上記の図1において、様々な要素および/または部品を繋ぐ実線がある場合、それらは、例えば、機械的接続、電気的接続、流体的接続、光学的接続、電磁気的接続、その他の接続、および/またはこれらの組み合わせを表す。本明細書において、「接続されている」とは、直接的または間接的に関連付けられていることを意味する。例えば、部材Aは、部材Bと直接的に関連付けられる場合もあれば、例えば別の部材Cを介して間接的に関連付けられる場合もある。なお、開示されている様々な要素間の関係を必ずしもすべて示しているとは限らない。したがって、ブロック図に示したもの以外の接続が存在することもあり得る。様々な要素および/または部品を繋ぐ破線がある場合、これらは、機能および目的の面で、実線で表したものに類似する接続を表す場合がある。ただし、破線で表した接続は、選択的に設けられるもの、あるいは、本開示の代替的な実施例に関するものである場合がある。同様に、破線で表した要素および/または部品がある場合、これらは、本開示における代替的な実施例を表す場合がある。実線や破線で示した1つまたは複数の要素を、本開示の範囲から逸脱することなく、ある特定の実施例から省くこともできる。外部要素がある場合は、点線で表している。仮想上(想像上)の要素も、明確にするために図示している場合もある。当業者であればわかるように、図1に示した構成要素のいくつかは、図1、その他の図面、および/または、付随する開示に記載された他の構成要素を含むことなく様々な方法で組み合わせることが、そのような組み合わせが本開示に明示されていなくとも可能である。同様に、提示の実施例に限定されない追加の要素を、本明細書で図示および説明した要素のいくつかまたはすべてと組み合わせることもできる。
上記の図5〜図7において、ブロックは、工程および/またはその一部を示す場合があり、様々なブロックを繋ぐ線は、それらの工程またはその一部の何らかの特定の順序または従属関係を暗示するものではない。破線で示したブロックは、代替の工程および/またはその一部を示す。ブロックを繋ぐ破線がある場合、これらは、工程またはその一部の代替的な従属関係を示す。なお、開示の様々な工程間の従属関係を必ずしもすべて示しているとは限らない。図5〜図7ならびに本明細書に記載の方法の工程を説明する付随の開示は、これらの工程が行われる順序を必ず決定するものと解釈されるべきではない。むしろ、1つの例示的な順序を示してはいるが、工程の順序は適宜変更可能であると理解すべきである。したがって、いくつかの工程を異なる順序で行うことも、同時に行うことも可能である。また、当業者であればわかるように、記載した工程を必ずしもすべて行う必要はない。
以下の説明においては、開示の概念が十分に理解されるように、多くの具体的な詳細事項を提示しているが、本開示は、これらの詳細事項のいくつかまたはすべてが無くても実施可能である。他の例において、周知の装置および/またはプロセスについては、開示を不必要に不明瞭にするのを避けるために、詳細を省略している。特定の実施例に関連させて説明している概念もあるが、これらの実施例は、本開示を限定すること意図するものではないとうことを理解されたい。
本明細書で用いられる場合、特に明記しない限り、「第1」、「第2」等の語句は、単に標識として用いられており、これらの用語で言及している要素に対し、順序、位置、または階層的な要件を課すものではない。また、例えば「第2の」アイテムについて言及することによって、例えば「第1の」アイテムやより小さい序数のアイテム、および/または、「第3の」アイテムやより大きい序数のアイテムの存在を要件としたり排除したりするものではない。
本明細書において、「一実施例」という時は、当該例に関連させて述べる一つまたは複数の構成要素、構造、特徴が、少なくとも1つの実施の形態に含まれるということを意味する。本明細書の様々な箇所で用いられる「一実施例」という用語は、同一の実施例を指す場合もあるし、そうでない場合もある。
本開示の技術的事項の例示的且つ非排他的な実施例を、特許請求の範囲に記載のものも記載していないものも含め、以下に述べる。
例えば、図1、図2A、図2Bを参照すると、カラー140を、留め具142の中心軸Aおよびスエージング具(swager)114の作用軸(working axis)Bと同軸になるように搬送するための装置100が開示される。装置100は、カラーフィーダ102を含み、このカラーフィーダは、第1端104と、第2端106と、第1端104に設けられた入口(inlet)105と、第2端106に設けられた出口(outlet)107と、入口105および出口107に連通する連通空間109と、を有する。装置100は、また、カラーフィーダ102の第2端106に配置された接触部材112と、スエージング具114に対して固定状態に保たれるよう構成されたカム面116と、を含む。加えて、装置100は、カラーフィーダ102に接続されたカムフォロワ118を含む。カム面116は、カムフォロワ118を案内するように構成されている。カムフォロワ118は、カム面116に沿って移動可能に構成されている。加えて、装置100は、カラーフィーダ102に枢動可能に接続されたスライダ122を含む。スライダ122は、スエージング具114の作用軸Bに沿って、スエージング具114に対して移動可能である。また、本装置100は、スライダ122を、スエージング具114の作用軸Bに沿ってスエージング具114に対して付勢させる手段126と、カラーフィーダ102の出口107に接続されている少なくとも1つの弾性撓み部材(resilient flexure)128と、を含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例1を特徴付けるものである。
