JP2017045175A - 自動取引装置および外貨両替システム - Google Patents
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Abstract
Description
このような場合、窓口で両替を行おうとすると、外貨両替に用いる申込書の書式に従って、両替しようとする外貨の総額やその金種別の内訳枚数、外貨総額に店内に表示されている両替レートを乗じた日本円の支払額等の記載事項や氏名を記入することが必要になり、申込書の記載に時間を要するという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、外貨両替における手続きの簡素化を図る手段を提供することを目的とする。
本実施例の銀行等の金融機関の支店やコンビニエンスストア等の店舗には、図1に示すように、自動取引装置としての外貨両替機能を有する現金自動預払機である外貨両替ATM1と、管理サーバ2と、窓口端末3等が設置されている。
管理サーバ2は、店内ネットワーク4を介して外貨両替ATM1および窓口端末3に接続すると共に、通信回線7を介して両替レート配信サーバ6に接続しており、図2に示す構成を備えている。
記憶部2bは、サーバ制御部2aが実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよびサーバ制御部2aによる処理結果等を格納する機能等を有しており、両替レート格納部2cが予め形成されている。
両替レート配信サーバ6は、定期的または随時に設定された手数料を含む両替レートを、各店舗の管理サーバ2へ配信する機能等を有している。
外貨両替ATM1の制御部11は、通信回線7を介して図示しないホストコンピュータに接続すると共に、店内ネットワーク4を介して管理サーバ2と接続しており、外貨両替ATM1内の各部を制御して、外貨両替取引を含む取引処理等を実行する機能等を有している。
操作表示部13は、外貨両替ATM1の前面に設けられ、LCD等の表示画面とタッチパネル等の入力手段等を備えており、表示画面に取引選択画面や各種の入力画面等を表示する機能を有すると共に、入力手段により顧客からの入力を受付ける機能を有している。
カード取扱部14は、カード挿入口から挿入された顧客のキャッシュカードやクレジットカード等の取引カードの磁気ストライプやICチップ等に記録されている顧客の口座情報等のカード情報を読み書きする機能等を有している。
また、本実施例の申込情報は、申込情報を暗号化した、いわゆる1次元コードまたは2次元コード等のバーコード(本実施例では、2次元コードであるQR(Quick Response)コード(株式会社デンソーの登録商標、JIS X 0510−2004))によって、レシート用紙に印刷される。
通帳取扱部16は、通帳挿入口から挿入された顧客の通帳の磁気ストライプやICチップ等に記録されている通帳情報を読み書きする機能を有すると共に、取引内容等を顧客の通帳に記帳する機能等を有している。
なお、本実施例の紙幣入出金口17aは、後述する外国紙幣を集積する外貨出金口としても機能する。
外貨出金部19は、外貨両替取引時に、外貨収納庫21(図3参照)から両替のための外国紙幣を外貨搬送路22に繰出して外貨鑑別部23へ搬送し、外貨鑑別部23で金種等の鑑別および計数して紙幣入出金口17aに集積し、集積した外国紙幣を顧客に引渡す機能を有している。
窓口端末3は、両替窓口8に設置され、両替窓口8の窓口係員が操作する端末装置であって、図4に示す構成を備えている。
窓口端末3の制御部31は、店内ネットワーク4を介して管理サーバ2と接続しており、窓口端末3内の各部を制御して、両替窓口8による外貨両替取引における窓口係員との日本円の入出金取引処理等を実行する機能等を有している。
表示部33は、LCD等の表示画面を備えており、窓口係員が行う業務の業務選択画面や各種の入力画面等を表示する機能を有している。
入力部34は、文字キーやテンキー、国内外で流通する紙幣の単位キー、「確認」キー等の各種の入力キーを備えており、窓口係員が両替窓口8での外貨両替取引のための各種の情報等を入力する。
画像情報読取部36は、CCD(Charge Coupled Device)からなるラインセンサを有するスキャナ等を備えており、セットされた申込書類等に印刷された文字情報を読取って文字データ等に変換する機能、セットされた申込書類等に印刷されたバーコードの画像を読取り、その画像を解読してバーコードに含まれる申込情報を読出す機能等を有している。
硬貨入出金部38は、入金取引時等に窓口係員が投入した硬貨を受入れ、これを鑑別および計数して収納庫に収納し、出金取引時等に収納庫から硬貨を繰出し、これを計数して窓口係員に引渡す機能を有している。
また、記憶部2bには、外貨種別(ドル、ユーロ等)毎に配信された最新の両替レートを外貨種別毎に格納する格納エリアからなる 両替レート格納部2cが、予め形成されている。
金融機関の店舗の係員が、始業時等に管理サーバ2へ電源を投入すると、管理サーバ2の記憶部2bに格納されている管理処理プログラムが自動的に起動される。
また、金融機関の店舗の係員が、始業時等に外貨両替ATM1へ電源を投入すると、外貨両替ATM1の記憶部12に格納されている業務処理プログラムが自動的に起動される。
S2:初期画面を表示した制御部11は、その時計機能により、記憶部12に格納されている待機判定時間(本実施例では、3分程度)の経過を待って待機しており、待機判定時間が経過した時にステップS3へ移行する。待機判定時間が経過していない場合はステップS4へ移行する。
S4:制御部11は、外貨両替ATM1内の各部を確認して外貨両替処理実行の可否を判定し、障害等の発生により以下で説明する常時の処理動作が不可の場合は、外貨両替ATM1による外貨の両替ができないと判定してステップS5へ移行する。常時の処理動作が可能の場合はステップS9へ移行する。
S6:レシート発行部15による印刷動作が不可と判定した制御部11は、操作表示部13の表示画面に、外貨の取扱ができない旨の文言を表示した外貨取扱中止画面を表示して、外貨両替ATM1の運用を停止させ、保守員によるレシート発行部15等の復旧を待って待機する。
S8:稼働状態を「縮退中」に書替えた制御部11は、操作表示部13の表示画面に表示している初期画面を、図8に示す外貨種別選択縮退画面に差替えて表示しステップS9へ移行する。
なお、後述する縮退時処理中は(図7参照)、初期画面に替えて外貨種別選択縮退画面が表示され、ステップS2はスキップされる。
