JP2017056763A - 摩擦式走行装置および乗物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライブディスクが、ドライブローラがドリブンローラに接触する回転位置に位置するたびに、車体フレームが主輪に対して落ち込むことにより生じる繰り返しの衝撃による振動の発生を低減し、乗り心地性を改善すること。
【解決手段】隣り合う第1のドライブローラ76がドリブンローラ34に接触する点間に対応する位置においてドリブンローラ34の外周面に接触する第2のドライブローラ84を追加する。
【選択図】図4

Description

本発明は、摩擦式走行装置および乗物に関し、更に詳細には、オムニホイール式の車輪を用いた全方向移動体のための摩擦式走行装置および乗物に関する。
全方向移動体のための摩擦式走行装置として、円環状の芯体と当該芯体の円周方向(円環方向)に複数配置され各々自身の配置位置に於ける前記芯体の接線方向の軸線周りに回転可能なドリブンローラ(フリーローラ)とを含むオムニホイール式の主輪(車輪)と、前記主輪の軸線方向の左右両側に各々自身の中心軸線周りに回転可能に配置された左右のドライブディスクと、前記左右のドライブディスクの各々に等間隔に円環状に配置され、各々前記ドライブディスクの中心軸線に対してねじれの関係をなす軸線周りに回転可能に支持されて外周面をもって前記ドリブンローラの外周面に接触する複数の第1のドライブローラとを有し、左右のドライブディスクが走行装置のフレームによって回転可能に支持され、左右の第1のドライブローラがドリブンローラを左右より挟むようにして主輪を回転可能に支持し、主輪の下側のドリブンローラが接地するものが知られている(例えば、特許文献1〜4)。
この摩擦式走行装置は、左右のドライブディスクが個別の電動モータによって個別に回転駆動されることにより、主輪の回転(芯体の中心軸線周りの回転であり、以降、この回転を公転と云うことがある)とドリブンローラの回転との組み合わせによって前後、斜めおよび真横の全方向に走行することができる。
国際公開2008/132779号パンフレット 特開2013−237327号公報 特開2011−63209号公報 特開2013−107575号公報
上述の摩擦式走行装置では、ドライブディスクが、ドライブローラがドリブンローラに接触する回転位置に位置するたびに、車体フレームが主輪に対して落ち込むため、繰り返しの衝撃による振動が生じる課題がある。この課題はドライブディスクの小径化に伴ってドライブローラの個数が少ないものほど顕著なものになり、搭乗タイプの摩擦式走行装置による乗物の場合、乗員の乗り心地を悪くする原因になる。
本発明が解決しようとする課題は、ドライブディスクの回転に伴う振動の発生を低減し、乗り心地性を改善することである。
本発明による摩擦式走行装置は、フレーム(10)と、左右方向に延在する軸線を中心とした円環状の芯体(32)および前記芯体(32)の円周方向に複数配置され各々自身の配置位置に於ける前記芯体(32)の接線方向に延在する軸線周りに回転可能なドリブンローラ(34)を含む主輪(30)と、前記フレーム(10)に取り付けられて左右方向に延在する支持軸(22)と、前記主輪(30)の左右両側に配置され、各々自身の中心軸線周りに回転可能に前記支持軸(22)に支持された略円盤状の左右のドライブディスク(70)と、前記左右のドライブディスク(70)の各々に当該ドライブディスク(700の周方向に間隔をおいて配置され、各々前記ドライブディスク(70)の中心軸線(A)に対してねじれの関係をなす軸線周りに回転可能に支持されて外周面をもって前記ドリブンローラ(34)の外周面に接触する複数の第1のドライブローラ(76)と、前記左右のドライブディスク(70)の各々に当該ドライブディスク(70)の周方向に沿って配置されて自身の中心軸線周りに回転自在で、前記第1のドライブローラとは異なる前記主輪(30)の軸線方向位置において且つ少なくとも隣り合う前記第1のドライブローラ(76)が前記ドリブンローラ(34)に接触する点間に対応する位置において前記ドリブンローラ(34)の外周面に接触する複数の第2のドライブローラ(84、85)と、前記フレーム(10)に取り付けられ、前記左右のドライブディスク(70)を個別に回転駆動する駆動装置(64)とを有する。
この構成によれば、ドライブディスク(70)が、隣り合う第1のドライブローラ(76)がドリブンローラ(34)に接触する回転位置に位置すると、第2のドライブローラ(84、85)がドリブンローラ(34)に接触するから、ドライブディスク(70)がローラ間の回転位置に位置しても、車体フレーム(10)が主輪(30)に対して落ち込むことがなく、車体フレーム(10)が主輪(30)に対して繰り返し落ち込むことによる繰り返しの衝撃による振動が生じることが回避される。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第2のドライブローラ(84、85)は各々の前記周方向の配置位置において前記ドライブディスク(70)の接線方向に延在する軸線周りに回転可能である。
