JP2017042391A - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】多量吸収後における股間部の垂れ下がりを効果的に防止する。【解決手段】内装体200が、前胴周りフィット領域210の左側端部から後胴周りフィット領域211の右側端部にかけて後側に向かうにつれて徐々に右側に位置するように、及び前胴周りフィット領域210の右側端部から後胴周りフィット領域211の左側端部にかけて後側に向かうにつれて徐々に左側に位置するようにそれぞれ延在し、かつ互いに股間部の幅方向中央部の一点で交差する一対の細長状の斜め交差弾性伸縮部材70が伸長した状態で吸収体56より裏側に固定され、一対の斜め交差弾性伸縮部材70は、交点における前後方向の交差角βが45〜90度とされるとともに、少なくとも前胴周りフィット領域210及び後胴周りフィット領域211の間では交点から前側及び後側に向かうにつれて前後方向に対する鋭角側交差角αがそれぞれ減少するよう延在されていることにより解決される。【選択図】図2

Description

本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつに関するものである。
パンツタイプ使い捨ておむつは、前身頃及び後身頃を個別又は一体的に構成する外装体と、前身頃から後身頃にわたるように外装体の内面に対して取り付けられた、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃の外装体の両側縁部と後身頃の外装体の両側縁部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されているものが一般的である。吸収体は、通常は綿状パルプ等からなる繊維集合体に高吸収性ポリマー(SAP)を保持させたものが用いられる。
このようなパンツタイプ使い捨ておむつでは、身体へのフィット性を向上させるために、外装体を複数のシート層を有する積層構造とするとともに、そのシート層間に、種々の弾性伸縮部材を伸長状態で取り付けることが行われており、中でも、サイドシール部と対応する前後方向範囲として定まる胴周り領域や、前後の胴周り領域の間に位置するおむつ中間領域に、幅方向に沿う細長状の胴周り弾性伸縮部材が前後方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に伸長された状態で取り付けられている形態は、基本的形態として定着している(例えば特許文献1参照)。
また、脚周りに対するフィット性を確保して、いわゆる横漏れを防止するために、内装体の幅方向両側から立ち上がる立体ギャザーを設けることも定着している。同様に脚周りに対するフィット性を確保するためのものとして、前身頃から後身頃にかけて連続する一体的な外装体に対して、一方のサイドシール部から一方の脚周りに沿って曲線状に股間側に延び、股間部を横断して他方の脚周りに沿って曲線状に他方のサイドシール部まで延びる細長状の脚周り弾性伸縮部材(例えば特許文献1参照)を設けることも広く採用されている。
このように、パンツタイプ使い捨ておむつは、種々の弾性伸縮部材によってフィット性が確保され、その結果として装着感についても少なくとも吸収前の状態では良好な状態が確保されるようになっている。
しかしながら、従来のパンツタイプ使い捨ておむつは、複数回の排尿を吸収したとき等、多量(例えば200cc以上)吸収後における股間部のフィット性及び装着感について改善の余地がある。
すなわち、排泄された尿は股間部を中心としてある程度の範囲まで広がりつつ吸収体に吸収される。吸収体における尿の吸収範囲では高吸収性ポリマーが尿の吸収により膨潤してゲル状(ゼリー状)になり、ある程度以上吸収すると、その部分はほぼ高吸収性ポリマーゲルにより形作られる部分(以下、ゲル化部分ともいう)ものとなる。おむつ単独の状態で吸収体の各部に平均的に吸収がなされる状態を静的に考えるならば、多量吸収後であっても吸収体の各部が吸収量に応じて厚みが増加し、全体として膨張するだけで、股間部のフィット性及び装着感は、この吸収体の膨張分の悪化は避けられないとしても、それ以上にはならない。しかし、おむつを人体に装着し、多量の尿を吸収した後、ある程度の時間装着したままにする(乳幼児においてはこのような使用状態が頻繁に起こりうる)と、股間部に尿が集中しやすいことにより股間部が集中的に膨潤してゲル化部分の大きな塊が形成さやすい。また、ゲル化部分は変形及び移動しやすいため、歩行等による脚の動きや自重により股間部に集中して大きな塊となりやすい。そして、いずれにしても、股間部に形成されたゲル化部分の大きな塊は、両脚に挟まれることにより、幅は狭くなるものの極端に下方に長く変形し、その影響でおむつの股間部が狭く下方に突出した形状(垂れ下がり状態)となるのである。このように股間部が大きく垂れ下がった状態では、脚開口位置が幅方向中央側に移動しつつ下降し、立体ギャザーがあるとしてもその付け根位置が幅方向中央側に移動しつつ下降する結果、装着感が悪化するのはもちろんのこと、装着者の脚周りとおむつの間に隙間が発生しやすくなる。しかも、高吸収性ポリマーゲルが重く大きな塊となると形状が元に戻りにくい。
このような股間部の垂れ下がりを解決しそうなものとして、従来、内装体の裏側に前後方向に沿う細長状の引上げ弾性伸縮部材を幅方向に間隔を空けて複数設ける技術(例えば特許文献1〜5参照)が知られている。
しかしながら、前後方向に沿う引上げ弾性伸縮部材は、股間部に作用する収縮力は前後方向成分が主で、幅方向成分が殆ど無いため、装着者の両脚で挟まれることによる股間部の幅方向の圧縮変形に抗する力は殆ど無く、多量吸収後には前述の垂れ下がり状態となりやすい。そして垂れ下がり状態になると、幅方向の収縮力成分が殆ど無いこと、及び重く大きなゲル化部分の塊は形状が元に戻りにくいことにより、押し戻して広げることは殆ど不可能となり、したがって多量吸収後の垂れ下がり防止効果に乏しい。もちろん、前後方向に沿う引上げ弾性伸縮部材を幅方向全体にわたり密に設ければ、ある程度の効果は期待できるかもしれないが、その場合、コストの上昇や、前後方向に沿う溝(皺)が多数形成されることによる見栄えや装着感の悪化は避けられない。
また、収縮力の幅方向成分に着目すると、前述の外装体に設けられる脚周り弾性伸縮部材でもある程度の効果が期待できそうではあるが、外装体の脚周りに沿う部分のように、内装体を有しない部分に作用する収縮力では、ゲル化部分の移動集中や変形を防止する効果や、垂れ下がり状態を元に戻す力が殆どなく、また、脚周り弾性伸縮部材が股間部を幅方向に通過する部分に幅方向の収縮力が作用するとしても、その部分は前後方向の引上げ力が作用しないから結局いずれにせよ、垂れ下がり防止効果は殆ど発揮されない。この点、特許文献1〜5記載のものは、前後方向に沿う弾性伸縮部材を組み合わせているため、いずれか単独の形態よりも垂れ下がり防止効果に優れることは考えられるが、垂れ下がり状態が形成される原理を考慮すると効果的な改善策とはいえず、また弾性伸縮部材の数が多く、複雑な構造となる点でも好ましいものではない。
特開2003−19163号公報 特開2007−185329号公報 特開2011−206216号公報 特開2004−350809号公報 特開2007−061335号公報
そこで、本発明の主たる課題は、多量吸収後における股間部の垂れ下がりを効果的に防止し、多量吸収後における股間部のフィット性、装着感、及び見栄えを向上することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
前身頃及び後身頃を個別又は一体的に構成する外装体と、
前身頃から後身頃にわたるように外装体の幅方向中間部に対して取り付けられた、吸収体を含む内装体とを備え、
前記吸収体は、繊維集合体に高吸収性ポリマーが保持されてなるものであり、
前記前身頃の外装体の両側部と前記後身頃の外装体の両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成され、
前記外装体は、前記サイドシール部と対応する前後方向範囲である胴周り領域のうち、少なくとも内装体が固定された内装体固定領域の幅方向両側に、幅方向に弾性伸縮する胴周り伸縮領域を有している、
パンツタイプ使い捨ておむつにおいて;