顧客検知信号が出力されていない場合、つまり顧客退去信号が出力されている場合は、ステップS1へ戻り、操作表示部13の表示画面に初期画面(縮退時処理中は、外貨種別選択縮退画面)を表示しながら、ステップS2による待機判定時間の経過待ち状態での待機、ステップS4による外貨両替ATM1内の各部の確認、ステップS9による顧客待ち状態での待機を継続する。
稼働状態が「縮退中」の場合は、外貨両替ATM1の縮退時における縮退時処理を実行するために、結合子Aを介して図7のステップSA1へ移行する。
S11:稼働状態が「縮退中」でないことを認識した制御部11は、記憶部12の稼働状態格納エリアの稼働状態を「稼働中」に書替えてステップS12へ移行する。
取引選択画面には、取引選択ボタンの押下を促す旨の文言と、出金取引のための「お引き出し」ボタン、入金取引のための「お預け入れ」ボタン、振込取引のための「お振り込み」ボタン、口座残高を照会する残高照会取引のための「残高照会」ボタン、通帳に未記入の取引データを記帳する通帳記帳取引のための「通帳記帳」ボタン、日本円を外貨に両替する外貨両替取引を行うための「外貨両替」ボタン等の取引を選択するための取引選択ボタンが表示されている。
S13:顧客が選択した取引を操作表示部13の入力手段により認識した制御部11は、認識した取引が外貨両替取引の場合はステップS15へ移行する。認識した取引が、外貨両替取引以外の通常取引の場合はステップS14へ移行する。
S14:顧客が選択した取引を通常取引と認識した制御部11は、入金取引や出金取引等の通常取引の取引処理を実行する。
通常取引の取引処理の実行を終えた制御部11は、その取引処理を終了させステップS1へ戻り、操作表示部13の表示画面に初期画面を表示しながら、ステップS2による待機判定時間の経過待ち状態での待機、ステップS4による外貨両替ATM1内の各部の確認、ステップS9による顧客待ち状態での待機を継続する。
外貨種別選択画面には、外貨種別の選択を促す旨の文言、外貨種別毎の選択ボタン、および外貨種別毎に、外貨両替ATM1による両替の可否を表す文言からなる両替可否情報等が表示される。
顧客は、日本円をドルに両替する場合は「ドル」ボタンを、ユーロに両替する場合は「ユーロ」ボタンを押下する。
そして、制御部11は、外貨種別の選択ボタンの押下を操作表示部13の入力手段により認識したときに、結合子Bを介して図6のステップS16へ移行する。
押下された選択ボタンが「ユーロ」ボタンであることにより、選択された外貨種別が、外貨両替ATM1に収納されていないユーロと認識した場合は、両替窓口8における外貨両替取引に用いる申込書類を作成するためにステップS25へ移行する。
出金外貨内訳入力画面には、選択した外貨種別(本ステップではドル)の内訳枚数の入力を促す旨の文言、選択された外貨種別の金種別の選択ボタン、および金種別に出金する内訳枚数の入力欄、内訳枚数を入力するためのテンキー、入力の間違いを訂正するための「訂正」ボタン、入力の終了を指示するための「確認」ボタン等が表示される。
本実施例では、出金する金種として「10ドル」と「100ドル」が表示され、顧客は金種別の選択ボタンを押下しながらその入力欄にテンキーにより希望する内訳枚数を入力し、金種別の内訳枚数の入力を終えたときに「確認」ボタンを押下する。
入金額の算出を終えた制御部11は、操作表示部13の表示画面に、入金額に相当する日本の通貨の投入を促す旨の文言、算出した日本円の入金額等を表示し、紙幣入出金口17aおよび硬貨入出金口のシャッタを開放して顧客による通貨の投入を待って待機し、通貨が投入されたときにステップS20へ移行する。
S21:投入額の算出を終えた制御部11は、操作表示部13の表示画面に、投入額の確認を促す旨の文言、算出した投入額、表示された投入額の確定を指示する「確認」ボタン等を表示して、顧客による「確認」ボタンの押下を待って待機し、「確認」ボタンが押下されたときにステップS22へ移行する。
このとき、釣銭が必要な場合は、それぞれの収納庫から釣銭に相当する通貨を繰出し、鑑別および計数後に、紙幣入出金口17aおよび/もしくは硬貨入出金口に集積し、集積した入出金口のシャッタを開放して顧客に釣銭を返却する。
すなわち、制御部11は、上記ステップS17で内訳枚数が入力された金種の外国紙幣(本ステップではドル)を収納した外貨出金部19の外貨収納庫21から、外国紙幣を外貨搬送路22へ繰出して外貨鑑別部23へ搬送し、外貨鑑別部23で鑑別した金種を基に金種別の枚数を計数しながら紙幣入出金口17aに集積し、集積枚数が金種別の内訳枚数に達したときに、紙幣入出金口17aのシャッタを開放する。
そして、制御部11は、紙幣入出金口17aに集積した外国紙幣や明細票の顧客による受取りを待って待機する。
両替外貨内訳入力画面には、選択した外貨種別(本ステップではユーロ)の内訳枚数の入力を促す旨の文言、選択された外貨種別の金種別の選択ボタン、および金種別に両替する内訳枚数の入力欄、内訳枚数を入力するためのテンキー、入力の間違いを訂正するための「訂正」ボタン、入力の終了を指示するための「確認」ボタン等が表示される。
S26:「確認」ボタンの押下によりユーロの金種別内訳枚数の入力終了を認識した制御部11は、上記ステップS18と同様にして、選択された外貨種別(本ステップでは、ユーロ)に対する最新の両替レートを取得すると共に、その時計機能により認識した現在日時(年月日、時分秒を含む。)を両替レート取得日時として記憶部12に一時保存してステップS27へ移行する。
S28:支払額の算出を終えた制御部11は、ステップS26で一時保存した両替レート取得日時、取得した両替レート、ステップS27で算出した日本円の支払額、ステップS25で入力された外貨種別とその金種別の内訳枚数、ステップS29で発行する申込書類を両替窓口8に提出して、表示した支払額に相当する日本円と共に提出すれば、選択した外貨種別の外国紙幣を内訳枚数に分けて受取ることができる旨の文言等を表示した両替窓口誘導画面を表示してステップS29へ移行する。
すなわち、制御部11は、上記ステップ20で一時保存した両替レート取得日時、その時点で取得した両替レート、ステップS27で算出した外貨の総額と、それに相当する日本円の支払額、ステップS25で入力された外貨種別とその金種別の内訳枚数等からなる申込情報を生成し、生成した申込情報を暗号化してバーコードに変換したバーコード印刷データと、発行日付、入力された外貨種別とその金種別の内訳枚数、日本円の支払額等からなる文字情報の印刷データをレシート発行部15に送って、バーコードや文字情報を印刷した、外貨両替のための申込書類を作成し、これをレシート発行口15aから排出して、顧客による申込書類の受取りを待って待機する。
