JP2017042315A - 回胴装置を備えた遊技機 - Google Patents

回胴装置を備えた遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017042315A
JP2017042315A JP2015166116A JP2015166116A JP2017042315A JP 2017042315 A JP2017042315 A JP 2017042315A JP 2015166116 A JP2015166116 A JP 2015166116A JP 2015166116 A JP2015166116 A JP 2015166116A JP 2017042315 A JP2017042315 A JP 2017042315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shielding member
reels
shielding
reel
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015166116A
Other languages
English (en)
Inventor
田中 裕之
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Booom Co Ltd
Original Assignee
Booom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Booom Co Ltd filed Critical Booom Co Ltd
Priority to JP2015166116A priority Critical patent/JP2017042315A/ja
Publication of JP2017042315A publication Critical patent/JP2017042315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】 回転リール上の図柄に対する可視範囲を増加する遮蔽部材を備えた遊技機を提供すること。
【解決手段】表面に複数の図柄を形成してなり、回転する複数のリールを備え、これら各リールを独立して回転させるとともに、前記複数のリールの前記複数の図柄が有効ライン上で所定の組み合わせになるように前記複数のリールを順次手動ないし自動で停止可能に構成された回胴装置と、前記複数のリールを遮蔽する遮蔽部材を有する遮蔽機構とを備えた遊技機であって、前記遮蔽部材は、前記リールの表示窓を構成する上枠及び下枠を含み、前記上枠及び/又は前記下枠には、遊技者の前記図柄に対する可視範囲が増加するように切り欠き部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図3B

Description

本発明は、広く遊技機の演出技術に関し、より詳細には、回胴装置を備えるスロットマシン、パチンコ等の遊技機において、回胴表示面を覆う遮蔽部を駆動制御して演出等を行う技術に関する。
回胴式遊技機(スロットマシン)、或いは回胴装置(スロット)を備えたパチンコ等の遊技機(以下、「遊技機」と総称する。)において、回胴(以下、「回転リール」ともいう。)に対する演出処理を行って遊技者への演出効果を高める工夫が行われてきた。
例えば、回胴の一部を遮蔽可能な遮蔽手段を移動させることにより、いわゆる目押し操作の難易度を変更可能なスロットマシンが開示されている(特許文献1)。
すなわち、特許文献1には、外周面に複数の図柄が配され周方向に回転可能な円筒状のリールと、前記リールの図柄を外部から視認可能にするリール表示窓と、前記リールとは独立して回転移動し、前記リール表示窓から視認可能な前記リールの一部の領域を遮蔽可能な遮蔽手段と、前記遮蔽手段を移動させて前記リール表示窓から視認可能なリールの外周面の範囲を変化させる制御装置と、を備えるスロットマシンが開示されている。
また、各回胴を上下方向に沿って移動させるための回胴移動機構を備え、かかる機構により回胴を上方または下方に移動して、遊技者の意外感や期待感を喚起するスロットマシンが提案されている(特許文献2)。
すなわち、特許文献2には、各リール8a,8b,8cに、それぞれそのリールを上下方向に沿って移動させるためのリール移動機構を設ける。制御部は、リール移動を伴うゲームを実行するか否かを抽選により決定し、この抽選に当選すると、各リール8a,8b,8cを停止させた後、所定のリールを上方または下方に移動して、入賞にかかるシンボルの組み合わせを成立させたり、リーチ目、パターン目などの特別のシンボル配置パターンを成立させたりするスロットマシンが開示されている。
また、回胴ユニットを回胴回転軸に沿って往復動させることにより、遊技者の関心を喚起するスロットマシンが提案されている(特許文献3)。
すなわち、特許文献3には、前面に複数のシンボルを整列状態で表示させるためのシンボル表示窓を開口し、前記シンボル表示窓の背後には、複数種のシンボルを可変表示する複数のシンボル表示体が、前記シンボルの整列方向に沿って往復動可能に設けられて成る遊技機のシンボル表示装置が開示されている。
一方で、スロットマシン等の遊技機は、その大別的な制御構造として、主制御基板(以下、「メイン制御基板」という。)と周辺制御基板(以下、「サブ制御基板」という。)とで構成されている。サブ制御基板に実装されたプログラムは、従来、メイン制御基板で判定された抽せん結果等に基づいて、遊技機の演出を制御することを主な役目としていたが、最近では、その演出の一環として、液晶画面等を介して回転リールの停止順を遊技者に指示することにより小役入賞や再遊技を獲得させやすくする演出処理(「アシストタイム(AT)」や「アシストリプレイタイム(ART)」等)をも担うようになってきた。
また、回転リールの表示窓から視認される回転リールを効果的に照らすために、導光板の切り欠き穴の端部からの光を回転リールに照射する構成を有するスロットマシンが提案されている(特許文献4)。特許文献4に開示されたスロットマシンでは、遊技装飾パネルの背面のリール表示窓および表示部を含む範囲に面状の照明装置が取り付けられ、この照明装置は、傾斜した切り欠き部が設けられた第1の導光板と、拡散シートが設けられた第2の導光板と、各導光板の上下に配置された光源と、光源から放射された光のうち各導光板に導入されなかった光を導光板側に反射させるための一対のランプリフレクタとで構成されている。
また、1ゲームごとに役の成立/不成立の演出を行うことのほかにも、複数の連続したゲームにおいて特別なモードに入ったことを回胴全体の見せ方により示唆して遊技者を一層楽しませる遊技機が提案されている(特許文献5)。
特開2009−207531号公報 特開2004−209160号公報 特開平10−314371号公報 特許第3887503号 特許第5728724号
従来の技術にかかる回転リールの表示窓では、遊技者の視点の高さによっては、表示窓を構成する遮蔽部材の上枠及び/又は下枠付近の回転リール上の図柄が見えづらくなるという問題があった。
そこで、本発明にかかる遊技機は、表面に複数の図柄を形成してなり、回転する複数のリールを備え、これら各リールを独立して回転させるとともに、前記複数のリールの前記複数の図柄が有効ライン上で所定の組み合わせになるように前記複数のリールを順次手動ないし自動で停止可能に構成された回胴装置と、前記複数のリールを遮蔽する遮蔽部材を有する遮蔽機構とを備えた遊技機であって、前記遮蔽部材は、前記リールの表示窓を構成する上枠及び下枠を含み、前記上枠及び/又は前記下枠には、遊技者の前記図柄に対する可視範囲が増加するように切り欠き部が設けられていることを特徴とする。
前記上枠の切り欠き部は、(a)前記上枠の下面がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度(0度超〜90度未満)で上方に傾斜して前記上枠の前面若しくは後面に接続することで設けられた切り欠き部、(c)前記上枠の下面がその前端から後端までの所定の位置から下に凸の状態若しくは上に凸の状態で上方に曲がり前記上枠の前面若しくは後面に接続することで設けられた切り欠き部、又は(d)前記上枠の下面と前面若しくは後面とが階段状に接続することで設けられた切り欠き部のいずれか1つであることを特徴とする。
前記下枠の切り欠き部は、(a)前記下枠の上面がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度(0度超〜90度未満)で下方に傾斜して前記下枠の前面若しくは後面に接続することで設けられた切り欠き部、(c)前記下枠の上面がその前端から後端までの所定の位置から下に凸の状態若しくは上に凸の状態で下方に曲がり前記下枠の前面若しくは後面に接続することで設けられた切り欠き部、又は(d)前記下枠の上面と前面若しくは後面とが階段状に接続することで設けられた切り欠き部のいずれか1つであることを特徴とする。
前記遮蔽機構を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記複数のリールの全てが停止するまでの間に抽せん処理を行い、前記抽せん処理の結果に基づき前記遮蔽機構による前記遮蔽部材のスライド駆動によって演出制御し、前記遮蔽部材のスライド駆動後に示される図柄が前記抽せん処理の結果を示すことを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、リールの表示窓を通じて見た回転リールに対する可視範囲が増加する。また、本発明にかかる遊技機によれば、回転リールに対する可視範囲が増加するため、遊技機に対して操作する際に、視点の高さに応じて回転リールが見えづらくなるという遊技者にとって不利な点が軽減される。
本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の外観を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の外観を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の内部構造及び電源ボックスの様子を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の遮蔽部材を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の遮蔽部材及び回転リールを説明する断面図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の遮蔽部材及び回転リールを説明する断面図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の遮蔽部材及び回転リールを説明する断面図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の遮蔽部材の切り欠き部の複数の態様を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の機能ブロックを説明する説明図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の演出処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の他の演出処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の他の演出処理手順を説明するフローチャートである。 図7Aに示したフローチャートにおける抽せん処理の詳細な処理フロー例である。 本発明の一実施形態にかかる回胴装置を備えた遊技機の演出例を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の遮蔽部材のスライド駆動前後の可視範囲を説明する説明図である。 本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機と遊技者の視点の高さを説明する説明図である。 本発明の他の実施形態における回胴装置を備えた遊技機の演出例を説明する説明図である。 図9に示した演出を行う場合のリール図柄例を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態における回胴装置を備えた遊技機の演出例を説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる回胴装置を備えた遊技機の動作の具体例を説明する説明図である。 図8Aに示した遊技機の演出例の他のバリエーションを説明する説明図である。 図8Aに示した遊技機の演出例のさらに他のバリエーションを説明する説明図である。 本発明の他の実施形態における遊技機の演出例を説明する説明図である。
