JP2017029374A - 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法 - Google Patents

内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017029374A
JP2017029374A JP2015152226A JP2015152226A JP2017029374A JP 2017029374 A JP2017029374 A JP 2017029374A JP 2015152226 A JP2015152226 A JP 2015152226A JP 2015152226 A JP2015152226 A JP 2015152226A JP 2017029374 A JP2017029374 A JP 2017029374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light emission
image signal
emission mode
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015152226A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6461742B2 (ja
Inventor
石丸 善章
Yoshiaki Ishimaru
善章 石丸
久保 雅裕
Masahiro Kubo
雅裕 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2015152226A priority Critical patent/JP6461742B2/ja
Priority to US15/218,265 priority patent/US20170034496A1/en
Publication of JP2017029374A publication Critical patent/JP2017029374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6461742B2 publication Critical patent/JP6461742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/50Image enhancement or restoration by the use of more than one image, e.g. averaging, subtraction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/48Picture signal generators
    • H04N1/482Picture signal generators using the same detector device sequentially for different colour components
    • H04N1/484Picture signal generators using the same detector device sequentially for different colour components with sequential colour illumination of the original
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/56Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof provided with illuminating means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/765Interface circuits between an apparatus for recording and another apparatus
    • H04N5/77Interface circuits between an apparatus for recording and another apparatus between a recording apparatus and a television camera
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10068Endoscopic image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10141Special mode during image acquisition
    • G06T2207/10152Varying illumination
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20212Image combination
    • G06T2207/20224Image subtraction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/555Constructional details for picking-up images in sites, inaccessible due to their dimensions or hazardous conditions, e.g. endoscopes or borescopes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/843Demosaicing, e.g. interpolating colour pixel values
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/134Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on three different wavelength filter elements

Abstract

【課題】広帯域の光で観察対象の照明を行った場合であっても、色再現性の低下など画質の低下を防止できる内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法を提供する。【解決手段】光源制御部22は、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rをそれぞれ発するLEDを有する光源部20を制御して、4色全ての光を発光させる第1発光モードと、緑色光Gを発光させる第2発光モードとを行う。撮像制御部40は、BGRの画素を有するカラー撮像素子36を制御して、第1発光モード時に撮像してB1,G1,R1画像信号を出力させ、第2発光モード時に撮像してB2,G2,R2画像信号を出力させる。減算部79は、第1発光モード時にB画素から出力されたB1画像信号に対し、第2発光モード時にB画素から出力されたB2画像信号で減算を行う。高画質画像生成部60は、減算が行われたB1画像信号に基づき高画質画像を生成する。【選択図】図11

Description

本発明は、カラーの撮像素子における混色の防止を可能とする内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法に関する。
近年の医療においては、内視鏡用光源装置(以下、光源装置という)、電子内視鏡(以下、内視鏡という)、プロセッサ装置を備える内視鏡システムを用いた診断等が広く行われている。光源装置は、観察対象を照明する照明光を発生する。内視鏡は、撮像素子を備え、照明光で照明された観察対象を撮像して画像信号を出力する。プロセッサ装置は、画像信号に対して画像処理を施すことにより画像を生成し、この画像をモニタに表示させる。
光源装置は、従来では、キセノンランプや白色LED(Light Emitting Diode)等の白色光源(特許文献1参照)の他、LD(Laser Diode)と、このLDが発する光に励起されて蛍光を発する蛍光体とを組み合わせた白色光源(特許文献2参照)が用いられている。近年では、青色光を発する青色LED、緑色光を発する緑色LED、及び赤色光を発する赤色LED等の発光素子を独立に制御することにより、各色の光を自由に組み合わせて発光する半導体光源(特許文献3参照)が用いられてきている。半導体光源は、白色光源と比較して、各色の光の光量を独立に制御することで、様々な色合いを持つ照明光を自在に生成できるという利点がある。
特開2014−050458号公報 特開2012−125501号公報 国際公開第2008−105370号
内視鏡の撮像に用いられるカラー撮像素子は、設計上の理由により、所定色の画素は、その所定色の光に感度を有しているだけでなく、その他の色の光にも感度を有することがある。このようなカラー撮像素子を用いた場合には、上記のように、キセノンランプなどの白色光や複数色の光を組み合わせた光など広帯域の光で観察対象の照明を行うと、所定色の画素は複数色の光の戻り光を受光して混色が生じることになる。このように混色が生じた場合には、画像の色再現性が低下するといった問題が生じることになる。
この問題に対しては、例えば、特許文献3に示すように、内視鏡診断前に、カラーチャートを用いて色再現性を補正する補正係数を求めておき、内視鏡診断中は、予め求めておいた補正係数を用いて色補正処理を行う方法が考えられる。しかしながら、観察対象における光の反射特性は、食道、胃、大腸など部位によって異なることから、それに伴って、カラー撮像素子における各画素の混色状態も部位などによって変わってくる。このように各画素の混色状態が変わり得る状況下においては、特許文献3のような色補正処理では、画像の色再現性の低下を確実に防止することは難しい。
本発明は、広帯域の光で観察対象の照明を行った場合であっても、色再現性の低下など画質の低下を防止することができる内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡システムは、光源部が独立に発する複数色の光のうち、少なくとも2色の光を発光させる第1発光モードと、第1発光モードで発光させる光のうちの一部の光を発光させる第2発光モードとを切り替える制御を行う光源制御部と、第1発光モードで発光させる光のうち、第2発光モードで発光しない光に感度を有し、且つ第2発光モードで発光した光にも感度を有する特定画素を含む複数色の画素が設けられたカラー撮像素子と、第1発光モードで照明中の観察対象をカラー撮像素子で撮像して第1画像信号を出力し、第2発光モードで照明中の観察対象をカラー撮像素子で撮像して第2画像信号を出力する撮像制御部と、第1画像信号のうち特定画素から出力された画像信号に対して、第2画像信号のうち特定画素から出力された画像信号で減算を行う減算部と、減算が行われた第1画像信号に基づいて特定画像を生成する画像処理部とを備える。
本発明の内視鏡システムの作動方法は、光源制御部が、光源部が独立に発する複数色の光のうち、少なくとも2色の光を発光させる第1発光モードと、第1発光モードで発光させる光のうちの一部の光を発光させる第2発光モードとを切り替えるステップと、撮像制御部が、第1発光モードで発光させる光のうち、第2発光モードで発光しない光に感度を有し、且つ第2発光モードで発光した光にも感度を有する特定画素を含む複数色の画素が設けられたカラー撮像素子を制御して、第1発光モードで照明中の観察対象を撮像して第1画像信号を出力させ、第2発光モードで照明中の観察対象を撮像して第2画像信号を出力させるステップと、減算部が、第1画像信号のうち特定画素から出力された画像信号に対して、第2画像信号のうち特定画素から出力された画像信号で減算を行うステップと、画像処理部が、減算が行われた第1画像信号に基づいて特定画像を生成するステップと、を備える。
光源制御部は、第1発光モードで光を発光させる発光時間よりも、第2発光モードで光を発光させる発光時間を短時間とすることが好ましい。
減算部は、画素ごとに減算を行うことが好ましい。
減算部は、複数の画素が含まれたエリアごとに減算を行うことが好ましい。
撮像制御部は、第1発光モードで照明中の観察対象を第1撮像タイミングで撮像し、第2発光モードで照明中の観察対象を第1撮像タイミングとは異なった第2撮像タイミングで撮像し、減算部は、第2撮像タイミングよりも前の第1撮像タイミングで撮像して出力された第1画像信号のうち特定画素から出力された画像信号に対して、第2撮像タイミングで撮像して出力された第2画像信号のうち特定画素から出力された画像信号で減算を行うことが好ましい。
撮像制御部は、第1発光モードで照明中の観察対象を第1撮像タイミングで撮像し、第2発光モードで照明中の観察対象を第1撮像タイミングとは異なった第2撮像タイミングで撮像し、減算部は、第2撮像タイミングよりも後の第1撮像タイミングで撮像して出力された第1画像信号のうち特定画素から出力された画像信号に対して、第2撮像タイミングで撮像して出力された第2画像信号のうち特定画素から出力された画像信号で減算を行うことが好ましい。
第2画像信号のうち特定画素から出力された画像信号の増幅を行う信号増幅部を備えることが好ましい。
信号増幅部は、複数の画素が含まれたエリアから出力された画像信号を平均化して、エリアごとに増幅を行うことが好ましい。
第2画像信号を記憶する記憶部を備え、減算部は、記憶部に記憶された第2画像信号のうち、特定画素から出力された画像信号を用いて減算を行うことが好ましい。
光源制御部は、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御に加え、第1発光モードを繰り返す制御を実行可能であり、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御と、第1発光モードを繰り返す制御とを周期的に行うことが好ましい。
