JP2017038228A - 伝送装置及び光透過特性の測定方法 - Google Patents

伝送装置及び光透過特性の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定回数を抑え、短時間で精度良く光透過特性を測定することができる。
【解決手段】送信部は、周波数変調したCW光を生成してパスに送信する。受信部は、パスに含まれる帯域フィルタを介したCW光を受信する。受信部は、測定部と算出部を含む。測定部は、CW光の中心周波数が送信部で変更されて送信される毎に、受信したCW光の光パワーを測定する。算出部は、測定部の測定結果として得られるCW光の中心周波数に対応した光パワーの平均値と光パワーの変化量を示す振幅成分に基づいて帯域フィルタを介したCW光の透過特性を算出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、光透過特性の測定に関する。
波長多重通信(Wavelength Division Multiplex)とは、1つの光ファイバに複数の異なる波長の光主信号を同時に乗せることによる、高速且つ大容量の通信手段である。この波長多重通信とパス管理の技術を組み合わせた、高速且つ大容量の伝送ネットワークを運用する技術として、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)が知られている。ROADMは、再構成が可能な光主信号の分岐、挿入を行う多重化システムである。ROADMシステムでは、IP(Internet Protocol)ネットワークと接続するROADMノードを、光ファイバでリング状につなぐ。各ROADMノードでは、波長多重された光主信号から任意の波長の光主信号を取り出せ、逆に任意の波長の光が混ぜられる。このおかげで、電気信号に変換せずに、パスのフレームを取り出せるので、高速な伝送速度を保ったまま、柔軟なパス管理ができる。
ROADMノードは、入力された光主信号を、波長ごとに異なる出力ポートに出力可能なWSS(Wavelength Selective Switch)機能を備える。各ROADMノードにおいてWSS(波長選択)が行われると、光主信号における伝送パス透過帯域が狭くなるPBN(PassBand Narrowing)が発生する。
PBNの発生による光の透過特性は、伝送路内の経路(パス)によって異なる。又、マルチベンダのネットワークでの光の透過特性も未知であり、光主信号の品質が劣化する可能性もある。複数のパスにおける透過特性を予め測定しておくことで、光主信号の品質劣化などを回避できる。なお、透過特性は、伝送路を通して透過された光のパワー損失から求めることができる。
光多重伝送システムにおいて、送信側と受信側での波長の誤差を評価する技術が知られている。処理部は、データ取得のタイミング基準とする同期信号を用いて、受信器で変換された電気信号から強度変化成分を抽出して時間波形とする。波形評価部は、時間波形に基づいて送信側から受信側の伝送により生じた光波長のずれ方向とずれ量を算出する(例えば、特許文献1を参照)。
波長可変光フィルタの透過波長帯をモニタする方法が知られている。光波長多重システムにおいてWSSなどの可変波長フィルタの透過波長特性が適切に制御されえているかをモニタする技術が知られている。光信号光自体に周波数変調をかけ、被測定光フィルタの入出力パワーを、可変バンドパスフィルタを介して測定し、両モニタ結果より可変波長フィルタの透過波長特性を求める(例えば、特許文献2を参照)。
特開2004−364033号公報 特開2014−143614号公報
光主信号における伝送パス透過帯域を測定する場合、送信(光源)側は、例えば、CW(Continuous Wave)光の中心周波数を、測定対象の周波数帯域でスイープさせる。受信側は、CW光の中心周波数毎に、伝送されてきたCW光のパワー損失を測定し、伝送パスの透過特性を求めることができる。
ここで、送信側で中心周波数を細かく変更していき、その度に受信側で透過特性を求めることで、透過特性を精度高く測定できる。一方、中心周波数を細かく変更しつつ透過特性を求めることで、測定時間が長くなるという問題がある。
また、送信側で中心周波数の変更幅を大きくし、変更毎に受信側で透過特性を求めることで、測定時間を短くできる。しかしこの場合は、測定時間は短くなるものの、透過特性の精度が下がってしまうという問題があった。
本発明は1つの側面において、測定回数を抑え、短時間で精度良く光透過特性を求めることを目的とする。
送信部は、周波数変調したCW光を生成してパスに送信する。受信部は、パスに含まれる帯域フィルタを介したCW光を受信する。受信部は、測定部と算出部を含む。測定部は、CW光の中心周波数が送信部で変更されて送信される毎に、受信したCW光の光パワーを測定する。算出部は、測定部の測定結果として得られるCW光の中心周波数に対応した光パワーの平均値と光パワーの変化量を示す振幅成分に基づいて帯域フィルタを介したCW光の透過特性を算出する。
本発明によれば、測定回数を抑え、短時間で精度良く光透過特性を求めることができる。
PBNが発生する100Gシステムの例を説明する図である。 PBNが発生する400Gシステムの例を説明する図である。 本実施形態に係る透過特性の測定方法の例を説明する図である。 本実施形態に係る透過特性の算出方法の例を説明する図である。 本実施形態に係る測定装置の構成の例を説明する図である。 測定部及び算出部の処理の例を説明する図(その1)である。 測定部及び算出部の処理の例を説明する図(その2)である。 送信部及び受信部のハードウェア構成の例を示す。 本実施形態に係る送信部と受信部の処理の例を説明するフローチャートである。 光周波数制御部の処理の例を説明する図である。 別の実施形態に係るPBNモニタの構成の例を説明する図である。 FSK変調周波数を用いた測定装置の処理の例を説明する図である。 FSK変調周波数を用いた測定装置の処理の例を説明するフローチャートである。
