JP2017035982A - 車両用操舵装置および車両操舵制御方法 - Google Patents

車両用操舵装置および車両操舵制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】横変位が縮小するように制御された横速度に基づいて目標操舵角を算出することで簡易な制御で横変位を目標走行ラインに収束させる車両用操舵装置において、ドライバ操舵との干渉の発生や車両の挙動が不安定になることを防ぐことのできる車両用操舵装置および車両操舵制御方法を提供する。
【解決手段】目標車両状態量のフィードバック制御とフィードフォワード制御を使い分け、横変位、目標走行ラインの傾き、車速、走行路認識率、操舵トルクのそれぞれの閾値との比較、操作スイッチの切替え等に従って、目標トルク信号に対するフィードバック制御型目標トルク信号とフィードフォワード制御型目標トルク信号の割合を変えて目標トルクを設定する。
【選択図】図6

Description

この発明は、車両が車線中央を維持して走行するようにステアリング機構にアシストトルクを加え、ドライバの操舵を補助する車両用操舵装置および車両操舵制御方法に関するものである。
近年、車両前方に取り付けたカメラを用いて走行車線を検出して電動パワーステアリングによりステアリングにアシスト操舵トルクを付与することで、ドライバの脇見運転や散漫運転、居眠り運転によって起こる操舵のふらつきや車線逸脱を防ぎつつ、ドライバの負担を軽減する車線維持制御装置(レーンキープシステム)が開発されている。
従来の車線維持制御機能を備える車両用操舵装置については、下記特許文献1に示されるように、推定された走行軌跡が、車両の走行路形状に基づいて設定された目標軌跡に近づくように操舵補助部を制御する際に、曲率に基づいて走行軌跡を目標軌跡に近づけるための制御ゲインを補正するものが開示されている。
この従来の装置によれば、検出された曲率に基づいて走行軌跡を目標軌跡に近づけるための制御ゲインを補正するので、車両走行路の曲率に応じて走行軌跡を目標軌跡に近づけるための制御ゲインを補正し、走行ラインをトレースする際に運転者に違和感を与えないという効果がある。
特開2001―001921号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、操舵補助部に対する制御トルク設定について将来の横偏差に制御ゲインを乗算する方法が開示されているのみで、走行軌跡が目標軌跡に収束するかは不明である。またさらに例えば、車両のヨーレートについては特に記載がなく考慮していない。そのため、目標走行ラインに追従して走行することができない恐れがある。
この発明は、前述した従来の装置における課題を解決するためになされたもので、前方注視点距離における横変位を目標走行ラインに収束させ、さらに、ドライバ操舵との干渉の発生や車両の挙動が不安定になることを防ぐようにした車両用操舵装置および車両操舵制御方法を提供することを目的とする。
この発明は、車両が走行路に沿って走行するようにステアリング機構に操舵トルクを付与し、ドライバの操舵アシストを行う車両用操舵装置において、前記車両の車両状態量を検出する車両状態量検出部と、前記車両が走行する前記走行路を認識する走行路認識部と、前記車両が前記走行路に追従して走行するための目標走行ラインを設定する目標走行ライン設定部と、前記車両の前方注視点距離における前記目標走行ラインと前記車両との位置の差である横変位を算出する横変位演算部と、前記横変位を縮小させるよう目標車両状態量を算出する目標車両状態量演算部と、前記目標車両状態量を実現する第1の操舵トルクを前記目標車両状態量と前記車両状態量との偏差に基づいた前記車両状態量のフィードバック制御により演算するフィードバック制御型トルク演算部と、前記目標車両状態量を実現する第2の操舵トルクを前記目標車両状態量に基づいた前記車両状態量のフィードフォワード制御により演算するフィードフォワード制御型トルク演算部と、前記第1の操舵トルクと前記第2の操舵トルクを前記車両の状態に従って足し合わせて目標トルクを設定する目標トルク設定部と、前記目標トルクに基づいてステアリング機構に操舵トルクを付与するアシストモータと、を備え、前記目標車両状態量演算部は、前記横変位が縮小するよう前記横変位の変化量である横速度を制御し、前記横速度に基づいて前記目標車両状態量を算出する、車両用操舵装置等にある。
この発明では、前方注視点距離における横変位を目標走行ラインに収束させ、さらに、ドライバ操舵との干渉の発生や車両の挙動が不安定になることを防ぐようにした車両用操舵装置および車両操舵制御方法を提供できる。
