JP2017043473A - シート処理装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的長いシートを搬送する際に、スイッチバック搬送時のシートのバタつきやこれによるシートの曲がりを抑えて安定したシート搬送を行う。【解決手段】シートを搬送する搬送経路42と、この搬送経路42から分岐してシートをスタッカに搬送する分岐経路70と、搬送経路42上の搬送ローラ44と、上記分岐経路70上の分岐ローラ72と、これらを制御するシート処理制御部とを備え、搬送経路42を搬送されるシートが分岐位置を通過後にスイッチバック搬送して上記分岐経路70に一旦待機させ後続シートと合わせて第1処理トレイ54に搬送する待機搬送と、シートが分岐位置を通過後にスイッチバック搬送して分岐経路70を経由してスタッカに搬送する第2トレイ搬送を行うとともに、この第2トレイ搬送時のスイッチバック搬送速度と待機搬送時のスイッチバック搬送より遅くした。【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタなどの画像形成装置から搬出されたシートを処理する処理装置に係わり、特に異なるトレイにシートを搬送する際に安定したシート搬送を可能としたシート処理装置の改良に関する。
一般に、画像形成装置から搬出されるシートを部揃えして綴じを行う処理装置は広く知られている。また、シートを異なる位置のトレイに受け入れてシートの端面を綴じる端面綴じやシート搬送方向の略中央を綴じる中綴じ処理をする装置も知られ、またこの処理の際になるべく後続シートの搬送を停止することなく装置中に先行するシートを待機、滞留させて後続シートとともにトレイに搬送することも示されている。
例えば特許文献1には、画像形成装置から送られたシートを第1トレイに案内する直進経路と、この経路から分岐して第2トレイに案内する分岐経路が示されている。この第1トレイにはシートの端面に綴じを行う端面綴じユニットが、第2トレイにはシートの搬送方向中程を綴じる中綴じユニットが配設されている。
そして、同文献には、第1トレイでの綴じ処理等の時間を確保するため後続シートを上記分岐経路に一旦スイッチバック搬送して待機させて、引き続くシートとともに搬送する、所謂待機搬送を行うことが示さている。また、第2トレイのシート受け入れは、一旦第1トレイ側にシートを搬送しその後上記分岐経路にスイッチバック搬送して、この分岐経路を介して搬送している。このように、搬送経路から分岐する分岐経路を待機経路として、あるいは第2トレイへの搬入経路路として兼用することで、経路がコンパクトになるとともに後続シートを停止することなく処理できる。
特許第5248785号公報
上述の様に、第1トレイと第2トレイを異なる位置に配置し、受け入れたシートに夫々端面綴じと中綴じを施すことになるが、一般に端面綴じはシートの端部の面を綴じるために比較的長さの短いシート、例えばB5、A4、レターサイズに多用され、また高速に処理することが求められている。一方、シートの搬送方向中程を綴じる中綴じは、比較的長さが長いシート、例えばB4、リーガル、A3サイズに多用され、長いシートのため処理に要求される時間は比較的長めでもよく穏やかな傾向にある。
この為、特許文献1に示す装置にあっては、第1トレイに収納して端面綴じを行うシートをスイッチバックして分岐経路に一旦待機する場合に、短いシートにあってはスイッチバックの距離がそれほど長くないので高速で搬送しても、スイッチバック搬送時のシートの曲がりやブレはあまり生ずることなくこれによる整列性の悪化やシートジャム等も多くない。一方、これと同じ速度で第2トレイに収納して中綴じを行うシートをスイッチバックする際に処理すると、比較的長い距離をスイッチバックするので、シートの曲がりやバタつきが生じ、集積する際に整列性が悪化したりシートジャムが発生したりする恐れがあった。
この発明は、異なるトレイにスイッチバック搬送して搬入する際に、比較的長いシートを搬送する際にもシートの曲がりやバタ付くことを少なくし、ひいては整列性の悪化を防ぎシートジャムの発生の少ない装置の提供をその課題としている。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。
シートを受け入れて第1トレイにシートを搬送する搬送経路と、この搬送経路から分岐してシートを第2トレイに搬送する分岐経路と、上記搬送経路と分岐経路との分岐位置よりも下流側の搬送経路に位置し、シートを第1トレイまたは分岐経路の何れの方向にも搬送可能な第1搬送ローラと、上記分岐経路に位置しシートを第2トレイまたは搬送経路の何れの方向にも搬送可能な第2搬送ローラと、上記第1搬送ローラ及び第2搬送ローラを制御する制御部とを備え、
この制御部は、搬送経路を搬送されるシートが分岐位置を通過後にスイッチバック搬送して上記分岐経路に一旦待機させ後続シートと合わせて第1トレイに搬送する待機搬送と、搬送経路を搬送されるシートが分岐位置を通過後にスイッチバック搬送して分岐経路を経由して第2トレイに搬送する第2トレイ搬送を行うとともに、この第2トレイ搬送時のスイッチバック搬送速度と待機搬送時のスイッチバック搬送速度とを異ならせるシート処理装置である。
本発明によれば、異なるトレイにスイッチバック搬送して搬入する際に、比較的長いシートを搬送する際にもシートの曲がりやバタ付くことを少なくし、ひいては整列性の悪化を防ぎシートジャムの発生の少ない装置が提供できる。
本発明に係わる画像形成装置とシート処理装置を組み合わせた全体構成を示した説明図。 本発明に係わる端面綴じユニットと中綴じユニットを備えたシート処理装置の全体説明図。 端面綴じ部周辺の拡大側面説明図。 搬送ローラ、出口ローラ及び分岐ローラの駆動説明図。 第1排紙トレイの昇降機構及び昇降停止位置の説明図。 第1処理トレイへ収納するためシートの待機搬送動作の説明図で、図6(a)は搬送経路でスイッチバックを開始する説明図。図6(b)は引き続き、搬送経路から分岐経路に搬送している状態説明図。 図6に続く待機搬送動作の説明図で、図7(a)は先行シートを分岐経路に待機させ、次シートが搬入してきている説明図。図7(b)は引き続き次シートと待機した先行シートを合わせて搬送を開始する説明図。 図7に続く待機搬送動作の説明図で、図8(a)は先行シートと次シートを合わせ第1処理トレイに収納した状態の説明図。図8(b)は引き続き3枚目シートを搬入している状態説明図。 中綴じ処理のためスタッカ(第2処理トレイ)にシートを収納するための第2トレイ搬送動作の説明図で、図9(a)は搬送経路でスイッチバックを開始する説明図。図9(b)は引き続き、搬送経路から分岐経路に低速でスイッチバック搬送をしている状態説明図。 図9に続く第2トレイ搬送動作の説明図で、図10(a)は先行シートが分岐経路を搬送し、次シートを受け入れてすれ違い搬送を行っている説明図。図10(b)は先行シートがスタッカ(第2処理トレイ)収納され、次シートを搬送している説明図。 端面綴じか中綴じかによりスイッチバック速度を変更するフロー説明図。 図11の変形例で、端面綴じと中綴じとにおいて夫々シートサイズを確認して速度変更するフロー説明図。 図1の全体構成における制御構成の説明図。
以下図示の本発明の好適な実施の態様に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる画像形成装置Aとシート処理装置Bを備えた画像形成システムを示す全体構成図であり、図2はシート処理装置Bの詳細構成の説明図である。
[画像形成システムの構成]
図1に示す画像形成システムは画像形成装置Aとシート処理装置Bとから構成されている。そして画像形成装置Aの本体排出口3にシート処理装置Bの搬入口30が連結され、画像形成装置Aで画像形成されたシートをシート処理装置Bでステープル綴じして第1排紙トレイ24または第2排紙トレイ26に収納するように構成されている。また、第1排紙トレイ24の上方には綴じ処理を行わず直接シート収納するエスケープトレイ22が配設されている。
[画像形成装置Aの構成]
