JP2017031986A - 極低温冷媒供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】特に極低温冷媒を供給する断熱配管部の継手部について優れた断熱性能を発揮できる新規な極低温冷媒供給システムの提供。【解決手段】第1の断熱容器110と、第2の断熱容器120と、断熱配管部130とを有し、その断熱配管部130の途中に脱着自在の継手部50を設け、その継手部50に、これを流れる極低温冷媒の一部を気化させたガスを抜き出すためのガス抜き管54を設ける。これにより、断熱配管部130を流れる極低温冷媒の一部を断熱用ガスとして用いると共に、これをガス抜き管54から抜き出すことができるため、その継手部50に対して優れた断熱効果を発揮できる。【選択図】図1

Description

本発明は、超伝導センサなど液体ヘリウム温度で冷却して使用される磁気計測装置の冷却システムに関し、更に詳しくは、断熱配管が脱着自在に連結された極低温冷媒供給システムに関する。
係る極低温冷媒供給システムとしては、従来、脱着自在の配管を用いたシステムが知られている。例えば、以下の特許文献1には、液体ヘリウムなどの極低温冷媒を収容したデュアーと、被冷却体となる超電導コイルを収容した断熱容器とを断熱性の配管であるトランスファーチューブで接続すると共に、このトランスファーチューブを、第1のチューブと第2のチューブで構成し、これらを接続部で脱着自在に接続したシステムが開示されている(図12)。
特開平5−79600号公報
ところで、前記特許文献1記載の極低温冷媒供給システムでは、その接続部が脱着自在の継手となっており、熱損失低減のため通常のステンレス鋼の代わりにセラミックを用い、熱侵入量を1/4に抑えている。しかしながら、セラミックの使用は材料コスト、組み立ての信頼性など課題が多い。また、更なる熱損失低減が要請されている。
そこで、本発明の目的は、これらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、特に極低温冷媒を供給する断熱配管部の継手部について優れた断熱性能を発揮できる新規な極低温冷媒供給システムを提供することにある。
前記課題を解決するために第1の発明は、極低温冷媒で冷却された被冷却体を装着する第1の断熱容器と、前記第1の断熱容器で気化したガスを冷凍機で再凝縮して極低温冷媒を生成する第2の断熱容器と、前記第2の断熱容器で生成された極低温冷媒を前記第1の断熱容器に導く断熱配管部とを有し、前記断熱配管部の途中に脱着自在の継手部を設け、前記継手部に、これを流れる極低温冷媒の一部を気化させたガスを抜き出すためのガス抜き管を設けたことを特徴とする極低温冷媒供給システムである。
このような構成によれば、断熱配管部を流れる極低温冷媒の一部を気化させ、これを継手部の断熱用ガスとして用いると共に、これをガス抜き管から抜き出すことができるため、その継手部に対して優れた断熱効果を発揮できる。また、気化させる極低温冷媒はごく少量で済み、かつガス抜き管から抜き出したガスを冷凍機で再凝縮して再利用できるため、抜き出したガスも無駄にならない。
第2の発明は、極低温冷媒で冷却された被冷却体を装着する第1の断熱容器と、前記第1の断熱容器に供給する極低温冷媒を貯蔵する第2の断熱容器と、前記第2の断熱容器内の極低温冷媒を前記第1の断熱容器に導く断熱配管部とを有し、前記断熱配管部の途中に脱着自在の継手部を設けると共に、前記継手部に、これを流れる極低温冷媒の一部を気化させたガスを抜き出すためのガス抜き管を設けたことを特徴とする極低温冷媒供給システムである。
このような構成によれば、断熱配管部を流れる極低温冷媒の一部を気化させ、これを継手部の断熱用ガスとして用い、これをガス抜き管から抜き出すことができるため、その継手部に対して優れた断熱性能を発揮できる。また、気化させる極低温冷媒はごく少量で済むため、コストも最小限に抑えることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記継手部が、軸心部に極低温冷媒を流す内管を有する凸状の細長管と、前記内管と突き合うように連通する内管を有すると共に前記凸状の細長管を小間隙を隔てて嵌合する凹状の細長管とからなり、前記内管を流れる極低温冷媒の一部が前記小間隙に流れるように前記各内管の突き合わせ端部間に極小間隙を形成して前記小間隙と連通し、前記小間隙を外部に対してシールすると共に、前記小間隙に前記ガス抜き管を接続したことを特徴とする極低温冷媒供給システムである。
