JP2017036886A - アンモニア冷凍装置 - Google Patents

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英敏 金尾
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Abstract

【課題】従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくするアンモニア冷凍装置を提供すること。【解決手段】一次側アンモニア冷凍サイクル110が、アンモニアを凝縮するアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112を有し、このアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112でアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクル130が、自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒を作動冷媒とし、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112で蒸発した作動冷媒を冷却・液化するエバポレーティブコンデンサ131を有していることを特徴とするアンモニア冷凍装置100。【選択図】図1

Description

本発明は、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルと、この一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアによって冷却される炭酸ガスを冷媒とする二次側炭酸ガス冷却サイクルとを備え、二次側炭酸ガス冷却サイクルの蒸発器により室内や冷凍庫の内部などを冷却するアンモニア冷凍装置であって、特に、冷蔵庫やサーバルームを冷却するアンモニア冷凍装置に関するものである。
従来、アンモニア冷凍装置として、アンモニアを冷媒としたアンモニアサイクルと、二酸化炭素を冷媒とした炭酸ガスサイクルとを組み合わせ、炭酸ガスサイクルの蒸発器で冷却を行うヒートポンプシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
再表00/050822公報(特に、図1参照)
しかしながら、上述した従来のヒートポンプシステムは、アンモニアサイクルのコンデンサにおいて、気体状のアンモニアを冷却水によって冷却して液体にする構造であったため、冷却水を冷却する冷却塔を機械室の外部に設置する必要があり、冷却水ポンプの動力が大きく、凝縮温度が高くなり、効率が十分ではなかった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくするアンモニア冷凍装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニア蒸発器として用いるアンモニア蒸発用カスケードコンデンサで二次側炭酸ガス冷却サイクルの冷媒として用いる炭酸ガスを冷却・液化して該炭酸ガスを二次側炭酸ガス冷却サイクルの炭酸ガス蒸発器へ送り、該炭酸ガス蒸発器で被冷却物を冷却して蒸発した炭酸ガスが、前記アンモニア蒸発用カスケードコンデンサに戻り再び冷却・液化されるアンモニア冷凍装置において、前記一次側アンモニア冷凍サイクルが、前記アンモニアを凝縮するアンモニア凝縮用カスケードコンデンサを有し、該アンモニア凝縮用カスケードコンデンサでアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクルが、自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒を作動冷媒とし、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサで蒸発した作動冷媒を冷却・液化するエバポレーティブコンデンサを有していることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記エバポレーティブコンデンサが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサより上方に設置されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1に記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記エバポレーティブコンデンサで冷却・液化された作動冷媒をアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ強制的に送る冷媒液ポンプを有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒出口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒入口との間に設置された圧縮機と、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒入口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒出口との間に設置された流量調整弁とを有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記作動冷媒が、炭酸ガスであることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記炭酸ガス蒸発器が、クーラー室の内部に設置され、前記一次側アンモニア冷凍サイクルが、前記クーラー室と異なる密閉された収容室の内部に設置されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明のアンモニア冷凍装置は、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルと、この一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアによって冷却される炭酸ガスを冷媒とするとともに炭酸ガス蒸発器を有する二次側炭酸ガス冷却サイクルとを備えていることにより、炭酸ガス蒸発器で被冷却物を冷却することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサでアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクルが、自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒を作動冷媒とし、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサで蒸発した作動冷媒を冷却・液化するエバポレーティブコンデンサを有していることにより、エバポレーティブコンデンサにおいて十分に冷却・凝縮された作動冷媒がアンモニアから熱を奪って蒸発するとともにアンモニアが冷却されてアンモニアの凝縮温度が従来技術の冷却水で冷却したときと比べて低くなるため、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくすることができる。
本請求項2に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、エバポレーティブコンデンサが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサより上方に設置されていることにより、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサで気化した気体の作動冷媒と、エバポレーティブコンデンサで液化した作動冷媒との比重差および液ヘッド差によってサイクル経路上で液体の作動冷媒が下方に移動する他方で気体の作動冷媒が上方へ移動しようとするため、ポンプなしで作動冷媒を循環させることができる。
本請求項3に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記エバポレーティブコンデンサで冷却・液化された作動冷媒をアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ強制的に送る冷媒液ポンプを有していることにより、サイクル経路上で作動冷媒に対して循環させる力が作用するため、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサに対してエバポレーティブコンデンサを設置する位置を自由に決めることができる。
