JP2017041104A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、効率的なドキュメントの作成を可能とする情報処理装置を提供することを目的とする。
図1は、本実施形態に係るドキュメント作成支援システム1(情報処理システム)を示す図である。
図1に示すように、ドキュメント作成支援システム1は、インターネットを含むネットワークNに接続されたドキュメント作成支援サーバー10(情報処理装置)と、ローカルシステム11とを備える。
ドキュメント作成支援サーバー10は、後述する作業用端末12、その他の端末をクライアントとするクラウドサーバーであり、クライアントからの要求に応じて各種処理を実行し、処理結果をクライアントに送信する機能を有する。後述するように、ドキュメント作成支援サーバー10は、作業用端末12からの要求に応じて、ドキュメントの作成に係る作業を支援するユーザーインターフェースを作業用端末12に表示させ、ドキュメントの作成を支援する。
作業用端末12は、ドキュメントの作成を行なうユーザーが使用するコンピューターである。例えば、作業用端末12は、ローカルシステム11が構築された会社において、ドキュメントの作成を業務の1つとする部署に設置されたコンピューターである。後述するように、作業用端末12には、ドキュメント作成支援サーバー10が提供するユーザーインターフェースが表示され、ユーザーは、表示されたユーザーインターフェースを利用して効率よくドキュメントの作成を行うことができる。
通信仲介装置13は、ローカルネットワークLNと、ネットワークNとを接続するインターフェース装置であり、モデム(又は、ONU(Optical Network Unit))に係る機能等を有し、ローカルネットワークLNに接続された機器と、グローバルネットワークGNに接続された機器との間で行われる通信に際し、機器間で送受信されるデータを転送する。
また、本実施形態では、作業用端末12について、組織に構築されたローカルシステム11に設けられた端末であるものとして説明を行うが、作業用端末12は、本実施形態で例示する端末に限られない。すなわち、ドキュメント作成支援サーバー10にアクセスする機能を有し、ドキュメント作成支援サーバー10が提供するサービスを利用する正当な権限を有する者に利用される端末であれば、何であってもよい。
また、図1では、ドキュメント作成支援サーバー10を1つのブロックによって表わしているが、これは、ドキュメント作成支援サーバー10が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。ドキュメント作成支援サーバー10は、複数のサーバー装置が連係した構成であってもよく、また、集中型システムや、分散型システムの一部であってもよい。すなわち、ドキュメント作成支援サーバー10は、後述する各種処理を実行可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
サーバー制御部20は、CPUや、ROM、RAM、その他周辺回路等を備え、ドキュメント作成支援サーバー10の各部を制御する。
サーバー記憶部21は、不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に不揮発的に記憶する。サーバー記憶部21は、ドキュメントデータベース211、及び、ブロックデータベース212を記憶する。ドキュメントデータベース211、及び、ブロックデータベース212については後述する。
サーバー通信部22は、サーバー制御部20の制御の下、所定の通信規格に準拠して、作業用端末12と通信する。
作業用端末12には、ブラウザーがインストールされている。端末制御部30は、インストールされたブラウザーの機能により、ドキュメント作成支援サーバー10を含むサーバーに対して各種要求(リクエスト)を行い、また、サーバーからHTMLファイル等の表示データ(レスポンス)を受信した場合は、受信した表示データに基づいて、ウィンドウにウェブページを表示する。
端末表示部32は、液晶表示パネル等の表示パネルに接続され、端末制御部30の制御の下、表示パネルに各種画像を表示する。
端末記憶部33は、不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に不揮発的に記憶する。
端末通信部34は、端末制御部30の制御の下、所定の通信規格に準拠して、ドキュメント作成支援サーバー10と通信する。
そして、ドキュメント作成支援サーバー10がその作成に係る作業を支援するドキュメントは、以下の構造を有することを前提とする。
ドキュメントは、項目として、少なくとも「ブック」、「チャプター」(大項目)、及び、「アーティクル」(小項目)の3つの項目を有し、ブックを最上位として、ブック>チャプター>アーティクルの順で、項目が階層化されている。より詳細には、ドキュメントは、項目として、1つのブックを有し、当該1つのブックに属する1つ又は複数のチャプターを有し、各チャプターに属する1つ又は複数のアーティクルを有する。
後述するように、ドキュメント作成支援サーバー10は、1つのドキュメントを、対応する1つのブックによって管理し、ブック単位でドキュメントの作成を実行する。
図3(A)に示すドキュメントの例では、ブックBK1には少なくとも2つのチャプター(チャプターCP1、及び、チャプターCP2)が属する。さらに、チャプターCP1には少なくも2つのアーティクル(アーティクルAT1、及び、アーティクルAT2)が属し、チャプターCP2には少なくとも2つのアーティクル(アーティクルAT3、及び、アーティクルAT4)が属する。
図3(A)の例では、アーティクルAT1には少なくとも3つのブロック(ブロックBL1、ブロックBL2、及び、ブロックBL3)が属し、アーティクルAT2には少なくとも2つのブロック(ブロックBL4、及び、ブロックBL5)が属し、アーティクルAT3には少なくとも2つのブロック(ブロックBL6、及び、ブロックBL7)が属し、アーティクルAT4には少なくとも2つのブロック(ブロックBL8、及び、ブロックBL9)が属する。