このようにして、本実施例の外貨両替ATM1による外貨両替処理が実行される。
窓口係員は、表示部33に表示された申込情報が、誤解読等がなく正常に解読されたことを確認すると共に、受取った日本円が表示された日本円の支払額以上であることを確認して、入力部34の「確認」キーを押下する。
窓口係員が、表示された投入額を顧客に確認して、入力部34の「確認」キーを押下すると、制御部31は、一時保留した通貨をそれぞれの収納庫に収納する。
窓口係員は、排出された申込書に顧客の署名を求め、顧客が申込書に署名すると、排出された明細票と共に、申込書類に印刷された外貨種別の外国紙幣を内訳枚数に分けて顧客に手渡す。このとき釣銭が排出されている場合は排出された釣銭を顧客に返却する。
このようにして、本実施例の外貨両替ATM1による外貨両替処理が実行される。
本実施例における縮退時処理は、紙幣入出金部17および硬貨入出金部18の収納庫の少なくとも一つが満杯状態であるために、投入された日本円の収納処理が実行できない場合、紙幣入出金部17や硬貨入出金部18の搬送路および外貨出金部19の外貨搬送路22のどこかでジャム等の搬送障害が発生した後の保守員による復旧作業の開始前であるために、日本円の入出金や外貨への両替ができない場合、外貨収納庫21の少なくとも一つの収納枚数が過少(空を含む)になって、顧客が要望する外貨に両替することができないと判定された場合等の、外貨両替ATM1によるその場での外貨の両替ができない場合に実行される。
本実施例の外貨種別選択縮退画面には、選択ボタンとして「ドル」と「ユーロ」が表示され、顧客は、両替窓口8で日本円をドルに両替する場合は「ドル」ボタンを押下し、ユーロに両替する場合は「ユーロ」ボタンを押下する。
両替外貨内訳入力画面には、選択した外貨種別の内訳枚数の入力を促す旨の文言、選択された外貨種別の金種別の選択ボタン、および金種別に両替する内訳枚数の入力欄、内訳枚数を入力するためのテンキー、入力の間違いを訂正するための「訂正」ボタン、入力の終了を指示するための「確認」ボタン等が表示される。
その後のステップSA3〜SA6の処理動作は、上記図5のステップS26〜S29の処理動作と同様であるので、その説明を省略する。
この場合に、顧客が「ドル」ボタンを押下したときは、ステップSA2において、ドルに対する両替レートが取得される。
このようにして、本実施例の外貨両替ATM1による外貨両替処理の縮退時処理が実行される。
また、外貨両替ATM1に収納されていない両替不可の外貨種別は、レシート発行部15から両替に用いる申込書類を発行するので、顧客がその申込書類を両替窓口8に提出すれば、所望の外貨種別の外国紙幣に容易に両替することができ、顧客による両替の申込書の記入時間と、両替窓口8での窓口担当者による申込書の確認時間を短縮して、外貨両替における窓口業務の効率化を図ることができると共に、外貨両替における手続きの簡素化を図ることができる。
本実施例の外貨両替ATM1の記憶部12には、上記実施例1と同様の、通常の取引処理プログラム、図5、図12を用いて説明する外貨両替処理を行う機能を有するアプリケーションプログラム等からなる業務処理プログラムが予め格納されており、制御部11が実行する業務処理プログラムのステップにより本実施例の外貨両替ATM1の各機能手段が形成される。
本実施例の管理サーバ2の記憶部2bには、上記実施例1と同様の、管理処理プログラムが予め格納されており、管理サーバ2が実行する管理処理プログラムのステップにより本実施例の管理サーバ2の各機能手段が形成される。
窓口端末3の記憶部32には、上記実施例1と同様の、端末業務処理プログラムが予め格納されており、制御部31が実行する端末業務処理プログラムのステップにより本実施例の窓口端末3の各機能手段が形成される。
両替レート配信サーバ6には、上記実施例1と同様の、両替レート配信処理プログラムが予めインストールされており、両替レート配信サーバ6が実行する両替レート配信処理プログラムのステップにより本実施例の両替レート配信サーバ6の各機能手段が形成される。
なお、以下の説明においては、図5に示すSで示すステップ名は、SBに読み替えて引用する。
また、ステップSB15において、外貨両替ATM1の制御部11は、外貨種別の選択ボタンの押下を操作表示部13の入力手段により認識したときに、結合子Cを介して図12のステップSB16へ移行する。
SB26:「確認」ボタンの押下によりユーロの金種別内訳枚数の入力終了を認識した制御部11は、上記実施例1のステップS18と同様にして、選択された外貨種別(本ステップではユーロ)に対する最新の両替レートを取得し、時計機能により認識した、両替レートを取得した現在日時を両替レート取得日時として記憶部12に一時保存してステップSB27へ移行する。
支払額の算出を終えた制御部11は、操作表示部13の表示画面に、支払額に相当する日本の通貨の投入を促す旨の文言、算出した日本円の支払額等を表示し、紙幣入出金口17aおよび硬貨入出金口を開放して顧客による通貨の投入を待って待機し、通貨が投入されたときにステップSB28へ移行する。
SB29:投入額の算出を終えた制御部11は、操作表示部13の表示画面に、投入額の確認を促す旨の文言、算出した投入額、表示された投入額の確定を指示する「確認」ボタン等を表示して、顧客による「確認」ボタンの押下を待って待機し、「確認」ボタンが押下されたときにステップSB30へ移行する。
このとき、釣銭が必要な場合は、それぞれの収納庫から釣銭に相当する通貨を繰出し、鑑別および計数後に、紙幣入出金口17aおよび/もしくは硬貨入出金口に集積し、集積した入出金口のシャッタを開放して顧客に釣銭を返却する。
SB32:両替窓口誘導画面を表示した制御部11は、制御部11は、両替窓口8での外貨両替取引に用いる申込書類の印刷処理を実行する。
これと並行して、制御部11は、レシート発行部15によって、発行日時や今回の外貨両替処理における外貨の総額や支払額等の取引情報を明細票に印刷してレシート発行口15aから排出する。
