JP2017054470A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】高速な描画処理を実現可能な画像処理装置および画像処理方法を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、色画像記憶手段と半透明画像記憶手段と分解手段と描画処理手段とを備える。色画像記憶手段は色画像を記憶する。半透明画像記憶手段は半透明画像を記憶する。分解手段は、ページ記述言語で記述されたデータの解析により得られた描画コマンドを、ライン単位の描画パラメータを示す水平ラインパラメータに分解する。描画処理手段は、半透明画像記憶手段から、水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の半透明値を読み出し、その読み出した全ての半透明値が透明であることを示す場合は、水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の色値を色画像記憶手段から読み込まずに、水平ラインパラメータで指定された色値を、水平ラインパラメータに対応する複数の画素の各々の色値として色画像記憶手段に直接書き込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来のカラープリンタでは、ページ記述言語で記述されたPDL(Page Description Language)データを印刷する際に、PDLを解析し、多値のバンド画像をメモリ上に描画し、描画したバンド画像に対して、色変換処理や階調処理を行い、階調処理後の画像を印刷する。また、上記PDLの1つであるPDF(Portable Document Format)、XPS(XML(Extensible Markup Language)では、従来のPDLにはない半透明描画処理が新たに追加されている。半透明描画処理は、半透明で画像を重ね合わせる処理であり、設定された処理パラメータ(半透明値)に従って処理される。具体的には、重ね合わせる各画像の半透明値を1以下とし、通常、重ね合わせたときに全体が1となるように、処理パラメータが描画オブジェクトごとに設定される。
例えば特許文献1には、データ転送量の低減と演算処理の軽減を目的として、前景画像と背景画像の合成後の画素値を算出する場合に、前景画像の画素値が透明(半透明値=0)または不透明(半透明値=1)の場合は、合成後の画素値として背景画像の画素値を設定する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、画素単位で処理を行うために描画処理の高速化を図ることが困難であるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高速な描画処理を実現可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の画素ごとに色値を保持する色画像を記憶する色画像記憶手段と、複数の画素ごとに、該画素に対応する色値の透過割合を示す半透明値を保持する半透明画像を記憶する半透明画像記憶手段と、ページ記述言語で記述されたデータの解析により得られた描画コマンドを、ライン単位の描画パラメータを示す水平ラインパラメータに分解する分解手段と、前記半透明画像記憶手段から、前記水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の前記半透明値を読み出し、その読み出した全ての前記半透明値が透明であることを示す場合は、前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素分の色値を前記色画像記憶手段から読み込まずに、前記水平ラインパラメータで指定された色値を、前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素の各々の色値として前記色画像記憶手段に直接書き込む描画処理手段と、を備える、画像処理装置である。
本発明によれば、高速な描画処理を実現可能な画像処理装置および画像処理方法を提供できる。
図1は、画像形成装置の構成の一例を示す図である。 図2は、色画像記憶部に記憶された色画像の1画素分のデータの一例を示す図である。 図3は、半透明画像記憶部に記憶された半透明画像の1行分のデータの一例を示す図である。 図4は、少値画像記憶部のフォーマット例を示す図である。 図5は、実施形態に係る印刷時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、描画コマンドの一例を示す図である。 図7は、バンド画像の一例を示す図である。 図8は、コマンドのフォーマット例を示す図である。 図9は、描画コマンドで描画された四角形の一例を示す図である。 図10は、描画コマンドで描画された三角形の一例を示す図である。 図11は、描画処理部による描画処理の概要を示す図である。 図12は、描画処理部の具体的な構成の一例を示す図である。 図13は、描画処理部による処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、描画処理部が実行する描画処理の具体的な内容を示すフローチャートである。 図15は、描画処理の具体例を説明するための図である。 図16は、本実施形態の描画処理のタイミングチャートを示す図である。 図17は、対比例の描画処理のタイミングチャートを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像処理装置および画像処理方法の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。図1に示すように、画像形成装置100は、コントローラボード22と、プリンタエンジン23とを有する。これらのうち、コントローラボード22は、ROM(Read Only Memory)18と、メインメモリ16と、画像メモリ20と、コントローラ15と、従来のCPUで行なわれる処理の一部をハードウェア化したASIC(Application Specific Integrated Circuit)19とを有する。例えば、コントローラボード22は、プリンタコントローラボードであり、1つの基板上に形成される。かかるコントローラボード22は、「画像処理装置」の一例である。