装置100は、スエージング具114と同軸となるようにカラー140を作業位置に供給するので、頭上で行う作業について人間工学的な改善をもたらしている。つまり、カラー140は、作業位置と既に整合した状態で配される。さらに、作業者は、左手によりカラーフィーダ102を把持し、他方の手でスエージング具114を把持することができる。手が届きにくい頭上の空間で留め具の作業を行う際に、両方の手を使う方が装置100を扱いやすい。装置100にシャーシ144およびハンドル146が設けられていることにより、作業者は、力の弱い手首や前腕の筋肉ではなく、肩の筋肉を使って装置100を保持することができるので、作業者の疲労を軽減できる。
スライダ122をスエージング具114に対して付勢させる手段126には、例えば、ばねがある。ばねは、コイルばね、板バネ、ベルビルワッシャ(Belleville washer)のような皿ばね(conical)や波形(undulating)座金、その他の機械ばね、金属ばね、あるいは、弾性エラストマのばね機構であってもよい。また、機械ばねの代わりに、あるいは、これに加えて、付勢手段126は、ガススプリング(gas spring)、あるいは、磁気反発を利用した機構であってもよい。付勢手段126は、ソレノイド、気圧式または油圧式シリンダ、指片、レバー、ギア、くさび、その他の機械的な要素など、動力を受けて、スライダ122をスエージング具114に対して付勢させる、能動的あるいは受動的な要素を含みうる。
本開示において、ある対象物(object)−例えば、非平坦面、又は、外周が閉じた断面を有する表面−の中心軸とは、その対象物の骨格(medial skeleton)に直交する各断面の中心を通過する線を指し、これは直線の場合も、曲線の場合もある。対象物の骨格とは、その対象物の境界線上の少なくとも2つの点からの距離が最短で等しくなる位置にある、その対象物の境界線上にはない点の集合である。対象物の断面などの二次元領域の中心(幾何学中心)とは、その二次元領域に含まれるすべての点を「平均」した位置である。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば図2Aおよび図2Bを参照すると、カムフォロワ118は、作用軸Bに対して平行な面、または、これを含む面にある経路に沿って、スエージング具114に対して移動可能である。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例2を特徴付けるものであり、実施例2は、上述の実施例1の技術的事項を包含する。
カムフォロワ118がこのように移動することにより、作業箇所を視認できるようになる。また、装置100に覆われる面積(footprint)を小さくでき、また、初期状態ではカラーフィーダ102がスエージング具114と整列するので、狭い空間へのアクセスが改善する。加えて、ワークWに接触する座面が安定する。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば図2Aおよび図2Bを参照すると、カムフォロワ118の経路は二次元の経路である。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例3を特徴付けるものであり、実施例3は、上述の実施例2の技術的事項を包含する。
カムフォロワ118を二次元の経路で移動できると、装置100をワークWに適切に整合させることが容易になる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば図2Aおよび図2Bを参照すると、接触部材112は、ローラを含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例4を特徴付けるものであり、実施例4は、上述の実施例1〜3のいずれの技術的事項も包含する。
このローラは、加工中のワークWに押圧されていてもよい。一例では、ローラがワークWに押圧された状態で、スエージング具114を留め具142の中心軸Aに沿ってワークWに対して移動させると、カム機構115のカムフォロワ118が、カム機構115のカム面116により案内されて、スエージング具114の作用軸Bに平行な面、または、これを含む面にある経路に沿って移動する。別の例では、カラーフィーダ102は、ワークWに対する機械的な圧力ではなく、空圧により、スエージング具114の経路から外れるように構成されていてもよい。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図2Aおよび図2Bを参照すると、カムフォロワ118はカラーフィーダ102に回転可能に接続されている。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例5を特徴付けるものであり、実施例5は、上述の実施例1〜4のいずれの技術的事項も包含する。
