JP2017030308A - 制振ゴムシート及びその制振ゴムシートの製造方法 - Google Patents
制振ゴムシート及びその制振ゴムシートの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
また、制振ゴムシート1は表面の粘着性が強いため、製造時、加硫炉内の搬送ベルトに軟化により粘着して汚れが付着したり、その付着によって製品を取外すことができなくなったり、あるいは、無理に剥がそうとすると搬送ベルトを損傷させたりするといった問題がある。さらに複数の加硫炉を跨いで加硫する場合に搬送ベルトに巻き込まれると生産性が極めて悪くなる。
また制振ゴム材をゴム皮膜材で覆うことでいわゆるダレによる変形を防止することができるので、狙いの形状を得ることできる。
さらに、制振ゴム材とそれを覆うゴム皮膜材はゴム材という同じ材質であるので、全体をゴム材だけで製造することができ、従来例で示したように布材などのゴム材とは異材のものを使用するものと比較して生産効率は良く特別な機械も不要である。
制振ゴムシート10は、振動を抑制する様々な部位に設けられ、特に限定されるものではないが、ここでは、住宅の床自体や、床下の階間を伝搬する振動を防止するため床下材の裏側に貼着され、床を支える梁や基礎と床の間に介在させるものである。
制振ゴム材20は、ゴムのtanδ(損失係数)を常温域付近(20℃)で0.5以上で好ましくは0.9以上とし、かつ反発弾性を常温で5%以下にしたものであり、レジンが主要ポリマー100部に対して20〜80部で好ましくは30〜70部が配合されている。このレジンとしては、例えば、クマロンインデン樹脂、変性フェノール樹脂、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油炭化水素樹脂、ポリブデン、ロジン誘導体、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどを適宜採用することができ、好ましくは、軟化点Spが100〜150゜Cの範囲にあるレジンを採用するのが良い。ここで、ゴムのtanδはJIS K6394に準じて測定した値とし、軟化点Spは、JIS K2207「軟化点試験方法(環球法)」に準じて測定した値とする。
このとき、図2に示すように、ゴム皮膜材30で制振ゴム材20の底面21全部及び、制振ゴム材20の側面22の厚みMにゴム皮膜材30の厚みNを加えた全体高さTの1/4以上になる範囲、ここでは略1/2として、下から覆う状態で両ゴム材20,30は押出成形される。また、ゴム皮膜材30の厚みNは、全体高さTの10%以下、ここでは略10%にしている。
すなわち、押出方向(図1では紙面の表裏方向)に対して制振ゴム材20の底面21全部が全体高さTの10%といった薄いゴム皮膜材30で覆われ、さらに、制振ゴム材20の左右の側面22が、同じ厚みのゴム皮膜材30で底面21から1/2の部位までの高さで立ち上がっている。
また、勿論だが、図5(a)に示すように、制振ゴム材20の側面22は被膜せず、制振ゴム材20の底面21全部をゴム皮膜材30で覆ってもよいし、さらには図5(b)に示すように、ゴム皮膜材30が制振ゴム材20の底面21の全部を覆い、さらに、これよりも外へはみ出していてもよい。
また、制振ゴム材20の主要ポリマーを極性の低いEPDM(エチレン・プロピレンゴム)やIIR(ブチルゴム)とすることもできる。この場合は、ゴム被膜材30も極性の低い主要ポリマーによるゴム様弾性体が相溶性があって好ましい。
このとき、制振ゴムシート10は、加硫炉内では搬送ベルト上に載せられて搬送されるが、制振ゴムシート10は制振ゴム材20の底面を覆うゴム皮膜材30側が搬送ベルト上に載せられた状態で搬送されるが、押出成形されて加硫炉に入った当初の未加硫状態であっても、粘着性の高い制振ゴム材20が搬送ベルトに粘着して汚れが付着することはない。
よって、制振ゴム材20の付着で搬送ベルトを損傷させたり、また、粘着性によって搬送ベルトに巻き込まれ生産性を低下させたりすることもない。
図1の下側に示すように、制振ゴム材20の左右の側面22を覆うゴム皮膜材30の上部では制振ゴム材20が左右外方に向けて多少膨出するが、制振ゴム材20はゴム皮膜材30によって下から支持されているので外側に流れ落ちることは防止される。
しかし、図3の場合は、制振ゴム材20のダレを防止するといった流動化対策には優れているものの、制振ゴムシート10の上面の平坦性に問題があり、また、図4の場合には左右の側面22における流動化対策に問題があるものの、制振ゴムシート10の上面がゴム皮膜材30で成形されているため、制振ゴムシート10の上面の平坦性が優れ、その左右の端部(側面22)が前記した図1の下側に示す左右外方に向けて多少膨出することを防止する。なお、左右の側面22における制振ゴム材20の流動化対策としては、側面22の厚みMにゴム皮膜材30の厚みNを加えた全体高さTの1/4以上で3/4以下にゴム皮膜材30が立ち上がっていれば十分に効果がある。
なお、ゴム皮膜材30で制振ゴム材20の全周、すなわち底面21と左右側面22と上面23を覆うことも考えられるが、この場合は、加硫成形時に内部より発生したガスが外部に逃げることがなく気泡が内部に残るため採用できない。
また、制振ゴム材20の底面21と上面23の両方からゴム皮膜材30を左右の側面22に沿わせて、全体高さTの1/4以上の距離を覆うこともできる。
10 制振ゴムシート
20 制振ゴム材
21 底面
22 側面
23 上面
30 ゴム皮膜材
M 制振ゴム材の厚み
N ゴム皮膜材の厚み
T 制振ゴムシートの全体高さ
Claims (6)
- レジンが含有された制振ゴム材の底面全部を、それよりも薄肉でJIS A硬度50〜90度のゴム皮膜材で覆ったものを加硫成形して一体化したことを特徴とする制振ゴムシートの製造方法。
- 前記ゴム皮膜材で前記制振ゴム材の底面全部及び、前記制振ゴム材の側面の厚みに前記皮膜材の厚みを加えた全体高さの1/4以上にあたる距離の範囲で側面を覆ったことを特徴とする請求項1に記載の制振ゴムシートの製造方法。
- 前記ゴム皮膜材で前記制振ゴム材の底面全部及び、前記制振ゴム材の側面の厚みに前記ゴム皮膜材の厚みを加えた前記全体高さの3/4以下にあたる距離の範囲で側面を覆ったものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の制振ゴムシートの製造方法。
- 前記ゴム皮膜材の厚みを、前記全体高さの10%以下にしたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の制振ゴムシートの製造方法。
- 前記制振ゴム材はNBRであり、前記ゴム皮膜材は前記制振ゴム材と相溶性のあるものであることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の制振ゴムシートの製造方法。
- レジンが含有された制振ゴム材と、それよりも薄肉で前記制振ゴム材の底面全部を覆うJIS A硬度50〜90度のゴム皮膜材を加硫によって貼り合せてなることを特徴とする制振ゴムシート。
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JP2001198932A (ja) * | 2000-01-21 | 2001-07-24 | Fujikura Rubber Ltd | ゴム複合薄膜の製造方法 |
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JP2014111379A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-06-19 | Daikin Ind Ltd | 積層体 |
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