画像形成装置Aについて図1に従って説明する。この画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、本体排出口3から排出するように構成されている。給紙部1は複数サイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。
画像形成部2には例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置されている。画像形成部2は、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着し画像形成する。このようにして画像形成されたシートは本体排出口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面側に印刷したシートを、スイッチバック経路10を介して表裏反転した後、再び画像形成部2に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートはスイッチバック経路10で表裏反転された後、本体排出口3から搬出される。
図示11は画像読取装置であり、プラテン12上にセットした原稿シートをスキャンユニット13で走査し、図示しない光電変換素子で電気的に読み取る。この画像データは画像処理部で例えばデジタル処理された後、データ記憶部14に転送され、前記レーザ発光器5に画像信号を送る。また、図示15は原稿送り装置であり、原稿スタッカ16に収容した原稿シートをプラテン12に給送する。
上記構成の画像形成装置Aには図12に示す画像形成制御部200が設けられ、コントロールパネル18から入力部203を介して、画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小印刷指定などの印刷条件が設定される。また、画像形成装置Aには上記スキャンユニット13で読み取った画像データ或いは外部のネットワークから転送された画像データがデータ貯蔵部17に蓄積される。このデータ貯蔵部17から画像データはバッファメモリ19に転送され、このバッファメモリ19から順次にレーザ発光器5にデータ信号が移送されるように構成されている。
上記コントロールパネル18からは上述の片面/両面印刷、拡大/縮小印刷、モノクロ/カラー印刷などの画像形成条件と同時にシート処理条件も入力指定される。このシート処理条件は、例えば「プリントアウトモード」「端面綴じモード」「中綴じモード」等が設定される。なお、これらの処理条件については後述する。
[シート処理装置Bの構成]
シート処理装置Bは図1及び図2に示す様に、装置フレーム20に一方に設けられたシートの搬入口30と、これと反対の外側に設けられた1枚シートや比較的厚いシートを集積するエスケープトレイ22が配置されている。このエスケープトレイ22の下方には、端面綴じ処理したシートや比較的量が多いシートを集積する昇降可能な第1排紙トレイ24が位置している。さらにこの第1排紙トレイ24の下方には、中綴じあるいは折り処理されたシートを集積する第2排紙トレイ26が設けられている。なお、この発明で端面とは、シートの端部周辺の面、すなわちシート縁部の表裏面を示している。
[シートの搬送経路42など]
このシート処理装置Bの上記搬入口30からは搬入経路32から第1処理トレイ出口50まで略直線的に延びる搬送経路42が配置されている。搬入経路32にはパンチユニット31が設けられ、シートの端面や必要に応じて搬送方向の中程にパンチ処理する。このパンチユニット31の搬入経路32を挟んだ下方にはパンチ処理時に発生するパンチ屑を集積するパンチ屑ボックス31bが装置フレーム20に着脱自在に設けられている。
上記パンチユニット31の下流側にはシートを搬送する搬入ローラ34が配置されシートを高速で搬送する。この搬入ローラ34の下流側の搬送経路42には、シートを第1トレイである第1処理トレイ54やその下流側の第1排紙トレイ24に導く正逆転可能な搬送ローラ44が設けられている。この搬送ローラ44の後方はシートの搬送経路出口46となっている。
この搬送経路出口46の下流側には、正逆転可能な出口ローラ48が設けられている。この出口ローラ48は、シートをスイッチバックして第1処理トレイ54にシートを搬送したり、第1排紙トレイ24にストレートで排出したり、あるいは第1処理トレイ54に集積されて端面綴じ処理されたシートの束を第1排紙トレイ24に排出する。
[エスケープ経路、分岐経路]
また、搬送経路42は、シートをエスケープトレイ22に案内するエスケープ経路38と、比較的長いシートを中綴じ処理や折り処理するために第2トレイとなるスタッカ84(第2処理トレイでもある)案内する分岐経路70に分岐位置36で分岐されている。この分岐位置36にはシートを搬送経路42にそのまま搬送するか、エスケープ経路38に搬送するか、搬送経路42上でスイッチバックさせて分岐経路70に案内するかを選択するための経路の切り替えゲート37が設けられている。
なお、エスケープ経路38には、シートを搬送するエスケープローラ39とエスケープトレイ22にシートを排出するエスケープ出口ローラ40が設けられている
[端面綴じ部60]
ところで、搬送経路42の搬送経路出口46の下方には第1処理トレイ54が設けられその下端側には、この第1処理トレイ54上に一時集積したシートの端面を綴じる端面綴じ部60が位置している。この端面綴じ部60については、追って図3により説明する。
[中綴じ部80]
一方、比較的長いシートを上記の搬送経路42を第1処理トレイ54方向に一旦搬送し、切り替えゲート37の下流側に搬送後、今度はスイッチバック搬送して分岐経路70に搬送して分岐出口76からスタッカ84(第2トレイ)に集積する。図2に示す様に分岐出口76には、分岐出口ローラ74からスタッカ84にシートが搬入される毎にシートを図示左側に付勢して先行シート後端と次シート先端の衝突を防止する変更フラッパ78が設けられている。
[スタッカ(第2処理トレイ/第2トレイ)84とその周辺]
スタッカ84にはシートの搬入位置を規定するストッパ85が位置している。このストッパ85は、スタッカ84の側方で上プーリ86と下プーリ87に張設された移動ベルト88をストッパ移動モータ85Mで駆動することにより図示矢印方向に移動する。ストッパ85の位置は、シートがスタッカ84に搬入の際にシートの後端が上記の変更フラッパ78で変更できる位置、シートの搬送方向の略中央を中綴じユニット82で中綴じを行う位置、及び中綴じされた位置を折りローラ92対に往復動する折りブレード94で押し込んでシートの束を二つ折りする位置に夫々停止する。
また、折りローラ92の上下には、シートのスタッカ84の搬入の都度シート幅方向からシートの両側縁を押圧して揃え動作を行う中綴じ整合板81が設けられている。
[中綴じユニット82]
中綴じ部80には、シートの束を、例えばステープル針を中綴じユニット82内のドライバによって打ち込み、これに対向する位置に設けられステープル針の脚部を折り曲げるアンビル83が設けられている。この中綴じユニット82は既に広く知られているので、ここでの説明を省略するが、綴じ手段としてはステープル針をシート束に貫通して綴じるのみではなく、シートの搬送方向中央に接着剤を塗布して、シートを貼り合せて束とする機構であってもよい。
[第2排紙トレイ26周辺]
上記の中綴じユニット82で綴じられたシート束は、折りローラ92とこれにシート束を押し込む折りブレード94によって、二つ折りにされながらのこの折りローラ92とその下流側に位置する束排出ローラ96によって、第2排紙トレイ26に排出される。この第2排紙トレイ26には、折り処理されその背側を先端側として排出される折りシート束を第2排紙トレイ26に落下させる先端に回転自在のコロを設け揺動自在の押えローラ102と、集積した折りシート束が広がらないように上から押える押えレバー104が取り付けられている。この押えローラ102と押えレバー104により折りシート束が開いてしまい集積性の低下を低減している。
[分岐位置36、端面綴じ部60について]