カムフォロワ118がカラーフィーダ102に対して回転可能に接続されていることにより、カラーフィーダ102は、作業中に回転してスエージング具114の経路外に移動できる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば図2Aおよび図2Bを参照すると、装置100は、カラーフィーダ102の第1端104に接続されたカラー供給管108をさらに含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例6を特徴付けるものであり、実施例6の主題は、上述の実施例1〜5のいずれの技術事項も包含する。
カラー供給管108は、カラー供給源129に機能的に接続されて、カラーフィーダ102の1つまたは複数の弾性撓み部材128に対して複数のカラーを供給するとしてもよい。この詳細については、後に補足する。
全体としては図1を参照し、具体的には図2Aおよび2Bを参照すると、カラー供給管108が有する内表面110は、断面が矩形である。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例7を特徴付けるものであり、実施例7の主題は、上述の実施例6の技術事項も包含する。
そのような断面形状により、カラー140をカラー供給管108内に正確に収めることができ、よって、カラー供給管108に圧縮流体を流すことによって、カラー140を弾性撓み部材128に搬送することができる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば図4A〜図4Hを参照すると、装置100は、カラー供給管108を介してカラーフィーダ102に接続されたカラー供給源129をさらに含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例8を特徴付けるものであり、実施例8の主題は、上述の実施例6の技術事項も包含する。
カラー供給源129は、カラーフィーダ102から離れて配置されてもよい。例えば、カラー供給源129は、装置100のカラーフィーダ102にではなく、作業者の腰に配置してもよく、これにより作業者が支える装置100の重みを減らすことができ、また、装置100に覆われる面積を小さくすることができ、狭い空間へのアクセスを改善できる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラー供給源129はカラーマガジン130を含み、このカラーマガジンは、出口(outlet)131を有する内部空間152を含む。また、カラー供給源129は、カラーマガジン130に機能的に接続されたカラー排出機構(collar-escapement mechanism)135を含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例9を特徴付けるものであり、実施例9の主題は、上述の実施例8の技術事項も包含する。
カラーマガジンにより、作業者は内部空間152に複数のカラーを保持することができ、これにより作業者は、多量の加締め作業を短時間で行えるようになる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラー排出機構135は、カラー排出シャトルキャビティ(collar-escapement-shuttle cavity)154を含む。また、カラー排出機構135は、カラー排出シャトルキャビティ154内の第1位置と第2位置の間を移動可能なカラー排出シャトル(collar-escapement shuttle)138を含む。カラー排出シャトル138は、貫通口(through opening)139を有する。カラー排出シャトル138の貫通口139は、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第1位置にある時は、カラーマガジン130の内部空間152と連通接続される。カラー排出シャトル138の貫通口139は、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第2位置にある時は、カラーマガジン130の内部空間152から遮断される。カラー排出機構135は、第1端134と第2端136とを有するカラー排出キャビティ(collar-escapement cavity)132をさらに含む。カラー排出キャビティ132の第1端134は、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第2位置にある時は、カラー排出シャトル138の貫通口139と連通接続される。カラー排出キャビティ132の第1端134は、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第1位置にある時は、カラー排出シャトル138の貫通口139から遮断される。カラー排出キャビティ132の第2端136は、カラー供給管108と連通接続されている。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例10を特徴付けるものであり、実施例10の主題は、上述の実施例9の技術事項も包含する。
