JP2017023969A - 水処理システム及び水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浸漬型膜分離活性汚泥装置、及び、該膜分離活性汚泥装置の後段に配された後段膜分離装置を含む水処理システム及び水処理方法に関する。
【解決手段】 浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と、逆浸透膜を有する後段膜分離装置(B)を含む水処理システムにおいて、前記膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転時に該膜分離活性汚泥装置(A)を構成する分離膜モジュールに洗浄液を供給する洗浄液供給装置(C)を有する水処理システム、及び、浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と、逆浸透膜を有する後段膜分離装置(B)を含む水処理システムにおいて、前記膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転時に該膜分離活性汚泥装置(A)を構成する分離膜モジュールに洗浄液を供給する水処理方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浸漬型膜分離活性汚泥装置、及び、該膜分離活性汚泥装置の後段に配された後段膜分離装置を含む水処理システム及び水処理方法に関する。
近年の水需要の増加に伴って、膜分離活性汚泥法を用いて処理された膜濾過水を、逆浸透膜等を用いて膜分離処理を行い、得られた水を再生水として産業用水や灌漑用水、飲料水として利用するシステムが知られている(例えば、特許文献1)。当該システムにより、極めて高い水質の再生水を得ることができるとされているため、水不足の地域や工場等で利用が検討されている。
しかし、膜分離活性汚泥法の後段に逆浸透膜を付加した再生水の製造装置の場合、膜濾過水含有物又は分離膜モジュールの膜濾過水流路で増殖した微生物やその代謝物が、膜濾過水中に混入して逆浸透膜モジュールまで流下する。これにより、逆浸透膜モジュールにおいてファウリングを発生させる問題があった。
このような逆浸透膜モジュールのファウリングの際は、系内洗浄、膜を取り出した洗浄、又は、膜モジュールの交換を行う等、いずれにおいても逆浸透膜の濾過運転を停止する必要があった。さらに、ファウリングの抑制方法として、膜モジュールの直前でスケール防止剤の添加、pH調整など各種技術が開示されている(例えば、特許文献2、3)。しかしながら、これらの方法では、逆浸透膜単独で予防又は洗浄しかできないという課題があった。
ところで、膜分離活性汚泥法においては、活性汚泥処理槽内で膜濾過することによって、膜表面や膜細孔内に目詰まりを起こし膜濾過性能の低下を引き起こす。この濾過膜の目詰まりは、大きくは2つに分類され、一つは膜面への微粒子等の蓄積である。これに対しては、クロスフロー濾過や、気液混合流によるスクラビング洗浄で洗浄することができる。もう一つは、有機物や微少な無機元素等の吸着に由来するファウリングであり、ファウリングを洗浄するためには、薬液による洗浄が不可欠である。
一般に、中空糸膜モジュール等においては、低濃度の薬液を含む水で逆流洗浄を行って、逆流洗浄液を分離膜の膜濾過水側から被処理水側(活性汚泥側)に透過させることにより、分離膜を透過する逆洗水のせん断力と薬液による分解の効果とによって膜表面や膜細孔内のファウリング物質を剥離、分解、除去して膜濾過性能を回復させる洗浄方法が行われている(例えば、特許文献4、5)。これらの方法は、膜分離活性汚泥法の濾過を停止し膜濾過とは逆方向に洗浄液を圧入させても膜形状が破損しない中空糸膜を用いると問題なく適用することができ、一般的に数十分から数時間に一回の頻度で行われる。このとき、副次的な効果として逆流洗浄に含まれる薬液によって、分離膜モジュールの膜濾過水流路を洗浄することができる。また、逆流洗浄では除去されきれずに蓄積したファウリング物質は、高濃度の薬液による薬液洗浄を定期的に行うことで、分解、除去される。いずれにおいても、膜分離活性汚泥法及び逆浸透膜の運転を停止し、膜分離活性汚泥法単独で洗浄を行い、洗浄廃液を後段逆浸透膜への流出を防ぐ対策が取られていた。
また、膜分離活性汚泥法の後段に逆浸透膜を付加した水処理装置の場合、一般的に膜分離活性汚泥法と逆浸透膜とで分離して洗浄を実施したり、濾過を停止して洗浄工程のみ稼働させる必要があった(例えば、特許文献6〜8)。これらの方法では、造水量(水処理効率)が低下するという課題があった。
