JP2017032597A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ径の大きなレンズ体に対応できるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、第1部分11aがレンズ保持部材に固定されレンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する上板ばね10と、上板ばね10の第2部分12aが固定される固定側部材と、レンズ保持部材を光軸方向に沿って移動させる少なくとも磁石およびコイルを有して構成される駆動機構とを備え、上板ばね10は、第1部分11aと第2部分12aとの間に少なくとも一つの方向変換部DCと方向変換部DCに繋がる複数の腕部15aとを有するばね部15を備えたレンズ駆動装置において、上板ばね10は、第1部分11aを有する第1板部材11と第2部分12aを有する第2板部材12とからなり、第1板部材11と第2板部材12とが、ばね部15の一部で連結されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、レンズ駆動装置に関し、特に、オートフォーカスに対応したレンズ駆動装置に関する。
近年、携帯電話機をはじめとした電子機器には静止画や動画を撮影する機能を持ったものが多い。これらの電子機器には、静止画や動画の画像を取り込むカメラのレンズを駆動させて画像のピントを合わせているものがある。これらの電子機器では、ボイスコイルモータを用いたレンズ駆動装置によってレンズ体を駆動させているものが多くなっている。
上述の様なレンズ駆動装置として、特許文献1では、図11および図12に示す様なレンズ駆動装置900が提案されている。図11は、従来例のレンズ駆動装置900の分解斜視図であり、図12は、レンズ駆動装置900の下側板ばね906および上側板ばね907の斜視図である。図11に示すレンズ駆動装置900は、金属板部材902を埋設したベース部材901と、レンズ体を保持可能なレンズ保持体903と、レンズ保持体903に金属線材が巻回されたコイル904と、金属板材からなるヨーク908と、ヨーク908の内側に対向配設される複数の磁石905と、レンズ保持体903を光軸方向へ移動可能に支持する弾性部材(下側板ばね906および上側板ばね907)と、環状に形成されたスペーサ部材909と、を備えている。
また、下側板ばね906は図12(a)に示す様に、基台部906aの一方端側と取り付け部906cの一方端側とは多段に折り返した曲線状に作製され、弾性を有した下側ばね部906e(腕部とR形状の方向変換部)によって連結されており、基台部906aの他方端側と取り付け部906cの他方端側とも同様に下側ばね部906eによって連結している。
また、上側板ばね907は図12(b)に示す様に、第1部分907aの両端から多段に折り返した曲線状に作製され、弾性を有した上側ばね部907e(腕部とR形状の方向変換部)が延出して設けられ、延出して設けられた上側ばね部907eは、それぞれ台座部907dに連結されている。
そして、コイル904に電流が流れるとコイル904の周囲に磁界が発生し、フレミングの左手の法則よりレンズ体の光軸方向に力が発生する。よって、下側板ばね906と上側板ばね907に支持されたレンズ保持体903は、レンズ体の光軸方向に沿って上下移動する。このようにレンズ保持体903がレンズ体の光軸方向へ上下移動することで、撮影する画像のピントを合わせることができる。
実用新案登録3179634号公報
しかしながら、従来例のレンズ駆動装置900では、1枚の金属板をエッチングあるいはプレス加工等で作製する弾性部材(下側板ばね906および上側板ばね907)で構成されるので、平面状にしか形成できない。また、多段に折り返して曲線状に作製された下側ばね部906eおよび上側ばね部907eにおいて、隣り合う部分の間隔をある一定までしか小さくすることができないので、レンズ保持体903の内径を基準とすると、弾性部材の外形が大きくなり、それに伴ってレンズ駆動装置900の外形が大きくなる。