以下、図面を参照して、一実施形態に係る電子機器について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、電子機器の実施形態の構成には限定されない。以下、図1から図9の図面に基づいて、電子機器を説明する。
<実施形態>
図1に、本実施形態の電子機器のハードウェア構成の一例を例示する。本実施形態の電子機器10は、ブラウザ機能を有する情報処理装置である。ブラウザ機能を有する情報処理装置として、例えば、スマートフォン、PC(PC:Personal Computer)、ノートP
C、タブレットPC、PDA(Personal Data Assistance)等が例示できる。
なお、ブラウザ機能を有する情報処理装置であれば、電子機器10は、例えば、携帯電
話機、ゲーム機、デジタルカメラ、ナビゲーション装置であってもよい。また、電子機器10は、例えば、音楽プレーヤー、腕時計型やリストバンド型、グラス型といった利用者(以下、ユーザとも称す)の身体に装着可能なウェアラブル式の電子機器であってもよい。
ブラウザ機能は、例えば、電子機器10に搭載されたブラウザ機能を提供するアプリケーションプログラム(以下、アプリとも称す)の実行により機能する。ブラウザ機能を提供するアプリとして、例えば、Internet Explorer(登録商標)、Firefox(登録商標)、Chrome(登録商標)、Safari(登録商標)、Opera(登録商標)等が例示できる。
電子機器10は、例えば、ブラウザ機能を介し、公衆ネットワークであるインターネット等のネットワークに接続する。なお、ネットワークには、例えば、携帯電話網等の無線ネットワーク、LAN(Local Area Network)等が含まれる。ネットワークには、例えば、HTML(HyperText Markup Language)等で記述されたコンテンツ等を提供するサー
バ等の情報処理装置が複数に接続され得る。
電子機器10は、例えば、ブラウザ機能を介し、インターネット等に接続された情報処理装置等が提供するWeb上の各種コンテンツを取得する。取得されたWeb上のコンテンツは、例えば、電子機器10の備えるLCD(Liquid Crystal Display)15a等の表示デバイスに表示される。HTML等で記述されたコンテンツは、例えば、閲覧対象のWebページ等としてLCD15a等の表示デバイスに表示される。
電子機器10では、ブラウザ機能を介して取得されたWeb上のコンテンツは、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶される。電子機器10は、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶されたWebページ等のコンテンツを閲覧時の時刻情報と対応付けて閲覧履歴として補助記憶部13に蓄積することが可能である。
本実施形態の電子機器10は、閲覧履歴として、補助記憶部13等に記憶・蓄積されたWebページ等を検索する検索機能を有する。電子機器10は、閲覧履歴の検索機能を有することで、過去にユーザが閲覧したWebページ等を、検索された閲覧履歴に基づいて簡易に表示することが可能となる。
電子機器10が提供する閲覧履歴の検索機能として、例えば、閲覧されたWebページ等に含まれるキーワードやURL(Uniform Resource Locator)の断片、閲覧日時といったユーザの記憶を検索キーとすることが可能である。
図2に、補助記憶部13等に記憶された閲覧履歴に基づく一覧表示の一例を例示する。図2に例示の一覧表示は、例えば、領域a3に示される日付を起点とした閲覧履歴の表示例である。電子機器10のLCD15a等の表示デバイスには、領域a3に示された、“今日−2014年9月8日月曜日”等の日付を起点として、閲覧時期の新しい順に、ブラウザ機能を介して閲覧したWebページ等が一覧情報として表示される。閲覧履歴は、例えば、図2に例示の領域a1に一覧表示として表示される。
上記した検索キーを用いて閲覧履歴の検索が行われる場合には、電子機器10は、例えば、図2に例示の領域a2に対する接触操作や領域a2へのカーソル等を重畳させた状態でのクリック操作等の操作入力を受け付ける。電子機器10は、例えば、受け付けた操作入力を契機として、検索キー等を入力するための入力領域が設定された検索入力画面等をLCD15a等の表示デバイスに表示する。
電子機器10では、例えば、検索入力画面の入力領域に操作入力された検索キー、検索
対象となるWebページ等のキーワードやURLの断片等に基づいて補助記憶部13等に蓄積された閲覧履歴の検索が可能である。検索キー等に基づいて検索された閲覧履歴の検索結果は、例えば、図2と同様の表示形態でLCD15a等の表示デバイスに表示される。
検索対象となるWebページ等のキーワードやURLの断片等を検索キーに用いる場合では、該検索キーとなる検索対象のWebページ等のキーワード、URL断片等の失念や誤記憶が生じ得る。失念や誤記憶が生じた場合では、閲覧履歴を検索するためのキー情報を適切に生成することが困難である。失念や誤記憶が生じた結果、Webページ等のキーワードや部分URL等を検索キーとする場合には、例えば、所望の閲覧履歴に辿り着くまでに意図しない時間を費やしたり、閲覧履歴の検索を断念するような場合が生じていた。
検索キーの失念や誤記憶が生じた状態での閲覧履歴の検索を支援するため、例えば、Webページ等の閲覧の際に行われた一連の操作手順を該Webページ等に対応付けて記憶することが想定される。電子機器10では、例えば、Webページ等の閲覧の際に行われた一連の操作手順を記憶することで、記憶した操作手順に基づく操作予測が可能となる。そして、予測された操作手順に対応付けられたWebページ等の提示が可能となる。電子機器10では、例えば、Webページ等の閲覧の際に行われた一連の操作手順を該Webページ等に対応付けて記憶することで、検索キーの失念や誤記憶が生じても、閲覧履歴の検索支援が可能となる。
図3に、Webページ等の閲覧の際に行われた一連の操作手順の記憶による閲覧履歴の検索支援についての説明図を例示する。図3の説明図では、電子機器10は、例えば、補助記憶部13に、Webページ等の閲覧の際に行われた一連の操作手順を記憶する操作記録DBを有する。
図3の説明図において、操作記録DBの操作記録Z1には、過去のWebページ等の閲覧の際に行われた一連の操作手順が閲覧されたWebページに対応付けて記憶されているとする。操作記録Z1には、例えば、「ブラウザ起動」→「www.yafo.comを閲覧」→「メール起動」→「宛先foo@jp選択」→「デコレーションを選択」といった一連の操作手順が記録されている。なお、図3に例示の手順Z2は、電子機器10で受け付けた操作中の操作手順を表す。
電子機器10は、例えば、操作中の手順Z2と操作記録DBに記録された操作記録Z1とを照合し、合致する操作手順に基づく次操作の予測を行うことが可能である。電子機器10では、次操作の予測を行い、予測された操作手順に対応するWebページ等の閲覧履歴を特定することで検索支援が可能となる。
図3の説明例において、操作中の手順Z2には、「メール起動」→「宛先にfoo@jpを選択」といった操作手順が含まれている。電子機器10は、例えば、操作中の手順Z2として受け付けた「メール起動」の操作を検索キーとして、操作記録DBを検索し、該「メール起動」の操作に対応付けられた閲覧履歴を特定する。特定された閲覧履歴には、操作記録Z1が含まれる。
電子機器10は、「メール起動」の操作後に行われる「宛先にfoo@jpを選択」といった操作手順に基づいて、「メール起動」の操作に対応付けられた閲覧履歴絞り込みを行う。電子機器10は、例えば、絞り込みの結果、「メール起動」を含む閲覧履歴の中から次手順として「宛先にfoo@jpを選択」操作を含む操作記録Z1を特定する。操作記録DBから、「メール起動」→「宛先foo@jp選択」の操作手順を含む操作記録Z1が特定される。
操作記録Z1では、図3に示すように、「メール起動」→「宛先foo@jp選択」に継続する次操作として、「デコレーションを選択」が記録されている。従って、電子機器10は、例えば、Z3に示すように、操作記録Z1を参照し、操作中の手順Z2における「メール起動」→「宛先にfoo@jpを選択」の後の操作として、「デコレーションを選択」が実行されるものと予測することが可能となる。
電子機器10は、上記のように、一連の操作手順が記録された操作記録DBを参照し、受け付けた操作に応じて、該操作を含む操作記録を特定することが可能となる。そして、電子機器10は、例えば、受け付けた操作に応じて操作記録に対する絞り込みを行い、結果、一連の操作手順の記録に対応付けられたWebページ等の閲覧履歴を取得することが可能となる。電子機器10は、例えば、受け付けた操作手順に対応付けられた、Webページ等の閲覧履歴をLCD15a等の表示デバイスに表示することが可能となる。電子機器10では、検索キーの失念や誤記憶があっても、Webページ等の閲覧の際に行われた一連の操作手順に基づく閲覧履歴の検索支援が可能となる。
しかしながら、上記の閲覧履歴の検索支援では、電子機器10は、例えば、Webページ等の閲覧の際に行われた一連の操作手順を全て記録することとなる。このため、操作手順に基づいて閲覧履歴の検索支援を行う場合には、操作手順や閲覧対象のWebページ等を記録するためのDBの所要サイズが増大してしまう。DBの所要サイズの増大により、閲覧履歴を検索するための処理時間が長大化するといった課題が生じる。
また、上記の操作手順に基づいて閲覧履歴の検索支援を行う場合では、操作手順や閲覧対象のWebページ等を記録するためのDBは、Webページ等の閲覧の際に行われた操作手順毎に更新されることとなる。このため、電子機器10では、DBに対する更新頻度が増大してしまう。更新頻度の増大は、例えば、電子機器10のCPU(Central Processing Unit)の処理負荷を増大させることとなる。例えば、バッテリ等で駆動されるモバ
イル機器等の電子機器10では、処理負荷の増大によりバッテリの電力消費が早まるため、電子機器10の利用時間が相対的に短くなるといった課題が生じる。
ところで、人は思い出したい記憶そのものよりも、思い出したい記憶が記憶された際の行為といった“瑣末な記憶”を覚えている傾向がある。Webページ等の閲覧等の場合では、例えば、ユーザは、電子メールに記載されていたURLをクリックして閲覧した、URLを手入力して閲覧した等の状況を“瑣末な記憶”として覚えている傾向がある。
本実施形態の電子機器10は、ユーザがWebページ等の閲覧を行った際の状況を、閲覧対象のWebページ等の識別情報に対応付けて記憶する。Webページ等の閲覧を行った際の状況として、例えば、該Webページ等をLCD15a等の表示デバイスに表示する際の呼び出し方(以下、ジャンプとも称す)が例示できる。電子機器10は、例えば、電子メールからの呼び出し、URLの直接入力、検索サイトからの呼び出し、他アプリからの呼び出しといった、閲覧したWebページ等の表示する際の呼び出し方を該Webページ等の識別情報に対応付けて記憶する。