特開平4−305287号公報 特開2014−195754号公報 特開2013−27802号公報 特開平6−182338号公報 特開平11−33372号公報 特開2007−260532号公報 特開2010−247120号公報 特開2012−45488号公報
従来の方法では、浸漬型膜分離装置及び後段膜分離装置の洗浄を個々に行う必要があり、及び/又は、洗浄時は造水(水処理)を停止する必要があった。これにより、造水量(水処理効率)が、低下するという課題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、浸漬型膜分離活性汚泥装置、及び、逆浸透膜を有する後段膜分離装置を用いて、下水や産業排水等の汚水を処理する際に、造水(水処理)を停止することなく、浸漬型膜分離活性汚泥装置及び後段膜分離装置を効率よく洗浄することができる水処理システム、水処理方法を提供することにある。
つまり、本発明は下記態様を有する。
[1] 浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と、逆浸透膜を有する後段膜分離装置(B)を含む水処理システムにおいて、前記膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転時に該膜分離活性汚泥装置(A)を構成する分離膜モジュールに洗浄液を供給する洗浄液供給装置(C)を有する、水処理システム。
[2] 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転において、吸引停止時に洗浄液を膜表面まで供給し、吸引開始と共に処理水として後段側に送液する[1]記載の水処理システム。
[3] 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と前記後段膜分離装置(B)の間に、バッファー槽(D)を有する、[1]又は[2]記載の水処理システム。
[4] 前記後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水の濃度を監視する監視装置(E)を有する、[1]〜[3]の何れか一項に記載の水処理システム。
[5] 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)において、間欠吸引運転の数サイクルに一回洗浄液を供給する、[1]〜[4]の何れか一項に記載の水処理システム。
[6] 浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と、逆浸透膜を有する後段膜分離装置(B)を含む水処理システムにおいて、前記膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転時に該膜分離活性汚泥装置(A)を構成する分離膜モジュールに洗浄液を供給する、水処理方法。
[7] 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転において、吸引停止時に洗浄液を膜表面まで供給し、吸引開始と共に処理水として後段側に送液する、[6]記載の水処理方法。
[8] 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と後段膜分離装置(B)の間に、バッファー槽(D)を有し、前記バッファー槽(D)において後段膜分離装置(B)へ供給する被処理水の水量及び/又は濃度を調整する、[6]又は[7]記載の水処理方法。
[9] 監視装置(E)において、前記後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水の濃度を監視し、前記濃度が基準値を超えた場合、前記後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水の濃度を基準値内に調整する工程を有する、[6]〜[8]の何れか一項に記載の水処理方法。
[10] 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)において、間欠吸引運転の数サイクルに一回洗浄液を供給する、[6]〜[9]の何れか一項に記載の水処理方法。
本発明によれば、浸漬型膜分離活性汚泥装置、及び、逆浸透膜を有する後段膜分離装置を用いて、下水や産業排水等の汚水を処理する際に、造水(水処理)を停止することなく、
