JP2017027226A - Posシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】特定情報が印字された紙片の取り忘れを抑制しつつ、代金支払機の円滑な運用を図ることを可能とするPOSシステムを提供する。
【解決手段】POSシステム1は、商品の登録処理を実行する商品登録機20と、登録処理の実行によって生成された代金データに基づいて代金の支払処理を実行する代金支払機30と、を備える。代金支払機30は、支払処理に関連する情報が印字されたレシート類が発行される発行部309aと、発行されたレシート類の有無を検知する紙片検知部309bと、情報の中に特定情報が含まれているか否かを判定し、情報に特定情報が含まれると判定された場合に、紙片検知部309bにおける検知状況を監視するCPU301と、紙片検知部309bにおける検知状況に基づいてCPU301によってレシート類の取り忘れが検出された場合に、当該取り忘れを報知するスピーカ311と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】POSシステム1は、商品の登録処理を実行する商品登録機20と、登録処理の実行によって生成された代金データに基づいて代金の支払処理を実行する代金支払機30と、を備える。代金支払機30は、支払処理に関連する情報が印字されたレシート類が発行される発行部309aと、発行されたレシート類の有無を検知する紙片検知部309bと、情報の中に特定情報が含まれているか否かを判定し、情報に特定情報が含まれると判定された場合に、紙片検知部309bにおける検知状況を監視するCPU301と、紙片検知部309bにおける検知状況に基づいてCPU301によってレシート類の取り忘れが検出された場合に、当該取り忘れを報知するスピーカ311と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、POS(Point of Sales)システムに関する。
従来、商品の登録処理を実行する商品登録機と、登録処理の実行によって生成された代金データに基づいて代金の支払処理を実行する代金支払機と、支払処理の実行によって生成された支払データに基づいてレシート類等の紙片を発行口から発行する印刷部と、印刷部の発行口から紙片が取り除かれたか否かを判定する制御部と、を備えるPOSシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このPOSシステムでは、制御部によって紙片が取り除かれていないと判定した場合、取り忘れの旨の報知を行うと共に、支払処理の次の処理を実行せずに待機する。
一般的に、紙片に印字される情報の中に特定情報(例えば、クレジットカード又は電子マネーによる決済をした場合の会員番号、会員氏名、承認番号及び有効期限等の個人情報、クーポン券又は値引き券等の金銭的価値のある情報、等)が含まれている場合には、当該紙片の取り忘れを抑制することが望ましい。しかしながら、上記従来のPOSシステムでは、紙片が取り除かれていないと判定した場合には、特定情報の有無にかかわらず一律に報知及び待機を行う。このため、代金支払機の処理が中断されてしまい、代金支払機の円滑な運用を妨げる場合がある。
そこで、本発明は、特定情報が印字された紙片の取り忘れを抑制しつつ、代金支払機の円滑な運用を図ることを可能とするPOSシステムを提供することを目的とする。
本発明のPOSシステムは、商品の登録処理を実行する商品登録機と、登録処理の実行によって生成された代金データに基づいて代金の支払処理を実行する代金支払機と、を備え、代金支払機は、支払処理に関連する情報が印字された紙片が発行される発行部と、発行部に発行された紙片の有無を検知する紙片検知部と、紙片に印字された情報の中に特定情報が含まれているか否かを判定し、情報に特定情報が含まれると判定された場合に、紙片検知部における検知状況を監視する監視部と、監視部によって紙片の取り忘れが検出された場合に、当該取り忘れを報知する報知部と、を有する。
このPOSシステムでは、紙片の中に特定情報が含まれている場合には、紙片の取り忘れが監視され、紙片の取り忘れが検出された場合にはその旨が客に報知される。これにより、特定情報が印字された紙片の取り忘れを抑制できる。一方、紙片の中に特定情報が含まれていない場合には、紙片検知部が監視されることもなく、取り忘れが報知されることもない。これにより、特定情報を含まない、例えば、わざと放置されるような可能性の高い紙片に対し、取り忘れを報知し続けるようなことがなくなる。その結果、特定情報が印字された紙片の取り忘れを抑制しつつ、代金支払機の円滑な運用を図ることが可能となる。
