JP2017028234A - 多接合型の光起電力素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 太陽光発電に用いるアモルファスシリコン半導体層および複数層の半導体単層カーボンナノチューブ層を接合させた半導体層を設けて、太陽光など広範囲の光電変換動作を行なう、高い発電効率の多接合型の光起電力素子を提供する。
【解決手段】 nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の発電層である。複数層接合のswcnt半導体層は、1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブ層の接合であり、入射光側より大きなエネルギーバンドギャップの順に用いる。入射光表面に用いる機能性透明基板1−1は、太陽光の波長200nm〜522nm程度の吸収であり、400nm〜800nm程度の発光である。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電に用いるアモルファスシリコン(a−si)半導体層、および複数層の半導体単層カーボンナノチューブ(swcnt)層を接合させた半導体層であり、入射光表面に蓄光性蛍光粒子が分散された機能性透明基板を用いた昼夜の光電変換動作の多接合型の光起電力素子に関する。
太陽光発電としては、単接合型のカーボンナノチューブを用いた光起電力素子が提案されている。すでに多接合型には、アモルファスシリコンおよび微結晶シリコン、アモルファスシリコンおよびアモルファスシリコンゲルマニウム(a−SiGe)、アモルファスシリコンおよびシリコン・カーバイド(a−SiC)などがあり、蓄光性蛍光粒子が分散された透明基板を設けた光起電力素子がある。(例えば、特許文献1・特許文献2参照)。
特許文献1は、カーボンナノチューブを含む半導体層を有し、構造体を用いた光起電力素子として、広いバンドギャップ範囲で光電変換を行なうことができ、高い発電効率を発揮することができる光起電力素子が記載されている。
特許文献2は、蛍光特性を有する透明基板は、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子が分散されている。発電層にはアモルファスシリコンゲルマニウム(a−SiGe)、やシリコン・カーバイド(a−SiC)の薄膜太陽電池が記載されている。
特開2010−114316号公報 特開2003− 78151号公報
著者 稲垣道夫 「カーボン 古くて新しい材料」 株式会社 工業調査会。2009年,p.180〜194 p.214〜216。 編著者 先端化学技術研究会 「<重点解説>最先端化学技術のエッセンス」 株式会社 工業調査会。2009年,p.24〜28。 監修者 太陽光発電技術研究組合 「太陽光発電」 株式会社 ナツメ社。2011年,p.26〜27 p.84〜85 p.90〜91 p.94〜95 p.96〜103 監修 江馬一弘 Newton 「光とは何か?」 株式会社ニュートンプレス。2007年,p.8〜9 p.70〜71 p.106〜107 監修者 京極一樹 「化学のほんとうの使い道」 実業之日本社。2012年,p.126〜138 編集兼発行者 下中邦彦 世界大百科事典13(せいぶつはっこう・生物発光) 平凡社。1970年版 p.88(a) 編集兼発行者 下中邦彦 世界大百科事典23(ルミネセンス・Luminescence) 平凡社。1970年版 p.275(a)
特許文献1に記載された光起電力素子は、p型半導体層およびn型半導体層は、複数のカーボンナノチューブを含んで構成されており、裏面側に配置される層のカーボンナノチューブの径が、光入射面側に配置される層のカーボンナノチューブの径より小径とされる。p型半導体層およびn型半導体層において、異なる波長の光を吸収することができる。広いバンドギャップ範囲で光電変換を行うことができ、高い発電効率を発揮することができる。また、pin型半導体層のp型半導体層のカーボンナノチューブは直径1.05nmであり、i型半導体層には1.23nm、n型半導体層には1.37nmのカーボンナノチューブが用いられるとされている。広いバンドギャップ範囲での光電変換動作および高い発電効率を発揮するとの記載であり、太陽光の光電変換に問題がある。
特許文献2に記載された構成によると、光透過孔群に入射光を集光する集光レンズ群とを備え、蛍光特性を有する透明基板は、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子が分散されている透明基板である。タンデム構造の薄膜太陽電池には、アモルファスシリコン・カーバイド(a−sic)を用いたpin型薄膜半導体である。pin型薄膜半導体の光電変換層の膜厚を最適化し、さらには、それぞれの光電変換層の半導体の種類を変えて、光電変換に利用する光の波長をずらすことにより、さらに高い光電変換効率を実現することが可能であるとの記載であり、太陽光の光電変換に問題がある。
本発明の請求項1に係る多接合型の光起電力素子は、入射光面の表面電極と、裏側に配置された裏面電極との間に、プラズマ化させたシランガスにそれぞれ必要な添加物ガスを加え、吹きつけたn型シリコン層およびp型シリコン層の間に、添加物を含まない真性半導体のi型シリコン層を用いた半導体層である。プラズマCVD反応アモルファスシリコン層のnip型a−si半導体層である。
複数層接合のnp型swcnt半導体層は、半導体単層カーボンナノチューブにn型添加物のリンを添加してなるn型半導体層およびp型添加物のホウ素を添加してなるp型半導体層のを複数層接合のnp型ン化長けかっ光起電力素子である。
nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項2に係る多接合型の光起電力素子は、複数層接合のnip型swcnt半導体層の半導体単層カーボンナノチューブに、n型添加物のリンを添加してなるn型半導体層およびp型添加物のホウ素を添加してなるp型半導体層の間に、添加物を含まない真性半導体のi型半導体層を用いた複数層接合のnip型swcnt半導体層の光起電力素子である。nip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項3に係る多接合型の光起電力素子は、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の間に、入射光を透過し得る内部電極および絶縁層を用いて接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項4に係る多接合型の光起電力素子は、入射光側から光の吸収特性が異なる大きなエネルギーバンドギャップの順に、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項5に係る多接合型の光起電力素子は、複数層接合のnp型swcnt半導体層、または複数層接合のnip型swcnt半導体層に用いる半導体単層カーボンナノチューブの層を、入射光側から大きなエネルギーバンドギャップの順に用いて接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項6に係る多接合型の光起電力素子は、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の入射光表面に、蓄光性蛍光粒子が分散された機能性透明基板を用いて接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項7に係る多接合型の光起電力素子は、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の入射光表面に、透明基板を用いて接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を、多接合型に用いた光起電力素子の発電層である。発電層は、太陽光の紫外線から赤外線までの広範囲の光を光電変換動作させるた接合型の光起電力素子である。入射光表面に蓄光性蛍光粒子が分散された機能性透明基板を用いた光起電力素子は、太陽光の波長200nm〜522nmの程度の光を吸収し、夜間に波長400nm〜800nm程度の光の発光および放射の光の光電変換であり、nip型a−si半導体層での動作である。太陽光および夜間に発光する光の光電変換動作の半導体層である。広範囲の光の光電変換動作の発電効率が高い太陽光発電の多接合型の光起電力素子である。
