JP2017031665A - 薄型ジャッキ及びこの薄型ジャッキを用いた免震装置又は支承装置の設置方法 - Google Patents

薄型ジャッキ及びこの薄型ジャッキを用いた免震装置又は支承装置の設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】建造物に免震装置又は支承装置を設置する際に、免震装置又は支承装置に付加したプレ圧縮の弾性変形後のフランジの変形や支持用モルタルの損傷を抑止するようにした設置方法を提供する。【解決手段】建造物の設置空間14に設置した免震装置11又は支承装置44に薄型ジャッキ19を重ねて配置する工程と、前記薄型ジャッキ19で前記免震装置11又は支承装置44をプレ圧縮して支持用モルタル24aを充填する工程と、この支持用モルタル24aの硬化後、前記薄型ジャッキ19を撤去する工程とからなり、前記複数の薄型ジャッキ19を、前記免震装置11又は支承装置44のフランジ18の中心に向かって略等間隔で配置し、これらの薄型ジャッキ19の先端に前記支持用モルタル24aの中央充填域29を有し、外周部に複数の外周充填域30を有し、これらの間に必要に応じて連通充填域39を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、既設の建造物(例えば、ビルや橋梁)を地震による損傷から防護するために、建造物に形成した設置空間に免震装置又は支承装置を取り付けるための薄型ジャッキ及びこの薄型ジャッキを用いた免震装置又は支承装置の設置方法に関するものである。
既設の高層建造物における荷重のかかる基礎柱に、その一部を切断し、その空間に免震装置を据え付ける方法が知られている。この方法に用いられる免震装置は、上下のフランジの間に複数枚の薄い鋼板とゴム板とを交互に積層し、外周をゴムで被覆した汎用品である。
この免震装置は、据え付け作業時に建造物の荷重を支えていた仮受けジャッキを開放すると、免震装置に建造物の全荷重がかかるので、免震装置は、弾性変形をして建造物が数mmの沈み込が生じる。
一般に、重要な既設構造物、老朽化した既設構造物、不静定構造物など許容変位量が小さい場合、仮受け杭,ブラケットなどの支持条件や荷重の変動が予想されるような場合には、免震装置に前もって圧縮力を加え変形させておくる必要がある。このように、あらかじめ免震装置に圧縮力を加え変形させておく行為をここでは、プレ圧縮と呼ぶ。
このプレ圧縮による免震装置の設置工法が知られている(特許文献1)。この工法は、建造物の基礎柱の周辺に、複数本の補助柱を打ち込み、これらの補助柱の上端部と建造物との空間に、仮受けジャッキを介在して前記建造物の荷重を受け替え、基礎柱と建造物とを切り離し、切り離した空間に複数台の薄型ジャッキと免震装置を重ねて挿入し、この免震装置を前記薄型ジャッキでプレ圧縮して切り離した空間に圧接し、建造物の荷重を仮受けジャッキから免震装置と薄型ジャッキに移行し、移行後に前記薄型ジャッキで囲まれた免震装置の真下の空間にモルタルを充填し、モルタルの硬化後に薄型ジャッキを取り除き、その取り除いた空間にもモルタルをさらに補充し、最後に仮受けジャッキを開放する方法である。
この特許文献1の詳細を図9乃至図11に基づきさらに詳細に説明する。
図10においては、特許文献1と異なり、仮受けジャッキ17は、基礎柱10にブラケット12を用いて直接取り付けた例を示しているが、その他の構成は特許文献1と異なるところはない。
この図10において、基礎柱10の途中の上下両側に、上部ブラケット12aと下部ブラケット12bとをPC鋼材13で固定し、これらの上部ブラケット12aと下部ブラケット12bとの間の仮受けジャッキ17で建造物の荷重を仮受けする。
仮受け後、上部ブラケット12aと下部ブラケット12bの間の基礎柱10の一部をワイヤソーなどで切断し、基礎柱10は、基礎柱上部10aと基礎柱下部10bに分離されて免震装置設置空間14が形成される。
図10において、免震装置11の下側のフランジ18を基礎柱下部10bにアンカーボルト16で固定する。この図10における免震装置11の上側のフランジ18の上の支圧鋼板15と前記基礎柱上部10aとの隙間40には、図9に示すように、複数台(例えば8台)の薄型ジャッキ19が環状に配置される。すると、中央に円形の型枠23を介してモルタルを充填する中央充填域29が形成される。このとき、中央充填域29の真上に免震装置11が位置する。
この状態では、まだ、上側のフランジ18は、アンカーボルト16にて基礎柱上部10aに固定されていない。
