JP2017046123A - 周波数受信信号の補正方法、周波数受信信号の補正装置、車両用ノイズキャンセリング方法、及び、車両用ノイズキャンセリング装置 - Google Patents

周波数受信信号の補正方法、周波数受信信号の補正装置、車両用ノイズキャンセリング方法、及び、車両用ノイズキャンセリング装置 Download PDF

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【課題】受信信号のフーリエ変換のサンプリング周期と車両ノイズ信号の周期とが同期していない場合であっても、同期したのと同等の周波数受信信号を得ることができる周波数受信信号の補正方法を提供する。【解決手段】車両10に設けられたアンテナ20を用いて得られたデジタル受信信号Drfをサンプリング周期でフーリエ変換して得られた周波数受信信号Frfの補正方法であって、前回のサンプリングタイミングでフーリエ変換された周波数受信信号Frfと今回のサンプリングタイミングで新たにフーリエ変換された周波数受信信号Frfとを用いて相関行列Rを生成し、相関行列Rを用いてアンテナ20で受信された周期的に発生する車両ノイズ信号の周期に対するフーリエ変換のサンプリング周期の位相のずれに起因する位相回転量WLkを推定し、位相回転量WLkを用いて、フーリエ変換された周波数受信信号Frfを補正する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載されたアンテナで受信され、フーリエ変換された周波数受信信号の補正方法及び補正装置と、補正された周波数受信信号を用いてノイズ信号を除去する車両用ノイズキャンセリング方法及び車両用ノイズキャンリング装置とに関する。
一般的に、モータ駆動機能を有する自動車、いわゆるEV車においては、駆動のための電子回路から放射される大きな電磁波によって無線通信が劣化する。下記非特許文献1には、この電磁波をデジタル信号処理によって抑圧し、無線通信の特性劣化を保証する適応ノイズキャンセラが開示されている。具体的には、アンテナで受信された信号をAD変換した後フーリエ変換する。これによりアンテナで受信された受信信号は周波数領域の受信信号に変換される。放送信号の周波数帯域をf1とすると、まず、適応ノイズキャンセラでは、周波数帯域f1以外の任意の周波数帯域f2に存在する不要電磁波のスペクトル成分(車両ノイズ信号)s2を検出する。そして、検出したスペクトル成分s2から周波数帯域f1のスペクトル成分s1に混在する不要電磁波のスペクトル成分(車両ノイズ信号)s ̄1への変換係数を算出する。この変換係数を用いて周波数帯域f2のスペクトル成分(車両ノイズ信号)s2から周波数帯域f1のスペクトル成分s ̄1(車両ノイズ信号)のレプリカを生成し、これをスペクトル成分s1から減算することで不要電磁波成分を除去(キャンセル)する。
佐藤雄一朗、田野哲、軽部俊和「EV車両からの不要電磁波による無線通信の劣化低減法」、電子情報通信学会 総合大会 B−4−10、2015年3月
無線通信信号が存在しない帯域の車両ノイズ信号と、無線通信信号が存在する無線通信帯域の車両ノイズ信号との変換係数(相関値)を推定し、この推定した変換係数(相関値)を利用して無線通信帯域に混入する不要電磁波ノイズを推定してキャンセルする上記非特許文献1の方法では、変換係数(相関値)がフーリエ変換のサンプリングタイミングの変動によって大きく変化するため、変換係数(相関値)を推定することが困難である。
つまり、上記非特許文献1においては、周波数領域に変換された受信信号の演算となるため、受信信号のフーリエ変換のサンプリング周期と車両ノイズ信号の周期との位相が同期していることが前提となる。したがって、受信信号のフーリエ変換のサンプリング周期と車両ノイズ信号の周期との位相が非同期となると、フーリエ変換の窓関数の切り出し位置が車両ノイズ信号の周期に対して位相がずれてしまう。これにより、フーリエ変換された受信信号に位相誤差成分(位相回転量)が発生する。この位相誤差成分の発生によって変換係数を推定することが困難になる。変換係数の推定が困難になることによって、ノイズキャンセルの性能、精度が低下してしまう。