ブロックは、いわゆるパラグラフとして機能し、文章、表、画像、その他の情報を付加可能である。例えば、1のアーティクルが、1のテーマの解説を示唆する項目である場合、当該1のアーティクルに属するブロックは、当該1のテーマの解説に関する情報を付加可能である。
図3(B)に例示するドキュメントは、チャプターCP1に対応する領域A1と、チャプターCP2に対応する領域A2に区分される。チャプターCP1に対応する領域A1には、冒頭に題名として「第1章:はじめに」と表示され、また、チャプターCP2に対応する領域A2には、題名として「第2章:使い方」と表示され、これら題名の存在により、領域A1と、領域A2とが明示的に区分される。
チャプターCP1に対応する領域A1は、アーティクルAT1に対応する領域A11と、アーティクルAT2に対応する領域A12とを有する。アーティクルAT1に対応する領域A11には、冒頭にアーティクルAT1の題名として「第1部:各部の名称」と表示され、また、アーティクルAT2に対応する領域A12には、冒頭にアーティクルAT2の題名として「第2部:各部のはたらき」と表示され、これら題名の存在により、領域A11と、領域A12とが明示的に区分される。
チャプターCP2に対応する領域A2は、アーティクルAT3に対応する領域A21と、アーティクルAT4に対応する領域A22とを有する。アーティクルAT3に対応する領域A21には、冒頭にアーティクルAT3の題名として「第1部:電源の入れ方、切り方」と表示され、また、アーティクルAT4に対応する領域A22には、冒頭にアーティクルAT4の題名として「第2部:撮影の仕方」と表示され、これら題名の存在により、領域A21と、領域A22とが明示的に区分される。
ブロックBL1に基づく情報J1は、カメラの斜視図を表すと共に、カメラの各部に符号が付された画像である。ブロックBL2に基づく情報J2は、情報J1において符号が付された部位の1つを説明する文章である。ブロックBL3に基づく情報J3は、情報J1において符号が付された部位の1つを説明する文章である。
同様に、アーティクルAT2に対応する領域A12には、ブロックBL4に基づく情報J4、及び、ブロックBL5に基づく情報J5が、順次、表示される。また、アーティクルAT3に対応する領域A21には、ブロックBL6に基づく情報J6、及び、ブロックBL7に基づく情報J7が、順次、表示される。また、アーティクルAT4に対応する領域A22には、ブロックBL8に基づく情報J8、及び、ブロックBL9に基づく情報J9が、順次、表示される。
そして、ドキュメント作成支援サーバー10は、ドキュメントが上記構造を有することを利用して、以下の方法で、ドキュメントの作成に係る作業を効率化する。
以下、ドキュメント作成支援サーバー10の動作について詳述する。
図4(A)に示すように、作業用端末12の端末制御部30は、ブラウザーの機能により、ユーザーに指示されたドキュメント作成支援サーバー10の所定のURLにアクセス(リクエストを送信)する(ステップSA1)。
認証用ユーザーインターフェースは、ドキュメント作成支援サーバー10が提供するサービスを利用する正当な権限を有する者か否かを判別する認証に利用する認証用情報(ユーザーIDとパスワードとの組み合わせ)の入力が可能なユーザーインターフェースである。認証用ユーザーインターフェースには、ユーザーIDを示す情報が入力可能な入力欄と、パスワードを示す情報が入力可能な入力欄とが設けられる。
ユーザーが認証用ユーザーインターフェースにユーザーID、及び、パスワードを示す情報を入力し、確定したことを検出すると、端末制御部30は、例えば、HTMLファイルに実装されたスクリプトの機能により、当該ユーザーインターフェースに入力されたユーザーID、及び、パスワードを示す情報を取得し、取得したユーザーID、及び、パスワードを示す情報を、ドキュメント作成支援サーバー10に送信する(ステップSA3)。
認証に失敗した場合、サーバー制御部20は、対応する処理を実行する。例えば、サーバー制御部20は、ユーザーIDとパスワードとの組み合わせが正しくない旨の情報を、作業用端末12に表示させ、ユーザーに、ユーザーIDを示す情報とパスワードを示す情報との再度の入力を促す。
図5は、ドキュメントの作成に際してユーザーが行う作業の基本的な流れを示すフローチャートである。
まず、ユーザーは、ブック関連ユーザーインターフェースUI1(後述)を利用して、新たにブックを作成して選択し、又は、既に作成したブックから、編集する対象のドキュメントに対応するブックを選択する(ステップSC1)。上述したように、ドキュメント作成支援サーバー10は、ドキュメントのそれぞれを、対応するブックのそれぞれによって管理しており、ユーザーは、ブックを選択することにより、編集する対象のドキュメントを指定できる。
次いで、ユーザーは、チャプター関連ユーザーインターフェースUI2(後述)を利用して、選択したブックに属するチャプターを新たに作成して選択し、又は、既に作成したチャプターから1つのチャプターを選択する(ステップSC2)。
次いで、ユーザーは、メイン編集ユーザーインターフェースUI3(後述)を利用して、ステップSC2で選択したチャプターの編集を行う(ステップSC3)。
ユーザーは、ステップSC1、SC2、及び、SC3の処理を、必要に応じて繰り返し行って、ブックに属するチャプターのそれぞれについて編集を完了させた後、ドキュメントの作成を指示する(ステップSC4)。当該指示に応じて、ドキュメント作成支援サーバー10は、所定のファイル形式のファイルからなるドキュメントを生成する。
図6に示すように、ブック関連ユーザーインターフェースUI1は、ブック作成領域A61と、ブック選択領域A62とを有する。
ブック選択領域A62には、既に作成されたブックの題名(以下、「ブック題名」という。)を示す情報と、ブック識別情報(後述)とを対応付けた情報(以下、「ブック表示情報」という。)が一覧表示される。ユーザーは、ブック選択領域A62に一覧表示された1のブック表示情報をカーソルによってマーキングした状態で確定ボタンB61を操作することにより、当該1のブック表示情報に対応するブックを選択できる。
