JP2017053705A - 構造物スキャニング装置および構造物スキャニング方法 - Google Patents

構造物スキャニング装置および構造物スキャニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象とする構造物の内部の透視を簡易な方法で効率的に広い範囲で行う。【解決手段】実施形態による構造物スキャニング装置100は、第1ミュオン軌跡検出器11aと第1クロック11bとを有する第1ミュオン検出装置11と、第2ミュオン軌跡検出器12aと第2クロック12bとを有する第2ミュオン検出装置12と、第1クロック11bと第2クロック12bの同期用の時刻同期部21と、第1ミュオン軌跡検出器11a、構造物および第2ミュオン軌跡検出器12aを通過するミュオンの軌跡を導き出すミュオン軌跡解析部22とを有する。時刻同期部21は、第1クロック11bと第2クロック12bの同期の起点を同定する起点同定部と、第1クロック11bおよび第2クロック12bを通過したミュオンの時刻を互いに比較して対応を判定する対応度判定部と、対応していると判定された場合に同期をとるために時刻を補正する時刻補正部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、構造物スキャニング装置および構造物スキャニング方法に関する。
老朽化した建造物は材料等の劣化により、建築時よりも強度が低下している可能性があるため、定期的な検査が求められる。検査の方法としては、外観検査や打音による検査を行う方法もあるが、コンクリート中の鉄筋構造のように直接外部から測定を行うことができない場合は、内部の検査を行うことが困難であるため、構造物の外部から内部の構造を非破壊で測定する手段が求められる。
特に建設から長い時間を経過した構造物は、建設時におけるコンクリート内部の正確な状況が残されていない場合がある。このため、床や壁の内部に埋め込まれた配管や電線ケーブルの詳細な位置が分からず、建造物の検査や改築の妨げとなっている。また、歴史的な建造物では、木材や石材中に金属製の構造が埋め込まれている場合があるが、建築から長時間を経過したこれらの構造物の健全性を、対象を破壊することなく確認することは困難である。
構造物内部の情報を得るための手段としては、様々な種類の非破壊検査技術が利用されており、一般的には放射線透過試験や、超音波探傷試験、渦電流探傷試験などが知られている。
放射線透視試験の一種として、宇宙線ミュオンを利用したミュオンラジオグラフィ技術が実施されている。この技術は人口放射線を使用せずに、構造物の内部を画像化する手法であり、大型建造物の透過試験や火山の密度分布の測定に利用されている。
ミュオンを利用した構造物の三次元画像の測定手法として、ミュオンが物質を透過する際のクーロン多重散乱による軌跡変化すなわち散乱角を測定することで、物質の画像化を行うミュオントモグラフィ技術が研究されている。
ミュオントモグラフィは、測定対象を挟んで上下または両側面に、対となる検出器を設置し、物質を通過する際のミュオンの軌跡変化を測定することで対象の形状と材質を測定する技術であり、従来の単純な透視試験と比較して、より高精度な測定を行うことができる。
ミュオントモグラフィ技術は、2基の検出器により測定対象を挟み、両側を通過するミュオン軌跡の変化を測定することで画像化を行う手法であるため、測定可能な領域は、検出器が挟んだ空間に限られる。
特開2015−132560号公報
C.Morris,etal., Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section B: Volume 330,42−46(2014)
ミュオン散乱法は検出器の測定面積以上の範囲を測定することができないため、建造物の床や壁などの広い範囲を測定する場合は、検出器を移動させながら測定対象を検査する必要がある。一方でミュオン散乱法により透視画像を得るためには、測定対象とする構造物、すなわち建造物の一部あるいは建造物の中に存在する物の中での微小なミュオンの散乱角を求める必要があるため、検出器の相対位置を精度よく求めることが重要である。しかし、検出器を移動させながら測定を行う場合には検出器の座標を十分な精度で求めるために大掛かりな支持構造が必要になるため、建造物の測定には不向きであった。