本請求項4に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒出口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒入口との間に設置された圧縮機と、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒入口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒出口との間に設置された流量調整弁とを有していることにより、圧縮機を基準としたアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ側の圧力が下がるとともにアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ側の温度も下がってアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ送られる液体の作動冷媒の温度が下がるため、液体の作動冷媒をアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ送ってアンモニアをより低温に冷却することができる。
本請求項5に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、作動冷媒が、炭酸ガスであることにより、万が一にアンモニア凝縮用冷却サイクルにおいて炭酸ガスが漏れてしまった場合であっても、人に対する害がないため、安全性を確保することができる。
さらに、例えば、湿球温度が27℃のときであっても炭酸ガスの気体および液体が存在する臨界温度31.1℃未満にアンモニア凝縮用冷却サイクルの炭酸ガスの温度が低下してエバポレーティブコンデンサの内部で炭酸ガスが液化するため、一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアを効率良く冷却することができる。
本請求項6に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加え、前記炭酸ガス蒸発器が、クーラー室の内部に設置され、前記一次側アンモニア冷凍サイクルが、前記クーラー室と異なる密閉された収容室の内部に設置されていることにより、一次側アンモニア冷凍サイクルの配管を収容室の外部へ持ち出す必要がないため、万が一にアンモニアが漏洩した場合であっても人に対する害の発生を回避するとともにクーラー室へのアンモニアの影響をなくすことができる。
さらに、一次側アンモニア冷凍サイクルの配管が収容室の内部で密閉されて作業主任者を置く必要がなくなるため、ユーザーが安心してアンモニア冷凍装置を安全に運転することができる。
本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置を示す概念図。 炭酸ガスの温度・圧力特性を示す図。 本発明の第1実施例のアンモニア冷凍装置の設置例を示す概念図。 図3に示す符号4−4で視た概念図。 図3に示す符号5から視た概念図。 本発明の第2実施例であるアンモニア冷凍装置を示す概念図。 本発明の第3実施例であるアンモニア冷凍装置の要部を示す概念図。
本発明は、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルと、この一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアによって冷却される炭酸ガスを冷媒とするとともに蒸発器を有する二次側炭酸ガス冷却サイクルと、一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクルとを組み合わせたアンモニア冷凍装置であって、アンモニア凝縮用冷却サイクルが、アンモニアを冷却する自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒としての作動冷媒を冷却して液化させる凝縮器としてのエバポレーティブコンデンサを有していることにより、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくするものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、エバポレーティブコンデンサは、水の気化現象により蒸発潜熱を奪うことで、コンデンサコイル(伝熱管)を冷却することにより、コンデンサコイル(伝熱管)の内部を通過する冷媒ガスを冷却するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、作動冷媒は、炭酸ガス、アンモニア、エタンやブタンなどの炭化水素など、自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒であれば如何なるものであっても構わない。
以下に、本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置100について、図1および図2に基づいて説明し、本発明の第1実施例のアンモニア冷凍装置100の設置例について、図3乃至図5に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置100を示す概念図であり、図2は、炭酸ガスの温度・圧力特性を示す図であり、図3は、本発明の第1実施例のアンモニア冷凍装置100の設置例を示す概念図であり、図4は、図3に示す符号4−4で視た概念図であり、図5は、図3に示す符号5から視た概念図である。
本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置100は、図1に示すように、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクル110と、この一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニアによって冷却される炭酸ガスを冷媒とする二次側炭酸ガス冷却サイクル120と、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクル130とを備えている。
このうち、一次側アンモニア冷凍サイクル110は、圧縮機111と、コンデンサの一例であるアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112と、アンモニア高圧受液器113と、膨張弁114と、気液分離器でもあるアンモニア低圧受液器115と、コンデンサの一例であるアンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116とを有している。
圧縮機111は、気体状のアンモニアガスを圧縮するように設けられ、圧縮された気体状のアンモニアガスは、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116を通過するとき、詳しくは後述するアンモニア凝縮用冷却サイクル130の液体炭酸ガスに熱を奪われることで冷却されて液体となる。
液化したアンモニアは、アンモニア高圧受液器113へ送られ、さらに、膨張弁114へ送られる。
膨張弁114は、液化したアンモニアを減圧するとともに流量を制御するように構成されている。
液化したアンモニアは、膨張弁114を介してアンモニア低圧受液器115へ送られ、さらに、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116へ送られる。
液化したアンモニアは、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116を通過するとき、詳しくは後述する二次側炭酸ガス冷却サイクル120の気体状の炭酸ガスから熱を奪うことで蒸発して気体になるとともに炭酸ガスを液化する。
気体状のアンモニアガスは、アンモニア低圧受液器115へ送られ、さらに、圧縮機111へ送られて再び圧縮される。
なお、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112を、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116よりも高い位置に設置し、これらの間にアンモニア媒体の液ヘッド差を形成することにより、液ヘッド差を利用した自然循環現象が生じるため、ポンプなしでアンモニアが循環する。
また、一次側アンモニア冷凍サイクル110は、密閉された収容室140の内部に設置されている。
二次側炭酸ガス冷却サイクル120は、気液分離器でもある炭酸ガス受液器121と、炭酸ガスポンプ122と、炭酸ガス蒸発器123とを有し、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116において一次側アンモニア冷凍サイクル110と組み合わされている。