浸漬型膜分離活性汚泥装置及び後段膜分離装置を効率よく洗浄することができる。これにより、浸漬型膜分離装置及び後段膜分離装置におけるファウリングを抑制し、造水量の低下も抑制できる。
本発明の第一の実施態様を示す水処理システムの模式図である。 本発明の第二の実施態様を示す水処理システムの模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を用いて説明する。但し、本発明の範囲が、これらに限られるものではない。
<本発明の第一の実施形態>
本発明における第一の実施形態は、図1に示す通り、浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と逆浸透膜を有する後段膜分離装置(B)を含む。被処理水を前記膜分離活性汚泥装置(A)に流入させ処理したのち、前記バッファー槽(D)に一旦貯留され、監視装置(E)により濃度を監視することでその一部又は全量が加圧ポンプにより後段膜分離装置(B)に供給され処理される。
[浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)]
浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)は、図1に示す通り、有機物や窒素等を含む排水を処理する生物処理槽1(好気槽)を一槽以上有する。更に、生物処理槽2(無酸素槽)を一槽以上有することも可能である。
また、前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)は、活性汚泥混合液を固液分離するための膜分離装置3を有し、生物処理槽1(好気槽)内に配設されている。また、前記膜分離装置3の直下には、散気装置(曝気装置)4が付設され、該散気装置4には、曝気ブロアから送給される空気を散気する。当該気泡は、上昇に伴って活性汚泥混合液中に溶解し、好気処理時の溶存酸素となる。また、浮上した気泡が、膜分離装置3に沿って上昇し、該膜分離装置4を構成する分離膜モジュールを洗浄する。
本発明における浸漬型膜分離汚泥装置(A)は、外圧方式である。また、ここで使用される濾過膜は、例えば、高分子材(例えば、PEG、PVA、PP、PU、PE及びPVDF等の合成樹脂材料)、セラミックス材料を用いた精密濾過膜(MF膜)又は限外濾過膜(UF膜)が挙げられる。また、その形状は、モノリス、チューブラー、ハニカム、中空糸又は平膜状などの多くの形状が挙がるが、洗浄液による逆通液洗浄を行う観点から中空糸膜が好ましい。
[分離膜モジュール]
前記分離膜モジュールは、特に限定されないが、例えば、特開2000−51672号公報に記載されているような多数の多孔性中空糸を同一平面上に並べたシート状の中空糸膜(濾過膜)エレメントを、所要の間隔をおいて複数並べてられる、全体形状が略直方体をなしている膜モジュールを用いることができる。
[散気装置]
前記散気装置4(曝気装置)は、特に限定されないが、例えば、金属、樹脂等からなるパイプに、孔やスリットを設けた複数本の散気管を平行に配設し、各散気管の一端を曝気ブロアに接続させた散気装置がある。そして、曝気ブロアから散気装置4へ空気が供給され、該空気が散気装置4を介して気泡に変わり、活性汚泥混合液に放出される。生活排水、工業排水等の汚水を処理する場合は、好気性微生物の存在下で、生物処理槽1(好気槽)の活性汚泥混合液中の有機物と、散気装置から発生した空気とを接触させることにより、該有機物を該好気性微生物に吸着、代謝分解させて、生物的に汚泥処理がなされる。
前記浸漬型膜分離活性汚泥法(A)は、前記膜分離装置3に配設された分離膜モジュールによって被処理水の濾過処理を行い、該濾過処理は濾過停止時間を挟んで間欠的に、吸引(濾過)と停止が繰り返される。濾過運転は、制御部を設け、濾過処理時間の長さ、濾過停止時間の長さ等の設定を入力装置から入力し行う。濾過処理時間と濾過停止時間とからなる1サイクルの時間は、膜閉塞抑制、洗浄性及び洗浄効率の観点から、5〜30分であることが好ましく、10〜25分が好ましい。
前記濾過処理時間の長さは、前記1サイクルの時間であれば、特に限定はされないが、水処理効率及び膜閉塞抑制の観点から、5〜20分の範囲がより好ましい。
前記濾過停止時間の長さは、前記濾過処理時間の長さよりも短ければ、特に限定はされないが、処理効率の観点から、1〜10分未満であることが好ましい。