この様な場合、さらにレンズ径を大きくする(レンズ保持部材の内径を大きくする)要求に対して、レンズ駆動装置900の外形を変えないで対応するのは困難であった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、レンズ径の大きなレンズ体に対応できるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のレンズ駆動装置は、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、第1部分が該レンズ保持部材に固定され前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する板ばねと、該板ばねの第2部分が固定される固定側部材と、前記レンズ保持部材を光軸方向に沿って移動させる少なくとも磁石およびコイルを有して構成される駆動機構とを備え、前記板ばねは、前記第1部分と前記第2部分との間に少なくとも一つの方向変換部と該方向変換部に繋がる複数の腕部とを有するばね部を備えたレンズ駆動装置において、前記板ばねは、前記第1部分を有する第1板部材と前記第2部分を有する第2板部材とからなり、前記第1板部材と前記第2板部材とが、前記ばね部の一部で連結されていることを特徴としている。
これによれば、本発明のレンズ駆動装置は、板ばねが、第1部分を有する第1板部材と第2部分を有する第2板部材とからなり、第1板部材と第2板部材とが、ばね部の一部で連結されているので、このばね部を第1板部材と第2板部材との別部材で作製することとなる。このため、第1板部材側のばね部と第2板部材側のばね部との間隔を狭く、あるいは重ねて作製することができ、ばね部の占有する面積を小さくすることができる。このことにより、板ばねの外形サイズを大きくすることなしに、板ばねの第1部分に対応したレンズ保持部材の内径を大きくすることができ、レンズ径の大きなレンズ体に対応できるレンズ駆動装置を提供することができる。
また、本発明のレンズ駆動装置は、前記第1板部材と前記第2板部材とが、前記方向変換部で連結されていることを特徴としている。
これによれば、本発明のレンズ駆動装置は、板ばねの第1板部材と第2板部材とが、方向変換部で連結されているので、主にばね特性を決定づけている腕部には、連結する部分を設けていない。このため、板ばねのばね特性に影響をおよぼすことなく、ばね部の占有する面積を小さくすることができる。
また、本発明のレンズ駆動装置は、前記第1板部材と前記第2板部材とが、溶接によって連結されていることを特徴としている。
これによれば、本発明のレンズ駆動装置は、第1板部材と第2板部材とが、溶接によって連結されているので、2枚の板部材を容易に、且つ、確実に連結することができる。
また、本発明のレンズ駆動装置は、前記板ばねの複数の前記腕部が直線状に設けられていることを特徴としている。
これによれば、本発明のレンズ駆動装置は、板ばねの複数の腕部が直線状に設けられているので、複数の腕部を異なる板部材で構成した場合でも、腕部同士を干渉しにくいものとすることができる。このため、腕部同士をより近接させて設けることが可能となる。このことにより、より一層レンズ径の大きなレンズ体に対応することができる。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズ径の大きなレンズ体に対応できる。
本発明の第1実施形態に係わるレンズ駆動装置の外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わるレンズ駆動装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わるレンズ駆動装置からヨークとセンサ基板およびセンサ用磁石を削除した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わるレンズ駆動装置からヨークとスペーサと磁石および上板ばねを削除した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる上板ばねの平面図である。 本発明の第1実施形態に係わる上板ばねの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる図6のA部の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係わる上板ばねの(a)は、第1板部材の斜視図であり、(b)は、第2板部材の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる(a)は、レンズ保持部材の斜視図であり、(b)は、レンズ保持部材と上板ばねの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる(a)は、レンズ保持部材の下方側から見た斜視図であり、(b)は、レンズ保持部材と下板ばねの下方側から見た斜視図である。 従来例のレンズ駆動装置900の分解斜視図である。 従来例のレンズ駆動装置900の(a)は下側板ばね906の斜視図であり、(b)は上側板ばね907の斜視図である。