この発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置のステアリング機構を示す構成図である。 この発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置の電動パワーステアリング制御装置とその周辺機器を示す機能ブロック図である。 この発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置の車線維持制御装置とその周辺機器を示す機能ブロック図である。 この発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置における自車両と車線の位置関係及びパラメータを説明するために平面図である。 この発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置における車速に対する規範路面反力勾配(路面反力と操舵角の比率)の関係を示す図である。 この発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置の車線維持制御装置における目標トルク設定部の処理内容を示す動作フローチャートである。 この発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置の電動パワーステアリング制御装置と車線維持制御装置とをそれぞれマイクロプロセッサで構成した場合の説明図である。
最初に、前方注視点距離における横変位を目標走行ラインに収束させる際に、ドライバ操舵との干渉の発生や、車両の挙動が不安定になることを考慮する必要がある。
目標操舵角の制御方法としては、目標走行ラインに近づくための目標車両状態量(操舵角、ヨーレート、横加速度など)と実際の車両状態量との偏差に基づきアシスト操舵トルクを計算するフィードバック制御と、目標車両状態量のみに基づいてアシスト操舵トルクを計算するフィードフォワード制御がある。
フィードバック制御は、目標値と実際値の偏差が生じる度に逐一操舵トルクが変化するため、目標走行ラインへの追従精度が高いが、ドライバとの干渉頻度は高い。一方、フィードフォワード制御はフィードバック制御に比べて操舵トルク値の変動頻度が小さいためドライバとの干渉頻度が小さいが、横風やカント等に対する外乱耐性が低く、目標走行ラインへの追従精度は低い。そのため、状況に応じてフィードバック制御とフィードフォワード制御を使い分けることが好ましい。
この発明では、横変位が縮小するように制御された横速度に基づいて目標舵角を算出することで簡易な制御で横変位を目標走行ラインに収束させ、さらに、車両状態量や目標走行ラインと自車両との相対位置に応じてフィードバック制御とフィードフォワード制御を使い分けることで、ドライバ操舵との干渉の発生や車両の挙動が不安定になることを防ぐことができる。
以下、この発明による車両用操舵装置および車両操舵制御方法を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置のステアリング機構を示す構成図である。
図1において、ステアリング機構1は、ハンドル2、ステアリング軸3、ピニオンギア4、操舵角検出部5、操舵トルク検出部であるトルクセンサ6、アシストモータ7、モータギア8、ラック軸9、タイヤ10、電動パワーステアリング制御装置100、車線維持制御装置200を有している。また、電動パワーステアリング制御装置100には、走行車速検出部11が接続され、車線維持制御装置200には走行車速検出部11、カメラユニット12、ヨーレート検出部13、横加速度検出部14が接続される。
自動車のドライバが操舵するハンドル2は、ステアリング軸3の一端に連結されている。また、ハンドル2には、操舵角を検出して操舵角信号θsを出力する操舵角検出部5が取り付けられている。ステアリング軸3には、ドライバの操舵による操舵トルクTdを検出して操舵トルク信号Tsを出力するトルクセンサ6が取り付けられている。また、ステアリング軸3には、ドライバの操舵トルクTdを補助するモータトルクTmを発生する電動のアシストモータ7が、モータギア8を介して取り付けられている。
ピニオンギア4は、ステアリング軸3の端部に連結されており、ドライバによる操舵トルクTdとモータトルクTmとを合算した合成トルクに基づき回転するステアリング軸3の回転運動を、その回転方向に対応した方向のラック軸9の軸方向の直線運動に変換する。タイヤ10は、ラック軸9を介してピニオンギア4に接続されている。
電動パワーステアリング制御装置100には、トルクセンサ6の操舵トルク信号Ts、走行車速検出部11の車速信号Vs、アシストモータ7のモータ電流検出信号Is、及び同じくアシストモータ7のモータ電圧検出信号Es、車線維持制御装置200の目標トルク信号Ttgが入力される。電動パワーステアリング制御装置100は上記各入力に基づいてアシストモータ7を駆動させるための目標電流値を演算し、この目標電流値から生成した印加電圧Eをアシストモータ7に出力する。また、操舵トルク信号Ts及びモータ電流検出信号Isに基づいて演算した路面反力トルク信号Trsを車線維持制御装置200に出力する。
車線維持制御装置200には、操舵角検出部5の操舵角信号θs、トルクセンサ6の操舵トルク信号Ts、走行車速検出部11の車速信号Vs、カメラユニット12の映像信号Ms、ヨーレート検出部13のヨーレート信号γs、横加速度検出部14の横加速度信号Gs、電動パワーステアリング制御装置100の路面反力トルク信号Trsが入力される。車線維持制御装置200は、上記各入力に基づいて車線維持制御するためのアシストトルクを演算し、目標トルク信号Ttgを電動パワーステアリング制御装置100に出力する。
