JP2017029924A - ジョイント装置及び浄水器フィルタ交換通知システム - Google Patents

ジョイント装置及び浄水器フィルタ交換通知システム Download PDF

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Abstract

【課題】浄水器に装着されたフィルタの交換を、簡易な方法でかつ適切にユーザに告知できるようにする。
【解決手段】浄水器20に接続されるジョイント装置40と、そのジョイント装置40に取り付けられたビーコン装置30と、ビーコン信号を受信する受信端末50とで浄水器フィルタ交換通知システムを構築する。ビーコン装置30は、ジョイント装置40内の水の流れを契機として、識別情報を含むビーコン信号を送信する。受信端末50は、ビーコン信号を受信した場合に、浄水器20の交換可能なフィルタの使用に関する情報を通知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、浄水器に取り付けられるジョイント装置、及び浄水器のフィルタ交換を受信端末に通知する浄水器フィルタ交換通知システムに関する。
家屋などに設置されて使用される製品には、その製品で使用される消耗品の交換が随時必要なものがある。例えば、家屋の給水部に設置される浄水器は、浄水した水量が一定量に到達した時点、又は前回交換してから一定期間が経過した時点で、フィルタカートリッジを交換する必要がある。また、空気清浄機,換気扇,加湿器などの機器についても、使用時間などに応じて、フィルタを交換する必要がある。これらの消耗品の交換が必要な製品は、消耗品の交換周期が比較的長く、例えば浄水器の場合、フィルタカートリッジは、通常の使用状態で6ヶ月から1年程度の周期で交換する必要がある。
これらの機器において、フィルタなどの交換時期が到達したときには、例えば、機器本体に設けられたパイロットランプの点滅で、ユーザにフィルタの交換を知らせるようにしたものがある。
また、浄水器のフィルタカートリッジを販売する会社が、ユーザの登録情報に基づいて、フィルタカートリッジの交換時期を推定したとき、メールなどでユーザに通知する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−109304号公報
特許文献1に記載されるように、一定周期ごとに販売会社からメールで交換を通知する場合には、交換周期が一定期間である場合しか対応できないという問題がある。すなわち、浄水器のフィルタカートリッジの交換を浄水した水量に応じて行いたい場合には、十分に対処することができない。
また、浄水器のような製品は、流し台(シンク)の中のような、ユーザの目に触れない箇所に設置されることが多い。したがって、浄水器に設けられたパイロットランプが点滅したとしても、パイロットランプは、流し台の中を開けない限りユーザの目に触れず、ユーザへの報知が適切にできない場合がある。また、フィルタが交換されるまで長時間報知を続けると、浄水器に装着されたバッテリーの消耗が激しくなる。
本発明の目的は、浄水器に装着されるフィルタの交換が、バッテリーの消耗を抑えつつ簡単な構成で適切にユーザに告知できるジョイント装置及び浄水器フィルタ交換通知システムを提案することにある。
本発明のジョイント装置は、交換可能なフィルタが装着される浄水器の給水部又は浄水出力部に取り付けられるジョイント本体と、ジョイント本体内の水の流れを検知して検知信号を出力する検知部と、検知信号が供給されるビーコン装置とを有する。
ビーコン装置は、識別情報を記憶する記憶部と、検知部からの検知信号の供給を契機として、識別情報を含むビーコン信号を送信する送信部とを備える。
また本発明の浄水器フィルタ交換通知システムは、交換可能なフィルタが装着される浄水器の給水部又は浄水出力部に取り付けられるジョイント装置と、ジョイント装置に取り付けられるビーコン装置と、ビーコン装置から送信されるビーコン信号を受信する端末とを有する浄水器フィルタ交換通知システムである。
ジョイント装置は、当該ジョイント装置内の水の流れを検知して検知信号を出力する検知部を備える。
ビーコン装置は、識別情報を記憶する記憶部と、検知部からの検知信号の供給を契機として、識別情報を含むビーコン信号を送信する送信部とを備える。
端末は、ビーコン信号を受信する受信部と、受信部がビーコン信号を受信した場合に、フィルタの使用に関する情報を通知する通知部とを備える。
本発明によれば、ジョイント装置で検知した水の流れを契機として、ビーコン装置が識別情報を含むビーコン信号を送信するため、ビーコン信号を受信した受信端末では、浄水器の使用に応じたフィルタの交換時期などを、ユーザに的確に通知できるようになる。
