JP2017044429A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成にてバーナの火力の大きさを表示することができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】バーナの火力を正逆の回転操作により増減調節する燃焼操作具Hと、火力表示面部10に設定配列方向に沿って並設される複数の導光体11と、複数の導光体11に対して発光用光を供給する光供給部13とが設けられ、光供給部13が、複数の導光体11の全てに対して発光用光を供給する光源部14と、光源部14からの発光用光が導光体11に到達するのを遮蔽する遮蔽体M1とから構成され、遮蔽体M1が、燃焼操作具Hの正逆回転操作により正逆に移動する形態で燃焼操作具Hに連係され、燃焼操作具Hが火力増加側に操作されるほど、複数の導光体11のうちで発光用光の到達を遮蔽する導光体11を、設定配列方向の一端側から他端側に向けて減少させるように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、バーナの火力を正逆の回転操作により増減調節する燃焼操作具と、火力表示面部に設定配列方向に沿って並設される複数の導光体と、複数の前記導光体に対して発光用光を供給する光供給部と、が設けられ、前記光供給部が、前記燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、複数の前記導光体のうちで発光用光を供給する導光体を、前記設定配列方向の一端側から他端側に向けて増加させる形態で、前記燃焼操作具の回転操作に伴って、複数の前記導光体に対して発光用光を供給する状態を変更するように構成された加熱調理器に関する。
かかる加熱調理器は、燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、設定配列方向に沿って並設される複数の導光体のうちで発光用光を供給する導光体を、設定配列方向の一端側から他端側に向けて増加させる形態で、燃焼操作具の回転操作に伴って、複数の導光体に対して発光用光を供給する状態を変更することにより、バーナの火力の大きさを表示するようにしたものである。
かかる加熱調理器の従来例として、複数の導光体に対して発光用光を供給する光供給部が、複数の導光体の夫々に対応して設けられた複数のLEDランプと、燃焼操作具の回転操作位置を検出するロータリーエンコーダと、ロータリーエンコーダにより検出された検出情報に基づいて、燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、複数の導光体の夫々に対応して設けられた複数のLEDのうちで点灯するLEDを、複数の導光体の設定配列方向の一端側から他端側に向けて増加させる点灯制御を行う制御部とにより構成されたものがある(特許文献1参照)。
特開2013−44509号公報
特許文献1の加熱調理器では、光供給部が、ロータリーエンコーダによって燃焼操作具の回転操作位置を検出しながら、制御部によって、燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、複数の導光体の夫々に設けられた複数のLEDのうちで点灯するLEDを、複数の導光体の設定配列方向の一端側から他端側に向けて増加させる点灯制御を行うように構成されているので、つまり、発光状態にする導光体を増減させるために、電気的な制御構成を用いるので、バーナの火力の大きさを表示するための構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構成にてバーナの火力の大きさを表示することができる加熱調理器を提供することにある。
本発明に係る加熱調理器は、
バーナの火力を正逆の回転操作により増減調節する燃焼操作具と、
火力表示面部に設定配列方向に沿って並設される複数の導光体と、
前記複数の導光体に対して発光用光を供給する光供給部と、が設けられ、
前記光供給部が、前記燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、複数の前記導光体のうちで発光用光を供給する導光体を、前記設定配列方向の一端側から他端側に向けて増加させる形態で、前記燃焼操作具の回転操作に伴って、複数の前記導光体に対して発光用光を供給する状態を変更するように構成された加熱調理器であって、その特徴構成は、
前記光供給部が、複数の前記導光体の全てに対して発光用光を供給する光源部と、当該光源部からの発光用光が前記導光体に到達するのを遮蔽する遮蔽体とから構成され、
前記遮蔽体が、前記燃焼操作具の正逆回転操作により正逆に移動する形態で前記燃焼操作具に連係され、かつ、前記燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、複数の前記導光体のうちで発光用光の到達を遮蔽する導光体を、前記設定配列方向の一端側から他端側に向けて減少させるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、光源部から複数の導光体の全てに対して発光用光を供給する状態で、燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、遮蔽体が複数の導光体のうちで発光用光の到達を遮蔽する導光体を、設定配列方向の一端側から他端側に向けて減少させて、複数の導光体のうちで発光用光が到達して発光状態となる導光体を、複数の導光体の設定配列方向において、一端側から他端側に向けて増加させることになる。
ちなみに、燃焼操作具が火力減少側に回転操作されるほど、遮蔽体が複数の導光体のうちで発光用光の到達を遮蔽する導光体を、設定配列方向の他端側から一端側に向けて増加させて、複数の導光体のうちで発光用光が到達して発光状態となる導光体を、複数の導光体の設定配列方向において、他端側から一端側に向けて減少させることになる。
このように、光源部から複数の導光体の全てに対して発光用光を供給する状態で、燃焼操作具の正逆回転操作により、燃焼操作具に連係させた遮蔽体を正逆に移動させることによって、バーナの火力の大きさを複数の導光体によって表示することができる。よって、簡素な構成にてバーナの火力の大きさを表示することができる。
説明を加えると、従来のように、ロータリーエンコーダによって、燃焼操作具の回転操作位置を検出しながら、制御部によって、燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、複数の導光体の夫々に設けられた複数のLEDのうちで、点灯するLEDを、複数の導光体の設定配列方向において、一端側から他端側に向けて増加させる制御を行うような構成を採用する場合に比べて、発光状態にする導光体を増減させるための電気的な制御構成が不要になるため、構成の簡素化を図ることができる。
本発明に係る加熱調理器の更なる特徴構成は、
前記光源部は、光源と、当該光源からの発光用光を複数の前記導光体の前記設定配列方向に拡散して反射させる反射部とを備えている点にある。
上記特徴構成によれば、光源からの発光用光を複数の設定配列方向に拡散して反射させる反射部が設けられているので、光源部に設ける光源の数を少なくすることができる。
つまり、例えば、単一の光源からの発光用光を反射部により拡散して複数の導光体のすべてに供給したり、光源と反射部との組合せを複数設けて、夫々の光源からの発光用光を反射部により拡散して、複数の導光体のうちの異なる複数個ずつの導光体に供給するようにする等、光源部に設ける光源の数を少なくすることができる。
本発明に係る加熱調理器の更なる特徴構成は、
前記光源部が、前記光源と前記反射部とからなる複数の光源部分を前記設定配列方向に沿って並設し、複数の前記光源部分の夫々が異なる複数個ずつの前記導光体に発光用光を供給する点にある。
上記特徴構成によれば、異なる複数個ずつの導光体に、複数の光源部分の夫々が発光用光を供給するので、複数の導光体を同等の明るさにて発光させ易いものとなる。
つまり、一つの光源からの発光用光を一つの反射部にて反射させて、複数の導光体のすべてに発光用光を供給しようとすると、反射部による反射にて発光用光を供給する設定配列方向での範囲が広範囲となるため、複数の導光体に供給される発光用光の強度に大きなむらが生じ易いものとなる。