そして、本実施形態の電子機器10は、閲覧履歴に対する検索機能の提供の際に、上記した閲覧の際のWebページの呼び出し方を検索条件としてLCD15a等の表示デバイスに表示する。閲覧の際のWebページ等の呼び出し方は、例えば、検索機能を提供する表示画面に、検索条件を示すダイアログとして表示される。
本実施形態の電子機器10は、例えば、LCD15a等の表示画面に表示されたダイアログを介して受け付けた呼び出し方を検索キーとして閲覧履歴に対する検索機能を提供す
る。本実施形態の電子機器10では、電子メールからの呼び出し、URLの直接入力といったWebページ等を表示するための呼び出し方に基づく、閲覧履歴の検索機能が提供できる。本実施形態の電子機器10では、Webページ中のキーワード等が思い出せないときでも、Webページ等の閲覧を行った際の状況を検索キーとする閲覧履歴の検索機能が提供できる。本実施形態の電子機器10では、“瑣末な記憶”に基づく閲覧履歴の検索を可能とする技術が提供できる。
図4Aに、本実施形態の電子機器10における、閲覧履歴に対する検索機能を提供する際に表示される表示画面の一例を例示する。図4Aに例示の表示画面は、検索条件となるWebページを表示した際の呼び出し方が、ダイアログとして領域a4に表示される場合の一例である。図4Aに例示の、領域a1−a3に表示される情報は、例えば、図2に例示の一覧表示の画面例と同様の情報が表示される。
なお、検索条件となるWebページを表示した際の呼び出し方の提示は任意である。例えば、図4Aの領域a2への接触操作等を受け付け、Webページを表示した際の呼び出し方を検索条件とする検索条件入力画面を新たに表示するとしてもよい。
領域a4のダイアログには、例えば、電子メールに記載されていたURLをクリックして閲覧したという状況を示す、“メールからのジャンプ”が含まれる。同様にして、ダイアログには、例えば、URLを手入力して閲覧したという状況を示す“URLの直接入力”、Webページの呼出元の検索サイトを介して閲覧したという状況を示す“検索サイトからのジャンプ”が含まれる。また、領域a4のダイアログには、例えば、メールアプリを除く、電子機器10に搭載されたSMS(Short Message Service)等の他のアプリを
介して閲覧したという状況を示す、“他アプリからのジャンプ”が含まれる。なお、領域a4のダイアログ内の各呼び出し方には、それぞれの呼び出し方を選択するためのラジオボタン領域a5−a8が付加される。
電子機器10は、例えば、ラジオボタン領域a5−a8が有効化された呼び出し方を検索キーとして、補助記憶部13等に記憶・蓄積されたWebページ等の閲覧履歴を検索する。各ラジオボタン領域a5−a8について有効化された呼び出し方に基づく、閲覧履歴の検索結果はLCD15a等の表示デバイスに一覧表示される。
図4Bに、Webページの呼び出し方に基づく閲覧履歴の検索についての説明図を例示する。図4Bに例示のWebページの呼び出し方は、Webページの閲覧を行った際の状況を示している。
図4Bに例示のように、本実施形態の電子機器10は、例えば、補助記憶部13に履歴情報DB201を備える。履歴情報DB201には、閲覧されたWebページ等の識別情報と該Webページ等を表示した際の呼び出し方を対応付けた履歴情報が格納される。履歴情報DB201には、閲覧されたWebページ毎の、識別情報と呼び出し方を対応付けた履歴情報が格納される。
図4Bに説明図において、例えば、履歴情報の「閲覧済 URL1」では、閲覧されたWebページ等の識別情報として「www.abc.de.tv」といったURLが含まれている。ま
た、「閲覧済 URL1」には、Webページのタイトルである「abc news」が含まれる。同様にして、「閲覧済 URL1」には、「○○メールからのジャンプ」といったWebページ等を表示した際の呼び出し方が関連付けられている。
電子機器10は、Webページ等を表示した際の呼び出し方として、例えば、図4Aに例示の「○○メールからのジャンプ」が有効化されている場合には、該呼び出し方を検索
キーとして履歴情報DB201に対する検索を実行する。電子機器10のLCD15a等には、「○○メールからのジャンプ」を検索キーとして履歴情報DB201を検索した結果が一覧表示される。検索結果の一覧表示には、呼び出し方である「○○メールからのジャンプ」に関連付けされた「閲覧済 URL1」等が含まれる。
電子機器10のユーザは、例えば、「○○メールからのジャンプ」を検索キーとして表示された一覧表示に基づいて、検索対象となるWebページのタイトル等の断片「abc」
を想起できる。そして、電子機器10では、例えば、ユーザによって想起された、検索対象となるWebページのタイトル等の断片「abc」をキーワードとして、LCD15a等
に表示された一覧表示に対する絞り込みが可能となる。
絞り込みの結果、電子機器10は、例えば、タイトルに「abc」を含み、「○○メール
からのジャンプ」といった呼び出し方が関連付けられた「閲覧済 URL1」を特定できる。電子機器10では、Webページのタイトルの断片と閲覧した際の呼び出し方とが合致する、被検索ページ「閲覧済 URL1」が蓄積した閲覧履歴の中から特定される。
なお、検索条件Z4として、さらに、Webページのタイトル等の断片「abc」を含む
場合には、電子機器10は、Webページの呼び出し方とタイトル等の断片とに基づいて閲覧履歴の検索を行うことが可能となる。電子機器10は、検索条件Z4に合致する、つまり、タイトル等の断片を含みWebページの呼び出し方に合致する被検索ページ「閲覧済 URL1」を容易に特定することができる。このように、Webページの呼び出し方に関連付けられた閲覧履歴の検索機能を備える電子機器10では、手間を掛けずに所望の被検索ページに辿り着く検索が提供できる。
〔装置構成〕
図1に例示のハードウェア構成に戻り、電子機器10は、接続バスB1によって相互に接続されたCPU11、主記憶部12、補助記憶部13、入力部14、出力部15、通信部16を有する。主記憶部12及び補助記憶部13は、電子機器10が読み取り可能な記録媒体である。
電子機器10は、CPU11が補助記憶部13に記憶されたプログラムを主記憶部12の作業領域に実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行う。これにより、電子機器10は、所定の目的に合致した機能を提供することができる。
CPU11は、電子機器10全体の制御を行う中央処理演算装置である。CPU11は、補助記憶部13に格納されたプログラムに従って処理を行う。主記憶部12は、CPU11がプログラムやデータをキャッシュしたり、作業領域を展開したりする記憶媒体である。主記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。
補助記憶部13は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部13は、外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部13には、例えば、OS(Operating System)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、例えば、搭載されたアプリに対し、管理するリソースへのインターフェースをアプリに提供する。
電子機器10に搭載されたアプリは、OSを介して提供されたリソースへのインターフェースを使用することで、アプリ機能を提供する。例えば、電子機器10のブラウザアプリは、OSを介して提供されたリソースへのインターフェースにより、ブラウザ機能を提供する。OSは、通信部16を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う
通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、図示しないネットワーク上の、PCやサーバ等の情報処理装置を含む他の電子機器、外部記憶装置等が含まれる。
補助記憶部13は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ソリッドス
テートドライブ装置、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)装置等であ
る。また、補助記憶部13としては、例えば、CDドライブ装置、DVDドライブ装置、BDドライブ装置等が提示できる。記録媒体としては、例えば、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)を含むシリコンディスク、ハードディスク、CD、DVD、BD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード等がある。
入力部14は、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける。入力部14は、カメラ、入力ボタン、タッチセンサ14a、ポインティングデバイス、マイクロフォン等の入力デバイスである。入力部14には、キーボード、ワイヤレスリモコン等が含まれるとしてもよい。ポインティングデバイスには、例えば、出力部15のLCD15a等の表示デバイスにタッチセンサ14aを組合せたタッチパネル、マウス、トラックボール、ジョイスティック等が含まれる。入力部14を介して入力された情報は、接続バスB1を介してCPU11に通知される。
出力部15は、CPU11で処理されるデータや主記憶部12に記憶されたデータを出力する。出力部15は、LCD15a、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)パネル、有機ELパネル、
プリンタ、スピーカ等の出力デバイスである。通信部16は、例えば、電子機器10が接続するネットワーク等とのインターフェースである。
電子機器10は、CPU11が補助記憶部13に記憶されているOS、各種プログラムや各種データを主記憶部12に読み出して実行することにより、対象プログラムの実行と共に、図1に例示の各処理手段を提供する。電子機器10は、対象プログラムの実行と共に、履歴情報生成部101、履歴検索UI部102、閲覧履歴検索部103を提供する。但し、上記の各処理手段のいずれか、あるいは、これらの一部がハードウェア回路によって動作するものであってもよい。
また、電子機器10は、以上の各処理手段が参照し、或いは、管理するデータの格納先として、補助記憶部13を備える。補助記憶部13には、履歴情報DB201、アプリDB202、検索サイトDB203が含まれる。
〔処理ブロック構成〕