本発明の第1の実施の形態例によるシステム構成例を示す全体図である。 本発明の第1の実施の形態例による内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態例によるジョイント装置と浄水器の構成例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態例によるジョイント装置の検知部の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例による処理例(例1)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態例によるビーコン信号の送信タイミングの例を示すタイミング図である。 本発明の第1の実施の形態例による表示画面の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例による処理例(例2)を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態例による内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態例による処理例を示すフローチャートである。
<1.第1の実施の形態例>
以下、図1〜図8を参照して、本発明の第1の実施の形態例の浄水器フィルタ交換通知システムを説明する。
[1−1.システム全体の構成例]
図1は、第1の実施の形態例の浄水器フィルタ交換通知システムの全体構成例を示す図である。
第1の実施の形態例は、家屋内に設置された浄水器のフィルタカートリッジの交換時期をユーザに通知する例である。
図1に示すように、家屋内の流し台10には、給水管12a,12bが接続された水栓11が設置され、給水管12a,12bを介して水栓11に水が供給される。流し台10の内部の給水管12aと給水管12bの間には、ジョイント装置40と浄水器20とが設置されている。給水管12a側から供給される水は、ジョイント装置40と浄水器20を通過した後、給水管12bを介して水栓11に供給される。浄水器20には、後述するようにフィルタカートリッジ21,22,23が交換可能に設置され、各フィルタカートリッジ21,22,23で水が浄水される。
なお、各フィルタカートリッジ21,22,23は、交換されてから浄水した水量が予め決められた一定量(ここでは2000リットル)を越えたときと、前回交換してから一定期間(ここでは6ヶ月)を越えたときの、いずれか早く到達したときに、交換することが推奨されている。
ジョイント装置40には、ビーコン装置30が取り付けられ、浄水器20の使用に基づいたジョイント装置40内の水の流れを契機として、ビーコン装置30がビーコン信号B1を送信する。ビーコン装置30がビーコン信号B1を送信する具体的な例については後述する。
そして、ビーコン装置30から送信されるビーコン信号B1は、ユーザUが所持する受信端末50によって受信される。受信端末50は、ビーコン信号B1を受信したときには、そのビーコン信号B1に含まれる情報に基づいて、ユーザUに告知画面を表示する等の処理を行う。ユーザUが所持する受信端末50としては、たとえばスマートフォンと称される携帯端末が使用される。
[1−2.ビーコン装置と受信端末の内部構成例]
図2は、ビーコン装置30と受信端末50の内部構成の例を示す図である。
ジョイント装置40は、一方の端部が給水管接続部41となり、他方の端部が浄水器接続部42となる。給水管接続部41には、給水管12aが接続される。浄水器接続部42には、浄水器20が接続される。
浄水器20のフィルタカートリッジ21,22,23の内部を水が通過して浄水処理が行われている間、この浄水器20に接続されたジョイント装置40内の検知部47(図3)が浄水器20側への水の流れを検知し、検知信号を出力する。ビーコン装置30の使用検知部31は、この検知信号が供給されて、ジョイント装置40に接続された浄水器20が使用中であることを検知する。使用検知部31は、ジョイント装置40内の水の流れ(すなわち浄水器20が使用中であること)を検知したとき、使用検知部31から水量測定部32に使用中である旨の信号を供給する。
水量測定部32では、使用中であることを示す信号が供給される時間(すなわち浄水器の使用時間)から、浄水した累積の水量を測定する処理が行われる。なお、浄水器20の使用中に、一定時間当たりに浄水される浄水量は、ほぼ一定であり、浄水器20の使用時間から浄水した累積の水量が得られる。
水量測定部32で得られた累積の水量の測定値は、記憶部35に記憶される。この記憶部35に記憶される累積の水量の測定値は、水量測定部32で新たな累積の水量の測定値が測定される毎に更新される。そして、水量測定部32で得られた累積の水量の測定値が判定部33に供給される。また、判定部33には、タイマ34が接続されており、このタイマ34から、前回フィルタカートリッジ21,22,23を交換してからの経過時間の情報が得られる。