この構成によれば、第2のドライブローラ(84、85)は、ドライブディスク(70)の回転によって主輪(30)に当該主輪(30)が円環中心を回転軸線として回転(公転)する回転力を伝達するが、第1のドライブローラ(76)によるドリブンローラ(34)の回転(自転)に関しては、この回転に追従して自転し、ドリブンローラ(34)の回転を阻害する大きい抵抗になることがない。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第2のドライブローラ(84、85)は隣り合う複数個の前記第1のドライブローラ(76)を跨ぐ軸長を有する。
この構成によれば、第2のドライブローラ(84、85)の個数を削減できる。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第2のドライブローラ(85)は自身の軸線方向の中央部の外径が軸端部の外径より大きい樽形ローラにより構成されている。
この構成によれば、第2のドライブローラ(85)が隣り合う複数個の第1のドライブローラ(76)を跨ぐ軸長を有するものであっても、第2のドライブローラ(85)がドリブンローラ(34)と干渉することがない。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第2のドライブローラ(85)の外径の変化による外周面の軸線方向の曲率が、前記第2のドライブローラ(85)が前記ドリブンローラ(34)と接触する点の集合により画成される接触円(Cd2)の曲率に略等しい。
この構成によれば、ドライブディスク(70)がローラ間の回転位置に位置した際に車体フレーム(10)が主輪(30)に対して落ち込むことを前記第2のドライブローラ(85)によって回避する作用が良好に行われる。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第2のドライブローラ(84)は隣り合う前記第1のドライブローラ(76)間の各間隙に対応する位置にて個別に前記ドリブンローラ(34)と接触する複数の樽形形状部(84A、84B、84C)を有する。
この構成によれば、各樽形形状部(84A、84B、84C)が各ローラ間隙に対応する有用なローラとして作用する。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第2のドライブローラ(84)は外周面には斜歯状の凹凸(86)を有する。
この構成によれば、第2のドライブローラ(84)がドリブンローラ34の回転に対して滑りを生じ難く、第2のドライブローラ(84)はドリブンローラ34の回転に円滑に追従して自転する。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第2のドライブローラ(84、85)は当該第2のドライブローラ(84、85)の外周面を前記ドリブンローラ(34)の外周面に押し付ける方向に付勢するばね性を有するブラケット(80)によって前記ドライブディスク(70)に取り付けられている。
この構成によれば、第2のドライブローラ(84)がドリブンローラ(34)の回転に対して滑りを生じ難く、第2のドライブローラ(84)はドリブンローラ(34)の回転に円滑に追従して自転する。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第2のドライブローラ(84、85)は前記第1のドライブローラ(76)より前記主輪(30)の軸線方向の中央側にあり、前記第2のドライブローラ(84、85)が前記ドリブンローラ(34)と接触する点の集合により画成される接触円(Cd2)の直径(D2)が前記第1のドライブローラ(76)が前記ドリブンローラ(34)と接触する点の集合により画成される接触円(Cd1)の直径(D1)より小さい。
この構成によれば、第2のドライブローラ(84、85)は左右の第1のドライブローラ(76)間にできるデッドスペースに配置されることになり、このデッドスペースの有効利用のもとに、第2のドライブローラ(84、85)がフレーム(10)の左右幅を増大する原因になることがない。
本発明による摩擦式走行装置は、好ましくは、前記第1のドライブローラ(76)が前記ドリブンローラ(34)と接触する点の集合により画成される接触円(Cd1)の直径(D1)が、前記ドリブンローラ(34)が前記第1のドライブローラ(76)と接触する点の集合により画成される接触円(Cv)の直径(D3)より小さく、前記ドライブディスク(70)が前記主輪(30)に対して径方向にオフセットして配置され、前記ドリブンローラ(34)に近い側に位置する前記第1のドライブローラ(76)および前記第2のドライブローラ(84)のみが前記ドリブンローラ(34)に接触している。