このような構成によれば、各内管の突き合わせ端部間の極小間隙から、その内管を流れる極低温冷媒の一部が小間隙側に流れると共にこれが気化して冷却用のガスとなって小間隙を流通し順次ガス抜き管から抜き出されるため、細長管の高温側から低温側への伝導熱を抑制することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記凸状の細長管の外側に紐またはテープ状のスペーサーを螺旋状に巻き付けたことを特徴とする極低温冷媒供給システムである。このような構成によれば、凸状の細長管の外側に一定間隔の小間隙を均一に形成できると共に、その小間隙をこのスペーサーに沿って螺旋状に流れるため、ムラのない均一な断熱効果を発揮できる。
第5の発明は、第3または第4の発明において、前記凸状および凹状の細長管の中間部に前記内管を覆うように断熱配管内の輻射シールドを接続させたことを特徴とする極低温冷媒供給システムである。このような構成によれば、前記凸状の細長管の外側に形成される小間隙内の断熱性ガスと共に内管への外部入熱をより効果的に抑制できる。
本発明の極低温冷媒供給システムによれば、断熱配管部を流れる極低温冷媒の一部を気化させ、これを継手部の断熱用ガスとして用いると共に、これをガス抜き管から順次抜き出すことができるため、その継手部に対して優れた断熱効果を発揮できる。また、気化させる極低温冷媒はごく少量で済み、かつガス抜き管から抜き出したガスを冷凍機で再凝縮して再利用できるため、無駄になることもない。これにより、高性能を要求される断熱配管の複雑な施工を信頼性の高いものにすることができる。また、熱損失を低減することにより、経済性の高い極低温冷媒供給システムを実現できる。
本発明に係る極低温冷媒供給システム100の実施の一形態を示す全体構成図である。 断熱配管部130の継手部50を示す部分拡大図である。 断熱配管部130の継手部50の分解図である。 凸状の細長管の先端付近を示す部分拡大図である。 本発明に係る極低温冷媒供給システム100の他の実施形態を示す全体構成図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る極低温冷媒供給システム100の実施の一形態を示したものである。図示するように、この極低温冷媒供給システム100は、大別して磁気センサ10を装着する第1の断熱容器110と、小型冷凍機36を内蔵する第2の断熱容器120と、この第2の断熱容器120の液体ヘリウム11を前記第1の断熱容器110に導く断熱配管部130とから構成されている。そして、第1の断熱容器110の磁気センサ10を極低温冷媒である液体ヘリウム11で冷却し、気化したヘリウムガスを回収して小型冷凍機37で再液化するといった閉サイクルを構成している。
この磁気センサ10は、例えば極低温状態で動作するSQUID(超伝導量子干渉素子)などであり、生体から発生する極めて微弱な磁場を計測することができる。そのため、外部からの電磁ノイズを低減すべく一般に高透磁率材からなる図示されていない磁気シールド室内に置かれた第1の断熱容器110に設置されている。
この第1の断熱容器110は、極低温冷媒として大気圧沸点が4.2Kの液体ヘリウム11を収納する内槽12と、それを取り囲む40〜150Kの中間温度に保たれたシールド13と、これらを取り囲む外槽14とから構成されており、内槽12と外槽14との空隙15は断熱のために真空状態に保たれている。
この内槽12内で気化したヘリウムガスは、排気管16からバルブ17および流量計18を経て外部に放出され、ポンプや圧縮機などを主要要素とする循環装置19が設けられた回収ガス配管20を流れて第2の断熱容器120に戻されるようになっている。なお、この回収ガス配管20には、その他に安全弁21やバルブ22付きのガス供給源23などが接続されている。
第2の断熱容器120は、極低温冷媒である液体ヘリウム11を貯蔵する内槽31と、それを部分的に取り囲む銅製の輻射シールド32および真空空間33を形成する外槽34とから構成されている。内槽31には、ヘリウムガスを再液化(凝縮)するための小型冷凍機37の本体35が装着されると共に、外槽34の上部にはその冷凍機動作用のバルブ駆動部36が設置されており、図示されていない圧縮装置に接続されている。