本発明のPOSシステムでは、監視部は、発行部に紙片が発行されてから一定時間経過後の紙片検知部における紙片の検知に基づいて、紙片の取り忘れを検出してもよい。
この構成のPOSシステムでは、発行部に紙片が発行されてから一定時間経過後に発行部に紙片が残っている場合、紙片が取り忘れられている可能性が高いことを利用して、特定情報が印字された紙片の取り忘れを好適に抑制できる。
本発明のPOSシステムでは、代金支払機は、代金支払機において支払処理をする客を検知する人検知部を更に有し、監視部は、紙片が発行された後、紙片検知部が紙片を検知している状態において、人検知部が客の検知をしなくなったことに基づいて紙片の取り忘れを検出してもよい。
この構成のPOSシステムでは、紙片検知部が紙片を検知している状態において、人検知部が検知していた客が検知されなくなった場合、紙片が取り忘れられている可能性が高いことを利用して、特定情報が印字された紙片の取り忘れを好適に抑制できる。
本発明のPOSシステムでは、特定情報は、代金支払機において支払処理をする客の個人情報と、金銭的価値のある情報と、の少なくとも一方を含んでもよい。
この構成のPOSシステムでは、代金支払機において支払処理をする客の個人情報、金銭的価値のある情報等が印字された紙片の取り忘れを抑制できる。
本発明のPOSシステムでは、商品登録機は、店員によって操作され、代金支払機は、客によって操作されてもよい。
この構成のPOSシステムでは、セミオート式のPOSシステムにおいて、特定情報が印字された紙片の取り忘れを抑制しつつ、客が操作を行う代金支払機の円滑な運用を図ることが可能となる。
本発明によれば、特定情報が印字された紙片の取り忘れを抑制しつつ、代金支払機の円滑な運用を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
〔POSシステムの構成〕
〔POSシステムの構成〕
図1に示されるように、POSシステム1は、ストアコントローラ10と、複数の商品登録機20と、複数の代金支払機30と、を備えている。ストアコントローラ10、各商品登録機20及び各代金支払機30は、有線又は無線のLAN(Local Area Network)2によって相互に接続されている。POSシステム1は、スーパーマーケット等の店舗に構築されたPOSシステムである。POSシステム1は、セミオート式のPOSシステムである。つまり、POSシステム1において、各商品登録機20は、店員によって操作され、商品の登録処理を実行し、各代金支払機30は、客によって操作され、登録処理を実行することによって生成された代金データに基づいて代金の支払処理を実行する。なお、店員は、POSシステム1が導入されている店舗の従業者等及び使用者等を含み、広義には、当該店舗の関係業者を含む。客とは、商品を購入する及び/又は購入した者を含み、広義には、店舗に対して代金の授受を行う及び/又は行った者を含む。なお、POSシステム1は、セミオート式のPOSシステムに限定されず、各商品登録機20及び各代金支払機30が客によって操作されるフルオート式のPOSシステムであってもよい。
後述するように、各代金支払機30では、客が代金の支払いを行った際に、客に対し、当該支払処理に関連する情報を紙片に印字(印刷)して当該紙片(以後、「レシート類」とも称する)を発行する。支払処理に関連する情報には、例えば、購入した商品の一覧、各商品の金額、合計金額、及び受領金額及び釣り金額が含まれる。
通常、図7(a)に示されるように、例えば現金決済をした場合において発行されるレシート類には、購入した商品の一覧、各商品の金額、合計金額、及び受領金額及び釣り金額が、支払処理に関連する情報として印字される。
このようなレシート類に印字された支払処理に関連する情報の中には、特定情報が含まれている場合がある。特定情報は、代金支払機30において支払処理をする客の個人情報と、金銭的価値のある情報と、の少なくとも一方を含む。個人情報としては、例えば、クレジットカード又は電子マネー等による決済をした場合の会員番号、会員氏名、承認番号及び有効期限(図8(a)参照)等が挙げられる。金銭的価値のある情報としては、例えば、次回の支払い時に値引きを受けることができる値引き券(図7(b)参照)、次回の支払い時に利用可能なクーポン券(図8(b)参照)等が挙げられる。
〔ストアコントローラ10〕
〔ストアコントローラ10〕
ストアコントローラ10は、POSシステム1を制御するコンピュータであり、商品マスタ等の種々の情報を管理する。ストアコントローラ10は、各商品登録機20及び各代金支払機30と通信可能であり、各商品登録機20及び各代金支払機30に商品マスタを適宜送信する。商品マスタとは、各商品についての商品情報(商品の識別情報、並びに、商品名称及び販売価格に関する情報等)を格納したファイルである。商品マスタは、適宜更新される。