(履歴情報生成部)
図1に例示の履歴情報生成部101は、ブラウザ機能を介して閲覧されたWebページ毎の閲覧履歴を生成する。閲覧履歴には、閲覧対象のWebページを識別する識別情報(以下、ページ基本情報とも称す)、該Webページの閲覧を行った際の状況を示すWebページの呼び出し方(以下、ページ呼出情報とも称す)が含まれる。履歴情報生成部101は、閲覧対象のWebページを識別する識別情報と該Webページの閲覧を行った際の状況を示すWebページ呼び出し方とを関連付けて、Webページ毎の閲覧履歴を生成する。生成されたWebページ毎の閲覧履歴は、補助記憶部13の履歴情報DB201に格納される。
なお、「履歴情報生成部101」は、「表示対象のウェブページを識別する識別情報と、ウェブページの呼出方法とを対応付けた閲覧履歴を記憶部に蓄積する履歴処理部」の一例である。
既に説明したように、電子機器10では、例えば、ブラウザアプリの実行(起動)によりブラウザ機能が提供される。履歴情報生成部101は、例えば、Webページを表示するために起動されたブラウザアプリの呼出方法に基づいて、Webページの閲覧を行った際の状況を示す、ページ呼出情報を取得する。なお、履歴情報生成部101は、ブラウザアプリに含まれるとしてもよい。電子機器10では、ブラウザアプリの実行と共に、ページ呼出情報を取得し、閲覧されたWebページ毎の閲覧履歴を生成することが可能となる。
図5に、ブラウザアプリへの起動要求に基づくページ呼出情報の取得についての説明図を例示する。図5に例示の説明図において、ブラウザB2、メーラB3、他アプリB4は、電子機器10に搭載されたアプリである。各アプリは、OSB1を介して提供されたリソースへのインターフェースを使用することで、それぞれのアプリに対応付けられたアプリ機能を提供する。メーラB3は、電子メールの作成や送受信、送受信した電子メールの保存・管理を提供するメールアプリである。他アプリB4は、例えば、電話帳アプリ、SMSアプリ等である。
図5の説明図において、経路R1は、ブラウザB2に対する他アプリB4からの起動要求経路を表す。同様にして、経路R2は、ブラウザB2に対するメーラB3からの起動要求経路を表す。メーラB3、他アプリB4からブラウザB2への起動要求は、OSB1を介して行われる。
例えば、受信した電子メール等にハイパーリンクとして関連付けられたWebページ等のURLが含まれていると想定する。
電子機器10では、例えば、受信メール等のハイパーリンク箇所にカーソル等を重畳させた状態でのクリック操作、或いは、ハイパーリンク箇所への指等によるタッチ操作が行われる。上記の操作入力に基づいて、電子機器10では、受信メール等のURLで指定されたWebページ等の閲覧が行われる。
メーラB3は、例えば、ハイパーリンク箇所への操作入力に基づいて、OSB1が提供する機能を呼び出すためのシステムコールを行う。OSB1は、例えば、システムコールに応じて、ハイパーリンクに関連付けられたURLで指定されるWebページ等を閲覧するためのブラウザ機能をメーラB3に提供する。OSB1は、例えば、システムコールに応じてブラウザB2を起動することで、Webページ等を閲覧するためのブラウザ機能をメーラB3に提供する。他アプリB4についても同様にして、ブラウザ機能が提供される。
電子機器10に搭載されるOSB1が「Android(登録商標)」の場合では、例えば、
上記のブラウザ機能を呼出すためシステムコールとして、メーラB3、他アプリB4が発呼するインテントメッセージが例示できる。
電子機器10では、例えば、ブラウザB2の実行により、ハイパーリンクとして関連付けられたURLで指定されるWebページ等のコンテンツが取得される。取得されたWebページ等は、例えば、LCD15a等の表示デバイスにHTML等で記述されたコンテンツとして表示される。
履歴情報生成部101は、例えば、ブラウザB2を介し、取得されたWebページ等のURL、閲覧時刻を取得する。同様にして、履歴情報生成部101は、LCD15a等の表示デバイスにHTML等で記述されたコンテンツとして表示されたWebページ毎の、
該ページに対応付けられたタイトルを取得する。そして、履歴情報生成部101は、例えば、取得したURL、タイトル、閲覧時刻を対応付けて、閲覧されたWebページ毎の識別情報となるページ基本情報を生成する。履歴情報生成部101は、例えば、生成されたページ基本情報を主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。
また、履歴情報生成部101は、OSB1を介し、ブラウザB2の呼出元となったメーラB3、他アプリB4のパッケージ名を取得する。ここで、パッケージ名とは、アプリを一意に識別する識別情報(識別ID)である。電子機器10のOSB1は、例えば、パッケージ名に基づいて該電子機器10に搭載される各アプリを管理する。なお、電子機器10のOSB1は、例えば、メーラB3、他アプリB4からブラウザB2の起動要求が生じた場合には、呼出元となったアプリのパッケージ名をブラウザB2に通知する。
なお、パッケージ名に代えて、例えば、OSB1に対してシステムコールを発呼したアプリプログラムのクラス名を取得するとしてもよい。履歴情報生成部101は、例えば、取得したクラス名に基づいて、OSB1を介し、該クラス名を含むアプリのパッケージ名を取得できる。なお、図5に例示の経路R3は、例えば、履歴情報生成部101がブラウザB2に含まれる場合の、呼出元となったアプリのパッケージ名、クラス名の取得経路を表す。
履歴情報生成部101は、取得したパッケージ名、クラス名に基づいて呼出元となったアプリの名称(アプリ名)を取得する。ここで、アプリ名とは、例えば、LCD15a等の表示デバイスに表示される、アプリ毎のアイコン(icon)の下側に記述される名称である。履歴情報生成部101は、例えば、OSB1より、電子機器10のユーザが認知可能な情報としてアプリ名の取得を行う。アプリ名を取得することで、電子機器10は、例えば、閲覧履歴の絞り込みの際に使用されるアプリ名をユーザに提示することが可能となる。なお、図5に例示の経路R4は、例えば、履歴情報生成部101がブラウザB2に含まれる場合の、呼出元となったアプリ名の取得経路を表す。
履歴情報生成部101は、取得したアプリ名(パッケージ名、クラス名)に基づいて、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方(ページ呼出情報)を生成する。
履歴情報生成部101は、例えば、アプリDB202を参照し、取得したアプリ名(パッケージ名、クラス名)に基づくページ呼出情報の生成を行う。履歴情報生成部101は、例えば、図4Aに例示のダイアログ領域a4に含まれる、「メールからのジャンプ」、「他アプリからのジャンプ」に対応するページ呼出情報の生成を行う。
図6Aに、アプリDB202の一例を例示する。図6Aに例示のテーブルTb1は、ブラウザB2の呼出元となるアプリ名(パッケージ名)と、該アプリの用途種別毎の分類とを関連付けた一例である。
図6Aに例示のテーブルTb1は、電子機器10に搭載されるアプリ毎のレコードを有する。各レコードは、「起動元アプリ名/パッケージ名」、「分類」、「補足」といった複数のカラムを有する。「起動元アプリ名/パッケージ名」カラムには、ブラウザB2を呼び出し可能なアプリのパッケージ名、或いは、アイコンと共にLCD15a等に表示されるアプリ名が格納される。「分類」カラムには、アプリの用途を示す類別情報が格納される。「補足」カラムには、上記カラム以外の他の補足情報が格納される。
例えば、テーブルTb1の「起動元アプリ名/パッケージ名」カラムに“com.android.email”といったパッケージ名が格納されたレコードの、「分類」カラムには“メーラ”
といったアプリの用途を示す類別情報が格納されている。“com.android.email”のパッ
ケージ名で識別されるアプリは、メールアプリであることが判る。なお、テーブルTb1の「起動元アプリ名/パッケージ名」カラムに格納される情報は、電子機器10のOSがアプリを管理するための識別情報であるパッケージ名が望ましい。例えば、アプリ名が同一であっても、パッケージ名が異なる場合には、電子機器10のOSでは、異なるアプリとして管理されるからである。
また、「起動元アプリ名/パッケージ名」カラムにパッケージ名を格納し、「補足」カラムにアプリ名を格納するとしてもよい。閲覧履歴の絞り込みの際にアプリ名を提示する場合には、「補足」カラムに格納されたアプリ名に基づいて処理対象となるアプリを特定することができる。
履歴情報生成部101は、例えば、取得したアプリ名(パッケージ名)とアプリDB202とを照合し、該アプリ名(パッケージ名)に対応付けられたアプリの用途を特定する。例えば、図6AのテーブルTb1例では、「起動元アプリ名/パッケージ名」カラムに“com.fsck.k9”、“com.android.email”が格納されたアプリに対し、履歴情報生成部101はメールアプリであることを特定する。同様にして、履歴情報生成部101は、「起動元アプリ名/パッケージ名」カラムに“com.gggg.android.gm”が格納されたアプリは
、メッセージ(SMS)アプリであることを特定する。
履歴情報生成部101は、例えば、取得したアプリ名等がメールアプリの場合には、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、図4Aに例示の「メールからのジャンプ」に対応するページ呼出情報を生成する。例えば、履歴情報生成部101は、「検索キー」に「メールからのジャンプ」を格納するレコードを生成する。そして、履歴情報生成部101は、生成したレコードに、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が「メールからのジャンプ」であるか否かを示す識別子、メールアプリのアプリ名等を対応付けて格納する。
なお、「メールからのジャンプ」であるか否かを示す識別子として、例えば、“Y/N”、“1/0”と言った2値の状態を示すステータス値が例示できる。また、例えば、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が「メールからのジャンプ」である場合には、呼出元となるアプリ名が格納されるとしてもよい。そして、「メールからのジャンプ」でない場合には、“0000”,“xxxx”等の、予め定められた「メールからのジャンプ」でないことを示す情報を格納するとしてもよい。図4Aの領域a4に例示のダイアログに含まれる、“メールからのジャンプ”が選択された場合に、閲覧履歴が検索対象となるか否かを判断するための識別情報が格納されればよい。
