JP2017044140A - ターボ用回転センサ及びターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】精度よくターボチャージャの回転速度を検出可能であり、かつ低コストなターボ用回転センサ及びターボチャージャを提供する。【解決手段】車両の内燃機関の排気通路14に設けられ、排気により回転駆動されるタービンホイール20を有するタービン12と、内燃機関の吸気通路13に設けられ、タービンホイール20により回転駆動される樹脂からなるコンプレッサホイール17を有するコンプレッサ11と、を備えたターボチャージャ10に搭載され、コンプレッサホイール17の回転速度を検出するターボ用回転センサ1であって、コンプレッサホイール17に設けられ、コンプレッサホイール17に用いられる樹脂よりも透磁率が高い被検出部2と、コンプレッサ側ハウジング15にコンプレッサホイール17に臨むように、かつ被検出部2の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式のセンサ部3と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、ターボ用回転センサ及びターボチャージャに関する。
従来、車両に搭載されたターボチャージャの回転速度を検出するターボ用回転センサとして、渦電流センサを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のターボ用回転センサでは、渦電流センサからなるセンサ部をアルミニウム等からなるコンプレッサ羽根に近接して配置し、コンプレッサ羽根の回転に基づく渦電流センサの電圧の変化によってターボチャージャの回転速度を検出している。
国際公開第2013/114564号
ところで、ターボチャージャのコンプレッサ内での気流の乱れを抑制するためには、ターボチャージャのハウジングに、センサ部を設けるための貫通孔を設けることは望ましくないといえる。ハウジングに貫通孔を設けた場合、センサ部の周囲にシール機構を設ける必要が生じ、コストが高くなってしまうという問題も生じる。
しかしながら、特許文献1のように渦電流センサを用いた場合、ハウジングはアルミニウム等の導電体から構成されるために、ハウジングに貫通孔を形成せずにハウジングを介してセンサ部とコンプレッサ羽根とを対向させると、ハウジングで発生する渦電流の影響を受け、精度よくターボチャージャの回転速度を検出できない場合があるという問題がある。
また、渦電流センサでは、共振回路等が必要となり、コストが高いという問題もある。
そこで、本発明は、精度よくターボチャージャの回転速度を検出可能であり、かつ低コストなターボ用回転センサ及びターボチャージャを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、車両の内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関からの排気により回転駆動されるタービンホイールを有するタービンと、前記内燃機関の吸気通路に設けられ、前記タービンホイールの回転により回転駆動される樹脂からなるコンプレッサホイールを有するコンプレッサと、を備えたターボチャージャに搭載され、前記コンプレッサホイールの回転速度を検出するターボ用回転センサであって、前記コンプレッサホイールに設けられ、前記コンプレッサホイールに用いられる前記樹脂よりも透磁率が高い被検出部と、前記コンプレッサのハウジングに前記コンプレッサホイールに臨むように設けられると共に、前記被検出部の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式のセンサ部と、を備えた、ターボ用回転センサを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、車両の内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関からの排気により回転駆動されるタービンホイールを有するタービンと、前記内燃機関の吸気通路に設けられ、前記タービンホイールの回転により回転駆動される樹脂からなるコンプレッサホイールを有するコンプレッサと、を備えたターボチャージャであって、前記コンプレッサホイールの回転速度を検出するターボ用回転センサが搭載され、前記ターボ用回転センサは、前記コンプレッサホイールに設けられ、前記コンプレッサホイールに用いられる前記樹脂よりも透磁率が高い被検出部と、前記コンプレッサのハウジングに前記コンプレッサホイールに臨むように設けられると共に、前記被検出部の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式のセンサ部と、を備えた、ターボチャージャを提供する。
