JP2017045817A - 高周波半導体装置および高周波半導体装置の製造方法 - Google Patents

高周波半導体装置および高周波半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ベース体に反りが発生することを抑制するとともに、実装された部品の上面に形成された線路や電極間の高低差を抑制することができる高周波半導体装置を提供する。【解決手段】高周波半導体装置10は、第1のベース体13と、第1のベース体13の貫通孔18内に設け、上面に突出する放熱体17と、貫通孔18の側壁と放熱体17との間に設けられた接合層19と、放熱体17の上面に配置された高周波半導体チップ12と、第1のベース体13上に、かつ放熱体17の側面に接触するように配置された高周波回路21と、高周波半導体チップ12と高周波回路21とを電気的に接続する第1の接続導体281と、第1のベース体13の上面に、高周波半導体チップ12および高周波回路21を囲うように設けられた枠体14と、を具備する。第1のベース体13は、放熱体17より硬く、かつ枠体14の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって構成される。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、高周波半導体装置および高周波半導体装置の製造方法、に関する。
板状のベース体、枠体、および蓋体、によって密閉空間を構成する高周波半導体用パッケージが一般に知られている。この種の高周波半導体用パッケージを備えた高周波半導体装置において、密閉空間内のベース体上には、高周波半導体チップが実装される。
ベース体上には、発熱する高周波半導体チップが実装される。したがって、ベース体は、ベース体を放熱板として機能させるために、熱伝導率が高い金属板(例えば銅板等)によって構成されている。他方、ベース体上には、アルミナ製の誘電体ブロックと枠体が設けられる。そして、誘電体ブロック中には、密閉空間の内部と外部とを電気的に接続する配線が設けられている。誘電体ブロックは枠体を貫通するように設けられている。したがって、このような誘電体ブロックと枠体との熱膨張率差に起因して誘電体ブロックにクラックが発生することを抑制するために、枠体は、誘電体ブロックを構成するアルミナと熱膨張率が近い金属(Fe、Ni、Coによって構成される合金(Fe−Ni−Co)、またはFe、Niによって構成される合金(42アロイ)、等)によって構成されている。
このように、従来の高周波半導体装置において、ベース体と枠体とは、互いに異なる材料によって構成される。したがって、両者の熱膨張率は異なるため、熱膨張率差に起因してベース体が反る、という問題が生じる。
他方、実装された部品の上面に形成された線路や電極間の接続配線は最短にしたいことがある。ベース体上に実装される部品の厚みはそれぞれ異なるため、厚みの違いを吸収するようにベース体表面に凹凸を付け、実装された部品の高低差を抑制することが好ましい。
特許第3336982号公報
実施形態は、ベース体に反りが発生することを抑制するとともに、実装された部品の上面に形成された線路や電極間の高低差を抑制することができる高周波半導体装置および高周波半導体装置の製造方法、を提供することを目的とする。
実施形態に係る高周波半導体装置は、貫通孔を有する第1のベース体と、前記貫通孔内に、前記貫通孔の側壁から離間するように配置されるとともに、前記第1のベース体の上面から突出するように設けられた放熱体と、前記貫通孔の側壁と前記放熱体との間に設けられた接合層と、前記放熱体の上面に配置された高周波半導体チップと、誘電体基板、前記誘電体基板の上面に設けられた高周波線路、および前記誘電体基板の下面全面に設けられた接地用金属、によって構成され、前記第1のベース体上に、前記第1のベース体の上面から突出した前記放熱体の側面に接触するように配置された高周波回路と、前記高周波半導体チップと前記高周波回路の前記高周波線路とを電気的に接続する第1の接続導体と、前記第1のベース体の上面に、前記高周波半導体チップおよび前記高周波回路を囲うように設けられた枠体と、を具備する。前記第1のベース体は、前記放熱体より硬く、かつ前記枠体の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって構成される。
また、実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法は、貫通孔を有する第1のベース体の前記貫通孔内に、前記第1のベース体より厚い放熱体を、前記貫通孔の側壁から離間するとともに、前記第1のベース体の上面および下面から突出するように配置し、前記貫通孔の側壁と前記放熱体との間に、前記第1のベース体の上面から上方にはみ出さないように接合層を形成し、前記放熱体の周囲の前記第1のベース体の上面に枠体を形成し、前記第1のベース体の下面から突出する前記放熱体を除去し、前記放熱体の上面に高周波半導体チップを配置し、誘電体基板、前記誘電体基板の上面に設けられた高周波線路、および前記誘電体基板の下面全面に設けられた接地用金属、によって構成された高周波回路を、前記第1のベース体上に、前記第1のベース体の上面から突出した前記放熱体の側面に接触するように配置し、前記高周波半導体チップと前記高周波回路の前記高周波線路とを、第1の接続導体によって電気的に接続する方法である。この製造方法において、前記第1のベース体は、前記放熱体より硬く、かつ前記枠体の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって構成される。
第1の実施形態に係る高周波半導体装置を示す分解斜視図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置を示す上面図である。 図2の一点鎖線X−X´に沿って示す高周波半導体装置の断面図である。 高周波回路の一例である分岐回路を示す上面図である。 高周波回路の一例である分岐回路を示す下面図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 比較例に係る高周波半導体装置の要部を拡大して示す、図3に対応する断面図である。 第2の実施形態に係る高周波半導体装置を示す、図3に対応する断面図である。 第2のベース体をより詳細に説明するための模式的な上面図である。 第2のベース体をより詳細に説明するための模式的な上面図である。 第2の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図7に対応する断面図である。 第2の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図7に対応する断面図である。 第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置を示す、図7に対応する断面図である。 第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図10に対応する断面図である。 第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図10に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置を示す、図3に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第4の実施形態に係る高周波半導体装置を示す、図3に対応する断面図である。 第4の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図14に対応する断面図である。 第4の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図14に対応する断面図である。
以下に、実施形態に係る高周波半導体装置および高周波半導体装置の製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る高周波半導体装置を示す分解斜視図であり、図2は、第1の実施形態に係る高周波半導体装置を示す上面図である。また、図3は、図2の一点鎖線X−X´に沿って示す高周波半導体装置の断面図である。なお、図1においては、第1〜第3の接続導体が省略されており、図2においては、蓋体が省略されている。
図1〜図3にそれぞれ示すように、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10は、第1の実施形態に係る高周波半導体用パッケージ11に、高周波半導体チップ12を実装することによって構成されている。
高周波半導体用パッケージ11は、第1のベース体13、枠体14、および蓋体15、によって構成される。
第1のベース体13は、四角形の板体であるが、4つの角部は面取りされている。第1のベース体13の互いに対向する2箇所の側面にはそれぞれ、ねじ溝16が設けられている。ねじ溝16を設けることにより、高周波半導体装置10を放熱筐体(図示せず)にねじを用いて実装することができる。
第1のベース体13は、後に詳述する枠体14の熱膨張率に近似する熱膨張率を有し、かつ後述の放熱体17より硬い、導電性材料によって構成されている。例えば、第1のベース体13は、Fe、Ni、Coによって構成される合金(以下、Fe−Ni−Coと称する。)、Fe、Niによって構成される合金(以下、42アロイと称する。)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、銅タングステン(CuW)、または銅モリブデン(CuMo)、のいずれかによって構成されている。
なお、第1のベース体13の熱膨張率が、枠体14の熱膨張率に「近似する」とは、第1のベース体13の熱膨張率をy、枠体14の熱膨張率をx、としたとき、0.8x≦y≦1.5x、を満足することを意味する。
この第1のベース体13は、少なくとも高周波半導体装置10の使用時には接地される。
図3に示すように、第1のベース体13には、貫通孔18が設けられている。貫通孔18は、第1のベース体13の略中央部分に設けられており、信号の伝搬方向(図2において、入力用リード線261から出力用リード線262に向かう方向)と略直交する方向を長手方向とする帯状の貫通孔である。
そして、貫通孔18の内部には、貫通孔18の形状に略一致した形状の放熱体17が配置されている。放熱体17は、上面の位置が、第1のベース体13の上面から上方に所定の突出量L1だけ突出するとともに、下面の位置が、第1のベース体13の下面によって構成される平面に略一致するように、第1のベース体13の貫通孔18内に配置されている。さらに、放熱体17は、貫通孔18の側壁から離間するように、貫通孔18内に配置されている。
なお、第1のベース体13の上面に対する放熱体17の上面の「所定の突出量L1」とは、放熱体17の上面に配置される高周波半導体チップ12またはキャパシタチップ20と、第1のベース体13上に配置される高周波回路21の誘電体基板211a、212aと、の厚みの差程度に、放熱体17の上面の位置が、第1のベース体13の上面からの突出する量を意味する。したがって、放熱体17の上面の位置が、第1のベース体13の上面から上方に所定の突出量L1だけ突出するように放熱体17を配置すると、高周波半導体チップ12またはキャパシタチップ20の上面の位置と、第1のベース体13上に配置される高周波回路21の上面の位置と、を実質的に同一の高さにすることができる。