同様にして、履歴情報生成部101は、例えば、取得したアプリ名等がメールアプリを除く、メッセージアプリといった他のアプリの場合には、図4Aに例示の「他アプリからのジャンプ」に対応するページ呼出情報を生成する。「他アプリからのジャンプ」では、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、メールアプリを除く他のアプリからの呼び出しであるページ呼出情報が生成される。
履歴情報生成部101は、例えば、「検索キー」に「他アプリからのジャンプ」を格納するレコードを生成する。そして、履歴情報生成部101は、生成したレコードに、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が「他アプリからのジャンプ」であるか否かを示す識別子、アプリ名等を対応付けて格納する。なお、「他アプリからのジャンプ」であるか否かを示す識別子については、「メールからのジャンプ」であるか否かを示す識別子と同様である。
履歴情報生成部101は、閲覧対象となったWebページのページ基本情報とページ呼
出情報とを関連付けて、Webページ毎の閲覧履歴を生成する。履歴情報生成部101は、生成されたWebページ毎の閲覧履歴を補助記憶部13の履歴情報DB201に格納する。
なお、電子機器10に実装されるOSの種別によっては、ブラウザB2の呼出元となったメーラB3、他アプリB4のパッケージ名をブラウザB2に通知しない場合がある。
このような場合には、例えば、履歴情報生成部101は、図5の破線枠で囲まれたB5に例示のように、各アプリとOSB1との間のシステムコールの交信状況を監視する。履歴情報生成部101は、各アプリとOSB1との間の、ブラウザB2への起動を要求するシステムコールを監視することで、ブラウザB2の起動要求を行ったアプリを特定することができる。
また、履歴情報生成部101は、図4Aに例示のダイアログ領域a4の、「URL直接入力」、「他サイトからのジャンプ」に対応するページ呼出情報に関連付けられる閲覧履歴の生成を行う。なお、上記の閲覧履歴の生成は、ブラウザアプリを介して行われる。
Webページの閲覧を行った際の状況として、URLが直接入力される場合には、例えば、起動したブラウザの表示画面に含まれるアドレスバー等の表示領域に対してURL等の文字列が入力される。そして、URLで指定されたWebページ等の取得をブラウザアプリが実行するための、エンターキー等の押下といった所定の操作入力が行われる。ブラウザアプリは、所定の操作入力を契機として、URLで指定されたWebページ等を取得し、取得したWebページ等をLCD15a等の表示デバイスに表示する。
電子機器10のブラウザアプリは、例えば、アドレスバー等の所定の表示領域に対する文字入力、及び、エンターキー等の所定の操作入力を受け付けた場合には、履歴情報生成部101に対して通知を行う。
通知を受けた履歴情報生成部101は、例えば、ブラウザアプリを介し、取得されたWebページ等のURL、閲覧時刻を取得する。同様にして、履歴情報生成部101は、LCD15a等の表示デバイスに表示されたWebページ毎の、該ページに対応付けられたタイトルを取得する。そして、履歴情報生成部101は、例えば、取得したURL、タイトル、閲覧時刻を対応付けて、閲覧されたWebページ毎の識別情報となるページ基本情報を生成する。履歴情報生成部101は、例えば、生成されたページ基本情報を主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。
また、通知を受けた履歴情報生成部101は、図4Aの領域a4に例示のダイアログに含まれる、「URL直接入力」に対応するページ呼出情報を生成する。
履歴情報生成部101は、例えば、「検索キー」に「URL直接入力」を格納するレコードを生成する。そして、履歴情報生成部101は、例えば、生成したレコードに、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が「URL直接入力」であるか否かを示す識別子を対応付けて格納する。なお、「URL直接入力」であるか否かを示す識別子については、上記した「メールからのジャンプ」であるか否かを示す識別子と同様である。
履歴情報生成部101は、閲覧対象となったWebページのページ基本情報とページ呼出情報とを関連付けて、Webページ毎の閲覧履歴を生成する。履歴情報生成部101は、生成されたWebページ毎の閲覧履歴を補助記憶部13の履歴情報DB201に格納する。
次に、「他サイトからのジャンプ」に対応するページ呼出情報に関連付けられる閲覧履歴の生成について説明する。
Webページの閲覧を行った際の状況として、他サイトから閲覧対象のWebページに遷移する場合では、電子機器10のLCD15a等の表示デバイスには、遷移元の他サイトのWebページが遷移直前に表示される。遷移元のWebページを表示中のブラウザアプリは、例えば、表示中のWebページのURLから異なるURLへの遷移が行われた場合には、履歴情報生成部101に対して通知を行う。
履歴情報生成部101は、上記のブラウザアプリからの通知に基づいて、図4Aの領域a4に例示のダイアログに含まれる、「他サイトからのジャンプ」に対応するページ呼出情報を生成する。
履歴情報生成部101は、例えば、表示中のWebページのURLから異なるURLへの遷移が行われた場合には、遷移元となるWebページのURLを取得する。履歴情報生成部101は、例えば、「検索キー」に「他サイトからのジャンプ」を格納するレコードを生成し、取得した遷移元のURLを対応付けて格納する。また、生成されたレコードには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が「他サイトからのジャンプ」であるか否かを示す識別子に対応付けられて格納される。「他サイトからのジャンプ」であるか否かを示す識別子については、上記した「メールからのジャンプ」であるか否かを示す識別子と同様である。
なお、生成したレコードに格納される遷移元のURLは、例えば、ホスト名を示す部分を抽出し、格納するとしてもよい。例えば、取得した遷移元のWebページを指定するURLが「https://www.gggg.co.jp/?gws_rd=ssl#q=material+design」である場合、ホスト名の表示部分である「www.gggg.co.jp」を抽出して格納するとしてもよい。抽出したホスト名を、例えば、閲覧履歴の検索の際に提示することで、ユーザに対する気付きを与え、閲覧履歴の絞り込みを促すことができる。
また、履歴情報生成部101は、例えば、遷移元のURLが検索サイトである場合には、「検索キー」に「検索サイトからのジャンプ」を格納するレコードを生成するとしてもよい。そして、履歴情報生成部101は、例えば、生成されたレコードに、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が「検索サイトからのジャンプ」であるか否かを示す識別子を格納するとしてもよい。「検索サイトからのジャンプ」であるか否かを示す識別子については、上記した「他サイトからのジャンプ」であるか否かを示す識別子と同様である。
なお、遷移元のURLが検索サイトであることの特定は、検索サイトDB203を参照して行われる。履歴情報生成部101は、例えば、遷移元のURLと検索サイトDB203とを照合し、遷移元のURLが検索サイトであることを特定する。
図6Bに、検索サイトDB203の一例としてテーブルTb2を例示する。図6Bに例示のテーブルTb2は、検索サイト毎のレコードを有する。各レコードは、「検索サイト名」、「分類」、「補足」といった複数のカラムを有する。「検索サイト名」カラムには、検索サイトのURLのホスト名がスキームと共に格納される。「分類」カラムには、URLのホスト名で特定されるWebサイトの用途を示す類別情報が格納される。「補足」カラムには、上記カラム以外の他の補足情報が格納される。
例えば、テーブルTb2の「検索サイト名」カラムに“http://search.yyyy.co.jp/”
といったホスト名が格納されたレコードの、「分類」カラムには“検索サイト”といったWebサイトの用途を示す類別情報が格納されている。“http://search.yyyy.co.jp/”
で識別されるWebサイトは検索サイトであることが判る。
履歴情報生成部101は、遷移後のWebページのページ基本情報と遷移前のURLを含むページ呼出情報とを関連付けて、Webページ毎の閲覧履歴を生成する。なお、遷移後のWebページのページ基本情報は、例えば、上記の「URL直接入力」と同様にして生成される。履歴情報生成部101は、生成されたWebページ毎の閲覧履歴を補助記憶部13の履歴情報DB201に格納する。
(履歴情報DB)
図6Cに、履歴情報DB201の一例を例示する。図6Cに例示のテーブルTb3は、ブラウザアプリを介して閲覧されたWebページ毎に生成される閲覧履歴の一例である。テーブルTb3は、既に説明したように、ページ基本情報と、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方であるページ呼出情報のレコードを有する。
ページ基本情報、ページ呼出情報の各レコードには、それぞれに複数のサブレコードが含まれる。各サブレコードは、「キー」、「値」、「補足」といった複数のカラムを有する。「キー」カラムには、当該サブレコードに格納される情報を識別する指標が格納される。「値」カラムには、当該サブレコードに格納される情報(値)が格納される。「補足」カラムには、上記カラムを除く他の補足情報が格納される。
図6Cに例示のテーブルTb3では、ページ基本情報は、「キー」カラムに“URL”、“タイトル”、“初回閲覧日時”、“前回閲覧日時”、“閲覧回数”といった指標が格納されたサブレコードを含む。
「キー」カラムに“URL”を格納するサブレコードの「値」カラムには、ブラウザアプリを介して閲覧されたWebページのURLを指定する文字列が格納される。「キー」カラムに“タイトル”を格納するサブレコードの「値」カラムには、閲覧されたWebページに付与されているページタイトルを指定する文字列が格納される。
同様にして、「キー」カラムに“初回閲覧日時”を格納するサブレコードの「値」カラムには、初回閲覧時の日時情報が格納される。日時情報には、例えば、西暦(YYYY)、月歴(MM)、日歴(DD)、時暦(HH)、分歴(MM)、秒歴(SS)が含まれる。「キー」カラムに“前回閲覧日時”を格納するサブレコードの「値」カラムには、閲覧時の日時情報が格納される。日時情報は、上記の「キー」カラムに“初回閲覧日時”を格納するサブレコードと同様である。
なお、Webページの初回閲覧時には、例えば、閲覧時の日時情報が、“初回閲覧日時”のサブレコード及び“前回閲覧日時”のサブレコードの、「値」カラム内に格納される。2度目以降の閲覧時には、例えば、“前回閲覧日時”のサブレコードの「値」カラム内に格納された日時情報が、閲覧時の日時情報により更新される。
