JP2017056384A - 電気脱イオン装置の運転方法 - Google Patents

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【課題】 電気脱イオン装置を間欠運転する際にホウ素除去率を長期間にわたって高く維持することの可能な電気脱イオン装置の運転方法を提供する。【解決手段】 医薬用水製造システムは、逆浸透膜(RO)装置1と、膜式脱気装置2と、直列に接続された第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4と、サブタンク5と、サブシステム6とを備える。この医薬用水製造システムの運転時間(第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4の運転時間)は16時間以上、好ましくは20時間以上である。【選択図】 図1

Description

本発明は、陰極と陽極との間に複数のアニオン交換膜とカチオン交換膜とを配列して濃縮室と脱塩室とを形成してなる電気脱イオン装置の運転方法に関し、特に電気脱イオン装置を間欠運転する際にホウ素除去率を長期間にわたって高く維持することの可能な電気脱イオン装置の運転方法に関する。
従来、半導体製造工場、液晶製造工場、製薬工業、食品工業、電力工業等の各種の産業又は民生用ないし研究施設等において使用される脱イオン水の製造には、電極(陽極及び陰極)の間に複数のアニオン交換膜及びカチオン交換膜を配列して濃縮室と脱塩室とを形成し、脱塩室にイオン交換樹脂、イオン交換繊維又はグラフト交換体等からなるアニオン交換体及びカチオン交換体を混合又は複層状に充填した電気脱イオン装置が多用されている。
この電気脱イオン装置は、水解離によってH+イオンとOH−イオンとを生成させ、脱塩室内に充填されているイオン交換体を連続して再生することによって、効率的な脱塩処理を可能とするものであり、従来から広く用いられてきたイオン交換樹脂装置のように、薬品を用いた再生処理を必要とせず、完全な連続採水が可能で、高純度の水が得られるという優れた効果を発揮するものである。
ところで、医薬用水は日本薬局方、USP、EPの三局に定められる精製水基準を満たすべく、水道水を逆浸透膜と電気脱イオン装置を備えたシステムで処理し、ホウ素などの各種成分を除去することで製造されている。特にホウ素フリー水(例えばホウ素40ppt未満)などの医薬用水を製造する場合には、逆浸透膜の後段に電気脱イオン装置を2段直列に設けたシステムが使用されている。このような医薬用水は、希釈水、いわゆる割り水として使用されるので、所定期間、例えば1日の必要量を貯留したらシステムを停止するのが一般的であり、4〜8時間運転したら18〜20時間停止するように間欠運転している。
上述したような医薬用水の製造システムでは、電気脱イオン装置は電気的に再生しながら運転するので、効率的な脱塩処理を継続して行うことが可能であるので、その他のエレメントに対して所定のメンテナンスを実施することで、長期間安定した性能を発揮することができる。しかしながら、上記システムを長期間使用していくと、ホウ素の除去性能が月年スパンで徐々に低下していき、最終的にはホウ素の保証値(40ppt)を満足できなくなることがあることがわかった。
そこで本発明者がその原因について調査した結果、このホウ素の除去率の低下は、医薬用水の製造システムを構成する電気脱イオン装置のホウ素除去性能の低下に起因することがあることがわかった。そして、電気脱イオン装置を具備する同じような構成の超純水製造システムであっても、連続運転する場合にはこのようなホウ素の除去率の低下は生じないことがわかった。そこで、電気脱イオン装置を間欠運転する際にホウ素除去率の低下を防止する方法が望まれていた。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、電気脱イオン装置を間欠運転する際にホウ素除去率を長期間にわたって高く維持することの可能な電気脱イオン装置の運転方法を提供することを目的とする。