炭酸ガス受液器121は、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116において液化した液体炭酸ガスを受けるように構成されている。
炭酸ガス受液器121の液体炭酸ガスは、炭酸ガスポンプ122へ送られ、炭酸ガスポンプ122が、液体炭酸ガスを炭酸ガス蒸発器123へ送るように設けられている。
液体炭酸ガスは、炭酸ガス蒸発器123を通過するとき、炭酸ガス蒸発器123の周囲の空気や物などから熱を奪うことで蒸発して気体になるとともに周囲の空気や物を冷却する。
気体状の炭酸ガスは、炭酸ガス受液器121へ送られ、さらに、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116へ送られる。
気体状の炭酸ガスは、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116を通過するとき、液化したアンモニアに熱を奪われることで冷却されて液体となる。
なお、本実施例では、二次側炭酸ガス冷却サイクル120の冷媒としての炭酸ガスは、二酸化炭素である。
アンモニア凝縮用冷却サイクル130は、エバポレーティブコンデンサ131を有し、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112において一次側アンモニア冷凍サイクル110と組み合わされている。
エバポレーティブコンデンサ131は、コンデンサコイル131aと、ファン131bと、ポンプ131cと、噴射手段131dと、空気流入口131eと、空気排出口131fとを有している。
このうち、コンデンサコイル131aは、冷媒としての炭酸ガスを内部で通過させるように設けられている。
なお、凝縮効率をさらに上げるために、コンデンサコイル131aを、水平方向、空気流方向および噴射手段131dの噴射方向に対して傾斜させて、内部の炭酸ガスが下り勾配で流れるようにしてもよい。
また、アンモニア凝縮用冷却サイクル130の配管は、炭酸ガスの潜熱を使用するため、比較的小径のものを使用することができる。
ファン131bは、空気流入口131eから流入した空気がコンデンサコイル131aを通過して空気排出口131fから排出するように、エバポレーティブコンデンサ131の内部で気流を発生させるように構成されている。
ポンプ131cは、エバポレーティブコンデンサ131の底部に貯まった水をくみ上げて上方の噴射手段131dへ送るように設けられている。
噴射手段131dは、ポンプ131cよって送られた水をコンデンサコイル131aへ向けて噴射し、気化現象により蒸発潜熱を奪うことで、コンデンサコイル131aを冷却するように設けられている。
これにより、コンデンサコイル131aの内部を通過する気体状の炭酸ガスが、冷却され液化される。
なお、本実施例のアンモニア凝縮用冷却サイクル130の冷媒としての炭酸ガスは、二酸化炭素である。
本実施例では、上述したように、アンモニア凝縮用冷却サイクル130が、冷媒としての炭酸ガスを冷却して液化させる凝縮器としてのエバポレーティブコンデンサ131を有している。
これにより、エバポレーティブコンデンサ131において十分に冷却・凝縮された液体炭酸ガスがアンモニアから熱を奪って蒸発するとともに、アンモニアが冷却されてアンモニアの凝縮温度が従来技術の冷却水で冷却したときと比べて低くなる。
つまり、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率がよくなる。
さらに、例えば、湿球温度が27℃のときであっても、図2に示すように、炭酸ガスの気体および液体が存在する臨界温度31.1℃未満にアンモニア凝縮用冷却サイクル130の炭酸ガスの温度が低下して、エバポレーティブコンデンサ131の内部で炭酸ガスが液化する。
つまり、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニアが効率良く冷却される。
また、本実施例では、エバポレーティブコンデンサ131が、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112より上方に設置されている。
これにより、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112で気化した気体炭酸ガスと、エバポレーティブコンデンサ131で液化した液体炭酸ガスとの比重差および液ヘッド差によってサイクル経路上で液体炭酸ガスが下方に移動する他方で気体炭酸ガスが上方へ移動しようとする。
つまり、アンモニア凝縮用冷却サイクル130において、ポンプなしで炭酸ガスが循環する。
図3乃至図5に示すように、アンモニア冷凍装置100を用いて一例としてサーバルームSRのサーバを冷却することができる。
アンモニア凝縮用冷却サイクル130のエバポレーティブコンデンサ131やポンプ131cなどが、サーバルームSRより上のフロアや屋上に設置されている。
二次側炭酸ガス冷却サイクル120の炭酸ガス蒸発器123およびサーバラックRKが、クーラー室としてのサーバルームSRに設置されている。
サーバラックRKの配置により、ホットアイルHI、コールドアイルCIが生じる。
ここで、ホットアイルHIとは、サーバラックRKの列や壁板WLで区切られたサーバルームSRの空間のうち、サーバの排熱だけを集めた空間をいう。
また、コールドアイルCIとは、炭酸ガス蒸発器123(空調機)から送り出されてサーバが吸引する冷気を集めた空間をいう。
ホットアイルHIの温かい空気は、熱対流により上昇して天井ダクトCDに流れ込み、循環ファンFNによって、炭酸ガス蒸発器123へ送られる。
温かい空気は、炭酸ガス蒸発器123を通過するとき、炭酸ガス蒸発器123の液体炭酸ガスに熱を奪われることで冷却されて冷たい空気となる。
冷たい空気は、熱対流により下降して床ダクトFDに流れ込み、コールドアイルCIへ送られ、サーバラックRKのサーバを被冷却物として冷却する。
本実施例では、上述したように、炭酸ガス蒸発器123が、サーバルームSRの内部に設置され、一次側アンモニア冷凍サイクル110が、サーバルームSRと異なる密閉された収容室140の内部に設置されている。
これにより、一次側アンモニア冷凍サイクル110の配管を収容室140の外部へ持ち出す必要がない。
つまり、万が一にアンモニアが漏洩した場合であっても人に対する害の発生が回避され、クーラー室へのアンモニアの影響がない。
さらに、一次側アンモニア冷凍サイクル110の高圧側および低圧側の配管が収容室140の内部で密閉されて作業主任者を置く必要がなくなる。
なお、気体アンモニアガスを検出する検出センサを収容室140の天井に設置し、炭酸ガスを噴射する噴射手段を収容室140の外部に設置して、検出センサが、気体アンモニアガスを検知したとき、収容室140の上方に設けたダクトなどでアンモニアガスを収容室140の外部へ移動させ、噴射手段が、炭酸ガスを噴射するように構成してもよい。
これにより、万が一にアンモニアが漏洩した場合であっても、上昇した気体アンモニアガスが、検出センサによって検出され、噴射された炭酸ガスによって中和される。
このようにして得られた本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置100は、アンモニア凝縮用冷却サイクル130が、アンモニアを冷却する自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒としての炭酸ガスを冷却して液化させる凝縮器としてのエバポレーティブコンデンサ131を有していることにより、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくするとともに、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニアを効率良く冷却することができる。
さらに、エバポレーティブコンデンサ131が、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112より上方に設置されていることにより、アンモニア凝縮用冷却サイクル130においてポンプなしで炭酸ガスを循環させることができる。
また、炭酸ガス蒸発器123が、クーラー室としてのサーバルームSRの内部に設置され、一次側アンモニア冷凍サイクル110が、サーバルームSRと異なる密閉された収容室140の内部に設置されていることにより、万が一にアンモニアが漏洩した場合であっても人に対する害の発生を回避するとともにサーバルームSRへのアンモニアの影響をなくして、ユーザーが安心してアンモニア冷凍装置100を安全に運転することができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第2実施例であるアンモニア冷凍装置200について、図6に基づいて説明する。
