JP2017038457A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】デッドスペースを小さくしてモータの大型化を抑制しつつも、高出力化を図ることができるモータを提供する。
【解決手段】モータMは、ランデル型構造をなす第1及び第2内周側ステータ部21x,21y及び内周側磁石12,13からなる第1及び第2内周側モータユニットU1,U2と、ランデル型構造をなす第1及び第2外周側ステータ部31x,31y及び外周側磁石14,15からなる第1及び第2外周側モータユニットU3,U4とを備える。そして、第1及び第2内周側モータユニットU1,U2は、第1及び第2外周側モータユニットU3,U4の内周側にそれぞれ配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示すように、所謂ランデル型構造のステータと、該ステータと径方向に対向する永久磁石を磁極としたロータとを備えたモータが知られている。ランデル型構造のステータは、周方向に複数の爪状磁極を有する環状のステータコアを対で用い、対のステータコアの各爪状磁極が周方向に交互となるように組み合わされるとともに、その対のステータコアの軸方向間にコイル部を配置し、各爪状磁極を互いに異なる磁極として機能させるようになっている。
特開2007−181303号公報
上記のようなモータにおいて、ステータとロータとの間のギャップ面積を拡大させて高出力化を図るべく、ロータ及びステータの径を大きく構成すると、内周部分にデッドスペースが生じてしまうため、モータの小型化を図る点で好ましくなく、この点においてなお、改善の余地があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、デッドスペースを小さくしてモータの大型化を抑制しつつも、高出力化を図ることができるモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、ステータで生じる回転磁界を受けてロータが回転するモータであって、前記ステータは、内周側ステータ部と、該内周側ステータ部の外周側に配置された外周側ステータ部とを備え、前記内周側ステータ部及び前記外周側ステータ部はそれぞれ、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有し互いの爪状磁極が周方向に交互となる態様で組み付けられる一対のステータコアと、該一対のステータコアの軸方向間に配置され前記爪状磁極を磁極として機能させる巻線とを備え、前記内周側ステータ部、及び該内周側ステータ部の前記爪状磁極と径方向に対向するように前記ロータに設けられた内周側磁石からなる内周側モータユニットと、前記外周側ステータ部、及び該外周側ステータ部の前記爪状磁極と径方向に対向するように前記ロータに設けられた外周側磁石からなる外周側モータユニットとを備えた。
この構成によれば、ランデル型構造の内周側及び外周側ステータ部が、ロータの内周側磁石及び外周側磁石とそれぞれ径方向に対向するように構成される。これにより、ロータの磁石とステータ側との対向面積(ギャップ面積)をかせぐことができ、更には、内周側モータユニットが外周側モータユニットの内周側に配置されるため、モータの内周部分のデッドスペースを小さく構成することが可能となる。従って、デッドスペースを小さくしてモータの大型化を抑制しつつも、高出力化を図ることができる。
上記モータにおいて、前記内周側ステータ部及び前記外周側ステータ部の少なくとも一方には、前記爪状磁極から軸方向に突出する突出部が設けられ、前記ロータは、前記突出部と軸方向に対向する軸方向対向磁石を備えたことが好ましい。
この構成によれば、ロータの軸方向対向磁石とステータ側の突出部とが軸方向に対向するように構成されるため、ロータの磁石とステータ側との対向面積を更にかせぐことができ、より一層の高出力化を図ることができる。
上記モータにおいて、前記内周側ステータ部の前記巻線及び前記外周側ステータ部の前記巻線にはそれぞれ、位相が異なる駆動電流が供給されることが好ましい。
この構成によれば、ロータの軸方向対向磁石とステータ側の突出部とが軸方向に対向することで生じうるスラスト力の脈動を低減することができ、モータMのより一層の低振動化に寄与できる。
上記モータにおいて、前記内周側モータユニットと前記外周側モータユニットとは、位相が互いに異なるように構成されたことが好ましい。
この構成によれば、内周側モータユニットと外周側モータユニットとで位相を異ならせるため、各モータユニットで発生するコギングトルクを合成したモータ全体のコギングトルクを抑制することが可能となる。
上記モータにおいて、前記内周側モータユニット及び前記外周側モータユニットはそれぞれ、軸方向に複数並設されたことが好ましい。
この構成によれば、内周側及び外周側モータユニットがそれぞれ複数並設されるため、モータの更なる高出力化に寄与できる。
上記モータにおいて、前記各内周側モータユニット同士で位相が異なる、かつ、前記各外周側モータユニット同士で位相が異なるように構成されたことが好ましい。
この構成によれば、軸方向に並設された各内周側モータユニット同士、また、各外周側モータユニット同士で位相を異ならせるため、各モータユニットで発生するコギングトルクを合成したモータ全体のコギングトルクを抑制することが可能となる。
本発明のモータによれば、デッドスペースを小さくしてモータの大型化を抑制しつつも、高出力化を図ることができる。