機能性透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。 透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。 機能性透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。 透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。
本発明に係る多接合型の光起電力素子のnip型a−si半導体層は、プラズマCVD反応アモルファスシリコン半導体層である。np型swcnt半導体層またはnip型swcnt半導体層は、半導体的電子物性を持つキラル型とジグザグ型の半導体単層カーボンナノチューブである。直径1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブに添加物をしてなるn型swcnt半導体層およびp型swcnt半導体層である。i型swcnt半導体層は、添加物を含まない半導体単層カーボンナノチューブの真性半導体である。複数層の半導体単層カーボンナノチューブ層を接合型に形成されたnp型swcnt半導体層またはnip型swcnt半導体層である。nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子である。
シリコンとカーボンナノチューブは第14族元素であり、ともに価電子は4価である。np型swcnt半導体層またはnip型swcnt半導体層のn型半導体単層カーボンナノチューブには、第15族元素の価電子5価のリンの添加物であり、p型半導体単層カーボンナノチューブには、第13族元素の価電子3価のホウ素の添加物である。i型半導体単層カーボンナノチューブは、添加物を含まない真性半導体層である。プラズマCVD反応アモルファスシリコンのnip型a−si半導体層には、n型:SiH+H+PH/i型:SiH+H/p型:SiH+H+Bの半導体層である。入射光側より、1層目をnip型a−si半導体層および2層目をnp型swcnt半導体層、または1層目をnip型a−si半導体層および2層目をnip型swcnt半導体層を接合された発電層の多接合型の光起電力素子。
nip型a−si半導体のアモルファスシリコンのエネルギーバンドギャップは、1.4〜1.8eVである。
半導体単層カーボンナノチューブは禁制帯の大きさがチューブの径に反比例し、赤外線領域に対応する。さらに半導体のナノチューブのエネルギーバンドギャップの大きさは、径の逆数に比例して0〜1eVで変えることができるとされる。半導体単層カーボンナノチューブのエネルギーバンドギャップ(特開2013−191713号公報の段落[0034]に記載の算定式・VgCNT=0.8352/dt..による数値)は、直径1nmでは約0.835eV/2nmでは約0.418eV/3nmでは約0.278eV/4nmでは約0.209eV/5nmでは約0.167eVとなる。赤外線領域に対応の複数層接合のnp型swcnt半導体層、または複数層接合のnip型swcnt半導体層のエネルギーバンドギャップは、0.167eV〜0.835eVである。nip型a−si半導体層のアモルファスシリコンのエネルギーバンドギャップは、1.4eV〜1.8eVである。波長1nm〜400nm程度の紫外線および400nm〜800nm程度の可視光線領域対応のnip型a−si半導体層の光電変換動作である。複数層接合のnp型swcnt半導体層または複数層接合のnip型awcnt半導体層は、直径1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブ層の接合であり、エネルギーバンドギャップは、0.835eV〜0.167eVである。波長800nmから1mm程度の赤外線領域対応の複数層接合のnp型swcnt半導体層、または複数層接合のnip型swcnt半導体層での光電変換動作である。nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
赤外線を吸収すると、半導体単層カーボンナノチューブの温度が上昇する。カーボンナノチューブの熱伝導率は900〜2.000W/m・Kと地上最高の値をもっている。格子振動の伝わる速さの類似から、カーボンナノチューブの熱伝導率もダイヤモンドなみに大きく、化学的には非常に安定な高温材料として優れている。半導体単層カーボンナノチューブの層を、複数層接合の半導体層を用いたnp型swcnt半導体層、またはnip型swcnt半導体層である。高温時の光電変換動作の低下が少ないnip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層に用いたa−si層内部電極および絶縁層とswcnt層内部電極は、光が透過する電極である。電極の間に設ける絶縁層は、メタンガスをプラズマ化させたCVD法による合成ダイヤモンド微粒子を均一に堆積されたナノメートル単位の薄膜の絶縁層である。この、合成ダイヤモンド微粒子の絶縁層の薄膜は、シリコンに比べて、高温動作温度で5倍、光電圧化で30倍、高速化では3倍の特性をもつ薄膜の絶縁層である。
nip型a−si半導体層の成膜は、化学気相成長法CVD法による成膜であり、合成ダイヤモンド微粒子の薄膜による絶縁層は、化学蒸着法CVD法などの薄膜である。n型swcnt半導体層およびp型swcnt半導体層とi型swcnt真性半導体層の半導体単層カーボンナノチューブの層は、印刷後、加熱乾燥により形成するスクリーン印刷法、またはCVD法による成膜である。
図1は、機能性透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。
図1に示すように、蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1を入射光表面に用い、表面電極2と裏面電極9を備えた間に、nip型a−si半導体層3〜5にa−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8および複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eを用いた多接合型の光起電力素子。
太陽光および夜間に発光される光を機能性透明基板1−1を用いて光電変換された動作の多接合型の光起電力素子である。
機能性透明基板1−1に分散された蓄光性蛍光粒子1−2の発光および放射される発光スペクトルは、連続スペクトルであり、光の色は緑色を主体とした黄色と青色である。200nm〜522nm程度の光の波長を吸収し、400nm〜800nm程度の波長の光を発光および放射する。例えば、5〜20μmのYS:Eu,Mg,Tiの蓄光性蛍光粒子を使用すると、200nm〜450nm程度の光の波長を吸収し、625nm程度の波長の光を発光および放射させる。透明ガラス中に、根本特殊ガラス社製の粒径10μmの蓄光性蛍光粒子(G300)を重量20%で分散させた蓄光ガラスなどを用いている。住田光学ガラス社製の蛍光ガラス(ルミラスG9)は、200nm〜400nm程度の波長の光を吸収して540nm程度の波長の光を発光および放射する。蓄光層に蓄光体としてCaS:Bi,PbおよびZnS:CuをPMMAに含有させたフィルムを用いたバイエル社製52G・の蛍光体の励起ピーク波長は440nmであり、発光ピーク波長は510nmである。PMMAに含有させたフィルムを用いたバイエル社製63R・の蛍光体の励起ピーク波長は520nmであり、発光ピーク波長は590nmである。このように、蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1は、太陽光の200nm〜522nm程度の波長の光の吸収であり、400nm〜800nm程度の波長の光の発光および放射である。したがって、波長200nm〜522nm程度の紫外線から可視光線前半の光を吸収し、夜間に波長400nm〜800nm程度の可視光線の光の発光および放射の光の光電変換動作である。この蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1を入射光表面に用いるのである。
プラズマCVD反応のnip型a−si半導体層3〜5は、太陽光の波長1nm〜800nm程度の波長の光(紫外線および可視光線)に対応した光電変換動作である。蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1の光の吸収は、200nm〜522nm程度の波長であり、400nm〜800nm程度の波長の光を発光および放射する。吸収する太陽光の光は、200nm〜522nm程度の波長であり、紫外線から可視光線前半の光を吸収する。夜間に発光および放射する波長は、400nm〜800nm程度の可視光線での光電変換動作である。