この状態で、図9に示すすべての薄型ジャッキ19に油圧ホース21から油圧を送ると、それぞれの薄型ジャッキ19内の7個のシリンダがすべて連通しているので、薄型ジャッキ19のピストン22が作動して受圧板20を押し上げる。すべての薄型ジャッキ19で同時に受圧板20を押し上げて隙間40を拡げる。基礎柱上部10aは、剛体であるので結果として免震装置11が圧縮され、先に仮受けした仮受けジャッキ17に代わって建造物の荷重のすべて又は一部を受け替える。すると、免震装置11は、建造物の荷重を受けて荷重に応じた弾性変形をする。この状態で、中央充填域29に支持用モルタル24aを充填する。
支持用モルタル24aが硬化したら、すべての薄型ジャッキ19を開放して隙間40内上から薄型ジャッキ19を撤去し、撤去後、中央充填域29の外周に、補充用モルタル24bを充填し、硬化したら上側のアンカーボルト16で免震装置11の上側のフランジ18と支圧鋼板15を基礎柱上部10aに固定する。さらに、仮受けジャッキ17を開放してブラケット12とともに撤去する。
特開2014−173358号公報。
特許文献1に示すプレ圧縮による免震装置の設置工法によれば、免震装置の弾性変形により建造物が数mmの沈み込が生じるおそれは、解消できる。
しかし、以下のような若干の問題が発生することが判明した。
特許文献1による工法によれば、円形の免震装置11にできるだけバランスよく荷重をかけるために、複数個の薄型ジャッキ19を円形の免震装置11の全周囲に位置するように配置し、これらの薄型ジャッキ19で囲まれた中央部分に支持用モルタル24aを充填する中央充填域29を形成した。
この中央充填域29に充填された支持用モルタル24aは、図9及び図10に示すように、免震装置11の中央部分のみを支持するような形状をなしているので、図11(a)に示すように薄型ジャッキ11のプレ圧縮によりフランジ18と支圧鋼板15の外周縁部が押されて免震装置11の内側に曲がる。この状態で支持用モルタル24aが中央充填域29に充填されて硬化する。
硬化後に、薄型ジャッキ19を開放すると、図11(b)に示すように、上側のフランジ18及び支圧鋼板15の外周辺部が支持用モルタル24aにより支持されていないので、免震装置11の復元力で湾曲して支持用モルタル24aの周縁部に部分的に大きな集中応力が発生する。すると、フランジ18及び支圧鋼板15の曲がり変形により支持用モルタル24aの周縁部に欠け・ひび割れなどの損傷25が生じ、免震装置11としての十分な機能を果たすことができなくなるという問題があった。この問題は、円形の免震装置11にできるだけバランスよく荷重をかけるために配置すべき薄型ジャッキ19の領域と、薄型ジャッキ19を開放しても免震装置11をできるだけ安定して保持するために支持用モルタル24aを充填するための中央充填域29とが同一面に互いにできるだけ大きく形成する必要があるという、相反する目的を達成することが要求されることによるものである。
薄型ジャッキ19を撤去した空間にも補充用モルタル24bを充填するが、フランジ18の変形後であるため損傷25の発生を抑止することができない。
上記の現象は、ビルにおける免震装置の設置だけでなく、橋梁における支承装置の受け替えの場合も同様である。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、建造物に免震装置又は支承装置を据え付ける際に、免震装置又は支承装置に付加したプレ圧縮の弾性変形後のフランジの変形や支持用モルタルの損傷を抑止するようにした薄型ジャッキを用いた免震装置又は支承装置の設置方法を提供することを目的とするものである。
本発明による薄型ジャッキ19は、建造物に形成した設置空間14に、免震装置11又は支承装置44と薄型ジャッキ19を重ねて設置し、前記薄型ジャッキ19により前記免震装置11又は支承装置44をプレ圧縮した後、薄型ジャッキ19の周りに支持用モルタル24aを充填するために使用される薄型ジャッキ19であって、前記薄型ジャッキ19の側面に、薄型ジャッキ19の伸びに応じて膨張するチューブ型ジャッキ抜き用型枠26で包み込んでなることを特徴とする。
この薄型ジャッキは、ジャッキ抜き用型枠26の上下にスポンジなどの柔軟材27を設け、前記ジャッキ抜き用型枠26の膨張によりこのジャッキ抜き用型枠26と柔軟材27とを密着するようにしたことを特徴とする。
また、本発明による薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法は、
建造物に免震装置設置空間14を形成し、免震装置11を設置する工程と、
この免震装置11に薄型ジャッキ19を重ねて配置する工程と、
前記薄型ジャッキ19で前記免震装置11をプレ圧縮して支持用モルタル24aを充填する工程と、
この支持用モルタル24aの硬化後、前記薄型ジャッキ19を撤去する工程とからなり、
