JP2017040386A - 極低温冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスプレーサの駆動機構にかかる負荷を低減できる極低温冷凍機を提供する。
【解決手段】極低温冷凍機100は、軸方向に延在するディスプレーサ12と、ディスプレーサ12を軸方向に往復移動可能に収容するシリンダ10と、ディスプレーサ12を駆動するスコッチヨーク機構14と、スコッチヨーク機構14を収容するハウジングと、を備える。スコッチヨーク機構14は、クランク28と、ヨーク板34と、第2駆動軸40と、第1駆動軸38と、を含む。ハウジング16は、クランク28とヨーク板34を収容する駆動機構収容室60と、第1駆動軸38の先端を収容し、駆動機構収容室60よりも高圧に調整可能な第1アシスト室62と、駆動機構収容室60とガス室20の間または駆動機構収容室60と第1アシスト室62の間に設けられ、駆動機構収容室60よりも高圧に調整可能な第2アシスト室64と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、高圧の冷媒ガスを膨張させて寒冷を発生する極低温冷凍機に関する。
極低温を発生する冷凍機の一例としてギフォードマクマホン(Gifford-McMahon;GM)冷凍機が知られている。GM冷凍機は、シリンダ内でディスプレーサを往復移動することにより、膨張空間の体積を変化させる。この体積変化に対応して膨張空間と圧縮機の吐出側と吸気側とを選択的に接続することで、冷媒ガスが膨張空間で膨張する。このとき発生する寒冷によって、冷却対象を冷却する(特許文献1参照)。
特開昭58−47970号公報
ディスプレーサには、その内部を通過する冷媒ガスの圧力損失による力が作用する。GM冷凍機の大型化に伴いディスプレーサが大きくなると、ディスプレーサに作用する圧力損失による力も大きくなる。この場合、ディスプレーサの駆動に要する負荷は大きくなり、ディスプレーサを駆動する駆動機構にかかる負荷も大きくなる。すると、駆動機構を構成する構成部品にかかる負荷も大きくなり、その寿命は短くなりうる。また駆動機構にかかる負荷が大きくなると、駆動機構を駆動するモータへの負荷が大きくなり、例えば駆動モータに同期モータを使用する場合、同期脱出(スリップ)を引き起こし、GM冷凍機が正常なサイクル運転を行うのが困難となりうる。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ディスプレーサの駆動機構にかかる負荷を低減できる極低温冷凍機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の極低温冷凍機は、軸方向に延在するディスプレーサと、ディスプレーサを軸方向に往復移動可能に収容するシリンダと、ディスプレーサを駆動する駆動機構と、駆動機構を収容するハウジングと、を備える。駆動機構は、偏心回転体と、偏心回転体の回転により往復移動するヨーク板と、ヨーク板から軸方向に延出し、ディスプレーサに接続される第2軸部と、ヨーク板から第2軸部とは反対側に延出する第1軸部と、を含む。シリンダは、軸方向一方側においてディスプレーサとの間にガス膨張室を形成し、軸方向他方側においてディスプレーサとの間にガス膨張室と異なるガス室を形成し、ハウジングは、偏心回転体とヨーク板とを収容する第1室と、第1軸部の先端を収容し、第1室よりも高圧に調整可能な第2室と、第1室とガス室の間または第1室と第2室の間に設けられ、第1室よりも高圧に調整可能な第3室と、を含む。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ディスプレーサの駆動機構にかかる負荷を低減できる。
第1の前提技術に係る極低温冷凍機を示す模式図である。 スコッチヨーク機構の分解斜視図である。 図1の制御装置の機能構成を示すブロック図である。 第1の前提技術に係る極低温冷凍機のモータにかかる負荷およびトルクを示す。 第2の前提技術に係る極低温冷凍機を示す模式図である。 実施の形態に係る極低温冷凍機を示す模式図である。 図6の制御装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態の変形例に係る極低温冷凍機を示す模式図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、工程には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(第1の前提技術)