光源部は、紫色光を発する紫色発光素子と、青色光を発する青色発光素子と、緑色光を発する緑色発光素子と、赤色光を発する赤色発光素子とを有し、特定画素は、紫色光と青色光に感度を有する青色画素と、赤色光に感度を有する赤色画素と、緑色光に感度を有する緑色画素との少なくともいずれかであることが好ましい。
光源制御部は、第1発光モード時に、紫色発光素子と青色発光素子と緑色発光素子と赤色発光素子とを制御して紫色光と青色光と緑色光と赤色光とを発光させるVBGR発光を行い、減算部は、VBGR発光時に出力された第1画像信号のうち特定画素から出力された画像信号に対して、第2発光モード時に出力された第2画像信号のうち特定画素から出力された画像信号を用いて減算を行うことが好ましい。
光源制御部は、第2発光モード時に、紫色発光素子と青色発光素子と赤色発光素子とを制御して紫色光と青色光と赤色光とを発光させるVBR発光と、緑色発光素子を制御して緑色光を発光させるG発光とを行い、撮像制御部は、第2発光モード時に、VBR発光で照明中の観察対象を撮像し、G発光で照明中の観察対象を撮像し、減算部は、VBGR発光時に出力された第1画像信号のうち特定画素である青色画素から出力された画像信号に対して、G発光時に出力された第2画像信号のうち特定画素である青色画素から出力された画像信号を用いて減算を行い、VBGR発光時に出力された第1画像信号のうち特定画素である緑色画素から出力された画像信号に対して、VBR発光時に出力された第2画像信号のうち特定画素である緑色画素から出力された画像信号を用いて減算を行い、VBGR発光時に出力された第1画像信号のうち特定画素である赤色画素から出力された画像信号に対して、G発光時に出力された第2画像信号のうち特定画素である赤色画素から出力された画像信号を用いて減算を行うことが好ましい。
光源制御部は、第1発光モード時に、青色発光素子と赤色発光素子とを制御して青色光及び赤色光を発光させるBR発光と、紫色発光素子と緑色発光素子とを制御して紫色光及び緑色光を発光させるVG発光とを行い、且つ第2発光モード時に、緑色発光素子を制御して緑色光を発光させるG発光を行い、撮像制御部は、第1発光モード時に、BR発光で照明中の観察対象を撮像し、VG発光で照明中の観察対象を撮像し、且つ第2発光モード時に、G発光で照明中の観察対象を撮像し、減算部は、VG発光時に出力された第1画像信号のうち特定画素である青色画素から出力された画像信号に対して、G発光時に出力された第2画像信号のうち特定画素である青色画素から出力された画像信号を用いて減算を行うことが好ましい。
光源制御部は、第1発光モード時に、紫色発光素子と青色発光素子と赤色発光素子とを制御して紫色光と青色光と赤色光とを発光させるVBR発光と、緑色発光素子を制御して緑色光を発光させるG発光とを行い、且つ第2発光モード時に、赤色発光素子を制御して赤色光を発光させるR発光を行い、撮像制御部は、第1発光モード時に、VBR発光で照明中の観察対象を撮像し、G発光で照明中の観察対象を撮像し、且つ第2発光モード時に、R発光で照明中の観察対象を撮像し、減算部は、VBR発光時に出力された第1画像信号のうち特定画素である青色画素から出力された画像信号に対して、R発光時に出力された第2画像信号のうち特定画素である青色画素から出力された画像信号を用いて減算を行うことが好ましい。
光源制御部は、第1発光モード時に、紫色発光素子と青色発光素子と赤色発光素子とを制御して紫色光と青色光と赤色光とを発光させるVBR発光と、緑色発光素子を制御して緑色光を発光させるG発光とを行い、且つ第2発光モード時に、紫色発光素子と青色発光素子とを制御して紫色光と青色光とを発光させるVB発光を行い、撮像制御部は、第1発光モード時に、VBR発光で照明中の観察対象を撮像し、G発光で照明中の観察対象を撮像し、且つ第2発光モード時に、VB発光で照明中の観察対象を撮像し、減算部は、VBR発光時に出力された第1画像信号のうち特定画素である赤色画素から出力された画像信号に対して、VB発光時に出力された第2画像信号のうち特定画素である赤色画素から出力された画像信号を用いて減算を行うことが好ましい。
光源制御部は、第2発光モード時に、緑色発光素子を制御して緑色光を発光させるG発光を行い、撮像制御部は、G発光で照明中の観察対象を撮像し、画像処理部は、G発光時に出力された第2画像信号のうち特定画素である緑色画素から出力された画像信号に基づいて、緑色光の波長成分を有する緑色光画像を生成することが好ましい。
光源制御部は、第2発光モード時に、緑色発光素子を制御して緑色光を発光させるG発光を行い、撮像制御部は、G発光で照明中の観察対象を撮像し、画像処理部は、G発光時に出力された第2画像信号のうち緑色画素から出力された画像信号と、G発光時に行った撮像の前後で撮像して出力された画像信号のうち、青色画素から出力された画像信号、及び赤色画素から出力された画像信号とに基づいて、可視光の波長成分を有する通常画像を生成することが好ましい。
本発明によれば、少なくとも2色の光を発光させる第1発光モードで照明中の観察対象をカラー撮像素子で撮像して第1画像信号を出力し、第1発光モードで発光させる光のいずれかを発光させる第2発光モードで照明中の観察対象をカラー撮像素子で撮像して第2画像信号を出力し、第1画像信号のうち特定画素から出力された画像信号に対して、第2画像信号のうち特定画素から出力された画像信号で減算を行うので、色再現性の低下など画質の低下を防止することができる。
内視鏡システムの外観図である。 内視鏡システムの機能を示すブロック図である。 第1実施形態の第1発光モードと第2発光モードとで発光させる光の分光スペクトルを示すグラフである。 第1発光モードの発光時間と第2発光モードの発光時間を示す図である。 カラー撮像素子の構成を示す図である。 カラーフィルタの透過特性を示す図である。 第1実施形態の高画質モードの照明光及び観察対象の撮像を説明するための説明図である。 第1撮像タイミングと第2撮像タイミングを説明するための説明図である。 DSPの機能を示すブロック図である。 第1実施形態の減算について説明する説明図である。 第1実施形態の内視鏡システムの作用を説明するフローチャートである。 第2実施形態の第1発光モードと第2発光モードとで発光させる光の分光スペクトルを示すグラフである。 第2実施形態の高画質モードの照明光及び観察対象の撮像を説明するための説明図である。 第2実施形態の減算について説明する説明図である。 第3実施形態の第1発光モードと第2発光モードとで発光させる光の分光スペクトルを示すグラフである。 第3実施形態の高画質モードの照明光及び観察対象の撮像を説明するための説明図である。 第3実施形態のオフセット処理部について説明するためのブロック図である。 色分離性が悪いカラーフィルタの透過特性を示す図である。 第4実施形態の第1発光モードと第2発光モードとで発光させる光の分光スペクトルを示すグラフである。 第4実施形態の高画質モードの照明光及び観察対象の撮像を説明するための説明図である。 第4実施形態の減算について説明する説明図である。 第5実施形態の第1発光モードと第2発光モードとで発光させる光の分光スペクトルを示すグラフである。 第5実施形態の高画質モードの照明光及び観察対象の撮像を説明するための説明図である。 第5実施形態の減算について説明する説明図である。 第6実施形態の第1発光モードと第2発光モードとで発光させる光の分光スペクトルを示すグラフである。 第6実施形態の高画質モードの照明光及び観察対象の撮像を説明するための説明図である。 第6実施形態の減算について説明する説明図である。 第7実施形態の第1発光モードと第2発光モードとで発光させる光の分光スペクトルを示すグラフである。 第7実施形態の高画質モードの照明光及び観察対象の撮像を説明するための説明図である。 第7実施形態の減算について説明する説明図である。 複数の画素が含まれたエリアごとの減算について説明するための説明図である。 第1撮像タイミングと第2撮像タイミングの別の例について説明するための説明図である。 信号増幅部を備えたオフセット処理部について説明するためのブロック図である。 第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御と、第1発光モードを繰り返す制御について説明するための説明図である。
[第1実施形態]
図1において、内視鏡システム10は、内視鏡12と、光源装置14と、プロセッサ装置16と、モニタ18と、コンソール19とを有する。内視鏡12は、光源装置14と光学的に接続されるとともに、プロセッサ装置16と電気的に接続される。内視鏡12は、観察対象の体内に挿入される挿入部12aと、挿入部12aの基端部分に設けられた操作部12bと、挿入部12aの先端側に設けられた湾曲部12c及び先端部12dとを有している。湾曲部12cは、操作部12bのアングルノブ12eを操作することにより湾曲動作する。先端部12dは、湾曲部12cの湾曲動作によって所望の方向に向けられる。
また、操作部12bには、アングルノブ12eの他、観察モードの切り替え操作に用いるモード切替部12fが設けられている。観察モードは、通常モードと高画質モードとの2つである。通常モードでは、照明光に白色光を用いて観察対象を撮像して得た自然な色合いの画像(以下、通常画像という)がモニタ18に表示される。高画質モードでは、通常画像よりも観察対象が高画質に写された高画質画像(特定画像)がモニタ18に表示される。
プロセッサ装置16は、モニタ18及びコンソール19と電気的に接続される。モニタ18は、観察対象の画像や、観察対象の画像に付帯する画像情報等を表示する。コンソール19は、機能設定などの入力操作を受け付けるユーザーインターフェースとして機能する。なお、プロセッサ装置16には、画像や画像情報などを記録する外付けの記録部(図示省略)を接続してもよい。
図2において、光源装置14は、光源部20と、光源制御部22と、光路結合部24とを備えている。
光源部20は、複数の半導体光源を有し、これらをそれぞれ点灯または消灯する。本実施形態では、光源部20は、V−LED(Violet Light Emitting Diode)20a、B−LED(Blue Light Emitting Diode)20b、G−LED(Green Light Emitting Diode)20c、及びR−LED(Red Light Emitting Diode)20dの4色のLEDを有する。
V−LED20aは、波長帯域380nm〜420nmの紫色光Vを発光する紫色発光素子である。B−LED20bは、波長帯域420nm〜500nmの青色光Bを発光する青色発光素子である。G−LED20cは、波長帯域が500nm〜600nmに及ぶ広帯域の緑色光Gを発光する緑色発光素子である。R−LED20dは、波長帯域が600nm〜650nmの赤色光Rを発光する赤色発光素子である。なお、各色の光は、それぞれの中心波長とピーク波長とが同じであっても良いし、異なっていても良い。
なお、各LED20a〜20dが発する各色の光は、観察対象の粘膜の表面から深さ方向に到達する距離がそれぞれ異なっている。紫色光Vは、観察対象の粘膜の表面からの距離が極めて近い極表層付近まで到達する。青色光Bは、極表層よりも深い表層程度まで到達する。緑色光Gは、表層よりも深い中層程度まで到達する。赤色光Rは、中層よりも深い深層まで到達する。
光源制御部22は、各LED20a〜20dに対して独立に制御信号を入力することによって、各LED20a〜20dを独立に発光制御する。光源制御部22による発光制御では、各観察モードに応じて、各LED20a〜20dの点灯や消灯のタイミング、点灯時の発光量、発光期間、及び照明光の分光スペクトルなどが独立に制御される。通常モードの場合、光源制御部22は、V−LED20a、B−LED20b、G−LED20c、及びR−LED20dを同時に点灯することによって、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rを同時に発光させる。
一方、光源制御部22は、高画質モードの場合、図3に示すように、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行う。本実施形態では、光源制御部22は、後述する撮像制御部40の撮像制御と同期して、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行う。
第1発光モードでは、光源制御部22は、少なくとも2色の光を発光させる。本実施形態では、光源制御部22は、図3(a)に示すように、V−LED20a、B−LED20b、G−LED20c、及びR−LED20dを同時に点灯することによって、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rの4色の光を同時に発光させるVBGR発光を行う。
第2発光モードでは、光源制御部22は、第1発光モードで発光した光のうちの一部の光を発光させる。本実施形態では、光源制御部22は、図3(b)に示すように、各LED20a〜20dのうち、G−LED20cのみを点灯させ、V−LED20a、B−LED20b及びR−LED20dを消灯させることにより、緑色光Gのみを発光させるG発光を行う。
また、光源制御部22は、第1発光モードで光を発光させる発光時間と、第2発光モードで光を発光させる発光時間とを異ならせている。具体的には、図4に示すように、光源制御部22は、第1発光モードのVBGR発光で光を発光させる発光時間Txよりも、第2発光モードのG発光で光を発光させる発光時間Tyを短時間とする。例えば、発光時間Tyは、発光時間Txの1/4の時間である。なお、発光時間Tyは、発光時間Txの1/2などとしても良い。
光路結合部24は、ミラーやレンズなどで構成されており、各LED20a〜20dから発せられる各光をライトガイド26に入射させる。ライトガイド26は、内視鏡12及びユニバーサルコードに内蔵されている。ユニバーサルコードは、内視鏡12と、光源装置14及びプロセッサ装置16を接続する。ライトガイド26は、光路結合部24からの光を、内視鏡12の先端部12dまで伝搬する。