PBNの発生による光の透過特性は、伝送路内の経路(パス)によって異なる。又、マルチベンダのネットワークでの光の透過特性も未知であり、光主信号の品質が劣化する可能性もある。複数のパスにおける透過特性を予め測定しておくことで、光主信号の品質劣化などを回避できる。
光主信号における伝送パス透過帯域を測定する場合、送信(光源)側は、例えば、CW光の中心周波数を、測定対象の周波数帯域でスイープさせる。受信側は、CW光の中心周波数毎に、伝送されてきたCW光のパワー損失を測定し、伝送パスの透過特性を求めることができる。
ここで、送信側で中心周波数を細かく変更していき、その度に受信側で透過特性を求めることで、透過特性を精度高く測定できる。一方、中心周波数を細かく変更しつつ透過特性を求めることで、測定時間が長くなるという問題がある。
また、送信側で中心周波数の変更幅を大きくし、変更毎に受信側で透過特性を求めることで、測定時間を短くできる。しかしこの場合は、測定時間は短くなるものの、透過特性の精度が下がってしまうという問題があった。
そこで本実施形態に係る測定装置は、送信部と受信部を備える。送信部は、周波数変調したCW光を生成してパスに送信する。受信部は、パスに含まれる帯域フィルタを介したCW光を受信する。受信部は、測定部と算出部を含む。測定部は、CW光の中心周波数が送信部で変更されて送信される毎に、受信したCW光の光パワーを測定する。算出部は、測定部の測定結果として得られるCW光の中心周波数に対応した光パワーの平均値と光パワーの変化量を示す振幅成分に基づいて帯域フィルタを介したCW光の透過特性を算出する。
本実施形態に係る光透過特性の測定装置を用いることで、測定回数を抑え、短時間で精度良く光透過特性を測定することができる。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
図1は、PBNが発生する100Gシステムの例を説明する図である。光主信号部101は、100Gbpsの周波数帯のCW光を生成する。波長多重部102は、光主信号101に含まれる複数の波長のCW光を纏めて伝送路側に送信する。波長多重部102から送信されたCW光は、複数のROADMノード110a〜110nを経由して送信される。各ROADM110a〜110nは、ネットワークで接続されている。なお、ROADM110a〜110nは、システム内のROADMノードの数を限定するものではない。各ROADMノード110は、受信機(Rx:Receiver)111と送信機(Tx:Transmitter)112を備える。受信機111は、波長多重された光主信号からROADMノード111が分岐(Drop)して取得した任意の波長の光信号を取得する。送信機112は、半導体レーザと外部変調器を備える。送信機112は、CW光を出力光とし、波長多重された光主信号に対して任意の波長の光を混ぜる(Add)ことができる。
各ROADMノード110では受信機111と送信機112を利用した波長選択が行われ、その後、該ROADMノード110は次のROADMノード110に該CW光を送信する。この波長選択(WSS)の処理は、ネットワーク制御装置103により制御される。
ここで、光主信号部から出力された光主信号は、ROADMノード110a〜110nを経由していくごとに、光主信号における伝送パス透過帯域が狭くなる(PBN)。例えば、光主信号部101で出力された100Gbpsの光主信号の波形を、波形例120に示す。波形例120において、縦軸は、光パワーであり、横軸は、光の周波数である。光主信号部101から送信された光主信号は、ROADMノード110を経由していくごとに、PBNが発生し、波形例121の斜線部のように、光パワーの強い部分の周りの周波数帯が狭窄されていく。なお、周波数帯の狭窄は、経由するROADMノード110の数により影響を受け、波形例122のようになる。波形例122の波形では、波形例120の元の光主信号の光パワーが強い波形の端の部分の周波数においても狭窄されており、該主信号の品質は大きく損なわれてしまっている。そのため、PBNにおける周波数帯の狭窄は、光主信号の透過特性を低下させてしまい、光主信号の劣化をさせてしまう。
図2は、PBNが発生する400Gシステムの例を説明する図である。図2のシステム構成の例において、図1のシステム構成と同じものには、同じ番号を付す。図2の光主信号部101は、400Gbpsの周波数帯のCW光を生成する。
例えば、光主信号部101が生成する400Gbpsのサブキャリア光主信号の例を、波形例130に示す。波形例130において、縦軸は、光パワーであり、横軸は、光の周波数である。光主信号部101から送信されたサブキャリア光主信号は、ROADMノード110を経由していくごとに、PBNが発生し、波形例131の斜線部のように、両側のサブキャリア部分の周波数帯が狭窄されていく。なお、周波数帯の狭窄は、経由するROADMノード110の数により影響を受け、波形例131のようになる。波形例132の波形では、波形例130の元の光主信号の両側のサブキャリア部分の周波数帯が狭窄されており、該両側サブキャリアの品質は大きく損なわれてしまっている。そのため、PBNにおける周波数帯の狭窄は、CW光の透過特性を低下させてしまい、光主信号の劣化をさせてしまう。
図1の波形例122と図2の波形例132のように、光主信号が複数のROADMノード110を経由することで、光の透過特性は低下してしまう。そのため、予め透過特性を測定しておき、光主信号の品質劣化を予め把握しておくことが重要である。透過特性を測定する場合、例えば、CW光の中心周波数を変更していき全ての周波数において受信側で光パワーを測定することができる。しかし、CW光の中心周波数を細かく変更していく場合、受信側での光パワーの測定時間は増えてしまうという問題がある。一方、送信側で中心周波数の変更幅を大きくし、変更毎に受信側で透過特性を求めることで、測定時間を短くできる。しかしこの場合は、測定時間は短くなるものの、透過特性の精度が下がってしまうという問題があった。