カラー排出機構135は、複数のカラーを格納可能なカラーマガジン130をカラーフィーダ102に接続する。上述したように、カラーマガジン130をカラーフィーダ102と別個にすることにより、作業者が支持する装置100の重みを減らすことができ、また、装置100に覆われる面積を小さくすることができ、狭い空間へのアクセスを改善できる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、装置100は、空圧シリンダ143をさらに含み、この空圧シリンダは、カラー排出シャトル138に取り付けられたピストン153を含む。また、装置100は、空圧シリンダ143に選択的且つ機能的に接続された第1圧縮流体入力部145aと、カラー排出キャビティ132およびカラー供給管108に連通接続された第2圧縮流体入力部145bと、を含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例11を特徴付けるものであり、実施例11の主題は、上述の実施例10の技術事項も包含する。
第1圧縮流体入力部は、空圧シリンダ143に選択的且つ機能的に接続されて、空圧シリンダ143のピストン153により、カラー排出シャトル138をカラー排出シャトルキャビティ154内の第1位置から第2位置に、また、第2位置から第1位置に移動させる。第2圧縮流体入力部は、カラー排出キャビティ132およびカラー供給管108に連通接続されて、カラー140をカラー排出キャビティ132からカラーフィーダ102の弾性撓み部材128へ搬送する。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図3を参照すると、装置100は、スエージング具114に接続可能に構成されたシャーシ144をさらに含む。シャーシ144は、ハンドル146と、ハンドル146に接続されたトリガ148と、を含む。トリガ148は、空圧シリンダ143を圧縮流体源157に選択的に空圧接続させるよう構成されており、空圧シリンダ143のピストン153により、カラー排出シャトル138をカラー排出シャトルキャビティ154内の第1位置から第2位置に、また、第2位置から第1位置に移動させる。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例12を特徴付けるものであり、実施例12の主題は、上述の実施例11の技術事項も包含する。
シャーシ144は、両手を使って扱うことが可能な形状としてもよい。ハンドル146は、作業者が容易に扱えるように人間工学的に設計されている。トリガ148を解放すると、トリガの論理素子(trigger logic)が機能して、圧縮流体源157からの圧力を利用して、カラー140をカラー供給源129からカラーフィーダ102に押し上げて、スエージング具114の正面に配置させる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラー供給源129は、カラー排出機構135に接続されたベース133をさらに含む。カラーマガジン130は、ベース133に取り外し可能に接続されている。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例13を特徴付けるものであり、実施例13の主題は、上述の実施例10〜12のいずれの技術事項も包含する。
カラーマガジン130が取り外し可能であると、作業者は、カラーをすべて使い切った際に、カラーマガジン130を迅速に交換できる。加えて、カラーマガジンをベース133から取り外した状態で、新たなカラーをカラーマガジン130に再充填できる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラーマガジン130は、シャンク回しロック片(shank twist-lock element)137をさらに含む。ベース133には、カラーマガジン130のシャンク回しロック片137を収容して、カラーマガジン130をベース133に取り外し可能に接続するように構成された回しロック片受け入れ部(receiver twist-lock element)113が設けられている。これにより、カラーマガジン130がベース133に接続されると、カラーマガジン130の出口131がカラー排出シャトルキャビティ154と整列する。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例14を特徴付けるものであり、実施例14の主題は、上述の実施例13の技術事項も包含する。