太陽光におけるnip型a−si半導体層3〜5の光電変換動作は、波長1nm〜800nm程度の紫外線および可視光線であり、エネルギーバンドギャップは1.4eV〜1.8eVのnip型a−si半導体層3〜5である。
夜間に発光および放射する蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1を用いた波長は、400nm〜800nm程度の光の光電変換であり、nip型a−si半導体層3〜5の動作である。
a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8は、光が透過する電極であり、間の絶縁層7は、光が透過するメタンガスをプラズマ化させたCVD法による合成ダイヤモンド微粒子を、均一に堆積されたナノメートル単位の薄膜の絶縁層7である。この絶縁層7を用いたa−si層内部電極6およびswcnt層内部電極8は、夜間に発光および放射される蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1の波長、400nm〜800nm程度の光の光電変換であり、nip型a−si半導体層3〜5の動作である。太陽光では、波長1nm〜800nm程度の光の光電変換は、nip型a−si半導体層3〜5での動作である。複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eの夜間での光電変換動作は不可能である。nip型a−si半導体層3〜5のエネルギーバンドギャップは、1.4eV〜1.8eVであり、複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eのエネルギーバンドギャップは、0.835eV〜0.167eVである。エネルギーバンドギャップの大きさに依存する開放電圧、太陽光と機能性透明基板1−1の発光する光の光電変換動作は夜間異なるのである。したがって、nip型a−si半導体層3〜5および複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eの間に、光が透過するa−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt内部電極8を用いるのである。
複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33a〜eのn型swcnt半導体層の31のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブには、リンが添加された半導体層である。p型swcnt半導体層33のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブには、ホウ素が添加された半導体層である。np型swcnt半導体層には、直径1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブを用いた複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33a〜eである。
複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eに用いた半導体単層カーボンナノチューブは、大きなエネルギーバンドギャップの半導体単層カーボンナノチューブを入射光側から設ける。半導体単層カーボンナノチューブのエネルギーバンドギャップは、直径1nmでは約0.835eV/2nmでは約0.418eV/3nmでは約0.278eV/4nmでは約0.209eV/5nmでは約0.167eVとなる。np型swcnt半導体層の31のaおよび33のaの1nm層の接合は、約0.835eVと大きく、31のe33のeの5nm層の接合は、約0.167eVと小さいエネルギーバンドギャップである。a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8が入射光側となり、入射光側より複数層のnp型swcnt半導体層の31のa〜e33のa〜eまでの接合の半導体層である。
太陽光による赤外線は、800nm〜1mm程度の波長である。np型swcnt半導体層は、赤外線領域の光電変換動作の半導体層である。直径1nm〜5nmの半導体単層カーボンナノチューブのエネルギーバンドギャップは、0.835eV〜0.167eVであり、直径1nm〜5nmの半導体単層カーボンナノチューブ層を複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eの順に用いたのである。
図2は、透明基板を用いたnip型a−si半導体層およびnp型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図である。
図2に示すように、透明基板1を入射光表面に用い、表面電極2と裏面電極9を備えた間に、nip型a−si半導体層3〜5にa−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8および複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eを用いた多接合型の光起電力素子。
太陽光の光を透明基板1を用いた光電変換動作の多接合型の光起電力素子である。
表面電極2は透明または光を透過する電極である。プラズマCVD反応のnip型a−si半導体層3〜5は、n型半導体層およびp型半導体層の間に、真性半導体のi型半導体層を用いたアモルファスシリコン半導体層である。nip型a−si半導体層3〜5は、太陽光の波長1nm〜800nm程度の光を光電変換させる動作の半導体層であり、エネルギーバンドギャップは1.4eV〜1.8eVの半導体層である。
nip型a−si半導体層3〜5および複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eの間に用いられたa−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8は、光が透過する透明電極などであり、絶縁層7は、CVD法による合成ダイヤモンド微粒子を均一に堆積されたナノメートル単位の薄膜の絶縁層である。
複数層接合のnp型swcnt半導体層のn型swcnt半導体層31のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブには、リンが添加された半導体層である。p型swcnt半導体層33のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブには、ホウ素が添加された半導体層である。複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33a〜eは、直径1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブを用いた半導体層を複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eである。
複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eに用いる半導体単層カーボンナノチューブ層は、大きなエネルギーバンドギャップの順に入射光側から設ける。半導体単層カーボンナノチューブのエネルギーバンドギャップは、直径1nmでは約0.835eV・2nmでは約0.418eV・3nmでは約0.278eV・4nmでは約0.209eV・5nmでは約0.167eVである。半導体単層カーボンナノチューブは、1nmでは約0.835eVと大きく、5nmでは約0.167eVと小さいエネルギーバンドギャップである。入射光側よりn型31のa〜eおよびp型33のa〜eまで、複数層接合のnp型swcnt半導体層である。
複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eは、太陽光の赤外線領域に対応する光の光電変換動作の半導体層である。赤外線の波長は800nm〜1mm程度である。複数層接合のnp型swcnt半導体層31a〜e33のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブ層のエネルギーバンドギャップは、直径5nmでは約0.167eVであり、直径1nmでは約0.835eVである。直径5nm〜1nmまでの半導体単層カーボンナノチューブ層を、複数層接合のnp型swcnt半導体層に用いたのである。
