JP2017038679A - チェア付スノーボード - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な衝撃吸収によりチェアの安定性・乗り心地を大幅に高め、かつ簡素・軽量な構造で様々なスノーボードに適用可能なチェア付スノーボードを提供する。
【解決手段】両側に雪面滑走時のグリップ用ハンドル2を備えたチェア1と、このチェアを下面側から支持するベース体3aと、このベース体とボードとの間に設けられたテール側サスペンション7とを有したチェア付スノーボードであって、ベース体とボードとの間にノーズ側サスペンション5を設け、ノーズ側サスペンションの上部をベース体に回動自在に接続すると共に、チェアとボードとの間の衝撃吸収機能を有効に発揮させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、チェア付スノーボードに関し、とくに競技性・娯楽性の高い雪面滑走を実現するスノースポーツギアとして好適なチェア付スノーボードに関する。
スノーボードの一般的な形状として、平面視におけるシェイプは、ノーズ側(長手方向フロント側)端部及びテール側(長手方向リア側)端部の一方又は双方が円弧状を呈し、ノーズ及びテールの間の側面部は所定のウエスト幅・サイドカーブ半径のくびれを有して繋がった形状となっている。また、側面視におけるベントは、ノーズ側端部及びテール側端部の一方又は双方がデッキ側(上面側)に反ったキックを有し、ノーズ及びテールの間は、所定のキャンバー高でデッキ側に曲がったタイプや、逆にソール側(下面側)に曲がったタイプなどがある。
このような形状に形成されることで、滑走中に雪面やプレーヤから常時作用する様々な外力・応力を、弾性変形により効果的に吸収できるようになっている。また、プレーヤが雪面滑走する際は、基本的にテール側の足(利き足)に体重を乗せて滑走するから、とくにノーズ側においてボード長手方向のしなり変形が頻繁に生じる。このため、ボード長手方向のしなり強度(フレックス)やボード幅方向のねじれ強度(トーション)も、プレーヤのスタイルなどに応じて適宜選択される。
また、人間が1枚の可撓性ボードに乗った状態で雪面を滑走する場合、ボードの動きが雪面特性(凹凸や傾斜角度、雪質など)に直接連動した乱雑な動きとなる状況の下で、所要のコントロール性を維持して安定に滑走するためには、人間の重心移動が滑走面に対して滑らかな軌跡となる必要がある。このため、重心とボードの間の微細かつ柔軟・機敏な衝撃吸収が極めて重要となる。
したがって、スノーボードの形状特性を十分に発揮してスノーボード特有の雪面滑走を堪能しようとする場合は、ボードのスタイルや滑走パターンなどに拘わらず、とくにノーズ側において頻繁に発生するボードの弾性変形に、十分なレベルで対応できる衝撃吸収能力(衝撃吸収機能)が不可欠である。
ところで近年、スノーボードにチェア(座席)を搭載して、ボードのノーズ側を向いて座った状態でスノーボードによる雪面滑走を堪能するスノースポーツ(チェアスノーボード)が注目されている。座った状態の滑走であるから足腰や下半身への負担が小さいので、健常者はもとより足腰の弱い老齢者、子供、さらには障碍者まで幅広いユーザがプレーできると共に、スノーボード特有の滑りを追及できることからスノースポーツとしての競技性・娯楽性も高い。
一方、この種のスノーボードにチェアを付けたチェア付スノーボードに関連した従来技術としては、例えば以下の特許文献1、2を挙げることができる。
特許文献1では、籠状のシートを、クランププレートを介して所定機構でスノーボードに水平方向に回動可能に取り付けるシート機構であって、下部がノーズ側の脚部に取付けられ、上部がクランププレート付近に取付けられ、上部と下部の間に設けられたスロットに回動可能にリフティングレバーを取付けた第1サスペンションバーと、下部がテール側の脚部に取付けられ、上部がリフティングレバーのトップに取付けられた第2サスペンションバー(ショックアブゾーバ)が示されている。
特許文献2(図12)には、所定構造のフレーム及びエクステンションが、着脱自在で長さ調整可能な所定機構にて連結され、フレーム及びエクステンションの下部には靴状の突起部がそれぞれ設けられ、この突起部を介してスノーボードのブーツの上下ストラップに着脱可能なスノーボード装置であって、サドル状シートの下側とフレームの一端部との間に1本のサスペンションが示されている。