ここで、図3により分岐位置36や端面綴じ部60について、さらに説明を付加する。既に説明したようにここでは、搬入口30から搬入ローラ34が配置された搬入経路32、これから第1処理トレイ54方向に直線的に延びる搬送経路42、この搬送経路42から図示上方に延びるエスケープ経路38と下方に湾曲してシートをスタッカ84に案内する分岐経路70が示されている。分岐位置36には搬入経路32のシートをエスケープ経路38か搬送経路42経路か、または搬送経路42をスイッチバック搬送してくるシートを分岐経路70に選択的に位置して案内する変更フラッパ78が配置されている。
この実施の形態にあっては、例えば図3に示すように、実線位置でエスケープ経路38を塞いで、シートを搬入経路32から搬送経路42に案内するようになっており、破線位置では搬入経路32から搬送されるシートはエスケープ経路38へ、搬送経路42をスイッチバック搬送されるシートは分岐経路70に案内することを示している。
上述した搬送経路42には、最終端である搬送経路出口46直前には、正逆転するとともに相互に離接する搬送ローラ44が配置される。すなわち、この搬送ローラ44が圧接状態での一方向回転で第1処理トレイ54側にシートを搬送し、他方回転で反対方向にスイッチバック搬送可能になっている。
[スイッチバック搬送について]
このスイッチバック搬送は、搬送経路42の切り替えゲート37の直後に配置されたシートセンサ42Sがシート後端の通過を検出した後、搬送ローラ44を他方回転させることよっておこなわれる。この他方回転のときは、切り替えゲート37が搬入経路32を塞ぐ位置(図3破線位置)に移動しており、これによりシートは分岐経路70に搬送され、分岐ローラ72によって引き継ぎ搬送される、シート後端が所定位置到達するとこの分岐ローラ72を停止して、分岐経路70でシートを待機状態とする。
ところで、搬送ローラ44の下流側であり第1処理トレイ出口50(第1処理トレイ54の出口)には、正逆転するとともに相互に離接する出口ローラ48が配置されている。この出口ローラ48は、出口上ローラ48aと出口下ローラ48bとからなり、これらが相互に圧接状態での一方向回転で、上記の搬送ローラ44と協働して第1排紙トレイ24にシートを搬送する。また、出口ローラ48は、第1処理トレイ54に集積して束としたシートを第1排紙トレイ24に後述する基準面57の移動と協働して排出する際も使用される。
[第1処理トレイ54への集積]
ここで、第1処理トレイ54へのシートの集積について説明する。この第1処理トレイ54への集積は、搬送ローラ44から放出したシートを下流側に位置する出口ローラ48の他方回転で第1処理トレイ54の傾斜面を図3右側に搬送する。この搬送されたシートを突起付ベルト146が巻回されたかき込みコロ56を図示反時計方向に回転して移送する。この移送によりシートの搬送方向先端は他面の綴じ基準となる基準面57に当接して停止する。このとき上記かき込みコロ56はシート上を滑り、シート先端が基準面に当接後に座屈することを防いでいる。つまり、出口ローラ48は搬送ローラ44から排出されたシートをスイッチバック搬送して第1処理トレイ54の基準面57に送る機能を有している。
[端面綴じユニット62の移動と綴じ処理]
シートが搬送ローラ44から放出されることに出口ローラ48とかき込みコロの回転によりシートを基準面57に送り第1処理トレイ54上に積み重ねていく。また、この積み重ね動作に合わせて、整合板58をシート幅方向の両側から当接させてシートを第1処理トレイ54の幅方向中央に整合する。このような積み重ねと整合を束とする指定の枚数になるまで繰り返す。指定枚数になると、今度は移動台63の上をシートの端面をシート幅方向に移動する端面綴じユニット62を所望の綴じ位置に移動する。この移動は、移動台63にシート幅方向に設けられた図示の溝レールに端面綴じユニット62の移動ピン62bが勘合して案内されてなされる。
端面綴じユニット62の綴じ処理は既に公知なので説明を省略するが、端面綴じユニット62が指定した綴じ位置で停止すると、端面綴じモータ62Mが回転駆動して、図示していないドライバを移動してステープル針をシートの束に打ち込み、打ち込まれたステープル針をアンビルによって折り曲げて綴じ処理する。この綴じ処理はシートの角の端面や幅方向の端面の複数位置に行う。
[端面綴じシートの排出]
端面綴じユニット62で綴じ処理されたシート束は、第1処理トレイ54下の右プーリ65と左プーリ66に架け渡された基準面移動ベルト64の図示反時計方向の移動により、この基準面移動ベルト64に連結された基準面57が図示左方向に移動することにより、シート束の綴じ端面側を第1排紙トレイ24に向けて押し出す。この押し出しとともに第1処理トレイ54の出口に配置された出口ローラ48で綴じられたシート束を表裏から押圧し、時計方向の回転により第1排紙トレイ24に綴じられたシート束を排出する。
[第1排紙トレイ24の昇降]
シート束を集積する第1排紙トレイ24について説明する。図3に示す様にこの第1排紙トレイ24は第1処理トレイ54と傾斜角度を略同様にして配置され、第1処理トレイ54から排出される綴じシート束や搬送経路42から搬送ローラ44、出口ローラ48によって排出される1枚毎のシートも集積する。
この第1排紙トレイ24の底面側には、第1排紙トレイ24を昇降する昇降モータ24Mが設けられ、この駆動は昇降ピニオン109に伝達される。昇降ピニオン109は、装置フレーム20の立ち面28の両側に上下に固定して設けられた昇降ラック107に係合している。また、特に図示していないが、第1排紙トレイ24の立ち面28に設けられた昇降レールで上下を案内している。
この第1排紙トレイ24の位置またはこの第1排紙トレイ24に集積されたシートの位置は、立ち面28に設けた紙面センサ24Sによって検出する。そして、この紙面センサ24Sが検出すると昇降モータ24Mを駆動して、昇降ピニオン109を回転して下降するようになっている。図3の状態は、第1排紙トレイ24の上面を紙面センサ24Sで検出している状態で、ここから多少下降してシート束を受け入れることになる。従って、第1処理トレイ54からの出口位置の上面と、第1排紙トレイ24の上面は段差を持って位置している。
次に、図4により搬送ローラ44と出口ローラ48の回転駆動及び離接の構成について説明する。
[搬送上ローラ44aの回転駆動]
まず搬送上ローラ44aと搬送下ローラ44bからなる搬送ローラ44の駆動は、搬送ローラモータ44Mで行われる。この搬送ローラモータ44Mはハイブリッド型のステッピングモータから構成され、モータ軸の回転速度を検出する速度検出センサ44Sが配置されている。この搬送ローラモータ44Mの駆動は、伝達ギア120、122、伝達ベルト124を介してアームギア126に伝達される。このアームギア126から駆動は、搬送ローラ支持アーム136に支持された搬送上ローラ44aの上ローラ軸44ujに伝達ベルト128で伝達される。
[搬送上ローラ44aの離接]
また、搬送上ローラ44aは固定された搬送下ローラ44bに対して離接するためアームギア126の軸を中心に回動されるように取り付けられている。この離接は、アームギア126の軸に取り付けられた後方扇形ギアを有し、先端側の移動アーム先に搬送上ローラ44aを付勢するバネ134が取り付けられた搬送ローラ移動アーム130によって行われる。すなわち、上記の後方扇形ギアに係合する搬送ローラ移動アームモータ130Mを正逆転駆動することにより、一方向回転により矢印Oの解放方向に、他方回転により矢印Cの搬送下ローラ44bに圧接する矢印Cの圧接方向に移動する。なお、搬送ローラ移動アームモータ130Mもステッピングモータで構成されるとともに、搬送ローラ移動アーム130の位置を搬送ローラ移動アームセンサ130Sで検出するようになっている。
[搬送下ローラ44bなどの回転駆動]
搬送下ローラ44bの回転駆動は、搬送ローラモータ44Mの駆動を、伝達ギア120、伝達ベルト138を介して搬送下ローラ軸44sjに個設された受けギア142伝達して行われる。
また、この受けギア142からの駆動は、ワンウェイクラッチ付ギア144、伝達ベルトの役割もする突起付ベルト146をかき込みコロ56を回転する。このかき込みコロ56は、ワンウェイクラッチ付ギア144を介して伝達されているので、既に説明したように受けギア142が正逆回転しても図4の実線矢印方向のみにしか回転せず、第1処理トレイ54の基準面57の方向のみに移送する。
