JP2017041193A - 搬送設備のメンテナンス管理システム及びメンテナンス管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】点検作業の利便性を向上して能率化を図りつつ、点検作業の安全性を向上し得るを提供する。
【解決手段】点検現場において作業者が身につけることができ、入力された点検結果を点検記録データとして記憶部5に保存する携帯端末装置2と、該携帯端末装置2からの信号を作業者に対し音声情報として出力する音声出力装置15と、携帯端末装置2からの信号を作業者に対し視覚情報として出力する表示部9と画像表示装置18を備え、記憶部5に点検に必要な点検箇所及び点検項目の情報が点検簿データとして格納されたデータ格納部5aを備え、点検箇所における点検作業にあたり、携帯端末装置2に入力された点検箇所の識別情報に基づいてデータ格納部5aを参照し、前記識別情報に対応した点検項目の情報を、音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するよう構成する。
【選択図】図2
【解決手段】点検現場において作業者が身につけることができ、入力された点検結果を点検記録データとして記憶部5に保存する携帯端末装置2と、該携帯端末装置2からの信号を作業者に対し音声情報として出力する音声出力装置15と、携帯端末装置2からの信号を作業者に対し視覚情報として出力する表示部9と画像表示装置18を備え、記憶部5に点検に必要な点検箇所及び点検項目の情報が点検簿データとして格納されたデータ格納部5aを備え、点検箇所における点検作業にあたり、携帯端末装置2に入力された点検箇所の識別情報に基づいてデータ格納部5aを参照し、前記識別情報に対応した点検項目の情報を、音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するよう構成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、搬送設備における点検作業を補助し、管理するためのメンテナンス管理システム及びメンテナンス管理方法に関する。
港湾や工場、発電所等で用いられるクレーンやアンローダ、コンベヤ等の搬送設備においては、設備を正しく稼働させるために、日常的、定期的に点検し保守するメンテナンスの作業が必須である。
従来、こうした搬送設備の点検は、例えば次のようにして行われている。点検項目やその点検項目にかかる点検作業の手順を一覧にした点検簿を作業者が搬送設備へ携行し、該搬送設備各所に複数ある点検箇所のそれぞれにおいて、点検簿に点検箇所別に記載された複数の点検項目を目視で参照しながら一つ一つ点検作業を行い、各点検項目についてチェック欄に点検結果を記入していく。ある点検箇所で必要な点検項目についてひと通り点検し終わったら、次の点検箇所に出向き、同様に必要な点検項目をひと通り点検する。この工程を、搬送設備における全点検箇所について繰り返す。全点検箇所の全ての点検項目を点検し終えたら、点検記録を記入した点検簿を持ち帰り、メンテナンス管理用のコンピュータに各点検箇所における全点検項目の点検記録を手入力する。
こうした点検簿による手作業の点検工程では、必要な点検項目を点検箇所ごとに点検簿から探し出さなくてはならず、時間と手間がかかる。また、目視で点検項目を一つずつチェックしていくので、作業者の不注意等による点検項目の見落としや点検漏れが発生することもある。点検の対象である搬送設備の規模が大きければ大きいほど点検箇所の数は多くなるし、しかも、日常の点検ではなく月例点検や年次点検となればさらに点検箇所ごとの点検項目の種類も増え、全体として点検項目の数は膨大なものになる。そして、点検項目の数が増えれば、それに伴って上記した手間の問題は大きくなり、点検漏れも発生しやすくなる。尚且つ、点検記録を記入した点検簿を持ち帰ってコンピュータに改めて手入力する作業は二度手間であり、効率が悪い上にここでも入力ミスが発生してしまう可能性もある。
そこで、こういった問題を解決するために点検箇所における入力作業を電子化し、点検箇所における点検作業や入力作業をコンピュータ端末に補助させるようにしたシステムが近年、提案されている(例えば、下記特許文献1〜3参照)。
上記各特許文献に記載されたようなシステムによれば、点検現場において点検結果をコンピュータ端末に直接入力することができるので、持ち帰った点検記録を改めてコンピュータに手入力する作業が不要であり、入力の二度手間をなくすことができる。同時に、各点検箇所ごとに必要な点検項目をコンピュータ端末を用いて呼び出すことができるので、各項目を確実に点検することができ、点検漏れを防ぐことができる。しかしながら、コンピュータ端末から点検項目を呼び出したり、点検結果を入力する際にコンピュータ端末を操作する必要があり、点検作業や入力作業にあたって両手が塞がってしまうという問題がある。
上記したようなクレーンやアンローダ、コンベヤ等といった大型の搬送設備では、点検箇所が高所や、多数の機械が隣接して配置されて足場の悪い狭小地に位置していることがままある。そのような場所で点検作業を行う際、両手が塞がっていると作業者にとっては不便であるばかりか、不測の事態に咄嗟に対応できないなど危険が生じることも考えられる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、点検作業の利便性を向上して能率化を図りつつ、点検作業の安全性を向上し得る搬送設備のメンテナンス管理システム及びメンテナンス管理方法を提供しようとするものである。