なおこの発明は特に、車線維持制御装置200とその周辺機器からなる車両用操舵制御装置の構成および制御処理を特徴としている。
図2は、図1に示した車両用操舵装置の出力側の電動パワーステアリング制御装置を周辺機器と共に示す機能ブロック図である。
図2において、電動パワーステアリング制御装置100は、操舵アシスト電流演算部101、車線維持電流演算部102、印加電圧演算部103、路面反力トルク演算部104を有している。なお、必ずしも一般的な電動パワーステアリング制御装置がこれら全てを有しているわけではなく、前記は本実施の形態を説明する上で必要な構成を記載したものである。
電動パワーステアリング制御装置100は、例えば図7に示すように、電動パワーステアリング制御用のCPUと、プログラムおよび処理に必要なデータを格納したメモリMと、インタフェースI/Fと、を有するマイクロプロセッサにて構成されている。電動パワーステアリング制御装置100の図2に示す各機能ブロックは、メモリMにソフトウェアとして記録され、電動パワーステアリング制御用のCPUにて実行される。さらに電動パワーステアリング制御装置100では、目標電流に応じた印加電圧Eを生成してアシストモータ7に出力する。
操舵アシスト電流演算部101は、トルクセンサ6の操舵トルク信号Ts及び走行車速検出部11の車速信号Vsに基づいて、予めメモリMに記憶された操舵トルク信号Tsと車速信号Vsに対する操舵アシスト電流Iaを規定した出力マップを参照して操舵アシスト電流Iaを演算し、印加電圧演算部103に出力する。操舵アシスト電流Iaの演算は一般的なドライバの操舵を補助するための電動パワーステアリング装置の演算と同一であり、詳細については省略するが、実際にはこれ以外にも複数の補償制御が組み合わされて操舵アシスト電流Iaが演算される。
車線維持電流演算部102は、車線維持制御装置200の目標トルク信号Ttgをアシストモータ7のトルク定数により電流値に変換し、車線維持制御電流Ibを演算して印加電圧演算部103に出力する。
印加電圧演算部103には、操舵アシスト電流演算部101の操舵アシスト電流Ia、車線維持電流演算部102の車線維持制御電流Ib、アシストモータ7のモータ電流検出信号Isとモータ電圧検出信号Esが入力される。印加電圧演算部103は操舵アシスト電流Iaと車線維持制御電流Ibを加算し、アシストモータ7を駆動させるための目標電流値を演算する。さらに、アシストモータ7のモータ電流検出信号Isとモータ電圧検出信号Esに基づいて目標電流値から印加電圧Eを生成し、アシストモータ7に出力する。
路面反力トルク演算部104は、式(1)より、路面反力トルク信号Trsを演算し、車線維持制御装置200に出力する。
Trs=Ts+Kt・Is (1)
Kt:モータのトルク定数
図3は、図1、2に示した車両用操舵装置の車線維持制御装置200を周辺機器と共に示す機能ブロック図である。
図3において、車線維持制御装置200は、走行路認識部201、目標走行ライン設定部202、横変位演算部203、目標走行ライン傾き演算部204、目標車両状態量演算部205、フィードバック制御型トルク演算部206、フィードフォワード制御型トルク演算部207、目標トルク設定部208を有している。なお、必ずしも一般的な車線維制御装置がこれら全てを有しているわけではなく、前記は本実施の形態を説明する上で必要な構成を記載したものである。
また、車線維持制御装置200が有するこれらすべての機能を単一の制御ユニットにて構成する必要はなく、複数の制御ユニットに機能を分配し、演算結果を有線または無線で通信にて互いに取得しあうようにしても良い。また、車線維持制御装置200の一部機能を入力側の例えば、カメラユニット12等や、出力側の例えば、電動パワーステアリング制御装置100等にて行うように構成しても良い。本実施の形態の説明では、説明の都合上、これらの機能を車線維持制御装置200に内包する形態として説明する。
また、車線維持制御装置200は、電動パワーステアリング制御装置100と同様に、例えば図7に示すように、車線維持制御用のCPUと、プログラムおよび処理に必要なデータを格納したメモリMと、インタフェースI/Fと、を有するマイクロプロセッサにて構成されている。車線維持制御装置200の図3に示す各機能ブロックは、メモリMにソフトウェアとして記録され、車線維持制御用のCPUにて実行される。
走行路認識部201はカメラユニット12から出力される映像信号Msより自車両の左右の白線を検出する。また、検出した白線の信頼度である走行路認識率rsを算出する。左右の白線の検出方法としては、入力される映像信号Msより自車両の前方の画像を取得し、2値化画像処理やエッジ検出処理を行い、ハフ変換等により自車の左右の白線を検出し、自車両に対する左右の白線の相対位置を検出し、これを前方走行路情報とすることが一般的である。なお、路面上の白線を検出する方法はこれら以外にも様々な方法が提案されているが、本実施の形態ではどのような方法を用いて左右の白線を検出してもこの発明の効果には影響しない。
