JP2017054596A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高い照明器具を提供すること。
【解決手段】発光装置430と、発光装置430に発光のための電力を供給する電気回路440とを備えるスポットライト400であって、発光装置430及び電気回路440を収容する器具本体410と、電気回路440と電気的に接続され、外部からの電力を電気回路440に供給する、外部被覆221cを有する電線221とを備え、電線221の、電気回路440との電気的な接続部分である接続部225から、器具本体410から露出した所定の長さの部分である外部配線部228の終端Eまでの間の少なくとも一ヶ所に、外部被覆221c内を介した、器具本体410の外部から内部への水分の浸入を抑制する抑制部材470が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、照明器具に関し、特に防水性が求められる照明器具に関する。
従来、例えば屋外に設置された照明器具によって、庭木または建物等を照らすことで、外構空間(人が居住する建物の外にある物体を含む空間)の演出が行われる場合がある。このように屋外で用いられる照明器具には、水分の浸入を防止するための構造が要求される。
例えば特許文献1に開示された屋外用照明装置では、電源ユニットと照明ユニットとの間に、調光電源から発光素子に供給される電流の値を調節するために用いられる、軸を中心に回転可能な有底円筒状の調光リングが配置さている。電源ユニット、照明ユニットおよび調光リングは、それぞれの円筒部の中心軸が一致するように配置され、調光リングの円筒部の前端面および後端面にリング状の溝が形成され、かつその溝にリング状の防水パッキンが収容されている。
特許文献1には、上記構成により、照明の明るさを調節する調光機能と共に防水機能を備えた、屋外での使用が可能な照明装置が実現される旨が記載されている。
特開2015−76304号公報
屋外で使用される照明器具において、器具本体に設けられた貫通孔と電線等の他の部材との隙間、及び、器具本体を構成する複数の部材間等における隙間は、上記従来の技術のように、パッキン等のシール部材で埋められる。これにより、器具本体の気密性が高められる。
しかしながら、器具本体の気密性が高められた場合、上記の部材間の隙間等からの水分の浸入が抑制される一方で、例えば、器具本体が膨張すること、または、外気圧が上昇すること等に起因し、器具本体の内外を連通する微小な隙間から器具本体の内部に水分が吸い込まれ、その結果、例えば、器具本体の内部に結露が生じる可能性がある。このことは、例えば、照明器具の動作不良または劣化等の不具合を生じさせる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、信頼性の高い照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る照明器具は、発光装置と、前記発光装置に発光のための電力を供給する電気回路とを備える照明器具であって、前記発光装置及び前記電気回路を収容する器具本体と、前記電気回路と電気的に接続され、外部からの電力を前記電気回路に供給する、外部被覆を有する電線とを備え、前記電線の、前記電気回路との電気的な接続部分である接続部から、前記器具本体の開口部から露出した所定の長さの部分である外部配線部の終端までの間の少なくとも一ヶ所に、前記外部被覆内を介した、前記器具本体の外部から内部への水分の浸入を抑制する抑制部材が配置されている
本発明の一態様に係る照明器具によれば、信頼性の高い照明器具を実現することができる。
実施の形態に係る照明システムの機器構成を示す図である。 実施の形態に係るスポットライトの外観を示す斜視図である。 実施の形態に係るスポットライトの内部構造の概要を示す断面図である。 実施の形態に係る抑制部材の概要を示す斜視図である。 実施の形態の変形例1に係るスポットライトの内部構造の概要を示す断面図である。 実施の形態の変形例1に係る抑制部材が器具本体の外部に配置された状態を示す図である。 実施の形態の変形例2に係る抑制部材が配置された電線の断面図である。 図7とは異なる位置に抑制部材が配置された電線の断面図である。
以下、実施の形態に係る照明器具について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態及びその変形例のそれぞれは、本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態及びその変形例で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態及びその変形例における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[照明システムの全体構成]