SB33:レシート発行口15aから排出した申込書類や明細票の顧客による受取りを待って待機していた制御部11は、顧客による申込書類や明細票の受取りを確認し、顧客検知センサ13aからの顧客退去信号を確認したときに、今回の外貨両替処理を終了させ、ステップSB1へ戻って、操作表示部13の表示画面に初期画面を表示しながら、ステップSB2による待機判定時間の経過待ち状態での待機、ステップSB4による外貨両替ATM1内の各部の確認、ステップSB9による顧客待ち状態での待機を継続する。
窓口係員の選択を認識した窓口端末3の制御部31は、画像情報読取部36によってセットされた申込書類の画像を読取り、これを解読して申込情報を読出し、読出した申込情報を表示部33に表示する。
「確認」キーの押下を認識した制御部31は、印刷部35によって、両替の申込書の書式に従った申込書を印刷して排出すると共に、取引日時や今回の外貨両替処理における外貨の総額や支払額等の取引情報を印刷した明細票を排出する。このとき、釣銭が必要な場合は、それぞれの収納庫から釣銭に相当する通貨を繰出して排出する。
このようにして、本実施例の外貨両替ATM1による外貨両替処理が実行される。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1の効果に加えて、外貨への両替を両替窓口8に誘導する場合に、両替窓口8で支払う支払額を、予め外貨両替ATM1で支払っておくので、両替窓口8では申込書類に記載された外国紙幣を顧客に手渡せば、両替を行うことができ、両替窓口8における応対時間を短縮することができる。
なお、上記実施例1の縮退時処理においては、外貨の収納枚数が過少と判定されたときに、外貨への両替は全て両替窓口8によって行うとして説明したが、日本円の入出金が可能な場合は、本実施例のように、両替に要する費用である入金額や支払額の入金を受付けるようにしてもよい。このようにすれば、外貨両替ATM1の運用効率の更なる向上を図ることができる。
本実施例の店舗には、図13に示すように、上記実施例1と同様の自動取引装置としての外貨両替ATM1、管理サーバ2、窓口端末3に加えて、通常の現金自動預払機である申込書類発行装置としてのATM40、申込書類作成カウンタ50に設けられた入力端末51、プリンタ52等が設置されている。
本実施例の外貨両替ATM1の構成およびその制御部11や記憶部12、レシート発行部15等の機能は、上記実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例の管理サーバ2の構成およびそのサーバ制御部2a、記憶部2bの機能は上記実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
なお、管理サーバ2の記憶部2bには、上記実施例1と同様の両替レート格納部2cに加えて、稼働状態格納部2d、申込情報格納部2eが予め形成されている。
本実施例の窓口端末3の構成およびその制御部31や記憶部32等の機能は、上記実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例の両替レート配信サーバ6の機能は、上記実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
本実施例のATM40は、顧客が操作して、顧客との間で外貨両替取引を含む現金による取引処理を自動で行う機能等を有しており、図14に示す構成を備えている。
記憶部42は、制御部41が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび制御部41による処理結果等が格納される。
操作表示部43は、ATM40の前面に設けられ、LCD等の表示画面とタッチパネル等の入力手段等を備えており、表示画面に取引選択画面や各種の入力画面等を表示する機能を有すると共に、入力手段により顧客からの入力を受付ける機能を有している。
書類印刷部としてのカード取扱部44は、カード挿入口から挿入された顧客のキャッシュカードやクレジットカード等の取引カードの磁気ストライプやICチップ等に記録されている顧客の口座情報等のカード情報を読み書きする機能を有すると共に、明細票に取引内容等を印刷してカード挿入口から発行する機能、および両替窓口8(図13参照)や外貨両替ATM1等における自国通貨(本実施例では、日本円)を外貨に両替するための書類としての申込書類を印刷してカード挿入口から発行する機能等を有している。
通帳取扱部46は、通帳挿入口から挿入された顧客の通帳の磁気ストライプやICチップ等に記録されている通帳情報を読み書きする機能を有すると共に、取引内容等を顧客の通帳に記帳する機能等を有している。
紙幣入出金部47は、入金取引時等に顧客が投入した紙幣を受入れ、これを鑑別および計数して収納庫に収納し、出金取引時等に収納庫から紙幣を繰出し、これを計数して顧客に引渡す機能を有している。
本実施例の入力端末51は、申込書類作成カウンタ50に設置された、タブレット型のコンピュータや、タッチパネル入力機能を有するパーソナルコンピュータ等の端末装置であって、店内ネットワーク4を介して管理サーバ2と接続すると共に、ケーブル等によりプリンタ52と直接接続している。
書類印刷部としてのプリンタ52は、外貨両替ATM1のレシート発行部15と同等の機能を有する印刷装置であって、入力端末51からの印刷指示に基づいて、両替窓口8や外貨両替ATM1等における外貨両替取引に用いる照会番号等の文字情報をレシート用紙の印刷した申込書類を発行する機能等を有している。
また、記憶部12には、当該外貨両替ATM1の機番、および上記実施例1と同様の待機判定時間(本実施例では、3分程度)が予め設定されて格納され、上記実施例1と同様の稼働状態格納エリアが、予め確保されている。
また、記憶部2bには、上記実施例1と同様の両替レート格納部2cに加えて、外貨両替ATM1の機番に対応させて稼働状態を更新しながら格納するための稼働状態格納部2d、照会番号に対応させて、ATM40や入力端末51から送信された申込情報を格納するための申込情報格納部2eが、予め形成されている。
両替レート配信サーバ6には、上記実施例1と同様の、両替レート配信処理プログラムが予めインストールされており、両替レート配信サーバ6が実行する両替レート配信処理プログラムのステップにより本実施例の両替レート配信サーバ6の各機能手段が形成される。
このように、本実施例のATM40は、通常の現金自動預払機に申込書類作成機能のみが追加されている。
なお、本実施例の各外貨両替ATM1のフロントパネル等の外部から視認可能な部位には、当該外貨両替ATM1の機番を表示した番号札が貼付等により取付けられている。