そこで、本実施形態では、伝送パスにおける光の透過特性を容易に測定でき、測定時間を短縮することができる測定装置を実現する。
図3は、本実施形態に係る透過特性の測定方法の例を説明する図である。本実施形態に係る測定装置200は、送信部201と、複数のROADMノード202を含む伝送路204と、受信部203を備える。送信部201は、CW光を出す光源と、CW光を変調する変調部を備える。送信部201は、光源からのCW光を変調し、複数のROADMノード202を含む伝送路204に送信する。波形例210は、周波数変調されたCW光の例である。波形例210は、光周波数(x軸)、光パワー(y軸)、時間(z軸)の関係を示した図である。波形例210は、時間と共に所定の周波数の範囲(Δf)で周波数変動し、光パワーは所定の値から変化しないCW光である。なお、Δfは、小さい値でよい。なお、送信部201は、ROADMノードの送信機(Tx)に該当する。
送信部201からの周波数変調されたCW光は、複数のROADMノード202を含む伝送路204を介して受信部203に送信される。伝送路204は、透過特性を測定される対象である複数のROADMノードを含む伝送路である。
受信部203は、伝送路によりPBNが発生した後のCW光を受信する。受信部203では、PBNが発生した後のCW光の透過特性を測定するために、受信したCW光の光パワーと周波数を測定する。波形例220aは、伝送路204に透過した周波数変調されたCW光の例である。波形例220aは、時間(x軸)、光パワー(y軸)、光周波数(z軸)の関係を示した図である。波形例220aでは、所定の周波数の範囲(Δf)で変動する周波数成分と、伝送路204を介して損失された光パワーとを対応付けて示している。波形例220bは、波形例220aから、光パワーの成分(y軸)を時間(x軸)と対応して示した図である。すると、光パワーは、時間と共に変動して測定されている。以下において、光パワーの変動幅を「ΔP」、光パワーの平均値を「PAV」と記載する。なお、受信部203は、ROADMノードの受信機(Rx)に該当する。
上述したように送信部201から周波数変調されたCW光が送信されると、受信部203は、該CW光の光パワーを測定する。その後、送信部201は、送信するCW光の中心周波数を変更しつつ、変調したCW光を測定対象の伝送路側に送信する。受信部203は、中心周波数が変更される毎にCW光の光パワーを測定する。例えば、送信部201において中心周波数は、f、f、f、fのように変更される。受信部203は、中心周波数毎の光パワーを用いて透過特性を算出し予測する。
図4は、本実施形態に係る透過特性の算出方法の例を説明する図である。例えば、送信部201は、中心周波数fのCW光に対して周波数変調量Δfを変調させたCW光を送信する。受信部203は、周波数変調されたCW光の光パワーを測定する。続いて、送信部201は、中心周波数fのCW光に対して周波数変調量Δfを変調させたCW光を送信する。受信部203は、周波数変調されたCW光の光パワーを測定する。送信部201は、中心周波数fのCW光に対して周波数変調量Δfを変調させたCW光を送信する。受信部203は、周波数変調されたCW光の光パワーを測定する。送信部201は、中心周波数fのCW光に対して周波数変調量Δfを変調させたCW光を送信する。受信部203は、周波数変調されたCW光の光パワーを測定する。
周波数変調された中心周波数f〜fのCW光は、伝送路を通ることでパワー損失が起こり、波形例220bに示すように光パワーの振幅成分ΔPを持つ。図4は、中心周波数fの光パワーの透過特性を波230aと波240aの例で示す。波230aの光パワーの最大値と波240aの光パワーの最大値の差分が中心周波数fの光パワーの振幅成分ΔP(y軸)である。なお、波230aと波240aとは、周波数変調量Δf分の周波数が異なる。
中心周波数fの光パワーの透過特性を波230bと波240bの例で示す。波230bの光パワーの最大値と波240bの光パワーの最大値の差分が中心周波数fの光パワーの振幅成分ΔPである。ここで、中心周波数fの光パワーの振幅成分ΔPは、0である。なお、波230bと波240bとは、周波数変調量Δf分の周波数が異なる。
中心周波数fの光パワーの透過特性を波230cと波240cの例で示す。波230cの光パワーの最大値と波240cの光パワーの最大値の差分が中心周波数fの光パワーの振幅成分ΔPである。ここで、中心周波数fの光パワーの振幅成分ΔPは、0である。なお、波230cと波240cとは、周波数変調量Δf分の周波数が異なる。
中心周波数fの光パワーの透過特性を波230dと波240dの例で示す。波230dの光パワーの最大値と波240dの光パワーの最大値の差分が中心周波数fの光パワーの振幅成分ΔP(y軸)である。なお、波230dと波240dとは、周波数変調量Δf分の周波数が異なる。
中心周波数f、f、f、fのCW光の光パワーの情報による透過特性は、各中心周波数間の光パワーの情報が不足しており、透過特性の精度が低い。そのため、中心周波数間の光パワーの情報を補間することが求められる。
本実施形態に係る受信部は、中心周波数f、f、f、f間の光パワーを算出し補間する。例えば、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)との間の光パワーを、以下の式1〜式5を用いて算出する。
光パワーの平均値PAVは、受信したCW光から測定して得られる。式1では、光パワーの平均値PAVを3次関数(af+bf+cf+d)と仮定している。なお、3次関数のa、b、c、dは、この時点では不明な値である。中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)との間の光パワーを求める場合、式1は、中心周波数fと中心周波数fとに対応して生成される。