まず、本実施の形態に係る照明システムの構成について、図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係る照明システム10の機器構成を示す図である。なお、図1において、点線の矢印は、電力の流れを示している。
図1に示すように、実施の形態に係る照明システム10は、結線ボックス100と、電源からの電力を結線ボックス100を介して受け取る照明器具とを備える。本実施の形態では、照明システム10は、照明器具として、庭木に光を照射するスポットライト400と、門柱610に設置された、表札を照らすための表札灯600とを備えている。
結線ボックス100は、電源から供給される電力を電気機器に中継するための器具である。本実施の形態では、結線ボックス100は、家屋500に備えられた、商用電源に接続された屋内配線ボックス510と電線によって接続されている。これにより、商用電源からの電力は、結線ボックス100に到達し、結線ボックス100から、スポットライト400及び表札灯600のそれぞれに供給される。
また、屋内配線ボックス510と結線ボックス100とを接続する電線は、地中に埋設
された電線管300の中に配置されており、屋内配線ボックス510と表札灯600とを接続する電線は、地中に埋設された電線管310の中に配置されている。電線管300及び310の種類に特に限定はないが、例えば、可撓性を有するPF管(Plastic Flexible conduit)が電線管300及び310として採用される。屋内配線ボックス510と、スポットライト400とは、本実施の形態では、地上に配置された電線221によって接続されている。なお、電線221の少なくとも一部が、地中に埋設されていてもよい。
次に、実施の形態に係るスポットライト400の構成について、図2〜図4を参照しながら説明する。
[スポットライトの全体構成]
図2は、実施の形態に係るスポットライト400の外観を示す斜視図である。図3は、実施の形態に係るスポットライト400の内部構造の概要を示す断面図である。なお、図3では、本実施の形態に係るスポットライト400の特徴を明確にするため、例えば、発光装置430からの光を反射する反射部、発光装置430からの光を透過させるレンズ、及び、電気回路440を保持する保持部等の他の要素の図示は省略されている。また、電気回路440は、電子部品の図示を省略するなどにより簡略化されて図示されている。これらのことは、後述する図5についても同じである。
また、図3において示される、電線221の器具本体410に収容される長さ、および、電線221の器具本体410に収容される部分の形状のそれぞれは一例であり、図3に示される長さおよび形状に限定されない。
本実施の形態に係るスポットライト400は、照明器具の一例であり、図2及び図3に示すように、発光装置430と、発光装置430に発光のための電力を供給する電気回路440と、発光装置430及び電気回路440を収容する器具本体410とを備える。
本実施の形態では、器具本体410は、スポットライト400が地面等に設置される際のベース部分となる第一本体411と、発光装置430からの光を放出する第二本体412とを有する。また、器具本体410はさらに、第二本体412を、第一本体411に対して回動可能に取り付ける連結部495を有している。なお、図3では、連結部495は点線によって表されている。器具本体410の素材に特に限定はないが、アルミニウム等の金属、または、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂をベース素材として形成される。
器具本体410の底面部420には、スパイク490が配置されており、スパイク490が地中に埋められることで器具本体410が地面に固定される。なお、図3では、スポットライト400が設置される面である設置面(本実施の形態では地面)の位置を点線Gによって表している。
このように、器具本体410が地面に固定された場合であっても、第二本体412は、連結部495を中心に上下に回動可能である。これにより、スポットライト400の使用者は、スポットライト400からの照明光の照射領域を所定の範囲内で変更することができる。
第二本体412の内部には、発光装置430が収容されており、発光装置430の正面に位置する第二本体412の開口には、発光装置430からの光を透過させて放出するカバー部材450が配置されている。お、カバー部材450は、例えば集光のための凹凸等の要素を備えてもよいが、凹凸等の要素の図示及び説明は省略する。
[発光装置]
発光装置430は、スポットライト400が照明用の光源として備える発光モジュールである。具体的には、発光装置430は、図3に示すように、基板431と、基板431上に設けられた発光部432とを有する。発光部432の構成に特に限定はないが、本実施の形態では、1以上の発光素子が封止部材で封止されることで構成されている。