実施の形態に係る極低温冷凍機を説明する前に、その前提となる技術について説明する。図1は、第1の前提技術に係る極低温冷凍機100を示す模式図である。極低温冷凍機100は、ギフォード・マクマホン冷凍機(GM冷凍機)であり、圧縮機1と、配管2と、膨張機3と、制御装置4と、を備える。
圧縮機1は、膨張機3から戻ってくる低圧の冷媒ガスを圧縮し、圧縮された高圧の冷媒ガスを膨張機3に供給する。配管2は、高圧配管2aと低圧配管2bとを含む。高圧配管2aは、圧縮機1の吐出側に接続される。圧縮機1から膨張機3に向かう高圧の冷媒ガスが高圧配管2aを流れる。低圧配管2bは、圧縮機1の吸気側に接続される。膨張機3から圧縮機1に向かう低圧の冷媒ガスが低圧配管2bを流れる。冷媒ガスとしては、例えばヘリウムガスを用いることができる。なお、冷媒ガスとして窒素ガスやその他のガスを用いてもよい。
膨張機3は、圧縮機1から供給された高圧の冷媒ガスを膨張させて寒冷を発生させる。膨張機3は、シリンダ10と、ディスプレーサ12と、スコッチヨーク機構14と、ハウジング16と、モータ18と、ロータリバルブ19と、を含む。
以下では、膨張機3の構成要素の位置関係を分かりやすく表すために、「軸方向」という用語を使用することがある。軸方向は、第1駆動軸38および第2駆動軸40(いずれも後述)が延在する方向を表す。軸方向は、ディスプレーサ12が移動する方向とも一致する。便宜上、軸方向において膨張空間24や冷却ステージ26(いずれも後述)に相対的に近いことを「下」、相対的に遠いことを「上」と呼ぶことがある。なお、こうした表現は、膨張機3が取り付けられたときの配置とは関係しない。
シリンダ10は、円筒部と底部とが一体に形成された有底カップ形状を有し、ディスプレーサ12を軸方向に往復移動可能に収容する。シリンダ10は、強度、熱伝導率などを考慮して、例えばステンレス鋼により形成される。
ディスプレーサ12は、シリンダ10内を上死点と下死点との間で往復移動する。ここで、上死点は、膨張空間24の容積が最も大きいときの膨張空間24の位置をいい、下死点は、膨張空間24が最も小さいときの膨張空間24の位置をいう。ディスプレーサ12は、円筒状の外周面を有しており、その内部には蓄冷材(不図示)が充填されている。ディスプレーサ12は、比重、強度、熱伝導率などの観点から、例えばベークライト(布入りフェノール)等の樹脂により形成される。蓄冷材は、例えば金網等により構成される。
ディスプレーサ12の上部には、ガス室20とディスプレーサ12の内部とを連通するガス流路L1が形成されている。ここで、ガス室20は、シリンダ10とディスプレーサ12の上端により形成される空間である。ガス室20は、ディスプレーサ12の往復移動に伴い容積が変化する。ガス室20の温度は膨張機が設置される室温に近いため、ガス室20を常温室と呼ぶこともある。
ディスプレーサ12の下部には、ディスプレーサ12の内部と膨張空間24とを連通するガス流路L2が形成されている。ここで、膨張空間24は、シリンダ10とディスプレーサ12の下端により形成される空間である。膨張空間24は、ディスプレーサ12の往復移動に伴い容積が変化する。シリンダ10の外周のうち、膨張空間24に対応する位置には、冷却対象物(不図示)に熱的に接続される冷却ステージ26が配置される。冷却ステージ26は、膨張空間24の内部の冷媒ガスにより冷却される。
シリンダ10の内周面とディスプレーサ12との間にはシール22が設けられている。したがって、ガス室20と膨張空間24との間の冷媒ガスの流れは、ディスプレーサ12の内部を経由する。
モータ18は、モータ18に接続された回転軸18aを回転させる。
図2は、スコッチヨーク機構14の分解斜視図である。スコッチヨーク機構14は、ディスプレーサ12を往復駆動する。スコッチヨーク機構14は、クランク28と、スコッチヨーク30と、を含む。
クランク28は、モータ18の回転軸18aに固定される。クランク28は、回転軸18aが固定される位置から偏心した位置にクランクピン28aを有する。したがって、クランク28を回転軸18aに固定すると、回転軸18aに対しクランクピン28aは偏心した状態となる。
スコッチヨーク30は、駆動軸32と、ヨーク板34と、ころ軸受36と、を含む。駆動軸32は、第1駆動軸38と第2駆動軸40とを含む。第1駆動軸38は、ヨーク板34の上部中央から上方に延出する。第2駆動軸40は、ヨーク板34の下部中央から下方に延出する。
第1駆動軸38は、第1摺動軸受42によって、軸方向に移動可能に支持される。第2駆動軸40は、第2摺動軸受44によって、軸方向に移動可能に支持される。つまり、駆動軸32、ひいてはスコッチヨーク30は、軸方向に移動可能な構成となっている。