ここで、図6は、本発明の第2実施例であるアンモニア冷凍装置200を示す概念図である。
第2実施例のアンモニア冷凍装置200は、第1実施例のアンモニア冷凍装置100のエバポレーティブコンデンサ131の設置位置を変更したものであり、多くの要素について第1実施例のアンモニア冷凍装置100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
図6に示すように、アンモニア凝縮用冷却サイクル230は、エバポレーティブコンデンサ231と、炭酸ガス受液器232と、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212へ液体炭酸ガスを強制的に送る冷媒液ポンプとしての液体炭酸ガスポンプ233とを有している。
エバポレーティブコンデンサ231は、一次側アンモニア冷凍サイクル210のアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212より低い位置に設置されてもよい。
炭酸ガス受液器232は、エバポレーティブコンデンサ231で液化された液体炭酸ガスを受けるように構成されている。
液体炭酸ガスポンプ233は、炭酸ガス受液器232の内部の液体炭酸ガスを強制的にアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212へ送るように設けられている。
これにより、アンモニア凝縮用冷却サイクル230のサイクル経路上で液体炭酸ガスおよび気体炭酸ガスに対して循環させる力が作用する。
このようにして得られた本発明の第2実施例であるアンモニア冷凍装置200は、アンモニア凝縮用冷却サイクル230が、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212へ液体炭酸ガスを強制的に送る冷媒液ポンプとしての液体炭酸ガスポンプ233を有していることにより、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212に対してエバポレーティブコンデンサ231を設置する位置を自由に決めることができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第3実施例であるアンモニア冷凍装置300について、図7に基づいて説明する。
ここで、図7は、本発明の第3実施例であるアンモニア冷凍装置300の要部を示す概念図である。
第3実施例のアンモニア冷凍装置300は、第1実施例のアンモニア冷凍装置100のアンモニア凝縮用冷却サイクル130にブロワーおよび流量調整弁を追加したものであり、多くの要素について第1実施例のアンモニア冷凍装置100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
図7に示すように、アンモニア凝縮用冷却サイクル330は、エバポレーティブコンデンサ331と、圧縮機としてのブロワー334と、液体炭酸ガスの流量を調整するとともに液体炭酸ガスを減圧してアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312へ送る流量調整弁335とを有している。
ブロワー334は、一次側アンモニア冷凍サイクル310のアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312で気体状になった炭酸ガスをエバポレーティブコンデンサ331へ強制的に送るように構成されている。
これにより、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312を基準としたアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ側の圧力が下がるとともにアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ側の温度も下がって、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312へ送られる炭酸ガスの温度が下がり、例えば、蒸し暑い夏の東京における湿球温度が27℃のときであっても炭酸ガスの温度が、炭酸ガスの気体および液体が存在する臨界温度31.1℃未満になる。
なお、本実施例では、サイクル経路上において、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312とブロワー334との間、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312と流量調整弁335との間に何も設けなかったが、気液分離器を設けてもよい。
この気液分離器は、流量調整弁335からアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312へ液体炭酸ガスを送り、戻ってきた液体気体混合冷媒を分離して気体炭酸ガスのみをブロワー334へ送る。
ブロワー334は、この気液分離器の内部の圧力および温度を下げるため、この気液分離器の内部の炭酸ガスの温度が、炭酸ガスの臨界温度31.1℃未満まで確実に低下する。
この気液分離器の内部に圧力センサや温度センサを設置し、これらのセンサの値が、炭酸ガスの臨界温度31.1℃に基づいた所定の値に達したとき、ブロワー334を駆動し、所定の値未満のとき、ブロワー334を停止するように制御してもよい。
このようにして得られた本発明の第3実施例であるアンモニア冷凍装置300は、アンモニア凝縮用冷却サイクル330が、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312の作動冷媒出口とエバポレーティブコンデンサ331の作動冷媒入口との間に設置された圧縮機としてのブロワー334と、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312の作動冷媒入口とエバポレーティブコンデンサ331の作動冷媒出口との間に設置された流量調整弁335とを有していることにより、液体炭酸ガスをアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312へ送ってアンモニアをより低温に冷却することができるなど、その効果は甚大である。
100、 200、 300 ・・・ アンモニア冷凍装置
110、 210、 310 ・・・ 一次側アンモニア冷凍サイクル
111、 211 ・・・ 圧縮機
112、 212、 312 ・・・ アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ
113、 213 ・・・ アンモニア高圧受液器
114、 214 ・・・ 膨張弁
115、 215 ・・・ アンモニア低圧受液器
116、 216 ・・・ アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ
120、 220 ・・・ 二次側炭酸ガス冷却サイクル
121、 221 ・・・ 炭酸ガス受液器
122、 222 ・・・ 炭酸ガスポンプ
123、 223 ・・・ 炭酸ガス蒸発器(クーラー)
130、 230、 330 ・・・ アンモニア凝縮用冷却サイクル
131、 231、 331 ・・・ エバポレーティブコンデンサ
131a、231a、331a・・・ コンデンサコイル(伝熱管)
131b、231b、331b・・・ ファン
131c、231c、331c・・・ ポンプ
131d、231d、331d・・・ 噴射手段
131e、231e、331e・・・ 空気流入口
131f、231f、331f・・・ 空気排出口
232 ・・・ 炭酸ガス受液器
233 ・・・ 液体炭酸ガスポンプ
334 ・・・ ブロワー(コンプレッサ)
335 ・・・ 流量調整弁
140、 240 ・・・ 収容室
SR ・・・ サーバルーム(クーラー室)
RK ・・・ サーバラック
WL ・・・ 壁板
HI ・・・ ホットアイル
CI ・・・ コールドアイル
CD ・・・ 天井ダクト
FN ・・・ 循環ファン
FD ・・・ 床ダクト
本発明は、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルと、この一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアによって冷却される炭酸ガスを冷媒とする二次側炭酸ガス冷却サイクルとを備え、二次側炭酸ガス冷却サイクルの蒸発器により室内や冷凍庫の内部などを冷却するアンモニア冷凍装置であって、特に、冷蔵庫やサーバルームを冷却するアンモニア冷凍装置に関するものである。
