JP2017055893A - 内視鏡リプロセッサ - Google Patents

内視鏡リプロセッサ Download PDF

Info

Publication number
JP2017055893A
JP2017055893A JP2015181904A JP2015181904A JP2017055893A JP 2017055893 A JP2017055893 A JP 2017055893A JP 2015181904 A JP2015181904 A JP 2015181904A JP 2015181904 A JP2015181904 A JP 2015181904A JP 2017055893 A JP2017055893 A JP 2017055893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
endoscope
discharge port
chemical
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015181904A
Other languages
English (en)
Inventor
益三 長崎
Masuzo Nagasaki
益三 長崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2015181904A priority Critical patent/JP2017055893A/ja
Publication of JP2017055893A publication Critical patent/JP2017055893A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】内視鏡リプロセッサにおいて、薬液の原液が処理槽または内視鏡に接触することを防止する。
【解決手段】
本発明の内視鏡リプロセッサは、内視鏡を配置する処理槽と、前記処理槽に向けて薬液を吐出する薬液吐出口と、前記薬液を希釈する希釈液を、前記薬液吐出口または前記薬液の吐出先に向けて吐出する希釈液吐出口と、前記希釈液吐出口から吐出される前記希釈液が前記薬液吐出口または前記薬液の吐出先に到達するように、前記希釈液を所定の圧力で吐出させる圧力調整部と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、処理槽に薬液吐出口を備える内視鏡リプロセッサに関する。
医療分野において使用される内視鏡は、使用後に洗浄処理及び消毒処理等の薬液を用いた再生処理が施される。また、例えば特開2009−261513号公報に開示されているように、内視鏡を配置する処理槽を備え、処理槽内において内視鏡の洗浄消毒処理を自動的に行う内視鏡洗浄消毒装置が知られている。
特開2009−261513号公報に開示されている内視鏡洗浄消毒装置では、濃度の高い消毒液の原液を、水と混合することにより希釈して得る希釈消毒液を用いて、消毒処理を実行する。
特開2009−261513号公報
使用後の内視鏡に薬液を用いた再生処理を施す内視鏡リプロセッサの処理槽内において薬液の原液と希釈液とを混合する場合、処理槽の内壁面や内視鏡の表面が高濃度の原液に長時間接触したままとなると、処理槽の内壁面や内視鏡の表面の劣化を促進してしまう虞がある。
本発明は、内視鏡リプロセッサにおいて、薬液の原液が処理槽または内視鏡に接触することを防止することを目的とする。
本発明の一態様による内視鏡リプロセッサは、内視鏡を配置する処理槽と、前記処理槽に向けて薬液を吐出する薬液吐出口と、前記薬液を希釈する希釈液を、前記薬液吐出口または前記薬液の吐出先に向けて吐出する希釈液吐出口と、前記希釈液吐出口から吐出される前記希釈液が前記薬液吐出口または前記薬液の吐出先に到達するように、前記希釈液を所定の圧力で吐出させる圧力調整部と、を含む。
本発明によれば、内視鏡リプロセッサにおいて、薬液の原液が処理槽または内視鏡に接触することを防止することができる。
内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。 処理槽を上方から見た俯瞰図である。 薬液吐出口と希釈液吐出口との位置関係を示す図である。 内視鏡リプロセッサの変形例を示す図である。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
以下に、本発明の実施形態の一例を説明する。図1に示す内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡に対して、再生処理を施す装置である。ここでいう再生処理とは特に限定されるものではなく、水によるすすぎ処理、有機物等の汚れを落とす洗浄処理、所定の微生物を無効化する消毒処理、全ての微生物を排除もしくは死滅させる滅菌処理、またはこれらの組み合わせ、のいずれであってもよい。