第1実施形態のモータの斜視断面図である。 同形態のモータの分解斜視図である。 同形態のステータの分解斜視図である。 同形態の内周側ステータ部の分解斜視図である。 同形態の外周側ステータ部の分解斜視図である。 同形態の内周側ステータ部、外周側ステータ部、内周側磁石及び外周側磁石の位置関係を示す平面図である。 (a)は、内周側磁石を径方向内側から見た模式図であり、(b)は、第1及び第2内周側ステータ部を径方向内側から見た模式図である。 (a)は、A相におけるコギングトルクの高次数成分毎の大きさを示すグラフであり、(b)は、B相におけるコギングトルクの高次数成分毎の大きさを示すグラフであり、(c)は、A相及びB相の合成コギングトルクの高次数成分毎の大きさを示すグラフである。 別例のモータの斜視断面図である。 同別例のステータの斜視断面図である。 別例のステータの斜視断面図である。 同別例の内周側ステータ部、外周側ステータ部、内周側磁石及び外周側磁石の位置関係を示す平面図である。 第2実施形態のモータの斜視断面図である。
(第1実施形態)
以下、モータの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータMはブラシレスモータであって、図示しないハウジング側の支軸に回転可能に支持されるロータ10と、前記ハウジングに固定されるステータ20とを備えている。
[ロータの構成]
図1及び図2に示すように、ロータ10は、磁性体よりなるロータコア11と、ロータコア11に固着された内周側磁石12,13及び外周側磁石14,15とを備えている。
ロータコア11は、ロータ10の軸線Lを中心とする円筒状をなす内周側円筒部16と、軸線Lを中心とする円筒状をなし、内周側円筒部16よりも外周側に位置する外周側円筒部17と、内周側円筒部16と外周側円筒部17の軸方向一端を繋ぐ上底部18とを有している。上底部18は、軸線Lに対して垂直をなす平板状に形成されている。ロータコア11は、内周側円筒部16の内周面が前記支軸に対して軸受(図示略)を介して回転可能に支持される。
内周側円筒部16の外周面には、A相用の内周側磁石12と、B相用の内周側磁石13とが固着されている。内周側磁石12,13は軸方向に並んで配置されており、内周側磁石12は後述の第1内周側ステータ部21xと径方向に対向し、内周側磁石13は後述の第2内周側ステータ部21yと径方向に対向するようになっている。各内周側磁石12,13は径方向に磁化され、N極・S極が周方向において等間隔に交互に構成されている。
外周側円筒部17の内周面には、A相用の外周側磁石14と、B相用の外周側磁石15とが固着されている。外周側磁石14,15は軸方向に並んで配置されており、外周側磁石14は後述の第1外周側ステータ部31xと径方向に対向し、外周側磁石15は後述の第2外周側ステータ部31yと径方向に対向するようになっている。各外周側磁石14,15は径方向に磁化され、N極・S極が周方向において等間隔に交互に構成されている。
これら各内周側磁石12,13及び各外周側磁石14,15の極数は互いに同数であって、本実施形態では12である。つまり、本実施形態のロータ10は12極で構成されている。なお、内周側磁石12,13及び外周側磁石14,15はそれぞれ1つの円筒磁石として形成してもよいし、磁極毎に分割された複数の磁石から構成してもよい。
[ステータの構成]
ステータ20は、それぞれ円環状をなす第1内周側ステータ部21x、第2内周側ステータ部21y、第1外周側ステータ部31x、及び第2外周側ステータ部31yを備えている。
本実施形態では、第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31xはA相用とされ、それらには同相(A相)の駆動電流が供給される。また、第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yはB相用とされ、それらには同相(B相)の駆動電流が供給される。
第1及び第2内周側ステータ部21x,21yは、互いに同一構成、同一形状をなし、軸方向に並設されている。なお、第2内周側ステータ部21yが軸方向の前記上底部18側(図1及び図2において上側)に配置され、第1内周側ステータ部21xがロータコア11の軸方向開放端側(図1及び図2において下側)に配置される。
第1及び第2外周側ステータ部31x,31yは、互いに同一構成、同一形状をなし、軸方向に並設されている。また、第1外周側ステータ部31xは、第1内周側ステータ部21xの外周側に配置され、第2外周側ステータ部31yは、第2内周側ステータ部21yの外周側に配置されている。
なお、各ステータ部21x,21y,31x,31yの支持構造としては、第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31xが前記ハウジングに支持され、第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yが第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31xにそれぞれ支持されるようになっている。
上記のような構成のモータMでは、図1に示すように、第1内周側ステータ部21xは、その内周側に配置された内周側磁石12と径方向に対向するように配置され、それら第1内周側ステータ部21x及び内周側磁石12が第1内周側モータユニットU1を構成している。
また、第2内周側ステータ部21yは、その内周側に配置された内周側磁石13と径方向に対向するように配置され、それら第2内周側ステータ部21y及び内周側磁石13が第2内周側モータユニットU2を構成している。
また、第1外周側ステータ部31xは、その外周側に配置された外周側磁石14と径方向に対向するように配置され、それら第1外周側ステータ部31x及び外周側磁石14が第1外周側モータユニットU3を構成している。
そして、第2外周側ステータ部31yは、その外周側に配置された外周側磁石15と径方向に対向するように配置され、それら第2外周側ステータ部31y及び外周側磁石15が第2外周側モータユニットU4を構成している。
図3及び図4に示すように、第1及び第2内周側ステータ部21x,21yはそれぞれ、互いに同一形状を有する一対のステータコア(第1ステータコア22及び第2ステータコア23)と、該一対のステータコア22,23の間に配置された巻線24とを備えている。