発光部432が有する発光素子としては、例えば、青色光を放出する青色LEDチップが採用される。青色LEDチップとしては、例えばInGaN系の材料によって構成された、中心波長が440nm〜470nmの窒化ガリウム系の半導体発光素子が用いられる。本実施の形態において、1以上の発光素子のそれぞれは、例えば透光性のダイアタッチ剤(ダイボンド剤)によって基板431の主面にダイボンディングされている。つまり、本実施の形態に係る発光装置430は、COB(Chip On Board)構造である。
また、基板431に実装された1以上の発光素子は、光の波長を変換する波長変換材を有する封止部材によって一括封止されている。本実施の形態において、封止部材は、所定の樹脂の中に、波長変換材として所定の蛍光体粒子が含有された蛍光体含有樹脂によって形成されている。なお、所定の樹脂としては、例えばシリコーン樹脂等の透光性材料が採用される。また、所定の蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の黄色蛍光体粒子が採用される。
この黄色蛍光体粒子は、発光素子からの青色光によって励起されると黄色光を放出する。その結果、発光装置430からは、当該黄色光と発光素子からの青色光とによって得られる白色光が放出される。
基板431としては、例えばセラミック基板が採用される。セラミック基板としては、酸化アルミニウム(アルミナ)からなるアルミナ基板または窒化アルミニウムからなる窒化アルミニウム基板等が採用される。
具体的には、アルミナ粒子を焼成させることによって構成された、例えば厚みが1mm程度の白色の多結晶アルミナ基板(多結晶セラミック基板)が基板431として採用される。
なお、セラミック基板は、例えば樹脂をベースとする樹脂基板と比べて熱伝導率が高く、発光部432の熱を効率よく放熱させることができる点で好ましい。また、セラミック基板は経時劣化が小さく、耐熱性にも優れているという特徴も有する。
なお、基板431の種類はセラミック基板には限定されない。例えば、樹脂基板、金属をベースとするメタルベース基板、または、ガラスからなるガラス基板等が採用される。また、メタルベース基板としては、例えば、表面に絶縁膜が形成された、アルミニウム合金基板、鉄合金基板または銅合金基板等が採用される。また、樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板等が採用される。
なお、発光素子の数、発光色、発光装置430としての発光色、及び基板431の素材等は、上記説明の内容に限定されず、例えば、スポットライト400に要求される仕様に応じて適宜決定されればよい。
このように構成された発光装置430は、図3に示すように、第二本体412の基台部423に配置されている。具体的には、第二本体412が金属製である場合、発光装置4
30は、例えば絶縁部材460を介して第二本体412の基台部423に配置される。本実施の形態では、基台部423は、第二本体412と一体の部材であるが、発光装置430が配置される基台部423は、第二本体412とは別体の部材であってもよい。
また、本実施の形態では、図3に示すように、器具本体410の第二本体412に、電気回路440が収容されており、発光装置430は、電気回路440から一対のリード線448を介して供給される電力によって発光する。
例えば、スポットライト400に交流電力が供給される場合、この交流電力は、電気回路440によって発光装置430に適した特性の直流電力に変換され、変換後の直流電力が発光装置430に供給される。これにより、発光装置430の発光部432が発光する。なお、電気回路440は、外部の電源から直流電力を受け取る場合、受け取った直流電力を、発光装置430に適した特性の直流電力に変換して、発光装置430に供給する。また、このように、発光装置430に発光のための電力を供給する電気回路440は、例えば、「駆動回路」または「電源回路」等とも呼ばれる。
電気回路440には、外部からの電力を受け取るための電線221の一端が接続されており、電線221の他端は、器具本体410の側壁部421に設けられた開口部415を貫通し、外部に露出して配置される。
[電線]
本実施の形態に係る電線221は、例えば、VVFケーブル(Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat−type cable)と呼ばれるケーブルである。本実施の形態では、電線221として2心のVVFケーブルが採用されているが、VVFケーブルの心数は、3または4でもよい。
電線221は、外部被覆(シース(sheath))221cに覆われた第一線心221aと第二線心221bとを有する。これら線心のそれぞれの、器具本体410内の端部は、絶縁被覆がむかれて導体がむき出しにされており、これら端部が電気回路440と電気的に接続される。つまり、電線221は、電気回路440との電気的な接続部分である接続部225を有する。