ヨーク板34は、板状の部材であり、その中央には横長窓34aが形成されている。横長窓34aは、第1駆動軸38および第2駆動軸40が延出する方向(すなわち軸方向)に対して交差する方向、例えば直交する方向に延在する。
ころ軸受36は、転動可能に横長窓34a内に配設される。ころ軸受36の中心には、クランクピン28aと係合する係合孔36aが形成されており、クランクピン28aが係合孔36aを貫通する。
モータ18が駆動し回転軸18aが回転すると、クランクピン28aとクランクピン28aと係合したころ軸受36は、円を描くように回転する。ころ軸受36が円を描くように回転することにより、スコッチヨーク30は、軸方向に往復運動する。この際、ころ軸受36は、軸方向に交差する方向に横長窓34a内を往復移動する。
第2駆動軸40は、ディスプレーサ12に連結されている。このため、スコッチヨーク30が軸方向に移動することにより、ディスプレーサ12はシリンダ10内を軸方向に往復移動する。
図1に戻り、ハウジング16は、駆動機構収容室60を有する。駆動機構収容室60は、スコッチヨーク機構14を収容する。駆動機構収容室60は、低圧配管2bを介して圧縮機1の吸気側に連通している。そのため、駆動機構収容室60は、圧縮機1の吸気側と同程度の低圧に維持される。ハウジング16には、一端がガス室20に連通し、他端がロータリバルブ19に連通するガス流路L3が設けられている。
ロータリバルブ19は、圧縮機1からガス室20に至る冷媒ガスの流路上に設けられる。ロータリバルブ19は、ステータバルブ46とロータバルブ48とを含む。ロータバルブ48は、ハウジング16内において回転可能に支持される。ステータバルブ46は、回転しないようにハウジング16に固定される。ロータバルブ48には、スコッチヨーク機構14のクランクピン28aの先端が接続されている。したがって、モータ18の回転軸18aの回転に伴いクランクピン28aが回転すると、ロータバルブ48はステータバルブ46に対して回転する。このようにして、ロータバルブ48は、スコッチヨーク機構14と同期して回転する。
ステータバルブ46およびロータバルブ48は、圧縮機1から吐出された高圧の作動ガスをガス室20を介して膨張空間24に導く供給用バルブ50と、作動ガスをガス室20を介して膨張空間24から圧縮機1に導く排気用バルブ52と、を構成する。供給用バルブ50および排気用バルブ52は、ロータバルブ48の回転に伴い開閉する。
ロータバルブ48の回転に伴い供給用バルブ50が開くと、圧縮機1から高圧の作動ガスがガス流路L3を通りガス室20に供給される。一方、ロータバルブ48の回転に伴い排気用バルブ52が開くと、低圧となった作動ガスは、ガス室20からガス流路L3を通り圧縮機1に回収される。
図3は、図1の制御装置4の機能構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。図7についても同様である。
制御装置4は、圧縮機制御部53と、モータ制御部54と、を含む。圧縮機制御部53は、圧縮機1の動作を制御する。圧縮機制御部53は例えば、圧縮機1の高圧と低圧との圧力差を目標圧に制御する。モータ制御部54は、モータ18の駆動を制御する。モータ制御部54は例えば、モータ18の回転軸18aを所望の回転数で回転させる。
以上のように構成された極低温冷凍機100の動作について説明する。
ディスプレーサ12が下死点から上死点に向けて移動しており、供給用バルブ50が開いているとする。このとき、高圧配管2aおよび供給用バルブ50を介して圧縮機1からガス室20に高圧の冷媒ガスが流入する。高圧の冷媒ガスは、ガス流路L1からディスプレーサ12の内部に流入し、蓄冷材によって冷却される。冷却された冷媒ガスは、ガス流路L2から膨張空間24に流入する。これにより、膨張空間24内は、高圧状態となる。
供給用バルブ50は、ディスプレーサ12が上死点に到達する前に閉じられる。その後、ディスプレーサ12が上死点に到達する直前に排気用バルブ52が開かれると、膨張空間24内の冷媒ガスは、高圧の状態から低圧の状態となり、膨張する。その結果、膨張空間24内の冷媒ガスの温度がさらに下がる。また、温度が下がった冷媒ガスにより、冷却ステージ26が冷却される。