前記薄型ジャッキ19を配置する工程は、複数の薄型ジャッキ19を前記免震装置11のフランジ18の中心に向かって略等間隔で、かつ、薄型ジャッキ圧縮時に前記フランジの変形を少なくすることができるように中心近くまで配置し、前記フランジ18におけるこれらの薄型ジャッキ19の先端に前記支持用モルタル24aの中央充填域29を有し、前記フランジ18の外周部に複数の前記支持用モルタル24aの外周充填域30を有し、必要であれば、前記中央充填域29と前記各外周充填域30の間に前記支持用モルタル24aの連通充填域39を有するように配置してなることを特徴とする。
前記免震装置の設置方法において、薄型ジャッキ19は、細長で、請求項1記載の薄型ジャッキ19を複数台、例えば6台用い、フランジ18内に放射状に等間隔で配置し、中央充填域29と複数箇所の外周充填域30は、それぞれ近似した面積となるようにバランスよく配置したことを特徴とする。
また、金属とモルタルの圧縮強度特性に相違がある場合には、フランジ18における薄型ジャッキ19による加圧面積とモルタル支持用モルタル24aの充填面積を圧縮強度特性に応じて設定したことを特徴とする。
さらに、薄型ジャッキ19の基端部は、免震装置11の外周縁よりもフランジ18と支圧鋼板15の厚さ分程度延長して配置したことを特徴とする。
建造物が橋脚である場合において、橋脚と橋桁との間に支承装置設置空間を形成し、支承装置である免震装置を交換設置する工程と、
この免震支承装置のフランジに臨ませて薄型ジャッキを重ねて配置する工程と、
前記薄型ジャッキで前記免震支承装置をプレ圧縮して支持用モルタルを充填する工程と、
この支持用モルタルの硬化後、前記薄型ジャッキを撤去する工程とからなり、
前記薄型ジャッキを配置する工程は、複数の薄型ジャッキを前記免震支承装置のフランジの中心に向かって略等間隔で配置し、前記フランジにおけるこれらの薄型ジャッキの先端に前記支持用モルタルの中央充填域を有し、前記フランジの外周部に複数の前記支持用モルタルの外周充填域を有するように配置したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、薄型ジャッキは、
建造物に形成した設置空間に、免震装置又は支承装置と薄型ジャッキを重ねて設置し、前記薄型ジャッキにより前記免震装置又は支承装置をプレ圧縮した後、薄型ジャッキの周りに支持用モルタルを充填するために使用される薄型ジャッキであって、前記薄型ジャッキの側面に、薄型ジャッキの伸びに応じて膨張するジャッキ抜き用型枠で包み込んでなるので、薄型ジャッキの周りに支持用モルタルを充填しても、モルタルの圧力に対して型枠をそれ自体の強度ではなく薄型ジャッキで支持することができ、また、薄型ジャッキを容易に抜き取ることができる。
請求項2記載の発明によれば、
ジャッキ抜き用型枠の上下に柔軟材を設け、前記ジャッキ抜き用型枠の膨張によりこのジャッキ抜き用型枠と柔軟材とを密着するようにしたので、薄型ジャッキが伸びてもジャッキ抜き用型枠と柔軟材がそれに追随して確実に薄型ジャッキを被覆することができる。
請求項3記載の発明によれば、
建造物に免震装置設置空間を形成し、免震装置を設置する工程と、
この免震装置の端面のフランジに臨ませて薄型ジャッキを重ねて配置する工程と、
前記薄型ジャッキで前記免震装置をプレ圧縮して支持用モルタルを充填する工程と、
この支持用モルタルの硬化後、前記薄型ジャッキを撤去する工程とからなり、
前記薄型ジャッキを配置する工程は、複数の薄型ジャッキを前記免震装置のフランジの中心に向かって略等間隔で、かつ、薄型ジャッキ圧縮時に前記フランジの変形を少なくすることができるように中心近くまで配置し、前記フランジ内におけるこれらの薄型ジャッキの先端に前記支持用モルタルの中央充填域を有し、前記フランジ内の外周部に複数の前記支持用モルタルの外周充填域を有するように配置してなるので、免震装置に荷重をかけるために配置すべき薄型ジャッキの領域と、薄型ジャッキを開放しても免震装置を保持するために支持用モルタルを充填するための中央及び外周充填域をともにバランスよく配置でき、免震装置のフランジの変形を抑止でき、したがって、支持用モルタルの損傷の発生を抑止することができる。
請求項4記載の発明によれば、中央充填域と各外周充填域の間に支持用モルタルの連通充填域を有するように配置したので、中央充填域と各外周充填域の間の連通充填域を通じて支持用モルタルが途切れることなく連続して充填することができ、作業能率が向上する。
また、こうすることで、外周充填域の外側の型枠に空気を遮蔽する材料を使用すると、この型枠の一方にモルタル注入口を、もう片方にモルタル排出口を設けて、モルタル注入口よりモルタルの充填作業を行い、それと同時にモルタル排出口から型枠内の空気を吸気することで、より型枠内の空気だまりがなくなりモルタルの充填性が高まる効果をもたらす。
請求項5記載の発明によれば、
