JP2017041021A - 物体判定装置、電子機器、および物体判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチパネルに接触していない物体の種類を判定することを、単純な構成および処理により実現する。【解決手段】ホバー機能を有しているタッチパネル(12)における、反応量が第1の閾値に達してから、第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、反応量が第1の閾値に達した後の、反応量の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、反応量の時間に対する変化量、のうち少なくとも1つに応じて、タッチパネル(12)に対して非接触である物体(101)の種類を判定する。【選択図】図1
Description
本発明は、タッチパネルに接触する対象である物体の種類を判定する物体判定装置および物体判定方法、ならびにこの物体判定装置を備えた電子機器に関する。
近年、指による操作とペンによる操作との両方を受け付けるタッチパネルが多くなっている。このタッチパネルにおいては、指による操作とペンによる操作とのそれぞれに応じて処理を切り替えるため、タッチパネルに接触する対象である物体が指であるかペンであるかを判別することが求められる。
従来、タッチパネルへの物体の接触面積に基づいて、タッチパネルに接触した物体が指であるかペンであるかを判定する技術が知られている。しかしながら、この技術においては、タッチパネルに指が接触していない状態を、タッチパネルにペンが接触している状態と誤判定し、この誤判定がタッチパネルによって操作される電子機器の誤作動を引き起こす虞がある。
上記の虞を抑制するために、タッチパネルに接触していない物体が指であるかペンであるかを判定するための技術が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている技術では、タッチスクリーンの中央を撮像した複数の画像を解析して得られる3次元形状に基づいて、上記の判定が可能であると考えられる。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、タッチパネルに接触していない物体が指であるかペンであるかを判定するための構成および処理が複雑になる。タッチパネルには物体が頻繁に接触することが多いため、タッチパネルに物体が接触しようとする度に特許文献1に係る上記の判定を行うことは現実的でない。
本発明は、上記の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、タッチパネルに接触していない物体の種類を判定することを、単純な構成および処理により実現することを可能とする物体判定装置および物体判定方法、ならびにこの物体判定装置を備えた電子機器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る物体判定装置は、物体との離間距離が小さいほどその反応量の絶対値が大きくなるタッチパネルにおける、
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定することを特徴としている。
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定することを特徴としている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子機器は、本発明の一態様に係る物体判定装置を備えていることを特徴としている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る物体判定方法は、物体との離間距離が小さいほどその反応量の絶対値が大きくなるタッチパネルにおける、
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定することを特徴としている。
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、タッチパネルに接触していない物体の種類を判定することを、単純な構成および処理により実現することが可能となる。
図1は、本実施の形態に係る判定部(物体判定装置)22を備えた電子機器100の概略構成を示すブロック図である。図1に示す電子機器100は、携帯端末であってもよいし、据え置き型の機器であってもよい。
