JP2017044761A - 光モジュール及びその作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い温度環境下でも特性を維持するように平面光波回路と光ファイバとが接続された耐熱性が高い光モジュール及びその作製方法を提供する。【解決手段】平面光波回路と少なくとも1芯以上の光ファイバとが光学的に結合された光モジュールであって、基板上に光導波路を有する平面光波回路101と、少なくとも1芯以上の光ファイバ102と、少なくとも1芯以上の光ファイバを平面光波回路に接続するための光ファイバ接続部品103と、光ファイバ接続部品における平面光波回路側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に設けられ、レーザ照射により融解後、硬化するレーザフリットガラス104と、を備え、平面光波回路及び光ファイバ接続部品は、硬化したレーザフリットガラスを介して接続され、それにより平面光波回路及び少なくとも1芯以上の光ファイバが光学的に結合している。【選択図】図1

Description

本発明は、光通信や光を用いたセンシングに用いられる、平面光波回路と光ファイバとが接続された光モジュール及びその作製方法に関する。特に、耐熱温度を高めた高耐熱性光モジュール及びその作製方法に関する。
石英系材料、シリコン、半導体からなる平面的な光導波路を有する平面型光導波型光部品は、単体で利用されるよりも、ほとんどの場合、光の入出力端として光ファイバを接続して利用される。平面型光導波型光部品と光ファイバとを接続する光ファイバ接続用光部品としては、V溝をガラス基板上に形成し、V溝の所望の位置に光ファイバを接着剤で整列配置固定した光ファイバブロックが広く用いられている。
これらの接続の工程手順は、一例として、以下の通りである。まず、平面型光導波型光部品を固定台に配置し、光ファイバブロックを微動台に固定する。ここで、光ファイバブロックの一端側には光源に接続された光ファイバが設けられており、光ファイバブロックの他端側にはフォトダイオード(PD)が設置されている。
光ファイバブロックを平面型光導波型光部品の一端側に近接させた状態で、UV硬化接着剤を該部品間の隙間に塗布した後に、PDの受光強度が最大になるように光ファイバブロックを設置した微動台を動かす。PDにおいて最大受光強度が得られた時点で、紫外線を照射し、UV硬化接着剤を硬化させて接着層を固定する。
必要に応じて、平面型光導波型光部品の他端にも、光ファイバブロックを同様の工程で組み立てることができる。この際、平面型光導波型光部品の端にPDを配置するのではなく、既に接続されている光ファイバからの出力をPDに入射すればよい。
このように、光ファイバブロックの固定は、低コスト、低損失化、硬化時間の短縮化等の理由から、ほとんどの場合、紫外線によって硬化するUV硬化接着剤を用いてなされている。
特開平7−253520号公報 特開2014−24730号公報
平面型光導波型光部品の多くは、大容量光通信を支える部品として利用されているが、他方では光センサとしても広く用いられる。光センサとして用いる場合、光通信の場合以上に過酷な温度条件下、例えば車のエンジンルーム内(300℃)や、鉱山における地熱高温下(300℃)での利用等も想定される。
しかしながら、UV硬化接着材の耐熱温度は100℃程度であるため、UV硬化接着材の耐熱温度が、組み上げた光モジュールの耐熱温度を決定してしまう。そのため、光センサとして用いる場合における、UV硬化接着材の耐熱温度を越えるような高温環境下では、光モジュールの特性を維持することができないという問題があった。
例えば、石英系平面導波路の場合、導波路が石英系材料で構成されている一方で、平面光波回路も石英系材料で構成されているため、500℃を超える温度でも特性を維持できるとも考えられる。しかしながら、上述のように、UV硬化接着材を使って光ファイバブロックを固定した場合には、組み上げた光モジュールの耐熱温度は、UV硬化接着材の耐熱温度で制限される。一般的に、光モジュールの耐熱温度を超えると、UV硬化接着材が軟化するため、位置合わせしていた光軸がずれることから、光モジュールの光損失増大につながる。より高温になると、UV硬化接着材の炭化により接着層がもろくなり、接着していた光ファイバブロックが平面型光導波型光部品からはずれることにつながる(例えば、特許文献1参照)。従って、従来のUV硬化接着材を用いた石英系平面導波路の場合、UV硬化接着材の耐熱温度以上である500℃を超える温度では特性を維持できない。
光ファイバを固定する他の技術として、光ファイバと平面型光導波型光部品ではなく光ファイバ同士を接続する融着接続技術がある。これは、石英光ファイバの永久接続技術として最も一般的な接続方法であり、ガラス同士を直接接合するため、高い温度領域においても利用することが可能である。この方法を平面型光導波型光部品に適応して、光ファイバと平面型光導波型光部品とを直接融着接続することも研究開発されている。
しかし、基板の熱容量と光ファイバの熱容量との差が大きいため、光ファイバの融解温度では、平面型光導波型光部品を構成するガラスが融解せず、平面型光導波型光部品を構成するガラスを融解するように加熱温度を上げると、光ファイバそのものが破損してしまう場合があるため、融着による接続は困難であった。また、石英系の平面型光導波型光部品の場合は融着という手法がとれなくもないが、そもそも、シリコン、半導体からなる平面型光導波型光部品をこの融着技術を用いて、光ファイバブロックに固定することが出来ない。