この構成によれば、第1のドライブローラ(76)の個数を削減することができる。
本発明による乗物は、上述の発明による摩擦式走行装置を有し、前記フレーム(10)に乗員の臀部を支持するサドル(18)および乗員の足裏を支持するフットステップ(20)の少なくとも何れか一方が設けられた乗物である。
この構成によれば、ドライブディスク(70)がローラ間の回転位置に位置しても、車体フレーム(10)が主輪(30)に対して落ち込むことがなく、車体フレーム(10)が主輪(30)に対して繰り返し落ち込むことによる繰り返しの衝撃による振動が生じることが回避され、乗り心地性が改善される。
本発明による摩擦式走行装置および乗物によれば、ドライブディスクが、隣り合う第1のドライブローラがドリブンローラに接触する回転位置に位置すると、第2のドライブローラがドリブンローラに接触するから、ドライブディスクがローラ間の回転位置に位置しても、車体フレームが主輪に対して落ち込むことがなく、車体フレームが主輪に対して繰り返し落ち込むことによる繰り返しの衝撃による振動が生じることが回避され、乗り心地性が改善される。
本発明による摩擦式走行装置が用いられた倒立振子型車両の一つの実施形態を示す斜視図 本実施形態による摩擦式走行装置の側面図 本実施形態による摩擦式走行装置の正面図 本実施形態による摩擦式走行装置の要部の拡大正面図 本実施形態による摩擦式走行装置の要部の拡大断面図(図2の線V−Vに沿った断面図相当) 隣り合い2個の第1のドライブローラがドリブンローラに接触している状態を示す要部の拡大側面図 1個の第1のドライブローラのみがドリブンローラに接触している状態を示す要部の拡大側面図 図2の線VIII−VIIIに沿った断面図 本発明による摩擦式走行装置の他の実施形態を示す側面図
以下に、本発明による摩擦式走行装置が用いられた搭乗タイプの倒立振子型車両(乗物)の一つの実施形態を、図1〜図8を参照して説明する。
図1に示されているように、本実施形態の倒立振子型車両(全方向移動装置)は、車体骨格をなす車体フレーム10を有する。車体フレーム10は、前後2個の上部部材12と、上部部材12の左右両端より各々垂下し且つ前後2個の上部部材12を互いに接続する左右の脚部材14と、脚部材14の下部に取り付けられた左右の下部支持プレート16とを含む。上部部材12の上部には乗員の臀部を支持するサドル18が取り付けられている。下部支持プレート16には乗員の足裏を支持する左右のフットステップ20が取り付けられている。
左右の脚部材14および下部支持プレート16間には主輪30および左右のドライブディスク70が配置されている。
主輪30は、図2、図3に示されているように、左右方向に水平に延在する軸線(中心軸線B)を中心とした円環状の芯体32と、芯体32の円周方向に複数配置され、各々自身の配置位置に於ける芯体32の接線方向に延在する軸線周りに回転可能なドリブンローラ34とを含む。芯体32は金属等の硬質材料によって構成され、ドリブンローラ34はゴム等の弾性体によって構成されている。
左右のドライブディスク70は、図1〜図5に示されているように、主輪30の左右両側に対称に配置され、各々、円筒状のハブ部72と、ハブ部72の外周より外方に延出した略円盤状のホイール部74とを有する。左右のドライブディスク70の各ホイール部74の外周部には周方向に隔置して複数の第1のドライブローラ76が各々ローラ支持軸78によってドライブディスク70の回転軸線(中心軸線A)に対してねじれの関係をなす回転軸線周りに回転可能に取り付けられている。第1のドライブローラ76は、金属或いはプラスチック等の比較的硬質の材料によって構成されている。
第1のドライブローラ76はホイール部74の周方向に等間隔をおいて「はすば歯車」の歯の配列のような配置になり、ドライブディスク70の中心軸線Aに対する第1のドライブローラ76のねじれの関係が、全ての第1のドライブローラ76において同一になっている。
左右の下部支持プレート16には各々スリーブ23(図3参照)が取り付けられている。スリーブ23は主輪30の内方を左右方向に貫通して略水平に延在するディスク支持軸22を支持している。ディスク支持軸22は、左右のハブ部72内を左右方向に貫通し、ボール軸受75(図3参照)によって左右のハブ部72を同軸上に個別に回転可能に支持している。換言すると、車体フレーム10は一つのディスク支持軸22によって左右のハブ部72、つまり左右のドライブディスク70を各々略水平な同一軸線上に回転可能に支持している。ディスク支持軸22の中心軸線はドライブディスク70の中心軸線Aと同一であり、中心軸線Aと主輪30の中心軸線Bとは互いに平行である。