このようなシャンク回しロック片137および回しロック片受け入れ部113により、カラーマガジン130をベース133に迅速に取り付け、取り外すことが可能になる。他の接続機構も同様に適用可能であり、例えばカラーマガジン130とベース133とを螺合により接続してもよい。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラーマガジン130は、カバー141をさらに含む。このカバーは、カラーマガジン130がベース133に接続されている状態では、カラーマガジン130の内部空間152の出口131を開放し、カラーマガジン130がベース133から取り外された状態では、出口131を閉塞するように構成されている。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例15を特徴付けるものであり、実施例15の主題は、上述の実施例14の技術事項も包含する。
カバー141は、カラーマガジン130がベース133から取り外されている場合に、カラーマガジン130からカラーがこぼれ出てしまうことを防ぐ。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラーマガジン130は、付勢部材155をさらに含み、この付勢部材は、カラーマガジン130がベース133から取り外されると、出口131を閉塞するようにカバー141を移動させる。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例16を特徴付けるものであり、実施例16の主題は、上述の実施例15の技術事項も包含する。
付勢部材155は、ばね、空圧ピストン、またはその他の付勢機構であってもよい。付勢部材155は、出口131を覆う位置にカバー141を保持し、例えば、カラーマガジン130の出荷時あるいはその他の搬送時などに、カラーマガジン130をベース133から取り外した状態で、カラーマガジン130からカラーがこぼれ出ることを防ぐ。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4Aを参照すると、カラーマガジン130は、カラー排出機構135の上方に垂直に配置されている。これにより、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第1位置にある時は、カラー140を重力によって、カラーマガジン130の内部空間152からカラー排出機構135のカラー排出シャトルキャビティ154へ搬送させる。また、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第2位置にある時は、カラー140を重力によって、カラー排出機構135のカラー排出シャトルキャビティ154からカラー排出機構135のカラー排出キャビティ132へ搬送させる。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例17を特徴付けるものであり、実施例17の主題は、上述の実施例13〜16のいずれの技術事項も包含する。
このように、圧縮流体の入力を要することなく、重力によってカラー140を内部空間152からカラー排出シャトルキャビティへ移動させることができる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4B〜図4Gを参照すると、装置100は、カラーマガジン130に機能的に接続された第3圧縮流体入力149を含む。これにより、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第1位置にある時は、カラー140を圧縮流体によって、カラーマガジン130の内部空間152からカラー排出機構135のカラー排出シャトルキャビティ154へ搬送させる。また、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第2位置にある時は、カラー140を圧縮流体によって、カラー排出機構135のカラー排出シャトルキャビティ154からカラー排出機構135のカラー排出キャビティ132へ搬送させる。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例18を特徴付けるものであり、実施例18の主題は、上述の実施例13〜16のいずれの技術事項も包含する。
このように、第3圧縮流体入力部からの圧縮流体によって、カラー140を内部空間152からカラー排出シャトルキャビティへ移動させることができる。つまり、カラーマガジン130は、カラー排出機構135の上方に垂直に配置されてもよいし、下方に垂直に配置されてもよい。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4B〜図4Gを参照すると、カラーマガジン130はカラー排出機構135の下方に垂直に配置されている。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例19を特徴付けるものであり、実施例19の主題は、上述の実施例18の技術事項も包含する。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A及び4Bを参照すると、カラーマガジン130は、ポート111をさらに含み、このポートは、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第2位置にある場合に、カラーマガジン130の内部空間152とカラー排出機構135のカラー排出シャトルキャビティ154を連通接続する。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例20を特徴付けるものであり、実施例20の主題は、上述の実施例18の技術事項も包含する。