本発明の実施形態は、対象とする構造物の内部を透視するにあたり、簡易な方法で効率的に広い範囲のスキャニングを実施することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本実施形態は、対象とする構造物の内部を透視する構造物スキャニング装置であって、第1ミュオン軌跡検出器と第1クロックとを有する第1ミュオン検出装置と、前記第1ミュオン軌跡検出器とともに前記構造物を挟んで設けられた第2ミュオン軌跡検出器と、第2クロックとを有する第2ミュオン検出装置と、前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるための時刻同期部と、前記第1ミュオン軌跡検出器、前記構造物および前記第2ミュオン軌跡検出器を通過するミュオンの軌跡を導き出すミュオン軌跡解析部と、を備え、前記時刻同期部は、前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるための起点を同定する起点同定部と、前記起点から前記第1クロックおよび前記第2クロックを通過したミュオンの時刻を互いに比較して、対応しているか否かを判定する対応度判定部と、前記対応度判定部にて対応していると判定された場合に、前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるために時刻を補正する時刻補正部と、を有することを特徴とする。
また、本実施形態は、対象とする構造物の内部を透視する構造物スキャニング装置であって、第1ミュオン軌跡検出器と第1クロックを有する第1ミュオン検出装置と、前記第1ミュオン軌跡検出器とともに前記構造物を挟んで設けられた第2ミュオン軌跡検出器と、第2クロックを有する第2ミュオン検出装置と、前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるための時刻同期部と、前記第1ミュオン軌跡検出器、前記構造物および前記第2ミュオン軌跡検出器を通過するミュオンの軌跡を導き出すミュオン軌跡解析部と、を備え、前記ミュオン軌跡解析部は、前記ミュオンのエネルギーを前記ミュオンの前記第1ミュオン軌跡検出器への入射方向の水平方向からの角度に依存するものとして取り扱うことを特徴とする。
また、本実施形態は、対象とする構造物の内部を透視する構造物スキャニング方法であって、前記構造物を挟んで設けられた第1ミュオン軌跡検出器と第1クロックを有する第1ミュオン検出装置、および第2ミュオン軌跡検出器と第2クロックを有する第2ミュオン検出装置がミュオンを検出する検出ステップと、時刻同期部が、前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるための時刻同期ステップと、ミュオン軌跡解析部が、前記第1ミュオン軌跡検出器、前記構造物および前記第2ミュオン軌跡検出器を通過するミュオンの軌跡を導き出すミュオン軌跡解析ステップと、を有し、前記時刻同期ステップは、起点同定部が起点を同定する起点同定ステップと、対応度判定部が前記起点を同定した後に前記第1ミュオン軌跡検出器での検出タイミングと前記第2ミュオン軌跡検出器での検出タイミングとの間の対応度を判定する対応度判定ステップと、時刻補正部が前記第1クロックと前記第2クロックの少なくとも一方の時刻を補正する時刻補正ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、対象とする構造物の内部を透視するにあたり、簡易な方法で効率的に広い範囲のスキャニングを実施することができる。
本実施形態に係る構造物スキャニング装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る構造物スキャニング装置の第1および第2ミュオン軌跡検出器の概念図である。 本実施形態に係る構造物スキャニング装置の時刻同期部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る構造物スキャニング装置における散乱角の算出を説明するための概念的断面図である。 本実施形態に係る構造物スキャニング装置のミュオン軌跡解析部の演算結果による散乱角の分布図である。 ミュオンの入射角の影響を説明する概念図である。 ミュオンの入射角に依存するミュオンのエネルギースペクトル図である。 ミュオンの入射角に対する平均エネルギーの変化を示すグラフである。 