JP2017024203A - 三次元造形物の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル毎の吐出精度の差が、製造される三次元造形物に与える影響を抑えるための、三次元造形の製造装置を提供する。【解決手段】三次元造形物(M)の印刷装置(100)は、ヘッド(1)からのインクの吐出を制御する吐出制御部(3)を備え、吐出制御部(3)は、一つの単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径が、少なくとも一部のドット間で互いに異なるように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は三次元造形物の製造装置に関する。
特許文献1には、境界材料を噴射する少なくとも1列のインクジェットノズルを有するプリントヘッドを使用して3−Dモデルを構成する3−D印刷装置が記載されている。
特開2012−71611号公報(2012年4月12日公開)
ところで、インクジェットヘッドは多数のノズルを有している。ノズルの吐出精度はノズルによってわずかに異なっており、或るノズルには他のノズルと比べて極めて小さな差がある場合がある。例えば、吐出不良とまでは言えなくとも、厳密には少しずれた方向に吐出したり、吐出量が所定の量より極めて少量増減したりすることがある。このような差はノズルの癖ということもできる。
三次元造形物のように、多くの層を積層して印刷物を製造する場合、ノズルの癖が印刷物に影響を与えることがある。例えば、或るノズルのインクを吐出する量が他のノズルと比べて極めて小さな差がある場合、多くの層を積層すると、そのノズルから吐出されるインクで形成される位置だけ、周りと比べて出っ張ったり凹んだりすることとなる。
本発明は、このような問題に鑑みて成された発明であり、その目的は、ノズル毎の吐出精度の差が製造される三次元造形物に与える影響を抑えることができる、三次元造形の製造装置を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明者が鋭意検討した結果、以下の本発明に達した。
本発明に係る三次元造形物の製造装置は、単位層を積層する三次元造形物の製造装置であって、上記単位層は、ヘッドの備える複数のノズルから吐出されるインクで形成され、上記ヘッドからのインクの吐出を制御する吐出制御部を備え、上記吐出制御部は、一つの上記単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径が、少なくとも一部のドット間で互いに異なるように制御することを特徴とする。
また、本発明に係る三次元造形物の製造方法は、単位層を積層する三次元造形物の製造方法であって、上記単位層は、ヘッドの備える複数のノズルから吐出されるインクで形成され、上記ヘッドからのインクの吐出を制御する吐出制御工程を含み、上記吐出制御工程では、一つの上記単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径が、少なくとも一部のドット間で互いに異なるように制御することを特徴とする。
上記構成により、互いに異なる複数の径のドットで単位層を形成することになる。つまり、ノズル毎の吐出精度の差に、ノズル毎のドット径の差を外乱として加えることになる。これにより、製造される三次元造形物の形状に与える要因に占めるノズル毎の吐出精度の差が小さくなる。その結果、ノズル毎の吐出精度の差による、製造される三次元造形物に対する影響が目立ち難くなり、三次元造形物の形状の精度を向上させることができる。
本発明に係る三次元造形物の製造装置では、上記吐出制御部は、予め定められた複数のドット径から、吐出するインクのドット径を2以上選択し、一つの上記単位層を形成する全てのドットに対する、吐出して形成する、選択したドット径毎のドットの数の割合を、当該単位層と積層方向に隣接する単位層とで異なるように制御することがより好ましい。
上記構成により、着弾するドットのサイズの割合が各単位層で異なることになる。これにより、単位層の表面の凹凸の程度が、各単位層で異なることになり、多数の単位層を積層したときの最上面の凹凸を減らすことができる。つまり、例えば、単位層の平面方向における同じ位置に同じドット径のドットが重なっていくと、小さいドット径のドットで形成する位置が、周りに対して凹んだり、当該位置に溝が形成されたりすることがあるが、これを抑制することができる。その結果、各単位層の平坦化及び三次元造形物の形状の精度を向上させることができる。
本発明に係る三次元造形物の製造装置では、上記吐出制御部は、上記単位層のうち少なくとも一つの単位層中の少なくとも一つのドットを、当該単位層と積層方向に隣接する単位層中の当該ドットと同じ位置にあるドットとは異なるドット径となるように制御することがより好ましい。
上記構成により、或る単位層と積層方向に隣接する単位層とを積層したときに、各単位層の同じ位置に、同じドット径のドットが積み重らない。その結果、周囲との高低差が生じることを抑制することができる。
