JP2017038457A - モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータMは、ランデル型構造をなす第1及び第2内周側ステータ部21x,21y及び内周側磁石12,13からなる第1及び第2内周側モータユニットU1,U2と、ランデル型構造をなす第1及び第2外周側ステータ部31x,31y及び外周側磁石14,15からなる第1及び第2外周側モータユニットU3,U4とを備える。そして、第1及び第2内周側モータユニットU1,U2は、第1及び第2外周側モータユニットU3,U4の内周側にそれぞれ配置される。
【選択図】図1
Description
この構成によれば、ロータの軸方向対向磁石とステータ側の突出部とが軸方向に対向することで生じうるスラスト力の脈動を低減することができ、モータMのより一層の低振動化に寄与できる。
この構成によれば、内周側モータユニットと外周側モータユニットとで位相を異ならせるため、各モータユニットで発生するコギングトルクを合成したモータ全体のコギングトルクを抑制することが可能となる。
この構成によれば、内周側及び外周側モータユニットがそれぞれ複数並設されるため、モータの更なる高出力化に寄与できる。
この構成によれば、軸方向に並設された各内周側モータユニット同士、また、各外周側モータユニット同士で位相を異ならせるため、各モータユニットで発生するコギングトルクを合成したモータ全体のコギングトルクを抑制することが可能となる。
以下、モータの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータMはブラシレスモータであって、図示しないハウジング側の支軸に回転可能に支持されるロータ10と、前記ハウジングに固定されるステータ20とを備えている。
図1及び図2に示すように、ロータ10は、磁性体よりなるロータコア11と、ロータコア11に固着された内周側磁石12,13及び外周側磁石14,15とを備えている。
ステータ20は、それぞれ円環状をなす第1内周側ステータ部21x、第2内周側ステータ部21y、第1外周側ステータ部31x、及び第2外周側ステータ部31yを備えている。
図3に示すように、第1内周側ステータ部21xの外周側に第1外周側ステータ部31xが配置されており、第1内周側ステータ部21xの第1ステータコア22と、第1外周側ステータ部31xの第3ステータコア32とが径方向に隣接配置されている。具体的には、第1ステータコア22と第3ステータコア32とは、それらの円筒部25,35同士が径方向に当接するように配置されている。同様に、第2ステータコア23と第4ステータコア33とは径方向に隣接配置され、それらの円筒部25,35同士が径方向に当接している。なお、第1及び第2ステータコア22,23の各円筒部25の軸方向長さと、第3及び第4ステータコア32,33の各円筒部35の軸方向長さとは、互いに等しく設定されている。なお、上記構成は、第2内周側ステータ部21yと第2外周側ステータ部31yとにおいても同様である。
第1及び第2内周側ステータ部21x,21yは、それらの第2ステータコア23同士が軸方向に隣接するように積層される。同様に、第1及び第2外周側ステータ部31x,31yは、第4ステータコア33同士が軸方向に隣接するように積層される。
図7(a)に示すように、A相用の内周側磁石12に対するB相用の内周側磁石13の配置角度は、軸方向上側(内周側磁石13側)から見て反時計回り方向(図7において左方向)に予め定めた角度だけずれている。詳しくは、B相用の内周側磁石13のN極(S極)が、A相用の内周側磁石12のN極(S極)に対して、反時計回り方向に予め定めた電気角θ2だけずれるように配置されている。
本実施形態では、前記電気角θ1,θ2を共に45度(機械角で7.5度)に設定している。
次に、外周側磁石14に対する内周側磁石12の周方向の配置角度について説明する。
本実施形態では、内周側磁石12及び外周側磁石14間の電気角θ3を45度(機械角で7.5度)に設定し、第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31x間の電気角θ4を0度、つまり、前述のように、第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31x間で周方向のずれが無いように配置されている。
上記構成のステータ20では、A相用の第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31xの各巻線24にはA相駆動電流が供給され、B相用の第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yの各巻線34にはB相駆動電流が供給される。A相駆動電流及びB相駆動電流は交流電流であり、互いの位相差が例えば90度に設定されている。
各ステータ部21x,21y,31x,31yに対応するA相及びB相駆動電流が供給されると、各モータユニットU1〜U4において磁石12〜15を回転させるトルクが発生し、ロータ10が回転駆動される。
図8(a)には、A相用の第1内周側モータユニットU1に生じるコギングトルクT1の高次数成分毎の大きさ、A相用の第1外周側モータユニットU3に生じるコギングトルクT3の高次数成分毎の大きさ、及びコギングトルクT1,T3を合成したA相合成コギングトルクTaの高次数成分毎の大きさを示している。
