JP2017034944A - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents

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浩孝 清田
Hirotaka Kiyota
浩孝 清田
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Abstract

【課題】設計要件を満たしつつ生産性を向上させること。【解決手段】開口21及び収容室22を成すケース周壁23を有し、開口21から収容室22に挿入された保持体110を収容及び保持するケース20と、ケース周壁23における開口21側の端部に対して全周に渡って嵌合されるカバー周壁31を有し、その嵌合と共に開口21を塞ぐカバー30と、を備え、カバー周壁31は、ケース周壁23を外側から全周に渡って覆うカバー外周壁31Aと、ケース周壁23に外側から全周に渡って覆われる可撓性を有するカバー内周壁31Bと、を備え、カバー内周壁31Bの平面部31B1は、上記の嵌合によって、収容部品から押動されてケース周壁23の平面部23A1に向けて撓み、遅くとも嵌合の完了時に平面部23A1の内壁面に当接し、ケース周壁23の隅部23aは、カバー内周壁31Bの隅部31B2に外側から覆われる内壁23Bを備えた二重壁構造とすること。【選択図】図5

Description

本発明は、電気接続箱及びワイヤハーネスに関する。
従来、電子部品が内部の空間に収容され、その電子部品に接続された電線が外部に引き出されている電気接続箱が知られている。更に、その電気接続箱を有するワイヤハーネスが知られている。電気接続箱やワイヤハーネスは、例えば、車両に搭載され、車両の電源と負荷との間に介在させる。例えば、下記の特許文献1及び2には、このような電気接続箱について開示されている。特許文献1及び2には、カバーの周縁に沿って配置されている弾性可撓壁を本体ケースの周縁に沿って配置されている空間に全周に渡って挿入し、その弾性可撓壁の先端を本体ケースの周縁の端面に当接させて撓ませることによって、防水性を確保せんとする技術が開示されている。また、特許文献1には、その弾性可撓壁の不都合(弾性可撓壁がカバーの側面を成す周壁よりも短いがために起こり得るカバーと本体ケースの嵌合作業性の低下)を解消するための技術も開示されている。その技術とは、カバーと本体ケースのそれぞれの周壁を外壁と内壁とから成る二重壁とし、カバーの内壁を本体ケースの外壁と内壁との間に挿入し、その本体ケースの外壁における内壁側の壁面から斜め下方に突出させている弾性片をカバーの内壁の壁面に当接させて撓ませることによって、防水性を確保せんとするものである。尚、下記の非特許文献1には、本体ケース(フレーム)の外周壁面に斜め下方に向けて突出させた弾性可撓壁を設け、本体ケースにカバーを嵌合させた際にカバーの内周壁面で弾性可撓壁を撓ませ、弾性可撓壁からカバーの内周壁面に向けたバネ力を発生させることによって、防水性を確保せんとする技術が開示されている。
特開2000−316219号公報 実公平3−16304号公報
発明協会公開技報公技番号2008−505395号
ところで、防水性を確保するべくカバーと本体ケースのそれぞれの周壁を全周に渡って二重壁とする場合には、電気接続箱の体格の大型化を抑えたり、内部容積を確保したりするために、外壁と内壁との間を狭めることになる。その際、カバーは、二重壁部分の深さ(嵌合方向の深さ)が浅いので、外壁と内壁との間を狭めたとしても、金型による加工性に然程影響を与えない。しかしながら、本体ケースにおいては、電子部品に水がかからないように内壁を深さ方向に延在させており、二重壁部分の深さがカバーよりも深くなるので、外壁と内壁との間を狭めることで、金型による加工が難しくなり、生産性の低下を招いてしまう虞がある。従って、従来の電気接続箱は、防水性を確保できたとしても、内部容積を確保するために、電気接続箱の体格を大型化しなければならない可能性がある。