薄型ジャッキは、細長で、請求項1記載の薄型ジャッキを複数台用い、フランジに放射状に等間隔で配置し、複数箇所の外周充填域は、それぞれ近似した面積となるように配置したので、免震装置に荷重をかけるために配置すべき薄型ジャッキの領域と、薄型ジャッキの開放後免震装置を保持するために支持用モルタルを充填するための中央及び外周充填域をより一層バランスよく配置できる。
請求項6記載の発明によれば、
フランジにおける薄型ジャッキによる加圧によるフランジの変形を抑制する薄型ジャッキの配置と、プレ圧縮後のさらなるフランジの変形を抑制する支持用モルタルの配置を両立しているので、プレ圧縮による免震装置への影響を最低限に抑えることができる。
請求項7記載の発明によれば、
薄型ジャッキが連通した複数のシリンダで構成されることにより、複雑なフランジの変形に追随できるので、プレ圧縮中の形状の変化にも追随対応でき、免震装置への局部的な変形や応力の集中を避けることができる。
請求項8記載の発明によれば、
建造物である橋梁の橋脚と橋桁との間に支承装置設置空間を形成し、支承装置を交換設置する工程と、
この支承装置のフランジに臨ませて薄型ジャッキを重ねて配置する工程と、
前記薄型ジャッキで前記支承装置をプレ圧縮して支持用モルタルを充填する工程と、
この支持用モルタルの硬化後、前記薄型ジャッキを撤去する工程とからなり、
前記薄型ジャッキを配置する工程は、複数の薄型ジャッキを前記支承装置のフランジの中心に向かって略等間隔で配置し、前記フランジにおけるこれらの薄型ジャッキの先端に前記支持用モルタルの中央充填域を有し、前記フランジの外周部に複数の前記支持用モルタルの外周充填域を有するように配置したので、橋脚と橋桁との間の支承装置である支承装置の交換工事において、支承装置のフランジの変形を抑止でき、したがって、支持用モルタルの損傷の発生を抑止することができる。
本発明による薄型ジャッキ及びこの薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法の実施例1を示す平面図である。 図1における薄型ジャッキ及びこの薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法のA−A線断面図である。 本発明に用いられた薄型ジャッキ19を示すもので、(a)は、平面図、(b)は、正面図、(c)は、一部を切り欠いた断面図である。 (a)は、本発明に用いられる薄型ジャッキ19にチューブ型ジャッキ抜き用型枠26を巻きつけた平面図、(b)は、(a)のB−B線拡大断面図である。 (a)〜(g)は、本発明による薄型ジャッキ及びこの薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法の作業工程の説明図である。 本発明の実施例2を示す平面図である。 本発明の実施例3を示す平面図である。 本発明の実施例4を示す平面図で、(a)は、設置空間43に支承装置44と薄型ジャッキ19を配置した正面図、(b)は、設置空間43に支承装置44と橋梁42の下面との間に支持用モルタル42aと充填用モルタル42bを充填硬化した正面図である。 従来例の平面図である。 図9における一部切り欠いた正面図である。 (a)は、従来の方法によりプレ圧縮したときの動作説明図、(b)は、(a)において、充填された支持用モルタルの硬化後、薄型ジャッキ19を撤去した後の動作説明図である。
本発明の薄型ジャッキは、
建造物に形成した設置空間14に、免震装置11又は支承装置44と薄型ジャッキ19を重ねて設置し、前記薄型ジャッキ19により前記免震装置11又は支承装置44をプレ圧縮した後、薄型ジャッキ19の周りに支持用モルタル24aを充填するために使用される薄型ジャッキ19であって、前記薄型ジャッキ19の側面に、薄型ジャッキ19の伸びに応じて膨張するチューブ型ジャッキ抜き用型枠26で包み込んで構成する。
また、ジャッキ抜き用型枠26の上下に柔軟材27を設け、前記ジャッキ抜き用型枠26の膨張によりこのジャッキ抜き用型枠26と柔軟材27とを密着するように構成する。
建造物がビルである場合の本発明の薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法は、
建造物に免震装置設置空間14を形成し、免震装置11を設置する工程と、
この免震装置11の端面のフランジに臨ませて薄型ジャッキ19を重ねて配置する工程と、
前記薄型ジャッキ19で前記免震装置11をプレ圧縮して支持用モルタル24aを充填する工程と、
この支持用モルタル24aの硬化後、前記薄型ジャッキ19を撤去する工程とからなり、