これに対して、本特徴構成によれば、複数の光源部分の夫々が、反射部による反射にて発光用光を供給する設定配列方向での範囲が小さな範囲となるため、複数の光源部分の夫々が、複数の導光体のうちの異なる複数個ずつの導光体に供給する発光用光の強度のむらを少なくすることができるため、複数の導光体を同等の明るさにて発光させ易いものとなる。
本発明に係る加熱調理器の更なる特徴構成は、
前記光源部分からの発光用光が隣接する前記光源部分に漏れ出すことを抑制する漏洩抑制壁が、隣接する前記光源部分同士の間に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、光源部分からの発光用光が隣接する光源部分に漏れ出すことを漏洩抑制壁によって抑制することができるので、光源部分から漏れ出した発光用光が、隣接する光源部分に対応する導光体に到達することを抑制することができるため、導光体をくっきりした状態で発光させ易いものとなる。
つまり、複数の光源部分の夫々における光源からの発光用光は、導光体の光軸心方向に沿う光線となる状態に反射部にて反射されて、導光体に供給されることになり、導光体の光軸心方向に傾斜しない発光用光が供給されないことにより、導光体がくっきりした状態で発光し易いものとなる。
ところが、光源部分の反射部において、隣接する光源部分に向かう方向に反射した発光用光が、光源部分から漏れ出して、その漏れ出した発光用光により、隣接する光源部分に対応する導光体に到達すると、その漏れ出した発光用光は、導光体の光軸心方向に傾斜した光であるため、導光体がくっきりした状態で発光し難いものとなる。
本特徴構成によれば、漏洩抑制壁によって、光源部分からの発光用光が隣接する光源部分に漏れ出すことを抑制することにより、導光体の光軸心方向に傾斜した発光用光が導光体に供給されることを抑制できるため、導光体をくっきりした状態で発光させ易いものとなる。
本発明に係る加熱調理器の更なる特徴構成は、
前記燃焼操作具が、前記バーナに供給する燃料の供給量を当該燃焼操作具の回転操作に応じて操作する形態で、燃料調節弁に連係されている点にある。
上記特徴構成によれば、燃焼操作具に連係された燃料調節弁によりバーナに供給する燃料の供給量が操作されるので、燃料調節弁を調節する構成の簡素化を図ることができる。
つまり、例えば、燃焼操作具の回転操作位置を検出するロータリーエンコーダと、燃料調節弁を駆動する駆動装置と、ロータリーエンコーダにより検出された検出情報に基づいて燃料調節弁の駆動装置を制御する制御部とを備えた構成を採用して燃料調節弁を調節する場合に比べて、燃料調節弁を調節するための電気的な制御構成が不要となるため、燃料調節弁を調節する構成の簡素化を図ることができる。
本発明に係る加熱調理器の更なる特徴構成は、
前記燃焼操作具が、回転操作の回転軸心方向の移動により、前記バーナを点火する点火用位置、前記バーナを燃焼させる燃焼用位置及び前記バーナを消火する消火用位置に切換自在に構成され、
前記遮蔽体が、前記燃焼操作具に対して前記回転軸心方向の移動を許容し、且つ、前記燃焼操作具の正逆回転操作により正逆に移動する形態で、前記回転軸心方向の設定位置に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、燃焼操作具を、回転操作の回転軸心方向に移動して、点火用位置、燃焼用位置及び消火用位置の夫々に切り換えることにより、バーナを点火すること、バーナを燃焼させること、及び、バーナを消火することができる。
また、燃焼操作具を、点火用位置、燃焼用位置及び消火用位置のいずれの位置に切り換えた場合でも、遮蔽体が設定位置に維持されるので、遮蔽体により複数の導光体に供給される発光用光を適切に遮断することができる。
つまり、例えば、燃焼操作具を燃焼用位置から消火用位置に押し操作する場合において、遮蔽体が燃焼操作具の回転軸心方向の押し操作方向への移動に伴って設定位置と異なる位置に移動する等、遮蔽体が燃焼操作具の回転軸心方向の押し操作方向への移動に伴って設定位置と異なる位置に移動する場合には、遮蔽体により複数の導光体に供給される発光用光を適切に遮断することができない状態となる虞がある。
本特徴構成によれば、燃焼操作具の回転軸心方向の移動に拘わらず、光供給部から供給される発光用光を遮断するために適切な設定位置に遮蔽体を維持させることができるものであるから、遮蔽体により複数の導光体に供給される発光用光を適切に遮断することができない状態となることを防止して、導光体を良好に発光させることができる。
ガスコンロの斜視図 ガスコンロの斜視図 ガス燃料の流路構成を示す概略図 上側操作部分の分解斜視図 コンロバーナの操作部を示す側面図 光源部の縦断正面図 光源部の一部切欠平面図 上側カバー体の分解斜視図 導光体支持体の正面図 コンロ用器具栓の分解斜視図 コンロ用器具栓の縦断側面図 消火状態の器具栓を示す縦断側面図 点火状態の器具栓を示す縦断側面図 燃焼状態の器具栓を示す縦断側面図 消火用操作状態の器具栓を示す縦断側面図 小火力位置の器具栓を示す側面図 中火力位置の器具栓を示す側面図 大火力位置の器具栓を示す側面図 小火力位置の遮蔽部の位置を示す一部切欠正面図 中火力位置の遮蔽部の位置を示す一部切欠正面図 大火力位置の遮蔽部の位置を示す一部切欠正面図 大火力操作状態の器具栓を示す一部切欠側面図 大火力から消火する状態の器具栓を示す一部切欠側面図 小火力操作状態の器具栓を示す一部切欠側面図 小火力から消火する状態の器具栓を示す一部切欠側面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1及び図2に示すように、加熱調理器としてのガスコンロは、バーナとしてのコンロバーナ1を備えるコンロ部、及び、グリルバーナ2(図3参照)を備えるグリル部3を備えたビルトインタイプに構成されている。
ガスコンロ本体Yの上面は、ガラス製のトッププレート5にてガスコンロ上面が覆われ、ガスコンロ本体Yの上面の後部側には、グリル部3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。このトッププレート5の上部に、コンロバーナ1としての3つのコンロバーナ、つまり、大火力バーナ1A、標準バーナ1B及び小火力バーナ1Cが設けられている。そして、大火力バーナ1A、標準バーナ1B及び小火力バーナ1Cに対する被加熱物(鍋など)を受け止め支持するための五徳6が設けられている。
グリルバーナ2としては、図3に示すように、被加熱物を上方から加熱する板状の上バーナ2aと、被加熱物を下方から加熱する管状の左右一対の下バーナ2bとが備えられている。つまり、図示は省略するが、グリル部3の内部には、魚等の被加熱物を載置する受け網が設けられ、受け網に載置された被加熱物を、上バーナ2aが上方側から加熱し、左右一対の下バーナ2bが下方側から加熱するように構成されている。
図3に示すように、大火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの夫々には、点火プラグP及び着火状態を検出する熱電対等を用いて構成される着火状態検出用の着火センサRが設けられている。なお、図示を省略するが、小火力バーナ1Cにも、大火力バーナ1A及び標準バーナ1Bと同様に、点火プラグP及び着火状態を検出する熱電対等を用いて構成される着火状態検出用の着火センサRが設けられている。
また、グリルバーナ2における上バーナ2a及び左右一対の下バーナ2bの夫々にも点火プラグP及び着火状態を検出するための熱電対等を用いて構成される着火センサRが備えられている。
図1から図3に示すように、大火力バーナ1A、標準バーナ1B及び小火力バーナ1Cに対して、鍋等の被加熱物の存否を検出し且つその温度を検出する被加熱物検出センサSが装備されている。又、図示を省略するが、グリル部3には、グリル庫内の温度を検出する温度センサが設けられている。
又、図1及び図2に示すように、ガスコンロ前側面の左側箇所に、左方側操作部NLが設けられ、また、ガスコンロ前側面の右側箇所に、右方側操作部NRが設けられている。
左方側操作部NLが、大火力バーナ1A及び小火力バーナ1Cの点火及び消火や火力調節を行う上側部分Naと、大火力バーナ1A及び小火力バーナ1Cに対する自動運転情報等、各種の設定等を指令する下側部分Nbとを備えるように構成されている。
同様に、右方側操作部NRが、標準バーナ1B及びグリルバーナ2の点火及び消火や火力調節を行う上側部分Naと、標準バーナ1B及びグリルバーナ2に対する自動運転各種の設定等を指令する下側部分Nbとを備えるように構成されている。