このような放熱体17は、第1のベース体13より熱伝導率が高い導電性材料によって構成されている。例えば、放熱体17は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)のいずれかによって構成されている。
放熱体17は、放熱体17と貫通孔18の側壁との間に介在する接合層19によって、第1のベース体13に固定されている。接合層19は、その上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように設けられるとともに、下端が第1のベース体13の下面から下方にはみ出さないように設けられている。すなわち、接合層19は、貫通孔18の側壁と放熱体17との間のみに設けられている。本実施形態において、接合層19は、その上端が第1のベース体13の上面より下方に位置するように設けられている。
このような接合層19は、例えば銀ろうまたは金属ナノ粒子によって構成される。
放熱体17を上述のように導電性材料によって構成し、放熱体17と第1のベース体13とを、例えば上述した銀ろうまたは金属ナノ粒子等の導電性の接合材で接続することにより、両者を導通させることができる。したがって、第1のベース体が13接地された場合、放熱体17も接地される。
第1のベース体13の上面には、端子部22として、線路241を有する入力端子部221、および線路242を有する出力端子部222、が設けられている。入力端子部221は、少なくとも線路241が後述する枠体14の一側面を貫通するように設けられており、出力端子部222は、少なくとも線路242が、入力端子部221が貫通する枠体14の側面の反対側の側面を貫通するように設けられている。
入力端子部221は、第1の誘電体ブロック231、線路241、および第2の誘電体ブロック251、によって構成されている。同様に、出力端子部222は、第1の誘電体ブロック232、線路242、および第2の誘電体ブロック252、によって構成されている。
第1の誘電体ブロック231、232は、第1のベース体13の上面に配置されており、例えば金属ナノ粒子または銀ろうによって構成される接合材2によって固定されている。
線路241、242は、第1の誘電体ブロック231、232の上面に設けられている。そして、第2の誘電体ブロック251、252は、線路241、242上を含む第1の誘電体ブロック231、232の上面に、少なくとも線路241、242の両端が露出するように配置されている。第2の誘電体ブロック251は、第1の誘電体ブロック231と、アルミナの同時焼成によって一体化されている。同様に、第2の誘電体ブロック252は、第1の誘電体ブロック232と、アルミナの同時焼成によって一体化されている。
第1の誘電体ブロック231、232、および第2の誘電体ブロック251、252、はそれぞれ、例えばアルミナ(Al)によって構成されており、線路241、242は例えばタングステン(W)によって構成されている。
このような入力端子部221の線路241のうち、後述する枠体14の外部において露出する一端には、リード線26として入力用リード線261が設けられており、出力端子部222の線路242のうち、後述する枠体14の外部において露出する一端には、リード線26として出力用リード線262が設けられている。これらのリード線26(261、262)はそれぞれ、例えば42アロイによって構成されており、例えば金属ナノ粒子または銀ろうによって構成される接合材4によって、線路241、242の一端に固定されている。
第1のベース体13の上面には、枠体14が設けられている。枠体14は、外形および内形が共に略四角形の形状である。枠体14は、貫通孔18(放熱体17)の周囲の第1のベース体13の上面に、放熱体17を囲うように配置されており、例えば金属ナノ粒子または銀ろうによって構成される接合材6によって固定されている。なお、この接合材6は、端子部22と後述する枠体14の凹部27との間にも設けられている。
枠体14は、Fe−Ni−Coまたは42アロイ等の導電体によって構成されてもよい。本実施形態において、枠体14は、第1のベース体13に電気的に接続可能な導電性を有し、かつ端子部22の誘電体(第1、第2の誘電体ブロック231、232、251、252)に、熱によるクラックが発生することを抑制するために、Fe−Ni−Coによって構成されている。
枠体14を上述のように導電体によって構成し、枠体14と第1のベース体13とを導電性の接合材6で接続することにより、両者を導通させることができる。したがって、第1のベース体が13接地された場合、枠体14も接地される。
なお、枠体14の互いに対向する2側面にはそれぞれ凹部27(図1)が設けられている。枠体14は、各凹部27が端子部22(入力端子部221、出力端子部222)に係合するように、第1のベース体13の上面に設けられている。このように枠体14が設けられた結果、入力端子部221および出力端子部222はそれぞれ枠体14を貫通し、枠体14の内側面から内部方向に突出するとともに、枠体14の外側面から外部方向に突出するように設けられる。
枠体14、入力端子部221および出力端子部222をすべてアルミナで形成してもよい。この場合、枠体14の上面と下面にはメタライズを施し、ビアホールを設けて上面と下面のメタライズ層を電気的に接続する。
枠体14の上面には、蓋体15が設けられている。蓋体15は、少なくとも下面に導電層(図示せず)を有する四角形の板体である。蓋体15は、枠体14の上面に配置されており、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定されている。
蓋体15は、下面に導電層を有する誘電体によって構成されてもよいし、導電体によって構成されてもよい。したがって、蓋体15は、例えば下面に金メッキ等の導電層を有するアルミナ板によって構成されてもよい。
蓋体15の下面の導電層は、導電性の接合材(不図示)によって枠体14と電気的に接続される。したがって、第1のベース体13が接地された場合、枠体14とともに、蓋体15の導電層も接地される。したがって、例えばベース体13を接地した場合、第1のベース体13、枠体14、および蓋体15によって囲まれる密閉空間S(図3)を接地電位で囲うことができるため、密閉空間Sを、電磁的に遮断された空間にすることができる。
このように構成された高周波半導体用パッケージ11の密閉空間Sの内部には、複数個の高周波半導体チップ12、複数個のキャパシタチップ20、および高周波回路21(211、212)、が実装されている。
複数個の高周波半導体チップ12はそれぞれ、例えば複数個の電界効果トランジスタ(FET)を並列に設けることによって構成された増幅素子である。複数個の高周波半導体チップ12は、放熱体17の上面に、並列に配置されている。そして、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって、放熱体17の上面に固定されている。
また、複数個のキャパシタチップ20のそれぞれは、例えばチタン酸バリウムなどを含む高誘電率基板の上面および下面に、例えば金(Au)によって構成される電極を設けることによって構成されている。このような複数個のキャパシタチップ20は、放熱体17の上面において、各高周波半導体チップ12を挟む位置に配置されている。そして、AuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって、放熱体17の上面に固定されている。
高周波回路21は、入力端子部221から入力される高周波を、高周波半導体チップ12の数に応じて複数に分岐する分岐回路211、および複数の高周波半導体チップ12から出力される複数の高周波を一つに合成する合成回路212、によって構成される。
分岐回路211は、入力端子部221と貫通孔18(放熱体17)との間の第1のベース体13の上面に配置されており、AuSnなどの低融点の接合材8によって固定されている。
図4Aは、高周波回路の一例である分岐回路を示す上面図であり、図4Bは、高周波回路の一例である分岐回路を示す下面図である。図4Aおよび図4Bに示すように、分岐回路211は、誘電体基板211a、誘電体基板211aの上面に設けられた高周波線路である分岐配線211b(図4A)、および誘電体基板211aの下面全面に設けられた接地用金属211c、によって構成されている。
誘電体基板211aは、例えばアルミナ(Al)によって構成されている。また、分岐配線211bおよび接地用金属211cはそれぞれ、例えば金(Au)によって構成されている。
図3に示すように、このような分岐回路211は、貫通孔18(放熱体17)の周囲の第1のベース体13の上面に配置されるとともに、第1のベース体13の上面から突出した放熱体17の側面に接触するように配置されている。
なお、このように分岐回路211を配置すると、分岐回路211の接地用金属211cと接合層19の上端との間には、微小空間MSが設けられる。
分岐回路211の分岐配線211bのうち、分岐された複数の出力端のそれぞれは、第1の接続導体281によって、高周波半導体チップ12の入力側に配置されたキャパシタチップ20の上面電極(不図示)に接続されている。また、分岐回路211の分岐配線211bのうち、入力端は、第2の接続導体291によって、入力端子部221の線路241に接続されている。
なお、高周波半導体チップ12とキャパシタチップ20とは、第3の接続導体301によって接続されている。したがって、高周波半導体チップ12と分岐回路211とは、少なくとも第1の接続導体281によって電気的に接続される。
このような高周波半導体用パッケージ11の入力側の構造と同様に、高周波半導体用パッケージ11の出力側の構造は、以下のようになっている。
合成回路212は、出力端子部222と貫通孔18(放熱体17)との間の第1のベース体13の上面に配置されており、AuSnなどの低融点の接合材8によって固定されている。
合成回路212も、図4Aおよび図4Bに示す分岐回路211と同様に、誘電体基板212a、誘電体基板212aの上面に設けられた高周波線路である合成配線212b、および誘電体基板212aの下面全面に設けられた接地用金属212c、によって構成されている。
誘電体基板212aは、例えばアルミナ(Al)によって構成されており、合成配線212bおよび接地用金属212cはそれぞれ、例えば金(Au)によって構成されている。
そして、図3に示すように、合成回路212は、貫通孔18(放熱体17)の周囲の第1のベース体13の上面に配置されるとともに、第1のベース体13の上面から突出した放熱体17の側面に接触するように配置されている。
なお、このように合成回路212を配置すると、合成回路212の接地用金属212cと接合層19の上端との間には、微小空間MSが設けられる。
合成回路212の合成配線212bのうち、分岐された複数の入力端はそれぞれ、第1の接続導体282によって、高周波半導体チップ12の出力側に配置されたキャパシタチップ20に接続されている。また、合成回路212の合成配線212bのうち、出力端は、第2の接続導体292によって、出力端子部222の線路242に接続されている。
