JP2017034474A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影画像上の画角位置が異なる被写体ごとのリフォーカス可否を素早く判定することが可能な撮像装置およびその制御方法を提供する。【解決手段】瞳分割画素領域を有する撮像素子を用いて撮影した画像を、撮影時の光学系の撮影情報とともに取得する取得手段と、被写体の被写体領域を算出するとともに、被写体までの奥行き距離である被写体距離を算出する被写体検出手段と、リフォーカス可能画角範囲を算出し、被写体領域がリフォーカス可能画角範囲に含まれるか否かを比較することにより、被写体へのリフォーカス可否を判定するリフォーカス可否判定手段とを備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、リフォーカス画像を再構成する撮像装置およびその制御方法に関するものである。
デジタルカメラなどの撮像装置では、ユーザが被写体に焦点を合わせるための手段として、2種類の手段が知られている。第1は、コントラストAFや位相差AFと呼ばれる、フォーカスレンズ駆動により焦点を調節する手段である。第2は、リフォーカスと呼ばれる手段である。これは、撮像素子から読み出した瞳分割領域ごとの画像信号を、撮像面が仮想的に前後移動したように再構成し、瞳分割領域ごとの画像信号を加算することで、被写体に焦点の合ったリフォーカス画像を生成する技術である。このリフォーカス技術を用いることにより、ある被写体に対して合焦(フォーカス)して撮影した画像を、記録後の画像処理によって別の被写体に再合焦(リフォーカス)することが可能となる。
リフォーカス技術を用いた従来の撮像装置として、リフォーカス画像を再構成する際に使用するパラメータを、撮影時の光学系の撮影情報に基づいて、画像データのメタデータとして生成するものが特許文献1において提案されている。また、リフォーカス画像を再構成する際に、どの被写体がリフォーカス可能な奥行き距離範囲内に位置しているのかをユーザに知らせる画像処理装置が特許文献2において提案されている。
特開2014−003404号公報 特開2014−197824号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
撮影した画像を、リフォーカス技術を用いてリフォーカスする場合、被写体の画角位置によっては、リフォーカスができない可能性がある。これは、画像をリフォーカスするために撮像面を仮想的に前後移動すると、リフォーカス可能な撮影画角範囲(以下、「リフォーカス可能画角範囲」と呼ぶ)が縮小するためである。
特許文献1、2に開示された従来技術では、撮影画像の奥行き方向のリフォーカス可能な距離範囲に基づいて、リフォーカス画像を再構成している。しかし、撮影画像上の複数の被写体に対してリフォーカス可否を素早く判定することが困難であるという課題があった。本発明は、このような課題を解決するものであり、撮影画像上の複数の被写体に対するリフォーカス可否を素早く判定することが可能な撮像装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、リフォーカス画像を再構成する撮像装置において、瞳分割画素領域を有する撮像素子を用いて撮影した画像を、撮影時の光学系の撮影情報とともに取得する取得手段と、画像上の少なくとも1つの被写体を検出して、被写体の被写体領域を算出するとともに、被写体領域におけるデフォーカス量から、被写体までの奥行き距離である被写体距離を算出する被写体検出手段と、被写体距離、被写体領域、および撮影情報から、リフォーカス可能画角範囲を算出し、被写体領域がリフォーカス可能画角範囲に含まれるか否かを比較することにより、被写体へのリフォーカス可否を判定するリフォーカス可否判定手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、撮影画像上の複数の被写体に対するリフォーカス可否を素早く判定することが可能な撮像装置およびその制御方法を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る揮発性メモリ上に記録されたメタデータ領域の内容を、画像データ領域とともに示した図である。 本発明の実施形態1に係る撮像素子の画素分布を示す図である。 合焦している主要被写体からリフォーカス対象の被写体までの距離と、リフォーカス可能画角範囲との関係を示した図である。 本発明の実施形態1に係る撮像装置で撮影した画像上の被写体の例を示す図である。 本発明の実施形態1に係るリフォーカス可能画角範囲の算出方法について説明するための第1の図である。 本発明の実施形態1に係るリフォーカス可能画角範囲の算出方法について説明するための第2の図である。 本発明の実施形態1に係る被写体位置検出部の動作について説明するための図である。 本発明の実施形態1に係る被写体距離算出部の動作について説明するための図である。 本発明の実施形態1に係る撮像方法における、静止画記録動作のフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る撮像方法における、静止画再生動作のフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る撮像方法における、リフォーカス不可被写体の表示例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る撮像方法における、リフォーカス可能画角範囲を変更した例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る撮像方法のフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る撮像方法における、主要被写体への焦点調整方法のフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る撮像方法のフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る撮像方法における、リフォーカス可否判定方法のフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る撮像方法における、リフォーカス可能被写体の表示例を示す図である。 本発明の実施形態5に係る撮像方法のフローチャートである。 本発明の実施形態5に係る撮像方法における、リフォーカス不可被写体の表示例を示す図である。 本発明の実施形態6に係る撮像装置における、リフォーカス可能画角範囲について説明するための図である。 本発明の実施形態6に係る撮像方法のフローチャートである。 本発明の実施形態6に係る撮像方法における、リフォーカス可能距離範囲を優先させてリフォーカス可否を判定する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態6に係る撮像方法における、リフォーカス可能距離範囲について説明するための図である。 本発明の実施形態7に係る撮像方法における、リフォーカス可能画角範囲を優先させてリフォーカス可否を判定する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態7に係る撮像方法における、リフォーカス可能画角範囲の算出について説明するための図である。 本発明の実施形態8に係る撮像方法における、瞳分割の方向に応じてリフォーカス可能画角範囲を算出する方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下で説明する図面において、同じ機能を有するものは同一の符号を付し、その説明を省略又は簡潔にすることもある。
[実施形態1]
本実施形態による撮像装置を、図1から図8を用いて説明する。上述の特許文献1、2に開示された従来技術では、撮影画像の奥行き方向のリフォーカス可能な距離範囲に基づいてリフォーカス画像を再構成している。しかしながら、リフォーカス可能画角範囲の縮小と、画角内の被写体位置との関係については考慮されていない。この結果として、特許文献1、2では、撮影画像上の複数の被写体に対するリフォーカス可否を素早く判定することが困難であるという課題があった。そこで、本実施形態では、撮影画像上の複数の被写体に対するリフォーカス可否を素早く判定してユーザに明示する方法について説明する。なお、以下の説明では、本発明の撮像装置100を適用したデジタルカメラで撮影した画像に対してリフォーカス処理を行う編集モードを想定するが、本発明は必ずしもこのような編集モードに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態1に係る撮像装置100の構成を示すブロック図である。
光学系101は、複数枚のレンズ及び、レンズ群及び、絞りから構成される。複数枚のレンズの中には、可動なフォーカスレンズを含み、制御部115は、フォーカスレンズを駆動させることにより、撮像装置100の焦点調節を行うことができる。また、制御部115は、絞りを駆動させることにより、光学系101を通過する光量を調節する。通過する光量の指標としては、F値が用いられ、F値は制御部115が算出を行う。
撮像素子102は、CMOSなどにより構成され、光学系101で受光した光を電気信号に変換する。制御部115は、変換した電気信号をA/D変換部103へ伝送する。撮像素子102の瞳分割画素領域の画素は、1つの画素内に複数の瞳分割領域を持つため、瞳分割領域ごとの電気信号が得られる。なお、撮像素子102は、すべての画素に瞳分割領域を持つ必要はなく、所定の画素のみ瞳分割領域を持つとしてもよい。A/D変換部103は、撮像素子102から伝送されたアナログ画像信号を、デジタル画像信号へ変換する。制御部115は、A/D変換部103により変換されたデジタル画像信号を、画像処理部104へ伝送するよう制御する。
