JP2017032869A - 光学ユニット及び光照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤーグリッド偏光子及び光学フィルタの保持構造を簡素かつ小型化可能な光学ユニット及び光照射装置を提供する。
【解決手段】光学ユニット30は、ワイヤーグリッド偏光子16と光学フィルタ31とを隙間δを空けて一体にする構成とした。光照射装置は、ワイヤーグリッド偏光子16と光学フィルタ31とを隙間δを空けて一体にした光学ユニット30を備える構成とした。
【選択図】図5
【解決手段】光学ユニット30は、ワイヤーグリッド偏光子16と光学フィルタ31とを隙間δを空けて一体にする構成とした。光照射装置は、ワイヤーグリッド偏光子16と光学フィルタ31とを隙間δを空けて一体にした光学ユニット30を備える構成とした。
【選択図】図5
Description
本発明は、ワイヤーグリッド偏光子を備えた光学ユニット及び光照射装置に関する。
従来、光源と、光学フィルタたる波長選択フィルタと、ワイヤーグリッド偏光子を有する偏光子ユニットとを順に備えた光照射装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の光照射装置では、偏光子ユニットと光学フィルタとは空間を空けて配置されており、偏光子ユニット及び光学フィルタは、それぞれフレームに保持されている。各フレームは、調整及びメンテナンス用に取り外し可能に構成されている。
しかしながら、上述の従来の構成では、調整及びメンテナンス用に取り外し可能なフレームが偏光子ユニット及び光学フィルタにそれぞれ設けられており、偏光子ユニット及び光学フィルタの保持構造が複雑かつ大型化していた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ワイヤーグリッド偏光子及び光学フィルタの保持構造を簡素化かつ小型化可能な光学ユニット及び光照射装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ワイヤーグリッド偏光子及び光学フィルタの保持構造を簡素化かつ小型化可能な光学ユニット及び光照射装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の光学ユニットは、ワイヤーグリッド偏光子と光学フィルタとを隙間を空けて一体にしたことを特徴とする。
上述の構成において、前記光学フィルタを前記ワイヤーグリッド偏光子のグリッド側に設けてもよい。
上述の構成において、前記ワイヤーグリッド偏光子と前記光学フィルタとの間にスペーサを設けてもよい。
上述の構成において、前記ワイヤーグリッド偏光子と前記光学フィルタとを接着剤によって一体化してもよい。
また、本発明の光照射装置は、上述の光学フィルタを備えたことを特徴とする。
上述の構成において、前記光学フィルタを前記ワイヤーグリッド偏光子のグリッド側に設けてもよい。
上述の構成において、前記ワイヤーグリッド偏光子と前記光学フィルタとの間にスペーサを設けてもよい。
上述の構成において、前記ワイヤーグリッド偏光子と前記光学フィルタとを接着剤によって一体化してもよい。
また、本発明の光照射装置は、上述の光学フィルタを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ワイヤーグリッド偏光子と光学フィルタと一体にしたため、ワイヤーグリッド偏光子及び光学フィルタの保持構造を簡素化かつ小型化できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る光配向装置の模式図である。
光配向装置(光照射装置)1は、板状もしくは、帯状(本実施形態では、板状)の光配向対象物2の光配向膜に偏光光を照射して光配向する装置である。光配向装置1は、ワークステージ3と、ステージ搬送架台4と、照射器設置架台5と、を備えている。
ワークステージ3は、矩形板状のステージであり上面に光配向対象物2が載置される。光配向対象物2は、例えば液晶パネル等の薄板状のパネル体であり、光配向対象の光配向膜を含む。
図1は本実施形態に係る光配向装置の模式図である。
光配向装置(光照射装置)1は、板状もしくは、帯状(本実施形態では、板状)の光配向対象物2の光配向膜に偏光光を照射して光配向する装置である。光配向装置1は、ワークステージ3と、ステージ搬送架台4と、照射器設置架台5と、を備えている。
ワークステージ3は、矩形板状のステージであり上面に光配向対象物2が載置される。光配向対象物2は、例えば液晶パネル等の薄板状のパネル体であり、光配向対象の光配向膜を含む。
照射器設置架台5は、ステージ搬送架台4から所定距離離れた上方位置でステージ搬送架台4の幅方向(後述する直動機構の直動方向Xに垂直な方向)に横架される門体であり、その両柱がステージ搬送架台4に固定される。照射器設置架台5は照射器6を内蔵し、照射器6が直下に偏光光を照射する。なお、ワークステージ3の移動に伴う振動と照射器6の冷却に起因する振動とを分離するために、照射器設置架台5をステージ搬送架台4に固定するのではなく当該ステージ搬送架台4と別置する構成でも良い。ステージ搬送架台4と、照射器設置架台5は防振構造を有しても良い。
ステージ搬送架台4には、直動方向Xに沿ってステージ搬送架台4の面上を照射器6の直下を通過するようにワークステージ3を移送する直動機構(図示せず)が内設されている。光配向対象物2の光配向にあっては、ワークステージ3に載置された光配向対象物2が、直動機構によってワークステージ3とともに移送されて照射器6の直下を通過し、この通過の際に偏光光に曝露されて光配向膜が配向される。
