JP2017044890A - テープ心線及び光ケーブル - Google Patents

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祐也 本間
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Abstract

【課題】多芯光コネクタへの取り付け作業性を高めつつ、光ケーブルの大径化を抑制できるテープ心線及び光ケーブルを提供する。
【解決手段】テープ心線10Aは、GI型の屈折率プロファイルを各々有し、光導波方向と交差する方向A1に沿って並ぶ複数本の光ファイバ11と、複数本の光ファイバ11を一体化する樹脂被覆15とを備える。各光ファイバ11は、コア及びコアを取り囲むクラッドを含むガラス部分と、ガラス部分の表面を密着して覆う非剥離性樹脂層とを有する。コアの外径は50μm±3μmの範囲内であり、クラッドの外径は80μm〜100μmの範囲内であり、非剥離性樹脂層の外径は122μm〜128μmの範囲内である。
【選択図】図1

Description

本発明は、テープ心線及び光ケーブルに関するものである。
特許文献1には、データセンタにおいて用いられる光ケーブルが記載されている。図21(a)は、この光ケーブル110の内部構成を示す断面図である。同図に示されるように、光ケーブル110は、複数本のマルチモード光ファイバ102と、光ケーブル110の引っ張り強度を保持するためのヤーン103と、マルチモード光ファイバ102及びヤーン103を覆うジャケット104とを備える。
特許文献2には、複数本のマルチモード光ファイバを2つのグループに分割して配置した光ケーブルが記載されている。図21(b)は、この光ケーブル120の内部構成を示す断面図である。同図に示されるように、光ケーブル120は、複数本のマルチモード光ファイバ122と、これらのマルチモード光ファイバ122を2つのグループに分割するためのコアチューブ123と、マルチモード光ファイバ122及びコアチューブ123を覆うジャケット124とを備える。
特許文献3には、複数本の光ファイバを2つのグループに分割して配置した光ケーブルが記載されている。図21(c)は、この光ケーブル130の内部構成を示す断面図である。同図に示されるように、光ケーブル130は、2つの孔132a,132bを有するジャケット132と、一方の孔132aに収容された複数本のマルチモード光ファイバ133と、他方の孔132bに収容された複数本のマルチモード光ファイバ134とを備える。
米国特許第8693830号明細書 米国特許第8290321号明細書 米国特許第8559778号明細書
近年の急激な伝送容量の増加により、例えばデータセンタなどの施設では高密度なネットワーク配線が求められている。そして、高密度なネットワーク配線を実現するために、光ケーブルの多芯化が進んでいる。例えば、現在運用されている40ギガビットイーサネット(登録商標、以下GbEと略記する)及び100GbEの次の規格である400GbEでは、32芯の光ケーブルが求められている。
従来の光ケーブルでは、例えば図21(a)に示されるように、複数本の光ファイバ(マルチモード光ファイバ)が規則性なく分散して(或いは束ねられて)配置されている。しかしながら、このような光ケーブルの端に多芯コネクタを取り付ける際には、光ファイバを所定の順序に整列させ、上り/下りの区別を確認しながら1本ずつ多芯光コネクタに挿入することとなる。従って、作業性が悪く長時間を要するという問題がある。なお、今後の更なる多芯化に伴い、このような問題はより顕著になると考えられる。
このような問題に対し、例えば図21(b)及び図21(c)に示された光ケーブルでは、複数本の光ファイバが2つのグループに分割されている。このような場合、例えば一方のグループを上り、他方のグループを下りとすることにより、上り/下りの区分を容易にすることができる。しかし、これらの光ケーブルにおいても、各グループにおいて複数本の光ファイバが規則性なく分散して(或いは束ねられて)配置されているので、これらの光ファイバを所定の順序に整列させながら1本ずつ多芯光コネクタに挿入することとなり、作業性は相変わらず劣る。
上記の問題に対し、複数本の光ファイバをテープ心線として外被(ジャケット)内に収容することが考えられる。図22は、その様な構造の例を示す断面図である。この光ケーブル140では、複数本の光ファイバ142が光導波方向と交差する方向に並んで配置されており、その状態で互いに固定され、一つのテープ心線143を成している。このような構造により、複数本の光ファイバ142を一括して多芯光コネクタへ挿入できるので、多芯光コネクタの取り付け作業性が向上する。しかしながら、このような構造では、テープ心線143の横幅Waが長くなってしまい、テープ心線143を収容する外被144の外径が大きくなってしまう。従って、データセンタなどの施設における高密度なネットワーク配線が困難になるという問題がある。
本発明は、多芯光コネクタへの取り付け作業性を高めつつ、光ケーブルの大径化を抑制できるテープ心線及び光ケーブルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一側面に係るテープ心線は、グレーデッドインデックス型の屈折率プロファイルを各々有し、光導波方向と交差する第1方向に並ぶ複数本のマルチモード光ファイバと、複数本のマルチモード光ファイバを一体化する樹脂被覆とを備え、各マルチモード光ファイバは、コア及びコアを取り囲むクラッドを含むガラス部分と、ガラス部分の表面を密着して覆う非剥離性樹脂層とを有し、コアの外径が50μm±3μmの範囲内であり、クラッドの外径が80μm〜100μmの範囲内であり、非剥離性樹脂層の外径が122μm〜128μmの範囲内である。
また、本発明の一側面に係る光ケーブルは、一又は複数の上記テープ心線と、一又は複数のテープ心線を被覆する外被とを備え、外被の外径が4.0mm以下である。
