JP2017023754A - 生体用電極パッド - Google Patents

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田 信 七 市
Nobushichi Ichida
田 信 七 市
田 誠 市
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田 誠 市
輪 隆 城 箕
Takashiro Minowa
輪 隆 城 箕
濱 知 夫 長
Tomoo Nagahama
濱 知 夫 長
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Abstract

【課題】 電解質が汗などの水分を含んで膨潤した場合であっても、生体に対する接着力が低下すること無く、繰り返し使用した場合であっても、生体に対して確実に接着する事ができるようにし、更に生体信号の取得、及び生体に対する微弱な電気の供給を確実に行う事ができるようにした生体電極用パッド、及びこれを使用した生体信号取得装置を提供すること。【解決手段】 シート状に形成された基材と、当該基材の何れかの面に設けられた電極部分と、当該電極部分を覆う電解質層とを備え、前記電解質層を生体に接触させた状態で、前記基材を生体に保持する粘着シートが剥離自在に設けられており、望ましくは前記電解質層を、ゲル状電解質部分と、当該ゲル状電解質部分に対して剥離自在に接合するシート状の剥離シートとを交互に積層させた積層構造に形成した生体用電極パッドとする。【選択図】図1

Description

本発明は生体信号を取得する為、或いは各種治療を行う為に生体に設置される電極パッドに関し、特に生体との確実な接合を確保しながら、繰り返し使用することのできる生体用の電極パッドに関する。
従来から、生体からの電気信号を取得する為の装置として生体信号取得装置が使用されており、また生体に対して微弱な電気を供給する為に電磁波治療装置が使用されている。そしてこれら装置においては、生体からの電気信号を取得する為、或いは生体に電気を供給する為に、生体用の電極パッドが使用されている。かかる生体用の電極パッドは、基材となるシートの何れかの面に電極を設けると共に、当該電極と生体との間における電気的な接続を実現する為に、当該電極には電解質が設けられている。したがって当該電極バッドにおいては、その目的を達成するためには、当該電解質層が生体に対して確実に接することが重要である。
しかしながらかかる電極パッドは、一回使用すると生体との接触面となる電解質に身体の油分や埃などが付着してしまう。そのため、医療施設などでは、使用衛生上の問題から、一度使用した電極パッドを他の者に使用することができず、1回のみの使用で使い捨てしなければならなかった。また、家庭用途で特定の個人専用若しくは家族共用で繰り返し使用される場合であっても、繰り返して使用する回数が増えるに従い衛生上の問題が生ずるばかりか、粘着性や使用感の低下をもたらし、繰り返し使用する上でも実質的に限界があった。
更に、電解質における生体との接着面が、埃やゴミ等の付着により不均一に汚染された場合には、当該接着面に汚染部分と清浄部分とが生じてしまい、これにより接触抵抗又は分極電圧が上昇するなど変化してしまい、生体から取得する電気信号の測定精度上の問題も否定できない。また電解質を介して生体表面に微弱電流を供給する場合には、供給される電流は清浄部分に集中する傾向があることから、電解質の汚染状況によっては、過度の刺激を与える事も考えられる。
そこで従来では、上記電解質の汚染に起因する問題の何れかを解消した上で、繰り返し使用できるようにした生体用の電極パッドもいくつか提案されている。
例えば特許文献1(特開2001−259044号公報)では、使用される接着面の汚染による接着力低下や強刺激の発生を効果的に防止しつつ、再利用回数を増やすことができる接着性電極が提案されている。具体的には、2つの物体を電気的に接続するために一方の物体に接着する導電性の接着層を備えてなる接着性電極において、前記接着層は、互いに剥離可能かつ導通可能に積層された、導電性接着剤を含む複数の接着フィルムを有してなる接着性電極が提案されている。特にこの文献においては、前記複数の接着フィルムに含まれる互いに隣り合って配置された第1接着フィルムおよび第2接着フィルムからなる組合わせにおいて、前記第1接着フィルムと前記第2接着フィルムとの間に中間ライナーが配置され、当該中間ライナーを介して、前記第1接着フィルムと前記第2接着フィルムとが導通可能に構成されている。
また、特許文献2(特開平8−131557号公報)では、医療用・家庭用を問わず衛生的に且つ粘着性や使用感の低下を伴わずに使用することが可能な生体電極用パッドを提案している。即ち、この文献では、複数の薄膜を剥離可能に積層してなる粘着層を有する生体電極用パッドとし、当該生体電極用パッドは、1回使用するたびに粘着層を1層ずつ剥がして使用することが提案されている。