そこで、本発明は、受信信号のフーリエ変換のサンプリング周期と車両ノイズ信号の周期とが同期していない場合であっても、同期したのと同等の周波数受信信号を得ることができる周波数受信信号の補正方法及び補正装置を提供することを目的とする。また、受信信号のフーリエ変換のサンプリング周期と車両ノイズ信号の周期とが同期していない場合であっても、ノイズキャンセルを精度よく行うことができる車両用ノイズキャンセリング方法及び車両用ノイズキャンリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両に設けられた放送信号を受信するアンテナを用いて得られた受信信号をサンプリング周期でフーリエ変換して得られた周波数受信信号の補正方法であって、前回のサンプリングタイミングでフーリエ変換された前記周波数受信信号と今回のサンプリングタイミングで新たにフーリエ変換された前記周波数受信信号とを用いて相関値を生成する生成工程と、前記相関値を用いて前記アンテナで受信された周期的に発生する車両ノイズ信号の周期に対するフーリエ変換のサンプリング周期の位相のずれに起因する位相回転量を推定する推定工程と、推定した前記位相回転量を用いて、フーリエ変換された前記周波数受信信号を補正する補正工程と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期していない場合であっても、車両ノイズ信号の周期と同期したサンプリング周期でフーリエ変換したのと同等の周波数受信信号を得ることができる。
本発明は、前記周波数受信信号の補正方法であって、前記相関値は、相関行列であり、前記推定工程は、前記相関行列を特異値分解することで前記相関行列の特異値を算出する工程と、前記特異値に基づいて前記位相回転量を推定する工程と、を有することを特徴とする。これにより、位相回転量を精度よく推定することができる。
本発明は、前記周波数受信信号の補正方法を含む車両用ノイズキャンセリング方法であって、前記補正工程によって補正された前記周波数受信信号のうち、前記放送信号が受信されるメインバンドの周波数受信信号を抽出するメインバンド抽出工程と、前記補正工程によって補正された前記周波数受信信号のうち、前記放送信号が受信されていないサイドバンドの周波数受信信号を抽出するサイドバンド抽出工程と、前記メインバンドの周波数受信信号と前記サイドバンドの周波数受信信号とから前記メインバンドにおける前記車両ノイズ信号を推定するノイズ推定工程と、前記メインバンドの周波数受信信号から推定された前記車両ノイズ信号を除去するノイズ除去工程と、を含むことを特徴とする。これにより、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期していない場合であっても、ノイズキャンセリングの精度が低下することを防止することができ、精度よくノイズキャンセリングを行うことができる。
本発明は、車両に設けられた放送信号を受信するアンテナを用いて得られた受信信号をサンプリング周期でフーリエ変換して得られた周波数受信信号の補正装置であって、前回のサンプリングタイミングでフーリエ変換された前記周波数受信信号と今回のサンプリングタイミングで新たにフーリエ変換された前記周波数受信信号とを用いて相関行列を生成する相関行列生成部と、前記相関行列を特異値分解することで、前記相関行列の特異値を算出する特異値算出部と、前記特異値に基づいて位相回転量を推定する位相回転推定部と、推定した前記位相回転量を用いて、フーリエ変換された前記周波数受信信号を補正する位相回転補正部と、を備える。
この発明によれば、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期していない場合であっても、車両ノイズ信号の周期と同期したサンプリング周期でフーリエ変換したのと同等の周波数受信信号を得ることができる。
本発明は、前記周波数受信信号の補正装置とノイズ除去装置とを備える車両用ノイズキャンセリング装置であって、前記ノイズ除去装置は、前記位相回転補正部によって補正された前記周波数受信信号のうち、前記放送信号が受信されるメインバンドの周波数受信信号を抽出するメインバンド抽出部と、前記位相回転補正部によって補正された前記周波数受信信号のうち、前記放送信号が受信されていないサイドバンドの周波数受信信号を抽出するサイドバンド抽出部と、前記メインバンドの周波数受信信号と前記サイドバンドの周波数受信信号とから前記メインバンドにおける車両ノイズ信号を推定するノイズ推定部と、前記メインバンドの周波数受信信号から推定された前記車両ノイズ信号を除去するノイズ除去部と、を有することを特徴とする。これにより、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期していない場合であっても、ノイズキャンセリングの精度が低下することを防止することができ、精度よくノイズキャンセリングを行うことができる。