米国特許第6179305号公報 米国特許第8308172号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構造は、シートのノーズ側が衝撃を吸収できるサスペンションで支持されていない。また、第1サスペンションバーの下部は、スノーボードに直結されておらず、ノーズ側脚部に固定されて前方へ延出した固定アームに取付けられている。さらに、第2サスペンションバーの上部は、シートに直結されておらずリフティングレバーに取付けられている。このため、スノーボードを介してシートが雪面から受ける衝撃の吸収が全く不十分である。
また同文献のシート機構は、主として身体障碍者の雪面滑走の実現に向けて開発されたものであり、安全性を考慮したシートなどの構造が複雑化していると共に、基本的には、体をシートに確実に固定してレバーで高さやポジションを調整した後、横向きに座った状態で両手をボードに対し自由にして滑走するものであるから、滑走姿勢や滑走パターンが限られたものとなる。このため、同文献によるチェア付スノーボードは、多様な雪面滑走を追及するスノースポーツとしての娯楽性・競技性が低いと言わざるを得ない。
特許文献2に開示の構造においても、シートのノーズ側が衝撃を吸収できるサスペンションで支持されておらず、シートの前端部はフレームの頂部に回動可能に固定されているので、スノーボードを介してシートが雪面から受ける衝撃は、全てシート下側の1本のサスペンションで吸収される構造である(同文献の図9にはシートの動作も示されている)。したがって、シートの衝撃吸収が全く不十分である。さらに同文献に開示の構造も、フレーム、エクステンションや、スノーボードへの取付けに必要となる靴状の突起部などの構造が極めて複雑である。
その他、チェアを搭載した種々のスノーボードあるいは雪面滑走具は提案されているものの、ボード全体、とくにボードの滑走方向であるノーズ側からの衝撃吸収に十分なレベルで対応可能な構造を備えたチェア付スノーボードは未だ提案されていない。
そこで本発明は、上記問題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、十分な衝撃吸収によりチェアの安定性及び乗り心地を大幅に高め、かつ簡素・軽量な構造で様々なスノーボードに適用可能なチェア付スノーボードを提供し、もってスノーボードが本来有する形状特性を十分に発揮した雪面滑走を実現し、十分な競技性・娯楽性を備え、しかも幅広い層のユーザが楽しめる新たなスノースポーツを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1における発明は、両側に雪面滑走時のグリップ用ハンドルを備えたチェアと、このチェアを下面側から支持するベース体と、このベース体とボードとの間に設けられたテール側サスペンションとを有したチェア付スノーボードであって、ベース体とボードとの間にノーズ側サスペンションを設け、ノーズ側サスペンションの上部をベース体に回動自在に接続すると共に、チェアとボードとの間の衝撃吸収機能を有効に発揮させるようにしたチェア付スノーボードである。
請求項2における発明は、両側に雪面滑走時のグリップ用ハンドルを備えたチェアと、このチェアを下面側から支持するベース体と、このベース体及びスノーボードを連結するリンク機構とを有したチェア付スノーボードであって、ベース体とスノーボードとの間に、ノーズ側サスペンション及びテール側サスペンションを設け、ノーズ側サスペンションは、上部がベース体に回動自在に接続され、かつ軸心がテール側に後傾するようにし、一方、テール側サスペンションは、上部がベース体に回動自在に接続され、かつ軸心がノーズ側に前傾するようにしたチェア付スノーボードである。
請求項3における発明は、ノーズ側サスペンションは、カートリッジ式ダンパーであるチェア付スノーボードである。
請求項4における発明は、リンク機構は、上部がテール側サスペンションの上部と同じ位置でベース体に回動自在に接続され、下部がノーズ側取付部材に回動自在に接続されたリンクフレームからなるチェア付スノーボードである。