電子機器100は、表示部1と、制御部2とを備えている。表示部1は、表示パネル11と、タッチパネル12とを有している。制御部2は、統括制御部21と、判定部22と、モード切替部23とを有している。制御部2を構成する各部材は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成されていてもよい。
表示パネル11は、電子機器100における表示を行うものであり、画像または映像等の各種コンテンツを表示するものである。表示パネル11の表面には、タッチパネル12が搭載されている。
タッチパネル12は、タッチパネル12に対する物体101の接触(以下、単にタッチと称する)に対して反応し、この反応によってタッチを検知するものである。加えて、タッチパネル12は、タッチパネル12との離間距離が所定の範囲内である(タッチパネル12から離れた)物体101に対しても反応し、この反応によってタッチパネル12に対して非接触である物体101を検知するものである。タッチパネル12においては、タッチパネル12と物体101との離間距離が小さいほどその反応量(反応量の絶対値)は大きくなる。
このようなタッチパネル12の一例として、物体101をタッチパネル12に対して非接触状態のまま近接させることで、この物体101を検知する機能、いわゆるホバー機能を有しているタッチパネルが挙げられる。以下では、タッチパネル12がホバー機能を有しているものとして説明を行う。
統括制御部21は、タッチパネル12の反応量に応じて、電子機器100の統括的な制御を行うものである。具体的に、統括制御部21は、タッチパネル12の反応量が所定の閾値(以下、タッチ判定閾値と称する)に達したことによってタッチがあったと判定し、このタッチに応じて電子機器100の動作を適宜制御する。
統括制御部21による制御には、物体101が指であることを前提とした制御モード(以下、指モードと称する)と、物体101がペンであることを前提とした制御モード(以下、ペンモードと称する)とが存在する。指モードとペンモードとでは、例えば、タッチ判定閾値や、タッチに応じた電子機器100の動作内容が異なっている。
判定部22は、タッチパネル12の反応量に応じて、タッチパネル12に対して非接触である物体101の種類を判定する。具体的に、判定部22は、下記(1)〜(3)に示す3つの手法のうち少なくとも1つによって、判定を行う。
(1)タッチパネル12の反応量が第1の閾値(以下、判定開始閾値とも称する)に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値(以下、種類判定閾値とも称する)に達するまでの所要時間(第1の所要時間)に応じて、判定を行う。
(2)タッチパネル12の反応量が第1の閾値に達した後の、当該反応量の積分値が第3の閾値(以下、積分種類判定閾値とも称する)に達するまでの所要時間(第2の所要時間)に応じて、判定を行う。
(3)タッチパネル12の反応量の時間に対する変化量に応じて、判定を行う。
また、以下では、統括制御部21の各制御モードに合わせて、判定部22が、物体101が指であるかペンであるかを判定するものとして説明を行う。上記(1)〜(3)に示す各手法の詳細については後述する。
モード切替部23は、判定部22による物体101の種類の判定結果に応じて、電子機器100の動作を切り替える。具体的に、モード切替部23は、物体101が指であると判定部22が判定したとき、統括制御部21の制御モード(電子機器の動作モード)を指モードとする。一方、モード切替部23は、物体101がペンであると判定部22が判定したとき、統括制御部21の制御モードをペンモードとする。
図2は、ホバー機能を有しているタッチパネル12と、電気力線群200と、物体101との関係を示す断面図であり、(a)は物体101が指である場合を示しており、(b)は物体101がペンである場合を示している。
タッチパネル12は、送信側Txから受信側Rxに向けて、複数の電気力線201からなる電気力線群200を、タッチパネル12の上方に発生させている。タッチパネル12は、電気力線群200の変化(換言すれば、電界の変化)に対して反応する。具体的に、タッチパネル12は、タッチパネル12と近接した物体101に少なくとも1本の電気力線201が吸い込まれることに起因する、受信側Rxに供給される電気力線201の本数の減少に対して反応する。タッチパネル12に近い位置ほど複数の電気力線201の密度が高いため、タッチパネル12と物体101との離間距離が小さいほど電気力線群200の変化の度合いが大きくなり、これによりタッチパネル12の反応量は大きくなる。