〔商品登録機20〕
〔商品登録機20〕
次に、商品登録機20について説明する。図2に示されるように、商品登録機20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、スキャナ204と、店員用表示部205と、客用表示部206と、操作部207と、通信部208と、スピーカ209と、印刷部210と、を備えている。これらは、バス215によって相互に接続されている。なお、商品登録機20の外観は、図3に示されるとおりである。
CPU201は、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、商品登録機20の動作を制御する。ROM202は、商品登録機20の動作を制御するためのプログラムを記憶している。RAM203は、ストアコントローラ10から送信された商品マスタ、スキャナ204によって読み取られたバーコード(商品コード)に基づいて商品マスタから取得された商品情報、及び操作履歴に関する情報等を随時記憶する。
スキャナ204は、商品に付されているバーコード等を光学的に読み取る。店員用表示部205は、店員に対し、スキャナ204によって読み取られたバーコードに対応する商品名称及び販売価格等を表示する。客用表示部206は、客に対し、スキャナ204によって読み取られたバーコードに対応する商品名称及び販売価格等を表示する。なお、店員用表示部205及び客用表示部206は、タッチパネルを構成することで、操作部としても機能する。
操作部207は、商品登録機20を動作させるための各種の操作ボタン(小計キー、現計キー、置数キー、訂正キー及びプリセットキー等)を有している。通信部208は、LAN2を介して他の機器と通信を行う。スピーカ209は、商品登録機20の操作音、及び各種の音声等を出力する。印刷部210は、適宜、各種の文字等を印刷した紙片(会計券)を発行する。
以上のように構成された商品登録機20においては、店員による操作の下、客が購入しようとしている商品に付されたバーコードがスキャナ204によって読み取られると、CPU201によって商品マスタから商品情報が取得されて代金データが生成される(登録処理の実行)。代金データには、客が購入しようとしている全ての商品についての単価及び数量、並びに、合計金額等に関する情報が含まれている。
そして、生成された代金データがいずれか1つの代金支払機30によって取得されると、客に対し、複数の代金支払機30のうち代金データを取得した代金支払機30(すなわち、客が代金の支払いを行うべき代金支払機30)が報知される。具体的には、客用表示部206は、例えば、各代金支払機30に付された識別番号のうち、代金データを取得した代金支払機30の識別番号を表示する。印刷部210は、代金データを取得した代金支払機30の識別番号、及び代金データの識別情報を示すバーコード等を印刷した会計券を発行する。
〔代金支払機30〕
〔代金支払機30〕
次に、代金支払機30について説明する。図4に示されるように、代金支払機30は、CPU(監視部)301と、ROM302と、RAM303と、スキャナ304と、表示部(報知部)305と、操作部307と、通信部308と、発行部309a及び紙片検知部309bを有する印刷部309と、決済部310と、スピーカ(報知部)311と、サインポール(報知部)312と、人検知センサ(人検知部)313と、カメラ(人検知部)314と、を備えている。これらは、バス320によって相互に接続されている。なお、代金支払機30の外観は、図5に示されるとおりである。
CPU301は、ROM302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、代金支払機30の動作を制御する。ROM302は、代金支払機30の動作を制御するためのプログラムを記憶している。RAM303は、ストアコントローラ10から送信された商品マスタ及び操作履歴に関する情報、紙片に印字する情報、等を随時記憶する。
CPU301は、客が代金の支払いを行った際に、当該支払いの内容に基づいて紙片に印字する情報(支払処理に関連する情報)を生成する。CPU301は、レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれているか否かを判定する。CPU301は、レシート類に印字された情報に特定情報が含まれると判定された場合に、紙片検知部309bにおける検知状況を監視する。すなわち、本実施形態のCPU301は、紙片検知部309bにおける検知状況を監視する監視部として機能する。CPU301は、監視した紙片検知部309bにおける検知状況に基づいて、レシート類の取り忘れを検出する。