なお、以下の説明において、上方とは比較対象に対してより地面から遠ざかった位置のことを指し、下方とは比較対象に対してより地面に近づいた位置のことを指す。また、以下の説明における高低とは、重力方向に沿った高さ関係を示すものとする。
内視鏡リプロセッサ1は、制御部5、電源部6、処理槽2、薬液吐出口15a、希釈液吐出口60、および圧力調整部62を備える。
制御部5は、演算装置(CPU)、記憶装置(RAM)、補助記憶装置、入出力装置および電力制御装置等を具備して構成することができ、内視鏡リプロセッサ1を構成する各部位の動作を、所定のプログラムに基づいて制御する構成を有している。以下の説明における内視鏡リプロセッサ1に含まれる各構成の動作は、特に記載がない場合であっても制御部5によって制御される。
電源部6は、内視鏡リプロセッサ1の各部位に電力を供給する。電源部6は、商用電源等の外部から得た電力を各部位に分配する。なお、電源部6は、発電装置やバッテリーを備えていてもよい。
処理槽2は、開口部を有する凹形状であり、内部に液体を貯留することが可能である。処理槽2内には、図示しない内視鏡を配置することができる。処理槽2の上部には、処理槽2の開口部を開閉する蓋3が設けられている。処理槽2内において内視鏡に再生処理を施す場合には、処理槽2の開口部は蓋3によって閉じられる。
図2は、蓋3を開けた状態の処理槽2を上方から見た俯瞰図である。処理槽2の形状は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、内視鏡を収容する内視鏡収容部2bと、内視鏡収容部2bよりも高い位置に設けられたテラス部2aとを有する。言い換えれば、本実施形態の処理槽2は、深さが異なるテラス部2aと内視鏡収容部2bとを有し、内視鏡収容部2bはテラス部2aよりも深い。テラス部2aは勾配を有する斜面であって、テラス部2a上に落下した液体は、勾配により内視鏡収容部2b内に落下する。
処理槽2には、排液口11、循環口13、循環ノズル14、内視鏡接続部16、付属品ケース接続口17a、薬液吐出口15aおよび希釈液吐出口60が設けられている。
消毒液ノズル12は、消毒液管路26を介して消毒液タンク20に連通する開口部である。消毒液タンク20は、消毒液を貯留する。消毒液管路26には、消毒液ポンプ27が設けられている。消毒液ポンプ27を運転することにより、消毒液タンク20内の消毒液が、消毒液管路26および消毒液ノズル12を経由して、処理槽2内に移送される。消毒液ポンプ27は制御部5に接続されており、消毒液ポンプ27の動作は制御部5によって制御される。
本実施形態では一例として、消毒液は、消毒液ボトル18から供給された消毒液の原液を、水によって所定の比率で希釈したものである。本実施形態の消毒液タンク20は、消毒液ボトル18から供給された消毒液の原液を消毒液タンク20内に導入するボトル接続部19、および希釈用の水を消毒液タンク20内に導入する希釈管路48に連通している。消毒液ボトル18がボトル接続部19に接続されることにより、消毒液の原液が消毒液タンク20内に導入される。希釈管路48から消毒液タンク20内に水を導入する構成については後述する。
なお、内視鏡リプロセッサ1は、消毒液を水等によって希釈する構成を有していなくともよい。また、消毒液が複数種類の原液を混合して使用されるものである場合には、ボトル接続部19は複数の消毒液ボトル18に接続可能である。
また、本実施形態では一例として、消毒液は、濃度が薬効を有する所定の範囲内である場合には、再使用可能である。消毒液タンク20は、消毒液タンク20内から処理槽2内に移送された消毒液を回収して再び貯留する消毒液回収部を兼ねる。
また、消毒液タンク20には、排液部28が配設されている。排液部28は、消毒液タンク20内から消毒液または水等の液体を排出する。排液部28は、重力によって消毒液タンク20内から液体を排出する構成であってもよいし、ポンプによって強制的に消毒液タンク20内から液体を排出する構成であってもよい。
本実施形態では一例として、排液部28は、消毒液タンク20の底面または底面付近に設けられた排液口20aに連通するドレーン管路28aと、ドレーン管路28aを開閉するドレーンバルブ28bと、を含む。ドレーンバルブ28bは、制御部5によって開閉の制御がなされる電磁開閉弁であってもよいし、使用者の手動操作によって開閉が行われるコックであってもよい。
なお、消毒液タンク20内から液体を排出する経路は、ドレーン管路のみに限られない。例えば、消毒液ポンプ27の運転を開始することによって、消毒液管路26および消毒液ノズル12を経由して、消毒液タンク20内から液体を処理槽2内に排出することも可能である。この場合、内視鏡リプロセッサ1は、図1に示される排液口20a、ドレーン管路28a、およびドレーンバルブ28bを含まない構成であってもよい。