そこで、本発明では、高い温度環境下でも特性を維持するように平面光波回路と光ファイバとが接続された耐熱性が高い光モジュール及びその作製方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る光モジュールは、平面光波回路と少なくとも1芯以上の光ファイバとが光学的に結合された光モジュールであって、基板上に光導波路を有する平面光波回路と、少なくとも1芯以上の光ファイバと、前記少なくとも1芯以上の光ファイバを前記平面光波回路に接続するための光ファイバ接続部品と、前記光ファイバ接続部品における前記平面光波回路側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に設けられ、レーザ照射により融解後、硬化するレーザフリットガラスと、を備え、前記平面光波回路及び前記光ファイバ接続部品は、硬化した前記レーザフリットガラスを介して接続され、それにより前記平面光波回路及び前記少なくとも1芯以上の光ファイバが光学的に結合していることを特徴とする。
本発明の他の実施形態に係る光モジュールでは、前記光ファイバ接続部品における前記接続端面の前記光の伝搬する部位と前記少なくとも1芯以上の光ファイバとの隙間に充填された樹脂をさらに含むことを特徴とする。
本発明のさらに他の実施形態に係る光モジュールでは、前記レーザフリットガラスは、前記光ファイバ接続部品における前記接続端面の前記光の伝搬する部位と前記少なくとも1芯以上の光ファイバとの隙間に樹脂を充填するための少なくとも2つのスリットを有することを特徴とする。
本発明のさらに他の実施形態に係る光モジュールでは、前記基板は、シリコン基板であり、前記シリコン基板には、前記レーザフリットガラスと接着するように前記平面光波回路における前記光ファイバ接続部品側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に設けられた接着膜をさらに含むことを特徴とする。
本発明のさらに他の実施形態に係る光モジュールでは、前記基板は、シリコン基板であり、前記シリコン基板には、前記平面光波回路における前記光ファイバ接続部品側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に設けられた金属膜と、前記レーザフリットガラスと接着するように前記金属膜上に設けられた接着膜と、をさらに含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る光モジュールの製造方法は、基板上に光導波路を有する平面光波回路と少なくとも1芯以上の光ファイバとが光学的に結合された光モジュールの製造方法であって、前記少なくとも1芯以上の光ファイバが設けられた光ファイバ接続部品における前記平面光波回路側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に、レーザ照射により硬化するレーザフリットガラスをパターニングするステップと、前記レーザフリットガラスを熱処理して融解するステップと、前記光ファイバと前記平面光波回路との光接続が可能となるように前記光ファイバと前記平面光波回路とを調芯した後、前記レーザフリットガラスと前記平面光波回路とを接触させるステップと、前記レーザフリットガラスと前記平面光波回路との接続点にレーザ照射を行うステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の他の実施形態に係る光モジュールの製造方法では、前記レーザフリットガラスは、前記光ファイバ接続部品における前記接続端面の前記光の伝搬する部位と前記少なくとも1芯以上の光ファイバとの隙間に樹脂を充填するための少なくとも2つのスリットを有し、前記製造方法は、前記レーザ照射を行うステップの後に、前記スリットのうちの1つから前記樹脂を流し込んで前記隙間に前記樹脂を充填するステップをさらに含むことを特徴とする。
本発明によれば、高い温度環境下でも特性を維持するように平面光波回路と光ファイバとが接続された耐熱性が高い光モジュールを提供することが可能となる。
本発明に係る光モジュールを例示する図である。 本発明の実施例1に係る光モジュールを例示する図である。 本発明に係るレーザフリットガラスのパターン例を示す図である。 本発明の実施例2に係る光モジュールを例示する図である。 本発明の実施例3に係る光モジュールを例示する図である。 本発明の実施例4に係る光モジュールを例示する図である。
図1は、本発明に係る光モジュールを例示する。図1には、基板上に光導波路を有する平面光波回路101と、少なくとも1芯以上の光ファイバ102と、少なくとも1芯以上の光ファイバ102を平面光波回路101に接続するための光ファイバ接続部品103と、光ファイバ接続部品103における平面光波回路101側の接続端面に設けられたレーザフリットガラス104と、を備えた光モジュールが示されている。
平面光波回路101は、石英系材料またはシリコンで構成されている。光ファイバ接続部品103は、平面光波回路101側の接続端面における少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に、レーザ照射により融解して熱硬化するレーザフリットガラス104が設けられている。