本発明は、点検現場において作業者が身につけることができ、入力された点検結果を点検記録データとして記憶部に保存する携帯端末装置と、該携帯端末装置からの信号を作業者に対し音声情報として出力する音声出力装置、又は前記携帯端末装置からの信号を作業者に対し視覚情報として出力する表示部若しくは画像表示装置、のうち少なくとも一つを備え、前記記憶部、又は前記携帯端末装置と通信可能に構成されたサーバの少なくとも一方に、点検に必要な点検箇所及び点検項目の情報が点検簿データとして格納されたデータ格納部を備え、点検箇所における点検作業にあたり、前記携帯端末装置に入力された点検箇所の識別情報に基づいて前記データ格納部を参照し、前記識別情報に対応した点検項目の情報を、音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するよう構成したことを特徴とする搬送設備のメンテナンス管理システムにかかるものである。
而して、このようにすれば、作業者は、点検項目の一覧から目的の点検項目を探す手間を省くことができると同時に、出力された情報をその都度参照しながら点検作業及び点検結果の記録作業を行うことができ、点検漏れを防止することができる。また、点検作業の間は携帯端末装置を身につけておくことができるので、両手を解放した状態で点検作業を
高所や狭小地における点検作業でも作業者の安全を確保することができる。
高所や狭小地における点検作業でも作業者の安全を確保することができる。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理システムにおいては、点検箇所における点検作業にあたり、前記識別情報に対応した点検項目の情報から、点検完了状態となっていない点検項目の情報を作業者に対して順次出力し、続いて作業者から入力された点検結果を、前記点検項目と結びつけた点検記録データとして前記記憶部に保存すると共に前記点検項目を点検完了状態とするよう構成することが好ましく、このようにすれば、作業者が点検結果の記録先を誤ることがない。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理システムにおいては、作業者の音声を前記携帯端末装置にデータとして入力する音声入力装置を備えることが好ましく、このようにすれば、点検結果の入力を両手を使うことなく行うことができ、記録作業の手間を軽減すると共に作業者にとっての安全性をより向上することができる。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理システムにおいては、点検工程の開始にあたり、前記携帯端末装置に入力された対象機種の指定情報に基づいて前記データ格納部を参照し、前記指定情報に対応した点検箇所の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するよう構成することが好ましく、このようにすれば、作業者は、点検項目の箇所から目的の点検箇所を探す手間を省くことができると同時に、出力された情報をその都度参照しながら点検箇所に出向いて順次点検作業を行うことができ、点検漏れを防止することができる。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理システムは、識別子から識別情報を取得して前記携帯端末装置に入力する読取部又は読取装置の少なくとも一方を備えて構成することができ、このようにすれば、識別情報を携帯端末装置に対し短時間で効率良く簡便に入力することができる。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理システムは、点検箇所に掲示した識別情報を作業者が読み上げることにより、前記音声入力装置を介して前記携帯端末装置に前記点検箇所の識別情報を入力するよう構成することができ、このようにすれば、識別情報を携帯端末装置に入力するにあたっても両手を使う必要がなく、作業者の利便性と共に安全性をさらに向上し得る。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理システムにおいては、一つの点検箇所の識別情報に対応した点検項目のうち、一項目以上が点検完了状態となっていない時に別の点検箇所の識別情報が入力された場合、前記携帯端末装置から作業者に対し警報が発せられるよう構成することが好ましく、このようにすれば、作業者の不注意や錯誤による点検漏れを確実に防止することができる。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理システムにおいては、一つの点検対象における点検箇所のうち、一箇所以上が点検完了状態となっていない時に別の点検対象の指定情報が入力された場合、前記携帯端末装置から作業者に対し警報が発せられるよう構成することが好ましく、このようにすれば、作業者の不注意や錯誤による点検漏れをさらに確実に防止することができる。
また、本発明は、点検現場において入力された点検結果を点検記録データとして記憶部に保存する携帯端末装置に、点検箇所の識別情報を入力するステップと、入力された前記点検箇所の識別情報に基づき、点検に必要な点検箇所及び点検項目がデータとして格納されたデータ格納部を参照し、前記点検箇所の識別情報に対応した点検項目の情報を読み込むステップと、読み込んだ前記点検項目の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するステップとを有することを特徴とする搬送設備のメンテナンス管理方法にかかるものである。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理方法においては、前記点検項目のうち、点検完了状態となっていない点検項目の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し順次出力するステップと、出力された点検項目の情報に基づいて作業者が点検作業を行い、点検結果を前記携帯端末装置に入力するステップと、入力された点検結果を前記点検項目と結びつけた点検記録データとして前記携帯端末装置に保存し、該当する点検項目を点検完了状態とするステップとを有することが好ましい。