そこで、本発明は、防水性、体格や内部容積という電気接続箱の設計要件を満たしつつ生産性を向上させることのできる電気接続箱及びワイヤハーネスを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る電気接続箱は、開口及び少なくとも1つの収容室を成すケース周壁を有し、前記開口から前記収容室に挿入された電子部品本体に関わる収容部品を収容及び保持するケースと、前記ケース周壁における前記開口側の端部に対して全周に渡って嵌合されるカバー周壁を有し、前記端部への嵌合と共に前記開口を塞ぐカバーと、を備え、前記カバー周壁は、前記ケース周壁を外側から全周に渡って覆うカバー外周壁と、前記ケース周壁に外側から全周に渡って覆われる可撓性を有するカバー内周壁と、を備え、前記カバー内周壁の平面部は、前記カバーを前記ケースに嵌合させることによって、前記収容室に収容された前記収容部品から押動されて前記ケース周壁の平面部に向けて撓み、遅くとも前記嵌合の完了時に前記ケース周壁における前記平面部の内壁面に当接し、前記ケース周壁の隅部は、前記カバー内周壁の隅部に外側から覆われる内壁を備えた二重壁構造とすることを特徴としている。
ここで、前記ケース周壁における前記平面部の前記内壁面からは、撓んだ前記カバー内周壁の前記平面部における自由端側の端面を覆い、かつ、該自由端側の端部に当接させる突出部を突出させることが望ましい。
また、前記収容部品は、前記嵌合時に前記カバー内周壁の前記平面部を押動する押動部を備えることが望ましい。
また、前記収容室の壁面の一部を成す隔壁が前記ケースの内部に設けられている場合、前記隔壁は、前記ケース周壁における前記平面部の前記内壁面との間に間隔を形成する端面であり、前記嵌合時に前記間隔に挿入されてきた前記カバー内周壁の前記平面部を前記収容部品と一緒になって押動し、前記ケース周壁における前記平面部の前記内壁面に当接させる押動端面を有することが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るワイヤハーネスは、開口及び少なくとも1つの収容室を成すケース周壁を有し、前記開口から前記収容室に挿入された電子部品本体に関わる収容部品を収容及び保持するケース、及び、前記ケース周壁における前記開口側の端部に対して全周に渡って嵌合されるカバー周壁を有し、前記端部への嵌合と共に前記開口を塞ぐカバーを備えた電気接続箱と、前記電子部品本体に対して電気的に接続され、前記電気接続箱の内部から外部に引き出された電線と、を有し、前記カバー周壁は、前記ケース周壁を外側から全周に渡って覆うカバー外周壁と、前記ケース周壁に外側から全周に渡って覆われる可撓性を有するカバー内周壁と、を備え、前記カバー内周壁の平面部は、前記カバーを前記ケースに嵌合させることによって、前記収容室に収容された前記収容部品から押動されて前記ケース周壁の平面部に向けて撓み、遅くとも前記嵌合の完了時に前記ケース周壁における前記平面部の内壁面に当接し、前記ケース周壁の隅部は、前記カバー内周壁の隅部に外側から覆われる内壁を備えた二重壁構造とすることを特徴としている。
本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスにおいては、カバー周壁が全周に渡って二重壁構造を有すると共に、ケース周壁が隅部のみを二重壁構造とし且つ平面部を一重壁構造としている。そして、カバー周壁におけるカバー内周壁は、ケース周壁における一重壁構造に対応する部分が可撓性を有しており、収容部品に押動されて撓み、ケース周壁における平面部の内壁面に押し付けられる。このため、この電気接続箱及びワイヤハーネスにおいては、ケースとカバーとの間の防水性を確保することができる。また、ケース周壁は、全周に渡って二重壁構造となっているものと比較して、二重壁部分の間隔を狭めたとしても、金型による加工を行い易い。よって、この電気接続箱の防水構造は、防水性を確保しながらも、電気接続箱の体格の大型化を抑えつつ、内部容積を確保することができる。従って、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスは、防水性、体格や内部容積という電気接続箱の設計要件を満たしつつ生産性を向上させることができる。
図1は、実施形態の電気接続箱及びワイヤハーネスを示す分解斜視図である。 図2は、カバーを内側から見た斜視図である。 図3は、ケースを開口側から見た上面図である。 図4は、図3のX−X線で切った断面図であり、カバーがケースに取り付けられる前の状態を示したものである。 図5は、図3のX−X線で切った断面図であり、カバーがケースに取り付けられた後の状態を示したものである。 図6は、図3のY−Y線で切った断面図であり、カバーがケースに取り付けられた後の状態を示したものである。 図7は、図3のZ−Z線で切った断面図であり、カバーがケースに取り付けられた後の状態を示したものである。