本発明によるテープ心線及び光ケーブルによれば、多芯光コネクタへの取り付け作業性を高めつつ、光ケーブルの大径化を抑制できる。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。図1(b)は、テープ心線の構成を拡大して示す断面図である。 図2は、光ファイバの構成を示す断面図である。 図3(a)、図3(b)及び図3(c)は、GI型の屈折率プロファイルを概略的に示す図である。 図4は、一般的なマルチモード光ファイバの構成を示す断面図である。 図5は、第1変形例に係るテープ心線を構成する光ファイバの構成を示す断面図である。 図6は、外被内に収容されるテープ心線の数を様々に変化させた例を示す。 図7(a)は、光ファイバの本数を8本としたテープ心線の断面図を示す。図7(b)〜図7(d)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図8(a)は、光ファイバの本数を12本としたテープ心線の断面図を示す。図8(b)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図9(a)は、光ファイバの本数を16本としたテープ心線の断面図を示す。図9(b)及び図9(c)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図10(a)は、テープ心線の断面図を示す。図10(b)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図11(a)は、テープ心線の断面図を示す。図11(b)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図12(a)は、テープ心線の断面図を示す。図12(b)及び図12(c)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図13(a)は、テープ心線の断面図を示す。図13(b)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図14(a)は、テープ心線の断面図を示す。図14(b)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図15(a)は、テープ心線の断面図を示す。図15(b)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図16(a)は、テープ心線の断面図を示す。図16(b)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図17(a)は、テープ心線の断面図を示す。図17(b)は、このテープ心線を備える光ケーブルの構成を示す断面図である。 図18は、第5変形例に係るテープ心線の構成を示す平面図である。 図19は、実施例における評価試験の結果を示す図表である。 図20は、比較例における評価試験の結果を示す図表である。 図21(a)〜図21(c)は、従来の光ケーブルの内部構成を示す断面図である。 図22は、複数本の光ファイバをテープ心線として外被内に収容した構造の例を示す断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一側面に係るテープ心線は、グレーデッドインデックス型の屈折率プロファイルを各々有し、光導波方向と交差する第1方向に並ぶ複数本のマルチモード光ファイバと、複数本のマルチモード光ファイバを一体化する樹脂被覆とを備え、各マルチモード光ファイバは、コア及びコアを取り囲むクラッドを含むガラス部分と、ガラス部分の表面を密着して覆う非剥離性樹脂層とを有し、コアの外径が50μm±3μmの範囲内であり、クラッドの外径が80μm〜100μmの範囲内であり、非剥離性樹脂層の外径が122μm〜128μmの範囲内である。
上記のテープ心線では、クラッドの外径が80〜100μmと細径化され、且つ、ガラス部分の外周に外径122〜128μmの非剥離性樹脂が設けられている。非剥離性樹脂により、ガラス表面に傷が付くことを防いで光ファイバに要求される機械強度を有しながら、一般的なマルチモード光ファイバの半分程度にまで細径化することができるので、テープ心線の並び方向における幅を短縮し、光ケーブルの大径化を抑制できる。
上記のテープ心線では、非剥離性樹脂の少なくとも外面が着色されてもよい。これにより、多芯光コネクタへの取り付けの際の光ファイバの識別性を高めることができる。その場合、非剥離性樹脂が、ガラス部分の表面に接する第1層と、第1層を覆う第2層とを含み、第1層の外径が112μm〜118μmの範囲内であり、第2層の外径が122μm〜128μmの範囲内であり、第2層が着色されてもよい。
上記のテープ心線では、クラッドの屈折率プロファイルがトレンチ部を有し、トレンチ部を除くクラッドに対するコアの屈折率差が0.7%以上であり、トレンチ部を除くクラッドに対するトレンチ部の屈折率差が−0.2%以下であり、径方向におけるトレンチ部の幅が1μm以上であってもよい。
また、テープ心線は、上記いずれかのテープ心線が第1方向に複数並んで配置されており、該複数のテープ心線が紫外線硬化型樹脂を含む連結材により一体化されて成ってもよい。或いは、テープ心線は、上記いずれかのテープ心線が光導波方向及び第1方向の双方と交差する第2方向に複数並んで配置されており、該複数のテープ心線が紫外線硬化型樹脂を含む連結材により一体化されて成ってもよい。これらの構成によれば、光コネクタの形状に応じて、複数本の光ファイバをテープ心線毎に容易に分割することができる。
また、上記のテープ心線は、8本以上のマルチモード光ファイバを備えてもよい。
また、上記のテープ心線では、樹脂被覆が光導波方向に間欠的に設けられてもよい。これにより、テープ心線の柔軟性(フレキシビリティ)が向上し、データセンタなどの施設における高密度なネットワーク配線が更に容易になる。
本発明の一側面に係る光ケーブルは、上記いずれかの一又は複数のテープ心線と、一又は複数のテープ心線を被覆する外被とを備え、外被の外径が4.0mm以下である。この光ケーブルによれば、上記いずれかの一又は複数のテープ心線を備えることにより、多芯光コネクタへの取り付け作業性を高めつつ、光ケーブルの大径化を抑制できる。
上記の光ケーブルでは、外被の外径が3.0mm以下であってもよい。このように外被の外径が細いことによって、光ケーブルを曲げ易くなり、高密度なネットワーク配線を容易にできる。