前記間欠濾過運転の1サイクルにおいて、前記濾過停止時間の初期に洗浄液の供給を行う。前記洗浄液の供給は、比較的閉塞の起こりやすい性状のものであれば、長時間の供給を行い、濾過しやすい性状のものであれば、短時間の供給を行うことが多く、好ましくは、濾過停止時間の1/8〜1/2であり、前記浸漬型膜分離活性汚泥法(A)の分離膜モジュールの二次側から流入し膜表面に浸出可能な時間である。
[洗浄液供給装置(C)]
前記洗浄液を供給する洗浄液供給装置(C)は、水頭差による自然落下の他、公知の方法を用いることができる。例えば、洗浄液を満たした洗浄槽11からポンプによって洗浄液を分離膜モジュールに送り込む方法、加圧容器を用いコンプレッサー等による圧力によって洗浄液を分離膜モジュールに送り込む方法等を用いることができる。このとき、前記膜分離活性汚泥装置(A)の吸引濾過ポンプは停止しており、必要に応じてバルブを閉にする等で洗浄液が処理水配管への流入を防ぐ仕様とすることが好ましい。
前記洗浄液の供給は、前記間欠濾過運転のサイクルにおいて、濾過処理を停止するたびに毎回実施してもよいし、数サイクルに一回の実施でもよい。前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)の膜間差圧経時変化等の運転状態と監視装置(D)により前記膜分離装置(B)への供給濃度によりサイクルを決めることが望ましい。
前記膜分離活性汚泥装置(A)に供給された洗浄液は膜表面で保持され、濾過開始時に吸引濾過ポンプにより処理水とともに後段に送液される。この時、薬品供給ポンプは停止し薬品供給配管はバルブ等で閉止し、処理水の洗浄槽への逆流を防ぐ仕様とすることが好ましい。
[後段膜分離装置(B)]
本発明において、後段膜分離装置(B)の濾過膜は、逆浸透膜(RO膜)である。ここで、逆浸透膜は、ナノ濾過膜(NF膜)も含むものとする。例えば、前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)で処理され、該後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水中の不純物を除去し、かつ、再利用可能な水質レベルを達するために、分子量が数十程度の物質を濾過可能な逆浸透膜を有する円筒状の逆浸透膜モジュール等の後段濾過膜部6を多数備えて構成される。ここで、前記逆浸透膜モジュールは、各社から市販されており、例えば、酢酸セルロース系複合膜を用いた中空糸膜やポリアミド系複合膜を用いたスパイラル構造膜を耐圧性のベッセル内部に入れて形成されている。前記逆浸透膜に排水を加圧接触させることによって排水が濃縮水と透過水に分離され、その供給圧力は膜仕様や排水により異なるが、0.5〜3.5MPa程度である。
前記後段膜分離装置(B)で使用される濾過膜は、例えば、酢酸セルロース及びその誘導体の膜あるいは高分子材(例えば、PA等の合成樹脂材料)、セラミックス材料を用いた逆浸透膜(RO膜)又はナノ濾過膜(NF膜)である。また、その濾過体形状は、中空糸、平膜状又はスパイラルなどの多くの形式が適用できる。
[バッファー槽(D)]
本発明において、バッファー槽(D)は、前記膜分離活性汚泥装置(A)の後段に設けられる。前記バッファー槽(D)では、前記処理水が一定量貯留され、後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水の水量や濃度を安定させる役割を持つ。バッファー槽(D)は複数個、直列又は並列に配設してもよい。
[監視装置(E)]
監視装置(E)は、前記バッファー槽(D)又はその後段に配設し、前記後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水の濃度を監視する。監視装置(E)としては、洗浄に用いられる洗浄液とその濃度に応じ、例えば、pH計やORP計、遊離塩素計及び全有機炭素計等が挙げられる。監視濃度は、後段膜分離装置(B)の分離膜モジュール又は分離膜の供給制限値とする。
監視装置(E)で、前記監視濃度が基準値を超えた場合は、例えば、前記洗浄頻度の低下、前記後段膜分離装置(B)の濃縮水又は膜濾過水等の供給、複数のバッファー槽(D)への洗浄水を含まない別の槽内液の供給、又は、後段膜分離装置(B)への供給を停止し、バッファー槽(E)の槽内液のオーバーフローによる入替等を行う。
洗浄に用いられる洗浄液とその濃度は、洗浄する前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)の分離膜モジュールの材質やその濾過の目的、閉塞状況や、前記監視装置(E)によって監視し管理された前記後段膜分離装置(B)に供給される濃度や、前記後段膜分離装置(B)の分離膜モジュールの材質やその濾過の目的、閉塞状況に応じて、適宜選定し変更することができる。