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理方法において、前記点検結果は、前記携帯端末装置に対し音声入力されることが好ましい。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理方法において、前記点検箇所の識別情報は、点検箇所に付された識別子から読み取られて前記端末装置に入力されるようにすることができる。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理方法において、前記点検箇所の識別情報は、点検箇所に掲示された識別情報を作業者が読み上げることにより前記端末装置に入力されるようにすることができる。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理方法においては、点検工程の開始にあたり、前記携帯端末装置に対象機種の指定情報を入力するステップと、前記指定情報に対応した点検箇所の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するステップとを有することが好ましい。
本発明の搬送設備のメンテナンス管理システム及びメンテナンス管理方法によれば、点検作業の利便性を向上して能率化を図りつつ、点検作業の安全性を向上し得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の実施による搬送設備のメンテナンス管理システムの形態例(第一〜第三実施例)をそれぞれ示すものである。
図1に示す第一実施例のメンテナンス管理システムは、点検記録データを保存して一括管理するサーバ1と、作業者が点検の現場において身につけた状態で点検作業を実行できる携帯端末装置2を備えてなる。
携帯端末装置2は、例えば作業者の腕部等に装着するウェアラブル端末であっても良いし、作業者の腰部のベルト等に収納可能な大きさのタッチパネル式のタブレット端末であっても良い。その他、携帯端末装置2としては種々の型式のものを用い得る。
携帯端末装置2は、図1に示す如く、サーバ1とデータ通信を行う外部通信部3、各種の情報処理を行う情報処理部4、データの記憶を行う記憶部5、点検箇所に付されたタグやバーコード等の識別子6から識別情報の読み取りを行う読取部7、作業者が携帯端末装置2の操作や点検結果の入力を行うための操作部8、作業者に対し文字情報や画像等を表示する表示部9、スピーカ等の外部機器に音声信号を出力する音声出力部10、マイクロフォン等の外部機器からの音声信号が入力される音声入力部11、該音声入力部11に入力された音声信号を情報処理可能なデータに変換する音声認識部12を備えてなる。外部通信部3は、サーバ1と無線通信を行う型式のものでも良いし、有線で接続して通信を行う型式のものでも良く、また、両者を併用する型式のものでも良い。記憶部5は、点検に必要な点検箇所及び点検項目の情報を点検簿データとして格納したデータ格納部5aを備えている。読取部7は、RFタグ等のICタグと通信して識別情報を取得する通信装置として構成されていても良いし、バーコードを読み取るバーコードスキャナや、二次元コードを読み取り可能なカメラ装置として構成されていても良い。その他、識別子6の種類に合わせた各種の型式のものを使用し得る。操作部8と表示部9は、本第一実施例の場合、携帯端末装置2の表面部に備えたタッチパネル13として一体的に構成されている。
また、携帯端末装置2には、作業者と携帯端末装置2との間で音声によるやりとりを行うための音声入出力装置14が接続される。音声入出力装置14は、例えば、音声出力部10からの音声信号を音声として出力する音声出力装置(スピーカ)15と、作業者の音声を入力する音声入力装置(マイクロフォン)16を備えたヘッドセットとして構成される。ヘッドセット(音声入出力装置)14と携帯端末装置2との間における信号のやりとりは、無線通信により行っても良いし、有線で接続しても良い。また、音声入出力装置14の構成はこれに限らず、例えば、作業者の腰部にスピーカ15を備え、胸部にマイクロフォン16を備えた装置として構成することもできるし、携帯端末装置2本体にスピーカ15とマイクロフォン16を一体に内蔵しても良い。
図2は本発明の実施による搬送設備のメンテナンス管理システムの形態の別の一例(第二実施例)を示すもので、基本的な構成は図1に示した上記第一実施例と同様である。第一実施例との違いは、識別子6の読み取りを行う機能を携帯端末装置2に備えた読取部7(図1参照)ではなく、携帯端末装置2の外部に接続した読取装置17として備えた点と、携帯端末装置2の外部機器として画像表示装置18を備え、該画像表示装置18を作業者の頭部に装着して必要な文字情報や画像を表示するヘッドマウントディスプレイとして構成した点である。読取装置17は、上記第一実施例の読取部7(図1参照)と同様、識別子6の種類に合わせて各種の型式のものを使用し得る。ヘッドマウントディスプレイ18は、情報処理部4からの画像信号が画像出力部19を介して画像として表示されるようになっており、音声入出力装置14がヘッドセットとして構成されている場合には、該ヘッドセットと一体として構成することもできる。また、携帯端末装置2に備えた操作部8を含むタッチパネル13が、ヘッドマウントディスプレイ18のコントローラとしても機能するようになっている。
