JP2017040385A - 極低温冷凍機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】極低温冷凍機100は、軸方向に延在するディスプレーサ12と、ディスプレーサ12を軸方向に往復移動可能に収容するシリンダ10と、ディスプレーサ12を駆動するスコッチヨーク機構14と、スコッチヨーク機構14を収容するハウジング16と、を備える。スコッチヨーク機構14は、クランク28と、ヨーク板34と、駆動軸32と、を含む。ハウジング16は、クランク28とヨーク板34とを収容する駆動機構収容室60と、駆動機構収容室60に隣接して駆動軸32の一部を収容し、駆動機構収容室60よりも高圧に調整可能なアシスト室と、を含む。極低温冷凍機100は、スコッチヨーク機構14にかかる軸方向の力に関する情報を取得し、その力を緩和するようアシスト室の圧力を調整する制御装置4をさらに備える。
【選択図】図6
Description
実施の形態に係る極低温冷凍機を説明する前に、その前提となる技術について説明する。図1は、第1の前提技術に係る極低温冷凍機100を示す模式図である。極低温冷凍機100は、ギフォード・マクマホン冷凍機(GM冷凍機)であり、圧縮機1と、配管2と、膨張機3と、制御装置4と、を備える。
ディスプレーサ12が下死点から上死点に向けて移動しており、供給用バルブ50が開いているとする。このとき、高圧配管2aおよび供給用バルブ50を介して圧縮機1からガス室20に高圧の冷媒ガスが流入する。高圧の冷媒ガスは、ガス流路L1からディスプレーサ12の内部に流入し、蓄冷材によって冷却される。冷却された冷媒ガスは、ガス流路L2から膨張空間24に流入する。これにより、膨張空間24内は、高圧状態となる。
続いて、第1の前提技術を改良した第2の前提技術について説明する。
図5は、第2の前提技術に係る極低温冷凍機100を示す模式図である。図1との違いに焦点を当てる。
F1=SU×(PU−PL) (1)
ここで、SUは第1駆動軸38の軸方向に直交する断面の面積(以下、単に「断面積」と呼ぶ)、PUは第1アシスト室62の圧力、PLは駆動機構収容室60の圧力である。
実施の形態に係る極低温冷凍機の概要を説明する。実施の形態に係る極低温冷凍機は、第1アシスト室に加え、第2アシスト室を備える。第2アシスト室は、軸方向上向きのアシスト力をスコッチヨーク機構に作用させるよう構成される。これにより、排気期間に加えて吸気期間でも、モータ18およびスコッチヨーク機構14にかかる負荷を低減できる。
F2=SM×(PL−PV)+SL×(PV−PR) (2)
ここで、SMは第2駆動軸40の第2大形部40bの断面積、PVは第2アシスト室64の圧力、SLは第2駆動軸40の第2中形部40cの断面積、PRはガス室20の圧力である。
制御装置4は、圧縮機制御部53と、モータ制御部54と、ひずみ情報取得部55と、力演算部56と、バルブ制御部57と、を含む。
F3=X1×ST×E−X2×SN×E (3)
ここで、X1は第1小形部38aのひずみ量、STは第1小形部38aの断面積、X2は第2小形部40aのひずみ量、SNは第2小形部40aの断面積、Eは駆動軸の素材のヤング率である。
実施の形態では、第1アシスト室62を高圧にするとともに第2アシスト室64を低圧にすることで、軸方向下向きのアシスト力を作用させ、第1アシスト室62を低圧にするとともに第2アシスト室64を高圧にすることで、軸方向上向きのアシスト力を作用させる場合について説明したが、これに限られない。第1アシスト室62または第2アシスト室64の一方を低圧と高圧の間の圧力に固定し、第1アシスト室62または第2アシスト室64の他方を低圧と高圧とを切り替えてもよい。例えば、第1アシスト室62の圧力を低圧と高圧との中間圧に固定してもよい。この場合、第1バルブ78と第2バルブ80とをそれぞれ1/2の開度で開くことで中間圧に固定してもよい。本変形例によると、一方のアシスト室の圧力を低圧と高圧で切り替えればよいため、制御が比較的容易となる。
実施の形態では、極低温冷凍機100の膨張機3の段数が一段である場合について説明したが、これに限られず、膨張機3の段数は二段以上であってもよい。
実施の形態では、第1駆動軸38と第2駆動軸40の両方に貼り付けられたひずみセンサからの測定値に基づいてスコッチヨーク機構14にかかる負荷を演算する場合について説明したが、これに限られない。極低温冷凍機100が使用される環境、極低温冷凍機100の使われ方によっては、第1駆動軸38または第2駆動軸40の一方のひずみ量からスコッチヨーク機構14にかかる負荷を演算しても十分な場合もある。この場合は、第1駆動軸38または第2駆動軸40の一方にだけひずみセンサを貼り付ければよい。
実施の形態では、制御装置4がモータ制御部54を含む場合について説明したが、これに限られない。例えばモータ18が一定速度で回転するモータである場合、制御装置4はモータ制御部54を有しなくてもよい。
Claims (4)
- 軸方向に延在するディスプレーサと、
前記ディスプレーサを軸方向に往復移動可能に収容するシリンダと、
前記ディスプレーサを駆動する駆動機構と、
前記駆動機構を収容するハウジングと、を備え、
前記駆動機構は、偏心回転体と、前記偏心回転体の回転により往復移動するヨーク板と、前記ヨーク板から軸方向に延出する軸部と、を含み、
前記ハウジングは、前記偏心回転体と前記ヨーク板とを収容する第1室と、前記第1室に隣接して前記軸部の一部を収容し、前記第1室よりも高圧に調整可能な第2室と、を含み、
本極低温冷凍機は、前記駆動機構にかかる軸方向の力に関する情報を取得し、その力を緩和するよう前記第2室の圧力を調整する制御装置をさらに備えることを特徴とする極低温冷凍機。 - 前記制御装置は、前記軸部に取り付けられたひずみセンサから前記軸部の軸方向のひずみ量を取得する取得部と、ひずみ量から前記駆動機構にかかる軸方向の力を演算する力演算部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の極低温冷凍機。
- 前記ひずみセンサは、前記第1室に位置する前記軸部の部分に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の極低温冷凍機。
- 前記軸部は、くびれ部を有し、前記ひずみセンサは、当該くびれ部に取り付けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の極低温冷凍機。
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Citations (6)
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-
2015
- 2015-08-17 JP JP2015160652A patent/JP2017040385A/ja active Pending
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