本発明に係る光モジュールでは、レーザフリットガラス104を介して平面光波回路101と光ファイバ接続部品103とが接合されており、それにより平面光波回路101と光ファイバ102とを光学的に結合している。
ここで、「レーザフリットガラス」とは、単なる低温で融解するフリットガラスではなく、特許文献2等に開示されているような、レーザ照射により局所短時間熱処理を行うことにより融解させることができる材料を使用したガラスをいう。レーザフリットガラスの融点は500℃程度である。これらのガラスは、液晶ディスプレイや太陽電池の長寿命化のためのシーリング材料として広く用いられている。
炉等を用いて加熱処理するレーザフリットガラスを用いた場合、少なくとも融解に数分以上の熱処理が必要となる。そのため、接続しようとしている2つ以上の部材全体が加熱されることになり、2つの部材、それを保持する部材の熱膨張係数の差により、相対位置がずれることになる。そのため、炉等の長時間の熱処理が必要な方法を用いてレーザフリットガラスを加熱処理した場合には光ファイバ接続部品と平面型光導波型光部品とを低損失に接続することはできなかった。
本発明者らは、このレーザフリットガラスはレーザ照射を用いて加熱処理した場合には局所的に短時間に加熱・融解されるため、レーザ照射を用いて加熱処理したレーザフリットガラスを用いた場合、位置合わせした光ファイバ接続部品と平面型光導波型光部品との相対位置をほとんど変化させることなく接合することが可能であることを見出した。そして、本発明者らは、レーザフリットガラスがシーリング材料だけではなく、光部品の接合材料としても適していることを見出した。
本発明によると、レーザフリットガラスを光部品の接合材料として使用することにより、高い温度環境下でも特性を維持するように平面光波回路と光ファイバとが接続された耐熱性が高い光モジュールを提供することが可能となる。以下、本発明に係る各実施例を説明する。
<実施例1>
図2は、本発明の実施例1に係る光モジュールを例示する。図2には、基板が石英系材料で構成された平面光波回路201と、光ファイバ202と、光ファイバ202を挿入・固定して平面光波回路201に接続するためのガラスキャピラリ203と、ガラスキャピラリ203における平面光波回路201側の接続端面に設けられたレーザフリットガラス204と、ガラスキャピラリ203における平面光波回路201側の接続端面における光の伝搬する部位と光ファイバ202との隙間に充填された樹脂205と、平面光波回路201におけるガラスキャピラリ203との接続側の上面に設けられたヤトイ板206と、光ファイバ202及びガラスキャピラリ203を固定するための樹脂207と、を備えた光モジュールが示されている。本実施例では、平面光波回路201の基板材料として石英系材料を用い、平面光波回路201と光ファイバ202が固定されたガラスキャピラリ203とをレーザフリットガラス204を介して接合して平面光波回路201と光ファイバ202とを接続することにより光モジュールを作製した。
本実施例で用いた石英系材料で構成された平面光波回路201は、一般的には、石英(ガラス)やシリコンの平面基板上に屈折率の高い導波路を形成し、スプリッタあるいはアレイ導波路回折格子(AWG)などの光回路を形成したものである。本実施例では、石英基板上に下部クラッド層及びコア層を順に形成し、コア層について光導波路となる部位を残してエッチングを行い、SiO2を主成分とする上部クラッド層を堆積する方法で平面光波回路201を作製している。
ガラスキャピラリ203は、一般的に市場より調達可能なものを使用することができ、その多くは光ファイバの製造技術と同様に、ガラス母材を線引きし、精度よい寸法の穴を作製したものである。この他に、射出成型や、機械加工により作製される場合が考えられる。本実施例では、ガラスキャピラリ203として、直径2mm、長さ3mmの透明なガラスからなるガラスキャピラリを用い、耐熱温度が550℃であり、半導体シリコンとの熱膨張係数がほぼ一致するガラスを用いたが、この限りではない。
ガラスキャピラリ203が有する穴には光ファイバ202が挿入されており、ガラスキャピラリ203における平面光波回路201側の接続端面にはレーザフリットガラス204がパターニングされている。ガラスキャピラリ203は、平面光波回路201側の接続端面が研磨され、平坦になっている。また、ガラスキャピラリ203は、平面光波回路201との接続端面の反対側に座繰りが設けられており、最終的に光ファイバ202を挿入した際に、光ファイバ202の被覆の先端が収まるようになっている。光ファイバ202が素線(ガラスがむき出し)の場合は折れやすいため、被覆の一部もガラスキャピラリ203の挿入穴の中に収めるためである。また、光ファイバ202を挿入する際に座繰りがない場合、細い光ファイバをほぼ同径の穴に挿入する作業が非常に困難であるが、座繰りがあれば挿入そのものがやりやすいためでもある。
