JP2017026103A - 密封装置 - Google Patents

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【課題】連続鋳造機におけるロールネック部を支持するオイルエアーアウト潤滑方式の軸受に用いられる密封装置において、密封装置の構成のみにて、外部異物に対するシール性と内部軸受潤滑のためのオイルエアー排出性とを両立させ、オイルエアー排出量を十分に確保する。
【解決手段】シールリップ14,34の内周面におけるリップ摺動部14c、34cよりも軸受内部側Iの位置に突起部21、41を円周上複数設ける。突起部21、41は、軸側周面54に摺動可能に接触し、軸側周面54に対するリップ摺動部14c、34cの接触面圧を突起部21、41に対応する円周上一部の部位で他の部位よりも小さく設定することにより、オイルエアーの供給圧力により押し開かれる部位を前記円周上一部の部位に特定する機能を発揮する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シール技術に係る密封装置に関する。本発明の密封装置は、連続鋳造機におけるロールネック部を支持するオイルエアーアウト潤滑方式の軸受に用いられる。
従来から図5および図6に示すように、連続鋳造機におけるロールネック部50を回転可能に支持する軸受51には、軸受外部Oの異物(鋳造過程で使用される冷却水や、鋳造過程で生じるスケールなど、図示せず)が軸受内部Iへ侵入しないようにシールリップ62を軸側周面54に摺動可能に接触させる構造の密封装置61が装着使用されている。
そして、軸受51を潤滑するため、噴霧状のオイルをエアー(空気)とともに、ハウジング52に設けたオイルエアー供給通路55から軸受内部Iへ供給し、その供給圧力によってシールリップ62を押し開き、一部のオイルエアーを軸受外側Oへ排出(排出方向を図6に矢印Dにて示す)することによって、軸受内部Iへの異物の侵入を確実に阻止するとともに、軸受機能を維持するようにしている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3175048号公報 特開2005−133885号公報
上記図5および図6の技術において、軸受内部Iの圧力(内圧)のコントロールは、軸側周面54に対するシールリップ62の締付け力で行われており、シールリップ62には一定レベル以上の締付け力が必要とされる。
しかしながら、シールリップ62と軸側周面54の摩耗や偏心により長期間安定した内圧維持が困難となることや、シール性向上のためリップしめしろやリップ剛性を増大させるとこれに反比例してオイルエアー排出性が低下することから、密封装置61の設計に際しては、外部異物に対するシール性と、内部軸受潤滑のためのオイルエアー排出性とを両立させるのが困難であると云う問題がある。
また、上記図5および図6の技術によると、シールリップ62からのオイルエアーの排出箇所が、偏心等の影響を受けることもあって、円周上でシールリップ62の接触が最も弱い1箇所のみとなるため、オイルエアーの排出量が不足すると云う問題もある。
上記特許文献1の請求項1に記載された考案は、上記問題を解決するため図7に示すように、軸側周面54上に、シールリップ62の接触領域を横断する軸方向溝56を円周上複数設け、軸受内部Iから軸方向溝56を経由して軸受外部Oへオイルエアーを排出(排出方向を図7に矢印Dにて示す)するようにしている。
しかしながらこの考案には、以下の点で更なる改良の余地がある。
すなわち、上記したように軸側周面54上に軸方向溝56を円周上複数設けると云うことは、シールリップ62を備える密封装置61以外の軸受51側の部品に溝加工を加えることになる。したがってこれに対し、密封装置61以外の軸受51側の部品に溝加工を加えることなく、密封装置61の構成のみで上記問題を解決することが望ましい。