左方側操作部NLの上側部分Naには、大火力バーナ1A及び小火力バーナ1Cの火力を正逆の回転操作により増減調節する大火力バーナ用操作具H1及び小火力バーナ用操作具H3が設けられている。
また、右方側操作部NRの上側部分Naには、標準バーナ1Bの火力を正逆の回転操作により増減調節する標準バーナ用操作具H2と、グリルバーナ2の火力を正逆の回転操作により増減調節するグリル用操作具Kとが設けられている。
ちなみに、大火力バーナ用操作具H1、標準バーナ用操作具H2、及び、小火力バーナ用操作具H3は、同様に構成されて、同様に操作されるものであるので、以下においては、それらを総称して燃焼操作具Hと記載する。
また、左方側操作部NLの下側部分Nbや右方側操作部NRの下側部分Nbは、ガスコンロ本体Yに設けられた枢支軸(図示せず)に揺動自在に支持されて、ガスコンロ本体Yに対して出退自在に構成され、そして、上面部には、自動運転情報を指令する設定操作部60が設けられている。
(燃焼操作具の詳細)
図5に示すように、燃焼操作具Hが、コンロ前後方向に押し移動させることにより、消火用位置A、点火用位置B及び燃焼用位置Cに切換自在に構成され、かつ、押し移動操作方向(コンロ前後方向)に沿う操作軸心Xの回りに回転操作自在に構成されている。
つまり、燃焼操作具Hが、操作軸心Xの軸心方向(回転操作の回転軸心方向)の移動により、コンロバーナ1を点火する点火用位置B、コンロバーナ1を燃焼させる燃焼用位置C及びコンロバーナ1を消火する消火用位置Aに切換自在に構成されている。
具体的には、燃焼操作具Hが、消火用位置Aからの押し移動操作により点火用位置Bに移動し、当該点火用位置Bでの押し移動操作の解除により消火用位置Aを越えて点火用位置Bから離れる側に移動した燃焼用位置Cに付勢力にて移動し、当該燃焼用位置Cからの押し移動操作により消火用位置Aに復帰自在に構成されている。
ちなみに、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火用位置Aに操作する際には、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火用位置Aを越えた消火操作位置Dに押し移動させ、当該消火操作位置Dにて押し移動操作を解除することにより、燃焼操作具Hが消火用位置Aに付勢力により移動するように構成されている。
尚、図5は、燃焼操作具Hが消火用位置Aに位置する状態を示す。
消火用位置Aにおいては、燃焼操作具Hの端面が、ガスコンロの前面部の表面Fから3mm程度だけコンロ前方側に突出し、点火用位置Bにおいては、燃焼操作具Hの端面が、ガスコンロの前面部の表面Fから4mm程度だけコンロ内方側(コンロ後方側)に引退し、燃焼用位置Cにおいては、燃焼操作具Hの端面が、ガスコンロの前面部の表面Fから17mm程度だけコンロ前方側に突出し、かつ、消火操作位置Dにおいては、燃焼操作具Hの端面が、ガスコンロの前面部の表面Fから2mm程度だけコンロ前方側に突出するようになっている。
したがって、コンロバーナ1を燃焼させない消火用位置Aにおいては、燃焼操作具Hがガスコンロの前面部からコンロ前方側に大きく突出しないため、ガスコンロの前面部を美麗な状態に維持でき、しかも、使用者が燃焼操作具Hに接触する不都合を抑制できる。
また、コンロバーナ1を燃焼させる燃焼用位置Cにおいては、燃焼操作具Hがガスコンロの前面部からコンロ前方側に大きく突出するため、コンロバーナ1が燃焼中であることを使用者に適切に認識させることができ、また、燃焼操作具Hを回転操作しながら火力調節を良好に行うことができる。
また、燃焼操作具Hを回転操作するときに把持する円筒状の周壁部Haが、操作軸心Xの回りに回転自在に構成されるのに対して、燃焼操作具Hを押し移動操作するときに押圧する端面部Hbが、押し移動する際には非回転状態に維持されるように構成されており、その詳細は後述する。
ちなみに、グリル用操作具Kが、燃焼操作具Hと同様に、消火用位置A、点火用位置B、燃焼用位置C、消火操作位置Dに押し移動操作自在で、操作軸心Xの回りに回転操作自在に構成され、また、グリル用操作具Kを回転操作するときに把持する周壁部Haが、操作軸心Xの回りに回転自在に構成されるのに対して、燃焼操作具Hを押し移動操作するときに押圧する端面部Hbが、押し移動する際には非回転状態に維持されるように構成されている。
(燃料供給構成)
図3に示すように、都市ガス等のガス燃料が供給される元ガス供給路15に、大火力バーナ1A及び標準バーナ1Bの夫々に対するコンロ用分岐路16A、16B及び、グリルバーナ2に対するグリル用分岐路17が接続され、グリル用分岐路17が、上バーナ2aに対する分岐路部分17aと左右一対の下バーナ2bに対する分岐路部分17bとに分岐されている。
コンロ用分岐路16A、16Bの夫々には、コンロ用器具栓19が配設され、グリル用分岐路17には、グリル用器具栓20が配設されている。
なお、図示は省略するが、元ガス供給路15には、小火力バーナ1Cに対するコンロ用分岐路が配設されている。このコンロ用分岐路にもコンロ用器具栓19が配設されている。
コンロ用器具栓19には、燃焼操作具Hの押し移動操作にて開閉操作されるメイン弁23、閉状態に弾性付勢された電磁操作式の安全弁24、燃焼操作具Hの回転操作により操作されるニードル式の燃料調節弁25、及び、火力を大火力と小火力とに切換える火力調節用のコンロ側電磁弁26が装着されている。
ちなみに、本実施形態においては、燃料調節弁25は、コンロバーナ1の火力を調節する燃料調節部Vとして機能することになる。
そして、メイン弁23及び安全弁24を備える本流路28に対して、燃料調節弁25及びコンロ側電磁弁26を備える主流路29Aと、弱火用オリフィス27を備える分岐流路29Bとが、並列状態で接続されており、コンロ側電磁弁26の開状態では、ガス燃料が主流路29A及び分岐流路29Bを通して流動し、コンロ側電磁弁26の閉状態では、ガス燃料が分岐流路29Bを通して流動するように構成されている。
尚、コンロ側電磁弁26は、ガスコンロの運転を制御する制御部(図示せず)が、設定操作部60にて設定された自動調理メニューを実行する際に、火力を大火力と小火力とに切換えるために開閉操作されるものであって、その詳細は周知であるので、本実施形態においては、制御部が実行する自動調理メニュー並びに火力調節用のコンロ側電磁弁26の開閉操作についての説明は省略する。
グリル用器具栓20は、その主要部が、コンロ用器具栓19と同様に構成されるものであって、その主要部には、グリル用操作具Kの押し移動操作にて開閉操作されるメイン弁23、及び、閉状態に弾性付勢された電磁操作式の安全弁24を備える本流路28が設けられる。
そして、グリル用器具栓20には、ガス燃料の供給圧力を設定圧力に調整するガバナ33が装備されている。
上バーナ2aに対する分岐路部分17a及び下バーナ2b対する分岐路部分17bの夫々に対して、主流路31Aと、弱火用オリフィス32を備える分岐流路31Bとが、並列状態で接続されており、主流路31Aには、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々の火力を大火力と小火力とに切換える火力調節用のグリル側電磁弁30が備えられている。
そして、グリル側電磁弁30の開状態では、ガス燃料が主流路31A及び分岐流路31Bを通して流動し、グリル側電磁弁30の閉状態では、ガス燃料が分岐流路31Bを通して流動するように構成されている。
すなわち、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々に対する火力調節用のグリル側電磁弁30を開閉操作することにより、グリルバーナ2の火力を4段階に変更調節できるように構成されている。
つまり、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々の火力を大火力にする大火力状態、上バーナ2aの火力を大火力にしかつ下バーナ2bの火力を小火力にする強め中間火力状態、上バーナ2aの火力を弱状態にしかつ下バーナ2bの火力を大火力にする弱め中間火力状態、及び、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々の火力を小火力にする小火力状態に切換えることができるように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々に対する火力調節用のグリル側電磁弁30は、グリルバーナ2の火力を調節する燃料調節部Vとして機能することになる。
(コンロ用器具栓の詳細)