本発明の電気脱イオン装置の運転方法は、陰極と陽極との間に、複数のアニオン交換膜とカチオン交換膜とを配列して濃縮室と脱塩室とを形成してなる電気脱イオン装置の運転方法であって、被処理水を前記脱塩室入口から導入して脱イオン水を前記脱塩室出口より流出させて運転するに際し、前記電気脱イオン装置を16時間以上連続して運転した後停止することを特徴とする電気脱イオン装置の運転方法を提供する(発明1)。上記発明(発明1)においては、前記電気脱イオン装置が運転と停止を定期的に繰り返す間欠運転である(発明2)。
かかる発明(発明1、2)によれば、電気脱イオン装置を間欠的に運転しても長期的に処理水のホウ素濃度を低く維持することができる。これは、以下のような理由によると推測される。すなわち、本発明者が間欠運転における電気脱イオン装置のホウ素除去性能の低下の原因について検討した結果、電気脱イオン装置では、運転開始から初期段階ではホウ素が装置内に蓄積され、所定時間運転を継続すると蓄積したホウ素を濃縮水に吐出することがわかった。したがって、蓄積したホウ素をすべて吐出する前に運転を停止すると、濃縮室側のホウ素濃度が高くなるため、電気脱イオン装置の濃縮室から脱塩室側にホウ素が逆拡散し、脱塩室のイオン交換樹脂にホウ素が蓄積されることになる。このような状況を間欠運転に伴い繰り返すことにより、電気脱イオン装置の脱塩室内に蓄積されたホウ素の量が次第に増加し、ホウ素除去能の低下をきたすことがわかった。そこで、本発明者が、ホウ素を蓄積する蓄積量と、この蓄積したホウ素を吐出する吐出量のマテリアルバランスが釣り合う時間を計測したところ、ほぼ16時間以上連続して運転すればよいことがわかった。これらに基づき本発明に想到したのである。
上記発明(発明1、2)においては、前記電気脱イオン装置の運転時間が20〜48時間であるのが好ましい(発明3)。
かかる発明(発明3)によれば、運転初期に蓄積されたホウ素を完全に放出して電気脱イオン装置のホウ素除去性能をより完全に放出することができる。
上記発明(発明1〜3)においては、前記電気脱イオン装置が直列に2段配置されているのが好ましい(発明4)。
かかる発明(発明4)によれば、電気脱イオン装置が直列に2段に配置されたシステムは、ホウ素の要求水質が低いため、このような非常に低いホウ素濃度を要求される場合に特に好適である。
上記発明(発明1〜4)においては、前記脱イオン水が医薬用精製水であるのが好ましい(発明5)。
かかる発明(発明5)によれば、医薬用精製水の割り水(希釈水)は、必要量を逐次間欠的に製造するとともに、ホウ素の保証値が厳格であるので、好適に適用することができる。
本発明の電気脱イオン装置の運転方法は、電気脱イオン装置を16時間以上連続して運転した後停止する間欠運転を行うので、電気脱イオン装置へのホウ素の蓄積を防止して、長期的に処理水のホウ素濃度を低く維持することができる。このような本発明の電気脱イオン装置の運転方法は、医薬用精製水、特に割り水の製造に特に好適である。
本発明の一実施形態による電気脱イオン装置の運転方法を適用可能な医薬用水製造システムを示す概略図である。 図1に示すシステムにおける第一の電気脱イオン装置のホウ素蓄積速度の経時的推移を示すグラフである。 図1に示すシステムにおける第二の電気脱イオン装置のホウ素蓄積速度の経時的推移を示すグラフである。 実施例1及び比較例1の電気脱イオン装置を用いた試験方法を示す概略図である。
以下、本発明の電気脱イオン装置の運転方法の一実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電気脱イオン装置の運転方法を適用可能な医薬用水製造システムを示しており、この医薬用水製造システムは、逆浸透膜(RO)装置1と、膜式脱気装置2と、直列に接続された第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4と、サブタンク5と、サブシステム6とを備える。サブシステム6は、例えば紫外線(UV)酸化装置、再生式イオン交換装置及び限外濾過膜(UF膜)などにより構成される。