金融機関の店舗の係員が、始業時等に管理サーバ2へ電源を投入すると、管理サーバ2の記憶部2bに格納されている管理処理プログラムが自動的に起動される。
SC1:管理処理プログラムが起動すると、管理サーバ2のサーバ制御部2aは、各外貨両替ATM1から店内ネットワーク4を介して送信される稼働状態通知の受信を待って待機しており、稼働状態通知を受信したときにステップSC2へ移行する。稼働状態通知を受信していない場合はステップSC3へ移行する。
なお、本実施例の稼働状態通知は、稼働状態通知を送信した外貨両替ATM1の機番、その時の稼働状態(「稼働中」、「待機中」または「縮退中」)等で構成される。
SC4:外貨種別毎の両替レートを受信したサーバ制御部2aは、受信した両替レートを、記憶部2bの両替レート格納部2cの外貨種別毎の格納エリアにそれぞれ格納し、両替レートを更新してステップSC5へ移行する。
SC6:両替レート取得要求を受信したサーバ制御部2aは、受信した両替レート取得要求の外貨種別を基に、記憶部2bの両替レート格納部2cの外貨種別毎の格納エリアから、両替レート取得要求の外貨種別に該当する最新の両替レートを読出し、読出した両替レートを送信元の装置へ送信してステップSC7へ移行する。
SC8:申込情報を受信したサーバ制御部2aは、連続番号からなる照会番号を採番し、受信した申込情報に照会番号を付与してステップSC9へ移行する。
SC9:受信した申込情報に照会番号を付与したサーバ制御部2aは、受信した申込情報を、記憶部2bの申込情報格納部2eに、付与した照会番号に対応させて格納し、ステップSC10へ移行する。
SC11:稼働状態が「待機中」となっている外貨両替ATM1が存在し、送信元が外貨両替ATM1以外(「縮退中」の外貨両替ATM1を除く。)であることを認識したサーバ制御部2aは、「待機中」となっている外貨両替ATM1の機番を全て(一つの場合を含む。)読出してステップSC12へ移行する。
すなわち、サーバ制御部2aは、SC10から移行した場合は付与した照会番号を、SC11から移行した場合は、付与した照会番号とステップSC11で読出した全ての外貨両替ATM1の機番を含む照会番号通知を生成する。
そして、サーバ制御部2aは、生成した照会番号通知を送信元の装置へ送信してステップSC13へ移行する。
SC14:申込情報取得要求を受信したサーバ制御部2aは、受信した申込情報取得要求の照会番号を基に、記憶部2bの申込情報格納部2eから、申込情報取得要求の照会番号に該当する申込情報を読出し、読出した申込情報を送信元の装置へ送信してステップSC15へ移行する。
運用終了時刻に達していない場合は、ステップSC1へ戻り、ステップSC1による稼働状態通知の受信待ち状態での待機、ステップSC3による両替レートの受信待ち状態での待機、ステップSC5による両替レート取得要求の受信待ち状態での待機、ステップSC7による申込情報の受信待ち状態での待機、ステップSC13による申込情報取得要求の受信待ち状態での待機、ステップSC15による運用終了時刻の到来待ち状態での待機を継続する。
このようにして、本実施例の管理サーバ2による管理処理が実行される。
なお、以下の説明においては、図5に示すSで示すステップ名は、SDに読み替えて引用する。
本実施例のステップSD1〜SD14の処理動作は、上記実施例1のステップS1〜S14(図5)の処理動作と同様であるので、その説明を省略する。
また、ステップSD10において、記憶部12の稼働状態格納エリアの稼働状態が稼働状態が「縮退中」の場合は、外貨両替ATM1の縮退時における縮退時処理を実行するために、結合子Dを介して図17のステップSE1へ移行する。
外貨種別選択画面には、外貨種別の選択を促す旨の文言、外貨種別毎の選択ボタン、および外貨種別毎に、外貨両替ATM1による両替の可否を表す文言からなる両替可否情報等が表示される。
顧客は、日本円をドルに両替する場合は「ドル」ボタンを、申込書類によってドルに両替する場合は「申込書類」ボタンを、ユーロに両替する場合は「ユーロ」ボタンを押下する。
SD16(図16):顧客が押下した選択ボタンを認識した制御部11は、押下された選択ボタンが「申込書類」ボタンであることにより、選択された外貨種別が、外貨両替ATM1に収納されているドルであり、申込書類によるドルへの両替を行うことを認識した場合はステップSD34へ移行する。「申込書類」ボタン以外の選択ボタンが押下された場合はステップSD17へ移行する。
押下された選択ボタンが「ユーロ」ボタンであることにより、選択された外貨種別が、外貨両替ATM1に収納されていないユーロと認識した場合は、両替窓口8における外貨両替取引に用いる申込書類を作成するためにステップSD26へ移行する。
その後のステップSD18〜SD26の処理動作は、上記実施例1のステップS17〜S25(図6)の処理動作と同様であるので、その説明を省略する。
SD28:最新の両替レートを取得した外貨両替ATM1の制御部11は、入力された外貨の金種別の内訳枚数を基に両替する外貨の総額を算出し、これに取得した両替レートを乗じて、両替窓口8での両替に必要な費用として日本円の支払額を算出する。
SD31:照会番号を取得した制御部11は、一時保存した両替レート取得日時、取得した両替レート、算出した日本円の支払額、入力された外貨種別とその金種別の内訳枚数、ステップSD32で発行する照会番号が印刷された申込書類を両替窓口8に提出して、表示した支払額に相当する日本円と共に提出すれば、選択した外貨種別の外国紙幣を内訳枚数に分けて受取ることができる旨の文言等を表示した両替窓口誘導画面を表示してステップSD32へ移行する。
すなわち、制御部11は、発行日付、上記ステップSD30で取得した照会番号、入力された外貨種別とその金種別の内訳枚数、日本円の支払額等からなる文字情報の印刷データをレシート発行部15に送って、照会番号等の文字情報を印刷した、外貨両替のための申込書類を作成し、これをレシート発行口15aから排出して、顧客による申込書類の受取りを待って待機する。
照会番号入力画面には、ATM40、入力端末51または縮退時処理中の外貨両替ATM1から発行された外貨両替のための申込書類に印刷された照会番号の入力を促す旨の文言、照会番号の入力欄、照会番号を入力するためのテンキー、入力の間違いを訂正するための「訂正」ボタン、入力の終了を指示するための「確認」ボタン等が表示される。
顧客は、照会番号の入力欄にテンキーにより照会番号を入力し、入力を終えたときに「確認」ボタンを押下する。