ガラスキャピラリ203の研磨面が水平になるよう保持可能な治具に1又は複数のガラスキャピラリ203を保持し、ガラスキャピラリ203における平面光波回路201側の接続端面に、スクリーン印刷にて、一度にレーザフリットガラス204のパターニングを行った。レーザフリットガラス204は、ガラスキャピラリ203の研磨面の外周及び中央の半径50μmの穴を除き、かつ、縦方向に100μmのスリットをあけるようなパターンとした。レーザフリットガラス204の塗布厚は30μmとした。ここで、レーザフリットガラス204の中央の穴は、この他の数値に設計しても無論かまわず、十分な接着強度を得るために、光を遮らないよう半径をより小さくする方が好ましい。しかし、レーザフリットガラス204の中央の穴の半径があまりに小さいと、スクリーン印刷する際の高い位置合わせ精度が必要となるため、少なくとも半径10μm以上が好ましい。
その後、ガラスキャピラリ203及びレーザフリットガラス204について450℃の温度で熱処理を行い、初期のレーザフリットガラス204に含有されている有機バインダを除去し、レーザフリットガラス204を融解する。薄膜化した後のレーザフリットガラス204のガラス膜厚は6μmであった。
その後、メカニカルな金属で構成されたバネ機構を用いてガラスキャピラリ203をL字型治具上に固定した後、光ファイバ202をガラスキャピラリ203に挿入し、L字型治具の鉛直面に光ファイバ202及びガラスキャピラリ203の突き当てを実施した。突き当てを実施することで、レーザフリットガラス204の表面と光ファイバ202の表面の面位置を一致させることができる。光の伝搬方向に対してはトレランスが非常に広いため、本実施例では、突き当てることにより両表面の面位置が一致した状態から光ファイバ202を意図的に5μm引き下げた。これは、後に平面光波回路201との接続を行った際に、平面光波回路201と光ファイバ202との間に若干の空壁を意図的に設けるためである。光ファイバ202を引き下げて逃げを作っておくことで、外気温度が変化した際など部品の温度変化に対して、体積膨張による光学的な変動が少なく済む。光の伝搬方向に逃げがないと、平面光波回路201と光ファイバ202が衝突し、場合によっては光ファイバ202が平面光波回路201の基板法線方向等に動くことがあり、光接続損失の増加、変動の要因になる。無論引き下げずに、平面光波回路201との突き合わせを行うことにより接続しても良い。
ガラスキャピラリ203と光ファイバ202とを固定するために、光ファイバ202に樹脂207を滴下してガラスキャピラリ203と光ファイバ202との接続端面間の隙間に樹脂207を充填し、その状態を保持したままオーブンにより350℃で1時間加熱を行った。ここで、光ファイバ202としては、被覆がポリイミドで形成され、耐熱温度が300℃(瞬時400℃)の光ファイバを用いた。樹脂207としては、300℃以上の熱を加えると硬化するBCB(benzocyclobutene)を用いたが、これに限ったものではなく、300℃で軟化しないような耐熱性の得られるものであれば良いし、また樹脂207を用いる代わりに、ガラスキャピラリ203内部及び光ファイバ202をメタライズして固定する等の方法でも良い。
続いて、平面光波回路201をステージ上に固定し、作製した光ファイバ202付のガラスキャピラリ203を6軸位置決めステージに保持し、平面光波回路201と光ファイバ202の光接続が可能となるように位置合わせを行った。ここでの調芯方法は、従来のUV硬化接着材で固定された光ファイバブロックの調芯方法と同様である。調芯を行う際は、一度、平行度の調整を行いながら、平面光波回路201の端面とガラスキャピラリ203の端面にパターニングされたレーザフリットガラス204とを接触させ、5μmの隙間を設け、移動が可能な状態で調芯を行い、光が最も通る状態になってから、光の伝搬方向に移動させて再度両者を接触させた。
その後、波長803nmのレーザ光を直径が3mm程度、出力強度17Wのビームとして、平面光波回路201とレーザフリットガラス204との接続点に80msecの照射を行うことによりレーザフリットガラス204を瞬間的に局所加熱・硬化し、平面光波回路201と光ファイバ202付のガラスキャピラリ203とを固定した。この時点で平面光波回路201とガラスキャピラリ203は十分な強度で固定されているため、平面光波回路201とガラスキャピラリ203とを固定したものを持ち運びが可能な状態になっていた。
その後、レーザフリットガラス204のパターン化時にガラスキャピラリ203の端面に設けたスリットの片方から耐熱性の樹脂205を流し込み、補強的に固定強度を増すと共に、光ファイバ202と平面光波回路201との接続端面間にある空気の層を樹脂205で充填する。樹脂205を充填することで、接続強度が増すだけでなく、接続損失の低減及び反射の削減が可能である。充填後、熱処理にて樹脂205の硬化を行う。
ここで、レーザフリットガラスに形成した、ガラスキャピラリにおける平面光波回路側の接続端面における光の伝搬する部位と光ファイバの隙間に樹脂を充填するためのスリットの効果について説明する。図3は、本発明に係るレーザフリットガラスのパターン例を示す。レーザフリットガラスには、図3(a)及び(b)に示されるように、スリットを設けることが好ましい。図3(c)に示されるようにレーザフリットガラスにスリットがなければ、光ファイバ202と平面光波回路201との接続端面間に隙間が発生している場合には、その分の損失が増加し、また反射も大きくなり、例えば反射光が戻れば、レーザの特性を劣化させる等、問題となることがある。光ファイバ202と平面光波回路201との接続端面同士が確実にフィジカルコンタクトし、光結合ができるのであれば、このスリットは必ずしも必要ではないが、多くの場合フィジカルコンタクトが難しく若干の隙間が発生する。そこで、スリットを通して樹脂205を注入して隙間を充填することで、接続端面間の隙間の問題を解決する。