コントローラ15とASIC19とは、バス17を介して接続される。また、PC21は、ユーザ操作に応じてページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたデータ(以下の説明では「PDLデータ」と称する場合がある)を生成する。例えば、PC21は、PDF、XPS等のPDLデータを生成し、画像形成装置100に対して送信する。以下では、一例として、PC21は、ユーザ操作に応じてPDFデータを生成し、画像形成装置100に対して送信することを前提として説明する。
コントローラ15は、CPU1と、CPUインタフェース2と、メモリアービタ3と、メモリコントローラ4と、DMA(Direct Memory Access Controller)5と、バスコントローラ6と、通信コントローラ7とを有する。コントローラ15には、ROM18と、メインメモリ16とが接続される。ROM18は、コントローラボード22を制御するための各種プログラムや、文字のフォント情報等を記憶する。メインメモリ16は、描画コマンドが格納される描画コマンド領域30、PDFデータが格納されるPDF領域31、画像処理パラメータが格納される画像処理パラメータ領域32等の予め定められた複数の領域を有する。また、メインメモリ16は、CPU1が実行するプログラム等を格納している。
CPU1は、ROM18等に記憶されたプログラムに従って、コントローラボード22全体の動作を制御する。また、CPU1は、PC21から送られてきたPDFデータを解析し、描画コマンドを生成する。CPU1は、CPUインタフェース2やメモリアービタ3を介して、各種メモリや各種コントローラと接続されている。メモリアービタ3は、メインメモリ16と各種コントローラとの間の調停を行なう。メモリコントローラ4は、メインメモリ16に対するアクセス(データの読み出しや書き込み)を制御し、メモリアービタ3を介して、メモリや各種のコントローラと接続されている。
DMA5は、メモリコントローラ4と、バス17を介して接続されたASIC19内のエンジンコントローラ14間のダイレクトメモリアクセスを行う。バスコントローラ6は、バス17と繋がる各周辺コントローラとバス17との調停を行う。通信コントローラ7は、PC21等の外部装置との通信を制御する。図1の例では、通信コントローラ7はネットワークに接続されており、ネットワークから各種のデータやコマンドなどを受け取ることができる。また、通信コントローラ7は、メモリアービタ3を介して各種のコントローラに接続されている。
画像メモリ20は、描画コマンド領域40、色画像記憶部(色画像記憶領域)41、半透明画像記憶部(半透明画像記憶領域)42、少値画像記憶部(少値画像記憶領域)43と、を有する。描画コマンド領域40は、PDFデータの解析により得られた描画コマンドを記憶する。
色画像記憶部41は、「色画像記憶手段」の一例であり、複数の画素ごとに色値を保持する色画像を記憶する。この例では、色画像記憶部41は、多値の色画像を示す多値色画像を記憶する。より具体的には、色画像記憶部41は、PDFデータの解析結果に基づき描画された、A(属性)と、R、G、Bの各色成分の色値とを保持する。ここでは、色画像記憶部41のメモリフォーマットは、画素ごとに並べられた点順次のメモリフォーマット(ピクセル画像メモリフォーマット)である。色画像記憶部41に記憶された色画像は、1画素ごとにアクセス可能であると考えることもできる。図2は、本実施形態の色画像記憶部41に記憶された色画像の1画素分のデータの一例を示す図である。図2に示すように、色画像記憶部41に記憶された色画像の1画素分のデータは、A(属性)と、R,G,Bの各色成分とで構成され、属性と各色成分の画素とに対して、それぞれ8ビットが割り当てられる。すなわち、色画像記憶部41に保持される色画像の1画素分のデータは、属性と各色成分の画素とがそれぞれ8ビットのビット深度を有する32ビットのデータである。なお、A値は、画素の属性として描画オブジェクトを関連付ける値を示す属性値(画素の属性値)を保持するために作成される画素属性プレーンに相当する。
図1の説明を続ける。半透明画像記憶部42は、「半透明画像記憶手段」の一例であり、複数の画素ごとに、該画素に対応する色値の透過割合を示す半透明値を保持する半透明画像を記憶する。この例では、半透明画像記憶部42は、PDFデータ等のPDL解析結果に基づき描画された、半透明描画処理に用いる半透明値を保持(画素ごとに保持)するプレーンデータ(半透明画像)を記憶する。ここでは、半透明画像記憶部42のメモリフォーマットは、マトリクス状に配列された画素の集合を示すプレーンの行ごとに並べられた面順次のメモリフォーマット(プレーン画像メモリフォーマット)である。半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像は、1行ごとにアクセス可能であると考えることもできる。図3は、本実施形態の半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像の1行分のデータの一例を示す図である。図3の例では、4つの画素で1行が構成されているが、これに限られるものではない。図3に示すように、プレーンの1行分のデータは、4つの画素の半透明値(♯1〜♯4)で構成され、各画素の半透明値は、該画素のRGBの各色成分に対応する8ビットの情報である。すなわち、半透明画像記憶部42に保持される半透明画像の1行分のデータは、4つの画素の各々が8ビットのビット深度を有する32ビットのデータである。