図3は本発明の実施による搬送設備のメンテナンス管理システムの形態のさらに別の一例(第三実施例)を示すもので、基本的な構成は図1、図2に示した上記第一、第二実施例と同様である。本第三実施例では、携帯端末装置2本体を作業者の頭部に装着可能なヘッドマウント型端末として構成している。言い換えれば、表示部9がヘッドマウントディスプレイ18として、携帯端末装置2全体が音声入出力装置(ヘッドセット)14として機能するようになっている。これに伴い、本第三実施例では読取部7(図1参照)あるいは読取装置17(図2参照)を廃し、識別情報は操作部8を介して作業者が手入力で入力するか、マイクロフォン16から音声入力部11を介して音声により入力するようにしている。ただし、例えば図2に示す第二実施例のように、外部に読取装置17を接続して識別子6から識別情報を読み取るようにしても勿論良い。また、本第三実施例では、携帯端末装置2の記憶部5ではなく、サーバ1にデータ格納部1aを備えるようにしている。このように、データ格納部についてはサーバ1又は携帯端末装置2の記憶部5のうちいずれに設置しても良く、上記第一、第二実施例においても、記憶部5ではなくサーバ1にデータ格納部1aを備えるようにしても良い。ただし、例えば外部通信部3が有線でのみサーバ1とデータ通信を行うようになっているなど、点検現場において携帯端末装置2とサーバ1の間でデータ通信をすることができない構成となっている場合には、データ格納部はサーバ1ではなく、携帯端末装置2の記憶部5に備えた構成とする必要がある。
図4は上記したような携帯端末装置2及び音声入出力装置(ヘッドセット)14、読取装置17を備えてなるマン−マシン・インターフェイスの外観を示したもので、ここでは一例として、図2に示した第二実施例の装置構成を図示している。作業者は、頭部にスピーカ15とマイクロフォン16及びヘッドマウントディスプレイ18を備えたヘッドセット14を装着し、腰部のベルト20はタッチパネル式のタブレット型の携帯端末装置2を収納できるようになっている。ヘッドセット14と携帯端末装置2との間では無線通信により信号をやりとりするようになっているが、有線で接続しても良い。また、携帯端末装置2は、二点鎖線で示す如く、例えば腕に装着するウェアラブル端末として構成されていても良い。
作業者の腰部のベルト20は、さらに読取装置17が収納できるようになっている。読取装置17はケーブル21を介して携帯端末装置2と接続され、このケーブル21は巻取装置22により作業者の腰部に伸縮自在に収納される。尚、ケーブル21及び巻取装置22は必須ではなく、読取装置17と携帯端末装置2との間は無線で通信を行うようにしても良い。
尚、図4に示したシステム構成の外観はあくまで一例に過ぎない。例えば、携帯端末装置2が上記第三実施例(図3参照)のようにヘッドマウント型端末として構成されている場合には、ヘッドセット14が携帯端末装置2の機能を兼ね備えた形となるので、腰部又は腕部の携帯端末装置2と読取装置17は不要である。
次に、上記した各実施例の作動を説明する。
図5、図6は本発明のメンテナンス管理システムによる点検工程を示したフローチャートである。点検の手順は上記第一実施例〜第三実施例のいずれに関してもほぼ同様であるので、ここでは共通のものとしてまとめて説明する。
点検が必要な点検箇所や点検項目は、点検の対象である搬送設備の種類(例えばクレーンであるか、アンローダであるか、コンベヤであるか)によって異なり、また、同じ種類の搬送設備であってもその機種によって異なるので、点検工程の開始にあたり、これを最初に指定する必要がある。そこで、まずステップS1として(図5参照)、点検の対象とする機種を指定する。機種の指定は、例えば、表示部9やヘッドマウントディスプレイ18に選択肢として表示された機種の中から、作業者が対象機種を選択することによって行う。あるいは、機種の品番などの指定情報を操作部8から手入力することもできるし、作業者が指定情報を読み上げることでマイクロフォン16から音声入力部11を介して携帯端末装置2に入力することもできる。また、識別子6(図1、図2参照)を読み取り可能な読取部7(図1参照)又は読取装置17(図2参照)を備えている場合には、点検対象の所定位置あるいは点検用のリスト等に付されたバーコードや二次元コード、ICタグ等から、対象機種の指定情報を取得して携帯端末装置2に入力するようにしても良い。
続いて、ステップS2として、点検種別を指定する。必要な点検項目は、日常点検か、月例点検か、年次点検かによっても異なるので、これを携帯端末装置2に入力する。入力にあたっては、上記ステップS1と同様、表示部9やヘッドマウントディスプレイ18に選択肢として表示された点検種別の中から作業者が選択するようにしても良いし、操作部8を介した手入力でも、音声入力部11を介した音声入力でも良い。また、読取部7や読取装置17により識別子6から取得しても良い。尚、上記ステップS1とステップS2は、順序を逆にしても良いし、同時に実行しても良い。
点検機種及び点検種別が指定されると、携帯端末装置2の情報処理部4は、ステップS3として、サーバ1(図3参照)又は記憶部5(図1、図2参照)のデータ格納部1a又は5aを参照する。データ格納部1a又は5aには、点検対象となる機種及び点検種別毎に、一又は複数箇所存在する点検箇所と、それら各点検箇所毎に一又は複数項存在する必要な点検項目の情報が登録された点検簿データが格納されている。点検箇所とは、点検対象である運搬設備を構成する各機器や機械類のうち、その回の点検工程において点検が必要とされている箇所であり、例えば、点検対象がクレーンであれば巻上機や巻上モータ、配電盤等である。