更に、特許文献3(実開平5−7201号公報)では、使い捨てタイプの心電図誘導電極、特にホック型の心電図誘導電極では、生体から心電図波形を誘導する金属部の寿命が長いのに、一回の使用で捨ててしまうため材料の無駄を生じていたとの課題に鑑み、心電図誘導電極の少なくとも生体接触部を剥離可能な積層構造とすることが提案されている。
特開2001−259044号公報 特開平8−131557号公報 実開平5−7201号公報
上記の通り、従前においても生体に接する導電性の接着層(又は粘着層・生体接触部)を積層させて、使用により汚れた層を剥がすことによって繰り返し使用できるようにした生体用の電極パッドは幾つか提案されている。
しかしながら、前記先行技術文献で提案されている電極パッドにおける生体への接合は、専ら電極部分に接続する電解質によってのみ行われていたことから、当該電解質が汗などの水分を含んで膨潤した場合には、その接着力が弱まってしまい剥がれてしまうことが考えられた。また、この電解質の面積を広くして生体に対する接着力を高めようとしても、当該生体電極自体が大型化してしまうことから自ずと限界が生じていた。
よって本発明では、電解質が汗などの水分を含んで膨潤した場合であっても、生体に対する接着力が低下すること無く、また、繰り返し使用した場合であっても、生体に対して確実に接着する事ができるようにし、更に生体信号の取得、及び生体に対する微弱な電気の供給を確実に行う事ができるようにした生体電極用パッド、及びこれを使用した生体信号取得装置を提供することを第1の課題とする。
そして近年では、心電、心拍、体の動き、体温などの生体情報を、個人が簡便に測定する為の小型の装置として携帯用生体情報処理装置が利用されている。かかる携帯用生体情報処理装置は、生体用電極パッドを介して生体信号を取得するものであり、取得した生体信号(生体情報)をパソコン等でモニターすることにより、使用者の体調管理、高齢者の在宅医療モニター、生活習慣病予防のヘルスケアを行うことができるようになっている。かかる携帯用生体情報処理装置は日常生活においても使用されることから、測定する本人が、自ら自分の胸部等に装着して使用される場合もある。したがって、かかる携帯用生体情報処理装置では、当該電極パッドを正確な位置に簡易に設置できるように構成される必要がある。
しかしながら、これまでに提案されている繰り返し使用可能な生体用の電極パッドは、前述の通り積層させた電解質層を順次剥がして使用するものであり、生体への接合は専ら電解質層によって行うものであったことから、生体への接着力や構造上の問題もあって、1つの基材に2つ以上の電極部分を設けたものは存在しなかった。この為、従前における繰り返し使用可能な生体用の電極パッドで、1チャンネルの単一誘導測定を行う場合には、2つの電極パッドを取り付けなければならず、それぞれの電極パッドを正しい位置に装着するのが困難となっていた。
そこで本発明は、1つの基材に1乃至2つ以上の電極部分を設けた生体用の電極パッドでありながらも、生体に対する接着力の問題を解決し、更に衛生上の問題、粘着性や使用感の低下の問題、接触抵抗の上昇の問題、及び分極電圧の上昇の問題を解消した、繰り返し使用することのできる生体用電極パッドを提供することを第2の課題とする。
また、前記した携帯用生体情報処理装置は、日常生活においても装着されることから、生体信号を取得する装置本体は当該生体用電極パッドに取り付けられることもある。よって当該生体用電極パッドは、携帯用生体情報処理装置を装着した状態であっても、生体から簡易に剥がれない程度の接着性や粘着性が要求される。
そこで本発明では、このような携帯用生体情報処理装置においても繰り返し使用できる様に、生体に対する接着性や粘着性を十分に高め、そして繰り返し使用することのできるようにした生体電極用パッドを提供することを第3の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明では、生体から電気信号を取得する機能(又は生体に対して微弱な電流を与える機能)と、生体に接合する機能を根本から見直し、両機能をそれぞれ別の部材で実現することにより、生体信号を正確に取得すると共に、生体に対する接続を確実に行う事ができるようにした生体用電極パッドを提供するものである。
即ち、本発明では、生体からの電気信号を取得するために生体に接触して使用される生体用電極パッドであって、少なくともシート状に形成された基材と、当該基材の何れかの面に設けられた電極部分と、当該電極部分を覆う電解質層とを備えて構成されており、前記電解質層を生体に接触させた状態で、前記基材を生体に保持する粘着シートが剥離自在に設けられている生体用電極パッドを提供する。