なお、高周波半導体チップ12とキャパシタチップ20とは、第3の接続導体302によって接続されている。したがって、高周波半導体チップ12と合成回路212とは、少なくとも第1の接続導体282によって電気的に接続される。
以上に説明した高周波半導体用パッケージ11の内部構造において、第1の接続導体281、282、第2の接続導体291、292、第3の接続導体301、302、はそれぞれ、例えば金ワイヤーによって構成されている。
なお、分岐回路211の接地用金属211cと接合層19の上端との間の微小空間MS、および合成回路212の接地用金属212cと接合層19の上端との間の微小空間MSは、分岐回路211および合成回路212をAuSnなどの低融点の接合材8によって固定する際に、接合材8によってほぼ埋められてもよい。
次に、上述した第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法について、図5A〜図5Hを参照して説明する。図5A〜図5Hはそれぞれ、第1の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図3に対応する断面図である。
まず、図5Aに示すように、第1のベース体13の所定位置に、帯状に長い貫通孔18を形成する。図示は省略するが、貫通孔18の形成と同時に、ねじ溝16を形成してもよい。
次に、端子部22として、入力端子部221および出力端子部222をそれぞれ別途同時焼成することによって形成する。そして、図5Bに示すように、入力端子部221および出力端子部222を、第1のベース体13の上面に配置する。この際、入力端子部221と第1のベース体13との間、および出力端子部222と第1のベース体13との間には、例えば銀ろうによって構成される接合材2を介在させる。
次に、図5Cに示すように、貫通孔18内に、第1のベース体13より厚い放熱体17を配置するとともに、第1のベース体13の上面の所定位置に、枠体14を配置する。枠体14は、第1のベース体13および端子部22と枠体14との間に、例えば銀ろうによって構成される接合材6を介在させて配置される。
また、例えばこの工程において、枠体14の外部において露出する入力端子部221の線路241上に、例えば銀ろうによって構成される接合材4を介在させて入力用リード線261を配置し、枠体14の外部において露出する出力端子部222の線路242上に、例えば銀ろうによって構成される接合材4を介在させて出力用リード線262を配置する。
この工程において、放熱体17は、貫通孔18の側壁から離間するように配置されるとともに、第1のベース体13の下面から下方に突出し、かつ第1のベース体13の上面から上方に突出するように配置される。配置された放熱体17は、放熱体17の上面の位置が、第1のベース体13の上面の位置から「所定の突出量L1」だけ上方に突出していることが好ましい。
また、枠体14は、貫通孔18(放熱体17)の周囲の第1のベース体13の上面に、端子部22(入力端子部221および出力端子部222)が枠体14を貫通するように配置される。
次に、図5Dに示すように、第1のベース体13に放熱体17を固定するとともに、第1のベース体13の上面に枠体14を接合して固定する。放熱体17は、貫通孔18の側壁と放熱体17との間に、例えば銀ろう等の接合層19を注入することによって、第1のベース体13に固定される。このとき、枠体14も、接合材6によって固定される。同様に、入力端子部221および出力端子部222も接合材2によって、第1のベース体13の上面に接合して固定し、入力用リード線261および出力用リード線262も、接合材4によって、入力端子部221の線路241および出力端子部222の線路242に固定する。
この工程において、貫通孔18の側壁と放熱体17との間に注入される接合層19は、少なくとも接合層19の上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように形成される。本実施形態において、接合層19は、接合層19の下端も、第1のベース体13の下面から下方にはみ出さないように形成される。しかし、次の工程において第1のベース体13の下面および放熱体17を除去する工程があるため、接合層19の下端は、第1のベース体13の下面から下方にはみ出してもよい。
次に、図5Eに示すように、放熱体17のうち、第1のベース体13の下面から下方に突出する部分を除去する。この工程は、例えば第1のベース体13の下面から下方に突出する放熱体17を含む第1のベース体13の下面全体を研磨することにより実現することができる。
この工程を経ることにより、放熱体17の下面の位置を、第1のベース体13の下面によって構成される平面に概ね一致させることができる。すなわち、放熱体17の下面を含む第1のベース体13の下面を平坦にすることができる。
なお、図5Dに示す工程において、接合層19の下端が第1のベース体13の下面から下方にはみ出すように接合層19を形成した場合には、本工程において、放熱体17および接合層19を含む第1のベース体13の下面全体を研磨すればよい。逆に接合層19の下端が第1のベース体13の下面から下方よりも凹むように接合層19を形成した場合にも、本工程において、放熱体17および接合層19を含む第1のベース体13の下面全体を研磨すればよい。
次に、図5Fに示すように、放熱体17の上面に複数個の高周波半導体チップ12を並列に配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。さらに、放熱体17の上面に複数個のキャパシタチップ20を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。
また、第1のベース体13の上面に高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に高周波回路21が接触するように配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材8によって固定する。このように高周波回路21を配置することにより、高周波回路21の接地用金属211c、212cと接合層19の上端との間には、微小空間MSが形成される。この微小空間MSは、接合材8によってほぼ埋められてもよい。
この工程において、放熱体17の上面の位置は、第1のベース体13の上面から上方に突出しているため、比較的薄いキャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、比較的厚い高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に近づけることができる。放熱体17の突出量を調整することにより、キャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に概ね一致させることもできる。
次に、図5Gに示すように、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の高周波線路(分岐配線211bおよび合成配線212b)とキャパシタチップ20の上面電極(不図示)とを、第1の接続導体281、282によって接続するとともに、分岐回路211の分岐配線211bと入力端子部221の線路241と、および合成回路212の合成配線212bと出力端子部222の線路242と、をそれぞれ、第2の接続導体291、292によって接続する。さらに、高周波半導体チップ12とキャパシタチップ20とをそれぞれ、第3の接続導体301、302によって接続する。第1〜第3の接続導体281、282、291、292、301、302は例えば金ワイヤーであって、各部分の接続はワイヤーボンディング法によって実行される。
なお、図5Cに示す工程において、放熱体17を第1のベース体13の上面から上方に突出するように配置することにより、図5Fに示す工程において、キャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に近づけている。したがって、図5Gに示す工程において、キャパシタチップ20と高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)とを接続する第1の接続導体281、282の長さを短くすることができる。
次に、図5Hに示すように、枠体14の上面に蓋体15を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。これによって、密閉空間Sが形成され、複数個の高周波半導体チップ12等が密閉空間S内に配置された、図1〜図3に示される第1の実施形態に係る高周波半導体装置10を製造することができる。
以上に説明した第1の実施形態に係る高周波半導体装置10および高周波半導体装置10の製造方法によれば、少なくとも放熱体17より硬く、かつ枠体14の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって、第1のベース体13が構成されている。したがって、第1のベース体13に反りが発生することを抑制することができる。
また、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10および高周波半導体装置10の製造方法によれば、放熱体17の上面は、第1のベース体13の上面に対して突出している。したがって、第1のベース体13の上面に設けられた分岐回路211の上面と、放熱体17の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができ、同様に、第1のベース体13の上面に設けられた合成回路212の上面と、放熱体17の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができる。このように、第1のベース体13に実装された各部品(キャパシタチップ20、高周波半導体チップ12、分岐回路211、合成回路212)に形成された電極や線路間の高低差を小さくすることができるため、第1の接続導体281、282の長さを短くすることができる。
また、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10および高周波半導体装置10の製造方法によれば、第1のベース体13に貫通孔18を設け、貫通孔18内に熱伝導率が高い材料によって構成される放熱体17を設けている。そして、このような放熱体17の上面に、発熱素子である高周波半導体チップ12が配置される。したがって、良好な放熱性を維持することもできる。
また、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10および高周波半導体装置10の製造方法によれば、接合層19を、その上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように設けている。したがって、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように配置することができる。この結果、第1の接続導体281、282の長さをさらに短くすることができる。