[第1実施形態]
以下に本発明の第1実施形態におけるレンズ駆動装置100について図1から図10までを用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のレンズ駆動装置100の外観を示す斜視図である。図2は、レンズ駆動装置100の分解斜視図である。図3は、レンズ駆動装置100からヨーク43とセンサ基板51およびセンサ用磁石52を削除した斜視図である。図4は、レンズ駆動装置100からヨーク43とスペーサ30と上板ばね10および磁石41を削除した斜視図である。図5は、上板ばね10の平面図である。図6は、上板ばね10の斜視図である。図7は、図6のA部の拡大図である。図8は、上板ばね10の(a)は、第1板部材11の斜視図であり、(b)は、第2板部材12の斜視図である。図9は、(a)は、レンズ保持部材20の斜視図であり、(b)は、レンズ保持部材20と上板ばね10の斜視図である。図10は、(a)は、レンズ保持部材20の下方側から見た斜視図であり、(b)は、レンズ保持部材20と下板ばね18の下方側から見た斜視図である。
本発明の第1実施形態のレンズ駆動装置100は、図1に示す様に直方体形状の外観を成し、Z方向にレンズ体(図示しない)を収納するための大きな穴が開いた形状を成している。また、レンズ駆動装置100は、レンズ保持部材20にレンズ体が接着剤等を用いて固定され、撮像素子を実装した回路基板(図示しない)上に取り付けられている。そして、レンズ駆動装置100は、外部の電源よりコイル42に通電されて、磁石41およびヨーク43で生じる電磁力により、撮像素子の上方に配置されるレンズ保持部材20を光軸方向に沿って移動させるものである。つまり、レンズ駆動装置100とは、撮像素子に対してレンズ保持部材20に保持されたレンズ体が離れる方向(Z1方向)に移動させてマクロ撮影を可能にし、レンズ保持部材20に保持されたレンズ体を近づける方向(Z2方向)に移動させて無限遠撮影を可能にしている。
レンズ駆動装置100は図2に示す様に、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材20と、レンズ保持部材20を光軸方向に沿って移動させる少なくとも2つの磁石(駆動用磁石)41およびコイル42を有して構成される駆動機構と、レンズ保持部材20を光軸方向に沿って上下に移動可能に支持する板ばね(上板ばね10)および下板ばね18と、レンズ保持部材20が光軸方向に沿って上下に移動する移動量を検出するためのセンサ基板51およびセンサ用磁石52を有して構成される位置検出手段と、上板ばね10を固定する固定側部材FMを構成するスペーサ30と、を備えて構成されている。尚、固定側部材FMは、スペーサ30と2つの磁石41とを含んで構成される。
また、レンズ駆動装置100は図2に示す様に、コイル42に電流が流れることによって発生する磁界の強さを保つ外側ケースを兼ねたヨーク43と、センサ基板51を固定するベース部材60と、を有している。
レンズ駆動装置100のレンズ保持部材20は、液晶ポリマー(LCP、LIQUID CRYSTAL POLYMER)等の合成樹脂を用いて射出成形して作製されており、図2および図4に示す様に筒状に形成されている。そして、レンズ体がレンズ保持部材20の下方側(図2に示すZ2側)から挿通されて、接着剤を用いてレンズ体がレンズ保持部材20に接着されて保持されている。
レンズ駆動装置100の板ばねは、銅合金を主成分とした金属板材をプレス加工またはエッチング加工されて作製されており、上板ばね10は、図5および図6に示す様に外形が略矩形状で形成されている。また、下板ばね18は、図2および図10に示す様に内側形状が半円形状のものが2つで形成されている。尚、本実施形態においては、上板ばね10が本発明における板ばねを構成している。
本発明の板ばねである上板ばね10は、図5および図6に示す様に、第1部分11aと、第2部分12aと、ばね部15と、を有している。また、上板ばね10は、第1部分11aを有する第1板部材11と第2部分12aを有する第2板部材12との2部材から作製されており、第1板部材11と第2板部材12とがばね部15の一部で連結されている。
上板ばね10は、図5に示す様に、第1部分11aと第2部分12aとの間に少なくとも1つの方向変換部DCと方向変換部DCに繋がる複数の腕部15a(第1腕部15b、第2腕部15c)とを有するばね部15を備えている。