本発明に係る三次元造形物の製造装置では、上記吐出制御部は、異なる単位層間における、単位面積当たりのインクの量の差が、予め定められた範囲内となるように、制御することがより好ましい。
上記構成により、単位層間の単位面積当たりの体積の差を所定の範囲に収めることができる。これにより、ドット径をランダムに変えながら、効率良く単位層を積層させていくことができる。また、単位層を積層した後に、平坦化処理などの加工処理を行うときに、層の厚さが均一になりやすくなり、取扱いが容易になる。
本発明に係る三次元造形物の製造装置では、ノズルを検査するノズル検査部を備え、上記吐出制御部は、上記ノズル検査部による検査によって検出された異常ノズルから形成されるドットから、予め定められた範囲内にある別のドットのうちの少なくとも一部のドットを形成するためのノズルから吐出するインクの量を、上記異常ノズルが、異常と判断されなかった場合の量とは変化させるように制御することがより好ましい。
上記構成により、別のドットの径を、異常ノズルが、異常と判断されなかった場合のドット径とは異ならせる。これにより、別のドットを形成するインクの一部が異常ノズルから形成されるドットに重なるように広がる。その結果、異常ノズルが異常ノズルでない場合に形成するドットの高さに近づけることができる。
本発明は、ノズル毎の吐出精度の差が、製造される三次元造形物に与える影響を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態における、三次元造形物Mの製造手順について模式的に示す図である。 本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態における、ヘッド1の概略構成を模式的に示す図である。 本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態で製造される、単位層の構成を模式的に示す図である。 本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態で製造される、単位層の構成を模式的に示す図である。
<三次元造形物の製造装置>
〔本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態〕
図1、図2及び図3を用いて本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態である印刷装置100の構造と、印刷装置100を用いて三次元造形物Mを製造する手順について模式的に示す図である。図2は本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態における、ヘッド1の概略構成を模式的に示す図である。図3及び図4は、本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態で製造される、単位層L1、L2及びL3の構成を模式的に示す図である。なお、図1は、載置台10の表面に垂直な面で切った、三次元造形物Mの断面図でもある。
本実施形態では、紫外線硬化型インクを用いて、インクジェット法により三次元造形物を製造する場合について説明する。
インクの具体的な種類としては、例えば、光硬化型インク及び熱可塑性インクが挙げられる。光硬化型インクが好ましく、中でも、紫外線硬化型インクがより好ましい。紫外線硬化型インクは短時間で簡単に硬化させることができるため、短時間に単位層を形成することができる。また、積層させることが容易であるため、三次元造形物をより短時間で製造することができる。
紫外線硬化型インクは紫外線硬化型化合物を含む。紫外線硬化型化合物としては、紫外線を照射した際に硬化する化合物であれば限定されない。紫外線硬化型化合物としては、例えば、紫外線の照射により重合する硬化型モノマー及び硬化型オリゴマー等が挙げられる。硬化型モノマーとしては、例えば、低粘度アクリルモノマー、ビニルエーテル類、オキセタン系モノマー及び環状脂肪族エポキシモノマー等が挙げられる。硬化型オリゴマーとしては、例えば、アクリル系オリゴマー等が挙げられる。
なお、本実施形態では、紫外線硬化型インクを使用しているが、本発明に係る三次元造形物の製造装置で用いるインクはこのような形態に限定されない。本発明に係る三次元造形物の製造装置では、製造する三次元造形物の目的等に応じて任意のインクを選択できる。例えば、従来公知のモデル材を適宜採用できる。また、その構造によっては、適宜、従来公知のサポート材を用いてもよい。
図1に示すように、印刷装置100は、ヘッド1、UVランプ2、吐出制御部3、メンテナンス機構20、ノズル検査制御部5及び載置台10を備えている。メンテナンス機構20は、ノズル検査部4及びクリーニング部6を備えている。
また、図1に示すように、三次元造形物Mは、複数の単位層を、単位層L1、L2、L3・・・と積層することで形成されている。
(ヘッド1)