洗浄液としては、次亜塩素酸塩、過炭酸塩、過酸化水素などの酸化力を有する酸化剤の水溶液、水酸化ナトリウムなどのアルカリ類の水溶液、塩酸、硫酸、シュウ酸、クエン酸等の酸化力を有する酸化剤の水溶液、界面活性剤の水溶液、アルコールなどの薬液などが挙がる。これら薬液の中でも、洗浄能力の高さや、膜劣化や閉塞の観点から、酸化力の弱い酸化剤溶液、酸溶液又はアルカリ溶液が好ましい。
また、洗浄液として、薬液以外に、前記膜分離活性汚泥装置(A)の膜濾過水、前記後段膜分離装置(B)の膜濃縮水若しくは膜濾過水、又は、水道水、井戸水若しくは工業用水等の水を用いることもできる。これら洗浄液は、前記供給制限の下、複数種類を併用又は順次用いても構わない。
さらに、これら洗浄液の供給後に前記膜分離活性汚泥装置(A)又は前記後段膜分離装置(B)に各種処理が必要な場合には、適正な処理剤を上記洗浄水に続いて上記と同様の方法にて供給しても良い。本形態における薬剤注入時の洗浄液濃度は、洗浄効率の観点から、例えば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で10〜100mg/Lが好ましく、10〜50mg/Lがより好ましい。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<測定方法>
(次亜塩素酸ナトリウム濃度の測定方法)
次亜塩素酸濃度は、HACH DR800を用いて測定した。
(有機物濃度の測定方法)
有機物濃度は、三菱アナリテック TOC−300Vを用いて測定した。
(電気伝導度の測定方法)
電気伝導度は、TOA DKK RM−30Pを用いて測定した。
(実施例1)
図2に示す水処理システムを用いて被処理水の濾過処理を行った。浸漬型膜分離活性汚泥(以下、MBRとも言う)装置の分離膜モジュールとして平型中空糸膜モジュール(三菱レイヨン(株)製、商標スレラポアーLF、分画性能0.4μm)を3本(8m/1本)並列に集積したものを用い、生物反応槽へ浸漬配設した。
被処理水としてSSが10000mg/Lの活性汚泥処理水を用い、膜フラックス0.4m/d、エアー量15m/hの条件下で、濾過処理時間13分、濾過停止時間2分を1サイクルとした間欠濾過処理を行い、毎回の濾過停止時間2分の間に以下のようにして洗浄液の通液を行った。
まず、膜洗浄用エアーバブリングを停止し、次に次亜塩素酸ナトリウム1000mg/L溶液を、濾過処理時の設定濾過流量とほぼ同等の7.5L/minの流量にて1分間通液した。通液後、エアーバブリングを再開して1分間洗浄を行った。
濾過開始時における処理差圧は5kPaであった。また、4ヶ月後の差圧は8kPaであり、大きな差圧上昇は見られなかった。
(比較例1)
洗浄液の供給を行わなかったこと以外は、実施例1と同様の濾過条件にて間欠濾過処理を行った。その結果、濾過開始時における初期差圧が、5kPaであったものが、6カ月後には差圧40kPaと大きく上昇していた。
また、この分離膜モジュールについて、以下の洗浄を行った。
まず、濾過を停止するとともに、膜洗浄用エアーバブリングを停止し、次亜塩素酸ナトリウム1000mg/L溶液を、8L/minの流量にて90分間通液した。通液後、エアーバブリングを再開して30分間洗浄を行った。この洗浄の後、SSが10000mg/Lの活性汚泥水を用い、膜フラックス0.3m/d、エアー量15m/hの条件下で再び濾過処理を行ったところ、差圧は18kPaであった。さらに、濾過運転を停止してから洗浄したため、水処理効率も低下した。
(実施例2〜5)
図2に示す水処理システムを用いて被処理水の濾過処理を行った。分離膜モジュールとしてPVDF製中空糸膜をシート状に固定した平型中空糸膜モジュール(三菱レイヨン(株)製、商標スレラポアー5500、分画性能0.05μm)を並列に集積したもの(膜面積0.022m)を用い、生物反応槽へ浸漬配設した。被処理水としてSSが5500mg/Lの活性汚泥処理水を用い、膜フラックス0.3m/d、エアー量15m/hの条件下で、濾過処理時間7分、濾過停止時間1分を1サイクルとした間欠濾過処理を行い、毎回の濾過停止時間1分の間に以下のようにして洗浄液の通液を行った。
まず、膜洗浄用エアーバブリングを継続し、次に表1に示す各濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液を15秒間で膜表面へ到達するよう通液した。通液後、薬液ポンプを停止し、45秒間保持洗浄を行った。