本実施形態に係る構造物スキャニング装置の画像作成部で平均エネルギーの変化の反映の効果を示す概念的な断面図であり、(a)は考慮しない場合、(b)は考慮した場合を示す。 本実施形態に係る構造物スキャニング装置の検出器位置算出部の作用を説明するための概念図である。 本実施形態に係る構造物スキャニング方法の手順を示すフロー図である。 本実施形態に係る構造物スキャニング方法における時刻同期の手順を示すフロー図である。 本実施形態に係る構造物スキャニング方法における時刻同期の起点の同定を説明するグラフである。 本実施形態に係る構造物スキャニング方法における時刻同期における対応度判定を説明するグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る構造物スキャニング装置について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る構造物スキャニング装置の構成を示すブロック図である。構造物スキャニング装置100は、第1ミュオン軌跡検出装置11、第2ミュオン軌跡検出装置12、解析コンピュータ20、および外部から解析コンピュータ20への入力を受け入れ解析コンピュータ20での解析結果を外部へ出力する入出力部30を有する。
第1ミュオン軌跡検出装置11は、第1ミュオン軌跡検出器11a、第1クロック11b、および第1データ記録部11cを有する。第1データ記録部11cは、第1ミュオン軌跡検出器11aがミュオンを検出した際の、第1ミュオン軌跡検出器11aによるミュオンの通過位置情報、演算している場合は方角情報、および第1クロック11bが発した時刻情報を記録する。
また、第2ミュオン軌跡検出装置12は、第2ミュオン軌跡検出器12a、第2クロック12b、および第2データ記録部12cを有する。第2データ記録部12cは、第2ミュオン軌跡検出器12aがミュオンを検出した際の、第2ミュオン軌跡検出器12aによるミュオンの通過位置情報、演算している場合は方角情報、および第2クロック12bが発した時刻情報を記録する。
第1ミュオン軌跡検出器11aと第2ミュオン軌跡検出器12aは、測定対象とする構造物1(図4)を挟んで互いに反対側に設置されている。第1クロック11bおよび第1データ記録部11cは、第1ミュオン軌跡検出器11aの近傍に設けられているか、第1ミュオン軌跡検出器11aと一体で取り扱われてもよい。同様に、第2クロック12bおよび第2データ記録部12cは、第2ミュオン軌跡検出器12aの近傍に設けられているか、第2ミュオン軌跡検出器12aと一体で取り扱われてもよい。
図2は、第1および第2ミュオン軌跡検出器の概念図である。第1ミュオン軌跡検出器11aと第2ミュオン軌跡検出器12aは、互いに同様の構造である。以下、第1ミュオン軌跡検出器11aおよび第2ミュオン軌跡検出器12aを、ミュオン軌跡検出器と総称する。ミュオン測定用の検出器としては、プラスチックシンチレータやドリフトチューブ検出器などを用いることができる。ミュオン軌跡検出器は、これらを用いて、ミュオン入射粒子が流入する点P1を検知する流入側の検知面SF1を有する。同様に、ミュオン入射粒子が流出する点P2を検知する流出側の検知面SF2を有する。
検知面SF1および検知面SF2は、その面のいずれの位置にミュオン粒子が流入したかを特定できれば、平面状に限定されない。たとえば、一方に延びた位置敏感型の検出器を互いに隙間なく平行に配列したものでもよい。また、たとえば、棒状の位置敏感型検出器を互いに平行にかつ二層に配列することにより、確実に点P1を特定可能に構成することでもよい。
ミュオン軌跡検出器は、厚みdを有することにより、検知面SF1上の点P1、検知面SF2上の点P2、および厚みdにより、ミュオンがミュオン軌跡検出器を通過する位置(ミュオン通過位置情報)と方向を測定可能である。ミュオン軌跡検出器は、検知面SF1上の点P1、検知面SF2上の点P2のそれぞれの位置を出力する。なお、ミュオン軌跡検出器が演算部を有し方向も演算して出力してもよい。
解析コンピュータ20は、時刻同期部21、ミュオン軌跡解析部22、画像作成部23、および検出器位置算出部24を有する。
時刻同期部21は、第1クロック11bによる時刻と第2クロック12bによる時刻の間の同期をとる。宇宙線ミュオンは光速に近い速度を持つため、検出器間距離が数m程度であれば同一のミュオンは、ほぼ同時に2つの検出器で測定されるものとしてもよい。