上記の光ケーブルは、一又は複数のテープ心線と外被との間に配置された抗張力繊維を更に備えてもよい。これにより、光ケーブルの引張りや衝撃に対する耐性を高めることができる。この場合、外被の内径Diと、光導波方向に垂直な断面におけるテープ心線の対角線の長さDTとの差(Di−DT)が0.3mm以上であってもよい。これにより、テープ心線の端と外被の内面との擦れによる伝送損失の増加を抑えることができる。更に、この場合、外被の厚さが0.5mm以上であることにより、光ケーブルに側圧や衝撃が加わった場合であっても、伝送損失の増加を抑えることができる。また、更に、外被の内径Diと外径Doとの比(Di/Do)が0.7以下であることにより、例えば光ケーブルが180度に折り曲げられた際に、キンクが生じにくく、外被の白変や亀裂を低減することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るテープ心線及び光ケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るテープ心線10Aを備える光ケーブル1Aの構成を示す断面図であって、光ケーブルの光導波方向に垂直な断面を示している。図1(b)は、テープ心線10Aの構成を拡大して示す断面図である。
図1(a)に示されるように、本実施形態の光ケーブル1Aは、テープ心線10Aと、テープ心線10Aを被覆する外被(ジャケット)21と、抗張力繊維22とを備える。
テープ心線10Aは、光導波方向を長手方向として、抗張力繊維22とともに外被21の内部の筒状空間に収容されている。図1(b)に示されるように、テープ心線10Aは、複数本の光ファイバ11と、樹脂被覆15とを備える。光ファイバ11は、光導波方向と交差する第1方向A1に沿って並んでいる。一例として、図1(b)では、4本の光ファイバ11が一列に並んでいる。樹脂被覆15は、複数本の光ファイバ11を一括して覆う樹脂(テープ材)である。樹脂被覆15は、複数本の光ファイバ11の周囲に配置され、これらの光ファイバ11を一体化する。樹脂被覆15の材料としては、例えばエポキシ(メタ)アクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂が挙げられる。
外被21は、テープ心線10Aを保護する円筒状の部材である。外被21は、例えばポリオレフィン系樹脂やポリ塩化ビニルからなる。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、EVA、EEA、若しくはそれらの共重合体が挙げられ、エラストマーが共重合されていてもよい。この外被21が囲む内部空間にテープ心線10Aが配置されている。外被21の外径Do(すなわち光ケーブル1Aの外径)は例えば4.0mm以下であり、より好ましくは3.0mm以下である。このように外被21の外径が細いことによって、光ケーブル1Aを曲げ易くなり、高密度なネットワーク配線が可能となる。外被21の厚さ、すなわち(Do−Di)/2は例えば0.5mm以上であり、これによって外被21に十分な強度が付与される。外被21の内径Diと外径Doとの比(Di/Do)は、例えば0.7以下である。また、外被21の内径Diと、光導波方向に垂直な断面におけるテープ心線10Aの対角線の長さDT(図1(b)を参照)との差(Di−DT)は例えば0.3mm以上であり、テープ心線10Aと外被21との間には十分な隙間が設けられている。
なお、対角線の長さDTは、テープ心線の幅の二乗とテープ心線の高さの二乗との和の平方根により求められる。後述する第1変形例のようにテープ心線が外被内に複数存在する場合には、上記のテープ心線の高さを、1つ当たりのテープ心線の高さとテープ心線の数との積により求めるとよい。
抗張力繊維22は、テープ心線10Aの周囲においてテープ心線10Aと外被21との間に配置されている。抗張力繊維22の材料としては、例えば、ケブラー(登録商標)等のアラミド繊維、ザイロン(登録商標)等のポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維(PBO繊維)等が挙げられる。
図2は、各光ファイバ11の構成を示す断面図である。この光ファイバ11は、ガラス部分12と、ガラス部分12の表面を密着して覆う非剥離性樹脂層13とを有する。ガラス部分12は、光を導波するコア12aと、コア12aを取り囲むクラッド12bとを含んでおり、コア12aの屈折率はクラッド12bの屈折率よりも大きい。コア12aの材料としては、例えばゲルマニウムを添加した石英を用いることができ、クラッド12bの材料としては、例えば純石英若しくはフッ素が添加された石英を用いることができる。
本実施形態の光ファイバ11は、マルチモード光ファイバである。すなわち、光ファイバ11はグレーデッドインデックス(GI)型の屈折率プロファイルを有し、コア12aの外径D1は50μm±3μmの範囲内である。図3(a)、図3(b)及び図3(c)は、GI型の屈折率プロファイルを概略的に示す図であって、縦軸は屈折率を表し、横軸は径方向位置を表す。図3(a)に示される屈折率プロファイルは、コア12aの屈折率分布Naと、クラッド12bの屈折率分布Nbとを含む。この屈折率プロファイルにおいて、クラッド12bの屈折率分布Nbは、コア12aの屈折率分布Naの周囲に隣接して配置され、その屈折率は屈折率分布Naよりも小さく、且つ径方向に一定である。屈折率分布Nbを基準とする屈折率分布Naの頂部の屈折率差Δ1は、例えば0.7%以上である。
図3(b)に示される屈折率プロファイルは、図3(a)の屈折率分布Nbに代えて、クラッド12bの屈折率分布Ncを含む。屈折率分布Ncは、屈折率がクラッド12bの他の部分よりも非連続的に小さくなっているトレンチ部Nt1を有する。トレンチ部Nt1は、屈折率分布Naに隣接している。トレンチ部Nt1を除く屈折率分布Ncを基準とする屈折率分布Naの頂部の屈折率差Δ1は、例えば0.7%以上である。トレンチ部Nt1を除く屈折率分布Ncを基準とするトレンチ部Nt1の屈折率差Δ2は、例えば−0.2%以下である。径方向におけるトレンチ部Nt1の幅W1は、例えば1μm以上である。
図3(c)に示される屈折率プロファイルは、図3(a)の屈折率分布Nbに代えて、クラッド12bの屈折率分布Ndを含む。屈折率分布Ndは、トレンチ部Nt2を有する。上述したトレンチ部Nt1と異なり、トレンチ部Nt2は屈折率分布Naに隣接しておらず、トレンチ部Nt2と屈折率分布Naとは0より大きい所定の間隔だけ離れている。なお、図3(c)に示される例においても、屈折率差Δ1は例えば0.7%以上であり、屈折率差Δ2は例えば−0.2%以下であり、トレンチ部Nt2の幅W2は例えば1μm以上である。