ヘッド1は、インクを吐出するためのインクジェットヘッドである。ヘッド1がX方向に往復移動しながら、載置台10等の上を走査する。走査しながらインクを吐出することで、載置台10又は前回製造した単位層の上にインクを吐出して単位層を形成する。
なお、本発明に係る三次元造形物の製造装置が備えるヘッドは、従来公知のものでよい。例えば、圧電素子の振動を利用して液滴を吐出させるインクジェットヘッド(電歪素子の機械的変形によりインク滴を形成するインクジェットヘッド)及び熱エネルギーを利用するインクジェットヘッド等が挙げられる。
また、本実施形態では、X方向に載置台10上をヘッド1が走査するとき、吐出対象部は移動せず、ヘッド1が移動する形態について説明する。しかし、本発明に係る三次元造形物の製造装置はこのような形態に限定されず、ヘッドと吐出対象部とが相対的に移動するものであればよい。
(ノズル7)
ノズル7は、インクを吐出するものである。図2に示すように、ヘッド1は、副走査方向(Y方向)に沿って整列した複数のノズル7からなるノズル列を有している。なお、副走査方向は、主走査方向(X方向)に直交する方向である。
(吐出制御部3)
吐出制御部3は、ヘッド1からのインクの吐出を制御するためのものである。具体的には、吐出制御部3は、一つの上記単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径が、少なくとも一部のドット間で互いに異なるように制御する。
(UVランプ2)
UVランプ2は、ヘッド1から吐出された紫外線硬化型インクに紫外線を照射する器具である。
なお、本発明に係る三次元造形物の製造装置で紫外線硬化型インクを用いる場合、光を照射するための器具はこのような形態に限定されず、紫外線を照射することのできる従来公知の様々な器具を採用し得る。
(載置台10)
載置台10は、形成される三次元造形物が載置される台である。
本実施形態では、載置台10を固定し、ヘッド1を副走査方向(Y方向)に移動させる場合について説明するが、本発明に係る三次元造形物の製造装置では、ヘッドと吐出対象部とが相対的に移動すればよい。例えば、吐出対象部が副走査方向(Y方向)に移動するものであってもよい。
(メンテナンス機構20)
メンテナンス機構20は、ノズル検査部4及びクリーニング部6を備えている。メンテナンス機構20はヘッド1を格納できるようになっている。また、格納しているヘッド1をノズル検査部4で検査したり、クリーニング部6でクリーニングしたりする。メンテナンス機構20は、ヘッド1の走査する範囲から離れた、ヘッド1の移動方向の端に設けられている。
(ノズル検査部4)
ノズル検査部4は、ノズル7を検査するためのものである。
本実施形態において、「異常ノズル」とは、例えば、インク詰まり等の原因により適正なインク吐出が不可能になったものを指す。異常ノズルは、不吐出のもの、吐出量が少ないものだけでなく、吐出量が多いものも含む。
なお、本発明に係る三次元造形物の製造装置で使用するノズル検査部は従来公知のものでよく、例えば、フォトセンサ等を用いればよい。
また、ノズル検査部4による検査は、ノズル検査制御部5により制御されている。ノズル検査制御部5から、いつ、どのノズル7を検査するかに基づく指示を示す信号を受信して、当該指示に基づいて検査を行う。
(ノズル検査制御部5)
ノズル検査制御部5は、ノズル検査部4による検査を制御するためのものである。具体的には、検査対象のノズル7から吐出されるインクを最初に使用して単位層を形成する前であり、当該単位層の直下にある単位層を形成した後に、当該ノズル7の検査を行うように制御する。
(クリーニング部6)
クリーニング部6は、ノズル7をクリーニングするためのものである。ヘッド1のノズル7が形成された面をワイピングするワイパー、ノズル7のインクを吸引する吸引装置及びパージ機構等で構成されている。
〔印刷装置100を用いた三次元造形物Mの製造方法〕
次に、印刷装置100を用いた三次元造形物Mを製造方法について説明する。
まず、図1に示す単位層L1の製造方法について説明する。
ヘッド1をX方向に走査させながら、インクを吐出する。このとき、ヘッド1にはUVランプ2が隣接しているので、UVランプ2もヘッド1と同様に移動する。UVランプ2としては、メタルハライドランプ及びLEDランプなど種々のものを用いることができる。
ヘッド1から吐出されたインクに対して、UVランプ2から発せられた紫外線が照射される。これにより、吐出されたインクが硬化されていく。
次に、ヘッド1の一走査毎にヘッド1をY方向に移動させる。
ヘッド1の移動距離はヘッド1のインクの吐出領域(ノズル列)の副走査方向(Y方向)の長さと同じ距離である。つまり、本実施形態では、シングルパスの場合について説明する。シングルパスでは、単位画像領域(単位長さ四方の印刷領域)を1回の主走査で形成する。なお、本発明はシングルパスに限定されるものではなく、マルチパスでも適用され得る。つまり、一度の副走査方向(Y方向)のヘッドの移動距離が、ヘッドのインクの吐出領域(ノズル列)の副走査方向(Y方向)の長さよりも短い。そのため、単位画像領域を印刷するために複数回の主走査が行われる。
