以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(カード残額)を特定可能な情報(カードID)が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード3)の挿入を受け付けて、該遊技用価値の大きさを前記対応する遊技機での遊技に使用させるための処理(玉貸処理)を行う使用処理手段(カードR/W25,ユニット制御部21)と、前記挿入された遊技用記録媒体を返却するための操作を受け付ける返却操作手段(カード返却ボタン16)の操作を受け付けたことに基づいて、該遊技用記録媒体を返却する返却処理を行う返却処理手段(カードR/W25,ユニット制御部21)と、を備える遊技用装置(カードユニット20)に係り、特に前記挿入された遊技用記録媒体の返却を確認するための確認操作を受け付ける確認操作手段(タッチパネル式のディスプレイ26)と、前記確認操作を受け付けたことを条件として前記返却処理を行う第1返却処理か、又は、前記確認操作を受け付けたことを条件とせずに前記返却処理を行う第2返却処理の、いずれを実行するかを設定する返却設定手段(システムコントローラ30で設定された「確認操作が必要か否か」を記憶するユニット制御部21)と、をさらに備え、前記返却処理手段は、前記返却操作手段の操作を受け付けたこと(図6において、S202の返却要求信号を受信したこと)に基づいて、前記返却設定手段により設定されている前記第1返却処理又は前記第2返却処理を実行する(S204で「確認操作必要」の設定が有るか否かを判定し、設定無しならばS209で直ちにカードを返却し、設定有りならばS208で確認ボタン操作有りと判定するとS209でカードを返却する)ことを特徴とする遊技用装置である。
以下においては、遊技機がパチンコ機10であり、遊技媒体がパチンコ玉であり、遊技媒体の貸与が玉貸である例について説明する。また、以下においては、データベースを「DB」,リーダ/ライタを「R/W」,ステップを「S」と略記する。
まず図1〜図4を参照して、本発明に係る遊技用装置であるカードユニット20及びパチンコ機10を備える遊技用システム1について説明する。この遊技用システム1は、遊技場内に設けられており、前記カードユニット20と通信可能なシステムコントローラ30を備えている。また遊技用システム1においては、図1に示すように、紙幣2,プリペイドカード3が使用される。
紙幣2は貨幣の一例であって、プリペイドカード3の記録情報から特定されるカード残額の加算に用いられ、ここでは図2(b)に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣が使用可能である。この紙幣2は、カードユニット20においてプリペイドカード3が受け付けられているときにのみ受付可能(即ち入金可能)とされ、カードユニット20においてプリペイドカード3が受け付けられていないときには受付不能(即ち入金不能)である。
プリペイドカード3は遊技用記録媒体の一例であって、遊技(パチンコ玉の貸与)に使用可能なカード残額を特定可能な情報が記録されたものであり、ここでは該情報として、該プリペイドカード3を個々に識別可能なカードIDと、当該カード残額とが記録される。このプリペイドカード3は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、カードID及びカード残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路(ICチップ)を搭載したICカードである。このプリペイドカード3は、図示しないカード販売機において、紙幣2が受け付けられてカード発行処理が行われると、システムコントローラ30の残額管理DBにおいて、発行されるプリペイドカード3のカードIDに対応付けて、該受け付けられた紙幣2の金額がカード残額として記憶された後、該カードIDのプリペイドカード3に該カード残額が記録されて発行される。
次にパチンコ機10について説明する。このパチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技場内に設けられた遊技島において機種等に従って所定の位置に配置されており、図1及び図2(a)に示すように、カードユニット20に対応して設けられ、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技場内に配置された遊技島(図示外)において該パチンコ機10の機種等に従って設置されている。