さらにこの小型冷凍機37の本体35の中間温度ステージ部41の位置には、輻射シールド32が取り付けられ冷却される。更により低い温度発生部であるコールドステージ42には、凝縮器43が設けられており、回収ガス配管20から供給されたヘリウムガスがここで再液化されて液体ヘリウム11が生成される。
この第2の断熱容器120で生成された液体ヘリウム11は、断熱配管部300を経由して第1の断熱容器110に供給されるようになっている。この断熱配管部130のほぼ中間部には、着脱可能な継手部50が設けられている。この断熱配管部130の主構成部材はこの継手部50で連通される内管51a、51bであり、さらにその外側には、それぞれ輻射シールド52a、52bが延伸されていて断熱の作用をなしている。
さらにこの第2の断熱容器120側に接続される内管51aの周囲は、この第2の断熱容器120の外槽34と連結する外管53aで覆われており、その間隙は真空空間33と連通している。また、第1の断熱容器110側に接続する内管51bの周囲は、外管53bで覆われている。そして、この継手部50には、後述するように内管51a、51bから流出したガスを取り出すためのガス抜き管54が接続されている。このガス抜き管54は、回収ガス配管20に合流するように連結されており、その途中には流量調節のためのバルブ55と流量計56が順次設けられている。
図2は、この断熱配管部130の継手部50を示した詳細断面図であり、図3はその分解図である。図示するように第2の断熱容器120側に接続される外管53aの端部には、これと同軸上に延びるように凸状の細長管60が設けられており、その凸状の細長管60の端部は、その軸心部に位置する内管51aの端部と連結されている。
一方、第1の断熱容器110に接続されている外管53bの端部には、これよりその内側に凹むように凹状の細長管61が設けられていると共に、この凹状の細長管61と連通するようにこれと同口径の管状アダプタ62が設けられている。そして、この管状アダプタ62と凹状細長管61内に、第2の断熱容器120側の凸状細長管60が、例えば0.2〜0.5mm程度の狭い間隙(小間隙)68を保って嵌合可能に接続される構造となっている。
すなわち、図4に示すようにこの凸状細長管60のその外面には、樹脂などの断熱性材料からなる紐またはテープ状のスペーサー66が螺旋状に巻き付けられており、このスペーサー66によって凸状細長管60と凹状細長管61との間に一定間隔の小間隙68が維持形成されるようになっている。
このため、この凸状細長管60の端部と、凹状細長管61の端部とは互いに突き合わせ状態になっているが、その端部同士は完全に密着した状態ではなく、例えば0.数mm程度の極僅かな間隔(極小間隙)69を隔てて位置している。そのため、内管51a、51b内とこの小隙間68とは、その突き合わせ端間の極小間隙69を介して連通した状態となっている。
管状アダプタ62の端部には、Oリング64がこれを支持するカラー65とネジで締結可能なキャップ63とによって取り付けられており、このOリング64によって凸状細長管60と凹状細長管61との間に形成される小間隙68を塞いで外部に対して気密に保つように密封している。そして、この管状アダプタ62にこの小間隙68と連通するようにして前記のガス抜き管54が接続されている。
また、各輻射シールド52a、52bの端部は、それぞれの内管51a、51bを覆うような状態でそれぞれ細長管60および61の低温端から離れた位置に接して取り付けられており、小間隙68を流れる低温の流体で冷却するようになっている。
次に、このような構成をした本発明に係る極低温冷媒供給システム100の作用を説明する。図1に示すように第2の断熱容器120で生成された液体ヘリウム11は、断熱配管部130を介して第1の断熱容器110側へ供給されて磁気センサ10を冷却する。一方、第1の断熱容器110で気化したヘリウムガスは、排気管16から排気された後、回収ガス配管20を介して第2の断熱容器120内へ回収され、その小型冷凍機37で再凝縮されて液体ヘリウム11となって循環利用される。