また、搬送ローラモータ44Mの駆動は、伝達ギア120、伝達ベルト148を介して、分岐経路70中でシートを搬送する分岐ローラ72の分岐下ローラ72bの分岐下ローラ軸72sjにも伝達される。
[搬送ローラモータ44Mの速度設定]
以上の構成により、搬送ローラモータ44Mの正逆回転に従い、搬送ローラ44、分岐ローラ72は図示実線矢印方向の一方向と破線矢印方向の他方向(スイッチバック方向)に、かき込みローラは実線矢印方向の基準面57方向に回転する。また、この搬送ローラモータ44Mは、シートを第1処理トレイ54側に搬送する際には約1100mm/sで、分岐経路70側へのスイッチバック搬送の際は約1100mm/sまたはこれより低速の約600mm/sの速度でシート搬送ができるよう任意に設定可能となっている。この速度は起動から回転設定速度であり、平均速度はこの設定値より低くなるが、何れにしてもシートの搬送方向やシート長さあるいは待機搬送か第2トレイ搬送かの搬送モード等で搬送速度が可変となるようになっている。この速度設定については後述する。
[出口上ローラ48aの回転駆動]
出口上ローラ48aと出口下ローラ48bからなる出口ローラ48の駆動は、出口ローラモータ48Mで行われる。この出口ローラモータ48Mもハイブリッド型のステッピングモータから構成され、モータ軸の回転速度を検出する速度検出センサ48Sも同様に配置されている。この出口ローラモータ48Mの駆動は、伝達ギア150、152、伝達ベルト154を介して出口アームギア156に伝達される。出口アームギア156から駆動は、出口ローラ支持アーム166に支持された出口上ローラ48aの出口上ローラ軸に伝達ベルト158で伝達される。
[出口上ローラ48aの離接など]
出口上ローラ48aは固定された出口下ローラ48bに対して離接するため出口アームギア156の軸を中心に回動されるように取り付けられている。この離接は、出口アームギア156の軸に取り付けられた後方扇形ギアを有し、先端側の移動アーム先に出口上ローラ48aを付勢するバネ164が取り付けられた出口ローラ移動アーム160によって行われる。上記の後方扇形ギアに係合する出口ローラ移動アームモータ160Mを正逆転駆動することにより、一方向回転により矢印Oの解放方向に、他方回転により矢印Cの出口下ローラ48bに圧接する矢印Cの圧接方向に移動する。なお、出口ローラ移動アームモータ160Mもステッピングモータで構成されるとともに、出口ローラ移動アーム160の位置を出口ローラ移動アームセンサ160Sで検出するようになっている。
また、出口下ローラ48bの回転駆動は、出口ローラモータ48Mの駆動を、伝達ギア150、伝達ベルト168を介して出口下ローラ軸48sjに個設された受けギア169に伝達して行われる。
[出口ローラモータ48Mの速度設定]
以上の構成により、出口ローラモータ48Mの正逆回転に従い、出口ローラ48は図示実線矢印方向の一方向と破線矢印方向の他方向(シートが搬送ローラ44から放出されてから第1処理トレイ54上で基準面57へのスイッチバック方向)に回転する。また、この出口ローラモータ48Mは、搬送ローラ44から引き継ぎ搬送する場合は約1100mm/sで、引き継ぎ基準面方向へのスイッチバック搬送の場合は約600mm/sで、第1処理トレイ54のシート束を基準面57の移動と協働して第1排紙トレイ24に排出する場合は約300mm/sの速度でシート搬送ができるよう設定可能となっている。すなわちこの出口ローラモータ48Mは約1100mm/sから約300mm/sの範囲での速度設定が可能としている。
なお、この実施の態様においては、待機搬送する場合のスイッチバック搬送時など搬送ローラ44でシート搬送を行っている場合は、駆動モータが分かれていて連動が難しいので、この出口上ローラ48aは出口下ローラ48bから解放された離間位置に位置している。
[第1排紙トレイ24の紙面センサ24S]
既に、第1排紙トレイ24の昇降の機構は、図3で説明したが、図5により昇降位置の設定について述べる。昇降位置の設定は、紙面センサ24Sの紙面または第1排紙トレイ24上面の検出よって行われるが、この紙面センサ24Sは一端が回動自在に軸支されたセンサフラグ24fを検出することによって行われる。また、第1排紙トレイ24載置面には、シートが載置しているか否かを検出するエンプティセンサ25が設けられている。したがって、このエンプティセンサ25がONしている場合は、紙面センサ24Sはシート上面を検出していることになり、OFFの場合は、シートが載置されていない載置面の高さを検出していることになる。
[第1排紙トレイ24の昇降位置設定]
ところで、第1排紙トレイ24の昇降位置は、第1処理トレイ54からシート束が排出されるときは、図5示されたL1+L2距離の24Sm位置に載置面あるいは紙面が位置するように設定してある。また、シートが1枚ずつ排紙される場合には、シートの落下範囲を短くするL1距離の24Sh位置に載置面あるいは紙面が位置するように上昇設定する。また、搬送ローラ44でスイッチバク搬送するシートが短い場合や端面綴じのため分岐経路70に待機させるためのスイッチバック搬送である場合には、スイッチバックするシートの先端が第1排紙トレイ24に載置しているシートや載置台に触れないようにL1+L2+L3距離の24SL位置に下降設定する。
さらに、搬送ローラ44でスイッチバック搬送するシートが長い場合や中綴じのため分岐経路に搬送するためのスイッチバック搬送である場合には、スイッチバック搬送するシート先端の曲がりやバタつきを抑えるように案内するため段差範囲を短くするL1距離の24Sh位置に載置面あるいは紙面が位置するように上昇設定も行っている。
ここで、上述した端面綴じのためスイッチバック搬送して分岐経路70に待機する待機搬送について述べる。第1処理トレイ54で端面綴じユニット62で綴じ処理する場合に、画像形成装置Aの画像形成したシートの搬入する速度が速く、またシート間隔が短いために、先行するシート束の端面綴じ処理が完了しないのに次のシートが搬入されることを防ぐ必要がある。この為、搬入経路32を経て搬送経路42に搬送されたシートの1枚目または2枚目までを一旦搬送経路42上でスイッチバック搬送し、このスイッチバック搬送したシートを分岐経路70に留め置いて待機させることが行われている。そして次の2枚目あるいは3枚目のシートと重ね合わせて送るように分岐経路70に待機したシートを繰り出す様にしてシート束間の間隔時間を確保する。(このことは引用文献1とした特許5248785号の図10に開示されている。)
この発明では、この搬送経路42から分岐経路70にスイッチバック搬送し、この分岐経路70にシートを1枚以上留め置いて待機させ、この待機したシートの次のシート共に繰り出し搬送することを「待機搬送」と定義する。この待機搬送を行う端面綴じ用のシートは搬送方向長さが比較的短いシート、例えばA4、B5、レターの各サイズシートが多い。従って、これらのシートは待機搬送のためにスイッチバック搬送は、第1処理トレイ54の下流側に大きくはみ出ることなく行われ、この搬送時に曲がることは少ない。たとえ、多少曲がっても、第1処理トレイ54迄の距離は比較的短いので、整合板58の整合動作で曲がりが矯正されやすい。
なお、上記の端面綴じ処理の完了は、シート束を第1処理トレイ54から第1排紙トレイ24に排出動作が完了するのみではなく、第1処理トレイ54上の整合板58の初期設定動作や基準面移動ベルト64の初期位置復帰あるいはその他次シートを受け入れるために各機構を初期位置設定することを含む。
次に、中綴じユニット82で中綴じを行い、このシートを折りローラ92と折りブレード94で折り処理して折りシート束とするため第2処理トレイであるスタッカ84に搬送する場合について述べる。このスタッカ84への搬送は、搬入経路32を経て搬送経路42に搬送されたシートを一旦搬送経路42上でスイッチバック搬送し、このスイッチバック搬送したシートを分岐経路70からスタッカ84に搬送することになる。