このパチンコ機10は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16を備え、図1に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は払出制御部の一例であって、カードユニット20の玉貸通信部22と接続されており、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間で玉貸に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。この払出制御基板12のその他の機能については後述する。玉払出装置13は、玉貸が行われて遊技者に貸し出されるパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、対応するカードユニット20のカードR/W25にて受け付けている(即ち挿入されている)プリペイドカード3に記録されているカード残額から特定される残度数を表示するための表示器であり、ここでは3桁の7セグメント表示器によって構成されている。この残度数表示器14では、図1に示すように、玉貸通信部22との間に図示しないLED駆動回路を介して設けられている度数表示信号線を介して、該玉貸通信部22から残度数を示す度数表示信号が入力されることによって、該残度数が表示される。この度数表示信号に含まれる残度数は、後述する残度数特定手段として機能するユニット制御部21により、「カード残額÷単位額(100円)」の式で演算された商の整数部分である。そして残度数表示器14で残度数が表示される場合には、百の位のセグメント表示器〜一の位のセグメント表示器で、前記度数表示信号に含まれる残度数が表示される。
玉貸ボタン15は、対応するカードユニット20のカードR/W25にて受け付けている(即ち挿入されている)プリペイドカード3の記録情報から特定されるカード残額を使用した玉貸を行うための玉貸操作を受け付けるボタンである。図2に示すように、玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部22との間に設けられている玉貸要求信号線を介して、該玉貸通信部22に玉貸要求信号が入力され、該玉貸通信部22が該玉貸要求信号の入力を検出することによって、ユニット制御部21が玉貸ボタン15が操作された旨を認識する。
カード返却ボタン16は、対応するカードユニット20のカードR/W25にて受け付けている(即ち挿入されている)プリペイドカード3を返却するための返却操作を受け付けるものである。図2に示すように、カード返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部22との間に設けられている返却要求信号線を介して、該玉貸通信部22に返却要求信号が入力され、該玉貸通信部22が該返却要求信号の入力を検出することによって、ユニット制御部21がカード返却ボタン16が操作された旨を認識し、カードR/W25に対してプリペイドカード3の排出指令を出力する。この排出指令が入力されたカードR/W25では、カード挿入口25aから挿入されたプリペイドカード3を内部に取り込む搬送機構が逆方向に回転されることにより、内部に取り込まれているプリペイドカード3がカード挿入口25aから排出されて返却される。
上記の残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16は、図2(a)に示すように、パチンコ機10の前面(ここでは上皿)に設けられているが、図1に示すように、カードユニット20と接続されているので、遊技用装置である該カードユニット20に属するものでもある。
次にカードユニット20について説明する。このカードユニット20は遊技用装置の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられている。このカードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口24a,タッチパネル式のディスプレイ26,及びカード挿入口25a等を備え、図1及び図2(b)に示すように、その内部に紙幣識別機24,ユニット制御部21,玉貸通信部22,システムコントローラ用通信部23,及びカードR/W25等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。なお、各カードユニット20は、ユニットIDによって個々に識別可能とされている。
ユニット制御部21は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。ここでEEPROMには、前記ユニットIDが記憶されている。このユニット制御部21の機能については後述する。
玉貸通信部22は、パチンコ機10の払出制御基板12と接続されており、カードユニット20とパチンコ機10との間における通信を司るものである。この玉貸通信部22と払出制御基板12との間には、図1及び図3に示すPSI信号線,PRDY信号線,BRDY信号線,BRQ信号線,及びEXS信号線が設けられている。
PSI信号線は、カードユニット20とパチンコ機10との接続確認を行うための信号線である。このPSI信号線を介して接続確認信号が送信されることにより、パチンコ機10において発射ハンドルの操作が可能となる。