そして、判定部33は、水量の累積値が予め設定された閾値を越えたと判定された場合と、前回フィルタカートリッジ21,22,23を交換してからの期間が、予め設定された閾値を越えたと判定された場合に、現在の累積水量、交換からの経過時間とフィルタ交換情報を送信部36に出力する。水量の累積値が予め設定された閾値を越えない場合で、かつ前回フィルタカートリッジ21,22,23を交換してからの期間が予め設定された閾値を越えない場合には、判定部33は、現在の累積水量と交換からの経過時間の情報を送信部36に供給する。
送信部36は、使用検知部31で浄水器20が使用中であることを検知したとき、その浄水器20の使用を契機として、ビーコン信号B1を送信する。このとき、記憶部35に記憶された、個々のビーコン装置30に付与された識別情報が、送信部36でビーコン信号B1に付加される。そして、累積水量や前回の交換からの期間などの情報がビーコン信号B1に付加される。また、フィルタカートリッジ21,22,23の交換が必要な場合には、フィルタ交換情報についても、ビーコン信号B1に付加される。
送信部36は、例えば2.4GHz帯の周波数帯域を使用して、Bluetooth(登録商標)の4.0規格で用意されたLE(Low Energy)モードで、ビーコン信号を送信する。ここでのビーコン信号とは、ビーコン装置30の存在を周囲に通知する信号であり、送信を行う期間内に、一定周期(例えば数百m秒から数秒ごと)で繰り返し送信される信号である。
送信部36がビーコン信号を送信する際には、例えばビーコン装置30から最大で10m程度の範囲内にある受信端末50が受信できる程度の強度で送信する。ビーコン信号の到達距離を10m程度とするのは一例であり、送信部36は、それとは異なる強度でビーコン信号を送信してもよい。
なお、ビーコン装置30は、装着された電池46(図3)から供給される電源により作動される。そして、判定部33が記憶する累積水量と、タイマ34がカウントする経過時間は、電池46が交換される際にリセットされる。
次に、受信端末50の構成を説明する。
受信端末50は、ビーコン信号を受信する受信部51を備える。この受信部51は、例えば上述したBluetoothの4.0規格のLEモードで送信されるビーコン信号B1を受信する処理を行う。受信部51がビーコン信号B1を受信したとき、そのビーコン信号B1に含まれる識別情報などの付加情報が、処理部52に供給される。
処理部52は、アプリケーション実行部53aを備える。アプリケーション実行部53aが所定のアプリケーションプログラムを実行することで、処理部52は、ビーコン信号B1の受信により、表示部56に、各種情報を表示する告知動作を行う。表示部56は、通知操作を行う通知部の一例である。
また、受信端末50の記憶部54には、アプリケーション実行部53aが実行するアプリケーションプログラムにより、ビーコン装置30が送信するビーコン信号の識別情報が予め記憶される。この識別情報の記憶作業は、例えば操作部55によるユーザ操作で行われる。
そして、処理部52は、受信部51がビーコン信号を受信すると、処理部52は、受信したビーコン信号に含まれる識別情報が、予め記憶部54に記憶された識別情報と一致するか否かの判断処理を行う。受信したビーコン信号に含まれる識別情報が、予め記憶部54に記憶された識別情報と一致すると処理部52が判断したときには、処理部52は、アプリケーションプログラムの指示に基づいて、受信したビーコン信号に含まれる情報に応じた処理を行う。
[1−3.浄水器及びジョイント装置の構成例]
図3は、浄水器20及びジョイント装置40の構成例を示す図である。
浄水器20には、第1フィルタカートリッジ21と、第2フィルタカートリッジ22と、第3フィルタカートリッジ23とが取り付けられ、それぞれのフィルタカートリッジ21,22,23で、通過する水Wに含まれる不要な物質の除去が行われる。3つのフィルタカートリッジ21,22,23を使用するのは1つの例であり、例えば浄水器20は、1つあるいは2つのフィルタカートリッジが装着される構成としてもよい。
浄水器20の給水部20aに接続されたジョイント装置40のジョイント本体40aには、水Wの流れを検知する検知部47が配置されている。検知部47は、水Wの流れを検知したとき、検知信号を出力する。検知部47が出力する検知信号は、ジョイント装置40に接続された筐体43に内蔵されているビーコン装置30に供給される。ジョイント装置40の筐体43には、電池装着部44が設置されており、電池装着部44には電池ホルダ45が挿入される。電池ホルダ45には、ボタン型の電池46が保持される。この電池46が保持された電池ホルダ45が、電池装着部44に装着されることで、電池46からビーコン装置30に駆動用の電源が供給される。