このスイッチバック搬送したシート分岐経路70を介してスタッカ84に搬送することを、ここでは「第2トレイ搬送」と定義する。この第2トレイ搬送を行う中面綴じ用のシートは、二つ折とするため搬送方向長さが比較的長いシート、例えばA3、B4、リーガルの各サイズシートが多い。従って、これらのシートは第2トレイ搬送のためにスイッチバック搬送は、第1処理トレイ54の下流側に大きくはみ出ることになり、スイッチバック搬送時に曲がったりあるいはばたついたりすることが発生する。また、この第2トレイ搬送はスタッカ84迄の搬送距離が比較的長いので、曲がりが増幅してしまい、中綴じ整合板81で整合しても曲がりが矯正しきれないことがある。
近年、画像形成装置Aの高速化に従いかなり高速でシートを搬送し、特に端面綴じではかなりの生産性が求められているので、この速度を上記の第2トレイ搬送に適用するとシートの曲がりやバタつきが大きくなる。従ってこの発明では、第2トレイ搬送のスイッチバック搬送の速度を待機搬送のスイッチバック搬送の速度より遅くして、第2トレイ搬送時のシートの曲がりやバタつきを押えたものである。
以上の待機搬送と第2トレイ搬送の夫々で搬送経路42でのスイッチバック搬送時の速度相違の点を、図6から図10のシート流れ図及び図11のフローチャート図により説明図する。
[端面綴じのための待機搬送]
まず、図6から図8により第1処理トレイ54に集積してシート束に端面綴じするために搬送ローラ44を逆転して分岐経路70に待機し、その後再び第1処理トレイ54側に搬送する待機搬送について説明する。
図6から図8では端面綴じに比較的良く使用されるA4ヨコの場合を例にし、SLは搬送経路42のシートセンサ42Sから出口ローラ48の出口位置(第1処理トレイ出口50)迄の距離を示している。この実施態様にあっては、SLは120ミリから130ミリとしている。したがって、シートはこのSLの倍弱の長さであり、図6(a)の様に約半分弱が機外にはみ出る状状態となる。
まず、図6(a)は、端面綴じするための1枚目シート(sheet1)が搬送経路上を約1100mm/sで搬送され、そのシート後端がシートセンサ42Sに検出されると、搬送ローラ44は一旦停止し、今度はシートを逆送するように搬送ローラモータ44Mを逆転に切り替える。このときシートの先端側は上述したように半分程度がはみ出している状態となっている。
次に、図6(b)に示す様に、搬送ローラモータ44Mの逆転に先立ち、先立ち切り替えゲート37を図示実線位置に移動する。搬送ローラ44によりシートは分岐経路70側に搬送され、搬送ローラモータ44Mによって回転する
分岐ローラ72によって分岐経路70下流側に向かって搬送する。この際の搬送ローラモータ44Mの搬送速度もシートを1100mm/sによって搬送するように高速に設定されている。もちろん、搬送ローラモータ44Mは正転から逆転の際に一旦停止するので、この1100mm/sを搬送目標速度して設定されており、平均速度はもう少し遅くなるが、画像形成装置画からのシート搬入に間に合うように高速搬送している。
図7(a)は、スイッチバック搬送した先のシート(sheet1)の後端が分岐位置36で次シート(sheet2)の搬入の妨げのならない位置に達すると搬送ローラモータ44Mを停止する。これにより分岐ローラ72も停止し、先のシートは分岐経路70で待機して次シートの搬入を待つ。次シート(sheet2)は、搬入ローラモータ34Mにより、1100mm/sで搬入経路32から搬送経路42に向かって搬送される。
引き続き、図7(b)で、次のシートの搬送経路42への到達に先立ち、切り替えゲート37を図示の様にエスケープ経路を塞ぐ位置に移動して置く。これにより次のシート(sheet2)は搬送経路42に搬送される。これと合わせて分岐経路70に待機しておいた先のシート(sheet1)と重ねて搬送できるように搬送する。この際、図示の様に、次のシート(sheet2)の先端に対して、多少後方側にずらして先のシート(sheet1)を搬送するようにしている。次に示す様に、第1処理トレイ54に搬入した際に最も上のシート(かき込みコロ56に近いシート)が基準面57から遠く位置することにより、かき込みコロ56の回転で精度よく複数のシートが基準面57で揃うことになる。
なお、この2枚を重ね合わせる際には、搬入ローラモータ34M及び搬送ローラモータ44Mとも1100mm/sを搬送到達速度として同速でシートを搬送するように設定されている。
次に、図8(a)の状態に進み、重なった2枚のシートが搬送ローラ44から放出される前に、出口ローラ48の出口上ローラ48aが出口ローラ48bに向かって下降してシートをニップする。このとき出口ローラ48は搬送ローラ44と同速で搬送し、シートが搬送ローラ44から放出されると、一旦停止する。この停止後、今度は出口ローラ48を第1処理トレイ54の基準面57側に回転駆動する。これにより2枚のシート(sheet1と2)は、基準面57側に第1処理トレイ54の載置面上を搬送され引き続き、搬送ローラモータ44Mにワンウェイクラッチ付ギア144を介して駆動されるかき込みコロ56によって引き続き搬送される。なお、出口ローラ48の基準面57側への搬送は1100mm/sの回転から600mm/s程度に減速して搬送すると整合がしやすい。
図8(b)は、3枚目のシート(sheet3)が、第1処理トレイ54に搬入される状態を示している。この場合も、上記同様に3枚目のシートが搬送ローラ44から放出される前に、出口上ローラ48aを下降して搬送ローラ44と同じ方向に回転し、シートが放出後に今度は回転方向を逆にして、かき込みコロ56とともに基準面57側に移送する。これを指定した枚数になるまで繰り返して、1つの束として生成し、端面綴じユニット62で綴じ処理後に第1排紙トレイ24は束排紙する。
以上の様に、図6から図8の端面綴じのための待機搬送では搬送ローラ44のスイッチバック搬送速度は1100mm/sをその設定速度として高速搬送を行っている。
[中綴じための第2トレイ搬送]
次に、図9、図10により第2トレイとしてのスタッカ(第2処理トレイ)84にシートを集積してシート束のシート搬送方向中程に中綴じするために、搬送ローラ44を逆転して分岐経路70を介してスタッカに送る「第2トレイ搬送」について説明する。
図9、図10では中綴じ比較的良く使用されるA3シートの場合を例にし、先の端面綴じ同様にSLは搬送経路42のシートセンサ42Sから出口ローラ48の出口位置(第1処理トレイ出口50)迄の距離を示している。この実施態様にあっては、SLは120ミリから130ミリなので、中綴じ用のシートはこのSLの3倍半程度の長さであり、図9(a)の様に約3分の2以上が機外にはみ出る状状態となる。
まず、図9(a)は、中綴じをするためスタッカ84に分岐経路70を介して第2トレイ搬送を行うことを示し、1枚目シート(sheet1)が搬送経路42上を約1100mm/sで搬送され、そのシート後端がシートセンサ42Sに検出されると、搬送ローラ44は一旦停止し、今度はシートを逆送するように搬送ローラモータ44Mを逆転に切り替える。このときシートの先端側は上述したように3分の2以上が機外にはみ出している状態となっている。
次に、図9(b)に示す様に、搬送ローラモータ44Mの逆転に先立ち、先立ち切り替えゲート37を図示の位置に移動する。搬送ローラ44によりシートは分岐経路70側に搬送され、搬送ローラモータ44Mによって回転する分岐ローラ72によって分岐経路70下流側に向かって搬送する。この際の搬送ローラモータ44Mの搬送速度もシートを600mm/s減速して搬送するように低速に変更するように設定されている。
そして、この1枚目のシート(sheet1)が同速度の600mm/sで回転している分岐ローラ72にニップされると、切り替えゲート37を、搬送経路42を解放する位置(エスケープ経路を塞ぐ位置)に移動する。これとともに搬送ローラ44の搬送上ローラ44aを搬送下ローラ44bから離間して次のシート(sheet2)の搬入を待つ。
なお、搬送ローラモータ44Mは正転から逆転の際に一旦停止するので、上記の600mm/sを搬送目標速度して設定されており、平均速度はもう少し遅くなるが、この速度を設定値として減速している。また、スイッチバック搬送時に1100mm/sから600mm/sに減速している。これは、シートの戻り搬送であるスイッチバック搬送時に、特にシートのバタつきが多く、比較的長い距離を搬送するので特に戻り時に減速している。他の実施の形態として、処理速度が特に高速を要求されなければ、上記のスイッチバックするシートが機外に排出される往復搬送において、1100mm/sから600mm/sに減速してもよい。