上記基材は、後述する電極部分等を保持する為のベースとして機能し、生体に貼付されるものであることから、十分な柔軟性と一定の保形性を備え、且つ簡易に切断しない程度の引っ張り強度を有するシート状又はフィルム状に形成することができる。また、当該基材には電極部分や配線などが設けられることから、意図しない電気的な短絡を阻止する為に、絶縁材料で形成されるのが望ましい。例えば当該基材は、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドイミドフィルム等の樹脂材料のような電気絶縁性を有する材料を用いて形成することができる。但し、生体に装着したまま使用されるウェアラブル生体情報処理装置で使用する場合には、当該生体電極は日常生活に於いても使用される事から、耐水性又は防水性を有する材料で形成される事が望ましい。
かかる基材の少なくとも何れかの面には、生体からの電気信号を取得する為、或いは生体に対して微弱な電流を与える為の電極部分が形成される。この電極部分は、導電性材料を用いて、基材の何れか一方に存在して形成される。かかる電極部分を構成する材料としては、導電性を有する各種材料で形成する事ができるが、望ましくは導電性を有する材料、例えばカーボン、金属、金属化合物、若しくはカーボンと金属又は金属化合物との混合物等を印刷や塗布して形成する事ができる。また、この生体電極用パッドが心電図を取得する為に使用される場合には、当該電極部分は、各電極部分の面積を1mm2〜100mm2の範囲に形成するのが望ましい。また低周波治療や医療用対極板等の他の用途では、各種の大きさに形成する事ができる。


当該電極部分の大きさにより、生体信号を取得する際の検知特性を向上させることができ、当該電極部分を小狭な面積に形成する事により、心電波形の立ち上がり特性に優れた生体電極とする事ができる。前記基材における電極部分が形成された面とは反対側の面には、当該電極部分と電気的に接続された端子部分が設けられる。
そして前記基材における電極部分が設けられる面には、当該電極部分を覆うようにして電解質層が設けられる。かかる電解質層は、導電性を有するゲル状又は柔軟性を有する電解質材料からなるゲル状電解質によって形成する事ができる。当該電解質材料は、水を含んで膨潤した場合や、油脂や塵埃が付着した場合に、任意に交換する事ができるように構成するのが望ましい。当該電解質層を交換するには、接着力が低下するか又は汚れた電解質材料を剥がして新たなものに交換する他、積層構造にしておき、汚れた部分を剥がして下層の新たな電解質材料を出現させるように構成する事ができる。汚れた部分を剥がして新たな電解質材料を出現させる場合には、当該電解質層は、ゲル状電解質部分と、当該ゲル状電解質部分と接する剥離シートとを交互に積層させた積層構造とすることができる。即ち、基材における一方の面には、1又は2以上の電極部分を設け、それぞれの電極部分を覆うようにしてゲル状電解質部分を設け、そして全てのゲル状電解質部分又はそれぞれのゲル状電解質部分を覆うようにして剥離シートを設け、そして当該ゲル状電解質部分及び剥離シートを交互に積層させた構造とする事ができる。
ゲル状電解質部分は、生体に接して生体信号を電極部分に伝えたり、或いは電極部分からの微弱な電流を生体に案内する機能を有しており、少なくとも導電性を有する材料で形成される。また当該ゲル状電解質部分は、生体との密着性を高めるため半流動性又は流動性を有することが望ましい。よって当該電解質層は、導電性が付与されたアクリル系樹脂、導電性が付与されたウレタン系樹脂等で構成でき、更に導電性が付与されたカラヤゴム等の電解質材料で構成することもできる。特に、電解質材料がアクリル系樹脂などの親水性又は吸水性ポリマーの様な水溶性である場合には、いったん塵埃が付着してしまうと、これを除去するのが困難である事から、前記の様に積層構造にして、塵埃が付着した層を除去するように構成するのが望ましい。またこのゲル状電解質部分は、生体との密着性を確実にする為に、生体に貼り付く程度の粘着性を有するものとして形成するのが望ましい。
特に基材における同一面内に電極部分が2つ以上設けられている場合には、それぞれの電極部分を覆うゲル状電解質部分は、各電極部分間における短絡を阻止するために、相互に電気的に絶縁されている必要がある。したがって、当該ゲル状電解質部分は、それぞれの電極部分ごとに離れている等により、相互に電気的に絶縁されている事が望ましい。更に、それぞれの電極部分ごとに設けられるゲル状電解質部分は、装着時における汗などの水分によっても短絡することの無いように、当該ゲル状電解質部分同士間には、隙間を形成するか、或いは防水の為の構成を設けるのが望ましい。また、同じ層の中に設けられる全てのゲル状電解質部分は、同じ剥離シート(1枚の連続したシート)に接合している事が望ましい。1つの剥離シートを剥がすことにより、同時に複数のゲル状電解質部分を剥がすことができ、使用により皮脂やゴミなどが付着し、粘着力が低下したゲル状電解質層の剥離作業を迅速かつ確実に行う事ができるようにする為である。