Tx)前までの間に、整備或いは保全を実施していない場合、トルク正常値予測回路30は、外乱トルク(Tq)に占める季節変動成分を考慮して、外乱トルク正常値(R’)を予測する。図10に示すように、トルク正常値予測回路30は、故障診断時(t)と季節変動(FC、FC’)が同じとなる過去の時期(t)を、ロボット1が正常に動作している時と見なして、外乱トルク正常値(R’)を予測する。例えば、周期を1年とする正弦波(c×sin(2πt))で、外乱トルク(Tq)に占める季節変動成分(FC、FC’)を近似することができる。故障診断時(t)が夏或いは冬であれば、季節変動が同じとなる過去の時期(t)は、1年(Tx)前の夏或いは冬となる。一方、故障診断時(t)が春或いは秋であれば、季節変動が同じとなる過去の時期(t)は、半年(Tx/2)前の秋或いは春であってもよい。
具体的に、図10に示すように、トルク正常値予測回路30は、第1期間(T)の間に取得された外乱トルク(Tq)の季節変動成分を、正弦波(FC)で近似する。正弦波(FC)を過去1年(Tx)前、或いは半年前まで延長して、正弦波(FC’)を作成する。これにより、トルク正常値予測回路30は、季節変動(FC、FC’)が故障診断時(t)と同じとなる過去の時期(t)における外乱トルクを予測することができる。換言すれば、外乱トルク(Tq)から季節変動成分を除去することができる。
トルク正常値予測回路30は、第1期間(T)の間に取得された外乱トルク(Tq)のうち、経時劣化成分は図9と同様にして直線(FL)で近似し、季節変動成分は正弦波で近似する。近似した直線(FL)及び正弦波を合成することにより、(2)式に示す関数(FCL)を算出することができる。トルク正常値予測回路30は、非線形回帰法により(2)式の係数(a、b、c)を設定する。
FCL=a×t+b+c×sin(2πt) ・・・(2)
そして、トルク正常値予測回路30は、故障診断時(t)から第2期間(Tx)前の外乱トルクを、外乱トルク正常値(R’)として算出する。
閾値設定回路31は、トルク正常値予測回路30により予測された外乱トルク正常値(R’)に基づいて閾値(α)を設定する。具体的には、故障診断時(t)の外乱トルク(P)が、ロボット1が正常に動作している時の外乱トルク正常値(R’)から、一定値(k)以上増加している場合に故障と判断することができる。よって、閾値設定回路31は、外乱トルク正常値(R’)に対して、一定値(k)を加算した値を、閾値(α)として設定する。一定値(k)は複数のロボット1の間で共通した値である。
次に、図12を参照して、第2実施形態における閾値(α)を設定する方法を説明する。ステップS51において、トルク正常値予測回路30は、予め定めた期間(第1期間)の間に取得された外乱トルク(Tq)のデータを、外乱トルクデータベース17から読み出す。ステップS53において、整備・保全情報取得回路29により取得された整備或いは保全の実施状況に関する情報に基づいて、整備・保全の実施記録があるか否かを判断する。実施記録がある場合(S53でYES)、ステップS55に進み、整備或いは保全を実施してから1年(第2期間)以上が経過している否かを判断する。1年以上が経過している場合(S55でYES)、整備或いは保全の実施時期における外乱トルクを精度良く予測することが難しいと判断できる。よって、実施記録がない場合(S53でNO)と同じように、ステップS57に進み、図10及び図11に示したように季節変動成分を考慮して、外乱トルク正常値(R’)を予測する。
一方、故障診断時から1年以内に整備或いは保全の実施記録がある場合(S55でNO)、整備或いは保全の実施時期における外乱トルクを、季節変動を考慮せずに予測可能と判断できる。よって、ステップS59に進み、図9に示したように季節変動成分を考慮しないで、外乱トルク正常値(R’)を予測する。
ステップS61に進み、閾値設定回路31は、予測された外乱トルク正常値(R’)に一定値(k)を加算した値を、閾値(α)として設定する。設定された閾値(α)を用いて、図6のステップS11の判断処理を実施する。
以上説明したように、第2実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
