JP2017037467A - ガス供給設備の緊急災害時点検システム - Google Patents

ガス供給設備の緊急災害時点検システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017037467A
JP2017037467A JP2015158255A JP2015158255A JP2017037467A JP 2017037467 A JP2017037467 A JP 2017037467A JP 2015158255 A JP2015158255 A JP 2015158255A JP 2015158255 A JP2015158255 A JP 2015158255A JP 2017037467 A JP2017037467 A JP 2017037467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
inspection
supply facility
mobile terminal
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015158255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6190430B2 (ja
Inventor
眞治 和田
Shinji Wada
眞治 和田
眞吾 出構
Shingo Dekamo
眞吾 出構
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Gas Co Ltd
Original Assignee
Nippon Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Gas Co Ltd filed Critical Nippon Gas Co Ltd
Priority to JP2015158255A priority Critical patent/JP6190430B2/ja
Publication of JP2017037467A publication Critical patent/JP2017037467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6190430B2 publication Critical patent/JP6190430B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】都市ガスおよびLPガスなどを取り扱うガス事業全般における供給設備において、ガス漏れや爆発などが発生した場合、甚大な被害をもたらす可能性がある。そのため、特に緊急災害時には、供給設備に対して迅速かつ正確な点検が求められる。また、供給設備やその周辺地域を管轄する町内会などの自治会は、各供給設備の点検結果を把握しておきたいというニーズがある。さらに、ガス事業者は、点検結果を国に報告する義務がある。
【解決手段】緊急災害時に、保安員が携帯するモバイル端末を介して、都市ガスおよびLPガスなどの供給設備の点検項目を出力し、保安員に点検結果を入力させると共に、点検結果を結果通知書として出力する。また、サーバコンピュータに集約された点検結果データを、国への報告のために活用することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、ガス供給設備の緊急災害時点検システムに関し、より詳細には、緊急災害時に、保安員が携帯するモバイル端末を介して、都市ガスおよび液化石油(LP)ガスなどを取り扱うガス事業全般における供給設備の点検項目を出力し、保安員に点検結果を入力させると共に、点検結果を結果通知書として出力するシステムに関する。
我々のライフラインの1つであるガスは、都市ガスおよびLPガスなどの形態で、各家庭や店舗、事業所などの顧客(需要家)に対して供給されている。都市ガスは、主に天然ガス(メタン)を主成分とし、現在都市ガス原料の約97%を天然ガスが占めている。この天然ガスは通常、巨大なガスホルダーに貯蔵され、気体のまま道路下に埋設されている導管を通じ、ガスメーターを経由して各需要家に供給される。ガスホルダーからガス栓までは、ガス工作物と呼ばれ、ガス事業法上、ガス事業者が点検と維持の管理責任を負うことになっている(一方、ガス栓の出口から各需要家のガス器具はガス消費機器と呼ばれ、管理責任は需要家にある)。一方、LPガスは、プロパンやブタンなどを主成分とし、圧縮により液化させることでガスボンベなどに充填し配送される。ガスボンベは各需要家先に設置され、常温で液化ガスを気化させることにより、ガスメーターを経由してガスが供給される(一般供給形態)。また、LPガスの供給形態として、一般供給形態の他、集中ガス供給形態および簡易ガス供給形態がある。これらは、供給設備に対し供給先である需要家が複数ある、集合住宅など向けの供給形態である。具体的には、集合住宅付近に設置されたガスバルク貯槽に液化ガスが充填され、ガスメーターを経由して各需要家に供給される。集中ガス供給と簡易ガス供給の違いは供給先(需要家)の規模であり、需要家が70戸未満の場合を集中ガス供給、70戸以上の場合を簡易ガス供給と区別している。なお、LPガスの場合は、ガスボンベやガスバルクなどからガスメーターの出口までを供給設備と呼ぶ。供給設備という呼称は、本来LPガスの場合に用いられるものであるが、本明細書では、便宜上、都市ガスにおけるガス工作物も含めて、供給設備と呼ぶ場合がある。また、本明細書では、ガスホルダー、ガスボンベ、およびガスバルクをまとめて「ガス容器」という場合がある。