PRDY信号線は、パチンコ機10から対応するカードユニット20に対して、該パチンコ機10とカードユニット20との間における通信が可能な状態(スタンバイ状態)である旨を示す払出可能信号を送信する信号線である。具体的には、図3のS1に示すように、該PRDY信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、払出可能信号がパチンコ機10からカードユニット20に対して送信される。
BRDY信号線は、カードユニット20が前記払出可能信号を受信しているスタンバイ状態において玉貸操作があったときに、カードユニット20から対応するパチンコ機10に対して、玉貸可能信号を送信する信号線である。具体的には、図3のS2に示すように、該BRDY信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、玉貸可能信号がカードユニット20からパチンコ機10に対して送信される。
またBRDY信号線は、1回の玉貸操作に伴う所定度数分(本例では5度数分)の玉貸処理が終了したときに、カードユニット20からパチンコ機10に対して、玉貸終了信号を送信する信号線である。具体的には、図3のS7に示すように、該BRDY信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸終了信号がカードユニット20からパチンコ機10に対して送信される。
BRQ信号線は貸与指令信号線(=玉貸指令信号線)の一例であって、カードユニット20から対応するパチンコ機10に対して、遊技媒体の貸与を要求する貸与要求信号(=玉貸要求信号)を送信する信号線である。具体的には、図3のS3に示すように、該BRQ信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、玉貸要求信号がカードユニット20からパチンコ機10に対して送信される。
またBRQ信号線は、カードユニット20から対応するパチンコ機10に対して、パチンコ玉の貸与を指令する貸与指令信号(=玉貸指令信号)を送信する信号線である。具体的には、図3のS5に示すように、該BRQ信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸指令信号がカードユニット20からパチンコ機10に対して送信される。
EXS信号線は要求了解信号線の一例であって、パチンコ機10からカードユニット20に対して、玉貸の要求を了解した旨(即ち玉貸要求信号を受信した旨)を示す要求了解信号を送信する信号線である。具体的には、パチンコ機10が玉貸要求信号を受信してから、該パチンコ機10がパチンコ玉を貸与する準備が整っている(即ち玉切れがなく、エラーがない)旨を確認した後に、図3のS4に示すように、該EXS信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、要求了解信号がパチンコ機10からカードユニット20に対して送信される。
またEXS信号線は、1度数分の玉貸処理が完了したときに、パチンコ機10からカードユニット20に対して、該玉貸処理が完了した旨を示す玉貸完了信号を送信する信号線である。具体的には、玉貸処理が完了したとき、即ちパチンコ玉の払出が完了したときに、図3のS6に示すように、該EXS信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸完了信号がパチンコ機10からカードユニット20に対して送信される。
システムコントローラ用通信部23は、システムコントローラ30と通信可能に接続されており、カードユニット20とシステムコントローラ30との間における通信を司るものである。このシステムコントローラ用通信部23は、カードR/W25によりプリペイドカード3が受け付けられたときに、ユニット制御部21の制御により、該受け付けたプリペイドカード3からカードR/W25により読み取ったカードID及びカード残額を含む照合要求をシステムコントローラ30に対して送信し、該照合要求に応じてシステムコントローラ30から送信されてくる照合結果情報(照合OK又は照合NG)を受信する。またシステムコントローラ用通信部23は、ユニット制御部21の制御により、前記玉貸情報や前記入金情報をシステムコントローラ30に対して送信する。
紙幣識別機24は貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図2(b)に示すように、カードR/W25によりプリペイドカード3を受け付けている(即ち挿入されている)入金可能状態で、紙幣挿入口24aから挿入された紙幣2を受け付けて、該受け付けた紙幣2が前記4種類の紙幣のうちのいずれの紙幣であるかを識別する(いずれの紙幣でもなければ正規の紙幣ではないと識別する)識別機である。この識別により、受け付けた紙幣が正規の紙幣2であれば、該紙幣2の金額を入金額としてユニット制御部21に出力する。この識別が完了した正規の紙幣2は、紙幣通路24bを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。なお、カードR/W25によりプリペイドカード3を受け付けていない入金不可状態で紙幣2が挿入された場合や、受け付けた正規の紙幣ではないと識別した場合には、該紙幣2を紙幣挿入口24aから返却する。
