JP2017031983A - ピストンシリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動部材を途中の状態で止めることが可能なピストンシリンダ装置の動作性能を向上させる。【解決手段】ガススプリング1は、ガスを収容するシリンダ部2と、シリンダ部2内に挿入されるロッド部3と、ロッド部3に接続されるとともにシリンダ部2の内部をロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とに区画するピストン部4と、ロッド部3に設けられる操作ロッド32の操作に基づいてピストン部4にて移動する第1バルブ42と、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とにおけるガスの圧力差に基づいてピストン部4にて移動する第2バルブ部46と、ピストン部4に設けられ、第1バルブ42がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第1バルブ流路42Rと、ピストン部4に設けられ、第2バルブ部46がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第2バルブ流路46Rとを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ピストンシリンダ装置に関する。
例えば車両に設けられるドアや座高が調整可能なイスなどの移動部材を操作するときに、操作を補助して操作に要する力を軽減するピストンシリンダ装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−231876公報
ところで、ピストンシリンダ装置において、移動部材の移動前の状態から最も移動した状態までの間における途中の状態にて、操作部を操作することで移動部材の位置を停止させることが可能なものが知られている。このようなピストンシリンダ装置において、操作部によって移動部材を途中の状態で止めた状態で、ピストンシリンダ装置の操作部を操作することなく移動部材を再び移動可能にできると動作性能をさらに向上させることができる。
本発明は、移動部材を途中の状態で止めることが可能なピストンシリンダ装置の動作性能を向上させることを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、流体を収容するシリンダと、前記シリンダ内に挿入されるロッドと、前記ロッドに接続されるとともに前記シリンダの内部を第1室と第2室とに区画するピストンと、前記ロッドに設けられる操作部の操作に基づいて前記ピストンにて移動する第1バルブ部と、前記第1室と前記第2室とにおける前記流体の圧力差に基づいて前記ピストンにて移動する第2バルブ部と、前記ピストンに設けられ、前記第1バルブ部が前記第1室と前記第2室との間にて前記流体を流動または流動停止させる流路を形成する第1流路部と、前記ピストンに設けられ、前記第2バルブ部が前記第1室と前記第2室との間にて前記流体を流動または流動停止させる流路を形成する第2流路部と、を備えるピストンシリンダ装置である。本構成では、第2流路部と第1流路部とを有することで、ピストンシリンダ装置の動作性能を向上させることができる。
本発明によれば、移動部材を途中の状態で止めることが可能なピストンシリンダ装置の動作性能を向上させることが可能になる。
本実施形態のガススプリングの概略図である。 (A)〜(C)は、本実施形態のガススプリングが車両に適用された状態を示す図である。 第1実施形態のピストン部の説明図である。 (A)および(B)は、第1実施形態のガススプリングの動作の説明図である。 第2実施形態のピストン部を示す図である。 (A)および(B)は、第2実施形態のガススプリングの動作の説明図である。 第3実施形態のピストン部を示す図である。 (A)および(B)は、第3実施形態のガススプリングの動作の説明図である。 第4実施形態のピストン部を示す図である。 第5実施形態のピストン部を示す図である。 変形例1が適用されるガススプリングの説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態のガススプリング1の概略図である。
図2は、本実施形態のガススプリング1が車両に適用された状態を示す図である。
<ガススプリング1の構成>
図1に示すガススプリング1は、操作者が車両のバックドア等を開けるときに必要な力を軽減するために、例えば図2に示すようにドア110と車両本体120との間に取り付けられ操作者の開放操作を補助する装置である。なお、本実施形態では、図1に示すガススプリング1の軸方向を単に「軸方向」と称し、図1の下側を「一方側」と呼び、図1の上側を「他方側」と呼ぶ。また、図1に示すガススプリング1の左右方向を「半径方向」と呼び、中心軸側を「内側」、中心軸に対して半径方向に離れる側を「外側」と呼ぶ。
そして、本実施形態のガススプリング1は、図2に示す車両の例において、図2(A)に示すドア110が閉じた状態と、図2(C)に示すドア110が最も開いた状態と、図2(B)に示すドア110が閉じた状態とドア110が最も開いた状態との間である途中の状態に維持することができる。
ガススプリング1は、図1に示すように、ガスを収容するシリンダ部2と、他方側の端部がシリンダ部2内に収納され一方側の端部がシリンダ部2の端部から突出するロッド部3と、ロッド部3の他方側の端部に設けられるピストン部4と、ロッド部3の一方側に設けられる操作ハンドル部5と、を備える。
ここで、第1実施形態に係るガススプリング1の概略構成を説明する。
ガススプリング1(ピストンシリンダ装置)は、ガス(流体)を収容するシリンダ部2(シリンダ)と、シリンダ部2内に挿入されるロッド部3(ロッド)と、ロッド部3に接続されるとともにシリンダ部2の内部をロッド側ガス室G1(第1室)とピストン側ガス室(第2室)とに区画するピストン部4(ピストン)と、ロッド部3に設けられる操作ロッド32(操作部)の操作に基づいてピストン部4にて移動する第1バルブ42(第1バルブ部)と、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とにおけるガスの圧力差に基づいてピストン部4にて移動する第2バルブ部46(第2バルブ部)と、ピストン部4に設けられ、第1バルブ42がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第1バルブ流路42R(第1流路部)と、ピストン部4に設けられ、第2バルブ部46がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第2バルブ流路46R(第2流路部)と、を備える。
以下で、各々の構成部品について詳述する。
〔シリンダ部2の機能および構成〕
シリンダ部2は、筒状のシリンダ本体21と、シリンダ本体21の一方側の端部に配置されるロッドガイド22と、シリンダ本体21の一方側の端部に配置されるガスシール23と、シリンダ本体21の他方側の端部に設けられる本体側接続部24と、を備える。
シリンダ本体21は、略円筒状に形成され、例えば金属等を用いることができる。シリンダ本体21は、軸方向における他方側の端部が閉塞され、一方側の端部が開口している。また、シリンダ本体21は、ガスシール23によって一方側の端部が閉塞される。そして、シリンダ本体21は、内部に圧縮ガスなどの作動流体を収容する。
なお、本実施形態では、シリンダ部2の内部には、ロッド部3とロッドガイド22との間の潤滑性を向上させたり、ロッド部3とガスシール23との間のシール性を良好に維持させたりするのに必要十分な程度のオイルが封入されている。
ロッドガイド22は、ロッド部3を移動可能に保持し、ロッド部3の軸方向における移動を案内する。
ガスシール23は、シリンダ部2における一方側の端部であってロッドガイド22よりも他方側に配置される。そして、ガスシール23は、ロッド部3の外周とシリンダ本体21の内周との間を封止することによってシリンダ部2を密閉する。