ここで、吐出制御部3は、単位層L1を形成するインクのドット径が予め定められた3つの大きさの中からいずれかになるように選択して、インクを吐出するようにヘッド1を制御する。この3つの大きさを小さい順にS、M、Lと表記する。また、すべてが同じ大きさとならないように、S、M、Lのいずれもが少なくとも一つ、一つの単位層中に含まれるように制御する。
このように制御することで、仮にノズル7のうちの一つに、他とは吐出量及び吐出方向等に癖があるとしても、その癖が三次元造形物Mの形状等に与える影響を抑えることができる。なぜなら、各ノズル7の吐出精度の差に、ドット径の差を外乱として加えることで、その結果、製造される三次元造形物Mに対する、ノズル7毎の吐出精度の差の影響が目立ち難くなり、三次元造形物の形状の精度を向上させることができる。
このようにすることで、ノズル7毎の癖の影響を抑えるだけでなく、仮に、吐出量が悪かったり、着弾性が悪かったりするなどの、吐出不良が生じていた場合にも、その影響を抑えることができる。
より具体的には、吐出制御部3は、記録部(図示せず)に格納されている、S、M、Lのドット径を示す情報を読み取り、それぞれのドット径によるインクの吐出を、どのノズルからどのタイミングで行うかを計算して、ヘッド1を制御する。
この計算は、一つの単位層を製造するためのインクの総量に基づいて、S、M、Lのドットのそれぞれの数とそれぞれのドットの全体に対する数割合を計算し、それぞれのドットがランダムに配置されるように行われる。このとき、単位面積毎のインクの総量が常に一定となるようにS、M、Lのドットの数を設定した関数を用意し、それぞれの層でS、M、Lのうち1つまたは2つのドットの数を変化させていくことでS、M、Lのドットの数を単位層毎にランダムに設定することができる。なお、一つの単位層を製造するためのインクの総量は、例えば、別途搭載された、三次元造形物Mの画像情報(例えば、体積)から印刷に必要なインク量を計算し、このインク量から単位層当たりのインクの総量を算出すればよい。
本実施形態では、ドットの大きさとして3段階(S、M、L)を用いる場合について説明するが、本発明はこのような形態に限定されない。一つの単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径が、少なくとも一部のドット間で互いに異なるようにすればよい。
なお、吐出制御部3は、単位層L1を形成する全てのドットのうち、最大のドット径Lのドットの割合が、80%以上となるように制御する。単位層の大部分を大きいドット径のドットで形成していくため、単位層L1をより効率的に形成できるからである。また、本実施形態では、インクのドットとして3種類設定したが、このような形態に限定されない。例えば、本発明において、インクのドット径は、2種類以上15種類以下になるように制御することが好ましく、3種類以上7種類以下になるように制御することがより好ましい。ドット径を3種類以上とすることで、1つのドット径の数割合を変化させた場合であっても、残りの2つのドット径の数割合を調整することで、単位層の単位面積当たりのインクの総量を一定にしつつ、各ドットの数割合を変化させることができる。なお、ドット径の種類は多ければ多いほどよいが、ドット径のサイズを指定する信号に用いる情報量が大きくなるため、7種類以下とすることが好ましい。なお、このようなドット径のサイズを指定する、いわゆる諧調数は、用いるヘッド1によって固有に決まるため、諧調数が3以上のヘッドを用いることが好ましい。
このように、ヘッド1をX方向に走査し、Y方向に移動させていくことで単位層L1が形成される。
次に、単位層L2、単位層L3を順次形成していく。
このとき、吐出制御部3は、単位層L2を形成する全てのドットに対するドット径S、M、L毎のドットの数の割合を、単位層L1と異なるように制御する。同様に、単位層L3を形成する全てのドットに対するドット径S、M、L毎のドットの数の割合を、単位層L2と異なるように制御する。このとき、単位層L1とも異なる割合とすることで、単位層L2の上記割合が、積層方向に隣接するいずれの単位層とも異ならせることができる。
各単位層を形成するときのドット径S、M、L毎のドットの数の割合は、各単位層でランダムに異なるように計算される。これにより、各単位層の上下で、ドット径の大きさの構成比率がランダムになり、隣接する単位層間でドット同士の接触位置及び液滴量の分布などが変わるため、積層したときに、極端に大きな凹凸及び溝が生じることを抑制できる。その結果、各単位層の平坦化及び三次元造形物Mの形状の精度を向上させることができる。この割合は、三次元造形物Mの画像情報から印刷に必要な情報を計算するためのソフトウェア等で計算するようにすればよい。