各ステータコア22,23は、円筒状をなす円筒部25と、その円筒部25から内周側に延出された複数(本実施形態では6つ)の爪状磁極とを備えている。なお、第1ステータコア22に形成された爪状磁極を第1爪状磁極26とし、第2ステータコア23に形成された爪状磁極を第2爪状磁極27とする。各爪状磁極26,27は、互いに同一形状をなしている。また、各第1爪状磁極26は周方向において等間隔(60度間隔)に設けられ、各第2爪状磁極27も同様に周方向において等間隔(60度間隔)に設けられている。
各爪状磁極26,27は、円筒部25から径方向内側に延出されるとともに軸方向を向くように直角に屈曲形成されている。ここで、各爪状磁極26,27において、円筒部25から径方向内側に延出した部分を径方向延出部28といい、軸方向に屈曲された先端部分を磁極部29という。径方向延出部28は、内周側ほど周方向幅が狭くなるように形成されている。磁極部29の内周面(径方向内側面)は、軸線Lを中心とする円弧面に形成されている。
なお、第1及び第2爪状磁極26,27は、径方向延出部28に対して磁極部29を直角に屈曲することで成形してもよく、また、鋳造によって径方向延出部28と磁極部29とを一体に成形してもよい。
上記構成の第1及び第2ステータコア22,23は、それらの第1及び第2爪状磁極26,27(磁極部29)が軸方向において互いに反対方向を向くように組み付けられる(図3参照)。また、この組付状態において、第1爪状磁極26の磁極部29と、第2爪状磁極27の磁極部29とが周方向等間隔に交互に配置される。また、第1及び第2ステータコア22,23は、それらの円筒部25同士が軸方向に当接されて互いに固定されている。
また、この組付状態において、第1及び第2ステータコア22,23の軸方向の間には巻線24が介在されている。なお、巻線24と第1及び第2ステータコア22,23との間には、図示しない絶縁部材が介装されている。巻線24は、ステータ20の周方向に沿った円環状をなしている。また、巻線24は、軸方向においては第1爪状磁極26の径方向延出部28と第2爪状磁極27の径方向延出部28との間に配置されるとともに、径方向においては各ステータコア22,23の円筒部25と各爪状磁極26,27の磁極部29との間に配置されている。
図3及び図5に示すように、第1及び第2外周側ステータ部31x,31yはそれぞれ、互いに同一形状を有する一対のステータコア(第3ステータコア32及び第4ステータコア33)と、該一対のステータコア32,33の間に配置された巻線34とを備えている。
各ステータコア32,33は、円筒状をなす円筒部35と、その円筒部35から外周側に延出された複数(本実施形態では6つ)の爪状磁極とを備えている。なお、第3ステータコア32に形成された爪状磁極を第3爪状磁極36とし、第4ステータコア33に形成された爪状磁極を第4爪状磁極37とする。各爪状磁極36,37は、互いに同一形状をなしている。また、各第3爪状磁極36は周方向において等間隔(60度間隔)に設けられ、各第4爪状磁極37も同様に周方向において等間隔(60度間隔)に設けられている。
各爪状磁極36,37は、円筒部35から径方向外側に延出されるとともに軸方向を向くように直角に屈曲形成されている。ここで、各爪状磁極36,37において、円筒部35から径方向外側に延出した部分を径方向延出部38といい、軸方向に屈曲された先端部分を磁極部39という。径方向延出部38は、外周側ほど周方向幅が狭くなるように形成されている。磁極部39の外周面(径方向外側面)は、軸線Lを中心とする円弧面に形成されている。
なお、第3及び第4爪状磁極36,37は、径方向延出部38に対して磁極部39を直角に屈曲することで成形してもよく、また、鋳造によって径方向延出部38と磁極部39とを一体に成形してもよい。
上記構成の第3及び第4ステータコア32,33は、それらの第3及び第4爪状磁極36,37(磁極部39)が軸方向において互いに反対方向を向くように組み付けられる(図3参照)。また、この組付状態において、第3爪状磁極36の磁極部39と、第4爪状磁極37の磁極部39とが周方向等間隔に交互に配置される。また、第3及び第4ステータコア32,33は、それらの円筒部35同士が軸方向に当接されて互いに固定されている。
また、この組付状態において、第3及び第4ステータコア32,33の軸方向の間には巻線34が介在されている。なお、巻線34と第3及び第4ステータコア32,33との間には、図示しない絶縁部材が介装されている。巻線34は、ステータ20の周方向に沿った円環状をなしている。また、巻線34は、軸方向においては第3爪状磁極36の径方向延出部38と第4爪状磁極37の径方向延出部38との間に配置されるとともに、径方向においては各ステータコア32,33の円筒部35と各爪状磁極36,37の磁極部39との間に配置されている。
上記のように構成された各ステータ部21x,21y,31x,31yは、所謂ランデル型構造をなす。つまり、第1及び第2内周側ステータ部21x,21yは、第1及び第2ステータコア22,23間に配置された巻線24によって、第1及び第2爪状磁極26,27をその時々で互いに異なる磁極に励磁する12極のランデル型構造をなす。また同様に、第1及び第2外周側ステータ部31x,31yは、第3及び第4ステータコア32,33間に配置された巻線34によって、第3及び第4爪状磁極36,37をその時々で互いに異なる磁極に励磁する12極のランデル型構造をなす。
次に、各ステータ部21x,21y,31x,31yの配置について詳述する。
図3に示すように、第1内周側ステータ部21xの外周側に第1外周側ステータ部31xが配置されており、第1内周側ステータ部21xの第1ステータコア22と、第1外周側ステータ部31xの第3ステータコア32とが径方向に隣接配置されている。具体的には、第1ステータコア22と第3ステータコア32とは、それらの円筒部25,35同士が径方向に当接するように配置されている。同様に、第2ステータコア23と第4ステータコア33とは径方向に隣接配置され、それらの円筒部25,35同士が径方向に当接している。なお、第1及び第2ステータコア22,23の各円筒部25の軸方向長さと、第3及び第4ステータコア32,33の各円筒部35の軸方向長さとは、互いに等しく設定されている。なお、上記構成は、第2内周側ステータ部21yと第2外周側ステータ部31yとにおいても同様である。