画像処理部104は、A/D変換部103より伝送されたデジタル画像信号に対して、任意の画像処理をおこなう。この画像処理としては、現像処理、色変換処理、リサイズ、圧縮、瞳分割領域ごとの画像を用いたリフォーカス処理などが挙げられる。特に、本実施形態では、画像処理部104は、瞳分割領域ごとのデジタル画像信号を加算し、撮像画像を生成する。このとき、瞳分割領域ごとのデジタル画像信号を加算する際に、デジタル画像信号の参照位置を調整することで、任意の被写体に対して焦点の合ったリフォーカス画像を生成することができる。また、画像処理部104は、撮像画像に対して現像処理を施し、さらに必要に応じて色変換処理やリサイズなどの任意の画像処理を施した現像画像を生成する。また、瞳分割領域ごとのRAW画像を可逆圧縮することも含まれる。
制御部115は、任意の画像処理を施した瞳分割領域ごとの画像信号を揮発性メモリ105へ記録する。揮発性メモリ105は、撮影時の一時画像などを記録するDRAMである。ここで、撮影時の一時画像とは、A/D変換部103から出力された瞳分割領域ごとのRAW画像、画像処理部104によって瞳分割領域ごとの画像を加算した撮像画像、および、現像処理を施した後に必要な任意の画像処理を施した現像画像などである。本実施形態では、この撮像画像のことを単に「画像」と呼ぶ。
図2は、本発明の実施形態1に係る揮発性メモリ105上に記録されたメタデータ領域の内容を、画像データ領域とともに示した図である。メタデータは、後述するリフォーカス処理において用いられるものであり、被写体領域の左上座標、右下座標と、リフォーカス画像を再構成するときに使用する変換マトリクスから構成されるパラメータとを、被写体ごとに保持している。
この画像データ領域とメタデータ領域に書き込まれるデータは、ユーザから静止画撮影の指示があった時に、記憶媒体114に記録される。なお、変換マトリクスは比較的データ量が大きいため、変換マトリクスの代わりに、変換マトリクス生成のために必要となる仮想結像面(詳細は後述する)までの移動距離を記憶しても良い。
表示部106は、揮発性メモリ105に記録されている画像データを表示したり、光学系101の絞りやシャッター速度などの情報を重畳して表示したり、被写体の位置情報を重畳して表示したりする。また、表示部106がタッチパネル式ディスプレイである場合には、操作アイコンなどを表示してもよい。ユーザは、タッチパネル操作により、操作アイコンや合焦したい主要被写体を選択できるものとする。また、リフォーカス可能な領域や、リフォーカス可能な被写体もしくは不可能な被写体に対して、情報を重畳して表示してもよい。
操作部107は、ユーザがデジタルカメラを外部から操作するレリーズボタン等で構成される。ユーザは操作部107を操作し、動画記録や静止画撮影を指示する。なお、本実施形態におけるレリーズボタンは、二段押し込み式の押しボタンスイッチを想定するが、これに限定されるものではない。操作部107に含まれるレリーズボタンは、露光動作開始の指示や焦点検出、撮影の指示を、ユーザから受け付ける。また、操作部107の操作ボタンは、上記のメニュー画面での入力や、撮影モードの切り換え入力などを受け付ける。
被写体位置検出部108は、揮発性メモリ105に記録されている画像上において、被写体が占めている撮影画角内の領域を検出し、被写体領域として揮発性メモリ105に記録する。例えば、被写体位置検出部108は、被写体の顔の中心位置と顔の大きさを被写体領域として検出できるものとする。そして、画面内における被写体領域の位置を特定するために、被写体領域の左上端と右下端の座標を算出する。被写体位置検出部108の詳細については後述する。なお、本実施形態では、画像上の被写体領域として顔画像を検出することを想定するが、これに限定されるものではなく、顔画像の代わりに、被写体の全体を検出するようにしてもよい。被写体、または被写体の顔の検出方法としては、例えば、テンプレートマッチング法を用いることができる。
被写体距離算出部109は、被写体までの奥行き距離である被写体距離情報を算出する。具体的には、被写体距離算出部109は、まず、揮発性メモリ105に記録された画像の瞳分割領域において、被写体の顔の中心位置に対応する画素の位相差を算出する。次に、位相差を合焦撮影距離からのデフォーカス量に換算し、合焦撮影距離とデフォーカス量を加算することにより、被写体距離情報を算出する。制御部115は、算出結果をリフォーカス可否判定部110へ伝送する。位相差からデフォーカス量を算出する方法に関しては、公知の方法を用いることが可能である。
リフォーカス可否判定部110は、合焦撮影距離及び、F値及び、被写体位置(被写体領域)情報及び、被写体距離情報をもとに、リフォーカス可能範囲を算出し、被写体がリフォーカス可能範囲内に含まれるか否かを判定する。ここで、リフォーカス可能範囲には2種類ある。1つめは、被写体距離算出部109で算出された被写体距離から算出される撮影画角方向のリフォーカス可能画角範囲である。2つめは、被写体位置検出部108で検出された被写体位置情報から算出される奥行き方向のリフォーカス可能距離範囲である。本実施形態では、リフォーカス可能画角範囲を用いる方法について説明する。
リフォーカス可否判定部110は、リフォーカス可能画角範囲と、被写体位置検出部108が算出した被写体領域との包含関係から、被写体がリフォーカス可能かどうかを判定する。詳細なリフォーカス可能画角範囲の算出方法については後述する。
不揮発性メモリ112は、制御部115が撮像装置100の各部動作を制御するためのシーケンスプログラムなどを保持している。また、後述するリフォーカス画像を再構成する際に使用される変換マトリクスを、撮像素子102の結像時の位置から仮想結像面までの距離に対応させて保持している。記憶媒体制御部113は、制御部115からの指示に従って、メモリカードやハードディスク等の記憶媒体114に対して、データの読み出し/書き込みを行うための制御を行う。
記憶媒体114は、撮影した画像を記録するための媒体であり、ハードディスクや半導体メモリを内蔵したメモリカードなどで構成される。記憶媒体114には、瞳分割領域ごとのRAWを可逆圧縮したデータを保存しておくことも可能である。制御部115は、バス116によって接続された各ブロックを制御する。また、光学系101の制御および、揮発性メモリ105に記録されている画像からリフォーカス画像の生成を行う。光学系101の制御は、例えば、コントラストAFの手法を用いる。制御部115は、揮発性メモリ105内のFROMからプログラムをロードして実行することにより、各部の制御を行う。
バス116は、公知のプロトコルに基づいた大容量高速伝送路であり、各モジュールを接続する。パラメータ生成部117は、リフォーカス可否判定部110が、被写体へのリフォーカスが不可能と判定した場合には、変換マトリクスを空行列に差し替えて、揮発性メモリ105のメタデータ領域に、該当する被写体に対応づけて記録する。パラメータ生成部117による処理の詳細については後述する。なお、図1に示して説明した撮像装置100の構成は一例である。そのため、以下に説明する動作を実行できるのであれば、本発明に係る撮像装置100の構成は、図1に示した構成に限定されるものではない。
次に、図3、図4を用いて、リフォーカス可否判定部110とパラメータ生成部117の詳細について説明する。図3(a)は、本発明の実施形態1に係る撮像素子102の画素分布を示す図である。図3(a)の中央部には、像ズレ量を検出するために瞳分割された瞳分割画素領域が設けられている。また、瞳分割画素領域の周辺部には、瞳分割されていない通常画素領域が設けられている。
図3(b)は、図3(a)のA−A’における断面図であり、図1の光学系101を通過した光線が、マイクロレンズ301を通過して、撮像素子102上に結像している様子を示している。図3(b)に例示する撮像素子102は、水平方向に11の画素310〜320を並べて構成されている。ここで、画素310、311、319、320は通常画素領域の画素であり、画素312〜318は瞳分割画素領域の画素である。なお、図3(b)には、リフォーカス画像を再構成するための仮想的結像面の移動方向をz方向として示している。
図3(b)に示すz=0の実結像面に結像した画像データを使用して、別の被写体に対するリフォーカス画像を再構成するためには、z軸方向に距離Dだけ移動させた、図3(c)に破線で示す仮想結像面に入力する光線を求めれば良い。ところが、図3(c)に示す仮想結像面の画素312のB像領域302に入射する光線は、図3(b)に示す実結像面においては、瞳分割されていない画素311に入射する。このため、実際には、仮想結像面の画素312のB像領域302におけるB像に相当する情報は取得できないので、画素312においてはリフォーカス画像を再構成することはできない。
また、同様に、図3(c)で画素318のA像領域303に入射する光線は、図3(b)に示す実結像面においては、瞳分割されていない画素319に入射する。このため、実際には、仮想結像面の画素318のA像領域303におけるA像に相当する情報は取得できないので、画素318においてはリフォーカス画像を再構成することはできない。この結果として、結像面から距離Dだけ離れた仮想結像面におけるリフォーカス可能画角範囲は、XからXに縮小してしまう。仮想結像面が、実結像面からさらに離れると、リフォーカス可能画角範囲はさらに縮小する。このように、リフォーカス可能画角範囲は、リフォーカス対象の被写体までの被写体距離に応じて変化する。また、光学系101のF値に応じて入射光の入射角が変化した場合も変化する。
なお、図3では、瞳分割画素領域の画素が、水平方向に2つの瞳分割領域を持つ場合について説明したが、瞳分割領域のパターンはこれに限られるものではなく、例えば、垂直方向に分割したり、3つ以上の領域に分割したりしてもよい。垂直方向に分割した場合、リフォーカス可能画角範囲は垂直方向に縮小することになる。
次に、変換マトリクスについて説明する。図3(c)に示すz=Dにおける撮像素子102の仮想的な画素313の出力値S313は、次式(1)で表される。