本体側接続部24は、他方側の端部に固定されるとともに、略円形の孔を有する。そして、本体側接続部24によって、ガススプリング1は、本実施形態では車両本体120(図2参照)に取り付けられる。
〔ロッド部3の機能および構成〕
図1に示すように、ロッド部3は、ロッド本体31と、ロッド本体31の内側に設けられる操作ロッド32と、操作ロッド32の他方側の端部に設けられるロッドシール部材32Sと、ロッド本体31の一方側の端部に設けられるドア側接続部33と、を備える。
ロッド本体31は、軸方向に長く延びる部材であって、軸方向に形成される中空部31Hを有する。中空部31Hの内側には、操作ロッド32が挿入される。
操作ロッド32は、一方側に設けられる第1操作ロッド321と、他方側に設けられる第2操作ロッド322とを備えて構成される。なお、以下の説明において、第1操作ロッド321と第2操作ロッド322とを一体的に説明する場合には、操作ロッド32と呼ぶ。
操作ロッド32は、ロッド本体31の内側にて、ロッド本体31に対して軸方向に移動可能に設けられる。そして、第1操作ロッド321は、一方側がロッド本体31の一方側の端部から突出し、操作ハンドル部5の後述するカム部53に接触する。また、第1操作ロッド321は、他方側が第2操作ロッド322に接触する。さらに、第2操作ロッド322は、他方側がピストン部4の内側に設けられ、ピストン部4の後述する第1バルブ42に接触可能に設けられる。
ロッドシール部材32Sは、操作ロッド32の外周とロッド本体31の内周との間に設けられる(後述する図3参照)。そして、ロッドシール部材32Sは、操作ロッド32(本実施形態では第2操作ロッド322)とロッド本体31との間を封止する。
ドア側接続部33は、一方側の端部に固定されるとともに、円形状の孔を有する。そして、ドア側接続部33によって、ガススプリング1は、本実施形態ではドア110(図2参照)に取り付けられる。
〔ピストン部4の機能および構成〕
図3は、第1実施形態のピストン部4の説明図である。
図3に示すように、ピストン部4は、ピストン本体41と、ピストン本体41の内側に設けられる第1バルブ42と、第1バルブ42の半径方向外側に設けられる押付部43と、ピストン本体41の外周に設けられる第1シール部材44と、ピストン本体41の内側に設けられる第2シール部材45と、ピストン本体41の内側に設けられる第2バルブ部46と、ピストン本体41の外側であって第1シール部材44の他方側に設けられるピストンリング47と、ピストン本体41の他方側に設けられる保持部材48と、を備える。
そして、第1実施形態のガススプリング1において、ピストン部4は、シリンダ部2内の空間を、ガスを収容する他方側のピストン側ガス室G2と一方側のロッド側ガス室G1とに区画する。
(ピストン本体41)
ピストン本体41は、軸方向に延びる中空部411と、半径方向に延びる第1流路412と、半径方向に延びるとともに第1流路412よりも一方側に設けられる第2流路413と、軸方向において第1流路412と第2流路413との間に設けられる収容部414と、を備える。
中空部411は、一方側に設けられるロッド接続部411aと、ロッド接続部411aの他方側に設けられるバルブロッド対向部411bと、バルブロッド対向部411bの他方側に設けられる第1バルブ保持部411cと、第1バルブ保持部411cの他方側に設けられる第2バルブ保持部411dと、第2バルブ保持部411dの他方側に設けられる保持部材接続部411eと、を備える。
ロッド接続部411aには、ロッド部3が挿入される。そして、ロッド接続部411aには、ロッド本体31の他方側の端部が固定される。バルブロッド対向部411bには、第2操作ロッド322の他方側の端部が移動可能に挿入されるとともに、第1バルブ42の一方側の端部(後述する第2外径部422)も移動可能に収容される。
第1バルブ保持部411cは、第1バルブ42を軸方向に移動可能に支持する。また、第2バルブ保持部411dは、第2バルブ部46を軸方向に移動可能に支持する。保持部材接続部411eは、半径方向の内側にて保持部材48を保持する。
第1流路412は、一方がロッド側ガス室G1に連絡し、他方が第1バルブ保持部411cに連絡する。
第2流路413は、一方がロッド側ガス室G1に連絡し、他方がバルブロッド対向部411bに対向する。
収容部414は、ピストン本体41において半径方向に延びる貫通孔である。そして、収容部414は、内側に押付部43を収容する。
(第1バルブ42)
第1バルブ42は、軸方向の中央部に位置する第1外径部421と、第1外径部421の一方側に形成される第2外径部422と、第1外径部421の他方側に形成される第3外径部423と、第1外径部421と第3外径部423との間に形成されるテーパ部42Tと、を備える。
そして、第1実施形態では、第1バルブ42がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動停止させて、ガススプリング1の伸縮を停止させることができる。このように、第1バルブ42がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動停止させる位置に位置する状態を、第1バルブ42によるガススプリング1のロック状態と呼ぶ。また、第1バルブ42がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動させて、ガススプリング1の伸縮を可能にすることができる。このように、第1バルブ42がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動させる位置に位置する状態を、第1バルブ42によるガススプリング1のフリー状態と呼ぶ。
第1外径部421は、外径がピストン本体41の第1バルブ保持部411cと略同じに形成される。そして、第1バルブ42は、第1バルブ保持部411cに支持されながら、軸方向に移動可能にピストン本体41に設けられる。また、第1外径部421の外径は、第2シール部材45の内径と比較して大きく形成される。
そして、第1外径部421は、第1バルブ42が他方側に最も押し込まれた状態で、第2シール部材45に対向する。
さらに、第1外径部421は、周方向に形成される第1環状溝421T1と、第1環状溝421T1の一方側にて周方向に形成される第2環状溝421T2とを有する。
第1環状溝421T1および第2環状溝421T2は、それぞれ押付部43の後述するボール431が引っ掛かるように形成される。そして、ピストン部4では、フリー状態において、第1バルブ42の第1環状溝421T1に押付部43のボール431が引っ掛かり、押付部43が第1バルブ42の位置の保持の補助をする(後述の図4(A)参照)。また、ピストン部4では、ロック状態において、第1バルブ42の第2環状溝421T2に押付部43のボール431が引っ掛かり、押付部43が第1バルブ42の位置の保持の補助をする(図3参照)。
なお、第1バルブ42の第1環状溝421T1、第2環状溝421T2および押付部43は、必須の構成ではない。すなわち、第1環状溝421T1、第2環状溝421T2および押付部43を設けない場合であっても第1バルブ42をロック状態やフリー状態に維持することは可能である。ただし、本第1実施形態では、第1環状溝421T1、第2環状溝421T2および押付部43によって、第1バルブ42の軸方向における位置の保持を補助し、ロック状態やフリー状態を安定させている。
第2外径部422は、外径が第1外径部421よりも大きく形成される。第1バルブ42は、第2外径部422における一方側の端部にて、操作ロッド32(第1実施形態では第2操作ロッド322)が接触する。また、第2外径部422の外径(受圧面積)は、第2操作ロッド322の他方側の外径(受圧面積)と略同じに形成されている。