また、本発明に対する他の従来技術として図8に示すように、軸受の運転に伴う温度の上昇があっても長期間に亙って安定したシール性能を発揮する密封装置を備えた密封装置付き軸受を提供することを目的とし、この目的を達成するため、密封装置71がゴム製のシール本体72を有し、このシール本体72が、半径方向に延在する円盤部73と、円盤部73の内径端部から軸方向に伸びたメインリップ74と、円盤部73の内径端部からメインリップ74とは反対側に伸びたダストリップ75とを有し、円盤部73に軸方向に貫通するスリット76を設け、ダストリップ75にリブ76を設けた技術が開発されている(特許文献2参照)。
しかしながらこの図8の技術は、メインリップ74、ダストリップ75および軸側周面54に囲まれる密閉状の空間部77が負圧となったときにこの空間部77に大気圧(エアー)を導入するためにリブ76を梃子の支点としてダストリップ75に梃子作動をさせ、ダストリップ75の摺動部を開き、これにより軸受外部Oから空間部77に大気圧(エアー)を流入(流入方向を図8に矢印Eにて示す)させるものである。
したがって、本発明とこの図8の技術とを比較すると、エアーの流れ方向は互いに反対向きとされ、(本発明では、軸受内部から軸受外部へ向けエアーが流出する、これに対し図8の技術では、軸受外部Oから上記空間部77へ向けエアーが流入する)、本発明においてシールリップの内周面に設けられる突起部と、図8の技術においてダストリップ75の内周面に設けられるリブ76とは、その機能を異にしている。
本発明は以上の点に鑑み、密封装置の構成のみにて、外部異物に対するシール性と内部軸受潤滑のためのオイルエアー排出性とを両立させることができ、オイルエアー排出量を十分に確保することもできる密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の手段を採用した。
すなわち、軸受外部の異物が軸受内部へ侵入しないようにシールリップを軸側周面に摺動可能に接触させる密封装置であって、前記シールリップは、軸受内部にオイルエアーを供給して軸受内部の圧力が所定値に達したときに前記圧力によって押し開かれることにより前記オイルエアーを軸受外部へ排出する構造の密封装置において、前記シールリップの内周面におけるリップ摺動部よりも軸受内部側の位置に突起部を円周上複数設け、前記突起部は、前記軸側周面に摺動可能に接触し、前記軸側周面に対する前記リップ摺動部の接触面圧を前記突起部に対応する円周上一部の部位で他の部位よりも小さく設定することにより、前記オイルエアーの供給圧力により押し開かれる部位を前記円周上一部の部位に特定する機能を発揮することを特徴とする(請求項1)。
上記構成を備える本発明の密封装置においては、シールリップの内周面におけるリップ摺動部よりも軸受内部側の位置に突起部が円周上複数設けられており、この突起部が軸側周面に摺動可能に接触することにより、軸側周面に対するリップ摺動部の接触面圧が、突起部に対応する円周上一部の部位で他の部位よりも小さく設定される。したがって、突起部に対応する円周上一部の部位で接触面圧が比較的小さく設定されるとともにその他の部位で接触面圧が比較的大きく設定されるため、これらの部位に同じ大きさの圧力(内圧)が作用すると、前者の、突起部に対応する円周上一部の部位のみが圧力によって押し開かれると云う状況が発生する。したがって、外部異物に対するシール性を確保すべくシールリップの締付け力を大きく設定しても、突起部に対応する円周上一部の部位ではオイルエアーを確実に排出することができるため、外部異物に対するシール性と内部軸受潤滑のためのオイルエアー排出性とを両立させることができる。また、突起部が円周上複数設けられ、これに伴ってオイルエアーを円周上複数個所から同時に排出するため、オイルエアー排出量を十分に確保することができる。
突起部は、この突起部が1つずつ円周方向に等間隔で並ぶように設けても良いが、円周方向に並んだ2つの突起部を1組として複数組の突起部を設け、この複数組の突起部が円周方向に等間隔で並ぶように設けても良く、この場合には各組において、円周方向に並んだ2つの突起部間の谷部をオイルエアーの排出経路として利用することが可能とされる。本発明では上記したように、突起部を設ける円周上位置と、軸側周面に対する接触面圧が小さく設定され、よって開きやすい部位の円周上位置とが円周上一致するため、突起部が1つずつ設けられる場合には、オイルエアーが突起部を迂回するかたちで流れることになる。これに対し突起部が2つ1組で設けられる場合には、オイルエアーは突起部間の谷部を流れ、谷部を出た後、そのまま軸方向に流れれば、軸側周面に対する接触面圧が小さく設定され、よって開きやすい部位に達するため、オイルエアーは突起部を迂回せずとも流れることが可能とされる(請求項2)。