図3は、本実施形態に係る構造物スキャニング装置の時刻同期部の構成を示すブロック図である。時刻同期部21は、起点同定部21a、対応度判定部21b、および時刻補正部21cを有する。起点同定部21aは、第1ミュオン軌跡検出器11aでの測定結果と第2ミュオン軌跡検出器12aでの測定結果との間の同期の確認のための起点を同定する、すなわち、少なくとも、第1ミュオン軌跡検出器11aでの測定結果と第2ミュオン軌跡検出器12aでの測定結果との間に対応関係があり、対応関係を判定するための起点となり得る部分であること確認する。
対応度判定部21bは、起点として同定された以降に第1ミュオン軌跡検出器11aおよび第2ミュオン軌跡検出器12aで測定された結果が、互いに対応関係が認められるか否かを判定する。
図3に示す時刻補正部21cは、第1ミュオン軌跡検出器11aでの測定結果と第2ミュオン軌跡検出器12aでの測定結果に対応関係があると判定された場合に、対応する部分が同時に発生したものとして、その発生時刻が、第1クロック11bによる時刻と第2クロック12bによる時刻で同時となるように、第1クロック11bによる時刻と第2クロック12bによる時刻のいずれか、または両者を補正する。
ミュオン軌跡解析部22は、第1ミュオン軌跡検出器11aでの測定結果と第2ミュオン軌跡検出器12aで対応するとされた測定結果、すなわち同一のミュオンによる測定結果から、それぞれの軌跡を算出する。ミュオン軌跡解析部22は、この結果に基づいて、2つの軌跡の角度変化すなわち散乱角θ(図4)および散乱発生点P0(図4)を導き出す。後述する軌跡方向直線L1(図4)方向のミュオンの軌跡の方向直線L2(図4)方向への変化は、通常は多重散乱によって生ずるが、これが等価的に1回のみの散乱によって発生したと想定して、この場合の当該散乱が発生した箇所を散乱発生点P0と呼ぶこととする。また、説明上および解析上の便宜のため、以下においても、等価的に1回の散乱によるものとして説明する。
図4は、本実施形態に係る構造物スキャニング装置100におけるミュオン軌跡解析部22による散乱角θの算出を説明するための概念的断面図である。図4は、対応関係にある場合の、第1データ記録部11cに記録された第1ミュオン軌跡検出器11aでの測定結果、および第2データ記録部12cに記録された第2ミュオン軌跡検出器12aでの測定結果である。
ミュオン軌跡解析部22は、第1ミュオン軌跡検出器11aでのミュオンの流入点P11と流出点P12より軌跡方向直線L1を算出する。また、ミュオン軌跡解析部22は、第2ミュオン軌跡検出器12aでのミュオンの流入点P21と流出点P22より軌跡方向直線L2を算出する。
ミュオン軌跡解析部22は、次に、軌跡方向直線L1と軌跡方向直線L2の交点を算出する。3次元的には、測定誤差等により、軌跡方向直線L1と軌跡方向直線L2の交点が存在しない場合があるが、その場合は、軌跡方向直線L1と軌跡方向直線L2との最短距離を互いに生ずる部分のたとえば中間点とすることでもよい。あるいは、一方の直線上の点でもよい。
これにより、ミュオン軌跡解析部22は、高密度部分2の一部と考えられる散乱発生点P0の位置を算出する。また、ミュオン軌跡解析部22は、軌跡方向直線L1と軌跡方向直線L2とのなす角度から散乱角θを算出する。
このようにして、ミュオン軌跡解析部22は、第1ミュオン軌跡検出器11aと第2ミュオン軌跡検出器12aでの測定結果のうちの、すべての互いに対応する測定結果、すなわち同時に発生したと判断される測定結果に基づいて、散乱発生点P0と散乱角θを算出する。
画像作成部23は、散乱角θの標準偏差σθを得ることにより、式(1)よりX0を算出し構造物1内に存在する元素を特定するとともに、構造物の高密度部分2の領域を表示する。
画像作成部23は、ミュオン軌跡解析部22が導出した散乱角θおよび散乱発生点P0を集積する。ここで、散乱角θの標準偏差σθは、次の式(1)で表される。
Figure 2017053705
ここで、βcはミュオンの速度、pはミュオンの運動量、Xは放射長で、原子番号に対応する物質ごとに固有の値であり、通過する物質の原子番号が大きいほど大きな値を持つ。