次に、図10(a)では、次のシート(sheet2)が搬入ローラ34によって搬送経路42に搬送される。この場合、搬送ローラ44は図示の様に離間状態となっているので、先の1枚目シート(sheet1)は、分岐ローラ72と分岐出口ローラ74により600mm/sでスタッカ84に搬送され、次の2枚目シート(sheet2)は、搬送経路42を搬入ローラ34により第1処理トレイ54側に向かって1100mm/sで搬送される。この場合、2枚のシートは夫々反対方向にすれ違いながら搬送(すれ違い搬送)される。
このすれ違い搬送は、先のシートを減速して搬送するため、次シートの待機時間をなくしたり、あるいは少なくしたりするために行われる。
そして、図10(b)では、先のシートが分岐ローラ72から離脱してスタッカ84に収納状態となるので、搬送上ローラ44aを下降し搬送ローラ44をニップ状態として第1排紙トレイ24側にシートを1100mm/sの速度で搬送する。この後、引き続き図9(a)の状態でシートを搬送し、これを指定した枚数になるまで繰り返して、スタッカ84に1つの束として生成する。そして、このシート束を図2に示したストッパ85により、中綴じユニット82の綴じ位置に移動して中綴じ処理を行う。
以上の様に、図9、図10の中綴じのための第2トレイ搬送では搬送ローラ44のスイッチバック搬送速度は600mm/sをその設定速度として減速搬送を行って、シートのスイッチバック搬送時のバタつきや曲がりを少なくしている。
ここで、これまで説明した図6から図8の待機搬送及び図9と図10についての搬送速度切り替えについて、図11の流れ図により確認する。また、これまで説明したものと異なる他の実施態様を図11により説明する。
[端面綴じか中綴じによるスイッチバック速度の減速]
まず、図11に示す様に、画像形成部2のコントロールパネル18から「端面綴じモード」「中綴じモード」が設定されると、これを確認する(Step10)。これが端面綴じである場合は、比較的長さの短いシートが多用されるので、スイッチバック搬送の速度を1100mm/sのまま行う(Step20)。これにより、例えば、1枚から3枚でまで一旦スイッチバック搬送して分岐経路70に待機(分岐経路待機)させ、後続シートと合わせて再び第1処理トレイ54側にスイッチバック搬送する。この待機搬送が完了すると終了し次の工程に移行する。
次に、中綴じが確認(Step10)されると、比較的長さの長いシートが多用されるとして、搬送ローラ44によるスイッチバック搬送速度を図9で説明したように、1100mm/sから600mm/sに速度を減速してスイッチバック搬送を行う(Step40)。スタッカ84に搬入して束とする後続シートの有無を確認する(Step50)。完了せず、束とすべき後続シートがある場合には、図10(b)に示すすれ違い搬送実行する。束とする後続シートがない場合は、第2トレイ搬送の処理が完了したとして、中綴じなど次の工程に移行する。
[変形例…端面綴じと中綴じにおけるシートサイズ確認しての速度変更]
次に、図12の流れ図によりこれまで説明した実施態様の変形例について説明する。
これまで図11迄の実施の態様にあっては、綴じモードが第1処理トレイ54上のシート束の端面を綴じる端面綴じか、スタッカ84に集積されたシート束を綴じる中綴じかにより、一律スイッチバック搬送の速度を1100mm/sのまま行うか、1100mm/sから600mm/sに減速して行うか選択していた。これでもおおよその処理はカバーできるが、端面綴じであっても搬送距離間の長いシートがあり、一方中綴じであっても比較的短いシートを処理することが発生する。
図12のフローを採用することによって、端面綴じ時の比較的長いシート、または中綴じ時の比較的短いシートも安定して送るようにしたものである。
[端面綴じ時のシートサイズによる速度変更]
すなわち、画像形成部2のコントロールパネル18から「端面綴じモード」「中綴じモード」が設定されると、これを確認する(Step100)。これが端面綴じである場合には、図示左側に進み、端面綴じを行うシートの長さが所定長さより長いか否かを確認する(Step110)。この変形にあっては、シートサイズがB5、A4ヨコ、レターの場合は短いと設定し、これを越える例えば、A3、B4、リーガル及びA4タテの長さを長いと設定している。そして、短い場合には、スイッチバック搬送の速度を1100mm/sのまま行う(Step120)。これにより、例えば1枚から3枚でまで一旦スイッチバック搬送して分岐経路70に待機(分岐経路待機)させ、再び第1処理トレイ54側にスイッチバック搬送する。この待機搬送が完了すると終了し、次の工程に移行する。
なお、この変形例におけるシートサイズの認識は画像形成制御部200からサイズ情報を得て設定する。あるいはシート処理装置Bの搬入口30付近にサイズ検出のセンサを配置して検出して良い。
一方、上記でシート長さが長いとされると、搬送ローラ44によるスイッチバック搬送速度を1100mm/sから600mm/sに速度を減速してスイッチバック搬送を行う(Step140)。この場合、この待機搬送を後続シートとの間で行うときには、先行シートが分岐ローラ72にニップされたことを確認して次のシートとの間ですれ違い搬送を実施する(Step160)。この待機搬送が完了する終了し、次の工程に移行する。
[中綴じ時でのシートサイズによる速度変更]
「端面綴じモード」「中綴じモード」が設定され、中綴じである場合には、図示右側に進み、中綴じを行うシートの長さが所定長さより長いか否かを確認する(Step170)。この変形にあっては、シートサイズがA4タテの場合は短いと設定し、これを例えば、A3、B4、リーガルは長いと設定している。ここで端面綴じでは長いとしていたA4タテを、この中綴じではあえて短いとして設定している。これは、中綴じおけるA4タテサイズは中綴じを行うシート長さにあっては短いシートの方に分類され、比較的高速処理が求められ易く、また分岐ローラ72が正逆転のために停止することなく回転するので整合性もそれほど悪化しないため、端面綴じと判断基準を変えている。
この中綴じシートのシート長さが短い、本変形例では、A4タテの場合にはスイッチバック搬送の速度を1100mm/sのまま行う(Step180)。これにより中綴じシートがスタッカ84に搬入が完了したと判断する(Step190)と、この第2トレイ搬送が完了したとして、次の工程に移行する。
上記でシート長さが長いとされると、搬送ローラ44によるスイッチバック搬送速度を1100mm/sから600mm/sに速度を減速してスイッチバック搬送を行う(Step200)。この場合、第2トレイ搬送を後続シートとの間で行うことを確認(Step210)し、先行シートが分岐ローラ72にニップされた後に次のシートとの間ですれ違い搬送を実施する(Step220)。
束とする後続シートがない場合は、第2トレイ搬送の処理が完了したとして、中綴じなど次の工程に移行する。
以上の様に、上記の変形例にあっては、端面綴じかまたは中綴じかによって、搬送ローラ44によるスイッチバック搬送の速度を変えるのではなく、端面綴じまたは中綴じの何れにおいてもシート長さを確認して上記のスイッチバック速度を変えたものである。さらに、例えば端面綴じのA4タテと中綴じのA4タテの同じ長さであっても最も適したスイッチバック速度を設定して、安定搬送と高速化を両立させている。
[制御構成の説明]
上述した画像形成装置のシステム制御構成を図12のブロック図に従って説明する。図1に示す画像形成装置のシステムは画像形成装置Aの画像形成制御部200とシート処理装置Bのシート処理制御部204(制御CPU)を備えている。画像形成制御部200は、給紙制御部202と入力部203を備えている。そしてこの入力部203に設けられたコントロールパネル18から「プリントモード」「シート処理モード」の設定を行うことは既に述べた通りである。