図3は、機能性透明基板を用いたnip型a−si半導体層およびnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。
図3に示すように、蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1を入射光表面に用い、表面電極2と裏面電極9を備えた間に、n型a−si半導体層3・i型a−si真性半導体層4・p型a−si半導体層5を接合させたnip型a−si半導体層、a−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8を用い、n型swcnt半導体層31のa〜e・i型swcnt半導体層32のa〜e・p型swcnt半導体層33のa〜eを接合させたnip型swcnt半導体層を用いた多接合型の光起電力素子。
太陽光による光電変換動作や、夜間に発光および放射される蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1の光の光電変換動作の多接合型の光起電力素子は、n型a−si半導体層3・i型a−si真性半導体層4・p型a−si半導体層5を接合させたnip型a−si半導体層である。太陽光の1nm〜800nm程度の波長の光を光電変換させるのであり、紫外線および可視光線に対応した光の光電変換動作である。エネルギーバンドギャップは、1.4eV〜1.8eVである。
入射光表面に用いた蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1は、200nm〜522nm程度の波長の光を吸収し、400nm〜800nm程度の波長の光を発光および放射である。蓄光性蛍光粒子1−2は、太陽光の波長200nm〜522nm程度の光を吸収し、夜間に400nm〜800nm程度の光を発光および放射させる。夜間に発光および放射する400nm〜800nm程度の光の光電変換は、nip型a−si半導体層での光電変換動作である。
太陽光による光電変換動作の多接合型の光起電力素子は、n型swcnt半導体層31のa〜e・i型swcnt真性半導体層32のa〜e・p型swcnt半導体層33のa〜eの複数層接合のnip型swcnt半導体層である。太陽光の赤外線領域に対応する複数層接合のnip型swcnt半導体層は、半導体単層カーボンナノチューブの直径1nm〜5nmの層であり、エネルギーバンドギャップは0.835eV〜0.167eVである。太陽光の赤外線の波長は、800nm〜1mm程度である。
nip型a−si半導体層3〜5およびnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eの間に、a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8を用いた多接合型の光起電力素子である。内部電極6・8および絶縁層7は、光を透過し得る透明電極などであり、メタンガスをプラズマ化させたCVD法による合成ダイヤモンド微粒子を均一に堆積されたナノメートル単位の薄膜の絶縁層7である。太陽光の紫外線および可視光線(波長1nm〜800nm程度)の光電変換動作は、nip型a−si半導体層3〜5であり、赤外線(波長800nm〜1mm程度)の光電変換動作は、複数層接合のnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eである。
機能性透明基板1−1の蓄光性蛍光粒子1−2は、太陽光の波長200nm〜522nm程度の光を吸収し、夜間に波長400nm〜800nm程度の光の発光および放射であり、nip型a−si半導体層3〜5での光電変換動作である。
nip型a−si半導体層のエネルギーバンドギャップは、1.4eV〜1.8eVである。直径5nm〜1nmまでの半導体単層カーボンナノチューブの複数層接合のnip型swcnt半導体層のエネルギーバンドギャップは、0.167eV〜0.835eVである。開放電圧はエネルギーバンドギャップの大きさに依存するのであり、夜間に発光する光の光電変換動作は、nip型a−si半導体層である。異なるエネルギーバンドギャップの半導体層や、太陽光および発光する光の光電変換動作の半導体層の間に、a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8を用いた多接合型の光起電力素子である。
図4は、透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。
図4に示すように、透明基板1を入射光表面に用い、表面電極2と裏面電極9を備えた間に、nip型a−si半導体層3〜5にa−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8および複数層接合のnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eを用いた多接合型の光起電力素子。
透明基板1を入射光表面に用いて、太陽光の光を光電変換動作の多接合型の光起電力素子である。
nip型a−si半導体層3〜5は、太陽光の波長1nm〜800nm程度の紫外線および可視光線を光電変換動作の半導体層である。エネルギーバンドギャップは1.4eV〜1.8eVの半導体層である。
複数層接合のnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eは、太陽光の波長800nm〜1mm程度の赤外線を光電変換動作の半導体層である。エネルギーバンドギャップは0.167eV〜0.835eVの半導体層である。
開放電圧は、エネルギーバンドギャップの大きさに依存するので、nip型a−si半導体層3〜5および複数層接合のnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eの間に、a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8を用いた多接合型の光起電力素子。
特許文献1の発電層は、カーボンナノチューブのpin型半導体層またはpn型半導体層は、太陽光による赤外線の波長800nm〜1mm程度での光電変換動作であり、紫外線および可視光線の波長1nm〜800nm程度での光電変換動作が不明である。
特許文献2の発電層は、アモルファスシリコン(a−si)アモルファスシリコンカーバイド(a−sic)のプラズマCVD法による膜厚を変えた半導体層の多接合型による光電変換である。蓄光性蛍光粒子が分散されている透明基板の薄膜太陽電池は、太陽光線の波長200nm〜522nm程度の光を吸収し、夜間に発光および放射の波長400nm〜800nm程度の光電変換である。波長800nm〜1mm程度の赤外線およびエネルギーバンドギャップが不明である。
本発明は、アモルファスシリコン(a−si)半導体層と半導体単層カーボンナノチューブ(swcnt)の半導体層を多接合型に用いた光電変換であり、太陽光における紫外線から赤外線までの光、蓄光性蛍光粒子が発光および放射させる光など広範囲の波長およびエネルギーバンドギャップの数値を用いた光電変換動作である。
1 透明基板
1−1 機能性透明基板
1−2 蓄光性蛍光粒子
2 表面電極
3 n型a−si半導体層
4 i型a−si真性半導体層
5 p型a−si半導体層
6 a−si層内部電極
7 絶縁層
8 swcnt層内部電極
31のa〜e n型swcnt半導体層
32のa〜e i型swcnt真性半導体層
33のa〜e p型swcnt半導体層
9 裏面電極
本発明は、太陽光発電に用いるアモルファスシリコン(a−si)半導体層、および複数層の半導体単層カーボンナノチューブ(swcnt)層を接合させた半導体層であり、入射光表面に蓄光性蛍光粒子が分散された機能性透明基板を用いた昼夜の光電変換動作の多接合型の光起電力素子に関する。
太陽光発電としては、単接合型のカーボンナノチューブを用いた光起電力素子が提案されている。すでに多接合型には、アモルファスシリコンおよび微結晶シリコン、アモルファスシリコンおよびアモルファスシリコンゲルマニウム(a−SiGe)、アモルファスシリコンおよびシリコン・カーバイド(a−SiC)などがあり、蓄光性蛍光粒子が分散された透明基板を設けた光起電力素子がある。(例えば、特許文献1・特許文献2参照)。
特許文献1は、カーボンナノチューブを含む半導体層を有し、構造体を用いた光起電力素子として、広いバンドギャップ範囲で光電変換を行なうことができ、高い発電効率を発揮することができる光起電力素子が記載されている。