なお、電線221は、接続部225の他に、図3に示すように、器具本体410から露出した所定の長さの部分である外部配線部228、及び、接続部225と外部配線部228との間の部分である中間部226とを有している。外部配線部228の詳細ついては後述する。
電線221の、接続部225を含む一端部は、図3に示すように、第一本体411の壁部(側壁部421)に設けられた開口部415を貫通し、さらに、第一本体411の上壁部及び第二本体412の下壁部を貫通して配置されている。これらの、器具本体410における電線221の貫通部分のそれぞれは、例えばパッキン等のシール部材(図示せず)によって気密が維持されている。また、第二本体412の開口とカバー部材450の周縁との間には、パッキン等のシール部材(図示せず)が配置されており、これにより、当該開口における気密は維持されている。
また、本実施の形態に係るスポットライト400は、電線221の器具本体410の開口部415から露出した長さが、例えば2m程度の状態で出荷される。その後、スポットライト400の設置時において、電線221の器具本体410から露出した部分は、接続先(本実施の形態では結線ボックス100)までの距離等に応じた適切な長さになるように切断される。切断後に残った電線221の端部は、外部被覆221cの除去等の処理が
行われ、電源供給側の電線と結線される。
[抑制部材]
本実施の形態に係るスポットライト400は、上述のように、器具本体410の気密性が高められており、これにより、スポットライト400の外部の雨水等に対する防水性が向上されている。しかしながらその一方で、器具本体410には、気密性の高さを一因とする呼吸作用が生じ得る。具体的には、環境温度の変化もしくは発光装置430の発熱等に起因して、気密性の高い器具本体410が膨張すること、または、外気圧が上昇すること等によって、器具本体410の内圧が外気圧よりも低くなる場合がある。このような場合、器具本体410の内外の圧力差は、器具本体410の内部と外部を連通する微小な隙間から、器具本体410の内部に水分(液体の水または気化した水)が吸い込むよう作用する。
また、器具本体410の内外を接続する電線221は、上述のように、複数の線心(本実施の形態では第一線心221a及び第二線心221b)を外部被覆221cで覆う構造を有しており、これら構成要素間を完全に埋める部材は存在しない。そのため、電線221の内部には、第一線心221aと第二線心221bとの間、及び、第一線心221aもしくは第二線心221bと外部被覆221cとの間などに微小な隙間が存在する場合がある。つまり、電線221には、長手方向に連なる微小な隙間が存在する場合がある。この場合、電線221の内部には、水分が電線221の一端から他端へ到達可能なパスが形成されていることになる。
すなわち、電線221について何ら対策を講じない場合、電線221の内部に形成されたパスを介して、器具本体410の外部の水分が器具本体410の内部に浸入することが考えられる。この現象は、上述のように、気密性の高い器具本体410の内圧が外気圧よりも低くなった場合に顕著となると考えられる。
そこで、本実施の形態に係るスポットライト400は、電線221の、電気回路440との電気的な接続部分である接続部225から、器具本体410の開口部415から露出した所定の長さの部分である外部配線部228の終端E(図3参照)までの間の少なくとも一ヶ所に配置された抑制部材470を備える。抑制部材470は、外部被覆221c内を介した、器具本体410の外部から内部への水分の浸入を抑制する。
この構成によれば、例えば、仮に、電線221の器具本体410の外部に露出した部分の端部から水分が浸入した場合であっても、その水分が電線221の内部のパスを介して器具本体410の内部に到達することは困難である。これにより、器具本体410の内部に水分が浸入することによる不具合の発生は抑制される。従って、本実施の形態に係るスポットライト400は、信頼性の高い照明器具である。
本実施の形態では、具体的には、抑制部材470は、図4に示すように、外部被覆221cの、接続部225側の端部221dを覆うように配置されている覆い部材によって実現されている。
図4は、実施の形態に係る抑制部材470の概要を示す斜視図である。図4に示すように、覆い部材である抑制部材470は、例えば熱収縮チューブである。
具体的には、熱収縮チューブの中に、外部被覆221cの端部221dが配置された状態で熱収縮チューブが加熱される。これにより、熱収縮チューブは収縮し、外部被覆221cの端部221d、並びに、第一線心221a及び第二線心221bの一部に密着する。その結果、外部被覆221cの端部221d近傍に存在する隙間が実質的に閉塞される
。すなわち、電線221内に形成された水分のパスの出口が、抑制部材470によって実質的に塞がれる。
