JP2017040454A - ラジエータチューブの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換効率を向上させることのできるラジエータチューブの製造方法を提供する。
【解決手段】ラジエータチューブの製造方法は、車両用ラジエータに用いられ、冷却水が流動するラジエータチューブの製造方法である。該ラジエータチューブの製造方法は、帯状のワーク60を、外周面に沿って周方向に延びるとともに回転軸72に対して傾斜する凸条71Aが設けられた第1回転ローラ70と外周面が平滑な第2回転ローラ75とによって挟圧することでワーク60に凹条面63と平滑面64とを形成する転造工程と、ワーク60の凹条面63が内周面となるように該ワーク60を筒状に成形する成形工程とを有する。
【選択図】図4
【解決手段】ラジエータチューブの製造方法は、車両用ラジエータに用いられ、冷却水が流動するラジエータチューブの製造方法である。該ラジエータチューブの製造方法は、帯状のワーク60を、外周面に沿って周方向に延びるとともに回転軸72に対して傾斜する凸条71Aが設けられた第1回転ローラ70と外周面が平滑な第2回転ローラ75とによって挟圧することでワーク60に凹条面63と平滑面64とを形成する転造工程と、ワーク60の凹条面63が内周面となるように該ワーク60を筒状に成形する成形工程とを有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、車両用ラジエータのラジエータチューブの製造方法に関する。
車両用ラジエータのラジエータチューブには冷却水が流動し、その冷却水と外気との間で熱交換が行われる。ラジエータチューブの外周面には放熱フィンが接続され、ラジエータチューブから放熱フィンへ冷却水の熱が伝達されることで、熱交換効率の向上が図られている。
従来のラジエータチューブの製造方法では、帯状のワークを、幅方向の両端を丸めるようにして筒状をなすように変形させている。こうした丸め変形としては、たとえば、ロールフォーミング加工が知られている(特許文献1参照)。ところで、ラジエータチューブを流動する冷却水の温度をラジエータチューブの中心側と周縁側とでより均一にすることが熱交換効率の向上の観点から好ましい。従来のラジエータチューブでは、その内周面に凹条がプレス加工によって成形される。これにより、ラジエータチューブを流動する冷却水は、プレス成形された凹条に案内されて撹拌され、ラジエータチューブの中心側と周縁側とで温度分布の偏りが抑えられる。
ラジエータチューブの内周面に対する凹条のプレス成形では、その反映として、ラジエータチューブの外周面に対しては、凸条がプレス成形されることになる。その結果、ラジエータチューブの外周面が凹凸形状になる。このように外周面が凹凸形状であると、ラジエータチューブと放熱フィンとの接触面積が小さくなり、ラジエータチューブから放熱フィンへの熱伝達が不十分になる可能性がある。そのため、ラジエータチューブを流動する冷却水と外気との熱交換効率の向上を図ることは難しい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱交換効率を向上させることのできるラジエータチューブの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するためのラジエータチューブの製造方法は、車両用ラジエータに用いられ、冷却水が流動するラジエータチューブの製造方法であって、帯状のワークを、外周面に沿って周方向に延びるとともに回転軸に対して傾斜する凸条が設けられた第1回転ローラと外周面が平滑な第2回転ローラとによって挟圧することでワークに凹条面と平滑面とを形成する転造工程と、ワークの凹条面が内周面となるように該ワークを筒状に成形する成形工程とを有する。
上記転造工程では、プレス成形とは異なり、ワークの一方の面に凹条を形成しつつ、他方の面を平滑な面とすることができる。したがって、この方法によれば、内周面を凹条面とし外周面を平滑面とするラジエータチューブを製造することができる。凹条面によって案内される冷却水は撹拌され、しかも、平滑面に接続される放熱フィンとの接触面積は十分に確保される。したがって、上記方法によれば、熱交換効率を向上させることのできるラジエータチューブを製造することができる。
ラジエータチューブの製造方法の一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、車両用ラジエータ1には、アッパタンク10が設けられている。アッパタンク10は、下端側が開口した略箱状の受水部11を有し、該受水部11には筒状の流入口12が設けられている。流入口12は、内燃機関の冷却水通路に接続され、該冷却水通路から冷却水が供給される。受水部11には、上方に向かって開口した筒状の取付口13も設けられている。取付口13には、ラジエータキャップ14が取り付けられる。これにより、取付口13は閉塞される。ラジエータキャップ14は、圧力調節弁であり、車両用ラジエータ1の内部の圧力を調節する。