樹脂205を注入するスリットの他に、内部の空気を逃がすためのスリットが中央に向かって少なくとも2か所以上あることが好ましい。スリットが1箇所しかない場合は、レーザフリットガラス204と平面光波回路201が強固に接続されることから、空気の逃げ道がなく、光が通過する箇所に樹脂205が充填されない場合が多々発生し、内部に気泡が残り、歩留まりを大きく下げることになる。レーザフリットガラス204にスリットが2か所以上あり、少なくとも1箇所が空気の逃げ道として働いていれば空気が逃げるため、内部に気泡が残ることはない。また、反射を減らすために、スリットに注入する耐熱性の樹脂205は、光に対して透明で、かつ屈折率が光ファイバのコア、または、光導波路のコアの屈折率に近い方が好ましい。もちろん、図3(c)に示されるようにスリットを設けないようにレーザフリットガラスを構成してもよい。
レーザフリットガラス204を用いた平面光波回路と光ファイバとを接続した本発明の構成によると、平面光波回路201と光ファイバ202と接続する際に、耐熱温度が100℃程度であるUV硬化接着剤を用いる必要がなく、全ての材料が300℃以上の耐熱性を有しているため、従来方法に比べて組み上げた光モジュールの耐熱性を大きく向上させることができる。無論、高価な金属ケースやレンズ実装等を経て作った耐熱性の光モジュールに比べても小型でかつ、低価格な提供が可能である。
また、一般的には、照射レーザは掃引されてレーザ光が加熱箇所に当てられる。用いるレーザフリットガラス204によるが、照射レーザは15mm/秒〜30mm/秒の速度で掃引されることが多い。一方で、本実施例では、2mmの幅のレーザフリットガラス204を固定するのであれば終了するまでの時間はわずかに0.1秒もかからず、照射レーザの掃引自体が必要なく、そのためその分の光学系が簡単にすることができる。そして、ガラスキャピラリ203自体は透明であるため、レーザ光を照射してもガラスキャピラリ203は加熱されない。平面光波回路201も透明な材料である場合は、レーザ光に対して加熱されることはない。そのため、レーザフリットガラス204だけが局所的に瞬間的に加熱されて融解されるため、2つの光接続部材の相対的な位置を変化させることなく固定することが可能である。
さらに、位置合わせを行うための装置は、6軸のステージに加えて、光源や透過強度測定器なども含むことから高価であるため、固定のために時間がかかっていてはコストがかかることになる。例えば、熱硬化では位置ずれが起こるが、たとえ位置ずれがなく止められたとしても、熱を加えている間、接続する光部品は動かすことができず、次の部材を組立てられないため、固定のために時間がかかる場合にはスループットが著しく劣化する。従来の手法では、光部品を動かせるようになる仮固定まで5秒程度要していたが、本発明に係る手法によると、調芯後、80msecのレーザ照射により短時間で光部品を固定することが可能であるため、スループットの向上が可能である。
さらに、本実施例では、端面が垂直研磨されたガラスキャピラリ203を、同じく端面を垂直研磨した平面光波回路201に接続したが、より反射を減らしたい場合は、それぞれを数度(8°程度)傾けて研磨すれば、より反射減衰量を低減することが可能である。
<実施例2>
図4を用いて、本発明の実施例2に係る光モジュールを説明する。図4(a)には、平面光波回路301と、ファイバ固定樹脂で固定された複数の光ファイバ302と、V溝基板303と、光ファイバ302をV溝基板303に押さえ付けるためのリッド305と、V溝基板303及びリッド305における平面光波回路301との接続面にそれぞれ設けられたレーザフリットガラス304と、V溝基板303及びリッド305の間に設けられた樹脂306と、を備えた光モジュールが示されている。複数の光ファイバ302と、V溝基板303と、レーザフリットガラス304と、リッド305と、樹脂306とによって光ファイバブロック310が構成される。なお、図4(a)では、構成の明確化のため、平面光波回路301と光ファイバブロック310とが分離されて示されているが、実際には両者は接合されている。
実施例1では、1芯のガラスキャピラリをレーザフリットガラスを介して平面光波回路に接続した例を示したが、本実施例2では、多芯の光ファイバブロックをレーザフリットガラスを介して平面光波回路に接続した。
V溝基板303は、厚さ1mm、幅3mm、長さ8mmのガラス基板に機械加工を用いてV溝を形成後、先端から4mmの部分に光ファイバ302の被覆を収める箇所の座繰りを機械加工により形成することによって作製される。光ファイバ302は、被覆がポリイミドで形成された耐熱性のある光ファイバであって、具体的には耐熱温度が300℃(瞬時400℃)のものを用いた。リッド305は、幅3mm、長さ4mmのV溝基板303と同様のガラス基板で構成される。