本発明では、吐出制御部は、一つの単位層を形成する全てのドットに対する、吐出して形成する、選択した径毎のドットの数の割合が、或る単位層と積層方向に隣接する単位層とで同じであるように制御してもよく、異なるようにしてもよいが、上述のように、形状の精度を向上させる観点からは異なるようにすることがより好ましい。
本実施形態では、このように、全ての単位層において、一つの単位層を形成する全てのドットに対する、吐出して形成する、選択したドット径毎のドットの数の割合が、或る単位層と積層方向に隣接する単位層とで異なるように制御するが、本発明は、このような形態に限定されない。本発明では、異なるようにする場合でも、少なくとも一つの単位層において異なるようにすればよい。
また、図3に示すように、積層方向に隣接するドット径が可能な限り異なるようにすることが好ましい。同じドット径のドットが積み重ならないことによって、周囲との高低差が生じることを抑制することができる。
本実施形態では、このように、全ての単位層において、層方向に隣接するドット径が可能な限り異なるようにするが、本発明は、このような形態に限定されない。本発明では、全ての単位層において、積層方向に隣接するドット径が全て同じであってもよいが、上述のように、周囲との高低差が生じることを抑制する観点からは、積層方向に隣接するドット径が異なるようにすることが好ましい。また、異なるようにする場合でも、少なくとも一つの単位層中の少なくとも一つのドット径を、積層方向に隣接するドット径と異なる径にすればよい。
また、吐出制御部3は、単位層L1、単位層L2及び単位層L3における、単位面積当たりのインクの量が、同じになるように制御する。例えば、Sが10pl、Mが20pl、Lが30plとして、説明の簡単のためa1×a1、a2×a2、a3×a3を単位面積とするとき、当該単位面積内の体積がすべて同じとなる。これにより、ドット径S、M、Lをランダムに変えながら、効率良く単位層L1、L2、L3等を積層させていくことができる。また、単位層を積層した後に、平坦化処理などの加工処理を行うときに、層の厚さが均一になりやすくなり、取扱いが容易になる。
本実施形態のように、単位面積当たりの体積を同一にすることが好ましいが、多少の差が生じてもよい。その差を予め定めた範囲に制御することで、効率よく単位層を積層させることができ、平坦化処理などの加工処理を行なうことができる。
このようにして単位層L1、単位層L2、単位層L3を形成させ、図のようにZ方向に積層していくことで三次元造形物Mが得られる。
なお、本明細書において「単位面積」とは、所定の距離×所定の距離で求められる面積であり、例えば、1mm×1mm、1cm×1cm、複数のドットが並ぶ長さ×当該長さと同じ長さなどで設定してもよい。
〔異常ノズルの影響の抑制方法〕
次に、ノズル7の中に異常ノズルが検出されたとき、当該異常ノズルの影響を抑えながら、三次元造形物Mを製造する方法について説明する。
印刷を開始する前、ヘッド1はメンテナンス機構20に格納されている。
ノズル検査制御部5は、印刷の開始を認識すると、次に、単位層L1を形成するために使用するノズル7を認識する。例えば、どのノズル7をいつ使用してインクを吐出するかを示すデータを、ノズル検査制御部5自身が三次元造形物Mの画像データから作成するか、又は、別の印刷ソフトがインストールされたハードウェアによって作成したデータを取得して、単位層L1を形成するために使用するノズル7を認識する。
なお、ノズル検査制御部5は、印刷の開始を次のように認識する。つまり、ユーザーが製造を開始する指示を入力部(図示せず)に入力し、当該指示を受信することで印刷の開始を認識する。また、一度の開始の指示が、複数の種類の三次元造形物の製造を指示するものである場合、製造する三次元造形物の種類が変わるタイミングを、印刷の開始として認識するようにしてもよい。
ノズル検査制御部5は、単位層L1を形成するために使用するノズル7を検査するようにノズル検査部4に指示を送る。
ノズル検査部4はノズル検査制御部5からの指示に基づいてノズル7を検査する。具体的には、光センサによって遮光されるか否かでインクの吐出を判定する。ノズル検査部4は、測定結果をノズル検査制御部5に送信する。ノズル検査制御部5は、予め定められた時間内で、当該吐出量が予め定められた量から予め定められた範囲を超えたノズル7を異常ノズルとして認定する。なお、予め定められた時間、予め定められた量、予め定められた範囲は、記録部(図示せず)に格納されており、ノズル検査制御部5は、当該記録部から当該時間及び当該量の情報を読み取り、異常ノズルであるか否かの判断に使用する。
本実施形態では、或る単位層を製造するときに初めて使用することになるノズルについてのみ検査を行なう。ノズルの検査方法はこのような形態に限定されるものではない。しかし、本実施形態のようなノズルの検査方法は、三次元造形物の製造に適している。
つまり、ノズルは使用されない時間が長いことで吐出不具合が生じやすくなることがある。三次元造形物の製造においては、モデル材、サポート材、白色インク、カラーインク、クリアインクなどの使用頻度は大きく異なる。仮に最初に全てのノズルの検査を行っていた場合、実際に使用されるまでに長い時間が経過することで、その間に不具合が発生することがあるが、本実施形態によれば、そのような不具合も効率的に検出することができる。