前記薄型ジャッキ19を配置する工程は、複数の薄型ジャッキ19を前記免震装置11のフランジ18の中心に向かって略等間隔で配置し、前記フランジ18におけるこれらの薄型ジャッキ19の先端に前記支持用モルタル24aの中央充填域29を有し、前記フランジ18の外周部に複数の前記支持用モルタル24aの外周充填域30を有し、前記中央充填域29と前記各外周充填域30の間に必要に応じて前記支持用モルタル24aの連通充填域39を有するように配置する。
薄型ジャッキ19は、細長で、建造物に形成した免震装置設置空間14に、免震装置11と薄型ジャッキ19を重ねて設置し、前記薄型ジャッキ19により前記免震装置11をプレ圧縮した後、薄型ジャッキ19の周りに支持用モルタル24aを充填するために使用される薄型ジャッキ19であって、前記薄型ジャッキ19の側面に、薄型ジャッキ19の伸びに応じて膨張するチューブ型ジャッキ抜き用型枠26で包み込んで構成したものを複数台、例えば、6台用い、フランジ18に放射状に等間隔で配置し、6箇所の外周充填域30は、それぞれ近似した面積となるように配置する。
フランジ18内における薄型ジャッキ19による加圧によるフランジの変形を抑制する薄型ジャッキの配置と、プレ圧縮後のさらなるフランジの変形を抑制する支持用モルタルの配置を両立していることが好ましい。
また、金属とモルタルの圧縮強度特性に相違がある場合には、フランジ18における薄型ジャッキ19による加圧面積とモルタル支持用モルタル24aの充填面積を圧縮強度特性に応じて設定する。
さらに、薄型ジャッキ19の基端部は、免震装置11からの反発力の分布を考慮し、外周縁よりもフランジ18と支圧鋼板15の厚さ分程度延長して配置することが好ましい。
本発明は、橋梁における支承装置の交換に用いる場合には、
建造物である橋梁の橋脚と橋桁との間に支承装置設置空間を形成し、支承装置を交換設置する工程と、
この支承装置のフランジに臨ませて薄型ジャッキを重ねて配置する工程と、
前記薄型ジャッキで前記支承装置をプレ圧縮して支持用モルタルを充填する工程と、
この支持用モルタルの硬化後、前記薄型ジャッキを撤去する工程とからなり、
前記薄型ジャッキを配置する工程は、複数の薄型ジャッキを前記支承装置のフランジの中心に向かって略等間隔で配置し、前記フランジにおけるこれらの薄型ジャッキの先端に前記支持用モルタルの中央充填域を有し、前記フランジの外周部に複数の前記支持用モルタルの外周充填域を有するように配置する。
以下、建造物がビルである場合における本発明による薄型ジャッキ及びこの薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法の実施例1の工程を図1〜図5に基づき説明する。
(A)免震装置設置空間14を形成し、免震装置11を設置する工程
図2において、基礎柱10の一部を切断し、免震装置設置空間14を形成する方法は、図10で示したようにブラケット12を用いて基礎柱10に直接仮受けジャッキ17を取り付ける方法でもよいし、また、特許文献1に記載のように基礎柱の周辺に打ち込んだ補助柱の上端部と建造物との空間に、仮受けジャッキを取り付けて、基礎柱と建造物とを切り離すようにした方法であってもよい。
このようにして形成された免震装置設置空間14において、基礎柱下部10bの上面に、免震装置11の下側のフランジ18をアンカーボルト16で固定的に取り付ける。この工程は、従来と変わるところはない。
(B)薄型ジャッキ19を配置する工程
免震装置11の上側のフランジ18に支圧鋼板15を取り付け、基礎柱上部10aと支圧鋼板15との間に形成された隙間40に複数台の薄型ジャッキ19を配置する。
本発明に用いられる薄型ジャッキ19は、隙間40に挿入すること、免震装置11の荷重をバランスよく受けるように配置すること、支持用モルタル24aの硬化後に抜き取ることができる等の条件を満たすために、免震装置11の半径450mm、フランジ18の半径600mmとした場合、図3(a)(b)(c)に示すように、長さ(L):幅(W):高さ(H)が例えば、415mm:126mm:52mm=8.0:2.4:1程度の細長くて薄いジャッキとし、ジャッキ本体37に、2列に5個ずつのシリンダ33が設けられ、これら10個のシリンダ33は、油圧ホース21から連通路34ですべて連通している。前記シリンダ33には、ピストン22がOリング35によって液密に嵌合され、このピストン22の上端は偏荷重を避けるためやや丸みを帯び、すべてのピストン22に対して1枚の受圧板20がねじ38により取り付けられている。
この薄型ジャッキ19の高さは、ピストン22が下降しているとき前記隙間40よりわずかに低く、幅は、抜けやすいように先端から基端部まで同一か先端が後端よりやや狭く、かつ、薄型ジャッキ19のジャッキ本体37の基端部には、支持用モルタル24aの充填後に引抜くための取手36が設けられている。