情報処理部4は、データ格納部1a又は5aに格納された点検簿データから、指定された点検機種と点検種別に合致する点検箇所の情報を読み込む。読み込まれた情報は、対象の機種について、今回の点検で点検すべき点検箇所の一覧を含んでいる。そして、情報処理部4は、今回の点検で点検すべき全点検箇所のうち、未点検の点検箇所(点検完了状態となっていない点検箇所)をリストアップし、表示部9又はヘッドマウントディスプレイ18(図2参照)に一覧表として画像表示する。尚、このステップS3において、情報処理部4は、対象の機種における点検簿データのうち、点検箇所の一覧のみをデータ格納部1a又は5aから読み込むようにしても良いし、各点検箇所における点検項目の情報もこの時点で同時に取得しておいても良い。
このように、点検工程の開始にあたり、作業者は、必要な点検箇所の情報を取得するために携帯端末装置2に対象機種及び点検種別の識別情報を入力するだけで良い。多くの種類の点検簿の中から必要なものを探し出して持参する必要がないので、点検工程の省力化を図ることができる。
次に作業者は、ステップS4として、表示部9又はヘッドマウントディスプレイ18に表示された未点検の点検箇所のうちから一箇所を選び、その点検箇所に出向く。
点検箇所に到着すると、作業者は、ステップS5として、各点検箇所に割り振られた識別情報を携帯端末装置2に入力する。識別情報は、例えば、作業者が目視で判別できるよう番号や文字列が点検箇所に掲示された形でも良いし、バーコードや二次元コード、ICタグ等の識別子6の形で点検箇所に取り付けられていても良い。また、バーコードやICタグの近傍に作業者に目視できるよう番号や文字列を表示するなど、複数の方式を併用しても良い。
点検箇所の識別情報が番号や文字列として掲示されている場合には、作業者はその識別情報を携帯端末装置2の操作部8に手入力するか、マイクロフォン16から音声入力部11を介し音声入力すれば良い。音声入力する場合には、入力にあたり両手を使う必要がないので、識別作業の入力の手間を減らすと同時に作業者の安全にも寄与し得る。
識別情報がバーコードや二次元コード、ICタグ等の識別子6の形で備えられている場合には、識別子6の種類に対応した読取部7(図1参照)又は読取装置17(図2参照)で識別情報を読み取る。このようにICタグ等の識別子6を用いた場合には、識別情報の入力を短時間で極めて簡便に効率良く行うことができる。また、読取部7や読取装置17に対応したバーコードや二次元コードやICタグ等の識別子6と、作業者が目視可能な番号や文字列が併用されている場合には、例えば、読取部7や読取装置17による識別情報の読み取りが上手く行かない時に限り、作業者が手入力や音声入力で識別情報を携帯端末装置2に入力するといったことも可能である。
点検箇所に対応した識別情報が入力されると、携帯端末装置2の情報処理部4は、ステップS6として、その点検箇所において必要な全ての点検項目の情報を読み込む。点検項目の情報は、上記ステップS3において取得したものをここで再度読み込んでも良いし、この時点でデータ格納部1a又は5aを再び参照し、点検簿データから点検箇所に対応した点検項目の情報を読み込むようにしても良い。
このように、作業者は、その点検箇所において必要な点検項目の情報を、携帯端末装置2に点検箇所の識別情報を入力するだけで取得することができ、点検簿の中から必要な点検項目を自力で探し出すといった労力は必要ない。
次に、ステップS7として(図6参照)、その点検箇所における未点検の点検項目(点検完了状態となっていない点検項目)のうち少なくとも一項目が、文字や画像による視覚情報として表示部9又はヘッドマウントディスプレイ18に表示される。同時に、音声出力部10からは同じ未点検の点検項目が音声情報として出力される。尚、ここでは、未点検の点検項目の名称と同時に、その点検項目にかかる点検作業に必要な手順等を、携帯端末装置2の表示部9やヘッドマウントディスプレイ18、音声出力装置15から視覚情報又は音声情報として出力するようにしても良い。作業者は、未点検の点検項目の情報が出力された時点で、読取装置17や携帯端末装置2を収納する。尚、携帯端末装置2が腕部や頭部等に装着されたウェアラブル端末である場合には、携帯端末装置2を改めて収納する必要はない。
作業者は、ステップS7において出力された視覚情報又は音声情報を参照しながら、ステップS8として点検作業を実施し、携帯端末装置2に点検結果を入力する。点検作業の実施にあたっては、作業者は、携帯端末装置2を身につけた状態で実施できるので、高所や狭小地での点検作業にも不安を感じることがなく、安全に点検作業を行うことができる。点検結果は、操作部8を介して手入力することもできるし、音声としてマイクロフォン16から音声入力部11を介し携帯端末装置2に入力することもできるが、音声入力の場合には入力作業にも両手を使う必要がなく、作業者にとって安全性をさらに向上することができる。
ここで、必要に応じ、ステップS9として、点検項目に対応した点検箇所の画像を携帯端末装置2に備えた図示しないカメラ装置で撮影し、点検項目と結びつけた点検記録データとして記憶部5に保存するようにしても良い。
情報処理部4は、上記ステップS8で入力された点検結果、及び、必要に応じて上記ステップS9で得た画像を、点検項目と結びつけた点検記録データとして記憶部5に保存する。同時に、それまで未点検の点検項目であった一又は複数の点検項目が点検完了状態となる(ステップS10)。
尚、ステップS7〜S10においては、上記した一連の流れを一つの未点検の項目についてのみ行っても良いし、関連する複数の未点検の項目をステップS7でまとめて出力し、ステップS8で点検作業をまとめて行った後、予め決められたフォーマットに従って順番に点検結果を入力し、ステップS10で記録するようにしても良い。
ステップS8で点検と記録を行った点検項目が点検完了状態となったら、情報処理部4はステップS11として、上記ステップS6(図5参照)で読み込んだその点検箇所における必要な点検項目の情報を参照する。点検項目の中に、点検完了状態となっていない点検項目が存在している場合には、上記ステップS7に戻ってそのうちの一又は複数の点検項目の情報が出力される。作業者は、こうして出力される情報に従って、上記と同様にステップS8〜S10を実行する。このようにして、全ての点検項目が点検完了状態となるまでステップS7〜S10を繰り返す。