図4、図10及び図11に示すように、コンロ用器具栓19の本体ケーシング36が、合成樹脂製の前部側ケーシング36Fと金属製の後部側ケーシング36Rとを、前後に並ぶ状態で接続し、且つ、後部側ケーシング36Rの上部に、金属製の上部側ケーシング36Uを接続した形態に構成されている。
図11に示すように、後部側ケーシング36Rには、コンロ前後方向に沿う弁収納用空間が形成され、その弁収納用空間の内部に、メイン弁23及び電磁操作式の安全弁24が装着されており、その詳細は後述する。
図10及び図11に示すように、上部側ケーシング36Uは、前部側ケーシング36Fの上方箇所に向けて片持ち状に延出する部分を備えており、その延出する部分に、コンロバーナ1に対する燃料調節弁25が装備され、上部側ケーシング36Uの後部に、火力調節用のコンロ側電磁弁26が装着されており、その詳細は後述する。
図11に示すように、前部側ケーシング36Fには、コンロ前後方向に沿うスライダ収納用空間が形成され、そのスライダ収納用空間に、燃焼操作具Hと一体移動するスライダ40及び当該スライダ40にて押圧移動操作される中継スライダ41が、操作軸心Xの回りでの回転を阻止された状態で操作軸心Xの軸心方向に沿って移動自在に収納されており、その詳細は後述する。
図11に示すように、本体ケーシング36における後部側ケーシング36Rの下部には、元ガス供給路15が接続される導入口38が形成され、上部側ケーシング36Uの上部には、コンロバーナ1に向けてガス燃料を供給する導出口39が形成されている。
そして、本体ケーシング36における後部側ケーシング36R及び上部側ケーシング36Uの内部には、導入口38と導出口39とを連通する状態で、本流路28、主流路29A、及び、分岐流路29Bが形成されている。
図11に示すように、後部側ケーシング36Rには、金属製のバルブロッド42が、燃焼操作具Hの押し移動操作方向(コンロ前後方向)に沿って往復移動自在に収納され、このバルブロッド42に、メイン弁23を構成するメイン弁用弁体23Aが一体移動するように装着されている。
また、メイン弁用弁体23Aをコンロ前面側に向けて付勢する第1スプリング43が設けられ、メイン弁用弁体23Aが、第1スプリング43の付勢力にてコンロ前面側に移動することによって、メイン弁用弁座23Bに接当する閉じ位置に移動するように構成されている。
図11に示すように、安全弁24を構成する安全弁用弁体24Aが、第2スプリング44にてコンロ前面側に移動して安全弁用弁座24Bに接当する閉じ位置に移動するように構成されている。
また、バルブロッド42が第1スプリング43の付勢力に抗してコンロ内方側(コンロ後方側)に移動することにより、安全弁24の安全弁用弁体24Aを開き位置に押圧操作されるように構成されている。
そして、安全弁24の励磁部24Cが、開き位置に押圧操作された安全弁用弁体24Aを電磁力にて開き位置に保持するように構成されている。
図10に示すように、燃料調節弁25が、操作軸心Xに沿う方向視にて、燃焼操作具Hの上方側の側脇に位置する状態で、上部側ケーシング36Uに設けられている。
つまり、上部側ケーシング36Uには、燃料調節弁25の燃料調節用弁体としての弁本体25Aが、燃焼操作具Hの押し移動操作方向(コンロ前後方向)に沿って往復移動自在に収納されている。
図10及び図11に示すように、上部側ケーシング36Uにおける弁本体25Aを収納する弁ケーシングとして機能する筒部36Wの下壁部に、燃焼操作具Hの押し移動操作方向に沿うスリット45が形成され、弁本体25Aに装着した連係ピン46が、スリット45を通して下方に突出する状態で設けられている。
そして、この連係ピン46を係止移動操作することによって、燃料調節弁25を調節操作することになるが、その詳細は後述する。
図11に示すように、上部側ケーシング36Uのコンロ内方側の端部には、コンロ側電磁弁26が装着されている。このコンロ側電磁弁26は、閉じ位置に復帰付勢された開閉弁体26Aを電磁弁用弁座26Bに対して接当させることにより、主流路29Aを閉じ、開閉弁体26Aを電磁弁用弁座26Bから離間させることにより、主流路29Aを開くように構成されている。
図11に示すように、前部側ケーシング36Fは、内部にスライダ収納用空間を備える支持体ケーシングとして構成されるものであって、内部に形成されたスライダ収納用空間のコンロ前後方向の中間部には、スライダ40の中央部からコンロ後方側に突出する突起状の押し部40Aが挿通自在な環状の中間壁部36mが形成され、また、中間壁部36mの下方には、スライダ40の下端部からコンロ後方側に突出する平板状の位置決め板部40Bが、コンロ前後方向に移動自在に挿通されている。
スライダ40は、位置決め板部40Bが中間壁部36mの下部等に接当することによって、操作軸心X回りでの回転が阻止されるように構成されている。
中間壁部36mとスライダ40との間には、スライダ40をコンロ前方側に付勢する第3スプリング47が設けられ、前部側ケーシング36Fの前端部には、スライダ40のコンロ前方側への移動範囲を受止め規制する受止部36nが設けられている。
中継スライダ41をコンロ前方側に付勢する第4スプリング48が設けられ、この第4スプリング48にて付勢された中継スライダ41のコンロ前方側への移動範囲が、中間壁部36mにて受止め規制されるように構成されている。
また、図示は省略するが、前部側ケーシング36Fの左横側部には、点火用の固定接点や安全用の固定接点などを備えた接点板ブロックが取り付けられ、スライダ40の摺動に伴って、スライダ40に取り付けた可動接点が各固定接点に対する接触状態と非接触状態とに切り換えられるように構成されている。
この接点板ブロックの検出情報が制御部に入力されて、制御部が、接点板ブロックの検出情報に基づいて、点火プラグPの点火作動、及び、安全弁24の開閉作動を制御するように構成されており、その詳細は後述する。
(プッシュ−プッシュ機構)
図11に示すように、前部側ケーシング36Fの下面部には、U字状の係止ピン49が、前部側ケーシング36Fの後部に設けた支点形成部36Pにて後端部が左右方向に揺動自在に支持されることにより、左右方向に揺動自在で、かつ、環状スプリング50にて上方側に向けて付勢された形態で設けられている。
中継スライダ41の下部には、スライダ40の位置決め板部40Bと前部側ケーシング36Fの底部壁との間に位置する状態で、板状の位置決め部41Aが設けられ、係止ピン49の先端部(前端部)が、中継スライダ41の下部の板状の位置決め部41Aに形成した挿通孔51を貫通する状態で設けられている。
そして、スライダ40の位置決め板部40Bの下面には、前部側ケーシング36Fの底壁部を貫通する係止ピン49の先端部(前端部)が係合する位置決め用の係合溝(図示せず)が形成されており、係止ピン49と係合溝とから、燃焼操作具Hの押し移動操作方向(コンロ前後方向)における位置決めを行う、いわゆるプッシュ−プッシュ機構が構成されている。このプッシュ−プッシュ機構は、周知であるため詳細な説明を省略する。
(コンロ用器具栓による操作の詳細)
次に、燃焼操作具Hの操作に基づく、コンロ用器具栓19の作動及び制御部の制御作動についてまとめて説明する。
図12に示すように、燃焼操作具Hが消火用位置Aにあるときは、スライダ40の可動接点が点火用の固定接点及び安全用の固定接点に対する非接触状態となり、そして、メイン弁23のメイン弁用弁体23Aが本流路28を閉じ、且つ、安全弁24も弾性的に閉弁されて、安全弁用弁体24Aが本流路28を閉じるように構成されている。
図12及び図13に示すように、燃焼操作具Hを消火用位置Aから点火用位置Bに押し移動操作すると、スライダ40が中継スライダ41を押し移動し、かつ、中継スライダ41がバルブロッド42を押し移動することにより、メイン弁23のメイン弁用弁体23Aが本流路28を開き、かつ、バルブロッド42の先端が安全弁24の安全弁用弁体24Aを押圧して開弁することになる。
また、図示は省略するが、燃焼操作具Hを点火用位置Bに押し移動操作すると、スライダ40の可動接点が点火用の固定接点に接触する接触状態に切り換えられることにより、制御部が、着火センサRにて着火が検出されるまで点火プラグPを作動させる点火処理を実行し、加えて、着火センサRにて着火が検出されると、安全弁24を開き状態に保持すべく、安全弁24に通電することになる。
ちなみに、着火センサRにて着火が検出されると、制御部は、後述する火力表示用のLED14aへの電力供給を開始する。