S313=A4+B2 ・・・(1)
同様に、図3(c)に示すz=Dにおける画素310〜320の仮想的な出力値S310〜S320は、上式(1)を一般化した下式(2)で表される。
つまり、仮想結像面の位置zが分かれば、予め図1の不揮発性メモリ112に用意した下式3で表される変換マトリクスMを、瞳分割画素出力を列にしたものに対して演算することにより、再構成画像の画素出力値を算出することができる。更に、リフォーカス可能画角範囲外となる画素数は、下式(3)に示す変換マトリクスMにおいて、要素が全て0である行数から求めることができる。例えば、下式(3)に示す変換マトリクスMでは、左右3画素ずつが、リフォーカス可能画角範囲外となる画素である。
図4は、合焦している主要被写体402からリフォーカス対象の被写体までの距離と、リフォーカス可能画角範囲との関係を示した図である。図4(a)、図4(b)ともに、撮像装置100は、主要被写体402に合焦しており、そのときの全体の撮影画角が403である。また、撮影画角403のうち瞳分割画素による撮影画角が408である。ここで、撮影画角403の水平方向をx軸、垂直方向をy軸とし、奥行方向をz軸としている。また、被写体404は、主要被写体402からz軸方向に距離z1だけ離れた地点に位置しており、図4(a)の被写体406、および図4(b)の被写体409は、主要被写体402から距離z2だけ離れた地点に位置している。距離z1だけ離れた被写体に合焦するための仮想結像面の移動量をD1とし、距離z2だけ離れた被写体に合焦するための仮想結像面の移動量をD2とする。このとき、図4(a)に示すリフォーカス可能画角範囲405、407は、D1とD2に対応する変換マトリクスにおいて、要素が全て0でない行数から求まる。
図4(a)において、被写体404は、リフォーカス可能画角範囲405に収まっているため、リフォーカス画像の再構成による合焦が可能である。これに対し、被写体406は、リフォーカス可能画角範囲407から外れているため、リフォーカス画像の再構成による合焦は不可能である。本実施形態では、リフォーカス可能画角範囲の外側領域は変換マトリクスの要素が0であるため、黒塗りされたリフォーカス画像となる。他方、図4(b)においては、被写体404、409とも、それぞれリフォーカス可能画角範囲405、407に収まっているため、リフォーカス画像の再構成による合焦が可能である。このように、リフォーカス可否判定部110は、リフォーカス可能画角範囲を判定し、パラメータ生成部117は、画像をリフォーカスするために必要なパラメータとして変換マトリクスを生成する。
次に、図5を用いて、リフォーカス可否の判定方法について説明する。図5(a)は、本発明の実施形態1に係る撮像装置100で撮影した画像上の被写体の例を示す図である。図5(a)は、撮像装置100が撮影するライブビュー画像を、解像度1920×1080で、図1の表示部106に表示したときの様子を示している。図5(a)には、図4(a)に示す3人の被写体402、404、406が、表示されており、撮像装置100の焦点は、主要被写体402に合焦している。ここで、図4と同様に、全体の撮影画角を403、主要被写体402から被写体404までの距離をz1、主要被写体402から被写体406までの距離をz2、瞳分割画素による撮影画角を408とする。
図5(b)は、本発明の実施形態1に係るリフォーカス可能画角範囲の算出方法について説明するための第1の図である。図5(b)には、図1のリフォーカス可否判定部110によって算出された、被写体404までの距離z1における、リフォーカス可能画角範囲405を示している。ここで、リフォーカス可能画角範囲405の、原点Oに対する左上端と右下端の座標を、それぞれ、A1(200,100)、A2(1720,980)と算出している。
また、図5(c)は、本発明の実施形態1に係るリフォーカス可能画角範囲の算出方法について説明するための第2の図である。図5(c)には、リフォーカス可否判定部110によって算出された、被写体406までの距離z2における、リフォーカス可能画角範囲407を示している。ここで、リフォーカス可能画角範囲407の、原点Oに対する左上端と右下端の座標を、それぞれ、C1(600,100)、C2(1320,980)と算出している。
図5(d)は、本発明の実施形態1に係る被写体位置検出部108の動作について説明するための図である。図1の被写体位置検出部108は、例えば、検出した被写体を内包する最小矩形の左上端と右下端の座標を被写体領域として算出する。図5(d)には、被写体位置検出部108によって検出された被写体404を内包する被写体領域511と、被写体406を内包する被写体領域512を示している。ここで、被写体領域511の左上端と右下端の座標を、B1(300、200)、B2(600、900)と算出している。また、被写体領域512の左上端と右下端の座標を、D1(1400、200)、D2(1700、700)と算出している。
図5(e)は、本発明の実施形態1に係る被写体距離算出部109の動作について説明するための図である。図1の被写体距離算出部109は、被写体位置検出部108が検出した被写体までの被写体距離を、公知の方法を用いて算出する。図5(e)には、被写体距離算出部109が算出した被写体402,404,406までの距離を、濃淡の違いにより、近いものほど濃い色で表示している。すなわち、各被写体までの被写体距離は、被写体402<被写体404<被写体406となっている。
リフォーカス可否判定部110は、リフォーカス可能画角範囲の2つの端点座標と、被写体領域の2つの端点座標の包含関係を求めることにより、被写体領域がリフォーカス可能画角範囲に収まっているか否かを判定する。リフォーカス可否判定部110は、さらに、その判定結果を、図2のように、揮発性メモリ105に確保されたメタデータ領域に、被写体と関連づけて記録する。なお、図2では、リフォーカス可否判定部110による判定結果を、変換マトリクスMが空行列であるか否かという形で記録しているが、このような方法に限定されるものではない。例えば、リフォーカス可否判定部によってリフォーカス不可と判定された被写体に対しては、パラメータを記録しないようにしてもよい。
図6は、本発明の実施形態1に係る撮像方法における、静止画記録動作のフローチャートである。ステップS601において、撮像装置100は、静止画記録モードで動作を開始する。ステップS602において、制御部115は、ユーザが操作部107に含まれるレリーズボタンを半押し(スイッチSW1がON)することで、撮影前準備動作が実行されるのを待つ。ここで、撮影前準備動作とは、主要被写体402に対する焦点検出動作(AF動作)のことである。また、ここで、操作部107のレリーズボタンが半押しされた場合にはスイッチSW1がONされ、全押しされた場合にはスイッチSW2がONされるものとする。制御部115は、ユーザによりスイッチSW1がONされる(レリーズボタンが半押される)まで待ち、スイッチSW1がONされたらステップS603に進む。
ステップS603において、ユーザは、撮像装置100のタッチパネル等の表示部106に指を触れることにより、検出された被写体から、合焦対象となる主要被写体402を直接指定する。制御部115は、指定された主要被写体402に合焦するように、フォーカスレンズを駆動して、AF動作を完了する。ステップS604において、被写体位置検出部108は、画像データ内の検出された各被写体を内包する矩形領域の左上座標と右下座標(図5(d)に示すE1、E2、B1、B2、D1、D2)を、各被写体の被写体領域として算出する。また、各被写体の被写体領域を、被写体に関連づけて揮発性メモリ105に確保したメタデータ用の領域に記録する。このとき、図2に示したように、ステップS603にて合焦指示された主要被写体402に関する情報を、最上位に配置する。
ステップS605において、被写体距離算出部109は、図5(e)に示したような距離情報を、被写体ごとに取得し、揮発性メモリ105に記録する。ステップS606において、パラメータ生成部117は、図1の揮発性メモリ105から、被写体領域ごとの被写体距離情報を読み出し、各被写体にリフォーカスするための仮想結像面までの移動量を算出する。そして、その移動量に対応する変換マトリクスを不揮発性メモリ112から読み出す。リフォーカス可否判定部110は、読み出した変換マトリクスから、上式(2)に従って、被写体ごとのリフォーカス可能画角範囲を算出する。さらに、算出したリフォーカス可能画角範囲の左上座標と右下座標(図5(b)のA1、A2、図5(c)のC1、C2)を算出する。
ステップS607において、リフォーカス可否判定部110は、ステップS604で算出した各被写体領域の座標と、ステップS606で算出した被写体ごとのリフォーカス可能画角範囲の座標との包含関係から、各被写体へのリフォーカス可否を判定する。具体的には、図5(d)より、被写体404、406の被写体領域の左上端と右下端の座標は、それぞれ(B1、B2)、(D1、D2)である。また、図5(b)、図5(c)より、被写体404、406のリフォーカス可能画角範囲の左上端と右下端の座標は、それぞれ、(A1、A2)、(C1、C2)である。リフォーカス可否判定部110は、被写体404に関して、下式(4)が成立するか否かを判定する。また、被写体406に関して、下式(5)が成立するか否かを判定する。
A1≦B1 かつ B2≦A2 ・・・(4)
C1≦D1 かつ D2≦C2 ・・・(5)
ここで、A1とは、端点A1のx座標とy座標の両方を指すものとする。本実施形態では、上式(4)は満たすが、上式(5)は満たさないので、被写体404はリフォーカス可能と判定され、被写体406はリフォーカス不可能と判定される。判定後、ステップS608へ進む。