本発明によれば、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期していない場合であっても、車両ノイズ信号の周期と同期したサンプリング周期でフーリエ変換したのと同等の周波数受信信号を得ることができる。したがって、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期していない場合であっても、ノイズキャンセリングの精度が低下することを防止することができ、精度よくノイズキャンセリングを行うことが可能となる。
実施の形態に係る車両の側面図である。 図1に示す車両に搭載されるラジオ受信機の概略構成図である。 フーリエ変換のサンプリング周期の位相が変動したときに得られる周波数受信信号の一例を示す図である。 図2に示すノイズ除去装置の構成の一例を示す図である。 本実施の形態の車両用ノイズキャンセリング装置による放送信号と出力信号との誤差比であるSIRと、従来の車両用ノイズキャンセリング装置による送信信号と出力信号との誤差比であるSIRとの比較図である。
本発明に係る周波数受信信号の補正方法と車両用ノイズキャンセリング方法、及び、これらの方法を実現する周波数受信信号の補正装置と車両用ノイズキャンセリング装置について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る車両10の側面図である。車両10は、駆動源となるモータ12と、モータ12を駆動し、その駆動を制御するモータ駆動制御装置14とを有する電動車両である。なお、車両10は、エンジンとモータ12とを搭載したハイブリッド車両であってもよい。モータ12は、例えば、車両10の前方に配置されたボンネット16下で、前輪WFの近傍に設けられた図示しないモータルーム内に配置されている。モータ駆動制御装置14は、後輪WRの近傍に設けられている。モータ駆動制御装置14は、図示しないバッテリの直流電流を3相の交流電流に変換してモータ12を駆動するドライバ(例えば、インバータ等の電力変換器)14aと、ドライバ14aをPWM制御する制御装置(コンピュータ)14bとを有する。
ドライバ14aは、UVWの3相に応じた半導体スイッチング素子(図示略)を複数有
する。制御装置14bがこのスイッチング素子のオンオフを、PWM周期Tpの範囲内で定められたデューティ比に応じて切り換えることで、ドライバ14aは前記バッテリの直流電流を3相の交流電流に変換して、モータ12を駆動させる。制御装置14bがデューティ比を変えることで、モータ12の駆動が制御される。車両10のルーフパネル18の後方には、放送信号(放送電波)を受信するアンテナ(放送用アンテナ)20が設けられている。なお、モータ駆動制御装置14のドライバ14aとモータ12とは、ハーネス22によって接続されており、このハーネス22によって3相の交流電流がモータ12に供給される。
図2は、図1に示す車両10に搭載されるラジオ受信機30の概略構成図である。ラジオ受信機30は、アンテナ20、AD変換器32、周波数解析部34、相関行列生成部36、特異値算出部38、位相回転推定部40、位相回転補正部42、ノイズ除去装置44、逆周波数解析部46、及び、チューナ48を備える。
アンテナ20は、少なくとも放送信号(以下、FMラジオ放送信号(FMラジオ放送電波)を例に挙げて説明する)を受信する。したがって、アンテナ20は、少なくとも、FMラジオの放送帯域(例えば、76MHz〜108MHz)の信号を受信する。なお、モータ駆動制御装置14がモータ12を駆動することで車両ノイズ信号(車両ノイズ電波)が発生することから、アンテナ20が受信したアナログ受信信号Arfは、放送信号成分と車両ノイズ信号成分とを含むことになる。この車両ノイズ信号は、モータ駆動制御装置14がモータ12を駆動することで発生するものであることから、周波数軸上で繰り返し発生する。つまり、周期的に車両ノイズ信号が発生する。車両ノイズ信号を発生するノイズ発生源は、モータ12、モータ駆動制御装置14、及び、ハーネス22のうち少なくとも1つで構成される。つまり、少なくともモータ12、モータ駆動制御装置14、及び、ハーネス22の少なくとも1つから車両ノイズ信号が発生する。
アンテナ20が受信したアナログ受信信号ArfはAD変換器32に入力される。AD変換器32は、アナログ受信信号Arfをデジタル受信信号Drfに変換する。AD変換器32は、変換したデジタル受信信号Drfを周波数解析部34に出力する。
周波数解析部(フーリエ変換部)34は、AD変換器32が出力したデジタル受信信号Drfの周波数を解析する。つまり、周波数解析部34は、デジタル受信信号Drfを時間領域から周波数領域に変換することで周波数を解析する。これにより、周波数解析部34は、時間領域のデジタル受信信号Drfを周波数領域の周波数受信信号Frfに変換することができる。周波数解析部34は、例えば、高速フーリエ変換(FFT)を用いてデジタル受信信号Drfを周波数受信信号(周波数スペクトルの信号)Frfにフーリエ変換する。周波数解析部34は、サンプリング周期(サンプリング周波数)で、デジタル受信信号Drfを周波数受信信号Frfにフーリエ変換する。周波数解析部34は、フーリエ変換した周波数受信信号Frfを相関行列生成部36及び位相回転補正部42に出力する。
