JP2017039787A - 窯芯検知装置および窯芯検知方法 - Google Patents

窯芯検知装置および窯芯検知方法 Download PDF

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Shunji Matsumoto
俊司 松本
哲哉 秋元
Tetsuya Akimoto
哲哉 秋元
西村 武博
Takehiro Nishimura
武博 西村
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Abstract

【課題】コークス炉の窯芯検知装置において、光源の故障発生や低寿命化を抑制する。
【解決手段】コークス炉30が備える移動機35の移動時に所望の窯番号の窯31の窯芯を検知する窯芯検知装置1において、窯番号に応じて開口が形成されたターゲット部材2と、光源3と、撮像装置4と、開口を通過した光Lを受ける受光部材8とを備えさせ、光源3および撮像装置4をターゲット部材2の前方に配置し、ターゲット部材2の前面2aおよび受光部材8の受光面8aに、撮像装置4で識別可能なターゲット部材2の明暗部が形成されるように互いに異なる反射率を備えさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コークス炉が備える複数の窯(炭化室)の窯芯を検知する窯芯検知装置および窯芯検知方法に関する。
コークス炉では、装入車、コークス押出機、コークガイド車、消火車等の多数の移動機が使用されている。近年、これらの移動機による作業は自動化、無人化が進んでおり、これに伴い、移動機を窯芯の位置に精度良く停止させるための技術開発が進んでいる。
移動機を窯芯に合わせて停止させるためには、移動機の移動中において窯芯の位置を正確に検知することが必要となる。そのような窯芯を検知するための装置として特許文献1〜4に記載された装置がある。
特許文献1〜4の窯芯検知装置は、各窯の外部にそれぞれターゲット板が取り付けられている。各ターゲット板には、各窯の窯番号等の窯情報に応じてそれぞれ形状が異なるスリットが形成されている。また、移動機には、光源と撮像装置が取り付けられており、光源は、移動機の移動中にターゲット板と窯との間を通過するような位置に設けられている。
このような窯芯検知装置では、移動機が移動する際にターゲット板の背面(窯側の面)に光が照射され、撮像装置によってターゲット板の前面(移動機側の面)が撮像される。このとき撮像される画像は、ターゲット板のスリットを通過する光とターゲット板の前面に遮られる光によって明部と暗部(以下、「明暗部」という)が現れた画像となっている。窯芯検知装置は、この画像の明暗パターンに基づいて所望の窯番号の窯であるか否かを検知する。また、撮像装置の視野中心とターゲット板の幅中心とのずれ量も検知し、窯芯の位置を特定する。このようにして得られた情報により、所望の窯番号の窯芯に移動機を停止させることが可能となる。
特開平5−94516号公報 特開平6−248271号公報 特開平6−322372号公報 特開平7−55420号公報
しかしながら、コークス炉の周囲は高温状態であることに加え、粉塵や噴煙、水蒸気が漂う環境となっている。このため、ターゲット板と窯との間を通過する光源は、そのような過酷な環境に曝されることになり、光源の故障や製品本来の寿命を縮めてしまうといった問題が生じていた。特に、近年は蛍光灯タイプの光源に代えて、より長寿命、低消費電力のLED光源の採用が進んでいるが、LED光源は熱に弱いことから、上記の問題が生じやすくなってしまう。
一方で、コークス炉の周囲を冷却する冷却機構や、噴煙等を排気する排気機構を設けることも考えられるが、設備の導入コストや維持コストがかかると共にコークス炉の構造が複雑になってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コークス炉の窯芯検知装置において、光源の故障発生や低寿命化を抑制することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、コークス炉が備える移動機の移動時に所望の窯番号の窯の窯芯を検知する窯芯検知装置であって、前記コークス炉の各窯の外部に設置され、窯番号に応じて開口が形成されたターゲット部材と、前記開口を通過した光を受ける受光部材と、前記移動機に設置され、前記ターゲット部材および前記受光部材に光を照射する光源と、前記移動機に設置され、前記ターゲット部材および前記受光部材を撮像する撮像装置とを備え、前記光源および前記撮像装置は、前記ターゲット部材の前方に配置され、前記ターゲット部材の前面および前記受光部材の受光面は、前記ターゲット部材に前記撮像装置で識別可能な明暗部が形成されるように、互いに異なる反射率を有していることを特徴としている。