以下に、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図7に基づいて説明する。
図1の符号1は、本実施形態の電気接続箱を示す。また、図1の符号WHは、その電気接続箱1を備えたワイヤハーネスを示す。
本実施形態の電気接続箱1とは、電源(図示略)や負荷(図示略)、センサ(図示略)等の接続対象物に対して電気的に接続される少なくとも1つの電子部品100を内部に収容したものである。その電子部品100とは、例えば、リレー、ヒューズ等の回路保護部品、コネクタなどのことである。また、本実施形態では、電子制御ユニット(いわゆるECU)等の電子機器についても、電気接続箱1に収容される電子部品100とする。電子部品100は、筐体101の内部に電子部品本体102が収容されたものであり、電子部品本体102に対して電気的に接続されている端子金具(図示略)を筐体101から外部に露出させている。収容されている電子部品100の端子金具には、該当する電線(電力供給線や信号線等)150が電気的に接続されている。電気接続箱1においては、その電線150が内部から外部に引き出されている。この電気接続箱1は、その電線150等と共にワイヤハーネスWHを成す。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に配設され、電源(二次電池)側や負荷としての電気機器(アクチュエータ等)側などに電線150を介して繋がれる。
電気接続箱1は、電子部品本体102に関わる収容部品が少なくとも1つ収容される筐体10を備える。電子部品本体102に関わる収容部品とは、電子部品100そのものや電子部品100が保持される絶縁性材料から成る保持体110(例えばブロック)等のことである。筐体10は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形されている。本実施形態の筐体10は、ケース20とカバー30とに大別される。尚、以下においては、筐体10の内側を基準にして内外を定める。
ケース20は、開口21及び少なくとも1つの収容室22を成す枠体状の周壁(以下、「ケース周壁」という。)23を有するものである。このケース20は、その開口21から収容室22に挿入された収容部品(この例示では保持体110)を収容及び保持する。収容室22と収容部品との間には、収容部品を収容室22に保持させるための保持機構(図示略)が設けられている。収容室22においては、保持体110を介して、電子部品100の端子金具が電線150の端部の端子金具と電気的に接続されている。ここでは、4つの収容室22を設けたケース20について例示している。
ここで、本実施形態のケース20は、フレーム20Aと閉塞部材20Bとで構成されており、これらを互いに嵌合させることで一体化される。フレーム20Aは、ケース周壁23を成す部材であり、両端を開口させた枠体状に成形されている。このフレーム20Aにおいては、その2つの開口の内の一方が上記の開口21となり、その2つの開口に囲まれた内部空間に収容室22が形成される。閉塞部材20Bは、そのフレーム20Aの他方の開口を塞ぐ部材である。この閉塞部材20Bには、例えば、内部の電線150を外部に引き出すための貫通孔(図示略)等が形成されている。
カバー30は、ケース20の開口21を塞ぐ部材である。このカバー30は、ケース周壁23における開口21側の端部に対して全周に渡って嵌合される枠体状の周壁(以下、「カバー周壁」という。)31を有する。カバー30は、その開口21側の端部への嵌合と共に開口21を塞ぐ形状に成形されている。
ところで、開口21から水が収容室22に浸入した場合には、その水が電子部品100と電線150との電気的な接続部分に伝わってしまう可能性がある。この電気接続箱1においては、そのような水の浸入の可能性も鑑みた上で、開口21を塞ぐカバー30を設けている。しかしながら、ケース20とカバー30との間に隙間がある場合には、その隙間から水が浸入して、収容室22側に伝わってしまう虞がある。そこで、本実施形態の電気接続箱1においては、ケース20とカバー30との間に防水構造を設けている。その防水構造について以下に説明する。
防水構造は、ケース周壁23とカバー周壁31と収容部品(この例示では保持体110)とによって構成する。