図4は、ジョイント装置40の検知部47の構成を示す図である。
検知部47は、水Wの流路に配置される。この例では、流路の上面47aにリードスイッチ47cが配置され、流路の下面47bに磁石47dが配置されている。磁石47dは、バネ48を介して流路の下面47bなどに取り付けられている。水Wの流れがない状況では、バネ48の作用で、磁石47dがリードスイッチ47cから離れた位置にある。この状態では、リードスイッチ47cはオフ状態である。そして、水Wの流れが発生すると、図4に仮想線で示すように、バネ48の弾性力に抗して磁石47dがリードスイッチ47cに近接した位置に移動し、リードスイッチ47cがオン状態になる。リードスイッチ47cがオン状態になると、検出信号出力端子47eから所定電位の検出信号が出力され、この検出信号がビーコン装置30の使用検知部31(図2)に供給される。水Wの流れがなくなると、バネ48の作用で、磁石47dは元の位置に戻る。なお、ここではリードスイッチと磁石とからなる検知部としたが、他にも磁気センサなど水流が発生したことを検知できればよい。
[1−4.浄水器の使用による処理動作の例(例1)]
図5は、浄水器20を使用する際のビーコン装置30と受信端末50での処理動作の例を示すフローチャートである。
まず、ビーコン装置30の使用検知部31は、リードスイッチ47cがオン状態であるか否かを判断する(ステップS11)。ここで、リードスイッチ47cがオン状態でない場合には、使用検知部31は、リードスイッチ47cがオン状態に変化するまで待機する。
そして、ステップS11で、リードスイッチ47cがオン状態であると判断した場合には、水量測定部32での使用時間の測定が開始される(ステップS12)。使用時間の測定が開始されると、水量測定部32では、使用時間から浄水した水量が判断され(ステップS13)、測定した浄水した水量が累積水量に加算され(ステップS14)、累積水量が更新される。
そして、判定部33は、更新された累積水量が予め設定された閾値(2000リットル)を越えたか否かを判断する(ステップS15)。このステップS15で、閾値を越えていないと判断した場合、判定部33では、タイマ34でカウントする時間(経過時間)が、予め設定された閾値(6ヶ月)を越えたか否かが判断される(ステップS16)。
ステップS15とステップS16のいずれかの判断で、判定部33が閾値を越えたと判断した場合に、送信部36がビーコン信号を送信する処理を行う(ステップS17)。このときのビーコン信号には、記憶部35に記憶されている識別情報が付加される他に、判定部33で得た累積水量及び経過時間の情報と、フィルタを交換する時期が来ていることを示すフィルタ交換情報とが付加される。
そして、ステップS17で送信されるビーコン信号を受信端末50が受信したとき(ステップS18)、受信端末50内の処理部52は、表示部56にフィルタ交換情報と累積水量と経過時間を表示させる(ステップS19)。これらの表示情報は、受信したビーコン信号に付加された情報に基づいた表示である。
また、ステップS16で、閾値を越えていないと判断したときにも、送信部36がビーコン信号を送信する処理を行う(ステップS20)。このときのビーコン信号には、記憶部35が記憶した識別情報と、判定部33で得た累積水量及び経過時間の情報とが付加される。
ステップS20で送信されたビーコン信号が受信端末50で受信されると(ステップS21)、受信端末50内の処理部52は、受信したビーコン信号に付加された情報に基づいて、表示部56に累積水量と経過時間を表示する(ステップS22)。
受信端末50は、ステップS19又はステップS22における表示を行うことで告知処理を終了する。ここで、ステップS19又はステップS22における告知の表示は、例えばユーザが受信端末50の操作部55で所定の操作を行うことで終了し、別の画面の表示に移る。
[1−5.ビーコン信号の送信タイミングの例]
図6は、ビーコン信号の送信タイミングの例を示す図である。
ビーコン信号の送信は、図5のフローチャートに示すように、流水が発生して、ステップS11でリードスイッチ47cがオンになったことを契機として行われる。リードスイッチ47cがオンになったことにより送信されるビーコン信号の送信タイミングとしては、図6に示す3つの例(例1,例2,例3)のいずれかが適用可能である。3つの例は、いずれも、タイミングtaで水栓11からの吐水が開始され、タイミングtbで水栓11からの吐水が停止したとする。また、いずれの例でも、ビーコン信号の送信間隔は一定である。
・例1