このようにして第1の断熱容器110側へ供給される液体ヘリウム11は、断熱配管部130の継手部50を順次通過することになるが、このとき継手部50が従来のような構造であるとその部分からの侵入熱が大きいため、この部分で発生したヘリウムガスが液体ヘリウム11と共にそのまま第1の断熱容器110へ流れ込んでしまう。
これに対し、本発明システム100の継手部50は、気化したヘリウムガスを断熱用のガスとして利用すると共に、その気化したヘリウムガスをこの部分に接続されたガス抜き管54を介して抜き出すため、優れた断熱性能を発揮できると共に、ヘリウムガスが液体ヘリウム11と共にそのまま第1の断熱容器110へ流れ込んでしまう量を大幅に減少することができる。
すなわち、図2に示すように第2断熱容器側の内管51aから第1断熱容器110の内管51b側へ流れる液体ヘリウム11の一部は、その端部間の極小隙間69から小隙間68へ流れ出すと共に、侵入熱によって気化してヘリウムガスとなってその小隙間68を高温部(管状アダプタ62)方向に螺旋状に流れた後、ガス抜き管54から順次抜き出される。このように流れるヘリウムガスによってその継手部50への侵入熱を防止するため、内管51a、51b内でのガスの発生が大幅に抑制されて液体ヘリウム11を効率的に第1断熱容器110側に供給することができる。つまり、小間隙68に低温の流体(ヘリウムガス)を積極的に通すことにより、室温部からの継手部50への侵入熱をその流体に伝えてガスと共に外に取り出すことができるので、熱伝導による侵入熱を従来よりも大幅に減少、例えば1/10以下にすることができる。
また、ガス抜き管54から抜き出されたヘリウムガスは、第1断熱容器110で発生したヘリウムガスと共に液化されて再利用されるため、無駄になることもない。さらに、この継手部50で気化したヘリウムガスがスペーサー66に沿ってその小隙間68を螺旋状に流れることで小隙間68をムラなく均一に断熱することが可能となる。
なお、これら細長管60および61の材質は、従来のようにステンレススチールのような金属であっても良いが、低熱伝導性のガラス繊維強化樹脂にすれば、さらに侵入熱を抑制できると共に、第1の断熱容器110と第2の断熱容器120間を電気的に絶縁することもできるため、第2の断熱容器120から第1の断熱容器110への電磁ノイズの伝搬も抑えることができる。
また、第2断熱容器130に備えられる小型冷凍機37の種類としては特に限定されるものではないが、パルスチューブ式の小型冷凍機を用いることが望ましい。すなわち、パルスチューブ冷凍機は高圧と低圧のヘリウムガスを中空の管に交互に給排して一端の温度を下げる方式であり、低温側に可動部分がないのが特徴である。従って、振動がないためノイズが少なく、また、2段式パルスチューブ冷凍機の第1段目では約40Kを発生するので導入したヘリウムガスの予冷や輻射シールドの冷却に適する。
2段式にすれば、第2段目で4.2K以下に下げることができるので予冷されたヘリウムガスを容易に液化できる。パルスチューブ冷凍機に必要とされる冷凍能力は二つの断熱容器110及び120における熱負荷のほかに、断熱配管部130での侵入熱なども補償しなければならない。現在市販品として入手できる小型冷凍機の能力には限界があるので、各部の断熱性能は閉サイクルシステム実現の鍵になっている。
冷凍機は電気的、機械的ノイズの源であり、隔離のため、シールドルームの外に配置する。従来は断熱配管部130が一体であったので、シールドルームの壁を貫通して組み立てる必要があり作業信頼性が良くなかった。配管を分割方式にすることも考えられるが、継手部の熱損失が大きく、高コストという問題があったが、本発明のように構成すれば施工性が良くなり、低コストでかつ信頼性が向上する。
また、被冷却体である磁気センサ10のシステムが小規模の場合、必要な液体ヘリウム11はガス供給源23からのガスを液化して確保することができる。大規模システムでは、最初だけ別途準備した液体ヘリウムを図示していない供給管を通して外部から供給するようにしても良い。
図5は、本発明に係る極低温冷媒供給システム100の他の実施の形態を示したものであり、各部の詳細構造は次の点を除いて図1に示す実施の形態と同一である。すなわち、本実施の形態では、前記実施の形態のように小型冷凍機37を内蔵した第2の断熱容器120に対応する断熱容器として液体ヘリウム11の貯槽150としたことである。