このように、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第2位置にある時は、カラー140は、内部空間152からポート111を通ってカラー排出シャトルキャビティ154へ出される。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4C、図4F、図4Gを参照すると、装置100は、ベース133に接続されたブラケット150と、ベース133に接続された可調節ベルト151と、をさらに含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例21を特徴付けるものであり、実施例21の主題は、上述の実施例13〜20のいずれの技術事項も包含する。
ブラケット150には、ベルト151を通すための一対の長穴が設けられていてもよい。ベルト151を作業者の腰回りに装着して、作業者が手放しでカラー供給源129を保持できるようにしてもよい。この構成により、作業者がカラーフィーダ102を両手で把持することが可能になるので、装置100の操作が簡易になる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラーマガジン130は、少なくとも50個のカラーを収納する容量を有していてもよい。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例22を特徴付けるものであり、実施例22の主題は、上述の実施例9〜21のいずれの技術事項も包含する。
カラーマガジン130の容量を増やすと、作業者は、より多くの加締め作業を中断なく行うことができるので、生産性が向上する。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラーマガジン130は、取り外し可能な蓋体147をさらに含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例23を特徴付けるものであり、実施例23の主題は、上述の実施例9〜22のいずれの技術事項も包含する。
取り外し可能な蓋体147はねじ部を有していてもよく、カラーマガジン130は、これと相補的なねじ部を有してもよい。これにより取り外し可能な蓋体147をカラーマガジン130に螺合させる。別の例では、取り外し可能な蓋体147は、カラーマガジン130の開口端に圧入結合されてもよい。取り外し可能な蓋体147が設けられていることにより、作業者は、カラーマガジン130のカラーをすべて使い切った場合に、新たなカラーを再充填することが可能できる。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラーマガジン130は、カラーマガジン130の高さ対カラー140の直径が約10:1の比率になるような寸法になっている。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例24を特徴付けるものであり、実施例24の主題は、上述の実施例9〜23のいずれの技術事項も包含する。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラーマガジン130の内部空間152は、螺旋形状をしている。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例25を特徴付けるものであり、実施例25の主題は、上述の実施例9〜24のいずれの技術事項も包含する。
内部空間152が螺旋形状であるので、カラー排出シャトル138がカラー排出シャトルキャビティ154内の第2位置にある時に、カラー140が内部空間152からカラー排出シャトルキャビティ154へ容易に搬送される。
全体としては図1を参照し、具体的には、例えば、図4A〜図4Hを参照すると、カラー140は開口140Aを有する。また、内部空間152は、中心軸152Aを有し、カラー140が内部空間152内を通って移動する際に、カラー140の開口140Aが内部空間152の中心軸152Aに直交する向きで移動するように、カラー140を収納するように構成されている。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例26を特徴付けるものであり、実施例26の主題は、上述の実施例9〜25のいずれの技術事項も包含する。
このように、カラー140は、その外表面が内部空間152に沿うように移動する。カラー140の形状が丸形であると、カラー140が内部空間152に沿って転がることができる。