このとき、顧客がATM40で申込書類の発行を受けていた場合は、両替に要する費用を予め支払った旨の文言(「支払済」等)が表示される。
顧客は、表示された申込情報の表示内容を確認し、確認を終えたときに「確認」ボタンを押下する。
取得した申込情報に、両替に要する費用を予め支払った旨の情報が含まれている場合は、両替に要する費用は支払済と判定してステップSD24へ移行し、ステップSD24による外貨両替処理、ステップSD25による外貨受取確認を行って、今回の外貨両替処理を終了させ、ステップSD1へ戻り、操作表示部13の表示画面に初期画面を表示しながら、ステップSD2による待機判定時間の経過待ち状態での待機、ステップSD4による外貨両替ATM1内の各部の確認、ステップSD9による顧客待ち状態での待機を継続する。
このようにして、本実施例の外貨両替ATM1による外貨両替処理が実行される。
以下に、図17に示すフローチャートを用い、SEで示すステップに従って本実施例の外貨両替ATM1による外貨両替処理の縮退時処理について説明する。
本実施例の外貨種別選択縮退画面には、選択ボタンとして「ドル」と「ユーロ」が表示され、顧客は、両替窓口8で日本円をドルに両替する場合は「ドル」ボタンを押下し、ユーロに両替する場合は「ユーロ」ボタンを押下する。
本実施例では、顧客は金種別の選択ボタンを押下しながらその入力欄にテンキーにより希望する内訳枚数を入力し、金種別の内訳枚数の入力を終えたときに「確認」ボタンを押下する。
この場合に、顧客が「ドル」ボタンを押下したときは、ステップSE3において、ドルに対する両替レートが取得される。
すなわち、制御部11は、ステップSE8から移行した場合は、発行日付、上記ステップSE6で取得した照会番号、入力された外貨種別とその金種別の内訳枚数、日本円の支払額等からなる、ステップSE9から移行した場合は、前記に加えて、ステップSE6で取得した「待機中」の外貨両替ATM1の全ての機番等からなる文字情報の印刷データをレシート発行部15に送って、照会番号等の文字情報を印刷した外貨両替のための申込書類を作成し、これをレシート発行口15aから排出して、顧客による申込書類の受取りを待って待機する。
SE11:顧客による申込書類の受取りを待って待機していた制御部11は、顧客による申込書類の受取りを確認し、顧客検知センサ13aからの顧客退去信号を確認したときに、今回の外貨両替処理を終了させ、ステップSD1へ戻り、操作表示部13の表示画面に、ステップSD8による外貨種別選択縮退画面を表示しながら、ステップSD9による顧客待ち状態での待機を継続する。
以下に、図19に示すフローチャートを用い、SFで示すステップに従って本実施例のATM40による申込書類作成処理について説明する。
本実施例のATM40は、ドルまたはユーロを両替窓口8または外貨両替ATM1で両替するための申込書類を作成して発行すると共に、両替に要する費用として支払額に相当する日本円の入金を受付ける申込書類作成処理を行う。
SF1:業務処理プログラムが起動すると、ATM40の制御部41は、操作表示部43の表示画面に「いらっしゃいませ。」等の来店に対する謝意を表す文言等を表示した初期画面を表示してステップSF2へ移行する。
顧客検知信号が出力されていない場合、つまり顧客退去信号が出力されている場合は、ステップSF1へ戻り、操作表示部43の表示画面に初期画面を表示しながら、ステップSF2による顧客待ち状態での待機を継続する。
取引選択画面には、取引選択ボタンの押下を促す旨の文言と、出金取引のための「お引き出し」ボタン、入金取引のための「お預け入れ」ボタン、振込取引のための「お振り込み」ボタン、口座残高を照会する残高照会取引のための「残高照会」ボタン、通帳に未記入の取引データを記帳する通帳記帳取引のための「通帳記帳」ボタン、日本円を外貨に両替する外貨両替取引を行うための申込書類を作成する外貨申込書類作成取引ための「外貨申込書類作成」ボタン等の取引を選択するための取引選択ボタンが表示されている。
SF4:顧客が選択した取引を操作表示部43の入力手段により認識した制御部41は、認識した取引が外貨申込書類作成取引の場合はステップSF6へ移行する。認識した取引が、外貨申込書類作成取引以外の通常取引の場合はステップSF5へ移行する。
なお、通常取引の場合の処理動作は、通常の現金自動預払機の処理動作と同様であるのでその説明を省略する。また、通常取引の処理動作の終了時には、カード取扱部44から当該取引の取引内容が印刷された明細票が発行される。
通常取引の取引処理の実行を終えた制御部41は、その取引処理を終了させステップSF1へ戻り、操作表示部43の表示画面に初期画面を表示しながら、ステップSF2による顧客待ち状態での待機を継続する。
外貨種別選択画面には、外貨種別の選択を促す旨の文言、外貨種別毎の選択ボタン、および後のステップSF18で発行される申込書類を用いて両替窓口8または外貨両替ATM1での両替が可能である旨の文言等が表示される。
SF7:顧客が選択ボタンを押下したことを認識した制御部41は、「ドル」ボタンが押下された場合は、ドルの金種別内訳枚数を入力するための両替外貨内訳入力画面(実施例1の図10と同様の画面)を、「ユーロ」ボタンが押下された場合は、ユーロの金種別内訳枚数を入力するための両替外貨内訳入力画面(実施例1の図11と同様の画面)を、操作表示部43の表示画面に表示する。
本実施例では、顧客は金種別の選択ボタンを押下しながらその入力欄にテンキーにより希望する内訳枚数を入力し、金種別の内訳枚数の入力を終えたときに「確認」ボタンを押下する。
そして、制御部41は、その時計機能により認識した、両替レートを取得した現在日時を両替レート取得日時として記憶部42に一時保存してステップSF9へ移行する。
支払額の算出を終えた制御部41は、操作表示部43の表示画面に、支払額に相当する日本の通貨の投入を促す旨の文言、算出した日本円の支払額等を表示し、紙幣入出金部47の紙幣入出金口および硬貨入出金部48の硬貨入出金口のシャッタを開放して顧客による通貨の投入を待って待機し、通貨が投入されたときにステップSF10へ移行する。
このとき、釣銭が必要な場合は、それぞれの収納庫から釣銭に相当する通貨を繰出し、鑑別および計数後に、紙幣入出金口および/もしくは硬貨入出金口に集積し、集積した入出金口のシャッタを開放して顧客に釣銭を返却する。