図3(b)及び図3(c)に示されたように、クラッド12bの屈折率分布がトレンチ部Nt1,Nt2を有することにより、光ファイバ11の細径化に伴う曲げ損失(マクロベンド)およびマイクロベンド損失を低減することができる。なお、曲げが生じた場合であってもその曲げが解放されたときに通信状態が復旧すれば良い場合には、図3(a)に示されたような、トレンチ部のない屈折率プロファイルであってもよい。
再び図2を参照する。通常のマルチモード光ファイバのクラッド径が125μmであるのに対し、本実施形態のクラッド12bの外径D2は80μm〜100μmの範囲内である。また、光ファイバ11の開口数(NA)は、例えば0.15〜0.30の範囲内である。光ファイバ11のNAがこの範囲内であることにより、光源(例えばVCSEL)若しくは受光素子(例えばフォトダイオード)と光ファイバ11との結合損失を低減することができる。
非剥離性樹脂層13の外径D3は、例えば122μm〜128μmの範囲内である。非剥離性樹脂層13は、ガラス部分12の表面(本実施形態ではクラッド12bの表面)を密着して覆っており、コネクタ接続等の際にも非剥離性樹脂層13は除去されない。この非剥離性樹脂層13は、光ファイバ11の最表面を構成する。このような非剥離性樹脂層13は、例えば、オリゴマー、モノマー及び光開始剤を含有する紫外線硬化型の樹脂組成物を硬化させることによって好適に形成される。
上記の樹脂組成物に含まれるオリゴマーとしては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート或いはそれらの混合系が挙げられ、ウレタンアクリレートであることが好ましい。このウレタンアクリレートとしては、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、水酸基含有アクリレート化合物を反応させて得られるものが挙げられる。ポリオール化合物としては、ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ビスフェノールA・エチレンオキサイド付加ジオールなどが挙げられる。ポリイソシアネート化合物としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどが挙げられる。水酸基含有アクリレート化合物としては、2−ヒドロキシアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレートなどが挙げられる。
また、上記の樹脂組成物に含まれるモノマーとしては、環状構造を有するN−ビニルモノマー、例えばN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルフォリンが挙げられる。これらのモノマーを含むと硬化速度が向上するので好ましい。この他、イソボルニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジシクロペンタニルアクレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ノニルフェニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレートなどの単官能モノマーや、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリシクロデカンジイルジメチレンジアクリレートまたはビスフェノールA・エチレンオキサイド付加ジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート等などの多官能モノマーが用いられる。
また、上記の樹脂組成物に含まれる光開始剤としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、2,4,4−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィノキサイド、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オン(イルガキュア907、チバスペシアリティケミカルズ社製)、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(ルシリンTPO、BASF社製)等が挙げられる。
また、上記の樹脂組成物には、オリゴマー、モノマー及び光開始剤に加えて、シランカップリング剤、酸化防止剤、光酸発生剤、光増感剤などが含まれても良い。特に、ガラス部分12の表面と接する部分を構成する樹脂組成物には、シランカップリング剤が含まれていることが好ましく、更にはシランカップリング剤に対する反応促進剤としての光酸発生剤が含まれていることが好ましい。また、上記の樹脂組成物には、非剥離性樹脂層13を着色するための顔料が含まれてもよい。
非剥離性樹脂層13のヤング率は600MPa以上であることが好ましい。これにより、光コネクタを光ファイバ11に取り付ける際の非剥離性樹脂層13の変形を防ぐことができるので、光学特性の低下につながる光ファイバ11の軸ずれを抑制できる。
以上に説明した、本実施形態によるテープ心線10A及び光ケーブル1Aによって得られる効果について説明する。ここで、図4は、一般的なマルチモード光ファイバ200の構成を示す断面図である。このマルチモード光ファイバ200は、コア201a及びクラッド201bを含むガラス部分201と、ガラス部分201の外周に配置されたプライマリ樹脂層202、セカンダリ樹脂層203、及びインク層204を備える。通常、コア201aの外径D11は50μmであり、クラッド201bの外径D12は125μmである。そして、インク層204の外径D13は250μmである。
これに対し、本実施形態では、クラッド12bの外径が80〜100μmと細径化され、且つ、ガラス部分12の外周に外径122〜128μmの非剥離性樹脂層13が設けられている。このような構成によれば、一般的なマルチモード光ファイバの半分程度にまで細径化することができるので、テープ心線10Aの並び方向A1における幅を短縮し、光ケーブル1Aの大径化を抑制できる。例えば、一般的なマルチモード光ファイバ(D13=250μm)からなる4芯のテープ心線の幅は1.1mmであるが、本実施形態のテープ心線10Aの幅は0.6mmとなり、光ケーブル1Aの細径化に大きく寄与できる。