本実施例2では機械加工を用いてV溝基板303を作製したが、V溝基板303は従来の通信で用いられるものと何ら変わらないものであるため、プレス加工等を用いて用意してもよい。また、本実施例2に係るV溝基板303では、複数のV溝を整列させているが、実施例1と同じく1芯の光ファイバを接続するために1つのV溝を設けてもよい。V溝基板303及びリッド305では、耐熱温度が550℃であり、半導体シリコンとの熱膨張係数がほぼ一致するガラス基板を用いたが、この限りではない。
V溝基板303及びリッド305についてそれぞれ、最終的に光接続が行われる面に対して研磨を実施し、その研磨面に、有機バインダを含んだレーザフリットガラス304を塗布する。研磨面が水平になるよう保持可能な治具に、仮組した光ファイバブロックを保持し、スクリーン印刷にて、リッド305の研磨面には研磨面の外周50μmを除いた全面に、V溝基板303の研磨面には後に光ファイバ302が挿入されるV溝付近及び50μmの外周を除いた部分に対してレーザフリットガラス304を塗布した。レーザフリットガラス304の塗布厚は30μmとした。その後、V溝基板303及びリッド305にそれぞれ塗布されたレーザフリットガラスについて450℃の温度で熱処理を行い、レーザフリットガラス304に含まれる有機バインダを除去してレーザフリットガラス304を融解し、薄膜化する。薄膜化後のレーザフリットガラス304の膜厚は6μmであった。
形成したV溝基板303を加熱ができる真空穴が形成されたステージ上に配置し、先端被覆を剥いてクリーブした光ファイバ302を、図4(b)に示されるようにV溝基板303のV溝に挿入した後、リッド305により光ファイバ302を押さえ付ける。光ファイバ302のクリーブ面と、V溝基板303及びリッド305におけるレーザフリットガラス304が塗布された面とを任意の基準面に押し付けた状態で機械的に保持し、その後、V溝基板303、光ファイバ302及びリッド305の隙間を、組みあげたV溝基板303及びリッド305の側面の片側のスリットから樹脂306を挿入して充填し、250℃まで加熱し、その後60分放置し、これらの部材の固定を行った。
ここで、V溝基板303及びリッド305の端面において、外周50μmの淵部分にはレーザフリットガラス304が塗布されておらず、組みあげた際にこの淵部分がスリットとなる。片方のスリットから樹脂306を挿入すると他方のスリットから空気が押し出され、隙間なく樹脂306で充填することが可能である。充填する樹脂306は、耐熱性が200℃以上の熱を加えると硬化する樹脂を用いた。
ついで、光ファイバ302の被覆を収めるV溝基板303の座繰り箇所にて、耐熱性樹脂を用いて光ファイバ302を被覆ごと固定することにより、実施例2に係る光ファイバブロック310を作製した。
作成した光ファイバブロック310と、石英基板上に多芯の入出力導波路を設けた平面光波回路301とを、実施例1と同じ方法で、調芯後、レーザ照射を行うことによりレーザフリットガラス304を瞬間的に局所加熱し、固定した。レーザ照射の際は、20W出力のビームを外径3mmのビームとして水平方向(光ファイバの並んでいる方向)に掃引した。掃引のスピードは、20mm/secに設定した。これらの掃引スピード及び照射ビーム径、照射パワーについては、個々に最適化が必要であるため、この限りではない。
本実施例2のように、多芯の光ファイバが挿入された光ファイバブロックを用いた場合であっても、本発明に係るレーザフリットガラスを用いて耐熱性を大きく向上させた光モジュールを提供することが可能である。
上記実施例1及び2では、光ファイバブロック又はガラスキャピラリ側にレーザガラスをパターニング塗布しているが、逆に平面光波回路側にレーザフリットガラスをパターニング塗布し、位置合わせしてから固定しても同じであることは言うまでもない。
<実施例3>
図5を用いて、本発明の実施例3に係る光モジュールを説明する。図5には、シリコン基板で構成された平面光波回路401と、光ファイバ402と、光ファイバ402を挿入・固定して平面光波回路401に接続するためのガラスキャピラリ403と、ガラスキャピラリ403における平面光波回路401側の接続端面に設けられたレーザフリットガラス404と、レーザフリットガラス404の周囲に塗布・硬化された樹脂405と、平面光波回路401におけるガラスキャピラリ403との接続側の上面に設けられたヤトイ板406と、光ファイバ402及びガラスキャピラリ403を固定するための樹脂407と、レーザフリットガラス404と接着するように平面光波回路401におけるガラスキャピラリ403側の接続端面に設けられた接着膜408と、を備えた光モジュールが示されている。実施例3に係る光モジュールでは、平面光波回路401の基板材料としてシリコンを用い、平面光波回路401と光ファイバ402が固定されたガラスキャピラリ203とを、レーザフリットガラス404と接着膜408とを接着することにより接合して平面光波回路401と光ファイバ402とを接続した。
本実施例3に係る光モジュールは、実施例1と同様にガラスキャピラリを用い、平面光波回路の基板としてSi基板を用いた光モジュールである。レーザフリットガラスをパターニング塗布したガラスキャピラリについては上記実施例1と同様に用意した。