全体としては、例えば、図1、図2Aおよび図2Bを参照し、具体的には、例えば、図5(ブロック502〜506)を参照すると、カラー140を留め具142とスエージング具114との間に搬送する方法500が開示されている。方法500は、カラー140をカラー供給源129からカラーフィーダ102へ送ることを含む(ブロック502)。カラー供給源129は、カラーフィーダ102にカラー供給管108を介して機能的に接続されている。また、方法500は、カラー140をカラーフィーダ102の出口107に、留め具142の中心軸Aおよびスエージング具114の作用軸Bと同軸となる状態にて供給することを含む(ブロック504)。加えて、方法500は、カラー140をカラーフィーダ102の出口107に、カラーフィーダ102の少なくとも1つの弾性撓み部材128を用いて保持することを含む(ブロック506)。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例27を特徴付けるものである。
方法500は、カラー140をスエージング具114と同軸となるように作業位置に供給するので、頭上で行う作業について人間工学的な改善をもたらしている。つまり、カラー140は、作業位置と既に整合した状態で配される。
引き続き、全体としては、図1、図2Aおよび図2Bを参照し、具体的には図5(ブロック508)を参照すると、方法500は、カラー140をカラー供給源129からカラー供給管108を介してカラーフィーダ102へ送ることをさらに含む(ブロック508)。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例28を特徴付けるものであり、実施例28の主題は、上述の実施例27の技術事項も包含する。
カラー供給管108はカラー供給源129に機能的に接続されて、カラーフィーダ102の1つまたは複数の弾性撓み部材128に複数のカラーを供給してもよい。カラー供給源129は、カラーフィーダ102から離れて配置されてもよい。例えば、カラー供給源129は、装置100のカラーフィーダ102にではなく、作業者の腰に配置してもよく、これにより作業者が支える装置100の重みを減らすことができ、また、装置100に覆われる面積を小さくすることができ、狭い空間へのアクセスを改善できる。
全体としては、例えば、図1、図2Aおよび図2Bを参照し、具体的には、例えば、図6(ブロック602〜610)を参照すると、カラー140をワークWに関連付けられた留め具142にスエージングする方法600が開示されている。また、方法600は、カラー140をカラーフィーダ102の出口107に、留め具142の中心軸Aおよびスエージング具114の作用軸Bと同軸となる状態にて供給することを含む(ブロック602)。方法600は、カラー140をカラーフィーダ102の出口107に、カラーフィーダ102の少なくとも1つの弾性撓み部材128を用いて保持することを含む(ブロック604)。加えて、方法600は、カラー140を留め具142の周りに嵌めることと、スエージング具114を留め具142の中心軸Aに沿ってワークWに向かって移動させることにより、カラーフィーダ102の出口107を留め具142の中心軸Aから離れる方向に移動させて、少なくとも1つの弾性撓み部材128からカラー140を解放することと、を含む(ブロック608)。方法600は、カラー140を留め具142にスエージングすることをさらに含む(ブロック610)。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例29を特徴付けるものである。
加締め工程の完了後、作業者は、装置100をワークWから引き離す。スライダ122をスエージング具114に対して付勢する手段126により、カラーフィーダ102は初期位置に戻り、次のカラーが弾性撓み部材128に供給されるまで待機する。
引き続き、全体としては図1、図2A、および図2Bを参照し、具体的には、図6(ブロック614)を参照すると、スエージング具114をワークWに向かって移動させることは、カラーフィーダ102の接触部材112をワークWに押圧することを含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例30を特徴付けるものであり、実施例30の主題は、上述の実施例29の技術事項も包含する。
一例では、接触部材112は、加工中のワークWに対して押圧可能なローラを含む。別の例では、カラーフィーダ102は、ワークWに対する機械的な圧力ではなく、空圧により、スエージング具114の経路から外れるよう構成されていてもよい。
引き続き、全体としては図1、図2A、および図2Bを参照し、具体的には、図6(ブロック616)を参照すると、接触部材112がワークWに押圧されている状態で、スエージング具114を留め具142の中心軸Aに沿ってワークWに対して移動させる。これにより、カム機構115のカムフォロワ118が、カム機構115のカム面116により案内されて、スエージング具114の作用軸Bに平行な面、または、これを含む面にあり経路に沿って移動する。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例31を特徴付けるものであり、実施例31の主題は、上述の実施例30の技術事項も包含する。
カムフォロワ118が上述のように移動することにより、作業箇所を視認できるようになる。また、装置100に覆われる面積を小さくでき、また、初期状態ではカラーフィーダ102がスエージング具114と整列するので、狭い空間へのアクセスが改善する。加えて、ワークWに接触する座面が安定する。