請求項5における発明は、ノーズ側サスペンションの下部はリンクフレームの下部に回動自在に接続され、テール側サスペンションの下部はテール側取付部材に回動自在に接続され、かつノーズ側取付部材及びテール側取付部材は、スノーボードに設けられているノーズ側及びテール側のバインディング取付部にそれぞれ着脱自在であるチェア付スノーボードである。
請求項6における発明は、グリップ用ハンドルは、チェアの両側水平方向へ向けて延出するようにしたバーハンドルであるチェア付スノーボードである。
請求項1に係る発明によると、ベース体とボードとの間にノーズ側サスペンションを設け、ノーズ側サスペンションは、上部がベース体に回動自在に接続されると共に、ボードのノーズ側からチェアに向かう姿勢でノーズ側サスペンションが懸架され、チェアとボードとの間の衝撃吸収機能を有効に発揮させるようにしている。このため、本発明のチェア付スノーボードでノーズ側方向に雪面滑走する際、とくに激しい相対運動(距離変動やねじれなど)が生じるボードのノーズ側とチェアとの間の衝撃吸収機能が著しく向上し、チェアの安定性を大幅に高めることができる。したがって、従来よりも凹凸・傾斜の激しい雪面の滑走やトリッキーな操舵が可能となり、雪面滑走の多様性を高めることができ、よって、雪面滑走を追及する競技性・娯楽性が十分なチェア付スノーボードを提供できる。
さらに、ハンドルを備えたチェアと、このチェアを下面側から支持するベース体と、テール側サスペンション及びノーズ側サスペンションとからなるシンプルな構造であるからコスト性・量産性が良く、また軽量で持ち運びやすく、しかも適宜部品を選択・組み換えすることで、雪面、ボード、プレーヤなどに適宜対応した製品に仕上げることができるので、高い汎用性も有する。
請求項2に係る発明によると、ノーズ側サスペンションを軸心がテール側に後傾するようにし、テール側サスペンションを軸心がノーズ側に前傾するようにしたから、ノーズ側とテール側の2本のサスペンションが、ベース体又はチェア付近を頂点としてチェアを前後から支えるトラス状の構造となる。このため、チェアとスノーボードとの間の相対運動が、チェアの位置をスノーボードに対して安定に維持しつつ、効率的にサスペンションの伸縮運動に変換されて吸収される。したがって、スノーボードの前後左右全体からの衝撃(とくにノーズ側からの衝撃)の吸収が十分なものとなると共に、プレーヤの体重移動もボードに伝わりやすくなり、運転の安定性・操舵性をさらに高めることができる。
請求項3に係る発明によると、ノーズ側サスペンションがカートリッジ式ダンパーであるから、ダンパーの伸縮速度に応じて衝撃力が緩衝されると共に、延び・縮みダンピングの設定などを適宜調整可能なので、チェアの安定性、雪面への追従性や接地感が更に向上し、様々な凹凸面や傾斜・雪質においてスノーボードの特性を生かした多様な雪面滑走が可能となる。
請求項4に係る発明によると、リンクフレームからなる簡素なリンク機構で、ボード長手方向からチェアが受ける衝撃を吸収するサスペンションの機能を維持したまま、チェアのボード幅方向移動が規制され、かつチェアの姿勢も所定範囲内に規制されるから、チェアの安定性を高めることができる。また、簡素かつ軽量な構造でありながら高い強度を発揮できる。
請求項5に係る発明によると、ノーズ側取付部材及びテール側取付部材は、それぞれスノーボードに既存のバインディング取付部に着脱自在であるから、本発明のチェア付スノーボードが、さまざまなタイプのスノーボードにおいて実現可能となる。また、チェアがノーズ側及びテール側の取付部材を介して2本足でスノーボードに搭載されるから、サスペンションが構成するトラス状構造の効果がさらに高まると共に、チェアをスノーボードに着脱する作業が簡便なものとなる。
請求項6に係る発明によると、極めて簡素な構造であって位置調整自在なハンドルを設けることができる。また、座った状態でボードの幅方向に延びたバーを両手でグリップすることで、両手を介してボードに体重を預けやすくなり、滑走中に衝撃を巧みに吸収しつつ体のバランスを効果的に保つことができると共に、体重移動がボードに伝わりやすくなることから、滑走の娯楽性・競技性をさらに高めることができる。
本発明のチェア付スノーボードの側面図である。 本発明のチェア付スノーボードの正面図である。 本発明のチェア付スノーボードの平面図である。 本発明のチェア付スノーボードの使用例を示した側面図である。