すなわち、制御部41は、ステップSF16から移行した場合は、発行日付、上記ステップSF14で取得した照会番号、入力された外貨種別とその金種別の内訳枚数、日本円の支払額、両替に要する費用を予め支払った旨の「支払済」等の文言等からなる、ステップSF17から移行した場合は、前記に加えて、ステップSF14で取得した「待機中」の外貨両替ATM1の全ての機番等からなる文字情報の印刷データをカード取扱部44に送って、照会番号等の文字情報を印刷した外貨両替のための申込書類を作成し、これをカード挿入口から排出する。
そして、制御部41は、申込書類や明細票の顧客による受取りを待って待機する。
一方、顧客は、発行された申込書類を、印刷された機番の外貨両替ATM1または両替窓口8へ持参して外貨への両替を行う。
本実施例の入力端末51は、顧客による、ドルまたはユーロの外貨両替のための申込書類の選択入力等を受付け、これを基に、プリンタ52へ印刷指示を送信して、両替窓口8または外貨両替ATM1で外貨に両替するための申込書類を作成して発行する申込書類発行処理を行う。
SG1:入力端末処理プログラムが起動すると、入力端末51は、その表示画面に「いらっしゃいませ。申込書類を作成する場合は画面にタッチしてください」等の来店に対する謝意を表す文言、入力操作の開始方法等を表示した待機画面を表示してステップSG2へ移行する。
指触信号が出力されていない場合、つまり顧客の申込書類作成意思を確認できない場合は、ステップSG1へ戻り、その表示画面に待機画面を表示しながら、ステップSG2による顧客待ち状態での待機を継続する。
外貨種別選択画面には、外貨種別の選択を促す旨の文言、外貨種別毎の選択ボタン、および後のステップSG12で発行される申込書類を用いて両替窓口8または外貨両替ATM1での両替が可能である旨の文言等が表示される。
本実施例の外貨種別選択画面には、選択ボタンとして「ドル」と「ユーロ」が表示され、顧客は、両替窓口8または外貨両替ATM1で日本円をドルに両替する場合は「ドル」ボタンを押下し、両替窓口8でユーロに両替する場合は「ユーロ」ボタンを押下する。
本実施例では、顧客は金種別の選択ボタンを押下しながらその入力欄にテンキーにより希望する内訳枚数を入力し、金種別の内訳枚数の入力を終えたときに「確認」ボタンを押下する。
SG6:最新の両替レートを取得した外貨両替ATM1の入力端末51は、入力された外貨の金種別の内訳枚数を基に両替する外貨の総額を算出し、これに取得した両替レートを乗じて、両替窓口8での両替に必要な費用として日本円の支払額を算出する。
すなわち、入力端末51は、ステップSG10から移行した場合は、発行日付、上記ステップSG8で取得した照会番号、入力された外貨種別とその金種別の内訳枚数、日本円の支払額等からなる、ステップSG11から移行した場合は、前記に加えて、ステップSG8で取得した「待機中」の外貨両替ATM1の全ての機番等からなる文字情報の印刷データを生成し、その印刷データを含む印刷指示をプリンタ52へ送信し、プリンタ52は、受信した印刷指示を基に、照会番号等の文字情報を印刷した外貨両替のための申込書類を印刷し、印刷した申込書類を排出する。
本実施例では、顧客はプリンタ52から排出された申込書類を受取って「確認」ボタンを押下する。
一方、顧客は、発行された申込書類を、印刷された機番の外貨両替ATM1または両替窓口8へ持参して外貨への両替を行う。
本実施例の両替窓口8では、顧客が提出した、外貨両替ATM1、縮退時処理中の外貨両替ATM1、ATM40、または入力端末51で発行された照会番号等に文字情報が印刷された申込書類を窓口係員(図13参照)に提出し、申込書類を受取った窓口係員は、窓口端末3を用いて、両替窓口8における外貨両替取引を行う。
両替窓口8の窓口係員が、始業時等に窓口端末3へ電源を投入すると、窓口端末3の記憶部32に格納されている端末業務処理プログラムが自動的に起動される。
SH2:「外貨両替」ボタンの押下により窓口係員が選択した業務を外貨両替取引と認識した制御部31は、画像情報読取部36によってセットされた申込書類に印刷された文字情報の画像を読取り、その画像から照会番号を読出し、これを文字データに変換してステップSH3へ移行する。
このとき、顧客がATM40で申込書類の発行を受けていた場合は、両替に要する費用を予め支払った旨の文言(「支払済」等)が表示される。
窓口係員は、表示された申込情報の表示内容を確認すると共に、表示された申込情報に両替に要する費用を予め支払った旨の情報が表示されていること、または受取った申込書類に「支払済」等の文言が印刷されていることを確認して、入力部34の「確認」キーを押下する。
取得した申込情報に、両替に要する費用を予め支払った旨の情報が含まれている場合は、両替に要する費用は支払済と判定してステップSH10へ移行する。
窓口係員は、表示された支払額を顧客に確認させて支払額に相当する日本円を受取り、受取った日本円が表示された日本円の支払額以上であることを確認して、入力部34の「確認」キーを押下する。
窓口係員は、表示された投入額を顧客に確認して、入力部34の「確認」キーを押下する。
SH9:「確認」キーの押下により投入額の確定を認識した制御部31は、一時保留した通貨をそれぞれの収納庫に収納する支払通貨収納処理を実行する。
このとき、釣銭が必要な場合は、それぞれの収納庫から釣銭に相当する通貨を繰出し、鑑別および計数後に、紙幣入出金口および/もしくは硬貨入出金口に集積し、集積した入出金口のシャッタを開放して窓口係員に釣銭を引渡す。
一方、窓口係員は、排出された申込書に顧客の署名を求め、顧客が申込書に署名すると、排出された明細票と共に、申込書類である申込書類に印刷された外貨種別の外国紙幣を内訳枚数に分けて顧客に手渡す。このとき釣銭が排出された場合は、排出された釣銭を顧客に返却する。
このようにして、本実施例の窓口端末3による端末業務処理が実行される。
また、本実施例では、プリンタ52は入力端末14に接続するとして説明したが、プリンタ52を入力端末51に内蔵するようにしてもよい。
このようにすれば、両替窓口8における申込書の印刷や顧客による署名時間を省略して、両替窓口8における応対時間を更に短縮することができる。
この場合には、申込書の偽造を防止するために、申込書の紙質を偽造が困難な特殊な紙質にするとよい。
このようにすれば、有効時間の間に両替レートが増減しても、申請書類に印刷した支払額のまま外貨への両替を行うことができ、両替窓口8における最新の両替レートの取得、支払額の通知に要する時間を省略して、外貨両替における窓口業務の効率化を図ることができると共に、外貨両替における手続きの簡素化を図ることができる。