本発明によれば、精度よくターボチャージャの回転速度を検出可能であり、かつ低コストなターボ用回転センサ及びターボチャージャを提供できる。
本発明の一実施の形態に係るターボ用回転センサを搭載したターボチャージャの概略構成図である。 (a)はコンプレッサホイールの斜視図、(b)は被検出部の配置を説明する図である。 センサ部の一例を示す図であり、(a)は破断面図、(b)は概略構成図である。 (a),(b)は、本発明の一変形例に係るターボ用回転センサにおける被検出部の配置を説明する図である。 (a)〜(c)は、本発明の一変形例に係るターボ用回転センサにおける被検出部の配置を説明する図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
(ターボチャージャの説明)
図1は、本実施の形態に係るターボ用回転センサを搭載したターボチャージャの概略構成図である。
図1に示すように、ターボチャージャ10は、車両の内燃機関(不図示)の吸気通路13に設けられるコンプレッサ11と、内燃機関の排気通路14に設けられるタービン12と、を備えている。
コンプレッサ11は、コンプレッサ側ハウジング15内に、複数のコンプレッサ羽根16を有するコンプレッサホイール17を収容して構成されている。また、タービン12は、タービン側ハウジング18内に、複数のタービン羽根19を有するタービンホイール20を収容して構成されている。タービン12は、内燃機関からの排気をタービン羽根19で受け、タービンホイール20を回転駆動させるように構成されている。
コンプレッサホイール17とタービンホイール20とは、ターボシャフト21により連結されており、コンプレッサホイール17が、タービンホイール20の回転により回転駆動されるように構成されている。これにより、ターボチャージャ10では、内燃機関からの排気により回転駆動させたタービンホイール20の回転に伴ってコンプレッサホイール17が回転駆動され、これにより吸気を圧縮して内燃機関へと送り込むように構成されている。
ターボシャフト21は、コンプレッサ側ハウジング15とタービン側ハウジング18とを連結する軸受ハウジング22に回転可能に支持されている。軸受ハウジング22には、ターボシャフト21の潤滑用および冷却用の潤滑油が供給される油路23が形成されており、油路23に供給される潤滑油による冷却効果により、タービン12側の熱がコンプレッサ11側に伝わることを抑制している。
本実施の形態では、コンプレッサ側ハウジング15がアルミニウム(またはアルミニウム合金)により構成され、コンプレッサ羽根16を含むコンプレッサホイール17が、樹脂により構成されている。
コンプレッサホイール17に用いる樹脂としては、コンプレッサ11の使用時の温度(例えば100〜200度)に耐えうる耐熱性を有するものを用いるとよく、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)や炭素繊維強化PPS(ポリフェニレンサルファイド)等を用いることができる。樹脂からなるコンプレッサホイール17は、従来一般に用いられているアルミニウムからなるものよりも軽量であり、形状の自由度が高く、低コストであり、かつ、アルミニウムからなるものと同程度の機械的強度を実現することが可能であり、ターボチャージャ10の特性向上と低コスト化に寄与する。
図2(a)に示すように、コンプレッサホイール17は、先端側(吸気の流入側、図示上側)から基端側(タービン側、図示下側)にかけて徐々に径が大きくなるように湾曲した側面を有する基体17aの側面に、軸方向に対して傾斜するように複数のコンプレッサ羽根16を一体に形成して構成されている。基体17aの中心部には、ターボシャフト21が挿入され連結される貫通孔17bが形成されている。基体17aは、コンプレッサ羽根16よりも基端側(タービン側)に延出された略円板状の基端部17cを有している。
(ターボ用回転センサの説明)
ターボチャージャ10には、ターボチャージャ10の回転速度、すなわちコンプレッサホイール17の回転速度を検出するターボ用回転センサ1が搭載されている。