図6に示すように、第1内周側ステータ部21xと第1外周側ステータ部31xとの周方向における位置関係は、第1爪状磁極26の磁極部29と、第3爪状磁極36の磁極部39の周方向位置が一致するように設定されている。つまり、第1爪状磁極26の磁極部29の周方向中心線C1と、第3爪状磁極36の磁極部39の周方向中心線C3とが一致している。また同様に、第2爪状磁極27の磁極部29の周方向中心線C2と、第4爪状磁極37の磁極部39の周方向中心線C4も一致している。以上のような第1内周側ステータ部21xと第1外周側ステータ部31xとの周方向の位置関係は、第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yの周方向の位置関係においても同様である(図3参照)。
次に、A相用の第1及び第2内周側ステータ部21x,21yの関係、及びB相用の第1及び第2外周側ステータ部31x,31yの関係について説明する。
第1及び第2内周側ステータ部21x,21yは、それらの第2ステータコア23同士が軸方向に隣接するように積層される。同様に、第1及び第2外周側ステータ部31x,31yは、第4ステータコア33同士が軸方向に隣接するように積層される。
ここで、図7(b)に示すように、A相用の第1内周側ステータ部21xに対するB相用の第2内周側ステータ部21yの配置角度は、軸方向上側(ステータ部21y側)から見て時計回り方向(図7において右方向)に予め定めた角度だけずれている。詳しくは、第1内周側ステータ部21xの第1爪状磁極26(第2爪状磁極27)に対して、第2内周側ステータ部21yの第1爪状磁極26(第2爪状磁極27)が、時計回り方向に予め定めた電気角θ1だけずれるように配置されている。
一方、第1及び第2内周側ステータ部21x,21yと径方向に対向するロータ10側の内周側磁石12,13においても、周方向に互いにずれるように構成されている。
図7(a)に示すように、A相用の内周側磁石12に対するB相用の内周側磁石13の配置角度は、軸方向上側(内周側磁石13側)から見て反時計回り方向(図7において左方向)に予め定めた角度だけずれている。詳しくは、B相用の内周側磁石13のN極(S極)が、A相用の内周側磁石12のN極(S極)に対して、反時計回り方向に予め定めた電気角θ2だけずれるように配置されている。
ここで、第1内周側ステータ部21xに対する第2内周側ステータ部21yのずれ角(前記電気角θ1)と、A相用の内周側磁石12に対するB相用の内周側磁石13のずれ角(前記電気角θ2)とは、以下の関係式(a)が成立するように設定されている。
θ1+|θ2|=90度(電気角)…関係式(a)
本実施形態では、前記電気角θ1,θ2を共に45度(機械角で7.5度)に設定している。
このような構成によって、第1内周側ステータ部21x及び内周側磁石12からなるA相用の第1内周側モータユニットU1と、第2内周側ステータ部21y及び内周側磁石13とからなるB相用の第2内周側モータユニットU2との間の位相差が90度となる。
以上のような、第1及び第2内周側ステータ部21x,21yの周方向の位置関係、及び内周側磁石12,13の周方向の位置関係は、第1及び第2外周側ステータ部31x,31yの周方向の位置関係、及び外周側磁石14,15の周方向の位置関係においても同様である。
つまり、第1外周側ステータ部31xに対する第2外周側ステータ部31yの配置角度は、軸方向上側(ステータ部31y側)から見て時計回り方向に45度に設定され、A相用の外周側磁石14に対するB相用の外周側磁石15の配置角度は、軸方向上側(外周側磁石15側)から見て反時計回り方向に45度に設定されている。これにより、第1外周側ステータ部31x及び外周側磁石14からなるA相用の第1外周側モータユニットU3と、第2外周側ステータ部31y及び外周側磁石15からなるB相用の第2外周側モータユニットU4との間の位相差が90度となる。
以上のように、内周側のモータユニットU1,U2、及び外周側のモータユニットU3,U4の双方において、A相側とB相側との位相差が90度に設定されている。
次に、外周側磁石14に対する内周側磁石12の周方向の配置角度について説明する。
図6に示すように、外周側磁石14に対する内周側磁石12の配置角度は、軸方向上側(B相側)から見て反時計回り方向に電気角θ3だけずれるように設定されている。つまり、外周側磁石14の周方向における磁極中心線P1に対して、内周側磁石12の周方向における磁極中心線P2は、反時計回り方向に電気角θ3だけずれるように設定されている。
ここで、第1外周側ステータ部31xに対する第1内周側ステータ部21xの、軸方向上側(B相側)から見たときの時計回り方向へのずれ角を電気角θ4としたとき、その電気角θ4と前記電気角θ3とは、以下の関係式(b)が成立するように設定されている。
|θ3|+θ4=45度(電気角)…関係式(b)
本実施形態では、内周側磁石12及び外周側磁石14間の電気角θ3を45度(機械角で7.5度)に設定し、第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31x間の電気角θ4を0度、つまり、前述のように、第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31x間で周方向のずれが無いように配置されている。
このような構成によって、第1内周側ステータ部21x及び内周側磁石12からなる第1内周側モータユニットU1と、第1外周側ステータ部31x及び外周側磁石14からなる第1外周側モータユニットU3との間の位相差が45度となる。