このステップS7〜S10を繰り返す一連の工程においては、一つの点検項目についての工程が完了するたびに、未点検の点検項目の情報がステップS7で順次出力されるようになっているので、作業者は、ここで出力される情報をその都度参照しながら一項目ずつ点検と記録の作業を行っていけば良く、点検項目が多数にわたっていても点検項目の一覧から目的の点検項目を探す手間を省くことができ、しかも不注意による点検項目の見落としや点検漏れが発生することがない。また、ステップS7の点検作業を実施するにあたり、作業に必要な情報が携帯端末装置2の表示部9やヘッドマウントディスプレイ18、音声出力部10から出力される。このため、作業者は、例えば手に持った点検簿を参照する必要がなく、両手が解放されたフリーハンドの状態で点検作業を行うことができる。
また、ステップS8において、作業者が身につけた携帯端末装置2に対して入力するので、一つの項目について点検作業が完了するたびに点検簿を取り出して参照し、点検結果を記入するといった手間は必要ない。しかも、音声入力装置16を介して点検結果を音声入力する場合には、ステップS9の撮影の工程を除けば、常に両手が解放された状態でステップS7の点検作業からステップS10の記録の作業を繰り返すことができ、高所や狭小地における点検作業や記録作業の安全性を高めることができる。さらに、ステップS10において、入力した点検結果が点検項目と結びつけられた点検記録データとして保存されるため、記録先を誤る心配もない。
ステップS7〜S10を繰り返した後、その点検箇所について全ての点検項目が点検完了状態となったことがステップS11で確認されたら、ステップS12に進み、その一つの点検箇所について点検完了状態となる。同時に、その点検箇所が点検完了状態となったことが視覚情報又は音声情報として作業者に通知される。
次に、情報処理部4は、ステップS13として、上記ステップS3(図5参照)で読み込んだ点検対象の機種における点検箇所の情報を参照する。その機種における点検箇所の中に、点検完了状態となっていない未点検の点検箇所が残っていた場合には、再度ステップS3に戻り、情報処理部4は未点検の点検箇所を表示部9やヘッドマウントディスプレイ18に表示する。作業者は、表示された未点検の点検箇所から一箇所を選択し、その点検箇所について上記ステップS4〜S12を実行する。このようにして、全ての点検箇所が点検完了状態となるまで上記ステップS3〜S12を繰り返す。
このステップS3〜S12を繰り返す工程においては、一つの点検箇所についての工程が完了するたびに未点検の点検箇所が一覧としてステップS3で表示されるようになっているので、作業者は、ここで表示される情報に従って一箇所ずつ順次点検と記録の作業を行っていけば良い。よって、点検箇所が多数にわたっていても点検簿から目的の点検場所を探す手間を省くことができ、しかも不注意や錯誤による点検漏れが発生することがない。
ステップS3〜S12を繰り返した後、その点検対象について全ての点検箇所が点検完了状態となったことがステップS13で確認されたら、ステップS14に進み、全ての点検箇所が点検完了状態となったことを視覚情報又は音声情報として作業者に通知する。同時に、情報処理部4は、記憶部5に記録されたその点検対象についての点検記録データをサーバ1に転送し、サーバ1でその点検記録データを保存管理する。この転送作業は、外部通信部3がサーバ1と無線で通信可能な場合には点検現場からステップS13の完了時点で自動で行っても良いし、作業者が手動で行っても良い。また、作業者が携帯端末装置2を現場から持ち帰ってから、サーバ1と携帯端末装置2を有線で接続して点検記録データを転送しても良い。その後、必要に応じ、ステップS15としてサーバ1に保存された点検記録データを印刷等の形で出力することもできる。
このように、本発明のメンテナンス管理システムでは、点検現場において携帯端末装置2に入力した点検結果をそのまま点検記録データとしてサーバ1に転送し、保存することができるので、現場で得た点検結果について再度の入力作業は必要なく、二度手間を排してデータの入力にかかる手間を削減することができる。
尚、上記点検工程においては、例えば、一つの点検箇所において全ての点検項目が点検完了状態となっていない時に(図6、ステップS11参照)、作業者が誤ってその点検箇所における点検作業を終えてしまい、別の点検箇所に移動して携帯端末装置2にその点検箇所の識別情報を入力してしまったり(図5、ステップS4〜S5参照)、一つの点検対象の点検工程において全ての点検箇所が点検完了状態となっていない時に(図6、ステップS13参照)、作業者が誤って点検作業を終えてしまい、別の点検対象の指定情報を携帯端末装置2に入力してしまうなど(ステップS1参照)、作業者の不注意や錯誤による誤操作が起こり得る。このように、図5、図6に示した流れに沿わない操作が入力された場合には、携帯端末装置2から表示部9やヘッドマウントディスプレイ18、スピーカ15を介して作業者に警告が発せられるようになっている。このようにすれば、作業者の不注意や誤操作による点検漏れや、点検結果の記入漏れを確実に防止することができる。