従来、アンモニア冷凍装置として、アンモニアを冷媒としたアンモニアサイクルと、二酸化炭素を冷媒とした炭酸ガスサイクルとを組み合わせ、炭酸ガスサイクルの蒸発器で冷却を行うヒートポンプシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
再表00/050822公報(特に、図1参照)
しかしながら、上述した従来のヒートポンプシステムは、アンモニアサイクルのコンデンサにおいて、気体状のアンモニアを冷却水によって冷却して液体にする構造であったため、冷却水を冷却する冷却塔を機械室の外部に設置する必要があり、冷却水ポンプの動力が大きく、凝縮温度が高くなり、効率が十分ではなかった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくするアンモニア冷凍装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニア蒸発器として用いるアンモニア蒸発用カスケードコンデンサで二次側炭酸ガス冷却サイクルの冷媒として用いる炭酸ガスを冷却・液化して該炭酸ガスを二次側炭酸ガス冷却サイクルの炭酸ガス蒸発器へ送り、該炭酸ガス蒸発器で被冷却物を冷却して蒸発した炭酸ガスが、前記アンモニア蒸発用カスケードコンデンサに戻り再び冷却・液化されるアンモニア冷凍装置において、前記一次側アンモニア冷凍サイクルが、前記アンモニアを凝縮するアンモニア凝縮用カスケードコンデンサを有し、該アンモニア凝縮用カスケードコンデンサでアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクルが、自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒を作動冷媒とし、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサで蒸発した作動冷媒を冷却・液化するエバポレーティブコンデンサを有していることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記エバポレーティブコンデンサが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサより上方に設置されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1に記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記エバポレーティブコンデンサで冷却・液化された作動冷媒をアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ強制的に送る冷媒液ポンプを有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒出口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒入口との間に設置された圧縮機と、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒入口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒出口との間に設置された流量調整弁とを有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記作動冷媒が、炭酸ガスであることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載されたアンモニア冷凍装置の構成に加えて、前記炭酸ガス蒸発器が、クーラー室の内部に設置され、前記一次側アンモニア冷凍サイクルが、前記クーラー室と異なる密閉された収容室の内部に設置されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明のアンモニア冷凍装置は、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルと、この一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアによって冷却される炭酸ガスを冷媒とするとともに炭酸ガス蒸発器を有する二次側炭酸ガス冷却サイクルとを備えていることにより、炭酸ガス蒸発器で被冷却物を冷却することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサでアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクルが、自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒を作動冷媒とし、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサで蒸発した作動冷媒を冷却・液化するエバポレーティブコンデンサを有していることにより、エバポレーティブコンデンサにおいて十分に冷却・凝縮された作動冷媒がアンモニアから熱を奪って蒸発するとともにアンモニアが冷却されてアンモニアの凝縮温度が従来技術の冷却水で冷却したときと比べて低くなるため、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくすることができる。
本請求項2に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、エバポレーティブコンデンサが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサより上方に設置されていることにより、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサで気化した気体の作動冷媒と、エバポレーティブコンデンサで液化した作動冷媒との比重差および液ヘッド差によってサイクル経路上で液体の作動冷媒が下方に移動する他方で気体の作動冷媒が上方へ移動しようとするため、ポンプなしで作動冷媒を循環させることができる。
本請求項3に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記エバポレーティブコンデンサで冷却・液化された作動冷媒をアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ強制的に送る冷媒液ポンプを有していることにより、サイクル経路上で作動冷媒に対して循環させる力が作用するため、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサに対してエバポレーティブコンデンサを設置する位置を自由に決めることができる。
本請求項4に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒出口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒入口との間に設置された圧縮機と、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒入口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒出口との間に設置された流量調整弁とを有していることにより、圧縮機を基準としたアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ側の圧力が下がるとともにアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ側の温度も下がってアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ送られる液体の作動冷媒の温度が下がるため、液体の作動冷媒をアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ送ってアンモニアをより低温に冷却することができる。
本請求項5に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、作動冷媒が、炭酸ガスであることにより、万が一にアンモニア凝縮用冷却サイクルにおいて炭酸ガスが漏れてしまった場合であっても、人に対する害がないため、安全性を確保することができる。
さらに、例えば、湿球温度が27℃のときであっても炭酸ガスの気体および液体が存在する臨界温度31.1℃未満にアンモニア凝縮用冷却サイクルの炭酸ガスの温度が低下してエバポレーティブコンデンサの内部で炭酸ガスが液化するため、一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアを効率良く冷却することができる。