タイミングtbで吐水が停止したとき、すなわち、リードスイッチ47cからの検知信号の供給が停止したとき、送信部36は、一定時間、ビーコン信号b11,b12,b13,b14を送信する。
・例2
タイミングtaで吐水が開始されたとき、すなわち、リードスイッチ47cからの検知信号の供給が開始されたとき、送信部36は、一定時間、ビーコン信号b21,b22,b33,b24を送信する。
・例3
タイミングtaで吐水が開始されてから、タイミングtbで吐水が停止されるまで、すなわち、すなわち、リードスイッチ47cから検知信号が供給されている間、連続した一定間隔でビーコン信号b31,b32,・・・,b36を送信する。
[1−6.受信端末の表示例]
図7は、図5のフローチャートのステップS16及びステップS19で受信端末50の表示部56に表示される画面の例である。この例では、前回のフィルタカートリッジの交換から6ヶ月を経過した場合と、使用水量が2000リットルを越えた場合のいずれか早く到達したときに、フィルタカートリッジを交換することを告知する例である。
図7Aは、ビーコン信号B1にフィルタ交換情報が含まれない場合の例である。このときには、ビーコン信号B1に含まれる累積水量と経過時間の情報に基づいて、フィルタカートリッジ21,22,23の交換からの経過期間と、フィルタカートリッジ21,22,23における使用水量とが表示される。
図7Aの例では、「これまでの経過時間:4ヶ月 使用水量:1400リットル」と現在の状況が表示される。また、受信端末50では、閾値を経過するまでの時間と水量が処理部52で算出される。そして、表示部56では、算出された閾値を越えるまでの時間と水量を示す「フィルタ交換まであと 使用時間:2ヶ月 使用水量:600リットル!」が表示される。
図7Bは、経過時間が閾値(6ヶ月)を越えたことにより、ビーコン信号B1にフィルタ交換情報が含まれる場合の例である。この場合、ビーコン信号B1に含まれるフィルタ交換情報に基づいて、フィルタ交換を告知する「フィルタを交換してください!!」が表示部56に表示される。また、ビーコン信号B1に含まれる累積水量と経過時間の情報に基づいて、フィルタカートリッジ21,22,23の交換からの経過期間と、フィルタカートリッジ21,22,23の使用水量とが表示される。例えば、表示部56には、「これまでの経過時間:6ヶ月 使用水量:1500リットル」と表示される。
また、表示部56の下部には、「フィルタ購入はこちらをクリック」とリンクバナーが表示される。このリンクバナーがユーザ操作でクリックされたとき、受信端末50は、フィルタカートリッジ21,22,23をインターネット上で販売するサイトにアクセスし、表示部56には、フィルタカートリッジを販売するサイトの画面が表示されるようになる。
図7Cは、使用水量が閾値(2000リットル)を越えたために、ビーコン信号B1にフィルタ交換情報が含まれる場合の例である。この場合も、ビーコン信号B1に含まれるフィルタ交換情報に基づいて、フィルタ交換を告知する「フィルタを交換してください!!」が表示部56に表示される。また、ビーコン信号B1に含まれる累積水量と経過時間の情報に基づいて、フィルタカートリッジ21,22,23の交換からの経過期間と、フィルタカートリッジ21,22,23の使用水量とが表示される。例えば、表示部56には、「これまでの経過時間:4ヶ月 使用水量:2000リットル」と表示される。
この図7Cの表示例の場合にも、表示部56の下部には、「フィルタ購入はこちらをクリック」とリンクバナーが表示され、ユーザのクリックでフィルタカートリッジを販売するサイトにアクセスできる。
上述したような表示が受信端末50になされることで、この受信端末50を所持するユーザに対して浄水器20のフィルタカートリッジの交換時期が来たことを確実に告知することができる。また、フィルタカートリッジの交換時期が到達していない場合でも、図7Aに示す経過期間や使用水量の表示が行われることで、どの程度の使用でフィルタカートリッジの交換時期が来るかの目安が判るようになる。
また、ビーコン装置30は、浄水器20での浄水が行われたこと契機として、ビーコン信号を送信するため、浄水器20が使用された場合だけビーコン信号が送信され、ビーコン装置30がビーコン信号を送信する期間を最低限に抑えることができる。したがって、ビーコン装置30は、装着された電池46の消耗を最小限に抑えることができ、電池46でビーコン装置30を長期間作動させることができる。
さらに、電池46は、フィルタカートリッジ21,22,23を交換する際に、同時に交換するようにする。これにより、電池交換と同時に、ビーコン装置30内の判定部33やタイマ34がリセットされる。したがって、フィルタカートリッジ21,22,23の交換時に、ユーザが経過期間や使用水量のリセット操作を行う必要がなくなるため、フィルタカートリッジ交換時に余計な操作を行う必要がなくなると共に、確実にリセットが行われるようになる。