ディスプレーサ12は、上死点に到達すると、引き続き上死点から下死点に向かって移動を開始する。これに伴い、低圧の冷媒ガスは、上述の逆の順路を通り、蓄冷材を冷却しつつ、排気用バルブ52および低圧配管2bを介して圧縮機1に戻る。また、ディスプレーサ12が下死点に到達する前に排気用バルブ52が閉じられる。その後、ディスプレーサ12が下死点に到達する直前に供給用バルブ50が開かれると、再び高圧配管2aおよび供給用バルブ50を介して圧縮機1からガス室20に高圧の冷媒ガスが流入する。ディスプレーサ12は、下死点に到達すると、引き続き下死点から上死点に向けて移動を開始する。
以上の動作を1サイクルとし、この冷凍サイクルを繰り返すことにより、冷却ステージ26に熱的に接続された冷却対象物は冷却される。
図4は、第1の前提技術に係る極低温冷凍機100のモータ18にかかる軸方向負荷およびモータ18にかかる負荷トルクを示す。図4において、横軸は運転角度(クランク28の角度)[deg]を示す。0°(360°)はディスプレーサ12が上死点にあるとき、すなわち膨張空間24の容積が最も大きいときの角度であり、180°はディスプレーサ12が下死点にあるとき、すなわち膨張空間24の容積が最も小さいときの角度である。また図4において、左の縦軸は、ディスプレーサ12の変位[cm]とモータ18にかかる負荷トルク[N・m]を示す。右の縦軸は、モータ18にかかる軸方向負荷[N]を示す。ここでは、上向きの負荷を正としている。グラク90はディスプレーサ12の変位を示し、グラフ92はスコッチヨーク機構14ひいてはモータ18にかかる軸方向負荷を示し、グラフ94はモータ18にかかる負荷トルクを示す。なお、グラフ94にはロータバルブ48を回転させるために必要な負荷トルクが一定値として課されている。
上述したように、ディスプレーサ12の内部には、冷却効率を高めるために蓄冷材が充填されている。そのため、ディスプレーサ12の内部を冷媒ガスが通り抜ける際に圧力損失が発生し、ディスプレーサ12にはこの圧力損失に起因する力が作用する。
ここで、排気用バルブ52が開かれた状態の期間を排気期間という。排気期間のうち運転角度が0°〜180°の範囲に含まれる期間(例えば、0°〜120°)では、ディスプレーサ12の移動方向(下方向)と冷媒ガスの流れ方向が逆になる。そのため、ディスプレーサ12にはその移動方向と逆方向に圧力損失に起因する力が作用する。この力は、第2駆動軸40を介してスコッチヨーク機構14に伝達され、スコッチヨーク機構14を駆動するモータ18にその回転を妨げる負荷となる。
ここで、供給用バルブ50が開かれた状態の期間を吸気期間という。吸気期間のうち運転角度が0°〜180°の範囲に含まれる期間(例えば120°〜180°)では、ディスプレーサ12の移動方向(下方向)と冷媒ガスの流れ方向が同じ向きになる。そのため、ディスプレーサ12にはその移動方向と同じ方向に圧力損失に起因する力が作用する。この力は、第2駆動軸40を介してスコッチヨーク機構14に伝達され、スコッチヨーク機構14を駆動するモータ18にその回転を助ける負荷となる。
吸気期間のうち運転角度が180°〜360°の範囲に含まれる期間(例えば180°〜260°)では、ディスプレーサ12の移動方向(上方向)と冷媒ガスの流れ方向が逆向きになる。そのため、ディスプレーサ12にはその移動方向と逆方向に圧力損失に起因する力が作用する。この力は、モータ18にその回転を妨げる負荷としてかかる。
排気期間のうち運転角度が180°〜360°の範囲に含まれる期間(例えば320°〜360°)では、ディスプレーサ12の移動方向(上方向)と冷媒ガスの流れ方向が同じ向きになる。そのため、ディスプレーサ12にはその移動方向と同じ方向に圧力損失に起因する力が作用する。この力は、モータ18にその回転を助ける負荷としてかかる。
このようにスコッチヨーク機構14およびモータ18には、圧力損失に起因する負荷がかかる。スコッチヨーク機構14に大きな負荷がかかると、その構成部品の寿命は短くなる。また、モータ18の回転を妨げる負荷であれ助ける負荷であれ、許容値よりも大きい負荷がモータ18にかかると、モータ18の同期脱出(スリップ)が発生し、極低温冷凍機100が正常なサイクル運転を行うのが不可能となる虞がある。
なお、極低温冷凍機100の冷却容量を増やすと、ディスプレーサ12の内部を通過するガス量も増加するため、ディスプレーサ12の内部を冷媒ガスが通り抜ける際に発生する圧力損失も大きくなる。そのため、極低温冷凍機100の冷却容量を増やすと、スコッチヨーク機構14およびモータ18にかかる負荷も大きくなる。したがって、極低温冷凍機100が大きくなるほどこの問題は顕著となる。
(第2の前提技術)
続いて、第1の前提技術を改良した第2の前提技術について説明する。
図5は、第2の前提技術に係る極低温冷凍機100を示す模式図である。図1との違いに焦点を当てる。