特に同一層内に複数のゲル状電解質部分が設けられ、これらを1枚の剥離シートに貼付する場合、各ゲル状電解質部分が剥離シートを介して短絡することが無いように、当該剥離シートは電気的絶縁性を有する材料で形成される事が望ましい。一方で、厚さ方向に積層されるゲル状電解質部分間に設ける剥離シートについては、積層させたゲル状電解質部分間は電気的に接続されることから、絶縁性は必要ではない。よってこの場合には当該剥離シートは、例えば樹脂シート、不織布や布帛、或いは紙などから、設置場所に応じて、絶縁性又は導電性のものを適宜選択して使用することが望ましく、また各ゲル状電解質部分を引き剥がすことができる程度の引張強度を有することが望ましい。
また本発明におけるゲル状電解質部分を、前記剥離シートと交互に積層させて設ける場合には、当該電解質層は、各電極部分を覆う夫々のゲル状電解質部分からなるゲル状電解質層と、当該ゲル状電解質層を覆う剥離シート層、及びこの剥離シート層に設けられるゲル状電解質層というように積層状に構成する事が望ましい。当該積層構造における層の数や、ゲル状電解質部分の厚さなどは使用者の状況に応じて適宜調整する事ができる。
かかる剥離シートには、前記電極部分と対向する位置、特に望ましくは正対する位置に、その厚さ方向に貫通する導電用開口を設けることができる。かかる導電用開口は、当該剥離シートの厚さ方向両側に存在する(即ち、当該剥離シートを挟んでいる)ゲル状電解質部分同士を直接接合して電気的な接続を確保する為に機能し、更に積層させたゲル状電解質部分と剥離シートとの一体性を高める為に機能する事ができる。
即ち、前記導電用開口は、生体に貼付されているゲル状電解質部分が取得した生体信号を電極部分に伝える為、或いは電極部分からの微弱電流を生体に貼付されているゲル状電解質部分に伝える為に機能することができ、望ましくは当該剥離シートが電気的な抵抗となることがないように構成する。また、当該生体用電極パッドを生体から剥がす際に、ゲル状電解質部分だけが生体に残留する事がない様に、ゲル状電解質部分と剥離シートとの積層構造である電解質層の一体性を高めることのできる大きさに形成する。よって、当該導電用開口は、前記ゲル状電解質部分の平面積の1%以上で、90%以下の開口面積となるように形成するのが望ましい。開口面積をゲル状電解質部分の平面積の1%以上とする事により、電気信号の送受信の為の導電面積を十分に確保し、正確に信号を取得する事ができ、また当該導電用開口によって接続されている下層側のゲル状電解質部分との一体性を高めて、生体用電極パッドを剥がした際に、上層のゲル状電解質部分だけが生体に残留するおそれを無くすことができる。一方で、開口面積をゲル状電解質部分の平面積の90%以下とすることにより、表面の粘着力が低下したゲル状電解質部分を剥がす際に、当該ゲル状電解質部分が導電用開口をすり抜けてしまうおそれを無くして、確実に当該ゲル状電解質部分を剥がすことができる。また粘着力が低下したゲル状電解質部分(及び剥離シート)を剥がす際に、下層側のゲル状電解質部分にシワや凹凸が発生するのを阻止することができる。特に、当該開口面積が大きくなった場合には、当該開口を横断又は縦断するように支持部(即ち、橋掛け構造部分)を形成することが望ましく、例えば導電用開口に対して井桁状の支持部を設ける事も望ましい。かかる支持部によって剥がすゲル状電解質部分をおさえて、当該ゲル状電解質部分が導通用開口をすり抜けないようにする為である。かかる導電用開口は、各種形状に形成することができるものの、前記電極部分と大凡同じ形状で開口することが望ましい。
またこの導電用開口は、積層される各剥離シート層において、積層構造全体にわたって厚さ方向に貫通するように、各層相互の位置を揃えて形成することが望ましい。即ち、積層されている剥離シートにおいて、前記導電用開口は厚さ方向に正対する位置に形成されることが望ましい。積層させた剥離シートに形成した導電用開口が、厚さ方向においてズレてしまった場合には、信号の導電経路が異なり、高感度での取得が難しくなる恐れがあるためである。更に、当該導電用開口を電解質層の厚さ方向全体にわたって確実に貫通させる為に、積層させた各剥離シートに形成する導電用開口の開口径を異ならせることもできる。例えば基材側の下層から上層に向かって当該導電用開口の開口径を大きくするか或いは小さくすることができる。この様に形成すれば、使用に際して積層させた剥離シートが、層内においてズレてしまった場合であっても、電解質層の厚さ方向にわたる導電用開口の貫通を維持する事ができる。但し意図的に電気的な抵抗を調整する場合には、各層に形成される導電用開口を厚さ方向において位置をずらして形成する事もできる。