また、浄水器20に接続されるジョイント装置40にビーコン装置30が設置され、浄水器20にビーコン装置30を装着する必要がないので、浄水器20として従来から製品化されている様々なものをそのまま使用することができる。すなわち、浄水処理の開始を契機として送信されるビーコン信号は、ジョイント装置40に内蔵されたビーコン装置30によって送信されるため、浄水器20に特別な改造を施す必要がなく、浄水器20の適用範囲を大幅に広げることができる。
[1−7.処理動作の別の例(例2)]
図8は、浄水器20を使用する際のビーコン装置30と受信端末50での処理動作の別の例を示すフローチャートである。
図5のフローチャートの例では、フィルタカートリッジ21,22,23を交換してからの経過時間が閾値を越えていない、かつ累積使用水量が閾値を越えていない場合には、ステップS20で、フィルタ交換情報を含まないビーコン信号B1を送信するようにしている。これに対して、図8のフローチャートでは、ステップS16で経過時間が閾値(6ヶ月)を越えていない場合には、ステップS11の判断に戻るようにした。図8のフローチャートのその他の処理は、図5のフローチャートで説明した処理と同じである。
この図8のフローチャートの処理を行う場合には、ビーコン装置30は、経過時間が閾値を越えた場合、又は累積使用水量が閾値を越えた場合にだけ、ビーコン信号B1が送信されるようになる。したがって、受信端末50での表示形態としては、図7Bに示す経過時間が越えた場合の表示と、図7Cに示す使用水量が越えた場合の表示のいずれかだけが行われ、図7Aに示す閾値を越えない場合の表示は行われない。
この図8のフローチャートの処理を行う場合には、ビーコン装置30は、フィルタカートリッジの交換をユーザに告知する必要があるときだけ、ビーコン信号B1を送信するようになり、それ以外の状況ではビーコン信号が送信されない。したがって、ビーコン信号B1が送信される頻度が少なくなり、電池46の持続時間の長時間化を図ることができる。
<2.第2の実施の形態例>
以下、図9及び図10を参照して、本発明の第2の実施の形態例の浄水器フィルタ交換通知システムを説明する。第2の実施の形態例を説明する図9及び図10において、第1の実施の形態例で説明した図1〜図8に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
[2−1.ビーコン装置と受信端末の内部構成例]
図9は、第2の実施の形態例の浄水器フィルタ交換通知システムの構成例を示す図である。第2の実施の形態例の浄水器フィルタ交換通知システムは、図1に示す浄水器フィルタ交換通知システムと同様に、家屋内に設置された浄水器のフィルタカートリッジの交換時期をユーザに通知する例に適用したものである。浄水器20及びジョイント装置40の構成は、第1の実施の形態例で説明した浄水器20及びジョイント装置40と同様に構成する。
図9に示すように、ジョイント装置40に設置されるビーコン装置30′は、使用検知部31と水量測定部32とタイマ34と記憶部35と送信部36とを備える。
使用検知部31は、ジョイント装置40内のリードスイッチ47c(図4)から出力される検知信号により、浄水器20の使用中を検知する。使用検知部31が浄水器20の使用中を検知したとき、水量測定部32には、使用検知部31から浄水器20が使用中であることを示す信号が供給される。
水量測定部32では、使用中であることを示す信号が供給される時間(すなわち浄水器の使用時間)から、浄水した累積の水量を測定する処理が行われ、その累積の水量の測定値が記憶部35に記憶される。そして、水量測定部32で得られた累積の水量の測定値が、送信部36に供給される。
また、前回フィルタカートリッジ21,22,23を交換してからの経過時間の情報が、タイマ34から送信部36に供給される。
送信部36では、使用検知部31で浄水器20が使用中であることを検知したとき、その浄水器20の使用を契機として、ビーコン信号B2が送信される。このときには、記憶部35に記憶された、個々のビーコン装置30に付与された識別情報が送信部36でビーコン信号B2に付加されると共に、累積水量及び経過時間の情報が送信部36に付加される。
次に、受信端末50′の構成を説明する。
受信端末50′は、ビーコン信号を受信する受信部51を備える。この受信部51では、ビーコン信号B2を受信する処理が行われる。受信部51がビーコン信号B2を受信したときには、そのビーコン信号B2に含まれる識別情報などの付加情報が、処理部52に供給される。