特許文献2は、蛍光特性を有する透明基板は、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子が分散されている。発電層にはアモルファスシリコンゲルマニウム(a−SiGe)、やシリコン・カーバイド(a−SiC)の薄膜太陽電池が記載されている。
特開2010−114316号公報 特開2003−78151号公報
著者 稲垣道夫 「カーボン 古くて新しい材料」 株式会社 工業調査会。 2009年, p.180〜194 p.214〜216。 編著者 先端化学技術研究会 「<重点解説>最先端化学技術のエッセンス」 株式会社 工業調査会。 2009年, p.24〜28。 監修者 太陽光発電技術研究組合 「太陽光発電」 株式会社 ナツメ社。 2011年, p.26〜27 p.84〜85 p.90〜91 p.94〜95 p.96〜103 監修 江馬一弘 Newton 「光とは何か?」 株式会社ニュートンプレス。 2007年, p.8〜9 p.70〜71 p.106〜107 監修者 京極一樹 「化学のほんとうの使い道」 実業之日本社。 2012年, p.126〜138 編集兼発行者 下中邦彦 世界大百科事典13(せいぶつはっこう・生物発光) 平凡社。 1970年版 p.88(a) 編集兼発行者 下中邦彦 世界大百科事典23(ルミネセンス・Luminescence) 平凡社。 1970年版 p.275(a)
特許文献1に記載された光起電力素子は、p型半導体層およびn型半導体層は、複数のカーボンナノチューブを含んで構成されており、裏面側に配置される層のカーボンナノチューブの径が、光入射面側に配置される層のカーボンナノチューブの径より小径とされる。p型半導体層およびn型半導体層において、異なる波長の光を吸収することができる。広いバンドギャップ範囲で光電変換を行うことができ、高い発電効率を発揮することができる。また、pin型半導体層のp型半導体層のカーボンナノチューブは直径1.05nmであり、i型半導体層には1.23nm、n型半導体層には1.37nmのカーボンナノチューブが用いられるとされている。広いバンドギャップ範囲での光電変換動作および高い発電効率を発揮するとの記載であり、太陽光の光電変換に問題がある。
特許文献2に記載された構成によると、光透過孔群に入射光を集光する集光レンズ群とを備え、蛍光特性を有する透明基板は、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子が分散されている透明基板である。タンデム構造の薄膜太陽電池には、アモルファスシリコン・カーバイド(a−sic)を用いたpin型薄膜半導体である。pin型薄膜半導体の光電変換層の膜厚を最適化し、さらには、それぞれの光電変換層の半導体の種類を変えて、光電変換に利用する光の波長をずらすことにより、さらに高い光電変換効率を実現することが可能であるとの記載であり、太陽光の光電変換に問題がある。
本発明の請求項1に係る多接合型の光起電力素子は、入射光面の表面電極と、裏側に配置された裏面電極との間に、プラズマ化させたシランガスにそれぞれ必要な添加物ガスを加え、吹きつけたn型シリコン層およびp型シリコン層の間に、添加物を含まない真性半導体のi型シリコン層を用いた半導体層である。プラズマCVD反応アモルファスシリコン層のnip型a−si半導体層である。
複数層接合のnp型swcnt半導体層は、半導体単層カーボンナノチューブにn型添加物のリンを添加してなるn型半導体層およびp型添加物のホウ素を添加してなるp型半導体層を複数層接合のnp型半導体層の光起電力素子である。
nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項2に係る多接合型の光起電力素子は、複数層接合のnip型swcnt半導体層の半導体単層カーボンナノチューブに、n型添加物のリンを添加してなるn型半導体層およびp型添加物のホウ素を添加してなるp型半導体層の間に、添加物を含まない真性半導体のi型半導体層を用いた複数層接合のnip型swcnt半導体層の光起電力素子である。nip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項3に係る多接合型の光起電力素子は、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の間に、入射光を透過し得る内部電極および絶縁層を用いて接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項4に係る多接合型の光起電力素子は、入射光側から光の吸収特性が異なる大きなエネルギーバンドギャップの順に、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項5に係る多接合型の光起電力素子は、複数層接合のnp型swcnt半導体層、または複数層接合のnip型swcnt半導体層に用いる半導体単層カーボンナノチューブの層を、入射光側から大きなエネルギーバンドギャップの順に用いて接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項6に係る多接合型の光起電力素子は、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の入射光表面に、蓄光性蛍光粒子が分散された機能性透明基板を用いて接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
本発明の請求項7に係る多接合型の光起電力素子は、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の入射光表面に、透明基板を用いて接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を、多接合型に用いた光起電力素子の発電層である。発電層は、太陽光の紫外線から赤外線までの広範囲の光を光電変換動作させるた接合型の光起電力素子である。入射光表面に蓄光性蛍光粒子が分散された機能性透明基板を用いた光起電力素子は、太陽光の波長200nm〜522nmの程度の光を吸収し、夜間に波長400nm〜800nm程度の光の発光および放射の光の光電変換であり、nip型a−si半導体層での動作である。太陽光および夜間に発光する光の光電変換動作の半導体層である。広範囲の光の光電変換動作の発電効率が高い太陽光発電の多接合型の光起電力素子である。
機能性透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。 透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。 機能性透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。 透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。
本発明に係る多接合型の光起電力素子のnip型a−si半導体層は、プラズマCVD反応アモルファスシリコン半導体層である。np型swcnt半導体層またはnip型swcnt半導体層は、半導体的電子物性を持つキラル型とジグザグ型の半導体単層カーボンナノチューブである。直径1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブに添加物をしてなるn型swcnt半導体層およびp型swcnt半導体層である。i型swcnt半導体層は、添加物を含まない半導体単層カーボンナノチューブの真性半導体である。複数層の半導体単層カーボンナノチューブ層を接合型に形成されたnp型swcnt半導体層またはnip型swcnt半導体層である。nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子である。
シリコンとカーボンナノチューブは第14族元素であり、ともに価電子は4価である。np型swcnt半導体層またはnip型swcnt半導体層のn型半導体単層カーボンナノチューブには、第15族元素の価電子5価のリンの添加物であり、p型半導体単層カーボンナノチューブには、第13族元素の価電子3価のホウ素の添加物である。i型半導体単層カーボンナノチューブは、添加物を含まない真性半導体層である。プラズマCVD反応アモルファスシリコンのnip型a−si半導体層には、n型:SiH+H+PH/i型:SiH+H/p型:SiH+H+Bの半導体層である。入射光側より、1層目をnip型a−si半導体層および2層目をnp型swcnt半導体層、または1層目をnip型a−si半導体層および2層目をnip型swcnt半導体層を接合された発電層の多接合型の光起電力素子。