図1に示すように、車両用ラジエータ1には、アッパタンク10が設けられている。アッパタンク10は、下端側が開口した略箱状の受水部11を有し、該受水部11には筒状の流入口12が設けられている。流入口12は、内燃機関の冷却水通路に接続され、該冷却水通路から冷却水が供給される。受水部11には、上方に向かって開口した筒状の取付口13も設けられている。取付口13には、ラジエータキャップ14が取り付けられる。これにより、取付口13は閉塞される。ラジエータキャップ14は、圧力調節弁であり、車両用ラジエータ1の内部の圧力を調節する。
アッパタンク10は、第1シール部材20を介してラジエータコア30に固定される。ラジエータコア30は、アッパタンク10の受水部11が接続されるアッパコアプレート31を有している。アッパコアプレート31は、底壁31Aと周壁31Bとを有し、上端側が開口した略箱状をなしている。アッパコアプレート31の底壁31Aには、該底壁31Aを貫通した状態で複数のラジエータチューブ32が固定されている。ラジエータチューブ32は、アッパコアプレート31の長手方向に複数並んで配設されている。
ラジエータコア30は、アッパコアプレート31に対向するロアコアプレート34を有している。ロアコアプレート34は、上壁34Aと周壁34Bとを有し、下端側が開口した略箱状である。ラジエータチューブ32は、ロアコアプレート34の上壁34Aに貫通した状態で固定されている。ラジエータチューブ32は、上端部がアッパコアプレート31によって支持され、下端部がロアコアプレート34によって支持されている。
図2に示すように、ラジエータチューブ32は、断面が扁平な長円状のチューブ本体32Aを有し、外周面が平滑である。チューブ本体32Aの内周面には、該チューブ本体32Aの軸方向(図2に上下方向)に延びる螺旋状の凹条32Bが形成されている。
図3に示すように、各ラジエータチューブ32の間には、放熱フィン33が配設されている。放熱フィン33は、例えば金属の板材からなり、蛇腹状に成形されている。放熱フィン33の屈曲した部分は、ラジエータチューブ32の外周面に接合されている。図1に示すように、放熱フィン33は、ラジエータチューブ32の軸方向において、アッパコアプレート31からロアコアプレート34まで連続して延びている。
図1に示すように、ラジエータコア30は、第2シール部材40を介してロアタンク50に取り付けられる。ロアタンク50は、上端側が開口した略箱形状の送水部51を有し、送水部51には筒状の送出口52が設けられている。送出口52は、内燃機関の冷却水通路に接続され、該冷却水通路に冷却水を送り出す。送水部51の側壁には、ドレンコック53が接続されている。ドレンコック53を開放することにより、車両用ラジエータ1の内部から外部に冷却水が排出される。
車両用ラジエータ1における冷却水の流れについて説明する。
内燃機関からの受熱により高温になった冷却水は、冷却水通路に接続された流入口12を介してアッパタンク10に流れ込む。アッパタンク10に流れ込んだ冷却水は、ラジエータコア30のラジエータチューブ32に流れる。ラジエータチューブ32を冷却水が流れる際には、チューブ本体32Aや、ラジエータチューブ32の外周面に接合された放熱フィン33に冷却水から熱が伝達される。外気はラジエータコア30のラジエータチューブ32の間や放熱フィン33の間を通過して流れる。これにより、ラジエータチューブ32を流れる冷却水と外気との間で熱交換が行われ、冷却水から外気に熱が放出される。ラジエータチューブ32には、螺旋状の凹条32Bが形成されており、ラジエータチューブ32を流れる冷却水は該凹条32Bに沿って螺旋状に流れる。こうした冷却水に対する撹拌によってラジエータチューブ32内の中心側の部分と周縁側の部分とで冷却水の温度分布が均一化するため、外気との熱交換効率の向上を図ることができる。外気に熱を放出して温度が低下した低温の冷却水は、ラジエータチューブ32からロアタンク50に流動し、送出口52を通じて冷却水通路に戻される。これにより、低温の冷却水が内燃機関の周囲に供給される。