ここで、フーリエ変換された信号である周波数受信信号FrfをF(k)とし、車両ノイズ信号の周期とフーリエ変換のサンプリング周期との位相が同期している同期系の場合では、F(k)は、以下に示す数式(1)で表される。数式(1)中のa(m)は、時間領域の信号であるデジタル受信信号Drfを表し、Nは、標本点(サンプリング点)の数を表している。kは、周波数を表しており、F(k)は、周波数kにおける周波数受信信号Frfの大きさを表している。また、mは、時刻を表しており、a(m)は、時刻mにおけるデジタル受信信号Drfの大きさを表している。なお、フーリエ変換のサンプリング周期(サンプリング周波数)の位相と車両ノイズ信号の周期(周波数)の位相とが同期しているとは、二つの周期の位相が一致していればよい。したがって、互いに位相が一致していれば、車両ノイズ信号の周波数とフーリエ変換のサンプリング周波数とが正数倍で異なる場合も位相が同期しているといえる。
Figure 2017046123
一方、車両ノイズ信号の周期とフーリエ変換のサンプリング周期との位相が非同期である非同期系の場合では、F(k)は、以下に示す数式(2)で表される。数式(2)では、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期に対して位相がL個の標本点だけずれた(回転した)場合を表している。この数式(2)のWLkが非同期系に起因する位相回転量(位相誤差成分)を示す項であり、これは同期系には存在しない。
Figure 2017046123
したがって、車両ノイズ信号の周期とフーリエ変換のサンプリング周期との位相が非同期の場合は、フーリエ変換された周波数受信信号Frfを、この位相回転量WLkを用いて補正する必要がある。つまり、周波数解析部34は、車両ノイズ信号の周期とフーリエ変換のサンプリング周期との位相が非同期であっても、位相回転量WLkを考慮せずにデジタル受信信号Drfをフーリエ変換する。そのため、周波数解析部34によってフーリエ変換された周波数受信信号Frfは、数式(2)で表される信号となる。したがって、周波数解析部34がフーリエ変換した周波数受信信号Frf(数式(2)で表される信号)に位相回転量WLkの逆数である逆位相回転量W-Lkを乗算することで、周波数受信信号Frfの位相回転を元に戻す必要がある。そのため、本実施の形態のラジオ受信機30は、この位相回転量WLkを推定して位相回転を元に戻すために、相関行列生成部36、特異値算出部38、位相回転推定部40、及び、位相回転補正部42を備えている。この相関行列生成部36、特異値算出部38、位相回転推定部40、及び、位相回転補正部42は、周波数受信信号Frfの補正装置50を構成する。
なお、図3は、フーリエ変換のサンプリング周期の位相が変動したときに得られる周波数受信信号Frfの一例を示す図である。つまり、図3は、数式(2)中のLが変動したときの周波数受信信号Frfを示す図である。破線で示す周波数受信信号Frfは、フーリエ変換のサンプリング周期が位相Aのときに変換された周波数受信信号Frfを示している。実線で示す周波数受信信号Frfは、フーリエ変換のサンプリング周期が位相Aとは異なる位相Bのときに変換された周波数受信信号Frfを示している。図3に示すように、フーリエ変換のサンプリングタイミングが変動すると、得られる周波数受信信号Frfの特性が大きく変わってしまうことがわかる。図3では、フーリエ変換のサンプリング周期が位相Aのときに車両ノイズ信号の周期と同期しているものとする。つまり、破線で示す周波数受信信号Frfは、車両ノイズ信号の周期と同期したサンプリング周波数でフーリエ変換された周波数受信信号Frfを示しており、このときは、L=0、である。
相関行列生成部36は、前回のサンプリングタイミングと今回(現在)のサンプリングタイミングとで、周波数解析部34がデジタル受信信号Drfをフーリエ変換して得た周波数受信信号Frfから相関行列(相関値)Rを生成する。相関行列生成部36は、まず現在(現時刻)の周波数受信信号Frfと前回(前時刻)の周波数受信信号Frfを用いてベクトルを構成し、構成したベクトルを用いて前時刻と現時刻との周波数受信信号Frfの相関行列Rを生成する。相関行列生成部36は、周波数解析部34がサンプリング周期で変換した今回の周波数受信信号Frfと前回の周波数受信信号Frfを記憶し、前回の周波数受信信号Frfと今回(最新)の周波数受信信号Frfとを用いて、相関行列(相関値)Rを逐次算出する。なお、車両ノイズ信号の周期が変動しない限り、算出される相関行列Rは一定となる。