ここで、第1のドライブローラ76がドリブンローラ34と接触する点を結んだ仮想円、つまり第1のドライブローラ76がドリブンローラ34と接触する点の集合により画成される仮想円をドライブ側第1接触円Cd1(図2参照)と呼び、第1のドライブローラ76がドリブンローラ34と接触する点を結んだ仮想円、つまりドリブンローラ34が第1のドライブローラ76と接触する点の集合により画成される仮想円をドリブン側接触円Cv(図2参照)と呼ぶ。
ドライブ側第1接触円Cd1の直径D1(図3参照)は、ドリブン側接触円Cvの直径D3(図3参照)の概ね1/2程度である。そして、ドライブディスク70の中心軸線Aと主輪30の中心軸線Bとは水平方向(左右方向)に延在して互いに平行であり、左右のドライブディスク70はディスク支持軸22によって同一軸線上に支持されているから、ドライブ側第1接触円Cd1を含む仮想平面とドリブン側接触円Cvを含む仮想平面とはドライブディスク70の中心軸線Aおよび中心軸線Bに直交する面をもって、つまり鉛直面をもって互いに平行である。
左右のドライブディスク70の各ホイール部74には、各ホイール部74の周方向に沿って複数のブラケット80が等間隔に取り付けられている。ブラケット80は各々ローラ支持軸82によって第2のドライブローラ84を自身の中心軸線周りに回転自在に支持している。ローラ支持軸82は、各々のホイール部74の周方向の配置位置において、ホイール部74の接線方向に延在している。これにより、第2のドライブローラ84は各々の前記周方向の配置位置においてホイール部74の接線方向に延在する軸線周りに回転可能である。なお、ブラケット80の取付構造等については後述する。
左右の第2のドライブローラ84は、金属或いはプラスチック等の比較的硬質の材料によって構成され、隣り合う複数個の第1のドライブローラ76を跨ぐ軸長、本実施形態では3個の第1のドライブローラ76を跨ぐ軸長を有し、自身の軸線方向に3個の樽形形状部84A、84B、84Cをランド状に形成されている。これにより、第2のドライブローラ84およびブラケット80の個数を削減でき、これらをコンパクトに配置することができる。
3個の樽形形状部84A、84B、84Cのうち、中央の樽形形状部84Bが両端の2個の樽形形状部84Aおよび84Cの最大外径より大きい最大外径を有し、且つ両端の2個の樽形形状部84Aおよび84Cの最大外径が互いに等しい。3個の樽形形状部84A、84B、84Cは、各々、第1のドライブローラ76とは異なる主輪30の軸線方向位置、より詳細には、第1のドライブローラ76より主輪30の軸線方向の中央側の位置において、且つ隣り合う第1のドライブローラ76がドリブンローラ34に接触する点間に対応する位置において、ドリブンローラ34の外周面に接触している。この接触は、樽形形状部84A、84B、84Cの各々の最大外径部の外周面をもってドリブンローラ34と干渉することなく個別に行われる。この場合、左右の第2のドライブローラ84の個数は、左右の第1のドライブローラ76の個数の1/3になる。なお、第2のドライブローラ84のドリブンローラ34との干渉は、第2のドライブローラ84の外周面がドリブンローラ34の外周面に必要以上に強く当接すること(噛み込み)である。
左右の第2のドライブローラ84は、それぞれ、第1のドライブローラ76より主輪30の軸線方向の中央側、つまり車体フレーム10の左右方向の内側にあることにより、各樽形形状部84A、84B、84Cがドリブンローラ34と接触する点の集合により画成されるドライブ側第2接触円Cd2の直径D2は、ドリブンローラ34の外径、換言すると、ドリブンローラ34の外周面の曲率に応じてドライブ側第1接触円Cd1の直径D1より小さいものになる。
このことは、樽形形状部84A、84B、84Cの各々の最大外径部を第2のドライブローラ84の軸線方向に結ぶ円孔線の曲率がドライブ側第2接触円Cd2の曲率に略等しいことを意味する。
上述のドライブ側第2接触円Cd2とドライブ側第1接触円Cd1とは、ドライブディスク70の中心軸線Aを中心として同心である。そして、ドライブ側第2接触円Cd2を含む仮想平面は、ドライブ側第2接触円Cd2を含む仮想平面およびドリブン側接触円Cvを含む仮想平面と同様に、ドライブディスク70の中心軸線Aに直交する鉛直面である。
左右の第2のドライブローラ84は、それぞれ、第1のドライブローラ76より主輪30の軸線方向の中央側に配置されることから、左右の第2のドライブローラ84は左右の第1のドライブローラ76間にできるデッドスペースに配置されることになり、デッドスペースの有効利用のもとに、第2のドライブローラ84が車体フレーム10の左右幅を増大する原因になることがない。
樽形形状部84A、84B、84Cの各々の外周面には斜歯状の凹凸86(図4参照)が形成されており、樽形形状部84A、84B、84Cは凹凸86の凸部をもってドリブンローラ34に接触している。凹凸86の傾斜方向は、左右の第2のドライブローラ84のもので左右対称であり、ドリブンローラ34との接触側において第1のドライブローラ76と同方向のねじれの関係を有する方向である。