本発明によれば、ターゲット部材の前面に光を照射することにより、ターゲット部材で反射する光と受光部材で反射する光によってターゲット部材の明暗部を現すことができる。また、本発明によれば、従来の窯芯検知装置に比べて光源の位置を窯から遠ざけることができる。
別の観点による本発明は、コークス炉が備える移動機の移動時に所望の窯番号の窯の窯芯を検知する窯芯検知方法であって、窯番号に応じて開口が形成されたターゲット部材と、前記開口を通過した光を受ける受光部材を設け、当該ターゲット部材の前面および当該受光部材の受光面の反射率が互いに異なり、前記ターゲット部材の前面および前記受光部材の受光面に光を照射し、前記ターゲット部材で反射される光と前記受光部材で反射される光により形成される前記ターゲット部材の明暗部を前記ターゲット部材の前方から撮像し、撮像された画像の明暗部に基づいて所望の窯番号の窯芯を検知することを特徴としている。
本発明によれば、従来の窯芯検知装置に比べて光源の位置を窯から遠ざけることができる。これにより、光源の故障発生や低寿命化を抑制することが可能となる。
一般的なコークス炉の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る窯芯検知装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る窯芯検知装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の別の実施形態に係る窯芯検知装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の別の実施形態に係る窯芯検知装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の別の実施形態に係る窯芯検知装置の概略構成を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1に示すように、コークス炉30は、窯31の上部から石炭を装入する装入車32や、窯内の赤熱コークスを押し出すコークス押出機33、赤熱コークスを消火塔まで搬送する消火車34、窯内から押し出された赤熱コークスを消火車34に案内するコークガイド車35といった複数の移動機を備えている。各移動機は、走行方向Tに沿って移動可能に構成されている。
本実施形態に係る窯芯検知装置1は、上記の各移動機に設けることが可能である。以下の説明においては、コークガイド車35に窯芯検知装置1を設けた場合を例に挙げて説明する。
図2,図3に示すように、窯芯検知装置1は、各窯31の外部に設けられたターゲット板2と、ターゲット板2および後述の受光板8に光を照射するラインレーザー3と、ターゲット板2および後述の受光板8を撮像する撮像装置4を備えている。本実施形態においては、ラインレーザー3と撮像装置4が、コークガイド車35に取り付けられており、ラインレーザー3と撮像装置4は、ターゲット板2の前方に配置されている。
ターゲット板2には、従来のように複数のスリット(不図示)が形成されており、各スリットの形状や間隔は、窯番号等の窯情報に応じてそれぞれ異なっている。ターゲット板2は、レーザー光が当たる前面2a(移動機側の面)が鉛直面に対して平行になるようにして、窯31のような構造物等に固定されている。
図2に示すように、ラインレーザー3は、レーザー光Lがターゲット板2の前面2aに対して垂直に入射するように、光軸が水平となるように固定されている。また、図3に描かれたレーザー照射範囲(一点鎖線内領域)が示すように、ラインレーザー3の照射幅は、ターゲット板2の設置位置においてターゲット板2の幅よりも大きくなっている。ラインレーザー3の照射幅がこのような状態となるように、ラインレーザー3の製品仕様に応じてラインレーザー3からターゲット板2までの距離が適宜定められる。なお、ラインレーザー3は、低価格、高寿命の観点から赤色光(波長:620〜700nm)を発する仕様のものを用いることが好ましい。