内燃機関からの受熱により高温になった冷却水は、冷却水通路に接続された流入口12を介してアッパタンク10に流れ込む。アッパタンク10に流れ込んだ冷却水は、ラジエータコア30のラジエータチューブ32に流れる。ラジエータチューブ32を冷却水が流れる際には、チューブ本体32Aや、ラジエータチューブ32の外周面に接合された放熱フィン33に冷却水から熱が伝達される。外気はラジエータコア30のラジエータチューブ32の間や放熱フィン33の間を通過して流れる。これにより、ラジエータチューブ32を流れる冷却水と外気との間で熱交換が行われ、冷却水から外気に熱が放出される。ラジエータチューブ32には、螺旋状の凹条32Bが形成されており、ラジエータチューブ32を流れる冷却水は該凹条32Bに沿って螺旋状に流れる。こうした冷却水に対する撹拌によってラジエータチューブ32内の中心側の部分と周縁側の部分とで冷却水の温度分布が均一化するため、外気との熱交換効率の向上を図ることができる。外気に熱を放出して温度が低下した低温の冷却水は、ラジエータチューブ32からロアタンク50に流動し、送出口52を通じて冷却水通路に戻される。これにより、低温の冷却水が内燃機関の周囲に供給される。
ラジエータチューブ32の製造方法について説明する。なお、本実施形態では、帯状のワーク60を複数のローラの間に通すことによって筒状に成形するロールフォーミング加工によりラジエータチューブ32を製造する。
図4に示すように、例えばアルミニウムなどの金属からなる帯状のワーク60は、巻芯61に巻かれてコイル62を構成している。ワーク60は、コイル62から帯状に解かれ、図4の左方に送られることにより、転造工程及び成形工程を経て筒状に成形される。転造工程では、第1回転ローラ70と第2回転ローラ75との間にワーク60が通される。
図5に示すように、第1回転ローラ70は、外周面に凸条71Aが設けられた凸条ローラ71と、該凸条ローラ71に接続された回転軸72とを有している。凸条71Aは、凸条ローラ71の外周面に沿って周方向に延びるとともに、第1回転ローラ70の回転軸72に対して所定角度θ傾斜している。図4に示すように、第2回転ローラ75は、外周面が平滑な平滑ローラ76と、該平滑ローラ76に接続された回転軸77とを有している。第1回転ローラ70と第2回転ローラ75との間隔は、ワーク60の厚さよりも狭く設定されている。第1回転ローラ70は回転軸72を中心に回転可能であり、第2回転ローラ75は回転軸77を中心に回転可能である。ワーク60が第1回転ローラ70と第2回転ローラ75との間に通されると、各回転ローラ70,75は回転しつつワーク60を挟圧する。すなわち、ワーク60は各回転ローラ70,75の間に挟まれて両者によって圧力が加えられる。ワーク60は、各回転ローラ70,75が回転しているときに、その長手方向に送り出される。
図6に示すように、ワーク60が各回転ローラ70,75に挟圧されると、ワーク60には、第1回転ローラ70側の面に第1回転ローラ70の凸条71Aと略同形の凹条63Aが形成される。ワーク60の第2回転ローラ75側の面は、外周面が平滑な第2回転ローラ75に押圧され、平滑な面になる。以下では、ワーク60における第1回転ローラ70側の凹条63Aが形成された面を凹条面63といい、第2回転ローラ75側の平滑な面を平滑面64という。凹条面63の凹条63Aは、ワーク60の幅方向(図6の上下方向)に対して、すなわち第1回転ローラ70における回転軸72の軸方向に対して、上記所定角度θと同じ角度傾斜している。
図7(a)に示すように、転造工程前では、ワーク60の厚さはほぼ一定になっている。転造工程では、外周面に凸条71Aを有する第1回転ローラ70と外周面が平滑な第2回転ローラ75とによってワーク60を挟圧することで該ワーク60を変形させて、図7(b)に示すように、ワーク60に凹条面63と平滑面64とを形成する。
図4に示すように、成形工程は、第1工程から第4工程までの複数の工程からなる。第1工程では、ワーク60を第1拡径ローラ80と第1縮径ローラ82との間に通す。図4及び図8に示すように、第1拡径ローラ80は、ワーク60の幅方向(図8の左右方向)における中心側ほど拡径した略円柱形状をなし、回転軸81を中心に回転可能になっている。第1縮径ローラ82は、第1拡径ローラ80の形状に沿って中心側ほど縮径した略円柱形状をなし、回転軸83を中心に回転可能になっている。第1拡径ローラ80はワーク60の凹条面63側に配置され、第1縮径ローラ82はワーク60の平滑面64側に配置されている。これらローラ80,82の間隔は、ワーク60が通過可能に設定されている。第1工程において、第1拡径ローラ80と第1縮径ローラ82との間にワーク60が通されると、ワーク60は各ローラ80,82の外周面の形状に沿って幅方向の両端部が凹条面63側に丸められるように湾曲する。