図1の説明を続ける。少値画像記憶部43は、少値画像を記憶する。本実施形態における少値画像とは、RGBの多値画像をCMYKの多値画像へ色変換した後に階調処理を行って、各画素の画素値を1bitや2bit等の少ないbit数に変換した画像である。RGBの各色成分は8bitであり、RGB全体で24bitとなる。また、CMYKの各色成分は8bitであり、CMYK全体で32bitとなる。少値画像は、プリンタではC版、M版、Y版、K版ごとに紙等の記録媒体に印字するので、プレーン画像であることが多い。図4は、本実施形態の少値画像記憶部43のフォーマット例を示す図である。図4に示すように、少値画像記憶部43のフォーマットは、C版、M版、Y版、K版それぞれにおいて、プレーンの画素に対して2ビットが割り当てられる。すなわち、少値画像は、プレーンの画素がそれぞれ2ビットのビット深度を有する32ビットのデータ(画像データ)である。
図1の説明を続ける。ASIC19は、バスインタフェース8と、DMA処理部9と、画像処理部10と、描画処理部11と、メモリ制御部12と、少値画像読み込み部13と、エンジンコントローラ14とを有する。ASIC19は、バス17を介して、メインメモリ16に記憶された描画コマンド等を読み込んで画像メモリ20へ転送し、画像メモリ20から該描画コマンドを読み込み、解析して描画処理を実行する。また、ASIC19は、プリンタエンジン23を制御し、描画した画像の印刷を実行させる。
バスインタフェース8は、バス17に対するインタフェースである。DMA処理部9は、メインメモリ16の描画コマンド領域30から描画コマンドを読み込み、画像メモリ20の描画コマンド領域40へ転送する。描画処理部11は、画像メモリ20の描画コマンド領域40から描画コマンドを読み込み、描画処理を実行する。画像処理部10は、画像メモリ20の色画像記憶部41から色画像を読み込み、画像処理(少値画像に変換するための画像処理)を行って得られた少値画像を少値画像記憶部43へ転送する。少値画像読み込み部13は、画像メモリ20の少値画像記憶部43から少値画像を読み込み、エンジンコントローラ14へ転送する。エンジンコントローラ14は、プリンタエンジン23を制御し、少値画像に基づく印刷を実行させる。メモリ制御部12は、DMA処理部9、画像処理部10、描画処理部11、少値画像読み込み部13からのメモリアクセスの要求に応じて、画像メモリ20へのメモリアクセスを制御する。
図5は、本実施形態に係る印刷時の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、PC21は、ユーザ操作に応じてPDFデータを生成し、画像形成装置100に対して送信する。通信コントローラ7は、PC21からのPDFデータを受け取り、メモリアービタ3を介して、メインメモリ16のPDF領域31に記憶する(ステップS1)。
CPU1は、メインメモリ16のPDF領域31からPDFデータを読み込み、PDFデータを解析する(ステップS2)。CPU1は、解析により得られた描画コマンドを、メインメモリ16の描画コマンド領域30に格納する。また、CPU1は、DMA処理部9を起動する。起動したDMA処理部9は、メインメモリ16の描画コマンド領域30から描画コマンドを読み込み、画像メモリ20の描画コマンド領域40へ転送する。
描画処理部11は、画像メモリ20の描画コマンド領域40から描画コマンドを読み込み、描画処理を実行し(ステップS3)、描画処理により得られる色画像を色画像記憶部41に記憶し、描画処理により得られる半透明画像を半透明画像記憶部42に記憶する。描画処理の具体的な内容については後述する。
次に、画像処理部10は、画像メモリ20の色画像記憶部41から色画像を読み込み、画像処理を行う(ステップS4)。この例では、画像処理部10は、色変換処理と階調処理を行って得られる少値画像を少値画像記憶部43に記憶する。
少値画像読み込み部13は、プリンタエンジン23に同期して、少値画像記憶部43から少値画像を読み込み、エンジンコントローラ14へ転送する。エンジンコントローラ14は、転送された少値画像に基づく印刷を実行するよう、プリンタエンジン23を制御する(ステップS5)。
図6は、描画コマンドの一例を示す図であり、図7は図6の描画コマンドで描画されたバンド画像の一例を示す図である。図7の各バンド画像に付された番号は、図6の描画コマンドの番号に対応している。
図8は、コマンドのフォーマット例を示す図である。図8の(A)は、描画するバンドのサイズを設定するパラメータ設定コマンドの一例である。描画するバンドのサイズは、バンド情報設定コマンドヘッダに続く情報(バンド先頭アドレス、バンド高さ、バンド幅)により定義される。
図8の(B)は、描画コマンドの終了を示す終了コマンドの一例である。図8の(C)は、四角形を描画する四角形描画コマンドの一例である。四角形描画コマンドは、四角形描画コマンドヘッダに続いて、描画を行う四角形のRGB各色の色値(以下では、ソース色値Rs、Gs、Bsと称する場合がある)および半透明値(以下では、ソース半透明値Asと称する場合がある)と、四角形の左上のX座標およびY座標と、右下のX座標およびY座標とを指示する。図9は、四角形描画コマンドで描画された四角形の一例を示す図である。後述するように、水平方向(横方向)のライン単位で描画パラメータ(水平ラインパラメータ)が生成される(四角形描画コマンドは、ライン単位の描画パラメータに分解される)。
図8の(D)は、三角形を描画する三角形描画コマンドの一例を示す図である。三角形描画コマンドは、三角形描画コマンドヘッダに続いて、描画を行う四角形のRGB各色のソース色値(Rs、Gs、Bs)およびソース半透明値(As)、3つの頂点の各々のX座標(X1、X2、X3)およびY座標(Y1、Y2、Y3)を指示する。図10は、三角形描画コマンドで描画された三角形の一例を示す図である。後述するように、水平方向(横方向)のライン単位で描画パラメータ(水平ラインパラメータ)が生成される(三角形描画コマンドは、ライン単位の描画パラメータに分解される)。
次に、描画処理を実行する描画処理部11の構成を説明する。図11は、描画処理部11による描画処理の概要を示す図である。描画処理部11は、色画像記憶部41から読み出した半透明演算前のRGB各色の色値(Rb、Gb、Bb)と、半透明画像記憶部42から読み出した半透明演算前の半透明値(Ab)と、RGB各色のソース色値(Rs、Gs、Bs)と、ソース半透明値(As)とに基づく半透明演算を行い、半透明演算後のRGB各色の色値(Rd、Gd,Bd)を色画像記憶部41に書き込むとともに半透明演算後の半透明値(Ad)を半透明画像記憶部42に書き込む。具体的な内容については後述する。