ここで、そもそもレーザフリットガラスがレーザ照射により局所加熱され融解し、ガラス、石英等を接着させることができるのかについて説明する。レーザフリットガラスは、照射する光を吸収するような材料が含有されているだけでなく、吸収により発生した熱により瞬時に融解するように、ガラスの軟化点を下げるために各種のドーパントが含有されている(例えば特許文献2参照)。温度が上昇して接着したいガラス内へこれらのドーパントが拡散移動することにより、強固な接合が行われるのが接合の原理となる。しかしながら、平面光波回路の基板にシリコンを用いた場合、シリコンが単結晶であるが故、ガラスに比べてドーパントの移動量が少ないため、接合強度が劣化する問題がある。
そこで、本発明では、平面光波回路の基板材料としてシリコンを用いた場合に起こる接合強度不足を解消するために、平面光波回路401におけるシリコンで構成された接続端面に対して、レーザフリットガラス404との接合性の良い接着膜408を成膜することで、接着膜408を介して平面光波回路401のシリコン基板との接合を実現する。
具体的には、平面光波回路401の研磨した接続端面に対して、接着膜408の成膜を行う。本実施例では、真空蒸着装置を用いて、平面光波回路401の接続端面に対して、SiO2からなる接着膜408を300nm成膜した。ここでは、平面光波回路401の接続端面におけるコア部分、つまり光を通す部分に接着膜408が形成されないようにメタルプレートでマスキングを行った後に、当該接続端面に対して接着膜408の成膜を行った。成膜方法はこの他に、スパッタリング装置等で行ってもよい。接着膜408の厚さは、ドーパントが拡散する長さよりも厚く堆積していればよく、厚さはこの限りではない。
平面光波回路401のシリコン部分がレーザフリットガラス404と接触しないように接着膜408を成膜することで、接合後の構造は、平面光波回路401側から、シリコン、SiO2からなる接着膜408、レーザフリットガラス404、ガラスキャピラリ403となる。上記実施例と同様に、レーザを照射してレーザフリットガラス404を瞬間的に局所加熱し、固定することにより、十分な接着強度を得ることができる。実際に作製した試料では、石英基板で作った回路との接続の場合に比べて、引っ張り試験強度ではほぼ同じ値を示しており、強度的に十分であることが確認できた。
本実施例では、接着膜408としてSiO2を用いたが、主成分であるSiO2にドーパントが含まれていても同じ効果は無論得られる。また、SiN、SiON、SiOX等、レーザフリットガラス404との接合が得られる材料であれば、SiO2に限らず同じ効果が発現する。また、本実施例では、ガラスキャピラリを用いたが、実施例2のような光ファイバブロックであっても同様に適用可能である。さらに、本実施例では、基板材料としてシリコンを用いた平面光波回路について述べているが、InPなどの他の基板であっても同じであり、端面への接着膜の成膜により接着強度を上げることは無論可能である。
<実施例4>
図6を用いて、本発明の実施例4に係る光モジュールを説明する。図6には、シリコン基板で構成された平面光波回路501と、光ファイバ502と、光ファイバ502を挿入・固定して平面光波回路501に接続するためのガラスキャピラリ503と、ガラスキャピラリ503における平面光波回路501側の接続端面に設けられたレーザフリットガラス504と、レーザフリットガラス504の周囲に塗布・硬化された樹脂505と、平面光波回路501におけるガラスキャピラリ503との接続側の上面に設けられたヤトイ板506と、光ファイバ502及びガラスキャピラリ503を固定するための樹脂507と、平面光波回路501におけるガラスキャピラリ503側の接続端面に設けられた金属膜509と、金属膜509上にレーザフリットガラス504と接着するように設けられた接着膜508と、を備えた光モジュールが示されている。
シリコン基板を有する平面光波回路との接続において、平面光波回路におけるシリコンで構成された接続端面において、シリコンが照射レーザ光に対して透明ではないため、吸収が起こる。吸収されたエネルギーは熱に変換されて、接合箇所周辺の平面光波回路の温度を短時間であるが上昇させる。この温度上昇により基板を含めた平面光波回路の体積膨張が起こるために、平面光波回路において、位置合わせしていた光ファイバとの光軸がずれることが考えらえる。平面光波回路との接続点におけるモードフィールドが大きい場合は多少のズレ(<1μm)は問題とはならないが、モードフィールドが小さい場合などは瞬時の温度上昇と言うことができ、問題となることがある。
そこで、本実施例では、シリコン基板を用いた平面光波回路であっても温度上昇を抑え、光の吸収を防止する構成について作製を行った。具体的には、平面光波回路501の研磨した接続端面に対して、金属膜509として、Cr15nm、金100nm、Cr15nm、SiO2300nmを順に成膜した。
本実施例では、平面光波回路501の接続端面におけるコア部分、つまり光を通す部分に金属膜509が形成されないようにメタルプレートでマスキングを行った後に、真空蒸着装置にセットし、当該接続端面に対して接着膜508及び金属膜509の成膜を行った。成膜方法はこの他に、スパッタリング装置等で行ってもよい。本実施例では、金属膜509として金を蒸着したが、金の代わりにアルミや他の金属であっても少なくとも効果は得られる。