これに対して、比較例に係る高周波半導体装置の要部を示す図6を参照するとわかるように、接合層1019を、第1のベース体1013の上面から上方にはみ出すように設けた場合、はみ出した接合層1019が放熱体1017の側面にテーパ状のメニスカスを形成するため、高周波回路1021(分岐回路1211および合成回路1212)を、放熱体1017の側面に接触するように配置することはできない。したがって、高周波回路1021は、放熱体1017の側面から離間するため、高周波回路1021とキャパシタチップ1020とを接続する第1の接続導体1281、1282の長さは長くなる。もしくは、高周波回路1021の裏面が浮き上がり、良好な接地状態が得られなくなる。
<第2の実施形態>
図7は、第2の実施形態に係る高周波半導体装置を示す、図3に対応する断面図である。以下に、図7を参照して、第2の実施形態に係る高周波半導体装置について説明する。
第2の実施形態に係る高周波半導体装置40は、高周波半導体用パッケージ41に、第2のベース体42(42´)が設けられている点において、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10と異なっている。
第2のベース体42(42´)は、第1のベース体13の上面において、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように設けられている。そして、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)は、第2のベース体42(42´)の上面において、第1の実施形態と同様に、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように設けられている。
第2のベース体42(42´)は、所定の厚さを有する板体であって、入力端子部221と貫通孔18(放熱体17)との間、および出力端子部222と貫通孔18(放熱体17)との間、の第1のベース体13の上面に配置されており、例えばAuSnなどの低融点の接合材9によって固定されている。
なお、図8Aに模式的に示すように、各々が四角形の板体である2枚の第2のベース体42を用意し、これらを、入力端子部221と貫通孔18(放熱体17)との間、および出力端子部222と貫通孔18(放熱体17)との間、に配置してもよい。また、図8Bに模式的に示すように、外形および内形が共に四角形であるリング状の1枚の板体である第2のベース体42´を用意し、これを、入力端子部221と貫通孔18(放熱体17)との間、および出力端子部222と貫通孔18(放熱体17)との間、に配置してもよい。しかし、図8Bのようにリング状の第2のベース体42´を適用すると、第2のベース体42´が貫通孔18の全周を囲うため、高周波半導体装置40が大きくなる。したがって、図8Aに示すように、2枚の第2のベース体42を適用する方が好ましい。
このような第2のベース体42(42´)も、第1のベース体13と同様に、枠体14の熱膨張率に近似する熱膨張率を有し、かつ放熱体17より硬い、導電性材料によって構成されている。したがって、例えば、第2のベース体42(42´)は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、銅タングステン(CuW)、銅モリブデン(CuMo)、またはFe、Ni、Coによって構成される合金、のいずれかによって構成されている。
第2のベース体42(42´)は、第1のベース体13と同一材料によって構成されることが好ましい。両者を同一材料によって構成することにより、両者の熱膨張率を一致させることができるため、熱膨張率差に起因して第1のベース体13と第2のベース体42(42´)との間に応力が発生することを抑制することができる。
そして、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)は、以上に説明した第2のベース体42(42´)の上面において、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように配置され、例えばAuSnなどの低融点の接合材8によって固定されている。
このように高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)は、第2のベース体42(42´)の上面に配置される。したがって、放熱体17の上面の第1のベース体13の上面に対する「所定の突出量L2」を、「所定の突出量L1」と同様に定義すると、「所定の突出量L2」の値は、L2≒L1+(第2のベース体42(42´)の厚さ)となる。
次に、上述した第2の実施形態に係る高周波半導体装置40の製造方法について、図9Aおよび図9Bを参照するとともに、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10の製造方法の説明で用いた図5A〜図5Hを適宜参照して説明する。図9Aおよび図9Bはそれぞれ、第2の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図7に対応する断面図である。
まず、図5A〜図5Dに示される方法と同様にして第1のベース体13の貫通孔18内に放熱体17を配置した後、貫通孔18の側壁と放熱体17との間に接合層19を注入して放熱体17を第1のベース体13に固定する。接合層19は、少なくとも接合層19の上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように形成される。
このようにして放熱体17を第1のベース体13に固定した後、図5Eに示す工程と同様に、放熱体17を含む第1のベース体13の下面全体を研磨することにより、少なくとも第1のベース体13の下面から下方に突出する放熱体17を除去する。
この後、図9Aに示すように、第1のベース体13の上面の所定位置に第2のベース体42(42´)を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材9によって固定する。第2のベース体42(42´)は、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように配置され、固定される。このように第2のベース体42(42´)を配置することにより、第2のベース体42(42´)と接合層19の上端との間には、微小空間MSが形成される。この微小空間MSは、接合材9によって固定する際に、接合材9によってほぼ埋められてもよい。
このように第2のベース体42(42´)を設けた後、図9Bに示すように、放熱体17の上面に複数個の高周波半導体チップ12を並列に配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。さらに、放熱体17の上面に複数個のキャパシタチップ20を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。
また、第2のベース体42(42´)の上面に高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材8によって固定する。
この工程において、放熱体17は、第1のベース体13の上面から上方に突出しているため、比較的薄いキャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、比較的厚い高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に近づけることができる。放熱体17の突出量を調整することにより、キャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に概ね一致させることもできる。
次に、図5Gに示す方法と同様にして、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)とキャパシタチップ20とを、第1の接続導体281、282によって接続し、分岐回路211と入力端子部221の線路241とを、第2の接続導体291によって接続し、合成回路212と出力端子部222の線路242とを、第2の接続導体292によって接続する。さらに、高周波半導体チップ12とキャパシタチップ20とをそれぞれ、第3の接続導体301、302によって接続する。第1〜第3の接続導体281、282、291、292、301、302は例えば金ワイヤーであって、各部分の接続はワイヤーボンディング法によって実行される。
最後に、図5Hに示す方法と同様に、枠体14の上面に蓋体15を配置して固定することによって密閉空間Sが形成され、複数個の高周波半導体チップ12等が密閉空間S内に配置された、図7に示される第2の実施形態に係る高周波半導体装置40を製造することができる。
以上に説明した第2の実施形態に係る高周波半導体装置40および高周波半導体装置40の製造方法においても、少なくとも放熱体17より硬く、かつ枠体14の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって、第1のベース体13が構成されている。したがって、第1のベース体13に反りが発生することを抑制することができる。
また、第2の実施形態に係る高周波半導体装置40および高周波半導体装置40の製造方法においても、放熱体17の上面は、第1のベース体13の上面に対して突出している。したがって、第1のベース体13上に設けられた分岐回路211の上面と、放熱体17の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができ、同様に、第1のベース体13上に設けられた合成回路212の上面と、放熱体17の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができる。このように、第1のベース体13に実装された各部品(キャパシタチップ20、高周波半導体チップ12、分岐回路211、合成回路212)に形成された電極や線路間の高低差を小さくすることができるため、第1の接続導体281、282の長さを短くすることができる。
また、第2の実施形態に係る高周波半導体装置40および高周波半導体装置40の製造方法においても、第1のベース体13に貫通孔18を設け、貫通孔18内に熱伝導率が高い材料によって構成される放熱体17を設けている。そして、このような放熱体17の上面に、発熱素子である高周波半導体チップ12が配置される。したがって、良好な放熱性を維持することもできる。
また、第2の実施形態に係る高周波半導体装置40および高周波半導体装置40の製造方法においても、接合層19を、その上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように設けている。したがって、第2のベース体42(42´)および高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように配置することができる。この結果、第1の接続導体281、282の長さをさらに短くすることができる。
さらに、第2の実施形態に係る高周波半導体装置40および高周波半導体装置40の製造方法によれば、第1のベース体13の上面に第2のベース体42(42´)が設けられており、第2のベース体42(42´)の上面に高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を配置している。したがって、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置を、端子部22の線路241、242の位置に近づけることができる。このように、第1のベース体13に実装された各部品(分岐回路211、合成回路212、入力端子部221、出力端子部222)に形成された線路間の高低差を小さくすることができるため、両者を接続する第2の接続導体291、292の長さを短くすることができる。その結果、第2の接続導体291、292のインダクタンスを小さくすることができる。以下に、この効果について説明する。