上記医薬用水製造システムにおいて、水道水などの原水Wは逆浸透膜装置1に供給されて有機物、シリカ、溶存塩類などが除去され、膜式脱気装置2で溶存酸素などを低減した後、第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4により電気的に脱イオン処理され、ホウ素などを含む各種イオン化成分を除去して一次純水を製造する。そして、この一次純水を一旦サブタンク5に貯留した後、サブシステム6においてさらにTOC、微粒子などを除去して割り水(精製水)W1としてユースポイントに供給する。この割り水W1は、例えばホウ素濃度40ppt以下の高純度の水質とすることができる。
通常、洗浄用の超純水は循環利用するのでシステムは連続運転するが、医薬用の割り水の場合には、システムは希釈に必要な分だけを製造したら停止する間欠運転するのが一般的である。この間欠運転における運転時間は従来4〜8時間である。なお停止時間については特に制限はないが16時間以上が一般的であった。
これに対し本実施形態では医薬用水製造システムの連続運転時間(第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4の運転時間)を16時間以上、好ましくは20時間以上とする。
これは以下の実験結果に基づくものである。この実験では、所定の入口水を第一の電気脱イオン装置3及び第の電気脱イオン装置4で20時間処理した際の第一の電気脱イオン装置3の入口水、処理水(第一の処理水)及び濃縮水(第一の濃縮水)のホウ素濃度と、第二の電気脱イオン装置4における入口水(=第一の処理水)、処理水(第二の処理水)及び濃縮水(第二の濃縮水)のホウ素濃度をそれぞれ測定した。これらの結果を表1及び表2にそれぞれ示す。
Figure 2017056384
Figure 2017056384
この表1及び表2の結果に基づき、ホウ素の蓄積速度を算出した結果を図2及び図3にそれぞれ示す。なお、第一の電気脱イオン装置3のホウ素(B)蓄積速度(B蓄積速度1)は、下記式(1)で算出されるものである。
B蓄積速度1:入口水B濃度×入口流量−(第一の処理水B濃度×第一の処理水流量+第一の濃縮水B濃度×第一の濃縮水流量) ・・・(1)
また、第二の電気脱イオン装置4におけるホウ素(B)蓄積速度(B蓄積速度2)は、同様に下記式(2)で算出されるものである。
B蓄積速度2:第一の処理水B濃度×第一の処理水流量−(第二の処理水B濃度×第二の処理水流量+第二の濃縮水B濃度×第二の濃縮水流量)・・・(2)
図2から明らかな通り、運転初期段階では第一の電気脱イオン装置3のB蓄積速度1がプラスであり、入口水から流入するホウ素量が、処理水及び濃縮水から排出されるホウ素量よりも多く、第一の電気脱イオン装置3内にホウ素が蓄積されていくのがわかる。この蓄積量の累積は運転初期から該当する時間までの図2のプラス領域の面積となる。そして、このB蓄積速度1は次第に減少していき約6時間経過した時点で0になり、その後第一の電気脱イオン装置3内に蓄積したホウ素を排出されるようになり、B蓄積速度1がマイナスに転じる。この排出量の累積は、6時間を起点として該当する時間までの図2のマイナス領域の面積となる。
そこで8時間の間欠運転する場合について検討すると、運転開始から6時間までのホウ素蓄積量は190mgであるのに対し、6〜8時間の間のホウ素吐出量は10mgであるので、1回の運転につき180mgのホウ素が蓄積される。このような間欠運転を週3日行えば、1週間あたり540mgのホウ素が蓄積されることになる。このことが電気脱イオン装置のホウ素の除去性能が月年スパンで徐々に低下していく原因となると考えられる。
一方、16時間の間欠運転する場合について検討すると、運転開始から6時間までのホウ素蓄積量は190mgであるのに対し、6〜16時間の間のホウ素吐出量は210mgであるので、1回の運転につき20mgのホウ素が吐出される。この場合には製造する割り水W1は、8時間運転の場合の2倍になるので、間欠運転は週2日行えばよい。この場合において、理論的には1週間あたり40mgのホウ素が吐出されることになる。したがって、このような間欠運転を繰り返すことにより、第一の電気脱イオン装置3にホウ素が蓄積されることはなく、ホウ素の除去性能の低下を防止することができる。この結果、表1に示すように99%以上のホウ素除去率を維持することができる。