図7(A)に示すように、ブック新規作成画面G71は、ブック題名を示す情報を入力可能なブック題名入力欄R71を有する。
ユーザーは、ブック題名入力欄R71に、新たに作成するブックのブック題名を示す情報を入力する。
ブック新規作成画面G71への入力が確定したことを検出すると、端末制御部30は、HTMLファイルに実装されたスクリプトの機能等により、入力されたブック題名を示す情報をドキュメント作成支援サーバー10に送信する。
ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、作業用端末12が送信したブック題名を示す情報を受信し、受信した情報に基づいてブック登録情報を生成し、生成したブック登録情報をサーバー記憶部21が記憶するドキュメントデータベース211に登録する。
ブック識別情報とは、ブックを一意に識別する識別情報である。サーバー制御部20は、ドキュメントデータベース211へのブック登録情報の登録に際し、一意な値のブック識別情報を生成する。
ブック関連情報とは、ブックに対応するドキュメントを作成するために必要な情報、ユーザーインターフェースにブックに関する情報を表示するために必要な情報、その他のブックに関連する情報(ブック題名を示す情報を含む。)を含む情報である。
本実施形態において、ブックの作成とは、ドキュメントデータベース211にブック登録情報を登録することを意味し、以後、ユーザーインターフェースへのブックに関連する情報の表示は、対応するブック登録情報に基づいて行われ、また、ブックに対する編集に応じてブック登録情報が更新される。
図7(B)に示すように、ブック流用作成画面G72は、ブック題名を示す情報を入力可能なブック題名入力欄R73を有する。
また、図7(B)に示すように、ブック流用作成画面G72は、既存ブック選択領域A71を有する。
既存ブック選択領域A71には、既に作成されたブック(以下、適宜、「既存ブック」と表現する。)のそれぞれについて、ブック題名を示す情報と、ブック識別情報とを対応付けたブック表示情報が一覧表示される。
ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、ドキュメントデータベース211に登録されたブック登録情報に基づいて、既存ブック選択領域A71に、既存ブックのそれぞれのブック表示情報を一覧表示させる。
ブック流用作成画面G72への入力が確定したことを検出すると、端末制御部30は、HTMLファイルに実装されたスクリプトの機能等により、入力されたブック題名を示す情報、及び、選択された既存ブックのブック識別情報をドキュメント作成支援サーバー10に送信する。
詳述すると、サーバー制御部20は、新たに作成するブックを識別するブック識別情報を生成する。次いで、サーバー制御部20は、受信した既存ブックのブック識別情報(以下、「既存ブック識別情報」という。)に基づいて、ドキュメントデータベース211に登録されたブック登録情報のうち、既存ブック識別情報を含むブック登録情報(=ユーザーが選択した既存ブックのブック登録情報)を取得する。次いで、サーバー制御部20は、取得したブック登録情報に含まれるブック関連情報を取得する。次いで、サーバー制御部20は、取得したブック関連情報に対して必要な改変(例えば、ブック関連情報に含まれるブック題名を示す情報(既存ブックのブック題名を示す情報)の、受信したブック題名を示す情報(=ユーザーが入力した新たに作成するブックのブック題名を示す情報)への改変)を行い、改変後のブック関連情報と、生成したブック識別情報とに基づいて、ブック登録情報(=新たに作成するブックのブック登録情報)を生成し、生成したブック登録情報をドキュメントデータベース211に登録する。
特に、ドキュメントの種類によっては、既存のドキュメントの内容と部分的に相違する内容のドキュメントを作成するケースがある。
例えば、1のバージョンの製品のマニュアルが存在する場合において、当該1のバージョンから他のバージョンへのバージョンアップに応じて、当該他のバージョンの製品のマニュアルを作成する場合が、当該ケースに該当する。なぜなら、当該1のバージョンの製品に係るマニュアルの内容と、当該他のバージョンの製品に係るマニュアルの内容との相違部分は、基本的に、バージョンアップに基づく変更箇所に対応する部分だけだからである。また、1のモデルの製品のマニュアルが存在する場合において、当該1のモデルとは異なる他のモデルの製品のマニュアルを作成する場合が、当該ケースに該当する。なぜなら、当該1のモデルの製品に係るマニュアルの内容と、当該他のモデルの製品に係るマニュアルの内容との相違部分は、基本的に、モデルの相違によって機能が相違する部分だけだからである。このように、既存のドキュメントの内容と部分的に相違する内容のドキュメントを作成する場合に、既存ブックを流用してブックを作成すれば、対応するドキュメントの作成に係る作業を非常に効率よく行うことができる。
ユーザーは、ブック関連ユーザーインターフェースUI1(図6)のブック選択領域A62に一覧表示されたブック表示情報から、編集するドキュメントに対応するブック表示情報を選択することによってドキュメントを選択し、確定ボタンB61を操作する。以下、ユーザーが選択したドキュメントを、「編集対象ドキュメント」という。
作業用端末12の端末制御部30は、確定ボタンB61が操作されたことを検出すると、選択されたブック表示情報に対応するブック識別情報、その他の必要な情報を、ドキュメント作成支援サーバー10に送信する。
ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、作業用端末12から受信した情報に基づいて、チャプター関連ユーザーインターフェースUI2を作業用端末12に表示させる。
チャプター関連ユーザーインターフェースUI2は、編集するチャプターを選択するユーザーインターフェースである。また、チャプター関連ユーザーインターフェースUI2を利用して、新たにチャプターを作成することも可能である。