第3外径部423は、外径が第1外径部421よりも小さく形成される。そして、第3外径部423の外径は、ピストン本体41の第1バルブ保持部411cの内径および第2シール部材45の内径よりも小さく形成される。そして、第1実施形態では、第1バルブ42は、第3外径部423の半径方向外側において、第1バルブ保持部411cおよび第2シール部材45との間に、ガスが流れる第1バルブ流路42Rを形成する。
また、第3外径部423は、他方側においてピストン側ガス室G2に対向し、他方側の端部にてガス圧を受ける構成となっている。
また、テーパ部42Tは、外径が異なる第1外径部421と第3外径部423とが軸方向に連続して形成されるために設けられる。
次に、第1バルブ42と操作ロッド32との関係について説明する。
図3に示すように、上述した第1バルブ42は、操作ロッド32とは分断され、操作ロッド32とは別体に構成される。そして、第1バルブ42の一方側と第2操作ロッド322の他方側とは、ピストン本体41のバルブロッド対向部411b内に収容される。そして、第1バルブ42は、バルブロッド対向部411bにて第2操作ロッド322と接触する。
ここで、バルブロッド対向部411bの一方側には、ロッドシール部材32Sが設けられる。従って、操作ロッド32(第1実施形態では第2操作ロッド322)に対してロッドシール部材32Sが設けられる位置よりも他方側の圧力は、バルブロッド対向部411bと同圧である。また、第1バルブ保持部411cと第1外径部421との間にはシール部材等が設けられていない。そのため、フリー状態においては、第1バルブ保持部411cを介してピストン側ガス室G2とバルブロッド対向部411bとの間にはガスが流れることができる。さらに、バルブロッド対向部411bには、第2流路413が連絡している。そのため、フリー状態では、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室とG2とバルブロッド対向部411bとのガス圧は同圧となる。
すなわち、第1バルブ42(第1バルブ部)は、第1バルブ42が配置されるバルブロッド対向部411b(同圧空間)内にて第1バルブ42と別体に構成された操作ロッド32(第2ロッド)と接触するように構成されている。
(押付部43)
押付部43は、ボール431と、ボール431の半径方向外側に設けられるスプリング432とを有する。
ボール431の材料には、第1実施形態では金属を用いている。そして、ボール431は、ピストン本体41の収容部414の外径よりも小さく形成される。そして、ボール431は、収容部414において半径方向に移動可能に設けている。また、ボール431は、第1バルブ42の第1外径部421に対向するように設けている。そして、ボール431は、第1環状溝421T1または第2環状溝421T2と対向した際に、それぞれ、第1環状溝421T1または第2環状溝421T2に引っ掛かるように構成される。
スプリング432は、第1バルブ42の軸方向と交差する方向である半径方向に第1バルブ42にボール431を押し付ける。
(第1シール部材44)
第1シール部材44は、第1実施形態では、ピストン本体41の他方側に設けられる。第1実施形態では、第1シール部材44は、ピストン本体41の外周に形成された環状の溝41Tに保持されている。そして、第1シール部材44は、ピストン本体41の外周とシリンダ本体21の内周との間を封止する。
(第2シール部材45)
第2シール部材45は、第1実施形態では、第2バルブ部46の半径方向内側に設けられる。そして、第2シール部材45は、ピストン本体41に対する第1バルブ42の位置に応じて、第1バルブ流路42Rにおけるガスの流れを制御する。具体的には、第2シール部材45は、第1バルブ42の第1外径部421に対向した状態では、第1バルブ流路42Rにおけるガスの流れを遮断し、ロック状態を形成する。一方、第2シール部材45は、第1バルブ42の第3外径部423に対向した状態では、第1バルブ流路42Rにおいてガスを流動させ、フリー状態を形成する。
(第2バルブ部46)
第2バルブ部46は、第1移動部材461と、第1移動部材461の他方側に設けられる第2移動部材462と、第1移動部材461の一方側に設けられる移動シール部材463と、第2移動部材462の他方側に設けられるスプリング464と、を備える。
そして、第1実施形態では、第2バルブ部46は、第1バルブ42がロック状態を形成している場合に、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とのガスの圧力差が一定以上になると、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスの流動させる状態を形成する。この状態のことを、第2バルブ部46によるガススプリング1のブロー状態と呼ぶ。
なお、第2バルブ部46がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動停止させる状態のことを、第2バルブ部46によるガススプリング1の非ブロー状態と呼ぶ。
第1移動部材461は、略円筒形状に形成された部材である。第1移動部材461は、一方側にて移動シール部材463を保持する。また、第1移動部材461は、他方側にて第2シール部材45を保持する。なお、第1移動部材461の内径は、第2シール部材45の外径と比較して小さく形成している。
そして、第1移動部材461は、半径方向の外側に第2バルブ流路46Rを有している。第2バルブ流路46Rは、軸方向に延びて形成される。そして、第2バルブ流路46Rは、ブロー状態におけるロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスが流れる流路を形成する。この第2バルブ流路46Rは、上述した第1バルブ流路42Rとは少なくとも異なる部分を有するように設けられている。
第2移動部材462は、略円柱状に形成された部材である。そして、第2移動部材462は、一方側にて第1移動部材461の内側に挿入され、他方側にてスプリング464に接続する。なお、第2移動部材462は、第1移動部材461に例えば圧入されて第1移動部材461と締結される。そして、第2移動部材462と第1移動部材461とは、共に移動する。
移動シール部材463は、後述するようにスプリング464によって、ピストン本体41の中空部411に押し付けられる。そして、移動シール部材463は、第1移動部材461とピストン本体41との間を封止する。第1実施形態では、移動シール部材463が中空部411に接触した状態によって非ブロー状態を形成し、移動シール部材463が中空部411から離れた状態によってブロー状態を形成する。
スプリング464は、一方側にて第2移動部材462に接触し、他方側にて保持部材48に接触する。そして、第1実施形態では、スプリング464は、第2移動部材462を介して、第2シール部材45および移動シール部材463が一方側に押し込まれる方向の力を、第2シール部材45および移動シール部材463に与える。
なお、第1実施形態において、スプリング464のバネ力は、第1バルブ42がロック状態である場合に、ガススプリング1に対して操作者がガススプリング1を伸張させる動作を行った際に生じるシリンダ本体21内のガス圧(ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との一定の圧力差)に応じて縮むように設定している。
(ピストンリング47)
ピストンリング47は、シリンダ本体21の内周面にスライド可能に接触する。そして、ピストンリング47は、例えば金属部材の接触による摺動傷を防止するとともに、シリンダ本体21との間の摩擦抵抗を低減する。
なお、ピストンリング47は、必須の構成ではない。
(保持部材48)
保持部材48は、雄ネジが形成され、ピストン本体41に固定される。また、保持部材48は、半径方向の内側に、軸方向に貫通する開口部481を有している。
〔操作ハンドル部5の機能および構成〕