ケース周壁23は、具体的に、矩形の枠体状の主壁23Aと、隅部(折り曲げ部分を中心とする部分であって、この例示における四隅)23aに設けた内壁23Bと、を備える。主壁23Aは、複数(この例示では4つ)の平板状の平面部23Aと、別角度に配置された隣り合う2つの平面部23Aを繋ぐ複数の隅部(折り曲げ部分を中心とする部分であって、この例示における四隅)23Aと、を有している。内壁23Bは、主壁23Aの隅部23Aの内壁面に対向させ且つ間隔を空けて配置する。この内壁23Bは、その主壁23Aの隅部23Aの形状に沿って折り曲げられている。つまり、ケース周壁23は、主壁23Aの平面部23Aから成る一重壁構造と、主壁23Aの隅部23A及び内壁23Bから成る隅部23aの二重壁構造と、が併存しているものとして形成されている。後述するように、主壁23Aの隅部23Aと内壁23Bとの間には、カバー周壁31(具体的にはカバー内周壁31B)が挿入される。
カバー周壁31は、具体的に、ケース周壁23の主壁23Aを外側から全周に渡って覆うカバー外周壁31Aと、ケース周壁23の主壁23Aに外側から全周に渡って覆われる可撓性を有するカバー内周壁31Bと、を備える(図1及び図2)。カバー外周壁31Aとカバー内周壁31Bは、互いに対向させ且つ間隔を空けて配置されている。つまり、カバー周壁31は、二重壁構造になっている。この例示では、カバー内周壁31Bをカバー外周壁31Aよりも突出させている。
カバー外周壁31Aは、ケース周壁23の主壁23Aにおける各平面部23Aの外壁面に各々対向する複数(この例示では4つ)の平板状の平面部31Aと、その主壁23Aにおける各隅部23Aの外壁面に各々対向し、別角度に配置された隣り合う2つの平面部31Aを繋ぐ複数の隅部(折り曲げ部分を中心とする部分であって、この例示における四隅)31Aと、を有している。カバー内周壁31Bは、ケース周壁23の主壁23Aにおける各平面部23Aの内壁面に各々対向する複数の平板状の平面部31Bと、その主壁23Aにおける各隅部23Aの内壁面に各々対向し、別角度に配置された隣り合う2つの平面部31Bを繋ぐ複数の隅部(折り曲げ部分を中心とする部分であって、この例示における四隅)31Bと、を有している。その隅部31Bについては、ケース周壁23の内壁23Bの外壁面とも対向している。換言するならば、その内壁23Bは、カバー内周壁31Bの隅部31Bに外側から覆われている。つまり、カバー内周壁31Bの隅部31Bは、ケース周壁23の隅部23aにおける主壁23Aと内壁23Bとの間の隙間に挿入される。
ここで、収容部品(この例示では保持体110)は、カバー30のケース20への嵌合時にカバー内周壁31Bの平面部31Bを押動する押動部120を備えている(図1及び図3)。その押動部120は、平面部31Bに対して全体的に押圧力を加えるものであってもよく、平面部31Bに対して部分的に押圧力を加えるものであってもよい。この押動部120は、電子部品100の筐体101や保持体110から突出させる。この例示の保持体110には、ケース周壁23の主壁23Aの平面部23Aに向けて突出させ、かつ、収容部品の挿入方向に沿って延在させた複数本のリブ状の押動部120を設けている。
収容室22に収容されている収容部品において、押動部120は、カバー30をケース20に取り付ける際のカバー内周壁31Bの移動軌跡上に配置されている(図4及び図5)。このため、この押動部120には、カバー30がケース20に近づくに連れて、カバー内周壁31Bの平面部31Bにおける自由端側の端面31Bが接触する。従って、押動部120の開口21側には、開口21側に向かうに連れてケース周壁23の主壁23Aの平面部23Aから離れていく傾斜面121を設けている。その傾斜面121は、カバー内周壁31Bの平面部31Bにおける端面31Bが接触した際に、この平面部31Bを主壁23Aの平面部23A側に案内しながら図5に示すように撓ませていく部位である。その傾斜面121を含む押動部120は、そのようなカバー内周壁31Bの平面部31Bの案内が可能であると共に、遅くともカバー30のケース20への嵌合が完了したときに、平面部31Bを図5に示すように主壁23Aの平面部23Aの内壁面に当接させることのできる形状に形成する。よって、カバー内周壁31Bの平面部31Bは、カバー30をケース20に嵌合させることによって、収容室22に収容された収容部品の押動部120から押動されてケース周壁23の主壁23Aの平面部23Aに向けて撓み、遅くとも嵌合の完了時にケース周壁23における主壁23Aの平面部23Aの内壁面に当接し、この内壁面に対して押圧力を加える。これにより、水が筐体10の外側からケース20とカバー30との間の隙間に浸入し、この隙間を介して更に浸入してきたとしても、その水は、ケース周壁23の主壁23Aの平面部23Aとカバー内周壁31Bの平面部31Bとに囲まれた空間で留まるので、収容室22への浸入が抑えられる。尚、図4及び図5並びに後述する図6及び図7は図3の断面図であるが、図3においては、便宜上、カバー30の図示を省略している。