ステップS608において、パラメータ生成部117は、ステップS607での判定結果に基づいて、揮発性メモリ105にメタデータを記録する。具体的には、ステップS607においてリフォーカス可能画角範囲外であると判定された被写体に対しては、ステップS606で読み出した対応する変換マトリクスの要素を、空行列に置き換える。そして、要素を空行列に置き換えた変換マトリクスを、図2に示すように、揮発性メモリ105に確保したメタデータ領域に、被写体領域の左上端と右下端座標と共に被写体ごとに記録する。一方、ステップS607においてリフォーカス可能画角範囲内であると判定された被写体に対しては、ステップS606で読み出した対応する変換マトリクスを、メタデータ領域に記録する。
例えば、本実施形態の図5(c)では、被写体406に対してはリフォーカス不可と判定したので、被写体406のリフォーカス画像を再構成する際に使用する図2に示す変換マトリクスM3には、リフォーカス画像が再構成されないように空行列を適用する。
ステップS609において、制御部115は、ユーザによりスイッチSW2がONされる(レリーズボタンが全押される)まで待ち、スイッチSW2がONされたらステップS610に進む。
ステップS610において、記憶媒体制御部113は、撮影により取得した画像データに対して、リフォーカス画像を再構成するためのパラメータ(ステップS608にて生成したメタデータ)を付与して、記憶媒体114に記録する。更に、画像処理部104は、撮影により取得した画像データから表示用画像データを生成して記憶媒体114に記録する。その後、ステップS611において、静止画記録動作を終了する。
図7は、本発明の実施形態1に係る撮像方法における、静止画再生動作のフローチャートである。また、図8は、本発明の実施形態1に係る撮像方法における、リフォーカス不可被写体の表示例を示す図である。ステップS701において、制御部115は、操作部107に含まれる再生ボタンが押下されるのを待つ。再生ボタンが押下された場合にはステップS702に進む。
ステップS702において、制御部115は、画像データおよびそのメタデータと表示用画像データを、記憶媒体114から読み出して揮発性メモリ105に書き込む。ステップS703において、制御部115は、ステップS702で読み出した表示用画像データを表示部106に表示する。あるいは、すでに別の被写体にリフォーカスしている場合は、直前のリフォーカス処理において作成された表示用画像データを表示する。
ステップS704において、制御部115は、ユーザによる表示部106からの直接指示、あるいは操作部107に含まれる操作ボタンの操作により、リフォーカス画像を再構成するための編集モードへ遷移する指示があるか否かを判定する。編集モードへの遷移指示が有った場合はステップS705へ進み、無い場合はステップS711へ進む。
ステップS705において、制御部115は、ステップS703にて表示した画像に含まれる各被写体が、リフォーカス可能な被写体かどうかを確認する。具体的には、被写体ごとに対応づけられた変換マトリクスが空行列である場合には、リフォーカス不可能と判断する。そして、リフォーカス不可能な被写体が含まれている場合には、リフォーカス不可能である旨を、例えば、図8に示すような表示801を画像上に重畳することによりユーザに通知する。
ステップS706において、制御部115は、ユーザによる表示部106からの直接指示、あるいは操作部107に含まれる操作ボタンの操作により、リフォーカス画像を再構成する被写体が指定されるのを待つ。ユーザにより被写体が指定されたらステップS707へ進む。ステップS707において、リフォーカス可否判定部110は、リフォーカス対象に指定された被写体が、リフォーカス可能か否かを判定する。具体的には、ステップS702にて読み出したメタデータのうち、指定された被写体に対する変換マトリクスを確認する。変換マトリクスが空行列の場合は、リフォーカス不可能な被写体と判定してステップS705へ戻る。このとき、リフォーカス処理は行わない。一方、変換マトリクスが空行列ではない場合には、リフォーカス可能な被写体と判定してステップS708へ進む。このとき、ステップS705において表示した図8の表示801は消去する。
ステップS708において、画像処理部104は、ステップS706で指定された被写体のリフォーカス画像の再構成を行う。具体的には、ステップS702において読み出したメタデータの、被写体に関連付けられた変換マトリクスを用いて、上式(2)に従って、指定された被写体に対してリフォーカス処理を行う。
ここで、図4(b)に示したシーンにおいて、主要被写体402に合焦した画像データに対して距離z1だけ離れた被写体404にリフォーカスした後、さらに距離z2だけ離れた被写体409に対してリフォーカスする場合を考える。この場合、ステップS703では、被写体404にリフォーカスした画像を表示するが、リフォーカス画像を作成するときには、ステップS702で読み出したリフォーカス前の画像に対して再構成を行うようにする。これにより、リフォーカス処理を繰り返すことによる表示用画像データの画角縮小を防止することができる。リフォーカス処理後、画像処理部104は、再構成したリフォーカス画像から表示用画像データを生成し、表示部106に表示する。
ステップS709において、制御部115は、ユーザによる表示部106からの直接指示、あるいは操作部107に含まれる操作ボタンの操作により、再構成したリフォーカス画像に対する指示を待つ。保存指示があった場合にはステップS710へ進み、リフォーカス処理の取消し指示があった場合にはステップS705へ戻る。
ステップS710において、画像処理部104は、再構成したリフォーカス画像に対して画像処理を行うことにより、表示用画像データを生成する。そして、リフォーカス画像と表示用画像データを記憶媒体114に保存する。その後、ステップS703へ戻る。
ステップS711において、制御部115は、操作部107に含まれる電源ボタンが押下されて、ユーザによる終了要求があった場合には、ステップS712へ進んで、本実施形態の静止画再生動作を終了する。終了要求が無い場合はステップS703へ戻る。
以上、本発明の撮像装置100としてデジタルカメラを例にして説明したが、これに限られるものではない。例えば、カメラから画像データとメタデータを外部に出力して記録する構成であってもよい。
以上のように、本実施形態では、瞳分割画素領域を有する撮像素子を用いて撮影した画像を、撮影時の光学系の撮影情報とともに取得する取得手段(撮像素子、A/D変換部)を備えている。また、被写体の被写体領域を算出するとともに、被写体までの奥行き距離である被写体距離を算出する被写体検出手段(被写体位置検出部、被写体距離算出部)を備えている。また、リフォーカス可能画角範囲を算出し、被写体領域がリフォーカス可能画角範囲に含まれるか否かを比較することにより、被写体へのリフォーカス可否を判定するリフォーカス可否判定手段(リフォーカス可否判定部)を備えている。これにより、撮影画像上の画角位置が異なる被写体ごとのリフォーカス可否を素早く判定することができる。
また、本実施形態では、画像を被写体にリフォーカスするために必要なパラメータを、撮影情報に基づいて、被写体に関連づけて生成するパラメータ生成手段(パラメータ生成部)を備えている。また、リフォーカス可否判定手段による判定結果およびパラメータを、画像のメタデータとして、画像とともに記憶媒体に記録する記録手段(記憶媒体制御部)を備えている。また、記憶媒体に記録された画像およびメタデータを読み出して、画像を被写体にリフォーカスする再生手段(画像処理部、記憶媒体制御部)を備えている。また、メタデータに基づいて、被写体へのリフォーカス可否を画像上に表示する表示手段(表示部)を備えている。これにより、記録した画像を再生する際に、撮影画像上の画角位置が異なる被写体ごとのリフォーカス可否を、メタデータに基づいてユーザに素早く明示することができる。
[実施形態2]
本実施形態による撮像装置を、図4、図6および図9を用いて説明する。先の実施形態1では、フォーカス不可と判断された被写体に対しては、リフォーカス処理を行わなかった。例えば、図4(a)に示すリフォーカス可能画角範囲407よりも外側で、瞳分割画素領域の撮影画角408より内側にいるような被写体に対しては、ユーザからリフォーカス要求があった場合でも、リフォーカス処理は行わないようにした。これに対し、本実施形態では、リフォーカス可能画角範囲外の被写体に対してユーザからのリフォーカス要求があった場合には、合焦には至らないが、可能な限りでリフォーカス画像の再構成を行う方法について説明する。
本実施形態の撮像装置100の構成は、図1に示す先の実施形態1の撮像装置100と同じである。本実施形態では、先の実施形態1と比較して、図6に示すステップS607のみが異なる。したがって、以下では、このステップS607について説明する。撮像装置100が撮影する画像は、図5(a)と同一であるものとする。また、ユーザは、少なくとも1つの被写体の中から、被写体406をリフォーカス対象である主要被写体として選択したものとする。
図9は、本発明の実施形態2に係る撮像方法における、リフォーカス可能画角範囲を変更した例を示す図である。図6に示すステップS607において、リフォーカス可否判定部110は、上式(5)を満たさないため、被写体406を、リフォーカス不可能な被写体と判定した。これに対し、本実施形態のリフォーカス可否判定部110は、図9に示すように、ユーザが選択した主要被写体406を内包する被写体領域902を包含するように、リフォーカス可能画角範囲901を変更する。
そして、パラメータ生成部117は、変更後のリフォーカス可能画角範囲901の左上端F1の座標と右上端F2の座標を求める。さらに、パラメータ生成部117は、この座標から求めたリフォーカス可能画角範囲901と同じ画角を再構成する(即ち、縮小した画角の画素数が、要素が全て0の行数と等しい)変換マトリクスを、不揮発性メモリ112の中から特定する。こうして特定した変換マトリクスM3’を、被写体406に対する新たなリフォーカスパラメータとして、揮発性メモリ105内の被写体406の位置に書き込む。これにより、再生時にリフォーカス対象として被写体406が選択されると、変換マトリクスM3’に基づいたリフォーカス画像が再構成される。