以上説明したように本発明によれば、密封装置の構成のみにて、外部異物に対するシール性と内部軸受潤滑のためのオイルエアー排出性とを両立させることができ、また、オイルエアー排出量を十分に確保することができる。
本発明の実施例に係る密封装置の要部断面図 同密封装置におけるシールリップおよび突起部の作動を示す断面図 同密封装置におけるシールリップおよび突起部の作動を示す説明図 同密封装置におけるオイルエアー排出箇所を示す説明図 密封装置を装着する軸受の要部断面図 従来例に係る密封装置の要部断面図 従来例に係る密封装置の要部断面図 従来例に係る密封装置の要部断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)リップしめしろの低下や摩耗を抑制するにはスケールを噛み込みにくくすれば良いので、オイルシールのリップ先端付近に突起を円周上等配で追加する。
(2)オイルエアー軸受に使用されるオイルシールにおいて、リップに供給エアーを排出するための等配突起部を設けたことを特徴とする。
(3)エアーの排出は各突起部を通り、排出量は突起の高さや等配数でコントロールする。
(4)上記形状とすることで、エアー排出箇所が増えてエアー排出量が増大するとともにリップにスケールを噛み込みにくくなるため、スケールによるリップ摩耗としめしろ低下を低減させることができる。
(5)ゴムリップはエアー排出性を考慮する必要がないので、外部からの水、スケールの侵入防止を高めるための設計(しめしろ増大や剛性増大など)を取り入れることが容易となり、より長寿命が期待できる。
(6)上記の手法を取り入れても部品構成や組み立て工程は同等であり、コスト増大はない。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置1の要部断面を示している。当該実施例に係る密封装置1は、連続鋳造機におけるロールネック部を支持するオイルエアーアウト潤滑方式の軸受51に用いられる。また当該密封装置1は、軸受外部Oの異物が軸受内部Iへ侵入しないようにシールリップ14,34を軸53の周面(軸側周面)54に摺動可能に接触させる密封装置であって、シールリップ14,34は、軸受内部Iにオイルエアー(図示せず)を供給して軸受内部Iの圧力が所定値に達したときに前記圧力によって押し開かれることによりオイルエアーを軸受外部Oへ排出する構造とされている。軸53は、連続鋳造機におけるロール軸であり、またはロール軸本体の外周に装着されるスリーブ等の軸または軸受の構成部品である。
密封装置1全体の構成としては、軸受ハウジング52の内周に嵌合される第1環(主環)11が設けられ、この第1環11に嵌合された第2環(副環)31が設けられている。
第1環11は、軸受ハウジング52の内周に嵌合される筒状の嵌合部12と、嵌合部12の軸方向一方(軸受内部I側)の端部から径方向内方へ向け設けられたフランジ状のリップ保持部13と、リップ保持部13に保持されたシールリップ14とを一体に有している。シールリップ14は、外部異物をシールするためその基端部14aから先端部14bへかけて軸受外部O側を向くように配置され、リップ先端14bの内周部に設定したリップ摺動部14cにおいて全周に亙って軸側周面54に摺動可能に接触する。
また、第1環11はその構成部品として、筒状部15aの軸方向一方の端部から径方向内方へ向けフランジ部15bを一体成形した金属環(芯金)15と、金属環15に被着(架橋接着)されたゴム状弾性体16とを有し、このゴム状弾性体16によって、筒状部15aの外周面に被着され軸受ハウジング52の内周面に密接する外周ゴム部17と、筒状部15aの先端部に被着され軸受ハウジング52の端面部に密接する先端ゴム部18と、筒状部15aの内周面に被着された内周ゴム部19と、フランジ部15bの端面に被着された端面ゴム部20と、上記シールリップ14とが一体に成形されている。