内視鏡12の先端部12dには、照明光学系30aと撮像光学系30bが設けられている。照明光学系30aは、照明レンズ32を有している。この照明レンズ32を介して、ライトガイド26からの照明光が観察対象に照射される。撮像光学系30bは、対物レンズ34とカラー撮像素子36とを有している。照明光で照明された観察対象からの戻り光は、対物レンズ34を介してカラー撮像素子36に入射する。これにより、カラー撮像素子36に観察対象の像が結像される。
カラー撮像素子36は、照明光で照明された観察対象を撮像して画像信号を出力する。カラー撮像素子36は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどである。
図5に示すように、カラー撮像素子36の撮像面上には、複数の画素37が行方向及び列方向にマトリクス状に2次元配列されている。1つの画素37には、B(青色)カラーフィルタ38a、G(緑色)カラーフィルタ38b、及びR(赤色)カラーフィルタ38cのいずれかが設けられている。各カラーフィルタ38a〜38cの配列は、ベイヤー配列であり、Gカラーフィルタ38bが市松状に1画素おきに配置され、残りの画素上に、Bカラーフィルタ38aとRカラーフィルタ38cとがそれぞれ正方格子状に配置されている。
以下では、Bカラーフィルタ38aが設けられた画素37をB画素(青色画素)(本発明の「特定画素」に対応する)と称し、Gカラーフィルタ38bが設けられた画素37をG画素(緑色画素)と称し、Rカラーフィルタ38cが設けられた画素37をR画素(赤色画素)と称する。
図6に示すように、Bカラーフィルタ38aは、380nm〜560nmの光を透過させる。Gカラーフィルタ38bは、450nm〜630nmの光を透過させる。Rカラーフィルタ38cは、580nm〜760nmの光を透過させる。このため、B画素は、紫色光V及び青色光Bに対して感度を有しており、紫色光Vの戻り光と青色光Bの戻り光とを受光する。G画素は、緑色光Gに対して感度を有しており、緑色光Gの戻り光を受光する。R画素は、赤色光Rに対して感度を有しており、赤色光Rの戻り光を受光する。紫色光Vの戻り光は、極表層に存在する血管である極表層血管の情報を有している。青色光Bの戻り光は、表層に存在する血管である表層血管の情報を有している。緑色光Gの戻り光は、中層に存在する血管である中層血管の情報を有している。赤色光Rの戻り光は、深層に存在する血管である深層血管の情報を有している。
BGRの各画素は、複数色の光を同時に発光させた場合に混色が発生することがある。以下、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rを同時発光させた場合に、各画素に発生する混色について説明する。なお、「同時」とは、複数色の光を全く同じタイミングで発光させることの他、各光を発光させるタイミングが多少は異なることや、1フレームの期間内で各光を異なるタイミングで発光させることも含む。
B画素は、紫色光V及び青色光Bの他、緑色光Gのうちの短波長側の光に対しても感度を有している。このため、B画素では、紫色光Vの戻り光及び青色光Bの戻り光の他、緑色光Gの戻り光を受光することにより、紫色光Vと青色光Bと緑色光Gとの混色が発生する。
G画素は、緑色光Gの他、青色光Bのうちの長波長側の光と赤色光Rのうちの短波長側の光に対しても感度を有している。このため、G画素では、緑色光Gの戻り光の他、青色光Bの戻り光及び赤色光Rの戻り光を受光することにより、緑色光Gと青色光Bと赤色光Rとの混色が発生する。
R画素は、赤色光Rの他、緑色光Gのうちの長波長側の光に対しても感度を有している。このため、R画素では、赤色光Rの戻り光の他、緑色光Gの戻り光を受光することにより、赤色光Rと緑色光Gとの混色が発生する。
なお、上記各カラーフィルタ38a〜38cの透過特性は一例であり、R画素であっても青色光Bに感度を有するものや、B画素であっても赤色光Rに感度を有する撮像素子も存在する。
撮像制御部40は、光源制御部22と互いに電気的に接続されており、光源制御部22の発光制御と同期して、カラー撮像素子36の撮像制御を行う。通常モードの場合、撮像制御部40は、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rで照明中の観察対象を1フレーム毎に撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB画像信号が出力され、G画素からG画像信号が出力され、R画素からR画像信号が出力される。この撮像制御は、通常モードに設定されている間、繰り返し行なわれる。
高画質モードの場合、撮像制御部40は、図7に示すように、第1発光モードと第2発光モードとで、カラー撮像素子36の撮像制御を異ならせている。
第1発光モードでは、撮像制御部40は、VBGR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、第1発光モード時には、カラー撮像素子36のB画素からB1画像信号が出力され、G画素からG1画像信号が出力され、R画素からR1画像信号が出力される。第1発光モードで得られたB1,G1,R1画像信号は、本発明の「第1画像信号」に対応する。
第2発光モードでは、撮像制御部40は、G発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、第2発光モード時には、カラー撮像素子36のB画素からB2画像信号が出力され、G画素からG2画像信号が出力され、R画素からR2画像信号が出力される。第2発光モードで得られたB2,G2,R2画像信号は、本発明の「第2画像信号」に対応する。
撮像制御部40は、第1発光モードで照明中の観察対象を第1撮像タイミングで撮像し、第2発光モードで照明中の観察対象を第1撮像タイミングとは異なった第2撮像タイミングで撮像する。例えば、図8に示すように、時間Ta〜Tfのうち、撮像制御部40は、時間Tcを、第1発光モードで照明中の観察対象を撮像する第1撮像タイミングとし、時間Tdを、第2発光モードで照明中の観察対象を撮像する第2撮像タイミングとする。第1撮像タイミングでは、B1,G1,R1画像信号が出力される。第2撮像タイミングでは、B2,G2,R2画像信号が出力される。
図2に示すように、CDS/AGC(Correlated Double Sampling/Automatic Gain Control)回路42は、カラー撮像素子36によって得られたアナログの画像信号に対して、相関二重サンプリング(CDS)や自動利得制御(AGC)を行う。CDS/AGC回路42を経た画像信号は、A/D(Analog/Digital)コンバータ44に入力される。A/Dコンバータ44は、アナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換するA/D変換を行う。A/Dコンバータ44でA/D変換した画像信号は、プロセッサ装置16に入力される。
プロセッサ装置16は、画像信号取得部50と、DSP(Digital Signal Processor)52と、ノイズ低減部54と、画像処理切替部56と、通常画像生成部58と、高画質画像生成部60と、映像信号生成部62とを備えている。画像信号取得部50は、内視鏡12からデジタルの画像信号を受信し、この画像信号をDSP52に入力する。
DSP52は、画像信号取得部50から入力された画像信号に対して、各種の信号処理を施す。図9に示すように、DSP52は、欠陥補正処理部70と、オフセット処理部71と、ゲイン補正処理部72と、リニアマトリクス処理部73と、ガンマ変換処理部74と、デモザイク処理部75とを備えている。
欠陥補正処理部70は、画像信号取得部50からの画像信号に対して欠陥補正処理を施す。欠陥補正処理では、カラー撮像素子36の欠陥画素から出力された画像信号の補正が行われる。
オフセット処理部71は、欠陥補正処理した画像信号に対してオフセット処理を施す。オフセット処理部71は、通常モードの場合と高画質モードの場合とで異なったオフセット処理を行う。通常モードの場合には、オフセット処理部71は、欠陥補正処理した画像信号から暗電流成分を除いて、画像信号の正確な零レベルを設定する通常用オフセット処理を施す。
一方、高画質モードの場合には、オフセット処理部71は、混色が発生した場合であっても、観察対象の色の再現性(以下、色再現性という)の低下を防止することによって、画像の画質を高画質化する高画質用オフセット処理を施す。高画質用オフセット処理については、後で詳しい説明を行う。なお、高画質モードにおいても、上記した通常用オフセット処理を行って良い。
ゲイン補正処理部72は、オフセット処理した画像信号に対してゲイン補正処理を施す。ゲイン補正処理では、画像信号に対して特定のゲインを乗じることにより、画像信号の信号レベルが整えられる。
リニアマトリクス処理部73は、ゲイン補正処理した画像信号に対してリニアマトリクス処理を施す。リニアマトリクス処理では、画像信号の色再現性が高められる。
ガンマ変換処理部74は、リニアマトリクス処理した画像信号に対してガンマ変換処理を施す。ガンマ変換処理では、画像信号の明るさや彩度が整えられる。
デモザイク処理部75は、ガンマ変換処理した画像信号に対してデモザイク処理(等方化処理、または同時化処理とも言う)を施す。デモザイク処理では、各画素で不足した色の画像信号が補間によって生成される。このデモザイク処理によって、全画素がBGR各色の画像信号を有するようになる。デモザイク処理した画像信号は、ノイズ低減部54に入力される。
ノイズ低減部54は、デモザイク処理部75からの画像信号に対して、ノイズ低減処理を施す。ノイズ低減処理では、画像信号のノイズが低減される。ノイズ低減処理は、例えば、移動平均法やメディアンフィルタ法などである。ノイズ低減処理した画像信号は、画像処理切替部56に入力される。
画像処理切替部56は、設定されている観察モードに応じて、ノイズ低減部54からの画像信号の送信先を切り替える。具体的には、通常モードに設定されている場合、画像処理切替部56は、通常モード時に得られるBGRの各画像信号を通常画像生成部58に送信する。一方、高画質モードに設定されている場合、画像処理切替部56は、高画質モード時に得られるBGRの各画像信号を高画質画像生成部60に送信する。
通常画像生成部58は、通常モードに設定されている場合に作動する。通常画像生成部58は、画像処理切替部56から受信したBGRの各画像信号に基づいて、通常画像を生成する。通常画像生成部58は、BGRの各画像信号に対して色変換処理、色彩強調処理、及び構造強調処理を施す。色変換処理は、例えば、3×3のマトリックス処理、階調変換処理、3次元LUT(Look Up Table)処理などである。色彩強調処理は、色変換処理した各画像信号に対して行われる。構造強調処理は、色彩強調処理した各画像信号に対して行われる。構造強調処理は、例えば、空間周波数強調などである。そして、構造強調処理した各画像信号に基づいて、通常画像が生成される。通常画像は、映像信号生成部62に入力される。
高画質画像生成部60は、高画質モードに設定されている場合に作動する。高画質画像生成部60は、画像処理切替部56から受信したBGRの各画像信号に基づいて、高画質画像を生成する。高画質画像は、映像信号生成部62に入力される。なお、高画質画像生成部60は、通常画像生成部58と同様に、色変換処理、色彩強調処理、及び構造強調処理を行っても良い。高画質画像生成部60は、本発明の「画像処理部」に対応する。
映像信号生成部62は、通常画像生成部58から入力された通常画像、または、高画質画像生成部60から入力された高画質画像を映像信号に変換して、モニタ18に出力する。これにより、モニタ18は、通常モードの場合に通常画像を表示し、高画質モードの場合に高画質画像を表示する。
以下、高画質モードの場合に、オフセット処理部71が行う高画質用オフセット処理について説明する。オフセット処理部71は、記憶部78と、減算部79とを備えている(図9参照)。
記憶部78は、第1発光モード時に出力されたB1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号と、第2発光モード時に出力されたB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号とを記憶する。例えば、記憶部78は、第1撮像タイミングである時間Tcに得られた第1発光モードのB1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号を記憶し、第2撮像タイミングである時間Tdに得られた第2発光モードのB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を記憶する(図8参照)。なお、記憶部78には、第2発光モードで得られたB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号のみを記憶しても良い。
減算部79は、記憶部78に記憶されている画像信号のうち、第1発光モード時に出力された画像信号に対して、第2発光モード時に出力された画像信号で減算する。具体的には、減算部79は、第2撮像タイミングよりも前の第1撮像タイミングで撮像して出力されたB1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号のうち(図8参照)、特定画素から出力された画像信号に対して、第2撮像タイミングで撮像して出力されたB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号のうち(図8参照)、特定画素から出力された画像信号で減算を行う。本実施形態では、特定画素をB画素として、以下説明を行う。