更に、この防水構造においては、そのカバー内周壁31Bの平面部31Bが当接する主壁23Aの平面部23Aから、その撓んだ平面部31Bにおける自由端側の端面31Bを覆う突出部24を突出させている。その突出部24は、平面部31Bにおける自由端側の端部に当接させる。この電気接続箱1においては、その突出部24によって、ケース周壁23の主壁23Aの平面部23Aとカバー内周壁31Bの平面部31Bとに囲まれた空間からの水の漏れを抑えることができる。
ここで、収容室22が複数設けられている場合には、ケース20の内部(具体的にはフレーム20Aの内側)に、収容室22の壁面の一部を成す隔壁25が設けられる(図1等)。そして、その隔壁25の中には、ケース周壁23の主壁23Aにおける平面部23Aの内壁面から立設させられているものがある。このような隔壁25は、カバー内周壁31Bの平面部31Bを収容室22毎に分断させてしまう可能性がある。そこで、このような隔壁25は、次のような端面(以下、「押動端面」という。)25aを有するものとして形成する(図6)。その押動端面25aとは、平面部23Aの内壁面との間に間隔を形成する端面であり、ケース20とカバー30の嵌合時に当該間隔に挿入されてきたカバー内周壁31Bの平面部31Bを収容部品(この例示では保持体110)と一緒になって押動し、平面部23Aの内壁面に当接させるものである。この電気接続箱1においては、その押動端面25aによって、カバー内周壁31Bの平面部31Bを分断させずともよく、そして、押動部120と同じようにカバー内周壁31Bの平面部31Bを平面部23Aの内壁面に当接させることができるので、防水性の更なる向上を図ることができる。
この電気接続箱1においては、ケース周壁23の主壁23Aの平面部23Aとカバー内周壁31Bの平面部31Bとに囲まれた空間の水を、ケース周壁23の隅部23aにおける二重壁構造を利用して排出する。その二重壁構造は、前述したように、ケース周壁23の主壁23Aと内壁23Bとによって構成されている。そして、カバー内周壁31Bの隅部31Bは、前述したように、その主壁23Aと内壁23Bとの間の隙間に挿入される(図7)。ここで、主壁23Aの平面部23Aにおける隅部23A側の端部には、突出部24から更に同一方向で且つ内壁23Bに向けて突出させた連結部26を設けている。内壁23Bは、その連結部26を介して突出部24に保持される。この例示では、その連結部26が連なっている突出部24における部位が、突出部24の端部となる。
その連結部26は、カバー内周壁31Bの平面部31Bにおける自由端側の端面31Bに対向するものである。このため、カバー内周壁31Bは、連結部26が連なっている突出部24の端部に対向している部分から押動部120による撓み量を徐々に減少させ、少なくとも連結部26よりも隅部23A側で平面部23Aの内壁面に対する当接が行われないように形成する。これにより、ケース周壁23の主壁23Aの平面部23Aとカバー内周壁31Bの平面部31Bとに囲まれた空間の水は、ケース周壁23の隅部23aにおける主壁23Aとカバー内周壁31Bとの間の隙間から排出される。主壁23Aと撓み前のカバー内周壁31Bとの間は、そのような水の排出が円滑になる間隔に設定する。更に、この例示では、その排出された水を閉塞部材20B側へと導くように、内壁23Bを連結部26よりも閉塞部材20B側に延在させている。例えば、この電気接続箱1においては、その内壁23Bを収容部品(この例示では保持体110)よりも閉塞部材20B側まで延在させることで、排出された水が収容部品にかからなくなるので、更なる防水性の向上が可能になる。