シート処理制御部204は、前述の指定されたシート処理モードに応じてシート処理装置Bを動作させる制御CPUである。このシート処理制御部204は、動作プログラムを記憶したROM206と、制御データを記憶するRAM208とを備えている。また、このシート処理制御部204には、搬入経路32のシートを検出する搬入センサ30S、搬送経路42のシートを検出するシートセンサ42S、分岐経路70のシートを検出する分岐センサ70S、あるいは第1排紙トレイ24上の紙面検出する紙面センサ24Sなどの各種センサ入力部からの信号が入力される。
このシート処理制御部204は、シートの搬入経路32の搬入ローラモータ34M、搬送経路42と分岐経路の搬送ローラモータ44M、第1処理トレイ54出口の出口ローラモータ48Mを制御するシート搬送制御部210を備えている。また、このシート処理制御部204は、パンチユニット31でシートに穿孔処理を行うパンチモータ31Mを制御するパンチ駆動制御部211と、処理トレイ29でシートの集積動作を行う整合板58などを制御する処理トレイ(第1処理トレイ54)制御部212を備えている。また、第1処理トレイ54上のシート束に端面綴じを行う端面綴じユニット62の端面綴じモータ62Mを制御する端面綴じ制御部213と、端面綴じしたシート束や第1排紙トレイ24上へのシートスイッチバックに応じて昇降する昇降モータ24Mを制御する第1トレイ(第1排紙トレイ24)昇降制御部214も備えている。
また、シート処理制御部204は、中綴じ処理するために第2処理トレイであるスタッカ84に集積するシートの中綴じ整合板81やシート先端を規制するストッパ85のストッパ移動モータ85Mを制御するスタッカ制御部216と、シート束の搬送方向中程を綴じる中綴じモータ82Mを制御する中綴じ制御部217を有している。
さらに、シート処理制御部204は、中綴じしたシート束を二つ折りにして第2排紙トレイ26に排出する折りローラ・折りブレード・排出モータ92Mを制御するなか折り・排出制御部218も備えている。
上記の各制御部と搬送されるシート長さを検出する各センサと各駆動モータとのつながり等は既に各動作の態様においても述べた通りである。
[シート処理モードの説明]
上述のように構成された本実施態様のシート処理制御部204はシート処理装置Bに、例えば「プリントアウトモード」「端面綴じモード」「中綴じモード」等に実行させる。以下、この処理モードについて述べる。
(1)「プリントアウトモード」
画像形成装置Aの本体排出口3から画像形成されたシートを受け入れ、このシートを搬送ローラ44や出口ローラ48で第1排紙トレイ24に収容する。
(2)「端面綴じモード」
本体排出口3から画像形成されたシートを第1処理トレイ54に受け入れシートを束状に部揃えして端面綴じユニット62で綴じ処理した後、第1排紙トレイ24に収納する。なお、この端面綴じ処理にあっては、本体排出口3からの後続シートの排出を停止しないように、先行シートをスイッチバック搬送して分岐経路70に一時待機する「待機搬送」を行うことがある。
(3)「中綴じモード」
画像形成装置Aの本体排出口3から画像形成されたシートをスタッカ84に受け入れ、シートを束状に部揃えし中綴じユニット82でシートの受け入れ搬送方向の略中央を綴じ、冊子状に折り畳んで第2排紙トレイ26に収納する。
なお、この中綴じ処理にあたっては、本体排出口3からのシートを第1排紙トレイ24上に一旦排出し、その後分岐経路70にスイッチバック搬送してスタッカ84に搬送する「第2トレイ搬送」を行っている。
以上のように、この発明を実施するための形態によれば、下記のような効果を奏する。
1.シートを受け入れて第1トレイ(第1処理トレイ54)にシートを搬送する搬送経路42と、この搬送経路42から分岐してシートを第2トレイ(スタッカ84)に搬送する分岐経路70と、上記搬送経路42と分岐経路70との分岐位置36よりも下流側の搬送経路42に位置し、シートを第1トレイ(第1処理トレイ54)または分岐経路70の何れの方向にも搬送可能な第1搬送ローラ(搬送ローラ44)と、上記分岐経路70に位置しシートを第2トレイ(スタッカ84)または搬送経路42の何れの方向にも搬送可能な第2搬送ローラ(分岐ローラ72)と、上記第1搬送ローラ(搬送ローラ44)及び第2搬送ローラ(分岐ローラ72)を制御する制御部(シート処理制御部204)とを備え、この制御部(シート処理制御部204)は、搬送経路42を搬送されるシートが分岐位置36を通過後にシートをスイッチバック搬送して上記分岐経路70に一旦待機させ後続シートと合わせて第1トレイ(第1処理トレイ54)に搬送する待機搬送と、搬送経路42を搬送されるシートが分岐位置36を通過後にスイッチバック搬送して分岐経路70を経由して第2トレイ(スタッカ84)に搬送する第2トレイ搬送を行うとともに、この第2トレイ搬送時のスイッチバック搬送速度と待機搬送時のスイッチバック搬送速度とを異ならせるシート処理装置である。
これによれば、第2トレイ搬送ローラ44のスイッチバック搬送の速度と待機搬送のスイッチバック搬送の速度とを異ならせたので、その搬送に適した速度でシートのスイッチバック搬送が行え、スイッチバック搬送時のシートのバタつきや曲がりの拡大を抑えることができる。
2.前記第2トレイ搬送時のスイッチバック搬送速度を、待機搬送時のスイッチバック搬送速度よりも遅くする上記1に記載のシート処理装置である。
これによれば、比較的短いシートを使用して高速処理が求められる待機搬送よりも、比較的長いシートを搬送する第2トレイ搬送のスイッチバック搬送を遅くしたので、シートのバタつきや曲がりを抑えることができる。
3.上記搬送経路の下流端に配置された第1トレイ(第1処理トレイ54)の下流側にシートを集積する排紙トレイ(第1排紙トレイ24)が配置されるとともに、前記第1トレイ(第1処理トレイ54)にはシート束の端面を綴じる端面綴じユニット62が、上記第2トレイ(スタッカ84)にはシート搬送方向の略中央を綴じる中綴じユニット82が夫々配設されているシート処理装置である。
これによれば、比較的高速処理が求められる端面綴じと、比較的長いシートを綴じる中綴じが適切に行うことができる。
4.前記制御部(シート処理制御部204)は、搬送経路42を搬送されるシートの長さを認識し、搬送されるシートが所定長さよりも短い場合には、第2トレイ搬送のスイッチバック搬送速度を待機搬送のスイッチバック搬送速度と略同一速度とする前記1に記載のシート処理装置である。
これによれば、第2搬送のスイッチバック搬送もシート長さが短い場合には、減速することをしないので、高速処理の要求に答えることができる。
5.前記第1搬送ローラ(搬送ローラ44の搬送上ローラ44a)はさらに搬送するシートをニップする圧接位置とシートのニップを解放する離間位置とに移動可能に構成され、前記制御部(シート処理制御部204)は、上記第2トレイ搬送のスイッチバック搬送時にシートが第2搬送ローラ(分岐ローラ72)にニップされた後は、第1搬送ローラ(搬送上ローラ44a)を離間位置に移動して次シートを受け入れ可能とする上記3に記載のシート処理装置である。
これによれば、スイッチバック搬送を減速して行う第2トレイ搬送の場合に、搬送上ローラ44aを解放位置に移動して先行シートと次シートのすれ違い搬送ローラ44を可能としたので、シートの安定搬送ができるとともに生産性をあまり落とすことがなく処理できる。
6.装置フレーム20と、シートを受け入れてシートを搬送する搬送経路42と、この搬送経路42の下流側に位置しシートの端面を綴じる端面綴じユニット62が配設された第1トレイ(第1処理トレイ54)と、この第1トレイ(第1処理トレイ54)から排出されるシートを集積する第1トレイ下流側の装置フレーム20外側に位置する排紙トレイ(第1排紙トレイ24)と、上記搬送経路42の第1トレイ(第1処理トレイ54)上流側の分岐位置36で分岐する分岐経路70と、この分岐経路70の下流側に位置し、シートの搬送方向中程を綴じる中綴じユニット82が配設された第2トレイ(スタッカ84)と、上記分岐位置36よりも下流側の搬送経路42に位置し、シートを第1トレイ(第1処理トレイ54)方向及びこの方向から反対の分岐経路70方向の何れの方向にも搬送可能な第1搬送ローラ(搬送ローラ44)と、上記分岐経路70に位置しシートを第2トレイ(スタッカ84)方向とこれと反対側の搬送経路42方向の何れの方向にも搬送可能な第2搬送ローラ(分岐ローラ72)と、上記第1搬送ローラ(搬送ローラ44)及び第2搬送ローラ(分岐ローラ72)を制御する制御部(シート処理制御部204)とを備え、この制御部(シート処理制御部204)は、搬送経路42を搬送されるシートが上記分岐位置36を通過後にシートをスイッチバック搬送して上記分岐経路70に一旦待機させ後続シートと合わせて第1トレイ(第1処理トレイ54)に搬送する待機搬送と、搬送経路42を搬送されるシートが分岐位置36を通過後にスイッチバック搬送して分岐経路70を経由して第2トレイ(スタッカ84)に搬送する第2トレイ搬送を行うとともに、この第2トレイ(スタッカ84)搬送時のスイッチバック搬送速度を待機搬送のスイッチバック搬送速度よりも遅くするシート処理装置である。