図10に示すように、減算部79は、B1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号のうち、B画素から出力されたB1画像信号に対して、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号のうち、B画素から出力されたB2画像信号で減算を行う。第1発光モード時には、B画素が紫色光Vと青色光Bの各戻り光だけでなく、緑色光Gの戻り光の一部も受光して混色が発生していることから、B1画像信号に基づく画像は色再現性が低下している。そこで、第2発光モード時に、緑色光Gのみを発光させて、B画素が緑色光Gの戻り光の一部のみを受光してB2画像信号を得た上で、このB2画像信号をB1画像信号から減算して、色再現性を補正したB1補正画像信号を得る。この減算は、カラー撮像素子36の全ての画素37について、画素ごとに行われる。
B1補正画像信号は、G1画像信号及びR1画像信号とともに、各種の信号処理及びノイズ低減処理が施された後、高画質画像生成部60に入力される。このため、高画質画像生成部60で生成された高画質画像は、色再現性が良く、通常画像と比較して高画質である。
次に、本発明の作用について、図11に示すフローチャートに沿って説明する。モード切替部12fが操作されて通常モードから高画質モードに切り替えられた場合(S10)、光源制御部22は、第1発光モードを実行する(S11)。第1発光モードでは、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rを同時に発光させるVBGR発光が行われる。撮像制御部40は、第1発光モード時に観察対象からの各色光の戻り光をカラー撮像素子36で撮像させることによって、B1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号を出力させる(S12)。
次に、光源制御部22は、第1発光モードから第2発光モードに切り替える(S13)。第2発光モードでは、緑色光Gを発光させるG発光が行われる。撮像制御部40は、第2発光モード時に観察対象からの緑色光Gの戻り光をカラー撮像素子36で撮像させることによって、B2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を出力させる(S14)。
減算部79は、第1発光モード時に出力されたB1,G1,R1画像信号のうちのB1画像信号に対して、第2発光モードで得られたB2,G2,R2画像信号のうちのB2画像信号で減算を行う(S15)。B1画像信号とB2画像信号とは、特定画素であるB画素から出力された画像信号である。B1画像信号は、B画素が紫色光Vと青色光Bの各戻り光だけでなく、緑色光Gの戻り光の一部も受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。B2画像信号は、B画素が緑色光Gの戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。このB2画像信号をB1画像信号から減算することにより、色再現性を補正したB1補正画像信号が得られる。高画質画像生成部60は、B1補正画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号に基づいて、高画質画像の生成を行う(S16)。
以上のように、本発明の内視鏡システム10は、高画質モードにおいて、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rを同時に発光させる第1発光モード時にB画素から出力されたB1画像信号に対して、緑色光Gを発光させる第2発光モード時にB画素から出力されたB2画像信号で減算するため、観察対象の色再現性の低下が防止され、観察対象が正確に表された高画質画像が得られる。
また、第1発光モードでVBGR発光を行う発光時間Txよりも、第2発光モードでG発光を行う発光時間Tyを短時間としているので、第2発光モードで撮像を行っているにもかかわらず、フレームレートの低下を抑えることができる。
また、観察対象の部位などによって各画素の混色状態が異なっている場合でも、減算部79での減算を画素ごとに行うことによって、画素ごとに混色状態を補正しているため、色再現性の低下を確実に防止できる。
また、高画質画像生成部60で生成された高画質画像は、B1補正画像信号に基づいて生成されるため、色再現性の低下が防止されたことによって、極表層血管及び表層血管がより明瞭に写されている。極表層血管及び表層血管のうち、極表層血管については、ガンなどの病変部の診断に特に有効な情報である。したがって、極表層血管が明瞭に写されている高画質画像をモニタ18に表示することによって、ガンなどの病変部の診断に有効な情報をドクターに提供できる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、光源制御部22は、第2発光モードの場合にG発光を行っているが、第2実施形態では、G発光に加え、紫色光V、青色光B、及び赤色光Rを同時に発光させるVBR発光を行う。以下、上記第1実施形態と同じ部分の説明については省略または簡略し、異なる部分を詳しく説明する。
第2実施形態では、光源制御部22は、図12に示すように、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行う。第1発光モードでは、光源制御部22は、上記第1実施形態と同様、図12(a)に示すように、VBGR発光を行う。
第2発光モードでは、光源制御部22は、VBR発光とG発光とを行う。VBR発光を行う場合、光源制御部22は、図12(b)に示すように、各LED20a〜20dのうち、V−LED20a、B−LED20b及びR−LED20dを点灯させ、G−LED20cのみを消灯させることにより、紫色光V、青色光B、及び赤色光Rを同時に発光させる。すなわち、第2発光モードのVBR発光では、第1発光モードで発光した紫色光V、青色光B、緑色光G及び赤色光Rのうちの一部の光として、紫色光V、青色光B、及び赤色光Rを発光させる。
G発光を行う場合、光源制御部22は、上記第1実施形態と同様、図12(c)に示すように、緑色光Gのみを発光させる。すなわち、第2発光モードのG発光では、第1発光モードで発光した紫色光V、青色光B、緑色光G及び赤色光Rのうちの一部の光として、緑色光Gを発光させる。
図13に示すように、撮像制御部40は、第1発光モードでは、上記実施形態と同様に、VBGR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることによって、カラー撮像素子36からB1,G1,R1画像信号を出力させる。
第2発光モードでは、撮像制御部40は、VBR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB2a画像信号が出力され、G画素からG2a画像信号が出力され、R画素からR2a画像信号が出力される。
また、撮像制御部40は、G発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB2b画像信号が出力され、G画素からG2b画像信号が出力され、R画素からR2b画像信号が出力される。
記憶部78は、第1発光モードのVBGR発光時に出力されたB1画像信号、G1画像信号、及びR1画像信号を記憶し、第2発光モードのVBR発光時に出力されたB2a画像信号、G2a画像信号、及びR2a画像信号を記憶し、第2発光モードのG発光時に出力されたB2b画像信号、G2b画像信号、及びR2b画像信号を記憶する。
減算部79は、第1発光モード時に出力されたB1,G1,及びR1画像信号のそれぞれに対して、第2発光モード時に出力された画像信号を用いて減算を行う。具体的には、図14に示すように、減算部79は、第1発光モード時にB画素から出力されたB1画像信号に対して、第2発光モードのG発光時にB画素から出力されたB2b画像信号で減算を行う。これにより、色再現性を補正したB1補正画像信号が得られる。
減算部79は、第1発光モード時にG画素から出力されたG1画像信号に対して、第2発光モードのVBR発光時にG画素から出力されたG2a画像信号で減算を行う。G1画像信号は、G画素が緑色光Gの戻り光だけでなく、紫色光V、青色光B、及び赤色光Rの各戻り光の一部も受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。G2a画像信号は、紫色光V、青色光B、及び赤色光Rの各戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。このG2a画像信号をG1画像信号から減算することにより、色再現性を補正したG1補正画像信号が得られる。
減算部79は、第1発光モード時にR画素から出力されたR1画像信号に対して、第2発光モードのG発光時にR画素から出力されたR2b画像信号で減算を行う。R1画像信号は、R画素が赤色光Rの戻り光だけでなく、緑色光Gの戻り光の一部も受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。R2b画像信号は、緑色光Gの戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。このR2b画像信号をR1画像信号から減算することにより、色再現性を補正したR1補正画像信号が得られる。
高画質画像生成部60では、B1補正画像信号、G1補正画像信号、及びR1補正画像信号に基づいて、高画質画像の生成を行う。
このように、本発明の第2実施形態では、第1発光モード時に出力されたB1画像信号を第2発光モードのG発光時に出力されたB2b画像信号で減算し、第1発光モード時に出力されたG1画像信号を第2発光モードのVBR発光時に出力されたG2a画像信号で減算し、第1発光モード時に出力されたR1画像信号を第2発光モード時のG発光時に出力されたR2b画像信号で減算するので、観察対象の色再現性の低下をより確実に防止できる。
[第3実施形態]
上記第1実施形態では、光源制御部22は、第1発光モードの場合にVBGR発光を行っているが、第3実施形態では、VBGR発光に代えて、BR発光とVG発光とを行う。
第3実施形態では、光源制御部22は、図15に示すように、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行う。
第1発光モード時にBR発光を行う場合、光源制御部22は、図15(a)に示すように、各LED20a〜20dのうち、B−LED20b及びR−LED20dを点灯させ、V−LED20a及びG−LED20cを消灯させることにより、青色光B及び赤色光Rを同時に発光させる。
第1発光モード時にVG発光を行う場合、光源制御部22は、図15(b)に示すように、各LED20a〜20dのうち、V−LED20a及びG−LED20cを点灯させ、B−LED20b及びR−LED20dを消灯させることにより、紫色光V及び緑色光Gを同時に発光させる。
第2発光モードの場合、光源制御部22は、上記第1実施形態と同様、図15(c)に示すG発光を行う。
図16に示すように、撮像制御部40は、第1発光モードでは、BR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB1a画像信号が出力され、G画素からG1a画像信号が出力され、R画素からR1a画像信号が出力される。
また、撮像制御部40は、VG発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB1b画像信号が出力され、G画素からG1b画像信号が出力され、R画素からR1b画像信号が出力される。
第2発光モードでは、撮像制御部40は、G発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36からB2,G2,及びR2画像信号を出力させる。
第3実施形態では、図17に示すように、第1実施形態のオフセット処理部71に代えて、オフセット処理部82が設けられている。オフセット処理部82は、オフセット処理部71の記憶部78と減算部79に加え、信号加算部84を備えている。
記憶部78は、第1発光モードのBR発光時に出力されたB1a画像信号、G1a画像信号、及びR1a画像信号を記憶し、第1発光モードのVG発光時に出力されたB1b画像信号、G1b画像信号、及びR1b画像信号を記憶し、第2発光モードのG発光時に出力されたB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を記憶する。
減算部79は、第1発光モードのVG発光時にB画素から出力されたB1b画像信号に対して、第2発光モードのG発光時にB画素から出力されたB2画像信号で減算を行う。B1b画像信号は、B画素が紫色光Vの戻り光だけでなく、緑色光Gの戻り光の一部も受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。B2画像信号は、B画素が緑色光Gの戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。このため、B2画像信号をB1b画像信号から減算することにより、色再現性を補正したB1b補正画像信号が得られる。
信号加算部84は、第1発光モードのBR発光時に出力されたB1a画像信号と、上記減算により色再現性を補正したB1b補正画像信号とを特定の重み付けをして加算することにより、B1加算画像信号を求める。例えば、B1a画像信号の重み付けを「α」とし、B1b補正画像信号の重み付けを「β」とした場合、「α<β」の関係を満たすように加算する。具体的には、B1a画像信号とB1b補正画像信号とを、「1:2」の比率で重み付けをして加算する。この加算は、全ての画素について行われる。
高画質画像生成部60では、B1加算画像信号、G1b画像信号、及びR1a画像信号に基づいて、高画質画像の生成を行う。
このように、本発明の第3実施形態では、第1発光モードのVG発光時に出力されたB1b画像信号を第2発光モードのG発光時に出力されたB2画像信号で減算するので、観察対象の色再現性の低下をより確実に防止できる。
更に、B1a画像信号とB1b補正画像信号とを加算する際に、B1b補正画像信号の重み付けを、B1a画像信号の重み付けよりも大きくしているので、表層血管よりも極表層血管が明瞭に写された高画質画像を表示できる。