前記内装体は、前後方向において前記前身頃の前記胴周り伸縮領域及び前記後身頃の前記胴周り伸縮領域とそれぞれ対応する前胴周りフィット領域及び後胴周りフィット領域を有しており、
前記前胴周りフィット領域の左側端部から前記後胴周りフィット領域の右側端部にかけて後側に向かうにつれて徐々に右側に位置するように、及び前記前胴周りフィット領域の右側端部から前記後胴周りフィット領域の左側端部にかけて後側に向かうにつれて徐々に左側に位置するようにそれぞれ延在し、かつ互いに股間部の幅方向中央部の一点で交差する一対の細長状の斜め交差弾性伸縮部材が、その延在方向に伸長した状態で前記内装体における前記吸収体より裏側に固定されており、
前記一対の斜め交差弾性伸縮部材は、前記交点における前後方向の交差角が45〜90度とされるとともに、前記前胴周りフィット領域及び後胴周りフィット領域の間では前記交点から前側及び後側に向かうにつれて前後方向に対する鋭角側交差角がそれぞれ減少するよう延在されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明では、斜め交差弾性伸縮部材を内装体に設けることを基本とするため、外装体に脚周り弾性伸縮部材を設ける形態と比較して、内装体に内蔵される吸収体に対して直接的に引上げ力が作用し、よって股間部の垂れ下がり防止効果に優れる。そして、斜め交差弾性伸縮部材はほぼX字状の交差配置となるとともに、胴周り伸縮領域に実質的に繋がる配置となり、さらに、交点における前後方向の交差角が45〜90度とされるとともに、前記前胴周りフィット領域及び後胴周りフィット領域の間では交点から前側及び後側に向かうにつれて前後方向に対する鋭角側交差角がそれぞれ減少するよう延在されると、斜め左上に向かう収縮力及び斜め右上に向かう収縮力が、胴周り伸縮領域によりしっかりと身体に押し付けられた部分を支えとして、吸収体の広範囲にバランス良く作用し、股間部が幅方向に圧縮されにくく、かつ引上げ力も十分に発揮される。この結果、ゲル化部分の移動集中及び垂れ下がり状態への変形が緩和され、多量吸収後における股間部の垂れ下がりを効果的に防止することができ、多量吸収後における股間部のフィット性、及び装着感が向上する。しかも、後述する実施例からも明らかなように、斜め交差弾性伸縮部材の収縮により形成される溝が目立たず、見栄えも良好である。
<請求項2記載の発明>
前記外装体は、前記脚開口に沿って延在する脚周り弾性伸縮部材を有しないものであり、前記内装体は互いに交差することなく前後方向に沿って延びる引上げ弾性伸縮部材を有しない、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明では、従来用いられてきたこれらの弾性伸縮部材を設けなくても、股間部の垂れ下がり防止と、良好な見栄えとを十分に両立することができる。
<請求項3記載の発明>
前記外装体として、前身頃を構成する前側外装体及び後身頃を構成する後側外装体を個別に有し、かつこれら前側外装体及び後側外装体は前後方向に離間されている、請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような外装二分割タイプのものは脚を通すための脚開口を打ち抜かなくて済む、又は打ち抜くとしても小面積で済むといった利点がある。すなわち、切り離し片(以下、トリムともいう)は廃棄処分されるため、その資材ロス(以下、トリムロスともいう)を抑えることができる。このため、ローコストな製品で採用されることが多い。しかしながら、このような外装二分割タイプのものでは、股間部の垂れ下がりが発生しやすく、また、股間部に弾性伸縮部材を設ける場合には外装体に設けることが原理的に不可能でもある。よって、本発明はこのような外装二分割タイプに好適である。
<請求項4記載の発明>
前記吸収体における、前記斜め交差弾性伸縮部材の交点と重なる部位に、厚み方向に貫通する貫通部が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
斜め交差弾性伸縮部材の交点は収縮力が集中するため、当該部位において吸収体が崩れやすくなる。よって、予め貫通部を設けておくことにより吸収体の崩れを防止するのは一つの好ましい形態である。
<請求項5記載の発明>
前記斜め交差弾性伸縮部材は、前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側まで延在されるとともに、少なくとも前記前胴周りフィット領域の後端部及び前記後胴周りフィット領域の前端部では前記内装体に固定され、かつ少なくとも前記前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側では前記内装体に固定されていない、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
内装体は一般に前後方向が製造ラインのMD方向(機械方向、流れ方向)に沿う姿勢で組み立てられるため、斜め交差弾性伸縮部材は製造時には内装体の前後方向に連続していることが望ましい。しかし、このような製造形態において斜め交差弾性伸縮部材を連続的に内装体固定すると、内装体を有する部分の前後方向全体にわたり収縮力が作用して横方向に沿う皺が発生する。このような横皺は見栄えが悪化するだけでなく、特に胴周り伸縮領域によって股間部よりもしっかりと肌に押し付けられる部分に横皺が発生すると、装着感が悪化する。また、横皺は尿の前後方向の拡散性を阻害し、幅方向の拡散を助長するため、吸収体全体を有効に利用することや、いわゆる横漏れを防止する観点からは好ましいものではない。よって、本項記載のように、斜め交差弾性伸縮部材は前胴周りフィット領域の後端部より前側及び後胴周りフィット領域の前端部より後側では内装体に固定せず、当該範囲に収縮力が作用しないようにして、横皺による諸問題の発生を防止することが望ましい。
<請求項6記載の発明>
前記外装体における前記胴周り伸縮領域が、前記内装体固定領域の幅方向両端部まで延在されるとともに、
前記内装体に対する前記斜め交差弾性伸縮部材の固定部分が、少なくとも前記内装体固定領域の幅方向両端部における前記胴周り伸縮領域と重なる部位まで延在されている、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本項記載のように構成されていると、斜め交差弾性伸縮部材による伸縮部分と胴周り伸縮領域とが連続して一体的な伸縮部分を形成するため、前述の本発明の効果がより一層のものとなる。
<請求項7記載の発明>
前記内装体の両側部は前記外装体に内装体非固定領域とされるとともに、これら内装体非固定領域間に前記内装体固定領域が設けられており、
前記斜め交差弾性伸縮部材は、前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側まで延在されるとともに、少なくとも前記前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側では、前記内装体非固定領域を通り前後方向に延在されている、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、内装体の両側部に内装体固定領域を設けずに、前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側ではこの内装体非固定領域に斜め交差弾性伸縮部材を通すことにより、斜め交差弾性伸縮部材による収縮力は直接的には内装体にのみ作用し、外装体に作用しなくなるため、外装体への悪影響を防止することができる。特に、この部位において斜め交差弾性伸縮部材による伸縮領域と胴周り伸縮領域とが重なる場合であっても、両者は実質的には繋がった一体的な伸縮部分を形成しつつ、互いに独立的に伸縮することになるため、見栄えや装着感の悪化等を効果的に防止することができる。
以上のとおり、本発明によれば、多量吸収後における股間部の垂れ下がりを効果的に防止し、多量吸収後における股間部のフィット性、装着感、及び見栄えを向上するようになる、等の利点がもたらされる。
パンツタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の3−3断面図である。 図1の4−4断面図である。 (a)図1の5−5断面図、及び(b)図1の6−6断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの装着状態を想定した左斜め前からの斜視図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの装着状態を想定した正面斜め下からの斜視図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の5−5断面に相当する断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 (a)図1の5−5断面に相当する断面図、及び(b)図1の6−6断面に相当する断面図である。図1の5−5断面に相当する断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 (a)実施例1、(b)実施例2の試験結果の写真である。 (a)比較例1、(b)比較例2、(c)比較例3、及び(d)従来例の試験結果の写真である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。
図1〜図8は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としての接着剤を示しており、ホットメルト接着剤のベタ、ビード、カーテン、サミット若しくはスパイラル塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)などにより、あるいは弾性伸縮部材の固定部分はこれに代えて又はこれとともにコームガンやシュアラップ塗布などの弾性伸縮部材の外周面への塗布により形成されるものである。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
本形態のパンツタイプ使い捨ておむつ100は、前身頃Fを構成する前側外装体12F及び後身頃Bを構成する後側外装体12Bと、前側外装体12Fから股間部を経て後側外装体12Bまで延在するように外装体12F,12Bの内側に設けられた内装体200とを備えており、前側外装体12Fの両側部と後側外装体12Bの両側部とが接合されてサイドシール部12Aが形成されることにより、外装体12F,12Bの前後端部により形成される開口が装着者の胴を通すウエスト開口WOとなり、内装体200の幅方向両側において外装体12F,12Bの下縁及び内装体200の側縁によりそれぞれ囲まれる部分が脚を通す脚開口LOとなる。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装体12は着用者の身体に対して内装体200を支えるための部分である。また、符号Yは展開状態におけるおむつの全長(前身頃Fのウエスト開口WOの縁から後身頃Bのウエスト開口WOの縁までの前後方向長さ)を示しており、符号Xは展開状態におけるおむつの全幅を示している。
また、本形態のパンツタイプ使い捨ておむつ100は、サイドシール部12Aを有する前後方向範囲(ウエスト開口WOから脚開口LOの上端に至る前後方向範囲)として定まる胴周り領域Tと、脚開口LOを形成する部分の前後方向範囲(前身頃Fのサイドシール部12Aを有する前後方向領域と後身頃Bのサイドシール部12Aを有する前後方向領域との間)として定まるおむつ中間領域Lとを有する。胴周り領域Tは、概念的にウエスト開口の縁部を形成する「ウエスト部」Wと、これよりも下側の部分である「ウエスト下方部」Uとに分けることができる。通常、胴周り領域T内に幅方向伸縮応力が変化する境界(例えば弾性伸縮部材の太さや伸長率が変化する)を有する場合は、最もウエスト開口WO側の境界よりもウエスト開口WO側がウエスト部Wとなり、このような境界が無い場合は吸収体56又は内装体200よりもウエスト開口WO側がウエスト部Wとなる。これらの前後方向の長さは、製品のサイズによって異なり、適宜定めることができるが、一例を挙げると、ウエスト部Wは15〜40mm、ウエスト下方部Uは65〜120mmとすることができる。一方、おむつ中間領域Lの両側縁は被着者の脚周りに沿うようにコ字状又は曲線状に括れており、ここが装着者の脚を入れる部位となる。この結果、展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつは、全体として略砂時計形状をなしている。
(内装体)
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の幅方向両側から立ち上がる立体ギャザー60を示している。
(内装体固定領域)
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により行うことができる。図示形態では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び立体ギャザー60の取付部分65に塗布されたホットメルト接着剤により外装体12の内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内装体固定領域201は、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、通常は内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設け、内装体200の両側部は外装体12に非固定の内装体非固定領域202とすることが好ましい。
(トップシート)
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
立体ギャザー60を設ける場合、トップシート30の両側部は、液不透過性シート11と立体ギャザー60との間を通して、吸収要素50の裏側まで回り込ませ、液の浸透を防止するために、液不透過性シート11及び立体ギャザー60に対して接合するのが好ましい。
トップシート30は、裏側部材に対する位置ずれを防止する等の目的で、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により裏側に隣接する部材に固定することが望ましい。図示形態では、トップシート30はその裏面に塗布されたホットメルト接着剤により中間シート40の表面及び包装シート58のうち吸収体56の表側に位置する部分の表面に固定されている。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース、スパンボンド、SMS、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは20〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.0〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯かつ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
中間シート40は、裏側部材に対する位置ずれを防止する等の目的で、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により裏側に隣接する部材に固定することが望ましい。図示形態では、中間シート40はその裏面に塗布されたホットメルト接着剤により包装シート58のうち吸収体56の表側に位置する部分の表面に固定されている。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
液不透過性シート11は、図示のように吸収要素50の裏側に収まる幅とする他、防漏性を高めるために、吸収要素50の両側を回り込ませて吸収要素50のトップシート30側面の両側部まで延在させることもできる。この延在部の幅は、左右それぞれ5〜20mm程度が適当である。
また、液不透過性シート11の内側、特に吸収体56側面に、液分の吸収により色が変化する排泄インジケータを設けることができる。
(立体ギャザー)
立体ギャザー60は、内装体の前後端部間において幅方向両側から立ち上がる部分を有するものであり、トップシート30上を伝わって横方向に移動する排泄物を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態の立体ギャザー60は、内装体200の側部から立ち上がるように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