光透過特性の傾きを示すΔP/Δfは、受信したCW光から測定して得られる。ここで、光透過特性の傾きを示すΔP/Δfは、透過特性S(f)を微分して求められる値S´(f)とも言える。式2では、光透過特性の傾きを2次関数(3af+2bf+c)と仮定している。2次関数のa、b、cは、この時点では不明な値である。中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)との間の光パワーを求める場合、式2は、中心周波数fと中心周波数fとに対応して生成される。
式1と式2を組み合わせることで、a、b、c、dの値を算出することができる。式1と式2を組み合わせる場合、例えば、下の式3に示すような行列の方程式となる。
a、b、c、dの値が算出されると、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)との間の光パワーを下の式4で表すことができる。中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)との間の各周波数を式4に代入することで、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)との間の透過特性を補間できる。
その結果、本実施形態に係る正規化した伝送路の透過特性は、式5で表すこともできる。
このように、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)の2点間の光パワーの周波数変調幅Δfあたりの振幅成分ΔPと、光パワーの平均値とから、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)との間の透過特性を算出できる。すると、該2点間の周波数帯の光パワーを測定する手間を省くことができる。そのため、本実施形態に係る透過特性の算出方法を用いることで、測定回数を抑え、短時間で精度良く光透過特性を求めることができる。同様の処理を、中心周波数fと中心周波数f、中心周波数fと中心周波数fなどの2点間で繰り返すことで、図4に示すような透過特性の結果を得ることができる。
上述した式1〜式5を用いた透過特性の算出方法では、中心周波数の2点間の透過特性を夫々算出している。しかし、式1〜式5を用いた透過特性の算出方法は、透過特性を算出する中心周波数の数を限定するものではない。例えば、中心周波数を3点用いて、3点間の透過特性を算出してもよい。例えば、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)と中心周波数f(fn+2)の3点間の光パワーを、以下の式6〜式10を用いて算出できる。
光パワーの平均値PAVは、受信したCW光から測定して得られる。式6では、光パワーの平均値PAVを5次関数(af+bf+cf+df+ef+g)と仮定している。なお、5次関数のa、b、c、d、e、gは、この時点では不明な値である。中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)と中心周波数f(fn+2)の3点間の光パワーを求める場合、式6は、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)と中心周波数f(fn+2)とに対応して生成される。
光パワーの傾きを示すΔP/Δfは、受信したCW光から測定して得られる。光パワーの傾きを示すΔP/Δfは、透過特性S(f)を微分して求められる値とも言える。式7では、光パワーの傾きを4次関数(5af+4bf+3cf+2df+e)と仮定している。4次関数のa、b、c、d、eは、この時点では不明な値である。中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)と中心周波数f(fn+2)の3点間の光パワーを求める場合、式7は、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)と中心周波数f(fn+2)とに対応して生成される。
式6と式7を組み合わせることで、a、b、c、d、e、gの値を算出することができる。式6と式7を組み合わせる場合、例えば、下の式8に示すような行列の方程式となる。
a、b、c、d、e、gの値が算出されると、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)と中心周波数f(fn+2)との間の光パワーを下の式9で表すことができる。中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)と中心周波数f(fn+2)との間の各周波数を式9に代入することで、中心周波数f(f)と中心周波数f(fn+1)と中心周波数f(fn+2)の間の透過特性を補間できる。
その結果、本実施形態に係る正規化した伝送路の透過特性は、式10で表すことができる。
このように、中心周波数f(f)〜f(fn+2)の3点間の光パワーの周波数変調幅Δfあたりの振幅成分ΔPと、光パワーの平均値とから、中心周波数f(f)〜中心周波数f(fn+2)の間の透過特性を算出できる。すると、該3点間の周波数帯の光パワーを測定する手間を省くことができる。そのため、本実施形態に係る透過特性の算出方法を用いることで、測定回数を抑え、短時間で精度良く光透過特性を求めることができる。同様の処理を、中心周波数fと中心周波数fと中心周波数fなどの3点間で繰り返すことで、図4に示すような透過特性の結果を得ることができる。