図5は、本実施形態に係る構造物スキャニング装置のミュオン軌跡解析部の演算結果による散乱角の分布図である。散乱角θの分布はほぼ正規分布であり、その標準偏差σθは、前述のように式(1)により得られる。すなわち、ミュオンのエネルギーが同一の場合、通過する物質の原子番号が大きいほど標準偏差σθが小さい。たとえば、図5に示すように、2種類の物質を比較すると、原子番号の大きな物質中は曲線C1のように標準偏差σθ1は小さく、これより原子番号のより小さな物質中は曲線C2のように標準偏差σθ2は大きくなる。
図6は、ミュオンの入射角φの影響を説明する概念図である。地球5の地点Zに至る宇宙線中のミュオンは、地球5の空気層6の外側では同じエネルギーであっても、地点Zに至る経路によりエネルギーが異なる。すなわち、地点Zを含む水平面を基準とした角度Φにより、エネルギーが異なる。
図7は、ミュオンの入射角φに依存するミュオンのエネルギースペクトル図である。横軸はミュオンのエネルギー、縦軸は頻度の絶対値あるいは相対値である。Φが90度の場合が、ミュオンが通過する空気層6の距離が最も短い。この場合のエネルギースペクトルが曲線Gで表示されている。
一方、Φが0度の場合が、ミュオンが空気層6を通過する距離が最も長い。この場合のエネルギースペクトルが曲線Hで表されている。空気層6へ流入するミュオンのエネルギーが低いほど減衰する。このため、空気層6を通過する距離の少ない曲線Gの場合に比べて、曲線Hの場合のエネルギーの低い部分の割合は、小さくなっている。したがって、地点Zに流入するミュオンの平均エネルギーは、相対的に高いエネルギーの割合が大きなΦが0度の場合の方が、Φが90度の場合に比べて高くなる。
図8は、ミュオンの入射角φに対する平均エネルギーの変化を示すグラフである。前記のように、地点Zに到達するミュオンの平均エネルギーは、Φが0度の場合に比べてΦが90度の場合の方が低くなる。この間のΦについても、この傾向は単調であり、図8に示すように、Φが大きくなるにつれて平均エネルギーは低くなる傾向となる。
図1に示す画像作成部23は、エネルギーEに対応するミュオンの速度βc=βC(E)およびミュオンの運動量p=p(E)を、ミュオンの入射角φに依存するミュオンの平均エネルギーEavに対応させ、ミュオンの入射角φへの依存性を考慮している。
図9は、画像作成部で平均エネルギーの変化の反映の効果を示す概念的な断面図であり、(a)は考慮しない場合、(b)は考慮した場合を示す。ほぼ厚さが一定のドーム状の構造物の場合を例にとっている。
入射角Φによる平均エネルギーの変化を考慮しない場合は(a)に示すように、天井部の厚みWt1に対する水平方向の厚みWs1は大きいものとして示されている。一方、本実施形態における画像作成部23での入射角Φによる平均エネルギーの変化を考慮した画像では、(b)に示すように、天井部の厚みWt2と水平方向の厚みWs2はほぼ同程度のものとして表示される。
図1に示す検出器位置算出部24は、測定結果から、逆に第1ミュオン軌跡検出器11aの位置に対する第2ミュオン軌跡検出器12aの相対的な位置を算出する。
図10は、本実施形態に係る構造物スキャニング装置の検出器位置算出部の作用を説明するための概念図である。
前述のようにミュオンの散乱角θは、0を平均値とした式(1)で示される標準偏差σθを持つ正規分布を示す。このため、計数を増加させることにより散乱角θの平均値は0に近づく。測定されたミュオン軌跡の平均値を、2つの検出器を通過する直線と仮定すれば、第1ミュオン軌跡検出器11aの軌跡の延長上に第2ミュオン軌跡検出器12aの軌跡が有ることになる。すなわち、点P11にベクトルD1の方向に入射した場合、平均的には、ベクトルD1の延長上の点P22に至る直線となる。この結果、第2ミュオン軌跡検出器12aの相対的な位置が算出可能である。
図10において、破線で表示している第2ミュオン軌跡検出器12aは、位置を変更する前を示している。この位置にある状態で、構造物1における高密度部分2の位置を特定したとする。この状態においては、透視可能な範囲は高密度部分2を含む、第1ミュオン軌跡検出器11aと第2ミュオン軌跡検出器12aとを結ぶ直線g1と直線g2に囲まれた範囲である。
その後、第2ミュオン軌跡検出器12aは、実線で表示している位置に移動したとする。このとき、透視可能な範囲は高密度部分2を含む、第1ミュオン軌跡検出器11aと第2ミュオン軌跡検出器12aとを結ぶ直線G1と直線G2に囲まれた範囲に変化する。この状態では、高密度部分2は、図10に示すように、図10における左右方向に透視可能な幅をr3:r4に分割する位置となっている。また、高密度部分2の奥行き方向の位置は、すでに第1ミュオン軌跡検出器11aと第2ミュオン軌跡検出器12a間をr1:r2に分割する位置であることが分かっている。