以上のように、上記各実施例においては、点検現場において作業者が身につけることができ、入力された点検結果を点検記録データとして記憶部5に保存する携帯端末装置2と、該携帯端末装置2からの信号を作業者に対し音声情報として出力する音声出力装置(スピーカ)15、又は携帯端末装置2からの信号を作業者に対し視覚情報として出力する表示部9若しくは画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)18、のうち少なくとも一つを備え、記憶部5、又は携帯端末装置2と通信可能に構成されたサーバ1の少なくとも一方に、点検に必要な点検箇所及び点検項目の情報が点検簿データとして格納されたデータ格納部1a又は5aを備え、点検箇所における点検作業にあたり、携帯端末装置2に入力された点検箇所の識別情報に基づいてデータ格納部1a又は5aを参照し、前記識別情報に対応した点検項目の情報を、音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するよう構成しているので、作業者は、点検項目の一覧から目的の点検項目を探す手間を省くことができると同時に、出力された情報をその都度参照しながら点検作業及び点検結果の記録作業を行うことができ、点検漏れを防止することができる。また、点検作業の間は携帯端末装置2を身につけておくことができるので、両手を解放した状態で点検作業を行うことができ、高所や狭小地における点検作業でも作業者の安全を確保することができる。
また、上記各実施例においては、点検箇所における点検作業にあたり、前記識別情報に対応した点検項目の情報から、点検完了状態となっていない点検項目の情報を作業者に対して順次出力し、続いて作業者から入力された点検結果を、前記点検項目と結びつけた点検記録データとして記憶部5に保存すると共に前記点検項目を点検完了状態とするよう構成しているので、作業者が点検結果の記録先を誤ることがない。
また、上記各実施例においては、作業者の音声を携帯端末装置2にデータとして入力する音声入力装置(マイクロフォン)16を備えているので、点検結果の入力を両手を使うことなく行うことができ、記録作業の手間を軽減すると共に作業者にとっての安全性を向上することができる。
また、上記各実施例においては、点検工程の開始にあたり、携帯端末装置2に入力された対象機種の指定情報に基づいてデータ格納部1a又は5aを参照し、前記指定情報に対応した点検箇所の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するよう構成しているので、作業者は、点検箇所の一覧から目的の点検箇所を探す手間を省くことができると同時に、出力された情報をその都度参照しながら点検箇所に出向いて順次点検作業を行うことができ、点検漏れを防止することができる。
また、上記第一実施例及び第二実施例においては、識別子6から識別情報を取得して携帯端末装置2に入力する読取部7又は読取装置17の少なくとも一方を備えているので、識別情報を携帯端末装置2に対し短時間で効率良く簡便に入力することができる。
また、上記第三実施例においては、点検箇所に掲示した識別情報を作業者が読み上げることにより、音声入力装置16を介して携帯端末装置2に前記点検箇所の識別情報を入力するよう構成しているので、識別情報を携帯端末装置2に入力するにあたって両手を使う必要がなく、作業者の利便性と共に安全性をより向上し得る。
また、上記各実施例においては、一つの点検箇所の識別情報に対応した点検項目のうち、一項目以上が点検完了状態となっていない時に別の点検箇所の識別情報が入力された場合、携帯端末装置2から作業者に対し警報が発せられるよう構成しているので、作業者の不注意や錯誤による点検漏れを確実に防止することができる。
また、上記各実施例においては、一つの点検対象における点検箇所のうち、一箇所以上が点検完了状態となっていない時に別の点検対象の指定情報が入力された場合、携帯端末装置2から作業者に対し警報が発せられるよう構成しているので、作業者の不注意や錯誤による点検漏れをさらに確実に防止することができる。
したがって、上記各実施例によれば、点検作業の利便性を向上して能率化を図りつつ、点検作業の安全性をさらに向上し得る。
尚、本発明の搬送設備のメンテナンス管理システム及びメンテナンス管理方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 サーバ
1a データ格納部
2 携帯端末装置
3 外部通信部
5 記憶部
5a データ格納部
6 識別子
7 読取部
9 表示部
15 音声出力装置(スピーカ)
16 音声入力装置(マイクロフォン)
17 読取装置
18 画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)
1a データ格納部
2 携帯端末装置
3 外部通信部
5 記憶部
5a データ格納部
6 識別子
7 読取部
9 表示部
15 音声出力装置(スピーカ)
16 音声入力装置(マイクロフォン)
17 読取装置
18 画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)
Claims (14)
- 点検現場において作業者が身につけることができ、入力された点検結果を点検記録データとして記憶部に保存する携帯端末装置と、
該携帯端末装置からの信号を作業者に対し音声情報として出力する音声出力装置、又は前記携帯端末装置からの信号を作業者に対し視覚情報として出力する表示部若しくは画像表示装置、のうち少なくとも一つを備え、
前記記憶部、又は前記携帯端末装置と通信可能に構成されたサーバの少なくとも一方に、点検に必要な点検箇所及び点検項目の情報が点検簿データとして格納されたデータ格納部を備え、
点検箇所における点検作業にあたり、前記携帯端末装置に入力された点検箇所の識別情報に基づいて前記データ格納部を参照し、前記識別情報に対応した点検項目の情報を、音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するよう構成したことを特徴とする搬送設備のメンテナンス管理システム。 - 点検箇所における点検作業にあたり、前記識別情報に対応した点検項目の情報から、点検完了状態となっていない点検項目の情報を作業者に対して順次出力し、続いて作業者から入力された点検結果を、前記点検項目と結びつけた点検記録データとして前記記憶部に保存すると共に前記点検項目を点検完了状態とするよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の搬送設備のメンテナンス管理システム。