更に、上記各実施例においては、外貨への両替に要する費用である入金額や支払額は、日本の通貨を外貨両替ATM1やATM40に投入して行うとして説明したが、外貨両替ATM1やATM40のカード取扱部に挿入した取引カード、または通帳取扱部に挿入した通帳によって両替に要する費用を入金するようにしてもよい。
更に、上記各実施例においては、レシート発行部15とカード取扱部14とは別に設けるとして説明したが、レシート発行部15をカード取扱部14に内蔵するようにしてもよい。この場合には、カード挿入口をレシート発行口15aとして機能させるようにするとよい。
更に、上記各実施例においては、自動取引装置は、外貨両替ATMであるとして説明したが、自動取引装置は前記に限らず、外貨両替専用の外貨両替機であってもよい。この場合には、カード取扱部や通帳取扱部は省略される。
2 管理サーバ
2a サーバ制御部
2b、12、32、42 記憶部
2c 両替レート格納部
2d 稼働状態格納部
2e 申込情報格納部
3 窓口端末
4 店内ネットワーク
6 両替レート配信サーバ
7 通信回線
8 両替窓口
11、31、41 制御部
13、43 操作表示部
13a、43a 顧客検知センサ
14、44 カード取扱部
15 レシート発行部
15a レシート発行口
16、46 通帳取扱部
17、37、47 紙幣入出金部
17a 紙幣入出金口
18、38,48 硬貨入出金部
19 外貨出金部
21 外貨収納庫
22 外貨搬送路
23 外貨鑑別部
33 表示部
34 入力部
35 印刷部
36 画像情報読取部
Claims (10)
- 表示画面と、入力手段を有する操作表示部と、
通貨の投入と排出を行う通貨投入排出口と、
取引情報をレシート用紙に印刷した明細票を発行する書類印刷部と、を備え、前記通貨投入排出口から投入された通貨を外貨に両替する自動取引装置において、
前記表示画面に、両替可否情報と共に両替する外貨種別を選択可能に表示し、
前記入力手段により両替不可の外貨種別が選択された場合は、前記書類印刷部によって、前記両替不可の外貨種別の外貨に両替するための書類を印刷して発行することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
前記両替不可の外貨種別が選択された場合に、前記通貨投入排出口から当該両替に要する金額の通貨を投入させることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1または請求項2に記載の自動取引装置において、
前記入力手段により両替可の外貨種別が選択された場合であって、外貨の両替ができないときは、前記書類印刷部によって、前記両替可の外貨種別の外貨に両替するための書類を印刷して発行することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の自動取引装置において、
前記書類は、外貨の両替に用いる申込情報を前記レシート用紙に印刷した申込書類であることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項4に記載の自動取引装置において、
前記申込書類に、前記申込情報をバーコードで印刷することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項4に記載の自動取引装置において、
前記申込書類に、前記申込情報を取得するための照会番号を印刷することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の自動取引装置において、
前記書類は、外貨の両替に用いる申込書であることを特徴とする自動取引装置。 - 管理サーバと、自動取引装置と、を接続した外貨両替システムにおいて、
前記管理サーバは、
通貨を外貨に両替するときの両替レートを格納する手段と、
前記自動取引装置へ、前記両替レートを送信する手段と、を備え、
前記自動取引装置は、
表示画面と、入力手段を有する操作表示部と、
通貨の投入と排出を行う通貨投入排出口と、
取引情報をレシート用紙に印刷した明細票を発行する書類印刷部と、
前記管理サーバから送信された前記両替レートを受信する手段と、
前記受信した両替レートを基に、当該両替に要する金額を算出する手段と、
前記通貨投入排出口から、前記両替に要する金額の通貨が投入されたときに、前記通貨を外貨に両替する手段と、
前記表示画面に、両替可否情報と共に両替する外貨種別を選択可能に表示する手段と、
前記入力手段により両替不可の外貨種別が選択された場合に、前記書類印刷部によって、前記両替不可の外貨種別の外貨に両替するための書類を印刷して発行する手段と、を備えることを特徴とする外貨両替システム。 - 請求項8に記載の外貨両替システムにおいて、
前記自動取引装置は、
前記両替不可の外貨種別が選択された場合に、前記通貨投入排出口から前記両替に要する金額の通貨を投入させて、前記両替不可の外貨種別の外貨に両替するための書類を印刷して発行する手段と、を備えることを特徴とする外貨両替システム。 - 請求項8または請求項9に記載の外貨両替システムにおいて、
前記管理サーバに、申込書類発行装置を接続し、
前記管理サーバは、
前記申込書類発行装置へ、前記両替レートを送信する手段と、
前記申込書類発行装置から送信された申込情報を受信する手段と、
前記受信した申込情報に、照会番号を付与して格納する手段と、
前記付与した照会番号を、前記申込書発行装置へ送信する手段と、
前記自動取引装置から送信された照会番号を受信する手段と、
前記受信した照会番号に該当する申込情報を、前記自動取引装置へ送信する手段と、を備え、
前記申込書類発行装置は、
顧客による前記申込情報の入力を受付ける手段と、
前記申込情報を、前記管理サーバへ送信する手段と、
前記管理サーバから、前記送信した申込情報に付与された照会番号を受信する手段と、
前記受信した照会番号を申込書類に印刷して発行する手段と、を備え、
前記自動取引装置は、
顧客による前記照会番号の入力を受付ける手段と、
前記受付けた照会番号を、前記管理サーバへ送信する手段と、
前記管理サーバから、前記送信した照会番号に該当する申込情報を受信する手段と、
前記通貨投入排出口から、前記申込情報に含まれる、前記両替に要する金額の通貨が投入されたときに、前記通貨を外貨に両替する手段と、を備えることを特徴とする外貨両替システム。
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