図2,図3に示すように、ラインレーザー3と撮像装置4は、互いに横並びに配置されており、ラインレーザー3の光軸と撮像装置4の光軸が平行、かつ、同一の高さとなるように固定されている。なお、本実施形態では、撮像装置4としてラインセンサカメラが用いられている。
また、図3に描かれた撮像範囲(二点鎖線内領域)が示すように、撮像装置4の撮像幅は、ターゲット板2の設置位置においてターゲット板2の幅よりも大きくなっている。撮像装置4の撮像幅がこのような状態となるように、撮像装置4の製品仕様に応じて撮像装置4からターゲット板2までの距離が適宜定められる。
図2,図3に示すように、ラインレーザー3および撮像装置4の周囲には、耐水性を有する金属製のフード5が設けられている。フード5は、ラインレーザー3や撮像装置4の設置位置からターゲット板2が通過する位置までの空間の周囲(上方、下方、側方)も覆っている。また、図2に示すように、フード5の先端部においては、ターゲット板2がフード5の中を通過できるように、フード5の上面5aのみが窯側に張り出したような形状となっている。即ち、ターゲット板2の設置位置においては、フード5の側方および下方が開口した状態となっている(以下の説明においては、この開口部を「ターゲット部材通過口5b」という)。また、図3に示すように、フード5は、撮像範囲全体を覆うようにしてコークガイド車35から窯31に向けて、幅が広がっていく形状となっている。
なお、本実施形態におけるフード5は遮光性材料で形成されている。これにより、太陽光等の外部からの光を遮断し、撮像される画像の明暗部をより鮮明にすることができる。これにより、検知性能が更に向上する。
図3に示すように、フード5のターゲット部材通過口5bには、窯側に向けて圧縮空気等の気体を噴出させる気体噴出ノズル6が設けられている。また、図2に示すように、撮像装置4とラインレーザー3の間には、フード内に向けて圧縮空気等の気体を供給する気体供給ノズル7が設けられている。
また、図2,図3に示すように、ターゲット板2の後方には、ターゲット板2のスリットを通過したレーザー光Lを受ける受光板8が設けられている。受光板8は、固定金具9を介してフード5の上面5aに取り付けられ、レーザー光Lを受ける受光面8aが鉛直面に対して平行となるような状態で固定されている。
本実施形態では、受光板8においてレーザー光Lの反射を抑制するために、明度の小さい色(例えば黒色)の塗料で受光面8aに塗装処理が施されている。一方、ターゲット板2の前面2aには、受光面8aより明度の大きい色(例えば白色)の塗料で塗装処理が施されている。これにより、受光板8の受光面8aの反射率がターゲット板2の前面2aの反射率よりも小さくなっている。なお、塗装処理に用いられる塗料は、耐候性の観点からフッ素系塗料であることが好ましい。
本実施形態における窯芯検知装置1は以上のように構成されている。当該装置を用いた窯芯検知方法は、以下の手順で行われる。
まず、コークガイド車35が走行方向Tに沿って走行する。続いて、コークガイド車35が窯31に近づくと、気体噴出ノズル6から噴出される圧縮空気等によりターゲット板2に付着した水滴や粉塵等が除去される。なお、ターゲット板2は、その後フード内を通過することになるため、ターゲット板2には水滴や粉塵等が再付着しにくい。
続いて、図2に示すように、ターゲット板2の前方からレーザー光Lが照射される。このとき、レーザー光Lの一部は、ターゲット板2の前面2aのスリット(不図示)形成部分以外の面で反射される。ターゲット板2の前面2aで反射されたレーザー光LAは撮像装置4に向かって進行する。一方、ターゲット板2のスリットを通り抜けたレーザー光Lは、受光板8の受光面8aに当たり反射する。そして、受光面8aで反射したレーザー光LBは、ターゲット板2の背面側から再度スリットを通り抜け、撮像装置4に向かって進行する。なお、図2においては、ラインレーザー3から照射されるレーザー光Lと反射するレーザー光LAおよびLBの光軸の位置がそれぞれ異なっているが、実際には入射するレーザー光と入射方向に反射するレーザー光は、ほぼ同軸上を進行する。図4〜図6についても同様である。