図1,2に示すように、ターボ用回転センサ1は、コンプレッサホイール17に設けられ、コンプレッサホイール17に用いられる樹脂よりも透磁率が高い被検出部2と、コンプレッサ側ハウジング15にコンプレッサホイール17に臨むように設けられると共に、被検出部2の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式(磁気ピックアップ式)のセンサ部3と、を備えている。
本実施の形態では、被検出部2は、コンプレッサホイール17に埋め込まれた金属片からなる。なお、被検出部2としての金属片は、その全体がコンプレッサホイール17に埋設される必要はなく、一部がコンプレッサホイール17から露出していてもよい。
ここでは、矩形の板状の金属片を被検出部2として用いる場合を示しているが、金属片の形状はこれに限定されるものではない。被検出部2としての金属片は、例えば、インサート成形によりコンプレッサホイール17に設けられる。
コンプレッサホイール17のコンプレッサ羽根16は、例えば厚さ0.3mmと薄く、コンプレッサ羽根16に被検出部2として金属片を埋め込むことは困難である。そこで、本実施の形態では、基体17aの基端部17cに金属片をインサート成形により埋め込むことで、被検出部2を形成している。ここでは、基端部17aのコンプレッサ羽根16側に偏った位置(基端部17aの軸方向における中央部よりもコンプレッサ羽根16側の位置)に被検出部2としての金属片を設けることで、なるべくセンサ部3と近い位置に被検出部2を形成し、検出感度の向上を図っている。
コンプレッサホイール17に設けられる被検出部2の数は、コンプレッサホイール17の回転数を考慮し、電磁ピックアップ式のセンサ部3にて計測可能な数とすればよい。具体的な構成は後述するが、電磁ピックアップ式のセンサ部3では、渦電流損の影響により、約2万Hz以上の測定周波数(被検出部2のセンサ部3への近接・離間が1秒に2万回以上となる状態)での測定は困難となるのが一般的である。ここで、ターボチャージャ10におけるコンプレッサホイール17の最大回転数は一般に20万〜40万rpm程度であり、被検出部2を3つとした場合の測定周波数は最大2万Hz程度(40万/60×3)となる。よって、コンプレッサホイール17に設けられる被検出部2の数は、1つ以上3つ以下とすることが望ましいといえる。
なお、例えば、アルミニウムからなるコンプレッサホイール17を用い、アルミニウムからなるコンプレッサ羽根16のそれぞれを被検出部2として用いることも考えられるが、この場合、例えばコンプレッサ羽根16の数が12枚であるとすると、センサ部3での測定周波数は最大8万Hz程度(40万/60×12)となり、電磁ピックアップ式のセンサ部3による検出は困難である。
本実施の形態では、被検出部2を3つとし、3つの被検出部2を、コンプレッサホイール17の回転軸を中心とした周方向に等間隔に(120度間隔で)設けている。各被検出部2を周方向に等間隔に設けることにより、被検出部2を設けることによるコンプレッサホイール17の偏心を抑制することが可能である。
被検出部2として用いる金属片は、コンプレッサホイール17に用いる樹脂よりも透磁率が高いものであればよく、鉄等の強磁性体の他、アルミニウム等の強磁性体でない材料も使用可能である。ただし、詳細は後述するが、本実施の形態では、アルミニウムからなるコンプレッサ側ハウジング15を介して、センサ部3とコンプレッサホイール17(被検出部2)とを対向させるよう構成しているため、センサ部3とコンプレッサホイール17(被検出部2)間に介在するコンプレッサ側ハウジング15が厚い場合には、アルミニウム等の強磁性体でない材料で被検出部2を構成するとセンサ部3にて精度良く検出ができないおそれがある。このような場合には、被検出部2として鉄等の強磁性体からなるものを用いることで、検出精度を向上させることが可能になる。
被検出部2として用いる金属片は、コンプレッサホイール17の質量の増加を抑制するために、なるべく質量が小さいもの、すなわちサイズが小さいものを用いることが望ましい。被検出部2として用いる金属片のサイズ(厚さや面積)は、センサ部3と被検出部2との距離(コンプレッサホイール17を回転させた際の最短距離)や、金属片に用いる材料の透磁率等を考慮し、センサ部3で十分な誘導起電力の変化(詳細は後述する)が得られる程度のサイズとすればよい。
なお、ここでは被検出部2として金属片を用いる場合を説明したが、被検出部2は、鉄粉等の金属の粉末を樹脂に混ぜ込んだものから構成されてもよい。被検出部2に用いる樹脂としては、コンプレッサホイール17に用いる樹脂と同じ樹脂(例えばPEEK)を用いてもよいし、異なる樹脂を用いてもよい。被検出部2における金属の粉末の割合は、センサ部3と被検出部2との距離(コンプレッサホイール17を回転させた際の最短距離)や、混ぜ込む金属の透磁率等に応じて適宜調整すればよく、センサ部3で十分な誘導起電力の変化が得られる程度の割合とすればよい。