図8に示すように、チャプター関連ユーザーインターフェースUI2には、ユーザーが選択したドキュメント(編集対象ドキュメント)の項目の階層構造がツリー表示で表示される。
特に、チャプター関連ユーザーインターフェースUI2において、チャプターのそれぞれに対応する位置にはラジオボタンが設けられ、いずれか1つのラジオボタンにチェックを入れることにより、対応するチャプターを選択可能である。
また、チャプターを表すオブジェクトであるチャプターオブジェクトCTは、ドラッグアンドドロップによって、順番を自由に入れ替えることが可能である。
また、チャプター関連ユーザーインターフェースUI2において、いずれか1つのラジオボタンにチェックを入れた上で、削除ボタンB84を操作することによって、対応するチャプターを削除することが可能である。
チャプター新規作成ボタンB81は、既に作成されたチャプター(以下、「既存チャプター」という。)を流用することなく、チャプターを新たに作成する場合に操作されるボタンである。
チャプター流用作成ボタンB82は、既に作成されたチャプター(以下、「既存チャプター」という。)を流用してチャプターを新たに作成する場合に操作されるボタンである。
図9(A)に示すように、チャプター新規作成画面G91は、チャプターの題名(以下、「チャプター題名」という。)を示す情報を入力可能なチャプター題名入力欄R91を有する。チャプターを新たに作成する場合、ユーザーは、チャプター題名入力欄R91にチャプター題名を示す情報を入力し、確定ボタンB91を操作して入力を確定する。
チャプター題名を示す情報の入力が確定したことを検出すると、端末制御部30は、チャプター題名を示す情報、その他の必要な情報を、ドキュメント作成支援サーバー10に送信する。ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、作業用端末12から受信した情報に基づいて、ドキュメントデータベース211に登録されたブック登録情報のうち、対応するブック登録情報のブック関連情報に対して、新たに作成するチャプターに関する情報を追加するために必要な更新を行う。以上により、チャプターの新たな作成が完了する。
図9(B)に示すように、チャプター流用作成画面G92は、チャプター題名を示す情報を入力可能なチャプター題名入力欄R92を有する。
また、チャプター流用作成画面G92は、既存ブック選択領域A91を有する。既存ブック選択領域A91には、既存ブックのブック題名を示す情報が選択可能に一覧表示される。
また、チャプター流用作成画面G92は、既存チャプター選択領域A92を有する。既存チャプター選択領域A92には、既存ブック選択領域A91で選択されたブック題名に対応する既存ブックに属するチャプターのそれぞれのチャプター題名を示す情報が選択可能に一覧表示される。
1の既存ブックに属する1の既存チャプターを流用して新たにチャプターを作成する場合、ユーザーは、チャプター題名入力欄R92に新たに作成するチャプターのチャプター題名を示す情報を入力し、既存ブック選択領域A91から当該1の既存ブックに対応するブック題名を示す情報を選択し、既存チャプター選択領域A92から当該1の既存チャプターに対応するチャプター題名を示す情報を選択し、確定ボタンB92を操作する。
確定ボタンB92が選択されたことを検出すると、端末制御部30は、入力されたチャプター題名を示す情報、選択された当該1の既存チャプターを示す情報、その他の必要な情報を、ドキュメント作成支援サーバー10に送信する。ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、作業用端末12から受信した情報に基づいて、ドキュメントデータベース211に登録されたブック登録情報のうち、ユーザーが選択した1の既存チャプターに対応するブック登録情報に基づいて、当該1の既存チャプターに関する情報を取得する。次いで、サーバー制御部20は、編集対象ドキュメントに対応するブック登録情報のブック関連情報に対して、取得した当該1の既存チャプターに関する情報に基づいて、新たに作成するチャプターに関する情報を追加するために必要な更新を行う。更新によりブック関連情報に追加されたチャプターに関する情報の内容は、当該1の既存チャプターに関する情報の内容と同一性を有する。すなわち、チャプターには、1つ又は複数のブロックが属するが、チャプターに属するブロックに関する情報について、更新によりブック関連情報に追加されたチャプターに関する情報は、当該1の既存チャプターに関する情報と同様の情報を有する。
以上により、チャプターの新たな作成が完了する。
このように、ユーザーは、チャプターを新たに作成する際、既存チャプターを流用して作成することが可能である。このため、ユーザーは、新たに作成するチャプターと、内容が同一の、又は、近似した既存チャプターが存在する場合は、当該既存チャプターを流用して新たにチャプターを作成することができ、効率よくドキュメントの作成に係る作業を行うことができる。
ユーザーは、編集するチャプターのチャプターオブジェクトCTのラジオボタンにチェックを入れることによってチャプターを選択して、確定ボタンB83を操作する。以下、ユーザーが選択したチャプターを「編集対象チャプター」という。
確定ボタンB83が操作されたことを検出すると、端末制御部30は、HTMLファイルに実装されたスクリプトの機能等により、編集対象チャプターを示す情報、その他の必要な情報をドキュメント作成支援サーバー10に送信する。
ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、作業用端末12が送信した情報を受信し、受信した情報、及び、対応するブック登録情報に基づいて、メイン編集ユーザーインターフェースUI3を作業用端末12に表示させる。
図10に示すように、メイン編集ユーザーインターフェースUI3は、チャプター構造表示領域A101と、内容表示領域A102と、ブロック選択領域A103とを有する。