このような位置に高密度部分2を見る第2ミュオン軌跡検出器12aの位置は容易に算出可能である。このように、検出器位置算出部24は、測定結果から、逆に第1ミュオン軌跡検出器11aの位置に対する第2ミュオン軌跡検出器12aの相対的な位置を算出することができる。
以上のように、検出器位置算出部24は、ミュオン軌跡検出器の位置を厳密に固定したり、検出器の移動距離を正確に測定したりする必要がなく、大まかな設置位置情報から高い精度でミュオン軌跡検出器の相対位置を測定することが可能となる。
図11は、本実施形態に係る構造物スキャニング方法の手順を示すフロー図である。
まず、第1ミュオン軌跡検出装置11および第2ミュオン検出装置12が、ミュオン検出を行う。あるいは、ミュオン検出状態とする(ステップS10)。この結果、第1データ記録部11cに、第1ミュオン軌跡検出器11aが発した位置情報、方角情報、および第1クロック11bが発した時刻情報が記録される。
また、第2データ記録部12cに、第2ミュオン軌跡検出器12aが発した位置情報、方角情報、および第2クロック12bが発した時刻情報が記録される。
次に、時刻同期部21が、第1データ記録部11cに記録された時刻情報と、第2データ記録部12cに記録された時刻情報との対応関係を確認し、第1データ記録部11cと第2データ記録部12cの間の同期を行う(ステップS20)。
次に、ミュオン軌跡解析部22が、対応するとされた第1データ記録部11cと第2データ記録部12cのそれぞれに記録されたミュオン通過位置情報に基づいて、高密度部分2の一部と考えられる散乱発生点P0を含むミュオンの軌跡を導き出し、併せて散乱角θを算出する(ステップS30)。
次に、画像作成部23が、散乱角θの標準偏差σθを得ることにより構造物1内に存在する元素を特定するとともに、構造物1の高密度部分2の領域を表示する(ステップS40)。
次に、検出器位置算出部24が、ミュオン軌跡検出器の位置を算出する(ステップS50)。次に、ミュオン軌跡検出器の移動先が有るか否かを判定する(ステップS60)。移動先があると判定された場合(ステップS60 YES)はステップS10以下を繰り返す。移動先がないと判定された場合(ステップS60 NO)は終了する。
図12は、本実施形態に係る構造物スキャニング方法における時刻同期の手順を示すフロー図である。
まず、同期調整時点か否かを判定する(ステップS21)。所定の期間ごとに同期調整を行う場合、それぞれの期間の終了時点であるかの判定となる。あるいは、外部から同期調整を行うことを指定する場合は、入出力部30からの同期調整実施の指示入力を受けた場合を同期調整時点と判定する。判定は所定の時間間隔ごとに行う。
同期調整時点と判定されない場合(ステップS21 NO)は、所定の時間間隔に至った場合に再度ステップS21を実行する。
同期調整時点と判定された場合(ステップS21 YES)は、起点同定部21aが起点の同定を行う(ステップS22)。図13は、本実施形態に係る構造物スキャニング方法における時刻同期の起点の同定を説明するグラフである。
今、第1データ記録部11cに記録された時刻情報の一部、たとえば、図13に示すように、時刻情報S11、時刻情報S12および時刻情報S13を選択する。このとき、時刻情報S11と時刻情報S12との時間間隔をT11、時刻情報S11と時刻情報S13との時間間隔をT12とする。
同様に、第1データ記録部11cに記録された時刻情報の一部の数と同数の、第2データ記録部12cに記録された時刻情報の一部、たとえば、図13に示すように、時刻情報S21、時刻情報S22および時刻情報S23を選択する。選択の仕方は、第1データ記録部11cに記録された時刻情報より所定の時間だけ早い時刻のものから、順次、1つずつずらしていく。このとき、時刻情報S21と時刻情報S22との時間間隔をT21、時刻情報S21と時刻情報S23との時間間隔をT22とする。
なお、第1データ記録部11cに記録された時刻情報の一部および第2データ記録部12cに記録された時刻情報の一部として選択される時刻情報の数は、少なくとも2つであり、図13のような3つの場合、あるいはそれ以上でもよい。