端子部22の線路241、242に必要な大きさの電流や信号を流すためにその線路幅を0.9mm程度とすると、インピーダンスを50Ωに設定する場合、第1の誘電体ブロック231、232の厚さを、およそ0.900mm程度にする必要がある。また、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の配線(分岐配線211bおよび合成配線212b)のインピーダンスにするために、この回路21を構成する誘電体基板211a、212aの厚さは、およそ0.254mm程度になっている。この結果、第1の実施形態における端子部22の線路241、242の高さ方向における位置と、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の配線(分岐配線211bおよび合成配線212b)の高さ方向における位置と、は大きく相違している。したがって、これらを接続する第2の接続導体291、292は長くなり、これによるインダクタンスの増加が、高周波半導体装置の特性を劣化させる要因の一つになっている。
しかしながら、本実施形態においては、上述したように、第2のベース体42(42´)を用いて高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置を、端子部22の線路241、242の位置に近づけている。したがって、上記課題が解決され、第2の接続導体291、292の長さを短くすることができる。
<第2の実施形態の変形例>
図10は、第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置を示す、図7に対応する断面図である。図10に示すように、変形例に係る高周波半導体装置50において、高周波半導体用パッケージ51の第2のベース体42(42´)は、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触せず、放熱体17の側面から離間するように配置され、固定されてもよい。本変形例において、第2のベース体42(42´)は、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触しないように配置される。
貫通孔18の側壁および第2のベース体42(42´)の側壁と放熱体17との間に注入される接合層19は、少なくとも接合層19の上端が第2のベース体42(42´)の上面から上方にはみ出さないように形成される。
このように第2のベース体42(42´)を配置し、接合層19を形成した場合、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように配置された高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の接地用金属211c、212cと接合層19の上端との間に、微小空間MS´が形成される。この微小空間MS´は、高周波回路21を接合する際、AuSnなどの低融点の接合材8によって固定する際に接合材8によってほぼ埋められてもよい。
このような第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置50は、第2の実施形態に係る高周波半導体装置40とほぼ同様に製造することができる。以下に、図11Aおよび図11Bを参照するとともに、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10の製造方法の説明で用いた図5A〜図5Hを適宜参照して、第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置の製造方法について説明する。図11Aおよび図11Bはそれぞれ、第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図10に対応する断面図である。
まず、図5A〜図5Dに示される方法と同様にして第1のベース体13の貫通孔18内に放熱体17を配置し、さらにAuSnなどの低融点の接合材9を第1のベース体13との間に介在させて第2のベース体42(42´)を配置した後、貫通孔18の側壁および第2のベース体42(42´)の側壁と放熱体17との間に接合層19を注入して第2のベース体42(42´)および放熱体17を第1のベース体13に固定する。接合層19は、少なくとも接合層19の上端が第2のベース体42(42´)の上面から上方にはみ出さないように形成される。
このようにして放熱体17を第1のベース体13に固定した後、図5Eに示す工程と同様に、放熱体17を含む第1のベース体13の下面全体を研磨することにより、少なくとも第1のベース体13の下面から下方に突出する放熱体17を除去する。
なお、第2のベース体42(42´)は、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面から離間するように配置され、固定される。そして、この段階では、接合層19の上端上に、微小空間は形成されない。
このように第2のベース体42(42´)を設けた後、図11Bに示すように、放熱体17の上面に複数個の高周波半導体チップ12を並列に配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。さらに、放熱体17の上面に複数個のキャパシタチップ20を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。
また、第2のベース体42(42´)の上面に高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に高周波回路21が接触するように配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材8によって固定する。このように高周波回路21を配置することにより、高周波回路21の接地用金属211c、212cと接合層19の上端との間に、微小空間MS´が形成される。この微小空間MS´は、高周波回路21を接合する際、AuSnなどの低融点の接合材8によって固定する際に接合材8によってほぼ埋められてもよい。
この工程において、放熱体17は、第1のベース体13の上面から上方に突出しているため、比較的薄いキャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、比較的厚い高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に近づけることができる。放熱体17の突出量を調整することにより、キャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に概ね一致させることもできる。
次に、図5Gに示す方法と同様にして、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)とキャパシタチップ20とを、第1の接続導体281、282によって接続し、分岐回路211と入力端子部221の線路241とを、第2の接続導体291によって接続し、合成回路212と出力端子部222の線路242とを、第2の接続導体292によって接続する。さらに、高周波半導体チップ12とキャパシタチップ20とをそれぞれ、第3の接続導体301、302によって接続する。第1〜第3の接続導体281、282、291、292、301、302は例えば金ワイヤーであって、各部分の接続はワイヤーボンディング法によって実行される。
最後に、図5Hに示す方法と同様に、枠体14の上面に蓋体15を配置して固定することによって密閉空間Sが形成され、複数個の高周波半導体チップ12等が密閉空間S内に配置された、図10に示される第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置50を製造することができる。
以上に説明した第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置50および高周波半導体装置50の製造方法においても、少なくとも放熱体17より硬く、かつ枠体14の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって、第1のベース体13が構成されている。したがって、第1のベース体13に反りが発生することを抑制することができる。
また、第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置50および高周波半導体装置50の製造方法においても、放熱体17の上面は、第1のベース体13の上面に対して突出している。したがって、第1のベース体13上に設けられた分岐回路211の上面と、放熱体17の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができ、同様に、第1のベース体13上に設けられた合成回路212の上面と、放熱体17の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができる。このように、第1のベース体13に実装された各部品(キャパシタチップ20、高周波半導体チップ12、分岐回路211、合成回路212)に形成された電極や線路間の高低差を小さくすることができるため、第1の接続導体281、282の長さを短くすることができる。
また、第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置50および高周波半導体装置50の製造方法においても、第1のベース体13に貫通孔18を設け、貫通孔18内に熱伝導率が高い材料によって構成される放熱体17を設けている。そして、このような放熱体17の上面に、発熱素子である高周波半導体チップ12が配置される。したがって、良好な放熱性を維持することもできる。
また、第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置50および高周波半導体装置50の製造方法においても、接合層19を、その上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように設けている。したがって、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体17の側面に接触するように配置することができる。この結果、第1の接続導体281、282の長さをさらに短くすることができる。
また、第2の実施形態の変形例に係る高周波半導体装置50および高周波半導体装置50の製造方法においても、第1のベース体13の上面に第2のベース体42(42´)が設けられており、第2のベース体42(42´)の上面に高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を配置している。したがって、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置を、端子部22の線路241、242の位置に近づけることができる。このように、第1のベース体13に実装された各部品(分岐回路211、合成回路212、入力端子部221、出力端子部222)に形成された線路間の高低差を小さくすることができるため、両者を接続する第2の接続導体291、292の長さを短くすることができる。その結果、第2の接続導体291、292のインダクタンスを小さくすることができる。