図12は、描画処理部11の具体的な構成の一例を示す図である。図12に示すように、描画処理部11は、コマンド解析装置111と、水平ラインパラメータ生成装置112と、水平ライン半透明画像処理装置113と、入力用半透明ラインメモリ114と、出力用半透明ラインメモリ115と、メモリ制御I/F116とを備える。
コマンド解析装置111は、画像メモリ20の描画コマンド領域40から描画コマンドを読み込み、読み込んだ描画コマンドを水平ラインパラメータ生成装置112へ転送し、その後、起動信号を水平ラインパラメータ生成装置112へ転送する。その後、水平ラインパラメータ生成装置112から終了信号を受け取ると、次の描画コマンドを読み込む。終了コマンドを読み込んだ場合は処理を終了する。また、この例では、コマンド解析装置111は、メモリ制御I/F116に対して、描画コマンドアドレスを送信し、その応答として描画コマンドを受け取ることができる。
水平ラインパラメータ生成装置112は、「分解手段」の一例であり、ページ記述言語で記述されたデータ(この例ではPDFデータ)の解析により得られた描画コマンドを、ライン単位の描画パラメータを示す水平ラインパラメータに分解する。描画コマンドで定義される描画対象(四角形や三角形等)を分割する複数のライン(図9、図10参照)と1対1に対応する複数の水平ラインパラメータの各々は、ライン単位の描画対象の高さ方向の座標IY、水平方向の始点座標Xsおよび終点座標Xe、描画する色値(RGB各色のソース色値Rs、Gs、Bs)、描画する半透明値(ソース半透明値As)を少なくとも含む。水平ラインパラメータ生成装置112は、水平ラインパラメータを生成するたびに、生成した水平ラインパラメータを水平ライン半透明画像処理装置113へ転送する。全ての水平ラインパラメータの生成が完了すると、コマンド解析装置111に対して終了信号を転送する。
水平ライン半透明画像処理装置113は、水平ラインパラメータ生成装置112から受け取った水平ラインパラメータと、色画像記憶部41から読み出したRGB各色の色値(Rb、Gb、Bb)と、半透明画像記憶部42から読み出した半透明値(Ab)とに基づく半透明描画処理を行い、半透明演算後の色値(Rd、Gd、Bd)を色画像記憶部41に再度書き込み、半透明演算後の半透明値(Ad)を半透明画像記憶部42に再度書き込む。この例では、水平ライン半透明画像処理装置113は、水平ラインパラメータに従い、半透明演算前の色画像のアドレス(色バンドアドレス)をメモリ制御I/F116に送信し、その応答として、画像メモリ20の色画像記憶部41から読み出されたRGB各色の色値(Rb、Gb、Bb)を受け取ることができる。また、水平ライン半透明画像処理装置113は、水平ラインパラメータに従い、半透明演算前の半透明画像のアドレス(半透明バンドアドレス)をメモリ制御I/F116に送信し、その応答として、画像メモリ20の半透明画像記憶部42から読み出された半透明値(Ab)を受け取ることができる。また、水平ライン半透明画像処理装置113は、メモリ制御I/F116に対して、半透明演算後の色値(Rd、Gd、Bd)および半透明演算後の半透明値(Ad)を転送することで、画像メモリ20の色画像記憶部41および半透明画像記憶部42への書き込みを行うことができる。
水平ライン半透明画像処理装置113は、「描画処理手段」の一例であり、半透明画像記憶部42から、水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の半透明値を読み出し、その読み出した全ての半透明値が透明であることを示す場合は、水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の色値を色画像記憶部41から読み込まずに、水平ラインパラメータで指定された色値を、水平ラインパラメータに対応する複数の画素の各々の色値として色画像記憶部41に直接書き込む。この例では、水平ラインパラメータに対応する複数の画素とは、水平ラインパラメータに対応する1ラインを構成する全ての画素(水平ラインパラメータで指定された座標(Xs、IY)から座標(Xe、IY)までの範囲に対応する複数の画素)であるが、これに限らず、例えば水平ラインパラメータに対応する1ラインを構成する複数の画素を、それぞれが2以上の画素を含む複数のグループに分け、各グループに含まれる2以上の画素が、「水平ラインパラメータに対応する複数の画素」であってもよい。
また、水平ライン半透明画像処理装置113は、半透明画像記憶部42から読み出した半透明値の中に、半透明であることを示す半透明値(この例では「0」を示す半透明値)が含まれている場合は、水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の色値を色画像記憶部41から読み出す。そして、水平ラインパラメータに対応する複数の画素ごとに、半透明画像記憶部42から読み出した半透明値と、水平ラインパラメータで指定された半透明値とに基づく半透明演算を行って半透明演算後の半透明値を求めるとともに、該読み出した半透明値と、該半透明演算後の半透明値と、水平ラインパラメータで指定された半透明値と、色画像記憶部41から読み出した色値とに基づく半透明演算を行って半透明演算後の色値を求め、該半透明演算後の色値を、該画素の色値として色画像記憶部41に直接書き込む。水平ライン半透明画像処理装置113による描画処理の具体的な内容については後述する。
入力用半透明ラインメモリ114は、水平ライン半透明画像処理装置113により制御され、半透明演算前の1ライン分の半透明値を記憶する。入力用半透明ラインメモリ114は、「入力情報記憶手段」の一例であり、半透明画像記憶部42から読み出した、水平ラインパラメータに対応する複数の画素分(この例では水平ラインパラメータに対応する1ラインを構成する複数の画素)の半透明値を記憶する。