具体的には、CPU301は、発行部309aにレシート類が発行されてから一定時間経過後の紙片検知部309bにおけるレシート類の検知に基づいて、レシート類の取り忘れを検出する。また、CPU301は、レシート類が発行された後、紙片検知部309bがレシート類を検知している状態において、人検知部が客の検知をしなくなったことに基づいてレシート類の取り忘れを検出してもよい(詳しくは後述する。)。
スキャナ304は、代金支払機30から出力された会計券に印刷されたバーコード等を光学的に読み取る。表示部305は、主に代金支払機30を操作している客に対して文字及び画像等表示する画面(例えばタッチパネル)を有する。表示部305は、客が代金の支払いを行うための操作手順等を表示する。操作部307は、代金支払機30を動作させるための各種の操作ボタン(訂正キー及びプリセットキー等)を有している。通信部308は、LAN2を介して他の機器と通信を行う。
印刷部309は、発行部309aと、紙片検知部309bとを有する。発行部309aは、例えば、代金支払機30の表面に開口すると共に、代金支払機30に埋め込まれたプリンタである。発行部309aは、CPU301によって生成された情報を紙片に印字すると共に、支払処理に関連する情報を印字した当該紙片(レシート類)を発行する。発行部309aは、紙片検知部309bによって検知される位置までレシート類を送出することで、レシート類を発行する。
紙片検知部309bは、発行部309aに発行されたレシート類の有無を検知する。紙片検知部309bは、例えば、発行部309aに設けられた光照射部及び受光部(不図示)を含んで構成される。紙片検知部309bは、例えば、光照射部が受光部に向けて照射した光が発行されたレシート類によって遮断されているか否かに基づいて、発行されたレシート類の有無を検知する。
紙片検知部309bは、光照射部及び受光部を含む態様に限定されず、例えば、発行されたレシート類が物理的にスイッチに当たることによって断接されるスイッチを含む態様であってもよい。紙片検知部309bとしては、その他一般的なセンサを用いることができる。紙片検知部309bは、例えば、発行されたレシート類の有無を示す信号を、紙片検知部309bにおける検知状況としてCPU301に送信する。
決済部310は、紙幣投入兼排出口310a、硬貨投入口310b、硬貨排出口310c、クレジットカード投入兼排出口310d及び電子マネーリーダ310e、並びに、それらを制御する制御部(図示省略)を有している。紙幣投入兼排出口310a、硬貨投入口310b及び硬貨排出口310cは、現金決済部として機能する。客は、紙幣投入兼排出口310a等の現金決済部を介した現金での代金の支払いと、クレジットカードリーダを介したクレジットカードでの代金の支払いと、電子マネーリーダを介した電子マネーでの代金の支払いと、の少なくとも1つを選択することができる。
スピーカ311は、例えば表示部305に並設されており、主に代金支払機30を操作している客に対して音声を出力する。スピーカ311は、代金支払機30の操作音、及び各種の音声等を出力する。スピーカ311は、例えば、客によって代金の支払いが行われると、支払い処理の終了を示す音声(例えば「お釣りとレシートとをお取りください」等)を客に対して出力する。
サインポール312は、例えば、代金支払機30から上方に延びる支柱と、支柱の上端部に設けられた複数色の表示灯を有する。サインポール312は、表示灯を点灯又は点滅させることで、客が代金の支払いを行うための操作の実行が可能であること、及び、その他何らかの異常が発生していること等を報知する。
代金支払機30では、CPU301によってレシート類の取り忘れが検出された場合に、表示部305と、スピーカ311と、サインポール312と、のうちの少なくとも1つを、当該取り忘れを報知する報知部として機能させることができる。具体的には、表示部305は、CPU301によってレシート類の取り忘れが検出された場合、例えば客に対してレシート類の取り忘れが生じている旨を表示する。表示部305は、例えば、レシート類の取り忘れが生じている旨を文字又は画像として画面に表示してもよいし、画面の表示色を赤色や黄色等の客の注意を向けさせる色に変更することで取り忘れが生じている旨を表示してもよい。
スピーカ311は、CPU301によってレシート類の取り忘れが検出された場合、当該取り忘れを示す音声を客又は店員に対して出力する。取り忘れを示す音声としては、例えば「レシートを忘れずにお取りください!」等の音声であってもよい。スピーカ311は、支払い処理の終了を示す音声よりも取り忘れを示す音声を強調してもよい。スピーカ311は、例えば、音声の音量を大きくすること、及び音声の口調を強くすることにより、取り忘れを示す音声を強調することができる。