図5は、本実施形態に係る測定装置の構成の例を説明する図である。ROADMシステムにおいて、WDM送信装置301は、光信号を送信し、ROADMノード310を介して何れかの装置又はノードなどに光信号を伝達させる。WDM送信装置301aからの光信号は、例えばROADMノード310aの受信機(Rx)311aでDropされる。又、WDM送信装置301aから送信された光信号は、WXC(Wavelength Cross Connect)/PXC(Photonic Cross Connect)360に送られてもよい。WXC/PXC360は、WSSを用いて波長単位でクロスコネクトする技術であり、例えば、WDMネットワーク上でトラフィック変化に合わせて光パスの設定をする。これにより、WXC/PXC360は、WDM送信装置301からの光信号を他のROADMノード310に送信することができる。
本実施形態に係る測定装置350は、送信部320と受信部330を備える。図5の例において、測定装置350は、ROADMノード310b、WPC/PXC320、ROADMノード310cを介したCW光の透過特性を算出する。以下、送信部320から出されたCW光が経由するROADMノード310b、WPC/PXC320、ROADMノード310cから受信部330までの経路を、測定対象の伝送路と称す。
本実施形態に係る測定装置350の送信部320として、測定対象の伝送路内のROADMノード310bの送信機(Tx)が使用される。送信部320内の光周波数制御部324は、CW光源323から出力される光の周波数を制御する。CW光源323は、光周波数制御部324が指定した周波数のCW光を出力する。周波数変調部322は、CW光源323から出力されたCW光を周波数変調する。その後、偏波変調部321は、CW光を偏波変調する。
周波数変調されたCW光は、送信部320から測定対象の伝送路を介して受信部330に送信される。なお、WXC/PXC360を介して送信されてきたCW光は、ROADM310cのWSS機能によりDropされて受信部330に送られる。受信部330において、光バンドパスフィルタ331は、受信したCW光の内の特定の波長帯の光を透過する。フォトダイオード332は、光バンドパスフィルタ331を透過したCW光の光パワーを検出する。AD(Analog Digital)変換部333は、光信号であるCW光の光パワーを表す電気信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。AD変換部333でデジタル信号に置き換えられた光信号は、AC成分抽出部335とDC成分抽出部334で夫々の成分に分けられる。AC成分抽出部335は、CW光からAC成分を抽出する。抽出されるAC成分は、光パワーの振幅成分ΔP(又は傾きΔP/Δf)である。DC成分抽出部334は、CW光からDC成分を抽出する。抽出されるDC成分は、光パワーの平均値である。測定部336は、AC成分抽出部335とDC成分抽出部334から抽出された光パワーの平均値と光パワーの振幅成分ΔPと周波数成分を測定する。算出部337は、測定部336で測定された光パワーと周波数と、図4の式1〜式10などの計算式を用いて、透過特性を算出する。通知部338は、透過特性の結果などを送信部320側に通知する。
本実施形態に係る透過特性の算出方法を用いた測定装置を導入することで、測定回数を抑え、短時間で精度良く光透過特性を求めることができる。更に、伝送路の透過特性の測定を行うことで、信号品質に影響を与えないように最適な周波数配置や最適な主信号スペクトル形状などを把握し設定することができる。また、本実施形態に係る光の透過特性方法を実施することで、伝送路の透過特性の測定を簡易で低コストに実現できる。
図6は、測定部及び算出部の処理の例を説明する図(その1)である。図6の例では、P〜Pの6箇所の中心周波数の光パワーを測定し、透過特性例410のような相対周波数に応じた透過特性を得ようとする。実際にフォトダイオード332で取得できるS´(ΔP/Δf)〜S´(ΔP/Δf)の例を、透過特性スロープ例420で示す。
ここで、実際にフォトダイオード332で検出されたCW光の光パワーを測定部336が測定する場合、光パワーの振幅成分であるΔPは正数である。同様に、透過特性における傾きを示すΔP/Δfは、正数である。そのため、透過特性スロープ例420のように、全ての相対周波数において、S´(ΔP/Δf)〜S´(ΔP/Δf)が正となっている。なお、透過特性スロープ例420は、縦軸が透過特性スロープ(傾き)の大きさを示し、横軸が周波数fを示す。すると、算出部337は、PとPにおける傾きが減少傾向にあるか増加傾向にあるか判定できず、式2、式7を用いた正しい透過特性の算出ができなくなる。
そのため、本実施形態に係る測定装置では、正しい透過特性を算出するためにCW光にFM(Frequency Moderation)変調波形を用いた変調をする。なお、CW光源323は、自身が出力するCW光をFM変調する機能を備えるものとする。FM変調波形は、FM変調波形例440に示すような波であり、f〜fの周波数幅を持つ。ここで、f〜fの周波数の差分がΔfである。
送信部320のCW光源323は、FM変調波形例440の波が重畳されたCW光を出力する。周波数変調部323は、CW光の周波数変調をする(中心周波数を制御する)。その後、該CW光は伝送路を介して受信部330に送信される。すると、受信部330のAD変換部333では、CW光からFM変調波形例450又はFM変調波形例460が得られる。FM変調波形例450は、FM変調波形例440の波が伝送路を介して送信された後にも波形に変わりがない場合の例である。一方、FM変調波形例460は、伝送路を介して送信された結果、FM変調波形例440のf〜fの周波数を持つ波が反転している。FM変調波形例450は、S´(ΔP/Δf)〜S´(ΔP/Δf)の場合に得られる波形である。そのため、算出部337は、FM変調波形例450の場合、ΔPは正数であるとして透過特性を算出する。算出部337の算出結果、透過特性は透過特性スロープ例420のS´〜S´と同じで透過特性スロープ例430S´〜S´のようになる。