図1に示すように、操作ハンドル部5は、レバー51と、レバー51の端部に設けられる回転軸52と、回転軸52を挟んでレバー51の反対側に配置されるカム部53とを有している。
レバー51は、操作者等によって操作ハンドル部5を操作する際に、操作者が握る箇所を形成する。なお、第1実施形態の操作ハンドル部5では、レバー51の回転操作が固定されるように構成していない。従って、レバー51は、操作者によって操作されていない状態では自由に移動可能に構成されている。
回転軸52は、レバー51の回転の軸を構成する。なお、回転軸52は、第1実施形態では、ドア側接続部33(図2参照)に支持されている。
カム部53は、レバー51の回転操作に伴って回転移動する。そして、カム部53は、レバー51を一方向に回転させた際に、操作ロッド32を他方側に向けて押し込む。一方、カム部53は、レバー51を他方向に回転させた際には、操作ロッド32の一方側の端部から退く。
ここで、操作ロッド32は、操作ロッド32の他方側においてシリンダ本体21の圧力を受け、一方側においてシリンダ本体21の外となる外圧下に置かれる。そして、操作ロッド32は、レバー51からの操作を受けていない状態では、外圧よりも圧力が高いシリンダ本体21の内圧によって、第1バルブ42から離れる方向である一方側に移動しようとする。従って、レバー51は、操作者によって操作されていない状態では、一方側に移動する操作ロッド32に押されて、操作前の初期の状態(図1参照)を維持する。
<第1実施形態のガススプリング1の作用>
図4は、第1実施形態のガススプリング1の動作の説明図である。なお、図4(A)はガススプリング1のフリー状態を示し、図4(B)はガススプリング1のブロー状態を示す図である。
例えばドア110(図2参照)を開けようとする際、ロッド部3は、シリンダ部2に対して相対的に遠ざかる方向に移動する。すなわち、図4(A)に示すように、ピストン部4は、シリンダ本体21に対して相対的に一方側に移動しようとする。このピストン部4の移動によって、一方側に形成されるロッド側ガス室G1のガスが圧縮される。そして、図4(A)にて実線の矢印で示すように、ガスは、第1流路412、第1バルブ流路42R、第2移動部材462、第2バルブ保持部411dおよび開口部481をそれぞれ流れる。そして、ガスは、ロッド側ガス室G1からピストン側ガス室G2に流れる。
そして、ピストン部4の一方側(ロッド側ガス室G1側)には、ロッド部3が設けられているため、ピストン部4にて生じる他方側に向けた力は、ピストン部4の断面積からロッド部3の断面積との差である受圧面積とガス圧との積となる。一方で、ピストン部4の他方側(ピストン側ガス室G2側)において、ピストン部4にて生じる一方側に向けた力は、ピストン部4の受圧面積とガス圧との積となる。すなわち、ロッド部3には、ロッド部3の断面積とガス圧との積に相当する大きさの力であって一方側に向かう力が発生する。ここで、操作者は、ドア110を開く方向であるロッド部3が一方側に移動するように操作している。そして、上述のとおり、ロッド部3が一方側に向かう力が生じることにより、操作者によるドア110を開く動作がガススプリング1によって補助される。
ここで、例えばドア110が完全に開く状態となる途中において、図1に示すレバー51を操作する。そうすると、レバー51によって、操作ロッド32が他方側のピストン部4側に押し込まれる。
このとき、図3に示すように、操作ロッド32によって、第1バルブ42が他方側に移動する。第1バルブ42が他方側に移動することによって、第1バルブ42の第1外径部421が第2シール部材45に対向する。つまり、第1バルブ42は、第1バルブ流路42Rを閉じ、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間におけるガスの流れを遮断する。その結果として、ロッド部3のシリンダ部2に対する相対的な移動が停止し、ロック状態が形成される。そして、ガススプリング1が接続するドア110が、レバー51を操作したときの位置である途中の状態にて停止する。
上述したように、レバー51は、操作者の操作によってのみ動作し、固定されていない。しかしながら、第1実施形態では、ロック状態において、第1バルブ42は、他方側に移動した状態が維持される。従って、レバー51の操作をし続けることを要さずに、ドア110をその位置に停止させることができる。
なお、上述したとおり、第2操作ロッド322は、一方側が外圧下(大気圧下)に置かれ、他方側がシリンダ本体21の内圧下に置かれる。そのため、第2操作ロッド322は、シリンダ本体21の内圧によって一方側に移動する。また、第2操作ロッド322の移動に伴い、第1操作ロッド321は、一方側に移動する。従って、レバー51は、操作者が操作前の状態に戻すための操作を行わなくても、操作前の初期の状態に戻ることができる。
その後、第1バルブ42がロック状態となった後、ドア110の開放を再開する場合には、操作者は、ドア110を閉じる方向に押し込む動作(シリンダ部2とロッド部3とが圧縮する動作)を行う。そうすると、ロッド側ガス室G1に対してピストン側ガス室G2のガスの圧力が高くなる圧力差が生じる。このとき、ピストン側ガス室G2のガス圧によって、ピストン本体41に対して移動可能に支持される第1バルブ42が一方側に移動する。そうすると、第1バルブ42が遮断していたピストン本体41におけるガスの流路が開放される。すなわち、ガスは、図4(A)に破線の矢印で示すように、開口部481、第2移動部材462、第1バルブ流路42Rおよび第1流路412をそれぞれ流れることが可能となり、フリー状態が形成される。その結果、操作者によるドア110を開く動作が可能になる。
次に、第1バルブ42のロック状態にて、操作者がドア110を開く方向に動作((シリンダ部2とロッド部3とが伸張する動作)させた場合について説明する。
この場合、ピストン側ガス室G2に対してロッド側ガス室G1の圧力が高くなる圧力差が生じる。そして、図4(B)にて矢印で示すように、ガスは、第1流路412を通って第1バルブ保持部411cに流れ込む。第1バルブ保持部411cに流れたガスは、スプリング464を縮めることで第2バルブ部46を他方側に移動させる。その結果、移動シール部材463が中空部411から離れる。そして、ガスは、第2バルブ流路46R、第2バルブ保持部411dおよび開口部481を流れる。つまり、ガスは、ロッド側ガス室G1からピストン側ガス室G2に流れる。このようにして、操作者によるドア110を開く動作が可能になる。
上述したように、第1実施形態のガススプリング1では、レバー51を操作して操作ロッド32を一旦押し込むだけで、レバー51を操作し続けたりレバー51を固定したりすることなく、ガススプリング1がロック状態に移行しロック状態が維持される。そして、ドア110を任意の位置で停止させることができる。このように、第1実施形態のガススプリング1では動作性能が向上する。
また、第1実施形態のガススプリング1において、ピストン部4は、ガスの流動を停止した状態で、シリンダ本体21およびロッド本体31が圧縮する方向の力を受けた際に、ガスが流動する状態に移行するようになっている。つまり、第1実施形態のガススプリング1では、ロック状態にてガススプリング1を伸張する方向に操作することで、操作ハンドル部5の操作を行うことなく、ガスの流動を再開させることを可能にしている。
さらに、第1実施形態のガススプリング1では、レバー51の操作ではなくドア110を開ける方向に引くという操作をするだけで、ガススプリング1をブロー状態に移行させて、ドア110を開けることができる。また、第1バルブ42がロック状態である場合において、第2バルブ部46がブロー状態に移行することで、ピストン部4およびロッド部3に掛かる負荷も低減される。
そして、第1実施形態では、第1バルブ流路42Rと第2バルブ流路46Rとが少なくとも異なる部分を有することで、例えば第2バルブ流路46Rを流れるガスの量を、第1バルブ流路42Rとは異ならせることができる。その結果、ブロー状態におけるガスの流れを、フリー状態とは別に設定可能にしている。これによって、ガススプリング1では動作性能をさらに向上させている。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のガススプリング1について説明する。