サインポール312は、例えば表示灯を点灯又は点滅させることで、レシート類の取り忘れが生じていることを報知する。サインポール312は、例えば表示灯を赤色や黄色等の客又は店員の注意を向けさせる色で点灯又は点滅させることで、レシート類の取り忘れが生じていることを報知してもよい。
なお、商品登録機20の店員用表示部205を報知部として機能させることもできる。店員用表示部205は、CPU301によってレシート類の取り忘れが検出された場合に、バス320及びバス215を介して取り忘れが生じていることを示す信号を受信し、その旨を店員に対して表示してもよい。
人検知センサ313は、代金支払機30前の所定領域内に存在する客等を検知する。人検知センサ313は、例えば光電管式等、一般的なものを用いることができる。人検知センサ313は、代金支払機30において支払処理をする客を検知する人検知部として機能する。カメラ314は、代金支払機30前の所定領域内に存在する客等を撮像する。なお、カメラ314も、カメラ314によって撮像される画像又は映像から人を抽出するプログラム等を用いることにより、人検知部として機能させることができる。
〔POSシステムの動作例〕
〔POSシステムの動作例〕
以上のように構成された代金支払機30においては、登録処理の実行によって生成された代金データがCPU301によって取得されると、客に対し、代金データを取得した代金支払機30(すなわち、客が代金の支払いを行うべき代金支払機30)が自機であることが報知される。代金支払機30では、例えば、表示部305による文字等の表示、スピーカ311による音声の出力、及びサインポール312による表示灯の点灯等によって、代金データを取得した代金支払機30が自機であることが報知される。
客は、商品登録機20による報知、及び代金データを取得した代金支払機30による報知に従って、代金データを取得した代金支払機30に向かう。そして、代金支払機30前の所定領域内に入った客が人検知センサ313によって検知されると、客が代金の支払いを行うための操作手順の表示が表示部305によって開始される。このとき、例えば、操作手順を示す音声の出力もスピーカ311によって開始される。
客は、表示部305による表示、及びスピーカ311による音声の出力に従って、操作部307、及びタッチパネルを構成する表示部305を介して代金支払機30を操作し、代金の支払いを行う。具体的には、客が、商品登録機20において発行された会計券に印刷されたバーコードをスキャナ304に読み取らせると、決済種別を選択するための選択画面が表示部305によって表示される。客は、表示部305において、現金、クレジットカード及び電子マネーのいずれかの決済種別、又は併用する複数の決済種別を選択し、決済部310において、選択した決済種別での支払いを行う。
客によって代金の支払いが行われると、支払処理に関連する情報が印字されたレシート類が発行部309aによって発行される。レシート類が発行部309aによって発行されると、レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれているか否かがCPU301によって判定される。レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれると判定された場合には、紙片検知部309bにおける検知状況がCPU301によって監視される。レシート類の取り忘れがCPU301によって検出された場合には、当該取り忘れが報知部(表示部305と、スピーカ311と、サインポール312と、のうちの少なくとも1つ)によって客又は店員に報知される。
〔レシート類の取り忘れの検出処理〕
次に、図6(a)及び図6(b)を参照して、レシート類の取り忘れの検出処理の例について説明する。図6(a)及び図6(b)におけるレシート類の取り忘れの検出処理は、客によって代金の支払いが行われると開始される。なお、このとき、人検知センサ313によって支払いを行っている客が検知されている状態である。
次に、図6(a)及び図6(b)を参照して、レシート類の取り忘れの検出処理の例について説明する。図6(a)及び図6(b)におけるレシート類の取り忘れの検出処理は、客によって代金の支払いが行われると開始される。なお、このとき、人検知センサ313によって支払いを行っている客が検知されている状態である。