本発明にかかる回胴装置を備えた遊技機(以下、単に「遊技機」ともいう。)を実施するための形態について、図面を参照しながら詳述する。なお、「回胴」を「回転リール」とも呼ぶこととする。
図1に、本発明の一実施形態における遊技機の外観を示す。図1(A)は、遊技機の正面図であり、図1(B)は、遊技機の右側面図である。
図1(A)及び(B)に示すように、遊技機100は、その機構上大きく分けると、前面が開口した筐体101と、筐体101の開口面にヒンジ等によって開閉可能に取り付けられていた前面扉102とを備えている。前面扉102の前面部分には、後述するように遊技者が遊技を行うためのボタン類や表示部等が配置されている。
遊技機100の前面に位置する前面扉102の上部には、ディスプレイ部1021と、照明部(図1において不図示)と、スピーカ部(図1において不図示)とが配置されている。また、前面扉102の中段上部には、表示窓103が設けられ、さらに表示窓103の枠を構成する遮蔽部材801が設けられている。遊技者は、この表示窓103から筐体101の内部に収納されている複数の回転リールの外周面を目視することができる。遮蔽部材801は、図1(B)に示すように前面扉102内に設けられているが、筐体101内に設けられていてもよい。
また、遮蔽部材801は、後述するように、一例として駆動制御され上下に移動するよう構成されているが、従来の遊技機のように動かないよう固定されていてもよい。この場合、遮蔽部材は、表示窓103の固定枠部となる。以下、遮蔽部材に対する各種加工は、すべて表示窓103の固定枠部に対する加工と読み替えることができる。
回転リールは、より詳細には、それぞれが回転可能に設けられている第1回転リール1041と第2回転リール1042と第3回転リール1043とからなり、各リールの外周面には、所定の複数の図柄が付されている。遊技者は、表示窓103から第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043の各外周面に付された縦3個の図柄を見ることができ、第1回転リールから第3回転リールまでの縦3個ずつ計9個の図柄を視認することができるようになっている。なお、表示窓103には、縦4個以上の図柄を見せるように構成することもできる。
前面扉102の中段に位置し、前面に突出して設けられた卓の上面には、遊技媒体(メダル)投入口105と、MAXBETボタン106と、ステータス表示部(図1において不図示)とが配置されている。
また、突起して設けられた卓の前面には、スタートレバー107、1BETボタン108、精算ボタン109、第1回転リール停止ボタン110、第2回転リール停止ボタン111、第3回転リール停止ボタン112が配置されている。また、前面扉102の下部には、遊技媒体(メダル)の払出口を備えた遊技媒体(メダル)トレイ115が取り付けられている。
前面扉102の上部中央に配置されたディスプレイ部1021は、典型的には、液晶ディスプレイ(LCD)であり、遊技者への画像等による演出を表示や情報提示等を行う。
また、ディスプレイ部1021の左右の任意の位置にスピーカ部と照明部とを備えることができる。ディスプレイ部1021、スピーカ部、及び照明部によって、遊技の演出効果を高めることができる。
筐体101内部に設けられている回転リールは、典型的には、上述の通り3個(第1回転リール1041、第2回転リール1042、第3回転リール1043)で構成され、リール状の形状に形成され、ステッピング(パルス)モータから成る回転リール駆動部により、それぞれ回動自在に配置されている。回動中の回転リールは、第1回転リール停止ボタン110、第2回転リール停止ボタン111、第3回転リール停止ボタン112の押下により、それぞれ独立して停止させることができる。また、各回転リール停止ボタンの内部には、ランプが内蔵されており、回胴停止ボタンの操作が可能な状態で、内蔵されているランプが点灯する。また、回転リール停止ボタンが押下されたときには、ランプは消灯し、回転リール停止ボタンの操作を受け付ないように構成されている。
なお、回転リールの数は、3個を超える構成(例えば、4個)としても良い。
第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043の図柄を確認可能な表示窓には、遊技者が投入したメダルの枚数(ベット数)に応じて回転リールの図柄が有効となる並びである有効ラインが設定されている。なお、メダルの枚数(ベット数)はMAX(例えば、3枚)で固定され、このMAX値に対して有効ラインが固定的に設定されることもある。
後述する抽せん処理により決定した成立役、及び、それに対応する回転リールの図柄の組み合わせは、予め規定されており、有効ライン上に所定の図柄の組み合わせが揃ったかを判断して、図柄の組み合わせが有効ライン上に揃ったときに入賞と判定される。
前面扉102の中段に位置し、突出して設けられた卓の上面に設けられているメダル投入口105は、遊技開始前に所定枚数のメダルを投入するためのものであり、メダル投入口105にメダルを投入するか、BETボタン押下の後、スタートレバー107を操作すると、第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043が回動し、遊技が開始されて入賞抽せんが行われる。
1BETボタン108は、遊技機100内部に貯留しているメダル1枚を自動的に投入して、1枚のメダルを1回のゲームにベットするためのものである。1BETボタン108を押下することにより、メダル投入口105からメダルを1枚投入する必要がなくなる。また、2枚のメダルをベットする場合には、1BETボタン108を2回押下する。3枚のメダルを一度にベットする場合には、以下の、MAXBETボタン106を押下すると便利である。
MAXBETボタン106は、遊技機100内部に貯留しているメダルを自動的に3枚投入して、3枚のメダルを1回のゲームに対してベットするためのものである。このMAXBETボタン106により、メダル投入口105から3枚のメダルを投入したり、1BETボタン108を3回押下したりする必要はなくなる。
精算ボタン109は、内部貯留(クレジット)されたメダルをメダル払出口からメダルトレイ115に払い出して精算するためのものである。
図2に、前面扉102の中段に位置し、前面に突出して設けられた卓の上面の外観を示す。図2(A)は、卓の上面を含む遊技機100の上面図であり、卓の上面にメダル投入口105とMAXBETボタン106とステータス表示部201とが配置されている様子が分かる。
図2(B)は、卓の上面に配置されたステータス表示部201の拡大図である。
図2(B)において、ステータス表示部201は、メダルの枚数等を数字で表示する複数の7セグLED、及び、遊技機100の使用状態等を遊技者に知らせる各種LEDが設けられている。
メダルの投入枚数LED2011は、現時点でベットされているメダル数が表示される。一例として、1枚のメダルがベットされているときには、「1BET」LEDが点灯し、2枚目のメダルがベットされたときには、「2BET」LEDが更に点灯し、3枚目のメダルがベットされたときには、「3BET」LEDが更に点灯する。
投入可能LED2012は、現在メダルの投入が可能であることを示すLEDである。ウエイトLED2013は、現在メダルの投入ができないことを示すLEDである。スタートLED2014は、現在遊技が開始されていることを示すLEDである。再遊技LED2015は、再遊技であることを示すLEDである。
払出枚数表示7セグLED2016は、入賞時の払出し枚数を表示する。一例として、実際にメダルが払い出されるたびに総払出し枚数から逆算して表示することができる。
貯留メダル数表示7セグLED2017は、現在貯留中のメダルの枚数を表示するLEDである。
図3Aに、本発明の一実施形態における遊技機の内部構造及び電源ボックスの様子を示す。本発明は、この構成に限定されるものではないが、図3Aの(A)に示す通り、遊技機100の前面内部の電源ボックス301には、電源スイッチ3011の他に、入賞確率を変更する設定キー3012及びセレクトスイッチ3013が配置されている。
図3Aの(B)は、図3Aの(A)の設定キー3012の拡大図である。設定キー3012は、シリンダー部3012aと鍵穴部3012bとからなる。入賞確率の設定値を変更する場合には、まず、鍵穴部3012bに鍵(操作キー)を挿入してOFFの位置からONの位置へ回転させて設定変更状態にし、セレクトスイッチ3013を押下して設定値をインクリメントする。最高設定値の次は、再び最低設定値に戻る。一例として、6段階の設定値が用意されている遊技機の場合は、「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「1」→「2」→・・・というように変更する。なお、セレクトスイッチによって順次変更される設定値は、一例として、払出枚数表示7セグLED2016に逐次表示させて確認できるように構成することができる。
また、このセレクトスイッチ3013は、設定変更不可状態(鍵穴が「OFF」の位置にある状態)においては、遊技機に生じたエラー状態を解除するためのエラー解除スイッチとして機能させることもできる。
なお、図3Aの(A)及び(B)には表れていないが、遊技機100は、第1回転リール1041、第2回転リール1042、第3回転リール1043の少なくとも一部をそれぞれ覆うことができる遮蔽部材801を備えている。遮蔽部材801は、従来技術(ステッピングモーターやソレノイド)を使った機構によって制御可能である(制御の詳細については、後述)。
図3Bは、遮蔽部材801の正面図である。遮蔽部材801は、矩形状の表示窓103の枠を構成するように一体的に形成された上枠部810、下枠部820、及び横枠部830からなる。ここで、本明細書において、遊技機100を設置した状態で、遊技機100から上の方向を「上」、下の方向を「下」、上下に垂直な方向を「横」、遊技機100から遊技者へ向かう方向を「前」、その反対の方向を「後」とする。
また、上枠部810及び下枠部820は、必ずしも一体的に形成される必要はなく、分離可能に構成することもできる。
表示窓103は開放された状態であってもよいし、透明なアクリル板やガラス等が嵌めこまれた状態であってもよい。上枠部810の下面813及び下枠部820の上面821には、第1及び第2回転リール1041、1042間と、第2及び第3回転リール1042、1043間にあたる位置に、回転リール間の区切りをわかりやすくするために、区切り部850が設けられている。なお、区切り部850を設けていなくてもよい。
図3Cは、遮蔽部材801と回転リールのAA線断面図である。図3Cでは、例として第2回転リール1042の前後方向の断面を示すが、第1及び第3回転リール1041、1043についても同様であり、説明を省略する。