本請求項6に係る発明のアンモニア冷凍装置によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加え、前記炭酸ガス蒸発器が、クーラー室の内部に設置され、前記一次側アンモニア冷凍サイクルが、前記クーラー室と異なる密閉された収容室の内部に設置されていることにより、一次側アンモニア冷凍サイクルの配管を収容室の外部へ持ち出す必要がないため、万が一にアンモニアが漏洩した場合であっても人に対する害の発生を回避するとともにクーラー室へのアンモニアの影響をなくすことができる。
さらに、一次側アンモニア冷凍サイクルの配管が収容室の内部で密閉されて作業主任者を置く必要がなくなるため、ユーザーが安心してアンモニア冷凍装置を安全に運転することができる。
本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置を示す概念図。 炭酸ガスの温度・圧力特性を示す図。 本発明の第1実施例のアンモニア冷凍装置の設置例を示す概念図。 図3に示す符号4−4で視た概念図。 図3に示す符号5から視た概念図。 本発明の第2実施例であるアンモニア冷凍装置を示す概念図。 本発明の第3実施例であるアンモニア冷凍装置の要部を示す概念図。
本発明は、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルと、この一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアによって冷却される炭酸ガスを冷媒とするとともに蒸発器を有する二次側炭酸ガス冷却サイクルと、一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクルとを組み合わせたアンモニア冷凍装置であって、アンモニア凝縮用冷却サイクルが、アンモニアを冷却する自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒としての作動冷媒を冷却して液化させる凝縮器としてのエバポレーティブコンデンサを有していることにより、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくするものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、エバポレーティブコンデンサは、水の気化現象により蒸発潜熱を奪うことで、コンデンサコイル(伝熱管)を冷却することにより、コンデンサコイル(伝熱管)の内部を通過する冷媒ガスを冷却するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、作動冷媒は、炭酸ガス、アンモニア、エタンやブタンなどの炭化水素など、自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒であれば如何なるものであっても構わない。
以下に、本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置100について、図1および図2に基づいて説明し、本発明の第1実施例のアンモニア冷凍装置100の設置例について、図3乃至図5に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置100を示す概念図であり、図2は、炭酸ガスの温度・圧力特性を示す図であり、図3は、本発明の第1実施例のアンモニア冷凍装置100の設置例を示す概念図であり、図4は、図3に示す符号4−4で視た概念図であり、図5は、図3に示す符号5から視た概念図である。
本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置100は、図1に示すように、アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクル110と、この一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニアによって冷却される炭酸ガスを冷媒とする二次側炭酸ガス冷却サイクル120と、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクル130とを備えている。
このうち、一次側アンモニア冷凍サイクル110は、圧縮機111と、コンデンサの一例であるアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112と、アンモニア高圧受液器113と、膨張弁114と、気液分離器でもあるアンモニア低圧受液器115と、コンデンサの一例であるアンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116とを有している。
圧縮機111は、気体状のアンモニアガスを圧縮するように設けられ、圧縮された気体状のアンモニアガスは、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112を通過するとき、詳しくは後述するアンモニア凝縮用冷却サイクル130の液体炭酸ガスに熱を奪われることで冷却されて液体となる。
液化したアンモニアは、アンモニア高圧受液器113へ送られ、さらに、膨張弁114へ送られる。
膨張弁114は、液化したアンモニアを減圧するとともに流量を制御するように構成されている。
液化したアンモニアは、膨張弁114を介してアンモニア低圧受液器115へ送られ、さらに、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116へ送られる。
液化したアンモニアは、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116を通過するとき、詳しくは後述する二次側炭酸ガス冷却サイクル120の気体状の炭酸ガスから熱を奪うことで蒸発して気体になるとともに炭酸ガスを液化する。
気体状のアンモニアガスは、アンモニア低圧受液器115へ送られ、さらに、圧縮機111へ送られて再び圧縮される。
なお、アンモニア低圧受液器115を、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116よりも高い位置に設置し、これらの間にアンモニア媒体の液ヘッド差を形成することにより、液ヘッド差を利用した自然循環現象が生じるため、ポンプなしでアンモニアが循環する。
また、一次側アンモニア冷凍サイクル110は、密閉された収容室140の内部に設置されている。
二次側炭酸ガス冷却サイクル120は、気液分離器でもある炭酸ガス受液器121と、炭酸ガスポンプ122と、炭酸ガス蒸発器123とを有し、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116において一次側アンモニア冷凍サイクル110と組み合わされている。
炭酸ガス受液器121は、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116において液化した液体炭酸ガスを受けるように構成されている。
炭酸ガス受液器121の液体炭酸ガスは、炭酸ガスポンプ122へ送られ、炭酸ガスポンプ122が、液体炭酸ガスを炭酸ガス蒸発器123へ送るように設けられている。
液体炭酸ガスは、炭酸ガス蒸発器123を通過するとき、炭酸ガス蒸発器123の周囲の空気や物などから熱を奪うことで蒸発して気体になるとともに周囲の空気や物を冷却する。
気体状の炭酸ガスは、炭酸ガス受液器121へ送られ、さらに、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116へ送られる。
気体状の炭酸ガスは、アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ116を通過するとき、液体状のアンモニアに熱を奪われることで冷却されて液体となる。
なお、本実施例では、二次側炭酸ガス冷却サイクル120の冷媒としての炭酸ガスは、二酸化炭素である。
アンモニア凝縮用冷却サイクル130は、エバポレーティブコンデンサ131を有し、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112において一次側アンモニア冷凍サイクル110と組み合わされている。
エバポレーティブコンデンサ131は、コンデンサコイル131aと、ファン131bと、ポンプ131cと、噴射手段131dと、空気流入口131eと、空気排出口131fとを有している。
このうち、コンデンサコイル131aは、冷媒としての炭酸ガスを内部で通過させるように設けられている。
なお、凝縮効率をさらに上げるために、コンデンサコイル131aを、水平方向、空気流方向および噴射手段131dの噴射方向に対して傾斜させて、内部の炭酸ガスが下り勾配で流れるようにしてもよい。