カードR/W25は記録媒体受付手段の一例であって、カード挿入口25aから挿入されたプリペイドカード3を受け付けて、該受け付けたプリペイドカード3に記録されているカードID及びカード残額を読み取るものである。またカードR/W25は、入金が行われたときに、受付中のプリペイドカード3に記録されているカード残額に入金額を加算更新し、玉貸が行われたときに、該カード残額から玉貸使用額を減算更新する。このカードR/W25は、前記ICカードであるプリペイドカード3のICチップに対応したICチップR/Wを備えている。
タッチパネル式のディスプレイ26は、遊技者からの操作を受け付けると共に、各種の情報を表示するためのものである。具体的には、図5のD0に示すように、プリペイドカード3の返却に関する注意喚起表示を行う表示手段として機能し、また図6のD1に示すように、カード返却ボタン16が操作された旨を報知する返却操作報知手段として機能し、さらに図6のD2に示すように、挿入されたプリペイドカード3の返却を確認するための確認操作を受け付ける確認操作手段として機能するものである。
次にシステムコントローラ30は、図1に示すように、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、該図1に示すように接続されている通信部31,制御部32,記憶装置33,入力装置34,及びディスプレイ35等を備えているコンピュータである。
通信部31は、カードユニット20のシステムコントローラ用通信部21と通信可能に接続され、システムコントローラ30とカードユニット20との間における通信を司るものである。制御部32は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)及び記憶装置33に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、システムコントローラ30に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
記憶装置33は、例えばハードディスク等であり、図1に示す残額管理DBを記憶している。この残額管理DBでは、各プリペイドカード3のカードIDに対応付けて、各プリペイドカード3に記録されているカード残額が記憶されて管理されている。この残額管理DBの管理内容は、玉貸処理が行われたカードユニット20から、ユニットID,カードID,及び玉貸に使用された玉貸使用額を含む玉貸情報が送信されてくる毎に、該カードIDに対応付けて記憶されているカード残額から、該玉貸使用額が減算更新される。また残額管理DBの管理内容は、入金処理が行われたカードユニット20から、カードID,及び入金額を含む入金情報が送信されてくる毎に、該カードIDに対応付けて記憶されているカード残額に対して、該入金額が加算更新される。
またシステムコントローラ30は、プリペイドカード3を受け付けたカードユニット20から、該プリペイドカード3のカードID及びカード残額を含む照合要求を受信したことに基づいて、該受信した照合要求に含まれるカードIDに対応付けて残額管理DBで記憶されているカード残額と、該受信した照合要求に含まれるカード残額とが一致するか否かを判定する照合処理を行う。この照合処理の結果、一致すると判定された場合には、照合OKの照合結果情報をカードユニット20に対して返信し、一致しないと判定された場合には、照合NGの照合結果情報をカードユニット20に対して返信する。
入力装置34は、各種の情報を入力するためのキーボードやマウス等の入力デバイスであり、ディスプレイ35は、各種の情報を表示するための表示デバイスである。このシステムコントローラ30において設定モードが起動されると、図4に示す設定画面がディスプレイ35に表示される。この設定画面では、前記確認操作が必要であるか不要であるかを設定するためのラジオボタンと、前記注意喚起表示をするかしないかを設定するためのラジオボタンとが表示される。そして入力装置24を操作して、確認操作が必要であるか不要であるか及び注意喚起表示をするかしないかをラジオボタンで選択して「設定」ボタンを操作すると、該設定内容が各カードユニット20に対して送信されてユニット制御部21のEEPROMで記憶される。
ここでユニット制御部21のEEPROMは、確認操作を受け付けたことを条件として前記返却処理を行う第1返却処理か、又は、前記確認操作を受け付けたことを条件とせずに前記返却処理を行う第2返却処理の、いずれを実行するかを設定する返却設定手段として機能するものであり、システムコントローラ30から受信した設定内容に従って、確認操作が必要(即ち第1返却処理を行う)と設定されたか、又は、確認操作が不要(即ち第2返却処理を行う)と設定されたかを記憶する。またユニット制御部21のEEPROMは、注意喚起表示を行うか否かを設定する表示設定手段として機能するものであり、システムコントローラ30から受信した設定内容に従って、注意喚起表示をするか、又は、注意喚起表示をしないかを記憶する。
次にカードユニット20の作用(即ちユニット制御部21が行う処理)を説明する。