遮蔽部材801の上枠810は、上面811、後面812、下面813、及び前面814から構成される略直方体形状を有し、下面813と前面814との接続部分に切り欠き部815を有する。図3Cの(A)に示すように、下面813がその前端から後端までの所定の位置(前端を除く。)から所定の角度(0度超〜90度未満)で上方に傾斜して前面814に接続することで形成された切り欠き部815が設けられている。言い換えると、上枠810の前後方向の断面は、辺811〜814からなる矩形形状から、辺813と辺814との接続部分に三角形状の切り欠き部815を有する形状をしている。
図3Cの(B)は、切り欠き部815を設けた場合と設けていない場合とで遊技者の回転リールに対する可視範囲の違いを説明するための図である。第2回転リール1042から反射して遊技者1の目に入射する光の最も上側の光路は、遮蔽部材801の上枠810の下面813と前面814との接続部分に切り欠き部815を設けない場合には光路LP1であるが、切り欠き部815を設けた場合には光路LP1よりも上方の光路LP2である。このように、遮蔽部材801の上枠810の下面813と前面814との接続部分に切り欠き部815を設けることで、視点の高さを変えなくても、第2回転リール1042に対する遊技者1の可視範囲が上方向に増加する。
図3Dは、遮蔽部材801の上枠810に加えて下枠820にも切り欠き部が設けられた遮蔽部材801及び第2回転リール1042のAA線断面図である。遮蔽部材801の上枠810には前述のとおり、上枠810の下面813と前面814との接続部分に切り欠き部815が設けられている。なお、第1及び第3回転リール1041、1043についても同様であり、説明を省略する。
遮蔽部材801の下枠820は、上面821、後面822、下面823、及び前面824から構成される略直方体形状を有し、後面822と下面823との接続部分に切り欠き部825を有する。図3Dの(A)に示すように、上面821がその前端から後端までの所定の位置(後端を除く。)から所定の角度(0度超〜90度未満)で下方に傾斜して後面822と接続することで、切り欠き部825が設けられている。言い換えると、下枠820の前後方向の断面は、辺821〜824からなる矩形形状から、辺821と辺822との接続部分に三角形状の切り欠き部825を有する形状をしている。
図3Dの(B)は、切り欠き部815、825を設けた場合と設けていない場合とで遊技者の回転リールに対する可視範囲の違いを説明するための図である。第2回転リール1042から反射して遊技者1の目に入射する光の最も上側の光路は、前述のとおり切り欠き部815を設けない場合には光路LP1であるが、切り欠き部815を設けた場合には光路LP1よりも上方の光路LP2である。他方、第2回転リール1042から反射して遊技者1の目に入射する光の最も下側の光路は、遮蔽部材801の下枠820の上面821と後面822との接続部分に切り欠き部825を設けない場合には光路LP3であるが、切り欠き部825を設けた場合には光路LP3よりも下方の光路LP4である。このように、遮蔽部材801の上枠810の下面813と前面814との接続部分に切り欠き部815を設け、下枠820の上面821と後面822との接続部分に切り欠き部825を設けることで、視点の高さを変えなくても、第2回転リール1042に対する遊技者1の可視範囲が上下方向に増加する。
図3Eは、遮蔽部材801の下枠820に切り欠き部が設けられた遮蔽部材801及び第2回転リール1042のAA線断面図である。なお、第1及び第3回転リール1041、1043についても同様であり、説明を省略する。
遮蔽部材801の下枠820の上面821と前面824との接続部分に切り欠き部825を有する。図3Eの(A)に示すように、上面821がその前端から後端までの所定の位置(前端を除く。)から所定の角度(0度超〜90度未満)で下方に傾斜して前面824と接続することで、切り欠き部825が設けられている。言い換えると、下枠820の前後方向の断面は、辺821〜824からなる矩形形状から、辺821と辺824との接続部分に三角形状の切り欠き部825を有する形状をしている。
図3Eの(B)は、切り欠き部825を設けた場合と設けていない場合とで、比較的視点の低い(座高の低い)遊技者の回転リールに対する可視範囲の違いを説明するための図である。第2回転リール1042から反射して遊技者1の目に入射する光の最も下側の光路は、遮蔽部材801の下枠820の上面821と前面824との接続部分に切り欠き部825を設けない場合には光路LP3であるが、切り欠き部825を設けた場合には光路LP3よりも下方の光路LP4である。このように、遮蔽部材801の下枠820の上面821と前面824との接続部分に切り欠き部825を設けることで、視点の高さを変えなくても、第2回転リール1042に対する遊技者1の可視範囲が増加する。
図3Fは、遮蔽部材801の上枠810及び下枠820の切り欠き部の構成のバリエーションを示す図である。(A)に示すように、上枠810には下面813その後端から所定の角度で上方に傾斜し後面812に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度で下方に傾斜し後面822に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(B)に示すように、上枠810には下面813がその後端から所定の角度で上方に傾斜し前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から所定の角度で下方に傾斜し後面822に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(C)に示すように、上枠810には下面813がその後端から所定の角度で上方に傾斜し前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその後端から所定の角度で下方に傾斜し前面824に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(D)に示すように、上枠810には下面813がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度で上方に傾斜し前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度で下方に傾斜し前面824に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。
また、図3Fの(E)に示すように、上枠810には下面813がその前端から後端までの所定の位置から下に凸の状態で上方に曲がり前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から後端までの所定の位置から上に凸の状態で下方に曲がり前面824に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(F)に示すように、上枠810には下面813と前面814とが階段状に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821と前面824とが階段状に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。なお、階段の段数は2以上であってもよい。(G)に示すように、上枠810には下面813がその前端から後端までの所定の位置から上に凸の状態で上方に曲がり前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から後端までの所定の位置から下に凸の状態で下方に曲がり前面824に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(H)に示すように、上枠810の前後方向の厚みを下枠820よりも薄くしつつ、上枠810には下面813がその後端から所定の角度で上方に傾斜し前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から所定の角度で下方に傾斜し後面822に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。なお、(H)における上枠810と下枠820との関係は、上枠810の前後方向の厚みを下枠820よりも厚く構成する場合もあり得る。
なお、遮蔽部材801の上枠810及び/又は下枠820の切り欠き部は、回転リール間、言い換えると区切り部850が設けられている位置には設けていなくてもよい。また、遮蔽部材801の上枠810及び下枠820のうち、第1〜第3回転リール1041〜1043のうちの少なくとも1つの回転リールにあたる位置や、回転リール上の図柄にある位置のみに切り欠き部を設けるようにしてもよい。
図4に、本発明の一実施形態における遊技機の機能ブロックを説明する。後述する遊技機100の一連の特徴的動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びこれらのハードウェアとソフトウェアとの協調動作によって実現されている。
遊技機は、一実施形態における制御構成として、配線(ハーネス)を介して接続されたメイン制御基板41とサブ制御基板42とからなり、筐体101内部に収納されている。
メイン制御基板41は、一種のボードコンピュータであり、演算処理、遊技機100のデバイス制御等を行うCPU411と、プログラムの作業領域としてデータの一時的な記憶等を行う書き換え可能なRAM412と、遊技機100の制御プログラム及び遊技抽せん処理用の抽せんテーブル等を記憶したROM413と、データ通信バス等の制御を行う制御部414と、ボタンやスイッチ等からの入力や各種LED等への出力、及び回転リールユニット等の駆動を行う入出力部415とを備えている。
メイン制御基板41の主な機能は、入賞抽せん処理、回転リールの制御等を行うことであり、遊技機に関する規則及び規格等に基づいた処理動作を行うように設計されている。
サブ制御基板42は、一種のボードコンピュータであり、演算処理、ディスプレイ部481の制御等を行うCPU421と、プログラムの作業領域としてデータの一時的な記憶等を行う書き換え可能なRAM422と、ディスプレイ部481、照明部482、スピーカ部483の制御を行うプログラム及び各種データを記憶したROM423と、データ通信バス等の制御を行う制御部424と、照明等の駆動を行う入出力部425と、ディスプレイ部481の駆動を行うディスプレイ駆動部426と、スピーカ482から音声や効果音等を発生させるための音源を格納した音源IC427とを備えている。
サブ制御基板42の主な機能は、メイン制御基板で判定された抽せん結果に基づく演出等である。具体的には、サブ制御基板42のROM423には、ディスプレイ481、照明部482、及びスピーカ部483によって様々な演出を行うための画像データ等からなる演出データも格納されており、メイン制御基板41から出力される信号によって、ROM内部に格納されている演出データから演出内容を決定して、演出内容に基づいて、ディスプレイ部481、照明部482、及びスピーカ部483の駆動処理を行う。一例として、ディスプレイ部481に停止ボタンの押し順等の提示等を行って、遊技者の利益状態の継続を支援する演出を行う(いわゆる「アシストタイム(AT)」、「アシストリプレイタイム(ART)」等)。
上述したような、ディスプレイ部481、照明部482、及びスピーカ部483によってなされる演出は、コンピュータプログラムとしてROM423等に記憶されており、CPU421によって、適宜、RAM422等へ呼び出され実行されることにより実現される。