次に図3について検討すると、運転初期段階では第二の電気脱イオン装置4のB蓄積速度2がプラスであり、流入するホウ素の方が排出されるホウ素よりも多く、第二の電気脱イオン装置4内にホウ素が蓄積されていく。この蓄積量の累積は、初期時間から該当する時間における図3のプラス領域の面積となる。そして、このB蓄積速度2は次第に減少していき約9時間経過した時点で0になり、その後第二の電気脱イオン装置4内に蓄積したホウ素が排出されるようになり、B蓄積速度2がマイナスに転じる。この排出量の累積は、9時間を起点として該当する時間までの図3のマイナス領域の面積となる。
そこで8時間の間欠運転する場合について検討すると、運転開始から8時間までのホウ素蓄積量は2.4mgであるので、この間欠運転を週3日行えば、1週間あたり7.2mgのホウ素が蓄積されることになる。第二の電気脱イオン装置4では流入する入口水(第一の電気脱イオン装置3の処理水)のホウ素濃度が低いので、処理水のホウ素濃度はより厳格に規定されるので、微量のホウ素の蓄積でもホウ素の除去性能の低下が顕在化しやすい。
一方、16時間の間欠運転する場合について検討すると、運転開始から9時間までのホウ素蓄積量は2.5mg(2.4mg+0.1mg)であるのに対し、9〜16時間の間のホウ素吐出量は1.7mgであるので、1回の運転につき0.8mgのホウ素が吐出される。このような間欠運転を週2日行えば1週間あたり1.6mgのホウ素が蓄積されるだけで済む。さらには20時間以上の間欠運転を週2日行えば1週間あたりほぼホウ素を蓄積しないことになる。このような間欠運転を繰り返すことにより、第二の電気脱イオン装置4にホウ素が蓄積されることはなく、ホウ素の除去性能の低下を防止することができる。この結果、表2に示すようにホウ素濃度を0.01μg/L以下に維持することができる。
さらに、上記図2及び図3から、入口水のホウ素濃度が大きく異なっていてもホウ素の蓄積及び吐出の傾向は類似していることがわかる。このことから、入口水のホウ素イオン濃度にかかわらず、16時間以上、好ましくは20時間以上の運転と停止を定期的に繰り返す間欠運転とすることで、ホウ素除去性能を好適に維持することができると考えられる。これらの検討に基づき医薬用水製造システムの連続運転時間(第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4の運転時間)を16時間以上、好ましくは20時間以上と規定した。
なお、電気脱イオン装置の運転時間の上限については特に制限はないが、割り水W1は長期保存すれば水質が低下するため、大量に作り置きするのは好ましくないことから、48時間以下、特に24時間以下程度が好ましい。特に本実施形態のように電気脱イオン装置を直列に2段に配置することにより、トータルでのホウ素除去性能を極めて高いレベルとすることができ、95%以上、特に98%以上のホウ素除去率を長期間にわたり維持することができる。この結果、例えば40ppt以下という非常に厳しいホウ素濃度の保証値を維持することが可能となる。
また、間欠運転における停止時間(第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4)の停止時間も特に制限はなく、割り水が必要となったら稼働すればよいが、運転時間と停止時間との合計が24時間単位となるように設定すれば、計画的にシステムを運転することができる。
以上、本発明の電気脱イオン装置の運転方法の一実施形態について、添付図面を参照して説明してきたが、本発明はこの実施形態に限らず種々の変形実施が可能である。例えば、本実施形態においては、第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4を2段直列に接続したシステムを用いたが、ホウ素の保証値によっては、一段の電気脱イオン装置のシステムにも適用可能である。また、本発明の電気脱イオン装置の運転方法を適用可能なシステムとしては、電気脱イオン装置を備えていればよく、図1に示すものに限らず種々のシステムに適用可能である。さらに本発明の電気脱イオン装置の運転方法は、新規に設置して運転を開始する電気脱イオン装置に対して適用するのが望ましいが、すでに長期間8時間等の間欠運転を実施してホウ素を蓄積した既設の電気脱イオン装置に対しても適用可能である。この場合には1回目の間欠運転時の水は割り水とせず、ホウ素濃度の低減を確認した後、本発明の運転方法を適用すればよい。