前述の通り、ターゲット板2の前面2aで反射されたレーザー光LAと受光板8の受光面8aで反射されたレーザー光LBは共に撮像装置4に向かって進行することになるが、本実施形態においては、受光板8の受光面8aの反射率がターゲット板2の前面2aよりも小さくなっている。このため、ターゲット板2の撮像画像中においては、ターゲット板2のスリット形成部分の明度が他の部分の明度より相対的に小さくなっている。即ち、スリット形成部分と他の部分との間で明暗部が形成されることになり、窯番号に応じて形成されたスリットの明暗パターンを識別することが可能となる。
そして、窯芯検知装置1の制御部は、撮像された画像の明暗パターンに基づいて所望の窯番号のターゲット板2であるか否かを判定する。また、ターゲット板2の幅中心と、撮像装置4の視野中心とのずれ量に基づいて窯芯も検知する。本実施形態における窯芯検知装置1は、このようにして所望の窯番号の窯芯を特定する。
また、本実施形態の窯芯検知装置1は、光源としてのラインレーザー3がターゲット板2の前方に配置されている。即ち、光源が従来のようなターゲット板2の後方に配置されていない。これにより、従来の窯芯検知装置に対して光源の位置を窯31から遠ざけることができる。その結果、光源が窯付近の劣悪環境(高温、粉塵等)に曝されることがなくなり、光源の故障発生や低寿命化を抑制することが可能になる。
また、本実施形態によれば、ターゲット板2を覆うフード5が設けられ、ターゲット板2に向けて気体を噴出する気体噴出ノズル6が設けられていることにより、水滴や粉塵等に起因する光の進行阻害を防ぐことができる。即ち、撮像される画像の明暗部をより鮮明にすることができる。これにより、検知性能を更に向上させることができると共に、雨天時においても安定した検知性能を発揮することができる。
さらに、本実施形態によれば、気体供給ノズル7によりフード内に圧縮空気等を供給することができ、フード5の内部圧力をフード5の外部圧力よりも大きくすることができる。このため、窯周辺に漂う噴煙、粉塵、水蒸気等のフード内への侵入を防ぐことができる。これにより、光の進行阻害を抑制することができ、撮像される画像の明暗部をより鮮明にすることができる。即ち、検知性能を更に向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、ターゲット板2の下面を支持することとしたが、図4に示すようにターゲット板2の上面を支持するように構成しても良い。即ち、ターゲット板2は、窯31の外部に設けられていれば良い。また、ターゲット板2は板状の部材でなくても良い。ターゲット板2に形成される開口の形状もスリット形状に限定されない。
また、フード5のターゲット部材通過口5bの形状は、ターゲット板2の形状や取り付け構造により適宜変更されるものである。即ち、移動機の移動時において、ターゲット部材が通過可能なターゲット部材通過口5bがフード5に形成されていれば良い。一方でフード5は設けなくても良い。この場合であっても、ターゲット板2の明暗画像に基づいて窯芯を検知することは可能である。
また、気体供給ノズル7の本数や配置等は、上記実施形態で説明したものに限定されない。また、気体供給機構は、ノズルを備える機構に限定されない。また、ターゲット部材通過口5bに設けられる気体噴出ノズル6は、フード5の外壁ではなく内壁に設けても良い。また、気体供給ノズル7と同様に、気体噴出ノズル6の本数や配置等も上記実施形態で説明したものに限定されず、気体供給機構もノズルを備える機構に限定されない。
また、上記実施形態では、ラインレーザー3と撮像装置4を横並びに設けたが、両者の位置関係はこれに限定されない。例えば、撮像装置4をラインレーザー3の上方に設け、撮像装置4のレンズの光軸を水平面に対して傾斜させるように撮像装置4を配置しても良い。このような配置であっても、ターゲット板2の前面2aの反射率と受光板8の受光面8aの反射率が互いに異なることにより、ターゲット板2の前面2aにおける明暗部を撮像することができる。
一方、ターゲット板2と移動機との距離は、窯31の変形や移動機のレール変形等により変動することがある。このため、角度が付いた状態で撮像装置4が固定されている場合には、上記実施形態で撮像装置4として用いたラインセンサカメラでは、ターゲット板2のスリット部分が撮像範囲から外れてしまうおそれがある。したがって、撮像装置4の光軸が水平面に対して傾斜している場合には、撮像装置4としてはエリアセンサカメラを用いることが好ましい。