まず、発行部309aにレシート類が発行されてから一定時間経過後に発行部309aにレシート類が残っている場合、レシート類が取り忘れられている可能性が高いことを利用して、レシート類の取り忘れを検出する例(第1検出処理)について、図6(a)を用いて説明する。客が代金の支払いを行った際に、発行部309aによって当該支払処理に関連する情報が紙片に印字される(ステップS1)。情報が印字された紙片は、発行部309aによって、支払いを行った客に対してレシート類として発行される(ステップS2)。続いて、CPU301によって、レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれているか否かが判定される(ステップS3)。
ステップS3において、レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれていないとCPU301によって判定された場合(ステップS3:NO)、そのまま処理が終了される。この場合、レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれていないため、例えば、レシート類がわざと放置されるような可能性が高い。よって、紙片検知部309bが監視されることもなく、レシート類の取り忘れが報知されることもない。
一方、ステップS3において、レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれているとCPU301によって判定された場合、(ステップS3:YES)、CPU301によって紙片検知部309bにおけるレシート類の検知状況が監視されると共に、図示しないタイマー等によって時間の計測が開始される(ステップS4)。
タイマーによって計測される時間が一定時間(例えば、5秒)を経過した場合(以後、単に「一定時間経過後」とも称する。)に、紙片検知部309bがレシート類(紙片)を検知しているか否かがCPU301によって判定される(ステップS5)。すなわち、CPU301は、発行部309aにレシート類が発行されてから一定時間経過後の紙片検知部309bにおけるレシート類の検知に基づいて、レシート類の取り忘れを検出する。なお、図6(a)に示される用第1検出処理においては、タイマーによって計測される時間が一定時間を経過するまでは、ステップS5の処理を行わない。
ステップS5において、一定時間経過後に紙片検知部309bがレシート類を検知していないとCPU301によって判定された場合(ステップS5:NO)、そのまま処理が終了される。この場合、レシート類が発行部309aからすでに取り除かれていると考えられる。そのため、レシート類の取り忘れが報知されない。
一方、ステップS5において、一定時間経過後に紙片検知部309bがレシート類を検知しているとCPU301によって判定された場合(ステップS5:YES)、支払処理をする客を人検知センサ313が検知しているか否かがCPU301によって判定される(ステップS6)。
ステップS6において、支払処理をする客を人検知センサ313が検知しているとCPU301によって判定された場合(ステップS6:YES)、ステップS5に移行される。この場合、支払処理をした客が代金支払機30の前にいるため、客がレシート類を発行部309aから取り除く可能性があると考えられる。そのため、現時点ではレシート類の取り忘れを報知する必要がなく、CPU301による紙片検知部309bの監視が維持される。
一方、ステップS6において、支払処理をする客を人検知センサ313が検知していないとCPU301によって判定された場合(ステップS6:NO)、客がレシート類を取り忘れたと考えられる。そこで、報知部によって当該取り忘れが報知される(ステップS7)。すなわち、CPU301は、レシート類が発行された後、発行部309aにレシート類が発行されてから一定時間経過後に紙片検知部309bがレシート類を検知している状態において、人検知センサ313が客の検知をしなくなったことに基づいてレシート類の取り忘れを検出する。上記ステップS7の後、例えば、レシート類が発行部309aから取り除かれるまでCPU301による紙片検知部309bの監視を維持するため、ステップS5に移行される。
なお、図6(a)に示される第1検出処理においてステップS6の処理を省略してもよい。つまり、一定時間経過後に紙片検知部309bがレシート類を検知しているとCPU301によって判定された場合(ステップS5:YES)、報知部によって当該取り忘れが報知されてもよい(ステップS7)。この場合においても、特定情報が印字されたレシート類の取り忘れを抑制しつつ、代金支払機30の円滑な運用を図ることが可能となる。ただし、ステップS6の処理を行う場合の方が、ステップS6の処理を省略する場合よりも、よりレシート類の取り忘れの検知精度を高めることができる。