上記のようなガス供給設備において、ガス漏れや爆発などが発生した場合、甚大な被害をもたらす可能性がある。そのため、特に緊急災害時に、供給設備に対して迅速かつ正確な点検が求められる。
また、緊急災害時、供給設備やその周辺地域を管轄する町内会などの自治会は、例え異常が無くとも、各供給設備の点検結果を把握しておきたいというニーズがある。加えて、時間帯によっては、自治会の会長や担当者に直接結果を伝えられないこともある。さらに、ガス事業者は、点検結果を国に報告する義務があり、点検状況を把握し、未点検の供給設備に対しては迅速に点検を行う必要がある。従来、この点について、各保安員が携帯電話などで管理者に報告し、管理者がドキュメント入力などを行っていた。しかしながら、緊急災害時には携帯電話が繋がらない場合や、管理者が被災している場合もあり、点検状況を把握しづらいという問題もあった。
本発明は、このような目的を達成するために、ガス供給設備の点検結果データに基づいて結果通知を出力するモバイル端末であって、前記モバイル端末は、
プロセッサと、
メモリと、
前記供給設備または前記供給設備に対応するガスメーターの識別データが埋め込まれた二次元コードデータを受信する手段と、
前記受信した二次元コードデータに基づいて前記供給設備に係る供給設備データを取得する手段と、
前記取得した供給設備データに基づき、前記点検結果データを入力するための前記供給設備に係る点検項目の入力フィールドを出力する手段と、
前記入力フィールドを介して入力された前記点検結果データを受信する手段と、
前記点検結果データおよび予め登録された通知先データに基づいて、結果通知データを作成する手段と
を備えたことを特徴とする。
また、前段落に記載の発明において、前記結果通知データは、前記モバイル端末と有線または無線通信により接続されたモバイルプリンタに送信され、紙ベースの結果通知書として印刷されることを特徴とする。
さらに、前2段落に記載の発明に係るモバイル端末は、前記点検結果データを、サーバコンピュータに送信する手段をさらに備え、前記モバイル端末が前記サーバコンピュータとデータ通信できない場合は、データ通信が可能なエリアに移動した際に、再度、前記点検結果データを送信することを特徴とする。
そして、前段落に記載の前記サーバコンピュータに送信された前記点検結果データは、点検状況を把握するためのデータや、点検結果を報告するためのデータとして用いられることを特徴とする。
さらに、前4段落に記載の発明において、前記入力フィールドを出力することは、受信した点検の種類にさらに基づき、前記点検の種類は少なくとも、通常点検、緊急時点検、および緊急時+通常点検であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、緊急災害時に、保安員が携帯するモバイル端末を介して、都市ガスおよびLPガスなどを取り扱うガス事業全般における供給設備の点検項目を出力し、保安員に点検結果を入力させると共に、点検結果を結果通知書として出力することが可能となる。また、サーバコンピュータに集約された点検結果データを、点検状況の把握や、国への報告のために活用することができる。
本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るモバイル端末の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る点検リストデータ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る二次元コードデータ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る点検結果データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る供給設備データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る通知先データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る結果通知データ記憶部に格納されたデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係る点検処理を示すフロー図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係る方法およびシステムを詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るネットワーク構成を示す図である。図1において、例えばデータセンタなどに設置された点検管理サーバ101が、ネットワーク102を介して、複数のモバイル端末103a、103b、・・・、103n(以下、「モバイル端末103」という)と通信を行うよう構成されている。モバイル端末は、緊急災害時に点検作業を実施する保安員が携帯する。