排液口11は、処理槽2内の最も低い箇所に設けられた開口部である。排液口11は、排出管路21に接続されている。排出管路21は、排液口11と切替バルブ22とを連通している。切替バルブ22には、回収管路23および廃棄管路25が接続されている。切替バルブ22は、排出管路21を閉塞した状態、排出管路21と回収管路23とを連通した状態、または排出管路21と廃棄管路25とを連通した状態、に切り替え可能である。切替バルブ22は制御部5に接続されており、切替バルブ22の動作は制御部5によって制御される。
回収管路23は、消毒液タンク20と切替バルブ22とを連通している。また、廃棄管路25には排出ポンプ24が設けられている。排出ポンプ24は制御部5に接続されており、排出ポンプ24の動作は制御部5によって制御される。廃棄管路25は、内視鏡リプロセッサ1から排出される液体を受け入れるための排液設備に接続される。
切替バルブ22を閉状態とすれば、処理槽2内に液体を貯留することができる。また、処理槽2内に消毒液が貯留されている時に、切替バルブ22を排出管路21と回収管路23とが連通した状態とすれば、消毒液が処理槽2から消毒液タンク20に移送される。また、切替バルブ22を排出管路21と廃棄管路25とが連通した状態とし、排出ポンプ24の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が廃棄管路25を経由して排液設備に送出される。
循環口13は、処理槽2の底面付近に設けられた開口部である。循環口13は、循環管路13aに連通している。循環管路13aは、内視鏡循環管路30および処理槽循環管路40の二つの管路に分岐している。
内視鏡循環管路30は、循環管路13aと後述するチャンネルブロック32とを連通している。内視鏡循環管路30には、循環ポンプ33が設けられている。循環ポンプ33は、稼働することにより内視鏡循環管路30内の流体をチャンネルブロック32に向かって移送する。
チャンネルブロック32には、前述の内視鏡循環管路30の他に、吸気管路34、アルコール管路38および送出管路31が接続されている。チャンネルブロック32は、送出管路31と、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38とを接続している。チャンネルブロック32は、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38のそれぞれから、チャンネルブロック32内へ向かう方向にのみ流体の流れを許容する逆止弁が設けられている。すなわち、チャンネルブロック32内から、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38に向かって流体が流れないようになっている。
吸気管路34は、一方の端部が大気に開放されており、他方の端部がチャンネルブロック32に接続されている。なお、図示しないが、吸気管路34の一方の端部には、通過する気体を濾過するフィルタが設けられている。エアポンプ35は、吸気管路34に設けられており、稼働することにより吸気管路34内の気体をチャンネルブロック32に向かって移送する。
アルコール管路38は、アルコールを貯留するアルコールタンク37とチャンネルブロック32とを連通している。アルコールタンク37内に貯留されるアルコールは、例えばエタノールが挙げられる。アルコール濃度については、適宜に選択することができる。アルコールポンプ39は、アルコール管路38に設けられており、稼働することによりアルコールタンク37内のアルコールをチャンネルブロック32に向かって移送する。
循環ポンプ33、エアポンプ35およびアルコールポンプ39は、制御部5に接続されており、これらの動作は制御部5によって制御される。処理槽2内に液体が貯留されている場合に、循環ポンプ33の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路13aおよび内視鏡循環管路30を経由して、送出管路31に送り込まれる。また、エアポンプ35の運転を開始すれば、空気が送出管路31に送り込まれる。また、アルコールポンプ39の運転を開始すれば、アルコールタンク37内のアルコールが送出管路31に送り込まれる。
送出管路31は、内視鏡接続管路31bおよびケース接続管路31cに分岐している。内視鏡接続管路31bは、内視鏡接続部16に接続されている。また、ケース接続管路31cは、付属品ケース接続口17aに接続されている。
また、送出管路31には、流路切替部31aが設けられている。流路切替部31aは、送出管路31と内視鏡接続管路31bとを常時接続するリリーフ弁であって、内視鏡接続管路31b内の圧力が所定の値を超えた場合に、送出管路31から流入する流体をケース接続管路31cに逃がす。すなわち、流路切替部31aは、内視鏡接続管路31b内の圧力を一定に保つ。