ユーザーは、チャプター構造表示領域A101において、所定の手段により、編集対象チャプターに属するアーティクルの追加、削除、順番の入れ替えを行うことができる。アーティクルの追加に際し、ユーザーは、追加するアーティクルのアーティクル題名を入力する。端末制御部30は、ユーザーによってアーティクルの追加、削除、順番の入れ替えが行われた場合、必要な情報をドキュメント作成支援サーバー10に送信する。サーバー制御部20は、作業用端末12から受信した情報に基づいて、適宜、対応するブック登録情報のブック関連情報を更新し、更新後のブック関連情報に基づいて、チャプター構造表示領域A101を表示する。
図11に示すように、内容表示領域A102には、編集対象チャプターの領域を明示する枠であるチャプター枠CWが表示される。チャプター枠CWで囲まれた領域に、編集対象チャプターに属するアーティクルを表すアーティクル枠AW(後述)のそれぞれ、及び、各アーティクルに属するブロックのそれぞれの内容が表示される。
チャプター枠CWの先頭部であって、チャプター枠のみに囲まれた領域には、チャプター題名が表示されたチャプター題名オブジェクトCDが表示される。ユーザーは、チャプター題名オブジェクトCDを参照することにより、編集対象チャプターの題名を認識できる。
アーティクル枠AWの先頭部には、アーティクル題名が表示されたアーティクル題名オブジェクトADが設けられる。ユーザーは、1のアーティクル枠AW内に設けられたアーティクル題名オブジェクトADを参照することにより、当該1のアーティクル枠AWに対応するアーティクルのアーティクル題名を認識できる。
上述したように、ブロックは、アーティクルに属し、情報を付加可能なパラグラフである。アーティクルは、1つ又は複数のブロックが属することによって、ブロックが有する情報が実装され、ドキュメントを構成するアーティクルとしての実体が保持される。
属性:図表の情報とは、マトリックス図や、グラフ(円グラフや、棒グラフ、折れ線等)等の図表を示す情報である。図10において、属性選択タブTB2が、属性:図表に係るタブである。
属性:画像の情報とは、画像からなる情報である。図10において、属性選択タブTB3が、属性:画像に係るタブである。
属性:リンクの情報とは、所定のURLや、メールアドレス等のリンクを示す情報である。図10において、属性選択タブTB4が、属性:リンクに係るタブである。
図10のブロック選択領域A103には、属性:テキストに係る属性選択タブTB1に係るブロック選択ページOPが表示されている。図10に示すように、属性:テキストに係るブロック選択ページOPには、ブロックを表すオブジェクトであるブロックオブジェクトBDとして、ブロックオブジェクトBD11、及び、ブロックオブジェクトBD12が表示される。ブロックオブジェクトBD11は、文字装飾を行えない文字である標準文字からなるテキストを情報として付加可能なブロックを表すブロックオブジェクトBDである。文字装飾とは、文字の拡大/縮小、アンダーラインの付加、文字の強調、文字の反転、その他の文字に対して施すことが可能な装飾のことである。また、ブロックオブジェクトBD12は、文字装飾を行えるテキストを情報として付加可能なブロックを表すブロックオブジェクトBDである。
ユーザーは、1のブロックオブジェクトBDを、1のアーティクルに追加する場合、当該1のアーティクルのアーティクル枠AW内に、ブロックオブジェクトBDをドラッグアンドドロップすることにより、当該1のブロックオブジェクトBDを当該1のアーティクルに追加することができる。
そして、ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、ブロックオブジェクトBDが内容表示領域A102にドラッグアンドドロップされた場合、後述する第1ルール、及び、第2ルールを満たすか否かを判別し、これらルールを満たす場合、対応するアーティクルへの対応するブロックの追加を許可し、これらルーズを満たさない場合、アーティクルへのブロックの追加を許可しない。以下、ブロックオブジェクトBDが内容表示領域A102にドラッグアンドドロップされた場合のドキュメント作成支援サーバー10の動作を、第1ルール、及び、第2ルールと共に説明する。
第1ルールは、ブロックが、アーティクルに追加されることを許可し、チャプターに追加されることを許可しないことを規定するルールである。この第1ルールの規定により、ブロックオブジェクトBDは、アーティクル枠AW内の位置にドロップされた場合に当該位置への挿入が許可され、アーティクル枠AW内ではない位置にドロップされた場合に、当該位置への挿入が許可されない。
図13(B)は、図13(A)の位置P4にブロックオブジェクトBDが挿入された状態の内容表示領域A102を示す図である。
図13(B)に示すように、ブロックオブジェクトBDのドロップに応じてブロックオブジェクトBDの挿入が許可された場合(=アーティクルへの対応するブロックの追加が許可された場合)、ブロックオブジェクトBDがドロップされた位置に、ブロックの領域を明示する枠であるブロック枠BWが表示される。後述するように、ユーザーは、ブロック枠BWに情報を付加することが可能である。
第2ルールは、ブロックオブジェクトBDの挿入(ブロックの追加)を許可する場合の、アーティクルに新たに追加されるブロックの分類と、アーティクルに既に追加されたブロックの分類との関係を規定するルールである。
ドキュメント作成支援サーバー10には、第2ルールを示す情報が事前に登録される。ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、作業用端末12から、ブロックオブジェクトBDが内容表示領域A102にドロップされたことを示す情報、ドロップされた位置を示す情報、その他必要な情報を受信した場合に、登録された第2ルールを示す情報と、対応するアーティクルに既に追加されたブロックの分類と、アーティクルに新たに追加されるブロックの分類とに基づいて、第2ルールを満たすか否かを判別し、満たす場合はアーティクルへのブロックの追加(ブロックオブジェクトBDの挿入)を許可し、満たさない場合はアーティクルへのブロックの追加(ブロックオブジェクトBDの挿入)を許可しない。