一方、第2環31は、第1環11の嵌合部12の内周に嵌合された筒状の嵌合部32と、嵌合部32の軸方向他方(軸受外部O側)の端部から径方向内方へ向け設けられたフランジ状のリップ保持部33と、リップ保持部33に保持されたシールリップ34とを一体に有している。シールリップ34は、外部異物をシールするためその基端部34aから先端部34bへかけて軸受外部O側を向くように配置され、リップ先端34bの内周部に設定したリップ摺動部34cにおいて全周に亙って軸側周面54に摺動可能に接触する。
また、第2環31はその構成部品として、筒状部35aの軸方向他方の端部から径方向内方へ向けフランジ部35bを一体成形した金属環35と、金属環35に被着されたゴム状弾性体36とを有し、このゴム状弾性体36によって上記シールリップ34が成形されている。
上記第1環11のシールリップ14の内周面に突起部21が設けられており、すなわちシールリップ14の内周面におけるリップ摺動部14cよりも軸受内部I側の位置に断面略くさび状を呈する突起部21が円周上複数等配状(例えば8等配)に設けられている。また同様に、上記第2環31のシールリップ34の内周面に突起部41が設けられており、すなわちシールリップ34の内周面におけるリップ摺動部34cよりも軸受内部I側の位置に断面略くさび状を呈する突起部41が円周上複数等配状(例えば8等配)に設けられている。
突起部21,41はそれぞれ、軸側周面54に摺動可能に接触し、軸側周面54に対するリップ摺動部14c,34cの接触面圧を、突起部21,41に対応する円周上一部の部位(突起部対応部位)14d,34dで他の部位よりも小さく設定することにより、オイルエアーの供給圧力により押し開かれる部位を突起対応部位14d,34dに特定する機能を発揮する。突起部21,41に対応するとは、突起部21,41の円周上位置に対し突起部対応部位14d,34dの円周上位置が同じであることを云う。突起部対応部位14d,34dに設定される接触面圧は、その大きさが零であっても良い。
また、突起部21,41はそれぞれ、円周方向に並んだ2つの突起部21A,21B、41A,41Bを1組として、複数組の突起部21A,21B、41A,41Bが円周上等配状(例えば8等配、よって突起部は16個が設けられている)に設けられており、軸受内部Iにオイルエアーを供給して軸受内部Iの圧力が所定値に達したとき、一部のオイルエアーが軸受内部Iから円周方向に並んだ2つの突起部21A,21B、41A,41B間の谷部22,42を経由してリップ摺動部14c,34cのほうへ軸方向ストレートに流れるように設定されている(流れの方向を図1に矢印Fにて示す)。
上記構成の密封装置1において、シールリップ14,34はそれぞれ当初、図2(A)に示すようにシールリップ摺動部14c,34cが全周に亙って軸側周面54に摺動可能に接触しているが、軸受内部Iにオイルエアーが供給されて軸受内部Iの圧力Pが所定値に達すると、図2(B)に示すようにシールリップ14,34がその円周上、突起部対応部位14d,34dに限って押し開かれて、シールリップ摺動部14c,34cがその円周上、突起部対応部位14d,34dに限って軸側周面54から離れ、ここに円周上一部の径方向間隙部cが形成される。したがって図3に示すように、この径方向間隙部cから一部のオイルエアーが軸受外部O側へ向け排出(排出方向を図3に矢印Gにて示す)され、異物hを吹き飛ばす。