バッファー槽(D)内の薬剤濃度、有機物濃度、電気伝導度は表1の通りであった。本間欠運転前後の差圧は4.6kPaと大きな差圧上昇はなく、汚泥の発泡も見られなかった。
実施例1〜5では、間欠濾過処理(水処理)を停止せずに、間欠運転の吸引停止時に中空糸膜表面まで洗浄液を供給する方法で水処理を行った。そのため、水処理効率も低下せず、差圧上昇も抑制できた。また、表1に示す通り、洗浄液の濃度としては、MBR処理後の次亜塩素酸ナトリウム濃度、有機物濃度及び電気伝導度の観点から、10〜100ppmが好ましいことが明らかとなった。
一方、間欠運転処理(水処理)を停止した後にMBR装置を洗浄した比較例1は、水処理効率が低下するだけでなく、再運転後の差圧上昇も抑制することが出来なかった。
1: 生物反応槽(好気槽)
2: 生物反応槽(無酸素槽)
3: 浸漬型膜分離活性汚泥装置(膜分離装置)
4: 酸気装置
5: 膜分離処理水ライン
6: 後段膜分離装置
7: ポンプ
8: 攪拌機
9: バッファー槽
10: 後段膜原水供給ライン
11: 洗浄槽
12: 監視装置

Claims (10)

  1. 浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と、逆浸透膜を有する後段膜分離装置(B)を含む水処理システムにおいて、
    前記膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転時に該膜分離活性汚泥装置(A)を構成する分離膜モジュールに洗浄液を供給する洗浄液供給装置(C)を有する、水処理システム。
  2. 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転において、吸引停止時に洗浄液を膜表面まで供給し、吸引開始と共に処理水として後段側に送液する請求項1記載の水処理システム。
  3. 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と前記後段膜分離装置(B)の間に、バッファー槽(D)を有する、請求項1又は請求項2記載の水処理システム。
  4. 前記後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水の濃度を監視する監視装置(E)を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の水処理システム。
  5. 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)において、間欠吸引運転の数サイクルに一回洗浄液を供給する、請求項1〜4の何れか一項に記載の水処理システム。
  6. 浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と、逆浸透膜を有する後段膜分離装置(B)を含む水処理システムにおいて、前記膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転時に該膜分離活性汚泥装置(A)を構成する分離膜モジュールに洗浄液を供給する、水処理方法。
  7. 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)の間欠吸引運転において、吸引停止時に洗浄液を膜表面まで供給し、吸引開始と共に処理水として後段側に送液する、請求項6記載の水処理方法。
  8. 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)と後段膜分離装置(B)の間に、バッファー槽(D)を有し、前記バッファー槽(D)において後段膜分離装置(B)へ供給する被処理水の水量及び/又は濃度を調整する、請求項6又は請求項7記載の水処理方法。
  9. 監視装置(E)において、前記後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水の濃度を監視し、前記濃度が基準値を超えた場合、前記後段膜分離装置(B)へ供給される被処理水の濃度を基準値内に調整する工程を有する、請求項6〜8の何れか一項に記載の水処理方法。
  10. 前記浸漬型膜分離活性汚泥装置(A)において、間欠吸引運転の数サイクルに一回洗浄液を供給する、請求項6〜9の何れか一項に記載の水処理方法。
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