第2ルールの第1の例の場合、図14(A)に示すように、属性:テキストに係るブロック枠BW141と、属性:図表に係るブロック枠BW142との間の位置P142に、属性:リンクに係るブロックオブジェクトBDをドロップして挿入可能である。位置P142に挿入されるブロックオブジェクトBDに係るブロックは、既にアーティクルに追加された属性:テキストに係るブロックに後続するからである。一方、図14(A)に示すように、位置P141、位置P143、又は、位置P144には、属性:リンクに係るブロックオブジェクトBDをドロップして挿入できない。これら位置は、既にアーティクルに追加された属性:テキストに係るブロックに後続する位置に該当しないからである。
第2ルールの第2の例の場合、図14(B)に示すように、位置P141、又は、位置P144に、属性:図表に係るブロックオブジェクトBDをドロップして挿入可能である。位置P141、又は、位置P144に挿入されるブロックオブジェクトBDに係るブロックは、既にアーティクルに追加された属性:図表に係るブロックに連続しないからである。一方、図14(B)に示すように、位置P142、又は、位置P143には、属性:図表に係るブロックオブジェクトBDをドロップして挿入できない。これら位置は、既にアーティクルに追加された属性:図表に係るブロックに連続するからである。
なお、ユーザーは、ドキュメント作成支援サーバー10が提供する所定のユーザーインターフェースを利用して、当該サーバーに登録された第2のルールを示す情報の内容を更新することによって、第2ルールの内容を変更することができる。
例えば、属性:テキストであって、標準文字を情報として付加可能なブロックに係るブロック枠BWには、標準文字を入力するためのツールがドキュメント作成支援サーバー10により提供され、ユーザーは、当該ツールを利用して、当該ブロック枠BW内に標準文字を入力可能である。
また例えば、属性:テキストであって、文字装飾が可能な文字を情報として付加可能なブロックに係るブロック枠BWには、文字を入力し、入力した文字に文字装飾を施すためのツールがドキュメント作成支援サーバー10により提供され、ユーザーは、当該ツールを利用して、当該ブロック枠BWに文字装飾を施した文字を入力可能である。
また例えば、属性:図表であって、マトリックス図を情報として付加可能なブロックに係るブロック枠BWには、マトリックス図を入力するためのツールがドキュメント作成支援サーバー10により提供され、ユーザーは、当該ツールを利用して、当該ブロック枠BWにマトリクス図を入力可能である。
また例えば、属性:図表であって、グラフを情報として付加可能なブロックに係るブロック枠BWには、グラフを入力するためのツールがドキュメント作成支援サーバー10により提供され、ユーザーは、当該ツールを利用して、当該ブロック枠BWにグラフを入力可能である。
また例えば、属性:画像に係るブロック枠BWには、画像を入力するためのツールがドキュメント作成支援サーバー10により提供され、ユーザーは、当該ツールを利用して、当該ブロック枠BWに画像を入力可能である。
また例えば、属性:リンクに係るブロック枠BWには、リンクを入力するためのツールがドキュメント作成支援サーバー10により提供され、ユーザーは、当該ツールを利用して、当該ブロック枠BWにリンクを入力可能である。
このように、ユーザーは、ドキュメント作成支援サーバー10により提供されるツールを利用してブロック枠BWに情報を入力することによって、ブロックに属性に応じた情報を簡易に付加可能である。
また、内容表示領域A102では、ブロックに付加された情報が明示されるため、ユーザーは、内容表示領域A102を参照することにより、チャプター及びアーティクルとブロックとの関係を認識した上で、ブロックの内容を的確に認識できる。
ブロックデータベース212は、ブロックごとに、ブロックを識別するための一意な値のブロック識別情報と、ブロックに付加された情報(以下、「ブロック付加情報」という。)と、を対応付けた情報であるブロック登録情報を記憶するデータベースである。
作業用端末12の端末制御部30は、アーティクルにブロックが追加された場合や、ブロックに情報が付加された場合、ブロックに付加された情報が編集された場合等、ブロックに関する何らかの処理が行われた場合、ドキュメント作成支援サーバー10に、ブロックに関する必要な情報を送信する。ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、作業用端末12から受信した情報に基づいて、新たにブロック登録情報を生成してブロックデータベース212に登録し、また、ブロック登録情報が有するブロック付加情報を更新し、さらに、ドキュメントデータベース211の対応するブック登録情報に対して必要な更新を行う。
サーバー制御部20は、メイン編集ユーザーインターフェースUI3、その他のユーザーインターフェースに、ブロックに関する情報を表示する場合、適宜、ブロックデータベース212の対応するブロック登録情報を取得し、取得したブロック登録情報に基づいて表示を行う。
「既存ブロックを流用する」とは、既存ブロックを援用してアーティクルにブロックを追加すると共に、追加したブロックと、既存ブロックとを、ブロックデータベース212において、別個のブロックとして管理することを意味する。この場合、ブロックデータベース212に、既存ブロックに係るブロック登録情報とは別に、新たにアーティクルに追加したブロックに係るブロック登録情報が登録され、新たにアーティクルに追加したブロックと、既存ブロックとのうち、一方のブロックに対して行われたブロック付加情報の編集は、他方のブロックのブロック付加情報に影響を与えない。
「既存ブロックを共有する」とは、既存ブロックを援用してアーティクルにブロックを追加すると共に、追加したブロックと、既存ブロックとを、ブロックデータベース212において、同一のブロックとして管理することを意味する。この場合、ブロックデータベース212には、新たにアーティクルに追加したブロックに係るブロック登録情報は登録されず、新たにアーティクルに追加したブロックと、既存ブロックとのうち、一方のブロックに対して行われたブロック付加情報の編集は、他方のブロックのブロック付加情報に反映される。