次に、紙片検知部309bがレシート類を検知している状態において、人検知センサ313が検知していた客が検知されなくなった場合、レシート類が取り忘れられている可能性が高いことを利用して、レシート類の取り忘れを検出する例(第2検出処理)について、図6(b)を用いて説明する。
図6(b)の例におけるステップS1〜ステップS3の処理は、図6(a)の例と同様に実行される。ステップS3において、レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれているとCPU301によって判定された場合、図6(a)の例と異なり、タイマー等によって時間の計測が開始されることなく、CPU301によって紙片検知部309bにおけるレシート類の検知状況が監視される(ステップS11)。続いて、紙片検知部309bがレシート類(紙片)を検知しているか否かがCPU301によって監視(判定)される(ステップS12)。
ステップS12において、紙片検知部309bがレシート類を検知していないとCPU301によって判定された場合(ステップS12:NO)、そのまま処理が終了される。この場合、レシート類が発行部309aからすでに取り除かれていると考えられる。そのため、レシート類の取り忘れが報知されない。一方、ステップS12において、紙片検知部309bがレシート類を検知しているとCPU301によって判定された場合(ステップS12:YES)、人検知センサ313が支払処理をする客を検知しているか否かがCPU301によって判定される(ステップS13)。
ステップS13において、人検知センサ313が支払処理をする客を検知していないとCPU301によって判定された場合(ステップS13:NO)、客がレシート類を取り忘れて立ち去ったものと考えられる。そこで、報知部によって当該取り忘れが報知される(ステップS14)。すなわち、CPU301は、レシート類が発行された後、紙片検知部309bがレシート類を検知している状態において、人検知センサ313が客の検知をしなくなったことに基づいてレシート類の取り忘れを検出する。上記ステップS14の後、例えば、レシート類が発行部309aから取り除かれるまでCPU301による紙片検知部309bの監視を維持するため、ステップS12に移行される。
〔作用効果〕
上記実施形態のPOSシステム1では、CPU301によってレシート類の中に特定情報が含まれていると判定された場合には、CPU301によってレシート類の取り忘れが監視される。CPU301によってレシート類の取り忘れが検出された場合には、報知部(スピーカ311と、サインポール312と、表示部305と、のうちの少なくとも1つ)によってその旨が客に報知される。これにより、特定情報が印字されたレシート類の取り忘れを抑制できる。一方、CPU301によってレシート類の中に特定情報が含まれていないと判定された場合には、紙片検知部309bが監視されることもなく、報知部によって取り忘れが報知されることもない。これにより、特定情報を含まない、例えば、わざと放置されるような可能性の高いレシート類に対し、取り忘れを報知し続けるようなことがなくなる。その結果、特定情報が印字されたレシート類の取り忘れを抑制しつつ、代金支払機30の円滑な運用を図ることが可能となる。
上記実施形態のPOSシステム1では、CPU301によってレシート類の中に特定情報が含まれていると判定された場合には、CPU301によってレシート類の取り忘れが監視される。CPU301によってレシート類の取り忘れが検出された場合には、報知部(スピーカ311と、サインポール312と、表示部305と、のうちの少なくとも1つ)によってその旨が客に報知される。これにより、特定情報が印字されたレシート類の取り忘れを抑制できる。一方、CPU301によってレシート類の中に特定情報が含まれていないと判定された場合には、紙片検知部309bが監視されることもなく、報知部によって取り忘れが報知されることもない。これにより、特定情報を含まない、例えば、わざと放置されるような可能性の高いレシート類に対し、取り忘れを報知し続けるようなことがなくなる。その結果、特定情報が印字されたレシート類の取り忘れを抑制しつつ、代金支払機30の円滑な運用を図ることが可能となる。
上記実施形態のPOSシステム1では、発行部309aにレシート類が発行されてから一定時間経過後の紙片検知部309bにおけるレシート類の検知に基づいて、レシート類の取り忘れが検出される(第1検出処理)。このように一定時間経過後に発行部309aにレシート類が残っている場合、レシート類が取り忘れられている可能性が高いことを利用して、特定情報が印字されたレシート類の取り忘れを好適に抑制できる。