まず図示しないが、ユニット制御部21が行う入金処理について説明する。カードユニット20がプリペイドカード3を受け付けている(即ち挿入されている)状態で貨幣を受け付けると、ユニット制御部21は、受け付けた貨幣(紙幣2)の識別結果が正常であるか否かを判定する。ここで識別結果が正常でないと判定した場合には、前記受け付けた貨幣を返却する。一方、識別結果が正常であると判定した場合には、システムコントローラ30に対して、カードID及び識別した貨幣の金額を入金額として含む入金情報を送信する。この入金情報を受信したシステムコントローラ30は、該入金情報に含まれるカードIDに対応付けて前記残額管理DBで記憶しているカード残額に対して、該入金情報に含まれる入金額を加算更新し、入金が完了した旨を示す入金完了情報をカードユニット20に対して送信する。カードユニット20は、該入金完了情報の受信を待機し、該入金完了情報の受信が有ると判定した場合には、カードR/W25により、プリペイドカード3に記録されているカード残額に対して入金額を加算更新して、処理を終了する。
また図示しないが、ユニット制御部21が行う玉貸処理について説明する。カードユニット20がプリペイドカード3に記録されているカード残額が1度数分以上である状態で玉貸操作を受け付けると、ユニット制御部21は、まずBRQ信号線を介して、パチンコ機10の払出制御基板12に玉貸要求信号(図3のS3)を送信し、EXS信号線を介してパチンコ機10の払出制御基板12から送信されてくる要求了解信号(S4)の受信を待機する。この要求了解信号の受信が有ると判定した場合には、BRQ信号線を介して、パチンコ機10の払出制御基板12に玉貸指令信号(S5)を送信し、EXS信号線を介してパチンコ機10の払出制御基板12から送信されてくる玉貸完了信号(S6)の受信を待機する。この玉貸完了信号の受信が有ると判定された場合には、カードR/W25により、プリペイドカード3に記録されているカード残額から1度数分の金額を減算更新し、残度数表示器14における残度数の表示を1度数減算表示して、処理を終了する。このユニット制御部21は、挿入を受け付けたプリペイドカード3の記録情報から特定されるカード残額を対応するパチンコ機10での遊技に使用させるための処理(玉貸処理)を行う使用処理手段をして機能するものである。
次に図5を参照して、ユニット制御部21が行う注意喚起表示処理について説明する。カードユニット20がプリペイドカード3を受け付けている(即ち挿入されている)と、ユニット制御部21は、前記表示設定手段として機能するEEPROMの記憶内容に基づいて、「注意喚起表示をする」と設定されているか否かを判定する(S101)。ここで「注意喚起表示をしない」と設定されている(NO)と判定した場合には、処理を終了する。一方、「注意喚起表示をする」と設定されている(YES)と判定した場合には、表示タイミング(例えば2分間毎)を待機し(S102)、該表示タイミングであれば(YES)、注意喚起表示(例えばD0に示す『プリペイドカードの取り忘れや盗難にご注意下さい』)をディスプレイ26に表示して(S103)、処理を終了する。つまり「注意喚起表示をする」と設定されていれば、表示タイミング毎に、注意喚起表示が表示されることになる。これによれば、第1返却処理又は第2返却処理のいずれを行うかにかかわらず、注意喚起表示を行うことができる。なお表示タイミングは、任意に設定可能である。
次に図6を参照して、ユニット制御部21が行う返却処理について説明する。カードユニット20がプリペイドカード3を受け付けている(即ち挿入されている)状態で、パチンコ機10で返却操作(カード返却ボタン16の操作)が有ると(D201でYES)、該パチンコ機10からカードユニット20に対して前記返却要求信号が送信され(S202)、カードユニット20が該返却要求信号を受信すると、返却処理を開始して、返却操作有り報知(例えばD1に示す『返却ボタンが操作されました』)をディスプレイ26に表示する。このように、返却要求を受信したことに基づいて、返却処理を実行することにより、パチンコ機10はカード返却ボタン16の操作により返却要求信号を発信するという通常の処理を行うだけなので、該パチンコ機10を変更する必要が無い。またカード返却ボタン16が操作された旨が報知されるので、他人がカード返却ボタン16を操作した旨を遊技者が発見することができる。
次にユニット制御部21は、前記返却設定手段として機能するEEPROMの記憶内容に基づいて、「確認操作が必要」と設定されているか否かを判定する(S204)。ここで「確認操作が不要」と設定されている(NO)と判定した場合、即ち確認操作を受け付けたことを条件とせずに返却処理を行う第2返却処理を実行すると設定されている場合には、前記受け付けている(即ち挿入されている)プリペイドカード3を返却し、返却表示(例えばD3に示す『カードをお取り下さい』)をディスプレイ26に表示して(S209)、処理を終了する。