被検出部2として金属の粉末を樹脂に混ぜ込んだものを用いる場合、例えば、コンプレッサホイール17を成型する際に、金属の粉末を樹脂に混ぜ込んだ成形体をインサート成形により埋め込んだり、あるいは、金属の粉末を樹脂に混ぜ込んだ成形体をコンプレッサホイール17に形成した穴に嵌め込んだりすることで、被検出部2をコンプレッサホイール17に設けることができる。
図3(a),(b)に示すように、センサ部3は、永久磁石31と、永久磁石31からの磁束を通す鉄芯等の棒状の磁路形成部材(ポールピース)32と、磁路形成部材32の周囲に形成されたコイル33と、コイル33に発生した誘導起電力を測定する電圧検出部34と、を備えている。
永久磁石31と磁路形成部材32とコイル33とは、コンプレッサ側ハウジング15に固定するためのフランジ部35aを有するセンサハウジング35に収容されており、センサハウジング35から延出されたケーブル36の端部に設けられたコネクタ37が、電圧検出部34(図3(a)では図示を省略している)に接続される。なお、図3(a),(b)に示すセンサ部3の構成はあくまで一例であり、センサ部3の具体的な構成はこれに限定されるものではない。
磁路形成部材32における永久磁石31と反対側の端部に被検出部2が近づいたり離れたりすると、コイル33内の磁界が変化し、コイル33の両端に誘導起電力が発生する。よって、この誘導起電力の変化を電圧検出部34により検出することで、コンプレッサホイール17に設けられた被検出部2のセンサ部3への近接・離間を検出し、コンプレッサホイール17の回転速度を検出することが可能になる。
電磁ピックアップ式のセンサ部3は、電源が不要であり、共振回路等も不要であるため、従来用いられている渦電流センサと比較して構成が簡単であり、非常に低コストである。
図1に戻り、センサ部3は、コンプレッサ側ハウジング15に取り付けられている。本実施の形態では、センサ部3は、コンプレッサ側ハウジング15の外面にコンプレッサ側ハウジング15を貫通しないように形成されたセンサ穴15aに収容されている。センサ部3は、磁路形成部材32の永久磁石31と反対側の端部をコンプレッサホイール17(被検出部2の回転経路)に臨ませるようにして、センサ穴15a内に配置される。
従来用いられている渦電流センサでは、コンプレッサ側ハウジング15に貫通孔を形成しなければ測定が困難であったが、本実施の形態では、電磁ピックアップ式のセンサ部3を用いているため、コンプレッサ側ハウジング15を介してセンサ部3と被検出部2とを対向させても、コンプレッサ側ハウジング15による影響を受けずに精度よくターボチャージャ10の回転速度を検出することが可能である。
コンプレッサ側ハウジング15を介してセンサ部3と被検出部2とを対向させる場合(センサ穴15aを非貫通とする場合)、センサ部3での測定精度を高めるために、被検出部2が強磁性体を含むことがより望ましい。ただし、センサ部3と被検出部2との間に介在するコンプレッサ側ハウジング15が薄く、コンプレッサ側ハウジング15の影響が小さい場合には、被検出部2としてアルミニウム等の強磁性体でない材料を用いることも可能である。
本実施の形態では、センサ部3を配置するためにコンプレッサ側ハウジング15に貫通孔を形成する必要がないため、貫通孔を形成することによる吸気の気流の乱れを抑制することが可能であり、また、センサ部3の周囲にシール機構を設ける必要もなくなるので低コストである。
また、本実施の形態では、センサ部3が、コンプレッサホイール17の基端部(タービン12側の端部)よりもタービン12から離れた位置に配置されている。これにより、排気により高温となるタービン12から離れた位置にセンサ部3が配置されることになり、センサ部3がタービン12の熱の影響を受けにくくなる。
センサ部3と被検出部2間の距離(コンプレッサホイール17を回転させた際の最短距離)は、例えば、1mm以上2mm以下とすればよい。また、センサ部3とコンプレッサホイール17(被検出部2)間に介在するコンプレッサ側ハウジング15の厚さは、例えば、1mm以上2mm以下とすることが望ましい。これは、コンプレッサ側ハウジング15の厚さが1mm未満であると十分な機械的強度が得られないおそれがあり、2mmを超えるとセンサ部3とコンプレッサ羽根16(被検出部2)間の距離が大きくなり過ぎ、感度が低下するおそれがあるためである。
(変形例)