このような本実施形態の電気脱イオン装置の運転方法は、電気脱イオン装置を含むシステムを間欠運転する場合に広く適用可能であるが、特に割り水として使用する医薬用水の製造に好適である。
以下の具体的実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
[実施例1]
図4に示す2段電気脱イオン装置システムを用いて、原水wを6時間処理した際の第一の電気脱イオン装置3(CDI−1)の第一の処理水w1及び第一の濃縮水w2、第二の電気脱イオン装置4(CDI−2)の第二の処理水w3及び第二の濃縮水w4のホウ素濃度を測定し、第一の処理水w1及び第二の処理水w3のホウ素除去率をそれぞれ算出した。結果を原水wのホウ素濃度とともに表3に示す。なお、実施例1において、第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4としては、週2回の16時間の間欠運転を11週間行った後のものを用いた。
[比較例1]
実施例1において、第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4として、週3回の8時間の間欠運転を1年間行った後のものを用いた以外は同様にして、第一の電気脱イオン装置3の第一の処理水w1及び第一の濃縮水w2、第二の電気脱イオン装置4の第二の処理水w3及び第二の濃縮水w4のホウ素濃度を測定し、第一の処理水w1及び第二の処理水w3のホウ素除去率をそれぞれ算出した。結果を原水wのホウ素濃度とともに表3にあわせて示す。
Figure 2017056384
表3から明らかなとおり、実施例1の電気脱イオン装置の運転方法では、第一の電気脱イオン装置3の処理水w1のホウ素除去率は99%以上と非常に高いものであり、第二の電気脱イオン装置3の処理水w3のホウ素濃度は0.001ppb未満であった。これに対し、8時間の間欠運転を繰り返した比較例1ではホウ素除去能が低下しており、第一の電気脱イオン装置3及び第二の電気脱イオン装置4の3いずれもホウ素除去が95%以下であった。
1…逆浸透膜(RO)装置
2…膜式脱気装置
3…第一の電気脱イオン装置
4…第二の電気脱イオン装置
5…サブタンク
6…サブシステム
W…原水
W1…割り水

Claims (5)

  1. 陰極と陽極との間に、複数のアニオン交換膜とカチオン交換膜とを配列して濃縮室と脱塩室とを形成してなる電気脱イオン装置の運転方法であって、
    被処理水を前記脱塩室入口から導入して脱イオン水を前記脱塩室出口より流出させて運転するに際し、
    前記電気脱イオン装置を16時間以上連続して運転した後停止することを特徴とする電気脱イオン装置の運転方法。
  2. 前記電気脱イオン装置が運転と停止を定期的に繰り返す間欠運転であることを特徴とする請求項1に記載の電気脱イオン装置の運転方法。
  3. 前記電気脱イオン装置の運転時間が20〜48時間であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気脱イオン装置の運転方法。
  4. 前記電気脱イオン装置が直列に2段配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電気脱イオン装置の運転方法。
  5. 前記脱イオン水が医薬用精製水であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気脱イオン装置の運転方法。
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