これによれば、比較的短いシートを使用する待機搬送のスイッチバック搬送速度より、比較的長いシートを使用する第2トレイ搬送のスイッチバック搬送の速度を遅くしたので、第2トレイ搬送のシートのバタつきや曲がりを抑えることができる。
7.前記第1搬送ローラ(搬送ローラ44の搬送上ローラ44a)はさらに搬送するシートをニップする圧接位置とシートのニップを解放する離間位置とに移動可能に構成され、前記制御部(シート処理制御部204)は、上記第2トレイ搬送のスイッチバック搬送時にシートが第2搬送ローラ(分岐ローラ72)にニップされた後は第1搬送ローラ(搬送上ローラ44a)を離間位置に移動して次シートを受け入れ可能とする上記6に記載のシート処理装置である。
これによれば、スイッチバック搬送を減速して行う第2トレイ搬送の場合に、搬送上ローラ44aを解放位置に移動して先行シートと次シートのすれ違い搬送ローラ44を可能としたので、シートの安定搬送ができるとともに生産性をあまり落とすことがなく処理できる。
8.順次シート上に画像形成する画像形成部と、
この画像形成部からのシートに所定の処理を施すシート処理装置とから構成され、このシート処理装置は上記1ないし7の何れかに記載の構成を備えている画像形成装置である。
これによれば、上記1ないし7の効果を奏する画像形成装置が提供できる。
なお、前記の実施の形態における効果の説明では、本実施の形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素の対応する部材をかっこ書きで示すか、あるいは参照符号を付して両者の関係を明確にした。
さらに、本発明は前述した実施の形態に限定されず、本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。これまでの実施の形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
A 画像形成装置
B シート処理装置
20 装置フレーム
24 第1排紙トレイ
26 第2排紙トレイ
30 搬入口
32 搬入経路
36 分岐位置
37 切り替えゲート
42 搬送経路
44 搬送ローラ
48 出口ローラ
54 第1処理トレイ(第1トレイ)
57 基準面
58 整合板
60 端面綴じ部
62 端面綴じユニット
70 分岐経路
72 分岐ローラ
80 中綴じ部
81 中綴じ整合板
82 中綴じユニット
84 スタッカ(第2処理トレイ/第2トレイ)
204 シート処理制御部
210 シート搬送制御部

Claims (8)

  1. シートを受け入れて第1トレイにシートを搬送する搬送経路と、
    この搬送経路から分岐してシートを第2トレイに搬送する分岐経路と、
    上記搬送経路と分岐経路との分岐位置よりも下流側の前記搬送経路に位置し、シートを前記第1トレイまたは前記分岐経路の何れの方向にも搬送可能な第1搬送ローラと、
    上記分岐経路に位置しシートを上記第2トレイまたは上記搬送経路の何れの方向にも搬送可能な第2搬送ローラと、
    上記第1搬送ローラ及び第2搬送ローラを制御する制御部とを備え、
    上記制御部は、前記搬送経路を搬送されるシートが前記分岐位置を通過後にシートをスイッチバック搬送して上記分岐経路に一旦待機させ後続シートと合わせて上記第1トレイに搬送する待機搬送と、上記搬送経路を搬送されるシートが上記分岐位置を通過後にスイッチバック搬送して上記分岐経路を経由して上記第2トレイに搬送する第2トレイ搬送を行うとともに、この第2トレイ搬送時のスイッチバック搬送速度と待機搬送時のスイッチバック搬送速度とを異ならせることを特徴とする特徴とするシート処理装置。
  2. 上記第2トレイ搬送時のスイッチバック搬送速度を、上記待機搬送時のスイッチバック搬送速度よりも遅くすることを特徴とする特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 上記搬送経路の下流端に配置された上記第1トレイの下流側にシートを集積する排紙トレイが配置されるとともに、前記第1トレイにはシート束の端面を綴じる端面綴じユニットが、上記第2トレイにはシート搬送方向の略中央を綴じる中綴じユニットが夫々配設されていることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 上記制御部は、上記搬送経路を搬送されるシートの長さを認識し、搬送されるシートが所定長さよりも短い場合には、上記第2トレイ搬送のスイッチバック搬送速度を上記待機搬送のスイッチバック搬送速度と略同一速度とする請求項1に記載のシート処理装置。
  5. 前記第1搬送ローラはさらに搬送するシートをニップする圧接位置とシートのニップを解放する離間位置とに移動可能に構成され、前記制御部は、上記第2トレイ搬送のスイッチバック搬送時にシートが上記第2搬送ローラにニップされた後は、前記第1搬送ローラを離間位置に移動して次シートを受け入れ可能とすることを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  6. 装置フレームと、
    シートを受け入れてシートを搬送する搬送経路と、
    この搬送経路の下流側に位置しシートの端面を綴じる端面綴じユニットが配設された第1トレイと、
    上記第1トレイから排出されるシートを集積する前記第1トレイ下流側の装置フレーム外側に位置する排紙トレイと、
    上記搬送経路の前記第1トレイ上流側の分岐位置で分岐する分岐経路と、
    前記分岐経路の下流側に位置し、シートの搬送方向中程を綴じる中綴じユニットが配設された第2トレイと、
    上記分岐位置よりも下流側の上記搬送経路に位置し、シートを上記第1トレイ方向及びこの方向から反対の上記分岐経路方向の何れの方向にも搬送可能な第1搬送ローラと、
    上記分岐経路に位置しシートを上記第2トレイ方向とこれと反対側の搬送経路方向の何れの方向にも搬送可能な第2搬送ローラと、
    上記第1搬送ローラ及び第2搬送ローラを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、上記搬送経路を搬送されるシートが上記分岐位置を通過後にシートをスイッチバック搬送して上記分岐経路に一旦待機させ後続シートと合わせて第1トレイに搬送する待機搬送と、搬送経路を搬送されるシートが分岐位置を通過後にスイッチバック搬送して分岐経路を経由して第2トレイに搬送する第2トレイ搬送を行うとともに、前記第2トレイ搬送時のスイッチバック搬送速度を前記待機搬送のスイッチバック搬送速度よりも遅くすることを特徴とするシート処理装置。
  7. 前記第1搬送ローラはさらに搬送するシートをニップする圧接位置とシートのニップを解放する離間位置とに移動可能に構成され、前記制御部は、上記第2トレイ搬送のスイッチバック搬送時にシートが上記第2搬送ローラにニップされた後は前記第1搬送ローラを離間位置に移動して次シートを受け入れ可能とすることを特徴とする請求項6に記載のシート処理装置。
  8. 順次シート上に画像形成する画像形成部と、
    この画像形成部からのシートに所定の処理を施すシート処理装置とから構成され、このシート処理装置は請求項1乃至7の何れかの項に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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