本実施の形態では、コンプレッサホイール17に3つの被検出部2を設ける場合について説明したが、コンプレッサホイール17に設ける被検出部2の数は、2つあるいは1つでもよい。
コンプレッサホイール17に設ける被検出部2の数を2つとする場合、図4(a)に示すように、図2(b)における3つの被検出部2のうち1つを非金属部材41に置き換えて構成してもよい。この場合、非金属部材41は、被検出部2を設けることによるコンプレッサホイール17の偏心を補正するための偏心補正部としての役割を果たすことになる。非金属部材41としては、被検出部2として用いる金属片と同じ大きさで、かつ同じ重さとなるものを用いることが望ましい。非金属部材41と2つの被検出部2とは、コンプレッサホイール17の回転軸を中心とした周方向に等間隔に(120度間隔で)設けられる。なお、非金属部材41を設けずに、コンプレッサホイール17の厚さを部分的に大きくすること等により、コンプレッサホイール17の偏心を補正してもよい。
また、コンプレッサホイール17に設ける被検出部2の数を2つとする場合、図4(b)に示すように、非金属部材41等の偏心補正部を用いずに、2つの被検出部2を、コンプレッサホイール17の回転軸を中心とした周方向に等間隔に(180度毎に)設けてもよい。
コンプレッサホイール17に設ける被検出部2の数を1つとする場合、例えば、図5(a)に示すように、図2(b)における3つの被検出部2のうち2つを非金属部材41に置き換えて構成してもよいし、図5(b)に示すように、図4(b)における2つの被検出部2のうち1つを非金属部材41に置き換えて構成してもよい。
また、図5(c)に示すように、被検出部2の周囲のコンプレッサホイール17(基端部17c)に溝42を設けることで、被検出部2を設けることによる質量の増加を相殺し、コンプレッサホイール17の偏心を補正するように構成してもよい。この場合、溝42が、被検出部2を設けることによるコンプレッサホイール17の偏心を補正するための偏心補正部としての役割を果たすことになる。図5(c)では、被検出部2を挟み込むように2つの台形状の溝42を形成したが、溝42の数や形状はこれに限定されるものではない。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るターボ用回転センサ1では、樹脂からなるコンプレッサホイール17に設けられ、コンプレッサホイール17に用いられる樹脂よりも透磁率が高い被検出部2と、コンプレッサ側ハウジング15にコンプレッサホイール17に臨むように設けられると共に、被検出部2の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式のセンサ部3と、を備えている。
このように構成することで、コンプレッサ側ハウジング15に貫通孔を形成せずとも、精度よくターボチャージャ10の回転速度を検出することが可能となる。また、電磁ピックアップ式のセンサ部3は、従来用いられていた渦電流センサと比較して安価であり、センサ部3の周囲にシール機構を設ける必要もなくなるため、低コスト化が可能になる。つまり、本実施の形態によれば、精度よくターボチャージャ10の回転速度を検出可能であり、かつ低コストなターボ用回転センサ1を実現できる。
また、本実施の形態では、軽量な樹脂からなるコンプレッサホイール17に金属片等からなる被検出部2を設ける構成となっているため、従来用いられていた全体がアルミニウム等の金属から構成されるコンプレッサホイールと比較して、コンプレッサホイール17の軽量化が可能であり、ターボ用回転センサ1を設けることによるターボチャージャ10の性能劣化を抑制できる。換言すれば、本実施の形態のように、樹脂からなるコンプレッサホイール17に金属片等からなる被検出部2を設ける構成とすることで、コンプレッサホイール17の質量の増加によるターボチャージャ10の特性劣化を抑制しつつ、安価な電磁ピックアップ式のセンサ部3を用いてターボチャージャ10の回転速度の検出を行うことが可能になる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]車両の内燃機関の排気通路(14)に設けられ、前記内燃機関からの排気により回転駆動されるタービンホイール(20)を有するタービン(12)と、前記内燃機関の吸気通路(13)に設けられ、前記タービンホイール(20)の回転により回転駆動される樹脂からなるコンプレッサホイール(17)を有するコンプレッサ(11)と、を備えたターボチャージャ(10)に搭載され、前記コンプレッサホイール(17)の回転速度を検出するターボ用回転センサ(1)であって、前記コンプレッサホイール(17)に設けられ、前記コンプレッサホイール(17)に用いられる前記樹脂よりも透磁率が高い被検出部(2)と、前記コンプレッサ(11)のハウジング(15)に前記コンプレッサホイール(17)に臨むように設けられると共に、前記被検出部(2)の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式のセンサ部(3)と、を備えた、ターボ用回転センサ(1)。