より詳細には、立体ギャザー60は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のギャザーシート62を幅方向に折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状のギャザー弾性伸縮部材63を長手方向に沿って伸長状態で、幅方向に間隔をあけて複数本固定してなるものである。立体ギャザー60のうち先端部と反対側に位置する基端部(幅方向においてシート折り返し部分と反対側の端部)は内装体200の側縁部の裏面に固定された取付部分65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66(折り返し部分側の部分)とされている。また、突出部分66は、幅方向中央側に向かう付け根側部分と、この付け根側部分の先端から幅方向外側に折り返された先端側部分とからなる。この形態は面接触タイプの立体ギャザーであるが、幅方向外側に折り返されない線接触タイプの立体ギャザー(図示略)も採用することができる。そして、突出部分66のうち前後方向両端部が倒伏状態でトップシート30の側部表面に対して固定された前後固定部67とされる一方で、これらの間に位置する前後方向中間部は非固定の自由部分68とされ、この自由部分68に前後方向に沿うギャザー弾性伸縮部材63が伸長状態で固定されている。
立体ギャザー60の自由部分68では、ギャザーシート62の内側層及び外側層の貼り合わせや、その間に挟まれるギャザー弾性伸縮部材63の固定に、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤及びヒートシールや超音波シール等の素材溶着による固定手段の少なくとも一方を用いることができる。ギャザーシート62の内側層及び外側層の全面を貼り合わせると柔軟性を損ねるため、ギャザー弾性伸縮部材63の接着部以外の部分は接着しないか弱く接着するのが好ましい。図示形態では、コームガンやシュアラップノズル等の塗布手段によりギャザー弾性伸縮部材63の外周面にのみホットメルト接着剤を塗布してギャザーシート62の内側層及び外側層間に挟むことにより、当該ギャザー弾性伸縮部材63の外周面に塗布したホットメルト接着剤のみで、ギャザーシート62の内側層及び外側層への細長状弾性伸縮部材の固定と、ギャザーシート62の内側層及び外側層間の固定とを行う構造となっている。
また、立体ギャザー60に組み込まれる防水フィルム64とギャザーシート62との固定や、前後固定部67の内装体200の側部表面への固定に、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤、及びヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段の少なくとも一方を用いることができる。図示形態では、防水フィルム64の固定にホットメルト接着剤のスロット塗布を使用している。また、図示形態の前後固定部67の固定には、ホットメルト接着剤と素材溶着による手段を組み合わせているが、いずれか一方の手段のみで、これらの固定を行うこともできる。
ギャザーシート62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。細長状弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは470〜1240dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。なお、用語「伸長率」は自然長を100%としたときの値を意味する。また、図示のように、二つに折り重ねたギャザーシートの間に防水フィルム64を介在させることもできる。
立体ギャザー60の自由部分に設けられる細長状弾性伸縮部材63の本数は2〜6本が好ましく、3〜5本がより好ましい。配置間隔60dは3〜10mmが適当である。このように構成すると、細長状弾性伸縮部材63を配置した範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。先端側だけでなく付け根側にも細長状弾性伸縮部材63を配置しても良い。
立体ギャザー60の取付部分65の固定対象は、内装体200におけるトップシート30、液不透過性シート11、吸収要素50等適宜の部材とすることができる。
かくして構成された立体ギャザー60では、細長状弾性伸縮部材63の収縮力が前後方向両端部を近づけるように作用するが、突出部分66のうち前後方向両端部が起立しないように固定されるのに対して、それらの間は非固定の自由部分とされているため、自由部分のみが図3に示すように身体側に当接するように起立する。特に、取付部分65が内装体200の裏面側に位置していると、股間部及びその近傍において立体ギャザー60が幅方向外側に開くように起立するため、立体ギャザー60が脚周りに面で当接するようになり、フィット性が向上するようになる。
立体ギャザー60の寸法は適宜定めることができるが、乳幼児用紙おむつの場合は、例えば図3に示すように、立体ギャザー60の起立高さ(展開状態における突出部分66の幅方向長さ)W6は15〜60mm、特に20〜40mmであるのが好ましい。また、立体ギャザー60をトップシート30表面と平行になるように、平坦に折り畳んだ状態において最も内側に位置する折り目間の離間距離W3は60〜190mm、特に70〜140mmであるのが好ましい。
なお、図示形態と異なり、内装体200の左右各側において立体ギャザーを二重に(二列)設けることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56は長方形形状でも良いが、図1及び図2に示すように、股間部に幅の狭い括れ部を有する砂時計形状を成していると、吸収体56自体と立体ギャザー60の、脚周りへのフィット性が向上するため好ましい。
また、吸収体56の寸法は股間部をカバーするように設けられる限り適宜定めることができるが、前後方向及び幅方向において、内装体の周縁部又はその近傍まで延在しているのが好ましい。なお、符号56Xは吸収体56の全幅を、また符号56Yは吸収体56の全長を示している。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、繊維集合体に高吸収性ポリマーを保持させたものを用いる。一般的な吸収体では、高吸収性ポリマー粒子が移動可能なように繊維集合体の繊維間隙内に保持されているが、固着されていても良い。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子は、吸収体56の平面方向で分布密度あるいは分布量を調整できる。例えば、液の排泄部位を他の部位より分布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の分布密度(量)を高め、女用は中央部の分布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
包装シート58の包装形態は適宜定めることができるが、製造容易性や前後端縁からの高吸収性ポリマー粒子の漏れ防止等の観点から、吸収体56の表裏面及び両側面を取り囲むように筒状に巻き付け、且つその前後縁部を吸収体56の前後からはみ出させ、巻き重なる部分及び前後はみ出し部分の重なり部分をホットメルト接着剤、素材溶着等の接合手段により接合する形態が好ましい。
(外装体)
外装体12F,12Bは、前身頃Fを構成する部分である前側外装体12Fと、後身頃Bを構成する部分である後側外装体12Bとからなり、前側外装体12F及び後側外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向に離間されている。この離間距離12dは150〜250mm程度とすることができる。この離間部分における内装体200の裏面の露出部分の一部(例えば前側外装体12Fと後側外装体12Bとの間に露出する部分の前後方向全体にわたるが、内装体200の前後端まで延びず、また幅方向両側縁も内装体200の両側縁までは達しない程度)又は全体を覆うように、不織布等からなる股間部カバーシート12Mを貼り付けることが望ましいが、省略することもできる。