図2の(a)および(b)において、位置ZAは、タッチパネル12と物体101との離間距離が、タッチパネル12が物体101に対して反応する範囲内(所定の範囲内)のうちほぼ最大である点を示している。位置ZAに指が位置する場合(図2の(a))と、位置ZAにペンが位置する場合(図2の(b))とのいずれにおいても、タッチパネル12は反応を示す。ここで、指は、ペンより太く表面積が大きい。このため、位置ZAに指が位置する場合のタッチパネル12の反応量は、位置ZAにペンが位置する場合のタッチパネル12の反応量より大きい。
図2の(a)および(b)において、物体101がタッチパネル12に近づくことによって、物体101が位置ZAから位置ZBに移動した場合を考える。この場合、位置ZAに物体101が位置する場合と同様に、位置ZBに指が位置する場合のタッチパネル12の反応量は、位置ZBにペンが位置する場合のタッチパネル12の反応量より大きい。ここで、位置ZBにおける複数の電気力線201の密度は、位置ZAにおける複数の電気力線201の密度より高い。このため、物体101が位置ZAに位置する場合より、物体101が位置ZBに位置する場合のほうが、物体101が指である場合のタッチパネル12の反応量と、物体101がペンである場合のタッチパネル12の反応量との差は大きくなる。なお、電気力線群200により形成される電界は、タッチパネル12と物体101との離間距離の2乗に反比例する。このため、タッチパネル12の反応量は、図5に示すように、タッチパネル12と物体101との離間距離の2乗と概ね反比例する。
図3は、ホバー機能を有していないタッチパネル12aにおける、タッチパネル12a‐物体101間距離、タッチパネル12aの反応量、およびタッチパネル12aと物体101との位置関係を示す模式図である。
図4は、ホバー機能を有しているタッチパネル12における、タッチパネル12‐物体101間距離、タッチパネル12の反応量、およびタッチパネル12と物体101との位置関係を示す模式図である。
図3および図4では、タッチパネル12または12aと物体101との離間距離を、距離D1〜D6(但し、距離D1>距離D2>距離D3>距離D4>距離D5>距離D6)の6パターンに設定し、各パターンにおけるタッチパネル12または12aの反応量を示している。距離D1〜D6はいずれも、タッチパネル12が物体101に対して反応する範囲内(所定の範囲内)である。また、距離D6の長さは0であり、タッチパネル12または12aと物体101との離間距離が距離D6である場合、タッチパネル12または12aと物体101とは接触している。また、図3および図4では、物体101が指である場合と物体101がペンである場合とのそれぞれにおけるタッチパネル12または12aの反応量を示している。タッチパネル12または12aと物体101との位置関係についても同様である。
タッチパネル12aは、ホバー機能を有していないため、タッチパネル12aと物体101との離間距離が距離D1〜D4のいずれかである場合、反応を示さない。また、タッチパネル12aと物体101との離間距離が距離D5にまで小さくなると、タッチパネル12aはわずかに反応を示す。さらに、タッチパネル12aと物体101との離間距離が小さいほどタッチパネル12aの反応量は大きくなり、タッチパネル12aと物体101との離間距離が距離D6である場合、タッチパネル12aの反応量は最大となる。物体101が指である場合のタッチパネル12aの反応量は、物体101がペンである場合のタッチパネル12aの反応量より大きい。
タッチパネル12は、ホバー機能を有しているため、タッチパネル12と物体101との離間距離が距離D1〜D6のいずれである場合においても、反応を示す。また、タッチパネル12と物体101との離間距離が小さいほどタッチパネル12の反応量は大きくなり、タッチパネル12と物体101との離間距離が距離D6である場合、タッチパネル12の反応量は最大となる。上述したとおり、物体101が指である場合のタッチパネル12の反応量は、物体101がペンである場合のタッチパネル12の反応量より大きい。
ここからは、上記(1)〜(3)に示す各手法の詳細について説明する。図5は、タッチパネル12または12a‐物体101間距離に応じた経過時間と、タッチパネル12または12aの反応量との関係を示すグラフである。
図5に示す時刻T1〜T6は、それぞれ、タッチパネル12または12aと物体101との離間距離が距離D1〜D6である時刻を示している。タッチパネル12または12aに対する物体101の接触(図5では、タッチパネル12aに対する物体101の接触についても、単にタッチと称する)は、時刻T5より後かつ時刻T6以前に行われるが、図5では時刻T5より後かつ時刻T6より前に行われている。