内視鏡接続部16は、図示しない洗浄チューブを介して、内視鏡に設けられた口金に接続される。内視鏡接続部16は、処理槽2内に配置可能な内視鏡の本数に応じた数が設けられる。前述のように本実施形態では一例として2本の内視鏡が処理槽2内に配置可能であるから、内視鏡接続部16は、2本の内視鏡のそれぞれの口金に接続可能なように、少なくとも2つ設けられる。
付属品ケース接続口17aは、処理槽2内に配置される付属品ケース17の内部に接続される。付属品ケース17は、内視鏡の図示しない付属品を収容するかご状の部材である。
チャンネルブロック32から送出管路31に送出された流体は、内視鏡接続部16および洗浄チューブを介して、内視鏡の口金に連通する管路内に導入される。管路内に導入される流体の圧力が、リリーフ弁である流路切替部31aが作動する値を超えると、当該流体は、内視鏡の管路内の他に、ケース接続管路31cおよび付属品ケース接続口17aを経由して付属品ケース17内にも導入される。
処理槽循環管路40は、循環管路13aと循環ノズル14とを連通している。循環ノズル14は、処理槽2内に設けられた開口部である。処理槽循環管路40には、流液ポンプ41が設けられている。流液ポンプ41は制御部5に接続されており、流液ポンプ41の動作は制御部5によって制御される。
また、処理槽循環管路40の流液ポンプ41と循環ノズル14との間には、三方弁42が設けられている。三方弁42には、給水管路43が接続されている。三方弁42は、循環ノズル14と処理槽循環管路40とを連通した状態、または循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態、に切り替え可能である。
給水管路43は、三方弁42と水供給源接続部46とを連通している。給水管路43には、給水管路43を開閉する水導入バルブ45および水を濾過する水フィルタ44が設けられている。水供給源接続部46は、例えばホース等を介して、水を送出する水道設備等の水供給源49に接続される。
給水管路43の、水フィルタ44と三方弁42との間の区間には、希釈バルブ47が設けられている。希釈バルブ47には、希釈バルブ47と消毒液タンク20とを連通する希釈管路48が接続されている。希釈バルブ47は、水フィルタ44と三方弁42とを連通した状態、または水フィルタ44と希釈管路48とを連通した状態、に切り替え可能である。三方弁42、水導入バルブ45および希釈バルブ47は、制御部5に接続されており、これらの動作は制御部5によって制御される。
処理槽2内に液体が貯留されている場合に、三方弁42を循環ノズル14と処理槽循環管路40とを連通した状態とし、希釈バルブ47を水フィルタ44と三方弁42とを連通した状態として、流液ポンプ41の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路13aおよび処理槽循環管路40を経由して、循環ノズル14から吐出される。
また、三方弁42を、循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態とし、希釈バルブ47を水フィルタ44と三方弁42とを連通した状態として、水導入バルブ45を開状態とすれば、水供給源49から供給された水が循環ノズル14から吐出される。循環ノズル14から吐出された水は、処理槽2内に導入される。すなわち、循環ノズル14の開口は、水吐出口を兼ねる。なお、水吐出口は、循環ノズル14の開口とは別に設けられ、給水管路43に連通する開口であってもよい。
また、希釈バルブ47を水フィルタ44と希釈管路48とを連通した状態とし、水導入バルブ45を開状態とすれば、水供給源49から供給された水が消毒液タンク20内に導入される。
薬液吐出口15aは、処理槽2内に薬液を吐出する開口部である。薬液吐出口15aは、薬液管路51を介して、薬液を貯留する薬液タンク50に連通している。薬液管路51には、薬液ポンプ52が設けられている。薬液ポンプ52は制御部5に接続されており、薬液ポンプ52の動作は制御部5によって制御される。薬液ポンプ52を運転することにより、薬液タンク50内の薬液が、薬液吐出口15aから処理槽2内に吐出される。
薬液タンク50が貯留する薬液の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、薬液は内視鏡の洗浄処理に用いられる洗浄液である。ただし、本発明はこれに限定されず、薬液として、消毒処理に用いられる消毒液、滅菌処理に用いられる滅菌液、乾燥に用いられる例えばアルコール等の高揮発性溶液等を目的に応じて適宜選択することができる。消毒液または滅菌液としては、例えば過酢酸水溶液が挙げられる。