図4は、この発明における自車両と走行車線の位置関係及びパラメータを説明するための平面図である。目標走行ライン設定部202、横変位演算部203、目標ライン傾き演算部204については、図3に加え、図4を用いて説明する。
目標走行ライン設定部202は、走行路認識部201で得られた前方走行路情報に基づき、車両を走行路に追従して走行させる際の目標となる目標走行ラインを走行路内に設定する。本実施の形態では、図4に示すように右側の走行車線である車線境界線から設定距離、例えば走行路幅の1/2、離れた位置に目標走行ラインを設定するが、これに限るものではなく、例えば、運転者の嗜好にあわせ、適宜変更してもよい。また自車両の右側または左側の車線境界線からの距離を求める。
横変位演算部203は、走行路認識部201で得られた自車位置に対する車線境界線からの自車位置の距離と、目標走行ライン設定部202で設定した目標走行ラインとに基づき、図4に示す前方注視点距離Ldにおける横変位yLdを算出する。自車両の右側の車線境界線からの距離があれば、この値から目標走行ラインの位置を引いた値が横変位yLdとなる。この場合、目標走行ラインに対し車両が左側にある時が+側の値となる。もし、右側の車線境界線または右側の車線境界線からの距離が検出できず左側の車線境界線または車線境界線からの距離のみ検出されている場合には、走行路幅から左側の車線境界線からの距離を引いた値が右側の車線境界線からの距離となるので、この値から目標走行ラインの位置を引いた値を横変位yLdとすればよい。
目標ライン傾き演算部204は、図4に示す前方注視点距離Ldにおける目標走行ライン傾きeLdを、前方注視点距離Ldにおける車線境界線傾きから算出する。ただし、1つの値があれば十分なので、両側の車線境界線傾きが取得できていれば、平均化等による処理で1つの値にすればよく、片側の車線境界線傾きのみ取得できている場合はそのままの値を使用すればよい。
目標車両状態量演算部205は、上記で得られた情報に基づき目標車両状態量Ptgを算出し、フィードバック制御型トルク演算部206及びフィードフォワード制御型トルク演算部207に出力する。
ここで、目標車両状態量Ptgは目標操舵角θtg、目標ヨーレートγtg、目標横加速度Gtg、目標路面反力Trtgのいずれかとする。これにより、車両状態量を検出するセンサの種類、センサの有無に応じて目標車両状態量の種類を任意に設定することができる。
目標ヨーレートγtg、目標横加速度Gtg、目標路面反力Trtgは、目標操舵角θtgより計算できるため、ここでは目標操舵角θtgの算出法について説明する。なお、目標操舵角θtgから目標ヨーレートγtg、目標横加速度Gtg、目標路面反力Trtgを求める方法については後述する。
目標操舵角θtgの算出については、前方注視点距離Ldにおける自車位置を目標走行ラインに追従させるために、これらの差が0に近づくような操舵角を目標操舵角として求めればよい。そこで、前方注視点距離Ldにおける目標走行ラインと自車位置との差である横変位yLdに対して、横変位yLdの変化速度である横速度y'Ldを考える。横変位yLdが減少するよう横速度y'Ldの制御をおこなえば、横変位yLdは0に近づくので、式(2)を満たすよう横速度y'Ldの制御をすればよい。
y'Ld=−λ・yLd (2)
ただし、
y'Ld:前方注視点における横速度
yLd:前方注視点における目標走行ラインとの横変位
λ:正の値をとるyLd減衰特性パラメータであり、大きくするほど制御の応答性は速くなるが不安定となる傾向にある
ここで、高規格幹線道路を走行中であることを前提とすると、下記の条件が成り立つ。
1)横方向速度は、縦方向速度に比べ、十分小さい。
2)縦方向加速度は、無視できるほど小さい。
3)目標走行ラインと車両方向との差は十分小さい。
4)ヨーレートγsは十分小さい。
車両の2輪モデルに1)から4)の条件を適用すると、横速度y'Ldは式(3)で表される。
Figure 2017035982
ここで、
:重心−前車輪軸間距離
:重心−後車輪軸間距離
:前輪サイドフォース・スティフネス
:後輪サイドフォース・スティフネス
である。
よって、横速度である式(3)を式(2)に代入して、目標舵角θtgの式に整理すると式(4)が得られる。
Figure 2017035982
Vs:速度信号(車速V)
最後に、式(4)において、係数k1〜k3を式(5)〜式(7)のようにおくと、式(8)が得られる。
Figure 2017035982
θtg=k1・yLd+k2・eLd−k3・γs (8)
ここで、
θtg:目標操舵角(目標車両状態量)
k1〜k3:係数
yLd:前方注視点距離における横変位
eLd:前方注視点距離における目標走行ライン傾き
γs:ヨーレート