本実施形態では、A相用のモータユニットU1,U3とB相用のモータユニットU2,U4との位相差が90度に設定されているため、A相合成コギングトルクTaとB相合成コギングトルクTbとの1次成分の位相差が90度となる。従って、A相合成コギングトルクTa及びB相合成コギングトルクTbの2次成分の位相差が180度(つまり、逆位相)となるため、図8(c)に示すように、2次成分ではコギングトルクTa,Tb同士が打ち消し合うように作用し、合成コギングトルクTcの2次成分が減少されるようになっている。
(1)モータMは、ランデル型構造をなす第1及び第2内周側ステータ部21x,21y及び内周側磁石12,13からなる第1及び第2内周側モータユニットU1,U2と、ランデル型構造をなす第1及び第2外周側ステータ部31x,31y及び外周側磁石14,15からなる第1及び第2外周側モータユニットU3,U4とを備える。そして、第1及び第2内周側モータユニットU1,U2は、第1及び第2外周側モータユニットU3,U4の内周側にそれぞれ配置される。
(4)第1及び第2内周側モータユニットU1,U2は互いに位相が異なる。また、第1及び第2外周側モータユニットU3,U4は互いに位相が異なる。これにより、各モータユニットU1〜U4で発生するコギングトルクを合成したモータ全体のコギングトルク(合成コギングトルクTc)を抑制することが可能となる。
図9及び図10に示すように、ロータコア11の上底部18に対し対向配置されるステータ部、つまり、第2内周側ステータ部21y及び第2外周側ステータ部31yの各爪状磁極26,27,36,37に軸方向に突出する突出部41〜44を設け、該突出部41〜44がロータコア11に固着した軸方向対向磁石45,46と軸方向に対向するように構成してもよい。
一方、第1及び第2内周側ステータ部21x,21yとそれぞれ対向する内周側磁石12,13においては、上記第1実施形態と同様に、内周側磁石13のN極(S極)が、内周側磁石12のN極(S極)に対して、軸方向上側から見て反時計回り方向に予め定めた電気角θ2だけずれるように配置されている(図7(a)参照)。
本例では、内周側磁石12,13間の電気角θ2を45度(機械角で7.5度)に設定し、第1及び第2内周側ステータ部21x,21y間の電気角θ1を0度、つまり、前述のように、第1及び第2内周側ステータ部21x,21y間で周方向のずれが無いように配置されている。
本例では、内周側磁石12及び外周側磁石14間の電気角θ3を90度(機械角で15度)に設定し、第1内周側ステータ部21x及び第1外周側ステータ部31x間の電気角θ4を0度、つまり、前述のように周方向へのずれが無いように配置されている。
以下、モータの第2実施形態について説明する。なお、以下の第2実施形態の説明では、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、相異する部分について詳細に説明する。
・上記実施形態では、各モータユニットU1〜U4において、A相側とB相側との位相差が90度(電気角)に設定され、内周側と外周側との位相差が45度(電気角)に設定されたが、それぞれの位相差は実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
Claims (6)
- ステータで生じる回転磁界を受けてロータが回転するモータであって、
前記ステータは、内周側ステータ部と、該内周側ステータ部の外周側に配置された外周側ステータ部とを備え、
前記内周側ステータ部及び前記外周側ステータ部はそれぞれ、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有し互いの爪状磁極が周方向に交互となる態様で組み付けられる一対のステータコアと、該一対のステータコアの軸方向間に配置され前記爪状磁極を磁極として機能させる巻線とを備え、
前記内周側ステータ部、及び該内周側ステータ部の前記爪状磁極と径方向に対向するように前記ロータに設けられた内周側磁石からなる内周側モータユニットと、
前記外周側ステータ部、及び該外周側ステータ部の前記爪状磁極と径方向に対向するように前記ロータに設けられた外周側磁石からなる外周側モータユニットと
を備えたことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記内周側ステータ部及び前記外周側ステータ部の少なくとも一方には、前記爪状磁極から軸方向に突出する突出部が設けられ、
前記ロータは、前記突出部と軸方向に対向する軸方向対向磁石を備えたことを特徴とするモータ。 - 請求項2に記載のモータにおいて、
前記内周側ステータ部の前記巻線及び前記外周側ステータ部の前記巻線にはそれぞれ、位相が異なる駆動電流が供給されることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記内周側モータユニットと前記外周側モータユニットとは、位相が互いに異なるように構成されたことを特徴とするモータ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記内周側モータユニット及び前記外周側モータユニットはそれぞれ、軸方向に複数並設されたことを特徴とするモータ。 - 請求項5に記載のモータにおいて、
前記各内周側モータユニット同士で位相が異なる、かつ、前記各外周側モータユニット同士で位相が異なるように構成されたことを特徴とするモータ。
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