以上のように、本実施形態では、リフォーカス可否判定手段(リフォーカス可否判定部)は、主要被写体へのリフォーカスが不可であると判定した場合には、主要被写体の被写体領域が含まれるように、リフォーカス可能画角範囲を変更する。そして、主要被写体へのリフォーカスが可能であると判定する。また、パラメータ生成手段(パラメータ生成部)は、変更されたリフォーカス可能画角範囲と同じ画角を再構成するパラメータを、主要被写体に関連づけて生成する。また、記録手段(記憶媒体制御部)は、リフォーカス可否判定手段による判定結果およびパラメータを、画像のメタデータとして、画像とともに記憶媒体に記録する。これにより、リフォーカス可能画角範囲より外側に位置する主要被写体に対してユーザからリフォーカス要求があったときでも、合焦には至らないが、可能な限りでリフォーカス画像の再構成を行うことができる。なお、本実施形態2は先の実施形態1と組み合わせることも可能である。
[実施形態3]
本実施形態による撮像装置を、図10から図12を用いて説明する。本実施形態では、被写体の中から選択された主要被写体に対して焦点を調整する際に、フォーカスレンズを駆動する手段と、画像をリフォーカスする手段とを切り替えて用いる方法について説明する。図10は、本発明の実施形態3に係る撮像装置100bの構成を示すブロック図である。図10に示す本実施形態の撮像装置100bは、図1に示す先の実施形態1の撮像装置100と比較して、パラメータ生成部117を備えておらず、焦点調整部111を備えている点が異なっている。その他の構成については先の実施形態1と同じであるので説明は省略する。
焦点調整部111は、被写体位置検出部108が検出した被写体から選択した主要被写体に対して、焦点を調節する方法を、リフォーカス可否判定部110の判定結果に応じて切り替える。具体的には、焦点調整部111は、主要被写体がリフォーカス可能被写体であればリフォーカスして合焦し、リフォーカス不可被写体であれば光学系101を制御して合焦する。ここで、主要被写体としては、被写体のうちで一番大きなものを選択してもよいし、画角の中央よりに位置するものを選択してもよい。また、ユーザが任意で選択してもよい。
次に、図11を用いて主要被写体への合焦手段を決めるためのフローを説明する。図11は、本発明の実施形態3に係る撮像方法のフローチャートである。操作部107の電源スイッチが操作されると、撮像装置100bが起動して、本フローチャートがスタートする。
ステップS1101において、制御部115は、撮像素子102の駆動タイミングに合わせて撮像処理をおこなう。撮像処理により得られたデジタル画像信号は、一度揮発性メモリ105に記録してから、画像処理部104で任意の画像処理をしてもよいし、バス116経由で画像処理部104に送って任意の画像処理をしてもよい。画像処理部104によって処理された画像データは、揮発性メモリ105に保存される。
ステップS1102において、制御部115は、撮像装置100bが動画記録中かどうかを判定する。ユーザが操作部107を操作して、動画記録が開始されていれば、ステップS1103に進み、撮像装置100bが、動画記録待機中や静止画ライブビュー中であれば、ステップS1104に進む。ステップS1103において、被写体位置検出部108、被写体距離算出部109、リフォーカス可否判定部110、焦点調整部111は、主要被写体の位置に応じた焦点調整をおこない、ステップS1101に戻る。このステップS1103の詳細については、後述する。
ステップS1104において、制御部115は、光学系101を制御することで、主要被写体への合焦処理をおこない、ステップS1105に進む。ここでは、コントラストAFなどの手法により、合焦処理をおこなうものとする。ステップS1105において、制御部115は、撮像装置100bの電源が入っているかどうかを判定する。撮像装置100bの電源が入っていれば、ステップS1101に戻り、撮像装置100bの電源が入っていなければ、フローを終了する。
次に、図12を用いて、図11におけるステップS1103の詳細フローを説明する。図12は、本発明の実施形態3に係る撮像方法における、主要被写体への焦点調整方法のフローチャートである。ステップS1201において、被写体位置検出部108は、揮発性メモリ105に保持されている画像データを入力して、被写体の位置情報(被写体領域)を取得する。
ステップS1202において、被写体位置検出部108は、被写体の位置情報が取得できたかどうかを判定する。被写体の位置情報が取得できた場合はステップS1203に進み、取得できなかった場合はステップS1209に進む。ステップS1203において、被写体距離算出部109は、検出した被写体のうち任意の被写体を主要被写体として選択し、主要被写体のデフォーカス量を算出する。ここで、被写体のうち一番大きな被写体を主要被写体としてもよいし、画角の中央の被写体を主要被写体としてもよい。また、ユーザが任意で選択した被写体を主要被写体としてもよい。
ステップS1204において、被写体距離算出部109は、主要被写体のデフォーカス量が算出できたかどうかを判定する。主要被写体のデフォーカス量が算出できた場合はステップS1205に進み、算出できなかった場合はステップS1209に進む。ステップS1205において、被写体距離算出部109は、算出された主要被写体のデフォーカス量が0か否かを判定する。主要被写体のデフォーカス量が0でない場合はステップS1206に進み、デフォーカス量が0である場合は、主要被写体にすでに合焦済みであるため、フローを終了する。
ステップS1206において、被写体距離算出部109は、主要被写体のデフォーカス量から、撮像装置100bから主要被写体までの距離を算出する。また、リフォーカス可否判定部110は、ステップS1203で算出した主要被写体のデフォーカス量が0になるように、瞳分割領域ごとのデジタル画像信号の参照位置を調整する。そして、参照位置を調整することで、リフォーカス画像を生成できる撮像画角内の座標を算出する。ここで、瞳分割領域のない画素に関してはリフォーカスすることができないため、リフォーカス可能画角範囲に含めない。
ステップS1207において、リフォーカス可否判定部110は、ステップS1201で取得した主要被写体の被写体領域が、ステップS1206で算出したリフォーカス可能画角範囲内か否かを判定する。リフォーカス可能画角範囲内であれば、リフォーカス可能被写体と判定し、リフォーカス可能画角範囲外であれば、リフォーカス不可被写体と判定する。焦点調整部111は、主要被写体がリフォーカス可能被写体であれば、リフォーカスによる合焦をすると決定してステップS1208に進むよう制御する。また、主要被写体がリフォーカス不可被写体であれば、光学系101の制御による合焦をすると判定してステップS1209に進むよう制御する。
ステップS1208において、画像処理部104は、制御部115からのリフォーカスによる合焦処理を指示により、主要被写体に焦点の合ったリフォーカス画像を生成し、揮発性メモリ105に記録する。ステップS1209において、制御部115は、光学系101を制御することで主要被写体への合焦処理をおこなう。ここでは、コントラストAFなどの手法により、合焦処理をおこなうものとする。
ここで、被写体が人物の場合について説明したが、被写体の種類はこれに限らない。また、ここでは、主要被写体の撮影画角内の位置よりも、主要被写体のデフォーカス量を優先してリフォーカス可能画角範囲を算出するので、主要被写体が画面中央にいることが多い場合にリフォーカスによる合焦をし続けることが可能である。一方、主要被写体のデフォーカス量よりも、撮影画角内位置を優先してリフォーカス可能画角範囲を算出すると、画面内の動きが多い主要被写体の場合にリフォーカスによる合焦をし続けることが可能である。さらに、ここでは動画待機中や静止画ライブビュー中は光学系101の制御による合焦をし、動画記録中のみ主要被写体の画角内の位置に応じた焦点調節手段の選択をするとしたが、動画待機中や静止画ライブビュー中に適用しても構わない。
以上のように、本実施形態では、画像をリフォーカスするか、あるいはフォーカスレンズを駆動するかを、リフォーカス可否判定手段による判定結果に基づいて決定する焦点調整手段(焦点調整部)を備えている。これにより、画像をリフォーカスする方法と、フォーカスレンズを駆動する方法とを切り替えて主要被写体へ合焦する際においても、主要被写体へのリフォーカス可否を、リフォーカス可能画角範囲に基づいて、より適切に判定することができる。なお、本実施形態3は先の実施形態1〜2と組み合わせることも可能である。
[実施形態4]
本実施形態による撮像装置を、図13から図15を用いて説明する。従来のフォーカスレンズを駆動して主要被写体に合焦する撮像装置では、フォーカスレンズ駆動によって主要被写体の距離と撮影画角内位置が変化すると、被写体のリフォーカス可否が変わってしまう可能性があった。この結果、主要被写体以外の被写体に後からリフォーカスしようと思ったときに、実際にはリフォーカスできない被写体であると判明することがあり、ユーザにとっては不便であった。そこで、本実施形態では、主要被写体へ合焦する際に、リフォーカス可能画角範囲が変化する場合でも、撮影画像上の画角位置が異なる被写体ごとのリフォーカス可否を判定して、ユーザに明示できるようにする方法について説明する。
図13は、本発明の実施形態4に係る撮像方法のフローチャートである。図13に示す本実施形態のフローチャートは、図11に示す先の実施形態3のフローチャートと比較して、ステップS1304およびステップS1305を更に備えている点が異なっている。その他のステップの動作については、先の実施形態3と同じであるので説明は省略する。
ステップS1304において、リフォーカス可否判定部110は、主要被写体以外の被写体がリフォーカス可能か否かを判定する。このステップS1304の詳細については、後述する。ステップS1305において、制御部115は、撮影画角の画像に対して、リフォーカス可否判定部110によりリフォーカス可能と判定された被写体に枠を重畳して、表示部106に表示する。