また、前記剥離シートには、直接的には電気の送受信を目的とするものではないが、当該剥離シートを挟んでいるゲル状電解質部分同士の一体性を高める為に、接合用開口を形成しても良い。この接合用開口は、前記導電用開口の近傍又は当該導電用開口から離れた位置に、前記剥離シートの厚さ方向に貫通する孔として形成する事ができ、積層構造に構成されている電解質層が、意図しない層において剥がれる事がない様に一体性を高めるものとしても機能することができる。即ち、当該接合用開口は、当該剥離シートの両側に存在するゲル状電解質部分同士を接続させるための開口として形成することができる。
かかる接合用開口は、様々な形状に形成することができる。特に小さい開口面積で複数形成することにより、ゲル状電解質部分同士の接合力を調整し、水溶性ゲルからなるゲル状電解質を使用した場合であっても、当該ゲル状電解質部分が接合用開口を通過してしまい、剥がれないで残ってしまうおそれをなくし、また剥離した後に出現する下層側のゲル状電解質にシワや凹凸が発生するおそれを無くすことができる。
また、かかる接合用開口は、前記導電用開口の近くに偏らせて設ける事が望ましい。当該導電用開口の近傍に設ける事により、当該接合用開口も電気の流れに寄与することができ、電気抵抗を減じることができる為である。よって、当該前記導電用開口は、各接合用開口の周りを囲むように点在させて形成することが望ましい。ゲル状電解質部分同士の接合力および当該接合用開口による電気的抵抗の低下に寄与することができる為である。
また前記同一層内に存在するゲル状電解質部同士の間には、当該ゲル状電解質層の厚さ方向両側に存在する剥離シート同士が離れている離反領域を設けることが望ましい。かかる離反領域が存在する事により、体の動きに追従して基材が変形した場合であっても、この離反領域が変形時の歪みを吸収し、その結果、体の動きに追従することができ、かつ柔軟に変形することのできる生体電極用パッドとすることができる。ただし、電極部分同士の間に設けられる離反領域については、剥離シート間に汗などの液体が入り込み、両電極部分同士が短絡することの無いように、耐水性及び/又は絶縁性を有する粘着剤により接合してもよい。即ち、それぞれの電極部分に対応するゲル状電解質部分は、剥離シートの接合によって区切られた領域とする事もできる。
上記の通り、本発明にかかる生体用電極パッドは、電極部分に電解質層を設けていることから、生体に対しては、この電解質層によって、ある程度の接着を行う事ができる。しかし、この電解質層は皮脂や塵埃が付着してしまうと、接着力が低下してしまい、特に水性ゲル状電解質で形成される場合にあっては、汗などの水分を含んで膨潤しても接着力が低下してしまう事も考えられる。そこで、このような場合であっても、当該基材を生体に保持しておくことができるように、前記基材又はこの基材に設けられたシールド層や被覆層等には、前記電解質層とは別に、当該電解質層を生体に接触させた状態で基材を生体に保持する為の粘着シートを設ける。そしてこの粘着シートは、接着力が低下した場合には、任意に交換できるようにすることが望ましいことから、基材に対して剥離自在に設ける。
具体的には、電解質層を生体に付着させている状態において、粘着シートを、基材の表側(即ち、基材における電極部分が設けられた面の反対側)に存在する面に、当該面の輪郭からはみ出した状態で、剥離自在に設けることができる。かかる粘着シートを設けることになる基材の表側の面は、基材そのものである他、基材の電極部分が設けられた面の反対側に、シールド層や被覆層を設ける場合には、これらシールド層や被覆層の表面が該当する。即ち、当該粘着シートは、生体に貼付した状態において、最も表側に存在する面に設けられる。
そして生体用電極パッドの表側から、生体に貼付した状態において最も表側に存在する面に粘着シートを貼付する際、当該粘着シートが設けられる領域は、当該粘着シートを剥離自在な面として形成するのが望ましい。新たな粘着シートを貼付する為に、粘着力が低下した粘着シートを剥離する際に円滑に剥がす事ができるようにする為である。
また、上記粘着シートは、基材において電極部分が設けられた面側の縁部分に設けても良い。その際、当該粘着シートは粘着力が低下した時に交換するか、又は剥離することにより新たな粘着面が出現するように積層させて構成することができる。即ち、粘着力が低下した粘着シートを剥がして、新たな粘着シートを設置する他、予め、粘着シートを積層させた状態で基材に設け、粘着力が低下した粘着シートを剥離することにより、新たな粘着シートが出現するように構成する事ができる。
特に、積層させた粘着シートを随時剥がして使用する場合には、当該粘着シートは、前記積層構造に形成したゲル状電解質部分と同じ層に存在するようにして、前記剥離シートに設けるのが望ましい。剥離シートに対して剥離自在に設けることにより、当該粘着シートと剥離シートとを交互に積層させることもできる。これにより前記ゲル状電解質部分の剥離に際して、当該粘着シートも剥がすことができ、その下層に存在する新たな粘着シートにより、再び十分な接着力を得ることができる。