図5は、第2実施形態のピストン部204を示す図である。
第2実施形態のガススプリング1は、ピストン部204の構成が、第1実施形態のピストン部4とは異なる。以下、ピストン部204について詳細に説明する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様な部材等については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
ここで、第2実施形態に係るガススプリング1の概略構成を説明する。
ガススプリング1(ピストンシリンダ装置)は、ガス(流体)を収容するシリンダ部2(シリンダ)と、シリンダ部2内に挿入されるロッド部3(ロッド)と、ロッド部3に接続されるとともにシリンダ部2の内部をロッド側ガス室G1(第1室)とピストン側ガス室(第2室)とに区画するピストン部204(ピストン)と、ロッド部3に設けられる操作ロッド32(操作部)の操作に基づいてピストン部204にて移動する第1バルブ62(第1バルブ部)と、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とにおけるガスの圧力差に基づいてピストン部204にて移動する第2バルブ部71(第2バルブ部)と、ピストン部204に設けられ、第1バルブ62がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第1バルブ流路62R(第1流路部)と、ピストン部204に設けられ、第2バルブ部71がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第2バルブ流路71R(第2流路部)と、を備える。
以下で、各々の構成部品について詳述する。
〔ピストン部204の機能および構成〕
図5に示すように、ピストン部204は、ピストン本体241と、ピストン本体241の内側に設けられるカラー部材61と、ピストン本体241の内側に設けられる第1バルブ62と、第1シール部材44と、第2シール部材45と、ピストン本体241の他方側に設けられる第2バルブ部71と、保持部材48と、を備える。
ピストン本体241の基本構成は、第1実施形態のピストン本体41と同様である。ただし、第2実施形態のピストン本体241は、第2バルブ流路71Rを有している。第2バルブ流路71Rは、一方側にて第1流路412に連絡し、他方側にて第2バルブ保持部411dに連絡する。また、第2実施形態において、第1流路412は、半径方向の外側にてロッド側ガス室G1に連絡し、半径方向の内側にてカラー部材61の後述する環状凹部613に連絡する。
カラー部材61は、開口部611と、カラー流路612と、環状凹部613とを有する。
開口部611は、軸方向に延びて形成される貫通孔である。また、カラー流路612は、半径方向に延びて形成される。環状凹部613は、周方向に形成されるとともに、半径方向の内側に窪んで形成される。
(第1バルブ62)
第1バルブ62は、一方側に形成される第1外径部621と、第1外径部621の他方側に形成される第2外径部622と、第2外径部622の他方側に形成される第3外径部623とを有する。そして、第1バルブ62は、一方側にて操作ロッド32が接触する。また、第2実施形態において、第2外径部622は、第2シール部材45との間に、ガスが流れる第1バルブ流路62Rを形成する。
第1バルブ62は、ピストン部204の第1バルブ流路62Rにおいてガスを流動させたり、ガスを流動停止させたりする。そして、第1バルブ62は、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間のガスの流動を制御することで、ロック状態とフリー状態とを形成する。
(第2バルブ部71)
第2バルブ部71は、移動リング711と、移動リング711の一方側に設けられる移動シール部材712と、移動リング711の他方側に設けられるスプリング713とを有する。
そして、第2実施形態では、第2バルブ部71は、第1バルブ62がロック状態を形成している場合に、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とのガスの圧力差が一定以上になると、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスが流動する状態を形成する。この状態のことを、第2バルブ部71によるガススプリング1のブロー状態と呼ぶ。なお、第2バルブ部71がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動させない状態のことを、第2バルブ部71によるガススプリング1の非ブロー状態と呼ぶ。
移動リング711は、半径方向の内側に開口部711Hを有し、環状に形成された部材である。開口部711Hは、第1バルブ62の第3外径部623の外径よりも大きい内径を有する。そして、移動リング711(移動部)は、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とのガスの圧力差に基づいて軸方向に移動可能に設けられている。
移動シール部材712は、半径方向の内側に開口部712Hを有し、環状に形成された部材である。なお、第2実施形態では、移動シール部材712は、例えば、ゴム材料などの弾性材料を用いることができる。また、移動シール部材712は、ピストン本体241の第2バルブ流路71Rに対向して配置される。このように、移動シール部材712(移動シール部材)は、移動リング711(移動部)に設けられ、第2バルブ流路71Rを封止することができる。
スプリング713は、一方側にて移動リング711に接触し、他方側にて保持部材48に接触する。そして、スプリング713は、移動リング711および移動シール部材712が一方側の第2バルブ流路71Rに押し込まれる方向の力を、移動リング711および移動シール部材712に与える。
なお、第2実施形態において、スプリング713のバネ力は、第1バルブ62がロック状態である場合に、ガススプリング1に対して操作者がガススプリング1を伸張させる動作を行った際に生じるシリンダ本体21内のガス圧(ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との一定の圧力差)に応じて縮むように設定している。
<第2実施形態のガススプリング1の作用>
図6は、第2実施形態のガススプリング1の動作の説明図である。なお、図6(A)はガススプリング1のフリー状態を示し、図6(B)はガススプリング1のブロー状態を示す図である。
操作ロッド32によって第1バルブ62を他方側に移動させると、第1バルブ62の第2外径部622が第2シール部材45に対向し、フリー状態が形成される。そして、図6(A)にて実線の矢印で示すように、ロッド側ガス室G1のガスは、第1流路412、環状凹部613、カラー流路612、第1バルブ流路62R、開口部711Hおよび開口部481をそれぞれ流れる。そして、ガスは、ロッド側ガス室G1からピストン側ガス室G2に流れる。その結果、操作者によるドア110(図2参照)を開く動作がガススプリング1によって補助される。
なお、第1バルブ62がフリー状態で、操作者がドア110を閉じる動作を行う場合には、図6(A)にて破線の矢印で示すように、ピストン側ガス室G2からロッド側ガス室G1にガスが流れる。
その後、例えばドア110が完全に開く状態となる途中において、操作ロッド32を一方側に移動させる操作を行う場合について説明する。このとき、第1バルブ62は、一方側に向けて押し込まれる(図5参照)。この状態では、第1バルブ62によって、第1バルブ流路62Rが閉じられ、ロック状態が形成される。そして、ガススプリング1が接続するドア110は、操作ロッド32を操作したときの位置である途中の状態にて停止する。