処理部52は、アプリケーション実行部53bを備える。アプリケーション実行部53bが所定のアプリケーションプログラムを実行することで、処理部52では、ビーコン信号B2の受信により得た各種情報を、表示部56に表示させる告知動作が行われる。なお、記憶部54は、アプリケーション実行部53bが実行するアプリケーションプログラムに基づいた処理で、ビーコン装置30′が送信するビーコン信号の識別情報を予め記憶しておく。
そして、受信部51がビーコン信号を受信したとき、処理部52は、その受信したビーコン信号に含まれる識別情報が、記憶部54が記憶した識別情報と一致するか否かの判断処理を行う。そして、受信したビーコン信号に含まれる識別情報が、記憶部54に記憶された識別情報と一致したとき、処理部52は、アプリケーションプログラムの指示に基づいて、そのとき受信したビーコン信号に含まれる情報に基づいた処理を行う。
[2−2.浄水器の使用による処理動作の例]
図10は、図9における浄水器20の使用によるビーコン装置30′と受信端末50′での処理動作の例を示すフローチャートである。
まず、ビーコン装置30′の使用検知部31は、ジョイント装置40内のリードスイッチ47cがオン状態であるか否かを判断する(ステップS31)。ここで、リードスイッチ47cがオン状態でない場合には、使用検知部31は、リードスイッチ47cがオン状態に変化するまで待機する。
そして、ステップS31で、リードスイッチ47cがオン状態であると判断した場合には、水量測定部32での使用時間の測定が開始される(ステップS32)。使用時間の測定が開始されると、水量測定部32では、使用時間から浄水した水量が判断され(ステップS33)、測定した浄水した水量が累積水量に加算され(ステップS34)、累積水量が更新される。そして、送信部36は、識別情報と経過時間と累積水量が含まれるビーコン信号を送信する(ステップS35)。
そして、ステップS35で送信されるビーコン信号を受信端末50′が受信したとき(ステップS36)、受信端末50′内の処理部52は、受信したビーコン信号に含まれる累積水量が予め設定された閾値(2000リットル)を越えたか否かを判断する(ステップS37)。また、ステップS37の判断で、閾値を越えていないと判断したとき、処理部52は、受信したビーコン信号に含まれる経過時間が予め設定された閾値(6ヶ月)を越えたか否かを判断する(ステップS38)。
ステップS37とステップS38のいずれかの判断で、閾値を越えたと判断したとき、処理部52は、表示部56にフィルタの交換をユーザに知らせる表示を行うと共に、累積水量と経過時間を表示させる(ステップS39)。このときには、例えば図7B又は図7Cに示す表示が行われる。
また、ステップS38の判断で、閾値を越えていないと判断したとき、処理部52は、表示部56に累積水量と経過時間を表示させる(ステップS40)。このときには、例えば図7Aに示す表示が行われる。
受信端末50′は、ステップS39又はS40での表示が行われると、告知処理を終了する。
<3.変形例>
なお、上述した実施の形態例では、ジョイント装置40は、浄水器20の給水部20aに接続するようにした。これに対して、ジョイント装置40は、浄水器20の浄水出力部20bに接続するようにしてもよい。また、浄水器20とジョイント装置40とは、図2に示すように直接接続する代わりに、浄水器20とジョイント装置40との間に給水管を接続するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態例では、ユーザが使用する受信端末として、スマートフォンと称される通信端末を適用した。これに対して、受信端末として、その他のビーコン信号を受信する機能を備えた端末に適用してもよい。例えば、受信端末として、ビーコン信号を受信する機能を備えたタブレット端末や、セルラー電話端末などに適用してもよい。あるいは、ビーコン装置が取り付けられた浄水器ごとに専用の受信端末を用意して、その専用の受信端末が、フィルタなどの部材の交換をユーザに告知するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態例では、ビーコン信号として、Bluetoothの4.0規格のLEモードで送信される信号とした。これに対して、その他の通信方式を適用したビーコン信号としてもよい。
また、図7に示す受信端末が行う表示画面についても、一例を示したものであり、その他の表示画面としてもよい。例えば、図7の例では、フィルタカートリッジの交換時期が来たことを表示する画面内に、フィルタカートリッジを販売するサイトにアクセスするリンクバナーを表示するようにした。これに対して、リンクバナー以外の表示形態で、フィルタカートリッジの案内表示を行うようにしてもよい。例えば、使用している浄水器20に合致した形式のフィルタカートリッジをユーザが直接注文できる、特定の型番のフィルタの購入申込み画面を同じ画面内(又は別画面)に表示してもよい。