即ち本発明では、生体からの電気信号を取得するために生体に接触して使用される生体用電極用パッドであって、少なくともシート状に形成された基材と、当該基材の何れかの面に設けられた電極部分と、当該電極部分を覆う電解質層とを備えて構成されており、前記基材における電極部分が存在する側の面には、少なくとも当該基材の周縁に沿って(当該基材内に又は当該基材の縁部を超えて)延在し、当該基材を保持する粘着シートが設けられており、当該粘着シート間には剥離シートを設けた積層構造に形成している生体用電極パッドを提供する。
上記生体用電極パッドにおいては、当該粘着シートも電解質層の一体性を高める為に機能させることができる。よってゲル状電解質部分と剥離シートとの接着力が弱い場合には、当該粘着シート同士が一部において接合することができるように、当該剥離シートには、前記したような接合用開口を設ける事もできる。よって、前記粘着シートを電極部が設けられた側(生体側)の面に設ける場合には、前記ゲル状電解質部分が設けられている層と同じ層内に、粘着シートを設けるのが望ましい。
上記本発明にかかる生体用電極パッドにおいて、粘着シートは専ら生体に貼り付けることを目的として設けられるものであり、電気的な導電性まで要求されるものではない。よって、前記電極部分が存在しない任意の領域に形成することができる。
また、当該粘着シートは、粘着剤をシート状に形成したものであり、ゲル状またはゾル状の接着剤や粘着剤をシート状に形成したものである他、布帛やフィルムなどのシート体に対して粘着剤を含浸又は積層させたものであっても良い。かかる粘着シートは、接着性や粘着性を有する様々な材料で形成する事ができ、特に、装着時に汗をかいた場合であっても、当該生体電極用パッドが剥がれる事がない様に、耐水性を有する粘着剤を用いて形成するのが望ましい。また生体に貼付するものである事から、皮膚貼付用途で使用されているものから選択されるのが望ましい。
そして当該粘着シートは、基材の表側の面(生体に貼付した状態においてもっとも外側に存在する面)に設ける場合には、生体に向かう面が粘着性を有する事が必要であり、基材において生体に対向する面に設ける場合には、両面が粘着性を有する事が必要である。
上記通り、本発明にかかる生体電極用パッドでは、使用に際して生体に貼り付ける為の粘着シートの接着力が低下した場合には、これを剥がす等によって交換することにより、生体に対する接着力を元通りにすることで、繰り返し使用することのできる生体電極用パッドが実現する。
かかる生体電極用パッドにおいて、電解質層は必ずしも積層構造である必要はないが、電極部分と生体表面との密着性を確実にする上では、当該電解質層も積層構造に形成されているのが望ましい。
また、上記本発明にかかる生体電極用パッドは、最も表面に、伸縮性を有する薄肉のフィルムを設けるのも望ましい。即ち、最も外側の面には、伸縮自在な材料からなり、前記粘着シートの輪郭よりも大きく形成された薄肉フィルムを設けることが望ましい。かかる薄肉フィルムは、前記粘着シートを覆って使用者に密着するように形成する事ができる。
この薄肉フィルムは、基材から突出して存在する端子部を貫通させる開口を備えており、粘着シートを外側から押さえて使用者の表皮に密着させることができる。したがって、当該薄肉フィルムにおける生体と対向する面には、粘着剤又は接着剤が設けられる必要がある。かかる薄肉フィルムが粘着シートの外周全体をカバーする場合には、外部からの水分の侵入を阻止することができ、防水機能も発揮する事ができる。
また、この薄肉フィルムの表側には、これを生体に対して円滑に貼付する為に、剥離自在なアプリケーションフィルムを設けることが望ましい。即ち、当該薄肉フィルムを、捩れやシワ等を阻止しながら生体に貼付させた後に剥離する事ができる、樹脂製のシート又はフィルム状のアプリケーションフィルム(又はキャリアフィルム)を設ける事により、着用者自らが困難なく装着可能な生体電極用パッドとなる。
なお、この薄肉フィルムを設けた場合には、前記粘着シートを省略する事もでき、この場合には当該薄肉フィルムは、基材等、もっとも外側に存在する面をカバーし、当該面に貼付して設けられることになる。
そして本発明では、前記課題の少なくとも何れかを解決する為、前記生体電極用パッドを用いた生体信号測定装置を提供する。
即ち、生体からの電気信号を取得する生体信号取得装置であって、少なくとも、生体からの電気信号を取得するために生体に接触して使用される生体用電極パッドと、当該生体用電極パッドが取得した生体からの電気信号を取得して保存及び解析の少なくとも何れかを行う装置本体とからなり、当該生体用電極パッドとして、上記本発明にかかる生体電極用パッドが使用されている生体信号取得装置である。