本実施形態では内視鏡を洗浄する洗浄液を前記薬液としており、内視鏡リプロセッサは内視鏡を洗浄および消毒する内視鏡洗浄消毒装置であるため、薬液吐出口15aとは別に消毒液ノズル12を備えている。
薬液が消毒液または滅菌液である場合、薬液吐出口15aは消毒液タンク20または滅菌液タンクに接続され、消毒液または滅菌液を吐出する。この場合、さらに内視鏡リプロセッサが洗浄も行う場合には、洗浄槽2には洗浄液を吐出する洗浄液ノズルを設けることができる。
また、薬液として複数種類の液体を対象とすることもできる。例えば、薬液として洗浄液および消毒液を対象とすることもできる。この場合、洗浄液タンクに接続された1個目の薬液吐出口15aと消毒液タンクに接続された2個目の薬液吐出口15aとが設けられていてもよいし、1個の薬液吐出口15aが洗浄液タンクと消毒液タンクとに接続されていてもよい。
本実施形態において、薬液タンク50に貯留されている薬液は、濃度の高い、いわゆる原液であり、希釈液と所定の比率で混合された後に、再生処理に使用される。薬液タンク50に貯留されている薬液は、希釈液と混合されない状態で、そのまま薬液吐出口15aから吐出される。そして、処理槽2内には、薬液吐出口15aから吐出される薬液とともに、希釈液が導入される。すなわち、内視鏡リプロセッサ1は、処理槽2内において、薬液と希釈液とを混合する。希釈液は、本実施形態では一例として、水供給源49から供給される水である。
なお、薬液を薬液吐出口15aから吐出させる構成は本実施形態に限られるものではない。例えば、薬液吐出口15aは、薬液吐出口15aよりも高い位置に配置された薬液タンク50に薬液管路51を介して連通しており、薬液管路51に設けられたバルブを開閉することにより薬液吐出口15aからの薬液の吐出が制御される構成であってもよい。また、例えば、薬液吐出口15aは、内視鏡リプロセッサ1の装置外に設けられ薬液を所定の圧力で供給する薬液供給装置に薬液管路51を介して連通しており、薬液管路51に設けられたバルブを開閉することにより薬液吐出口15aからの薬液の吐出が制御される構成であってもよい。
薬液吐出口15aは、図2に示すように、本実施形態では一例として、処理槽2の壁面から処理槽2内に導出された薬液ノズル15の先端部に設けられている。薬液ノズル15は、テラス部2aの上面に設けられており、薬液吐出口15aは、テラス部2aの上方において下方に向かって開口している。すなわち、薬液吐出口15aから吐出された薬液は、テラス部2aの上面に落下する。
なお、薬液吐出口15aが配置される位置は、薬液吐出口15aから吐出された薬液が処理槽2内に入る箇所であれば特に限定されるものではない。薬液吐出口15aは、ノズル15に設けられる形態に限らず、例えば処理槽2の内視鏡収容部2bの側面等の、処理槽2の壁面に設けられた開口であってもよい。
希釈液吐出口60は、後述する圧力調整部62から送出される希釈液を、薬液吐出口15aまたは薬液吐出口15aの吐出先に到達するように吐出する開口部である。薬液吐出口15aの吐出先とは、内視鏡を配置し、かつ液体が貯留されていない状態の処理槽2内において、希釈液吐出口60から希釈液を吐出せず、薬液吐出口15aから所定量の薬液を吐出した場合に、処理槽2の内壁面および内視鏡の表面のうちの当該薬液が接触する部位の一部または全部を含む領域である。
前述のように、本実施形態では薬液吐出口15aは、テラス部2aの上方において、下向きに開口している。したがって、図2および図3に示すように、本実施形態における薬液吐出口15aの吐出先とは、テラス部2aの上面のうちの薬液吐出口15aの下方に位置する領域Aを含む。領域Aは、薬液吐出口15aから吐出された薬液が落下する領域である。
本実施形態では一例として、希釈液吐出口60は、処理槽2のテラス部2aの上面から上方に突出する希釈液ノズル61に設けられている。すなわち、希釈液吐出口60は、テラス部2aの上面よりも上方に配置されており、上方から領域Aに向けて希釈液を吐出する。なお、図中では、希釈液吐出口60は領域Aに向かって直接的に希釈液を吹き付けるように示しているが、希釈液吐出口60は、希釈液を領域Aから離れた処理槽2の内壁面に向かって吐出し、この吐出された希釈液が慣性または重力によって領域Aに到達する位置に配置されていてもよい。
本実施形態では一例として、希釈液吐出口60は、希釈液管路63を介して処理槽循環管路40に連通している。希釈液管路63は、処理槽循環管路40の、三方弁42と循環ノズル14との間の分岐部64に接続されている。
したがって、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1において、水供給源49から供給された希釈液である水を、給水管路43、処理槽循環管路40および循環ノズル14を経由して処理槽2内に吐出する場合には、水は同時に希釈液管路63および希釈液吐出口60を経由して処理槽2内に吐出される。