<第3の実施形態>
図12は、第3の実施形態に係る高周波半導体装置を示す、図3に対応する断面図である。以下に、図12を参照して、第3の実施形態に係る高周波半導体装置について説明する。
第3の実施形態に係る高周波半導体装置60は、高周波半導体用パッケージ61の放熱体62が凸状である点において、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10と異なっている。また、放熱体62を第1のベース体13に固定するための接合層63の上端の位置が、第1のベース体13の上面の位置に概ね一致する点において、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10と異なっている。
放熱体62は、第1の実施形態に係る高周波半導体装置10の放熱体17と同様に、第1のベース体13より熱伝導率が高い導電性材料によって構成されている。しかしながら、この放熱体62は直方体ではなく、第1のベース体13の貫通孔18の形状に略一致した形状の第1部位621と、第1部位621上の一部に、第1のベース体13の上面から上方に突出するように配置された第2部位622と、によって構成された凸形状のブロック体である。
このような形状の放熱体62は、第2部位622の上面の位置が、第1のベース体13の上面から上方に所定の突出量L1だけ突出するとともに、第1部位621の上面の位置が第1のベース体13の上面によって構成される平面に略一致し、かつ下面の位置が、第1のベース体13の下面によって構成される平面に略一致するように、第1のベース体13の貫通孔18内に配置されている。さらに、放熱体62は、第1部位621が貫通孔18の側壁から離間するように、貫通孔18内に配置されている。
このような放熱体62は、放熱体62の第1部位621と貫通孔18の側壁との間に介在する接合層63によって、第1のベース体13に固定されている。接合層63は、その上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように設けられるとともに、下端が第1のベース体13の下面から下方にはみ出さないように設けられている。すなわち、接合層63は、貫通孔18の側壁と放熱体62の第1部位621との間のみに設けられている。本実施形態において、接合層63は、その上端の位置が第1のベース体13の上面の位置と略一致し、接合層63の上端が、後述する高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の接地用金属211c、212cに、AuSnなどの低融点の接合材8を介して接触するように設けられている。
このような高周波半導体装置60において、複数個の高周波半導体チップ12および複数個のキャパシタチップ20のそれぞれは、放熱体62の第2部位622の上面に固定されている。
また、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)は、貫通孔18(放熱体62)の周囲の第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面に配置されるとともに、放熱体62の第2部位622の側面に接触するように配置されている。そして、貫通孔18(放熱体62)の周囲の第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面に設けられた、AuSnなどの低融点の接合材8によって固定されている。
次に、上述した第3の実施形態に係る高周波半導体装置60の製造方法について、図13A〜図13Iを参照して説明する。図13A〜図13Iはそれぞれ、第3の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。
まず、図13Aに示すように、第1のベース体13の所定位置に、帯状に長い貫通孔18を形成する。図示は省略するが、貫通孔18の形成と同時に、ねじ溝16を形成してもよい。
次に、図13Bに示すように、貫通孔18内に、第1のベース体13より厚い直方体状の放熱体62´を配置する。放熱体62´は、貫通孔18の側壁から離間するように配置されるとともに、第1のベース体13の下面から下方に突出し、かつ第1のベース体13の上面から上方に突出するように配置される。配置された放熱体62´は、放熱体62´の上面の位置が、第1のベース体13の上面の位置から「所定の突出量L1」より少ないL1´だけ上方に突出していることが好ましい。
次に、図13Cに示すように、第1のベース体13に放熱体62´を固定する。放熱体62´は、貫通孔18の側壁と放熱体62´との間に、例えば銀ろう等の接合層63を注入することによって、第1のベース体13に固定される。次の工程において放熱体62´の一部を除去する工程と第1のベース体13の下面および放熱体17を除去する工程があるため、接合層63は、接合層63の上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出すように形成されてもよいし、第1、第2の実施形態において説明した方法のように、上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように形成されてもよい。同様に、接合層63は、下端が第1のベース体13の下面から下方にはみ出すように形成されてもよいし、第1のベース体13の下面から下方にはみ出さないように形成されてもよい。本実施形態において、接合層63は、図示するように、上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出し、かつ下端が第1のベース体13の下面から下方にはみ出すように形成される。
次に、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体62´の一部を除去することによって凸状に加工し、図13Dに示すように、凸状の放熱体62を形成する。加工された放熱体62は、貫通孔18の内部に配置された第1部位621と、第1部位621上の一部に、第1のベース体13の上面から上方に突出するように配置された第2部位622と、によって構成された凸状のブロック体になる。
この工程において、放熱体62´とともに、第1のベース体13の上面も略一様に除去される。したがって、図13Cに示す工程において、接合層63の上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出すように形成された場合であっても、放熱体62´の一部および第1のベース体13の上面を除去する工程において、第1のベース体13の上面からはみ出した接合層63も除去される。したがって、この工程を経ることにより、接合層63が第1のベース体13の上面から上方にはみ出すことが回避される。
なお、この工程において、放熱体62´とともに、第1のベース体13の上面も略一様に除去されるため、加工後の放熱体62の第2部位の上面は、第1のベース体13の上面から上方にL1(>L1´)だけ突出する。
次に、端子部22として、入力端子部221および出力端子部222をそれぞれ別途同時焼成することによって形成する。そして、図13Eに示すように、例えば銀ろうによって構成される接合材2によって、入力端子部221および出力端子部222を、第1のベース体13の上面に固定する。さらに、第1のベース体13の上面の所定位置(端子部22(入力端子部221および出力端子部222)が枠体14を貫通する位置)に枠体14を配置し、配置した枠体14を、例えば銀ろうによって構成される接合材6によって固定する。また、例えばこの工程において、枠体14の外部において露出する入力端子部221の線路241に、例えば銀ろうによって構成される接合材4を用いて入力用リード線261を固定し、枠体14の外部において露出する出力端子部222の線路242に、例えば銀ろうによって構成される接合材4を用いて出力用リード線262を固定する。
次に、図13Fに示すように、放熱体62のうち、第1のベース体13の下面から下方に突出する部分を除去する。この工程は、例えば第1のベース体13の下面から下方に突出する放熱体62を含む第1のベース体13の下面全体を研磨することにより実行することができる。
この工程を経ることにより、放熱体62の下面の位置を、第1のベース体13の下面によって構成される平面に概ね一致させることができる。すなわち、放熱体62の下面を含む第1のベース体13の下面を平坦にすることができる。
なお、図13Cに示す工程において、接合層63の下端が第1のベース体13の下面から下方にはみ出すように接合層63を形成した場合には、本工程において、放熱体62および接合層63を含む第1のベース体13の下面全体を研磨すればよい。
次に、図13Gに示すように、放熱体62の第2部位622の上面に複数個の高周波半導体チップ12を並列に配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。さらに、放熱体62の第2部位622の上面に複数個のキャパシタチップ20を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。
また、第1のベース体13の上面、および放熱体62の第1部位621の上面に、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、放熱体62の第2部位622の側面に高周波回路21が接触するように配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材8によって固定する。
この工程において、放熱体62の第2部位622の上面の位置は、第1のベース体13の上面から上方に突出しているため、比較的薄いキャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、比較的厚い高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に近づけることができる。放熱体62の第2部位622の突出量(第1部位621の上面の位置と第2部位622の上面の位置との差に相当する量)を調整することにより、キャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に概ね一致させることもできる。
次に、図13Hに示すように、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の高周波線路(分岐配線211bおよび合成配線212b)とキャパシタチップ20の上面電極(不図示)とを、第1の接続導体281、282によって接続するとともに、分岐回路211の分岐配線211bと入力端子部221の線路241と、および合成回路212の合成配線212bと出力端子部222の線路242と、をそれぞれ、第2の接続導体291、292によって接続する。さらに、高周波半導体チップ12とキャパシタチップ20とをそれぞれ、第3の接続導体301、302によって接続する。第1〜第3の接続導体281、282、291、292、301、302は例えば金ワイヤーであって、各部分の接続はワイヤーボンディング法によって実行される。