異常ノズルとして認定されたノズル7が存在する場合、どのノズル7が異常ノズルであるかを示す情報が吐出制御部3に送信される。吐出制御部3は、当該ノズル7による影響を抑えながら、単位層L1の形成を開始する。本実施形態では以下のようにして、異常ノズルの影響を抑制する。
(異常ノズルの影響の抑制方法例1)
まず、異常ノズルから吐出されるインクの量が少ない場合について説明する。つまり、本例では、図4の(a)に示すように、ドットd1のドット径がMになるべきところで、ドット径が小さいSのドットd1’が形成される。
この場合、図4の(a)に示すようにドットd1’の副走査の負方向(−Y方向)に隣接するドットd2及び主走査方向(X方向)に隣接するドットd3のドット径を大きくする。
つまり、仮に、ドットd1’のインクを吐出したノズル7が異常ノズルでなかった場合には、ドットd2のドット径はMであったところ、ドット径がLになるようにインクを吐出してドットd2’を形成する。
同様に、仮に、ドットd1’のインクを吐出したノズル7が異常ノズルでなかった場合には、ドットd3のドット径はMであったところ、ドット径がLになるようにインクを吐出してドットd3’を形成する。
これにより、ドットd2’及びドットd3’を形成するインクの一部がドットd1’に重なるように広がる。その結果、a1×a1の高さを、本例を採用しなかった場合に比べて高くすることができる。つまり、ドットd1’を形成するインクを吐出したノズルが異常ノズルでない場合のa1×a1の高さに近づけることができる。
本例では、異常ノズルの吐出量が所定の量より少なくなる不具合について、隣接するドットを形成するノズルから吐出するインクの量を多くすることで、当該不具合の影響を抑える場合について説明した。
しかし、本発明はこのような例に限定されない。本発明では、異常ノズルの不具合が、吐出量が少なくなる場合に限定されない。また、異常ノズルから形成されるドットから、予め定められた範囲内にある別のドットのうちの少なくとも一部のドットを形成するためのノズルから吐出するインク量を変化させればよい。
本例のように隣接するドット径を変化させてもよいし、隣接するドットのみならず、近接する範囲内のドット径を変化させてもよい。また、当該範囲は、単位層の平面方向でもよいし、積層方向でもよい。
(異常ノズルの影響の抑制方法例2)
本例においても、図4の(b)に示すように、ドットd1のドット径がMになるべきところで、ドット径が小さいSのドットd1’が形成される。
ドットd2及びドットd3の径は、ドットd1’を形成するインクを吐出するノズルが異常ノズルでなかった場合から変更せずに、単位層L1を形成する。
単位層L2を形成するときに、ドットd1’に積層方向に隣接するドットd4のドット径を、本来Sであるところを、より大きいドット径のMとなるように形成する。
これにより、単位層L2まで形成したときの、ドットd1’及びドットd4’の位置の高さを、ドットd1’を形成するインクを吐出するノズルが異常ノズルでなかった場合と同じにすることができる。
(異常ノズルの影響の抑制方法3)
本例においては、図4の(c)に示すように、ドットd1のドット径がMになるべきところで、ドット径が大きいLのドットd1’’が形成される。
この場合、図4の(c)に示すようにドットd1’’の副走査の負方向(−Y方向)に隣接するドットd2及び主走査方向(X方向)に隣接するドットd3のドット径を小さくする。
つまり、仮に、ドットd1’’のインクを吐出したノズル7が異常ノズルでなかった場合には、ドットd2のドット径はMであったところ、ドット径がSになるようにインクを吐出してドットd2’’を形成する。
同様に、仮に、ドットd1’のインクを吐出したノズル7が異常ノズルでなかった場合には、ドットd3のドット径はMであったところ、ドット径がSになるようにインクを吐出してドットd3’’を形成する。
これにより、ドットd1’’を形成するインクの一部がドットd2’’及びドットd3’’に重なるように広がる。その結果、a1×a1の高さを、本例を採用しなかった場合に比べて高くすることができる。つまり、ドットd1’を形成するインクを吐出したノズルが異常ノズルでない場合のa1×a1の高さに近づけることができる。
以上に述べた例1〜3の制御は、吐出制御部3によって行われている。各例のプロセスを行うためのプログラムが記録部(図示せず)に格納されており、吐出制御部3は当該プログラムに基づいて処理を行なう。いずれの例を採用するかはユーザーが選択してもよいし、異常ノズルの不具合の状態、図示した範囲以外の周囲のドット径等から吐出制御部3が適切なものを選択して行ってもよい。
(異常ノズルの影響を抑制するその他の方法)
また、異常ノズルの影響を抑制するその他の方法を併用してもよい。
例えば、単位領域の画像を形成するために必要な走査の回数を増やして、マルチパスで印刷することで異常ノズルによる影響を抑えることができる。