図14に示すように、コンロバーナ1が着火したのち、燃焼操作具Hの押し移動操作を解除すると、燃焼操作具Hが燃焼用位置Cに付勢力にて移動し、スライダ40が燃焼操作具Hと共にコンロ前方側に移動することになるが、中継スライダ41が、係止ピン49の係止により、バルブロッド42を押し移動操作する状態に維持されることになり、メイン弁23のメイン弁用弁体23Aが本流路28を開く状態が維持される。
また、図示は省略するが、燃焼操作具Hが燃焼用位置Cに移動すると、スライダ40の可動接点が、点火用固定接点に接触しない非接触状態に切り換えられ、かつ、安全用の固定接点に接触する接触状態に切換えられる。
制御部は、安全用の固定接点が接触状態に切換えられているので、着火センサRにて着火が検出されているときには、安全弁24を開き状態に操作し、そして、着火センサRにて着火が検出されないときには、安全弁24を閉じ状態に操作する非常停止処理を実行する。
図15に示すように、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに押し込み操作すると、係止ピン49による中継スライダ41の係止が解除されて、スライダ40がコンロ前方側に移動することにより、バルブロッド42がコンロ前方側に移動することになり、メイン弁23のメイン弁用弁体23Aが本流路28を閉じることになる。
また、図示は省略するが、燃焼操作具Hが消火操作位置Dに移動すると、スライダ40の可動接点が点火用の固定接点及び安全用の固定接点に対する非接触状態となるので、制御部が、安全弁24を閉じ状態に操作する消火処理を実行することになる。
また、このとき、制御部は、後述する火力表示用のLED14aへの電力供給を停止する。
(燃焼操作具の詳細)
図10及び図11に示すように、燃焼操作具Hの周壁部Haを形成する筒状の本体部52が設けられ、その本体部52の前端部に、燃焼操作具Hの端面部Hbを形成する本体キャップ53が設けられている。
本体キャップ53には、コンロ後方側に伸びる脚状でかつ先端部には径方向外方に突出する係止突部を備える複数の脚部53aが設けられている。これに対して、本体部52の内面には、環状の突部52aが形成されている。
そして、本体キャップ53の脚部53aが、本体部52の突部52aの内部に嵌合し、かつ、脚部53aの先端の係止突部が突部52aを係止する状態で、本体キャップ53が本体部52に装着されている。
つまり、本体キャップ53が、操作軸心Xの回りに回転自在に本体部52に装着されている。
スライダ40の先端に嵌合装着される筒状スペーサ54が設けられ、本体キャップ53の脚部53aが、筒状スペーサ54に外嵌し、かつ、本体キャップ53の裏面(コンロ後方側の面)が、筒状スペーサ54の先端に接当するように構成されている。
したがって、本体キャップ53をコンロ後方側に押し移動すると、本体キャップ53の裏面に接当する筒状スペーサ54がコンロ後方側に押し移動されることにより、スライダ40がコンロ後方側に押し移動されるように構成されている。
そして、本体キャップ53の裏面(コンロ後方側の面)は、上述の如く、筒状スペーサ54の先端に接当するものであるから、本体キャップ53が、筒状スペーサ54及びスライダ40に対して、操作軸心Xの回りに回転できるようになっている。
つまり、本体キャップ53は、本体部52及び筒状スペーサ54(スライダ40)の夫々に対して、操作軸心Xの回りに回転自在に装着されている。
火力調節用の回転体55の筒状本体55Aが、筒状スペーサ54とスライダ40との接続箇所に、操作軸心Xの回りに回転自在に、かつ、コンロ前後方向での移動を規制された状態で外嵌され、燃焼操作具Hの本体部52が、回転体55の筒状本体55Aに対して、一体回転自在でかつコンロ前後方向での移動を規制された状態で外嵌されている。
つまり、本実施形態においては、燃焼操作具Hの周壁部Haが、回転体55を備える形態に構成されている。そして、回転体55の筒状本体55Aには、火力調節用の操作片55Bが操作軸心Xの軸心方向に沿ってコンロ後方側に延出されており、後述の如く、燃料調節弁25を操作するように構成されている。
ちなみに、燃焼操作具Hの本体部52には、コンロ後方側に伸びかつ先端部に係合孔を備える舌片52bが備えられ、本体部52を回転体55の筒状本体55Aに外嵌した状態において、筒状本体55Aの外周部に形成した位置決め突起55aに対して舌片52bの係合孔を係合させることにより、本体部52を回転体55に対して位置決めするように構成されている。
以上の通り、本実施形態においては、スライダ40と筒状スペーサ54とから、燃焼操作具Hを点火用位置B、燃焼用位置C及び消火用位置Aに切換え自在に支持するスライド式の操作具支持体Jが構成される。この操作具支持体Jは、操作軸心Xの回りでの回転を阻止された状態で操作軸心Xの軸心方向に沿って移動自在に前部側ケーシング36Fに収納されることになる。
そして、燃焼操作具Hの周壁部Haが、端面部Hb及び操作具支持体Jの夫々に対して、操作軸心Xの回りで回転自在に構成され、端面部Hbが、操作具支持体Jに対して、操作軸心Xの回りで回転自在に構成されている。
(燃料調節弁の操作構成)
図10及び図11に示すように、前部側ケーシング36Fの上部の半円筒状の外周部に、燃料調節用回転体Tとして、燃焼操作具Hの押し移動操作方向での移動を規制されかつ操作軸心Xの回りに回転自在な状態で火力調節用の弁操作用回転体56が装着されている。
弁操作用回転体56は、円弧状の円弧状部56Bを主要部として備え、その円弧状部56Bから、操作軸心Xの軸心方向に沿って燃焼操作具Hの存在側に延出する棒状の被操作片56Aを備える形態に構成されている。
前部側ケーシング36Fの上面には、位置決め用の凹溝として、コンロ前後方向に並ぶ一対の位置決め溝Eが操作軸心Xを軸心とする形態で形成され、弁操作用回転体56の下面には、位置決め溝Eに係合する一対の係合突起56aが形成されており、係合突起56aが位置決め溝Eに嵌合することにより、燃焼操作具Hの押し移動操作方向(コンロ前後方向)での弁操作用回転体56の移動を規制するように構成されている。
回転体55の操作片55Bが、操作軸心Xの軸心方向に沿って弁操作用回転体56の存在側に延出される形態で断面形状が逆U字状に形成され、弁操作用回転体56の被操作片56Aが、操作片55Bの内部に、コンロ前後方向に移動自在に、かつ、操作軸心Xの回りに一体回転する状態に挿入するように構成されている。
つまり、操作片55Bと被操作片56Aとから、燃焼操作具Hの周壁部Haと弁操作用回転体56とを操作軸心Xの軸心方向での相対移動を許容する状態で一体回転自在に連結する連結部Zが構成されることになり、そして、操作片55Bと被操作片56Aとが、操作軸心Xの軸心方向での相対移動自在にかつ操作軸心Xの回りに一体回転する状態で係合されている。
図4、図10及び図11に示すように、前部側ケーシング36Fの上面部に、弁操作用回転体56の燃焼操作具Hから離れる側となる後端部に設けた被押え部56bを上方側(外方側)から受止め支持する受支持部36rが設けられ、被押え部56bが、弁操作用回転体56の操作軸心X回りでの回転を許容される状態で浮き上がりを阻止するように、受支持部36rにて受止められるように構成されている。
また、操作片55Bが、被操作片56Aを上方側(外方側)から受止支持するように構成されている。
つまり、回転体55の操作片55Bが、弁操作用回転体56の被操作片56Aの浮き上がりを阻止するように、被操作片56Aを上方側(外方側)から受止め、かつ、前部側ケーシング36Fの上面部に設けた受支持部36rが、弁操作用回転体56の被押え部56bを上方側(外方側)から受止めることによって、弁操作用回転体56が前部側ケーシング36Fの上面部から上方側(外方側)に外れることを阻止するように構成されている。
図4、図10及び図11に示すように、弁操作用回転体56の円弧状部56Bの上面側には、燃料調節弁25の弁本体25Aに装着した連係ピン46の下端部(先端部)が係合するピン操作溝Uが、操作軸心Xを中心とする螺旋溝状に形成されている。具体的には、ピン操作溝Uが、ガスコンロの正面視において、左側に位置する溝部分ほどコンロ前方側に位置する状態に形成されている。
したがって、燃焼操作具Hの周壁部Haを回転操作することにより、周壁部Haと一体回転する回転体55の操作片55Bが弁操作用回転体56を回転操作し、弁操作用回転体56の回転により、ピン操作溝Uに係合する連係ピン46がコンロ前後方向に移動して、燃料調節弁25の弁本体25Aがコンロ前後方向に移動することによって、ガス燃料の供給量を調節できるように構成されている。