供給設備104a、104b、・・・、104n(以下、「供給設備104」という)は各地に設置され、供給設備104の各々には、各供給設備の設備データが埋め込まれた二次元コードのラベルが貼付されており、二次元コードをモバイル端末103により読み取れるよう構成されている。
モバイル端末103には、予め、供給設備の点検用アプリケーションがインストールされている。点検用アプリケーションとは、例えば一実施形態では、起動すると二次元コード(例えばQRコード(登録商標))の読取画面を表示し、供給設備104の二次元コードの読み取りに成功すると、点検結果入力画面を表示する。この際、点検リスト(点検作業対象の設備リスト)から点検作業を行う供給設備を保安員に選択させ、読み取られた二次元バーコードが示す設備と照合させることにより、作業対象ミスを防止することもできる。点検リストは、点検管理サーバ101から予めダウンロードしてもよいし、リアルタイムでダウンロードすることもできる。また、一実施形態では、点検リストについて、各保安員が担当する設備のみをリスト化し、各保安員のモバイル端末103にダウンロードさせることもできる。
点検結果入力画面に、保安員が点検結果を入力すると、入力データのチェックを行い、点検管理サーバ101に点検結果データを送信する。
また、モバイル端末103は、結果通知データを作成し、モバイルプリンタ105を介して、結果通知書を印刷する。モバイルプリンタ105は、例えば、有線や、Bluetooth(登録商標)などの無線通信により、モバイル端末103と通信を行うよう構成されている。
点検管理サーバ101は、モバイル端末103から点検結果データを受信し、記憶する。記憶された点検結果データは、モバイル端末103やその他の端末(図示せず)から閲覧することができる。
次に、図2のブロック図を参照して、上述したモバイル端末103の構成を詳細に説明する。
モバイル端末103は、CPU201に、システムバス202を介してRAM203、入力装置204、出力装置205、通信制御装置206および不揮発性記憶媒体(ROMやHDDなど)で構成される記憶装置207が接続された構成を有する。記憶装置207は、点検用アプリケーションの各機能を奏するためのソフトウェアプログラムを格納するプログラム格納領域と、点検結果データなどを格納するデータ格納領域とを備えている。以下に説明するプログラム格納領域の各手段は、実際は独立したソフトウェアプログラム、そのルーチンやコンポーネントなどであり、CPU201によって記憶装置207から呼び出されRAM203のワークエリアに展開されて順次実行されることで、各機能を奏するものである。
プログラム格納領域に格納されているソフトウェアプログラムは、本発明に関連するものだけを列挙すると、データ通信手段211、二次元コード読取画面表示手段212、二次元コード読取手段213、点検結果入力画面表示手段214、点検結果データ作成手段215、結果通知データ作成手段216、および結果通知データ出力手段217を備えている。
データ通信手段211は、点検用アプリケーションを点検管理サーバ101からダウンロード受信する。また、入力された点検結果データを点検管理サーバ101に送信する。ただし、災害時の場合は、データ通信が出来ない場合も想定されるため、データ通信が出来ない場合にはデータ通信が可能なエリアに移動した際に、改めて送信することもできる。
二次元コード読取画面表示手段212は、アプリケーションデータ記憶部221から、二次元コード読取画面データを取得し、モバイル端末103の出力装置205に二次元コード読取画面を表示する。
二次元コード読取画面を表示し、二次元コードの読取を受け付ける状態になったら、保安員がモバイル端末103(二次元コード読取手段213)を用いて、供給設備104本体に貼付された二次元コードを読み込む。読み込まれた二次元コードデータは、デジタルデータに変換され、二次元コードデータ記憶部223に格納される。
点検結果入力画面表示手段214は、アプリケーションデータ記憶部221から、点検結果入力画面データを取得し、モバイル端末103の出力装置205に点検結果入力画面を表示する。
点検結果データ作成手段215は、点検結果入力画面に入力された点検結果から点検管理サーバ101に送信するためのデータを作成し、点検結果データ記憶部224に格納する。
結果通知データ作成手段216は、点検結果入力画面に入力された点検結果から、点検結果を結果通知書として印刷するためのデータを作成し、結果通知データ記憶部227に格納する。
結果通知データ出力手段217は、作成された結果通知データに基づいて、モバイルプリンタ105を介して、結果通知書(紙ベース)を印刷する。印刷された結果通知書は、保安員によって、供給設備を管轄する自治会の会長や担当者に手渡され、または投函される。
データ格納領域は、本発明に関連するものだけを列挙すると、アプリケーションデータ記憶部221、点検リストデータ記憶部222、二次元コードデータ記憶部223、点検結果データ記憶部224、供給設備データ記憶部225、通知先データ記憶部226、および結果通知データ記憶部227を備える。何れも、記憶媒体207内に確保された一定の記憶領域である。なお、マスタ系データである供給設備データおよび通知先データをそれぞれ格納する供給設備データ記憶部225および通知先データ記憶部226は、モバイル端末103で持たずに、点検管理サーバ101側に持たせ、必要都度、モバイル端末103に取得させることもできる。この場合、データ通信手段211が検索キーを点検管理サーバ101に送信し、点検管理サーバ101から送信される供給設備データや通知先データを受信する。