図5によれば、時刻T1〜T4において、タッチパネル12aの反応量は増加していないが、タッチパネル12の反応量にはわずかな増加が見られる。電子機器100の判定部22(図1参照)は、この時刻T1〜T4(すなわち、タッチ前のタイミング)におけるタッチパネル12の反応量に基づいて、物体101がタッチパネル12に対して接触していない状態において、この物体101が指であるかペンであるかを判定する。
上記(1)に示す手法において、判定部22は、タッチパネル12の反応量が判定開始閾値X0に達してから、種類判定閾値Xに達するまでの所要時間(第1の所要時間)に応じて、判定を行う。具体的に、上記(1)に示す手法において、判定部22は、当該所要時間が所定値(所定時間Tp)以下である時間Taであるとき、物体101が指であると判定し、当該所要時間が所定値(所定時間Tp)を超える時間Tbであるとき、物体101がペンであると判定する。
種類判定閾値Xは、時刻T6における物体101がペンである場合のタッチパネル12の反応量、すなわち、タッチパネル12に対してペンが接触した状態におけるタッチパネル12の反応量未満であれば、どのような値であっても構わない。種類判定閾値Xが小さいほど、判定のタイミングを早くすることができる。一方、種類判定閾値Xが大きいほど、判定のタイミングにおいて、物体101が指である場合のタッチパネル12の反応量と物体101がペンである場合のタッチパネル12の反応量との差が大きくなるため、判定の精度を向上させることができる。
また、所定時間Tpは、時間Ta以上かつ時間Tb未満であれば、どのような時間であっても構わない。所定時間Tpが小さいほど、判定のタイミングを早くすることができる。一方、所定時間Tpが大きいほど、判定のタイミングにおいて、物体101が指である場合のタッチパネル12の反応量と物体101がペンである場合のタッチパネル12の反応量との差が大きくなるため、判定の精度を向上させることができる。
上記(2)に示す手法において、判定部22は、タッチパネル12の反応量が判定開始閾値X0に達した後の、当該反応量の積分値が積分種類判定閾値に達するまでの所要時間(第2の所要時間)に応じて、判定を行う。上記(2)に示す手法においては、上記(1)に示す手法と同様に、判定部22は、当該所要時間が所定値(所定時間Tp)以下である時間Taであるとき、物体101が指であると判定し、当該所要時間が所定値(所定時間Tp)を超える時間Tbであるとき、物体101がペンであると判定する。上記(2)に示す手法は、タッチパネル12の反応量の替わりに、タッチパネル12の反応量の積分値を用いること以外、上記(1)に示す手法と同様の要領で実現することができるので、詳細な説明を省略する。
図6は、図5を参照して、タッチパネル12の反応量の経過時間に対する変化量に基づく物体の判定を説明する図である。図6によれば、上記(3)に示す手法において、判定部22は、時間とタッチパネル12の反応量の変化量との関係を示すグラフ、すなわち、図5に示すタッチパネル12に関する各グラフに示すタッチパネル12の反応量の時間に対する変化量に応じて、判定を行う。上記(3)に示す手法において、判定部22は、時刻T1〜時刻T6における特定の期間としての時間Taに相当する期間に亘る当該変化量を求め、当該変化量が所定値を超えるとき、物体101が指であると判定し、当該変化量が所定値以下であるとき、物体101がペンであると判定する。もしくは、判定部22は、時間Taに相当する期間をn個に分割した期間(例えば3個:DT1〜DT3に相当する期間)のそれぞれにおいて当該変化量を求め、(n−m)個の期間について当該変化量が所定値を超えるとき、物体101が指であると判定し、(n−m)個の期間について当該変化量が所定値以下であるとき、物体101がペンであると判定する(なお、n>mである)。
ここからは、制御部2を中心とした、電子機器100の処理の流れについて、図7を参照して説明する。図7は、電子機器100の処理の流れを示すフローチャートである。図7では、上記(1)に示す手法を行い、上記(2)および(3)に示す各手法を行わない場合のフローチャートを示している。
まず、判定部22は、タッチパネル12の反応量が種類判定閾値Xに達したとき(ステップS1)、統括制御部21の制御モードをペンモードに設定させるよう、モード切替部23を制御する(ステップS2)。続いて、判定部22は、タッチパネル12の反応量が判定開始閾値X0に達してから、種類判定閾値Xに達するまでの所要時間が所定値(所定時間Tp)以下であるか否かを判定する(ステップS3)。