なお、図13Dに示す工程において、放熱体62の一部である第2部位622を、第1のベース体13の上面から上方に突出するように設けることにより、図13Gに示す工程において、キャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に近づけている。したがって、図13Hに示す工程において、キャパシタチップ20と高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)とを接続する第1の接続導体281、282の長さを短くすることができる。
次に、図13Iに示すように、枠体14の上面に蓋体15を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。これによって、密閉空間Sが形成され、複数個の高周波半導体チップ12等が密閉空間S内に配置された、図12に示される第3の実施形態に係る高周波半導体装置60を製造することができる。
以上に説明した第3の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、少なくとも放熱体62より硬く、かつ枠体14の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって、第1のベース体13が構成されている。したがって、第1のベース体13に反りが発生することを抑制することができる。
また、第3の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、放熱体62の一部である第2部位622の上面を、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面に対して突出させている。したがって、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面に設けられた分岐回路211の上面と、放熱体62の第2部位622の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができ、同様に、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面に設けられた合成回路212の上面と、放熱体62の第2部位622の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができる。このように、第1のベース体13に実装された各部品(キャパシタチップ20、高周波半導体チップ12、分岐回路211、合成回路212)に形成された電極や線路間の高低差を小さくすることができるため、第1の接続導体281、282の長さを短くすることができる。
また、第3の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、第1のベース体13に貫通孔18を設け、貫通孔18内に熱伝導率が高い材料によって構成される放熱体62を設けている。そして、このような放熱体62の上面に、発熱素子である高周波半導体チップ12が配置される。したがって、良好な放熱性を維持することもできる。
また、第3の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、接合層63を、その上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように設けている。したがって、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体62の第2部位622の側面に接触するように配置することができる。この結果、第1の接続導体281、282の長さをさらに短くすることができる。
<第4の実施形態>
図14は、第4の実施形態に係る高周波半導体装置を示す、図3に対応する断面図である。以下に、図14を参照して、第4の実施形態に係る高周波半導体装置について説明する。
第4の実施形態に係る高周波半導体装置70は、高周波半導体用パッケージ71に、第2のベース体42(42´)が設けられている点において、第3の実施形態に係る高周波半導体装置60と異なっている。
第2のベース体42(42´)は、図8Aまたは図8Bに示される第2のベース体42(42´)と同様である。この第2のベース体42(42´)は、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面において、放熱体62の第2部位622の側面に接触するように設けられている。そして、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)は、第2のベース体42(42´)の上面において、第3の実施形態と同様に、放熱体62の第2部位622の側面に接触するように設けられている。
高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)は、第2のベース体42(42´)の上面に配置される。したがって、放熱体62の第2部位622の上面の、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面に対する「所定の突出量L2」を、「所定の突出量L1」と同様に定義すると、「所定の突出量L2」の値は、L2≒L1+(第2のベース体42(42´)の厚さ)となる。
次に、上述した第4の実施形態に係る高周波半導体装置70の製造方法について、図15Aおよび図15Bを参照するとともに、第3の実施形態に係る高周波半導体装置60の製造方法の説明で用いた図13A〜図13Iを適宜参照して説明する。図15Aおよび図15Bはそれぞれ、第4の実施形態に係る高周波半導体装置の製造方法を説明するための、図14に対応する断面図である。
図13A〜図13Dに示される方法と同様にして第1のベース体13の貫通孔18内に直方体状の放熱体62´を配置した後、貫通孔18の側壁と放熱体62´との間に接合層63を注入して放熱体62´を第1のベース体13に固定する。この後、放熱体62´を凸状に加工して、放熱体62を形成する。
凸状の放熱体62を形成した後、図13Eに示す工程と同様に、例えば銀ろうによって構成される接合材2によって端子部22(入力端子部221および出力端子部222)を第1のベース体13の上面に固定し、例えば銀ろうによって構成される接合材6によって枠体14を第1のベース体13の上面に固定する。また、例えば銀ろうによって構成される接合材4を用いて入力端子部221の線路241に入力用リード線261を固定し、例えば銀ろうによって構成される接合材4を用いて出力端子部222の線路242に出力用リード線262を固定する。この後、放熱体62のうち、第1のベース体13の下面から下方に突出する部分を除去する。
このようにして放熱体62を含む第1のベース体13の下面を平坦にした後、図15Aに示すように、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面に、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体62の第2部位622の側面に接触するように第2のベース体42(42´)を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材9によって固定する。
このように第2のベース体42(42´)を設けた後、図15Bに示すように、放熱体62の第2部位622の上面に複数個の高周波半導体チップ12を並列に配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。さらに、放熱体62の第2部位622の上面に複数個のキャパシタチップ20を配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材(不図示)によって固定する。
また、第2のベース体42(42´)の上面に高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体62の第2部位622の側面に高周波回路21が接触するように配置し、例えばAuSnなどの低融点の接合材8によって固定する。
この工程において、放熱体62の第2部位622の上面は、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面から上方に突出しているため、比較的薄いキャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、比較的厚い高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に近づけることができる。放熱体62の第2部位622の上面の、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面からの突出量を調整することにより、キャパシタチップ20や高周波半導体チップ12の上面の位置を、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置に概ね一致させることもできる。
次に、図13Hに示す方法と同様にして、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)とキャパシタチップ20とを、第1の接続導体281、282によって接続し、分岐回路211と入力端子部221の線路241とを、第2の接続導体291によって接続し、合成回路212と出力端子部222の線路242とを、第2の接続導体292によって接続する。さらに、高周波半導体チップ12とキャパシタチップ20とをそれぞれ、第3の接続導体301、302によって接続する。第1〜第3の接続導体281、282、291、292、301、302は例えば金ワイヤーであって、各部分の接続はワイヤーボンディング法によって実行される。
最後に、図13Iに示す方法と同様に、枠体14の上面に蓋体15を配置して固定することによって密閉空間Sが形成され、複数個の高周波半導体チップ12等が密閉空間S内に配置された、図14に示される第4の実施形態に係る高周波半導体装置60を製造することができる。
以上に説明した第4の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、少なくとも放熱体62より硬く、かつ枠体14の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって、第1のベース体13が構成されている。したがって、第1のベース体13に反りが発生することを抑制することができる。
また、第4の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、放熱体62の第2部位622の上面は、第1のベース体13の上面および放熱体62の第1部位621の上面に対して突出している。したがって、第1のベース体13上に設けられた分岐回路211の上面と、放熱体62の第2部位622の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができ、同様に、第1のベース体13上に設けられた合成回路212の上面と、放熱体62の第2部位622の上面に配置されたキャパシタチップ20および高周波半導体チップ12の上面と、の高さ方向における位置を互いに近づけることができる。このように、第1のベース体13に実装された各部品(キャパシタチップ20、高周波半導体チップ12、分岐回路211、合成回路212)に形成された電極や線路間の高低差を小さくすることができるため、第1の接続導体281、282の長さを短くすることができる。