なお、上記第3実施形態では、信号加算部84でB1加算画像信号を生成する場合、B1b補正画像信号の重み付けを、B1a画像信号の重み付けよりも大きくしているが、B1a画像信号の重み付けを、B1b補正画像信号の重み付けよりも大きくしても良い。この場合には、極表層血管よりも表層血管が明瞭に写された高画質画像が表示される。このように、画像信号に対する重み付けは、適宜変更しても良い。
[第4実施形態]
上記第1実施形態では、カラー撮像素子36は、他の色の光が混じりにくく色分離性が比較的良いBGRのカラーフィルタ38a〜38c(図7参照)が画素37のいずれかに設けられているが、第4実施形態のカラー撮像素子は、図18に示すように、他の色の光が混じり易く、色分離性が比較的悪いBGRのカラーフィルタ88a〜88cが設けられている。
Bカラーフィルタ88aが画素37に設けられたB画素は、紫色光V及び青色光Bに対して感度を有しているだけでなく、緑色光G及び赤色光Rに対しても、若干ではあるが感度を有している。Gカラーフィルタ88bが画素37に設けられたG画素は、緑色光Gに対して感度を有しているだけでなく、紫色光V、青色光B、及び赤色光Rに対しても、若干ではあるが感度を有している。Rカラーフィルタ88cが画素37に設けられたR画素は、赤色光Rに対して感度を有しているだけでなく、紫色光V、青色光B、及び緑色光Gに対しても、若干ではあるが感度を有している。
第4実施形態では、光源制御部22は、図19に示すように、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行う。
第1発光モードの場合、光源制御部22は、VBR発光とG発光とを行う。VBR発光を行う場合、光源制御部22は、図19(a)に示すように、紫色光V、青色光B、及び赤色光Rを同時に発光させる。G発光を行う場合、光源制御部22は、図19(b)に示すように、緑色光Gのみを発光させる。
第2発光モードの場合、光源制御部22は、図19(c)に示すように、各LED20a〜20dのうち、R−LED20dのみを点灯させ、その他のLEDを消灯させることにより、赤色光Rのみを発光させるR発光を行う。
図20に示すように、撮像制御部40は、第1発光モードでは、VBR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB1a画像信号が出力され、G画素からG1a画像信号が出力され、R画素からR1a画像信号が出力される。また、撮像制御部40は、G発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB1b画像信号が出力され、G画素からG1b画像信号が出力され、R画素からR1b画像信号が出力される。
第2発光モードでは、撮像制御部40は、R発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB2画像信号が出力され、G画素からG2画像信号が出力され、R画素からR2画像信号が出力される。
記憶部78は、第1発光モードのVBR発光時に出力されたB1a画像信号、G1a画像信号、及びR1a画像信号を記憶し、第1発光モードのG発光時に出力されたB1b画像信号、G1b画像信号、及びR1b画像信号を記憶し、第2発光モードのR発光時に出力されたB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を記憶する。
図21に示すように、減算部79は、第1発光モードのVBR発光時にB画素から出力されたB1a画像信号に対して、第2発光モードのR発光時にB画素から出力されたB2画像信号で減算を行う。B1a画像信号は、B画素が紫色光V及び青色光Bの各戻り光だけでなく、赤色光Rの戻り光の一部も受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。B2画像信号は、B画素が赤色光Rの戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。このB2画像信号をB1a画像信号から減算することにより、色再現性を補正したB1a補正画像信号が得られる。
このように、本発明の第4実施形態では、色分離性が悪いBGRのカラーフィルタ88a〜88cを有するカラー撮像素子で観察対象を撮像する場合でも、観察対象の色再現性の低下を防止することができる。
[第5実施形態]
上記第4実施形態では、光源制御部22は、第1発光モードのVBR発光時にB画素から出力されたB1a画像信号に対する減算を行っているが、第5実施形態では、R画素から出力されたR1a画像信号に対する減算を行う。
図22に示すように、第5実施形態では、光源制御部22は、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行う。第1発光モードの場合、光源制御部22は、上記第4実施形態と同様に、図22(a)に示すVBR発光と、図22(b)に示すG発光とを行う。
第2発光モードの場合、光源制御部22は、図22(c)に示すように、各LED20a〜20dのうち、V−LED20a及びB−LED20bを点灯させ、G−LED20c及びR−LED20dを消灯させることにより、紫色光V及び青色光Bを同時に発光させるVB発光を行う。
図23に示すように、撮像制御部40は、第1発光モードでは、上記第4実施形態と同様に、カラー撮像素子36からVBR発光時にB1a,G1a,及びR1a画像信号を出力させ、G発光時にB1b,G1b,及びR1b画像信号を出力させる。
第2発光モードでは、撮像制御部40は、VB発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB2画像信号が出力され、G画素からG2画像信号が出力され、R画素からR2画像信号が出力される。
記憶部78は、第1発光モードのVBR発光時に得られたB1a画像信号、G1a画像信号、及びR1a画像信号を記憶し、第1発光モードのG発光時に得られたB1b画像信号、G1b画像信号、及びR1b画像信号を記憶し、第2発光モードのVB発光時に得られたB2画像信号、G2画像信号、及びR2画像信号を記憶する。
図24に示すように、減算部79は、第1発光モードのVBR発光時にR画素から出力されたR1a画像信号に対して、第2発光モードのVB発光時にR画素から出力されたR2画像信号で減算を行う。R1a画像信号は、R画素が赤色光Rの戻り光だけでなく、紫色光V及び青色光Bの各戻り光の一部も受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。R2画像信号は、R画素が紫色光V及び青色光Bの各戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。このR2画像信号をR1a画像信号から減算することにより、色再現性を補正したR1a補正画像信号が得られる。
このように、本発明の第5実施形態では、色分離性が悪いBGRのカラーフィルタ88a〜88cを有するカラー撮像素子で観察対象を撮像する場合でも、観察対象の色再現性の低下を防止することができる。
[第6実施形態]
第6実施形態では、第1発光モードの場合に、上記第1実施形態と同様に全てのLEDを点灯させるが、各LEDから発光させる光の光量が上記第1実施形態とは異なっている。
第6実施形態では、光源制御部22は、図25に示すように、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行う。
第1発光モードの場合、光源制御部22は、第1VBGR発光と第2VBGR発光とを行う。第1VBGR発光と第2VBGR発光とを行う場合、光源制御部22は、各LED20a〜20dの全てを点灯させることにより、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rを同時に発光させる。
第1VBGR発光を行う場合、光源制御部22は、図25(a)に示すように、紫色光Vの光量を光量PV1に設定し、青色光Bの光量を光量PB1に設定し、緑色光Gの光量を光量PG1に設定し、赤色光Rの光量を光量PR1に設定する。
第2VBGR発光を行う場合、光源制御部22は、図25(b)に示すように、紫色光Vの光量を光量PV2に設定し、青色光Bの光量を光量PB2に設定し、緑色光Gの光量を光量PG2に設定し、赤色光Rの光量を光量PR2に設定する。
光源制御部22は、第1VBGR発光と第2VBGR発光との間で、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rの各光量を異ならせるように、各LED20a〜20dを制御する。
具体的には、紫色光Vの光量に関しては、光量PV1と光量PV2とがPV1<PV2の関係を満たすように、第1VBGR発光と第2VBGR発光とでV−LED20aの制御が行われる。例えば、光量PV1は、光量PV2の1/10の光量とする。
青色光Bの光量に関しては、光量PB1と光量PB2とがPB1>PB2の関係を満たすように、第1VBGR発光と第2VBGR発光とでB−LED20bの制御が行われる。例えば、光量PB2は、光量PB1の1/10の光量とする。
緑色光Gの光量に関しては、光量PG1と光量PG2とがPG1<PG2の関係を満たすように、第1VBGR発光と第2VBGR発光とでG−LED20cの制御が行われる。例えば、光量PG1は、光量PG2の1/10の光量とする。
赤色光Rの光量に関しては、光量PR1と光量PR2とがPR1>PR2の関係を満たすように、第1VBGR発光と第2VBGR発光とでR−LED20dの制御が行われる。例えば、光量PR2は、光量PR1の1/10の光量とする。
これにより、第1VBGR発光では、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rが同時に発光されるが、青色光Bの光量PB1と赤色光Rの光量PR1については、第2VBGR発光時の青色光Bの光量PB2と赤色光Rの光量PR2よりもそれぞれ大きくされた分光スペクトルとなる。これに対して、紫色光Vの光量PV1と緑色光Gの光量PG1については、第2VBGR発光時の紫色光Vの光量PV2と緑色光Gの光量PG2よりもそれぞれ小さくされた分光スペクトルとなる。
一方、第2VBGR発光では、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rが同時に発光されるが、紫色光Vの光量PV2と緑色光Gの光量PG2については、第1VBGR発光時の紫色光Vの光量PV1と緑色光Gの光量PG1よりもそれぞれ大きくされた分光スペクトルとなる。これに対して、青色光Bの光量PB2と赤色光Rの光量PR2については、第1VBGR発光時の青色光Bの光量PB1と赤色光Rの光量PR1よりもそれぞれ小さくされた分光スペクトルとなる。
第2発光モードの場合、光源制御部22は、V発光と、B発光と、G発光と、R発光とを行う。
V発光を行う場合、光源制御部22は、図25(c)に示すように、各LED20a〜20dのうち、V−LED20aのみを点灯させ、その他のLEDを消灯させることにより、紫色光Vのみを発光させる。光源制御部22は、V発光で発光させる紫色光Vの光量を、例えば、光量PV2と同じ光量とする。
B発光を行う場合、光源制御部22は、図25(d)に示すように、各LED20a〜20dのうち、B−LED20bのみを点灯させ、その他のLEDを消灯させることにより、青色光Bのみを発光させる。光源制御部22は、B発光で発光させる青色光Bの光量を、例えば、光量PB1と同じ光量とする。
G発光を行う場合、光源制御部22は、図25(e)に示すように、緑色光Gのみを発光させる。光源制御部22は、G発光で発光させる緑色光Gの光量を、例えば、光量PG2と同じ光量とする。
R発光を行う場合、光源制御部22は、図25(f)に示すように、赤色光Rのみを発光させる。光源制御部22は、R発光で発光させる赤色光Rの光量を、例えば、光量PR1と同じ光量とする。
図26に示すように、撮像制御部40は、第1発光モードでは、第1VBGR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB1a画像信号が出力され、G画素からG1a画像信号が出力され、R画素からR1a画像信号が出力される。また、撮像制御部40は、第2VBGR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させる。これにより、カラー撮像素子36のB画素からB1b画像信号が出力され、G画素からG1b画像信号が出力され、R画素からR1b画像信号が出力される。
第2発光モードでは、V発光が行われた場合、撮像制御部40は、V発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36のB画素からB2a画像信号を出力させ、G画素からG2a画像信号を出力させ、R画素からR2a画像信号を出力させる。
B発光が行われた場合、撮像制御部40は、B発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36のB画素からB2b画像信号を出力させ、G画素からG2b画像信号を出力させ、R画素からR2b画像信号を出力させる。
G発光が行われた場合、撮像制御部40は、G発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36のB画素からB2c画像信号を出力させ、G画素からG2c画像信号を出力させ、R画素からR2c画像信号を出力させる。
R発光が行われた場合、撮像制御部40は、R発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36のB画素からB2d画像信号を出力させ、G画素からG2d画像信号を出力させ、R画素からR2d画像信号を出力させる。