また、アンモニア凝縮用冷却サイクル130の配管は、炭酸ガスの潜熱を使用するため、比較的小径のものを使用することができる。
ファン131bは、空気流入口131eから流入した空気がコンデンサコイル131aを通過して空気排出口131fから排出するように、エバポレーティブコンデンサ131の内部で気流を発生させるように構成されている。
ポンプ131cは、エバポレーティブコンデンサ131の底部に貯まった水をくみ上げて上方の噴射手段131dへ送るように設けられている。
噴射手段131dは、ポンプ131cよって送られた水をコンデンサコイル131aへ向けて噴射し、気化現象により蒸発潜熱を奪うことで、コンデンサコイル131aを冷却するように設けられている。
これにより、コンデンサコイル131aの内部を通過する気体状の炭酸ガスが、冷却され液化される。
なお、本実施例のアンモニア凝縮用冷却サイクル130の冷媒としての炭酸ガスは、二酸化炭素である。
本実施例では、上述したように、アンモニア凝縮用冷却サイクル130が、冷媒としての炭酸ガスを冷却して液化させる凝縮器としてのエバポレーティブコンデンサ131を有している。
これにより、エバポレーティブコンデンサ131において十分に冷却・凝縮された液体炭酸ガスがアンモニアから熱を奪って蒸発するとともに、アンモニアが冷却されてアンモニアの凝縮温度が従来技術の冷却水で冷却したときと比べて低くなる。
つまり、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率がよくなる。
さらに、例えば、湿球温度が27℃のときであっても、図2に示すように、炭酸ガスの気体および液体が存在する臨界温度31.1℃未満にアンモニア凝縮用冷却サイクル130の炭酸ガスの温度が低下して、エバポレーティブコンデンサ131の内部で炭酸ガスが液化する。
つまり、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニアが効率良く冷却される。
また、本実施例では、エバポレーティブコンデンサ131が、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112より上方に設置されている。
これにより、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112で気化した気体炭酸ガスと、エバポレーティブコンデンサ131で液化した液体炭酸ガスとの比重差および液ヘッド差によってサイクル経路上で液体炭酸ガスが下方に移動する他方で気体炭酸ガスが上方へ移動しようとする。
つまり、アンモニア凝縮用冷却サイクル130において、ポンプなしで炭酸ガスが循環する。
図3乃至図5に示すように、アンモニア冷凍装置100を用いて一例としてサーバルームSRのサーバを冷却することができる。
アンモニア凝縮用冷却サイクル130のエバポレーティブコンデンサ131やポンプ131cなどが、サーバルームSRより上のフロアや屋上に設置されている。
二次側炭酸ガス冷却サイクル120の炭酸ガス蒸発器123およびサーバラックRKが、クーラー室としてのサーバルームSRに設置されている。
サーバラックRKの配置により、ホットアイルHI、コールドアイルCIが生じる。
ここで、ホットアイルHIとは、サーバラックRKの列や壁板WLで区切られたサーバルームSRの空間のうち、サーバの排熱だけを集めた空間をいう。
また、コールドアイルCIとは、炭酸ガス蒸発器123(空調機)から送り出されてサーバが吸引する冷気を集めた空間をいう。
ホットアイルHIの温かい空気は、熱対流により上昇して天井ダクトCDに流れ込み、循環ファンFNによって、炭酸ガス蒸発器123へ送られる。
温かい空気は、炭酸ガス蒸発器123を通過するとき、炭酸ガス蒸発器123の液体炭酸ガスに熱を奪われることで冷却されて冷たい空気となる。
冷たい空気は、熱対流により下降して床ダクトFDに流れ込み、コールドアイルCIへ送られ、サーバラックRKのサーバを被冷却物として冷却する。
本実施例では、上述したように、炭酸ガス蒸発器123が、サーバルームSRの内部に設置され、一次側アンモニア冷凍サイクル110が、サーバルームSRと異なる密閉された収容室140の内部に設置されている。
これにより、一次側アンモニア冷凍サイクル110の配管を収容室140の外部へ持ち出す必要がない。
つまり、万が一にアンモニアが漏洩した場合であっても人に対する害の発生が回避され、クーラー室へのアンモニアの影響がない。
さらに、一次側アンモニア冷凍サイクル110の高圧側および低圧側の配管が収容室140の内部で密閉されて作業主任者を置く必要がなくなる。
なお、気体アンモニアガスを検出する検出センサを収容室140の天井に設置し、炭酸ガスを噴射する噴射手段を収容室140の外部に設置して、検出センサが、気体アンモニアガスを検知したとき、収容室140の上方に設けたダクトなどでアンモニアガスを収容室140の外部へ移動させ、噴射手段が、炭酸ガスを噴射するように構成してもよい。
これにより、万が一にアンモニアが漏洩した場合であっても、上昇した気体アンモニアガスが、検出センサによって検出され、噴射された炭酸ガスによって中和される。
このようにして得られた本発明の第1実施例であるアンモニア冷凍装置100は、アンモニア凝縮用冷却サイクル130が、アンモニアを冷却する自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒としての炭酸ガスを冷却して液化させる凝縮器としてのエバポレーティブコンデンサ131を有していることにより、従来技術の冷却塔および冷却水ポンプを備えたアンモニア凝縮用冷却サイクルと比べて小型化するとともに効率をよくするとともに、一次側アンモニア冷凍サイクル110のアンモニアを効率良く冷却することができる。
さらに、エバポレーティブコンデンサ131が、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ112より上方に設置されていることにより、アンモニア凝縮用冷却サイクル130においてポンプなしで炭酸ガスを循環させることができる。
また、炭酸ガス蒸発器123が、クーラー室としてのサーバルームSRの内部に設置され、一次側アンモニア冷凍サイクル110が、サーバルームSRと異なる密閉された収容室140の内部に設置されていることにより、万が一にアンモニアが漏洩した場合であっても人に対する害の発生を回避するとともにサーバルームSRへのアンモニアの影響をなくして、ユーザーが安心してアンモニア冷凍装置100を安全に運転することができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第2実施例であるアンモニア冷凍装置200について、図6に基づいて説明する。
ここで、図6は、本発明の第2実施例であるアンモニア冷凍装置200を示す概念図である。
第2実施例のアンモニア冷凍装置200は、第1実施例のアンモニア冷凍装置100のエバポレーティブコンデンサ131の設置位置を変更したものであり、多くの要素について第1実施例のアンモニア冷凍装置100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
図6に示すように、アンモニア凝縮用冷却サイクル230は、エバポレーティブコンデンサ231と、炭酸ガス受液器232と、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212へ液体炭酸ガスを強制的に送る冷媒液ポンプとしての液体炭酸ガスポンプ233とを有している。
エバポレーティブコンデンサ231は、一次側アンモニア冷凍サイクル210のアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212より低い位置に設置されてもよい。
炭酸ガス受液器232は、エバポレーティブコンデンサ231で液化された液体炭酸ガスを受けるように構成されている。
液体炭酸ガスポンプ233は、炭酸ガス受液器232の内部の液体炭酸ガスを強制的にアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212へ送るように設けられている。
これにより、アンモニア凝縮用冷却サイクル230のサイクル経路上で液体炭酸ガスおよび気体炭酸ガスに対して循環させる力が作用する。
このようにして得られた本発明の第2実施例であるアンモニア冷凍装置200は、アンモニア凝縮用冷却サイクル230が、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212へ液体炭酸ガスを強制的に送る冷媒液ポンプとしての液体炭酸ガスポンプ233を有していることにより、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ212に対してエバポレーティブコンデンサ231を設置する位置を自由に決めることができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本発明の第3実施例であるアンモニア冷凍装置300について、図7に基づいて説明する。