支持用モルタル24aを充填した後に薄型ジャッキ19の抜き取りを容易にするとともに、充填した薄型ジャッキ19の内側に支持用モルタル24aが侵入するのを防止するため、図4(b)に示すように、薄型ジャッキ19より両側に約30mmずつ突出したやや幅の広い板材28を薄型ジャッキ19の上下に配置し、これらの板材28の両縁部上下に、それぞれスポンジなどの柔軟材27を接着し、これらの柔軟材27の間に圧搾空気等で膨張するチューブ型のジャッキ抜き用型枠26を配置する。そして、図4(a)(b)に示すように、薄型ジャッキ19の両側面を柔軟材27とジャッキ抜き用型枠26(膨張時の幅約30mm)で包み込み、免震装置11の上側フランジ18の支圧鋼板15上と基礎柱上部10aの下面との隙間40に挿入する。薄型ジャッキ19の基端部より外側は、ジャッキ抜き用型枠26だけでは、充填された支持用モルタル24aが薄型ジャッキ19の内側に流れ込むおそれがあるので、ジャッキ抜き用型枠26の内側に硬質の変形防止枠32を配置することが望ましい。
このように構成された薄型ジャッキ19は、図1に示すように、例えば、6台を免震装置11のフランジ18に位置して放射状に配置する。これらの薄型ジャッキ19の先端部分にモルタルが注入される略円形の中央充填域29が形成され、また、相隣る薄型ジャッキ19の先端部分に前記中央充填域29から外方へ連通して支持用モルタル24aが繋がる連通充填域39を有する。この連通充填域39から外周囲に繋がった6箇所のモルタルを注入する外周充填域30は、略扇形となる。
挿入された薄型ジャッキ19の基端部側の前記ジャッキ抜き用型枠26は、支持用モルタル24aが充填される外側まで延ばして設置し、基礎柱下部10bの外周囲には、型枠23が取り付けられる。
支持用モルタル24aの強度は、材質にもよるが、一般的に、鉄製の薄型ジャッキ19より小さいと考えられるので、免震装置11のフランジ18に対して6台の薄型ジャッキ19で略均等に支持するためには、フランジ18に占める薄型ジャッキ19の面積よりモルタル24の面積が大きく、かつ、均等となるように設定するものとする。しかし、モルタルが金属と同等又はそれ以上の場合もあるので、その場合には、金属とモルタルの圧縮強度特性に応じてフランジ18における薄型ジャッキ19による加圧面積とモルタル支持用モルタル24aの充填面積を設定する。
6台の薄型ジャッキ19の設置に際し、フランジ18の外周の局部的な曲りを防止するため、薄型ジャッキ19の基端部を免震装置11の外周からフランジ18と支圧鋼板15の厚さ分の板厚程度(例えば40〜80mm)突出させて配置するのがよい。
以上のように、薄型ジャッキ19の圧縮時に免震装置11又は後述する支承装置44の接触面のフランジ18の変形を少なくすることができるようにフランジ18の中心近くまで配置できる扁平で細長い形状の薄型ジャッキ19が用いられる。
6台の薄型ジャッキ19を図1に示すように、配置したときの薄型ジャッキ19の断面図を、図5(a)に示す。この状態では、薄型ジャッキ19に圧油が送られていないので、受圧板20は下降している。
(C)薄型ジャッキ19でプレ圧縮して支持用モルタル24aを充填する工程
薄型ジャッキ19のシリンダ33に油圧ホース21から圧油を送ると、ピストン22が上昇し、受圧板20で免震装置11を加圧する。すべての薄型ジャッキ19により仮受けジャッキ17で仮受けしている荷重を超えない範囲で加圧した後、図5(b)に示すように、ジャッキ抜き用型枠26を膨張させる。すると、ジャッキ抜き用型枠26は、上下の柔軟材27に密着し、薄型ジャッキ19の外周を完全に被覆する。
薄型ジャッキ19を被覆した後、図5(c)に示すように、中央充填域29と連通充填域39で連続した外周充填域30に支持用モルタル24aを充填する。充填した支持用モルタル24aに空洞ができないように圧力をやや加えつつ中央充填域29から連通充填域39を経て外周充填域30に流れるように注入する。
このとき外周充填域30の外側の型枠に空気を遮蔽する材料を使用すると、この型枠の一方にモルタル注入口を、もう片方にモルタル排出口を設けて、モルタル注入口よりモルタルの充填作業を行い、それと同時にモルタル排出口から型枠内の空気を吸気することで、より型枠内の空気だまりがなくなりモルタルの充填性が高めることもできる。
(D)支持用モルタル24aの硬化後、薄型ジャッキ19を撤去する工程
支持用モルタル24aが硬化するまでチューブ型ジャッキ抜き用型枠26を膨張させたままとし、硬化したら、図5(d)に示すように、まずジャッキ抜き用型枠26を収縮させ、つぎに、薄型ジャッキ19を取手36により撤去する。
最後に、図5(e)に示すように、ジャッキ抜き用型枠26の圧を抜いて撤去する。
(E)ジャッキ抜き空間31に補充用モルタル24bを充填する工程