従って、断熱配管部130はいわゆる液体ヘリウム汲み出し管と同じである。この貯槽150は液体ヘリウム11を収容する内槽71と、それを取り囲む40〜150Kの中間温度に保たれたシールド72と、これらを取り囲む外槽73で構成されており、内槽71と外槽73の空間74は断熱のために真空に保たれている。内槽71に連通する給排管75にはバルブ76が備えられており、液体ヘリウム11の補給、気化したヘリウムガスの排出に使用される。
さらに、この給排管75には、バルブ77付きのガス供給源78が接続されており、液体ヘリウム移送のための内槽71内の加圧を行うことができるようになっている。また、断熱配管部130の貯槽150側は、内管80と、輻射シールド81と、外管82とから構成されており、内部は真空に保たれ、内管80の一端は内槽71の底部まで挿入される。継手部50は前記第1の実施の形態と同じ構造となっている。
通常、運搬用貯蔵容器に貯められた液体ヘリウムは、短時間で別の容器に移し替えられるので移送用断熱配管の断熱性能はそれほど問題とはならず、輻射シールド52b、81およびガス抜き管54は不要である。これに対し、第1の断熱容器110の熱負荷が小さく且つ大容量の貯槽がないため、少量の液体ヘリウムを長時間に渡って供給し続ける必要がある場合、断熱配管部130の断熱性能向上が重要となる。本実施の形態の場合はそのようなケースに効果的であり、前記第1の実施の形態と同様に高価な液体ヘリウムの消費量を抑えることができて経済的である。
本発明は超伝導センサを適用した磁気計測装置、核磁気共鳴装置などに最適な冷却システムとして利用できる。
100…極低温冷媒供給システム
110…第1の断熱容器
120…第2の断熱容器
130…断熱配管部
150…第2の断熱容器(貯槽)
10…被冷却体(磁気センサ)
11…極低温冷媒(液体ヘリウム)
37…小型冷凍機(パルスチューブ冷凍機)
50…継手部
51a、51b、80…内管
52a、52b、81…輻射シールド
53a、53b、82…外管
54…ガス抜き管
60…凸状の細長管
61…凹状の細長管
66…紐またはテープ状のスペーサー
68…小隙間
69…極小隙間

Claims (5)

  1. 極低温冷媒で冷却された被冷却体を装着する第1の断熱容器と、
    前記第1の断熱容器で気化したガスを冷凍機で再凝縮して極低温冷媒を生成する第2の断熱容器と、
    前記第2の断熱容器で生成された極低温冷媒を前記第1の断熱容器に導く断熱配管部とを有し、
    前記断熱配管部の途中に脱着自在の継手部を設け、前記継手部に、これを流れる極低温冷媒の一部を気化させたガスを抜き出すためのガス抜き管を設けたことを特徴とする極低温冷媒供給システム。
  2. 極低温冷媒で冷却された被冷却体を装着する第1の断熱容器と、
    前記第1の断熱容器に供給する極低温冷媒を貯蔵する第2の断熱容器と、
    前記第2の断熱容器内の極低温冷媒を前記第1の断熱容器に導く断熱配管部とを有し、
    前記断熱配管部の途中に脱着自在の継手部を設けると共に、前記継手部に、これを流れる極低温冷媒の一部を気化させたガスを抜き出すためのガス抜き管を設けたことを特徴とする極低温冷媒供給システム。
  3. 請求項1または2に記載の極低温冷媒供給システムにおいて、
    前記継手部が、
    軸心部に極低温冷媒を流す内管を有する凸状の細長管と、前記内管と突き合うように極小間隙を介して連通する内管を有すると共に前記凸状の細長管を小間隙を隔てて嵌合する凹状の細長管とからなり、
    前記内管を流れる極低温冷媒の一部が前記極小間隙から前記小間隙に流れるように前記各内管の突き合わせ端部間と前記小間隙を連通し、前記小間隙を外部に対してシールすると共に、前記小間隙に前記ガス抜き管を接続したことを特徴とする極低温冷媒供給システム。
  4. 請求項3に記載の極低温冷媒供給システムにおいて、
    前記凸状の細長管の外側に紐またはテープ状のスペーサーを螺旋状に巻き付けたことを特徴とする極低温冷媒供給システム。
  5. 請求項3または4に記載の極低温冷媒供給システムにおいて、
    前記凸状および凹状の細長管の中間部に前記内管を覆うように断熱配管内の輻射シールドを接続させたことを特徴とする極低温冷媒供給システム。
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