判定部22は、タッチパネル12の反応量が判定開始閾値X0に達してから、種類判定閾値Xに達するまでの所要時間が所定値以下であるとき(ステップS3の結果がYES)、物体101が指であると判定し、モード切替部23を制御する。モード切替部23は、判定部22による制御に応じて、統括制御部21の制御モードをペンモードから指モードに設定変更させる(ステップS41)。指モードに設定された統括制御部21は、物体101が指であることを前提としたタッチ判定閾値や、タッチに応じた電子機器100の動作内容によって、電子機器100の動作を適宜制御する。すなわち、タッチパネル12の反応量が、物体101が指であることを前提としたタッチ判定閾値(図7中、指閾値)を超えたとき(ステップS51の結果がYES)、タッチがあったと判定し、このタッチに応じて電子機器100の動作を適宜制御する(ステップS61)。
一方、判定部22は、タッチパネル12の反応量が判定開始閾値X0に達してから、種類判定閾値Xに達するまでの所要時間が所定値を超えるとき(ステップS3の結果がNO)、物体101がペンであると判定し、モード切替部23を制御する。モード切替部23は、判定部22による制御に応じて、統括制御部21の制御モードをペンモードに維持させる(ステップS42)。ペンモードに設定された統括制御部21は、物体101がペンであることを前提としたタッチ判定閾値や、タッチに応じた電子機器100の動作内容によって、電子機器100の動作を適宜制御する。すなわち、タッチパネル12の反応量が、物体101がペンであることを前提としたタッチ判定閾値(図7中、ペン閾値)を超えたとき(ステップS52の結果がYES)、タッチがあったと判定し、このタッチに応じて電子機器100の動作を適宜制御する(ステップS62)。
判定部22は、タッチパネル12に接触していない物体101の種類を判定するため、例えば、タッチパネル12に指が接触していない状態を、タッチパネル12にペンが接触している状態と誤判定する虞を低減することができる。従って、判定部22によれば、電子機器100の誤作動を引き起こす虞を低減することができる。さらに、判定部22は、タッチパネル12の中央を撮像した複数の画像を解析して得られる3次元形状を用いることなく、物体101の種類を判定することができるため、単純な構成および処理により判定を実現することができる。
また、判定部22によれば、タッチパネル12の反応量に影響を及ぼすノイズによる電子機器100の誤作動を抑制することができる。ノイズが印加された際、まずはペンが接触すると判定して誤動作を起こす(指のタッチ判定閾値より、ペンのタッチ判定閾値が大幅に小さいため)。統括制御部21の制御モードをペンモードから指モードに切り替えることにより、通常使用で指のタッチ判定閾値を超えるレベルのノイズが印加されることは考えにくいため、ノイズでの誤動作も抑止できると考えられる。
タッチパネルと物体との離間距離の絶対値を求めることは困難である。タッチパネルが取得可能な値は、反応量のみである。一方、タッチパネルの反応量から物体の大きさと当該離間距離とを推測することは可能である(厳密には、タッチパネルは、タッチの有無も分からないが、タッチの有無を推測することは可能である)。現状、タッチパネルによる操作性を向上させるため、タッチ寸前またはタッチ後の段階で物体の種類を推測しているが、物体の種類を誤判定してしまうと、タッチ位置の認識にズレが生じて電子機器の誤作動につながる。特に、タッチパネルへの入力に細型のスタイラスペンを用いた場合、タッチパネルに指を近づけたときに、指をスタイラスペンとして誤認識する虞がある。なぜなら、指とタッチパネルとが接触する前に、タッチパネルの反応量が、物体がペンであることを前提としたタッチ判定閾値を超えてしまうためである。本実施の形態では、タッチパネルに指を近づけたときに、指をペンとして誤認識する虞を低減することができる。
なお、以上の説明では、タッチパネル12に反応が無い状態を無反応(すなわち、反応量0)とし、タッチパネル12に対して物体101が近づくほど、タッチパネル12の反応量が大きくなるものとして説明を行った。一方、電子機器100では、タッチパネル12に反応が無い状態を無反応(すなわち、反応量0)とし、タッチパネル12に対して物体101が近づくほど、タッチパネル12の反応量が小さくなってもよい。すなわち、本実施の形態は、タッチパネル12の反応量から、タッチパネル12の反応量の絶対値にまで概念を広げても、説明することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る物体判定装置(判定部22)は、物体との離間距離が小さいほどその反応量の絶対値が大きくなるタッチパネルにおける、