なお、サブ制御基板42における演出用の制御は、遊技機の演出に関する規則や規格等の制約を受けることはなく、このため、遊技機100は、サブ制御基板42によって比較的自由な演出処理が可能となっている。
また、本発明はこれに限定されるものではないが、サブ制御基板42は、回転リール(1041〜1043)の少なくとも一部をそれぞれ遮蔽することができる遮蔽機構を駆動及び制御するよう構成される。なお、この遮蔽機構の駆動制御は、遮蔽ユニット49を介して行うことができる。
次に、メイン制御基板41の入出力系統について説明する。図4に示すように、まず、メイン制御基板41は、入出力部415を介して、BETボタン451(1BETボタン及びMAXBETボタンを含む)、清算ボタン452、スタートレバー453、第1回転リール停止ボタン454、第2回転リール停止ボタン455、第3回転リール停止ボタン456の押下を読み出し可能に構成されている。
また、メイン制御基板41には、入出力部415を介して、ステータス表示部46のウエイトLED461、投入可能LED462、再遊技LED463、スタートLED464、投入枚数7セグLED465、払出枚数7セグLED466、貯留メダル数7セグLED467が接続されており、各種LEDの点灯制御、各表示器に出力するべき数字の表示制御を行うように構成されている。
また、セレクター部457は、図示しない投入センサとソレノイドとを含み、メダル投入口105内に設けられている投入センサからの信号を入出力部415介して読み出し、投入されたメダルの枚数のカウント及び投入されたメダルの真贋等のチェックを行う。
また、セレクター部457のソレノイドは、例えば、規定枚数のメダルが投入されたとき、或いは、スタートレバー107が操作されたとき、メダルを投入しても、メダルが返却されるように作動してメダルが投入されないように機能する。
電源ボックス47の設定キー471は、遊技中の抽せんにおける抽せんテーブルの各役の入賞確率に段階を設けて、設定毎の出玉率を変更する機能を有する。入賞確率の設定は、一例として6段階の設定が可能となっている。メイン制御基板41は、入出力部415を介して設定キー471によって設定された設定値を管理することが可能となっている。より具体的には、設定キーをONにすることでメイン制御基板が設定変更可能モードとなり、セレクトスイッチが押下されることによりメイン制御基板に押下された信号が行って、メイン制御基板において管理されている設定値がインクリメント/デクリメントされる。電源ボックス47のセレクトスイッチ472は、設定キー471によって設定可能(設定ON)状態にした場合に設定値を順送り(又は逆送り)に変更するためのスイッチであり、設定不可(OFF)状態には、遊技機にエラー等が発生した場合にメイン制御基板41のCPU411等の初期化を行うことができる。電源スイッチ473は、遊技機に電力を供給するためものである。
回転リールユニット43は、第1回転リール1041、第2回転リール1042、及び第3回転リール1043をそれぞれ回転させるためのステッピングモータを備えた第1回転リール駆動部431、第2回転リール駆動部432、第3回転リール駆動部433を有し、各回転リールを独立して回転及び/又は停止するよう制御可能である。また、各回転リールの回転中の位置を検出するための第1回転リール位置センサ434、第2回転リール位置センサ435及び第3回転リール位置センサ436、並びに、それぞれのセンサに対応するインデックス(図4において不図示)が設けられている。
例えば、回転中の第1回転リールの所定の位置を第1回転リール位置センサ434で検出し、第1回転リール位置センサ434により検出した第1回転リールの所定の位置(インデックスの位置)からステッピングモータを駆動したパルス数をカウントすることにより、第1回リールの位置情報を取得ことができる。同様に、第2回転リール及び第3回転リールについても、第2回転リール位置センサ435及び第3回転リール位置センサ436によりそれぞれの回転リールの位置情報を得ることができる。
このようにして、後述する抽せん処理の結果に基づく図柄の表示を制御することができる。
ホッパーユニット44は、入賞時にメダルを払い出すためのものであり、図示しないがホッパー駆動部と払出しセンサによって所定の枚数のメダルが払い出される。
遮蔽ユニット49は、回転リール(1041〜1043)の少なくとも一部を遮蔽するための遮蔽機構(遮蔽部材801を含む。)を駆動制御するための遮蔽機構駆動部491と遮蔽機構制御部492とを含む。遮蔽機構は、従来技術(ステッピングモーターやソレノイド)を使った機構によって制御される。
なお、図中、遮蔽ユニット49、遮蔽機構制御部492は、機能の理解のためにサブ制御基板42と別体のごとく示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遮蔽機構駆動部を制御するための制御部をサブ制御基板42内に設けることが可能である。この場合、サブ制御基板では、高確率入賞ステージ等への移行抽せん処理も行い、遮蔽機構を駆動するか否かの抽せん処理も行い、必要に応じて遮蔽機構の駆動制御も行うこととなる。
この他、外部中継端子(図4において不図示)が設けられ、メイン制御基板41と外部に設けられている遊技データを表示するためのデータランプ(図4において不図示)とを接続し、メイン制御基板41からの信号をデータランプへ送信するための端子としての機能を果たす。
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、ROM413、423等のメモリにインストールないし格納され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じてRAM412、422等のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU411、421において演算実行される。
なお、演算実行は必ずCPU等の中央処理部で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を採用することもできる。
[抽せん処理(1)]
遊技機100における抽せん処理は、一例として、スタートレバーの操作時にメイン制御基板41のROM413に格納されているプログラム及びテーブルに基づいて実行される。ROM413には、抽せん処理プログラムの他、入賞確率テーブル, シンボルテーブルおよび入賞シンボル組合せテーブル等が格納されている。入賞確率テーブルは、乱数発生部(不図示)で発生させる乱数を区分して、各種入賞及び「入賞なし(外れ)」に対応付けられて記憶している。発生させた乱数データと入賞率テーブル等とを参照することにより遊技に対する各種入賞あるいは外れが決定される。
このとき、抽せん処理の結果が外れの場合は、所定の図柄が揃わないように制御されたり、逆に、抽せん処理の結果が入賞の場合は、停止ボタンが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように制御されたりする場合もある。これらの制御を、「スベリ制御」あるいは「引き込み制御」と呼ぶ。一例として、「停止ボタンを押下した後0.19秒以内にリールを停止させること」といった規則がある場合には、リールの回転速度から逆算してスベリが可能となるコマ数(図柄の数)が決定される。そして、各種入賞後、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
[抽せん処理(2)]
また、ATやARTにおいては、抽せん結果に応じて、遮蔽ユニット49によって駆動制御される遮蔽部材の演出処理(後述)を行い、レア役等の小役を入賞させたり、ATやARTのゲーム数の上乗せが行われたりする。
次に、図5〜図6、並びに、図7(A)及び図7(B)のフローチャートを用いて、本発明の一実施形態における回胴装置を備えた遊技機の演出処理手順を説明する。なお、説明の便宜上、図5〜図7(B)の処理における有効ラインは、第1リール中段、第2リール中段、第3リール中段のライン、または、第1リール下段、第2リール下段、第3リール下段のラインとする。なお、リールの数は4以上でもよく、表示窓には4段以上のリールを見せるように構成することもできるが、説明の便宜上、リール数を3つとし、表示窓には上段・中段・下段の縦3段の図柄を見せる構成とする。
図5は、遊技機の遊技を開始し、通常遊技時(ATやART等の特別な遊技モードに入っていない通常ゲーム時)に、本発明に特有の処理手順を経て演出が行われる場合の演出処理例を示している。
図5において遊技を開始すると(ステップS501)、ステップS502に進み、遊技者により回転リールを回転させるためにスタートレバーが操作される(ステップS502)。
ステップS502においてスタートレバーが操作されると、外見上は第1回転リール〜第3回転リールが回転を始めるが、本実施形態においては、この時メイン制御基板内で抽せん処理が行われる(ステップS503)。この抽せん処理は、通常小役や、前兆ステージ移行(後述)或いはART等へ突入の前提となる「レア小役」の当否抽せん処理である。当否結果はフラグ情報に反映され、一例としてレア小役入賞の場合にはそのフラグ情報がサブ制御基板へ送信され、サブ制御基板では、送信されてきたフラグ情報に基づき、ART等の抽せん処理を更に行うことができる。例えば、レア小役の設定例及びそれぞれのレア小役に入賞した場合にサブ制御基板で実施されるART等の抽せん処理の当せん確率は、下表の通りである。
上表では、レア小役として「弱チェリー」、「強チェリー」、「弱スイカ」、「強スイカ」が例示され、メイン制御基板での入賞確率は、「弱チェリー」→「強スイカ」の順に漸次低くなるよう設定されている(レア度が高くなる)。反対に、それぞれのレア小役に入賞した場合にサブ制御基板で実施されるART等の抽せん処理の入賞確率は、「弱チェリー」→「強スイカ」の順に漸次高くなるよう設定されている。つまり、レア度の高いレア小役を引き当てた場合のART等への入賞率は高いものとなっており、その分、期待度が高くなる設計となっている。そうして、例示的に、それぞれのレア小役を引いた場合のART等突入率(入賞率)は、360分の1で一定となっている(必ずしも全て一定にする必要はなく、あくまでも、レア小役入賞とART等の入賞との相対的な関係を説明するものである)。
なお、レア小役のレア度の高低は上表に限定されるものではなく、「弱スイカ」、「強スイカ」、「弱チェリー」、「強チェリー」の順に漸次レア度を高く設定することもできる。また、「リプレイ」役(ベットなしで再遊技が可能な役)をチャンス役の1つに含めることもできる(いわゆる「チャンスリプレイ」)。
ステップS503において、通常小役や、ART等へ突入の前提となるレア小役の抽せん処理を終えると、ステップS504へ進み、抽選結果となるフラグ情報を参照し、第1回転リール〜第3回転リールまでを自動又は(遊技者操作による)手動で停止させると共に演出等の要否(フラグ情報参照による)、メダル(遊技媒体)の払い出し要否(入賞情報ないし払い出し情報参照による)の判断を行う(ステップS504)。ステップS504では、例示的に、遮蔽部材801の遮蔽駆動の要否(フラグ情報参照による)、及びメダル(遊技媒体)の払い出し(入賞情報ないし払い出し情報参照による)の要否判定を行っている。
ステップS504において、遮蔽部材801の遮蔽駆動を要せず、かつ、メダル(遊技媒体)の払い出しも要しない場合(No)には、ステップS508へ進む。
一方で、ステップS504において特定のフラグであった場合(Yes)には、ステップS505へ進み、まず、遮蔽部材801の遮蔽駆動を行う必要があるフラグであるかどうかが判定される。遮蔽駆動を行う必要があるフラグである場合(ステップS505においてYes)には、ステップS506へ進み、遮蔽部材801を含む遮蔽機構の駆動を行う(その具体的態様については、図8等を参照して後述)。そして、ステップS507へ進み、必要に応じてメダルの払い出しを行い、ステップS508へ進む。