係数k1〜k3に含まれる値について、L,Lは重心−車輪軸間距離のため車両毎に決まった値であるが、C,Cはタイヤの摩擦力に関する値であり路面状態やタイヤ等により変化しλも制御応答に関する値のため状況に応じて変化させるのがよい。さらに、k1,k3には車速Vを示す速度信号Vsも含まれており、Ldも車速に応じて変更するとよいので、係数k1〜k3は車両状態量に応じて変更するとよく、特に、操舵角変化に対する車両挙動変化への影響が大きい車速や、低μ路では操舵角制御の応答を抑える必要がありC,Cへの影響が大きい路面摩擦係数に応じて変更するとよい。
目標ヨーレートγtg、目標横加速度Gtg、目標路面反力Trtgは下記の式(9)〜式(11)より求められる。
Figure 2017035982
ここで、
A:スタビリティファクタ
L:ホイールベース
Kalign:規範路面反力勾配で、タイヤ特性の線形領域における「操舵角と路面反力の比率」
である。
図5に車速信号Vsに対する規範路面反力勾配(路面反力/操舵角)Kalignの関係を示す。図5は車速信号Vsが小さい場合、規範路面反力勾配Kalignは小さく、車速信号Vsが大きくなるに従って規範路面反力勾配Kalignは大きくなることを示している。これらA、L、Kalignは車両固有のパラメータである。そのため、目標ヨーレートγtg、目標横加速度Gtg、目標路面反力Trtgはセンサ等を追加することなく目標操舵角θtgから容易に計算することができる。
フィードバック制御型トルク演算部206は、目標車両状態量演算部205によって求めた目標車両状態量Ptgに対して、センサ信号Psのフィードバック制御により、フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBを演算し、目標トルク設定部208に出力する。
ここで、
目標車両状態量Ptgを目標操舵角θtgとした場合は、センサ信号Psを操舵角信号θs、
目標車両状態量Ptgを目標ヨーレートγtgとした場合は、センサ信号Psをヨーレート信号γs、
目標車両状態量Ptgを目標横加速度Gtgとした場合は、センサ信号Psを横加速度信号Gs、
目標車両状態量Ptgを目標路面反力トルクTrtgとした場合は、センサ信号Psを路面反力トルク信号Trs、
とすればよい。
目標車両状態量Ptgに対するセンサ信号Psのフィードバック制御はPID制御により実現することができ、以下の式(12)、式(13)より演算される。式(12)は目標車両状態量Ptgとセンサ信号Psの偏差e、式(13)はPID制御によりフィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBを算出する式である。
Figure 2017035982
ここで、
Kp:比例制御ゲイン、
Ki:積分制御ゲイン、
Kd:微分制御ゲイン
である。また、操舵角が急変するのは望ましくないため、目標車両状態量Ptgとセンサ信号Psの偏差eに上限値を設けても良い。
フィードフォワード制御型トルク演算部207は、目標車両状態量演算部205によって求めた目標車両状態量Ptgと走行車速を示す速度信号Vsから、フィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFを演算し、目標トルク設定部208に出力する。
フィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFは、下記の式(14)〜(17)の式で表される。
目標車両状態量Ptgを目標操舵角θtgとした場合は式(14)、
目標車両状態量Ptgを目標ヨーレートγtgとした場合は式(15)、
目標車両状態量Ptgを目標横加速度Gtgとした場合は式(16)、
目標車両状態量Ptgを目標路面反力Trtgとした場合は式(17)、
で表される。
Figure 2017035982
目標トルク設定部208は、
フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBと、
フィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FF
を適切に足し合わせ、目標トルク信号Ttgとして電動パワーステアリング制御装置100に出力する。ここで、目標トルク信号Ttgに対するフィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBの割合をα_FBとする。従って、目標トルク信号Ttgは式(18)で表される。
Figure 2017035982
図6は目標トルク設定部208の処理内容を示すフローチャートである。
図6において、まず、ステップS101にて、横変位yLdが横変位閾値yLd_thを超えたかどうかを判断し、横変位yLdが横変位閾値yLd_thを超えた場合は、ステップS102に進む。横変位yLdが横変位閾値yLd_th以下の場合はステップS108に進む。これにより、横変位yLdが閾値以下の時は自車両の走行車線からの逸脱傾向が小さいと判断し、フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBよりもフィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFの比率を高めた目標トルクTtgとすることでドライバとの干渉を防ぐことができる。