上記実施形態のPOSシステム1では、発行部309aにレシート類が発行された後、紙片検知部309bがレシート類を検知している状態において、人検知センサ313によって客が検知されなくなった場合、レシート類の取り忘れが検出される(第2検出処理)。このように人検知センサ313が検知していた客が検知されなくなった場合、レシート類が取り忘れられている可能性が高いことを利用して、特定情報が印字されたレシート類の取り忘れを好適に抑制できる。
〔変形例〕
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、レシート類に印字された情報の中に特定情報が含まれているとCPU301によって判定された時を起点として、CPU301によって紙片検知部309bにおけるレシート類の検知状況が監視されると共に、図示しないタイマー等によって時間の計測が開始される例を挙げて説明したが、これに限定されない、例えば、
・支払処理に関連する情報を生成したとき
・支払処理に関連する情報の紙片への印字を開始したとき、
・レシート類が発行されたとき(出力されるレシート類を紙片検知部309bが検知したとき)
等を起点として、紙片検知部309bにおけるレシート類の検知状況の監視を開始してもよいし、タイマー等による時間の計測を開始してもよい。
・支払処理に関連する情報を生成したとき
・支払処理に関連する情報の紙片への印字を開始したとき、
・レシート類が発行されたとき(出力されるレシート類を紙片検知部309bが検知したとき)
等を起点として、紙片検知部309bにおけるレシート類の検知状況の監視を開始してもよいし、タイマー等による時間の計測を開始してもよい。
また、上記実施形態又は変形例では、代金支払機30が商品登録機20に記憶された代金データを取得する例を挙げて説明したが、これに限定されない。商品登録機20は、生成した代金データを代金支払機30に送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態又は変形例では、ストアコントローラ10がPOSシステム1における上位装置として代金データを保存したが、代金データを保存する機能を有していれば、POSシステム1における上位装置として他の装置を用いることができる。
また、上記実施形態又は変形例では、商品登録機20が代金データを生成したが、商品登録機20によって実行された商品の登録処理に基づいてストアコントローラ10又は代金支払機30が代金データを生成するようにしてもよい。
以上説明した種々の実施形態及び変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々、組み合わせられてもよい。
1…POSシステム、20…商品登録機、30…代金支払機、305…表示部(報知部)、309a…発行部、309b…紙片検知部、311…スピーカ(報知部)、312…サインポール(報知部)、313…人検知センサ(人検知部)、314…カメラ(人検知部)。
Claims (5)
- 商品の登録処理を実行する商品登録機と、
前記登録処理の実行によって生成された代金データに基づいて代金の支払処理を実行する代金支払機と、を備え、
前記代金支払機は、
前記支払処理に関連する情報が印字された紙片が発行される発行部と、
前記発行部に発行された前記紙片の有無を検知する紙片検知部と、
前記紙片に印字された前記情報の中に特定情報が含まれているか否かを判定し、前記情報に前記特定情報が含まれると判定された場合に、前記紙片検知部における検知状況を監視する監視部と、
前記監視部によって前記紙片の取り忘れが検出された場合に、当該取り忘れを報知する報知部と、
を有する、POSシステム。 - 前記監視部は、
前記発行部に前記紙片が発行されてから一定時間経過後の前記紙片検知部における前記紙片の検知に基づいて、前記紙片の取り忘れを検出する、請求項1記載のPOSシステム。 - 前記代金支払機は、
前記代金支払機において支払処理をする客を検知する人検知部を更に有し、
前記監視部は、
前記紙片が発行された後、前記紙片検知部が前記紙片を検知している状態において、前記人検知部が前記客の検知をしなくなったことに基づいて前記紙片の取り忘れを検出する、請求項1又は2記載のPOSシステム。 - 前記特定情報は、前記代金支払機において支払処理をする客の個人情報と、金銭的価値のある情報と、の少なくとも一方を含む、請求項1〜3の何れか一項記載のPOSシステム。
- 前記商品登録機は、店員によって操作され、
前記代金支払機は、客によって操作される、請求項1〜4の何れか一項記載のPOSシステム。
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