外装体12F,12Bは、胴周り領域Tと対応する前後方向範囲である胴周り部を有する。また、本形態では、前側外装体12Fにはおむつ中間領域Lと対応する部分を有していないが、後側外装体12Bは胴周り領域Tからおむつ中間領域L側に延び出る臀部カバー部14を有している。図示しないが、前側外装体12Fにも胴周り領域Tからおむつ中間領域L側に延び出る鼠蹊カバー部を設けたり、鼠径カバー部は設けるものの臀部カバー部は設けない形態としたり、前側外装体12F及び後側外装体12Bの両方におむつ中間領域Lと対応する部分を設けなくても良い。また、図示形態では、臀部カバー部14の下縁は、前側外装体12Fの下縁と同様、幅方向に沿う直線状に形成しているが、幅方向外側に向かうにつれてウエスト開口側に位置するようになる曲線とすることもできる。
外装体12F,12Bは、図3〜図5に示されるように、外側シート層12S及び内側シート層12Hをホットメルト接着剤や溶着等の接合手段により接合して形成されたものである。外側シート層12Sを形成するシート材及び内側シート層12Hを形成するシート材は、図5及び図11に示す形態のように個別のシート材とする他、図9に示す形態のように共通の一枚のシート材とすることもできる。すなわち、後者の場合、股間側の縁で折り返された一枚のシート材の内側の部分及び外側の部分により内側シート層12H及び外側シート層12Sがそれぞれ形成される。なお、前者の形態では、シート材の折り返し工程が少ないため、内側シート層12H及び外側シート層12Sを貼り合わせる際にずれにくいという利点があり、後者の形態ではシート材の資材数が少ないという利点がある。
外側シート層12S及び内側シート層12Hを形成するシート材の端部や内装体200の前後端をウエスト開口WOに露出させると、シート材の角が肌に当たり肌触りが悪化するおそれや、後述するウエスト部弾性伸縮部材17やこれを固定するためのホットメルト接着剤が露出するおそれがある。よって、図5、図9、図11に示す形態のように、外側シート層12Sを形成するシート材を、内側シート層12Hを形成するシート材のウエスト側の縁を回り込んでその内側に折り返してウエスト側折り返し部分を形成し、このウエスト側折り返し部分12rを内装体200のウエスト側の端部上まで延在させるのは好ましい。図示しないが、外側シート層12Sを形成するシート材及び内側シート層12Hを形成するシート材の両方を、ウエスト側の縁で内側に折り返し、この折り返し部分12rを内装体200のウエスト側の端部上まで延在させても良い。
外側シート層12S及び内側シート層12Hに用いるシート材としては、熱可塑性樹脂の不織布であれば特に限定無く使用でき、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維や、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを使用することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。不織布を用いる場合、その目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。
また、外装体12F,12Bの総目付けは20〜60g/m2程度であるのが好ましい。
そして、外装体12F,12Bには、装着者の胴周りに対するフィット性を高めるために、胴周り領域Tに、外側シート層12S及び内側シート層12H間に糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材15〜19が幅方向に所定の伸長率で固定されて、幅方向に弾性伸縮する胴周り伸縮領域12X(細長状弾性伸縮部材15〜19を有する領域)が形成されている。細長状弾性伸縮部材15〜19としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。外装体12F,12Bにおける外側シート層12S及び内側シート層12Hの貼り合わせや、その間に挟まれる細長状弾性伸縮部材15〜19の固定には、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤及びヒートシールや超音波シール等の素材溶着による固定手段の少なくとも一方を用いることができる。外装体12F,12B全面を強固に固定すると柔軟性を損ねるため、細長状弾性伸縮部材15〜19の接着部以外の部分は接着しないか弱く接着するのが好ましい。図示形態では、コームガンやシュアラップノズル等の塗布手段により細長状弾性伸縮部材15〜19の外周面にのみホットメルト接着剤を塗布して両シート層12S,12H間に挟むことにより、当該細長状弾性伸縮部材15〜19の外周面に塗布したホットメルト接着剤のみで、両シート層12S,12Hへの細長状弾性伸縮部材15〜19の固定と、両シート層12S,12H間の固定とを行う構造となっている。
より詳細には、外装体12F,12Bのウエスト部Wにおける外側シート層12S及び内側シート層12H間には、幅方向全体にわたり連続するように、複数のウエスト部弾性伸縮部材17が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸長率で幅方向に沿って伸長された状態で固定されている。また、ウエスト部弾性伸縮部材17のうち、ウエスト下方部Uに隣接する領域に配設される1本又は複数本については、内装体200と重なっていてもよいし、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けてもよい。このウエスト部弾性伸縮部材17としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、4〜12mmの間隔で3〜22本程度、それぞれ伸長率150〜400%、特に220〜320%程度で固定するのが好ましい。また、ウエスト部弾性伸縮部材17は、その全てを同じ太さと伸長率にする必要はなく、例えばウエスト部Wの上部と下部で弾性伸縮部材の太さと伸長率が異なるようにしてもよい。
また、外装体12F,12Bのウエスト下方部Uにおける外側シート層12S及び内側シート層12H間には、細長状弾性伸縮部材からなるウエスト下方部弾性伸縮部材15,19が複数本、上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸長率で幅方向に沿って伸長された状態で固定されている。
ウエスト下方部弾性伸縮部材15,19としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、1〜15mm、特に3〜8mmの間隔で5〜30本程度、それぞれ伸長率200〜350%、特に240〜300%程度で固定するのが好ましい。
また、後側外装体12Bの臀部カバー部14における外側シート層12S及び内側シート層12H間には、細長状弾性伸縮部材からなるカバー部弾性伸縮部材16が複数本、上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸長率で幅方向に沿って伸長された状態で固定されている。
カバー部弾性伸縮部材16としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸長率150〜300%、特に180〜260%で固定するのが好ましい。
前側外装体12Fに鼠径カバー部を設ける場合には同様にカバー部弾性伸縮部材を設けることができる。
(表示シート)
前側外装体12F及び後側外装体12Bの少なくとも一方における非伸縮領域A1と重なる位置に、キャラクター等の表示を有する表示シート25を介在させることができる。表示シート25を介在させる位置は、表示シート25の表示が透けて見える限り特に限定されず、図示形態のように、外側シート層12Sの内側に隣接して配置する他、内側シート層12Hの外側に隣接して配置することもでき、また外装体12と内装体200との間に介在させたり、内装体200内に設けたりすることも可能である。
表示シート25に付加される表示は特に限定されず、装飾のための模様(絵やワンポイントのキャラクター含む)、使用方法や使用補助、サイズ等の機能表示、あるいは製造者や製品名、特徴的機能等の標章表示等の表示を、印刷等により付加することができる。
(非伸縮領域)