記憶部78は、第1発光モードでは、第1VBGR発光時に出力されたB1a,G1a,及びR1a画像信号を記憶し、第2VBGR発光時に出力されたB1b,G1b,及びR1b画像信号を記憶する。また、記憶部78は、第2発光モードでは、V発光時に出力されたB2a,G2a,及びR2a画像信号を記憶し、B発光時に出力されたB2b,G2b,及びR2b画像信号を記憶し、G発光時に出力されたB2c,G2c,及びR2c画像信号を記憶し、R発光時に出力されたB2d,G2d,及びR2d画像信号を記憶する。
図27に示すように、減算部79は、第1発光モードの第1VBGR発光時にB画素から出力されたB1a画像信号に対して、第2発光モードのV発光時にB画素から出力されたB2a画像信号とG発光時にB画素から出力されたB2c画像信号とで減算を行う。B1a画像信号は、B画素が青色光Bの戻り光だけでなく、紫色光Vの戻り光と緑色光Gの戻り光の一部とを受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。B2a画像信号は、B画素が紫色光Vの戻り光のみを受光したことにより得られた画像信号である。B2c画像信号は、B画素が緑色光Gの戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。B2a画像信号及びB2c画像信号をB1a画像信号から減算することにより、色再現性を補正したB1a補正画像信号が得られる。
減算部79は、第1発光モードの第2VBGR発光時にB画素から出力されたB1b画像信号に対して、第2発光モードのB発光時にB画素から出力されたB2b画像信号とG発光時にB画素から出力されたB2c画像信号とで減算を行う。B1b画像信号は、B画素が紫色光Vの戻り光だけでなく、青色光Bの戻り光と緑色光Gの戻り光の一部とを受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。B2b画像信号は、青色光Bの戻り光のみを受光したことにより得られた画像信号である。B2b画像信号及びB2c画像信号をB1b画像信号から減算することにより、色再現性を補正したB1b補正画像信号が得られる。
減算部79は、第1発光モードの第2VBGR発光時にG画素から出力されたG1b画像信号に対して、第2発光モードのB発光時にG画素から出力されたG2b画像信号とR発光時にG画素から出力されたG2d画像信号とで減算を行う。G1b画像信号は、G画素が緑色光Gの戻り光だけでなく、青色光B及び赤色光Rの各戻り光の一部も受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。G2b画像信号は、G画素が青色光Bの戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。G2d画像信号は、G画素が赤色光Rの戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。G2b画像信号及びG2d画像信号をG1b画像信号から減算することにより、色再現性を補正したG1b補正画像信号が得られる。
減算部79は、第1発光モードの第1VBGR発光時にR画素から出力されたR1a画像信号に対して、第2発光モードのG発光時にR画素から出力されたR2c画像信号で減算を行う。R1a画像信号は、R画素が赤色光Rの戻り光だけでなく、緑色光Gの戻り光の一部も受光したことにより得られた画像信号であるため、画像の色再現性を低下させる。R2c画像信号は、R画素が緑色光Gの戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。R2c画像信号をR1a画像信号から減算することにより、色再現性を補正したR1a補正画像信号が得られる。
第6実施形態では、上記減算により得られたB1a補正画像信号とB1b補正画像信号を特定の重み付けをして加算することによってB1加算画像信号を求める。この場合、上記第3実施形態と同様に、信号加算部84を備え、B1加算画像信号を求めても良い。そして、高画質画像生成部60は、B1加算画像信号と、G1b補正画像信号と、R1a補正画像信号とに基づいて、高画質画像を生成する。
このように、本発明の第6実施形態では、第1発光モード中に、各LED20a〜20dが常時点灯されているため、各LED20a〜20dの点灯及び消灯を繰り返す場合と比較して、各色光の光量が予め設定された特定の光量になるまでの時間(いわゆる、立ち上がり時間)が短縮される。このような立ち上がり時間の短縮により、予め設定された特定の光量で撮像が行われる時間が長く得られるため、高画質画像の明るさを向上させることができる。
また、第2発光モードを行う場合に、V発光、B発光、G発光、及びR発光で発光させる各光の光量は、適宜変更しても良い。例えば、V発光で発光させる紫色光Vの光量を光量PV1と同じ光量とし、B発光で発光させる青色光Bの光量を光量PB2と同じ光量とし、G発光で発光させる緑色光Gの光量を光量PG1と同じ光量とし、R発光で発光させる赤色光Rの光量を光量PR2と同じ光量としても良い。
[第7実施形態]
第7実施形態では、上記第6実施形態と同様に、第1発光モードの場合に全てのLEDを点灯させ、各LEDから発光させる光の光量を異ならせるが、各LEDから発光させる光の光量のパターンが第6実施形態とは異なっている。
第7実施形態では、光源制御部22は、図28に示すように、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行う。
第1VBGR発光を行う場合、光源制御部22は、図28(a)に示すように、紫色光Vの光量を光量PV1に設定し、青色光Bの光量を光量PB1に設定し、緑色光Gの光量を光量PG1に設定し、赤色光Rの光量を光量PR1に設定する。
第2VBGR発光を行う場合、光源制御部22は、図28(b)に示すように、紫色光Vの光量を光量PV2に設定し、青色光Bの光量を光量PB2に設定し、緑色光Gの光量を光量PG2に設定し、赤色光Rの光量を光量PR2に設定する。
紫色光Vの光量に関しては、光量PV1と光量PV2とがPV1>PV2の関係を満たすように、第1VBGR発光と第2VBGR発光とでV−LED20aの制御が行われる。
青色光Bの光量に関しては、光量PB1と光量PB2とがPB1>PB2の関係を満たすように、第1VBGR発光と第2VBGR発光とでB−LED20bの制御が行われる。
緑色光Gの光量に関しては、光量PG1と光量PG2とがPG1<PG2の関係を満たすように、第1VBGR発光と第2VBGR発光とでG−LED20cの制御が行われる。
赤色光Rの光量に関しては、光量PR1と光量PR2とがPR1>PR2の関係を満たすように、第1VBGR発光と第2VBGR発光とでR−LED20dの制御が行われる。
これにより、第1VBGR発光では、紫色光Vの光量PV1、青色光Bの光量PB1、及び赤色光Rの光量PR1については、第2VBGR発光時の紫色光Vの光量PV2、青色光Bの光量PB2、及び赤色光Rの光量PR2よりもそれぞれ大きくされた分光スペクトルとなる。これに対して、緑色光Gの光量PG1については、第2VBGR発光時の緑色光Gの光量PG2よりも小さくされた分光スペクトルとなる。
一方、第2VBGR発光では、緑色光Gの光量PG2については、第1VBGR発光時の緑色光Gの光量PG1よりも大きくされた分光スペクトルとなる。これに対して、紫色光Vの光量PV2、青色光Bの光量PB2、及び赤色光Rの光量PR2については、第1VBGR発光時の紫色光Vの光量PV1、青色光Bの光量PB1、及び赤色光Rの光量PR1よりもそれぞれ小さくされた分光スペクトルとなる。
第2発光モードの場合、光源制御部22は、VB発光と、G発光と、R発光とを行う。
VB発光を行う場合、光源制御部22は、図28(c)に示すように、例えば、紫色光Vの光量を光量PV1と同じ光量とし、青色光Bの光量を光量PB1と同じ光量とする。
G発光を行う場合、光源制御部22は、図28(d)に示すように、緑色光Gの光量を、例えば、光量PG2と同じ光量とする。
R発光を行う場合、光源制御部22は、図28(e)に示すように、赤色光Rの光量を、例えば、光量PR1と同じ光量とする。
図29に示すように、撮像制御部40は、第1発光モードでは、第1VBGR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36からB1a,G1a,R1a画像信号を出力させる。また、撮像制御部40は、第2VBGR発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36からB1b,G1b,R1b画像信号を出力させる。
第2発光モードでは、VB発光が行われた場合、撮像制御部40は、VB発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36のB画素からB2a画像信号を出力させ、G画素からG2a画像信号を出力させ、R画素からR2a画像信号を出力させる。
G発光が行われた場合、撮像制御部40は、G発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36のB画素からB2b画像信号を出力させ、G画素からG2b画像信号を出力させ、R画素からR2b画像信号を出力させる。
R発光が行われた場合、撮像制御部40は、R発光で照明中の観察対象を1フレーム分撮像させることにより、カラー撮像素子36のB画素からB2c画像信号を出力させ、G画素からG2c画像信号を出力させ、R画素からR2c画像信号を出力させる。
記憶部78は、第1発光モードでは、第1VBGR発光時に出力されたB1a,G1a,及びR1a画像信号を記憶し、第2VBGR発光時に出力されたB1b,G1b,及びR1b画像信号を記憶する。また、記憶部78は、第2発光モードでは、VB発光時に出力されたB2a,G2a,及びR2a画像信号を記憶し、G発光時に出力されたB2b,G2b,及びR2b画像信号を記憶し、R発光時に出力されたB2c,G2c,及びR2c画像信号を記憶する。
図30に示すように、減算部79は、第1発光モードの第1VBGR発光時にB画素から出力されたB1a画像信号に対して、第2発光モードのG発光時にB画素から出力されたB2b画像信号で減算を行う。この減算により、色再現性を補正したB1a補正画像信号が得られる。
減算部79は、第1発光モードの第2VBGR発光時にG画素から出力されたG1b画像信号に対して、第2発光モードのVB発光時にG画素から出力されたG2a画像信号とR発光時にG画素から出力されたG2c画像信号とで減算を行う。G2a画像信号は、G画素が紫色光V及び青色光Bの各戻り光の一部のみを受光したことにより得られた画像信号である。この減算により、色再現性を補正したG1b補正画像信号が得られる。
減算部79は、第1発光モードの第1VBGR発光時にR画素から出力されたR1a画像信号に対して、第2発光モードのG発光時にR画素から出力されたR2b画像信号で減算を行う。この減算により、色再現性を補正したR1a補正画像信号が得られる。
このように、本発明の第7実施形態では、上記第6実施形態と同様に、各LED20a〜20dの立ち上がり時間の短縮により、所定の光量で撮像が行われる時間が長く得られ、高画質画像の明るさを向上させることができる。
なお、上記各実施形態では、減算部79は、画素ごとに減算を行っているが、複数の画素が含まれたエリアごとに減算を行っても良い。例えば、図31に示すように、減算部79は、カラー撮像素子36の撮像面上に2次元配列された複数の画素37のうち、4×4の画素が含まれたエリア90ごとに減算を行う。この場合は、減算部79は、エリア90内に含まれている16の画素37からそれぞれ得られた画像信号を平均化する。この画像信号の平均化は、全てのエリア90について、エリア90ごとに行う。これにより、画素37ごとに減算を行う場合と比較して、全ての画素37についての減算が完了するまでの時間が短縮できるので、プロセッサ装置16の処理を高速化できる。
また、エリア90については、カラー撮像素子36の撮像面上に配置された全ての画素37のうち、中央付近に配置された複数の画素37のみが含まれるようにしても良い。ドクターが高画質画像から病変の可能性が有る病変可能性部位を発見した場合は、病変可能性部位が高画質画像の中央付近に位置するように内視鏡12が操作されることが多い。このため、高画質画像の中央付近に対応する画素37が含まれたエリア90のみについて減算を行うことによって、プロセッサ装置16の処理を高速化できる。
また、減算部79は、混色が発生している画素37についてのみ減算を行うようにしても良い。この場合、例えば、全てのB画素のうち、第2発光モード時に出力されたB2画像信号の信号値が特定の閾値以上である画素37を、混色が発生している画素37であると判定する画素判定部を備える。そして、減算部79は、画素判定部によって混色が発生していると判定された画素37についてのみ、減算を行う。これにより、プロセッサ装置16の処理を高速化できる。
なお、上記実施形態では、撮像制御部40は、第1発光モードで照明中の観察対象を撮像する第1撮像タイミングを、第2発光モードで照明中の観察対象を撮像する第2撮像タイミングよりも前としているが、第1撮像タイミングを第2撮像タイミングよりも後としても良い。例えば、図32に示すように、時間Ta〜Tfのうち、撮像制御部40は、時間Tcを、第1発光モードで照明中の観察対象を撮像する第1撮像タイミングとし、時間Tbを、第2発光モードで照明中の観察対象を撮像する第2撮像タイミングとする。
この場合、減算部79は、第2撮像タイミングよりも後の第1撮像タイミングで撮像して出力されたB1,G1,R1画像信号のうち、B画素から出力されたB1画像信号に対して、第2撮像タイミングで撮像して出力されたB2,G2,R2画像信号のうち、B画素から出力されたB2画像信号で減算を行う。
なお、上記実施形態のオフセット処理部71に代えて、図33に示すオフセット処理部92を設けても良い。オフセット処理部92は、オフセット処理部71の記憶部78と減算部79に加え、信号増幅部94を備えている。