また、複数本の光ファイバ11がテープ心線10Aとして一方向に並んで配置されているので、複数本の光ファイバが規則性なく分散して(或いは束ねられて)配置されている場合(図21を参照)と比較して、多芯光コネクタへの取り付け作業性を高めることができる。更には、非剥離性樹脂層13の外径が一般的なマルチモード光ファイバのクラッド径とほぼ等しいので、汎用の多芯光コネクタを、孔径を変更することなく使用できる。
また、上述したように、外被21の内径をDi、テープ心線10Aの対角線の長さをDTとしたとき、(Di−DT)が0.3mm以上であることが好ましい。これにより、テープ心線10Aの端と外被21の内面との擦れによる伝送損失の増加を抑えることができる。
また、上述したように、外被21の厚さ(Do−Di)/2は0.5mm以上であることが好ましい。これにより、光ケーブル1Aに側圧や衝撃が加わった場合であっても、伝送損失の増加を抑えることができる。
また、上述したように、外被21の内径と外径との比Di/Doは0.7以下であることが好ましい。これにより、例えば光ケーブル1Aが180度に折り曲げられた際に、キンクが生じにくく、外被21の白変や亀裂を低減することができる。
(第1変形例)
図5は、第1変形例に係るテープ心線を構成する光ファイバ16の構成を示す断面図である。本変形例の光ファイバ16において上記実施形態と相違する点は、ガラス部分12の外周を覆う非剥離性樹脂層の構成である。すなわち、本変形例の光ファイバ16は、上記実施形態の非剥離性樹脂層13に代えて、非剥離性樹脂層17を備える。非剥離性樹脂層17は、少なくとも外面が着色されて成る。一例において、非剥離性樹脂層17は、ガラス部分12の表面に接する第1層17aと、第1層17aを覆う第2層17bとを含む。第2層17bは、例えば硬化前の樹脂組成物が顔料を含むことにより、着色されている。第1層17aの外径D21は例えば112μm〜118μmの範囲内であり、第2層17bの外径D22は例えば122μm〜128μmの範囲内である。本変形例のように、非剥離性樹脂層17の少なくとも外面が着色されることにより、多芯光コネクタへの取り付けの際の光ファイバの識別性を高めることができる。
(第2変形例)
図6は、上記実施形態において外被21内に収容されるテープ心線10Aの数を様々に変化させた例を示す。例えば図6(a)に示される光ケーブル1Bでは、外被21内に2本のテープ心線10Aが配置されている。また、図6(b)に示される光ケーブル1Cでは、外被21内に4本のテープ心線10Aが配置されている。これらのテープ心線10Aは、光ファイバ11の並び方向(図1の方向A1)及び光導波方向の双方と交差する方向(第2方向)に並んでいる。各テープ心線10Aが4芯である場合、図6(a)に示される例では光ケーブル1Bは8芯ケーブルとなり、図6(b)に示される例では光ケーブル1Cは16芯ケーブルとなる。これらのように、外被21内には任意の本数のテープ心線10Aを配置することができ、上記実施形態と同様の効果を好適に奏することができる。
また、1本のテープ心線を構成する光ファイバ11の本数も任意である。例えば、図7(a)は、上記実施形態において光ファイバ11の本数を8本としたテープ心線10Bの断面図を示す。このテープ心線10Bでは、8本の光ファイバ11が一列に並んでおり、樹脂被覆15によって一体化されている。図7(b)〜図7(d)は、このテープ心線10Bを備える光ケーブル1D〜1Fの構成を示す断面図である。図7(b)に示される光ケーブル1Dでは、外被21内に1本のテープ心線10Bが配置されている。この場合、光ケーブル1Dは8芯ケーブルとなる。また、図7(c)に示される光ケーブル1Eでは、外被21内に2本のテープ心線10Bが配置されている。この場合、光ケーブル1Eは16芯ケーブルとなる。また、図7(d)に示される光ケーブル1Fでは、外被21内に4本のテープ心線10Bが配置されている。この場合、光ケーブル1Fは32芯ケーブルとなる。これらのような形態であっても、上記実施形態と同様の効果を好適に得ることができる。すなわち、一般的なマルチモード光ファイバからなる8芯のテープ心線の幅は2.1mmであるが、本変形例のテープ心線10Bの幅は1.1mmとなり、光ケーブルの細径化に大きく寄与できる。特に、図7(d)の構成によれば、32芯の光ケーブル1Fを、外径3.0mm以下といった細さで実現することが可能となる。
図8(a)は、上記実施形態において光ファイバ11の本数を12本としたテープ心線10Cの断面図を示す。このテープ心線10Cでは、12本の光ファイバ11が一列に並んでおり、樹脂被覆15によって一体化されている。図8(b)は、このテープ心線10Cを備える光ケーブル1Gの構成を示す断面図である。光ケーブル1Gでは、外被21内に2本のテープ心線10Cが配置されている。この場合、光ケーブル1Gは24芯ケーブルとなる。このような形態であっても、上記実施形態と同様の効果を好適に得ることができる。すなわち、一般的なマルチモード光ファイバからなる12芯のテープ心線の幅は3.1mmであるが、本変形例のテープ心線10Cの幅は1.6mmとなり、光ケーブルの細径化に大きく寄与できる。
図9(a)は、上記実施形態において光ファイバ11の本数を16本としたテープ心線10Dの断面図を示す。このテープ心線10Dでは、16本の光ファイバ11が一列に並んでおり、樹脂被覆15によって一体化されている。図9(b)及び図9(c)は、このテープ心線10Dを備える光ケーブル1H,1Jの構成を示す断面図である。図9(b)に示される光ケーブル1Hでは、外被21内に1本のテープ心線10Dが配置されている。この場合、光ケーブル1Hは16芯ケーブルとなる。また、図9(c)に示される光ケーブル1Jでは、外被21内に2本のテープ心線10Dが配置されている。この場合、光ケーブル1Jは32芯ケーブルとなる。これらのような形態であっても、上記実施形態と同様の効果を好適に得ることができる。すなわち、一般的なマルチモード光ファイバ(直径0.25mm)からなる16芯のテープ心線の幅は4.2mmとなり、その結果、光ケーブルの外径は6〜7mmとなってしまう。これに対し、本変形例のテープ心線10Dの幅は2.1mmとなり、光ケーブルの細径化に大きく寄与できる。
(第3変形例)
上記実施形態の第3変形例について説明する。本変形例のテープ心線は、上記実施形態または第2変形例のテープ心線が、光ファイバ11の並び方向(図1に示された方向A1)に沿って複数並んで配置され、該複数のテープ心線が紫外線硬化型樹脂を含む連結材により一体化されて成る。