アプリケーションデータ記憶部221は、供給設備の点検用アプリケーションに関するデータを格納する。一実施形態では、二次元コード読取画面および点検結果入力画面の表示用画面データ(例えばHTMLデータ)を格納する。ただし、二次元コード読取画面は、モバイル端末用の一般的な二次元コード読取アプリケーションを使用する場合は、必ずしも必要ないことを理解されたい。この場合、二次元コードの読み取りをトリガーとして、点検用アプリケーションが起動され、検査項目データが作成される。
点検リストデータ記憶部222は、点検作業対象の供給設備に関するデータを格納する。図3は、本発明の一実施形態に係る点検リストデータ記憶部222に格納されたデータを示す図である。図3における点検リストデータは、供給設備のメーカーを一意に示す「会社コード」、供給設備を一意に示す「供給設備コード」、供給設備の名称を示す「供給設備名」、および供給設備の設置場所を示す「供給設備設置場所」を含む。ただし、厳密には、「供給設備コード」はメーカー間で規格が統一されているわけではないため、供給設備は「会社コード」+「供給設備コード」で一意に示すことができる。本明細書においても、「会社コード」+「供給設備コード」で供給設備が一意に示されるように記載してある。
二次元コードデータ記憶部223は、供給設備本体に貼付され、供給設備に関するデータが埋め込まれた二次元コードデータを格納する。図4Aおよび図4Bは、本発明の一実施形態に係る二次元コードデータ記憶部223に格納されたデータを示す図である。図4Aはガスメーターに貼付された二次元コード、図4Bは供給設備に貼付された二次元コードに係るデータを示している。図4Aにおけるガスメーターに係る二次元コードデータは、二次元コードがガスメーターまたは供給設備のいずれかに係るものか識別するための「コード種別」、およびガスメーターを一意に示す「メーター社番」を含む。「コード種別」には、例えば、二次元コードがガスメーターに係るものである場合は「01」が格納され、供給設備に係るものである合は「02」が設定される。「メーター社番」は、例えば、メーカーコード、型式、号数、満期日、および製造番号などを組み合わせた固定長のコードである。これは全メーカーで一意のコードとなる。一方、図4Bにおける供給設備に係る二次元コードデータは、図4A同様の「コード種別」、供給設備のメーカーを一意に示す「会社コード」、および供給設備を一意に示す「供給設備コード」を含む。なお、点検リストデータ(図3)の説明でも示した通り、「メーター社番」とは異なり「供給設備コード」のみでは供給設備を一意に示すことはできず、「会社コード」+「供給設備コード」で一意に示すことができる。これは以降の図5−8においても同様である。
点検結果データ記憶部224は、保安員により入力された点検結果に関するデータを格納する。図5は、本発明の一実施形態に係る点検結果データ記憶部224に格納されたデータを示す図である。図5における点検結果データは、供給設備を一意に示す「会社コード」および「供給設備コード」、点検日を示す「点検日」(時分秒まで設定することも可)、点検を行った保安員を一意に示す「点検担当者ID」、設備における異常の有無を示す「異常有無」、ならびにその他コメントなどを記録するための「備考」を含む。「異常有無」には、例えば、設備に異常が有る場合は「1」が格納され、無い場合は「0」が設定される。なお、緊急災害時、各保安員は、予め割り当てられた担当エリアや団地などの供給設備に対して点検作業を行う。各エリアには複数人の保安員が割り当てられており(割り当てられた保安員が被災してしまうことも想定されるため)、異なる保安員が同一の供給設備に対して点検を行う場合も起こり得る。そのため、「会社コード」および「供給設備コード」には重複した供給設備を示す番号が入ることもある。なお、点検結果入力画面および点検結果データにおける点検項目について、より多く、細かい項目も想定されるが、本発明では緊急災害時を想定し、異常有無のみを迅速に登録させるため、最小限の点検項目としている。また、図5において、「供給設備コード」が「K45123456789」のデータ(4レコード目)の「点検日」以下のデータ項目が空欄になっているが、これはまだ点検が行われていないことを示す。そのため、本データに基づいて点検状況を把握するための点検状況一覧を作成し、モバイル端末103やその他のコンピュータ上の画面に表示することもできる。さらに、本データを、任意のフォーマットに成形し、および/または他のデータと組み合わせるなどして、国への報告のために活用することができる(例えば、点検日が一定期間内の点検結果データの一覧をCSV形式やPDF形式のファイルに出力し、国へ提出することができる)。