上板ばね10の第1部分11aは、図5および図6に示す様に、円形の形状をした4つの丸穴を有して構成されている。また、図9に示す様に、レンズ保持部材20の上面に形成された4つの凹部20aに接着剤を塗布し、この4つの凹部20aに上板ばね10の4つの第1部分11aを対応する様に貼り合わせることで、上板ばね10をレンズ保持部材20に固定している。
上板ばね10の第2部分12aは、図5および図6に示す様に、円形の形状をした4つの丸穴を有して構成されており、図3に示す様に、固定側部材FMを構成するスペーサ30と2つの磁石41とで挟持されている。この際、固定側部材FMで上板ばね10が接着剤を用いて固定している。
上板ばね10のばね部15は、図5に示す様に、方向変換部DCと、腕部15aと、を有している。また、ばね部15は、所望のばね定数と機械的強度を得ることができる様に作製されている。
ばね部15の方向変換部DCは、図7および図8に示す様に、第1板部材11の第1方向変換部11bと第2板部材12の第2方向変換部12bを有している。第1方向変換部11bと第2方向変換部12bとは、溶接によって連結されている。このため、接着剤を用いて接着して連結する場合に比べて、第1板部材11と第2板部材12の金属板材を固着するまでの時間が短いという効果を奏する。
ばね部15の腕部15aは、図7に示す様に、第1板部材11の第1腕部15bと第2板部材12の第2腕部15cを有している。第1腕部15bおよび第2腕部15cは、直線状に形成されている。このため、ばね定数を求め易く設計が容易となる。
板ばねの下板ばね18は、図10に示す様に、円形の形状をした4つの丸穴を有して構成された第3部分18aと、4隅に円形の形状をした丸穴を有して構成された第4部分18bと、を有している。
そして、図10に示す様に、レンズ保持部材20の下面に形成された4つの円筒状の凸部20bは、Z2方向から下板ばね18の第3部分18aを挿着して熱かしめを行う。これにより、下板ばね18は、レンズ保持部材20に固定される。
板ばねの上板ばね10と下板ばね18の内側部分は、レンズ保持部材20とそれぞれ係合されて、光軸方向(図3に示すZ方向)に移動可能になる様に、レンズ保持部材20を空中で支持している。
レンズ駆動装置100のスペーサ30は、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を用いて射出成形して製作されて、図2および図3に示す様に外形が矩形の板状形状に形成されている。また、スペーサ30は、ヨーク43のZ2方向から挿着され、接着剤を用いてヨーク43の内側の上面(図示しない)に固定されている。
レンズ駆動装置100の駆動機構は、図3に示す様に、磁石41と、コイル42と、ヨーク43と、を有している。駆動機構は、コイル42に流れる電流によりコイル42の周囲に発生する磁界と、2つの磁石41から発生する磁界と、で磁気回路を構成し、この磁気回路で発生した磁界が外部に漏れない様にシールドし、磁界の強さを保つのがヨーク43である。
駆動機構の磁気回路で発生した磁界は、フレミングの左手の法則より図3に示す光軸方向(Z方向)に力が発生する。この力がコイル42を固定したレンズ保持部材20に作用することにより、レンズ保持部材20を光軸方向に沿って上下移動させる。
駆動機構の磁石41は、磁力の強いフェライトまたはネオジウム等の強磁性材料を主成分に用いて作製された永久磁石であり、図2に示す様に、断面形状が台形で平板状の外形に作製されている。2つの磁石41は、図2および図3に示す様に、コイル42の外側に位置するとともに、ヨーク43の4隅の内の2隅に対向配設されている。また、2つの磁石41は、ヨーク43の内側の側面(図示しない)に接着剤を用いて固定されている。
駆動機構のコイル42は、導電性の高い銅等を主成分に用いた導線で、その表面を絶縁部材で被覆して作製されており、図2示す様に、略8角形の環状形状で導線を巻回し、束ねて形成されている(導線の詳細な巻回状態を省略している)。また、コイル42は、図3および図4に示す様に、レンズ保持部材20の周囲を囲む位置に配設されて固定されている。
駆動機構のヨーク43は、軟磁性材料の鉄またはケイ素鋼等を主成分に用いた金属板材をプレス加工や絞り加工を施して作製されおり、図2に示す様に外形が箱形に作製されている。
ヨーク43は、レンズ保持部材20、スペーサ30、2つの磁石41、コイル42、板ばね、センサ基板51、センサ用磁石52等を内側に収容するとともに覆う様にして、ベース部材60に係合されてベース部材60とともに、レンズ駆動装置100の外形を構成している。
レンズ駆動装置100の位置検出手段は、図4に示す様に、センサ用磁石52と、センサ基板51と、センサ端子部53と、を有している。センサ基板51に実装されている磁気検出素子(図示しない)は、レンズ保持部材20が光軸方向(Z方向)に沿って上下移動するのに伴う、センサ用磁石52から発生している磁界の変化を検出する。