一方、FM変調波形例460は、S´(ΔP/Δf)〜S´(ΔP/Δf)の場合に得られる波形である。算出部337は、FM変調波形例460の場合、ΔPは負の数であるとして透過特性を算出する。算出部337の算出結果、透過特性は透過特性スロープ例420のS´〜S´の値に反数処理をし、透過特性スロープ例430のS´〜S´とする。
このようにフォトダイオード332は、検出するCW光の光パワーは正数であるが、CW光にFM変調波形を変調し、受信部が受信するFM変調波形が反転しているかを判定することで、ΔPが正か負であるかを判定できる。
なお、別の実施形態で反数処理をする箇所を特定してもよい。例えば、P〜Pについて、夫々隣接する光パワーを比較する。PとPなどの隣接する箇所の光パワーを比較した場合、光パワーの値はPからPにかけて増えている。このような場合、算出部337は、S´〜S´についてΔPは正数であるとして透過特性を算出できる。一方、PとPなどの隣接する箇所の光パワーを比較した場合、光パワーの値はPからPにかけて減っている。このような場合、算出部337は、S´〜S´についてΔPは負の数であるとし、S´〜S´の値に反数処理をし、透過特性を算出できる。
図7は、測定部及び算出部の処理の例を説明する図(その2)である。図7の例では、P〜P11の11箇所の中心周波数の光パワーを測定し、透過特性例510のような相対周波数に応じた透過特性を得ようとする。透過特性例410と異なり、透過特性例510では光パワーの増減が繰り返されている。透過特性例510に対応して実際にフォトダイオード332で取得できるS´(ΔP/Δf)〜S´11(ΔP11/Δf)の例を、透過特性スロープ例520で示す。
実際にフォトダイオード332で検出されたCW光の光パワーを測定部336が測定する場合、光パワーの振幅成分であるΔPは正数である。同様に、透過特性における傾きを示すΔP/Δfは、正数である。そのため、透過特性スロープ例520のように、全ての相対周波数において、S´(ΔP/Δf)〜S´11(ΔP11/Δf)が正となっている。すると、算出部337は、P4、5、、P10、P11の傾きが減少傾向にあるか増加傾向にあるか判定できず、式2、式7を用いた正しい透過特性の算出ができなくなる。
そのため、本実施形態に係る測定装置では、正しい透過特性を算出するためにCW光にFM変調波形を用いた変調をする。FM変調波形は、FM変調波形例440に示すような波であり、f〜fの周波数幅を持つ。ここで、f〜fの周波数の差分がΔfである。
送信部320のCW光源323は、FM変調波形例440の波が重畳されたCW光を出力する。周波数変調部323は、CW光の周波数変調をする(中心周波数を制御する)。その後、該CW光は伝送路を介して受信部330に送信される。すると、受信部330のAD変換部333では、CW光からFM変調波形例450又はFM変調波形例460が得られる。FM変調波形例450は、S´(ΔP/Δf)〜S´(ΔP/Δf)、S´(ΔP/Δf)〜S´(ΔP/Δf)の場合に得られる波形である。そのため、算出部337は、FM変調波形例450の場合、ΔPは正数であるとして透過特性を算出する。算出部337の算出結果、透過特性は透過特性スロープ例520のS´〜S´、S´〜S´と同じで透過特性スロープ例530のS´〜S´、S´〜S´のようになる。
一方、FM変調波形例460は、S´(ΔP/Δf)〜S´(ΔP/Δf)、S´(ΔP/Δf)〜S´11(ΔP11/Δf)の場合に得られる波形である。算出部337は、FM変調波形例460の場合、ΔPは負の数であるとして透過特性を算出する。算出部337の算出結果、透過特性は透過特性スロープ例520のS´〜S´、S´〜S´11の値に反数処理をし、透過特性スロープ例530S´〜S´、S´〜S´11とする。
このようにフォトダイオード332は、検出するCW光の光パワーは正数であるが、CW光にFM変調波形を変調し、受信部が受信するFM変調波形が反転しているかを判定することで、ΔPが正か負であるかを判定できる。
図8は、送信部及び受信部のハードウェア構成の例を示す。送信部320と受信部330とは同様のハードウェア構成を備える。送信部320と受信部330は、CPU(Central Processing Unit)601、記憶装置602、通信インターフェース(I/F)603と、入力装置604と表示装置605を備えている。また、各構成部はバス600によってそれぞれ接続されている。
CPU601は、送信部320において、光周波数制御部324として動作することができる。受信部330において、AD変換部333、DC成分抽出部335、AC成分抽出部334、測定部336、算出部337として動作することができる。なお、CPU601は、記憶装置602に記憶されたプログラムを実行することができる。記憶装置602は、CPU601の動作によって得られたデータや、CPU601の処理に用いられるデータも、適宜、記憶する。通信I/F603は、送信部320と受信部330の間の通信に使用される。
入力装置604は、ユーザ操作によりデータ入力が可能である。表示装置605は、各種データを表示するディスプレイである。
図9は、本実施形態に係る送信部と受信部の処理の例を説明するフローチャートである。周波数変調部322には、周波数変調量Δfが設定される(ステップS101)。光周波数制御部324は、CW光源323から出力されるCW光の中心周波数を制御する(ステップS102)。CW光源323はCW光を出力する(ステップS103)。周波数変調部322と偏波変調部321は、CW光を変調処理、偏波処理をする(ステップS104)。送信部320内で変調されたCW光は、伝送路に送信される(ステップS105)。