次に、図14を用いて、主要被写体以外がリフォーカス可能か否かを判定する図13のステップS1304の詳細フローを説明する。図14は、本発明の実施形態4に係る撮像方法における、リフォーカス可否判定方法のフローチャートである。ステップS1401において、被写体位置検出部108は、ステップS1303の主要被写体への焦点調整時において検出した被写体のうち、主要被写体以外の被写体の位置情報が取得できたかを判定する。位置情報が取得できた被写体がある場合は、ステップS1402に進み、取得できた被写体がない場合はフローを終了する。
ステップS1402において、被写体距離算出部109は、ステップS1401において位置情報が取得できた被写体のうち、リフォーカス可否判定部110によってリフォーカス可否を判定していない被写体について、デフォーカス量を算出する。ステップS1403において、リフォーカス可否判定部110は、ステップS1402で算出した被写体のデフォーカス量から、被写体の距離におけるリフォーカス可能画角範囲を算出する。
ステップS1404において、リフォーカス可否判定部110は、被写体がリフォーカス可能な被写体であるかどうかを判定する。ステップS1402においてデフォーカス量が算出できなかった被写体は、リフォーカス不可被写体と判定する。また、ステップS1402において算出したデフォーカス量が0であれば、合焦済みの被写体であるため、リフォーカス可能被写体と判定する。さらに、ステップS1403で算出したリフォーカス可能画角範囲内の被写体であれば、リフォーカス可能被写体と判定し、リフォーカス可能画角範囲外の被写体であれば、リフォーカス不可被写体と判定する。
ここで、被写体位置検出部108で検出された被写体領域の全領域が、リフォーカス可能画角範囲内であればリフォーカス可能被写体として判定してもよい。あるいは、被写体の顔領域の全領域が、リフォーカス可能画角範囲内であればリフォーカス可能被写体として判定するのでも構わない。さらに、被写体領域のうち、ユーザがあらかじめ指定した割合や領域がリフォーカス可能画角範囲内であれば、リフォーカス可能被写体として判定するなどしても構わない。
ステップS1405において、リフォーカス可否判定部110は、被写体位置検出部108により位置情報を取得した全ての被写体について、リフォーカス可能被写体かどうかを判定できたかを判定する。全ての被写体について判定が完了していなければステップS1402へ戻り、完了していればフローを完了する。ここで、図13のステップS1305において、リフォーカス可能と判定された被写体に対して枠を重畳する際に、リフォーカス可能被写体に主要被写体を含めてもよい。
図15は、本発明の実施形態4に係る撮像方法における、リフォーカス可能被写体の表示例を示す図である。リフォーカス可能被写体を、ユーザに明示する際には、図15(a)に示すように被写体の上半身に対して枠を重畳しても良いし、図15(b)に示すように被写体の顔領域に対して枠を重畳しても良い。さらに、画像処理部104により被写体のエッジ抽出をおこない、図15(c)に示すように被写体の輪郭を太くして強調してもよいし、図15(d)に示すように被写体領域に斜線などのテクスチャまたは単色を重畳してもよい。そして、枠の色でその被写体に対するリフォーカス可能距離範囲を表現してもよいし、枠の上に数字や文字や記号を重畳して示しても良い。また、これらの表示方法を組み合わせて適用してもよい。リフォーカス可能被写体を通知可能であれば、ここに挙げた表示方法に限定されるものではない。
また、ここでは撮影時のリフォーカス可能被写体の表示方法について説明したが、瞳分割領域ごとのRAWデータを可逆圧縮し、それとリフォーカス可能被写体情報を関連付けして保存しておき、あとからリフォーカス処理をおこなう際の表示にも適用できる。これにより、主要被写体に対する合焦がおこなわれた結果、主要被写体以外でリフォーカスによる合焦が可能な被写体をユーザに通知することが可能となる。ここでは動画待機中や静止画ライブビュー中は光学系101の制御による合焦をし、動画記録中のみ主要被写体の画角内の位置に応じた焦点調節手段の選択をするとしたが、動画待機中や静止画ライブビュー中に適用しても構わない。
以上のように、本実施形態では、リフォーカス可否判定手段による判定結果に基づいて、被写体へのリフォーカス可否を画像とともに表示する表示手段(表示部)を備えている。これにより、主要被写体へ合焦する際に、リフォーカス可能画角範囲が変化する場合でも、主要被写体以外の、撮影画像上の画角位置が異なる被写体ごとのリフォーカス可否を判定して、ユーザに明示することができる。なお、本実施形態4は先の実施形態1〜3と組み合わせることも可能である。
[実施形態5]
本実施形態による撮像装置を、図16および図17を用いて説明する。先の実施形態4では、リフォーカス可能な被写体の表示方法について説明したが、本実施形態5では、リフォーカス不可能な被写体の表示方法について説明する。
図16は、本発明の実施形態5に係る撮像方法のフローチャートである。図16に示す本実施形態のフローチャートは、図13に示す先の実施形態4のフローチャートと比較して、ステップS1305(ステップS1605)の処理のみが異なっている。その他のステップの動作については先の実施形態4と同じであるので説明は省略する。
ステップS1604において、リフォーカス可否判定部110は、主要被写体以外の被写体についてのリフォーカス可否を判定する。ここでは、ステップS1604における詳細フローは、図14と同じであるとし、詳細の説明は省略する。ステップS1605において、制御部115は、撮影画角の画像に対して、リフォーカス可否判定部110によりリフォーカス不可と判定された被写体に枠を重畳して、表示部106に表示する。
図17は、本発明の実施形態5に係る撮像方法における、リフォーカス不可被写体の表示例を示す図である。リフォーカス不可能被写体を、ユーザに明示する際には、図17(a)に示すように被写体の上半身に対して枠を重畳しても良いし、図17(b)に示すように被写体の顔領域に対して枠を重畳しても良い。また、画像処理部104により被写体のエッジ抽出をおこない、図17(c)に示すように被写体の輪郭を太くして強調してもよいし、図17(d)に示すように被写体領域に斜線などのテクスチャまたは単色を重畳してもよい。さらに、枠の色でその被写体に対するリフォーカス可能距離範囲を表現してもよいし、枠の上に数字や文字や記号を重畳して示しても良い。また、これらの表示方法を組み合わせて適用してもよい。リフォーカス不可被写体を通知可能であれば、ここに挙げた表示方法に限定されるものではない。
また、ここでは撮影時のリフォーカス不可被写体の表示方法について説明したが、瞳分割領域ごとのRAWデータを可逆圧縮し、それとリフォーカス不可被写体情報を関連付けして保存しておき、あとからリフォーカス処理をおこなう際の表示にも適用できる。
これにより、主要被写体に対する合焦がおこなわれた結果、主要被写体以外でリフォーカスによる合焦が不可能な被写体をユーザに通知することが可能となる。ここでは動画待機中や静止画ライブビュー中は光学系101の制御による合焦をし、動画記録中のみ主要被写体の画角内の位置に応じた焦点調節手段の選択をするとしたが、動画待機中や静止画ライブビュー中に適用しても構わない。以上のように、本実施形態でも、先の実施形態4と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態5は先の実施形態1〜4と組み合わせることも可能である。
[実施形態6]
本実施形態による撮像装置を、図18から図20を用いて説明する。先述のように、リフォーカス可能距離範囲とリフォーカス可能画角範囲は、お互いにトレードオフの関係にある。そこで、本実施形態では、まず、リフォーカス可能距離範囲をリフォーカス可能画角範囲に優先させて、リフォーカス可否を判定する方法について説明する。
図18は、本発明の実施形態6に係る撮像装置における、リフォーカス可能画角範囲について説明するための図である。図18には、リフォーカス可能画角範囲1800と、リフォーカス可能画角範囲外1801を示している。なお、本実施形態における撮像装置の構成は、図10に示す先の実施形態4の撮像装置100bと同じである。図18に示すように、リフォーカス可能距離範囲を大きくすると、リフォーカス可能画角範囲1800は、画面端から中央方向に横方向に縮小する。なお、リフォーカス可能画角範囲1800の中心位置および変化方向は、瞳分割素子の配置および分割方向によって異なる。また、F値によって入射光の入射角が変化すると、リフォーカス可能距離範囲に対するリフォーカス可能画角範囲1800の増減率も変化する。
図19は、本発明の実施形態6に係る撮像方法のフローチャートである。まず、図19のフローチャートの概要を説明する。図19は、画像撮影中に検出した主要被写体のリフォーカス可能範囲に応じて、焦点調節手段を切り替えるフローチャートを示している。主要被写体が検出されていない場合は、焦点調節手段は切り替えず、光学系101のみを用いて焦点調節を行う。
焦点調整部111は、動画を連続したフレーム画像の集まりであるとし、フレーム画像に対してリフォーカスするか、あるいはフォーカスレンズを駆動するかを、リフォーカス可否判定部110による判定結果に基づいて決定する。具体的には、リフォーカス可能であればリフォーカスを行い、リフォーカス不可能であれば光学系101を制御して焦点調節を行う。そして、焦点調節手段の切り替えが必要ないと判断した場合にはフローを終了する。以下、図19に示すフローチャートをステップ毎に説明する。
ステップS1901において、制御部115は、揮発性メモリ105に記録されている被写体の顔の位置を取得する。そして、検出された被写体の中で最も顔の大きさが大きい被写体を主要被写体とする。あるいは、ユーザが表示部106をタッチして選択した被写体を主要被写体としてもよい。なお、主要被写体が検出できなくなった場合には、検出された被写体の中で最も顔が大きい被写体を改めて主要被写体とする。そして、主要被写体の顔の中心位置および、顔の大きさを被写体情報(被写体領域)とする。