nip型a−si半導体のアモルファスシリコンのエネルギーバンドギャップは、1.4〜1.8eVである。
半導体単層カーボンナノチューブは禁制帯の大きさがチューブの径に反比例し、赤外線領域に対応する。さらに半導体のナノチューブのエネルギーバンドギャップの大きさは、径の逆数に比例して0〜1eVで変えることができるとされる。半導体単層カーボンナノチューブのエネルギーバンドギャップ(特開2013−191713号公報の段落[0034]に記載の算定式・VgCNT=0.8352/dt..による数値)は、直径1nmでは約0.835eV/2nmでは約0.418eV/3nmでは約0.278eV/4nmでは約0.209eV/5nmでは約0.167eVとなる。赤外線領域に対応の複数層接合のnp型swcnt半導体層、または複数層接合のnip型swcnt半導体層のエネルギーバンドギャップは、0.167eV〜0.835eVである。nip型a−si半導体層のアモルファスシリコンのエネルギーバンドギャップは、1.4eV〜1.8eVである。波長1nm〜400nm程度の紫外線および400nm〜800nm程度の可視光線領域対応のnip型a−si半導体層の光電変換動作である。複数層接合のnp型swcnt半導体層または複数層接合のnip型awcnt半導体層は、直径1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブ層の接合であり、エネルギーバンドギャップは、0.835eV〜0.167eVである。波長800nmから1mm程度の赤外線領域対応の複数層接合のnp型swcnt半導体層、または複数層接合のnip型swcnt半導体層での光電変換動作である。nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
赤外線を吸収すると、半導体単層カーボンナノチューブの温度が上昇する。カーボンナノチューブの熱伝導率は900〜2.000W/m・Kと地上最高の値をもっている。格子振動の伝わる速さの類似から、カーボンナノチューブの熱伝導率もダイヤモンドなみに大きく、化学的には非常に安定な高温材料として優れている。半導体単層カーボンナノチューブの層を、複数層接合の半導体層を用いたnp型swcnt半導体層、またはnip型swcnt半導体層である。高温時の光電変換動作の低下が少ないnip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子。
nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層に用いたa−si層内部電極および絶縁層とswcnt層内部電極は、光が透過する電極である。電極の間に設ける絶縁層は、メタンガスをプラズマ化させたCVD法による合成ダイヤモンド微粒子を均一に堆積されたナノメートル単位の薄膜の絶縁層である。この、合成ダイヤモンド微粒子の絶縁層の薄膜は、シリコンに比べて、高温動作温度で5倍、光電圧化で30倍、高速化では3倍の特性をもつ薄膜の絶縁層である。
nip型a−si半導体層の成膜は、化学気相成長法CVD法による成膜であり、合成ダイヤモンド微粒子の薄膜による絶縁層は、化学蒸着法CVD法などの薄膜である。n型swcnt半導体層およびp型swcnt半導体層とi型swcnt真性半導体層の半導体単層カーボンナノチューブの層は、印刷後、加熱乾燥により形成するスクリーン印刷法、またはCVD法による成膜である。
図1は、機能性透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。
図1に示すように、蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1を入射光表面に用い、表面電極2と裏面電極9を備えた間に、nip型a−si半導体層3〜5にa−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8および複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eを用いた多接合型の光起電力素子。
太陽光および夜間に発光される光を機能性透明基板1−1を用いて光電変換された動作の多接合型の光起電力素子である。
機能性透明基板1−1に分散された蓄光性蛍光粒子1−2の発光および放射される発光スペクトルは、連続スペクトルであり、光の色は緑色を主体とした黄色と青色である。200nm〜522nm程度の光の波長を吸収し、400nm〜800nm程度の波長の光を発光および放射する。例えば、5〜20μmのYS:Eu,Mg,Tiの蓄光性蛍光粒子を使用すると、200nm〜450nm程度の光の波長を吸収し、625nm程度の波長の光を発光および放射させる。透明ガラス中に、根本特殊ガラス社製の粒径10μmの蓄光性蛍光粒子(G300)を重量20%で分散させた蓄光ガラスなどを用いている。住田光学ガラス社製の蛍光ガラス(ルミラスG9)は、200nm〜400nm程度の波長の光を吸収して540nm程度の波長の光を発光および放射する。蓄光層に蓄光体としてCaS:Bi,PbおよびZnS:CuをPMMAに含有させたフィルムを用いたバイエル社製52G・の蛍光体の励起ピーク波長は440nmであり、発光ピーク波長は510nmである。PMMAに含有させたフィルムを用いたバイエル社製63R・の蛍光体の励起ピーク波長は520nmであり、発光ピーク波長は590nmである。このように、蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1は、太陽光の200nm〜522nm程度の波長の光の吸収であり、400nm〜800nm程度の波長の光の発光および放射である。したがって、波長200nm〜522nm程度の紫外線から可視光線前半の光を吸収し、夜間に波長400nm〜800nm程度の可視光線の光の発光および放射の光の光電変換動作である。この蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1を入射光表面に用いるのである。
プラズマCVD反応のnip型a−si半導体層3〜5は、太陽光の波長1nm〜800nm程度の波長の光(紫外線および可視光線)に対応した光電変換動作である。蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1の光の吸収は、200nm〜522nm程度の波長であり、400nm〜800nm程度の波長の光を発光および放射する。吸収する太陽光の光は、200nm〜522nm程度の波長であり、紫外線から可視光線前半の光を吸収する。夜間に発光および放射する波長は、400nm〜800nm程度の可視光線での光電変換動作である。
太陽光におけるnip型a−si半導体層3〜5の光電変換動作は、波長1nm〜800nm程度の紫外線および可視光線であり、エネルギーバンドギャップは1.4eV〜1.8eVのnip型a−si半導体層3〜5である。
夜間に発光および放射する蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1を用いた波長は、400nm〜800nm程度の光の光電変換であり、nip型a−si半導体層3〜5の動作である。
a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8は、光が透過する電極であり、間の絶縁層7は、光が透過するメタンガスをプラズマ化させたCVD法による合成ダイヤモンド微粒子を、均一に堆積されたナノメートル単位の薄膜の絶縁層7である。この絶縁層7を用いたa−si層内部電極6およびswcnt層内部電極8は、夜間に発光および放射される蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1の波長、400nm〜800nm程度の光の光電変換であり、nip型a−si半導体層3〜5の動作である。太陽光では、波長1nm〜800nm程度の光の光電変換は、nip型a−si半導体層3〜5での動作である。複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eの夜間での光電変換動作は不可能である。nip型a−si半導体層3〜5のエネルギーバンドギャップは、1.4eV〜1.8eVであり、複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eのエネルギーバンドギャップは、0.835eV〜0.167eVである。エネルギーバンドギャップの大きさに依存する開放電圧、太陽光と機能性透明基板1−1の発光する光の光電変換動作は夜間異なるのである。したがって、nip型a−si半導体層3〜5および複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eの間に、光が透過するa−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt内部電極8を用いるのである。