また、「キー」カラムに“閲覧回数”を格納するサブレコードの「値」カラムには、当Webページの閲覧回数(XX)が格納される。“閲覧回数”サブレコードに格納される閲覧回数は、当該Webページの閲覧の度毎にインクリメントされて更新される。
次に、図6Cに例示のテーブルTb3でのページ呼出情報は、「キー」カラムに“URL直接入力”、“メールからのジャンプ”、“他サイトからのジャンプ”、“他アプリからのジャンプ”といった指標が格納されたサブレコードを含む。なお、ページ呼出情報に
は、図6B等で説明したように、「キー」カラムに“検索サイトからのジャンプ”といった指標を格納するサブレコードが含まれるとしてもよい。
図6CのテーブルTb3例において、「キー」カラムに“URL直接入力”を格納するサブレコードの「値」カラムには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が、URLの直接入力による呼び出しであるか否かを示す識別子として格納される。図6CのテーブルTb3例では、「値」カラムに格納される識別子として“Y/N”と言った2値の状態を示すステータス値が格納される。
同様にして、「キー」カラムに“メールからのジャンプ”を格納するサブレコードの「値」カラムには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が、メールアプリを起動元とする呼び出しであるか否かを示す識別子として格納される。「値」カラムに格納される識別子として“Y/N”と言った2値の状態を示すステータス値が格納される。なお、「値」カラムに識別子“Y”が格納される場合には、ブラウザアプリの起動要求を行った起動元のメールアプリの名称(アプリ名)が、識別子に併記されて格納される。
「キー」カラムに“他サイトからのジャンプ”を格納するサブレコードの「値」カラムには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が、他サイトの閲覧画面から遷移した呼び出しであるか否かを示す識別子として格納される。「値」カラムに格納される識別子として“Y/N”と言った2値の状態を示すステータス値が格納される。なお、「値」カラムに識別子“Y”が格納される場合には、遷移元となるWebサイトのURL(ホスト名)が、識別子に併記されて格納される。
「キー」カラムに“検索サイトからのジャンプ”を格納するサブレコードの「値」カラムには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が、検索サイトの閲覧画面から遷移した呼び出しであるか否かを示す識別子として格納される。「値」カラムに格納される識別子として“Y/N”と言った2値の状態を示すステータス値が格納される。
なお、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が“他サイトからのジャンプ”であるか、“検索サイトからのジャンプ”あるかは、閲覧履歴の検索の際に選択的に提示することが可能である。例えば、図6CのテーブルTb3例では、「キー」カラムに“検索サイトからのジャンプ”を格納するサブレコードでは、指標となる文字列“検索サイトからのジャンプ”の先頭に「+」記号が付与されている。「+」記号は、図4Aで説明したダイアログ内の選択肢として画面表示されることを表している。
例えば、指標となる文字列“他サイトからのジャンプ”の先頭に「+」記号が付与された場合には、図4Aに例示のダイアログ内には、“検索サイトからのジャンプ”に替えて“他サイトからのジャンプ”が選択肢として画面表示される。但し、ダイアログの領域サイズに応じて、“他サイトからのジャンプ”と“検索サイトからのジャンプ”を併記するとしてもよい。“他サイトからのジャンプ”と“検索サイトからのジャンプ”を併記する場合には、指標となる文字列の先頭に付与される「+」記号を省略するとしてもよい。
図6CのテーブルTb3例に戻り、「キー」カラムに“他アプリからのジャンプ”を格納するサブレコードの「値」カラムには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を識別する識別子が格納される。「値」カラムに格納される識別子として、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が、メールアプリを除く他のアプリからの呼び出しであるか否かを示す“Y/N”と言った2値の状態で表されるステータス値として格納される。なお、「値」カラムに識別子“Y”が格納される場合には、ブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリの名称(アプリ名)が、識別子に併記されて格納される。
図6Dに、検索サイト(gggg)で会社情報を検索し、会社:ffffのWebページに遷移した場合の、閲覧履歴の一例をテーブルTb4に例示する。
テーブルTb4のページ基本情報の“URL”が格納されたサブレコードには、URLを指定する文字列「http://www.ffff.com/global/about/corporate/index.html」が格納
されている。また、“タイトル”が格納されたサブレコードには、ページタイトルを指定する文字列URLを指定する文字列「Corporate Profile」が格納されている。“初回閲
覧日時”が格納されたサブレコードには、初回閲覧時の日時情報「2015/03/03 15:10:10
」が格納されている。“前回閲覧日時”が格納されたサブレコードには、閲覧時の日時情報「2015/03/05 14:44:58」が格納されている。“閲覧回数”が格納されたサブレコード
には、当Webページの閲覧回数「3」が格納されている。
閲覧履歴が生成されたWebページのURLは、「http://www.ffff.com/global/about/corporate/index.html」であり、閲覧されたWebページのタイトルは、「Corporate Profile」であることが判る。また、閲覧履歴が生成されたWebページは、「2015/03/03
15:10:10」から「2015/03/05 14:44:58」の間に、ブラウザアプリを介して「3」回の閲覧が行われたことが判る。
また、テーブルTb4のページ呼出情報の、“URL直接入力”を格納するサブレコードには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、URLの直接入力による呼び出しであるか否かを示す識別子「N」が格納されている。“メールからのジャンプ”を格納するサブレコードには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、メールアプリを起動元とする呼び出しであるか否かを示す識別子「N」が格納されている。
同様にして、テーブルTb4の“他サイトからのジャンプ”を格納するサブレコードには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、他サイトの閲覧画面から遷移した呼び出しであるか否かを示す識別子「Y」が格納されている。また、遷移元となるWebサイトのURL「https://www.gggg.co.jp/」が、識別子「Y」に併記して
格納されている。そして、先頭に「+」記号が付与された“検索サイトからのジャンプ”を格納するサブレコードには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、検索サイトの閲覧画面から遷移した呼び出しであるか否かを示す識別子「Y」が格納されている。“他アプリからのジャンプ”を格納されたサブレコードには、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、メールアプリを除く他のアプリからの呼び出しであるか否かを示す識別子「N」が格納されている。
閲覧履歴が生成されたWebページは、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が、URL「https://www.gggg.co.jp/」で指定される検索サイトを介して閲覧
されたことが判る。
(履歴検索UI部)
図1に戻り、履歴検索UI部102は、閲覧履歴の検索の際に、Webページ等の閲覧を行った際の状況を検索キーとするダイアログの表示画面を生成する。例えば、履歴検索UI部102は、図4Aに例示の閲覧履歴の検索を提供する表示画面を生成する。図4Aで説明したように、領域a4に表示されるダイアログには、Webページ等の閲覧を行った際の状況が、閲覧履歴を検索するための検索キーとして表示される。
図4Aに例示のように、ダイアログ領域a4には、Webページの閲覧を行った際の状況として、該Webページの呼び出し方が表示される。履歴検索UI部102は、例えば
、閲覧履歴の検索の際に、補助記憶部13等に格納されたダイアログのひな型等を取得する。該ダイアログのひな型には、例えば、履歴情報生成部101で生成される閲覧履歴の、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が含まれる。Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方は、例えば、図6Cに例示のテーブルTb3における、ページ呼出情報の各サブレコードの「キー」カラムに格納される情報(指標)である。
なお、図4Aのダイアログに含まれる、Webページの閲覧を行った際の状況と、Webページ毎の閲覧履歴に含まれるページ呼出情報との対応付けは、予め定めておくことができる。
また、ダイアログのひな型には、例えば、図4Aの領域a5−a8に示すラジオボタンが含まれるとしてもよい。履歴検索UI部102は、ラジオボタンで有効化された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を閲覧履歴の検索条件として受け付けることができる。
履歴検索UI部102は、図4Aのダイアログを介して提示した、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を閲覧履歴の検索条件として受け付ける。履歴検索UI部102は、例えば、ラジオボタンで有効化された呼び出し方を閲覧履歴の検索条件として受け付ける。
なお、ラジオボタンが付加されない場合では、履歴検索UI部102は、例えば、ダイアログ内に表示された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す各呼び出し方の表示位置に対するクリック操作入力等を閲覧履歴の検索条件として受け付けることができる。この場合では、履歴検索UI部102は、例えば、クリック操作入力等を受け付けた、ダイアログ内のWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が表示された表示領域をハイライトさせる、彩色等を施す等の表示処理を行うとしてもよい。閲覧履歴の検索条件として受け付けた、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方をユーザに提示することができる。