ステップ102では、目標走行ライン傾きeLdが目標走行ライン傾き閾値eLd_thを超えたかどうかを判断し、目標走行ライン傾きeLdが目標走行ライン傾き閾値eLd_thを超えた場合は、ステップ103に進む。目標走行ライン傾きeLdが目標走行ライン傾き閾値eLd_th以下の場合はステップS108に進む。これにより、目標走行ライン傾きeLdが閾値以下の時は自車両の走行車線からの逸脱傾向が小さいと判断し、フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBよりもフィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFの比率を高めた目標トルクTtgとすることでドライバとの干渉を防ぐことができる。
ステップS103では、車速(信号)Vsが車速閾値Vs_th未満かどうかを判断し、車速Vsが車速閾値Vs_th以上の場合は、ステップS108に進む。車速Vsが車速閾値Vs_th未満の場合は、ステップ104に進む。車速が高い場合には、操舵角の変化に対する車両挙動の変化率が大きいため、センサ信号Psの精度によってフィードバック制御を使用できる車速範囲は限定される。そのため、車速Vsが閾値以上の時は、フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBよりもフィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFの比率を高めた目標トルクTtgとすることで車両の挙動が不安定になることを防ぐことができる。
ステップS104では、走行路認識率rsが走行路認識率閾値rs_thを超えたかどうかを判断し、走行路認識率rsが走行路認識率閾値rs_thを超えた場合は、ステップS105に進む。走行路認識率rsが走行路認識率閾値rs_th以下の場合は未満の場合はステップS108に進む。走行路認識率が低い場合には、白線情報のばらつきが大きいため、フィードバック制御により演算した目標トルクを使用すると、ドライバへの干渉頻度が高くなる。そのため、走行路認識率rsが閾値以下の時は、フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBよりもフィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFの比率を高めた目標トルクTtgとすることでドライバとの干渉頻度を低く抑えることができる。
ステップS105では、操舵トルクTsが操舵トルク閾値rs_th未満かどうかを判断し、操舵トルクTsが操舵トルク閾値Ts_th以上の場合は、ステップS108に進む。操舵トルクTsが操舵トルク閾値Ts_th未満の場合はステップS106に進む。操舵トルクTs以上の場合は、ドライバとの干渉が大きいと判断できるため、操舵トルクTsが閾値以上の時はフィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBよりもフィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFの比率を高めた目標トルクTtgとすることでドライバとの干渉を防ぐことができる。
そしてステップS106では、ドライバにより切替可能な例えば図3に示したモード切替スイッチSWの状態が第1のモードであるか第2のモードであるかを判断し、第1のモードである場合には、ステップS107に進み、第2のモードである場合にはステップS108に進む。これにより、ドライバの意志によって、フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBよりもフィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFの比率を高めた目標トルクに切り替えることができ、ドライバとの干渉を防ぐことができる。
ステップS107では、目標トルク信号Ttgに対するフィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBの割合α_FBを0.5より大きい値として目標トルク信号Ttgを出力する。つまり、フィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFよりもフィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBの比率を高く設定した目標トルク信号Ttgを出力する。
ステップS107では、目標トルク信号Ttgに対するフィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBの割合α_FBを0.5より小さい値として目標トルク信号Ttgを出力する。つまり、フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBよりもフィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFの比率を高く設定した目標トルクTtgを出力する。