信号増幅部94は、第2発光モードで出力された画像信号のうち、特定画素から出力された画像信号を増幅する。例えば、上記第1実施形態のように、第1発光モードのVBGR発光時にB1,G1,R1画像信号が出力され、第2発光モードのG発光時にB2,G2,R2画像信号が出力された場合、信号増幅部94は、B2,G2,R2画像信号のうち、特定画素であるB画素から出力されたB2画像信号を増幅する(図33参照)。
具体的には、信号増幅部94は、第1発光モードの発光時間Txと第2発光モードの発光時間Tyとの比率Tx/Tyを求め、この比率Tx/TyをB2画像信号に乗算する。上述のように、第1発光モードの発光時間Txと第2発光モードの発光時間Tyとは、Tx>Tyの関係を満たしているため、比率Tx/Tyは「1」より大きい値である。本実施形態では、発光時間Tyを発光時間Txの1/4としているので、比率Tx/Tyの値は「4」である。そして、このように増幅されたB2画像信号を用いて、第1発光モードで得られたB1画像信号に対する減算が行われる。
これにより、第1発光モードと比較して第2発光モードの発光時間が短時間であり、第2発光モードで発光させる光の露光量が小さい場合でも、第1発光モードと第2発光モードとの各発光時間の比率に基づいて第2発光モードで出力された画像信号を増幅することによって、減算部79による減算が正確に行われるので、色再現性の低下を確実に防止できる。
また、信号増幅部94は、画像信号の増幅を行う場合に、4×4などの複数の画素が含まれたエリアごとに増幅を行っても良い。この場合、エリア内に含まれている複数の画素から得られた画像信号を平均化し、平均化後の画像信号を増幅する。このように、平均化後の画像信号を増幅する場合は、画素ごとに画像信号を増幅する場合と比較して、ノイズの発生を低減させることができる。なお、画像信号の増幅を行うエリアについては、例えば、図31に示したエリア90に合わせて設定しても良い。
なお、信号増幅部94で画像信号の増幅を行う代わりに、光源制御部22が各LED20a〜20dを制御することによって、第2発光モードで発光させる光の発光量を大きくしても良い。この場合は、第1発光モードでの発光時間Txに対して、第2発光モードでの発光時間Tyが短くされた分だけ、第2発光モードで発光させる光の発光量を大きくする。例えば、発光時間Tyを発光時間Txの1/4とした場合には、第2発光モードで発光させる光の発光量を、第1発光モードで発光させる光の発光量の4倍とする。
なお、上記実施形態では、光源制御部22は、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御を行っているが、この制御に加え、第1発光モードを繰り返す制御を実行可能としても良い。この場合、図34に示すように、光源制御部22は、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御(図34において「切り替え」と表記)と、第1発光モードを繰り返す制御(図34において「繰り返し」と表記)とを周期的に行う。例えば、第1発光モードと第2発光モードとを切り替える制御は、内視鏡12が移動停止した場合と移動開始した場合とで実行される。一方、第1発光モードを繰り返す制御は、内視鏡12が移動停止してから移動開始とされるまでの間に実行される。
具体的には、図34に示すように、時間T1〜T7のうち、時間T1に内視鏡12が移動停止して、時間T7に内視鏡12が移動開始した場合、まず、時間T1では、第1発光モードから第2発光モードに切り替える制御が行われる。時間T2では、第2発光モードから第1発光モードに切り替える制御が行われる。時間T3〜T6では、第1発光モードを繰り返す制御が行われる。時間T7では、第1発光モードから第2発光モードに切り替える制御が行われる。
内視鏡12が停止した場合に画素に混色が発生していると、この画素については、内視鏡12の移動が開始されるまでの間、ほぼ同じように混色が発生し続けることがある。そこで、内視鏡12が移動停止してから移動開始とされるまでの間は、繰り返して行われる第1発光モードでB1,G1,R1画像信号が出力されるごとに、内視鏡12が移動停止した際の第2発光モード時に出力されたB2,G2,R2画像信号を用いて、順次に減算を行う。内視鏡12が移動停止している場合は、ドクターが観察対象を精査している可能性が高いので、上記のように制御を行うことによって、高フレームレートの動画をドクターに提供することができる。
なお、上記実施形態では、高画質画像生成部60は、B1補正画像信号とG1画像信号とR1画像信号とに基づいて高画質画像を生成しているが、この高画質画像に加え、第2発光モードのG発光時に出力されたB2,G2,及びR2画像信号のうち、G画素から出力されたG2画像信号に基づいて緑色光画像を生成しても良い。G発光時には、波長帯域が500nm〜600nmに及ぶ広帯域の緑色光Gが用いられるので、その他の紫色光V、青色光B、及び赤色光Rと比較して、観察対象が明るく照明される。このため、緑色光Gの波長成分を有する緑色光画像は、比較的明るい画像である。緑色光画像は、例えば、モニタ18に高画質画像と並べて表示しても良い。また、高画質画像と緑色光画像とを切り替えて表示しても良い。
また、高画質画像生成部60は、G発光時に出力された各画像信号のうちG画素から出力されたG2画像信号と、G発光時に行った撮像の前後で撮像して出力された画像信号のうち、B画素から出力された画像信号、及びR画素から出力された画像信号とに基づいて画像を生成しても良い。例えば、第2発光モードのG発光の前に、第1発光モードのVBGR発光時に撮像を行った場合には、第2発光モードのG発光時に出力されたG2画像信号と、第1発光モードのVBGR発光時に出力されたB1,G1,R1画像信号のうち、B1画像信号とR1画像信号とに基づいて画像を生成する。この画像は、可視光の波長成分を有するため、通常画像生成部58で生成される通常画像に相当する。通常画像は、例えば、モニタ18に高画質画像と並べて表示しても良い。また、高画質画像と通常画像とを切り替えて表示しても良い。
なお、オフセット処理部には、減算に用いる画像信号間の位置合わせを行う位置合わせ部を設けても良い。位置合わせ部は、第1発光モード時に出力された各画像信号と、第2発光モード時に出力された各画像信号とのうち、同じ色の画素から出力された画像信号間の位置ずれ量を算出する。例えば、上記第1実施形態のように、第1発光モードでVBGR発光が行われ、第2発光モードでG発光が行われた場合、VBGR発光時に出力されたB1,G1,及びR1画像信号と、第2発行モードのG発光時に出力されたB2,G2,及びR2画像信号とのうち、B1画像信号とB2画像信号との間の位置ずれ量を算出する。そして、位置合わせ部は、算出した位置ずれ量を用いて、B1画像信号とB2画像信号との間の位置合わせを行う。この位置合わせは、全ての画素について行われる。減算部79では、位置合わせが行われたB1画像信号とB2画像信号とを用いて減算が行われる。これにより、第1発光モード時に出力された画像信号と第2発光モード時に出力された画像信号との間で位置ずれが生じた場合でも、色再現性の低下を確実に防止することができる。
なお、第1発光モードの場合に発光させる光と第2発光モードの場合に発光させる光については、自由に変更しても良い。
10 内視鏡システム
12 内視鏡
14 光源装置
16 プロセッサ装置
20 光源部
20a V−LED
20b B−LED
20c G−LED
20d R−LED
22 光源制御部
36 カラー撮像素子
40 撮像制御部
60 高画質画像生成部
71、82、92 オフセット処理部
78 記憶部
79 減算部
84 信号加算部
90 エリア
94 信号増幅部

Claims (19)

  1. 光源部が独立に発する複数色の光のうち、少なくとも2色の光を発光させる第1発光モードと、前記第1発光モードで発光した光のうちの一部の光を発光させる第2発光モードとを切り替える制御を行う光源制御部と、
    前記第1発光モードで発光させる光のうち、前記第2発光モードで発光しない光に感度を有し、且つ前記第2発光モードで発光した光にも感度を有する特定画素を含む複数色の画素が設けられたカラー撮像素子と、
    前記第1発光モードで照明中の観察対象を前記カラー撮像素子で撮像して第1画像信号を出力し、前記第2発光モードで照明中の観察対象を前記カラー撮像素子で撮像して第2画像信号を出力する撮像制御部と、
    前記第1画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号に対して、前記第2画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号で減算を行う減算部と、
    前記減算が行われた前記第1画像信号に基づいて特定画像を生成する画像処理部とを備える内視鏡システム。
  2. 前記光源制御部は、前記第1発光モードで光を発光させる発光時間よりも、前記第2発光モードで光を発光させる発光時間を短時間とする請求項1記載の内視鏡システム。
  3. 前記減算部は、前記画素ごとに前記減算を行う請求項1または2記載の内視鏡システム。
  4. 前記減算部は、複数の前記画素が含まれたエリアごとに前記減算を行う請求項1または2記載の内視鏡システム。
  5. 前記撮像制御部は、前記第1発光モードで照明中の観察対象を第1撮像タイミングで撮像し、前記第2発光モードで照明中の観察対象を前記第1撮像タイミングとは異なった第2撮像タイミングで撮像し、
    前記減算部は、前記第2撮像タイミングよりも前の前記第1撮像タイミングで撮像して出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号に対して、前記第2撮像タイミングで撮像して出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号で前記減算を行う請求項1ないし4いずれか1項記載の内視鏡システム。
  6. 前記撮像制御部は、前記第1発光モードで照明中の観察対象を第1撮像タイミングで撮像し、前記第2発光モードで照明中の観察対象を前記第1撮像タイミングとは異なった第2撮像タイミングで撮像し、
    前記減算部は、前記第2撮像タイミングよりも後の前記第1撮像タイミングで撮像して出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号に対して、前記第2撮像タイミングで撮像して出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号で前記減算を行う請求項1ないし4いずれか1項記載の内視鏡システム。
  7. 前記第2画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号の増幅を行う信号増幅部を備える請求項1ないし6いずれか1項記載の内視鏡システム。
  8. 前記信号増幅部は、複数の前記画素が含まれたエリアから出力された画像信号を平均化して、前記エリアごとに前記増幅を行う請求項7記載の内視鏡システム。
  9. 前記第2画像信号を記憶する記憶部を備え、
    前記減算部は、前記記憶部に記憶された前記第2画像信号のうち、前記特定画素から出力された画像信号を用いて前記減算を行う請求項1ないし8いずれか1項記載の内視鏡システム。
  10. 前記光源制御部は、前記第1発光モードと前記第2発光モードとを切り替える制御に加え、前記第1発光モードを繰り返す制御を実行可能であり、
    前記第1発光モードと前記第2発光モードとを切り替える制御と、前記第1発光モードを繰り返す制御とを周期的に行う請求項1ないし9いずれか1項記載の内視鏡システム。
  11. 前記光源部は、紫色光を発する紫色発光素子と、青色光を発する青色発光素子と、緑色光を発する緑色発光素子と、赤色光を発する赤色発光素子とを有し、
    前記特定画素は、前記紫色光と前記青色光に感度を有する青色画素と、前記赤色光に感度を有する赤色画素と、前記緑色光に感度を有する緑色画素との少なくともいずれかである請求項1ないし10いずれか1項記載の内視鏡システム。
  12. 前記光源制御部は、前記第1発光モード時に、前記紫色発光素子と前記青色発光素子と前記緑色発光素子と前記赤色発光素子とを制御して前記紫色光と前記青色光と前記緑色光と前記赤色光とを発光させるVBGR発光を行い、
    前記減算部は、前記VBGR発光時に出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号に対して、前記前記第2発光モード時に出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号を用いて前記減算を行う請求項11記載の内視鏡システム。
  13. 前記光源制御部は、前記第2発光モード時に、前記紫色発光素子と前記青色発光素子と前記赤色発光素子とを制御して前記紫色光と前記青色光と前記赤色光とを発光させるVBR発光と、前記緑色発光素子を制御して前記緑色光を発光させるG発光とを行い、
    前記撮像制御部は、前記第2発光モード時に、前記VBR発光で照明中の観察対象を撮像し、前記G発光で照明中の観察対象を撮像し、
    前記減算部は、
    前記VBGR発光時に出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素である前記青色画素から出力された画像信号に対して、前記G発光時に出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素である前記青色画素から出力された画像信号を用いて前記減算を行い、
    前記VBGR発光時に出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素である前記緑色画素から出力された画像信号に対して、前記VBR発光時に出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素である前記緑色画素から出力された画像信号を用いて前記減算を行い、