ステージ搬送架台4には、直動方向Xに沿ってステージ搬送架台4の面上を照射器6の直下を通過するようにワークステージ3を移送する直動機構(図示せず)が内設されている。光配向対象物2の光配向にあっては、ワークステージ3に載置された光配向対象物2が、直動機構によってワークステージ3とともに移送されて照射器6の直下を通過し、この通過の際に偏光光に曝露されて光配向膜が配向される。
照射器6は、光源たるランプ7と、反射鏡8と、偏光子ユニット10とを備え、直動機構により直下を移動する光配向対象物2の面Sに偏光光を集光させて照射する。
ランプ7は、放電灯であり、少なくとも光配向対象物2の幅と同等以上に延びる直管型(棒状)の紫外線ランプが用いられている。反射鏡8は、断面楕円形、かつランプ7の長手方向に沿って延びるシリンドリカル凹面反射鏡であり、ランプ7の光を集光して偏光子ユニット10に向けて照射する。
偏光子ユニット10は、反射鏡8と光配向対象物2の間に配置され、光配向対象物2に照射される光を偏光する。この偏光光が光配向対象物2の光配向膜に照射されることで、当該光配向膜が配向される。
ランプ7は、放電灯であり、少なくとも光配向対象物2の幅と同等以上に延びる直管型(棒状)の紫外線ランプが用いられている。反射鏡8は、断面楕円形、かつランプ7の長手方向に沿って延びるシリンドリカル凹面反射鏡であり、ランプ7の光を集光して偏光子ユニット10に向けて照射する。
偏光子ユニット10は、反射鏡8と光配向対象物2の間に配置され、光配向対象物2に照射される光を偏光する。この偏光光が光配向対象物2の光配向膜に照射されることで、当該光配向膜が配向される。
図2は偏光子ユニット10の構成を示す図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は側断面視図である。
偏光子ユニット10は、複数の単位偏光子ユニット12と、これら単位偏光子ユニット12を横並びに一列に整列するフレーム14とを備えている。フレーム14は、各単位偏光子ユニット12を連接配置する板状の枠体である。単位偏光子ユニット12は、略矩形板状に形成されたワイヤーグリッド偏光子16を備えている。本実施形態では、各単位偏光子ユニット12は、ワイヤーグリッド偏光子16をワイヤー方向Aがワークステージ3の直動方向Xと平行になるように支持し、ワイヤー方向Aと直交する方向とワイヤーグリッド偏光子16の配列方向Bが一致するようになされている。
偏光子ユニット10は、複数の単位偏光子ユニット12と、これら単位偏光子ユニット12を横並びに一列に整列するフレーム14とを備えている。フレーム14は、各単位偏光子ユニット12を連接配置する板状の枠体である。単位偏光子ユニット12は、略矩形板状に形成されたワイヤーグリッド偏光子16を備えている。本実施形態では、各単位偏光子ユニット12は、ワイヤーグリッド偏光子16をワイヤー方向Aがワークステージ3の直動方向Xと平行になるように支持し、ワイヤー方向Aと直交する方向とワイヤーグリッド偏光子16の配列方向Bが一致するようになされている。
ワイヤーグリッド偏光子16は、入射光のうちワイヤー方向Aに平行な成分を反射し、このワイヤー方向Aと直交する成分を透過して直線偏光光を得る直線偏光子の一種である。このワイヤーグリッド偏光子16では、ワイヤー方向Aと直交する方向が直線偏光の偏光軸P(図3参照)と定義され、本実施形態では偏光軸Pが配列方向Bに揃えられている。上述の通り、ランプ7が棒状であることから、ワイヤーグリッド偏光子16には、さまざまな角度の光が入射するが、ワイヤーグリッド偏光子16は、斜めに入射する光であっても直線偏光化して透過する。
単位偏光子ユニット12は、その法線方向を回動軸にして面内で回動させて偏光軸Pの方向を微調整できるようにフレーム14に支持されている。全ての単位偏光子ユニット12について、ワイヤーグリッド偏光子16の偏光軸Pが所定の照射基準方向に揃うように微調整されることで、偏光子ユニット10の長軸方向の全長に亘り偏光軸Pが高精度に揃えられた偏光光が得られ、高品位な光配向が可能となる。偏光軸Pが調整されたワイヤーグリッド偏光子16は、単位偏光子ユニット12の上端、及び下端がねじ(固定手段)19によってフレーム14に固定されることで、フレーム14に固定配置される。ワイヤーグリッド偏光子16は、ガラス等の材料を用いて形成され、比較的壊れやすい光学素子であるため、緩衝材(不図示)を介してフレーム14に保持されている。
図3は単位偏光子ユニット12の構成を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側断面視図、図3(C)は底面図である。
単位偏光子ユニット12は、ワイヤーグリッド偏光子16と、このワイヤーグリッド偏光子16を支持する支持フレーム18とを備える。
支持フレーム18は、金属板の面内に略矩形の開口20を有した枠体であり、開口20を挟む上下の端部22の各々にワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aを挟み込んで支持する支持部24を備える。また支持フレーム18は、開口20の左右両側の辺25(すなわち、上下の端部22の間に延びる辺25)の幅Wが、照射野に幅Wによる影が生じ難くなるように幅狭に形成されている。
ワイヤーグリッド偏光子16は、支持フレーム18の開口20を閉塞する大きさを有する略矩形状の板材であり、上下の端部16Aを結ぶ両側の縁部である一対の側縁16Bがワイヤー方向Aと略平行に成るように形成されている。
偏光子ユニット10にあっては、かかる構成の複数の単位偏光子ユニット12が各ワイヤーグリッド偏光子16の側縁16B同士を近接させて横並びに配列されることで、ワイヤー方向Aが配列の方向B(図2)と略直交した方向に揃った状態で配列される。
単位偏光子ユニット12は、ワイヤーグリッド偏光子16と、このワイヤーグリッド偏光子16を支持する支持フレーム18とを備える。