以上のような、A相用の第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31xの周方向の位置関係、及びA相用の内周側磁石12及び外周側磁石14の周方向の位置関係は、B相側においても同様である。
つまり、第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yは、周方向においてずれなく配置され、内周側磁石13に対する外周側磁石15の配置角度は、軸方向上側(B相側)から見て反時計回り方向に45度に設定されている。これにより、第2内周側ステータ部21y及び内周側磁石13からなる第2内周側モータユニットU2と、第2外周側ステータ部31y及び外周側磁石15からなる第2外周側モータユニットU4との間の位相差が45度となる。
以上のように、A相用のモータユニットU1,U3、及びB相用のモータユニットU2,U4の双方において、内周側と外周側との位相差が45度に設定されている。
上記構成のステータ20では、A相用の第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31xの各巻線24にはA相駆動電流が供給され、B相用の第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yの各巻線34にはB相駆動電流が供給される。A相駆動電流及びB相駆動電流は交流電流であり、互いの位相差が例えば90度に設定されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
各ステータ部21x,21y,31x,31yに対応するA相及びB相駆動電流が供給されると、各モータユニットU1〜U4において磁石12〜15を回転させるトルクが発生し、ロータ10が回転駆動される。
次に、本実施形態のモータMにおけるコギングトルクの抑制作用について説明する。
図8(a)には、A相用の第1内周側モータユニットU1に生じるコギングトルクT1の高次数成分毎の大きさ、A相用の第1外周側モータユニットU3に生じるコギングトルクT3の高次数成分毎の大きさ、及びコギングトルクT1,T3を合成したA相合成コギングトルクTaの高次数成分毎の大きさを示している。
また、図8(b)には、B相用の第2内周側モータユニットU2に生じるコギングトルクT2の高次数成分毎の大きさ、B相用の第2外周側モータユニットU4に生じるコギングトルクT4の高次数成分毎の大きさ、及びコギングトルクT2,T4を合成したB相合成コギングトルクTbの高次数成分毎の大きさを示している。
図8(a)(b)に示すように、各モータユニットU1〜U4に生じるコギングトルクT1,T2,T3,T4は、2次成分及び4次成分において他の次数成分と比べて大きくなっている。
ここで、本実施形態では、A相側において第1内周側モータユニットU1と第1外周側モータユニットU3との位相差が45度に設定されているため、コギングトルクT1,T3(1次成分)の位相差が45度となる。従って、コギングトルクT1,T3の4次成分の位相差が180度(つまり、逆位相)となるため、図8(a)に示すように、4次成分ではコギングトルクT1,T3同士が打ち消し合うように作用し、A相合成コギングトルクTaの4次成分が減少されるようになっている。
また、B相側においても同様に、第2内周側モータユニットU2と第2外周側モータユニットU4との位相差が45度に設定されているため、コギングトルクT2,T4(1次成分)の位相差が45度となる。従って、コギングトルクT2,T4の4次成分の位相差が180度(つまり、逆位相)となるため、図8(b)に示すように、4次成分ではコギングトルクT2,T4同士が打ち消し合うように作用し、B相合成コギングトルクTbの4次成分が減少されるようになっている。
また、図8(c)には、上記のA相合成コギングトルクTa及びB相合成コギングトルクTbを合成した合成コギングトルクTcの高次数成分毎の大きさを示している。
本実施形態では、A相用のモータユニットU1,U3とB相用のモータユニットU2,U4との位相差が90度に設定されているため、A相合成コギングトルクTaとB相合成コギングトルクTbとの1次成分の位相差が90度となる。従って、A相合成コギングトルクTa及びB相合成コギングトルクTbの2次成分の位相差が180度(つまり、逆位相)となるため、図8(c)に示すように、2次成分ではコギングトルクTa,Tb同士が打ち消し合うように作用し、合成コギングトルクTcの2次成分が減少されるようになっている。
なお、4次成分ではコギングトルクTa,Tbを足し合わせたものが合成コギングトルクTcとなるが、上記のように内周側モータユニットU1,U2と外周側モータユニットU3,U4との位相差を45度に設定することによってコギングトルクTa,Tbの4次成分が減少されるため、それらを足し合わせた合成コギングトルクTcの4次成分についても減少されるようになっている。
以上のように、ロータ10に生じるコギングトルク(合成コギングトルクTc)において、主となる2次成分及び4次成分の大きさが減少されるため、コギングトルクが効果的に低減され、その結果、モータMの低振動化を図ることができる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)モータMは、ランデル型構造をなす第1及び第2内周側ステータ部21x,21y及び内周側磁石12,13からなる第1及び第2内周側モータユニットU1,U2と、ランデル型構造をなす第1及び第2外周側ステータ部31x,31y及び外周側磁石14,15からなる第1及び第2外周側モータユニットU3,U4とを備える。そして、第1及び第2内周側モータユニットU1,U2は、第1及び第2外周側モータユニットU3,U4の内周側にそれぞれ配置される。
これにより、各モータユニットU1〜U4でロータ10の磁石とステータ20側との対向面積(ギャップ面積)をかせぎつつ、第1及び第2内周側モータユニットU1,U2が第1及び第2外周側モータユニットU3,U4の内周側にそれぞれ配置されることで、モータMの内周部分のデッドスペースを小さく構成することが可能となる。従って、デッドスペースを小さくしてモータMの大型化を抑制しつつも、高出力化を図ることができる。