    前記VBGR発光時に出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素である前記赤色画素から出力された画像信号に対して、前記G発光時に出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素である前記赤色画素から出力された画像信号を用いて前記減算を行う請求項12記載の内視鏡システム。
  14. 前記光源制御部は、前記第1発光モード時に、前記青色発光素子と前記赤色発光素子とを制御して前記青色光及び前記赤色光を発光させるBR発光と、前記紫色発光素子と前記緑色発光素子とを制御して前記紫色光及び前記緑色光を発光させるVG発光とを行い、且つ前記第2発光モード時に、前記緑色発光素子を制御して前記緑色光を発光させるG発光を行い、
    前記撮像制御部は、前記第1発光モード時に、前記BR発光で照明中の観察対象を撮像し、前記VG発光で照明中の観察対象を撮像し、且つ前記第2発光モード時に、前記G発光で照明中の観察対象を撮像し、
    前記減算部は、前記VG発光時に出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素である前記青色画素から出力された画像信号に対して、前記G発光時に出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素である前記青色画素から出力された画像信号を用いて前記減算を行う請求項11記載の内視鏡システム。
  15. 前記光源制御部は、前記第1発光モード時に、前記紫色発光素子と前記青色発光素子と前記赤色発光素子とを制御して前記紫色光と前記青色光と前記赤色光とを発光させるVBR発光と、前記緑色発光素子を制御して前記緑色光を発光させるG発光とを行い、且つ前記第2発光モード時に、前記赤色発光素子を制御して前記赤色光を発光させるR発光を行い、
    前記撮像制御部は、前記第1発光モード時に、前記VBR発光で照明中の観察対象を撮像し、前記G発光で照明中の観察対象を撮像し、且つ前記第2発光モード時に、前記R発光で照明中の観察対象を撮像し、
    前記減算部は、前記VBR発光時に出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素である前記青色画素から出力された画像信号に対して、前記R発光時に出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素である前記青色画素から出力された画像信号を用いて前記減算を行う請求項11記載の内視鏡システム。
  16. 前記光源制御部は、前記第1発光モード時に、前記紫色発光素子と前記青色発光素子と前記赤色発光素子とを制御して前記紫色光と前記青色光と前記赤色光とを発光させるVBR発光と、前記緑色発光素子を制御して前記緑色光を発光させるG発光とを行い、且つ前記第2発光モード時に、前記紫色発光素子と前記青色発光素子とを制御して前記紫色光と前記青色光とを発光させるVB発光を行い、
    前記撮像制御部は、前記第1発光モード時に、前記VBR発光で照明中の観察対象を撮像し、前記G発光で照明中の観察対象を撮像し、且つ前記第2発光モード時に、前記VB発光で照明中の観察対象を撮像し、
    前記減算部は、前記VBR発光時に出力された前記第1画像信号のうち前記特定画素である前記赤色画素から出力された画像信号に対して、前記VB発光時に出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素である前記赤色画素から出力された画像信号を用いて前記減算を行う請求項11記載の内視鏡システム。
  17. 前記光源制御部は、前記第2発光モード時に、前記緑色発光素子を制御して前記緑色光を発光させるG発光を行い、
    前記撮像制御部は、前記G発光で照明中の観察対象を撮像し、
    前記画像処理部は、前記G発光時に出力された前記第2画像信号のうち前記特定画素である前記緑色画素から出力された画像信号に基づいて、前記緑色光の波長成分を有する緑色光画像を生成する請求項11記載の内視鏡システム。
  18. 前記光源制御部は、前記第2発光モード時に、前記緑色発光素子を制御して前記緑色光を発光させるG発光を行い、
    前記撮像制御部は、前記G発光で照明中の観察対象を撮像し、
    前記画像処理部は、前記G発光時に出力された前記第2画像信号のうち前記緑色画素から出力された画像信号と、前記G発光時に行った撮像の前後で撮像して出力された画像信号のうち、前記青色画素から出力された画像信号、及び前記赤色画素から出力された画像信号とに基づいて、可視光の波長成分を有する通常画像を生成する請求項11記載の内視鏡システム。
  19. 光源制御部が、光源部が独立に発する複数色の光のうち、少なくとも2色の光を発光させる第1発光モードと、前記第1発光モードで発光させる光のうちの一部の光を発光させる第2発光モードとを切り替えるステップと、
    撮像制御部が、前記第1発光モードで発光させる光のうち、前記第2発光モードで発光しない光に感度を有し、且つ前記第2発光モードで発光した光にも感度を有する特定画素を含む複数色の画素が設けられたカラー撮像素子を制御して、前記第1発光モードで照明中の観察対象を撮像して第1画像信号を出力させ、前記第2発光モードで照明中の観察対象を撮像して第2画像信号を出力させるステップと、
    減算部が、前記第1画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号に対して、前記第2画像信号のうち前記特定画素から出力された画像信号で減算を行うステップと、
    画像処理部が、前記減算が行われた前記第1画像信号に基づいて特定画像を生成するステップと、を備える内視鏡システムの作動方法。
JP2015152226A 2015-07-31 2015-07-31 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法 Active JP6461742B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015152226A JP6461742B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法
US15/218,265 US20170034496A1 (en) 2015-07-31 2016-07-25 Endoscope system and method of operating endoscope system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015152226A JP6461742B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017029374A true JP2017029374A (ja) 2017-02-09
JP6461742B2 JP6461742B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=57886157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015152226A Active JP6461742B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20170034496A1 (ja)
JP (1) JP6461742B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020035929A1 (ja) * 2018-08-16 2021-08-10 オリンパス株式会社 内視鏡装置、内視鏡装置の作動方法及び画像処理プログラム

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017099616A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 ソニー株式会社 手術用制御装置、手術用制御方法、およびプログラム、並びに手術システム
CN106963328A (zh) * 2017-04-26 2017-07-21 上海成运医疗器械股份有限公司 用于医用内镜光谱染色照明的激光光源及照明方法
US20200288965A1 (en) * 2019-03-11 2020-09-17 Spring Biomed Vision Ltd. System and method for enhanced imaging of biological tissue

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234844A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Olympus Corp 制御装置、内視鏡装置及びプログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2870498A4 (en) * 2012-07-05 2016-03-02 Martin Russell Harris STRUCTURED LIGHTING MICROSCOPE AND METHOD
US10080484B2 (en) * 2014-01-31 2018-09-25 University Of Washington Multispectral wide-field endoscopic imaging of fluorescence

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234844A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Olympus Corp 制御装置、内視鏡装置及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020035929A1 (ja) * 2018-08-16 2021-08-10 オリンパス株式会社 内視鏡装置、内視鏡装置の作動方法及び画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6461742B2 (ja) 2019-01-30
US20170034496A1 (en) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9769394B2 (en) Image pickup apparatus, image processing apparatus, and computer-readable storage device
JP6461739B2 (ja) 画像処理装置及び内視鏡システム並びに画像処理装置の作動方法
JP6013382B2 (ja) 内視鏡システム及びその作動方法
US10039439B2 (en) Endoscope system and method for operating the same
US9107268B2 (en) Calibration method and endoscope system
US20160089010A1 (en) Endoscope system, processor device, and method for operating endoscope system
JPWO2012169270A1 (ja) 内視鏡装置および内視鏡装置の作動方法
JP6206691B2 (ja) 内視鏡システム及びその作動方法
JP6362274B2 (ja) 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法
US8545399B2 (en) Medical instrument
JP6461742B2 (ja) 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法
US9814376B2 (en) Endoscope system and method for operating the same
JP6285370B2 (ja) 内視鏡用のプロセッサ装置、内視鏡用のプロセッサ装置の作動方法、内視鏡用の制御プログラム、及び内視鏡システム
JP5930474B2 (ja) 内視鏡システム及びその作動方法
US11344191B2 (en) Endoscope system including processor for determining type of endoscope
JP6247610B2 (ja) 内視鏡システム、内視鏡システムの作動方法、光源装置、光源装置の作動方法
JP6654117B2 (ja) 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法
WO2019093356A1 (ja) 内視鏡システム及びその作動方法
US20160134792A1 (en) Light source device for endoscope, endoscope system, and method for operating endoscope system
JP2020151090A (ja) 医療用光源装置及び医療用観察システム
CN108882835B (zh) 内窥镜图像信号处理装置及方法以及存储介质
JP6312254B2 (ja) 内視鏡システム及びその作動方法
JP2018192043A (ja) 内視鏡及び内視鏡システム
JP2020116146A (ja) 内視鏡システム
JP2010099172A (ja) 内視鏡システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170814

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6461742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250