具体的には、相関行列生成部36は、以下に示す数式(3)を用いて相関行列Rを生成する。なお、数式(3)のF(k−1)は、前回のサンプリングタイミングにおいてフーリエ変換された周波数受信信号Frfを示し、F(k)は、今回のサンプリングタイミングにおいてフーリエ変換された周波数受信信号Frfを示している。また、g(k)は、ゲインを示し、詳しくは、周波数kにおけるスペクトラム密度を示している、τは、タイミングオフセット(サンプリングオフセット)、Nは標本点の数を示している。このタイミングオフセットτは、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期に対して位相がL個の標本点だけずれたオフセット時間である。つまり、タイミングオフセットτは、車両ノイズ信号の周期に対するフーリエ変換のサンプリング周期の位相のずれ量(ずれ時間)を示している。したがって、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期している場合は、τは0となる。相関行列生成部36は、生成した相関行列Rを特異値算出部38に出力する。
Figure 2017046123
特異値算出部38は、相関行列生成部36が生成した相関行列Rを特異値分解して相関行列Rの特異値を求める。この特異値は、前回のサンプリングタイミングと今回のサンプリングタイミングとのずれを表すものであり、タイミングオフセットτを表す情報である。特異値分解された相関行列Rは、以下の数式(4)のように表される。この数式(4)のφが、相関行列Rの特異値(固有値)となる。但し書きにあるように、特異値φとタイミングオフセットτとは、φ=ei2πτ/N、の関数で表されるので、この特異値φは、タイミングオフセットτを表す情報である。なお、数式(4)のg*(k−1)は、g(k−1)の複素共役であり、g*(k)は、g(k)の複素共役である。特異値算出部38は、算出した特異値φを位相回転推定部40に出力する。相関行列生成部36は相関行列Rを逐次算出するので、それに伴い、特異値算出部38も最新の相関行列Rの特異値φを逐次算出する。なお、特異値算出部38は、算出された相関行列Rに変更があった場合にだけ、新たに特異値φを算出するようにしてもよい。
Figure 2017046123
位相回転推定部40は、特異値算出部38が算出した特異値φに基づいて、位相回転量WLkを推定する。特異値φは、φ=W-L、で表すことができるので、特異値φを用いて位相回転量(位相誤差成分)WLkを求めることができる。この位相回転量WLkは、車両ノイズ信号の周期に対するフーリエ変換のサンプリング周期の位相のずれに起因して発生する。位相回転推定部40は、推定した位相回転量WLkを位相回転補正部42に出力する。特異値算出部38は逐次特異値φを算出するので、それに伴い、位相回転推定部40も算出された最新の特異値φに基づいて位相回転量WLkを逐次算出する。位相回転量WLkのkは周波数を表しているので、位相回転推定部40は、周波数毎に位相回転量WLkを算出する。なお、位相回転推定部40は、特異値φから逆位相回転量W-Lkを求めてもよい。逆位相回転量W-Lkは、位相回転量WLkの逆数であることから、どちらか一方を求めれば他方が一義的に求まり、一対の関係となる。したがって、位相回転量WLkを求めるとは、逆位回転量W-Lkを求めていることになり、逆位相回転量W-Lkを求めるとは、位相回転量WLkを求めていることになる。
位相回転補正部42は、周波数解析部34が変換した最新(今回)の周波数受信信号Frfを、位相回転推定部40が推定した最新(今回)の位相回転量WLkに基づいて補正する。以下、この補正された周波数受信信号Frfを、Frf´で表す。これにより、周波数解析部34が変換した周波数受信信号Frfを位相回転分だけ戻した周波数受信信号Frf´を生成することができる。この周波数受信信号Frf´は、フーリエ変換のサンプリング周期と車両ノイズ信号の周期とが同期している状態における周波数受信信号Frfと略同じものとなる。具体的には、位相回転補正部42は、周波数解析部34がフーリエ変換した周波数受信信号Frf(数式(2))に逆位相回転量W-Lkを乗算することで、周波数受信信号Frf´を生成する(数式(1)参照)。位相回転補正部42は、補正後の周波数受信信号Frf´をノイズ除去装置44に出力する。