受信部330のフォトダイオード332は、透過光パワーと振幅成分ΔPを検出する(ステップS106)。測定部336は、フォトダイオード332が検出した透過光パワーに基づいて、周波数成分、光パワーの平均値、振幅成分ΔPなどを測定する(ステップS107)。算出部337は、透過特性を算出する(ステップS108)。算出部337は、平均パワーが所定の閾値よりも大きいかを判定する(ステップS109)。
平均パワーが所定の閾値よりも大きい場合(ステップS109でYES)、通知部338は、透過特性の傾き(ΔP/Δf)を光周波数制御部324に通知する(ステップS110)。光周波数制御部324は、透過特性の傾き(ΔP/Δf)に基づいて、ステップS102で使用した中心周波数からの周波数変化量を制御する(ステップS111)。ステップS111の処理が終了すると、送信部320は、処理をステップS102から繰り返す。
平均パワーが所定の閾値よりも小さい場合(ステップS119でNO)、通知部338は、測定処理を終了することを光周波数制御部324に通知する(ステップS112)。ステップS112の処理が終了すると、送信部320と受信部330は、処理を終了する。
このように、複数の中心周波数の光パワーの傾き(ΔP/Δf)と、光パワーの平均値とから、透過特性を算出することで、周波数帯の光パワーを測定する手間を省くことができる。そのため、本実施形態に係る透過特性の算出方法を用いることで、測定回数を抑え、短時間で精度良く光透過特性を求めることができる。
図10は、光周波数制御部の処理の例を説明する図である。透過特性例610は、中心周波数を所定の間隔で変更しながら光パワーを測定した場合の例である。透過特性例610において、縦軸が透過した光パワーを示し、横軸が相対周波数を示す。中心周波数を所定の間隔で変更しながら光パワーを測定する透過特性例610では、光パワーが変更しない中央部分では、無駄な測定が行われている。
透過特性例620では、透過特性の傾き(ΔP/Δf)がある部分(両端)について光パワーを測定し、中央の透過特性の傾き(ΔP/Δf)がない部分については光パワーの測定回数を減らした場合の例である。透過特性例620の例を実現するために、受信部330の通知部338は、透過特性の傾き(ΔP/Δf)の情報を、送信部320の光周波数制御部324に通知する。光周波数制御部324は、透過特性の傾き(ΔP/Δf)の値に基づいて、中心周波数の周波数変更量を制御する。光周波数制御部324は、透過特性の傾き(ΔP/Δf)の値が大きい場合、中心周波数の変更量を小さくする。一方、光周波数制御部324は、透過特性の傾き(ΔP/Δf)の値が小さい場合、中心周波数の変更量を大きくする。
本実施形態では、透過特性例610のように所定の中心周波数間隔で光パワーを測定することで透過特性を算出する。そして、中心周波数の間の透過特性を式1〜式10などを用いて算出することで、測定装置は、測定回数を抑え、短時間で精度よく光透過特性を求めることができる。
更に、本実施形態では、透過特性例620のように透過特性の傾きに基づいて中心周波数の変更量を変更しながら光パワーを測定してもよい。そして、中心周波数の間の透過特性を式1〜式10を用いて算出することで、測定装置は、透過特性例610よりも更に、測定回数を抑え、短時間で精度よく光透過特性を求めることができる。
<別の実施形態に係る測定装置>
図1〜図10で説明した測定装置では、受信部330は、光チャネルモニタ(OCM:Optical Channel Monitor)などで実現される。OCMの測定精度は、周波数でプラスマイナス数GHzあり、又、光パワーでプラスマイナス数dB単位の誤差がある。上述のように、OCMの周波数における測定精度は低い。
そのため、別の実施形態では、受信部330にPBNモニタを用いる。ここで、光チャネルモニタは、受信部側でCW光の周波数を測定できる。PBNモニタはCW光の周波数を測定できない。
図11は、別の実施形態に係るPBNモニタの構成の例を説明する図である。別の実施形態において、受信部700はPBNモニタである。受信部700は、図5の受信部330に変わってROADMノード310cに接続されればよい。
受信部700は。光バンドパスフィルタ706、フォトダイオード701、AD変換部702、AD変換部703、処理部704、通知部705を備える。光バンドパスフィルタ706は、受信したCW光の内の特定の波長帯の光を透過する。フォトダイオード701は、送信部320から送信されてきたCW光の光パワーを検出する。AD変換部702は、アナログ信号をデジタル信号に変換し、CW光のDC成分を抽出する。AD変換部703は、アナログ信号をデジタル信号に変換し、CW光のAC成分を抽出する。処理部704は、AD変換部702とAD変換部703の変換結果を測定し、透過特性を算出する。通知部705は、透過特性の傾きを送信部320側に通知する。
図12は、FSK変調周波数を用いた測定装置の処理の例を説明する図である。別の実施形態において、送信部320のCW光源323において、FSK(Frequency Shift Keying)変調周波数変調されたCW光を出力する。
CW光透過特性例810は、受信部700が受信するCW光の透過特性の例である。これは図4の透過特性の例と同じものである。CW光パワー例820は、波形例220bと同じである。しかし、別の実施形態に係るCW光は、FSK変調周波数で変調されている。
FSK変調周波数は、CW光のAC成分に含まれており、AD変換部703は、CW光から該AC成分を抽出する。処理部704は、抽出されたAC成分をフーリエ変換することで、CW光からFSK変調周波数を取得することができる。更に処理部704は該FSK変調周波数からCW光中心周波数の数値を取得することができる。
OCMであれば測定部336が中心周波数を測定できるものの、PBNモニタでは、中心周波数を測定できないため、このようにFSK変調周波数で変調されたCW光のAC成分から周波数情報を取り出す。