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定する。
本発明の態様1に係る物体判定装置(判定部22)は、物体との離間距離が小さいほどその反応量の絶対値が大きくなるタッチパネルにおける、
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定する。
上記の構成によれば、タッチパネルに接触していない物体の種類を判定するため、例えば、タッチパネルに指が接触していない状態を、タッチパネルにペンが接触している状態と誤判定する虞を低減することができる。従って、上記の構成によれば、タッチパネルによって操作される電子機器の誤作動を引き起こす虞を低減することができる。さらに、上記の構成によれば、タッチパネルの中央を撮像した複数の画像を解析して得られる3次元形状を用いることなく、物体の種類を判定することができるため、単純な構成および処理により判定を実現することができる。
本発明の態様2に係る物体判定装置は、上記態様1において、上記第1の所要時間が所定値以下であるとき、上記物体が指であると判定し、
上記第1の所要時間が所定値を超えるとき、上記物体がペンであると判定する。
上記第1の所要時間が所定値を超えるとき、上記物体がペンであると判定する。
上記の構成によれば、上記の物体判定装置により、物体が指であるかペンであるかを判定することができる。
本発明の態様3に係る物体判定装置は、上記態様1または2において、上記タッチパネルは、上記タッチパネルとの離間距離が所定の範囲内である上記物体に対して反応するホバー機能を有していることが好ましい。
本発明の態様4に係る電子機器は、本発明の態様1から3のいずれかに係る物体判定装置を備えている。
上記の構成によれば、電子機器において、本発明の物体判定装置による効果を得ることができる。
本発明の態様5に係る電子機器は、上記態様4において、上記物体判定装置による上記物体の種類の判定結果に応じて、上記電子機器の動作モードを切り替えるモード切替部を備えている。
上記の構成によれば、物体判定装置による物体の種類の判定結果に応じて、電子機器を適切に動作させることができる。
本発明の態様6に係る物体判定方法は、物体との離間距離が小さいほどその反応量の絶対値が大きくなるタッチパネルにおける、
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定する。
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定する。
上記の構成によれば、本発明の態様1に係る物体判定装置と同様の効果を奏する物体判定方法を実現することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
12 タッチパネル
22 判定部(物体判定装置)
23 モード切替部
100 電子機器
101 物体
22 判定部(物体判定装置)
23 モード切替部
100 電子機器
101 物体
Claims (5)
- 物体との離間距離が小さいほどその反応量の絶対値が大きくなるタッチパネルにおける、
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定することを特徴とする物体判定装置。 - 上記第1の所要時間が所定値以下であるとき、上記物体が指であると判定し、
上記第1の所要時間が所定値を超えるとき、上記物体がペンであると判定することを特徴とする請求項1に記載の物体判定装置。 - 請求項1または2に記載の物体判定装置を備えていることを特徴とする電子機器。
- 上記物体判定装置による上記物体の種類の判定結果に応じて、上記電子機器の動作モードを切り替えるモード切替部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
- 物体との離間距離が小さいほどその反応量の絶対値が大きくなるタッチパネルにおける、
(i)当該絶対値が第1の閾値に達してから、当該第1の閾値より大きな第2の閾値に達するまでの第1の所要時間、
(ii)当該絶対値が第1の閾値に達した後の、当該絶対値の積分値が第3の閾値に達するまでの第2の所要時間、および、
(iii)当該絶対値の時間に対する変化量、
のうち少なくとも1つに応じて、当該タッチパネルに対して非接触である当該物体の種類を判定することを特徴とする物体判定方法。
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