その一例として、図10(a)は、テープ心線10Eの断面図を示す。テープ心線10Eは、2本のテープ心線10A(図1(b)参照)と、これらのテープ心線10Aを一体化する連結材18とを備える。2本のテープ心線10Aは、光ファイバ11の並び方向(図1に示された方向A1)に沿って並んで配置されている。連結材18は、紫外線硬化型樹脂を含み、例えば2本のテープ心線10Aを一括して覆うことにより、これらを一体化する。図10(b)は、このテープ心線10Eを備える光ケーブル1Kの構成を示す断面図である。光ケーブル1Kは、外被21内に1本のテープ心線10Eが配置されることにより、8芯ケーブルとなる。
また、図11(a)は、テープ心線10Fの断面図を示す。テープ心線10Fは、2本のテープ心線10B(図7(a)参照)と、これらのテープ心線10Bを一体化する連結材18とを備える。2本のテープ心線10Bは、光ファイバ11の並び方向に沿って並んで配置されている。図11(b)は、このテープ心線10Fを備える光ケーブル1Lの構成を示す断面図である。光ケーブル1Lは、外被21内に1本のテープ心線10Fが配置されることにより、16芯ケーブルとなる。
図10及び図11に示された構成によれば、上記実施形態と同様の効果を好適に奏することができる。すなわち、本変形例のテープ心線10E,10Fの幅はそれぞれ1.2mm、2.2mmとなり、光ケーブルの細径化に大きく寄与できる。また、本変形例のように複数のテープ心線10A(または10B)を並べ、連結材18を用いて一体化させることにより、光コネクタの形状に応じて複数本の光ファイバ11をテープ心線10A(または10B)毎に容易に分割することができる。
なお、本変形例では連結材18がテープ心線の全体を覆っているが、連結材18はテープ心線同士の隙間にのみ設けられてもよく、光導波方向に沿って間欠的に設けられてもよい。また、本変形例のように、各テープ心線は、8本以上の光ファイバ11を備えることが好ましい。高密度なネットワーク配線を実現するために、より多くの光ファイバ11を備えることが望まれるからである。
(第4変形例)
上記実施形態の第4変形例について説明する。本変形例のテープ心線は、上記実施形態または第2変形例のテープ心線が光導波方向及び方向A1の双方と交差する方向(第2方向)に沿って複数並んで配置され、該複数のテープ心線が紫外線硬化型樹脂を含む連結材により一体化されて成る。
その一例として、図12(a)は、テープ心線10Gの断面図を示す。テープ心線10Gは、2本のテープ心線10A(図1(b)参照)と、これらのテープ心線10Aを一体化する連結材18とを備える。2本のテープ心線10Aは、方向A1及び光導波方向の双方と交差する方向A2に沿って並んで配置されている。連結材18は、紫外線硬化型樹脂を含み、例えば2本のテープ心線10Aを一括して覆うことにより、これらを一体化する。図12(b)及び図12(c)は、このテープ心線10Gを備える光ケーブル1M,1Nの構成をそれぞれ示す断面図である。図12(b)に示される光ケーブル1Mは、外被21内に1本のテープ心線10Gが配置されることにより、8芯ケーブルとなる。図12(c)に示される光ケーブル1Nは、外被21内に2本のテープ心線10Gが配置されることにより、16芯ケーブルとなる。
また、図13(a)は、テープ心線10Hの断面図を示す。テープ心線10Hは、2本のテープ心線10B(図7(a)参照)と、これらのテープ心線10Bを一体化する連結材18とを備える。2本のテープ心線10Bは、方向A2に沿って並んで配置されている。図13(b)は、このテープ心線10Hを備える光ケーブル1Pの構成を示す断面図である。光ケーブル1Pは、外被21内に1本のテープ心線10Hが配置されることにより、16芯ケーブルとなる。
また、図14(a)は、テープ心線10Jの断面図を示す。テープ心線10Jは、2本のテープ心線10C(図8(a)参照)と、これらのテープ心線10Cを一体化する連結材18とを備える。2本のテープ心線10Cは、方向A2に沿って並んで配置されている。図14(b)は、このテープ心線10Jを備える光ケーブル1Qの構成を示す断面図である。光ケーブル1Qは、外被21内に1本のテープ心線10Jが配置されることにより、24芯ケーブルとなる。
また、図15(a)は、テープ心線10Kの断面図を示す。テープ心線10Kは、2本のテープ心線10D(図9(a)参照)と、これらのテープ心線10Dを一体化する連結材18とを備える。2本のテープ心線10Dは、方向A2に沿って並んで配置されている。図15(b)は、このテープ心線10Kを備える光ケーブル1Rの構成を示す断面図である。光ケーブル1Rは、外被21内に1本のテープ心線10Kが配置されることにより、32芯ケーブルとなる。
また、図16(a)は、テープ心線10Lの断面図を示す。テープ心線10Lは、4本のテープ心線10A(図1(b)参照)と、これらのテープ心線10Aを一体化する連結材18とを備える。4本のテープ心線10Aは、方向A2に沿って並んで配置されている。図16(b)は、このテープ心線10Lを備える光ケーブル1Sの構成を示す断面図である。光ケーブル1Sは、外被21内に1本のテープ心線10Lが配置されることにより、16芯ケーブルとなる。
また、図17(a)は、テープ心線10Mの断面図を示す。テープ心線10Mは、4本のテープ心線10B(図7(a)参照)と、これらのテープ心線10Bを一体化する連結材18とを備える。4本のテープ心線10Bは、方向A2に沿って並んで配置されている。図17(b)は、このテープ心線10Mを備える光ケーブル1Tの構成を示す断面図である。光ケーブル1Tは、外被21内に1本のテープ心線10Mが配置されることにより、32芯ケーブルとなる。
図12〜図17に示された構成によれば、上記実施形態と同様の効果を好適に奏することができる。すなわち、図12及び図16に示されたテープ心線10G,10Lの幅は0.72mmとなり、方向A2の高さはそれぞれ0.36mm、0.60mmとなる。また、図13及び図17に示されたテープ心線10H,10Mの幅は1.1mmであり、方向A2の高さはそれぞれ0.36mm、0.72mmとなる。また、図14及び図15にそれぞれ示されたテープ心線10J及び10Kの幅はそれぞれ1.6mm、2.1mmとなる。このように、本変形例によれば、光ケーブルの細径化に大きく寄与できる。特に、本変形例では光ファイバ11の並び方向と交差する方向にテープ心線10A(10B、10Cまたは10D)が並んでいるので、第3変形例と比較して、テープ心線10G〜10Mの幅をより効果的に抑制できる。また、本変形例のように複数のテープ心線を並べ、連結材18を用いて一体化させることにより、光コネクタの形状に応じて複数本の光ファイバ11をテープ心線毎に容易に分割することができる。また、テープ心線同士の接触によるマイクロベンドロスを抑制できる。