供給設備データ記憶部225は、供給設備に関するデータを格納する。図6は、本発明の一実施形態に係る供給設備データ記憶部225に格納されたデータを示す図である。図6における供給設備データは、供給設備を一意に示す「会社コード」および「供給設備コード」、供給設備の容量を示す「容量」、供給設備の個数を示す「本数」、LPガスの場合の気化方式を示す「気化方式」(なお、都市ガスの場合はガスを気化する必要がないため、本項目は不要である)、ガスを前回配送した日付を示す「前回配送日」、前回検針した日付を示す「検針日」、前回保安作業を行った日付を示す「前回保安日」、前回の作業(配送、検針、または保安作業)の際に読み取られた、供給設備に対するガスの残量を示す「前回指針値」、供給設備の名称を示す「供給設備名」、ならびに供給設備の設置場所を示す「供給設備設置場所」を含む。「気化方式」には、例えば、ガス容器の表面温度により自然に気化させる方法を自然気化方式の場合は「0」、電気またはガスを使用してLPガスを強制的に気化させる方式を強制気化方式の場合は「1」が設定される。なお、「容量」の単位は、例えばkg(キログラム)である。また、「前回指針値」の単位は、例えばm3(リューベ)である。
通知先データ記憶部226は、結果通知書の通知先に関するデータを格納する。図7は、本発明の一実施形態に係る通知先データ記憶部226に格納されたデータを示す図である。図7における通知先データは、通知先を一意に示す「通知先ID」、通知先の団体名を示す「団体名」、通知先の代表者など担当者を示す「担当者」、通知先の住所を示す「住所」、通知先の電話番号を示す「電話番号」、ならびに供給設備を一意に示す「会社コード」および「供給設備コード」を含む。
結果通知データ記憶部227は、結果通知書に関するデータを格納する。図8は、本発明の一実施形態に係る結果通知データ記憶部227に格納されたデータを示す図である。図8における結果通知データは、通知先の団体名を示す「団体名」、通知先の代表者など担当者を示す「担当者」、供給設備を一意に示す「会社コード」および「供給設備コード」、供給設備の名称を示す「供給設備名」、供給設備の設置場所を示す「供給設備設置場所」、点検日を示す「点検日」(時分秒まで設定することも可)、設備における異常の有無を示す「異常有無」、ならびにその他コメントなどを記録するための「備考」を含む。
次に、図9のフローチャート、および図3−8のデータを参照して、一実施形態に係る点検処理を詳細に説明する。
図9は、本発明の一実施形態に係る点検処理を示すフロー図である。まず、ステップ101にて、保安員は点検リスト(図3)から点検作業を行う供給設備を選択する。これは、例えば、点検用アプリケーションを介して点検リストデータ記憶部222から点検リストを取得しモバイル端末103の画面に表示することにより、当該リストから供給設備を保安員に選択させる。選択された供給設備は、この後のステップで読み込まれる二次元コードに基づいて導かれる供給設備と照合される。なお、緊急災害時は、事前に点検リストが作成されないことも想定される。この場合は、ステップ101は不要である。
次に、二次元コード読取画面表示手段212が、アプリケーションデータ記憶部221から二次元コード読取画面データを取得し、モバイル端末103の画面に二次元コード読取画面を表示する(ステップ102)。これは、二次元コードが読み取れる状態であればよく、別のアプリケーションによって代替できることを理解されたい。
次に、保安員により、モバイル端末103(二次元コード読取手段213)を用いて、供給設備104に貼付された二次元コードが読み取られる(ステップ103)。ステップ103にて読み込まれる二次元コードデータ(図4)は、各データ項目が、カンマなどデリミタで区切られ、二次元コードに埋め込まれている。二次元コード読取手段213は、読み込んだ二次元コードデータを、デジタルデータに変換し、二次元コードデータ記憶部223に格納する。
次に、二次元コード読取手段213は、読み込んだ二次元コードデータ(図4Aまたは図4B)から、「コード種別」を抽出する(ステップ104)。
次に、点検結果入力画面表示手段214は、抽出した「コード種別」がガスメーターまたは供給設備のいずれかを示すか判定する(ステップ105)。抽出した「コード種別」がガスメーターを示す場合(例えば、「01」の場合)、ステップ105のNoルートに進み、点検結果入力画面表示手段214は、読み込んだ二次元コードデータ(図4A)から「メーター社番」を抽出し、当該「メーター社番」から、対応する供給設備に係る「会社コード」および「供給設備コード」を取得する(ステップ106)。なお、供給設備とガスメーターは1対多の関係にあり、ガスメーターに貼付された二次元コードから、対応する供給設備を特定することができる。この対応関係をマッピングデータ(図示せず)として予め点検管理サーバ101などに記憶しておき、ステップ106を実現することができる。一方、ステップ105において、抽出した「コード種別」が供給設備を示す場合(例えば、「02」の場合)、ス読み込んだ二次元コードデータ(図4B)から「会社コード」および「供給設備コード」を取得し、テップ105のYesルートに進む。
ステップ105または106で取得した「会社コード」および「供給設備コード」が示す供給設備と、ステップ101で選択された供給設備とを照合し、一致する場合に次のステップ(ステップ107以降)に進み、不一致の場合は本処理を終了することができる。これにより、誤って点検作業対象ではない供給設備を点検作業してしまうことを抑止することができる。なお、供給設備の照合を行わない場合は、ステップ101は実行しなくてもよい。また、供給設備の選択(ステップ101)と、二次元コードの読取(ステップ102および103)の順番は逆であってもよい。