なお図6において、ステップS101〜ステップS106は必ずしも全ての条件に基づいて目標トルク信号Ttgに対するフィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBの割合α_FBを決める必要はなく、ステップS101〜ステップS106のいずれか1つ、または複数のステップの条件に従って割合α_FBを決めればよい。
またここで、割合α_FBとは、
目標トルクTtg=
目標トルクTtg_FB×a%+目標トルクTtg_FF×b%
但し、a+b=100%
として目標トルクTtgを設定する際のa%を示す。
なお、電動パワーステアリング制御装置100、操舵角検出部5、ヨーレート検出部13、横加速度検出部14、さらに操舵トルク検出部であるトルクセンサ6、走行車速検出部11、カメラユニット12、が車両状態量検出部を構成する。
また、フィードバック制御型目標トルク信号Ttg_FBが第1の第1の操舵トルクに相当し、フィードフォワード制御型目標トルク信号Ttg_FFが第2の操舵トルクに相当する。
以上、本実施の形態によると、横変位が縮小するように制御された横速度に基づいて目標操舵角を算出することで簡易な制御で横変位を目標走行ラインに収束させることができる車両用操舵装置において、車両状態量や目標走行ラインと自車両との相対位置に応じてフィードバック制御とフィードフォワード制御を使い分けることで、ドライバ操舵との干渉の発生や車両の挙動が不安定になることを防ぐことができる。
また、以上においてはこの発明を特定の実施の形態について詳細に説明したが、この発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内にて他の種々の実施の形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
1 ステアリング機構、2 ハンドル、3 ステアリング軸、4 ピニオンギア、
5 操舵角検出部、6 トルクセンサ、7 アシストモータ、8 モータギア、
9 ラック軸、10 タイヤ、11 走行車速検出部、12 カメラユニット、
13 ヨーレート検出部、14 横加速度検出部、
100 電動パワーステアリング制御装置、101 操舵アシスト電流演算部、
102 車線維持電流演算部、103 印加電圧演算部、
104 路面反力トルク演算部、200 車線維持制御装置、
201 走行路認識部、202 目標走行ライン設定部、
203 横変位演算部、204 目標走行ライン傾き演算部、
205 目標車両状態量演算部、206 フィードバック制御型トルク演算部、
207 フィードフォワード制御型トルク演算部、208 目標トルク設定部、
SW モード切替スイッチ。

Claims (14)

  1. 車両が走行路に沿って走行するようにステアリング機構に操舵トルクを付与し、ドライバの操舵アシストを行う車両用操舵装置において、
    前記車両の車両状態量を検出する車両状態量検出部と、
    前記車両が走行する前記走行路を認識する走行路認識部と、
    前記車両が前記走行路に追従して走行するための目標走行ラインを設定する目標走行ライン設定部と、
    前記車両の前方注視点距離における前記目標走行ラインと前記車両との位置の差である横変位を算出する横変位演算部と、
    前記横変位を縮小させるよう目標車両状態量を算出する目標車両状態量演算部と、
    前記目標車両状態量を実現する第1の操舵トルクを前記目標車両状態量と前記車両状態量との偏差に基づいた前記車両状態量のフィードバック制御により演算するフィードバック制御型トルク演算部と、
    前記目標車両状態量を実現する第2の操舵トルクを前記目標車両状態量に基づいた前記車両状態量のフィードフォワード制御により演算するフィードフォワード制御型トルク演算部と、
    前記第1の操舵トルクと前記第2の操舵トルクを前記車両の状態に従って足し合わせて目標トルクを設定する目標トルク設定部と、
    前記目標トルクに基づいてステアリング機構に操舵トルクを付与するアシストモータと、
    を備え、
    前記目標車両状態量演算部は、前記横変位が縮小するよう前記横変位の変化量である横速度を制御し、前記横速度に基づいて前記目標車両状態量を算出する、車両用操舵装置。
  2. 前記車両の車速を検出する車速検出部と、
    前記車両のヨーレートを検出するヨーレート検出部と、
    前記車両と前記車両の前方注視点距離における前記目標走行ラインとの傾きである目標走行ライン傾きを求める目標走行ライン傾き演算部と、
    をさらに備え、
    前記目標車両状態量演算部は、前記車速、前記ヨーレート、前記目標走行ライン傾きおよび前記横変位を使用して、前記目標車両状態量を算出する、請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記目標トルク設定部は、前記横変位及び前記目標走行ライン傾きが共にそれぞれの閾値を超えた時に前記目標トルクに対する前記第1の操舵トルクの比率を前記第2の操舵トルクの比率よりも高く設定し、前記横変位または前記目標走行ライン傾きどちらか一方が前記閾値以下の時に前記目標トルクに対する前記第2の操舵トルクの比率を前記第1の操舵トルクの比率よりも高く設定する、請求項2に記載の車両用操舵装置。