(2)第1内周側モータユニットU1(第2内周側モータユニットU2)と第1外周側モータユニットU3(第2外周側モータユニットU4)とは、位相が互いに異なるように構成される。これにより、各モータユニットU1〜U4で発生するコギングトルクを合成したモータ全体のコギングトルク(前記合成コギングトルクTc)を抑制することが可能となる。
(3)内周側モータユニットU1,U2及び外周側モータユニットU3,U4はそれぞれ、軸方向に複数並設されるため、モータMの更なる高出力化に寄与できる。
(4)第1及び第2内周側モータユニットU1,U2は互いに位相が異なる。また、第1及び第2外周側モータユニットU3,U4は互いに位相が異なる。これにより、各モータユニットU1〜U4で発生するコギングトルクを合成したモータ全体のコギングトルク(合成コギングトルクTc)を抑制することが可能となる。
なお、上記第1実施形態に対し、以下のような構成を追加してもよい。
図9及び図10に示すように、ロータコア11の上底部18に対し対向配置されるステータ部、つまり、第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yの各爪状磁極26,27,36,37に軸方向に突出する突出部41〜44を設け、該突出部41〜44がロータコア11に固着した軸方向対向磁石45,46と軸方向に対向するように構成してもよい。
図10に示すように、第1突出部41は、第2内周側ステータ部21yの各第1爪状磁極26の背面(磁極部29の反対側の端面)から軸方向の上底部18側に突出形成されている。また、第1突出部41は、第1爪状磁極26の径方向延出部28の先端部(径方向内側端部)に形成され、この第1突出部41と第1爪状磁極26の磁極部29とは、径方向内側面が面一となるように形成されている。なお、第1突出部41と第1爪状磁極26の磁極部29とは、径方向幅及び周方向幅が略等しく形成されている。
第2突出部42は、第2内周側ステータ部21yにおける各第2爪状磁極27の磁極部29先端から更に軸方向に突出形成されている。この第2突出部42と第2爪状磁極27の磁極部29とは、径方向内側面が面一となるように形成されている。なお、第2突出部42と第2爪状磁極27の磁極部29とは、径方向幅及び周方向幅が略等しく形成されている。
第3突出部43は、第2外周側ステータ部31yの各第3爪状磁極36の背面(磁極部39の反対側の端面)から軸方向の上底部18側に突出形成されている。また、第3突出部43は、第3爪状磁極36の径方向延出部38の先端部(径方向内側端部)に形成され、この第3突出部43と第3爪状磁極36の磁極部39とは、径方向内側面が面一となるように形成されている。なお、第3突出部43と第3爪状磁極36の磁極部39とは、径方向幅及び周方向幅が略等しく形成されている。
第4突出部44は、第2外周側ステータ部31yにおける各第4爪状磁極37の磁極部39先端から更に軸方向に突出形成されている。この第4突出部44と第4爪状磁極37の磁極部39とは、径方向内側面が面一となるように形成されている。なお、第4突出部44と第4爪状磁極37の磁極部39とは、径方向幅及び周方向幅が略等しく形成されている。
ロータコア11の上底部18のステータ20側の端面には、円環状をなす第1及び第2軸方向対向磁石45,46が固着されている。第2軸方向対向磁石46は、第1軸方向対向磁石45よりも大径をなし、該第1軸方向対向磁石45の外周側に配置されている。第1軸方向対向磁石45は、第2内周側ステータ部21yに設けられた第1及び第2突出部41,42と軸方向に対向し、第2軸方向対向磁石46は、第2外周側ステータ部31yに設けられた第3及び第4突出部43,44と軸方向に対向する。なお、第1軸方向対向磁石45は、内周側磁石13と同じ12極で構成され、該内周側磁石13と同位相となるように周方向に沿った磁極位置が設定されている。また、第2軸方向対向磁石46は、外周側磁石15と同じ12極で構成され、該外周側磁石15と同位相となるように周方向に沿った磁極位置が設定されている。
この構成によれば、ロータ10の第1及び第2軸方向対向磁石45,46とステータ20側の突出部41〜44とが軸方向に対向するように構成される。このため、ステータ20の内周側及び外周側だけでなく、軸方向一側においてもロータ10の磁石とステータ20側との対向面積をかせぐことができ、より一層の高出力化を図ることができる。
なお、上記の構成では、突出部41〜44が設けられる第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yは、同相の駆動電流(B相駆動電流)が供給される同相のステータ部であることから、軸方向対向磁石45,46と各突出部41〜44との間に生じる引力によってスラスト力の脈動が発生してしまう。
そこで、第1及び第2内周側モータユニットU1,U2をA相として用い、第1及び第2外周側モータユニットU3,U4をB相として用いることで、第1及び第2突出部41,42が設けられる第2内周側ステータ部21yがA相、第3及び第4突出部43,44が設けられる第2外周側ステータ部31yがB相となる。このため、軸方向対向磁石45,46と突出部41〜44とが軸方向に対向することで生じうるスラスト力の脈動を低減することができ、モータMのより一層の低振動化に寄与できる。
ここで、第1及び第2内周側ステータ部21x,21yをA相とし、第1及び第2外周側ステータ部31x,31yをB相として構成したステータ20の一例を、図11及び図12に示す。
図11に示すように、第1及び第2内周側ステータ部21x,21yは、互いの第1爪状磁極26(第2爪状磁極27)の周方向位置が一致するように配置されている。