圧力調整部62は、希釈液を所定の圧力で希釈液吐出口60に送出することにより、希釈液を薬液吐出口または薬液の吐出先に到達させる。圧力調整部62の構成は、希釈液の圧力を所定の圧力に上昇させる形態であってもよいし、希釈液の圧力を所定の圧力に降下させる形態であってもよい。例えば、圧力調整部62は、希釈液を所定の圧力で送出するポンプを備え、当該ポンプにより希釈液の圧力を上昇させて送出する形態であってもよい。ポンプは、図1に示されるように薬液管路51の中途位置に配置されて薬液タンク50から薬液を吸い上げてもよいし、薬液タンク50に接続されて薬液タンク内の薬液を薬液管路51に向けて押し出してもよい。また例えば、圧力調整部62は、通過時に希釈液の圧力を上昇させる絞り弁または所定の内径の管路であってもよい。
本実施形態では一例として、圧力調整部62は、希釈液管路63に設けられた所定の内径の管路からなる。水供給源49から供給された希釈液である水は、分岐部64において、処理槽循環管路40および希釈液管路63の流路の抵抗に応じた流量で、それぞれに送り込まれる。
以上に説明した構成を有する内視鏡リプロセッサ1は、薬液吐出口15aから吐出される薬液を用いて処理槽2内に配置された内視鏡に対する処理を実行する工程において、薬液吐出口15aから所定量の薬液を吐出する間、希釈液を希釈液吐出口60から吐出する。
具体的には、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、処理槽2内に配置された内視鏡に対する洗浄処理を実行する工程において、薬液タンク50に貯留されている洗浄液の原液である薬液を、処理槽2内において希釈液である水と混合した希釈薬液を生成する薬液希釈工程を実行する。
薬液希釈工程では、まず、切替バルブ22を閉状態として、水供給源49から供給された希釈液である水を、水吐出口である循環ノズル14と、希釈液吐出口60とから、処理槽2内に吐出し始める。切替バルブ22が閉状態であることから、処理槽2内に導入された希釈液は、処理槽2内に貯留される。希釈液の処理槽2内への導入は、液面が処理槽2内の所定の水位に達するまで継続される。
ここで、希釈液吐出口60から吐出された希釈液は、薬液吐出口15aの薬液の吐出先を通るように流れる。薬液吐出口15aの薬液の吐出先とは、前述のように本実施形態では、テラス部2の薬液吐出口15aから吐出された薬液が落下する領域Aである。
次に、薬液ポンプ52を所定時間駆動して、所定量の薬液を薬液吐出口15aから処理槽2内に吐出する。薬液ポンプ52を駆動する時間は、水供給源49から供給された希釈液が処理槽2内の所定の水位までを満たすのに要する時間よりも短い。
よって、薬液吐出口15aから薬液を吐出する期間中において、薬液吐出口15aから吐出された薬液が落下する領域Aには常に希釈液が流れているため、原液の状態である薬液は、領域Aに落下すると即時に希釈液により希釈されながら流される。
したがって本実施形態の内視鏡リプロセッサ1では、高濃度の薬液の原液が、処理槽2の内壁面または内視鏡に接触することを防止することができる。
なお、前述した本実施形態では、希釈液管路63にバルブが設けられていないため、循環ノズル14から液体を吐出する場合には、同時に希釈液吐出口60からもこの液体が吐出される。しかしながら、本発明に係る内視鏡リプロセッサ1は、前述した実施形態に限られるものではなく、循環ノズル14からの液体を吐出する期間と、希釈液吐出口60から液体を吐出する期間とを個別に制御可能であってもよい。
例えば、図4に変形例として示すように、内視鏡リプロセッサ1は、希釈液吐出口60からの液体の吐出を制御する開閉バルブ65を備える。開閉バルブ65は、希釈液管路63に設けられており、希釈液管路63を開閉する。開閉バルブ65は、制御部5に電気的に接続されており、開閉バルブ65の開閉動作は制御部5によって制御される。
図4に示す変形例の内視鏡リプロセッサ1は、薬液吐出口15aから薬液を吐出する期間のみ、開閉バルブ65を開状態として、希釈液を希釈液吐出口60から吐出する。本変形例の内視鏡リプロセッサ1においても、高濃度の薬液の原液が、処理槽2の内壁面または内視鏡に接触することを防止可能であることは、前述の実施形態と同様である。
そして、本変形例の内視鏡リプロセッサ1では、希釈液吐出口60からの希釈液の吐出が不要な期間中に開閉バルブ65を閉状態とすることにより、循環ノズル14から吐出される流体の圧力の低下を防止できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内視鏡リプロセッサもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