次に、点検結果入力画面表示手段214は、抽出した「会社コード」および「供給設備コード」に基づいて点検結果入力画面を表示する(ステップ107)。これは、例えば、点検結果入力画面表示手段214が、抽出した「会社コード」および「供給設備コード」に基づいて、供給設備データ記憶部225に格納された供給設備データ(図6)を取得し、必要な項目を表示しつつ、保安員が点検結果を入力するための点検項目の入力フィールドを表示する。なお、点検結果入力画面に表示する点検項目は、緊急災害時であれば(各供給設備に対する迅速な点検が必要であるため)、例えば、異常有無程度の少ない点検項目であるが、より多くの点検項目を表示することもできる(例えば、通常の定期点検用として)。これは、例えば、保安員がモバイル端末103を介して、実施する点検の種類(通常点検、緊急時点検、緊急時+通常点検など)を選択し、選択された点検の種類に応じた点検項目を点検結果入力画面に表示させることもできる。
次に、点検結果データ作成手段215は、点検結果入力画面に入力された点検結果から点検結果データ(図5)を作成し、点検結果データ記憶部224に格納する(ステップ108)。
作成した点検結果データは、データ通信手段211により点検管理サーバ101に送信される(ステップ109)。なお、災害によりデータ通信が出来ない場合は、データ通信が可能なエリアに移動した際に、改めて送信することもできる。なお、各モバイル端末103から点検管理サーバ101に送信された点検結果データは集約され、これを基に点検状況一覧を作成することができる。点検状況一覧はモバイル端末103やその他のコンピュータ上の画面に表示され、図5の点検結果データのように、各供給設備の点検状況(点検日や異常有無が空白の場合は未点検など)を把握することができる。また、点検状況一覧(点検結果データ)において「異常有無」が「1」(異常あり)であった場合、管理者のモバイル端末などに通知することもできる。これにより、管理者から各修理担当者のモバイル端末などにさらに通知することもできる。なお、「異常有無」が「1」(異常あり)であった場合、予め供給設備に割り当てられた修理担当者のモバイル端末に直接通知することもできる。
次に、結果通知データ作成手段216は、抽出した「会社コード」および「供給設備コード」に基づいて、通知先データ記憶部226に格納された通知先データ(図7)を取得し、当該通知先データと点検結果データ(図5)とに基づいて、通知結果データ(図8)を作成し、通知結果データ記憶部227に格納する(ステップ110)。
そして、結果通知データ出力手段217は、作成した通知結果データ(図8)をモバイルプリンタ105に送信し、モバイルプリンタ105により結果通知書が印刷される(ステップ111)。ステップ111の後、本処理は終了する。
以上により、緊急災害時に、保安員が携帯するモバイル端末を介して、都市ガスおよびLPガスなどを取り扱うガス事業全般における供給設備の点検項目を出力し、保安員に点検結果を入力させると共に、点検結果を結果通知書として出力することが可能となる。また、サーバコンピュータに集約された点検結果データを、点検状況の把握や、国への報告のために活用することができる。

Claims (7)

  1. ガス供給設備の点検結果データに基づいて結果通知を出力するモバイル端末であって、前記モバイル端末は、
    プロセッサと、
    メモリと、
    前記供給設備または前記供給設備に対応するガスメーターの識別データが埋め込まれた二次元コードデータを受信する手段と、
    前記受信した二次元コードデータに基づいて前記供給設備に係る供給設備データを取得する手段と、
    前記取得した供給設備データに基づき、前記点検結果データを入力するための前記供給設備に係る点検項目の入力フィールドを出力する手段と、
    前記入力フィールドを介して入力された前記点検結果データを受信する手段と、
    前記点検結果データおよび予め登録された通知先データに基づいて、結果通知データを作成する手段と
    を備えたことを特徴とするモバイル端末。
  2. 前記結果通知データは、前記モバイル端末と有線または無線通信により接続されたモバイルプリンタに送信され、紙ベースの結果通知書として印刷されることを特徴とする請求項1に記載のモバイル端末。
  3. 前記点検結果データを、サーバコンピュータに送信する手段をさらに備え、前記モバイル端末が前記サーバコンピュータとデータ通信できない場合は、データ通信が可能なエリアに移動した際に、再度、前記点検結果データを送信することを特徴とする請求項1または2に記載のモバイル端末。
  4. 前記サーバコンピュータに送信された前記点検結果データは、点検状況を把握するためのデータや、点検結果を報告するためのデータとして用いられることを特徴とする請求項3に記載のモバイル端末。
  5. 前記入力フィールドを出力することは、受信した点検の種類にさらに基づき、前記点検の種類は少なくとも、通常点検、緊急時点検、および緊急時+通常点検であることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のモバイル端末。