ブラケット80は、金属製で、一端(基端)をボルト81によってドライブディスク70に固定されており、他端が自由端の片持ち梁になっていて、自由端においてローラ支持軸82によって第2のドライブローラ84を両持ち支持している。この梁構造により、ブラケット80は、第2のドライブローラ84の外周面をドリブンローラ34の外周面に押し付ける方向に付勢するばね性を有する。これにより、第2のドライブローラ84はブラケット80のばね性によってドリブンローラ34に弾力的に押し付けられる。
前述の如く、D1<D3であることにより、ドライブディスク70が主輪30に対して径方向(上下方向)にオフセットして配置され、このオフセットによってドリブンローラ34に近い側に位置する第1のドライブローラ76および第2のドライブローラ84がドリブンローラ34に接触している。つまり、ドライブディスク70の中心軸線Aが主輪30の中心軸線Bに対してD3とD1との差に応じた量をもって下方(径方向)に偏倚しており、左右の第1のドライブローラ76および第2のドライブローラ84はドリブンローラ34に近い側に位置するもののみが外周面をもって下側、つまり接地側に位置するドリブンローラ34の外周面(主輪30の径方向内方の外周面)に左右対称に摺接(接触)している。理想的には接地状態にあるドリブンローラ34にのみ第1のドライブローラ76が摩擦による動力伝達に有効に接触している。D1<D3であることにより、D1=D3である場合に比して第1のドライブローラ76および第2のドライブローラ84の個数を削減することができる。
接地側に位置する第1のドライブローラ76および第2のドライブローラ84は、サドル18に乗員が着座した状態では、乗員の荷重が車体フレーム10を介してディスク支持軸22に作用することにより、接地している主輪30のドリブンローラ34に上方から押し付けられる。接地するドリブンローラ34の個数は、設計上は1〜2個であるが、サドル18に乗員が着座した状態では、乗員の荷重が、車体フレーム10、ディスク支持軸22、ドライブディスク70、第1のドライブローラ76および第2のドライブローラ84を介してドリブンローラ34に作用し、ゴム製のドリブンローラ34が弾性変形することにより、3〜5個になると考えられる。
車体フレーム10には、図1に示されているように、脚部材14より略前後方向に延出した支持アーム100が取り付けられている。支持アーム100の前端および後端には、各々、主輪30の中心軸線Bと平行なローラ支持軸102によって補助支持ローラ104が回転自在に取り付けられている。ローラ支持軸102は主輪30の中心軸線Bを含んで前後に延在する水平線より少し上方の位置を前後に延在する水平線上に配置されている。
補助支持ローラ104は、金属あるいはプラスチックによって構成され、図8に示されているように、両端部に拡径のフランジ部106を有するボビン形状をしている。フランジ部106は、軸端側に向うほど外径が大きくなるテーパ外周面108を有し、テーパ外周面108をもってドリブンローラ34を左右両側から挟むようしてドリブンローラ34の外周面に接触している。これにより、前後の補助支持ローラ104は、各々、主輪30の中心軸線Bを含んで前後に延在する水平線より少し上方の位置にて、ドリブンローラ34を左右両側から挟むようしてドリブンローラ34の外周面(主輪30の径方向内方の外周面)の2点に接触している。
このようにして、主輪30は、前後の補助支持ローラ104によって車体フレーム10に支持され、車体フレーム10と主輪30との上下方向の相対的な移動が規制される。これにより、車体フレーム10が持ち上げられた際には、車体フレーム10と一体的に主輪30も持ち上げられ、車体フレーム10と主輪30とが上下方向に不要に相対的に変位することが回避される。
左右のホイール部74の外側には各々円盤状の取付プレート71によってドリブンプーリ60が同心に固定されている。車体フレーム10には、図1に示されているように、主輪30の上方にギヤボックス62が取り付けられている。ギヤボックス62の外壁には左右の電動モータ64(図1では右側のドライブディスク70を駆動する電動モータのみを図示)および左右のドライブプーリ66(図1では左側のドライブディスク70用のドライブプーリのみを図示)が取り付けられている。ギヤボックス62は減速歯車装置(不図示)を内蔵しており、当該減速歯車装置は左右の電動モータ64の回転を減速して左右のドライブプーリ66に個別に伝達する。ドライブプーリ66とドリブンプーリ60とには左右で対応するもの同士間に無端のコグドベルト68(図1では左側のドライブディスク70用のコグドベルトのみを図示)が掛け渡されている。これにより、左右のドライブディスク70は左右の電動モータ64によって個別に回転駆動される。