ステップS1902において、被写体距離算出部109は、被写体位置情報を基に、揮発性メモリ105に記録されている瞳分割領域ごとの画像の位相差を算出し、合焦撮影距離位置からのデフォーカス量に変換する。そして、合焦撮影距離位置とデフォーカス量を加算して、主要被写体の被写体距離情報を算出する。
ステップS1903において、制御部115は、ステップS1902において被写体距離情報が算出できたか否かを判定する。被写体距離情報が算出できた場合は、ステップS1904へ進む。一方、被写体距離情報が算出できなかった場合は、フローを終了する。
ステップS1904において、制御部115は、ステップS1902において算出した被写体距離情報が、合焦撮影距離と一致するか否かを判定する。被写体距離情報が合焦撮影距離と一致した場合は、焦点調節をする必要がないため、フローを終了する。被写体距離情報が合焦撮影距離と一致しない場合は、ステップS1905へ進む。ステップS1905において、リフォーカス可否判定部110は、被写体位置情報、被写体距離情報、合焦撮影距離、およびF値から、主要被写体のリフォーカス可能距離範囲と、リフォーカス可能画角範囲を算出する。そして、リフォーカスの可否を判定する。リフォーカス可否判定方法の詳細については、図20および図22を用いて後述する。
ステップS1906において、焦点調整部111は、ステップS1905の判定結果に応じて、焦点調節手段を切り替える。例えば、リフォーカス可能であればリフォーカスを行うことを決定し、リフォーカス不可能であれば光学系101の制御による焦点調節を行うことを決定する。なお、本フローチャートにおいては、主要被写体を人物に限定したが、物体検出部を設け、物や動物を主要被写体としてもよい。
次に、図19のステップS1905におけるリフォーカス可否判定方法について、図20および図21を用いて説明する。図20は、本発明の実施形態6に係る撮像方法における、リフォーカス可能距離範囲を優先させてリフォーカス可否を判定する方法のフローチャートである。また、図21は、本発明の実施形態6に係る撮像方法における、リフォーカス可能距離範囲について説明するための図である。
ステップS2001において、リフォーカス可否判定部110は、主要被写体がリフォーカス可能距離範囲に収まるようにリフォーカス可能距離範囲を調整する。具体的には、図21に示すように、主要被写体Aが矢印で示したリフォーカス可能距離範囲の端になるように範囲を調整する。この調整した範囲がリフォーカス可能距離範囲の算出結果となる。ここで、図21に示す合焦撮影距離Lは、フォーカスレンズ位置において焦点の合っている距離を示す。また、矢印は、フォーカスレンズ位置においての、調整前のリフォーカス可能距離範囲を示す。ステップS2002において、リフォーカス可否判定部110は、リフォーカス可能距離範囲に基づいてリフォーカス可能画角範囲を算出する。この結果、図18に示すように、リフォーカス可能距離範囲の拡大に伴い、縮小したリフォーカス可能画角範囲が算出結果となる。
以上のように、本実施形態では、リフォーカス可否判定手段(リフォーカス可否判定部)は、主要被写体の被写体距離がリフォーカス可能距離範囲に含まれるように、リフォーカス可能距離範囲を調整する。そして、調整されたリフォーカス可能距離範囲から算出されるリフォーカス可能画角範囲と、主要被写体の被写体領域との比較により、主要被写体へのリフォーカス可否を判定する。この結果、リフォーカス可否判定部は、主要被写体の撮影画角内の位置の変化よりも主要被写体の距離の変化を優先してリフォーカス可能範囲を算出する。よって、例えば、主要被写体が画面の中央にいることが多い場合等に、フォーカスレンズを駆動することなくリフォーカスし続けることが可能である。なお、本実施形態6は先の実施形態1〜5と組み合わせることも可能である。
[実施形態7]
本実施形態による撮像装置を、図22および図23を用いて説明する。先の実施形態6では、リフォーカス可能距離範囲をリフォーカス可能画角範囲に優先させて、リフォーカス可否を判定する方法について説明した。これに対し、本実施形態7では、リフォーカス可能画角範囲をリフォーカス可能距離範囲に優先させて、リフォーカス可否を判定する方法について説明する。
先の実施形態6の図19のステップS1905における、本実施形態のリフォーカス可否判定方法について、図22および、図23を用いて説明する。図22は、本発明の実施形態7に係る撮像方法における、リフォーカス可能画角範囲を優先させてリフォーカス可否を判定する方法のフローチャートである。また、図23は、本発明の実施形態7に係る撮像方法における、リフォーカス可能画角範囲の算出について説明するための図である。先の実施形態6では、主要被写体の距離の変化を優先してリフォーカス可能範囲を算出したのに対して、本実施形態では、主要被写体の撮影画角内の位置の変化を優先してリフォーカス可能範囲を算出する。
なお、本実施形態における焦点調節のフローチャートは、図19で示した先の実施形態6と同じであるため、説明は省略する。また、本フローチャートにおいて先の実施形態6と同じ処理を行うものに関しても、説明は省略する。
ステップS2201において、リフォーカス可否判定部110は、主要被写体の被写体領域が、リフォーカス可能画角範囲に収まるように、リフォーカス可能画角範囲を算出する。具体的には、図23に示すように、主要被写体が領域2300に示すリフォーカス可能画角範囲の端に収まるように、リフォーカス可能画角範囲を調整する。この調整した領域2300がリフォーカス可能画角範囲の算出結果となる。また、領域2301はリフォーカス可能画角範囲外となる。ステップS2202において、リフォーカス可否判定部110は、リフォーカス可能画角範囲に基づいてリフォーカス可能距離範囲を算出する。この結果、図23に示すように、リフォーカス可能画角範囲の拡大に伴い、縮小したリフォーカス可能距離範囲が算出結果となる。
以上のように、本実施形態では、リフォーカス可否判定手段(リフォーカス可否判定部)は、主要被写体の被写体領域がリフォーカス可能画角範囲に含まれるように、リフォーカス可能画角範囲を調整する。そして、調整されたリフォーカス可能画角範囲から算出されるリフォーカス可能距離範囲と、主要被写体の被写体距離との比較により、主要被写体へのリフォーカス可否を判定する。この結果、リフォーカス可否判定部は、主要被写体の距離の変化をよりも主要被写体の撮影画角内の位置の変化を優先してリフォーカス可能範囲を算出する。よって、例えば、主要被写体が画面を横切るような場合に、フォーカスレンズを駆動することなくリフォーカスし続けることが可能である。なお、本実施形態7は先の実施形態1〜6と組み合わせることも可能である。
[実施形態8]
本実施形態による撮像装置を、図24を用いて説明する。先の実施形態1〜7では、撮像素子102の瞳分割素子が水平方向に分割されていることを想定した。これに対し、本実施形態8では、撮像素子102の瞳分割素子が水平方向以外に分割されている場合について説明する。
先の実施形態6の図19のステップS1905における、本実施形態のリフォーカス可否判定方法について、図24を用いて説明する。図24は、本発明の実施形態8に係る撮像方法における、瞳分割の方向に応じてリフォーカス可能画角範囲を算出する方法のフローチャートである。本実施形態では、撮像素子102の瞳分割の方向を考慮してリフォーカス可能画角範囲を算出する。
なお、本実施形態における焦点調節のフローチャートは、図19で示した先の実施形態6と同じであるため、説明は省略する。また、本フローチャートにおいて先の実施形態6と同じ処理を行うものに関しても、説明は省略する。ステップS2401において、リフォーカス可否判定部110は、先の実施形態6と同様にリフォーカス可能距離範囲を算出する。ステップS2402において、リフォーカス可否判定部110は、先の実施形態6と同様にリフォーカス可能画角範囲を算出する。
ステップS2403において、リフォーカス可否判定部110は、ステップS2402において算出したリフォーカス可能画角範囲に関して、瞳分割の方向と主要被写体の撮影画角内の位置に応じて、リフォーカス可能画角範囲を変更する。先の実施形態6の図18では、撮像素子102の瞳分割方向が横方向であることを想定していたため、リフォーカス可能画角範囲は横方向に縮小した。これに対し、本実施形態では、例えば、撮像素子102の瞳分割が縦方向の場合には、リフォーカス可能画角範囲は、主要被写体の距離に応じて画面端から中央へ縦方向に縮小する。
特に、瞳分割の方向が複数ある場合には、主要被写体の撮影画角内の位置に応じてリフォーカス可能画角範囲を変更することができる。例えば、主要被写体が左右端にいる場合には、縦方向の瞳分割によるリフォーカス可能画角範囲を算出する。一方、主要被写体が上下端にいる場合には、横方向の瞳分割によるリフォーカス可能画角範囲を算出する。
以上のように、本実施形態では、リフォーカス可否判定手段(リフォーカス可否判定部)は、瞳分割画素領域の撮像素子の瞳分割の方向に応じてリフォーカス可能画角範囲を算出する。これにより、主要被写体の位置と撮像装置の瞳分割の方向に応じてリフォーカスし続けることが可能である。なお、本実施形態8は先の実施形態1〜7と組み合わせることも可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:撮像装置
101:光学系
102:撮像素子
103:A/D変換部
104:画像処理部
105:揮発性メモリ
106:表示部
107:操作部
108:被写体位置検出部
109:被写体距離算出部
110:リフォーカス可否判定部
111:焦点調整部
112:不揮発性メモリ
113:記憶媒体制御部
114:記憶媒体
115:制御部
116:バス
117:パラメータ生成部

Claims (25)

  1. リフォーカス画像を再構成する撮像装置において、