  6. モバイル端末によって実行され、ガス供給設備の点検結果データに基づいて結果通知を出力する方法であって、前記方法は、
    前記供給設備または前記供給設備に対応するガスメーターの識別データが埋め込まれた二次元コードデータを受信するステップと、
    前記受信した二次元コードデータに基づいて前記供給設備に係る供給設備データを取得するステップと、
    前記取得した供給設備データに基づき、前記点検結果データを入力するための前記供給設備に係る点検項目の入力フィールドを出力するステップと、
    前記入力フィールドを介して入力された前記点検結果データを受信するステップと、
    前記点検結果データおよび予め登録された通知先データに基づいて、結果通知データを作成するステップと
    を備えたことを特徴とする方法。
  7. ガス供給設備の点検結果データに基づいて結果通知を出力する方法をモバイル端末に実行させるコンピュータプログラムであって、前記プログラムは前記モバイル端末によって実行されると、
    前記供給設備または前記供給設備に対応するガスメーターの識別データが埋め込まれた二次元コードデータを受信するステップと、
    前記受信した二次元コードデータに基づいて前記供給設備に係る供給設備データを取得するステップと、
    前記取得した供給設備データに基づき、前記点検結果データを入力するための前記供給設備に係る点検項目の入力フィールドを出力するステップと、
    前記入力フィールドを介して入力された前記点検結果データを受信するステップと、
    前記点検結果データおよび予め登録された通知先データに基づいて、結果通知データを作成するステップと
    を前記モバイル端末に実行させる備えたことを特徴とするコンピュータプログラム。
JP2015158255A 2015-08-10 2015-08-10 ガス供給設備の緊急災害時点検システム Active JP6190430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015158255A JP6190430B2 (ja) 2015-08-10 2015-08-10 ガス供給設備の緊急災害時点検システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015158255A JP6190430B2 (ja) 2015-08-10 2015-08-10 ガス供給設備の緊急災害時点検システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017037467A true JP2017037467A (ja) 2017-02-16
JP6190430B2 JP6190430B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=58047704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015158255A Active JP6190430B2 (ja) 2015-08-10 2015-08-10 ガス供給設備の緊急災害時点検システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6190430B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110059837A (zh) * 2019-04-30 2019-07-26 安徽德宾信息科技有限公司 一种设备点检管理系统
JP2020060914A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 ガス漏れ防止装置、ガス漏れ防止方法、およびガス漏れ防止プログラム
JP2020061151A (ja) * 2019-10-17 2020-04-16 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 ガス漏れ防止装置、ガス漏れ防止方法、およびガス漏れ防止プログラム
CN112396259A (zh) * 2019-08-13 2021-02-23 中国石油天然气股份有限公司 用于天然气供气中断突发事件的情景构建方法及装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010165317A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Itochu Enex Co Ltd ガス設備保安点検用携帯端末及びガス設備保安点検システム
JP2014021629A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Nippon Gas Co Ltd 保安調査項目のダウンロード
JP2014021630A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Nippon Gas Co Ltd 特定工作物の検査支援

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010165317A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Itochu Enex Co Ltd ガス設備保安点検用携帯端末及びガス設備保安点検システム