かかる生体信号測定装置に使用される生体信号測定装置本体は、心電、心拍、体の動き、体温などの生体情報を、個人が簡便に測定する為の携帯用(ウェアラブル)生体情報処理装置として実施することができ、生体電極用パッドを介して生体信号を取得し、取得した生体信号を、無線手段によりパソコンに送ったり、或いは装置に内蔵されたメモリーカードなどの半導体記憶装置に記憶させて、接続コードなどでパソコンに送るように構成することができる。そして前記生体電極用パッドと当該生体信号測定装置との接続は、ホックや端子などにより簡易に行う事ができるように構成するのが望ましい。
かかる生体信号測定装置では、本発明に係る生体電極用パッドが使用されることから、生体に対する保持力の低下を無くして、且つ接触抵抗又は分極電圧の上昇を抑えて、より正確に生体信号を取得する事ができる。
上記本発明にかかる生体用電極パッドは、少なくともシート状に形成された基材と、当該基材の何れかの面に設けられた電極部分と、当該電極部分を覆う電解質層とを備えており、前記電解質層を生体に接触させた状態で、前記基材を生体に保持する粘着シートが剥離自在に設けられていることから、電解質が汗などの水分を含んで膨潤した場合であっても、当該粘着シートによって、生体に対する接着力が低下することは無くなる。よって、繰り返し使用することのできる生体用電極パッドが実現する。
そして繰り返し使用する際に、皮脂や塵埃が付着したり、水分を吸収したゲル状電解質部分を除去して、新たなゲル状電解質部分を出現させることにより、生体と電極部分との電気的な接続を確実にする事ができ、付着した塵埃などによる悪影響を無くして、生体信号の取得、及び生体に対する微弱な電気の供給を確実に行う事ができる生体電極用パッド、及びこれを使用した生体信号取得装置を提供することができる。
更に本発明にかかる生体用電極パッドにおいて、基材に対して2つの電極部分を形成した場合には、1つの基材に2つ以上の電極部分を設けた生体用の電極パッドでありながらも、生体に対する接着力の問題を解決し、更に衛生上の問題、粘着性や使用感の低下の問題、接触抵抗の上昇の問題、及び分極電圧の上昇の問題を解消しながらも、使用者が自ら貼付する事ができる、繰り返し使用可能な生体用電極パッドを提供することができる。
第1の実施の形態に係る生体用電極パッドの(A)分解斜視図、(B)B-B矢視端面図 第2の実施の形態に係る生体用電極パッドの(A)分解斜視図、(B)B-B矢視端面図 第3の実施の形態に係る生体用電極パッドの(A)分解斜視図、(B)B-B矢視端面図 第4の実施の形態に係る生体用電極パッドの(A)分解斜視図、(B)B-B矢視端面図 第5の実施の形態に係る生体用電極パッドの(A)分解斜視図、(B)B-B矢視端面図
以下、本実施の形態に係る生体用電極パッド50を、図面を参照しながら説明する。図1〜3は、それぞれ異なる実施の形態にかかる生体用電極パッド50を示しているが、何れも繰り返して使用できるように構成した例であって、本発明の課題を解決する事ができる。特に、図1に示す第1の実施の形態にかかる生体用電極パッド50a、図2に示す第2の実施の形態にかかる生体用電極パッド50b及び図3に示す第3の実施の形態にかかる生体用電極パッド50cは、生体に装着した状態において外に向く面側から見た状態であって、その下面側に粘着シート10を張り付けた態様を示しており、図4に示す第4の実施の形態にかかる生体用電極パッド50dは、生体に装着した状態において生体に向く面側から見た状態であって、当該面側に粘着シート10を設けた態様を示している。
図1に示す第1の実施の形態にかかる生体用電極パッド50aは、1つの基材11に2つの電極部分13を設けており、即ち、基材11において生体に向く面側には、相互に離れた位置に2つの電極部分13を設けている。それぞれの電極部分13には配線部分16を設けおり、当該配線部分16には、前記基材11を貫通して設けられた端子(スタッド12)が電気的に接続されている。これにより、電極部分13は配線部分16を介してスタッド12と電気的に接続されている。そして前記電極部分13には、導電性材料を用いて形成されたゲル状電解質部分14をそれぞれ設けると共に、当該ゲル状電解質部分14には、剥離自在に接合されたシート状の剥離シート15を積層している。この剥離シート15とゲル状電解質部分14とは交互に積層させており、本実施の形態では3層構造となる様に積層させている。但し当該層構造は3層に限ることなく、それ以上又は以下の積層構造であって良い。
上記基材11は、非導電性を有する材料で形成されたフィルム状又はシート状であって、十分な柔軟性と一定の保形性を備え、且つ簡易に切断しない程度の引っ張り強度を有する絶縁材料で形成する。当該基材11は、ポリエチレンテレフタレートフィルム、又はポリエチレンテレフタレートシートを使用して形成する事ができるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えばポリエチレンナフタレートフィルム(又はシート)、ポリアミドイミドフィルム(又はシート)等の樹脂材料の他、合成材不織布等のような電気絶縁性を有する材料を使用して形成する事もできる。但し、日常生活に於いても着用される携帯用(ウェアラブル)生体情報処理装置で使用される生体用電極パッド50の場合には、更に耐水性又は防水性を有する樹脂フィルム又は樹脂シートである事が望ましい。