    瞳分割画素領域を有する撮像素子を用いて撮影した画像を、撮影時の光学系の撮影情報とともに取得する取得手段と、
    前記画像上の少なくとも1つの被写体を検出して、前記被写体の被写体領域を算出するとともに、前記被写体領域におけるデフォーカス量から、前記被写体までの奥行き距離である被写体距離を算出する被写体検出手段と、
    前記被写体距離、前記被写体領域、および前記撮影情報から、リフォーカス可能画角範囲を算出し、前記被写体領域が前記リフォーカス可能画角範囲に含まれるか否かを比較することにより、前記被写体へのリフォーカス可否を判定するリフォーカス可否判定手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像を前記被写体にリフォーカスするために必要なパラメータを、前記撮影情報に基づいて、前記被写体に関連づけて生成するパラメータ生成手段と、
    前記リフォーカス可否判定手段による判定結果および前記パラメータを、前記画像のメタデータとして、前記画像とともに記憶媒体に記録する記録手段と、
    前記記憶媒体に記録された前記画像および前記メタデータを読み出して、前記画像を前記被写体にリフォーカスする再生手段と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記リフォーカス可否判定手段は、前記リフォーカス可能画角範囲を、前記被写体ごとに算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記パラメータ生成手段は、前記リフォーカス可否判定手段によってリフォーカス不可と判定された被写体に対しては、空行列の変換マトリクスを前記パラメータとして生成し、前記リフォーカス可否判定手段によってリフォーカス可能と判定された被写体に対しては、前記被写体の前記被写体距離に対応する変換マトリクスを前記パラメータとして生成する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記リフォーカス可否判定手段は、前記少なくとも1つの被写体の中から選択された主要被写体へのリフォーカスが不可であると判定した場合には、前記主要被写体の前記被写体領域が含まれるように、前記リフォーカス可能画角範囲を変更したうえで、前記主要被写体へのリフォーカスが可能であると判定し、
    前記パラメータ生成手段は、変更された前記リフォーカス可能画角範囲と同じ画角を再構成するパラメータを、前記主要被写体に関連づけて生成する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記少なくとも1つの被写体の中から選択された主要被写体に焦点を調整する際に、前記画像をリフォーカスするか、あるいはフォーカスレンズを駆動するかを、前記リフォーカス可否判定手段による前記主要被写体へのリフォーカス可否の判定結果に基づいて決定する焦点調整手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  7. 前記焦点調整手段は、前記リフォーカス可否判定手段が、前記主要被写体へのリフォーカス可能と判定したときには、リフォーカスして焦点を調整し、前記主要被写体へのリフォーカス不可と判定したときには、フォーカスレンズを駆動して焦点を調整する
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記リフォーカス可否判定手段は、前記主要被写体の前記被写体距離が含まれるようにリフォーカス可能距離範囲を調整し、調整されたリフォーカス可能距離範囲から算出されるリフォーカス可能画角範囲と、前記主要被写体の前記被写体領域との比較により、前記主要被写体へのリフォーカス可否を判定する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  9. 前記リフォーカス可否判定手段は、前記主要被写体の前記被写体領域が含まれるようにリフォーカス可能画角範囲を調整し、調整されたリフォーカス可能画角範囲から算出されるリフォーカス可能距離範囲と、前記主要被写体の前記被写体距離との比較により、前記主要被写体へのリフォーカス可否を判定する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  10. 前記リフォーカス可否判定手段は、前記被写体の前記被写体領域が、前記リフォーカス可能画角範囲に含まれる場合には、前記被写体へのリフォーカスが可能であると判定し、前記被写体の前記被写体領域が、前記リフォーカス可能画角範囲に含まれない場合には、前記被写体へのリフォーカスが不可であると判定する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記リフォーカス可否判定手段は、前記被写体の前記被写体領域の全領域が、前記リフォーカス可能画角範囲に含まれる場合に、前記被写体へのリフォーカスが可能であると判定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記被写体検出手段は、前記被写体の顔領域を、前記被写体の前記被写体領域として検出する
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記メタデータに基づいて、前記被写体へのリフォーカス可否を前記画像とともに表示する表示手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  14. 前記リフォーカス可否判定手段による判定結果に基づいて、前記被写体へのリフォーカス可否を前記画像とともに表示する表示手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  15. 前記表示手段は、前記リフォーカス可否判定手段によってリフォーカス不可と判定された被写体に対しては、前記リフォーカス可否判定手段によってリフォーカス可能と判定された被写体とは異なる表示を行う
    ことを特徴とする請求項13または14に記載の撮像装置。
  16. 前記表示手段は、前記リフォーカス可否判定手段によるリフォーカス可否の判定結果を、前記画像上に文字や記号を重畳して表示する
    ことを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 前記表示手段は、前記リフォーカス可否判定手段がリフォーカス可能と判定した被写体に対しては、リフォーカス可能である旨を前記画像上に重畳して表示する
    ことを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載の撮像装置。
  18. 前記表示手段は、前記リフォーカス可否判定手段がリフォーカス不可と判定した被写体に対しては、リフォーカス不可である旨を前記画像上に重畳して表示する
    ことを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の撮像装置。
  19. 前記表示手段は、前記リフォーカス可否判定手段によるリフォーカス可否の判定結果を、前記画像上の前記被写体領域に枠を重畳して表示する
    ことを特徴とする請求項13から18のいずれか1項に記載の撮像装置。
  20. 前記表示手段は、前記リフォーカス可否判定手段によるリフォーカス可否の判定結果を、前記画像上の前記被写体の輪郭を強調させて表示する
    ことを特徴とする請求項13から19のいずれか1項に記載の撮像装置。
  21. 前記表示手段は、前記リフォーカス可否判定手段によるリフォーカス可否の判定結果を、前記画像上の前記被写体領域に、テクスチャまたは単色を重畳して表示する
    ことを特徴とする請求項13から20のいずれか1項に記載の撮像装置。
  22. 前記リフォーカス可否判定手段は、前記撮像素子の前記瞳分割画素領域の瞳分割方向に応じて前記リフォーカス可能画角範囲を算出する
    ことを特徴とする請求項1から21のいずれか1項に記載の撮像装置。
  23. リフォーカス画像を再構成する撮像装置の制御方法であって、
    瞳分割画素領域を有する撮像素子を用いて撮影した画像を、撮影時の光学系の撮影情報とともに取得する取得ステップと、
    前記画像上の少なくとも1つの被写体を検出して、前記被写体の被写体領域を算出するとともに、前記被写体領域におけるデフォーカス量から、前記被写体までの奥行き距離である被写体距離を算出する被写体検出ステップと、
    前記被写体距離、前記被写体領域、および前記撮影情報から、リフォーカス可能画角範囲を算出し、前記被写体領域が前記リフォーカス可能画角範囲に含まれるか否かを比較することにより、前記被写体へのリフォーカス可否を判定するリフォーカス可否判定ステップと、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  24. リフォーカス画像を再構成する撮像装置において、
    コンピュータを、
    瞳分割画素領域を有する撮像素子を用いて撮影した画像を、撮影時の光学系の撮影情報とともに取得する取得手段と、
    前記画像上の少なくとも1つの被写体を検出して、前記被写体の被写体領域を算出するとともに、前記被写体領域におけるデフォーカス量から、前記被写体までの奥行き距離である被写体距離を算出する被写体検出手段と、
    前記被写体距離、前記被写体領域、および前記撮影情報から、リフォーカス可能画角範囲を算出し、前記被写体領域が前記リフォーカス可能画角範囲に含まれるか否かを比較することにより、前記被写体へのリフォーカス可否を判定するリフォーカス可否判定手段と、
    して機能させるプログラム。
  25. 請求項24のプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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