出力用半透明ラインメモリ115は、水平ライン半透明画像処理装置113により制御され、半透明演算後の1ライン分の半透明値を記憶する。出力用半透明ラインメモリ115は、「出力情報記憶手段」の一例であり、水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の半透明演算後の半透明値を記憶する。水平ライン半透明画像処理装置113は、出力用半透明ラインメモリ115に記憶された、水平ラインパラメータに対応する複数の画素の各々の半透明値を、該画素の半透明値として半透明画像記憶部42に書き込む。具体的な内容については後述する。
メモリ制御I/F116は、メモリ制御部12とのインタフェースであり、メモリ制御部12に対して、例えばデータの読み出しを要求するためのメモリリクエストおよびメモリアドレスを送信する。これにより、画像メモリ20から各種データを読み出すことができる。メモリアックは、メモリリクエストに対するメモリ制御部12からの応答である。
全体コントローラ117は、描画処理部11全体の動作を統括的に制御する。
図13は、描画処理部11による処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、まず描画処理部11は、描画コマンドの読み込み処理を行う(ステップS11)。読み込んだコマンドが描画コマンドであれば(ステップS12:Yes)、描画処理部11は、描画コマンドを、水平ラインパラメータに分解する(ステップS13)。そして、水平ラインパラメータに基づく描画処理を実行する(ステップS14)。全ての水平ラインパラメータに基づく描画処理が完了した場合(ステップS15:Yes)、ステップS11以降の処理を繰り返し、描画処理を実施していない水平ラインパラメータが残っている場合(ステップS15:No)、ステップS14以降の処理を繰り返す。
また、ステップS11で読み込んだコマンドが描画コマンドでない場合(ステップS12:No)、描画処理部11は、読み込んだコマンドが終了コマンドであるか否かを確認する(ステップS16)。読み込んだコマンドが終了コマンドである場合(ステップS16:Yes)、処理は終了する。一方、読み込んだコマンドが終了コマンドではなく、パラメータ設定コマンドである場合(ステップS16:No)、描画処理部11はパラメータ設定処理を実行し(ステップS17)、ステップS11以降の処理を繰り返す。
図14は、図13のステップS14において描画処理部11が実行する描画処理の具体的な内容を示すフローチャートである。まず、水平ライン半透明画像処理装置113は、水平ラインパラメータ生成装置112から水平ラインパラメータを取得する(ステップS21)。水平ライン半透明画像処理装置113は、水平ラインパラメータで指定されたソース半透明値Asが、不透明であることを示す値(この例では「255」)であるか否かを確認する(ステップS22)。ステップS22の結果が肯定の場合(ステップS22:Yes)、処理は後述のステップS32に移行する。ステップS22の結果が否定の場合(ステップS22:No)、水平ライン半透明画像処理装置113は、半透明FLG(フラグ)を「0」にセットする(ステップS23)。そして、水平ライン半透明画像処理装置113は、処理対象の画素のX座標IXとして、水平ラインパラメータで指定された水平方向の始点座標Xsを設定する(ステップS24)。なお、処理対象の画素のY座標としては、水平ラインパラメータで指定された高さ方向の座標IYを設定する。
次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像のうち、IX、IYに対応する画素(IX、IYが示す位置の画素)の半透明値をAb(ディスティネーション半透明値Ab)として読み込む(ステップS25)。そして、水平ライン半透明画像処理装置113は、ステップS25で読み込んだ半透明値Abが、透明であることを示す値(この例では「0」)であるか否かを確認する(ステップS26)。ステップS26の結果が否定の場合(ステップS26:No)、水平ライン半透明画像処理装置113は、半透明FLGを「1」にセットし(ステップS27)、処理はステップS28に移行する。ステップS26の結果が肯定の場合(ステップS26:Yes)、処理はそのままステップS28に移行する。
次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、入力用半透明ラインメモリ114のうちIXに対応する位置に半透明値Abを書き込み(ステップS28)、処理対象の画素のX座標IXを1画素分だけシフト(IX=IX+1)する(ステップS29)。そして、水平ライン半透明画像処理装置113は、IXが、水平ラインパラメータで指定された水平方向の終点座標Xe以下であるか否かを確認する(ステップS30)。ステップS30の結果が肯定の場合(ステップS30:Yes)、ステップS25以降の処理を繰り返し、ステップS30の結果が否定の場合(ステップS30:No)、処理はステップS31に移行する。
ステップS31において、水平ライン半透明画像処理装置113は、半透明FLGが「0」にセットされているか否かを確認する(ステップS31)。つまり、水平ラインパラメータに対応する1ライン分の画素の半透明値が全て透明を示す値(この例では「0」)であったかどうかを確認する。以下、ステップS31の結果が肯定の場合と否定の場合とに分けて説明する。
まず、ステップS31の結果が肯定の場合(ステップS31:Yes)について説明する。この場合、水平ライン半透明画像処理装置113は、処理対象の画素のX座標IXとして、水平ラインパラメータで指定された水平方向の始点座標Xsを設定する(ステップS32)。次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、水平ラインパラメータが指定するソース色値Rs、Gs、Bsを、色画像記憶部41に記憶された色画像のうちIX、IYに対応する画素のRGB各色の色値Rd、Gd、Bd(描画後のディスティネーション色値)として書き込み(ステップS33)、処理対象の画素のX座標IXを1画素分だけシフトする(ステップS34)。そして、水平ライン半透明画像処理装置113は、IXが、水平ラインパラメータで指定された水平方向の終点座標Xe以下であるか否かを確認する(ステップS35)。ステップS35の結果が肯定の場合(ステップS35:Yes)、ステップS33以降の処理を繰り返し、ステップS35の結果が否定の場合(ステップS35:No)、処理対象の画素のX座標IXとして、水平ラインパラメータで指定された水平方向の始点座標Xsを設定する(ステップS36)。