履歴検索UI部102は、例えば、図4Aのダイアログ内に表示された閲覧履歴の検索条件の中から受け付けた検索条件を主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。履歴検索UI部102は、例えば、受け付けた閲覧履歴の検索条件を閲覧履歴検索部103に引き渡す。
(閲覧履歴検索部)
閲覧履歴検索部103は、履歴検索UI部102から引き渡された検索条件に基づいて、履歴情報DB201に格納された閲覧履歴の検索を行う。閲覧履歴検索部103は、例えば、履歴検索UI部102から引き渡された検索条件に基づいて、履歴情報DB201に格納された閲覧履歴を検索するための検索クエリを生成する。検索クエリには、ダイアログを介して選択されたWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が含まれる。
履歴情報検索部103は、例えば、検索クエリに基づいて履歴情報DB201に格納された閲覧履歴の検索を行う。検索の結果、履歴情報DB201からは、検索クエリに含まれるWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を、ページ呼出情報に含む閲覧履歴が抽出される。
履歴情報検索部103は、例えば、抽出された閲覧履歴の中からページ基本情報を取得する。そして履歴情報検索部103は、取得したページ基本情報と、検索クエリに含まれ
るWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方とを対応付けて主記憶部12の所定の領域に一時的に格納する。取得したページ基本情報は、ダイアログから選択されたWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件とした、閲覧履歴の検索結果としてLCD15a等の表示デバイスに表示される。
なお、上述した履歴検索UI部102、閲覧履歴検索部103は、履歴情報生成部101と同様に、電子機器10に搭載されるブラウザアプリ機能に含まれるとしてもよい。電子機器10では、ブラウザアプリの実行と共に、Webページ等の閲覧を行った際の状況を検索キーとする、閲覧履歴の検索機能が提供される。
図7に、ブラウザアプリが、履歴検索UI部102、閲覧履歴検索部103を含む場合の説明図を例示する。図7に例示のブラウザアプリは、例えば、図5に例示のブラウザB2である。電子機器10のユーザは、例えば、ブラウザB2の実行により、URLで指定されるWebページ等のコンテンツをLCD15a等の表示デバイスを介して閲覧することが可能となる。また、電子機器10は、ブラウザB2の実行により、閲覧されたWebページ等の閲覧履歴を補助記憶部13等に蓄積し、Webページ等に含まれるキーワードやURLの断片等を検索キーとして閲覧履歴に対する検索機能を提供する。
図7に例示のブラウザB2は、例えば、ユーザインターフェース部C1、閲覧履歴検索エンジン部C2、レンダリングエンジン部C3を含む。ユーザインターフェース部C1は、電子機器10のユーザにブラウB2の実行に伴うユーザインターフェースを提供する。例えば、ユーザインターフェース部C1は、閲覧対象となるWebページ等のURLをLCD15a等に表示された操作入力画面を介して受け付ける。また、例えば、ユーザインターフェース部C1は、操作入力画面を介して受け付けたURLで指定されるWebページをHTML等で記述されたコンテンツとしてLCD15a等に表示する。また、補助記憶部13等に蓄積された閲覧履歴へのキーワードやURL断片等の検索条件は、ユーザインターフェース部C1により受け付けられる。
履歴検索UI部102は、例えば、ブラウザB2のユーザインターフェース部C1の機能として、Webページ等の閲覧を行った際の状況を検索キーとする、閲覧履歴の検索機能を提供する。履歴検索UI部102の実行により、電子機器10のLCD15a等の表示デバイスには、例えば、図4A等に例示の、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方をダイアログ内に表示させた閲覧履歴の検索入力画面が表示される。
閲覧履歴検索エンジン部C2は、例えば、補助記憶部13等に蓄積されたWebページ等の閲覧履歴に対する検索機能を提供する。閲覧履歴検索エンジン部C2は、例えば、ユーザインターフェース部C1を介して受け付けたキーワードやURL断片等を検索条件として補助記憶部13等に蓄積された閲覧履歴の検索を行う。
閲覧履歴検索部103は、例えば、ブラウザB2の閲覧履歴検索エンジン部C2の機能として、Webページ等の閲覧を行った際の状況を検索キーとする、閲覧履歴の検索を実行する。閲覧履歴検索部103の実行により、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件とする閲覧履歴の検索処理が実行される。
例えば、閲覧履歴検索部103は、図4A等に例示のダイアログから選択された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件とする検索クエリを生成し、ブラウザB2の閲覧履歴検索エンジン部C2に引き渡す。閲覧履歴検索エンジン部C2は、閲覧履歴検索部103から引き渡された検索クエリに基づいて履歴情報DB201の検索を実行する。検索の結果、ページ呼出情報に、検索クエリに含まれるWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を含む、Webページの閲覧履歴が抽出され、該
抽出された閲覧履歴のページ基本情報が閲覧履歴の検索結果として取得される。
図8Aに、図4A等に例示のダイアログに表示された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、「メールからのジャンプ」が選択された場合の説明図を例示する。図8Aに例示の画面は、例えば、「メールからのジャンプ」に付加されたラジオボタン領域a5が選択された例である。
閲覧履歴検索部103は、例えば、ラジオボタン領域a5により選択された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方である、「メールからのジャンプ」を含む検索クエリを生成する。生成された検索クエリは、ブラウザB2の閲覧履歴検索エンジン部C2に引き渡される。
閲覧履歴検索エンジン部C2は、検索クエリに基づいて、ページ呼出情報の「メールからのジャンプ」サブレコードに「Y」を格納する閲覧履歴を特定する。例えば、図6Aに例示の、テーブルTb1に含まれるレコードにおいて、「分類」カラムに“メーラ”として分類されたメールアプリを起動元として呼び出されたWebページの閲覧履歴が特定される。
また、図8Bに、図4A等に例示のダイアログに表示された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方として、「検索サイトからのジャンプ」が選択された場合の説明図を例示する。図8Bに例示の画面は、例えば、「検索サイトからのジャンプ」に付加されたラジオボタン領域a7が選択された例である。
閲覧履歴検索部103は、例えば、ラジオボタン領域a7により選択された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方である、「検索サイトからのジャンプ」を含む検索クエリを生成する。そして、閲覧履歴検索部103は、生成した検索クエリをブラウザB2の閲覧履歴検索エンジン部C2に引き渡す。
閲覧履歴検索エンジン部C2は、検索クエリに基づいて、ページ呼出情報の「検索サイトからのジャンプ」サブレコードに「Y」を格納する閲覧履歴を特定する。例えば、図6Bに例示の、テーブルTb2に含まれるレコードにおいて、「分類」カラムに“検索サイト”として分類されたWebサイトを遷移元として呼び出されたWebページの閲覧履歴が特定される。
ブラウザB2の閲覧履歴検索エンジン部C2は、閲覧履歴の検索結果をレンダリングエンジン部C3に引き渡す。閲覧履歴の検索結果は、例えば、HTML等で記述された検索条件に該当する閲覧履歴のページ基本情報の一覧として、レンダリングエンジン部C3に引き渡される。
なお、図8A、8Bに例示する「メールからのジャンプ」、「検索サイトからのジャンプ」が選択された場合では、例えば、HTML等で記述された情報には、メールアプリ名、検索サイト名が含まれるとしてもよい。閲覧履歴の検索結果をユーザに対して提示する際に、メールアプリ名、検索サイト名を提示することで、思い出せなかったキーワード等を想起させることが可能となる。電子機器10では、想起されたキーワード等を検索条件として、閲覧履歴の検索結果をさらに絞り込む込むことが可能となる。
レンダリングエンジン部C3は、例えば、閲覧履歴検索エンジン部C2から引き渡された閲覧履歴のページ基本情報の一覧をユーザインターフェース部C1に引き渡す。レンダリングエンジン部C3は、例えば、図4A等のダイアログを介して受け付けた検索条件に対応する検索結果として、閲覧履歴のページ基本情報の一覧をユーザインターフェース部
C1に引き渡す。
レンダリングエンジン部C3は、例えば、閲覧履歴検索エンジン部C2から引き渡された閲覧履歴の一覧に対して、閲覧日時等を条件として並べ替えを行い、ユーザインターフェース部C1に引き渡す。図4A等に例示のダイアログの中から選択された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件とした閲覧履歴の検索結果は、ユーザインターフェース部C1を介してLCD15a等の表示デバイスに一覧表示される。
〔処理フロー〕
以下、図9A−9Cに例示のフローチャートを参照し、本実施形態のWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件とした閲覧履歴の検索処理を説明する。電子機器10のCPU11等は、例えば、補助記憶部13に記憶された各種プログラムや各種データを読み出して実行することで、図9A−9Cに例示の閲覧履歴の検索処理を実行する。
図9Aに例示のフローチャートは、メールアプリや他のアプリからブラウザアプリへの起動要求が行われる場合の、ページ呼出情報を生成する処理のフローチャートの例示である。図9Aに例示のフローチャートにおいて、処理の開始は、メールアプリや他のアプリからブラウザアプリへの起動要求のときが例示できる。
電子機器10は、例えば、メールアプリや他のアプリが起動した状態で、Webページ等のURLが指定されたハイパーリンク箇所への操作入力を受け付ける。電子機器10では、ハイパーリンクに関連付けされたURLで指定されるWebページ等の閲覧を行うためのブラウザアプリが起動される。