また、第4の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、第1のベース体13に貫通孔18を設け、貫通孔18内に熱伝導率が高い材料によって構成される放熱体62を設けている。そして、このような放熱体62の上面に、発熱素子である高周波半導体チップ12が配置される。したがって、良好な放熱性を維持することもできる。
また、第4の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、接合層63を、その上端が第1のベース体13の上面から上方にはみ出さないように設けている。したがって、第2のベース体42(42´)および高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を、第1のベース体13の上面から上方に突出した放熱体62の第2部位622の側面に接触するように配置することができる。この結果、第1の接続導体281、282の長さをさらに短くすることができる。
さらに、第4の実施形態に係る高周波半導体装置60および高周波半導体装置60の製造方法においても、第1のベース体13の上面に第2のベース体42(42´)が設けられており、第2のベース体42(42´)の上面に高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)を配置している。したがって、高周波回路21(分岐回路211および合成回路212)の上面の位置を、端子部22の線路241、242の位置に近づけることができる。このように、第1のベース体13に実装された各部品(分岐回路211、合成回路212、入力端子部221、出力端子部222)に形成された線路間の高低差を小さくすることができるため、両者を接続する第2の接続導体291、292の長さを短くすることができる。その結果、第2の接続導体291、292のインダクタンスを小さくすることができる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2、4、6、8、9・・・接合材
10、40、50、60、70・・・高周波半導体装置
11、41、51、61、71・・・高周波半導体用パッケージ
12・・・高周波半導体チップ
13・・・第1のベース体
14・・・枠体
15・・・蓋体
16・・・ねじ溝
17・・・放熱体
18・・・貫通孔
19、63・・・接合層
20・・・キャパシタチップ
21・・・高周波回路
211・・・分岐回路
211a・・・誘電体基板
211b・・・分岐配線
211c・・・接地用金属
212・・・合成回路
212a・・・誘電体基板
212b・・・合成配線
212c・・・接地用金属
22・・・端子部
221・・・入力端子部
222・・・出力端子部
231、232・・・第1の誘電体ブロック
241、242・・・線路
251、252・・・第2の誘電体ブロック
26・・・リード線
261・・・入力用リード線
262・・・出力用リード線
27・・・凹部
281、282・・・第1の接続導体
291、292・・・第2の接続導体
301、302・・・第3の接続導体
42、42´・・・第2のベース体
62、62´・・・放熱体
621・・・第1部位
622・・・第2部位
1013・・・第1のベース体
1017・・・放熱体
1019・・・接合層
1020・・・キャパシタチップ
1021・・・高周波回路
1211・・・分岐回路
1212・・・合成回路
1281、1282・・・第1の接続導体

Claims (14)

  1. 貫通孔を有する第1のベース体と、
    前記貫通孔内に、前記貫通孔の側壁から離間するように配置されるとともに、前記第1のベース体の上面から突出するように設けられた放熱体と、
    前記貫通孔の側壁と前記放熱体との間に設けられた接合層と、
    前記放熱体の上面に配置された高周波半導体チップと、
    誘電体基板、前記誘電体基板の上面に設けられた高周波線路、および前記誘電体基板の下面全面に設けられた接地用金属、によって構成され、前記第1のベース体上に、前記第1のベース体の上面から突出した前記放熱体の側面に接触するように配置された高周波回路と、
    前記高周波半導体チップと前記高周波回路の前記高周波線路とを電気的に接続する第1の接続導体と、
    前記第1のベース体の上面に、前記高周波半導体チップおよび前記高周波回路を囲うように設けられた枠体と、
    を具備し、
    前記第1のベース体は、前記放熱体より硬く、かつ前記枠体の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって構成されることを特徴とする高周波半導体装置。
  2. 前記接合層は、前記接合層の上端が前記第1のベース体の上面より下方に配置されるように設けられることを特徴とする請求項1に記載の高周波半導体装置。
  3. 前記接合層の上端と前記高周波回路の前記接地用金属との間の空間は、前記高周波回路を固定する接合材によって埋められていることを特徴とする請求項2に記載の高周波半導体装置。
  4. 前記第1のベース体の上面に、前記枠体を貫通するように設けられた端子部と、
    前記高周波半導体チップと前記端子部との間の前記第1のベース体の上面に設けられ、前記高周波回路を上面に備える第2のベース体と、
    をさらに具備し、
    前記端子部は、前記枠体を貫通するように設けられた誘電体ブロックと、
    前記誘電体ブロックの上面に、前記枠体を貫通するように設けられ、第2の接続導体によって前記高周波回路の前記高周波線路に接続される線路と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の高周波半導体装置。
  5. 前記接合層は、前記接合層の上端と前記高周波回路の前記接地用金属との間に空間が形成されるように設けられることを特徴とする請求項4に記載の高周波半導体装置。
  6. 前記空間は、前記高周波回路を固定する接合材または前記第2のベース体を固定する接合材によって埋められていることを特徴とする請求項5に記載の高周波半導体装置。
  7. 前記放熱体は、前記貫通孔内に、前記貫通孔の側壁から離間するように配置された第1部位、および前記第1部位上の一部に、前記第1のベース体の上面から突出するように設けられた第2部位、によって構成される凸状のブロック体であり、
    前記高周波半導体チップは、前記放熱体の前記第2部位の上面に配置されており、
    前記高周波回路は、前記放熱体の周囲の前記第1のベース体上に、前記放熱体の前記第2部位の側面に接触するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の高周波半導体装置。
  8. 前記第1のベース体の上面に、前記枠体を貫通するように設けられた端子部と、
    前記高周波半導体チップと前記端子部との間の前記第1のベース体の上面に設けられ、前記高周波回路を上面に備える第2のベース体と、
    をさらに具備し、
    前記端子部は、前記枠体を貫通するように設けられた誘電体ブロックと、
    前記誘電体ブロックの上面に、前記枠体を貫通するように設けられ、第2の接続導体によって前記高周波回路の前記高周波線路に接続される線路と、
    を具備することを特徴とする請求項7に記載の高周波半導体装置。
  9. 貫通孔を有する第1のベース体の前記貫通孔内に、前記第1のベース体より厚い放熱体を、前記貫通孔の側壁から離間するとともに、前記第1のベース体の上面および下面から突出するように配置し、
    前記貫通孔の側壁と前記放熱体との間に、前記第1のベース体の上面から上方にはみ出さないように接合層を形成し、
    前記放熱体の周囲の前記第1のベース体の上面に枠体を形成し、
    前記第1のベース体の下面から突出する前記放熱体を除去し、
    前記放熱体の上面に高周波半導体チップを配置し、
    誘電体基板、前記誘電体基板の上面に設けられた高周波線路、および前記誘電体基板の下面全面に設けられた接地用金属、によって構成された高周波回路を、前記第1のベース体上に、前記第1のベース体の上面から突出した前記放熱体の側面に接触するように配置し、
    前記高周波半導体チップと前記高周波回路の前記高周波線路とを、第1の接続導体によって電気的に接続する高周波半導体装置の製造方法であって、
    前記第1のベース体は、前記放熱体より硬く、かつ前記枠体の熱膨張率に近似する熱膨張率を有する材料によって構成されることを特徴とする高周波半導体装置の製造方法。
  10. 前記接合層を、前記接合層の上端が前記第1のベース体の上面より下方に配置されるように形成することを特徴とする請求項9に記載の高周波半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1のベース体の上面に、誘電体ブロックおよび前記誘電体ブロックの上面に設けられた線路、によって構成される端子部を形成し、
    前記高周波半導体チップと前記端子部との間の前記第1のベース体の上面に第2のベース体を形成し、
    前記端子部の前記線路と、前記第2のベース体上に形成された前記高周波回路の前記高周波線路と、を第2の接続導体によって接続することを特徴とする請求項9に記載の高周波半導体装置の製造方法。
  12. 前記接合層を、前記接合層の上端と前記高周波回路の前記接地用金属との間に空間が設けられるように形成することを特徴とする請求項11に記載の高周波半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1のベース体の上面から突出する前記放熱体の一部を除去することによって、前記放熱体を凸状に加工するとともに、前記接合層を前記第1のベース体の上面から上方にはみ出さないように形成することを特徴とする請求項9に記載の高周波半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1のベース体の上面に、誘電体ブロックおよび前記誘電体ブロックの上面に設けられた線路、によって構成される端子部を形成し、
    前記高周波半導体チップと前記端子部との間の前記第1のベース体の上面に第2のベース体を形成し、
    前記端子部の前記線路と、前記第2のベース体上に形成された前記高周波回路の前記高周波線路と、を第2の接続導体によって接続することを特徴とする請求項13に記載の高周波半導体装置の製造方法。
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JP2018073948A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 京セラ株式会社 半導体パッケージおよび半導体装置

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