ハウジング16は、駆動機構収容室60と、第1アシスト室62と、を有する。第1アシスト室62は、第1駆動軸38の上端部を収容する。第1アシスト室62の下方には、シール66が設けられる。シール66は、第1駆動軸38の軸方向の移動を許容しつつ、第1アシスト室62を駆動機構収容室60から気密に隔離する。シール66には、例えばスリッパシールやクリアランスシールを用いることができる。なお、第1摺動軸受42とシール66とを一体としてもよい。
第1アシスト室62には、高圧配管2aと低圧配管2bとが接続される。第1アシスト室62と圧縮機1の間の高圧配管2a上には第1バルブ78が設けられる。第1バルブ78が開かれると、第1アシスト室62の冷媒ガスは、高圧状態となる。第1アシスト室62と圧縮機1の間の低圧配管2b上には第2バルブ80が設けられる。第2バルブ80が開かれると、第1アシスト室62の冷媒ガスは、低圧状態となる。上述のように第1アシスト室62は駆動機構収容室60から気密に隔離されているため、第1駆動軸38には、第1アシスト室62と駆動機構収容室60との圧力差により、次式で表される軸方向の力Fが作用する。ここでは、下向きを正としている。
=S×(P−P) (1)
ここで、Sは第1駆動軸38の軸方向に直交する断面の面積(以下、単に「断面積」と呼ぶ)、Pは第1アシスト室62の圧力、Pは駆動機構収容室60の圧力である。
駆動機構収容室60は、上述のように低圧に維持されるため、第1アシスト室62の冷媒ガスが高圧状態となると、第1アシスト室62と駆動機構収容室60との圧力差により、第1駆動軸38には軸方向下方への力が作用する。第1駆動軸38はスコッチヨーク機構14を介してディスプレーサ12に接続されているため、この力によりディスプレーサ12は軸方向下方に付勢される。すなわち、第1アシスト室62に供給された作動ガスの圧力は、スコッチヨーク機構14によりディスプレーサ12が下方向に移動する際、これをアシストするアシスト力として作用しうる。このアシスト力を的確なタイミングで加えることにより、スコッチヨーク機構14およびモータ18にかかる負荷を低減できる。
しかしながら、第2の前提技術に係る極低温冷凍機100では、第1アシスト室62の冷媒ガスが低圧状態となっても、第1アシスト室62と駆動機構収容室60との圧力差は生じず、第1アシスト室62と駆動機構収容室60との圧力差によりディスプレーサ12を軸方向上方に付勢できない。そのため、図4の吸気期間のうち運転角度が0°〜180°の範囲に含まれる期間では、モータ18およびスコッチヨーク機構14にかかる負荷を低減できない。また、第2の前提技術では、一般に、設計で予め決められたタイミングでアシスト力を作用させている。そのため、極低温冷凍機100の姿勢、運転状態(すなわち過渡運転状態であるか定常運転状態であるか)、機差などによって圧力損失ひいてはモータ18に加わる負荷の大きさおよびそのタイミングが設計と異なっても対応できず、アシスト力が強すぎる場合、かえって悪影響を及ぼすこともある。
(実施の形態)
実施の形態に係る極低温冷凍機の概要を説明する。実施の形態に係る極低温冷凍機は、第1アシスト室に加え、第2アシスト室を備える。第2アシスト室は、軸方向上向きのアシスト力をスコッチヨーク機構に作用させるよう構成される。これにより、排気期間に加えて吸気期間でも、モータ18およびスコッチヨーク機構14にかかる負荷を低減できる。
また、実施の形態に係る極低温冷凍機は、スコッチヨーク機構ひいてはモータ18にかかる負荷を取得し、この負荷が緩和するよう各アシスト力をスコッチヨーク機構14に作用させる。これにより、適切なタイミングで適切な方向のアシスト力をスコッチヨーク機構14に作用させることができる。
なお、モータにかかるトルクを測定し、そのトルクを下げるよう各アシスト力をスコッチヨーク機構に作用させることも考えられる。しかしながら、モータにかかるトルクを下げるよう各アシスト力をスコッチヨーク機構に作用させたとしても、スコッチヨーク機構にかかる軸方向負荷が下がらない運転タイミングがある。例えば、運転角度が0°と180°のタイミングにおいては、スコッチヨーク機構に軸方向負荷がかかっていてもトルクは生じない。すなわち、このタイミングにおいてはトルクを測定していてもスコッチヨーク機構にかかる軸方向負荷は下げることはできない。この場合、スコッチヨーク機構の構成部品の寿命に悪影響を与えうる。一方、スコッチヨーク機構にかかる負荷を下げれば、スコッチヨーク機構にかかる軸方向負荷およびモータにかかる負荷トルクも下がる。したがって、本実施の形態では、スコッチヨーク機構14に係る負荷を取得することとしている。以下、実施の形態に係る極低温冷凍機について具体的に説明する。