以下、本発明のチェア付スノーボードの実施形態の構造を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明のチェア付スノーボードの外観側面図、図2は、本発明のチェア付スノーボードの外観正面図、図3は、本発明のチェア付スノーボードの外観平面図を示している。
図1、2、3において、1はチェア、2はグリップ用ハンドル、3はベース体、4はリンクフレーム、5はノーズ側サスペンション、6はノーズ側取付部材、7はテール側サスペンション、8はテール側取付部材、9はサポート板である。
図1、2、3に示すように、チェア1は、先細りのノーズ部1aを有したサドル状を呈しており、下面側には、座面を弾性支持するレール部1bを有し、このレール部1bは、クランプ部1cのシートポストを介してベース体(バーフレーム3a、3b)の支持部3cに連結され、ノーズ部1aが滑走方向を向くように固定されている。チェア1は、雪面滑走時にプレーヤ11(図4)が座れるシートであれば、特に構造に制限はない。
図1、2、3に示すように、バーハンドル2は、スノーボード10(図4)の幅方向であって水平方向に向けて延出しており、自転車の上りハンドル状に形成され、両端部に、左手用のグリップ部2a、右手用のグリップ部2bと、中央部に装着部2cを有している。グリップ部2a、2bには適宜滑り止めなどのためのグリップが設けられる。装着部2cは、2個の締付部材2eで、ベース体(バーフレーム3a、3b)の装着部3eに締付け固定されている。また、図2に示すように、適宜棒状の固定部材2dを装着部2cの両端に懸架してバーハンドル2をチェア1に固定するようにしてもよい。バーハンドル2は、雪面滑走時にプレーヤ(図4)が両手で掴んでバランスを維持するためのグリップ用ハンドルとして、チェア1の両側付近に備えられており、このようなハンドルであれば、例えばバーハンドルの場合は自転車のドロップハンドル状に形成してスノーボード10の長手方向に把持できるようにするなど、特に構造に制限なく使用に応じて適宜選択できる。
図1、2、3に示すように、ベース体は、四角柱状の2本のバーフレーム3a、3bを略平行に梁部3dで固定して構成されている。梁部3dは、ネジ穴3d’などにボルト締結されている。バーフレーム3a、3bは、軸部34をヒンジ状に軸受する両端部の軸受部3fと、バーハンドル2を装着する装着部3eをそれぞれ有している。また、バーフレーム3aと3bの間には、チェア1を下面側から支持する支持部3cと、後述のノーズ側サスペンション5の上部取付部材5aが設けられている。バーフレーム3a、3bの材質やサイズは適宜選択でき、ベース体は、バーフレームに限られずチェア1を下面側から支持するものであれば適宜選択できる。
図1、2、3に示すように、リンクフレームは、四角柱状の2本のバーフレーム4a、4bを略平行に梁部4dで固定すると共に、両者の一端部に取付部材4cを懸架固定して全体が略コ字形状に形成されている。梁部4dは、ネジ穴4d’などにボルト締結されている。バーフレーム4a、4bの他端部には、軸部34をヒンジ状に軸受する軸受部4eをそれぞれ有している。また、取付部材4cは、他の取付部材と同様に、一枚のプレートから曲げ形成されており、プレート部4c’と、プレート部4c’から垂直に立って軸部46をヒンジ状に軸受する軸受部4c”とを有している。また、プレート部4c’には、後述のノーズ側サスペンション5の下部取付部材5bが設けられている。
バーフレーム4a、4bは、上部が、ベース体(バーフレーム3a、3b)において後述のテール側サスペンション7の上部の接続位置と同じ位置である軸受部3fの軸部34にそれぞれ接続され、下部が、軸受部4c”の軸部46を介してノーズ側取付部材6とそれぞれ接続している。なお、リンクフレーム4は、ベース体及びスノーボード10を連結するリンク機構であれば、その構造は特に制限はなく使用に応じて適宜選択できる。
図1、2、3に示すように、ノーズ側サスペンション5は、上部が、ベース体(バーフレーム3a、3b)の軸受部3fに軸支された軸部34にヒンジ状に接続され、下部が、リンクフレーム下部である取付部材4cのプレート部4c’に固定された取付部材5bに軸支された軸部45にヒンジ状に接続されている。また、図1に示すように、ノーズ側サスペンション5の上部と下部とを結ぶ軸心方向は、ノーズ側からテール側へ向けて後傾している。