以上示したように、本実施形態の電気接続箱1及びワイヤハーネスWHにおいては、ケース20とカバー30との間の防水性を確保することができる。そして、この電気接続箱1及びワイヤハーネスWHにおいては、その防水性を確保するべく、カバー周壁31を全周に渡って二重壁構造としているが、ケース周壁23が隅部23aのみの二重壁構造となっている。先に説明したように、カバー30の二重壁構造は、カバー30の金型による加工性に然程影響を与えない。このため、カバー30は、カバー外周壁31Aとカバー内周壁31Bとの間隔を狭めることができるので、電気接続箱1の体格の大型化の抑制や内部容積の確保に寄与することができる。また、ケース周壁23は、隅部23aのみが二重壁構造になっており、残りの大部分が一重壁構造になっているので、全周に渡って二重壁構造となっているものと比較して、主壁23Aと内壁23Bとの間隔を狭めたとしても、金型による加工を行い易い。よって、この電気接続箱1の防水構造は、防水性を確保しながらも、電気接続箱1の体格の大型化を抑えつつ、内部容積を確保することができる。従って、本実施形態の電気接続箱1及びワイヤハーネスWHは、防水性、体格や内部容積という電気接続箱1の設計要件を満たしつつ生産性を向上させることができる。
1 電気接続箱
20 ケース
20A フレーム
20B 閉塞部材
21 開口
22 収容室
23 ケース周壁
23A 主壁
23A 平面部
23A 隅部
23B 内壁
23a 隅部
24 突出部
25 隔壁
25a 押動端面
30 カバー
31 カバー周壁
31A カバー外周壁
31A 平面部
31A 隅部
31B カバー内周壁
31B 平面部
31B 隅部
31B 端面
100 電子部品
102 電子部品本体
110 保持体
120 押動部
121 傾斜面
150 電線

Claims (5)

  1. 開口及び少なくとも1つの収容室を成すケース周壁を有し、前記開口から前記収容室に挿入された電子部品本体に関わる収容部品を収容及び保持するケースと、
    前記ケース周壁における前記開口側の端部に対して全周に渡って嵌合されるカバー周壁を有し、前記端部への嵌合と共に前記開口を塞ぐカバーと、
    を備え、
    前記カバー周壁は、前記ケース周壁を外側から全周に渡って覆うカバー外周壁と、前記ケース周壁に外側から全周に渡って覆われる可撓性を有するカバー内周壁と、を備え、
    前記カバー内周壁の平面部は、前記カバーを前記ケースに嵌合させることによって、前記収容室に収容された前記収容部品から押動されて前記ケース周壁の平面部に向けて撓み、遅くとも前記嵌合の完了時に前記ケース周壁における前記平面部の内壁面に当接し、
    前記ケース周壁の隅部は、前記カバー内周壁の隅部に外側から覆われる内壁を備えた二重壁構造とすることを特徴とした電気接続箱。
  2. 前記ケース周壁における前記平面部の前記内壁面からは、撓んだ前記カバー内周壁の前記平面部における自由端側の端面を覆い、かつ、該自由端側の端部に当接させる突出部を突出させることを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記収容部品は、前記嵌合時に前記カバー内周壁の前記平面部を押動する押動部を備えることを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記収容室の壁面の一部を成す隔壁が前記ケースの内部に設けられている場合、前記隔壁は、前記ケース周壁における前記平面部の前記内壁面との間に間隔を形成する端面であり、前記嵌合時に前記間隔に挿入されてきた前記カバー内周壁の前記平面部を前記収容部品と一緒になって押動し、前記ケース周壁における前記平面部の前記内壁面に当接させる押動端面を有することを特徴とした請求項1,2又は3に記載の電気接続箱。
  5. 開口及び少なくとも1つの収容室を成すケース周壁を有し、前記開口から前記収容室に挿入された電子部品本体に関わる収容部品を収容及び保持するケース、及び、前記ケース周壁における前記開口側の端部に対して全周に渡って嵌合されるカバー周壁を有し、前記端部への嵌合と共に前記開口を塞ぐカバーを備えた電気接続箱と、
    前記電子部品本体に対して電気的に接続され、前記電気接続箱の内部から外部に引き出された電線と、
    を有し、
    前記カバー周壁は、前記ケース周壁を外側から全周に渡って覆うカバー外周壁と、前記ケース周壁に外側から全周に渡って覆われる可撓性を有するカバー内周壁と、を備え、
    前記カバー内周壁の平面部は、前記カバーを前記ケースに嵌合させることによって、前記収容室に収容された前記収容部品から押動されて前記ケース周壁の平面部に向けて撓み、遅くとも前記嵌合の完了時に前記ケース周壁における前記平面部の内壁面に当接し、
    前記ケース周壁の隅部は、前記カバー内周壁の隅部に外側から覆われる内壁を備えた二重壁構造とすることを特徴としたワイヤハーネス。
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