このように、FSK変調周波数で変調されたCW光のAC成分からFSK変調周波数情報を取得することで、CW光の中心周波数を算出できる。
図13は、FSK変調周波数を用いた測定装置の処理の例を説明するフローチャートである。光周波数制御部324は、FSK変調周波数変調するようCW光源に設定する(ステップS201)。光周波数制御部324は、CW光源323から出力されるCW光の中心周波数を制御する(ステップS202)。CW光源323はCW光を出力する(ステップS203)。周波数変調部322と偏波変調部321は、CW光を変調処理、偏波処理をする(ステップS204)。送信部320内で変調されたCW光は、伝送路に送信される(ステップS205)。
受信部700のフォトダイオード701は、透過光パワーと振幅成分ΔP、FSK変調周波数を検出する(ステップS206)。処理部704は、透過特性を算出する(ステップS207)。処理部704は、平均パワーが所定の閾値よりも大きいかを判定する(ステップS208)。
平均パワーが所定の閾値よりも大きい場合(ステップS208でYES)、通知部705は、透過特性の傾き(ΔP/Δf)を光周波数制御部324に通知する(ステップS209)。光周波数制御部324は、透過特性の傾き(ΔP/Δf)に基づいて、ステップS102で使用した中心周波数からの周波数変化量とFSK変調周波数を制御する(ステップS210)。ステップS210の処理が終了すると、送信部320は、処理をステップS101から繰り返す。
平均パワーが所定の閾値よりも小さい場合(ステップS208でNO)、通知部705は、測定処理を終了することを光周波数制御部324に通知する(ステップS211)。ステップS211の処理が終了すると、送信部320と受信部700は、処理を終了する。
101 光主信号部
102 波長多重部
103 ネットワーク制御装置
110、110a〜110n ROADMノード
111 受信機
112 送信機
201 送信部
202 ROADMノード
203 受信部
204 伝送路
320 送信部
321 偏波変調部
322 周波数変調部
323 CW光源
324 光周波数制御部
330 受信部
331 光バンドパスフィルタ
332 フォトダイオード
333 AD変換部
334 AC成分抽出部
335 DC成分抽出部
336 測定部
337 算出部
338 通知部
350 測定装置
360 WXC/PXC

Claims (8)

  1. 周波数変調したCW(Continuous Wave)光を生成してパスに送信する送信部と、
    前記パスに含まれる帯域フィルタを介した前記CW光を受信する受信部と、を備え、
    前記受信部は、
    前記周波数変調されたCW光の中心周波数が前記送信部で変更されて送信される毎に、受信した前記CW光の光パワーを測定する測定部と、
    前記測定部の測定結果として得られる前記CW光の中心周波数毎の前記光パワーの平均値と前記光パワーの変化量を示す振幅成分とに基づいて前記帯域フィルタを介した前記CW光の透過特性を算出する算出部と、を有する
    ことを特徴とする光透過特性の測定装置。
  2. 前記送信部は、
    前記受信部から測定された光パワーの変化量を示す振幅成分の情報を受け取り、
    前記振幅成分が大きい場合、前記周波数変調されたCW光の中心周波数の変更幅を小さくし、
    前記振幅成分が小さい場合、前記周波数変調されたCW光の中心周波数の変更幅を大きくする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記送信部は、
    前記周波数変調にFM(Frequency Moderation)変調波形を用い、
    前記受信部は、
    受信した前記FM変調波形に基づいて前記光パワーの変化量が正か負かを判定し、
    前記判定結果が負である場合に、前記光パワーの変化量を反数とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記送信部は、
    FSK(Frequency Shift Keying)変調周波数の光を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  5. 帯域フィルタを介したパスの光透過特性を測定する方法であって、
    周波数変調したCW(Continuous Wave)光を生成して前記パスに送信し、
    前記周波数変調されたCW光の中心周波数が変更されて送信される毎に、前記パスを介して受信した前記CW光パワーを測定し、
    測定した結果として得られる前記CW光の中心周波数毎の前記光パワーの平均値と前記光パワーの変化量を示す振幅成分とに基づいて、前記帯域フィルタを介した前記CW光の透過特性を算出する
    ことを特徴とする光透過特性の測定方法。
  6. 測定された光パワーの変化量を示す前記振幅成分の値が大きい場合、前記周波数変調されたCW光の中心周波数の変更幅を小さくし、
    前記振幅成分の値が小さい場合、前記周波数変調されたCW光の中心周波数の変更幅を大きくする
    ことを特徴とする請求項5に記載の測定方法。
  7. 前記周波数変調にFM(Frequency Moderation)変調波形を用い、
    前記帯域フィルタを介した後のFM変調波形に基づいて前記光パワーの変化量が正か負かを判定し、
    前記光パワーの変化量が負の値である場合に、前記光パワーの変化量の値を反数とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の測定方法。
  8. FSK(Frequency Shift Keying)変調周波数の光を送信する
    ことを特徴とする請求項5に記載の測定方法。
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