引き続き、全体としては、図1、図2Aおよび図2Bを参照し、具体的には図6(ブロック612)を参照すると、カラー140をカラーフィーダ102の出口107に供給することは、カラー140をカラー供給源129からカラー供給管108を介してカラーフィーダ102へ送ることを含む。本段落に記載したこの技術的事項は、本開示の実施例32を特徴付けるものであり、実施例32の主題は、上述の実施例29〜31のいずれの技術事項も包含する。
上述したように、カラー供給管108はカラー供給源129に機能的に接続されて、カラーフィーダ102の1つまたは複数の弾性撓み部材128に複数のカラーを供給してもよい。カラー供給源129は、カラーフィーダ102から離れて配置されてもよい。例えば、カラー供給源129は、装置100のカラーフィーダ102にではなく、作業者の腰に配置してもよく、これにより作業者が支える装置100の重みを減らすことができ、また、装置100に覆われる面積を小さくすることができ、狭い空間へのアクセスを改善できる。
本開示の実施例は、図7に示した航空機の製造および保守方法1100に関連させて、また、図8に示した航空機1102に関連させて、説明することができる。生産開始前の工程として、例示的な方法1100は、航空機1102の仕様決定および設計(ブロック1104)および材料調達(ブロック1106)を含む。生産中は、航空機1102の部品および小組立品(subassembly)の製造(ブロック1108)およびシステムインテグレーション(ブロック1110)が行われる。その後、航空機1102は、例えば、認証および納品(ブロック1112)を経て、就航(ブロック1114)に入る。就航期間中は、航空機1102は、定例の整備および保守のスケジュールに組み込まれる(ブロック1116)。定例の整備および保守は、航空機1102のシステムのうちの1つまたは複数の変更、再構成、改装なども含みうる。
例示的な方法1100の各工程は、システムインテグレーター、第三者および/またはオペレーター(例えば顧客)によって実行または実施することができる。説明のために言及すると、システムインテグレーターは、航空機メーカーおよび主要システム下請業者をいくつ含んでいてもよいが、これに限定されない。第三者は、売主、下請業者、供給業者をいくつ含んでいてもよいが、これに限定されない。オペレーターは、航空会社、リース会社、軍事団体(military entity)、サービス組織(service organization)などであってもよい。
図8に示すように、例示的な方法1100によって製造される航空機1102は、例えば、複数のハイレベルシステム1120および内装1122を備えた機体1118を含む。ハイレベルシステム1120の例は、駆動系1124、電気系1126、油圧系1128および環境系1130のうちの1つまたは複数を含む。また、他のシステムをいくつ含んでもよい。また、航空産業に用いた場合を例として説明したが、本明細書において開示した原理は、例えば自動車産業などの他の産業に適用してもよい。したがって、航空機1102に加えて、本明細書に記載の原理は、例えば、陸上車両、海上船舶、航空宇宙飛行体などの他の輸送体にも適用可能である。
本明細書に図示および記載した装置および方法は、製造および保守方法1100における、1つまたはそれ以上のどの段階において採用してもよい。例えば、部品および小組立品製造工程(ブロック1108)に対応する部品または小部品を、航空機1102の就航期間(ブロック1114)中に製造される部品や小組立品と同様の方法で組み立てまたは製造することができる。また、装置、方法、またはそれらの組み合わせの1つまたは複数の実施例を、製造工程1108および1110で用いることによって、例えば、航空機1102の組み立て速度を実質的に速めたりコストを実質的に削減したりすることができる。同様に、装置または方法の1つまたは複数の実施形態、またはそれらの組み合わせを、航空機1102の就航期間中(ブロック1114)および/または整備および保守中(ブロック1116)に用いてもよいが、これに限定されない。
本明細書に開示の装置および方法の様々な実施例は、様々な部品、特徴、および機能を含む。なお、本開示の装置および方法の様々な実施例は、本開示の装置および方法の他の任意の実施例の部品、特徴、および機能のいずれをも、任意の組み合わせで含むことができ、このような可能性はすべて、本開示の精神および範囲内に含まれることを意図している。
本開示に関連する分野の当業者であれば、上記の説明および関連図面に示された教示を受けて、本開示に記載された実施例に対する様々な改変を思いつくであろう。
したがって、本開示は、例示した特定の実施例に限定されるものではなく、改変および他の実施例も添付の特許請求の範囲に含まれることを意図しいることを理解されたい。また、上記の記載および関連図面は、要素および/または機能のある特定の例示的な組み合わせに関連させて本開示の実施例を説明しているが、代替の実施形態によって、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、要素および/または機能の別の組み合わせを提供することもできる。