支持フレーム18は、金属板の面内に略矩形の開口20を有した枠体であり、開口20を挟む上下の端部22の各々にワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aを挟み込んで支持する支持部24を備える。また支持フレーム18は、開口20の左右両側の辺25(すなわち、上下の端部22の間に延びる辺25)の幅Wが、照射野に幅Wによる影が生じ難くなるように幅狭に形成されている。
ワイヤーグリッド偏光子16は、支持フレーム18の開口20を閉塞する大きさを有する略矩形状の板材であり、上下の端部16Aを結ぶ両側の縁部である一対の側縁16Bがワイヤー方向Aと略平行に成るように形成されている。
偏光子ユニット10にあっては、かかる構成の複数の単位偏光子ユニット12が各ワイヤーグリッド偏光子16の側縁16B同士を近接させて横並びに配列されることで、ワイヤー方向Aが配列の方向B(図2)と略直交した方向に揃った状態で配列される。
図4は照射器の構成を示す図であり、図4(A)は従来の照射器106を示す図、図4(B)は本実施形態に係る照射器6を示す図である。
従来の光配向装置の照射器106は、図4(A)に示すように、ランプ7と偏光子ユニット10との間に、断面視で偏光子ユニット10(配列された複数のワイヤーグリッド偏光子16)より幾分大きい波長選択フィルタ131を備えている。偏光子ユニット10及び波長選択フィルタ131には、それぞれ保持するための枠体としてのフレーム114,138が設けられており、各フレーム114,138は、調整及びメンテナンス用に取り外し可能に構成されており、構造が複雑かつ大型である。また、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護するために、ワイヤーグリッド偏光子16にはグリッド側に透明なカバーガラス139が貼り合わせられている。しかしながら、ワイヤーグリッド偏光子16にカバーガラス139を設けているため、カバーガラス139の分だけ透過率が下がり、光量が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、図4(B)に示すように、ワイヤーグリッド偏光子16に波長選択フィルタ(光学フィルタ)31を一体に設けて偏光子モジュール(光学ユニット)30を構成している。
従来の光配向装置の照射器106は、図4(A)に示すように、ランプ7と偏光子ユニット10との間に、断面視で偏光子ユニット10(配列された複数のワイヤーグリッド偏光子16)より幾分大きい波長選択フィルタ131を備えている。偏光子ユニット10及び波長選択フィルタ131には、それぞれ保持するための枠体としてのフレーム114,138が設けられており、各フレーム114,138は、調整及びメンテナンス用に取り外し可能に構成されており、構造が複雑かつ大型である。また、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護するために、ワイヤーグリッド偏光子16にはグリッド側に透明なカバーガラス139が貼り合わせられている。しかしながら、ワイヤーグリッド偏光子16にカバーガラス139を設けているため、カバーガラス139の分だけ透過率が下がり、光量が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、図4(B)に示すように、ワイヤーグリッド偏光子16に波長選択フィルタ(光学フィルタ)31を一体に設けて偏光子モジュール(光学ユニット)30を構成している。
図5は偏光子モジュール30の構成を示す図であり、図5(A)は平面図、図5(B)は側面図である。
波長選択フィルタ31は、透過する光の波長を選択するフィルタであり、平面視でワイヤーグリッド偏光子16と略同一の大きさ(面積)に形成されている。本実施形態では、波長選択フィルタ31には、透明な材料(例えば、石英、ホウケイ酸ガラス)で形成された基板の少なくとも一面に所定材料が多層蒸着された光学フィルタが用いられている。波長選択フィルタ31は、必要な偏光特性に応じた偏光させたい波長の光を透過するように構成される。偏光子モジュール30は、ワイヤーグリッド偏光子16が光配向対象物2に向き、波長選択フィルタ31がランプ7に向くように配置され、波長選択フィルタ31によって所望の波長が選択された光が、ワイヤーグリッド偏光子16によって偏光されて照射される。
波長選択フィルタ31は、透過する光の波長を選択するフィルタであり、平面視でワイヤーグリッド偏光子16と略同一の大きさ(面積)に形成されている。本実施形態では、波長選択フィルタ31には、透明な材料(例えば、石英、ホウケイ酸ガラス)で形成された基板の少なくとも一面に所定材料が多層蒸着された光学フィルタが用いられている。波長選択フィルタ31は、必要な偏光特性に応じた偏光させたい波長の光を透過するように構成される。偏光子モジュール30は、ワイヤーグリッド偏光子16が光配向対象物2に向き、波長選択フィルタ31がランプ7に向くように配置され、波長選択フィルタ31によって所望の波長が選択された光が、ワイヤーグリッド偏光子16によって偏光されて照射される。
ワイヤーグリッド偏光子16は、基板16C上にグリッド(不図示)が形成されて構成され、ワイヤーグリッド偏光子16の一面はグリッド面Gになっており、このグリッド面G側に波長選択フィルタ31が一体化されている。具体的には、基板16Cには、ワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aに沿ってグリッドが形成されない部分があり、当該部分の基板16C上に接着剤32が設けられている。この接着剤32上に波長選択フィルタ31が配置されて接着されることで、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とが一体化される。