従って、仮に、電線221内において、外部被覆221cの端部221dの近くまで水分が移動してきた場合であっても、端部221dからの水分の漏出が抑制される。また、器具本体410の内圧の変化が外部被覆221cの内部に与える影響が低減される。つまり、気密性が高い器具本体410(より詳細には、第二本体412)における呼吸作用によって、電線221が器具本体410の外部の端部から水分を吸い込むこと、または、電線221の内部に浸入した水分が器具本体410の内部に吸い出されることが抑制される。
なお、上記効果を奏する覆い部材としては、熱収縮チューブの他に、例えば、樹脂製の基材にブチルゴム系粘着剤が塗布された防水テープなどが例示される。また、例えば、外部被覆221cの接続部225側の端部221dに、樹脂製の接着剤を塗布して硬化させることで、覆い部材が実現されてもよい。
また、本実施の形態では、器具本体410は、スポットライト400が設置面に設置される場合に当該設置面に当接する底面部420を有し、開口部415は、底面部420から所定の高さに形成されている(図3参照)。また、外部配線部228は、スポットライト400が設置面に設置された場合において、電線221の、開口部415から設置面と接触する位置までの部分である。つまり、外部配線部228は、図3における、電線221の、開口部415から、設置面の位置を示す点線Gに接触する位置(外部配線部228の終端E)までの部分である。
例えば、電線221の外径が約1cmであり、開口部415の底面部420からの高さ(図3における点線Gから、開口部415の下端までの距離)を約2cmとする場合、外部配線部228の長さは4cm〜10cm程度である。つまり、開口部415の高さをHとした場合、外部配線部228の長さは、2H〜5H程度である。
ここで、電線221の、器具本体410から露出した部分は、上述のように、スポットライト400の設置時に、適切な長さとなるように切断される場合がある。また、電線221が切断された場合に、残った部分の端部を電力供給側の電線と結線する際、一般に、外部被覆221cを所定の長さだけ除去する必要がある。
上記事情を考慮すると、外部配線部228は、電力供給を受けるために器具本体410から露出した部分であって、かつ、切断されない蓋然性が高い部分である。従って、電線221の、接続部225から外部配線部228の終端Eまでの間のいずれかの位置に、抑制部材470が配置されている場合、電線221が長さ調節のための切断された場合であっても抑制部材470が残存する可能性は高い。つまり、外部被覆221c内を介した水分の浸入を抑制する抑制部材470の実効性が、実質的に保証される。
なお、外部配線部228は、切断されない(切断位置として選択されない)蓋然性が高い部分として規定されればよく、上述のように、電線221の設置面との接触位置を用いて規定されるほか、例えば、電線221の外径等を用いて規定することも可能である。例えば、外部配線部228は、開口部415から、外径の10倍までの長さの部分である、と規定されてもよい。また、本実施の形態では、電線221は、外部配線部228よりも先の部分(図3における外部配線部228の終端Eよりも右の部分)である、電源側配線部229を有しているが、電源側配線部229の長さに特に限定はない。
また、本実施の形態では、例えば図3に示されるように、電線221における接続部2
25は、開口部415よりも上方に配置されている。つまり、電線221の、器具本体410の内部に位置する部分の少なくとも一部は、開口部415から接続部225に向けて、水平方向に対して傾いた姿勢で配置される。
すなわち、電線221の、器具本体410の外部に配置された端部から水分が浸入した場合、その水分が接続部225に到達するまでの間に、電線221の内部のパスには必ず上り坂が存在する。このことは、器具本体410の内部への水分の浸入の阻害要素となる。従って、接続部225が開口部415よりも上方に位置することにより、外部被覆221c内を介した器具本体410の内部への水分の浸入抑制効果は向上される。
また、外部被覆221cの接続部225側の端部221d以外に抑制部材を配置する場合、図4に示す抑制部材470(覆い部材)とは異なる態様の抑制部材を電線221に配置することで、電線221の内部を介した水分の浸入を抑制することができる。
そこで、実施の形態の変形例として、上記の抑制部材470とは異なる態様で電線221内を介した水分の浸入を抑制する抑制部材について、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
(変形例1)
図5は、実施の形態の変形例1に係るスポットライト401の内部構造の概要を示す断面図である。図6は、実施の形態の変形例1に係る抑制部材471が器具本体410の外部に配置された状態を示す図である。
図5に示す変形例1に係るスポットライト401は、上記実施の形態に係るスポットライト400と、基本的な構造において共通している。しかし、変形例1に係るスポットライト401は、抑制部材471が、電線221を、外部被覆221cの外周から締め付ける締付部材によって実現されている点に特徴を有する。