ステップS35の後、水平ライン半透明画像処理装置113は、水平ラインパラメータが指定するソース半透明値Asを、半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像のうちIX、IYに対応する画素の半透明値Ad(描画後のディスティネーション半透明値)として書き込み(ステップS37)、処理対象の画素のX座標IXを1画素分だけシフトする(ステップS38)。そして、水平ライン半透明画像処理装置113は、IXが、水平ラインパラメータで指定された水平方向の終点座標Xe以下であるか否かを確認する(ステップS39)。ステップS39の結果が肯定の場合(ステップS39:Yes)、ステップS37以降の処理を繰り返し、ステップS39の結果が否定の場合(ステップS39:No)、処理を終了する。
次に、上述のステップS31の結果が否定の場合(ステップS31:No)について説明する。この場合、水平ライン半透明画像処理装置113は、処理対象の画素のX座標IXとして、水平ラインパラメータで指定された水平方向の始点座標Xsを設定する(ステップS40)。次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、8画素分のRGB各色の色値を格納する色バッファーのうち、画素単位の色値の読み出し位置を示すIWの値を、8画素分の色値のうち先頭の色値の読み出し位置を示す「0」にセットする(ステップS41)。なお、この例では、色バッファーは描画処理部11の内部に設けられている。
次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、色画像記憶部41に記憶された色画像のうちIX、IYに対応する画素から8画素分のRGB各色の色値を順次に読み込んで色バッファーに格納する(ステップS42)。なお、この例では、色画像記憶部41に記憶された色画像の1画素分のデータは32ビットのデータであり、1バーストのメモリアクセスで32ビットのデータを読み出すことができる。つまり、1画素が1メモリワードとなっている。ここでは、OCPバスでのアクセスはMax8バーストと設定しているので、8画素分の色値を連続して読み出すことができる。なお、OCP(Open Core Protocol)とは、特定のCPUやバスのプロトコルに依存しないオンチップ・バスの規格である。
水平ライン半透明画像処理装置113は、色バッファーのうちIWが示す位置のRGB各色の色値を、Rb、Gb、Bb(ディスティネーション色値Rb、Gb、Bb)として読み込む(ステップS43)。次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、入力用半透明ラインメモリ114のうちIXに対応する位置の半透明値を、Ab(ディスティネーション半透明値)として読み込む(ステップS44)。
次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、ステップS43で読み込んだディスティネーション色値Rb、Gb、Bb、ステップS44で読み込んだディスティネーション半透明値Ab、水平ラインパラメータで指定されたソース色値Rs、Gs、Bs、および、ソース半透明値Asを用いて半透明演算を行う(ステップS45)。半透明演算後の半透明値(描画後のディスティネーション半透明値)Adは、以下の式1で求めることができる。
Figure 2017054470
また、半透明演算後のRGB各色の色値(描画後のディスティネーション色値)Rd、Gd、Bdは、以下の式2で求めることができる。
Figure 2017054470
次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、出力用半透明ラインメモリ115のうちIXに対応する位置にAd(半透明演算後の半透明値Ad)を書き込む(ステップS46)。次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、色画像記憶部41に記憶された色画像のうちIXに対応する画素のRGB各色の色値として、Rd、Gd、Bd(半透明演算後の色値Rd、Gd、Bd)を書き込む(ステップS47)。次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、IWを1画素分だけシフト(IW=IW+1)し(ステップS48)、処理対象の画素のX座標IXを1画素分だけシフトする(ステップS49)。
そして、水平ライン半透明画像処理装置113は、IXが、水平ラインパラメータで指定された水平方向の終点座標Xe以下であるか否かを確認する(ステップS50)。ステップS50の結果が肯定の場合(ステップS50:Yes)、水平ライン半透明画像処理装置113は、IWの値が8以下であるか否かを確認する(ステップS51)。つまり、読み出し位置が、色バッファーに格納される8画素分の色値のうち末尾の色値の読み出し位置を超えていないかどうかを確認する。ステップS51の結果が肯定の場合(ステップS51:Yes)、ステップS43以降の処理を繰り返し、ステップS51の結果が否定の場合(ステップS51:No)、ステップS41以降の処理を繰り返す。