  4. 前記目標トルク設定部は、前記車速が閾値未満の時に前記目標トルクに対する前記第1の操舵トルクの比率を前記第2の操舵トルクの比率よりも高く設定し、前記車速が前記閾値以上の時に前記目標トルクに対する前記第2の操舵トルクの比率を前記第1の操舵トルクの比率よりも高く設定する、請求項2または3に記載の車両用操舵装置。
  5. 前記目標トルク設定部は、前記走行路認識部の走行路認識率が閾値を超える時に前記目標トルクに対する前記第1の操舵トルクの比率を前記第2の操舵トルクの比率よりも高く設定し、前記走行路認識率が前記閾値以下の時に前記目標トルクに対する前記第2の操舵トルクの比率を前記第1の操舵トルクの比率よりも高く設定する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  6. ドライバの操舵トルクを検出する操舵トルク検出部を備え、
    前記目標トルク設定部は、前記操舵トルクが閾値未満の時に前記目標トルクに対する前記第1の操舵トルクの比率を前記第2の操舵トルクの比率よりも高く設定し、前記操舵トルクが前記閾値以上の時に前記目標トルクに対する前記第2の操舵トルクの比率を前記第1の操舵トルクの比率よりも高く設定する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  7. ドライバの操作により、第1のモードと第2のモードを選択できるスイッチを有し、
    前記目標トルク設定部は、前記スイッチにより第1のモードが選択された時に前記目標トルクに対する前記第1の操舵トルクの比率を前記第2の操舵トルクの比率よりも高く設定し、第2のモードが選択された時に前記目標トルクに対する前記第2の操舵トルクの比率を前記第1の操舵トルクの比率よりも高く設定する、請求項1から6までのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  8. 前記目標車両状態量は、目標操舵角である、請求項1から7までのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  9. 前記目標車両状態量は、目標操舵角であり、
    前記目標車両状態量演算部は、前記目標操舵角を、
    θtg=k1・yLd+k2・eLd−k3・γs
    θtg:目標操舵角
    k1〜k3:係数
    yLd:前方注視点距離における横変位
    eLd:前方注視点距離における目標走行ライン傾き
    γs:ヨーレート
    により算出する、請求項2から7までのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  10. 前記目標車両状態量演算部は、前記車両状態量に応じて前記係数k1〜k3を変更する、請求項9に記載の車両用操舵装置。
  11. 前記目標車両状態量は、目標ヨーレートである、請求項1から7までのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  12. 前記目標車両状態量は、目標横加速度である、請求項1から7までのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  13. 前記目標車両状態量は、目標路面反力である、請求項1から7までのいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
  14. 車両が走行路に沿って走行するようにステアリング機構に操舵トルクを付与し、ドライバの操舵アシストを行う車両操舵制御方法において、
    前記車両の車両状態量を検出し、
    前記車両が走行する前記走行路を認識し、
    前記車両が前記走行路に追従して走行するための目標走行ラインを設定し、
    前記車両の前方注視点距離における前記目標走行ラインと前記車両との位置の差である横変位を算出し、
    前記横変位を縮小させるよう目標車両状態量を算出し、
    前記目標車両状態量を実現する第1の操舵トルクを前記目標車両状態量と前記車両状態量との偏差に基づいた前記車両状態量のフィードバック制御により演算し、
    前記目標車両状態量を実現する第2の操舵トルクを前記目標車両状態量に基づいた前記車両状態量のフィードフォワード制御により演算し、
    前記第1の操舵トルクと前記第2の操舵トルクを前記車両の状態に従って足し合わせて目標トルクを設定し、
    前記目標トルクに基づいてアシストモータによりステアリング機構に操舵トルクを付与し、
    前記横変位が縮小するよう前記横変位の変化量である横速度を制御し、前記横速度に基づいて前記目標車両状態量を算出する、車両操舵制御方法。
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