具体的には、図5では、電線221の接続部225と外部配線部228との間の部分である中間部226に、抑制部材471が配置されている。なお、締付部材である抑制部材471の具体例としては結束バンドが例示される。また、抑制部材471の他の例としては、電線221を締め付けるように巻かれた針金、加熱されて収縮することで電線221を締め付ける熱収縮チューブ等が挙げられる。
また、器具本体410が有する開口部415の周縁部が電線221を締め付けることで、締付部材である抑制部材471が実現されてもよい。つまり、器具本体410の開口部415を形成する部分が、抑制部材471として機能してもよい。
このように、抑制部材471が、電線221を、外部被覆221cの外周から締め付けることで、電線221の内部における、第一線心221a及び第二線心221bと外部被覆221cとの間等に存在する隙間が狭まる。これにより、外部被覆221c内における、電線221の長手方向の水分の移動が抑制される。すなわち、器具本体410の外部から内部への水分の浸入が抑制され、器具本体410の内部に水分が浸入することによる不具合の発生は抑制される。
ここで、上記実施の形態に係る抑制部材470、及び、本変形例に係る抑制部材471は、ともに、器具本体410の内部に配置されている。そのため、スポットライト400(401)を庭の地面等に設置する際に、電線221が、抑制部材470(471)よりも接続部225に近い位置で切断されることはない。つまり、電線221の長さ調整のために切断される可能性がある電線221を備えるスポットライト400(401)におい
て、電線221に配置された抑制部材470(471)の実効性がより確実に保証される。
また、上述のように、外部配線部228は、電力供給を受けるために器具本体410から露出した部分であるが、切断されない蓋然性が高い部分である。そのため、図6に示すように、外部配線部228に、締付部材として実現される抑制部材471が配置されてもよい。
外部配線部228に抑制部材471を配置する場合、例えば、スポットライト401の製造後の確認作業において、抑制部材471が配置されているか否か、または、抑制部材471が適切な姿勢で配置されているか等を目視で確認することができる。また、スポットライト401を設置する作業者は、抑制部材471が視認できることで、電線221の切断位置として選択可能な範囲を容易に確認することができる。
(変形例2)
図7は、実施の形態の変形例2に係る抑制部材472が配置された電線221の断面図である。図8は、図7とは異なる位置に抑制部材472が配置された電線221の断面図である。なお、図7及び図8のそれぞれは、電線221の、長手方向に平行な平面で切断した場合の断面が図示されており、第一線心221a及び第二線心221bについては、断面ではなく側面が図示されている。
図7及び図8に示す、実施の形態の変形例2に係る抑制部材472は、外部被覆221cの内部に配置された充填材によって実現されている。
具体的には、図7に示す抑制部材472は、外部被覆221cの端部221dから外部被覆221cの内部に充填された充填材によって実現されている。これにより、抑制部材472は、上記実施の形態に係る抑制部材470と同じく、外部被覆221c内に形成された水分のパスの出口を実質的に塞ぐことができる。その結果、器具本体410の外部から内部への水分の浸入が抑制され、器具本体410の内部に水分が浸入することによる不具合の発生は抑制される。
また、図8に示す抑制部材472は、電線221の、中間部226または外部配線部228のいずれかの位置において、外部被覆221cの内部に充填された充填材によって実現されている。
つまり、電線221の、中間部226または外部配線部228のいずれかの位置において、外部被覆221c内に形成された水分のパスを断つように、抑制部材472が配置されている。これにより、器具本体410の外部から内部への水分の浸入が抑制され、器具本体410の内部に水分が浸入することによる不具合の発生は抑制される。
なお、上記効果を奏する充填材としては、例えば、シリコーン系またはポリウレタン系などの樹脂を主成分とする接着剤が例示される。このような充填材は、硬化前には流動性を有しており、外部被覆221cの内側に充填された後に硬化する。
また、図8のように、充填材を電線221の端部以外の位置に配置する場合、例えば、注射針のような細管を外部被覆221cに刺して、充填材を注入する手法が採用される。この場合、外部被覆221cに、細管が刺されることより孔が生じるが、当該孔は、例えば防水テープ等によって塞がれる。または、硬化した充填材によって当該孔が塞がれる。そのため、例えば、抑制部材472が、外部配線部228に設けられる場合であっても、当該孔から外部被覆221cの内部への水分の浸入は抑制される。