起点の対応は、時間間隔が誤差の範囲で一致するか、すなわち|T11−T21|<ε1かつ|T12−T22|<ε2が成立するか否かを判定する。ここで、ε1およびε2はそれぞれ、たとえば、誤差とみなせる上限の値であり、経験的に設定することでよい。順次ずらしていって確認した結果、起点の対応が見つからなかった場合(ステップS23 NO)は、ステップS22以下を繰り返す。
起点の対応が確認された場合(ステップS23 YES)には、選択されたそれぞれの時刻情報の時刻が起点となるとする。次に所定時間計測を行う。あるいは、計測が継続している場合には、起点となる時刻情報に続く時刻情報を所定の数だけ、それぞれ選択する(ステップS24)。
次に、対応度判定部21b(図3)が、対応度を判定する(ステップS25)。図14は、本実施形態に係る構造物スキャニング方法における時刻同期における対応度判定を説明するグラフである。図14に示すように、ステップS23で、起点の対応が確認された第1データ記録部11cに記録された時刻情報の一部と第2データ記録部12cに記録された時刻情報の一部に続く時刻情報を、起点の対応の確認に用いた時刻情報の数より十分に多い数だけ、対応度判定部21bが選択する。
図14の場合は、第1データ記録部11cに記録された時刻情報としては、S11、S12およびS13に続いて6点の情報が選択されている。また、第2データ記録部12cに記録された時刻情報としては、S21、S22およびS23に続いて同様に6点の時刻情報が選択されている。図14では、説明の便宜上、S11とS21の時刻を同じ時刻に合わせて表示している。
今、第1データ記録部11cの選択された時刻情報のそれぞれについて、最初の時刻情報からの経過時間を、T11〜T18とする。また、第2データ記録部21cの選択された時刻情報のそれぞれについて、最初の時刻情報からの経過時間を、T21〜T28とする。
図14の例において、T11〜T18とT21〜T28を対応させると、T11とT21、T12とT22、T13とT24、T15とT25、T17とT27、T18とT28は対応している。一方、T23、T14、T26およびT16においては、一方のみに発生しており他方には発生していない。
一方にのみ発生しており、他方には発生していないことが明確なのは、たとえば、T14のみの場合は、第1ミュオン軌跡検出器11aは通過したが、第2ミュオン軌跡検出器12aは通過しない方角であった場合である。また、T23のみの場合は、第1ミュオン軌跡検出器11aを通過しないミュオンが第2ミュオン軌跡検出器12aを通過した場合である。このように、一方にのみ発生しており、他方には発生していないことが明確な場合は対応確認の上で除外しても問題ない。対応度判定部21bはこのような場合を対応確認上、除外する。
今、|T11−T21|/T11=ε11、|T12−T22|/T12=ε22、|T13−T24|/T13=ε34、…、|T18−T28|/T18=ε88のように相対差を定義し、それぞれ所定の誤差上限εと比較し、εより小であると判定された数の割合を対応度CRと定義する。図14の場合は、CR=7/7となり、対応度CRは100%となる。
次に、対応度判定部21bは、対応関係があるか、すなわち対応度が判定値より大きいか否かを判定する(ステップS26)。判定値は、たとえば、90%と大きな値でもよい。対応していると判定されない場合(ステップS26 NO)は、ステップS21以下を繰り返す。
図14の例のように対応していると判定された場合(ステップS26 YES)は、時刻補正部21c(図3)は、同期をとるように、すなわち、図14で示すように時刻情報S11と時刻情報S21の時刻を合わせるように、第1クロック11bによる時刻と第2クロック12bによる時刻のいずれか、または両者を補正する(ステップS27)。
以上のように、本実施形態によれば、対象とする構造物の内部を透視するにあたり、簡易な方法で効率的に広い範囲のスキャニングを実施することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、実施形態では、高密度部分2の存在を確認する形で説明したが、これには限定されない。すなわち、密度の違いに基づく内部の確認を行う例として示したに過ぎない。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…構造物、2…高密度部分、5…地球、6…空気層、11…第1ミュオン軌跡検出装置、11a…第1ミュオン軌跡検出器、11b…第1クロック、11c…第1データ記録部、12…第2ミュオン軌跡検出装置、12a…第2ミュオン軌跡検出器、12b…第2クロック、12c…第2データ記録部、20…解析コンピュータ、21…時刻同期部、21a…起点同定部、21b…対応度判定部、21c…時刻補正部、22…ミュオン軌跡解析部、23…画像作成部、24…検出器位置算出部、30…入出力部、100…構造物スキャニング装置