ステップS508では、前述の特定フラグを更に判定し、前兆ステージへの移行が必要であるかどうかが判断される。前兆ステージとは、例えば、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)、ART等の高確率入賞ステージへの予兆となるステージで、前兆ステージに移行すると、演出上は液晶画面が通常時とは異なるものとなったり、リプレイ等の役の確率がアップしたりする。一方で、前兆ステージに移行したからといって、必ずしもBBやRBやART等の高確率入賞ステージへ突入するとは限らない。ゲーム設計上様々な仕様が考えられるが、BBやRBやART等の高確率入賞ステージへ突入するための必須のステージとして位置付けることもできるし、前兆ステージに移行した場合には、メダルの消費を要しないリプレイ役(高確率入賞ステージへの抽せん処理は行われている)を多く出すことによって、メダルをさほど減らすことなく高確率入賞ステージへの突入の機会を伺う有利なステージとして位置付けることもできる。
前兆ステージ移行を前提とする場合の確率の分布は、上表の変形となり、例示的に下表の通りとなる。
上表のように、ゲーム設計上「前兆ステージ」を設ける場合には、通常ゲーム時のレア小役の入賞を契機として、さらに前兆ステージ移行抽せんを行い、前兆ステージ移行後にさらにART等の高確率入賞ステージ突入のための抽せんを行うという構成をとる。上表から明らかなように、小役のレア度が高いほど前兆ステージへの移行確率が相対的に高く、さらに前兆ステージ移行後もART等の高確率入賞ステージへの突入確率は相対的に高く設定されている。このような小役のレア度に応じて期待度の高さを調整することにより、最終的な高確率入賞ステージ(ARTやビッグボーナスやレギュラーボーナス等の有利状態)までの工程を興趣あるものにすることができる。
なお、「前兆ステージ」を経ずに、通常ゲームからレア小役の入賞を契機に直接ART等へ突入するルートを設けることもできる。
そして、「前兆ステージ」が設けられている場合であって、ステップS508での特定フラグ判定で前兆ステージへの移行が必要であると判断されると前兆ステージ(図6を参照して後述)へ移行し、そうでないと判断される(ステップS508において、No)と、ステップS509へ進み、遊技を終了する操作(例えば、電源OFF等)がなされない限り(No)、ステップS501へ復帰してスタートレバー操作(ステップS502)を待つ。一方で、ステップS509において終了操作がなされる(Yes)と遊技を終了する(ステップS510)。
なお、図5では、通常ゲーム時には、BBやRBやART等の高確率入賞ステージへ直接移行するフローを割愛しているが、レア役の引き当て及びサブ制御基板での抽せんの設定により、通常ゲームから高確率入賞ステージへ直接移行するフローを設けることもできる。
図6は、遊技機の遊技を開始し、通常遊技(通常ステージ)から前兆ステージに移行後、本発明に特有の処理手順を経て演出が行われる場合の演出処理例を示している。
図6において遊技を開始すると(ステップS601)、ステップS602に進み、遊技者により回転リールを回転させるためにスタートレバーが操作される(ステップS602)。
ステップS602においてスタートレバーが操作されると、外見上は第1回転リール〜第3回転リールが回転を始めるが、本実施形態においては、この時メイン制御基板内で抽せん処理が行われる(ステップS603)。この抽せん処理は、通常小役や、ART等へ突入の前提となる「レア小役」の当否抽せん処理である。当否結果はフラグ情報に反映され、一例としてレア小役入賞の場合にはそのフラグ情報がサブ制御基板に記憶され、サブ制御基板では、このフラグ情報に基づき、ART等の抽せん処理を更に行うことができる。例えば、レア小役の設定例及びそれぞれのレア小役に入賞した場合にサブ制御基板で実施されるART等の抽せん処理の当せん確率は、下表の通りである。
上表では、P1〜P6までの確率を具体的に示さなかったが、一例として、「中段チェリー」→「チャンス目」→「弱チェリー」の順にレア度は高くなる(つまり、確率が、P1>P3>P5となる)ように設定し、引き続いて行われるART等入賞のための確率を「中段チェリー」→「チャンス目」→「弱チェリー」の順に確率を高くなる、すなわち期待度が高くなる(つまり、確率が、P2<P4<P6)となるように設定する。
なお、レア小役のレア度の高低は上表に限定されるものではなく、「リプレイ」役(ベットなしで再遊技が可能な小役)をレア小役の1つに含めることもできる。
ステップS603において、通常小役や、ART等へ突入の前提となるレア小役の抽せん処理を終えると、ステップS604へ進み、抽選結果となるフラグ情報を参照し、演出等の要否、メダル(遊技媒体)の払い出し要否の判断を行う(ステップS604)。ステップS604では、例示的に、遮蔽部材801の遮蔽駆動の要否、及びメダル(遊技媒体)の払い出しの要否判定を行っている。
ステップS604において、遮蔽部材801の遮蔽駆動を要せず、かつ、メダル(遊技媒体)の払い出しも要しない場合(No)には、ステップS608へ進む。
一方で、ステップS604において特定のフラグであった場合(Yes)には、ステップS605へ進み、まず、遮蔽部材801の遮蔽駆動を行う必要があるフラグであるかどうかが判定される。遮蔽駆動を行う必要があるフラグである場合(ステップS605においてYes)には、ステップS606へ進み、遮蔽部材801を含む遮蔽機構の駆動を行う(その具体的態様については、図8等を参照して後述)。そして、ステップS607へ進み、必要に応じてメダルの払い出しを行い(メダルの払い出しを要しないチャンスリプレイ等の場合もある)、ステップS608へ進む。
ステップS608では、前述の特定フラグを更に判定し、ART等の高確率入賞ステージ(有利状態)への突入が必要であるかどうかが判断される。高確率入賞ステージとは、例えば、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)、ATやART等の有利状態である。
ステップS608での特定フラグ判定で高確率入賞ステージへ移行が必要であると判断されると高確率入賞ステージ(図7A及び図7Bを参照して後述)へ移行し、そうでないと判断される(ステップS608において、No)と、ステップS609へ進み、前兆ステージが終了したかどうかが判断される。
ここで、前兆ステージ終了の判断は、一例として、前兆ステージに移行後一定ゲーム数(レア役の引き当てによってゲーム数を増減さえることもできる)だけ継続するものとしてそのゲーム数に到達した場合か、内部抽せんによって前兆ステージ解除のフラグが設定された場合に前兆ステージ終了と判断される。
そして、ステップS609において、前兆ステージが終了したと判断されると通常ステージ(通常ゲーム)に戻る(図5を参照して説明済み)。
前兆ステージが終了していない場合(ステップS609において、No)であって、遊技を終了する操作(例えば、電源OFF等)がなされない限り(ステップS610において、No)、ステップS601へ復帰してスタートレバー操作(ステップS602)を待つ。ステップS610において終了操作がなされる(Yes)と遊技を終了する(ステップS611)。
図7Aでは、高確率入賞ステージの一例として、ART突入後に、本発明に特有の処理手順を経て演出が行われる場合の演出処理例を示している。なお、以下の例では、ARTにおけるフローとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ARTの他、AT(アシストタイム)やCT(チャレンジタイム)、或いはビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)等、遊技者にとって有利なゲームモードであれば本発明を適用可能である。
図7AにおいてARTを開始すると(ステップS701)、ステップS702に進み、図示しないメモリ上の変数に入賞のグレードに応じた規定のARTゲーム数(一例として、30ゲーム〜100ゲーム程度。それ以上の場合もある。)をセットし、スタートレバーの操作を待つ(ステップS703)。
ステップS703においてスタートレバーの操作があった場合には(Yes)、ステップS704へ進み、ステップS702でセットされたARTゲーム数から1を引く(デクリメント)。そして、抽せん処理が行われる(ステップS705)。
次に、ステップS765に進み、ステップS705での抽せんで得られたARTゲーム上乗せ数に応じた演出を決定する(但し、ハズレであった場合には何もしない)。ここで、演出には遮蔽機構駆動演出(図8等を参照して後述)が含まれる。
次に、全てのリールが手動又は自動で停止するのを待つ(ステップS766)。ここで、必要であれば、特定図柄を成立ライン上に引き込むように回胴制御(引き込み制御)される。
全リールが停止すると(ステップS766において、Yes)、この時点で抽せん結果が演出を必要とするものであったか判断され(ステップS767)、演出を必要とする結果であった場合(Yes)には、この段階で、遮蔽部材801の遮蔽駆動を行うなどの演出を実施する(ステップS768)。この遮蔽駆動により、遊技者は、期待度の高い演出を体感し、遊技に対する高揚感が増大する。
次に、ステップS769に進み、有効ライン(例えば、第1リール中段、第2リール中段、第3リール中段のライン)に停止した役図柄に応じたメダルの払出しを行う(一例として、スイカが揃えば8枚、ベルが揃えば15枚など。役が成立しなければメダルの払出しは行われない)。或いは、遊技者に再遊技(リプレイ)をさせることもできる。
次に、ステップS770に進み、ARTゲーム数の上乗せがあったかが判定され、上乗せがあった場合(Yes)には、ステップS771へ進み、液晶画面等を介して上乗せされたARTゲーム数を表示する。ここで初めて遊技者は上乗せされたARTゲーム数の確定及び告知を受ける。一方で、ステップS770でNoであった場合には、ステップS772へ進む。
そうして、ステップS772において、残りのARTゲーム数がチェックされ、ゼロとなった場合は全てのARTゲームを消化したこととなるので、終了する(ステップS773)が、ARTゲーム数の残りが1以上の場合(ステップS772において、No)には、次のARTゲームを消化すべくステップS703に復帰する。
ここで、ステップS705の抽せん処理は、より詳細には、一例として図7Bに示すような手順で処理される。すなわち、図7Bにおいて、抽せん処理が開始されると(ステップS7051)、メイン制御基板(又はサブ制御基板)において内部抽せんが行われ(ステップS7052)、ARTゲーム数の上乗せの有無が定義されるフラグを決定する。次に、ステップS7053に進み、先ほど決定されたフラグを判定し、更にサブ制御基板で行われるサブ抽せんの当せんがあったかどうかが判断される。特定フラグでない場合(ステップS7053において、No)はステップS7056へ進み抽せん処理は終了する。
一方で、特定フラグであった場合(ステップS7053において、Yes)、ステップS7054に進み、ARTゲーム数の上乗せ有無の抽せんと、これに当せんした場合のARTゲームの上乗せ数の抽せんがサブ制御基板において行われる。ARTゲームの上乗せ数が抽せんにより決定すると、ステップS7055に進み、ARTゲームの上乗せ数がメモリに格納され、後続の処理に復帰する(ステップS7056)。