複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33a〜eのn型swcnt半導体層の31のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブには、リンが添加された半導体層である。p型swcnt半導体層33のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブには、ホウ素が添加された半導体層である。np型swcnt半導体層には、直径1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブを用いた複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33a〜eである。
複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eに用いた半導体単層カーボンナノチューブは、大きなエネルギーバンドギャップの半導体単層カーボンナノチューブを入射光側から設ける。半導体単層カーボンナノチューブのエネルギーバンドギャップは、直径1nmでは約0.835eV/2nmでは約0.418eV/3nmでは約0.278eV/4nmでは約0.209eV/5nmでは約0.167eVとなる。np型swcnt半導体層の31のaおよび33のaの1nm層の接合は、約0.835eVと大きく、31のe33のeの5nm層の接合は、約0.167eVと小さいエネルギーバンドギャップである。a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8が入射光側となり、入射光側より複数層のnp型swcnt半導体層の31のa〜e33のa〜eまでの接合の半導体層である。
太陽光による赤外線は、800nm〜1mm程度の波長である。np型swcnt半導体層は、赤外線領域の光電変換動作の半導体層である。直径1nm〜5nmの半導体単層カーボンナノチューブのエネルギーバンドギャップは、0.835eV〜0.167eVであり、直径1nm〜5nmの半導体単層カーボンナノチューブ層を複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eの順に用いたのである。
図2は、透明基板を用いたnip型a−si半導体層およびnp型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図である。
図2に示すように、透明基板1を入射光表面に用い、表面電極2と裏面電極9を備えた間に、nip型a−si半導体層3〜5にa−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8および複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eを用いた多接合型の光起電力素子。
太陽光の光を透明基板1を用いた光電変換動作の多接合型の光起電力素子である。
表面電極2は透明または光を透過する電極である。プラズマCVD反応のnip型a−si半導体層3〜5は、n型半導体層およびp型半導体層の間に、真性半導体のi型半導体層を用いたアモルファスシリコン半導体層である。nip型a−si半導体層3〜5は、太陽光の波長1nm〜800nm程度の光を光電変換させる動作の半導体層であり、エネルギーバンドギャップは1.4eV〜1.8eVの半導体層である。
nip型a−si半導体層3〜5および複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eの間に用いられたa−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8は、光が透過する透明電極などであり、絶縁層7は、CVD法による合成ダイヤモンド微粒子を均一に堆積されたナノメートル単位の薄膜の絶縁層である。
複数層接合のnp型swcnt半導体層のn型swcnt半導体層31のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブには、リンが添加された半導体層である。p型swcnt半導体層33のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブには、ホウ素が添加された半導体層である。複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33a〜eは、直径1nm〜5nmまでの半導体単層カーボンナノチューブを用いた半導体層を複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eである。
複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eに用いる半導体単層カーボンナノチューブ層は、大きなエネルギーバンドギャップの順に入射光側から設ける。半導体単層カーボンナノチューブのエネルギーバンドギャップは、直径1nmでは約0.835eV・2nmでは約0.418eV・3nmでは約0.278eV・4nmでは約0.209eV・5nmでは約0.167eVである。半導体単層カーボンナノチューブは、1nmでは約0.835eVと大きく、5nmでは約0.167eVと小さいエネルギーバンドギャップである。入射光側よりn型31のa〜eおよびp型33のa〜eまで、複数層接合のnp型swcnt半導体層である。
複数層接合のnp型swcnt半導体層31のa〜e33のa〜eは、太陽光の赤外線領域に対応する光の光電変換動作の半導体層である。赤外線の波長は800nm〜1mm程度である。複数層接合のnp型swcnt半導体層31a〜e33のa〜eの半導体単層カーボンナノチューブ層のエネルギーバンドギャップは、直径5nmでは約0.167eVであり、直径1nmでは約0.835eVである。直径5nm〜1nmまでの半導体単層カーボンナノチューブ層を、複数層接合のnp型swcnt半導体層に用いたのである。
図3は、機能性透明基板を用いたnip型a−si半導体層およびnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。
図3に示すように、蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1を入射光表面に用い、表面電極2と裏面電極9を備えた間に、n型a−si半導体層3・i型a−si真性半導体層4・p型a−si半導体層5を接合させたnip型a−si半導体層、a−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8を用い、n型swcnt半導体層31のa〜e・i型swcnt半導体層32のa〜e・p型swcnt半導体層33のa〜eを接合させたnip型swcnt半導体層を用いた多接合型の光起電力素子。
太陽光による光電変換動作や、夜間に発光および放射される蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1の光の光電変換動作の多接合型の光起電力素子は、n型a−si半導体層3・i型a−si真性半導体層4・p型a−si半導体層5を接合させたnip型a−si半導体層である。太陽光の1nm〜800nm程度の波長の光を光電変換させるのであり、紫外線および可視光線に対応した光の光電変換動作である。エネルギーバンドギャップは、1.4eV〜1.8eVである。
入射光表面に用いた蓄光性蛍光粒子1−2が分散された機能性透明基板1−1は、200nm〜522nm程度の波長の光を吸収し、400nm〜800nm程度の波長の光を発光および放射である。蓄光性蛍光粒子1−2は、太陽光の波長200nm〜522nm程度の光を吸収し、夜間に400nm〜800nm程度の光を発光および放射させる。夜間に発光および放射する400nm〜800nm程度の光の光電変換は、nip型a−si半導体層での光電変換動作である。