図15に示すように、既存ブロック選択画面G151は、既存ブロックごとに、ブロック識別情報と、ブロックの属性を示す情報と、ブロック付加情報とを対応付けたブロック表示情報が一覧表示されると共に、ブロック表示情報のそれぞれに対応づけてブロックオブジェクトBDが表示される。サーバー制御部20は、ブロックデータベース212に基づいて、既存ブロック選択画面G151を表示させる。
また、既存ブロック選択画面G151は、共有チェックボックスを有する。ユーザーは、既存ブロックを「共有」する場合、共有チェックボックスBBにチェックを入れる。
以下、既存ブロックを流用する場合と、共有する場合とのそれぞれについて、ユーザーの作業、及び、ドキュメント作成支援サーバー10の動作を説明する。
既存ブロックを流用する場合、ユーザーは、以下の作業を行う。すなわち、ユーザーは、共有チェックボックスBBにチェックを入れない。そして、ユーザーは、既存ブロック選択画面G151に表示されたブロック表示情報のうち、援用する既存ブロックに対応するブロック表示情報を特定する。次いで、ユーザーは、特定したブロック表示情報に対応付けられたブロックオブジェクトBDを、内容表示領域A102のアーティクル枠AW内にドラッグアンドドロップして挿入し、当該ブロックオブジェクトBDに係るブロックをアーティクルに追加する。アーティクルに追加されたブロックには、既存ブロックのブロック付加情報と同一のブロック付加情報が付加され、ブロックオブジェクトBDのドロップに応じてアーティクル枠AW内に設けられるブロック枠BWには、既存ブロックのブロック付加情報が表示される。
端末制御部30は、既存ブロックに係るブロックオブジェクトBDが挿入された場合、既存ブロックを「流用」することを示す情報、挿入された位置を示す情報、既存ブロックのブロック識別情報、その他の必要な情報を、ドキュメント作成支援サーバー10に送信する。ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、作業用端末12から受信した情報に基づいて、既存ブロックに係るブロック付加情報の内容と同一の内容のブロック付加情報と、一意なブロック識別情報とを対応付けたブロック登録情報を生成し、ブロックデータベース212に登録する。さらに、サーバー制御部20は、作業用端末12から受信した情報に基づいて、ドキュメントデータベース211の対応するブック登録情報に、既存ブロックの流用に伴う必要な更新を行う。
以上により、既存ブロックの流用が完了する。以後、サーバー制御部20は、新たに追加したブロックに関する情報を各種ユーザーインターフェースに表示する場合、ブロックデータベース212に新たに登録したブロック登録情報に基づいて表示を行い、また、新たに追加したブロックに付加されたブロック付加情報が編集された場合、ブロックデータベース212に新たに登録したブロック登録情報に対して対応する更新を行う。
既存ブロックを流用することにより、ユーザーは、既存ブロックと同一の内容又は近似した内容のブロックを効率よく、アーティクルに追加できる。
既存ブロックを共有する場合、ユーザーは、以下の作業を行う。すなわち、ユーザーは、共有チェックボックスBBにチェックを入れる。そして、ユーザーは、既存ブロック選択画面G151に表示されたブロック表示情報のうち、援用する既存ブロックに対応するブロック表示情報を特定する。次いで、ユーザーは、特定したブロック表示情報に対応付けられたブロックオブジェクトBDを、内容表示領域A102のアーティクル枠AW内にドラッグアンドドロップして挿入し、当該ブロックオブジェクトBDに係るブロックをアーティクルに追加する。アーティクルに追加されたブロックには、既存ブロックのブロック付加情報と同一のブロック付加情報が付加され、ブロックオブジェクトBDのドロップに応じてアーティクル枠AW内に設けられるブロック枠BWには、既存ブロックのブロック付加情報が表示される。
端末制御部30は、既存ブロックに係るブロックオブジェクトBDが挿入された場合、既存ブロックを「共有」することを示す情報、挿入された位置を示す情報、既存ブロックのブロック識別情報、その他の必要な情報を、ドキュメント作成支援サーバー10に送信する。ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、新たなブロック登録情報のブロックデータベース212への登録を行わない一方、作業用端末12から受信した情報に基づいて、ドキュメントデータベース211の対応するブック登録情報に、既存ブロックの共有に伴う必要な更新を行う。
以上により、既存ブロックの共有が完了する。以後、サーバー制御部20は、新たに追加したブロックに関する情報を各種ユーザーインターフェースに表示する場合、ブロックデータベース212に登録された既存ブロックに係るブロック登録情報に基づいて表示を行う。
また、サーバー制御部20は、新たに追加したブロックに付加されたブロック付加情報が編集された場合、ブロックデータベース212に登録された既存ブロックに係るブロック登録情報に対して対応する更新を行う。同様に、サーバー制御部20は、既存ブロックに付加されたブロック付加情報が編集された場合、ブロックデータベース212に登録された既存ブロックに係るブロック登録情報に対して対応する更新を行う。この結果、新たにアーティクルに追加されたブロックに対して行われた編集が既存ブロックに反映され、逆に、既存ブロックに対して行われた編集が新たにアーティクルに追加されたブロックに反映される。
ドキュメントの完了後、ユーザーは、作業用端末12にドキュメント作成支援サーバー10の所定のURLにアクセスさせて、ドキュメントの作成を指示するユーザーインターフェースである作成指示用ユーザーインターフェースの表示を要求する。ドキュメント作成支援サーバー10のサーバー制御部20は、当該所定のURLへのアクセスに応じて、作業用端末12に作成指示用ユーザーインターフェースを表示させる。