図8Aに、本発明の一実施形態にかかる回胴装置を備えた遊技機の演出例(遮蔽部材801の遮蔽駆動演出例)を示す。図8Aにおいて、(A)及び(B)は、第1回転リールから第3回転リースまでを横一列に遮蔽可能な遮蔽部材801によって表示部が覆われている様子を示しており、(A)及び(B)間で遮蔽部分が変化している様子を示している。(C)及び(D)は、第1回転リールから第3回転リースまでをそれぞれ独立に遮蔽可能な遮蔽部材803a〜803cによって表示部が覆われている様子を示しており、(C)及び(D)間で遮蔽部分が変化している様子を示している。ここで、遮蔽部材801と同様に、遮蔽部材803a〜903cの上枠及び/又は下枠にも前述の切り欠き部(815、825)が設けられている。
図8Aの(A)において、第1回転リールの上段・中段・下段、第2回転リールの上段・中段・下段、及び第3回転リールの上段・中段・下段がそれぞれ表れている。第1回転リールの上段・中段・下段の図柄をそれぞれ「左1」「左2」「左3」とし、第2回転リールの上段・中段・下段の図柄をそれぞれ「中1」「中2」「中3」とし、第1回転リールの上段・中段・下段の図柄をそれぞれ「右1」「右2」「右3」とすると、(A)においては、遮蔽部材801の駆動によって現れる図柄「左4」「中4」「右4」が隠れている。
そして、図示しない遮蔽機構駆動部によって、遮蔽部材801が図中1段分下方向へスライド駆動し、(B)に示すように、図柄「左4」「中4」「右4」が現れるようになる。このとき、(A)における最上段の図柄「左1」「中1」「右1」は隠れる。
したがって、図示しない遮蔽機構駆動部によって(A)における遮蔽部材801がスライド駆動された結果、(B)においては、第1回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「左2」「左3」「左4」となり、第2回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「中2」「中3」「中4」となり、第3回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「右2」「右3」「右4」となる。
反対に、(B)の表示状態で、図示しない遮蔽機構駆動部によって、遮蔽部材801を図中1段分上方向へスライド駆動させた場合には、(A)においては、第1回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「左1」「左2」「左3」となり、第2回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「中1」「中2」「中3」となり、第3回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「右1」「右2」「右3」に戻る。
ここで、図8Bを用いて、切り欠き部815、825を設けた遮蔽部材801を下方にスライド駆動させた場合の遊技者の可視範囲について説明する。なお、遮蔽部材801の上枠810と下枠820の上下方向の間隔は一例として固定されており、以下、第2回転リール1042を用いて説明するが、第1及び第3回転リール1041、1043に対しても同様である。
図8Bの(A)に示すように、遮蔽部材801が下方にスライド駆動する前には、遊技者1は、遮蔽部材801を枠とする表示窓103から第2回転リール1042の図柄1051〜1053を視認することができる。遮蔽駆動演出が発生すると、(B)に示すように、遮蔽部材801は下方にスライド駆動する。このとき、第2回転リール1042から反射して遊技者1の目に入射する光の最も上側の光路は、遮蔽部材801の上枠810に切り欠き部815を設けない場合には光路LP1であるが、切り欠き部815を設けた場合には光路LP1よりも上方の光路LP2である。そうすると、上枠810に切り欠き部815を設けていない場合には、遊技者1は図柄1052の少なくとも一部を視認することができない可能性があるが、切り欠き部815を設けている場合には、遊技者1は、屈み込むなどして自身の視点の高さを変えなくても、可視範囲が増加するため図柄1052の全体を十分に視認することができる。このように、遮蔽部材801が下方にスライド駆動した場合であっても、遮蔽部材801の上枠810に切り欠き部815を設けることで、遊技者1は視点の高さを変えなくても、図柄1051〜1054に対する視認性を十分に確保することができる。
なお、図8Aの(A)及び(B)は、ゲーム上の演出制御によって双方に移行可能な表示形態である。
次に、図8Aの(C)において、第1回転リールの上段・中段・下段、第2回転リールの上段・中段・下段、及び第3回転リールの上段・中段・下段がそれぞれ表れている。第1回転リールの上段・中段・下段の図柄をそれぞれ「左1」「左2」「左3」とし、第2回転リールの上段・中段・下段の図柄をそれぞれ「中1」「中2」「中3」とし、第1回転リールの上段・中段・下段の図柄をそれぞれ「右1」「右2」「右3」とすると、図8(C)においては、遮蔽部材803a〜803cの駆動によって現れる図柄「左4」「中4」「右4」が隠れている。
そして、図示しない遮蔽機構駆動部によって、例えば、遮蔽部材803cが図中1段分下方向へスライド駆動すると、(D)に示すように、図柄「右4」が現れるようになる。このとき、(c)における最上段の図柄「右1」は隠れる。
したがって、図示しない遮蔽機構駆動部によって(C)における遮蔽部材803cがスライド駆動された結果、(D)においては、第1回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「左1」「左2」「左3」、第2回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「中1」「中2」「中3」のままであるが、第3回転リールの上段・中段・下段の図柄はそれぞれ「右2」「右3」「右4」となる。
反対に、(D)の表示状態で、図示しない遮蔽機構駆動部によって、遮蔽部材803cを図中1段分上方向へスライド駆動させた場合には、(C)においては、第3回転リールの上段・中段・下段の図柄がそれぞれ「右1」「右2」「右3」に戻る。
図8(C)及び(D)は、ゲーム上の演出制御によって双方に移行可能な表示形態である。また、図8(C)及び(D)では、遮蔽部材803cのみをスライド駆動させる例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遮蔽部材803aのみをスライド駆動させたり、遮蔽部材803bのみをスライド駆動させたり、遮蔽部材803a〜803cのうちのいずれか2つの部材のみをスライド駆動させたり、遮蔽部材803a〜803cの全ての部材をスライド駆動させることができる。そして、前述のように、遮蔽部材803a〜803cの上枠及び/又は下枠には切り欠き部が設けられているので、遊技者の回転リールに対する視認性は向上する。
ここで、本発明はこれに限定されるものはではないが、図8Cを用いて、遊技機100と遊技者1の視点の高さとの一般的な関係の一例を説明する。遊技機100は、床からの高さH5(45cm〜65cm程度。本願の出願時において、典型的には50cm程度のものが多い)の台3に設置され、台3から遮蔽部材801がスライド駆動する前の中段の図柄(2)までの高さH1は、45cm程度である。遮蔽部材801のスライド駆動は、1図柄分(3cm〜5.5cm程度)だけ下がる(又は上がる)ので、遮蔽部材801のスライド駆動後の台3から中段に相当する図柄(3)までの高さH2は、39.5cm〜42cm程度である。他方、遊技者1は、椅子4に腰掛けており、椅子4の高さH4は台3の高さと同程度に設定することができる。また、椅子4からの遊技者1の視点の高さH3は、113cm〜148cm程度である。以上の設定条件においては、多くの場合、遊技者1は、遊技機100の回転リールの図柄を上方から見ることとなる。
図9に、本発明の他の実施形態における回胴装置を備えた遊技機の演出例(遮蔽部材の遮蔽駆動演出例)を示す。遮蔽部材の基本的な遮蔽駆動は図8に基づいて既に説明したので、図9を参照しながら、具体的な図柄を交えた例を示す。図9において、(A)及び(B)は、第1回転リールから第3回転リースまでを横一列に遮蔽可能な遮蔽部材のスライド駆動によって、レア小役が昇格入賞した場合を示しており、(C)及び(D)、並びに、(E)及び(F)の組も、第1回転リールから第3回転リースまでを横一列に遮蔽可能な遮蔽部材のスライド駆動によって、それぞれレア小役が昇格入賞した様子を示している。
具体的には、図9(A)では、第2回転リールの下段にチェリーが現れているが、遮蔽部材のスライド駆動によって最下段の更に下一段(図中4の段)が現れて、(B)において第1回転リール下段及び第2回転リール中段に「チェリー」が揃うこととなり、レア役が成立したことが遊技者に示される。
また、図9(C)では、第1回転リール〜第3回転リールの中段にリプレイが現れており、リプレイ役が揃うが、更に遮蔽部材のスライド駆動によって最下段の更に下一段(図中4の段)が現れて、(D)において第1回転リール下段に「チェリー」が現れることとなり、レア役が成立したことが遊技者に示される。
さらに、図9(E)では、第1回転リール〜第3回転リールの上段にスイカが現れており、レア役に入賞してはいるが、更に遮蔽部材のスライド駆動によって最下段の更に下一段(図中4の段)が現れて、(F)において第1回転リール〜第3回転リール下段に「BAR」が揃うこととなり、ボーナス等の有利状態が成立したことが遊技者に示される。
かかるレア小役の昇格入賞は、初めに昇格入賞がメイン制御基板ないしサブ制御基板で確定した後で、一定の確率で発生させるものとする。例えば、レア小役の入賞後、更に「前兆ステージ」や「高確率入賞ステージ」へ移行ないし突入するための抽せんの結果、本発明にかかる遮蔽部材のスライド駆動演出を遊技者にとって期待度の高いものとなるような確率配分で実施するようにすると好適である。つまり、確率配分としては、下表のような配分を定めた場合、
上表からは、よりレア度の高い小役を引き当てたあとに、遮蔽部材のスライド駆動演出が実施された場合には、相対的に高確率入賞ステージへの移行確率が高いことを体感することになり、より高い期待度をもって遊技を行うことができるので、遊技そのものに対する興趣を高めることができる。なお、上表の確率配分はあくまでも一例であり、確率の高低の配分の目安となるものである。
図10に、図9において示した演出を行う場合のリール図柄例を示す。本発明は、この図柄に限定されるものではないが、少なくとも図柄の一部が図9のような配列になっていることにより、図8において説明したような演出が可能となる。
図11に、本発明の他の実施形態における回胴装置を備えた遊技機の演出例(遮蔽部材の遮蔽駆動演出例)を示す。遮蔽部材の基本的な遮蔽駆動は図8に基づいて既に説明したので、図11を参照しながら、具体的な図柄を交えた例を示す。図11において、(A)及び(B)は、第1回転リールから第3回転リールまでをそれぞれ独立に遮蔽可能な遮蔽部材1101a〜1101cのスライド駆動によって、レア小役が昇格入賞した場合を示しており、図11(A)では、第1回転リールの中段及び第2回転リールの下段にスイカが現れているが、遮蔽部材1101cのスライド駆動によって最下段の更に下一段(図中右4の位置)にスイカが現れて、(B)において第1回転リール中段、第2回転リール下段、第3回転リール下段に「スイカ」が揃うこととなり、レア役が成立したことが遊技者に示される。ここで、遮蔽部材1101a〜1101cの上枠及び/又は下枠には前述のように切り欠き部が設けられているため、遊技者の回転リールに対する可視範囲は増加する。
図12に、本発明の一実施形態にかかる回胴装置を備えた遊技機の動作の具体例を示す。図12(A)及び(B)は、遊技機1200の前面に配置された遮蔽部材1201のスライド駆動前後の様子を示している。これまでの説明で明らかなように、本発明に係る遊技機においては、表示部に示される段数(3)よりも1つ多い段数を遮蔽部材のスライド駆動によって切り替え表示することができる。図12(A)では、最上段(段数1)から段数2、段数3の計3段の図柄を表示することができ、遮蔽部材のスライド駆動によって図柄の切り替え表示が行われた後の図12(B)では、段数2、段数3、及び最下段(段数4)の計3段の図柄を表示することができる。