ノイズ除去装置44は、周波数受信信号Frf´を用いて、周波数受信信号Frf´から車両ノイズ信号成分を除去した周波数受信信号BFrfを生成する。この生成された周波数受信信号BFrfは、放送信号成分に応じた周波数受信信号となる。ノイズ除去装置44は、生成した周波数受信信号BFrfを逆周波数解析部46に出力する。なお、ノイズ除去装置44の具体的な構成例については後で説明する。
逆周波数解析部(逆フーリエ変換部)46は、周波数受信信号BFrfに対して逆フーリエ変換を行う。つまり、逆周波数解析部46は、周波数受信信号BFrfを周波数領域から時間領域に戻す逆フーリエ変換を行う。これにより、逆周波数解析部46は、周波数領域の周波数受信信号BFrfを時間領域のデジタル受信信号BDrfに変換することができる。逆周波数解析部46は、例えば、逆高速フーリエ変換(IFFT、逆FFT)を用いて周波数受信信号BFrfをデジタル受信信号BDrfに逆フーリエ変換する。逆周波数解析部46は、逆フーリエ変換したデジタル受信信号BDrfをチューナ48に出力する。なお、このデジタル受信信号BDrfは、車両ノイズ信号成分が除去されたものであり、放送信号成分に応じたデジタル受信信号である。
チューナ48は、デジタル受信信号BDrfをDA変換してアナログ信号に変換した後、検波・復調する。なお、チューナ48にDA変換機能がない場合には、DA変換器を逆周波数解析部46とチューナ48との間に設けてもよい。また、チューナ48と逆周波数解析部46を一体に構成してもよい。このチューナ48は、一般的に市販されているもの(例えば、RFチューナ)であってもよい。チューナ48の出力信号であるオーディオ信号は、オーディオ増幅器(図示略)を通じて車両10の車室内に搭載されたスピーカ(図示略)に供給され、このスピーカから音(放送信号の音)が出力される。なお、ラジオ受信機30の少なくとも補正装置50(相関行列生成部36、特異値算出部38、位相回転推定部40、及び、位相回転補正部42)とノイズ除去装置44とは、車両用ノイズキャンセリング装置52を構成する。
図4は、図2に示すノイズ除去装置44の構成の一例を示す図である。ノイズ除去装置44は、バンドパスフィルタ60、62、ノイズ推定部64、及び、ノイズ除去部66を有する。ノイズ推定部64は、複素相関演算部68及び乗算部70を備える。位相回転補正部42が出力した周波数受信信号Frf´は、バンドパスフィルタ(BPF)60、62に入力される。
バンドパスフィルタ(メインバンド抽出部)60は、周波数受信信号Frf´のうち、FMラジオの放送帯域(以下、メインバンドという)における周波数受信信号Frf´を抽出する。この抽出したメインバンドにおける周波数受信信号Frf´をMFrf´とする。バンドパスフィルタ60は、抽出した周波数受信信号MFrf´をノイズ推定部64(具体的には、複素相関演算部68)及びノイズ除去部66に出力する。このメインバンドにおける周波数受信信号MFrf´は、放送信号成分と車両ノイズ信号成分を含んでいる。
バンドパスフィルタ(サイドバンド抽出部)62は、周波数受信信号Frf´のうち、メインバンド以外の所定の帯域(以下、サイドバンドという)における周波数受信信号Frf´を抽出する。この抽出したサイドバンドにおける周波数受信信号Frf´をSFrf´とする。バンドパスフィルタ62は、抽出した周波数受信信号SFrf´をノイズ推定部64(具体的には、複素相関演算部68及び乗算部70)に出力する。このサイドバインドにおける周波数受信信号SFrf´には、放送信号成分が含まれていないため、サイドバンドの周波数受信信号SFrf´は、サイドバンドでの車両ノイズ信号を表した信号となる。なお、同一のノイズ発生源から発生した車両ノイズ信号であっても、車両ノイズ信号の特性は、周波数に応じて変動するので、サイドバンドの周波数受信信号SFrf´は、メインバンドでの車両ノイズ信号を表したものではない。
ノイズ推定部64は、メインバンドの周波数受信信号MFrf´とサイドバンドの周波数受信信号SFrf´とからメインバンドにおける車両ノイズ信号Fnを推定する。具体的には、ノイズ推定部64の複素相関演算部68は、メインバンドの周波数受信信号MFrf´と、サイドバンドの周波数受信信号SFrf´との複素相関演算を行うことで、複素相関値(相関係数)Cを算出する。複素相関演算部68は、時間平均処理を用いて複素相関値Cを算出する。つまり、算出した過去の複数の複素相関演算の演算結果と今回の複素相関演算の演算結果との平均値を複素相関値Cとして算出する。なお、複素相関演算部68は、時間平均処理を行わずに、今回の複素相関演算の演算結果を複素相関値Cとして算出してもよい。この複素相関値Cは、サイドバンドにおける車両ノイズ信号とメインバンドにおける車両ノイズ信号との相関を示す係数である。複素相関演算部68は、算出した複素相関値Cを乗算部70に出力する。