また、ユーザによるフィルタカートリッジの購入を案内するために、フィルタカートリッジの交換時期が来たことを告知する画面内に、交換が必要なフィルタカートリッジについての詳細(商品番号、価格など)を表示してもよい。
10…流し台、11…水栓、12a,12b…給水管、20…浄水器、20a…給水部、20b…浄水出力部、21…第1フィルタカートリッジ、22…第2フィルタカートリッジ、23…第3フィルタカートリッジ、30,30′…ビーコン装置、31…使用検知部、32…水量測定部、33…判定部、34…タイマ、35…記憶部、36…送信部、40…ジョイント装置、40a…ジョイント本体、41…給水管接続部、42…浄水器接続部、43…筐体部、44…電池装着部、45…電池ホルダ、46…電池、47…検知部、47c…リードスイッチ、47d…磁石、47e…検出信号出力端子、48…バネ、50…受信端末、51…受信部、52…処理部、53a,53b…アプリケーション実行部、54…記憶部、55…操作部、56…表示部

Claims (9)

  1. 交換可能なフィルタが装着される浄水器の給水部又は浄水出力部に取り付けられるジョイント本体と、
    前記ジョイント本体内の水の流れを検知して検知信号を出力する検知部と、
    前記検知信号が供給されるビーコン装置とを有し、
    前記ビーコン装置は、
    識別情報を記憶する記憶部と、
    前記検知部からの前記検知信号の供給を契機として、前記識別情報を含むビーコン信号を送信する送信部とを備える
    ことを特徴とするジョイント装置。
  2. 前記ビーコン装置は、前記検知部から前記検知信号が供給される時間に基づいて、前記浄水器が浄水した水量を測定し、水量情報を出力する測定部をさらに備え、
    前記送信部は、前記水量情報をさらに含む前記ビーコン信号を送信することを特徴とする
    請求項1に記載のジョイント装置。
  3. 前記ビーコン装置は、前記フィルタが交換されてからの経過時間を測定し、経過時間情報を出力するタイマをさらに備え、
    前記送信部は、前記経過時間情報をさらに含む前記ビーコン信号を送信することを特徴とする
    請求項2に記載のジョイント装置。
  4. 前記送信部は、前記検知部からの前記検知信号の供給が停止してから所定時間、前記ビーコン信号を送信することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のジョイント装置。
  5. 前記送信部は、前記検知部からの前記検知信号の供給が開始されてから所定時間、前記ビーコン信号を送信することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のジョイント装置。
  6. 前記送信部は、前記検知部から前記検知信号が供給されている間、前記ビーコン信号を送信することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のジョイント装置。
  7. 交換可能なフィルタが装着される浄水器の給水部又は浄水出力部に取り付けられるジョイント装置と、
    前記ジョイント装置に取り付けられるビーコン装置と、
    前記ビーコン装置から送信されるビーコン信号を受信する端末とを有する浄水器フィルタ交換通知システムであって、
    前記ジョイント装置は、当該ジョイント装置内の水の流れを検知して検知信号を出力する検知部を備え、
    前記ビーコン装置は、
    識別情報を記憶する記憶部と、
    前記検知部からの前記検知信号の供給を契機として、前記識別情報を含む前記ビーコン信号を送信する送信部とを備え、
    前記端末は、
    前記ビーコン信号を受信する受信部と、
    前記受信部が前記ビーコン信号を受信した場合に、前記フィルタの使用に関する情報を通知する通知部とを備える
    ことを特徴とする浄水器フィルタ交換通知システム。
  8. 前記ビーコン装置は、前記検知部から前記検知信号が供給される時間に基づいて、前記浄水器が浄水した水量を測定し、水量情報を出力する測定部をさらに備え、
    前記送信部は、前記水量情報をさらに含む前記ビーコン信号を送信することを特徴とする
    請求項7に記載の浄水器フィルタ交換通知システム。
  9. 前記ビーコン装置は、前記フィルタが交換されてからの経過時間を測定し、経過時間情報を出力するタイマをさらに備え、
    前記送信部は、前記経過時間情報をさらに含む前記ビーコン信号を送信することを特徴とする
    請求項8に記載の浄水器フィルタ交換通知システム。
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