図1に示されているように、下部支持プレート16にはアーム支持軸90によって尾輪支持アーム92の基端が回動可能に連結されている。尾輪支持アーム92は、基端より主輪30の後方に向けて延在し、アーム支持軸90の中心軸線周りに車体フレーム10に対して略上下方向に回動可能になっている。尾輪支持アーム92は遊端にオムニホイール式の尾輪(副輪)94をドライブディスク70の回転軸線(中心軸線A)に直交する略水平な中心軸線E周りに回転可能に支持している。尾輪94は尾輪支持アーム92に取り付けられた電動モータ96によって中心軸線E周りに回転駆動される。
ギヤボックス62の前部には電気ボックス98が取り付けられている。電気ボックス98は、電子制御装置、ジャイロセンサ、モータドライブユニット等を内蔵している。電子制御装置は、倒立振子制御則に従った制御処理に基づいて車体フレーム10が略直立姿勢を維持すべく左右の電動モータ64を制御すると共に、旋回のために電動モータ96を制御する。なお、車体フレーム10には、図示されていないが、これらの電装品の電源をなすバッテリが搭載されている。
左右の電動モータ64が同一方向に且つ同一速度で駆動されている場合には、左右のドライブディスク70が同一速度で同一方向に回転し、ドライブディスク70の回転が第1のドライブローラ76および第2のドライブローラ84とドリブンローラ34との摩擦力によって主輪30に伝達され、主輪30が、円環中心を回転軸線(中心軸線B)として回転、つまり公転する。このとき、左右のドライブディスク70に回転速度差が生じないため、主輪30のドリブンローラ34が自転せず、倒立振子型車両は真っ直ぐに前進あるいは後進する。
左右の電動モータ64が互いに異なった回転方向及び又は互いに異なった回転速度に駆動されている場合には、左右のドライブディスク70間に回転速度差が生じ、左右のドライブディスク70の回転力による円周(接線)方向の力に対し、この力に直交する向きの分力が左右の第1のドライブローラ76と主輪30のドリブンローラ34との接触面に作用する。この分力によってドリブンローラ34が自身の中心軸線回りに回転(自転)することになる。
ドリブンローラ34の回転は、左右のドライブディスク70の回転速度差によって定まるから、例えば、左右のドライブディスク70を互いに同一速度で逆向きに回転させると、主輪30は全く公転せず、ドリブンローラ34の自転だけが生じる。これにより、主輪30には左右方向の走行力が加わることになり、倒立振子型車両は、左右方向に走行(真横移動)する。左右のドライブディスク70を同一方向に相違した速度で回転させると、主輪30の公転と共にドリブンローラ34の自転が生じ、倒立振子型車両は斜め前方あるいは斜め後方に走行する。
この時、第2のドライブローラ84は、ドリブンローラ34の回転(自転)に追従して自転し、第1のドライブローラ76によるドリブンローラ34の回転を阻害する大きい抵抗になることがない。これにより、倒立振子型車両の真横走行や斜め前方あるいは斜め後方の走行が所期の制御則通りに的確に行われる。
更に、第2のドライブローラ84は、樽形形状部84A、84B、84Cの外周面に形成されている凹凸86の凸部をもってドリブンローラ34に接触していること、およびブラケット80のばね性によって外周面をドリブンローラ34の外周面に押し付けられていることにより、第2のドライブローラ84がドリブンローラ34の回転に対して滑りを生じ難く、ドリブンローラ34の回転に円滑に追従して自転する。これにより、第2のドライブローラ84がドリブンローラ34の回転を阻害することがなく、倒立振子型車両の真横走行や斜め前方あるいは斜め後方の走行が所期の制御則通りにより一層的確に行われる。
電動モータ96によって尾輪94が回転駆動されると、倒立振子型車両は主輪30の接地点を中心として旋回する。なお、主輪30及び尾輪94が同時に回転駆動されると、その回転駆動の状態に応じて、旋回中心位置は変化する。
前後の補助支持ローラ104は、各々、主輪30の上側に位置するドリブンローラ34に左右両側の2点で接触していることにより、主輪30が接地点を傾斜基点として左右方向に傾斜することを規制、つまり車体フレーム10に対する主輪30のロール運動を規制する。
これにより、主輪30の上側のドリブンローラ34が左右の第1のドライブローラ76によって挟まれていなくても、主輪30が車体フレーム10に対してロール運動することがなく、主輪30が鉛直姿勢を維持する。また、補助支持ローラ104は、接地点を通る鉛直線より前後方向に離れた位置にあるドリブンローラ34に接触していることにより、主輪30が車体フレーム10に対して接地点を通る鉛直線周りに回転することを規制、つまり車体フレーム10に対する主輪30のヨー運動を規制する。これにより、主輪30の上側のドリブンローラ34が左右の第1のドライブローラ76によって挟まれていなくても、主輪30が車体フレーム10に対してヨー運動することが防止される。また、補助支持ローラ104は、主輪30が車体フレーム10に対してピッチ運動することも規制する。
つぎに、第2のドライブローラ84の作用について説明する。