ノイズ推定部64の乗算部70は、サイドバンドにおける車両ノイズ信号を示す周波数受信信号SFrf´と複素相関値Cとを乗算することで、メインバンドにおける車両ノイズ信号Fnを生成(推定)する。乗算部70は、生成した車両ノイズ信号Fnをノイズ除去部66に出力する。ノイズ除去部(減算部)66は、メインバンドにおける周波数受信信号MFrf´から車両ノイズ信号Fnを減算(除去)することで、車両ノイズ信号Fnが除去された周波数受信信号BFrfを生成する。ノイズ除去部66は、生成した周波数受信信号BFrfを逆周波数解析部46に出力する。
ノイズ除去装置44は、このような構成を有することで、車両ノイズ信号Fnが除去された周波数受信信号BFrfを生成することができる。なお、ノイズ除去装置44の構成は、図4に示した構成に限定されるものではなく、車両ノイズ信号Fnを除去することができる構成であればよい。また、図4に示すノイズ除去装置44を、サイドバンドキャンセラ方式のノイズ除去装置としたが、他の方式のノイズ除去装置であってもよい。
図5は、本実施の形態の車両用ノイズキャンセリング装置52による放送信号と出力信号との誤差比であるSIR(信号電力対干渉電力比)と、従来の車両用ノイズキャンセリング装置による送信信号と出力信号との誤差比であるSIRとの比較図である。放送信号としてガウス雑音の信号を用い、車両ノイズ信号として矩形波パルスを用いた。出力信号は、ノイズキャンセリングによって車両ノイズ信号が除去された信号である。図5の実線で示すSIRは、本実施の形態の車両用ノイズキャンセリング装置52によるものを示し、破線で示すSIRは、従来の車両用ノイズキャンセリング装置によるものを示している。図5においては、フーリエ変換のサンプリング周期の位相と車両ノイズ信号の周期の位相とは非同期であり、時間の経過とともにタイミングオフセットτを時間の経過とともに一定の大きさで増加させた。
本実施の形態の車両用ノイズキャンセリング装置52は、位相回転補正を行っているので、図5に示すように時間が経過する程SIRは向上している。一方、従来の車両用ノイズキャンセリング装置は位相回転補正を行っていないので、SIRは低い値で停滞しているのがわかる。つまり、位相回転補正を行ったときの方が、位相回転補正を行っていないときに比べ、SIRが飛躍的に向上するのがわかる。
このように、相関行列生成部36は、前回のサンプリングタイミングと今回のサンプリングタイミングとで、周波数解析部34がフーリエ変換した周波数受信信号Frfに基づいて相関行列Rを算出する。特異値算出部38は、その相関行列Rを特異値分解することで特異値φを得る。この特異値φは、車両ノイズ信号の周期に対するフーリエ変換のサンプリング周期の位相のずれ量(ずれ時間)を示す情報である。そして、位相回転推定部40は、得られた特異値φに基づいて位相回転量WLkを求める。この位相回転量WLkは、車両ノイズ信号の周期に対するフーリエ変換のサンプリング周期の位相のずれに起因して発生する。位相回転補正部42は、位相回転量WLkに基づいて、周波数解析部34がフーリエ変換した周波数受信信号Frfを補正する。したがって、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期していない場合であっても、車両ノイズ信号の周期と同期したサンプリング周期でフーリエ変換したのと略同一の周波数受信信号Frf´を得ることができる。
ノイズ除去装置44は、サイドバンドキャンセラ方式によって、補正された周波数受信信号Frf´を用いて、車両ノイズ信号を除去した周波数受信信号BFrfを生成する。したがって、フーリエ変換のサンプリング周期が車両ノイズ信号の周期と同期していない場合であっても、ノイズキャンセリングの精度が低下することを防止することができ、精度よくノイズキャンセリングを行うことができる。
なお、上記実施の形態では、メインバンドをFMラジオが放送される放送帯域(例えば、76MHz〜108MHz)とし、サイドバンドをFMラジオが放送されない放送帯域(例えば、30MHz〜60MHz、120MHz〜150MHzの帯域)とした。しかしながら、メインバンド及びサイドバンド共に、FMラジオが放送され得る放送帯域(例えば、76MHz〜108MHz)であってもよい。この場合は、メインバンドは、ラジオ受信機30(アンテナ20)によって現在放送信号が受信されている周波数帯域とし、サイドバンドは、ラジオ受信機30(アンテナ20)によって現在放送信号が受信されていない周波数帯域としてもよい。つまり、FMラジオの放送帯域が、76MHz〜108MHzであっても、全ての各周波数で放送信号が放送(受信)されているわけではなく、地域毎に放送信号が放送される周波数帯域は異なる。したがって、ラジオ受信機30が存在する地域で放送信号が放送されていない又は受信できない周波数帯域をサイドバンドとしてもよい。