第2工程では、第1工程を経て湾曲したワーク60を、第2拡径ローラ85と第2縮径ローラ87との間に通す。図9に示すように、第2拡径ローラ85は、ワーク60の幅方向(図9の左右方向)における中心側ほど拡径した略円柱形状をなし、回転軸86を中心に回転可能になっている。第2拡径ローラ85の拡径度合いは、第1拡径ローラ80の拡径度合いよりも大きい。第2縮径ローラ87は、第2拡径ローラ85の形状に沿って中心側ほど縮径した略円柱形状をなし、回転軸88を中心に回転可能になっている。すなわち、第2縮径ローラ87の縮径度合いは、第1縮径ローラ82の縮径度合いよりも大きくなっている。第2拡径ローラ85はワーク60の凹条面63側に配置され、第2縮径ローラ87はワーク60の平滑面64側に配置されている。これらローラ85,87の間隔は、ワーク60が通過可能に設定されている。上述したように、第2拡径ローラ85の拡径度合いは第1拡径ローラ80の拡径度合いよりも大きいため、第2工程において、第2拡径ローラ85と第2縮径ローラ87との間にワーク60を通すことによって該ワーク60を変形させたときの曲率は、第1工程においてワーク60を変形させたときの曲率よりも大きくなる。これにより、第2工程では、第1工程に比して、ワーク60が大きく湾曲する。
第3工程では、第2工程を経て湾曲したワーク60を、第3拡径ローラ90と第3縮径ローラ92との間に通す。図10に示すように、第3拡径ローラ90は、ワーク60の幅方向(図10の左右方向)における中心側ほど拡径した略円柱形状をなし、回転軸91を中心に回転可能になっている。図10に示すように、第3拡径ローラ90の上下方向における両端部は、略半円状をなしている。この両端部の曲率は、第2拡径ローラ85の上下方向における両端部の曲率よりも大きい。第3縮径ローラ92は、第3拡径ローラ90の形状に沿って中心側ほど縮径した略円柱形状をなし、回転軸93を中心に回転可能になっている。すなわち、第3縮径ローラ92の外周面は、略半円状に窪んでいる。第3拡径ローラ90はワーク60の凹条面63側に配置され、第3縮径ローラ92はワーク60の平滑面64側に配置されている。これらローラ90,92の間隔は、ワーク60が通過可能に設定されている。第3工程では、第3拡径ローラ90と第3縮径ローラ92との間にワーク60を通すことにより、該ワーク60を略半円状に変形させる。これにより、第3工程においてワーク60を変形させたときの曲率は、第2工程においてワーク60を変形させたときの曲率よりも大きくなる。このように、第1〜第3工程では、ワーク60の曲率が徐々に大きくなるようにワーク60の幅方向における両端部を丸めて筒状に近づけていく。
第4工程では、第3工程によって湾曲したワーク60を、一対の縦ローラ95の間に通す。図4及び11に示すように、縦ローラ95は、ワーク60の幅方向(図11の左右方向)に並んで配置されており、回転軸96を中心に回転可能になっている。回転軸96は、第1〜第3拡径ローラ80,85,90及び第1〜第3縮径ローラ82,87,92の各回転軸の軸方向と直交する方向(図11の上下方向)に延びている。縦ローラ95は、図11の上下方向における中心部ほど縮径した略円柱形状をなし、図11に示す正面視において、外周面が半円状に窪んでいる。各縦ローラ95は上下の端部同士が当接した状態で配設されている。このため、一対の縦ローラ95によって、略円形状の隙間が形成されている。第4工程において、一対の縦ローラ95の間にワーク60を通すことにより、ワーク60を筒状に変形させる。図4に示すように、第1〜第4工程からなる成形工程では、各工程を順番に経ることにより、帯状のワーク60を凹条面63が内周面となるように筒状に成形する。これにより、凹条面63の凹条63Aが筒状のワーク60の内周面において螺旋状に延びて、ラジエータチューブ32の凹条32Bが構成される。
筒状に成形されたワーク60の両端部は、溶接具97によって溶接される。その後、所望の長さに切断され、別ラインにおいて断面形状が長円状になるようにプレス成形される。これにより、ラジエータチューブ32が製造される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
(1)本実施形態では、内周面を凹条面63とし外周面を平滑面64とするラジエータチューブ32が製造される。このため、冷却水がラジエータチューブ32を流れる際には、凹条面63によって案内されて該冷却水が撹拌されるとともに、ラジエータチューブ32の平滑面64に接続される放熱フィン33との接触面積が十分に確保される。したがって、熱交換効率を向上させることのできるラジエータチューブ32を製造することができる。
(1)本実施形態では、内周面を凹条面63とし外周面を平滑面64とするラジエータチューブ32が製造される。このため、冷却水がラジエータチューブ32を流れる際には、凹条面63によって案内されて該冷却水が撹拌されるとともに、ラジエータチューブ32の平滑面64に接続される放熱フィン33との接触面積が十分に確保される。したがって、熱交換効率を向上させることのできるラジエータチューブ32を製造することができる。