一方、「確認操作が必要」と設定されている(YES)と判定した場合、即ち確認操作を受け付けたことを条件として前記返却処理を行う第1返却処理を実行すると設定されている場合には、計時を開始して(S205)、確認操作要求表示(例えばD2に示す『確認ボタンを押して下さい』及び確認ボタン)をディスプレイ26に表示して(S207)、タイムアップ(例えば10秒間経過)するまで確認ボタンの操作を待機する(S207,S208)。
ここでタイムアップするまでに確認ボタンの操作が無い(S207でNO)と判定した場合には、処理を終了する。一方、タイムアップするまでに確認ボタンの操作が有る(S208でYES)と判定した場合には、前記S209に進んで、処理を終了する。ここでS205の処理を行うユニット制御部21は、該返却要求信号の受信に基づいて計時を開始する計時手段として機能するものであり、S207〜S209の処理を行うユニット制御部21は、前記返却設定手段により第1返却処理を実行すると設定されている場合(S204でYES)に、計時手段による計時時間が所定時間以内に確認操作を受け付けたことを条件として返却処理を行う返却処理手段として機能するものである。これによれば、所定時間以内に確認操作がなければプリペイドカード3が返却されないので、他人によるプリペイドカード3の盗難を困難にすることができる。なお所定時間は、任意に設定可能であるが、遊技者がカード返却ボタン16を操作してから確認ボタンを操作するまでに要する時間よりも長く、プリペイドカード3の盗難を狙う他人がカード返却ボタン16を操作してから確認ボタンを操作するまでに要する時間よりも短いのが好ましい。
また確認ボタンは、カード返却ボタン16から所定間隔離れた箇所に設けられていることが好ましい。ここで所定間隔とは、例えば遊技者がカード返却ボタン16と確認ボタンの両方を視界に捉えられる範囲内である。これによれば、カード返却ボタン16を操作した他人が遊技者に気付かれることなく確認ボタンを操作することが困難なので、より有効にプリペイドカード3の盗難を防止することができる。なおカード返却ボタン16はパチンコ機10の右側に設けられていることが多いため、確認ボタンは、パチンコ機10の左側に配置されるカードユニット20のみならず、当該パチンコ機10自体の左側や、当該パチンコ機10の上側に設置されている呼出ランプ装置に設けられていても良い。
以上に説明したように、挿入されたプリペイドカード3の返却を確認するための確認操作を受け付ける確認操作手段(タッチパネル式のディスプレイ26に表示される確認ボタン)と、確認操作を受け付けたことを条件として返却処理を行う第1返却処理又は確認操作を受け付けたことを条件とせずに返却処理を行う第2返却処理のいずれを実行するかを設定する返却設定手段とを備え、カード返却ボタン16の操作を受け付けたことに基づいて、第1返却処理又は第2返却処理を実行するように構成したので、遊技中における遊技用記録媒体の盗難を防止するために、店員の密な監視により盗難を防止する運用を行う遊技場は第2返却処理の実行を設定すれば良く、店員の監視負担を減らすが遊技者に手間を取らせることで盗難を防止する運用を希望する遊技場は第1返却処理の実行を設定すればよいので、両遊技場に対応可能なカードユニット20を提供することができる。
なお遊技用装置に、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数(持玉数)を計数する各台計数装置を備え、該遊技用装置にカード残額と持玉数とが記憶されて表示されている場合に、カード残額の記憶及び表示は消去して該カード残額のみを特定可能な残額カード(本発明のプリペイドカード3に相当)を排出し、持玉数の記憶及び表示は残すような遊技用装置を構成することが考えられる。これによれば、対応するパチンコ機10で大当り等が発生した場合に、とりあえず残額カードを排出させることができるので、カード残額の盗難を防止できる。なお持玉数については盗難のおそれがあるが、遊技者に返却するカードが2枚になってしまうと取り回しが面倒になるので、持玉数については遊技用装置で記憶しておき、大当り終了後には該持玉数を特定可能な持玉カードを排出させることができる。しかしながら、このような遊技用装置だと、持玉数の記憶及び表示が消去されずに残額カードを排出させることが可能なので、他人により残額カードが盗難されても遊技者が気付きにくいところ、本発明を適用して第1返却処理を行う(確認操作が必要)と設定すれば、残額カードの盗難が困難となるので、特に有効である。
[3.変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、遊技媒体の貸与が、パチンコ玉を貸与する玉貸である例について説明したが、これに限らず、該遊技媒体の貸与は、前記メダルを貸与するメダル貸出や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいてカード残額を遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、図1及び図2(b)に示すように、貨幣が紙幣2である例について説明したが、これに限らず、該貨幣は、硬貨であっても良く、紙幣2と硬貨の両方であっても良い。また有体物である貨幣の入金を受け付ける例には限られず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データ,デビットカードの記録情報から特定される預金口座の残高,又はクレジットカードの記録情報から特定される与信金額等)の入金を接触又は非接触で受け付けるようにしても良い。さらに遊技用装置(カードユニット20)は、貨幣を受付不能(即ち入金不能)なものであっても良い。