電子機器10は、例えば、ブラウザアプリの起動を契機として、OSに対してブラウザ機能を呼出すためのシステムコールを行った呼出元のアプリについての、パッケージ名、或いは、クラス名の通知を要求する(S1)。電子機器10は、例えば、OSを介し、ブラウザ機能の呼出元となるシステムコールを発呼したアプリの、パッケージ名、或いは、クラス名を取得する(S2)。
既に説明したように、電子機器10のOSでは、該電子機器10に搭載される各アプリは、該アプリを一意に識別するパッケージ名で認識・管理する。電子機器10に搭載されるOSが“Android”の場合には、該電子機器10は、ブラウザアプリを起動するために
インテントを送信した送信元のパッケージ名、或いは、クラス名を“Android”を介して
取得する。
ここで、「インテント」とは、“Android”上で構築される情報システムにおいて、コ
ンピュータプログラムと他のコンピュータプログラム、コンピュータプログラムと“Android”との間で、情報を授受するための仕組みを言う。「インテント」は、英語の「意図
」「目的」を意味する。“Android”ではコンピュータプログラムは「インテント」によ
って、「意図・目的」(所望の動作)を“Android”に渡すと、“Android”は、渡された「インテント」を基に、適切なコンピュータプログラム、“Android”の機能等へ制御を
引き渡す。“Android”では以上のような処理が実行される。各アプリは、“Android”に対してインテントを送信することで、ブラウザアプリを起動することができる。
電子機器10のOSが“Android”の場合における、取得メッセージの一例を以下に例
示する。なお、インテントを送信した送信元のパッケージ名、クラス名は、文字列として取得される。
・String packageName = getCallingActivity().getPackageName();
・String className = getCallingActivity().getClassName();
電子機器10は、例えば、S2の処理で取得した、ブラウザプリを呼び出した呼出元のアプリについてのパッケージ名、クラス名を、ハイパーリンクで指定されたURLに対応付けて主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する(S3)。
電子機器10は、例えば、S3の処理で取得した呼出元のパッケージ名、或いは、クラス名として有意な値(文字列)が含まれているかを判定する(S4)。ここで、電子機器10に搭載されるOSの種別によっては、ブラウザアプリの呼出元となったアプリのパッケージ名等を取得できない場合がある。OSの種別が、ブラウザアプリの呼出元となったアプリのパッケージ名等を取得できる場合には、呼出元のパッケージ名等として有意な値(文字列)が取得できる。しかし、OSの種別が、ブラウザアプリの呼出元となったアプリのパッケージ名等を取得できない場合には、パッケージ名にはヌル情報が格納される。
電子機器10は、例えば、S3の処理で取得した呼出元のパッケージ名等に有意な値(文字列)が含まれている場合には(S4,Yes)、S5の処理に移行する。一方、S3の処理で取得した呼出元のパッケージ名等に有意な値(文字列)が含まれていない(すなわち、ヌル情報)場合には(S4,No)、S5−6の処理をスキップし、S7の処理に移行する。
なお、電子機器10は、例えば、ブラウザアプリを呼び出したアプリとOSとの間で行われるシステムコールの交信状況を監視する。ブラウザアプリを呼び出したアプリとOSとの間で行われるシステムコールの交信状況の監視は、例えば、履歴情報生成部101により実行される。履歴情報生成部101は、例えば、電子機器10に搭載するアプリが、ブラウザアプリを呼び出した場合には、アプリからOSに対して発呼されたシステムコールと呼出元のアプリとを対応付けて主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。電子機器10で実行される、システムコールの交信状況の監視については、図9Bで詳細を説明する。
S5の処理では、電子機器10は、例えば、S3の処理で取得したパッケージ名に基づいて、呼出元のアプリ名を特定する。アプリ名の特定は、例えば、OSを介して実行される。なお、アプリ名とパッケージ名との関係については、図5等で説明した。電子機器10は、OSを介し、特定したブラウザアプリの呼出元であるアプリ名を取得する(S6)。
電子機器10のOSが“Android”の場合では、以下の取得メッセージ例を介してブラ
ウザアプリを呼び出したアプリ名が取得される。
・activityInfo = pm.getPackageInfo(package, PackageManager.GET_ACTIVITIES);
S7の処理では、電子機器10は、例えば、主記憶部12の所定の領域に記憶されたシステムコールの監視履歴に基づいて、ブラウザアプリを呼び出したアプリのアプリ名を取得する。
S8の処理では、電子機器10は、例えば、ブラウザアプリを介し、取得されたWebページ等のURL、タイトル、閲覧時刻等に基づいて、ページ基本情報を生成する。ページ基本情報は、閲覧対象となったWebページ毎に生成される。
また、電子機器10は、アプリDB202、検索サイトDB203を参照し、S1−S7の処理で取得した、ブラウザアプリを呼び出した呼出元のアプリ名に基づいて、Webページ毎のページ呼出情報を生成する。そして、電子機器10は、例えば、ページ基本情
報とページ呼出情報とを関連付けて閲覧対象となったWebページ毎の閲覧履歴を生成する。ページ基本情報とページ呼出情報とを関連付けた閲覧履歴については、図6C等で説明した。電子機器10は、例えば、生成した閲覧履歴情報を、補助記憶部13の閲覧情報DB201に格納する。
なお、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が、「URL直接入力」、「他サイトからのジャンプ」の場合については、図1の履歴情報生成部101で説明した。Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が、「URL直接入力」、「他サイトからのジャンプ」の場合についても上記と同様に、電子機器10は、例えば、生成した閲覧履歴情報を、補助記憶部13の閲覧情報DB201に格納する。
電子機器10は、例えば、S8の処理の実行後、ブラウザアプリを介して取得されたWebページ等の表示処理(ページ描画)を行う(S9)。電子器10のLCD15a等の表示デバイスには、ブラウザアプリを介して取得されたWebページがHTML等で記述されたコンテンツとして表示される。
図9Bに例示のフローチャートは、アプリからブラウザアプリへ起動要求が行われる場合の、該アプリとOSとの間で行われるシステムコールの交信状況の監視する処理のフローチャートの例示である。図9Bに例示の処理により、ブラウザアプリへ起動要求を発呼したアプリのアプリ名が取得される。図9Bに例示の処理は、例えば、電子機器10のOSの起動と共に常駐し、実行される。
図9Bに例示のフローチャートにおいて、電子機器10は、例えば、アプリが発呼する“fork/exec”といったシステムコールの監視を行う(S11)。ここで、“fork”は、
例えば、“fork(this);”というように、アプリの呼出元となるプロセスが子プロセスを作成し、作成した子プロセスにWebページ等を表示する場合に使用される。呼出元となるプロセスは“fork”の引数である“this”として表される。
また、“exec”は、以下に示すように、メールアプリ等がブラウザのプロセスを作成し、該作成したプロセスにWebページ等を表示する場合に使用される。
・exec(this, “browser”,http://www.ffff.com/global/about/corporate);
S12の処理では、電子機器10は、上記したシステムコールに含まれるアプリがブラウザであるかを判定する。例えば、上記の“exec”の引数として“browser”といった文
字列が含まれているかを判定する。
電子機器10は、例えば、監視するシステムコールにブラウザアプリの起動プロセスを示す“browser”等の引数が含まれていない場合には(S12,No)、S11の処理に
移行しアプリとOSとの間のシステムコールの交信状況を継続して監視する。一方、電子機器10は、例えば、監視するシステムコールにブラウザアプリの起動プロセスを示す“browser”等の引数が含まれている場合には(S12,Yes)、S13の処理に移行す
る。
S13の処理では、電子機器10は、例えば、ブラウザアプリの起動プロセスが含まれるシステムコールに基づいて、起動プロセスの呼出元のプロセス(例えば、“this”)を特定する。そして、電子機器10は、例えば、特定した呼出元のプロセスに基づいて、該呼出元のプロセスを含むアプリ名を取得する。電子機器10は、例えば、取得したアプリ名を、システムコールに含まれるURL等に対応付けて主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する(S14)。
電子機器10は、例えば、S14の処理の実行後、S11の処理に移行しアプリとOSとの間のシステムコールの交信状況を継続して監視する。電子機器10では、例えば、ブラウザアプリの起動プロセスを含むシステムコール毎に、該起動プロセスを実行するアプリ名が取得され、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶される。なお、主記憶部12に記憶されたアプリ名は、例えば、閲覧履歴の履歴情報DB201への格納の際に削除される。
図9Cに例示のフローチャートは、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方に基づく閲覧履歴の検索処理のフローチャートの例示である。図9Cに例示の処理により、「メールからのジャンプ」、「検索サイトからのジャンプ」、「他アプリからのジャンプ」、「URL直接入力」といった、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方に基づく閲覧履歴の検索処理が提供される。
図9Cに例示のフローチャートにおいて、閲覧履歴の検索処理の開始は、例えば、履歴情報DB201に格納された閲覧履歴に対する検索機能の提供のときが例示できる。電子機器10は、例えば、入力部14を介して、閲覧履歴に対する検索要求についての操作入力を受け付ける。