接着剤32は、グリッドの基板16Cからの高さよりも厚い所定の厚さを有しており、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31のグリッドとの間に隙間δが設けられることになる。本実施形態では、接着剤32に、加熱により硬化するテープ状の接着剤が用いられている。また、接着の際にワイヤーグリッド偏光子16には圧力はかからない。
このように、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31との間に隙間δを設けることで、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護できる。また、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを接着剤32で貼り合わせたため、容易かつコンパクトに一体化できる。さらに、接着剤32をグリッドの高さよりも厚く形成することで、接着剤32が隙間δを形成するスペーサとなり、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドと波長選択フィルタ31との接触を抑制できるので、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護できる。さらに、硬化した接着剤32をスペーサとすることで、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31との間の隙間δを維持でき、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護できる。
なお、本実施形態では、ワイヤーグリッド偏光子16の厚さは約1mmであり、波長選択フィルタ31の厚さは約3mmであり、接着剤32の厚さは約200μmであり、グリッドの高さは典型的には1μmに満たない大きさである。このため、接着剤32の厚さが隙間δと実質的に同等であり、波長選択フィルタ31の下面がワイヤーグリッド偏光子16のグリッドに接触しないようになっている。また、接着剤32は、硬化した際に波長選択フィルタ31の自重で縮まない固さを有している。
このように、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31との間に隙間δを設けることで、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護できる。また、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを接着剤32で貼り合わせたため、容易かつコンパクトに一体化できる。さらに、接着剤32をグリッドの高さよりも厚く形成することで、接着剤32が隙間δを形成するスペーサとなり、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドと波長選択フィルタ31との接触を抑制できるので、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護できる。さらに、硬化した接着剤32をスペーサとすることで、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31との間の隙間δを維持でき、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護できる。
なお、本実施形態では、ワイヤーグリッド偏光子16の厚さは約1mmであり、波長選択フィルタ31の厚さは約3mmであり、接着剤32の厚さは約200μmであり、グリッドの高さは典型的には1μmに満たない大きさである。このため、接着剤32の厚さが隙間δと実質的に同等であり、波長選択フィルタ31の下面がワイヤーグリッド偏光子16のグリッドに接触しないようになっている。また、接着剤32は、硬化した際に波長選択フィルタ31の自重で縮まない固さを有している。
偏光子モジュール30は、ワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aが支持部24の端部22に挟み込まれるように支持フレーム18に支持され、支持フレーム18はフレーム14に固定される。
このように、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを一体化することで、ワイヤーグリッド偏光子16及び波長選択フィルタ31のフレーム14を1つにし、偏光子ユニット10及び波長選択フィルタ31の保持構造を簡素化かつ小型化できる。その結果、部品点数を削減し、コストを削減できる。また、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを一体化することで、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とで仕切られる空間が減るため、照射器6内を冷却しやすくすることができる。この効果は、特に、冷却風で照射器6内を冷却する場合に有効である。
これに加え、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッド面G側に波長選択フィルタ31を設けることで、カバーガラスを設ける必要がなくなるので、カバーガラスを設けることによる光量の低下を防止できる。
接着剤32は支持部24の端部22に挟み込まれる端部16Aに設けられ、接着剤32の幅を端部22に収まる大きさに形成されているため、接着剤32が透過(偏光)を疎外することはない。また、偏光子モジュール30は端部22の挟み込みによっては圧縮されず、隙間δが維持される。