上記の実施形態では、図2(b)に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機24)により受け付けられた貨幣(紙幣2)が遊技用装置(カードユニット20)外部に排出されて、紙幣搬送機構により搬送される例について説明したが、これに限らず、該受け付けられた貨幣は、遊技用装置内部に貯留されるようにしても良い。
上記の実施形態では、プリペイドカード3が、非接触式のICチップにより情報を記録するICカードである例について説明したが、これに限らず、該プリペイドカード3は、接触式のICチップ,磁気ストライプ,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。またこれらの形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。さらに遊技用記録媒体は、プリペイドカード3ではなく、ICチップを搭載した携帯電話等であっても良い。
上記の実施形態では、遊技用記録媒体がプリペイドカード3である例について説明したが、これに限らず、該遊技用記録媒体は、獲得した遊技媒体数(持玉数,貯玉数)を特定可能な情報が記録された持玉カードや会員カードであっても良い。即ち遊技用記録媒体は、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録されたものであれば良い。
上記の実施形態では、遊技用記録媒体としてプリペイドカード3のみを受け付ける例について説明したが、これに限らず、該プリペイドカード3と前記持玉カードや会員カードを受け付けるものであっても良い。この場合において、カード返却ボタン16が操作されたことに基づき、確認ボタンの操作を受け付けることに代えて、該カードを順次排出するようにしても良い。例えば1回目のカード返却ボタン16の操作でプリペイドカード3を排出し、2回目のカード返却ボタン16の操作で持玉カードや会員カードを排出するようにしても良い。これによれば、遊技者以外の他人にカード返却ボタン16が操作されても、カード全部を盗難されなくて済む。
上記の実施形態において、遊技用システム1に、プリペイドカード3に記録されているカード残額に相当する貨幣を払い出して精算を行うことができる精算装置を設けるようにしても良い。
上記の実施形態では、図1及び図2(a)に示すように、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16が、パチンコ機10に設けられている例について説明したが、これに限らず、これらの一部又は全部がカードユニット20に設けられるようにしても良い。
上記の実施形態では、プリペイドカード3に記録されているカード残額と、該プリペイドカード3のカードIDと対応付けてシステムコントローラ30で管理されているカード残額との照合が行われ、照合OKであるときに、プリペイドカード3に記録されているカード残額を使用した玉貸が行われる例について説明したが、これに限らず、例えばプリペイドカード3にはカード残額を記録せずに、該プリペイドカード3のカードIDと対応付けてシステムコントローラ30で管理されているカード残額を使用した玉貸が行われるようにしても良く、逆にシステムコントローラ30ではカード残額を管理せずに、プリペイドカード3に記録されているカード残額を使用した玉貸が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、返却操作手段(カード返却ボタン16)と返却確認手段(タッチパネル式のディスプレイ26に表示される確認ボタン)とが別個である例について説明したが、これに限らず、両者は同一のボタンであっても良い。
上記の実施形態では、返却確認手段が、タッチパネル式のディスプレイ26に表示される確認ボタンである例について説明したが、これに限らず、該返却確認手段は、カードユニット20の所定箇所に設けられる独立したボタンであっても良い。
また返却確認手段を、該タッチパネル式のディスプレイ26に表示されるテンキー(又はカードユニット20に別途設けられるテンキー)とし、遊技者が希望する暗証番号を該テンキーで入力して記憶しておき、確認操作が要求された際にテンキーで暗証番号の入力を受け付け、該入力された暗証番号と前記記憶している暗証番号とが一致すると判定しされたことにより、確認操作を受け付けるものであっても良い。これによれば、遊技者の手間は増えるが、遊技者が記憶させた暗証番号が入力されなければ確認操作が受け付けられないので、遊技用記録媒体の盗難を確実に防止できる。