前述のように、本発明は、内視鏡に対して再生処理を施す内視鏡リプロセッサに適用可能である。
1 内視鏡リプロセッサ、
1a 本体部、
2 処理槽、
2a テラス部、
2b 内視鏡収容部、
3 蓋、
5 制御部、
6 電源部、
11 排液口、
12 消毒液ノズル、
13 循環口、
13a 循環管路、
14 循環ノズル、
15 薬液ノズル、
15a 薬液吐出口、
16 内視鏡接続部、
17 付属品ケース、
17a 付属品ケース接続口、
18 消毒液ボトル、
19 ボトル接続部、
20 消毒液タンク、
20a 排液口、
20b 保持部、
21 排出管路、
22 切替バルブ、
23 回収管路、
24 排出ポンプ、
25 廃棄管路、
26 消毒液管路、
27 消毒液ポンプ、
28 排液部、
28a ドレーン管路、
28b ドレーンバルブ、
30 内視鏡循環管路、
31 送出管路、
31a 流路切替部、
31b 内視鏡接続管路、
31c ケース接続管路、
32 チャンネルブロック、
33 循環ポンプ、
34 吸気管路、
35 エアポンプ、
37 アルコールタンク、
38 アルコール管路、
39 アルコールポンプ、
40 処理槽循環管路、
41 流液ポンプ、
42 三方弁、
43 給水管路、
44 水フィルタ、
45 水導入バルブ、
46 水供給源接続部、
47 希釈バルブ、
48 希釈管路、
49 水供給源、
50 薬液タンク、
51 薬液管路、
52 薬液ポンプ、
60 希釈液吐出口、
61 希釈液ノズル、
62 圧力調整部、
63 希釈液管路、
64 分岐部、
65 開閉バルブ。

Claims (3)

  1. 内視鏡を配置する処理槽と、
    前記処理槽に向けて薬液を吐出する薬液吐出口と、
    前記薬液を希釈する希釈液を、前記薬液吐出口または前記薬液の吐出先に向けて吐出する希釈液吐出口と、
    前記希釈液吐出口から吐出される前記希釈液が前記薬液吐出口または前記薬液の吐出先に到達するように、前記希釈液を所定の圧力で吐出させる圧力調整部と、
    を含むことを特徴とする内視鏡リプロセッサ。
  2. 前記薬液吐出口は、前記処理槽から導出された薬液ノズルに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。
  3. 水供給源に接続される給水管路と、
    前記給水管路に連通し、前記処理槽に水を供給する水吐出口と、
    前記給水管路から導出されて前記希釈液吐出口に接続された希釈液管路と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。
JP2015181904A 2015-09-15 2015-09-15 内視鏡リプロセッサ Pending JP2017055893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015181904A JP2017055893A (ja) 2015-09-15 2015-09-15 内視鏡リプロセッサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015181904A JP2017055893A (ja) 2015-09-15 2015-09-15 内視鏡リプロセッサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017055893A true JP2017055893A (ja) 2017-03-23

Family

ID=58388797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015181904A Pending JP2017055893A (ja) 2015-09-15 2015-09-15 内視鏡リプロセッサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017055893A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06133929A (ja) * 1992-10-29 1994-05-17 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡洗滌消毒装置
JP2007267974A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujinon Corp 内視鏡用洗浄消毒装置
JP2009261683A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄消毒装置及び内視鏡洗浄消毒装置の消毒液調製方法