なお、図中、1202はスタートレバー、1203aは第1回転リール停止ボタン、1203bは第2回転リール停止ボタン、1203cは第3回転リール停止ボタンである。
[他の演出例]
図13に、図8に示した演出例の他のバリエーションを示す。図13において、遮蔽部材は一体とはなっておらず、第1回転リール〜第3回転リールの最上段を遮蔽可能な上部遮蔽部材1301aと、第1回転リール〜第3回転リールの最下段を遮蔽可能な下部遮蔽部材1301bとが、別体して構成されている。図13(A)において、上部遮蔽部材1301aは左側にスライドされており、第1回転リール〜第3回転リールの最上段の図柄「左1」「中1」「右1」が現れている。ここで、遮蔽部材の駆動演出を実施すると、上部遮蔽部材1301aが右側にスライド駆動すると共に下部遮蔽部材1301bが左側にスライド駆動することによって、図13(B)に示されるように、第1回転リール〜第3回転リールの最上段の図柄「左1」「中1」「右1」が遮蔽されると共に第1回転リール〜第3回転リールの最下段の図柄「左4」「中4」「右4」が現れる。これによって、図8に示したのと同等の演出効果を奏することができる。ここで、遮蔽部材1301a及び/又は遮蔽部材1301bには前述のように切り欠き部が設けられている。
なお、図13に示した実施例では、上部遮蔽部材1301aは左側にスライドすることによって、第1回転リール〜第3回転リールの最上段の図柄「左1」「中1」「右1」が現れ、右側にスライドすることによって、同図柄が遮蔽されるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上部遮蔽部材1301aが右側にスライドすることによって、第1回転リール〜第3回転リールの最上段の図柄「左1」「中1」「右1」が現れ、左側にスライドすることによって、同図柄が遮蔽されるように構成することも可能である(下部遮蔽部材1301bについて、同じ)。
また、遮蔽部材は必ずしも硬質ものである必要はなく、可撓性を有する材質のものを採用することで、遮蔽部材がリールから見て外側へスライドする際には遊技機回動装置の側面部へ回り込むように構成することも可能であるので、無駄なスペースを要することはない。
[さらなる他の演出例]
図14に、図8に示した演出例のさらに他のバリエーションを示す。図14において、遮蔽部材は一体とはなっておらず、第1回転リール〜第3回転リールの最上段を遮蔽可能な上部遮蔽部材1401a及び1402bと、第1回転リール〜第3回転リールの最下段を遮蔽可能な下部遮蔽部材1401c及び1401dとが、それぞれ別体して構成されている。図14(A)において、上部遮蔽部材1401aは左側にスライドされており、かつ、上部遮蔽部材1401bは右側にスライドされており、第1回転リール〜第3回転リールの最上段の図柄「左1」「中1」「右1」が現れている。ここで、遮蔽部材の駆動演出を実施すると、上部遮蔽部材1401aが右側にスライド駆動し、かつ、上部遮蔽部材1401bが左側にスライド駆動すると共に、下部遮蔽部材1401cが左側にスライド駆動し、かつ、上部遮蔽部材1401dが右側にスライド駆動することによって、図14(B)に示されるように、第1回転リール〜第3回転リールの最上段の図柄「左1」「中1」「右1」が遮蔽されると共に第1回転リール〜第3回転リールの最下段の図柄「左4」「中4」「右4」が現れる。これによって、図8に示したのと同等の演出効果を奏することができる。ここで、遮蔽部材1401a及び/又は遮蔽部材1401bには前述のように切り欠き部が設けられている。
なお、遮蔽部材は必ずしも硬質ものである必要はなく、可撓性を有する材質のものを採用することで、遮蔽部材がリールから見て外側へスライドする際には遊技機回動装置の側面部へ回り込むように構成することも可能であるので、無駄なスペースを要することはない。
[代替可能な構成要素]
上述の実施例では、発明の理解のために、表面に複数の図柄を形成してなり、同一軸を中心として回転する複数のリールを備え、これら各リールを独立して回転させるとともに、前記複数のリールの前記複数の図柄が有効ライン上で所定の組み合わせになるように前記複数のリールを順次手動ないし自動で停止可能に構成された回胴装置を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機前面に設けられた大型の液晶表示部に表示されたリール図柄上で、画像処理によって上述の遮蔽効果演出を実施することとしても良い。つまり、この液晶部上に、画像処理として第1回転リール〜第3回転リールの動きを表現するものである。かかる場合の遮蔽処理も画像処理として行えるので、遮蔽部材や遮蔽機構といった物理的な仕組みが不要となる。
あるいは、表面に複数の図柄を形成してなり、同一軸を中心として回転する複数のリールを備え、これら各リールを独立して回転させるとともに、前記複数のリールの前記複数の図柄が有効ライン上で所定の組み合わせになるように前記複数のリールを順次手動ないし自動で停止可能に構成された回胴装置の遊技機前面側に透光性遮蔽部材(通常は、ガラス等)として、電圧の印加等によって所定部分に遮蔽効果(曇り効果等)を出すことができる公知の特殊ガラスを採用し、かかる特殊ガラスを用いて上述の遮蔽領域に適宜電圧の印加等を行って遮蔽演出を行うようにしても良い。この場合は、上述の実施形態における遮蔽部材は不要となり、特殊ガラスの一部が遮蔽機構となる。
かかる液晶表示器では、上述の遮蔽部材が遮蔽する領域に対応する領域に電圧等を印加することにより、図柄の遮蔽効果を奏することができる。
また、図15に示すように、遮蔽部材1500の上枠1510と下枠1520との間の間隔が回転リールの停止とともに変化する演出であってもよい。図15では、回転リール1041〜1043を遊技機の正面から見た場合の様子を図面向かって左側に示しており、回転リール1041〜1043を覆う遮蔽部材1500の断面図を模式的に右側に示している。遊技者1は図面向かって右側に位置するものとし、同図では遊技者1が遊技機前面の遮蔽部材1500を見ている様子を模式的に示している。
図15に示すように、上枠1510には切り欠き部1515が設けられ、下枠には切り欠き部1525が設けられており、切り欠き部の構成は前述のとおりである。(A)に示すように、第1回転リール1041の停止後に、上枠1510が上段の図柄が少し隠れる程度に下がり、下枠1520が下段の図柄が少し隠れる程度に上がる。(B)に示すように、第2回転リール1042の停止後に、上枠1510が上段の図柄がさらに隠れる程度に下がり、下枠1520が下段の図柄がさらに隠れる程度に上がる。(C)に示すように、第3回転リール1043の停止後に、上枠1510が上段の図柄が完全に隠れる程度に下がり、下枠1520が下段の図柄が完全に隠れる程度に下がり、遮蔽部材1500を枠とする表示窓から見える図柄は中段の図柄のみとなる。その後、(D)に示すように、次のゲームのレバー操作が行われると、回転リール1041〜1043のうちの1以上のリール図柄が例えば1コマ分移動するとともに、遮蔽部材1500の上枠1510及び下枠1520が一斉に上下方向に開き、上段〜下段までの全ての図柄が見えるようになる(同図では、例示的に全ての図柄が揃った大当たりの状態が示されている)。
かかる演出においても、遮蔽部材1500の上枠1510に切り欠き部1515、及び下枠1520に切り欠き部1525が設けられているため、同図を参照して説明したように上枠1510と下枠1520との間隔が1ゲームの中で段階的に狭くなっていったとしても、遊技者1は回転リール上の図柄を視認し易くなる。
以上、具体例に基づき、本発明にかかる遊技機の実施形態を説明したが、本発明の抽せん処理及び遮蔽機構制御の実施形態としては、方法又はプログラムの他、プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモジュール等の形態であっても良い。
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装された別の処理ユニット(DSP等)によってその一部又は全部が実施される構成とすることもできる。
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。

また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
41 メイン制御基板
42 サブ制御基板
43 回転リールユニット
44 ホッパーユニット
47 電源部
49 遮蔽ユニット
100、1200 遊技機(スロットマシン)
101 筐体
102 前面扉
103 表示窓
105 メダル投入口
107、1202 スタートレバー
108 メダルトレイ
109 精算ボタン
431 第1回転リール駆動部
432 第2回転リール駆動部
433 第3回転リール駆動部
434 第1回転リール位置センサ
435 第2回転リール位置センサ
436 第3回転リール位置センサ
454、1203a 第1回転リール停止ボタン
455、1203b 第2回転リール停止ボタン
456、1203c 第3回転リール停止ボタン
491 遮蔽機構駆動部
492 遮蔽機構制御部
801 遮蔽部材
810 上枠
815 切り欠き部
820 下枠
825 切り欠き部
図3Fは、遮蔽部材801の上枠810及び下枠820の切り欠き部の構成のバリエーションを示す図である。(A)に示すように、上枠810には下面813その後端から所定の角度で上方に傾斜し後面812に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度で下方に傾斜し後面822に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(B)に示す構成は参考例である。(C)に示すように、上枠810には下面813がその後端から所定の角度で上方に傾斜し前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその後端から所定の角度で下方に傾斜し前面824に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(D)に示すように、上枠810には下面813がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度で上方に傾斜し前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度で下方に傾斜し前面824に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。
また、図3Fの(E)に示すように、上枠810には下面813がその前端から後端までの所定の位置から下に凸の状態で上方に曲がり前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から後端までの所定の位置から上に凸の状態で下方に曲がり前面824に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(F)に示すように、上枠810には下面813と前面814とが階段状に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821と前面824とが階段状に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。なお、階段の段数は2以上であってもよい。(G)に示すように、上枠810には下面813がその前端から後端までの所定の位置から上に凸の状態で上方に曲がり前面814に接続することで形成された切り欠き部815を設け、下枠820には上面821がその前端から後端までの所定の位置から下に凸の状態で下方に曲がり前面824に接続することで形成された切り欠き部825を設ける構成であってもよい。(H)に示す構成は参考例である