ここで、第1バルブ62のロック状態にて、操作者がドア110を開く方向(シリンダ本体21とロッド部3とが伸張する方向)に動作させた場合について説明する。
図6(B)に示すように、ピストン部204によってロッド側ガス室G1のガスが圧縮される。このとき、図6(B)に矢印で示すように、ガスは、第1流路412を通って第2バルブ流路71Rに流れ込む。第2バルブ流路71Rに流れたガスは、スプリング713を縮めることで移動リング711を他方側に移動させる。その結果、移動シール部材712が第2バルブ流路71Rから離れる。そして、ガスは、開口部711H、第2バルブ保持部411dおよび開口部481を流れる。そして、ガスは、ロッド側ガス室G1からピストン側ガス室G2に流れる。このようにして、操作者によるドア110を開く動作が可能になる。
そして、第2実施形態においても、第1バルブ流路62Rと第2バルブ流路71Rとが少なくとも異なる部分を有することで、例えば第2バルブ流路71Rを流れるガスの量を、第1バルブ流路62Rとは異ならせることができる。その結果、ブロー状態におけるガスの流れを、フリー状態とは別に設定可能にしている。これによって、第2実施形態においても、ガススプリング1では動作性能をさらに向上させている。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のガススプリング1について説明する。
図7は、第3実施形態のピストン部304を示す図である。
第3実施形態のガススプリング1は、ピストン部304の構成が、第1実施形態のピストン部4とは異なる。以下、ピストン部304について詳細に説明する。
なお、第3実施形態において、他の実施形態と同様な部材等については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
ここで、第3実施形態に係るガススプリング1の概略構成を説明する。
ガススプリング1(ピストンシリンダ装置)は、ガス(流体)を収容するシリンダ部2(シリンダ)と、シリンダ部2内に挿入されるロッド部3(ロッド)と、ロッド部3に接続されるとともにシリンダ部2の内部をロッド側ガス室G1(第1室)とピストン側ガス室(第2室)とに区画するピストン部304(ピストン)と、ロッド部3に設けられる操作ロッド32(操作部)の操作に基づいてピストン部304にて移動するロータリバルブ81(第1バルブ部)と、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とにおけるガスの圧力差に基づいてピストン部304にて移動する第2バルブ部71(第2バルブ部)と、ピストン部304に設けられ、ロータリバルブ81がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第1バルブ流路81R(第1流路部)と、ピストン部304に設けられ、第2バルブ部71がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第2バルブ流路71R(第2流路部)と、を備える。
以下で、各々の構成部品について詳述する。
〔ピストン部304の機能および構成〕
図7に示すように、ピストン部304は、ピストン本体341と、ピストン本体341の内側に設けられるロータリバルブ81と、第1シール部材44と、ピストン本体341の他方側に設けられる第2バルブ部71と、保持部材48と、を備える。
ピストン本体341の基本構成は、第1実施形態のピストン本体41と同様である。ただし、ピストン本体341は、第1バルブ流路81Rと、第2バルブ流路71Rを有している。
第1バルブ流路81Rは、一方がロッド側ガス室G1に連絡して、他方がロータリバルブ81の後述する回転部811に対向する。
第2バルブ流路71Rは、一方がロッド側ガス室G1に連絡して、他方が第2バルブ保持部411dに連絡する。
(ロータリバルブ81)
ロータリバルブ81は、他方側に設けられる回転部811と、回転部811の一方側に設けられる被操作部812と、回転部811に設けられる貫通孔813とを有する。
回転部811は、ロッド本体31に沿った回転軸を中心に回転可能に設けられている。また、回転部811は、軸方向に延びる開口部811Hを有している。そして、開口部811Hは、他方側にて第2バルブ保持部411dに対向する。
被操作部812は、一方側にて操作ロッド32に接続する。そして、第3実施形態では、被操作部812は、回転操作された操作ロッド32を受けて、回転部811を回転させる。
貫通孔813は、半径方向に延びて形成されるとともに、回転部811の周方向において予め定められた位置に形成されている。そして、貫通孔813は、回転部811の回転角度に応じて、第1バルブ流路81Rに対向する。つまり、貫通孔813は、第1バルブ流路81Rに対向した状態で、第1バルブ流路81Rと開口部811Hとを連絡する。
そして、ロータリバルブ81は、第1バルブ流路81Rにおいてガスを流動させたり、ガスを流動停止させたりする。このように、ロータリバルブ81は、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間のガスの流動を制御することで、ロック状態とフリー状態とを形成する。
<第3実施形態のガススプリング1の作用>
図8は、第3実施形態のガススプリング1の動作の説明図である。なお、図8(A)はガススプリング1のフリー状態を示し、図8(B)はガススプリング1のブロー状態を示す図である。
図8(A)に示すように、操作ロッド32によってロータリバルブ81の回転部811が回転させられて、第1バルブ流路81Rに貫通孔813が対向している。すなわち、ロータリバルブ81は、フリー状態になっている。そして、操作者がドア110(図2参照)を開ける動作を行うと、図8(A)にて実線の矢印で示すように、ロッド側ガス室G1のガスは、第1バルブ流路81R、貫通孔813、開口部811H、開口部711Hおよび開口部481をそれぞれ流れる。そして、ガスは、ロッド側ガス室G1からピストン側ガス室G2に流れる。その結果、操作者によるドア110を開く動作がガススプリング1によって補助される。
なお、ロータリバルブ81がフリー状態で、操作者がドア110を閉じる動作を行う場合には、図8(A)にて破線の矢印で示すように、ピストン側ガス室G2からロッド側ガス室G1にガスが流れる。
その後、例えばドア110が完全に開く状態となる途中において、操作ロッド32によってロータリバルブ81の回転部811を回転させ、回転部811によって第1バルブ流路81Rを閉じる。そして、ロータリバルブ81をロック状態にする。その結果、ガススプリング1が接続するドア110が、操作ロッド32を操作したときの位置である途中の状態にて停止する。
ここで、ロータリバルブ81のロック状態にて、操作者がドア110を開く方向(シリンダ部2とロッド部3とが伸張する方向)に操作した場合について説明する。
図6(B)に示すように、ピストン部304によってロッド側ガス室G1のガスが圧縮される。このとき、図6(B)に矢印で示すように、ガスは、第2バルブ流路71Rに流れ込む。第2バルブ流路71Rに流れたガスは、スプリング713を縮めることで第2バルブ部71を他方側に移動させる。その結果、移動シール部材712は、第2バルブ流路71Rから離れる。そして、ガスは、開口部711H、第2バルブ保持部411dおよび開口部481を流れる。そして、ガスは、ロッド側ガス室G1からピストン側ガス室G2に流れる。その結果、上述したとおり、操作者によるドア110を開く動作がガススプリング1によって補助される。
そして、第3実施形態においても、第1バルブ流路81Rと第2バルブ流路71Rとが少なくとも異なる部分を有することで、例えば第2バルブ流路71Rを流れるガスの量を、第1バルブ流路81Rとは異ならせることができる。その結果、ブロー状態におけるガスの流れを、フリー状態とは別に設定可能にしている。これによって、第3実施形態においても、ガススプリング1では動作性能をさらに向上させている。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態のガススプリング1について説明する。