ここで、図7は、本発明の第3実施例であるアンモニア冷凍装置300の要部を示す概念図である。
第3実施例のアンモニア冷凍装置300は、第1実施例のアンモニア冷凍装置100のアンモニア凝縮用冷却サイクル130にブロワーおよび流量調整弁を追加したものであり、多くの要素について第1実施例のアンモニア冷凍装置100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
図7に示すように、アンモニア凝縮用冷却サイクル330は、エバポレーティブコンデンサ331と、圧縮機としてのブロワー334と、液体炭酸ガスの流量を調整するとともに液体炭酸ガスを減圧してアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312へ送る流量調整弁335とを有している。
ブロワー334は、一次側アンモニア冷凍サイクル310のアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312で気体状になった炭酸ガスをエバポレーティブコンデンサ331へ強制的に送るように構成されている。
これにより、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312を基準としたアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ側の圧力が下がるとともにアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ側の温度も下がって、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312へ送られる炭酸ガスの温度が下がり、例えば、蒸し暑い夏の東京における湿球温度が27℃のときであっても炭酸ガスの温度が、炭酸ガスの気体および液体が存在する臨界温度31.1℃未満になる。
なお、本実施例では、サイクル経路上において、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312とブロワー334との間、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312と流量調整弁335との間に何も設けなかったが、気液分離器を設けてもよい。
この気液分離器は、流量調整弁335からアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312へ液体炭酸ガスを送り、戻ってきた液体気体混合冷媒を分離して気体炭酸ガスのみをブロワー334へ送る。
ブロワー334は、この気液分離器の内部の圧力および温度を下げるため、この気液分離器の内部の炭酸ガスの温度が、炭酸ガスの臨界温度31.1℃未満まで確実に低下する。
この気液分離器の内部に圧力センサや温度センサを設置し、これらのセンサの値が、炭酸ガスの臨界温度31.1℃に基づいた所定の値に達したとき、ブロワー334を駆動し、所定の値未満のとき、ブロワー334を停止するように制御してもよい。
このようにして得られた本発明の第3実施例であるアンモニア冷凍装置300は、アンモニア凝縮用冷却サイクル330が、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312の作動冷媒出口とエバポレーティブコンデンサ331の作動冷媒入口との間に設置された圧縮機としてのブロワー334と、アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312の作動冷媒入口とエバポレーティブコンデンサ331の作動冷媒出口との間に設置された流量調整弁335とを有していることにより、液体炭酸ガスをアンモニア凝縮用カスケードコンデンサ312へ送ってアンモニアをより低温に冷却することができるなど、その効果は甚大である。
100、 200、 300 ・・・ アンモニア冷凍装置
110、 210、 310 ・・・ 一次側アンモニア冷凍サイクル
111、 211 ・・・ 圧縮機
112、 212、 312 ・・・ アンモニア凝縮用カスケードコンデンサ
113、 213 ・・・ アンモニア高圧受液器
114、 214 ・・・ 膨張弁
115、 215 ・・・ アンモニア低圧受液器
116、 216 ・・・ アンモニア蒸発用カスケードコンデンサ
120、 220 ・・・ 二次側炭酸ガス冷却サイクル
121、 221 ・・・ 炭酸ガス受液器
122、 222 ・・・ 炭酸ガスポンプ
123、 223 ・・・ 炭酸ガス蒸発器(クーラー)
130、 230、 330 ・・・ アンモニア凝縮用冷却サイクル
131、 231、 331 ・・・ エバポレーティブコンデンサ
131a、231a、331a・・・ コンデンサコイル(伝熱管)
131b、231b、331b・・・ ファン
131c、231c、331c・・・ ポンプ
131d、231d、331d・・・ 噴射手段
131e、231e、331e・・・ 空気流入口
131f、231f、331f・・・ 空気排出口
232 ・・・ 炭酸ガス受液器
233 ・・・ 液体炭酸ガスポンプ
334 ・・・ ブロワー(コンプレッサ)
335 ・・・ 流量調整弁
140、 240 ・・・ 収容室
SR ・・・ サーバルーム(クーラー室)
RK ・・・ サーバラック
WL ・・・ 壁板
HI ・・・ ホットアイル
CI ・・・ コールドアイル
CD ・・・ 天井ダクト
FN ・・・ 循環ファン
FD ・・・ 床ダクト

Claims (6)

  1. アンモニアを冷媒とした一次側アンモニア冷凍サイクルのアンモニア蒸発器として用いるアンモニア蒸発用カスケードコンデンサで二次側炭酸ガス冷却サイクルの冷媒として用いる炭酸ガスを冷却・液化して該炭酸ガスを二次側炭酸ガス冷却サイクルの炭酸ガス蒸発器へ送り、該炭酸ガス蒸発器で被冷却物を冷却して蒸発した炭酸ガスが、前記アンモニア蒸発用カスケードコンデンサに戻り再び冷却・液化されるアンモニア冷凍装置において、
    前記一次側アンモニア冷凍サイクルが、前記アンモニアを凝縮するアンモニア凝縮用カスケードコンデンサを有し、
    該アンモニア凝縮用カスケードコンデンサでアンモニアを冷却するアンモニア凝縮用冷却サイクルが、自然冷媒または非オゾン層破壊物質の冷媒を作動冷媒とし、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサで蒸発した作動冷媒を冷却・液化するエバポレーティブコンデンサを有していることを特徴とするアンモニア冷凍装置。
  2. 前記エバポレーティブコンデンサが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサより上方に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のアンモニア冷凍装置。
  3. 前記アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記エバポレーティブコンデンサで冷却・液化された作動冷媒をアンモニア凝縮用カスケードコンデンサへ強制的に送る冷媒液ポンプを有していることを特徴とする請求項1に記載のアンモニア冷凍装置。
  4. 前記アンモニア凝縮用冷却サイクルが、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒出口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒入口との間に設置された圧縮機と、前記アンモニア凝縮用カスケードコンデンサの作動冷媒入口とエバポレーティブコンデンサの作動冷媒出口との間に設置された流量調整弁とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のアンモニア冷凍装置。
  5. 前記作動冷媒が、炭酸ガスであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のアンモニア冷凍装置。
  6. 前記炭酸ガス蒸発器が、クーラー室の内部に設置され、
    前記一次側アンモニア冷凍サイクルが、前記クーラー室と異なる密閉された収容室の内部に設置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のアンモニア冷凍装置。
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