なお、本変形例では連結材18がテープ心線の全体を覆っているが、連結材18はテープ心線同士の隙間にのみ設けられてもよく、また、光導波方向に沿って間欠的に設けられてもよい。また、本変形例のように、各テープ心線は、8本以上の光ファイバ11を備えることが好ましい。高密度なネットワーク配線を実現するために、より多くの光ファイバ11を備えることが望まれるからである。
(第5変形例)
図18は、上記実施形態の第5変形例に係るテープ心線10Nの構成を示す平面図である。本変形例と上記実施形態との相違点は、樹脂被覆の形状である。すなわち、本変形例のテープ心線10Nは、上記実施形態の樹脂被覆15に代えて、樹脂被覆19を備える。上記実施形態の樹脂被覆15が光導波方向に沿って複数本の光ファイバ11を完全に覆っているのに対し、本変形例の樹脂被覆19は光導波方向に間欠的に設けられている。また、上記実施形態では、テープ心線を構成する全ての光ファイバ11を樹脂被覆15が一括して被覆しているのに対し、本変形例では2本ずつ被覆している。
具体的には、図18に示されるようにN本(図ではN=4の場合を例示)の光ファイバ11が一列に配置されている場合、光ファイバ11それぞれは、樹脂被覆19により隣接する一本の光ファイバ11と一括して被覆される部分を光導波方向に沿って間隔をあけて間欠的に有する。並列方向両端に配置される光ファイバ以外は、樹脂被覆19により一方側に隣接する光ファイバと一括して被覆される部分とその逆側に隣接する光ファイバ11と一括して被覆される部分とを有する。
本変形例のような形態であっても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本変形例の樹脂被覆19によれば、テープ心線の柔軟性(フレキシビリティ)が向上し、データセンタなどの施設における高密度なネットワーク配線が更に容易になる。なお、間欠的な樹脂被覆の形状は本変形例に限られず、例えば当該テープ心線を構成する全ての光ファイバ11を一括して被覆しつつ、その樹脂被覆を光導波方向に間欠的に設けてもよい。
(実施例)
上記実施形態及び各変形例の実施例として、複数本の光ファイバ11を作製した。これらの光ファイバ11のコア外径を50μm、クラッド外径を100μm、屈折率プロファイルを図3(b)とした。また、図3(b)の屈折率プロファイルにおいて、コアとクラッドとの屈折率差Δ1を1.0%、クラッドとトレンチ部との屈折率差Δ2を−0.6%、トレンチ部の幅を3μmとした。そして、クラッドの外周面に紫外線硬化型の樹脂組成物を塗布し、これを硬化させて非剥離性樹脂層13を形成した。このとき、非剥離性樹脂層13の外径を125μmとした。なお、樹脂組成物の組成は以下のとおりである。
・ポリプロピレングリコールジオールに、ジイソシアネート、ヒドロキシアクリレートを反応させることにより得られるウレタンアクリレートオリゴマー:50質量部
・ビスフェノールA型エポキシアクリレート:10質量部
・イソボルニルアクリレート:37質量部
・2,4,4−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィノキサイド(反応開始剤):2質量部
・3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン:1質量部
更に、これらの光ファイバ11を一体化して、図9(a)に示されたテープ心線10D、図15(a)に示されたテープ心線10K、及び図17(a)に示されたテープ心線10Mを作製した。更に、これらのテープ心線10D、10K、及び10Mを用いて、図9(c)に示された光ケーブル1J、図15(b)に示された光ケーブル1R、及び図17(b)に示された光ケーブル1T(いずれも32芯)を作製した。このとき、抗張力繊維としてケブラーを4560デニール使用した。また、外被材料にはポリエチレン系樹脂を使用した。光ケーブル1R、1Tについては、外被の外径Doが互いに異なる2本の光ケーブルを作製した。
こうして作製された各光ケーブルについて、以下の評価試験を実施した。図19は、評価試験の結果を示す図表である。
<高密度配線性>
光ケーブルの外径Doが細いほど、高密度に配線することが出来る。評価基準を下記の通りとした。
A・・・Do≦3.0mm
B・・・3.0<Do≦4.0
C・・・Do>4.0
<キンク特性>
光ケーブルを180度に1回曲げた状態での光ケーブルの外観を観察した。評価基準を下記の通りとした。
A・・・白変や亀裂なし。
B・・・白変や亀裂あり。
<初期光学特性>
長さ1kmの光ケーブルにおける光ファイバの初期の伝送損失を、光パルス試験器(OTDR、波長850nm)を用いて測定した。また、ダミーファイバ(光源から被測定試料である光ファイバまで光を伝えるための光ファイバ)として、被測定試料の光ファイバと同種の光ファイバ(長さ1km)を用いた。評価基準を下記の通りとした。
A・・・5dB/km未満
B・・・5dB/km以上10dB/km未満
C・・・10dB/km以上
<側圧特性>
延ばした光ケーブル上に直径60mmのマンドレルを置き、350[N]の負荷をそのマンドレルに与えたときの伝送損失の増加量[dB]を求めた。評価基準を以下の通りとした。
A・・・0.3[dB]未満
B・・・0.3[dB」以上0.5[dB]未満
C・・・0.5[dB]以上
なお、上記の各評価基準において、AとBを合格とし、Cを不合格とした。
本実施例では、いずれの光ケーブルも外径が4.0mm以下であり、その他の特性も良好であった。但し、光ケーブル1Rにおいて外被の外径Doを3.5mmとした場合、テープ心線の対角線の長さ(図1(b)のDT)と外被の内径Diとの差が0.3mm未満となり、テープ心線の端芯が外被の内面に擦れ易く、初期光学特性の評価がBとなった。また、光ケーブル1Tにおいて外被の外径Doを2.5mmとした場合、(Do−Di)/2が0.5mm未満となり、外被が薄いため側圧特性の評価がBとなった。