[2]前記センサ部(3)は、前記ハウジング(15)の外面に前記ハウジング(15)を貫通しないように形成されたセンサ穴(15a)に収容されている、[1]に記載のターボ用回転センサ(1)。
[3]前記ハウジング(15)がアルミニウムからなり、前記被検出部(2)が、強磁性体を含む、[2]に記載のターボ用回転センサ(1)。
[4]前記被検出部(2)が、前記コンプレッサホイール(17)に埋め込まれた金属片、または、金属の粉末を樹脂に混ぜ込んだものからなる、[1]乃至[3]の何れか1項に記載のターボ用回転センサ(1)。
[5]前記コンプレッサホイール(17)に設けられる前記被検出部(2)の数が、1つ以上3つ以下である、[1]乃至[4]の何れか1項に記載のターボ用回転センサ(1)。
[6]前記コンプレッサホイール(17)には、前記被検出部(2)を設けることによる前記コンプレッサホイール(17)の偏心を補正するための偏心補正部(41,42)が形成されている、[1]乃至[5]の何れか1項に記載のターボ用回転センサ(1)。
[7]車両の内燃機関の排気通路(14)に設けられ、前記内燃機関からの排気により回転駆動されるタービンホイール(20)を有するタービン(12)と、前記内燃機関の吸気通路(13)に設けられ、前記タービンホイール(20)の回転により回転駆動される樹脂からなるコンプレッサホイール(17)を有するコンプレッサ(11)と、を備えたターボチャージャ(10)であって、前記コンプレッサホイール(10)の回転速度を検出するターボ用回転センサ(1)が搭載され、前記ターボ用回転センサ(1)は、前記コンプレッサホイール(17)に設けられ、前記コンプレッサホイール(17)に用いられる前記樹脂よりも透磁率が高い被検出部(2)と、前記コンプレッサ(11)のハウジング(15)に前記コンプレッサホイール(17)に臨むように設けられると共に、前記被検出部(2)の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式のセンサ部(3)と、を備えた、ターボチャージャ(10)。
[8]前記センサ部(3)は、前記コンプレッサホイール(17)の前記タービン(12)側の端部よりも前記タービン(12)から離れた位置に配置されている、[7]に記載のターボチャージャ(10)。
[9]前記センサ部(3)は、前記ハウジング(15)の外面に前記ハウジング(15)を貫通しないように形成されたセンサ穴(15a)に収容されている、[7]または[8]に記載のターボチャージャ(10)。
[10]前記ハウジング(15)がアルミニウムからなり、前記被検出部(2)が、強磁性体を含む、[9]に記載のターボチャージャ(10)。
[11]前記被検出部(2)が、前記コンプレッサホイール(17)に埋め込まれた金属片、または、金属の粉末を樹脂に混ぜ込んだものからなる、[7]乃至[10]の何れか1項に記載のターボチャージャ(10)。
[12]前記コンプレッサホイール(17)に設けられる前記被検出部(2)の数が、1つ以上3つ以下である、[7]乃至[11]の何れか1項に記載のターボチャージャ(10)。
[13]前記コンプレッサホイール(17)には、前記被検出部(2)を設けることによる前記コンプレッサホイール(17)の偏心を補正するための偏心補正部(41,42)が形成されている、[7]乃至[12]の何れか1項に記載のターボチャージャ(10)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…ターボ用回転センサ
2…被検出部
3…センサ部
10…ターボチャージャ
11…コンプレッサ
12…タービン
13…吸気通路
14…排気通路
15…コンプレッサ側ハウジング(ハウジング)
15a…センサ穴
16…コンプレッサ羽根
17…コンプレッサホイール
18…タービン側ハウジング
19…タービン羽根
20…タービンホイール
21…ターボシャフト
22…軸受ハウジング

Claims (13)