また、クリーニング部6によってノズル7のクリーニングを行ってもよい。ただし、単位層L1の形成以降に行う検査において異常ノズルが認められた場合には、製造時間を短くする観点から、上述の異常ノズルの影響を抑える方法による印刷を採用することが好ましい。次回以降の検査で都度クリーニングを行うと、製造時間が長くなるからである。
(単位層L2以降の製造)
以上のようにして異常ノズルの影響を抑えながら単位層L1を形成する。単位層L1が形成された後、ノズル検査制御部5は、単位層L1の形成には用いなかったが、単位層L2の形成に用いるノズル7を検査する。換言すれば、検査対象のノズル7は、三次元造形物Mの製造が開始された後、単位層L1を形成するときに使用されておらず、単位層L2を形成するときに初めて使用されるノズル7である。当該ノズル7が、どのノズル7に相当するかは、上述したどのノズル7をいつ使用してインクを吐出するかを示すデータから認識できる。
次に、単位層L2を形成する。単位層L2以降の製造については、特に断りのない限り、上述の〔印刷装置100を用いた三次元造形物Mの製造方法〕と同様である。
次に、ノズル検査制御部5は、単位層L1及び単位層L2の形成するときに使用されておらず、単位層L3を形成するときに初めて使用されるノズル7を検査する。
次に、単位層L3を形成する。
同様に、単位層を次々とZ方向に積層していく。このとき、三次元造形物Mの製造が開始された後、これまでに積層した単位層を形成するときにインクを吐出しておらず、次に積層する単位層を形成するときに、初めてインクを吐出することになるノズル7を検査対象として、検査が行われる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
吐出制御部3及びノズル検査制御部5の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、吐出制御部3及びノズル検査制御部5は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
<付記事項>
以上のように、本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態は、単位層L1、L2、L3等を積層する三次元造形物Mの印刷装置100であって、各単位層は、ヘッド1の備える複数のノズル7から吐出されるインクで形成され、ヘッド1からのインクの吐出を制御する吐出制御部3を備え、吐出制御部3は、一つの単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径S、M、Lが、少なくとも一部のドット間で互いに異なるように制御する。
また、本発明に係る三次元造形物の製造方法の一実施形態は、単位層L1、L2、L3等を積層する三次元造形物Mの製造方法であって、単位層L1、L2、L3等は、ヘッド1の備えるノズル7から吐出されるインクで形成され、ヘッド1からのインクの吐出を制御する吐出制御工程を含み、吐出制御工程では、一つの単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径が、S、M、Lと互いに異なるように制御する。
上記構成により、互いに異なる複数のドット径S、M、Lのドットで単位層を形成することになる。つまり、ノズル7毎の吐出精度の差に、ノズル7毎のドット径S、M、Lの差を外乱として加えることになる。これにより、製造される三次元造形物Mの性状に与える要因に占めるノズル7毎の吐出精度の差が小さくなる。その結果、ノズル7毎の吐出精度の差による、製造される三次元造形物Mに対する影響が目立ち難くなり、三次元造形物Mの形状の精度を向上させることができる。
本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態では、吐出制御部3は、複数のドット径S、M、Lから、吐出するインクのドット径を2以上選択し、一つの単位層を形成する全てのドットに対する、吐出して形成する、選択したドット径S、M、L毎のドットの数の割合を、当該単位層と積層方向に隣接する単位層とで異なるように制御する。
上記構成により、着弾するドットのサイズの割合が各単位層で異なることになる。これにより、単位層の表面の凹凸の程度が、各単位層で異なることになり、多数の単位層L1、L2、L3・・・を積層したときの最上面の凹凸を減らすことができる。つまり、例えば、単位層の平面方向における同じ位置に同じドット径のドットが重なっていくと、小さいドット径Sのドットで形成する位置が、周りに対して凹んだり、当該位置に溝が形成されたりすることがあるが、これを抑制することができる。その結果、各単位層の平坦化及び三次元造形物Mの形状の精度を向上させることができる。
本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態では、吐出制御部3は、各単位層中の或るドットを、当該単位層と積層方向に隣接する単位層中の当該ドットと同じ位置にあるドットとは異なるドット径となるように制御する。