10…車両 12…モータ
14…モータ駆動制御装置 14a…ドライバ
14b…制御装置 20…アンテナ
22…ハーネス 30…ラジオ受信機
32…変換器 34…周波数解析部
36…相関行列生成部 38…特異値算出部
40…位相回転推定部 42…位相回転補正部
44…ノイズ除去装置 46…逆位相解析部
48…チューナ 50…補正装置
52…車両用ノイズキャンセリング装置 60、62…バンドパスフィルタ
64…ノイズ推定部 66…ノイズ除去部
68…複素相関演算部 70…乗算部

Claims (5)

  1. 車両に設けられた放送信号を受信するアンテナを用いて得られた受信信号をサンプリング周期でフーリエ変換して得られた周波数受信信号の補正方法であって、
    前回のサンプリングタイミングでフーリエ変換された前記周波数受信信号と今回のサンプリングタイミングで新たにフーリエ変換された前記周波数受信信号とを用いて相関値を生成する生成工程と、
    前記相関値を用いて前記アンテナで受信された周期的に発生する車両ノイズ信号の周期に対するフーリエ変換のサンプリング周期の位相のずれに起因する位相回転量を推定する推定工程と、
    推定した前記位相回転量を用いて、フーリエ変換された前記周波数受信信号を補正する補正工程と、
    を含むことを特徴とする周波数受信信号の補正方法。
  2. 請求項1に記載の周波数受信信号の補正方法であって、
    前記相関値は、相関行列であり、
    前記推定工程は、
    前記相関行列を特異値分解することで前記相関行列の特異値を算出する工程と、
    前記特異値に基づいて前記位相回転量を推定する工程と、
    を有することを特徴とする周波数受信信号の補正方法。
  3. 請求項1又は2に記載の周波数受信信号の補正方法を含む車両用ノイズキャンセリング方法であって、
    前記補正工程によって補正された前記周波数受信信号のうち、前記放送信号が受信されるメインバンドの周波数受信信号を抽出するメインバンド抽出工程と、
    前記補正工程によって補正された前記周波数受信信号のうち、前記放送信号が受信されていないサイドバンドの周波数受信信号を抽出するサイドバンド抽出工程と、
    前記メインバンドの周波数受信信号と前記サイドバンドの周波数受信信号とから前記メインバンドにおける前記車両ノイズ信号を推定するノイズ推定工程と、
    前記メインバンドの周波数受信信号から推定された前記車両ノイズ信号を除去するノイズ除去工程と、
    を含むことを特徴とする車両用ノイズキャンセリング方法。
  4. 車両に設けられた放送信号を受信するアンテナを用いて得られた受信信号をサンプリング周期でフーリエ変換して得られた周波数受信信号の補正装置であって、
    前回のサンプリングタイミングでフーリエ変換された前記周波数受信信号と今回のサンプリングタイミングで新たにフーリエ変換された前記周波数受信信号とを用いて相関行列を生成する相関行列生成部と、
    前記相関行列を特異値分解することで、前記相関行列の特異値を算出する特異値算出部と、
    前記特異値に基づいて位相回転量を推定する位相回転推定部と、
    推定した前記位相回転量を用いて、フーリエ変換された前記周波数受信信号を補正する位相回転補正部と、
    を備えることを特徴とする周波数受信信号の補正装置。
  5. 請求項4に記載の周波数受信信号の補正装置とノイズ除去装置とを備える車両用ノイズキャンセリング装置であって、
    前記ノイズ除去装置は、
    前記位相回転補正部によって補正された前記周波数受信信号のうち、前記放送信号が受信されるメインバンドの周波数受信信号を抽出するメインバンド抽出部と、
    前記位相回転補正部によって補正された前記周波数受信信号のうち、前記放送信号が受信されていないサイドバンドの周波数受信信号を抽出するサイドバンド抽出部と、
    前記メインバンドの周波数受信信号と前記サイドバンドの周波数受信信号とから前記メインバンドにおける車両ノイズ信号を推定するノイズ推定部と、
    前記メインバンドの周波数受信信号から推定された前記車両ノイズ信号を除去するノイズ除去部と、
    を有することを特徴とする車両用ノイズキャンセリング装置。
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