Claims (4)

  1. 対象とする構造物の内部を透視する構造物スキャニング装置であって、
    第1ミュオン軌跡検出器と第1クロックとを有する第1ミュオン検出装置と、
    前記第1ミュオン軌跡検出器とともに前記構造物を挟んで設けられた第2ミュオン軌跡検出器と、第2クロックとを有する第2ミュオン検出装置と、
    前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるための時刻同期部と、
    前記第1ミュオン軌跡検出器、前記構造物および前記第2ミュオン軌跡検出器を通過するミュオンの軌跡を導き出すミュオン軌跡解析部と、
    を備え、
    前記時刻同期部は、
    前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるための起点を同定する起点同定部と、
    前記起点から前記第1クロックおよび前記第2クロックを通過したミュオンの時刻を互いに比較して、対応しているか否かを判定する対応度判定部と、
    前記対応度判定部にて対応していると判定された場合に、前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるために時刻を補正する時刻補正部と、
    を有することを特徴とする構造物スキャニング装置。
  2. 対象とする構造物の内部を透視する構造物スキャニング装置であって、
    第1ミュオン軌跡検出器と第1クロックを有する第1ミュオン検出装置と、
    前記第1ミュオン軌跡検出器とともに前記構造物を挟んで設けられた第2ミュオン軌跡検出器と、第2クロックを有する第2ミュオン検出装置と、
    前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるための時刻同期部と、
    前記第1ミュオン軌跡検出器、前記構造物および前記第2ミュオン軌跡検出器を通過するミュオンの軌跡を導き出すミュオン軌跡解析部と、
    を備え、
    前記ミュオン軌跡解析部は、前記ミュオンのエネルギーを前記ミュオンの前記第1ミュオン軌跡検出器への入射方向の水平方向からの角度に依存するものとして取り扱うことを特徴とする構造物スキャニング装置。
  3. 前記第1ミュオン軌跡検出器および前記第2ミュオン軌跡検出器はそれぞれ移動可能に構成され、
    前記第1ミュオン軌跡検出器および前記第2ミュオン軌跡検出器のいずれかが移動したときにもその位置を算出する検出器位置算出部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の構造物スキャニング装置。
  4. 対象とする構造物の内部を透視する構造物スキャニング方法であって、
    前記構造物を挟んで設けられた第1ミュオン軌跡検出器と第1クロックを有する第1ミュオン検出装置、および第2ミュオン軌跡検出器と第2クロックを有する第2ミュオン検出装置がミュオンを測定する測定ステップと、
    時刻同期部が、前記第1クロックと前記第2クロックの同期をとるための時刻同期ステップと、
    ミュオン軌跡解析部が、前記第1ミュオン軌跡検出器、前記構造物および前記第2ミュオン軌跡検出器を通過するミュオンの軌跡を導き出すミュオン軌跡解析ステップと、
    を有し、
    前記時刻同期ステップは、
    起点同定部が起点を同定する起点同定ステップと、
    対応度判定部が前記起点を同定した後に前記第1ミュオン軌跡検出器での検出タイミングと前記第2ミュオン軌跡検出器での検出タイミングとの間の対応度を判定する対応度判定ステップと、
    時刻補正部が前記第1クロックと前記第2クロックの少なくとも一方の時刻を補正する時刻補正ステップと、
    を有することを特徴とする構造物スキャニング方法。
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