ただし、ラインレーザー3と撮像装置4は、上記実施形態で説明したように横並びに配置することが好ましい。これにより、移動機とターゲット板2の距離が変動しても、ラインレーザー3と撮像装置4が常にターゲット板2と正対しているために、撮像装置4としてラインセンサカメラを用いても、安定した検知性能を発揮することができる。また、ラインセンサカメラを用いることで分解能や処理速度の観点で有利になる。加えて、装置の高さを抑制することもできる。
なお、光を照射する光源は、ラインレーザー3に限定されず、LEDやその他の光源であっても良い。また、光源の設置位置は、光源の光度に応じてターゲット板2に近づけても良い。このため、光度の小さい光源であっても、ターゲット板2の明暗画像を撮像することは可能である。
また、図5に示すように、受光板8は、受光面8aが鉛直面VPに対して傾斜して設けられていても良い。これにより、受光板8で反射されてターゲット板2に向かうレーザー光LBを弱めることができ、ターゲット板2のスリット形成部分における明暗部をより鮮明にすることが可能となる。受光面8aの鉛直面に対する傾斜角度θは、30°以上であることが好ましい。更に好ましい傾斜角度θは45°以上である。
また、図6に示すように、受光板8を側面視においてL字状に成形し、第1の受光面8aと第2の受光面8bを設けても良い。図6に示す実施形態の場合、第1の受光面8aは、ターゲット板2のスリットを通過したレーザー光Lを受け、第2の受光面8bは、第1の受光面8aで反射したレーザー光LB1,LB2のうち、ターゲット板2に向かわないレーザー光LB2を受ける。
ここで、受光板8は、第2の受光面8bで反射されたレーザー光LC2がターゲット板2に向かうように固定されている。これにより、第1の受光面8aで反射されたレーザー光LB1,LB2のうち、ターゲット板2に向かわないレーザー光LB2が、他部材に反射して予期せぬ方向に進行しないようにすることができる。これにより、コークス炉付近にいる作業者をレーザー光から保護することができる。
なお、上記実施形態では、受光板8の受光面8aを明度の小さい色の塗料で塗装処理することで受光面8aの反射率を低下させたが、反射率の小さい材料であれば塗装処理を施さなくても良い。また、受光板8は板状の部材に限定されず、受光部材の受光面は曲面であっても良い。また、本発明における「受光部材」には、レーザー光を透過するような透明部材は含まれない。また、受光部材は複数の部材から構成されていても良い。
また、上記実施形態では、受光板8の受光面8aの反射率をターゲット板2の前面2aの反射率より小さくした場合について説明したが、受光板8の受光面8aの反射率がターゲット板2の前面2aの反射率よりも大きくても良い。この場合、ターゲット板2の撮像画像においては、スリット形成部分の明度が他の部分の明度よりも相対的に大きくなることで明暗部が形成される。これにより、窯番号に応じて形成されたスリットの明暗パターンを識別することができる。
即ち、ターゲット部材の前面の反射率と受光部材の受光面の反射率が互いに異なっていれば、ターゲット部材の前面において明暗部が形成されることになる。一方、ターゲット部材と受光部材の反射率の差が小さい場合には、撮像装置の仕様によっては、ターゲット部材の前面において明暗部を識別できないおそれもある。したがって、ターゲット部材の前面の反射率と受光部材の受光面の反射率は、撮像装置で識別可能な明暗部が形成される程度に異なっている必要がある。
本発明に係る窯芯検知装置に用いられる受光板にレーザー光を照射し、撮像装置を用いて撮像した画像からレーザー光の反射輝度を測定した。本実施例では、受光面の反射率が異なるSUS製の受光板を3枚準備した。具体的には、白色のツヤ消し塗料で白色塗装を施した受光板A、塗装処理を施していない受光板B、トビカトップガードで黒色塗装を施した受光板Cの3枚である。
各受光板にレーザー光を照射した際の反射輝度の測定結果を表1に示す。また、表1には、図5のように鉛直面に対する受光面の傾斜角度を変更した場合の反射輝度の測定結果も示す。なお、表1に示す各受光板の反射輝度の測定結果は、受光板Aの傾斜角度0°の反射輝度を100とした場合の相対値で表している。
Figure 2017039787