図6は、実施の形態に係る極低温冷凍機100を示す模式図である。図1、5との違いに焦点を当てる。
第1駆動軸38は、第1小形部38aと、断面積が第1小形部38aよりも大きい第1大形部38bと、を有する。本実施の形態では、第1小形部38aおよび第1大形部38bは、いずれも円柱形状を有する。
第2駆動軸40は、第2小形部40aと、断面積が第2小形部40aよりも大きい第2大形部40bと、断面積が第2小形部40aよりも大きく第2大形部40bよりも小さい第2中形部40cと、を有する。なお、第2小形部40aと第2中形部40cの断面積の大小関係は逆であってもよい。
第1駆動軸38の第1小形部38aには、2つのひずみセンサ76が軸を挟んで対向するよう貼り付けられる。ひずみセンサ76は、駆動機構収容室60に位置する第1駆動軸38の部分に取り付けられる。同様に、第2駆動軸40の第2小形部40aにも、軸を挟んで対向するよう2つのひずみセンサ77が貼り付けられる。ひずみセンサ77は、駆動機構収容室60に位置する第2駆動軸40の部分に取り付けられる。なお、ひずみセンサ76,77は、好ましくは、ころ軸受36の近傍に設けられる。
ハウジング16は、駆動機構収容室60と、第1アシスト室62と、第2アシスト室64と、を有する。第1アシスト室62、駆動機構収容室60、第2アシスト室64は、この順に上から並んでいる。
第1アシスト室62、第1バルブ78、第2バルブ80は、第2の前提技術の第1アシスト室62、第1バルブ78、第2バルブ80と同様に構成される。したがって、第1駆動軸38には式(1)の軸方向の力がアシスト力として作用する。
第2アシスト室64は、第2大形部40bの下端部と、第2中形部40cの上側の部分と、を収容する。言い換えると、第2アシスト室64は、第2大形部40bと第2中形部40cの接続部分を収容する。第2アシスト室64の上方には、シール70が設けられる。シール70は、第2大形部40bの軸方向の移動を許容しつつ、第2アシスト室64を駆動機構収容室60から気密に隔離する。第2アシスト室64の下方には、シール74が設けられる。シール74は、第2中形部40cの軸方向の移動を許容しつつ、第2アシスト室64をガス室20から気密に隔離する。シール70、シール74には、シール66と同様に、例えばスリッパシールやクリアランスシールを用いることができる。
第2アシスト室64には、高圧配管2aと低圧配管2bとが接続される。第2アシスト室64と圧縮機1の間の高圧配管2a上には第3バルブ82が、第2アシスト室64と圧縮機1の間の低圧配管2b上には第4バルブ84が設けられる。第3バルブ82が開かれると、第2アシスト室64の冷媒ガスは、高圧状態となる。第4バルブ84が開かれると、第2アシスト室64の冷媒ガスは、低圧状態となる。上述のように第2アシスト室64は駆動機構収容室60およびガス室20から気密に隔離されているため、第2駆動軸40には、第2アシスト室64と駆動機構収容室60およびガス室20との圧力差により、次式で表される軸方向の力Fが作用する。ここでは、下向きを正としている。
=S×(P−P)+S×(P−P) (2)
ここで、Sは第2駆動軸40の第2大形部40bの断面積、Pは第2アシスト室64の圧力、Sは第2駆動軸40の第2中形部40cの断面積、Pはガス室20の圧力である。
駆動機構収容室60は、上述のように低圧に維持され、また、SがSより十分に大きければ式(2)の第2項は無視できるため、第2アシスト室64の冷媒ガスが高圧状態になると、第2アシスト室64と駆動機構収容室60との圧力差により、第2駆動軸40には軸方向上方への力が作用する。第2駆動軸40はスコッチヨーク機構14を介してディスプレーサ12に接続されているため、この力によりディスプレーサ12は軸方向上方に付勢される。すなわち、第2アシスト室64に供給された作動ガスの圧力は、スコッチヨーク機構14によりディスプレーサ12が上方向に移動する際、これをアシストするアシスト力として作用しうる。
図7は、図6の制御装置4の機能構成を示すブロック図である。図3との違いに焦点を当てる。
制御装置4は、圧縮機制御部53と、モータ制御部54と、ひずみ情報取得部55と、力演算部56と、バルブ制御部57と、を含む。
ひずみ情報取得部55は、ひずみセンサ76,77から、第1小形部38a、第2小形部40aのひずみ量の測定値を取得する。
力演算部56は、スコッチヨーク機構14にかかる軸方向の力Fを演算する。本実施の形態では、ひずみ情報取得部55が取得したひずみ量から演算する。ここでは、下向きを正としている。