太陽光による光電変換動作の多接合型の光起電力素子は、n型swcnt半導体層31のa〜e・i型swcnt真性半導体層32のa〜e・p型swcnt半導体層33のa〜eの複数層接合のnip型swcnt半導体層である。太陽光の赤外線領域に対応する複数層接合のnip型swcnt半導体層は、半導体単層カーボンナノチューブの直径1nm〜5nmの層であり、エネルギーバンドギャップは0.835eV〜0.167eVである。太陽光の赤外線の波長は、800nm〜1mm程度である。
nip型a−si半導体層3〜5およびnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eの間に、a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8を用いた多接合型の光起電力素子である。内部電極6・8および絶縁層7は、光を透過し得る透明電極などであり、メタンガスをプラズマ化させたCVD法による合成ダイヤモンド微粒子を均一に堆積されたナノメートル単位の薄膜の絶縁層7である。太陽光の紫外線および可視光線(波長1nm〜800nm程度)の光電変換動作は、nip型a−si半導体層3〜5であり、赤外線(波長800nm〜1mm程度)の光電変換動作は、複数層接合のnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eである。
機能性透明基板1−1の蓄光性蛍光粒子1−2は、太陽光の波長200nm〜522nm程度の光を吸収し、夜間に波長400nm〜800nm程度の光の発光および放射であり、nip型a−si半導体層3〜5での光電変換動作である。
nip型a−si半導体層のエネルギーバンドギャップは、1.4eV〜1.8eVである。直径5nm〜1nmまでの半導体単層カーボンナノチューブの複数層接合のnip型swcnt半導体層のエネルギーバンドギャップは、0.167eV〜0.835eVである。開放電圧はエネルギーバンドギャップの大きさに依存するのであり、夜間に発光する光の光電変換動作は、nip型a−si半導体層である。異なるエネルギーバンドギャップの半導体層や、太陽光および発光する光の光電変換動作の半導体層の間に、a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8を用いた多接合型の光起電力素子である。
図4は、透明基板を用いたnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の多接合型の光起電力素子の断面図。
図4に示すように、透明基板1を入射光表面に用い、表面電極2と裏面電極9を備えた間に、nip型a−si半導体層3〜5にa−si層内部電極6・絶縁層7・swcnt層内部電極8および複数層接合のnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eを用いた多接合型の光起電力素子。
透明基板1を入射光表面に用いて、太陽光の光を光電変換動作の多接合型の光起電力素子である。
nip型a−si半導体層3〜5は、太陽光の波長1nm〜800nm程度の紫外線および可視光線を光電変換動作の半導体層である。エネルギーバンドギャップは14eV〜1.8eVの半導体層である。
複数層接合のnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eは、太陽光の波長800nm〜1mm程度の赤外線を光電変換動作の半導体層である。エネルギーバンドギャップは0.167eV〜0.835eVの半導体層である。
開放電圧は、エネルギーバンドギャップの大きさに依存するので、nip型a−si半導体層3〜5および複数層接合のnip型swcnt半導体層31〜33のa〜eの間に、a−si層内部電極6および絶縁層7とswcnt層内部電極8を用いた多接合型の光起電力素子。
特許文献1の発電層は、カーボンナノチューブのpin型半導体層またはpn型半導体層は、太陽光による赤外線の波長800nm〜1mm程度での光電変換動作であり、紫外線および可視光線の波長1nm〜800nm程度での光電変換動作が不明である。
特許文献2の発電層は、アモルファスシリコン(a−si)アモルファスシリコンカーバイド(a−sic)のプラズマCVD法による膜厚を変えた半導体層の多接合型による光電変換である。蓄光性蛍光粒子が分散されている透明基板の薄膜太陽電池は、太陽光線の波長200nm〜522nm程度の光を吸収し、夜間に発光および放射の波長400nm〜800nm程度の光電変換である。波長800nm〜1mm程度の赤外線およびエネルギーバンドギャップが不明である。
本発明は、アモルファスシリコン(a−si)半導体層と半導体単層カーボンナノチューブ(swcnt)の半導体層を多接合型に用いた光電変換であり、太陽光における紫外線から赤外線までの光、蓄光性蛍光粒子が発光および放射させる光など広範囲の波長およびエネルギーバンドギャップの数値を用いた光電変換動作である。
1 透明基板
1−1 機能性透明基板
1−2 蓄光性蛍光粒子
2 表面電極
3 n型a−si半導体層
4 i型a−si真性半導体層
5 p型a−si半導体層
6 a−si層内部電極
7 絶縁層
8 swcnt層内部電極
31のa〜e n型swcnt半導体層
32のa〜e i型swcnt真性半導体層
33のa〜e p型swcnt半導体層
9 裏面電極

Claims (7)

  1. 入射光面の表面電極と、前記入射光面の裏側に配置された裏面電極とを備え、前記表面電極と裏面電極との間に、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層を接合型に形成された多接合型の光起電力素子であって、
    前記、nip型a−si半導体層は、プラズマ化させたシランガスにそれぞれ必要な添加物ガスを加え、吹きつけたn型シリコン層およびp型シリコン層の間に、添加物を含まない真性半導体のi型シリコン層を用いた半導体層である。プラズマCVD反応アモルファスシリコン層のnip型a−si半導体層である。
    前記、複数層接合のnp型swcnt半導体層は、半導体単層カーボンナノチューブにn型添加物を用いてなるn型半導体層およびp型添加物を用いてなるp型半導体層を複数層接合のnp型swcnt半導体層である。
    nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層を接合型に形成されたことを特徴とした多接合型の光起電力素子。
  2. 複数層接合のnip型swcnt半導体層は、半導体単層カーボンナノチューブにn型添加物を用いてなるn型半導体層およびp型添加物を用いてなるp型半導体層の間に、添加物を含まないi型真性半導体層を配置させた複数層接合のnip型swcnt半導体層である。
    nip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成されたことを特徴とした請求項1に記載の多接合型の光起電力素子。
  3. nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の間に、入射光を透過し得る内部電極および絶縁層を用いて接合型に形成された請求項1および請求項2に記載の多接合型の光起電力素子。
  4. 入射光側から光の吸収特性が異なる大きなエネルギーバンドギャップの順に、nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層を接合型に形成された請求項1から請求項3に記載の多接合型の光起電力素子。
  5. 複数層接合のnp型swcnt半導体層、または複数層接合のnip型swcnt半導体層に用いる半導体単層カーボンナノチューブ層を、入射光側から大きなエネルギーバンドギャップの順に、接合型に形成された請求項1から請求項4に記載の多接合型の光起電力素子。
  6. nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の入射光表面に、蓄光性蛍光粒子が分散された機能性透明基板を用いて接合型に形成された請求項1から請求項5に記載の多接合型の光起電力素子。
  7. nip型a−si半導体層および複数層接合のnp型swcnt半導体層、またはnip型a−si半導体層および複数層接合のnip型swcnt半導体層の入射光表面に、透明基板を用いて接合型に形成された請求項1から請求項5に記載の多接合型の光起電力素子。
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