表1に示すように、傾斜角度が0°の場合には、受光板Cの反射輝度が受光板Aに対して極めて小さいことがわかる。このため、例えば白色塗装が施されたターゲット板を用いた窯芯検知装置において、受光板Cを用いた場合には、受光面を傾斜させなくてもスリット周辺の明暗部を識別することが可能となる。
また、受光板Bおよび受光板Cは、傾斜角度を大きくすることで反射輝度が小さくなっていくことがわかる。このため、例えば白色塗装が施されたターゲット板を用いた窯芯検知装置において、受光板Bを用いた場合には、受光面を30°程度傾斜させればスリット周辺の明暗部を識別しやすくなる。また、傾斜角度を更に大きくすれば、より確実にスリット周辺の明暗部を識別することができる。
本発明は、コークス炉の移動機に適用することができる。
1 窯芯検知装置
2 ターゲット板
2a ターゲット板の前面
3 ラインレーザー
4 撮像装置
5 フード
5a フードの上面
5b ターゲット部材通過口
6 気体噴出ノズル
7 気体供給ノズル
8 受光板
8a 受光面(第1の受光面)
8b 第2の受光面
9 固定金具
30 コークス炉
31 窯
32 装入車
33 コークス押出機
34 消火車
35 コークガイド車
L ラインレーザーから照射されたレーザー光
A ターゲット板で反射したレーザー光
B 受光面で反射したレーザー光
B1 第1の受光面で反射したレーザー光
B2 第1の受光面で反射したレーザー光
C1 第2の受光面で反射したレーザー光
C2 第2の受光面で反射したレーザー光
T 走行方向
V 鉛直方向
VP 鉛直面
θ 受光面の傾斜角度

Claims (6)

  1. コークス炉が備える移動機の移動時に所望の窯番号の窯の窯芯を検知する窯芯検知装置であって、
    前記コークス炉の各窯の外部に設置され、窯番号に応じて開口が形成されたターゲット部材と、
    前記開口を通過した光を受ける受光部材と、
    前記移動機に設置され、前記ターゲット部材および前記受光部材に光を照射する光源と、
    前記移動機に設置され、前記ターゲット部材および前記受光部材を撮像する撮像装置とを備え、
    前記光源および前記撮像装置は、前記ターゲット部材の前方に配置され、
    前記ターゲット部材の前面および前記受光部材の受光面は、前記ターゲット部材に前記撮像装置で識別可能な明暗部が形成されるように互いに異なる反射率を有している、窯芯検知装置。
  2. 前記受光部材は、前記受光面が鉛直面に対して傾斜するように設けられ、
    前記受光面は、前記ターゲット部材の前面よりも小さい反射率を有している、請求項1に記載の窯芯検知装置。
  3. 前記ターゲット部材の前面に白色塗装が施され、前記受光面に黒色塗装が施されている、請求項1又は2に記載の窯芯検知装置。
  4. コークス炉が備える移動機の移動時に所望の窯番号の窯の窯芯を検知する窯芯検知方法であって、
    窯番号に応じて開口が形成されたターゲット部材と、前記開口を通過した光を受ける受光部材を設け、当該ターゲット部材の前面および当該受光部材の受光面の反射率が互いに異なり、
    前記ターゲット部材の前面および前記受光部材の受光面に光を照射し、
    前記ターゲット部材で反射される光と前記受光部材で反射される光により形成される前記ターゲット部材の明暗部を前記ターゲット部材の前方から撮像し、
    撮像された画像の明暗部に基づいて所望の窯番号の窯芯を検知する、窯芯検知方法。
  5. 前記受光面の反射率を前記ターゲット部材の前面よりも小さくし、前記受光面が鉛直面に対して傾斜するように前記受光部材を配置する、請求項4に記載の窯芯検知方法。
  6. 前面に白色塗装を施した前記ターゲット部材と、前記受光面に黒色塗装を施した前記受光部材を用いる、請求項4又は5に記載の窯芯検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109370619A (zh) * 2018-11-14 2019-02-22 五冶集团上海有限公司 3d立体照相机在干熄焦炉内衬检测中的应用
JP2019147884A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 東芝三菱電機産業システム株式会社 作業位置検出装置

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