  1. 車両の内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関からの排気により回転駆動されるタービンホイールを有するタービンと、前記内燃機関の吸気通路に設けられ、前記タービンホイールの回転により回転駆動される樹脂からなるコンプレッサホイールを有するコンプレッサと、を備えたターボチャージャに搭載され、前記コンプレッサホイールの回転速度を検出するターボ用回転センサであって、
    前記コンプレッサホイールに設けられ、前記コンプレッサホイールに用いられる前記樹脂よりも透磁率が高い被検出部と、
    前記コンプレッサのハウジングに前記コンプレッサホイールに臨むように設けられると共に、前記被検出部の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式のセンサ部と、を備えた、
    ターボ用回転センサ。
  2. 前記センサ部は、前記ハウジングの外面に前記ハウジングを貫通しないように形成されたセンサ穴に収容されている、
    請求項1に記載のターボ用回転センサ。
  3. 前記ハウジングがアルミニウムからなり、
    前記被検出部が、強磁性体を含む、
    請求項2に記載のターボ用回転センサ。
  4. 前記被検出部が、前記コンプレッサホイールに埋め込まれた金属片、または、金属の粉末を樹脂に混ぜ込んだものからなる、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のターボ用回転センサ。
  5. 前記コンプレッサホイールに設けられる前記被検出部の数が、1つ以上3つ以下である、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のターボ用回転センサ。
  6. 前記コンプレッサホイールには、前記被検出部を設けることによる前記コンプレッサホイールの偏心を補正するための偏心補正部が形成されている、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のターボ用回転センサ。
  7. 車両の内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関からの排気により回転駆動されるタービンホイールを有するタービンと、前記内燃機関の吸気通路に設けられ、前記タービンホイールの回転により回転駆動される樹脂からなるコンプレッサホイールを有するコンプレッサと、を備えたターボチャージャであって、
    前記コンプレッサホイールの回転速度を検出するターボ用回転センサが搭載され、
    前記ターボ用回転センサは、
    前記コンプレッサホイールに設けられ、前記コンプレッサホイールに用いられる前記樹脂よりも透磁率が高い被検出部と、
    前記コンプレッサのハウジングに前記コンプレッサホイールに臨むように設けられると共に、前記被検出部の回転経路に臨むように設けられた電磁ピックアップ式のセンサ部と、を備えた、
    ターボチャージャ。
  8. 前記センサ部は、前記コンプレッサホイールの前記タービン側の端部よりも前記タービンから離れた位置に配置されている、
    請求項7に記載のターボチャージャ。
  9. 前記センサ部は、前記ハウジングの外面に前記ハウジングを貫通しないように形成されたセンサ穴に収容されている、
    請求項7または8に記載のターボチャージャ。
  10. 前記ハウジングがアルミニウムからなり、
    前記被検出部が、強磁性体を含む、
    請求項9に記載のターボチャージャ。
  11. 前記被検出部が、前記コンプレッサホイールに埋め込まれた金属片、または、金属の粉末を樹脂に混ぜ込んだものからなる、
    請求項7乃至10の何れか1項に記載のターボチャージャ。
  12. 前記コンプレッサホイールに設けられる前記被検出部の数が、1つ以上3つ以下である、
    請求項7乃至11の何れか1項に記載のターボチャージャ。
  13. 前記コンプレッサホイールには、前記被検出部を設けることによる前記コンプレッサホイールの偏心を補正するための偏心補正部が形成されている、
    請求項7乃至12の何れか1項に記載のターボチャージャ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10487680B2 (en) * 2017-02-10 2019-11-26 Hitachi Metals, Ltd. Turbo rotation sensor and turbocharger

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