図9は、第4実施形態のピストン部404を示す図である。
第4実施形態のガススプリング1は、ピストン部404の構成が、第1実施形態のピストン部4とは異なる。以下、ピストン部404について詳細に説明する。なお、第4実施形態において、他の実施形態と同様な部材等については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
ここで、第4実施形態に係るガススプリング1の概略構成を説明する。
ガススプリング1(ピストンシリンダ装置)は、ガス(流体)を収容するシリンダ部2(シリンダ)と、シリンダ部2内に挿入されるロッド部3(ロッド)と、ロッド部3に接続されるとともにシリンダ部2の内部をロッド側ガス室G1(第1室)とピストン側ガス室(第2室)とに区画するピストン部404(ピストン)と、ロッド部3に設けられる操作ロッド32(操作部)の操作に基づいてピストン部404にて移動する第1バルブ42(第1バルブ部)と、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とにおけるガスの圧力差に基づいてピストン部404にて移動する第2バルブ部91(第2バルブ部)と、ピストン部404に設けられ、第1バルブ42がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第1バルブ流路42R(第1流路部)と、ピストン部404に設けられ、第2バルブ部91がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第2バルブ流路91R(第2流路部)と、を備える。
以下で、各々の構成部品について詳述する。
〔ピストン部404の機能および構成〕
図9に示すように、ピストン部404は、ピストン本体441と、第1バルブ42と、押付部43と、第1シール部材44と、第2シール部材45と、ピストン本体441の他方側に設けられる第2バルブ部91と、保持部材48とを備える。
ピストン本体441の基本構成は、第1実施形態のピストン本体41と同様である。ただし、ピストン本体441は、他方側に設けられる第2バルブ収容部41Vと、第2バルブ収容部41Vの一方側に設けられる第2バルブ流路91Rと、第2バルブ収容部41Vの半径方向外側に設けられる第3流路415とを有している。
第2バルブ収容部41Vは、軸方向に延びて形成される貫通孔である。そして、第2バルブ収容部41Vは、内側に第2バルブ部91を収容する。また、第2バルブ収容部41Vは、第2バルブ流路91Rとの接続箇所に、テーパ部41Vtを有している。
第2バルブ流路91Rは、一方側にて第1流路412に連絡し、他方側にて第2バルブ収容部41Vに連絡する。
第3流路415は、半径方向の内側にて第2バルブ収容部41Vに連絡し、半径方向の外側にてピストン側ガス室G2に連絡する。
(第2バルブ部91)
第2バルブ部91は、ボール911と、ボール911の他方側に設けられるスプリング912と、を備える。
ボール911の材料には、第4実施形態では金属を用いている。ボール911の外径は、第2バルブ収容部41Vの内径よりも小さく形成される。そして、ボール911は、第2バルブ収容部41Vにおいて半径方向に移動可能に設けている。また、ボール911は、テーパ部41Vtおよび第2バルブ流路91Rに対向するように設けている。そして、ボール911は、テーパ部41Vtに接触することで、第2バルブ流路91Rにおけるガスの流動を停止させる。
スプリング912(弾性部材)は、テーパ部41Vtおよび第2バルブ流路91R(第2流路部)に向けて、ボール911(移動部材)を押し付ける。
なお、ボール911とテーパ部41Vtとの間に、例えばゴム材などによる環状のシール部材を設けても構わない。そして、ボール911とテーパ部41Vtとのシール性を高めるように構成しても良い。
<第4実施形態のガススプリング1の作用>
以上のように構成される第4実施形態のガススプリング1において、第1バルブ42がフリー状態である場合と、ロック状態である場合のガスの流れは、第1実施形態で説明したピストン部4におけるガスの流れと同様である。
ここで、第4実施形態のガススプリング1において、第1バルブ42がロック状態である場合にシリンダ本体21に対してロッド本体31を伸張する方向に動作させた場合について説明する。
この場合において、ピストン側ガス室G2に対してロッド側ガス室G1の圧力が高くなる圧力差が生じる。そして、ピストン側ガス室G2のガスは、第1流路412を通って第2バルブ流路91Rに流れ込む。そして、第2バルブ流路91Rに流れたガスは、スプリング912を縮めながら、ボール911を他方側に移動させる。そして、ガスは、第2バルブ収容部41Vおよび第3流路415を流れる。そして、ガスは、ロッド側ガス室G1からピストン側ガス室G2に流れる。これによって、操作者によるドア110(図2参照)を開く動作が可能になる。
なお、第4実施形態のガススプリング1において、第1バルブ42がロック状態である場合にシリンダ本体21に対してロッド本体31を圧縮する方向に動作させた場合について説明する。
この場合において、ロッド側ガス室G1に対してピストン側ガス室G2のガスの圧力が高くなる圧力差が生じる。その結果、第1バルブ42が一方側に移動する。そして、ガスは、第1バルブ流路42Rを流れて、ピストン側ガス室G2からロッド側ガス室G1に流れる。つまり、操作者によるドア110を閉じる動作が可能になる。
そして、第4実施形態においても、第1バルブ流路42Rと第2バルブ流路91Rとが少なくとも異なる部分を有することで、例えば第2バルブ流路91Rを流れるガスの量を、第1バルブ流路42Rとは異ならせることができる。その結果、ブロー状態におけるガスの流れを、フリー状態とは別に設定可能にしている。これによって、第4実施形態においても、ガススプリング1では動作性能をさらに向上させている。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態のガススプリング1について説明する。
図10は、第5実施形態のピストン部504を示す図である。
第5実施形態のガススプリング1は、ピストン部504の構成が、第1実施形態のピストン部4とは異なる。以下、ピストン部504について詳細に説明する。なお、第5実施形態において、他の実施形態と同様な部材等については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
ここで、第5実施形態に係るガススプリング1の概略構成を説明する。
ガススプリング1(ピストンシリンダ装置)は、ガス(流体)を収容するシリンダ部2(シリンダ)と、シリンダ部2内に挿入されるロッド部3(ロッド)と、ロッド部3に接続されるとともにシリンダ部2の内部をロッド側ガス室G1(第1室)とピストン側ガス室(第2室)とに区画するピストン部504(ピストン)と、ロッド部3に設けられる操作ロッド32(操作部)の操作に基づいてピストン部504にて移動する第1バルブ62(第1バルブ部)と、ロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2とにおけるガスの圧力差に基づいてピストン部504にて移動する第2バルブ部91,第3バルブ部92(第2バルブ部)と、ピストン部504に設けられ、第1バルブ62がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第1バルブ流路62R(第1流路部)と、ピストン部504に設けられ、第2バルブ部91,第3バルブ部92がロッド側ガス室G1とピストン側ガス室G2との間にてガスを流動または流動停止させる流路を形成する第2バルブ流路71R(第2流路部)と、を備える。