ノーズ側サスペンション5は、衝撃吸収機構であり、サスペンションロッドの急激(かつ微細)な圧縮・衝撃を適切に吸収してチェア1の安定性を高めるため、少なくとも流体の圧縮回路に積層シムによるオリフィス構造を有し、ロッドが反力として受ける圧縮力(バンプ)が、ロッドの圧縮速度に応じて増大する減衰特性を有するカートリッジ式ダンパーであれば好適である。また、雪面特性やプレーヤの嗜好などに応じて、プリロード(自然高)、圧側ダンピング、伸び側ダンピング、圧縮ガス圧などが適宜調整可能であれば更に好適である。
具体的には、ノーズ側サスペンション5として最適な製品の一つに、「rock shox」社によりマウンテンバイク用サスペンションとしてリリースされている「Monarch」シリーズ(モデルR)を挙げることができる。
図1、2、3に示すように、ノーズ側取付部材6は、プレート部6aと、プレート部6aから垂直に立って軸部46をヒンジ状に軸受する軸受部6bとを有し、軸部46を介してリンクフレーム4の下部と接続している。また、プレート部6aは、スノーボード10に予め設けられているインサートホール(ネジ穴)などのバインディング取付部に適合したノーズ側インサートホール用穴部6cを有し、スノーボード10のデッキに着脱可能となっている。このため、ノーズ側取付部材6を適宜交換することで、スノーボード10の種類に合わせてリンクフレーム4の取り付けが可能となる。
図1、2、3に示すように、テール側サスペンション7は、上部が、ベース体(バーフレーム3a、3b)の軸受部3fに軸支された軸部34にヒンジ状に接続され、下部が、テール側取付部材8の軸受部8bに軸支された軸部78にヒンジ状に接続されている。また、図1に示すように、テール側サスペンション7の上部と下部とを結ぶ軸心方向は、テール側からノーズ側へ向けて前傾している。
テール側サスペンション7は、衝撃吸収機構であり、ダンパー7aとコイルスプリング7bとを有するコイルオーバー式のサスペンションであれば好適である。サスペンションの長さやコイルの弾性、減衰調整などは、使用に応じて適宜選択される。
図1、2、3に示すように、テール側取付部材8は、プレート部8aと、プレート部8aから垂直に立って軸部78をヒンジ状に軸受する軸受部8bとを有し、軸部78を介してテール側サスペンション7の下部と接続している。また、プレート部8aは、スノーボード10に予め設けられているインサートホール(ネジ穴)などのバインディング取付部に適合したテール側インサートホール用穴部8cを有し、スノーボード10のデッキに着脱可能となっている。このため、テール側取付部材8を適宜交換することで、スノーボード10の種類に合わせてテール側サスペンション7の下部の取り付けが可能となる。
なお、ノーズ側取付部材6及びテール側取付部材8と、スノーボード10のデッキ側との間には、適宜サポート板9を介在させてもよい。
次に、上記実施形態の作用を説明する。上記の構造により、チェア1を支持するベース体であるバーフレーム3a、3bのテール側端部(軸受部3f)の図1における平面運動は、リンク機構であるバーフレーム4a、4bの長さを径として、軸部46を中心とした径方向移動に規制されると共に、この径方向移動に可能な範囲で、テール側サスペンション7を介して、テール側端部(軸受部3f)と軸部78との間は弾性的に距離変動可能となる。さらに図1における紙面垂直方向への運動も、バーフレーム4a、4bにより規制される。
また、バーフレーム3a、3bのノーズ側端部付近(上部取付部材5a付近)の図1における平面運動は、ノーズ側サスペンション5の軸心方向への弾性的な距離変動に規制される。
上記のように作用するから、ベース体(3a、3b)は、テール側端部がリンクフレーム(4a、4b)によりスノーボード10との間で確実に移動規制されつつ、スノーボード10との間にトラス状に懸架されたノーズ側サスペンション5及びテール側サスペンション7により、チェア1とスノーボード10との間の衝撃吸収機能が有効に発揮され、雪面からの衝撃を効果的に吸収するので、チェア1を安定性を極めて向上させることができる。