このように、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを一体化することで、ワイヤーグリッド偏光子16及び波長選択フィルタ31のフレーム14を1つにし、偏光子ユニット10及び波長選択フィルタ31の保持構造を簡素化かつ小型化できる。その結果、部品点数を削減し、コストを削減できる。また、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを一体化することで、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とで仕切られる空間が減るため、照射器6内を冷却しやすくすることができる。この効果は、特に、冷却風で照射器6内を冷却する場合に有効である。
これに加え、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッド面G側に波長選択フィルタ31を設けることで、カバーガラスを設ける必要がなくなるので、カバーガラスを設けることによる光量の低下を防止できる。
接着剤32は支持部24の端部22に挟み込まれる端部16Aに設けられ、接着剤32の幅を端部22に収まる大きさに形成されているため、接着剤32が透過(偏光)を疎外することはない。また、偏光子モジュール30は端部22の挟み込みによっては圧縮されず、隙間δが維持される。
以上説明したように、本実施形態によれば、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを隙間を空けて一体にしたため、ワイヤーグリッド偏光子16及び波長選択フィルタ31の保持構造を簡素化かつ小型化できる。
また、本実施形態によれば、波長選択フィルタ31をワイヤーグリッド偏光子16のグリッド側に設けたため、グリッドを保護する部材を別途設けることなく、グリッドを保護できる。また、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッド側にカバーガラスを設ける場合に比べ、カバーガラスの分だけ透過率が上がり、光量を増加できる。
また、本実施形態によれば、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31との間にスペーサを設けたため、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31との間の隙間δを維持でき、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッドを保護できる。
また、本実施形態によれば、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを接着剤32によって一体化したため、ワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを容易かつコンパクトに一体化できる。
但し、上述の実施形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上述の実施形態では、波長選択フィルタ31は、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッド面G側に設けたが、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッド面G側にカバーガラスを一体に設けてもよい。
例えば、上述の実施形態では、波長選択フィルタ31は、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッド面G側に設けたが、ワイヤーグリッド偏光子16のグリッド面G側にカバーガラスを一体に設けてもよい。
また、上述の実施形態では、基板16Cには、ワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aに沿ってグリッドが形成されない部分を形成し、当該部分の基板16C上に接着剤32を設けていたが、この構成に限定されるものではない。例えば、基板16C全体にグリッドを形成し、グリッド上に接着剤32を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、接着剤32は、ワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aに亘って設けたが、端部16Aの一部に設けてもよい。また接着剤32をワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aに設けたが、辺25の幅Wが比較的幅広の場合等には、ワイヤーグリッド偏光子16の側縁16Bに設けてもよい。この場合には、接着剤32の幅を支持フレーム18の辺25に収まる大きさとすることで、接着剤32を設けることによる透過(偏光)の疎外を抑制できる。
また、上述の実施形態では、接着剤32に加熱により硬化するテープ状の接着剤が用いられていたが、接着剤32はこれに限定されるものではなく、他の方法で硬化するものでもよい。またワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを一体化する部材は接着剤に限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、接着材32がスペーサの役割を果たしていたが、接着材32とは別にスペーサを設けてもよい。
また、上述の実施形態では、複数のワイヤーグリッド偏光子16で偏光子ユニット10を構成していたが、ワイヤーグリッド偏光子16は1つであってもよい。