上記構成の密封装置1においては上記したように、シールリップ14,34の内周面におけるリップ摺動部14c,34cよりも軸受内部I側の位置に突起部21,41が円周上複数設けられ、この突起部21,41が、軸側周面54に摺動可能に接触し、軸側周面54に対するリップ摺動部14c,34cの接触面圧を突起部対応部位14d,34dで他の部位よりも小さく設定することにより、オイルエアーの供給圧力により押し開かれる部位を突起部対応部位14d,34dに特定する機能を発揮するため、軸受内部Iにオイルエアーが供給されて軸受内部Iの圧力が所定値に達したときには、突起部対応部位14d,34d以外の部位は軸側周面54に接触したままで、突起部対応部位14d,34dのみが圧力によって押し開かれる。したがって、外部異物に対するシール性を確保すべくシールリップ14,34の締付け力を大きく設定しても、突起部対応部位14d,34dではオイルエアーを確実に排出することができるため、外部異物に対するシール性と内部軸受潤滑のためのオイルエアー排出性とを両立させることができる。
オイルエアーの排出量は、突起部21,41の高さ(リップ内周面からの立ち上がり高さ)や幅(円周方向幅)、設置数(等配数)、突起部21,41とシールリップ摺動部14c,34cとの間隔(軸方向間隔)などを変更することにより、調整することができる。
また、突起部21,41が円周上複数設けられて、オイルエアーを円周上複数個所から同時に排出するため、オイルエアー排出量を十分に確保することができ、当該実施例では突起部21,41が8等配(16個)で設けられて、図4に示すように円周上8箇所の突起部対応部位14d,34dから同時にオイルエアーを排出するため、オイルエアー排出量を十分に確保することができる。
また、突起部21,41が、円周方向に並んだ2つの突起部21A,21B、41A,41Bを1組として複数組設けられているため、一部のオイルエアーが軸受内部Iから円周方向に並んだ2つの突起部21A,21B、41A,41B間の谷部22,42を経由してリップ摺動部14c,34cのほうへ流れるように設定され、この流れの向きは軸方向にストレートな向きとされる。したがって、一部のオイルエアーは突起部21,41を迂回してなくてもリップ摺動部14c,34cに達することができるため、オイルエアーの流れを円滑にすることができる。
また、上記構成の密封装置1によれば、軸側周面54に軸方向溝を設ける必要がなく、密封装置1以外の軸受側の部品に溝加工を加える必要がない。したがって密封装置1の構成のみによって、上記作用効果を獲得することができる。
1 密封装置
11 第1環
12,32 嵌合部
13,33 リップ保持部
14,34 シールリップ
14a,34a リップ基端部
14b,34b リップ先端部
14c,34c リップ摺動部
14d,34d 突起部対応部位
15,35 金属環
15a,35a 筒状部
15b,35b フランジ部
16,36 ゴム状弾性体
17 外周ゴム部
18 先端ゴム部
19 内周ゴム部
20 端面ゴム部
21,21A,21B,41,41A,41B 突起部
22,42 谷部
31 第2環
52 軸受ハウジング
53 回転軸
54 軸側周面
I 軸受内部
O 軸受外部

Claims (2)

  1. 軸受外部の異物が軸受内部へ侵入しないようにシールリップを軸側周面に摺動可能に接触させる密封装置であって、前記シールリップは、軸受内部にオイルエアーを供給して軸受内部の圧力が所定値に達したときに前記圧力によって押し開かれることにより前記オイルエアーを軸受外部へ排出する構造の密封装置において、
    前記シールリップの内周面におけるリップ摺動部よりも軸受内部側の位置に突起部を円周上複数設け、
    前記突起部は、前記軸側周面に摺動可能に接触し、前記軸側周面に対する前記リップ摺動部の接触面圧を前記突起部に対応する円周上一部の部位で他の部位よりも小さく設定することにより、前記オイルエアーの供給圧力により押し開かれる部位を前記円周上一部の部位に特定する機能を発揮することを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    前記突起部は、円周方向に並んだ2つの突起部を1組として、複数組の突起部が設けられ、
    軸受内部に前記オイルエアーを供給して軸受内部の圧力が所定値に達したとき、一部の前記オイルエアーは、軸受内部から前記円周方向に並んだ2つの突起部間の谷部を経由して前記リップ摺動部のほうへ流れることを特徴とする密封装置。
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