JP2010051426A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Fujifilm Corp 消毒装置
WO2010073850A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡洗浄消毒装置及び内視鏡洗浄消毒方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06133929A (ja) * 1992-10-29 1994-05-17 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡洗滌消毒装置
JP2007267974A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujinon Corp 内視鏡用洗浄消毒装置
JP2009261683A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄消毒装置及び内視鏡洗浄消毒装置の消毒液調製方法
JP2010051426A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Fujifilm Corp 消毒装置
WO2010073850A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡洗浄消毒装置及び内視鏡洗浄消毒方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201919782A (zh) 重複填充及吹掃內視鏡的通道之設備及方法
WO2016080074A1 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP3762680B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JP5767424B1 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
WO2017026137A1 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP6534903B2 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP2016135190A (ja) 内視鏡リプロセッサ
US20150343105A1 (en) Cleaning/disinfecting method using endoscope cleaning/disinfecting apparatus
US10219684B2 (en) Endoscope reprocessor
WO2016194456A1 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP2017055893A (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP6599757B2 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP2019025287A (ja) 廃液吸引装置、廃液吸引方法、及び、廃液吸引装置の洗浄方法
JP5966097B1 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP6138398B1 (ja) 流体供給装置および内視鏡リプロセッサ
EP2802359B1 (en) Machine for cold sanitation treatment of medical devices
JP6726540B2 (ja) 内視鏡リプロセッサ
EP3147658A1 (en) Endoscope reprocessor
WO2017134891A1 (ja) 流体供給装置および内視鏡リプロセッサ
JP6010273B1 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP6609851B2 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP6854609B2 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP6017747B1 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JP6495558B1 (ja) 内視鏡再生処理方法および内視鏡リプロセッサ
JP6071604B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191001