図示形態のウエスト下方部Uや臀部カバー部14のように、吸収体56を有する前後方向範囲に弾性伸縮部材15,16,19を設ける場合には、その一部又は全部において吸収体56の幅方向の収縮を防止するために、吸収体56と幅方向に重なる部分の一部又は全部を含む幅方向中間(好ましくは内装体固定領域201の全体を含む)は非伸縮領域A1とし、その幅方向両側が幅方向全体にわたり伸縮領域A2とするのが好ましい。図示しないが、吸収体56を有する前後方向範囲に設ける弾性伸縮部材15,16,19の一部又は全部を幅方向に連続させ、当該連続する部分には幅方向全体を伸縮領域とし、非伸縮領域を設けない形態とすることもできる。
伸縮領域A2及び非伸縮領域A1は、内側シート層12Hと外側シート層12Sとの間に、弾性伸縮部材15〜17,19を供給し、弾性伸縮部材15,16,19を伸縮領域A2に位置する部分のみホットメルト接着剤により固定した後、非伸縮領域A1とする領域において、弾性伸縮部材15,16,19を幅方向中間の1か所で加圧及び加熱により切断するか、又は弾性伸縮部材15,16,19のほぼ全体を加圧及び加熱により細かく切断し、伸縮領域A2に伸縮性を残しつつ非伸縮領域A1では伸縮性を殺すことにより構築することができる。前者の場合、伸縮領域A2の弾性伸縮部材15,16,19から連続する切断残部のみが不要弾性伸縮部材18として残ることになり、後者の場合、伸縮領域A2の弾性伸縮部材15,16,19から連続する切断残部、及び両方の伸縮領域A2の弾性伸縮部材15,16,19と連続しない多数の弾性伸縮部材の切断片が不要弾性伸縮部材18として残ることになる。もちろん、伸縮領域A2にのみ弾性伸縮部材を設けることも可能である。
(斜め交差弾性伸縮部材)
特徴的には、内装体200は、前後方向において前身頃Fの胴周り伸縮領域12X及び後身頃Bの胴周り伸縮領域12Xとそれぞれ対応する前胴周りフィット領域210及び後胴周りフィット領域211を有している。そして、内装体200における吸収体56より裏側に、前胴周りフィット領域210の左側端部から後胴周りフィット領域211の右側端部にかけて後側に向かうにつれて徐々に右側に位置するように、及び前胴周りフィット領域210の右側端部から後胴周りフィット領域211の左側端部にかけて後側に向かうにつれて徐々に左側に位置するようにそれぞれ延在し、かつ互いに股間部の幅方向中央部の一点で交差する一対の細長状の斜め交差弾性伸縮部材70が、その延在方向に伸長した状態で固定されている。また、これら斜め交差弾性伸縮部材70は、交点における前後方向の交差角βが45〜90度(好ましくは60〜80度)とされるとともに、前胴周りフィット領域210及び後胴周りフィット領域211の間では交点から前側及び後側に向かうにつれて前後方向に対する鋭角側交差角αがそれぞれ減少(つまり、交差角βの1/2の角度から次第に減少)するよう延在されている。鋭角側交差角αは、斜め交差弾性伸縮部材70が上記のように配置される限り特に限定されないが、最小値は0(図示形態)〜25度、特に0〜10度とすることが好ましい、なお。これらの角度は、斜め交差弾性伸縮部材70が曲線状をなす場合には接線のなす角度を意味する。角度の測定に際しては、パンツタイプ使い捨ておむつのサイドシール部12Aを左右ともに剥がし、外装体12F,12Bの弾性伸縮部材15〜19により収縮する部分を切除し、内装体200における左右の立体ギャザー60を切除した後、トップシート30が下向きになるように平坦な台上に置き、自然長の状態で、必要に応じて測定対象の角の頂点を通る前後方向補助線や接線を油性ペンで引き、分度器を用いて目視で測定する。
斜め交差弾性伸縮部材70としては、太さ310〜940dtex、特に470〜620dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、一方の斜め方向に対して1〜4本、特に1〜2本、それぞれ伸長率200〜300%、特に250〜300%で固定するのが好ましい。複数本設ける場合は、束ねて設けるのではなく、1〜15mm、特に5〜10mmの間隔を空けて設けるのが好ましい。
斜め交差弾性伸縮部材70は内装体200における吸収体56より裏側に、その延在方向に伸長した状態で固定される限り、その厚み方向の位置は特に限定されず、吸収体56及び包装シート58の間、包装シート58及び液不透過性シート11の間、液不透過性シート11及び股間部カバーシート12Mの間、または図示しないが液不透過性シート11の裏側に積層される複数のシートの間等、吸収体56よりも裏側に複数積層されたシート間に配することができる。また、斜め交差弾性伸縮部材70の固定も特に限定されないが、斜め交差弾性伸縮部材70は斜め方向に取り付ける必要があるため、図示形態のように、斜め交差弾性伸縮部材70の表裏両側のシート11,12Mを接合するために少なくとも一方側のシートに塗布されるホットメルト接着剤12Gにより固定することが好ましい。
斜め交差弾性伸縮部材70における交点から斜めに延びる部分は、図示形態のように幅方向外側に膨らむような曲線状とするのが好ましいが、直線状とすることもできる。
斜め交差弾性伸縮部材70の交点は股間部に位置していればよいが、前後方向において男性排尿位置から女性排尿位置までの間の位置、つまり前後方向中央より若干前側の位置とするのが好ましい。また、この斜め交差弾性伸縮部材70の交点は、吸収体56の括れ部の前後方向範囲内に位置するとより好ましい。一方、斜め交差弾性伸縮部材70の前胴周りフィット領域210の左右端部は吸収体56の括れ部の前側に位置し、斜め交差弾性伸縮部材70の後胴周りフィット領域211の左右端部は吸収体56の括れ部の後側に位置しているのが好ましい。
以上のように構成されたパンツタイプ使い捨ておむつでは、斜め交差弾性伸縮部材70を内装体200に設けることを基本とするため、外装体12に脚周り弾性伸縮部材を設ける形態と比較して、内装体200に内蔵される吸収体56に対して直接的に引上げ力が作用し、よって股間部の垂れ下がり防止効果に優れる。そして、斜め交差弾性伸縮部材70はほぼX字状の交差配置となるとともに、胴周り伸縮領域12Xに実質的に繋がる配置となり、さらに、交点における前後方向の交差角βが45〜90度とされるとともに、前胴周りフィット領域210及び後胴周りフィット領域211の間では交点から前側及び後側に向かうにつれて前後方向に対する鋭角側交差角αがそれぞれ減少するよう延在されると、斜め左上に向かう収縮力及び斜め右上に向かう収縮力が、胴周り伸縮領域12Xによりしっかりと身体に押し付けられた部分を支えとして、吸収体56の広範囲にバランス良く作用し、股間部が幅方向に圧縮されにくく、かつ引上げ力も十分に発揮される。この結果、ゲル化部分の移動集中及び垂れ下がり状態への変形が緩和され、多量吸収後における股間部の垂れ下がりを効果的に防止することができ、多量吸収後における股間部のフィット性、及び装着感が向上する。しかも、後述する実施例からも明らかなように、斜め交差弾性伸縮部材70の収縮により形成される溝が目立たず、見栄えも良好である。
特に、図示形態のように、外装体12における胴周り伸縮領域12Xを、内装体200固定領域の幅方向両端部まで延在させるとともに、内装体200に対する斜め交差弾性伸縮部材70の固定部分71を、少なくとも内装体固定領域201の幅方向両端部における胴周り伸縮領域12Xと重なる部位まで延在させていると、斜め交差弾性伸縮部材70による伸縮部分と胴周り伸縮領域12Xとが連続して一体的な伸縮部分を形成するため、前述の垂れ下がり防止効果がより一層のものとなる。
また、斜め交差弾性伸縮部材70が交点から前側に延びて前胴周りフィット領域210内で左右端部に至る前後方向位置、及び斜め交差弾性伸縮部材70が交点から後側に延びて後胴周りフィット領域211内で左右端部に至る前後方向位置は適宜定めることができる。図示形態のように、斜め交差弾性伸縮部材70が前胴周りフィット領域210内では後端部で、及び後胴周りフィット領域211内では前端部でそれぞれ内装体200の左右端部に至る形態とするのは一つの好ましい形態であるが、前胴周りフィット領域210の後端部より前側、及び後胴周りフィット領域211の前端部より後側でそれぞれ内装体200の左右端部に至る形態とすることも可能である。