そして、ピン操作溝Uが、ガスコンロの正面視において、左側に位置する溝部分ほどコンロ前方側に位置する状態に形成されているため、燃焼操作具Hの周壁部Haを右側に回転操作するほど、燃料調節弁25の弁本体25Aがコンロ前方側に移動されて、ガス燃料の供給量が多くなるように構成されている。
なお、本実施形態においては、燃焼操作具Hの周壁部Haを左側に回転操作して、被操作片56Aが弱火側カム操作用突起57L(図24参照)と当接する位置が最小のガス燃料供給であり、燃焼操作具Hの周壁部Haを右側に回転操作して、被操作片56Aが強火側カム操作用突起57R(図18及び図22参照)と当接する位置が最大のガス燃料供給である。
(コンロバーナの点火用調節機構部)
コンロバーナ1の火力は、燃料調節弁25によって小火力から大火力の間で調節されることになるが、本実施形態のコンロバーナ1は、点火させるときには、小火力と大火力との間の中火力にて点火させることが好ましいものである。
このため、図22〜図25に示すように、燃料調節弁25が中火力よりも小火力側や大火力側に操作されていても、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、燃料調節弁25を中火に対応する状態に復帰操作するコンロバーナ側の点火用調節機構部N1が備えられており、以下、そのコンロバーナ側の点火用調節機構部N1について説明する。
回転体55における操作片55Bの両側には、回転体55の筒状本体55Aと操作片55Bとを接続する板状のカム形成部55Cが設けられている。つまり、カム形成部55Cが、前部側ケーシング36Fの外部を通して後述するカム操作体57の存在側に延出される状態で、且つ、操作片55Bの側縁部から延出される状態で操作片55Bと一体成形されている(図10参照)。
そして、それら一対のカム形成部55Cのうちの、ガスコンロの正面視において左側のカム形成部55Cの後端部が、復帰操作用カムWとして、操作片55Bから離れるほどコンロ前方側に位置する弱火側復帰操作カムWL(図24、図25参照)を形成し、一対のカム形成部55Cのうちの、ガスコンロの正面視において右側のカム形成部55Cの後端部が、復帰操作用カムWとして、操作片55Bから離れるほどコンロ前方側に位置する強火側復帰操作カムWR(図22、図23参照)を形成するように構成されている。
図10、図22及び図23に示すように、ガスコンロの正面視において、前部側ケーシング36Fの外周部の右側箇所には、カム操作体57として、点火用の中火力よりも大火力側に操作した状態の燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、強火側復帰操作カムWRと接当する強火側カム操作用突起57Rが設けられている。
したがって、点火用の中火力よりも大火力側に操作した状態の燃焼操作具Hの端面部Hbを押圧しながら、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、強火側復帰操作カムWRが強火側カム操作用突起57Rに接当することにより、回転体55を点火用の中火力に対応する回転位置に復帰回転させるように構成されている。
図24及び図25に示すように、ガスコンロの正面視において、前部側ケーシング36Fの外周部の左側箇所には、カム操作体57として、点火用の中火力よりも小火力側に操作した状態の燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、弱火側復帰操作カムWLと接当する弱火側カム操作用突起57Lが設けられている。
したがって、点火用の中火力よりも小火力側に操作した状態の燃焼操作具Hの端面部Hbを押圧しながら、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、弱火側復帰操作カムWLが弱火側カム操作用突起57Lに接当することにより、回転体55を点火用の中火力に対応する回転位置に復帰回転させるように構成されている。
ちなみに、弱火側復帰操作カムWL及び強火側復帰操作カムWRの前端側部分が、操作軸心Xと平行な状態に形成されており、燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させた燃焼操作具Hが、その後、消火用位置Aや点火用位置Bに位置するときに、中火力に対応する回転位相に復帰回転させた回転体55を、その回転位相に維持できるように構成されている。
ところで、燃焼操作具Hの端面部Hbを構成する本体キャップ53が、上述の如く、燃焼操作具Hの周壁部Haを構成する本体部52に対して操作軸心Xの回りに回転自在に構成されているから、燃焼操作具Hの端面部Hbを押圧しながら、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、回転体55の回転に伴って燃焼操作具Hの周壁部Haが回転しても、燃焼操作具Hの端面部Hbが回転しないため、燃焼操作具Hの端面部Hbを押圧操作することを、違和感のない状態で良好に行えるものとなっている。
しかも、燃焼操作具Hの端面部Hbを構成する本体キャップ53が、スライダ40に接続された筒状スペーサ54に対して、操作軸心Xを回転軸心として回転自在に装着されているから、本体部52と本体キャップ53との間の隙間に煮汁が入り込むこと等により、本体キャップ53の本体部52に対する回転が阻止される状態になったときには、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させる際に、本体キャップ53を筒状スペーサ54に対して回転させることができるため、本体キャップ53の本体部52に対する回転が阻止される状態になったときにも、燃焼操作具Hを燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させる操作を良好に行うことができる。
(火力表示構成)
次に、燃焼操作具Hにて増減調節される火力を表示する構成について、左方側操作部NLの上側部分Naを代表にして説明する。
図4及び図5に示すように、上側部分Naには、操作パネル枠8が設けられ、その操作パネル枠8の前面側に、上側カバー体7が装着されている。
尚、上側カバー体7は、着脱自在に操作パネル枠8に装着されるが、本実施形態においては、上側カバー体7の装着構成についての説明は省略する。
図8に示すように、上側カバー体7は、前面パネル体12と、その前面パネル体12の前面に貼着される板状の前面カバー10とにより構成されている。
前面カバー10には、燃焼操作具Hとしての、大火力バーナ用操作具H1及び小火力バーナ用操作具H3が貫通する左右の前面カバー貫通孔10aが設けられている。
左右の前面カバー貫通孔10aの夫々の上部には、火力表示用の複数の導光体11を挿入するための複数の貫通孔として、複数の導光体用貫通孔10bが、設定配列方向に沿って形成されている。
本実施形態においては、設定配列方向は、前面カバー貫通孔10aの外周に沿う円弧状に沿う方向であり、この設定配列方向に沿って導光体用貫通孔10bが、6つ形成されている。
前面パネル体12には、燃焼操作具Hとしての、大火力バーナ用操作具H1及び小火力バーナ用操作具H3が貫通する前面パネル貫通口12aが設けられている。
前面パネル体12の前面パネル貫通口12aの上部に、複数の導光体11を支持する導光体支持体18が収容される収容部12bが設けられている。また、収容部12bには、後述する光供給部13から複数の導光体11に供給される発光用光を通過させるための光通過用貫通口12cが設けられている。
ちなみに、複数の導光体11を導光体支持体18に支持する構成の詳細は後述する。
そして、複数の導光体11を導光体用貫通孔10bに挿入した状態で、例えば、導光体支持体18が前面カバー10の後面に貼り付けられた状態で止着される。このように、止着された状態では、複数の導光体11は、導光体用貫通孔10bを貫通し、前面カバー10の前面よりも若干前方に突出する状態となる(図5参照)。
図4、図5に示すように、操作パネル枠8には、大火力バーナ用操作具H1及び小火力バーナ用操作具H3が夫々貫通する左右一対のパネル貫通口8aが設けられている。
操作パネル枠8の後面側における左右のパネル貫通口8aの上部に相当する箇所には、上側カバー体7に設けられた複数の導光体11に発光用光を供給する左右一対の光供給部13が設けられている。