また、上述の実施形態では、接着剤32は、ワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aに亘って設けたが、端部16Aの一部に設けてもよい。また接着剤32をワイヤーグリッド偏光子16の端部16Aに設けたが、辺25の幅Wが比較的幅広の場合等には、ワイヤーグリッド偏光子16の側縁16Bに設けてもよい。この場合には、接着剤32の幅を支持フレーム18の辺25に収まる大きさとすることで、接着剤32を設けることによる透過(偏光)の疎外を抑制できる。
また、上述の実施形態では、接着剤32に加熱により硬化するテープ状の接着剤が用いられていたが、接着剤32はこれに限定されるものではなく、他の方法で硬化するものでもよい。またワイヤーグリッド偏光子16と波長選択フィルタ31とを一体化する部材は接着剤に限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、接着材32がスペーサの役割を果たしていたが、接着材32とは別にスペーサを設けてもよい。
また、上述の実施形態では、複数のワイヤーグリッド偏光子16で偏光子ユニット10を構成していたが、ワイヤーグリッド偏光子16は1つであってもよい。
また、上述の実施形態では、波長選択フィルタ31に、透明な材料(例えば、石英、ホウケイ酸ガラス)で形成された基板の少なくとも一面に所定材料が多層蒸着された光学フィルタが用いていたが、波長選択フィルタ31はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、光学フィルタとして波長選択フィルタ31を設けていたが、光学フィルタはこれに限定されるものではない。また光学フィルタは、複数のフィルタを重ねて1つのフィルタとしたものであってもよい。
また、上述の実施形態では、光学フィルタとして波長選択フィルタ31を設けたが、光源自体で所望の波長の光を出射できる場合には、波長選択フィルタ31を省略してもよい。
また、上述の実施形態では、光学フィルタとして波長選択フィルタ31を設けていたが、光学フィルタはこれに限定されるものではない。また光学フィルタは、複数のフィルタを重ねて1つのフィルタとしたものであってもよい。
また、上述の実施形態では、光学フィルタとして波長選択フィルタ31を設けたが、光源自体で所望の波長の光を出射できる場合には、波長選択フィルタ31を省略してもよい。
また、上述の実施形態では、ランプ7に紫外線ランプを用いていたが、ランプ7が照射する光は紫外線に限定されるものではなく、可視光等他の波長域であってもよい。またランプ7に代えて、LED等の発光素子を直線状に配列した線状光源を用いることもできる。
1 光配向装置(光照射装置)
9 波長選択フィルタ(光学フィルタ)
16 ワイヤーグリッド偏光子
30 偏光子モジュール(光学ユニット)
32 接着剤
δ 隙間
9 波長選択フィルタ(光学フィルタ)
16 ワイヤーグリッド偏光子
30 偏光子モジュール(光学ユニット)
32 接着剤
δ 隙間
Claims (5)
- ワイヤーグリッド偏光子と光学フィルタとを隙間を空けて一体にしたことを特徴とする光学ユニット。
- 前記光学フィルタを前記ワイヤーグリッド偏光子のグリッド側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
- 前記ワイヤーグリッド偏光子と前記光学フィルタとの間にスペーサを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学ユニット。
- 前記ワイヤーグリッド偏光子と前記光学フィルタとを接着剤によって一体化したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光学ユニット。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の光学ユニットを備えたことを特徴とする光照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015154376A JP2017032869A (ja) | 2015-08-04 | 2015-08-04 | 光学ユニット及び光照射装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017032869A true JP2017032869A (ja) | 2017-02-09 |
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ID=57987948
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JP (1) | JP2017032869A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005513547A (ja) * | 2001-12-21 | 2005-05-12 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | ワイヤーグリッド偏光子用の密封包囲部材及びディスプレイ装置のサブアセンブリ |
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JP2013225069A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Ushio Inc | 偏光光照射装置 |
-
2015
- 2015-08-04 JP JP2015154376A patent/JP2017032869A/ja active Pending
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