上述のステップS50の結果が否定の場合(ステップS50:No)、水平ライン半透明画像処理装置113は、処理対象の画素のX座標IXとして、水平ラインパラメータで指定された水平方向の始点座標Xsを設定する(ステップS52)。次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、出力用半透明ラインメモリ115のうちIXに対応する位置の半透明値Adを読み込み、半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像のうちIX、IYに対応する画素の半透明値としてAdを書き込む(ステップS53)。次に、水平ライン半透明画像処理装置113は、処理対象の画素のX座標IXを1画素分だけシフトする(ステップS54)。そして、水平ライン半透明画像処理装置113は、IXが、水平ラインパラメータで指定された水平方向の終点座標Xe以下であるか否かを確認する(ステップS55)。ステップS55の結果が肯定の場合(ステップS55:Yes)、ステップS53以降の処理を繰り返し、ステップS55の結果が否定の場合(ステップS55:No)、処理を終了する。
ここで、図15に示すように、水平ラインパラメータに対応する1ライン分の画素として、第5番目の画素〜第17番目の画素を描画する場合を想定する。ここでは、上述したように、OCPバスでのアクセスはMax8バーストに設定され、1バーストのメモリアクセスで32ビットのデータを読み出すことができる。上述したように、色画像記憶部41に記憶された色画像の1画素分のデータは32ビットのデータであるので、1画素がメモリワードとなっている。一方、半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像の1画素分のデータは8ビットのデータであり、1行分のデータは、4つの画素の各々が8ビットのビット深度を有する32ビットのデータであるので、プレーンの1行を構成する4つの画素が1メモリワードとなっている。
図16は、この場合の本実施形態における描画処理のタイミングチャートを示す図である。図16において、リードリクエスト出力は、描画処理部11がリードリクエストを出力するタイミングである。リードアドレス出力は、描画処理部11の出力であり、リード対象の先頭アドレスである。リードワード数出力は、描画処理部11の出力であり、リード対象の先頭アドレスから連なるワード数(リード対象のワード数)である。リード応答入力は、メモリ制御部12の出力であり、リードアドレスおよびリードワード数を受け取ったことを意味する。リードデータ入力は、メモリ制御部12の出力であり、描画処理部11から受け取った先頭アドレスからリードワード数分の画像メモリ20のリードデータである。
図16に示すように、描画処理部11は、まず水平パラメータに対応する1ライン分の画素(第5番目の画素〜第17番目の画素)の半透明値を読み込む。この例では、半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像の第2行目〜第5行目の4行分のデータ(図15の(B)参照)を読み込むことになる(半透明4ワードリード)。次に、色画像記憶部41に記憶された色画像の第5番目の画素〜第12番目の画素の8ワード分のデータを読み込み(色8ワードリード)、上述の半透明演算を行い、半透明演算後の色値を色画像記憶部41に書き込む(色8ワードライト)。このとき、半透明演算後の半透明値は出力用半透明ラインメモリ115に書き込んでおく。次に、色画像記憶部41に記憶された色画像の第13番目の画素〜第17番目の画素の5ワード分のデータを読み込み(色5ワードリード)、上述の半透明演算を行い、半透明演算後の色値を色画像記憶部41に書き込む(色5ワードライト)。このとき、半透明演算後の半透明値は出力用半透明ラインメモリ115に書き込んでおく。そして、出力用半透明ラインメモリ115に格納された1ライン分の半透明演算後の半透明値を半透明画像記憶部42に書き込む(半透明4ワードライト)。
ここで、対比例として、Max8バーストの色値の読み込みが行われるたびに、対応する画素の半透明値の読み込みを行う構成を想定する。図17は、対比例における描画処理のタイミングチャートを示す図である。図17に示すように、まず、描画処理部11は、色画像記憶部41に記憶された色画像の第5番目の画素〜第12番目の画素の8ワード分のデータを読み込み(色8ワードリード)、次に対応する画素の半透明値を読み込む。この例では、半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像の第2行目〜第4行目の3行分のデータ(図15の(B)参照)を読み込むことになる(半透明3ワードリード)。そして、上述の半透明演算を行い、半透明演算後の色値を色画像記憶部41に書き込み(色8ワードライト)、半透明演算後の半透明値を半透明画像記憶部42に書き込む(半透明3ワードライト)。次に、描画処理部11は、色画像記憶部41に記憶された色画像の第13番目の画素〜第17番目の画素の5ワード分のデータを読み込み(色5ワードリード)、次に対応する画素の半透明値を読み込む。この例では、半透明画像記憶部42に記憶された半透明画像の第4行目〜第5行目の2行分のデータ(図15の(B)参照)を読み込むことになる(半透明2ワードリード)。そして、上述の半透明演算を行い、半透明演算後の色値を色画像記憶部41に書き込み(色5ワードライト)、半透明演算後の半透明値を半透明画像記憶部42に書き込む(半透明2ワードライト)。
以上の対比例においては、色値は効率よく8ワードごとに読み込むことができるが、半透明値は、半透明画像記憶部42のメモリフォーマットがプレーンフォーマットであるために細かなメモリアクセスが発生し、かつ重複した部分(上述の例では第4行目)の読み込みや書き込みが発生して効率が悪い。特に、メモリリード時のリード応答時間が多く発生して描画時間が長くなるという問題がある。
これに対して、本実施形態では、半透明値を細かくリードせずに、水平ラインパラメータに対応する1ライン分の画素の半透明値を読み込むので効率よく半透明値を読み込むことができ、半透明値を細かくライトせずに1ライン単位で半透明値を書き込むために効率よく半透明値を書き込むことができる。