Claims (9)

  1. 表面に複数の図柄を形成してなり、回転する複数のリールを備え、これら各リールを独立して回転させるとともに、前記複数のリールの前記複数の図柄が有効ライン上で所定の組み合わせになるように前記複数のリールを順次手動ないし自動で停止可能に構成された回胴装置と、前記複数のリールを遮蔽する遮蔽部材を有する遮蔽機構とを備えた遊技機であって、
    前記遮蔽部材は、前記リールの表示窓を構成する上枠及び下枠を含み、
    前記上枠及び/又は前記下枠には、遊技者の前記図柄に対する可視範囲が増加するように切り欠き部が設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記上枠の切り欠き部は、
    (a)前記上枠の下面がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度(0度超〜90度未満)で上方に傾斜して前記上枠の前面若しくは後面に接続することで設けられた切り欠き部、
    (c)前記上枠の下面がその前端から後端までの所定の位置から下に凸の状態若しくは上に凸の状態で上方に曲がり前記上枠の前面若しくは後面に接続することで設けられた切り欠き部、又は
    (d)前記上枠の下面と前面若しくは後面とが階段状に接続することで設けられた切り欠き部
    のいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記下枠の切り欠き部は、
    (a)前記下枠の上面がその前端から後端までの所定の位置から所定の角度(0度超〜90度未満)で下方に傾斜して前記下枠の前面若しくは後面に接続することで設けられた切り欠き部、
    (c)前記下枠の上面がその前端から後端までの所定の位置から下に凸の状態若しくは上に凸の状態で下方に曲がり前記下枠の前面若しくは後面に接続することで設けられた切り欠き部、又は
    (d)前記下枠の上面と前面若しくは後面とが階段状に接続することで設けられた切り欠き部
    のいずれか1つであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記遮蔽機構を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数のリールの全てが停止するまでの間に抽せん処理を行い、前記抽せん処理の結果に基づき前記遮蔽機構による前記遮蔽部材のスライド駆動によって演出制御し、前記遮蔽部材のスライド駆動後に示される図柄が前記抽せん処理の結果を示すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記遮蔽部材のスライド駆動は、前記抽せん処理の結果に基づき、前記複数のリールごとに行われることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記遮蔽部材のスライド駆動後に示される図柄は昇格演出となることを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技機。
  7. 前記遮蔽部材は、表示窓に表れるリールの上段又は下段の全ての領域を一様に遮蔽可能な幅を有し、
    前記制御部は、前記複数のリールの全てが停止するまでの間に抽せん処理を行い、前記抽せん処理の結果に基づき前記遮蔽機構によって前記遮蔽部材をスライド駆動させて前記表示窓の上段又は下段の最初の図柄を遮蔽した結果、前記スライド駆動前に表れていた図柄が遮蔽されるとともに前記スライド駆動前に隠れていた図柄が現れることとなり、前記隠れていた図柄が前記抽せん処理の結果を示すことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記遮蔽部材のスライド駆動は、前記抽せん処理の結果に基づき、前記複数のリールごとに行われることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記遮蔽部材のスライド駆動後に示される図柄は昇格演出となることを特徴とする請求項7又は8に記載の遊技機。
JP2015166116A 2015-08-25 2015-08-25 回胴装置を備えた遊技機 Pending JP2017042315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015166116A JP2017042315A (ja) 2015-08-25 2015-08-25 回胴装置を備えた遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015166116A JP2017042315A (ja) 2015-08-25 2015-08-25 回胴装置を備えた遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017042315A true JP2017042315A (ja) 2017-03-02

Family

ID=58209178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015166116A Pending JP2017042315A (ja) 2015-08-25 2015-08-25 回胴装置を備えた遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017042315A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019030438A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 株式会社オリンピア 遊技機
JP2022060967A (ja) * 2020-10-05 2022-04-15 株式会社オリンピア 遊技機

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56142001U (ja) * 1980-03-25 1981-10-27
JPH0159214U (ja) * 1987-10-09 1989-04-13
JP2004173845A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 West C:Kk スロットマシン
JP2006020939A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Aiwa Raito:Kk 図柄表示装置
JP2006255052A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Heiwa Corp パチンコ遊技機
JP2007319476A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2012161343A (ja) * 2011-01-17 2012-08-30 Olympia:Kk 役物及び遊技機
JP2013198525A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2015116307A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 株式会社Booom 回胴装置を備えた遊技機及び遊技機プログラム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56142001U (ja) * 1980-03-25 1981-10-27
JPH0159214U (ja) * 1987-10-09 1989-04-13
JP2004173845A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 West C:Kk スロットマシン
JP2006020939A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Aiwa Raito:Kk 図柄表示装置
JP2006255052A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Heiwa Corp パチンコ遊技機
JP2007319476A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2012161343A (ja) * 2011-01-17 2012-08-30 Olympia:Kk 役物及び遊技機
JP2013198525A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2015116307A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 株式会社Booom 回胴装置を備えた遊技機及び遊技機プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019030438A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 株式会社オリンピア 遊技機
JP2022060967A (ja) * 2020-10-05 2022-04-15 株式会社オリンピア 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5728724B1 (ja) 回胴装置を備えた遊技機及び遊技機プログラム
JP2008131985A (ja) 遊技機
JP2007319470A (ja) スロットマシン
US8480477B2 (en) Gaming machine producing effect when awarding benefit and control method thereof
US9286749B2 (en) Gaming machine
JP2008093442A (ja) スロットマシン及びスロットマシンのゲーム制御方法
US9183698B2 (en) Gaming machine
JP2006305183A (ja) 遊技機
JP2017042315A (ja) 回胴装置を備えた遊技機
JP2008168058A (ja) 遊技台
JP2009261424A (ja) 遊技機
JP2008237392A (ja) 遊技台及び演出装置
JP2016010441A (ja) 遊技機及び遊技プログラム
JP2006061392A (ja) 遊技機用制御装置
US9373218B2 (en) Gaming machine
JP5019164B2 (ja) 遊技台
JP2006280544A (ja) 遊技機
JP2015116487A (ja) 回胴装置を備えた遊技機及び遊技機プログラム
US9558616B2 (en) Gaming machine
US9361764B2 (en) Gaming machine and control method thereof
JP6545343B1 (ja) 遊技機
JP2007117410A (ja) 遊技機
JP2017074252A (ja) 遊技機
JP5408738B2 (ja) 遊技機
JP5034082B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170328