上記構成により、各単位層と積層方向に隣接する単位層とを積層したときに、各単位層の同じ位置に、同じドット径のドットが積み重らない。その結果、周囲との高低差が生じることを抑制することができる。
本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態では、吐出制御部3は、異なる単位層間における、単位面積a1×a1、a2×a2、a3×a3当たりのインクの量が、同じとなるように、制御する。
上記構成により、ドット径S、M、Lをランダムに変えながら、効率良く単位層L1、L2、L3等を積層させていくことができる。また、単位層を積層した後に、平坦化処理などの加工処理を行うときに、層の厚さが均一になりやすくなり、取扱いが容易になる。
本発明に係る三次元造形物の製造装置の一実施形態では、ノズルを検査するノズル検査部4を備え、吐出制御部3は、ノズル検査部4による検査によって検出された異常ノズルから形成されるドットd1’、d1’’等に隣接するドットd2、d3、d4等のうちの少なくとも一部のドットを形成するためのノズル7から吐出するインクの量を、異常ノズルが、異常と判断されなかった場合の量とは変化させるように制御する。
上記構成により、隣接するドットd2、d3、d4等のドット径を、異常ノズルが、異常と判断されなかった場合のドット径とは異ならせる。これにより、隣接するドットd2’、d2’’、d3’、d3’’、d4’等を形成するインクの一部が異常ノズルから形成されるドットd1’、d1’’等に重なるように広がる。その結果、異常ノズルが異常ノズルでない場合に形成するドットd1等の高さに近づけることができる。
本発明は、三次元造形物の製造に利用することができる。
1 ヘッド
2 UVランプ
3 吐出制御部
4 ノズル検査部
5 ノズル検査制御部
6 クリーニング部
7 ノズル
10 載置台
20 メンテナンス機構
100 印刷装置
L1、L2、L3 単位層
M 三次元造形物
S、M、L ドット径
a1×a1、a2×a2、a3×a3 単位面積
d1、d1’、d1’’、d2、d2’、d2’’、d3、d3’、d3’’、d4、d4’ ドット

Claims (6)

  1. 単位層を積層する三次元造形物の製造装置であって、
    上記単位層は、ヘッドの備える複数のノズルから吐出されるインクで形成され、
    上記ヘッドからのインクの吐出を制御する吐出制御部を備え、
    上記吐出制御部は、一つの上記単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径が、少なくとも一部のドット間で互いに異なるように制御することを特徴とする三次元造形物の製造装置。
  2. 上記吐出制御部は、予め定められた複数のドット径から、吐出するインクのドット径を2以上選択し、
    一つの上記単位層を形成する全てのドットに対する、吐出して形成する、選択したドット径毎のドットの数の割合を、当該単位層と積層方向に隣接する単位層とで異なるように制御することを特徴とする請求項1に記載の三次元造形物の製造装置。
  3. 上記吐出制御部は、上記単位層のうち少なくとも一つの単位層中の少なくとも一つのドットを、当該単位層と積層方向に隣接する単位層中の当該ドットと同じ位置にあるドットとは異なるドット径となるように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元造形物の製造装置。
  4. 上記吐出制御部は、異なる単位層間における、単位面積当たりのインクの量の差が、予め定められた範囲内となるように、制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の三次元造形物の製造装置。
  5. ノズルを検査するノズル検査部を備え、
    上記吐出制御部は、上記ノズル検査部による検査によって検出された異常ノズルから形成されるドットから、予め定められた範囲内にある別のドットのうちの少なくとも一部のドットを形成するためのノズルから吐出するインクの量を、上記異常ノズルが、異常と判断されなかった場合の量とは変化させるように制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の三次元造形物の製造装置。
  6. 単位層を積層する三次元造形物の製造方法であって、
    上記単位層は、ヘッドの備える複数のノズルから吐出されるインクで形成され、
    上記ヘッドからのインクの吐出を制御する吐出制御工程を含み、
    上記吐出制御工程では、一つの上記単位層を製造するときに、当該単位層を形成するインクのドット径が、少なくとも一部のドット間で互いに異なるように制御することを特徴とする三次元造形物の製造方法。
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