つぎに柔軟材27と板材28を撤去して図5(f)に示すように、ジャッキ抜き空間31とし、このジャッキ抜き空間31に図5(g)に示すように、補充用モルタル24bを充填する。
(F)補充用モルタル24bの硬化後、仮受けジャッキ17を撤去する工程
補充用モルタル24bが硬化したら仮受けジャッキ17を開放し、仮受けジャッキ17と型枠23を撤去する。すると、免震装置11に建造物の全荷重がかかり、免震装置11として作動を開始する。この状態では、免震装置11の下側のフランジ18のさらなる湾曲が生じないため、支持用モルタル24aに集中応力が作用せず、正常に作用する。
前記実施例1では、薄型ジャッキ19は、細長直線状としたが、これに限られるものではなく、図6に示すように、先端部が狭く、基端部が広い台形又は3角形としてもよい。また、図1では、6台、図6では、4台を等間隔に配置したが、2台以上の複数台を等間隔に配置すればよい。これらの場合において、支持用モルタル24aを充填する領域は、実施例1と同様、中央充填域29と外周充填域30とこれらを結ぶ連通充填域39を有することが望ましい。
前記実施例では、図4(b)に示すように、薄型ジャッキ19の上下に、両側面から突出した状態で板材28を配置し、これらの板材28に、それぞれスポンジなどの柔軟材27を接着し、これらの柔軟材27の間に圧搾空気等で膨張するチューブ型のジャッキ抜き用型枠26を配置した。しかし、前記板材28は、必須ではなく、チューブ型のジャッキ抜き用型枠26の上下面に柔軟材27を接着してもよい。しかし、この場合には、圧搾空気等で膨張させたときにジャッキ抜き用型枠26が捩れてしまい上下面の柔軟材27が隙間40の上下面に密着しない恐れがある。これを防ぐためには、板材28に柔軟材27を接着することが望ましい。
実施例1及び実施例2では、薄型ジャッキ19は、免震装置11の中心点に向かって略放射状に配置したが、図7に示すように、免震装置11が4角形のように円形以外の場合には、複数台の薄型ジャッキ19をフランジ18の外周線に直交するようにして略中央に向かって配置するようにしてもよい。この場合においても、支持用モルタル24aを充填する領域は、実施例1と同様、中央充填域29と外周充填域30とこれらを結ぶ連通充填域39を有することが望ましい。
前記実施例では、免震装置11の上側のフランジ18に支圧鋼板15を取り付け、基礎柱上部10aと支圧鋼板15との間に形成された隙間40に複数台の薄型ジャッキ19を配置したが、これに限られるものではなく、免震装置11の下側のフランジ18に支圧鋼板15を取り付け、基礎柱下部10bと支圧鋼板15との間に形成された隙間40に複数台の薄型ジャッキ19を配置するようにしてもよい。
前記実施例1では、建造物としてビルなどの建築物の免震装置の据え付けについて説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、建造物である橋梁の支承装置の交換にも応用することができる。
橋梁で用いる支承はゴム支承が多く、これらは鉛直荷重に対し変形するので、支承交換時にあらかじめ支承を鉛直荷重に対し縮めておかなければ、変形が生じ、コンクリート部材にひび割れ等の悪影響を与える可能性がある。よって、本発明を橋梁の支承の交換に適用することは好ましい。
この例を図8に基づき説明する。
図8(a)において、建造物である橋梁を構成する橋脚41と橋桁42との間に仮受けジャッキ17を取り付け、古い支承装置44を撤去する。撤去すると、支承装置設置空間43が形成される。
この支承装置設置空間43に、新たな支承装置44を設置する。この支承装置44と橋桁42の下面との隙間40における支承装置44のフランジ18に臨ませてに図1、図6に示すように複数台の薄型ジャッキ19を配置する。
これらの複数台の薄型ジャッキ19は、前記支承装置44のフランジ18の中心に向かって略等間隔で配置するが、前記フランジ18におけるこれらの薄型ジャッキ19の先端に前記支持用モルタルの中央充填域29を有し、前記フランジ18の外周部に複数の前記支持用モルタルの外周充填域30を有するように配置する。
次に、図8(b)に示すように、前記薄型ジャッキ19で前記支承装置44をプレ圧縮して中央充填域29と外周充填域30に、さらに必要に応じて連通充填域39に、支持用モルタル24aを充填する。
この支持用モルタル24aの硬化後、前記薄型ジャッキを撤去し、撤去したジャッキ抜き空間31に、補充用モルタル24bを充填する。
補充用モルタル24bの硬化後、仮受けジャッキ17を開放し撤去する。すると、支承装置44に橋桁42の全荷重がかかり、支承装置44として作動を開始する。この状態では、支承装置44の下側のフランジ18のさらなる湾曲が生じないため、支持用モルタル24aに集中応力が作用せず、正常に作用する。