ロボット1の整備或いは保全の実施状況に応じて、外乱トルク(Tq)が大きく変動する場合がある。このため、整備或いは保全の実施状況を考慮して外乱トルク正常値(R’)を予測し、外乱トルク正常値(R’)に基づいて閾値(α)を設定する。これにより、整備或いは保全の実施状況を考慮して、より正確な故障診断をおこなうことができる。
図9〜図11に示したように、トルク正常値予測回路30は、第1期間(T)の間に取得された外乱トルク(Tq)のデータに基づいて、外乱トルク正常値(R’)を予測する。外乱トルク正常値(R’)を正確に予測することができる。例えば、図9において、第1期間(T)の開始時期(t)における外乱トルク(P)を外乱トルク正常値として予測した比較例を考える。この場合、外乱トルク(P)に一定値(k)を加算した値が閾値となる。この閾値は、故障診断時(t)の外乱トルク(P)よりも大きい。このため、比較例において、故障していない、と誤って判断されてしまう。一方、図9において、開始時期(t)よりも過去である整備・保全時期(t)における外乱トルク(P)を、外乱トルク正常値(R’)として予測する。経時劣化成分が考慮されるため、閾値(α=R’+k)は、比較例のそれよりも小さくなり、故障診断時(t)の外乱トルク(P)以下となる。このため、第2実施形態では、故障している、と判断することができる。図11についても同様である。
トルク正常値予測回路30は、第1期間(T)の間に取得された外乱トルク(Tq)の時間変化から、直線や(2)式に示した関数を含む回帰式を用いて、外乱トルク正常値(R’)を予測する。回帰式を用いて外乱トルク(Tq)を近似できるので、外乱トルク正常値(R’)を正確に予測することができる。
故障診断時(t)から第2期間(Tx)前までの間に、整備或いは保全を実施している場合、トルク正常値予測回路30は、整備或いは保全を実施した時を、ロボット1が正常に動作している時と見なして、外乱トルク正常値(R’)を予測する。図13に示したように、整備或いは保全を実施した直後に低下した外乱トルクを外乱トルク正常値(R’)と見なすことができる。よって、経時劣化によって外乱トルクが増加している場合でも、正確な故障診断をおこなうことができる。
故障診断時から第2期間(Tx)前までの間に、整備或いは保全を実施していない場合、トルク正常値予測回路30は、外乱トルクの季節変動を考慮して、外乱トルク正常値を予測する。トルク正常値予測回路30は、故障診断時と季節変動が同じとなる過去の時期を、ロボット1が正常に動作している時と見なす。外乱トルクの季節変動を考慮することにより、故障診断時から長期間を遡った過去の外乱トルクを精度良く予測することができる。
図11に示したように、トルク正常値予測回路30は、季節変動を近似する正弦波と、経時劣化を近似する直線とを合成した関数(FCL)を、回帰式として用いる。季節変動成分を除去して、外乱トルク正常値(R’)を精度良く予測することができる。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなるであろう。
1 ロボット
2 ロボット制御ユニット
3 故障診断ユニット
6 サーボモータ(モータ)
11 サーボ制御部(トルク検出部)
23 故障診断装置
24 位置検出部
25 定型作業判断回路
26 参照値算出回路
27 トルク補正回路
28 故障診断回路
29 整備・保全情報取得回路
30 トルク正常値予測回路
31 閾値設定回路
FC 季節変動(正弦波)
FCL 関数
R’ 外乱トルク正常値
Tq 外乱トルク
Tq’ 補正後外乱トルク
第1期間
Tx 第2期間
α 閾値

Claims (11)

  1. 多軸型ロボットの故障を診断する故障診断装置であって、
    前記多軸型ロボットが備える関節軸の移動位置を検出する位置検出部と、
    前記関節軸に加わる外乱トルクを検出するトルク検出部と、
    前記位置検出部により検出された前記移動位置から、前記多軸型ロボットが予め定めた定型作業を行っているか否かを判断する定型作業判断回路と、
    前記定型作業を行っている時に検出された前記外乱トルクから、外乱トルク参照値を算出する参照値算出回路と、