JP2014021629A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Nippon Gas Co Ltd 保安調査項目のダウンロード
JP2014021630A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Nippon Gas Co Ltd 特定工作物の検査支援

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020060914A (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 ガス漏れ防止装置、ガス漏れ防止方法、およびガス漏れ防止プログラム
CN110059837A (zh) * 2019-04-30 2019-07-26 安徽德宾信息科技有限公司 一种设备点检管理系统
CN112396259A (zh) * 2019-08-13 2021-02-23 中国石油天然气股份有限公司 用于天然气供气中断突发事件的情景构建方法及装置
JP2020061151A (ja) * 2019-10-17 2020-04-16 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 ガス漏れ防止装置、ガス漏れ防止方法、およびガス漏れ防止プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6190430B2 (ja) 2017-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6190430B2 (ja) ガス供給設備の緊急災害時点検システム
JP5181041B2 (ja) 携帯保安システム
US9495717B2 (en) Plant safety design assistance device and plant monitoring and maintenance assistance device
CN107481349A (zh) 一种车站巡检方法及其巡检系统
WO2014119322A1 (ja) 保安調査結果の自動合否判定通知システムおよび方法
CN109767513B (zh) 一种管网设备巡检装置及管网设备巡检方法
AU2013288052B2 (en) Download for safety inspection item
KR20190128128A (ko) 소화기 정보 관리시스템
CN102262402B (zh) 用于提供工业工厂信息的方法和设备
CA2899398C (en) Operation detail data distribution system and method for lp gas business based on loading of two-dimensional code
JPWO2017082340A1 (ja) 消火器の管理システム
US20160110834A1 (en) Emergency Response Management System and Method
JP2013084302A (ja) 携帯保安システム
US20150193842A1 (en) Gas Supply Stop Instruction System and Gas Supply Stop Instruction Method
JP5798578B2 (ja) ガス管理システム
CN107944050A (zh) 一种基于大数据的供电系统数据管理方法及系统
JP2005181230A (ja) 計器定期取替管理システムおよび計器定期取替方法
US20210287456A1 (en) System and method for communicating with a vehicle repair facility or a user of a vehicle regarding approved parts
JP2011086154A (ja) 故障通報管理システム
KR20230041345A (ko) 디지털 트윈 정보를 활용한 장비 관리 시스템
CN217506573U (zh) 一种设备检修数据管理系统
JP2013254417A (ja) ガス検針システムおよび検針方法
WO2014010255A1 (ja) 特定工作物の検査支援
Klein et al. Management of safe operations of natural gas assets in the digital age: New models to improve your safety performance
KR20150019832A (ko) 선박검사 자동화 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170515

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6190430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250