左右の光供給部13は、同様に構成されるものであって、複数の導光体11の全てに対して発光用光を供給する光源部14と、光源部14からの発光用光が複数の導光体11に到達するのを遮蔽する遮蔽体M1とから構成されている。
すなわち、図6及び図7に示すように、光源部14は、光源としてのLED14aと、そのLED14aからの発光用光を、上側カバー体7に設けられた複数の導光体11の設定配列方向に拡散して反射させる反射部14bとを備えている。
本実施形態においては、光源部14が、LED14aと反射部14bとからなる複数の光源部分14Aを設定配列方向に沿って並設し、複数の光源部分14Aの夫々が異なる複数個ずつの導光体11に発光用光を供給する。
具体的には、図4に示すように、操作パネル枠8には、大火力バーナ用操作具H1及び小火力バーナ用操作具H3の夫々に対応する左右一対の光源部14が設けられ、それらの光源部14の夫々には、左右に並ぶ2つの光源部分14Aが設定配列方向に沿って並設されている。
そして、一つの光源部14において、図中右側の光源部分14Aからは、一つの光源部14からの発光用光が供給されることになる設定配列方向に並設された6つの導光体11のうちの右側の3つの導光体11に発光用光を供給し、図中左側の光源部分14Aからは、一つの光源部14からの発光用光が供給されることになる設定配列方向に並設された6つの導光体11のうちの6つの導光体11のうちの左側の3つの導光体11に発光用光を供給するように構成されている。
図6及び図7に示すように、光源部分14AのLED14aは、光源部分14Aに設けられたLED支持板14cの下面に設けられている。LED支持板14cは、その前方開口部14dが操作パネル枠8の後面に接続された光源ケース14fの上方開口部14eに設けられている。
光源部分14Aにおける反射部14bは、光源ケース14fの後方内面側に形成されている。そして、反射部14bは、LED14aにおいて発生した発光用光を、光源ケース14fの前方開口部14dから複数の導光体11の夫々に向けて、平行光線となる状態で略均一に分散させて供給できるようにするために、反射面の角度が調整され、かつ、LED14aに近接する部分には、LED14aからの発光用光を分散反射させる凹凸状の分散部14gが設けられている。
また、光源部分14Aからの発光用光が隣接する光源部分14Aに漏れ出すことを抑制する漏洩抑制壁16が、隣接する光源部分14Aの間に設けられている。
本実施形態においては、隣接する光源部分14Aの間に、光源ケース14fの前後方向に延びる板状の漏洩抑制壁16が左右一対設けられている。左右一対の漏洩抑制壁16の夫々は、その後端部を反射部14bに接続する状態で、光源ケース14fの円弧状下端面14hに立設する状態で設けられている。
左右一対の漏洩抑制壁16は、互いに平行となる状態かつ漏洩抑制壁16の間に隙間Lを形成する状態で光源ケース14fに設けられている。この隙間Lが設けられることにより、光源部分14Aから漏洩抑制壁16の外側に発光用光が漏れ出した場合でも、その漏れ出した発光用光が隙間Lの内部において反射することにより減衰するので、光源部分14Aから隣接する光源部分14Aに発光用光が漏れ出すことを抑制することができる。
図4及び図5に示すように、操作パネル枠8には、操作パネル枠8の後面に設けられた光源部14から供給される発光用光を、操作パネル枠8を通過させて、上側カバー体7の複数の導光体11に供給するための光通過口8bが、パネル貫通口8aの上部に連通する状態で設けられている。
この光通過口8bは、上側カバー体7において設定配列方向に並設された複数の導光体11の全てに光源部14から発光用光を供給することができるような円弧状の開口形状とされている。
さらに、左右一対のパネル貫通口8aの夫々に、光源部14からの発光用光が導光体11に到達するのを遮蔽する遮蔽体M1を備えた遮蔽部材Mが回転自在に設けられている。
左右一対のパネル貫通口8aの夫々に対応して設けられた左右の遮蔽部材Mは同様に構成されるものであって、左側のパネル貫通口8aに設けられた遮蔽部材Mについて説明する。
遮蔽部材Mは、大火力バーナ用操作具H1が貫通する状態で、大火力バーナ用操作具H1の外周部に係合して、大火力バーナ用操作具H1の回転操作に伴って回転する環状の環状部M2と、その環状部M2に外周側に設けられた遮蔽体M1とにより構成されている。
すなわち、図10に示すように、大火力バーナ用操作具H1の操作片55Bにおけるコンロ前端部の筒状本体55Aの周方向の両端部の位置には、外方に突出する一対の操作片突起部55Dが設けられている。また、筒状本体55Aの周方向において操作片55Bと対向する筒状本体55Aの外周位置において、外方に突出する筒状本体突起部55Eが設けられている。
そして、操作片突起部55Dが設けられた操作片55Bが、上側部分Naの操作パネル枠8に設けられたパネル貫通口8aを回転自在に設けられた遮蔽部材Mの環状部M2に形成された操作片用係合部Maに操作軸心Xの軸心方向での相対移動を許容する状態で係合され(図18参照)、同様に、筒状本体突起部55Eが、遮蔽部材Mの環状部M2に形成された突起部用係合部Mbに操作軸心Xの軸心方向での相対移動を許容する状態で係合されている(図16参照)。
また、遮蔽体M1は、大火力バーナ用操作具H1の回転操作の回転軸心方向の設定位置に設けられている。この設定位置は、光供給部13からの発光用光が複数の導光体11に到達することを遮蔽することができる回転軸心方向における位置であり、本実施形態では、光通過口8bの前端部の位置が設定位置とされている。
つまり、遮蔽体M1が、複数の導光体11と光供給部13との間に設けられた操作パネル枠8に形成された光通過口8bの前端部において設定配列方向に向かって開閉するように設けられている。これにより、大火力バーナ用操作具H1の回転操作に応じて、遮蔽体M1によって光通過口8bが開閉されるように構成されている。
具体的には、大火力バーナ用操作具H1による火力増加側への回転操作により、遮蔽体M1が光通過口8bを、設定配列方向における一端側から他端側に開く方向に移動するように構成されている。反対に、大火力バーナ用操作具H1による火力減少側への回転操作により、遮蔽体M1が光通過口8bを設定配列方向における一端側から他端側に閉じる方向に移動するように構成されている。
このように、遮蔽体M1が、燃焼操作具Hの正逆回転操作により正逆に移動する形態で燃焼操作具に連係され、かつ、燃焼操作具Hが火力増加側に操作されるほど、複数の導光体11のうちで発光用光の到達を遮蔽する導光体11を、設定配列方向の一端側から他端側に向けて減少させるように構成されている。
(導光体の詳細)
図8及び図9に示すように、複数の導光体11は、複数の導光体用貫通孔10bに挿入される並び状態で単一の導光体支持体18に設けられている。具体的には、6つの導光体11が、設定配列方向において等間隔に並ぶ状態で単一の導光体支持体18に設けられている。
そして、導光体支持体18の隣接する導光体11の間に相当する箇所に、導光体11に供給された発光用光が隣接する導光体11に到達することを減少させる光減少部としての切欠部18cが形成されている。
また、導光体支持体18は、設定配列方向に延びる帯状の支持体本体部18aと、複数の導光体11と一体成形されて、複数の導光体11を各別に支持する複数の導光体支持部18bとにより構成されている。そして、複数の導光体支持部18bが、隣接する導光体支持部18bの間に切欠部18cを形成する隙間を形成する状態で、支持体本体部18aの設定配列方向に直交する方向の一方側の縁部に接続される形態で一体成形されている。
具体的には、複数の導光体11と導光体支持体18とが合成樹脂により成形されており、支持体本体部18aが設定配列方向に延びる円弧状に形成され、支持体本体部18aの内周側の縁部に複数の導光体支持部18bが接続される形態で、支持体本体部18aと複数の導光体支持部18bとが一体成形されている。そして、複数の導光体支持部18bの夫々の中央部に導光体11が支持されている。
つまり、支持体本体部18aの内周側の縁部は、複数の切欠部18cを形成する複数の隙間の支持体本体部18aの支持体本体部18a側の端部を設定配列方向に接続する曲線によって表されるものであるので、複数の導光体11は、支持体本体部18aの内周側の縁部よりも、支持体本体部18aの内周側に位置する状態で、導光体支持部18bに設けられている。
また、複数の導光体11と導光体支持体18とを成形する合成樹脂としては、例えば、アクリル樹脂であるポリメチルメタクリレート(PMMA)を使用することができる。