以下で、各々の構成部品について詳述する。
〔ピストン部504の機能および構成〕
図10に示すように、第5実施形態のピストン部504の基本構成は、第2実施形態のピストン部204と同様である。ただし、ピストン部504は、第2実施形態のピストン部204における第2バルブ部71に代えて、第2バルブ部91と、第3バルブ部92とを有している。また、保持部材48は、開口部481の半径方向外側に、複数の保持部材流路482を有している。
第2バルブ部91の基本構成は、第4実施形態において説明したとおりである。そして、第5実施形態では、第2バルブ部91は、一方側にてボール911が第2バルブ流路71Rに対向し、他方側にて保持部材流路482に対向する。
(第3バルブ部92)
第3バルブ部92の基本構成は、第2バルブ部91と同様である。具体的には、第3バルブ部92は、ボール921と、スプリング922と、ハウジング920と、バルブ部シール部材923とを有する。そして、第3バルブ部92は、他方側にてボール921が保持部材流路482に対向し、一方側にて第2バルブ流路71Rに対向する。そして、ハウジング920には、テーパ部920tが形成される。ボール921がテーパ部920tに接触することで、ガスの流動が停止する。
<第5実施形態のガススプリング1の作用>
以上のように構成される第5実施形態のガススプリング1においては、第1バルブ62がフリー状態である場合と、ロック状態である場合のガスの流れは、第2実施形態で説明したピストン部204におけるガスの流れと同様である。
ここで、第5実施形態のガススプリング1において、第1バルブ62がロック状態である場合に、シリンダ本体21に対してロッド本体31を伸張する方向に動作した場合について説明する。
この場合において、ピストン側ガス室G2に対してロッド側ガス室G1の圧力が高くなる圧力差が生じる。そして、ロッド側ガス室G1のガスは、第1流路412を通って第2バルブ流路71Rに流れ込む。そして、第2バルブ流路71Rに流れたガスは、スプリング912を縮めながら、ボール911を他方側に移動させる。ガスは、第2バルブ収容部41Vおよび保持部材流路482を流れる。そして、ガスは、ロッド側ガス室G1からピストン側ガス室G2に流れる。その結果、操作者によるドア110(図2参照)を開く動作が可能になる。
また、第5実施形態のガススプリング1において、第1バルブ62がロック状態である場合に、シリンダ本体21に対してロッド本体31を圧縮する方向に動作した場合について説明する。
この場合において、ロッド側ガス室G1に対してピストン側ガス室G2のガスの圧力が高くなる圧力差が生じる。ピストン側ガス室G2のガスは、保持部材流路482を流れる。そして、保持部材流路482に流れたガスは、スプリング922を縮めながら、ボール921を一方側に移動させる。そして、ガスは、ハウジング920および第2バルブ流路71Rを流れる。そして、ガスは、ピストン側ガス室G2からロッド側ガス室G1に流れる。その結果、操作者によるドア110を閉じる動作が可能になる。
そして、第5実施形態においても、第1バルブ流路62Rと第2バルブ流路71Rとが少なくとも異なる部分を有することで、例えば第2バルブ流路71Rを流れるガスの量を、第1バルブ流路62Rとは異ならせることができる。その結果、ブロー状態におけるガスの流れを、フリー状態とは別に設定可能にしている。これによって、第5実施形態においても、ガススプリング1では動作性能をさらに向上させている。
[変形例1]
図11は、変形例1が適用されるガススプリング1の説明図である。
図11に示すように、変形例1のガススプリング1は、第3実施形態のピストン部304を基本構成とし、第5実施形態と同様に、第2バルブ流路71Rに対して第2バルブ部91および第3バルブ部92を設けたものである。
そして、変形例1のガススプリング1においても、ロータリバルブ81がロック状態である場合に、シリンダ本体21に対してロッド本体31を伸張する方向に動作させるとき、または、シリンダ本体21に対してロッド本体31を圧縮する方向に動作させるときにおいて、それぞれ、ピストン側ガス室G2とロッド側ガス室G1との間にてガスを流動させることができる。その結果、操作者によるドア110(図2参照)を開く動作が可能になる。
なお、上述した第1実施形態〜第5実施形態のガススプリング1では、作動流体としてガスを用いているが、ガスに限定されない。例えば、ガススプリング1の作動流体として、オイルを用いても構わない。
さらに、上述した第1実施形態〜第5実施形態では、車両本体120とドア110との間にガススプリング1を適用する例を用いて説明したが、この適用例に限定するものではない。本実施形態のガススプリング1は、伸縮する部材間や、開閉する部材間であれば、他の態様であっても適用することができ、その場合に操作者による開閉操作や伸縮操作を補助することができる。
1…ガススプリング(ピストンシリンダ装置の一例)、2…シリンダ部(シリンダの一例)、3…ロッド部(ロッドの一例)、4…ピストン部(ピストンの一例)、21…シリンダ本体、31…ロッド本体、32…操作ロッド、41…ピストン本体、42…第1バルブ(第1バルブの一例)、42R…第1バルブ流路(第1流路部の一例)、43…押付部、44…第1シール部材、45…第2シール部材、46…第2バルブ部(第2バルブの一例)、46R…第2バルブ流路(第2流路部の一例)、G1…ロッド側ガス室(第1室の一例)、G2…ピストン側ガス室(第2室の一例)

Claims (6)

  1. 流体を収容するシリンダと、
    前記シリンダ内に挿入されるロッドと、
    前記ロッドに接続されるとともに前記シリンダの内部を第1室と第2室とに区画するピストンと、
    前記ロッドに設けられる操作部の操作に基づいて前記ピストンにて移動する第1バルブ部と、
    前記第1室と前記第2室とにおける前記流体の圧力差に基づいて前記ピストンにて移動する第2バルブ部と、
    前記ピストンに設けられ、前記第1バルブ部が前記第1室と前記第2室との間にて前記流体を流動または流動停止させる流路を形成する第1流路部と、
    前記ピストンに設けられ、前記第2バルブ部が前記第1室と前記第2室との間にて前記流体を流動または流動停止させる流路を形成する第2流路部と、
    を備えるピストンシリンダ装置。
  2. 前記ピストンは、前記第1バルブ部が前記流体を前記流動停止させた状態における前記ロッドと前記シリンダとが伸張する動作によって生じる前記圧力差と、前記ロッドと前記シリンダとが圧縮する動作によって生じる前記圧力差とによって、それぞれ前記第1室と前記第2室との間にて前記流体を流動させる状態に移行する請求項1に記載のピストンシリンダ装置。
  3. 前記第2バルブ部は、前記圧力差に基づいて移動する移動部と、前記移動部に設けられ前記第2流路部を封止する移動シール部材を有する請求項1に記載のピストンシリンダ装置。
  4. 前記第1バルブ部は、前記ロッドに沿った回転軸を中心に回転可能に設けられ、回転角度に応じて前記第1流路部における前記流体の流れを制御する請求項1に記載のピストンシリンダ装置。
  5. 前記第2バルブ部は、弾性部材によって前記第2流路部の前記流路に向けて押し付けられる球状の移動部材である請求項1に記載のピストンシリンダ装置。
  6. 前記操作部は、前記ロッドに形成された中空部に挿入され、操作者の操作によって前記ロッドの軸方向に移動するプッシュロッドを含み、
    前記プッシュロッドの半径方向外側に設けられて前記流体の流れを封止するシール部材をさらに備え、
    前記第1バルブ部は、前記プッシュロッドとは別体で構成されるとともに、前記プッシュロッドにより移動可能に設けられ、前記ピストン内にて前記軸方向に移動するとともに、前記第1バルブが配置される同圧空間内にて前記プッシュロッドと接触する請求項1に記載のピストンシリンダ装置。
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