本実施例から明らかなように、上記実施形態及び各変形例に係るテープ心線及び光ケーブルによれば、例えば32芯といった多芯の光ケーブルであっても、高密度配線性、キンク特性、初期光学特性、及び側圧特性を極めて良好にすることができる。
(比較例)
上記実施例に対する比較例として、光ファイバの構成を図4に示された一般的なものとし、上記実施例と同様にして、図9(c)に示された光ケーブル1J、図15(b)に示された光ケーブル1R、及び図17(b)に示された光ケーブル1Tと同様の32芯光ケーブルを作製した。また、光ケーブル1Tと同様の32芯光ケーブルついては、外被の外径Doが互いに異なる2本の光ケーブルを作製した。
こうして作製された各光ケーブルについて、上記実施例と同じ評価試験を実施した。図20は、評価試験の結果を示す図表である。本比較例では、いずれの光ケーブルにおいても、高密度配線性、キンク特性、初期光学特性、及び側圧特性のうち少なくとも一つの評価がCであった。例えば、光ケーブル1J,1Rと同様の構成を有する光ケーブルでは、テープ心線の対角線の長さが4.24mmと長いため、外被の外径が6〜7mmと大きくなり、高密度配線性において評価がCとなった。更に、光ケーブル1Jと同様の構成を有する光ケーブルでは、Di/Doが0.7を超え、キンク特性の評価がCとなった。
また、光ケーブル1Tと同様の構成を有する光ケーブルは、8芯のテープ心線を4枚重ねた構成を有しており、光ケーブル1J,1Rのような構成と比較して細径化が可能である。しかし、外被の外径Doを4mm以下にしようとすると、Di/Doが0.7を超えるので、キンク特性の評価がCとなった。また、キンク特性の評価をAにするために外被の外径Doを大きく(4.5mm)すると、外径Doが4mmを超えているので、高密度配線性の評価がCとなった。
本発明によるテープ心線及び光ケーブルは、上述した実施形態及び各変形例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上述した各実施形態及び各変形例を、所望の目的及び効果に応じて互いに組み合わせてもよい。また、上記実施形態及び各変形例では、一つのテープ心線を構成する光ファイバの本数が4、8、12、及び16である場合を例示しているが、光ファイバの本数は2以上の任意の数であってもよい。
1A〜1T…光ケーブル、10A〜10N…テープ心線、11,16…光ファイバ、12…ガラス部分、12a…コア、12b…クラッド、13,17…非剥離性樹脂層、15,19…樹脂被覆、17a…第1層、17b…第2層、18…連結材、21…外被、22…抗張力繊維。

Claims (14)

  1. グレーデッドインデックス型の屈折率プロファイルを各々有し、光導波方向と交差する第1方向に並ぶ複数本のマルチモード光ファイバと、
    前記複数本のマルチモード光ファイバを一体化する樹脂被覆と、
    を備え、各マルチモード光ファイバは、
    コア及び前記コアを取り囲むクラッドを含むガラス部分と、
    前記ガラス部分の表面を密着して覆う非剥離性樹脂層と、
    を有し、
    前記コアの外径が50μm±3μmの範囲内であり、
    前記クラッドの外径が80μm〜100μmの範囲内であり、
    前記非剥離性樹脂層の外径が122μm〜128μmの範囲内である、テープ心線。
  2. 前記非剥離性樹脂の少なくとも外面が着色されている、請求項1に記載のテープ心線。
  3. 前記非剥離性樹脂が、前記ガラス部分の表面に接する第1層と、前記第1層を覆う第2層とを含み、
    前記第1層の外径が112μm〜118μmの範囲内であり、
    第2層の外径が122μm〜128μmの範囲内であり、
    前記第2層が着色されている、請求項2に記載のテープ心線。
  4. 前記クラッドの屈折率プロファイルがトレンチ部を有し、
    前記トレンチ部を除く前記クラッドに対する前記コアの屈折率差が0.7%以上であり、
    前記トレンチ部を除く前記クラッドに対する前記トレンチ部の屈折率差が−0.2%以下であり、
    径方向における前記トレンチ部の幅が1μm以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のテープ心線。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載されたテープ心線が前記第1方向に複数並んで配置されており、該複数のテープ心線が紫外線硬化型樹脂を含む連結材により一体化されて成る、テープ心線。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載されたテープ心線が前記光導波方向及び前記第1方向の双方と交差する第2方向に複数並んで配置されており、該複数のテープ心線が紫外線硬化型樹脂を含む連結材により一体化されて成る、テープ心線。
  7. 8本以上の前記マルチモード光ファイバを備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のテープ心線。
  8. 前記樹脂被覆が前記光導波方向に間欠的に設けられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のテープ心線。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載された一又は複数のテープ心線と、
    前記一又は複数のテープ心線を被覆する外被と、
    を備え、
    前記外被の外径が4.0mm以下である、光ケーブル。
  10. 前記外被の外径が3.0mm以下である、請求項9に記載の光ケーブル。
  11. 前記一又は複数のテープ心線と前記外被との間に配置された抗張力繊維を更に備える、請求項9または10に記載の光ケーブル。
  12. 前記外被の内径Diと、前記光導波方向に垂直な断面における前記テープ心線の対角線の長さDTとの差(Di−DT)が0.3mm以上である、請求項11に記載の光ケーブル。
  13. 前記外被の厚さが0.5mm以上である、請求項12に記載の光ケーブル。
  14. 前記外被の内径Diと外径Doとの比(Di/Do)が0.7以下である、請求項13に記載の光ケーブル。
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