そして、導光体支持体18が、上述の如く、前面カバー10の後面に止着された状態では、複数の導光体11のコンロ前後方向における長さが、導光体支持体18のコンロ前後方向における長さよりも長くなるように形成されている。
(コンロ用器具栓による火力表示の詳細)
次に、燃焼操作具Hによる火力表示について説明する。
図16〜図18の夫々は、燃焼操作具Hが燃焼用位置C(図14参照)にあるときの燃焼操作具Hの回転状態を示し、図19〜図21の夫々は、図16〜図18の夫々の燃焼操作具Hの回転状態に対応する遮蔽体M1の位置を示す。
尚、図19〜図21の夫々に示した上側部分Naは、上側カバー体7の右側部分の前面カバー10を切り欠いた図であり、前面パネル体12における左右の遮蔽体M1の位置は同一の位置にあるものとする。
図16は、被操作片56Aが弱火側カム操作用突起57Lと当接する小火力燃焼時におけるコンロ用器具栓19の回転状態を示す。この場合、図19の右側の遮蔽体M1によって仮想的に点線で示すように、設定配列方向に並設された6つの導光体11のうち、他端側としての右端側から5つ目までの導光体11に供給される発光用光が遮蔽体M1により遮蔽されるので、一端側としての左端側の1つの導光体11にのみ発光用光が供給される状態となる。よって、図19の左側の遮蔽体M1によって示すように、一端側としての左端側の1つの導光体11のみが発光する状態となる。
次に、図17は、被操作片56Aが弱火側カム操作用突起57Lと強火側カム操作用突起57Rとの中間位置に位置する中間火力燃焼時におけるコンロ用器具栓19の回転状態を示す。このコンロ用器具栓19の回転状態では、図20の右側の遮蔽体M1によって仮想的に点線で示すように、設定配列方向に並設された6つの導光体11のうち、他端側としての右端側から3つ目までの導光体11に供給される発光用光が遮蔽体M1により遮蔽され、一端側としての左端側の3つの導光体11に発光用光が供給される状態となる。よって、図20の左側の遮蔽体M1によって示すように、一端側としての左端側の3つの導光体11が発光する状態となる。
さらに、図18は、被操作片56Aが強火側カム操作用突起57Rと当接する大火力燃焼時におけるコンロ用器具栓19の回転状態を示す。この場合、図21の右側の遮蔽体M1によって仮想的に点線で示すように、設定配列方向に並設された6つの導光体11に供給される発光用光が遮蔽体M1により遮蔽されず、6つのすべての導光体11に発光用光が供給される状態となる。よって、図21の左側の遮蔽体M1によって示すように、すべての導光体11が発光する状態となる。
このように、遮蔽体M1が、燃焼操作具Hの正逆回転操作により正逆に移動する形態で、回転軸心方向の設定位置に設けられ、燃焼操作具Hの正逆回転操作に伴って、複数の導光体11に対して発光用光を供給する状態を上述の如く変化させるように構成されている。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、燃焼操作具Hが、大火力バーナ用操作具H1、標準バーナ用操作具H2及び小火力バーナ用操作具H3である場合、つまり、コンロバーナ1として、大火力バーナ1A、標準バーナ1B及び小火力バーナ1Cを備えるガスコンロを例示したが、コンロバーナ1として、大火力バーナ1A及び標準バーナ1Bを備えるガスコンロにも、本発明は適用できる。
(2)上記実施形態では、光源部14に2つのLED14aを設ける場合を例示したが、これに限らず、光供給部13に、複数の導光体11に夫々に対応する複数のLED14aを設ける構成としてもよい。この場合、反射部14bを省略できる。
(3)上記実施形態では、複数の導光体11は、複数の導光体用貫通孔10bに挿入される並び状態で単一の導光体支持体18に設けられ、複数の導光体11が複数の導光体用貫通孔10bの夫々に挿入する状態で、導光体支持体18を前面カバー10に固定する構成としたが、これに限らず、導光体支持体18を設けずに、複数の導光体11を各別に複数の導光体用貫通孔10bに挿入して固定するように構成してもよい。
(4)上記実施形態では、複数の導光体11と導光体支持体18とが一体形成され、導光体支持体18の隣接する導光体11の間に相当する箇所に、導光体11に供給された発光用光が隣接する導光体11に到達することを減少させる光減少部が形成されたが、これに限らず、導光体支持体18において光減少部の形成を省略することもできる。
(5)上記実施形態では、着火センサRにて着火が検出されると、火力表示用のLED14aへの電力供給を開始し、安全弁24を閉じ状態に操作する消火処理を行うときに、火力表示用のLED14aへの電力供給を停止する場合を例示したが、例えば、ガスコンロに運転スイッチが装備される場合には、運転スイッチが入り操作されると、火力表示用のLED14aへの電力供給を開始し、運転スイッチが切り操作されると、火力表示用のLED14aへの電力供給を停止する等、火力表示用のLED14aを点灯作動させるための電力供給形態の具体例は種々変更できる。
(6)上記実施形態では、ガス調理器としてビルトイン式のガスコンロを例示したが、本発明は、コンロ台に載置されるテーブル式のガスコンロ等、種々のガス調理器に適用できるものである。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
10 前面カバー(火力表示面部)
11 導光体
13 光供給部
14 光源部
14A 光源部分
14a LED(光源)
14b 反射部
16 漏洩抑制壁
25 燃料調節弁
B 点火用位置
C 燃焼用位置
D 消火用位置
H 燃焼操作具
M1 遮蔽体

Claims (6)

  1. バーナの火力を正逆の回転操作により増減調節する燃焼操作具と、
    火力表示面部に設定配列方向に沿って並設される複数の導光体と、
    前記複数の導光体に対して発光用光を供給する光供給部と、が設けられ、
    前記光供給部が、前記燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、複数の前記導光体のうちで発光用光を供給する導光体を、前記設定配列方向の一端側から他端側に向けて増加させる形態で、前記燃焼操作具の回転操作に伴って、複数の前記導光体に対して発光用光を供給する状態を変更するように構成された加熱調理器であって、
    前記光供給部が、複数の前記導光体の全てに対して発光用光を供給する光源部と、当該光源部からの発光用光が前記導光体に到達するのを遮蔽する遮蔽体とから構成され、
    前記遮蔽体が、前記燃焼操作具の正逆回転操作により正逆に移動する形態で前記燃焼操作具に連係され、かつ、前記燃焼操作具が火力増加側に操作されるほど、複数の前記導光体のうちで発光用光の到達を遮蔽する導光体を、前記設定配列方向の一端側から他端側に向けて減少させるように構成されている加熱調理器。
  2. 前記光源部は、光源と、当該光源からの発光用光を複数の前記導光体の前記設定配列方向に拡散して反射させる反射部とを備えている請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記光源部が、前記光源と前記反射部とからなる複数の光源部分を前記設定配列方向に沿って並設し、複数の前記光源部分の夫々が異なる複数個ずつの前記導光体に発光用光を供給する請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記光源部分からの発光用光が隣接する前記光源部分に漏れ出すことを抑制する漏洩抑制壁が、隣接する前記光源部分同士の間に設けられている請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記燃焼操作具が、前記バーナに供給する燃料の供給量を当該燃焼操作具の回転操作に応じて操作する形態で、燃料調節弁に連係されている請求項1〜4の何れか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記燃焼操作具が、回転操作の回転軸心方向の移動により、前記バーナを点火する点火用位置、前記バーナを燃焼させる燃焼用位置及び前記バーナを消火する消火用位置に切換自在に構成され、
    前記遮蔽体が、前記燃焼操作具に対して前記回転軸心方向の移動を許容し、且つ、前記燃焼操作具の正逆回転操作により正逆に移動する形態で、前記回転軸心方向の設定位置に設けられている請求項1〜5の何れか1項に記載の加熱調理器。
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