一方、第1及び第2内周側ステータ部21x,21yとそれぞれ対向する内周側磁石12,13においては、上記第1実施形態と同様に、内周側磁石13のN極(S極)が、内周側磁石12のN極(S極)に対して、軸方向上側から見て反時計回り方向に予め定めた電気角θ2だけずれるように配置されている(図7(a)参照)。
ここで、第1内周側ステータ部21xに対する第2内周側ステータ部21yのずれ角を電気角θ1としたとき、電気角θ1,θ2は、以下の関係式(c)が成立するように設定されている。
θ1+|θ2|=45度(電気角)…関係式(c)
本例では、内周側磁石12,13間の電気角θ2を45度(機械角で7.5度)に設定し、第1及び第2内周側ステータ部21x,21y間の電気角θ1を0度、つまり、前述のように、第1及び第2内周側ステータ部21x,21y間で周方向のずれが無いように配置されている。
このような構成によって、A相用の第1及び第2内周側モータユニットU1,U2間の位相差が45度となる。また、B相用の第1及び第2外周側モータユニットU3,U4においても同様に、互いの位相差が45度に設定されている。
また、図12に示すように、A相用の第1内周側ステータ部21xとB相用の第1外周側ステータ部31xとの周方向における位置関係は、第1爪状磁極26の磁極部29と、第3爪状磁極36の磁極部39の周方向位置が一致するように設定されている。
一方、B相用の外周側磁石14に対するA相用の内周側磁石12の配置角度は、軸方向上側から見て反時計回り方向に電気角θ3だけずれるように設定されている。つまり、外周側磁石14の周方向における磁極中心線P1に対して、内周側磁石12の周方向における磁極中心線P2は、反時計回り方向に電気角θ3だけずれるように設定されている。
ここで、第1外周側ステータ部31xに対する第1内周側ステータ部21xの、軸方向上側(B相側)から見たときの時計回り方向へのずれ角を電気角θ4としたとき、電気角θ3,θ4は、以下の関係式(d)が成立するように設定されている。
|θ3|+θ4=90度(電気角)…関係式(d)
本例では、内周側磁石12及び外周側磁石14間の電気角θ3を90度(機械角で15度)に設定し、第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31x間の電気角θ4を0度、つまり、前述のように周方向へのずれが無いように配置されている。
このような構成によって、A相用の第1内周側モータユニットU1とB相用の第1外周側モータユニットU3との位相差が90度となる。また、A相用の第2内周側モータユニットU2とB相用の第2外周側モータユニットU4においても同様に、互いの位相差が45度に設定されている。
本例では、以上のような各モータユニットU1〜U4の位相差の設定によって、A相−B相間では位相差が90度、下段−上段間では位相差が45度となる。これにより、上記第1実施形態と同様のコギングトルクの抑制効果を得ることができる。
(第2実施形態)
以下、モータの第2実施形態について説明する。なお、以下の第2実施形態の説明では、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、相異する部分について詳細に説明する。
図13に示すように、本実施形態のモータMaのロータ50は、ロータコア11の外周側円筒部17の内周面に固着された内周側磁石12,13と、同外周側円筒部17の外周面に固着された外周側磁石14,15とを備えている。
一方、モータMaのステータ60は、それぞれランデル型構造をなす第1内周側ステータ部61x、第2内周側ステータ部61y、第1外周側ステータ部71x及び第2外周側ステータ部71yを備えている。第1及び第2内周側ステータ部61x,61yは、互いに同一構成、同一形状をなし、軸方向に並設されている。また、第1及び第2外周側ステータ部71x,71yは、互いに同一構成、同一形状をなし、軸方向に並設されている。
第1外周側ステータ部71xは、第1内周側ステータ部61xの外周側に配置され、それらの径方向間には、ロータコア11の外周側円筒部17、内周側磁石12及び外周側磁石14が介在されている。また、第2外周側ステータ部71yは、第2内周側ステータ部61yの外周側に配置され、それらの径方向間には、ロータコア11の外周側円筒部17、内周側磁石13及び外周側磁石15が介在されている。
第1及び第2内周側ステータ部61x,61yは、上記第1実施形態における第1及び第2内周側ステータ部21x,21yに対し、各爪状磁極26,27の延出方向が反対の構成となっている。つまり、本実施形態の第1及び第2内周側ステータ部61x,61yでは、各爪状磁極26,27が径方向外側に延出されている。そして、第1内周側ステータ部61xの各爪状磁極26,27は、その外周側に配置された内周側磁石12と径方向に対向し、第2内周側ステータ部61yの各爪状磁極26,27は、その外周側に配置された内周側磁石13と径方向に対向する。
第1及び第2外周側ステータ部71x,71yは、上記第1実施形態における第1及び第2外周側ステータ部31x,31yに対し、各爪状磁極36,37の延出方向が反対の構成となっている。つまり、本実施形態の第1及び第2外周側ステータ部71x,71yでは、各爪状磁極36,37が径方向内側に延出されている。そして、第1外周側ステータ部71xの各爪状磁極36,37は、その内周側に配置された外周側磁石14と径方向に対向し、第2外周側ステータ部71yの各爪状磁極36,37は、その内周側に配置された外周側磁石15と径方向に対向する。
上記のような構成のモータMaでは、第1内周側ステータ部61x及び内周側磁石12が第1内周側モータユニットU1を構成し、第2内周側ステータ部61y及び内周側磁石13が第2内周側モータユニットU2を構成している。また、第1外周側ステータ部71x及び外周側磁石14が第1外周側モータユニットU3を構成し、第2外周側ステータ部71y及び外周側磁石15が第2外周側モータユニットU4を構成している。