    前記参照値算出回路により算出された前記外乱トルク参照値を用いて、前記多軸型ロボットが前記定型作業とは異なる作業を行っている時に検出された前記外乱トルクを補正して、補正後外乱トルクを取得するトルク補正回路と、
    前記トルク補正回路により取得された前記補正後外乱トルクと閾値とを比較することにより故障診断を行う故障診断回路と、
    を備えることを特徴とする故障診断装置。
  2. 前記参照値算出回路は、前記外乱トルク参照値として、前記外乱トルクの代表値及び前記外乱トルクの変化量を算出し、
    前記トルク補正回路は、前記外乱トルクから前記代表値を減算し、減算後の値を前記変化量で除算することにより、前記補正後外乱トルクを取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 前記代表値は、前記定型作業を行っている時に検出された前記外乱トルクの平均値であり、
    前記変化量は、前記定型作業を行っている時に検出された前記外乱トルクの標準偏差である
    ことを特徴とする請求項2に記載の故障診断装置。
  4. 前記代表値は、前記定型作業を行っている時に検出された前記外乱トルクの最小値であり、
    前記変化量は、前記定型作業を行っている時に検出された前記外乱トルクの最大値と前記最小値との差である
    ことを特徴とする請求項2に記載の故障診断装置。
  5. 前記多軸型ロボットの整備或いは保全の実施状況に関する情報を取得する整備・保全情報取得回路と、
    前記整備・保全情報取得回路により取得された前記情報を考慮して、前記多軸型ロボットが正常に動作している時の前記外乱トルクである外乱トルク正常値を予測するトルク正常値予測回路と、
    前記トルク正常値予測回路により予測された前記外乱トルク正常値に基づいて前記閾値を設定する閾値設定回路と
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の故障診断装置。
  6. 前記トルク正常値予測回路は、第1期間の間に取得された外乱トルクのデータに基づいて、前記外乱トルク正常値を予測することを特徴とする請求項5に記載の故障診断装置。
  7. 前記トルク正常値予測回路は、前記第1期間の間に取得された前記外乱トルクの時間変化から、回帰式を用いて、前記外乱トルク正常値を予測することを特徴とする請求項6に記載の故障診断装置。
  8. 故障診断時から第2期間前までの間に、前記整備或いは保全を実施している場合、前記トルク正常値予測回路は、前記整備或いは保全を実施した時を、前記多軸型ロボットが正常に動作している時と見なして、前記外乱トルク正常値を予測することを特徴とする請求項5に記載の故障診断装置。
  9. 故障診断時から第2期間前までの間に、前記整備或いは保全を実施していない場合、前記トルク正常値予測回路は、前記外乱トルクの季節変動を考慮して、故障診断時と前記季節変動が同じとなる過去の時期を、前記多軸型ロボットが正常に動作している時と見なして、前記外乱トルク正常値を予測することを特徴とする請求項5に記載の故障診断装置。
  10. 前記トルク正常値予測回路は、季節変動を近似する正弦波と、経時劣化を近似する直線とを合成した関数を、前記回帰式として用いることを特徴とする請求項7に記載の故障診断装置。
  11. 多軸型ロボットの故障を診断する故障診断方法であって、
    前記多軸型ロボットが備える関節軸の移動位置を検出し、
    前記関節軸に加わる外乱トルクを検出し、
    検出された前記移動位置から、前記多軸型ロボットが予め定めた定型作業を行っているか否かを判断し、
    前記定型作業を行っている時に検出された前記外乱トルクから、外乱トルク参照値を算出し、
    算出された前記外乱トルク参照値を用いて、前記多軸型ロボットが前記定型作業とは異なる作業を行っている時に検出された前記外乱トルクを補正して、補正後外乱トルクを取得し、
    取得された前記補正後外乱トルクと閾値とを比較することにより故障診断を行うことを特徴とする故障診断方法。
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