以上に説明したように、本実施形態では、描画コマンドを分解して得られる上述の水平ラインパラメータに基づく描画処理において、半透明画像記憶部42から該水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の半透明値を一斉に読み出し、その読み出した全ての半透明値が透明であることを示す場合は、該水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の色値を色画像記憶部41から読み込まずに、該水平ラインパラメータで指定された色値を、該水平ラインパラメータに対応する複数の画素の各々の色値として色画像記憶部41に直接書き込む。これにより、従来に比べて高速な描画処理を実現できる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
また、上述した実施形態の画像形成装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
1 CPU
2 CPUインタフェース
3 メモリアービタ
4 メモリコントローラ
5 DMA
6 バスコントローラ
7 通信コントローラ
8 バスインタフェース
9 DMA処理部
10 画像処理部
11 描画処理部
12 メモリ制御部
13 少値画像読み込み部
14 エンジンコントローラ
16 メインメモリ
18 ROM
19 ASIC
20 画像メモリ
21 PC
22 コントローラボード
23 プリンタエンジン
30 描画コマンド領域
31 PDF領域
32 画像処理パラメータ
40 描画コマンド領域
41 色画像記憶部
42 半透明画像記憶部
43 少値画像記憶部
100 画像形成装置
特開平07−28986号公報

Claims (6)

  1. 複数の画素ごとに色値を保持する色画像を記憶する色画像記憶手段と、
    複数の画素ごとに、該画素に対応する色値の透過割合を示す半透明値を保持する半透明画像を記憶する半透明画像記憶手段と、
    ページ記述言語で記述されたデータの解析により得られた描画コマンドを、ライン単位の描画パラメータを示す水平ラインパラメータに分解する分解手段と、
    前記半透明画像記憶手段から、前記水平ラインパラメータに対応する複数の画素分の前記半透明値を読み出し、その読み出した全ての前記半透明値が透明であることを示す場合は、前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素分の色値を前記色画像記憶手段から読み込まずに、前記水平ラインパラメータで指定された色値を、前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素の各々の色値として前記色画像記憶手段に直接書き込む描画処理手段と、を備える、
    画像処理装置。
  2. 前記描画処理手段は、
    前記半透明画像記憶手段から読み出した前記半透明値の中に、半透明であることを示す前記半透明値が含まれている場合は、
    前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素分の色値を前記色画像記憶手段から読み出し、
    前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素ごとに、
    前記半透明画像記憶手段から読み出した前記半透明値と、前記水平ラインパラメータで指定された前記半透明値とに基づく半透明演算を行って半透明演算後の前記半透明値を求めるとともに、該読み出した前記半透明値と、該半透明演算後の前記半透明値と、前記水平ラインパラメータで指定された前記半透明値と、前記色画像記憶手段から読み出した色値とに基づく半透明演算を行って半透明演算後の色値を求め、該半透明演算後の色値を、該画素の色値として前記色画像記憶手段に直接書き込む、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記半透明画像記憶手段から読み出した前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素分の前記半透明値を記憶する入力情報記憶手段と、
    前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素分の半透明演算後の前記半透明値を記憶する出力情報記憶手段と、を備え、
    前記描画処理手段は、前記出力情報記憶手段に記憶された、前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素の各々の前記半透明値を、該画素の前記半透明値として前記半透明画像記憶手段に書き込む、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記色画像記憶手段のメモリフォーマットは、画素ごとに並べられた点順次のメモリフォーマットであり、
    前記半透明画像記憶手段のメモリフォーマットは、マトリクス状に配列された画素の集合を示すプレーンの行ごとに並べられた面順次のメモリフォーマットである、
    請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記水平ラインパラメータは、描画対象の高さ方向の座標、水平方向の始点座標および終点座標、描画する色値、描画する前記半透明値を少なくとも含む、
    請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. ページ記述言語の解析により得られた描画コマンドを、ライン単位の描画パラメータを示す水平ラインパラメータに分解する分解ステップと、
    複数の画素ごとに、該画素に対応する色値の透過割合を示す半透明値が設定された半透明画像を記憶する半透明画像記憶手段から、前記水平ラインパラメータに対応する画素分の前記半透明値を読み出し、その読み出した全ての半透明値が透明であることを示す場合は、前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素分の色値を、複数の画素ごとに色値が設定された色画像を記憶する色画像記憶手段から読み込まずに、前記水平ラインパラメータで指定された色値を、前記水平ラインパラメータに対応する前記複数の画素の各々の色値として前記色画像記憶手段に直接書き込む描画処理ステップと、を含む、
    画像処理方法。
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