- 作業者の音声を前記携帯端末装置にデータとして入力する音声入力装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送設備のメンテナンス管理システム。
- 点検工程の開始にあたり、前記携帯端末装置に入力された対象機種の指定情報に基づいて前記データ格納部を参照し、
前記指定情報に対応した点検箇所の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するよう構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送設備のメンテナンス管理システム。 - 識別子から識別情報を取得して前記携帯端末装置に入力する読取部又は読取装置の少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の搬送設備のメンテナンス管理システム。
- 点検箇所に掲示した識別情報を作業者が読み上げることにより、前記音声入力装置を介して前記携帯端末装置に前記点検箇所の識別情報を入力するよう構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送設備のメンテナンス管理システム。
- 一つの点検箇所の識別情報に対応した点検項目のうち、一項目以上が点検完了状態となっていない時に別の点検箇所の識別情報が入力された場合、前記携帯端末装置から作業者に対し警報が発せられるよう構成したことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の搬送設備のメンテナンス管理システム。
- 一つの点検対象における点検箇所のうち、一箇所以上が点検完了状態となっていない時に別の点検対象の指定情報が入力された場合、前記携帯端末装置から作業者に対し警報が発せられるよう構成したことを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の搬送設備のメンテナンス管理システム。
- 点検現場において入力された点検結果を点検記録データとして記憶部に保存する携帯端末装置に、点検箇所の識別情報を入力するステップと、
入力された前記点検箇所の識別情報に基づき、点検に必要な点検箇所及び点検項目がデータとして格納されたデータ格納部を参照し、前記点検箇所の識別情報に対応した点検項目の情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記点検項目の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するステップと
を有することを特徴とする搬送設備のメンテナンス管理方法。 - 前記点検項目のうち、点検完了状態となっていない点検項目の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し順次出力するステップと、
出力された点検項目の情報に基づいて作業者が点検作業を行い、点検結果を前記携帯端末装置に入力するステップと、
入力された点検結果を前記点検項目と結びつけた点検記録データとして前記携帯端末装置に保存し、該当する点検項目を点検完了状態とするステップと
を有することを特徴とする請求項9に記載の搬送設備のメンテナンス管理方法。 - 点検結果は、前記携帯端末装置に対し音声入力されることを特徴とする請求項9又は10に記載の搬送設備のメンテナンス管理方法。
- 前記点検箇所の識別情報は、点検箇所に付された識別子から読み取られて前記端末装置に入力されることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の搬送設備のメンテナンス管理方法。
- 前記点検箇所の識別情報は、点検箇所に掲示された識別情報を作業者が読み上げることにより前記端末装置に入力されることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の搬送設備のメンテナンス管理方法。
- 点検工程の開始にあたり、前記携帯端末装置に対象機種の指定情報を入力するステップと、
前記指定情報に対応した点検箇所の情報を音声情報又は画像情報の少なくとも一方として作業者に対し出力するステップと
を有することを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載の搬送設備のメンテナンス管理方法。
Priority Applications (1)
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JP2015164018A JP2017041193A (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | 搬送設備のメンテナンス管理システム及びメンテナンス管理方法 |
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ID=58206699
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- 2015-08-21 JP JP2015164018A patent/JP2017041193A/ja active Pending
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