作成指示用ユーザーインターフェースは、作成されたブックのそれぞれについて、ブック識別情報と、ブック題名を示す情報とを対応付けたブック表示情報が選択可能に一覧表示されると共に、作成するドキュメントのファイル形式を指定可能なユーザーインターフェースである。ユーザーは、ブック表示情報を選択すると共に、ファイル形式を指定し、入力を確定する。ファイル形式としては、例えば、XML形式、PDF形式がある。
入力が確定したことを検出すると、作業用端末12の端末制御部30は、ユーザーにより選択されたブック表示情報に対応するブック識別情報、ユーザーが指定したファイル形式を示す情報、その他の必要な情報をドキュメント作成支援サーバー10に送信する。
次いで、サーバー制御部20は、取得したブック登録情報、及び、ブロック登録情報に基づいて、ユーザーが指定したファイル形式のファイルからなるドキュメントを生成する。ドキュメント作成支援サーバー10には、ブック登録情報、及び、ブロック登録情報に基づいて、所定のファイル形式のファイルを生成する機能を有するプログラムが実装されており、サーバー制御部20は、当該プログラムの機能により、ユーザーが指定したファイル形式のファイルからなるドキュメントを生成する。
サーバー制御部20は、生成したファイル(ドキュメント)を、作業用端末12に送信して、ダウンロードさせる。
この構成によれば、ユーザーは、内容表示領域A102に表示されたアーティクルにブロックを追加して、追加したブロックを編集するという簡易な作業でドキュメントの編集を行うことができ、ドキュメントの作成に係る作業を効率的に行うことができる。
この構成によれば、ブロックオブジェクトBDを内容表示領域A102の所定の位置にドラッグアンドドロップするという簡易な作業によって、ブロックをアーティクルに追加することができ、ドキュメントの作成に係るユーザーの作業が効率化する。
この構成によれば、アーティクルへのブロックの追加に際し、ユーザーは、ルールを完全に把握する必要がなく、ドキュメントの作成に係るユーザーの作業が効率化する。
この構成によれば、1の項目に追加されたブロックの情報、及び、他の項目に追加されたブロックの情報について、同様の内容の編集が必要な場合に、ユーザーは、いずれか一方の項目に追加されたブロックの情報を編集すればよく、ドキュメントの作成に係るユーザーの作業が効率化する。
例えば、上述した実施形態では、情報処理装置を、インターネットを含むネットワークを介して、端末にサービスを提供するクラウドサーバーとして説明した。しかしながら、情報処理装置は、例えば、ローカルエリアネットワークに設けられたサーバーであって、ローカルエリアネットワークに接続された端末からの要求に応じてサービスを提供する装置であってもよい。また、情報処理装置は、ユーザーが作業を行う端末(本例における作業用端末12)自体であってもよい。この場合、端末には、本実施形態で説明したユーザーインターフェースを提供する機能、その他の機能が実装されたプログラムがインストールされる。
Claims (5)
- 少なくとも大項目と小項目との2種類の項目を有し、1又は複数の大項目と、各前記大項目に属する1又は複数の小項目とによって項目が階層化されたドキュメントの作成を支援する情報処理装置であって、
1の前記大項目と、当該1の前記大項目に属する1又は複数の前記小項目を、これら項目の階層の上下関係に従って表示する内容表示領域を有し、前記内容表示領域に表示された前記小項目に、情報を付加可能なブロックを追加可能であり、項目に追加された前記ブロックの情報を編集可能なユーザーインターフェースを提供し、前記内容表示領域の内容に基づいて、前記ドキュメントを生成する制御部を有する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記ブロックは、付加可能な情報の属性によって複数に分類され、
前記制御部は、
各分類の前記ブロックを表すオブジェクトが表示されたブロック選択領域を有し、前記ブロック選択領域に表示された所定の分類の前記オブジェクトを、前記内容表示領域の前記小項目に対応する位置にドラッグアンドドロップにより挿入することによって、当該所定の分類の前記オブジェクトを前記小項目に追加可能な前記ユーザーインターフェースを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 項目への前記ブロックの追加について、追加を許可する場合の項目の種類と追加する前記ブロックの分類との関係を規定し、また、追加を許可する場合の当該項目に既に追加された他の前記ブロックの分類と、追加する前記ブロックの分類との関係を規定するルールが予め登録され、
前記制御部は、
前記内容表示領域の項目に前記ブロックの追加が指示された場合に、項目の種類と、項目に既に追加されている前記ブロックの分類と、項目への追加が指示された項目に追加する前記ブロックの分類とに基づいて、前記ルールを満たすか否かを判別し、満たさない場合は、項目への前記ブロックの追加を許可しない
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
1の項目に追加された前記ブロックを他の項目に追加可能な前記ユーザーインターフェースを提供し、前記1の項目、及び、前記他の項目のいずれか一方の項目に追加された前記ブロックの情報が編集された場合、他方の項目に追加された前記ブロックに編集を反映する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項の記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
外部装置からのアクセスに応じて、前記ユーザーインターフェースを表示させる表示データを前記外部装置に送信して、前記外部装置に前記ユーザーインターフェースを表示させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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