図6(A)及び(B)は、ドライブディスク70が、隣り合う2個の第1のドライブローラ76が一つのドリブンローラ34に接触する回転位置にある状態を示している。この回転位置では、第2のドライブローラ84の樽形形状部84A、84B、84Cのいずれかが対応する一つのドリブンローラ34に接触する。
図7(A)及び(B)は、ドライブディスク70が、一つの第1のドライブローラ76が一つのドリブンローラ34に接触する回転位置にある状態を示している。この回転位置では、第2のドライブローラ84の樽形形状部84A、84B、84Cのいずれもが対応するドリブンローラ34に接触することがない。
第2のドライブローラ84によるドライブ側第2接触円は、第1のドライブローラ76によるドライブ側第1接触円と共にドライブディスク70の中心軸線を中心とする同心であり、第2のドライブローラ84の樽形形状部84A、84B、84Cは、各々、隣り合う第1のドライブローラ76がドリブンローラ34に接触する点間に対応する位置においてドリブンローラ34の外周面に接触しているから、ドライブディスク70が、隣り合う第1のドライブローラ76がドリブンローラ34に接触する回転位置(以降、この回転位置をローラ間の回転位置と言うことがある)に位置すると、つまり、隣り合う2個の第1のドライブローラ76が一つのドリブンローラ34に接触する回転位置に位置すると、樽形形状部84A、84B、84Cのいずれかがドリブンローラ34に接触することになる。このことにより、ドライブディスク70がローラ間の回転位置に位置しても、車体フレーム10が主輪30に対して落ち込むこと(下方への変位)がない。このようにして、各樽形形状部(84A、84B、84C)は各ローラ間隙に対応する有用なローラとして作用する。
このことにより、車体フレーム10が主輪30に対して繰り返し落ち込むことによる繰り返しの衝撃による振動が生じることが回避され、乗り心地性が改善される。
つぎに、本発明による摩擦式走行装置が用いられた搭乗タイプの倒立振子型車両(乗物)の他の実施形態を、図9を参照して説明する。なお、図9において、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、第2のドライブローラ85が、樽形形状部84A、84B、84Cを有するものに代えて、自身の軸線方向の中央部の外径が軸端部の外径より大きい樽形ローラ(クラウンローラ)により構成されており、第2のドライブローラ85の外径の変化による外周面の軸線方向の曲率が、第2のドライブローラ85がドリブンローラ34と接触する点の集合により画成されるドライブ側第2接触円Cd2の曲率に略等しい。
第2のドライブローラ85は、3個の第1のドライブローラ76を跨ぐ軸長を有し、隣り合う第1のドライブローラ76がドリブンローラ34に接触する点間に対応する位置においてドリブンローラ34の外周面に接触する部分を含んでいる。
この実施形態でも、第2のドライブローラ85は、隣り合う第1のドライブローラ76がドリブンローラ34に接触する点間に対応する位置においてドリブンローラ34の外周面に接触するから、ドライブディスク70が、隣り合う第1のドライブローラ76がドリブンローラ34に接触する回転位置に位置すると、第2のドライブローラ85がドリブンローラ34に接触することになる。このことにより、ドライブディスク70がローラ間の回転位置に位置しても、車体フレーム10が主輪30に対して落ち込むことがなく、車体フレーム10が主輪30に対して繰り返し落ち込むことによる繰り返しの衝撃による振動が生じることが回避され、乗り心地性が改善される。
第2のドライブローラ85の外径の変化による外周面の軸線方向の曲率が、第2のドライブローラ85がドリブンローラ34と接触する点の集合により画成されるドライブ側第2接触円Cd2の曲率に略等しいことにより、車体フレーム10が主輪30に対して落ち込むことを第2のドライブローラ84によって回避する上述の作用が均一に良好に行われる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。たとえば、第2のドライブローラ84、85は、各第2のドライブローラ84、85の周方向の配置位置においてドライブディスク70の接線方向に延在する軸線周りに回転可能以外に、第1のドライブローラ76と同様に、ドライブディスク70の中心軸線Aに対してねじれの関係をなす軸線周りに回転可能であっても、ドライブディスク70の中心軸線Aの直交する軸線周りに回転可能であってもよい。第2のドライブローラ84、85は、隣り合う第1のドライブローラ76毎に、第1のドライブローラ76と同数設けられていてもよい。また、第2のドライブローラ84、85の設置は、D1<D3の摩擦式走行装置以外に、D1とD3とが略等しい摩擦式走行装置にも同様に適用することができる。
10 車体フレーム
12 上部部材
14 脚部材
16 下部支持プレート
18 サドル
20 フットステップ