以上の作用効果は、実施例1、実施例2と変わるところはない。
10…基礎柱、10a…基礎柱上部、10b…基礎柱下部、11…免震装置、12…ブラケット、12a…上部ブラケット、12b…下部ブラケット、13…PC鋼材、14…免震装置設置空間、15…基板としての支圧鋼板、16…アンカーボルト、17…仮受けジャッキ、18…フランジ、19…薄型ジャッキ、20…受圧板、21…油圧ホース、22…ピストン、23…型枠、24…モルタル、24a…支持用モルタル、24b…補充用モルタル、25…損傷、26…チューブ型ジャッキ抜き用型枠、27…柔軟材、28…板材、29…中央充填域、30…外周充填域、31…ジャッキ抜き空間、32…変形防止枠、33…シリンダ、34…連通路、35…Oリング、36…取手、37…ジャッキ本体、38…ねじ、39…連通充填域、40…隙間、41…橋脚、42…橋桁、43…支承装置設置空間、44…支承装置。

Claims (8)

  1. 建造物に形成した設置空間に、免震装置又は支承装置と薄型ジャッキを重ねて設置し、前記薄型ジャッキにより前記免震装置又は支承装置を圧縮した後、薄型ジャッキの周りに支持用モルタルを充填するために使用される薄型ジャッキであって、前記薄型ジャッキの側面に、薄型ジャッキの伸びに応じて膨張するジャッキ抜き用型枠で包み込んでなることを特徴とする薄型ジャッキ。
  2. ジャッキ抜き用型枠の上下に柔軟材を設け、前記ジャッキ抜き用型枠の膨張によりこのジャッキ抜き用型枠と柔軟材とを密着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の薄型ジャッキ。
  3. 建造物に免震装置設置空間を形成し、免震装置を設置する工程と、
    この免震装置の端面のフランジに臨ませて薄型ジャッキを重ねて配置する工程と、
    前記薄型ジャッキで前記免震装置を圧縮して支持用モルタルを充填する工程と、
    この支持用モルタルの硬化後、前記薄型ジャッキを撤去する工程とからなり、
    前記薄型ジャッキを配置する工程は、複数の薄型ジャッキを前記免震装置の前記フランジの中心に向かって略等間隔で、かつ、薄型ジャッキ圧縮時に前記フランジの変形を少なくすることができるように中心近くまで配置し、前記フランジにおけるこれらの薄型ジャッキの先端に前記支持用モルタルの中央充填域を有し、前記フランジの外周部に複数の前記支持用モルタルの外周充填域を有するように配置してなることを特徴とする薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法。
  4. 中央充填域と各外周充填域の間に支持用モルタルの連通充填域を有するように配置してなることを特徴とする請求項3記載の薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法。
  5. 薄型ジャッキは、細長で、請求項1記載の薄型ジャッキを複数台用い、フランジに放射状に等間隔で配置し、複数箇所の外周充填域は、それぞれ近似した面積となるように配置したことを特徴とする請求項3又は4記載の薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法。
  6. フランジにおける薄型ジャッキによる加圧によるフランジの変形を抑制する薄型ジャッキの配置と、圧縮後のさらなるフランジの変形を抑制する支持用モルタルの配置を両立していることを特徴とする請求項3、4又は5記載の薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法。
  7. 薄型ジャッキが連通した複数のシリンダで構成されることにより、複雑なフランジの変形に追随できることを特徴とする3,4、5又は6記載の薄型ジャッキを用いた免震装置の設置方法。
  8. 建造物である橋梁の橋脚と橋梁との間に支承装置設置空間を形成し、支承装置を交換設置する工程と、
    この支承装置のフランジに臨ませて薄型ジャッキを重ねて配置する工程と、
    前記薄型ジャッキで前記支承装置を圧縮して支持用モルタルを充填する工程と、
    この支持用モルタルの硬化後、前記薄型ジャッキを撤去する工程とからなり、
    前記薄型ジャッキを配置する工程は、複数の薄型ジャッキを前記支承装置のフランジの中心に向かって略等間隔で配置し、前記フランジにおけるこれらの薄型ジャッキの先端に前記支持用モルタルの中央充填域を有し、前記フランジの外周部に複数の前記支持用モルタルの外周充填域を有するように配置してなることを特徴とする薄型ジャッキを用いた支承装置の設置方法。
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