本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。それに加え、本実施形態では、ロータコア11の径を小さく抑えることができるため、ロータコア11に用いる材料を少なく抑えることができ、低コスト化に寄与できる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、各モータユニットU1〜U4において、A相側とB相側との位相差が90度(電気角)に設定され、内周側と外周側との位相差が45度(電気角)に設定されたが、それぞれの位相差は実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
例えば、各モータユニットU1〜U4において、A相側とB相側との位相差を45度に設定し、内周側と外周側との位相差を90度に設定してもよい。この構成によっても、ロータ10に生じるコギングトルク(合成コギングトルクTc)の2次成分及び4次成分を低減することができるが、この場合には、トルクリップルが大きくなってしまう。その点、上記実施形態のようにA相側とB相側との位相差を90度、内周側と外周側との位相差を45度に設定することで、コギングトルクだけでなくトルクリップルの増大をも抑制することができる。
・上記各実施形態では、第1内周側ステータ部21xと第1外周側ステータ部31xとが別体として構成されている。つまり、第1内周側ステータ部21xの各ステータコア22,23と、第1外周側ステータ部31xの各ステータコア32,33とが、互いに別部品として構成されるが、これに特に限定されるものではない。
例えば、内周側の第1ステータコア22の円筒部25と、その外周側の第3ステータコア32の円筒部35とを一体とすることで、第1及び第3ステータコア22,32を一体部品で構成してもよい。また同様に、内周側の第2ステータコア23の円筒部25と、その外周側の第4ステータコア33の円筒部35とを一体とすることで、第2及び第4ステータコア23,33を一体部品で構成してもよい。なお、上記の変更は、第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yに対しても適用可能である。
・ロータ10,50の極数(磁石12〜15の極数)、及びステータ20,60の極数(各ステータ部21x,21y,31x,31yにおける爪状磁極の個数)は、上記実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、内周側ステータ部21x,21y(61x,61y)を2段構成とし、同様に、外周側ステータ部31x,31y(71x,71y)を2段構成としたが、これに限らず、内周側及び外周側ステータ部をそれぞれ1段又は3段以上の構成としてもよい。
・上記した各実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
M…モータ、U1,U2…第1及び第2内周側モータユニット、U3,U4…第1及び第2外周側モータユニット、10…ロータ、11…ロータコア、12,13…内周側磁石、14,15…外周側磁石、20…ステータ、21x,21y…第1及び第2内周側ステータ部、22…第1ステータコア、23…第2ステータコア、24…巻線、26…第1爪状磁極、27…第2爪状磁極、31x,31y…第1及び第2外周側ステータ部、32…第3ステータコア、33…第4ステータコア、34…巻線、36…第3爪状磁極、37…第4爪状磁極、41〜44…第1〜第4突出部、45,46…第1及び第2軸方向対向磁石、Ma…モータ、50…ロータ、60…ステータ、61x,61y…第1及び第2内周側ステータ部、71x,71y…第1及び第2外周側ステータ部。

Claims (6)

  1. ステータで生じる回転磁界を受けてロータが回転するモータであって、
    前記ステータは、内周側ステータ部と、該内周側ステータ部の外周側に配置された外周側ステータ部とを備え、
    前記内周側ステータ部及び前記外周側ステータ部はそれぞれ、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有し互いの爪状磁極が周方向に交互となる態様で組み付けられる一対のステータコアと、該一対のステータコアの軸方向間に配置され前記爪状磁極を磁極として機能させる巻線とを備え、
    前記内周側ステータ部、及び該内周側ステータ部の前記爪状磁極と径方向に対向するように前記ロータに設けられた内周側磁石からなる内周側モータユニットと、
    前記外周側ステータ部、及び該外周側ステータ部の前記爪状磁極と径方向に対向するように前記ロータに設けられた外周側磁石からなる外周側モータユニットと
    を備えたことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記内周側ステータ部及び前記外周側ステータ部の少なくとも一方には、前記爪状磁極から軸方向に突出する突出部が設けられ、
    前記ロータは、前記突出部と軸方向に対向する軸方向対向磁石を備えたことを特徴とするモータ。
  3. 請求項2に記載のモータにおいて、
    前記内周側ステータ部の前記巻線及び前記外周側ステータ部の前記巻線にはそれぞれ、位相が異なる駆動電流が供給されることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記内周側モータユニットと前記外周側モータユニットとは、位相が互いに異なるように構成されたことを特徴とするモータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記内周側モータユニット及び前記外周側モータユニットはそれぞれ、軸方向に複数並設されたことを特徴とするモータ。
  6. 請求項5に記載のモータにおいて、
    前記各内周側モータユニット同士で位相が異なる、かつ、前記各外周側モータユニット同士で位相が異なるように構成されたことを特徴とするモータ。
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