22 ディスク支持軸
23 スリーブ
30 主輪
32 芯体
34 ドリブンローラ
60 ドリブンプーリ
62 ギヤボックス
64 電動モータ
66 ドライブプーリ
68 コグドベルト
70 ドライブディスク
71 取付プレート
72 ハブ部
74 ホイール部
75 ボール軸受
76 第1のドライブローラ
78 ローラ支持軸
80 ブラケット
81 ボルト
82 ローラ支持軸
84 第2のドライブローラ
84A 樽形形状部
84B 樽形形状部
84C 樽形形状部
85 第2のドライブローラ
86 凹凸
90 アーム支持軸
92 尾輪支持アーム
94 尾輪
96 電動モータ
98 電気ボックス
100 支持アーム
102 ローラ支持軸
104 補助支持ローラ
106 フランジ部
108 テーパ外周面
Cd1 ドライブ側第1接触円
Cd2 ドライブ側第2接触円
Cv ドリブン側接触円

Claims (11)

  1. フレームと、
    左右方向に延在する軸線を中心とした円環状の芯体と、前記芯体の円周方向に複数配置され各々自身の配置位置に於ける前記芯体の接線方向に延在する軸線周りに回転可能なドリブンローラとを含む主輪と、
    前記フレームに取り付けられて左右方向に延在する支持軸と、
    前記主輪の左右両側に配置され、各々自身の中心軸線周りに回転可能に前記支持軸に支持された略円盤状の左右のドライブディスクと、
    前記左右のドライブディスクの各々に当該ドライブディスクの周方向に間隔をおいて配置され、各々前記ドライブディスクの中心軸線に対してねじれの関係をなす軸線周りに回転可能に支持されて外周面をもって前記ドリブンローラの外周面に接触する複数の第1のドライブローラと、
    前記左右のドライブディスクの各々に当該ドライブディスクの周方向に沿って配置されて自身の中心軸線周りに回転自在で、前記第1のドライブローラとは異なる前記主輪の軸線方向位置において且つ少なくとも隣り合う前記第1のドライブローラが前記ドリブンローラに接触する点間に対応する位置において前記ドリブンローラの外周面に接触する複数の第2のドライブローラと、
    前記フレームに取り付けられ、前記左右のドライブディスクを個別に回転駆動する駆動装置とを有する摩擦式走行装置。
  2. 前記第2のドライブローラは各々の前記周方向の配置位置において前記ドライブディスクの接線方向に延在する軸線周りに回転可能である請求項1に記載の摩擦式走行装置。
  3. 前記第2のドライブローラは隣り合う複数個の前記第1のドライブローラを跨ぐ軸長を有する請求項1または2に記載の摩擦式走行装置。
  4. 前記第2のドライブローラは自身の軸線方向の中央部の外径が軸端部の外径より大きい樽形ローラにより構成されている請求項3に記載の摩擦式走行装置。
  5. 前記第2のドライブローラの外径の変化による外周面の軸線方向の曲率が、前記第2のドライブローラが前記ドリブンローラと接触する点の集合により画成される接触円の曲率に略等しい請求項4に記載の摩擦式走行装置。
  6. 前記第2のドライブローラは隣り合う前記第1のドライブローラ間の各間隙に対応する位置にて個別に前記ドリブンローラと接触する複数の樽形形状部を有する請求項3に記載の摩擦式走行装置。
  7. 前記第2のドライブローラは外周面に斜歯状の凹凸を有する請求項1から6の何れか一項に記載の摩擦式走行装置。
  8. 前記第2のドライブローラは当該第2のドライブローラの外周面を前記ドリブンローラの外周面に押し付ける方向に付勢するばね性を有するブラケットによって前記ドライブディスクに取り付けられている請求項1から7の何れか一項に記載の摩擦式走行装置。
  9. 前記第2のドライブローラは前記第1のドライブローラより前記主輪の軸線方向の中央側にあり、前記第2のドライブローラが前記ドリブンローラと接触する点の集合により画成される接触円の直径が前記第1のドライブローラが前記ドリブンローラと接触する点の集合により画成される接触円の直径より小さい請求項1から8の何れか一項に記載の摩擦式走行装置。
  10. 前記第1のドライブローラが前記ドリブンローラと接触する点の集合により画成される接触円の直径が、前記ドリブンローラが前記第1のドライブローラと接触する点の集合により画成される接触円の直径より小さく、前記ドライブディスクが前記主輪に対して径方向にオフセットして配置され、前記ドリブンローラに近い側に位置する前記第1のドライブローラおよび前記第2のドライブローラのみが前記ドリブンローラに接触している請求項1から9の何れか一項に記載の摩擦式走行装置。
  11. 請求項1から10の何れか一項に記載の摩擦式走行装置を有し、前記フレームに乗員の臀部を支持するサドルおよび乗員の足裏を支持するフットステップの少なくとも何れか一方が設けられた乗物。
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