また、充填材としての抑制部材472は、実際に「充填する」という作業を伴う必要はない。例えば、電線221の製造工程の途中において、外部被覆221cの内側に充填材を配置することで、外部被覆221cの内部に充填された状態の抑制部材472が形成されてもよい。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る照明器具について、上記実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態及び変形例において、抑制部材を備える照明器具として、スポットライト400(401)を例示したが、抑制部材を備える照明器具の種類に特に限定はない。例えば屋外、もしくは、屋内の風呂またはプールの近傍で使用される照明器具などの、防水性を求められる照明器具であれば、抑制部材を備えることによる、照明器具の信頼性の向上効果を得ることは可能である。
また、1つのスポットライト400が、複数の抑制部材を備えてもよい。例えば、図3に示す、抑制部材470を備えるスポットライト400がさらに、図5に示す抑制部材471と図6に示す抑制部材471とを備えてもよい。スポットライト400が、電線221の長手方向の互いに異なる位置に配置された複数の抑制部材を備えることで、外部被覆221c内を介した器具本体410内部への水分の浸入抑制効果がさらに向上される。
また、スポットライト400(401)において、電気回路440は、第二本体412ではなく、第一本体411に収容されていてもよい。また、器具本体410は、第一本体411と第二本体412とを有しているが、器具本体410は、例えば、単一の筐体によって構成されてもよい。つまり、器具本体410を構成する1つの筐体に、発光装置430と電気回路440とが収容されてもよい。いずれの場合であっても、電線221に抑制部材470(471、472)が配置されることによる、器具本体410の内部への水の浸入抑制効果は発揮される。
また、発光装置430の発光部432が有する発光素子は、LEDチップそのものでなくてもよい。発光素子は、例えば、上面が開口したパッケージと、パッケージ内に配置されたLEDチップとを備えるSMD(Surface Mount Device)型LED素子であってもよい。
また、発光素子はLED素子には限定されない。半導体レーザなどの半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)または無機ELなどの発光素子が発光部432に備えられてもよい。
その他、上記実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
221 電線
221a 第一線心
221b 第二線心
221c 外部被覆
221d 端部
225 接続部
228 外部配線部
400、401 スポットライト
410 器具本体
415 開口部
420 底面部
430 発光装置
440 電気回路
470、471、472 抑制部材

Claims (7)

  1. 発光装置と、前記発光装置に発光のための電力を供給する電気回路とを備える照明器具であって、
    前記発光装置及び前記電気回路を収容する器具本体と、
    前記電気回路と電気的に接続され、外部からの電力を前記電気回路に供給する、外部被覆を有する電線とを備え、
    前記電線の、前記電気回路との電気的な接続部分である接続部から、前記器具本体の開口部から露出した所定の長さの部分である外部配線部の終端までの間の少なくとも一ヶ所に、前記外部被覆内を介した、前記器具本体の外部から内部への水分の浸入を抑制する抑制部材が配置されている
    照明器具。
  2. 前記抑制部材は、前記外部被覆の、前記接続部側の端部を覆うように配置されている覆い部材である
    請求項1記載の照明器具。
  3. 前記抑制部材は、前記電線を、前記外部被覆の外周から締め付ける締付部材である
    請求項1記載の照明器具。
  4. 前記抑制部材は、前記外部被覆の内部に配置された充填材である
    請求項1記載の照明器具。
  5. 前記器具本体は、前記照明器具が設置面に設置される場合に前記設置面に当接する底面部を有し、
    前記開口部は、前記器具本体において、前記底面部から所定の高さに形成されており、
    前記外部配線部は、前記照明器具が前記設置面に設置された場合において、前記電線の、前記開口部から前記設置面と接触する位置までの部分である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明器具。
  6. 前記電線における前記接続部は、前記開口部よりも上方に配置されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明器具。
  7. 前記抑制部材は、前記器具本体の内部に配置されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明器具。
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