=X×S×E−X×S×E (3)
ここで、Xは第1小形部38aのひずみ量、Sは第1小形部38aの断面積、Xは第2小形部40aのひずみ量、Sは第2小形部40aの断面積、Eは駆動軸の素材のヤング率である。
バルブ制御部57は、第1バルブ78〜第4バルブ84の開閉を制御する。第1バルブ78が開き、第2バルブ80が閉じた状態では第1アシスト室62は高圧になり、式(1)の軸方向下向きのアシスト力がスコッチヨーク機構14に作用する。一方、第3バルブ82が開き、第4バルブ84が閉じた状態では第2アシスト室64は高圧になり、式(2)の軸方向上向きのアシスト力がスコッチヨーク機構14に作用する。
したがって、式(3)で演算される力が「−」の場合は、バルブ制御部57は、第1バルブ78を開、第2バルブ80を閉にして第1アシスト室62を高圧にし、第4バルブ84を開、第3バルブ82を閉にして第2アシスト室64を低圧にして、下向きのアシスト力をスコッチヨーク機構14に作用させる。
一方、式(3)で演算される力が「+」の場合は、バルブ制御部57は、第2バルブ80を開、第1バルブ78を閉にして第1アシスト室62を低圧にし、第3バルブ82を開、第4バルブ84を閉にして第2アシスト室64を高圧にして、上向きのアシスト力をスコッチヨーク機構14に作用させる。
つまり、バルブ制御部57は、スコッチヨーク機構14およびモータ18にかかる負荷が緩和されるように、すなわちゼロに近づくように第1バルブ78〜第4バルブ84の開閉を制御することで、スコッチヨーク機構14にアシスト力を作用させる。
以上説明した実施の形態に係る極低温冷凍機100によると、軸方向下向きのアシスト力に加えて、軸方向上向きのアシスト力を任意のタイミングにおいてスコッチヨーク機構14に作用させることができる。そのため、運転サイクルのどのタイミングでもスコッチヨーク機構14にかかる負荷を低減できる。これにより、スコッチヨーク機構14の構成部品にかかる負荷も低減され、それらの長寿命化を図ることができる。また、スコッチヨーク機構14を駆動するモータ18にかかる負荷トルクも低減されるため、同期脱出の発生も抑止される。
また、実施の形態に係る極低温冷凍機100によると、スコッチヨーク機構14にかかる力をモニタリングし、スコッチヨーク機構14にかかる負荷を緩和するようアシスト力を作用させることができる。そのため、極低温冷凍機100の姿勢、運転状態(すなわち過渡運転状態であるか定常運転状態であるか)、機差などによらずに、適切なタイミングで適切な大きさのアシスト力を作用させることができる。
また、実施の形態に係る極低温冷凍機100によると、ひずみセンサ76,77は、駆動機構収容室60に位置する第1駆動軸38および第2駆動軸40のクランクピン28aに近い上端付近に取り付けられる。そのため、圧力損失による力、ディスプレーサ12の自重による負荷、駆動慣性力、シールの摩擦負荷など、駆動に伴う負荷に関するほぼすべての情報をひずみセンサ76,77により取得できる。つまり、スコッチヨーク機構14にかかる負荷を比較的正確に演算できる。
また、実施の形態に係る極低温冷凍機100によると、ひずみセンサ76,77は、第1駆動軸38の第1小形部38aや、第2駆動軸40の第2小形部40aに貼り付けられる。言い換えると、他の部分よりも断面積が小さいくびれ部に貼り付けられる。くびれ部はひずみが生じ易いため、他の部分に貼り付けた場合と比べ、より正確にひずみ量を取得でき、スコッチヨーク機構14にかかる軸方向の力をより正確に演算できる。
以上、実施の形態に係る極低温冷凍機について説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
(変形例1)
実施の形態では、第1アシスト室62を高圧にするとともに第2アシスト室64を低圧にすることで、軸方向下向きのアシスト力を作用させ、第1アシスト室62を低圧にするとともに第2アシスト室64を高圧にすることで、軸方向上向きのアシスト力を作用させる場合について説明したが、これに限られない。第1アシスト室62または第2アシスト室64の一方を低圧と高圧の間の圧力に固定し、第1アシスト室62または第2アシスト室64の他方を低圧と高圧とを切り替えてもよい。例えば、第1アシスト室62の圧力を低圧と高圧との中間圧に固定してもよい。この場合、第1バルブ78と第2バルブ80とをそれぞれ1/2の開度で開くことで中間圧に固定してもよい。本変形例によると、一方のアシスト室の圧力を低圧と高圧で切り替えればよいため、制御が比較的容易となる。