(2)本実施形態では、ワーク60を筒状に成形するロールフォーミング加工と一連の工程として転造工程を設けている。このため、帯状のワーク60を凹条63Aを有する筒状のワーク60に成形するまでの時間を短くすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。また、以下の変更例は、互いに適宜組み合わせて実施することも可能である。
・上記実施形態では、筒状に成形したワーク60を所望の長さに切断した後に、断面形状が長円状になるように成形していたが、断面形状が長円状になるように成形した後に、所望の長さに切断するようにしてもよい。また、成形工程において、例えば各ローラの形状を変更して、断面が長円の筒状になるようにワーク60を成形するようにしてもよい。
・上記実施形態では、筒状に成形したワーク60を所望の長さに切断した後に、断面形状が長円状になるように成形していたが、断面形状が長円状になるように成形した後に、所望の長さに切断するようにしてもよい。また、成形工程において、例えば各ローラの形状を変更して、断面が長円の筒状になるようにワーク60を成形するようにしてもよい。
・帯状のワーク60をコイル状に巻かずに板状のまま筒状に成形してもよい。この場合には、ワーク60を構成する板材を所望の長さに切断した上でロールフォーミング加工を施すことにより、筒状に成形した後にワーク60を切断する工程を省略することができる。
・成形工程は第1〜第4工程からなるものに限られない。帯状のワーク60を筒状に成形できるのであれば、例えば、第1工程と第4工程とのみによって成形工程を構成するようにしてもよい。また、第1〜第4工程とは異なる工程によって成形工程を構成してもよい。例えば、ローラによってワーク60を変形させるのではなく、ワーク60の送り方向前方に向かって板状から筒状に変形するガイド部材を用い、該ガイド部材に沿ってワーク60を移動させることにより、ワーク60を帯状から筒状に徐々に変形させるようにしてもよい。また、ガイド部材を用いる工程と、上記第1〜第4工程の少なくとも1つの工程とを組み合わせるようにしてもよい。
・第1回転ローラ70の凸条71Aの形状は、上記実施形態のものに限られず、適宜変更が可能である。例えば、所定角度θは任意の角度に変更可能であり、凸条71Aの隣り合う尖端同士の間隔であるピッチも任意に変更可能である。
・第1回転ローラ70及び第2回転ローラ75を省略し、代わりに、第1拡径ローラ80に、外周面に沿って周方向に延びるとともに回転方向に対して傾斜した凸条を設けるようにしてよい。この構成では、第1拡径ローラ80が第1回転ローラとして機能し、第1縮径ローラ82が第2回転ローラとして機能する。すなわち、第1拡径ローラ80及び第1縮径ローラ82によって転造工程が構成される。また、第1〜第3拡径ローラ80,85,90及び第1〜第3縮径ローラ82,87,92、並びに一対の縦ローラ95によって成形工程が構成される。
1…車両用ラジエータ、10…アッパタンク、11…受水部、12…流入口、13…取付口、14…ラジエータキャップ、20…第1シール部材、30…ラジエータコア、31…アッパコアプレート、31A…底壁、31B…周壁、32…ラジエータチューブ、32A…チューブ本体、32B…凹条、33…放熱フィン、34…ロアコアプレート、34A…上壁、34B…周壁、40…第2シール部材、50…ロアタンク、51…送水部、52…送出口、53…ドレンコック、60…ワーク、61…巻芯、62…コイル、63…凹条面、63A…凹条、64…平滑面、70…第1回転ローラ、71…凸条ローラ、71A…凸条、72…回転軸、75…第2回転ローラ、76…平滑ローラ、77…回転軸、80…第1拡径ローラ、81…回転軸、82…第1縮径ローラ、83…回転軸、85…第2拡径ローラ、86…回転軸、87…第2縮径ローラ、88…回転軸、90…第3拡径ローラ、91…回転軸、92…第3縮径ローラ、93…回転軸、95…縦ローラ、96…回転軸、97…溶接具。
Claims (1)
- 車両用ラジエータに用いられ、冷却水が流動するラジエータチューブの製造方法であって、
帯状のワークを、外周面に沿って周方向に延びるとともに回転軸に対して傾斜する凸条が設けられた第1回転ローラと外周面が平滑な第2回転ローラとによって挟圧することで前記ワークに凹条面と平滑面とを形成する転造工程と、
前記ワークの凹条面が内周面となるように該ワークを筒状に成形する成形工程と
を有するラジエータチューブの製造方法。
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