金属膜509の効果について述べる。レーザフリットガラスを用いてガラスキャピラリや光ファイバブロックを固定するため、レーザ照射を行う際、レーザフリットガラスでほとんどのレーザ光が吸収されるが、レーザフリットガラスを透過したレーザ光については、平面光波回路のシリコン基板に到達する。レーザ光がシリコン基板に到達すると、レーザ光がシリコンに吸収されて熱となり、膨張を引き起こす。結果、レーザフリットガラスの温度が低下し、硬化するまでの時間の間のズレが光損失の増加につながる。
しかしながら、本実施例4のように、平面光波回路501の接続端面に金属膜509を設けていた場合、金属膜509が反射ミラーとして働き、レーザフリットガラス504に照射されるレーザ光が平面光波回路501のシリコン基板に吸収される割合を大きく減らすことができ、位置ずれを大幅に削減できる。また、反射した光は、再度レーザフリットガラス504に向かって照射されるため、より短時間のレーザ照射で硬化ができ、さらに位置ずれを抑制することができる。
平面光波回路 101、201、301、401、501
光ファイバ 102、202、302、402、502
光ファイバ接続部品 103
レーザフリットガラス 104、204、304、404、504
ガラスキャピラリ 203、403、503
樹脂 205、207、306、405、407、505、507
ヤトイ板 206、406、506
V溝基板 303
リッド 305
光ファイバブロック 310
接着膜 408、508
金属膜 509

Claims (7)

  1. 平面光波回路と少なくとも1芯以上の光ファイバとが光学的に結合された光モジュールであって、
    基板上に光導波路を有する平面光波回路と、
    少なくとも1芯以上の光ファイバと、
    前記少なくとも1芯以上の光ファイバを前記平面光波回路に接続するための光ファイバ接続部品と、
    前記光ファイバ接続部品における前記平面光波回路側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に設けられ、レーザ照射により融解後、硬化するレーザフリットガラスと、
    を備え、
    前記平面光波回路及び前記光ファイバ接続部品は、硬化した前記レーザフリットガラスを介して接続され、それにより前記平面光波回路及び前記少なくとも1芯以上の光ファイバが光学的に結合していることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記光ファイバ接続部品における前記接続端面の前記光の伝搬する部位と前記少なくとも1芯以上の光ファイバとの隙間に充填された樹脂をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記レーザフリットガラスは、前記光ファイバ接続部品における前記接続端面の前記光の伝搬する部位と前記少なくとも1芯以上の光ファイバとの隙間に樹脂を充填するための少なくとも2つのスリットを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュール。
  4. 前記基板は、シリコン基板であり、
    前記シリコン基板には、前記レーザフリットガラスと接着するように前記平面光波回路における前記光ファイバ接続部品側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に設けられた接着膜をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光モジュール。
  5. 前記基板は、シリコン基板であり、
    前記シリコン基板には、前記平面光波回路における前記光ファイバ接続部品側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に設けられた金属膜と、
    前記レーザフリットガラスと接着するように前記金属膜上に設けられた接着膜と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光モジュール。
  6. 基板上に光導波路を有する平面光波回路と少なくとも1芯以上の光ファイバとが光学的に結合された光モジュールの製造方法であって、
    前記少なくとも1芯以上の光ファイバが設けられた光ファイバ接続部品における前記平面光波回路側の接続端面の少なくとも光の伝搬する部位を除く部位に、レーザ照射により硬化するレーザフリットガラスをパターニングするステップと、
    前記レーザフリットガラスを熱処理して融解するステップと、
    前記光ファイバと前記平面光波回路との光接続が可能となるように前記光ファイバと前記平面光波回路とを調芯した後、前記レーザフリットガラスと前記平面光波回路とを接触させるステップと、
    前記レーザフリットガラスと前記平面光波回路との接続点にレーザ照射を行うステップと、
    を含むことを特徴とする製造方法。
  7. 前記レーザフリットガラスは、前記光ファイバ接続部品における前記接続端面の前記光の伝搬する部位と前記少なくとも1芯以上の光ファイバとの隙間に樹脂を充填するための少なくとも2つのスリットを有し、
    前記製造方法は、前記レーザ照射を行うステップの後に、前記スリットのうちの1つから前記樹脂を流し込んで前記隙間に前記樹脂を充填するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
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