位置検出手段のセンサ用磁石52は、フェライトまたはネオジウム等の強磁性材料を主成分に用いて作製された永久磁石であり、図2および図4に示す様に直方体の形状に作製されている。また、センサ用磁石52は、図4に示す様にレンズ保持部材20の外周に接着剤を用いて固定されている。
位置検出手段のセンサ基板51は、図示しない磁気検出素子等の電子部品が実装された回路基板である。また、センサ基板51は、図4に示す様にベース部材60の1つの側面に接着剤を用いて固定されている。
位置検出手段のセンサ端子部53は、導電性の高い銅合金を主成分とした金属板材をプレス加工等されて作製され、図4に示す様にセンサ基板51にインサート成形されている。また、センサ端子部53は、図4に示す様に後述する端子部61に隣り合う様に配設されている。
レンズ駆動装置100の位置検出手段は、レンズ保持部材20が光軸方向(Z方向)に沿って上下移動すると、センサ用磁石52も同様に上下移動するので、磁気検出素子で検出される磁界も連動して変化する。位置検出手段は、センサ端子部53から磁界データを外部の信号処理部(図示しない)へ送信している。そして、外部の信号処理部は、送信された磁界データを処理することで、レンズ保持部材20の光軸方向に沿って上下移動した移動量に変換する。この移動量を基にカメラで撮影する画像のピントを合わせる(オートフォーカス機能)ことができる。
レンズ駆動装置100のベース部材60は、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を用いて、導電性の高い銅合金を主成分とした金属板材からなる端子部61がインサート成形されたものである。また、ベース部材60は、図2に示す様に外形が矩形の板状形状で、中央部分が円形の開口が形成されている。
レンズ駆動装置100の端子部61は、外部の回路基板(図示しない)に形成されたパターンと電気的に接続されて外部の電源から電力が供給されている。そして、コイル42に電流を流している(図示しない)。
ここで、レンズ駆動装置100の組み立てについて、以下にまとめて説明(詳細については、上述している)する。
はじめに、レンズ保持部材20を中心に説明する。レンズ保持部材20の周囲にコイル42を配設し固定する。次に、センサ用磁石52をレンズ保持部材20の側面に固定する。次に、レンズ保持部材20の下面(図2に示すZ2方向)に下板ばね18の第3部分18aを固定する。以上の様に組み立てられたレンズ保持部材20を中心とした半製品AAを準備する。
次に、ヨーク43を中心に説明する。ヨーク43の内側の上面(天井面)にスペーサ30を配設し固定する。次に、上板ばね10の第2部分12aをスペーサ30に接着固定する。次に、2つの磁石41をヨーク43の内側の側面に配設し固定する。以上の様に組み立てられたヨーク43を中心とした半製品BBを準備する。尚、この組み立ては、ヨーク43を逆さまにして行われる。
次に、ベース部材60を中心に説明する。まず、センサ基板51に磁気検出素子を半田付けで固定する。次に、ベース部材60の端子部61が配設された1つの側面部分の隣接部にセンサ基板51を配置して固定する。以上の様に組み立てられたベース部材60を中心とした半製品CCを準備する。
その後、ベース部材60を中心とした半製品CCに図2示すZ1方向からレンズ保持部材20を中心とした半製品AAを戴置して固定する。このとき、下板ばね18の第4部分18bをベース部材60に固定する。次に、この戴置して固定した半製品(半製品AAおよび半製品CC)に図2示すZ1方向からヨーク43を中心とした半製品BBを配設して固定することにより、レンズ駆動装置100が組み立てられる。尚、半製品BBを組み立てる際には、上板ばね10の第1部分11aがレンズ保持部材20の上面に接着剤で固定されるとともに、ヨーク43がベース部材60に接着固定される。
以上の様に構成された本発明の第1実施形態のレンズ駆動装置100における効果について、以下にまとめて説明する。
本発明の第1実施形態のレンズ駆動装置100は、上板ばね10が、第1部分11aを有する第1板部材11と第2部分12aを有する第2板部材12とからなり、第1板部材11と第2板部材12とが、ばね部15の一部で連結されているので、このばね部15を第1板部材11と第2板部材12との別部材で作製することとなる。このため、第1板部材側のばね部15と第2板部材側のばね部15との間隔を狭く、あるいは重ねて作製することができ、ばね部15の占有する面積を小さくすることができる。このことにより、上板ばね10の外形サイズを大きくすることなしに、上板ばね10の内側部分である第1部分11aに対応したレンズ保持部材20の内径を大きくすることができ、レンズ径の大きなレンズ体に対応できるレンズ駆動装置100を提供することができる。