なお、図1において、スノーボード10に対するノーズ側サスペンション5の後傾角度・長さと、テール側サスペンション7の前傾角度・長さ(あるいは両者の軸心の交差位置)は、使用に応じて適宜選択される。
続いて、本発明のチェア付スノーボードの使用例を説明する。図4は、本発明のチェア付スノーボードの基本的なライディングの姿勢を示した側面図である。10は、スノーボードの側面を模式的に示しており、11は、チェア1に座った状態のプレーヤ11を模式的に示している。ただし、この使用例に限られず、本発明のチェア付スノーボードは自由な形態にて使用できる。
図4は、左足がグリップ部2aの前側、右足がグリップ部2bの前側となって、ノーズ側を向いてスノーボード10を跨ぐように立った状態から、臀部をチェア1の座面に乗せて座り、左手でグリップ部2aを握り、右手でグリップ部2bを握った状態の側面図を示している。なお、スノーボード10とプレーヤ11との間に適宜リーシュなどを設けてもよい。
雪面滑走の際は、体重をチェア1に預けて座った状態なので、雪面から座面を介して受ける凹凸感・接地感に応じ、上半身の動き、両手で握ったハンドル2を介したスノーボード10への体重負荷、両脚の接地具合などを技巧的に連動させ、雪面滑走を自由に堪能する。とくに、太もも付け根付近から水平方向へ延びたグリップ部2a、2bには体重移動を伝えやすく、両脚を接地して座った状態なので、立って乗る場合と比較してエッジに乗りやすい。このため、スノーボードの形状や雪面などに拘わらず、ターンが容易となり、サイドカーブを発揮したスノーボード特有の滑走を容易に堪能できる。
更に、本発明は、前記実施の形態の記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
1 チェア
2 バーハンドル
3a バーフレーム
3b バーフレーム
3c 支持部
4a バーフレーム
4b バーフレーム
4c 取付部材
5 ノーズ側サスペンション
6 ノーズ側取付部材
7 テール側サスペンション
8 テール側取付部材
10 スノーボード
34、35、45、46、78 軸部

Claims (6)

  1. 両側に雪面滑走時のグリップ用ハンドルを備えたチェアと、このチェアを下面側から支持するベース体と、このベース体とボードとの間に設けられたテール側サスペンションとを有したチェア付スノーボードであって、前記ベース体と前記ボードとの間にノーズ側サスペンションを設け、前記ノーズ側サスペンションの上部を前記ベース体に回動自在に接続すると共に、前記チェアと前記ボードとの間の衝撃吸収機能を有効に発揮させるようにしたことを特徴とするチェア付スノーボード。
  2. 両側に雪面滑走時のグリップ用ハンドルを備えたチェアと、このチェアを下面側から支持するベース体と、このベース体及びスノーボードを連結するリンク機構とを有したチェア付スノーボードであって、前記ベース体と前記スノーボードとの間に、ノーズ側サスペンション及びテール側サスペンションを設け、前記ノーズ側サスペンションは、上部が前記ベース体に回動自在に接続され、かつ軸心がテール側に後傾するようにし、一方、前記テール側サスペンションは、上部が前記ベース体に回動自在に接続され、かつ軸心がノーズ側に前傾するようにしたことを特徴とするチェア付スノーボード。
  3. 前記ノーズ側サスペンションは、カートリッジ式ダンパーである請求項1又は2に記載のチェア付スノーボード。
  4. 前記リンク機構は、上部が前記テール側サスペンションの上部と同じ位置で前記ベース体に回動自在に接続され、下部がノーズ側取付部材に回動自在に接続されたリンクフレームからなる請求項2又は3に記載のチェア付スノーボード。
  5. 前記ノーズ側サスペンションの下部は前記リンクフレームの下部に回動自在に接続され、前記テール側サスペンションの下部はテール側取付部材に回動自在に接続され、かつ前記ノーズ側取付部材及び前記テール側取付部材は、スノーボードに設けられているノーズ側及びテール側のバインディング用取付部にそれぞれ着脱自在である請求項1乃至4の何れか1項に記載のチェア付スノーボード。
  6. 前記グリップ用ハンドルは、前記チェアの両側水平方向へ向けて延出するようにしたバーハンドルである請求項1乃至5の何れか1項に記載のチェア付スノーボード。
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