実施の形態では、第1アシスト室62、駆動機構収容室60、第2アシスト室64がこの順に上から並んでいる場合について説明したが、これに限られない。図8は、実施の形態の変形例に係る極低温冷凍機100を示す。本変形例では、第1アシスト室62と駆動機構収容室60の間に第2アシスト室64が設けられている。本変形例によると、実施の形態に係る極低温冷凍機100と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例2)
実施の形態では、極低温冷凍機100の膨張機3の段数が一段である場合について説明したが、これに限られず、膨張機3の段数は二段以上であってもよい。
(変形例3)
実施の形態では、第1駆動軸38と第2駆動軸40の両方に貼り付けられたひずみセンサからの測定値に基づいてスコッチヨーク機構14にかかる負荷を演算する場合について説明したが、これに限られない。極低温冷凍機100が使用される環境、極低温冷凍機100の使われ方によっては、第1駆動軸38または第2駆動軸40の一方のひずみ量からスコッチヨーク機構14にかかる負荷を演算しても十分な場合もある。この場合は、第1駆動軸38または第2駆動軸40の一方にだけひずみセンサを貼り付ければよい。
(変形例4)
実施の形態では、制御装置4がモータ制御部54を含む場合について説明したが、これに限られない。例えばモータ18が一定速度で回転するモータである場合、制御装置4はモータ制御部54を有しなくてもよい。
上述した前提技術と実施の形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
1 圧縮機、 3 膨張機、 4 制御装置、 10 シリンダ、 12 ディスプレーサ、 14 スコッチヨーク機構、 16 ハウジング、 34 ヨーク板、 38 第1駆動軸、 40 第2駆動軸、 55 ひずみ情報取得部、 56 力演算部、 57 バルブ制御部、 60 駆動機構収容室、 62 第1アシスト室、 64 第2アシスト室、 76 ひずみセンサ、 100 極低温冷凍機。

Claims (4)

  1. 軸方向に延在するディスプレーサと、
    前記ディスプレーサを軸方向に往復移動可能に収容するシリンダと、
    前記ディスプレーサを駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を収容するハウジングと、を備え、
    前記駆動機構は、偏心回転体と、前記偏心回転体の回転により往復移動するヨーク板と、前記ヨーク板から前記軸方向に延出し、前記ディスプレーサに接続される第2軸部と、前記ヨーク板から前記第2軸部とは反対側に延出する第1軸部と、を含み、
    前記シリンダは、軸方向一方側において前記ディスプレーサとの間にガス膨張室を形成し、軸方向他方側において前記ディスプレーサとの間に常温室を形成し、
    前記ハウジングは、
    前記偏心回転体と前記ヨーク板とを収容する第1室と、
    前記第1軸部の先端を収容し、前記第1室よりも高圧に調整可能な第2室と、
    前記第1室と前記常温室の間または前記第1室と前記第2室の間に設けられ、前記第1室よりも高圧に調整可能な第3室と、を含むことを特徴とする極低温冷凍機。
  2. 前記第2軸部は、第1部分と、軸方向に直交する断面の面積が前記第1部分より小さく、前記第1部分のディスプレーサ側に接続される第2部分と、を含み、
    前記第1部分と前記第2部分の接続部は、常に前記第3室に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の極低温冷凍機。
  3. 低圧の作動ガスを圧縮して高圧の作動ガスを生成する圧縮機を備え、
    前記第2室は、前記圧縮機の高圧側と低圧側に切り替え可能に接続され
    前記第3室は、前記圧縮機の高圧側と低圧側に切り替え可能に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の極低温冷凍機。
  4. 低圧の作動ガスを圧縮して高圧の作動ガスを生成する圧縮機を備え、
    前記第2室または前記第3室の一方は、前記圧縮機の高圧側の圧力と前記圧縮機の低圧側の圧力との間の圧力となるよう調整され、第2室または第3室の他方は、前記圧縮機の高圧側と低圧側に切り替え可能に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の極低温冷凍機。
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