また返却確認手段を、カードユニット20に設けられるICチップR/Wとし、遊技者が所持している携帯端末に内蔵されているICチップの識別情報を該ICチップR/Wで予め読み取らせて記憶しておき、確認操作が要求された際に携帯端末のICチップからICチップR/Wで識別情報を読み取り、該読み取った識別情報と前記記憶している識別情報とが一致すると判定されたことにより、確認操作を受け付けるものであっても良い。これによれば、遊技者の携帯端末でなければ確認操作が受け付けられないので、遊技用記録媒体の盗難を確実に防止できる。
上記の実施形態では、図4に示すように、システムコントローラ30において、確認操作が必要であるか不要であるか、及び、注意喚起表示をするかしないかが設定され、該設定内容が各カードユニット20に送信されてユニット制御部21のEEPROMで記憶(設定)される例について説明したが、これに限らず、確認操作が必要であるか不要であるか、及び、注意喚起表示をするかしないかの設定を、各カードユニット20において設定するものであっても良い。例えば各カードユニット20にディップスイッチを設けて設定したり、各カードユニット20に対してリモコンで設定したり、タッチパネル式のディスプレイ26で設定しても良い。これによれば、システムコントローラ30と各カードユニット20とがオフラインであっても、これらの設定を行うことができる。なおタッチパネル式のディスプレイ26での設定は、遊技場の店員のみならず、遊技者が設定できるものであっても良い。
また遊技場内に備えられる全部のカードユニット20について同じ設定をするのではなく、各カードユニット20毎に異なる設定をするものであっても良い。例えばある遊技島のカードユニット20については確認操作が必要である(即ち第1返却処理を行う)と設定して店員の監視を減らす一方、ある遊技島のカードユニット20については確認操作が不要である(即ち第2返却処理を行う)と設定して店員の監視を密にするようにすることもできる。この場合においては、上記の如く各カードユニット20において設定するものには限らず、システムコントローラ30において各カードユニット20毎に設定可能とすることもできる。
上記の実施形態において、第1返却処理(確認操作が必要)が設定されているか、第2返却処理(確認操作が不要)が設定されているかを示す設定内容画面を、ディスプレイ26に表示するようにしても良い。この設定内容画面は、確認ボタンに近い位置に表示したり、又は残度数(及び各台計数機付きのカードユニット20にあっては持玉数)が表示される画面と共に表示する。遊技用記録媒体を盗難する不正者は、画面を見て盗難をするか否かを決めることが多いが、この設定内容画面が表示されることにより、盗難を断念することが期待できる。
上記の実施形態において、ディスプレイ26で残度数や持玉数を表示すると共に、カードユニット20にカメラを設け、該カメラが遊技をしている遊技者以外にカードユニット20に近付く人間を感知したら、残度数や持玉数の表示を消すようにしても良い。これによれば、不正者が直ちに残度数や持玉数を把握できないようになるため、盗難の防止に繋がる。ここで残度数や持玉数の表示を消す代わりに、注意喚起表示をするとさらに好ましい。
上記の実施形態では、図6のS208に示すように、確認操作(確認ボタンの操作)を1回受け付けるとプリペイドカード3の返却が行われる例について説明したが、これに限らず、確認操作を複数回受け付けるとプリペイドカード3の返却が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図6に示すように、返却操作(カード返却ボタン16の操作)を受け付けてから確認操作(確認ボタンの操作)を受け付けるとプリペイドカード3が返却される例について説明したが、これに限らず、確認操作を受け付けてから返却操作を受け付けるとプリペイドカード3が返却されるようにしても良く、これによれば、確認操作を受け付けていなければ、玉貸ボタン15を押そうと思って誤ってカード返却ボタン16を押してもプリペイドカード3が返却されない。即ち返却操作と確認操作の順序は、特に限定されない。
上記の実施形態において、カードユニット20にプリペイドカード3が挿入されたままでパチンコ機10の稼働が所定時間無い場合(例えば遊技者がプリペイドカード3を返却せずに休憩に入って離席した場合)には、プリペイドカード3の盗難やカード残額の使用を防止するために、カード返却ボタン16や玉貸ボタン15の操作が制限されるセーフモードに入るようにしても良い。具体的には、パチンコ機10の稼働が停止してからセーフモードの計時を開始し、該計時時間が所定時間(例えば10分間)に達すると、セーフモードに入る。この所定時間は任意に設定可能である。なおセーフモードの計時中にカード返却ボタン16が操作されると、該計時は一旦停止し、図6のS207でタイムアップする前に確認ボタンが操作されるとプリペイドカード3は返却されるが、確認ボタンが操作されずにタイムアップすると、前記一旦停止した計時が再開される。そしてセーフモードから復帰するには、遊技場の店員によるリモコン操作や、暗証番号の入力等を受け付ける。