電子機器10は、例えば、閲覧履歴に対する検索要求を受け付け、LCD15a等の表示デバイスに、図4A等に例示の検索条件入力画面を表示する(S21)。検索条件入力画面には、例えば、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方がダイアログ等を用いて表示される。電子機器10のLCD15a等には、「メールからのジャンプ」、「検索サイトからのジャンプ」、「他アプリからのジャンプ」、「URL直接入力」といったWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方が選択可能に表示される。
電子機器10は、例えば、S21の処理でLCD15a等に表示された閲覧履歴の検索条件入力画面を介して入力された検索条件を受け付ける(S22)。電子機器10は、例えば、図4A等に例示のダイアログから選択された、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件として受け付ける。
電子機器10は、例えば、S22の処理で受け付けた、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方に基づいて、閲覧情報DB201に格納されたWebページ毎の閲覧履歴を検索するための検索クエリを生成する(S23)。そして、電子機器10は、S23の処理で生成された検索クエリに基づいて、Webページ毎の閲覧履歴が蓄積された閲覧情報DB201を検索する(S24)。S24の処理では、例えば、S22の処理で受け付けた、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方をページ呼出情報に格納する検索履歴が検索される。
電子機器10は、例えば、S24の処理で検索条件に合致する閲覧履歴が存在(“ヒット”)するかを判定する(S25)。電子機器10は、例えば、検索条件に合致する閲覧履歴が存在する場合には(S25,Yes)、該閲覧履歴のページ基本情報を抽出し、HTML等で記述された検索結果の一覧を生成する。そして、電子機器10は、例えば、生成した検索結果の一覧に基づいて、S22の処理で受け付けた検索条件に対応する閲覧履歴の検索結果をLCD15a等の表示デバイスに表示する(S26)。
一方、電子機器10は、例えば、検索条件に合致する閲覧履歴が存在しない場合には(S25,No)、S22の処理で受け付けた検索条件に対応する閲覧履歴の検索結果が存在しないことを示す表示画面をLCD15a等の表示デバイスに表示する(S27)。電子機器10は、例えば、“ヒットなし”等の文字列をLCD15a等の表示デバイスに表示する。電子機器10は、S26,S27の処理後、図9Cに例示の閲覧履歴の検索処理
を終了する。
なお、S26,S27の処理後、新たな検索条件に基づく閲覧履歴の検索処理、或いは、検索結果に対する絞り込みが行われる場合には、S21−S27の処理が継続して実行される。
検索結果に対する絞り込みが行われる場合には、電子機器10は、例えば、閲覧履歴の検索結果に基づいて想起された、検索開始時には思い出せなかったキーワード、URL等の断片等を検索キーとして受け付け、検索処理を行う。キーワード、URL等の断片等を検索キーとする検索機能については、例えば、図2等で説明した。
ここで、電子機器10で実行されるS1−S8の処理は、表示対象のウェブページを識別する識別情報と、ウェブページの呼出方法とを対応付けた閲覧履歴を記憶部に蓄積する履歴処理ステップの一例である。また、電子機器10のCPU11等は、表示対象のウェブページを識別する識別情報と、ウェブページの呼出方法とを対応付けた閲覧履歴を記憶部に蓄積する履歴処理部の一例としてS1−S8の処理を実行する。
また、電子機器10で実行されるS21−S27の処理は、ウェブページの呼出方法の中から選択し、選択された呼出方法に合致する閲覧履歴を記憶部に蓄積された閲覧履歴の中から抽出して表示する抽出処理ステップの一例である。また、電子機器10のCPU11等は、ウェブページの呼出方法の中から選択し、選択された呼出方法に合致する閲覧履歴を記憶部に蓄積された閲覧履歴の中から抽出して表示する抽出処理部の一例としてS21−S27の処理を実行する。
また、電子機器10で実行されるS1−S6の処理は、ウェブページを表示するためにブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリの識別情報を取得する履歴処理ステップの一例である。また、電子機器10のCPU11等は、ウェブページを表示するためにブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリの識別情報を取得する履歴処理部の一例としてS1−S6の処理を実行する。
また、電子機器10で実行されるS11−S14の処理は、ウェブページを表示するためにブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリが発呼するシステムコールに基づいて、起動元のアプリの識別情報を取得する履歴処理ステップの一例である。また、電子機器10のCPU11等は、ウェブページを表示するためにブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリが発呼するシステムコールに基づいて、起動元のアプリの識別情報を取得する履歴処理部の一例としてS11−S14の処理を実行する。
また、電子機器10で実行されるS21の処理は、閲覧履歴の表示のときに、ウェブページの呼出方法を選択画面に表示する抽出処理ステップの一例である。また、電子機器10のCPU11等は、閲覧履歴の表示のときに、ウェブページの呼出方法を選択画面に表示する抽出処理部の一例として、S21の処理を実行する。
以上、説明したように、本実施形態の電子機器10は、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を該Webページに関連付けて、閲覧履歴として蓄積することができる。本実施形態の電子機器10は、閲覧履歴の検索機能を提供する際に、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件としてLCD15a等の表示デバイスに表示することができる。本実施形態の電子機器10では、LCD15a等に表示されたWebページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件として、閲覧履歴が蓄積される閲覧情報DB201を検索することができる。検索結果は、LCD15a等に表示することができる。
この結果、本実施形態の電子機器10では、電子メールからの呼び出し、他アプリからの呼び出し、検索サイトからの遷移、URLの直接入力といったWebページ等を表示するための呼び出し方に基づく、閲覧履歴の検索機能が提供できる。本実施形態の電子機器10では、Webページ中のキーワード等が思い出せないときでも、Webページ等の閲覧を行った際の状況を検索キーとする閲覧履歴の検索機能が提供できる。本実施形態の電子機器10では、閲覧に関連する記憶に基づいて閲覧履歴の検索を可能とする技術が提供できる。
本実施形態の電子機器10は、OSを介した、ブラウザアプリに対する起動要求を発呼したメールアプリ等のアプリ名を特定することができる。このため、電子機器10は、Webページの閲覧を行った際の状況を示す呼び出し方を検索条件として提示する場合、アプリ名を提示することが可能となる。電子機器10では、提示されたアプリ名に基づいて思い出せなかったWebページ等に含まれるキーワード、URLの断片等を想起させることができる。電子機器では、例えば、想起されたキーワード等に基づく検索結果の絞り込みが可能となる。本実施形態の電子機器10では、利便性を向上させた検索機能が提供できる。
本実施形態の電子機器10は、搭載されたアプリとOSとの間のシステムコールの交信状況を監視することができる。このため、本実施形態の電子機器10は、システムコールを発呼した呼出元のプロセスに基づいてブラウザアプリを呼び出したアプリ名を特定することができる。本実施形態の電子機器10では、汎用性を向上させた検索機能が提供できる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
《その他》
以上の実施形態は、さらに以下の付記と呼ぶ態様を含む。以下の各付記に含まれる構成要素は、他の付記に含まれる構成と組み合わせることができる。
(付記1)
表示対象のウェブページを識別する識別情報と、前記ウェブページの呼出方法とを対応付けた閲覧履歴を記憶部に蓄積する履歴処理部と、
前記ウェブページの呼出方法の中から選択し、該選択された呼出方法に合致する閲覧履歴を前記記憶部に蓄積された閲覧履歴の中から抽出して表示する抽出処理部と、
を備える電子機器。
(付記2)
前記抽出処理部は、前記閲覧履歴の表示のときに、前記ウェブページの呼出方法を選択画面に表示する、付記1に記載の電子機器。
(付記3)
前記呼出方法は、前記表示対象のウェブページを表示するために実行された操作手順である、付記1または付記2に記載の電子機器。
(付記4)
前記履歴処理部は、前記ウェブページを表示するためにブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリの識別情報を取得する、付記1から3の何れかの一付記に記載の電子機器。
(付記5)
前記履歴処理部は、前記ウェブページを表示するためにブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリが発呼するシステムコールに基づいて、該起動元のアプリの識別情報を取得する、付記1から3の何れかの一付記に記載の電子機器。
(付記6)
記憶部を有するコンピュータに、
表示対象のウェブページを識別する識別情報と、前記ウェブページの呼出方法とを対応付けた閲覧履歴を前記記憶部に蓄積する履歴処理ステップと、
前記ウェブページの呼出方法の中から選択し、該選択された呼出方法に合致する閲覧履歴を前記記憶部に蓄積された閲覧履歴の中から抽出して表示する抽出処理ステップと、
を実行させるための情報閲覧プログラム。
(付記7)
前記抽出処理ステップは、前記閲覧履歴の表示のときに、前記ウェブページの呼出方法を選択画面に表示する、付記6に記載の情報閲覧プログラム。
(付記8)
前記呼出方法は、前記表示対象のウェブページを表示するために実行された操作手順である、付記6または付記7に記載の情報閲覧プログラム。
(付記9)
前記履歴処理ステップは、前記ウェブページを表示するためにブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリの識別情報を取得する、付記6から8の何れかの一付記に記載の情報閲覧プログラム。
(付記10)
前記履歴処理ステップは、前記ウェブページを表示するためにブラウザアプリの起動要求を行った起動元のアプリが発呼するシステムコールに基づいて、該起動元のアプリの識別情報を取得する、付記6から8の何れかの一付記に記載の情報閲覧プログラム。