また、上板ばね10の第1板部材11と第2板部材12とが、方向変換部DCで連結されているので、主にばね特性を決定づけている腕部15aに連結する部分を設けていない。このため、上板ばね10のばね特性に影響をおよぼすことなく、ばね部15の占有する面積を小さくすることができる。
また、第1板部材11と第2板部材12とが、溶接によって連結されているので、2枚の板部材を容易に、且つ、確実に連結することができる。
また、上板ばね10の複数の腕部15aが直線状に設けられているので、複数の腕部15aを異なる板部材で構成した場合でも、腕部同士を干渉しにくいものとすることができる。このため、腕部同士をより近接させて設けることが可能となる。このことにより、より一層レンズ径の大きなレンズ体に対応することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係わるレンズ駆動装置100を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次の様に変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
<変形例1>
第1実施形態では、好適に上板ばね10の複数の腕部15aが直線状に設けられていたが、腕部15aは、湾曲状に設けられても良い。
<変形例2>
第1実施形態では、2つの磁石41は、断面形状が台形で平板状の外形を成しているが、断面形状が長方形で平板状の外形で作製されても良い。
<変形例3>
第1実施形態では、コイル42は、略8角形の環状形状で導線を巻回し、束ねて形成しているが、略円形の環状形状で導線を巻回し、束ねて形成しても良い。
10 上板ばね
11 第1板部材
11a 第1部分
11b 第1方向変換部
12 第2板部材
12a 第2部分
12b 第2方向変換部
15 ばね部
15a 腕部
15b 第1腕部
15c 第2腕部
18 下板ばね
18a 第3部分
18b 第4部分
20 レンズ保持部材
20a 凹部
20b 凸部
30 スペーサ
41 磁石
42 コイル
43 ヨーク
51 センサ基板
52 センサ用磁石
53 センサ端子部
60 ベース部材
61 端子部
100 レンズ駆動装置
AA 半製品
BB 半製品
CC 半製品
DC 方向変換部
FM 固定側部材
900 レンズ駆動装置
901 ベース部材
902 金属板部材
903 レンズ保持体
904 コイル
905 磁石
906 下側板ばね
906a 基台部
906c 取り付け部
906e 下側ばね部
907 上側板ばね
907a 第1部分
907d 台座部
907e 上側ばね部
908 ヨーク
909 スペーサ部材

Claims (4)

  1. レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、
    第1部分が該レンズ保持部材に固定され前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する板ばねと、
    該板ばねの第2部分が固定される固定側部材と、
    前記レンズ保持部材を光軸方向に沿って移動させる少なくとも磁石およびコイルを有して構成される駆動機構とを備え、
    前記板ばねは、前記第1部分と前記第2部分との間に少なくとも1つの方向変換部と該方向変換部に繋がる複数の腕部とを有するばね部を備えたレンズ駆動装置において、
    前記板ばねは、前記第1部分を有する第1板部材と前記第2部分を有する第2板部材とからなり、
    前記第1板部材と前記第2板部材とが、前記ばね部の一部で連結されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記第1板部材と前記第2板部材とが、前記方向変換部で連結されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記第1板部材と前記第2板部材とが、溶接によって連結されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記板ばねの複数の前記腕部が直線状に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。

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