斜め交差弾性伸縮部材70を交点から見たとき、前胴周りフィット領域210内で左右端部に至る位置よりも前側、及び後胴周りフィット領域211内で左右端部に至る位置よりも後側には、斜め交差弾性伸縮部材70が延在していても、また延在していなくても良い。前者の場合、斜め交差弾性伸縮部材70における前胴周りフィット領域210内で左右端部に至る位置よりも前側に延びる部分、及び後胴周りフィット領域211内で左右端部に至る位置よりも後側に延びる部分は、図示形態のように前後方向に沿って延びていることが望ましいが、幅方向外側又は内側に曲線状又は直線状に延びていても良い。
斜め交差弾性伸縮部材70は、図12に示すようにその延在方向全体にわたり内装体200に対して固定することも可能であるが、少なくとも前胴周りフィット領域210内で左右端部に至る位置から後胴周りフィット領域211内で左右端部に至る位置までが内装体200に対して固定された固定部分71とされる限り、他の部分72は非固定とし、伸縮力が作用しないよう構成することもできる。例えば、図3、図4及び図8に示すように、斜め交差弾性伸縮部材70が、前胴周りフィット領域210の後端部より前側及び後胴周りフィット領域211の前端部より後側まで延在する場合、斜め交差弾性伸縮部材70は、少なくとも前胴周りフィット領域210の後端部及び後胴周りフィット領域211の前端部では内装体200に固定された固定部分71とされ、かつ少なくとも前胴周りフィット領域210の後端部より前側及び後胴周りフィット領域211の前端部より後側では内装体200に固定されていない非固定部分72とされるのは一つの好ましい形態である。この形態によると、胴周り伸縮領域12Xに繋がる部分である前胴周りフィット領域210及び後胴周りフィット領域211に、好ましくない横皺が発生するのを防止することができる。
また、図2及び4に示すように、内装体200の両側部を内装体固定領域201とせずに、外装体12に非固定の内装体非固定領域202とし、かつ斜め交差弾性伸縮部材70を前胴周りフィット領域210の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域211の前端部より後側まで延在させる場合、斜め交差弾性伸縮部材70を、少なくとも前胴周りフィット領域210の後端部より前側及び後胴周りフィット領域211の前端部より後側では、内装体非固定領域202を通り前後方向に延在させるのも好ましい形態である。このように、前胴周りフィット領域210の後端部より前側及び後胴周りフィット領域211の前端部より後側ではこの内装体非固定領域202に斜め交差弾性伸縮部材70を通すことにより、斜め交差弾性伸縮部材70による収縮力は、前胴周りフィット領域210の後端部より前側及び後胴周りフィット領域211の前端部より後側では直接的には内装体200にのみ作用し、外装体12に作用しなくなるため、外装体12への悪影響を防止することができる。特に、この部位において斜め交差弾性伸縮部材70による伸縮領域と胴周り伸縮領域12Xとが重なる場合であっても、両者は実質的には繋がった一体的な伸縮部分を形成しつつ、互いに独立的に伸縮することになるため、見栄えや装着感の悪化等を効果的に防止することができる。
もちろん、図12に示すように、斜め交差弾性伸縮部材70の全体を内装体固定領域201内に位置させても良い。
他方、斜め交差弾性伸縮部材70の交点は収縮力が集中するため、当該部位において吸収体56が崩れやすくなる。よって、図10に示すように、吸収体56における、斜め交差弾性伸縮部材70の交点と重なる部位に、厚み方向に貫通する貫通部56Hを予め形成しておくことにより吸収体56の崩れを防止するのは一つの好ましい形態である。貫通部56Hの形状・寸法は適宜定めることができるが、幅方向に長い長方形又は楕円形が好ましく、面積は5〜10cm2程度とすることが好ましい。
<その他>
(a) 図示形態の外装体12には、特許文献1〜5に記載されるような、脚開口LOに沿って延在する脚周り弾性伸縮部材や、互いに交差することなく前後方向に沿って延びる引上げ弾性伸縮部材も設けていないが、本発明ではこれらの少なくとも一方を補助的に設けることも可能である。
(b)図1等に示される形態は、外装体12として、前身頃Fを構成する前側外装体12F及び後身頃Bを構成する後側外装体12Bを個別に有し、かつこれら前側外装体12F及び後側外装体12Bが前後方向に離間されている外装二分割タイプの形態への適用例であるが、図10及び図11に示されるように、前身頃Fから後身頃Bにかけて股間部を通り連続する一体的な外装体12を有する形態にも、上述の斜め交差弾性伸縮部材70を適用することができる。この場合、股間部カバーシート12Mは省略することができる。
図1〜図8及び図15に示されるパンツタイプ使い捨ておむつ(実施例)、斜め交差弾性伸縮部材70の交点の前後方向の交差角度βを156度とした図13に示される比較例1、斜め交差弾性伸縮部材70の交点を前後2か所とし、各交点の前後方向の交差角度βを170度とした設けた図14に示される比較例2、各交点の前後方向の交差角度βを20度とした設けた図16に示される比較例3、斜め交差弾性伸縮部材70が無い点以外は実施例1と同様の比較例4をそれぞれ用意し、これらを用いて後述する多量吸収後歩行試験を行った。試験に使用したパンツタイプ使い捨ておむつの仕様(寸法等、全て展開状態における値)は以下のとおりであり、斜め交差弾性伸縮部材の有無及び配置以外は共通の素材、構造とした。
(各例共通の仕様)
・おむつ寸法
全長Y:500mm
全幅X:374mm
ウエスト端部Wの前後方向長さ:25mm
胴周り部Tの前後方向長さ:120mm
・前身頃Fにおけるウエスト下方部Uの細長状弾性伸縮部材15
太さ:470dtex
伸長率:270%
本数:17本
間隔:5mm
・後身頃Bにおけるウエスト下方部Uの細長状弾性伸縮部材15
太さ:470dtex
伸長率:270%
本数:20本
間隔:5mm
・後身頃Bにおける中間部Lの細長状弾性伸縮部材16
太さ:470dtex
伸長率:270%
本数:3本
間隔:10mm
・ウエスト端部Wの細長状弾性伸縮部材17
太さ:620dtex
伸長率:225%
本数:10本
間隔:5mm
・内装体200の寸法
全長:425mm
全幅:140mm
・吸収体56の寸法
全長56Y:375mm
全幅56X:140mm
・吸収体の目付け等
パルプ繊維:109g/m2
高吸収性ポリマー:204g/m2
高吸収性ポリマーの吸水量:60g/g
(実施例1の仕様)
・斜め交差弾性伸縮部材70
有無:有
配置形状:図2
本数:左右各1本
太さ:620dtex
伸長率:270%
交点位置:おむつの前後方向中央より前側に10mm
前後方向に対する鋭角側交差角α:0〜25度
交点の前後方向の交差角β:50度
(実施例2の仕様)
・斜め交差弾性伸縮部材70
有無:有
配置形状:図15
本数:左右各1本
太さ:620dtex
伸長率:270%
交点位置:おむつの前後方向中央より前側に10mm
前後方向に対する鋭角側交差角α:0〜45度
交点の前後方向の交差角β:90度
(比較例1の仕様)
・斜め交差弾性伸縮部材70
有無:有
配置形状:図13
本数:左右各1本
太さ:620dtex
伸長率:270%
交点位置:おむつの前後方向中央より後側に10mm
前後方向に対する鋭角側交差角α:0〜78度
交点の前後方向の交差角β:156度
(比較例2の仕様)
・斜め交差弾性伸縮部材70
有無:有
配置形状:図14
本数:左右各1本
太さ:620dtex
伸長率:270%
交点位置:おむつの前後方向中央より前側に70mm及び後側に70mm
前後方向に対する鋭角側交差角α:0〜85度
交点の前後方向の交差角β:170度
(比較例3の仕様)
・斜め交差弾性伸縮部材70
有無:有
配置形状:図16
本数:左右各1本
太さ:620dtex
伸長率:270%
交点位置:おむつの前後方向中央より後側に10mm
前後方向に対する鋭角側交差角α:0〜26度
交点の前後方向の交差角β:20度
(比較例4の仕様)
・斜め交差弾性伸縮部材70
有無:無
(多量吸収後歩行試験)
各例のパンツタイプ使い捨ておむつを歩行動作可能なダミー人形に装着し、股間部に750cc/秒の速度で300ccの人口尿を供給し、人口尿を供給し終えてから3分後に、60歩/分の歩行速度で100歩の歩行動作を行った後、正面から写真を撮影し、股間部の垂れ下がり状態を観察した。
(試験結果)
実施例1の試験結果の写真を図17(a)に、実施例2の試験結果の写真を図17(b)に、比較例1の試験結果の写真を図18(a)に、比較例2の試験結果の写真を図18(b)に、比較例3の試験結果の写真を図18(c)に、及び比較例4の試験結果の写真を図18(d)にそれぞれ示した。従来例、比較例1及び比較例2は、股間部に形成されたゲル化部分の大きな塊が、両脚に挟まれることにより下方に長く変形し、その影響でおむつの股間部が狭く下方に突出した形状(垂れ下がり状態)となった。これに対して、実施例1及び実施例2ではゲル化部分の移動集中及び垂れ下がり状態への変形が緩和され、多量吸収後における股間部の垂れ下がりを効果的に防止することができた。また、実施例では、斜め交差弾性伸縮部材の収縮により形成される溝が目立たず、見栄えも良好となった。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後(縦)方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。
・「展開状態」とは自然長の状態から、弾性伸縮部材により収縮した部分を完全に伸ばし広げた状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。
・「人口尿」は、尿素:20wt%、食塩:8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.3wt%、酸化マグネシウム七水和物:0.8wt%、及び純水:70.01wt%を混合したものであり、特に記載の無い限り、温度40度で使用される。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter−MAX ME−500)でゲル強度を測定する。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を相対湿度10〜25%、温度50℃を超えない環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から米坪板(200mm×250mm、±2mm)を使用し、200mm×250mm(±2mm)の寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、20倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:10gf/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・吸水量は、JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・吸水速度は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内で行うものとする。
本発明は、上記例等のパンツタイプ使い捨ておむつに利用できるものである。
A1…非伸縮領域、A2…伸縮領域、B…後身頃、L…おむつ中間領域、LO…脚開口、T…胴周り領域、U…ウエスト下方部、W…ウエスト部、WO…ウエスト開口、F…前身頃、11…液不透過性シート、12…外装体、12A…サイドシール部、12B…後側外装体、12F…前側外装体、12H…内側シート層、12M…股間部カバーシート、12S…外側シート層、12X…胴周り伸縮領域、12r…ウエスト側折り返し部分、14…臀部カバー部、18…不要弾性伸縮部材、25…表示シート、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、56H…貫通部、58…包装シート、60…立体ギャザー、62…ギャザーシート、70…斜め交差弾性伸縮部材、200…内装体、201…内装体固定領域、210…前胴周りフィット領域、211…後胴周りフィット領域。

Claims (7)

  1. 前身頃及び後身頃を個別又は一体的に構成する外装体と、
    前身頃から後身頃にわたるように外装体の幅方向中間部に対して取り付けられた、吸収体を含む内装体とを備え、
    前記吸収体は、繊維集合体に高吸収性ポリマーが保持されてなるものであり、
    前記前身頃の外装体の両側部と前記後身頃の外装体の両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成され、
    前記外装体は、前記サイドシール部と対応する前後方向範囲である胴周り領域のうち、少なくとも内装体が固定された内装体固定領域の幅方向両側に、幅方向に弾性伸縮する胴周り伸縮領域を有している、
    パンツタイプ使い捨ておむつにおいて;
    前記内装体は、前後方向において前記前身頃の前記胴周り伸縮領域及び前記後身頃の前記胴周り伸縮領域とそれぞれ対応する前胴周りフィット領域及び後胴周りフィット領域を有しており、
    前記前胴周りフィット領域の左側端部から前記後胴周りフィット領域の右側端部にかけて後側に向かうにつれて徐々に右側に位置するように、及び前記前胴周りフィット領域の右側端部から前記後胴周りフィット領域の左側端部にかけて後側に向かうにつれて徐々に左側に位置するようにそれぞれ延在し、かつ互いに股間部の幅方向中央部の一点で交差する一対の細長状の斜め交差弾性伸縮部材が、その延在方向に伸長した状態で前記内装体における前記吸収体より裏側に固定されており、
    前記一対の斜め交差弾性伸縮部材は、前記交点における前後方向の交差角が45〜90度とされるとともに、前記前胴周りフィット領域及び後胴周りフィット領域の間では前記交点から前側及び後側に向かうにつれて前後方向に対する鋭角側交差角がそれぞれ減少するよう延在されている、
    ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記外装体は、前記脚開口に沿って延在する脚周り弾性伸縮部材を有しないものであり、前記内装体は互いに交差することなく前後方向に沿って延びる引上げ弾性伸縮部材を有しない、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記外装体として、前身頃を構成する前側外装体及び後身頃を構成する後側外装体を個別に有し、かつこれら前側外装体及び後側外装体は前後方向に離間されている、請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収体における、前記斜め交差弾性伸縮部材の交点と重なる部位に、厚み方向に貫通する貫通部が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  5. 前記斜め交差弾性伸縮部材は、前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側まで延在されるとともに、少なくとも前記前胴周りフィット領域の後端部及び前記後胴周りフィット領域の前端部では前記内装体に固定され、かつ少なくとも前記前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側では前記内装体に固定されていない、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  6. 前記外装体における前記胴周り伸縮領域が、前記内装体固定領域の幅方向両端部まで延在されるとともに、
    前記内装体に対する前記斜め交差弾性伸縮部材の固定部分が、少なくとも前記内装体固定領域の幅方向両端部における前記胴周り伸縮領域と重なる部位まで延在されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  7. 前記内装体の両側部は前記外装体に内装体非固定領域とされるとともに、これら内装体非固定領域間に前記内装体固定領域が設けられており、
    前記斜め交差弾性伸縮部材は、前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側まで延在されるとともに、少なくとも前記前胴周りフィット領域の後端部より前側及び前記後胴周りフィット領域の前端部より後側では、前記内装体非固定領域を通り前後方向に延在されている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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