当該基材11の形状は特に制限されるものではなく、装着した時の違和感を生じさせない大きさに形成するのが望ましい。特に本実施の形態に示す様に、1つの基材11に2つの電極部分13を設ける場合には、一定の幅を有する形状に形成することが望ましい。例えば、各電極部分13(測定点と基準点)の中心間距離で10〜200mm、望ましくは20〜120mmとして、十分な間隔をあけることができる形状及び大きさに形成する。
また、上記基材11の外側の面(スタッド12が突出する側の面)には、カーボン、金属又は金属化合物などの導電性材料からなるシールド層(図示せず)を設ける事もできる。かかるシールド層を設ける事により、電極部分13や配線部分16に対する電磁シールド効果を高めることができる。そして当該シールド層を設けた場合には、当該シールド層を樹脂シートからなるカバーフィルム(図示せず)で覆うことが望ましい。このカバーフィルムは、シールド層を覆って、当該シールド層の剥離や脱落を阻止する為に機能することができる。
前記基材11の生体に向く面には、導電性材料を印刷又は塗布して電極部分13、配線部分16及びアース接続部分等を形成する。即ち、本実施の形態にかかる生体用電極パッド50においては、電極部分13と配線部分16を、1つの基材11に2組設けていることから、1チャンネルの単一誘導測定を行う事ができる。そして1回の貼付により2つの電極(測定点と基準点)を同時に設置できることから、生体への取り付けを容易にすることができる。
上記の電極部分13、配線部分16及びアース接続部分は、何れも同じ導電性材料を用いて形成する事もできるが、本実施の形態では電極部分13は塩化銀を用いて形成し、配線部分16及びアース接続部分は銀を用いて形成している。但し、当該電極部分13、配線部分16及びアース接続部分は、その他にも銀−塩化銀、銀、金、銅、カーボン、アルミニウム、ニッケルなど、導電性を有する様々な金属を用いて形成することもでき、これらは印刷によって形成する事ができる。
基材11に対して電極部分13、配線部分16及びアース接続部分を形成した後は、これに電気非導電性(絶縁性)を有する材料からなる絶縁部(図示せず)を形成しても良い。この絶縁部は電気的絶縁性を有するフォトレジスト材料を用いて形成する事ができ、例えば配線部分16をカバーする様に形成することができる。かかる絶縁部は、特に限定されるものではなく、ノボラック型エポキシアクリレート化合物や、ビスフェノールフルオレン型エポキシアクリレート化合物、あるいはこれらエポキシアクリレート化合物の酸変性物などの光硬化型樹脂組成物の他、熱硬化性樹脂組成物や熱可塑性樹脂組成物等で形成することができる。また、この絶縁部は必ずしもフォトレジスト材料が使用される必要は無く、例えば塩化ビニールフィルム、PETフィルム、合成材不織布等のように電気絶縁性を有する材料を用いて、層状、フィルム状又はシート状に形成する事もできる。
そして前記基材11の生体側には、ゲル状電解質部分14と剥離シート15とを複数積層させてなる電解質層18を設けている。ゲル状電解質部分14は各電極部分13ごとに設けられており、相互に電気的に接続されることなく、各ゲル状電解質部分14同士の間に間隙を設けている。これにより、各ゲル状電解質部分14同士間には、生体に接していない自由領域(即ち「離反領域S」)が存在することになる。
かかるゲル状電解質部分14は、導電性を有する材料を用いて形成される。例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等で構成でき、更にカラヤゴムで構成することができる。また、当該導電性を有する材料は、ゲル状又はジェル状等の様に半流動性又は流動性を有し、更に生体に対して貼着可能な粘着力を有することが望ましい。
そして上記のゲル状電解質部分14には、電気的絶縁性材料からなる剥離シート15が設けられる。この剥離シート15は、それよりも生体側に存在するゲル状電解質部分14を剥がす為に使用されるものであり、少なくとも積層されているゲル状電解質同士を剥がすことができる程度の引張強度を有する材料で形成することができる。例えば、PETフィルムなどのプラスチックシート、テフロン(登録商標)シート、不織布・布などの布帛、或いは紙を用いて形成することができる。但し、当該剥離シート15は、同一層内のゲル状電解質部分14同士での短絡を阻止する場合には、絶縁性を有する材料で形成する必要があり、一方で厚さ方向に積層されるゲル状電解質部分14同士の間に設ける場合には、絶縁性は必要ではない。
また当該剥離シート15は、生体側に存在するゲル状電解質部分14を剥がす為に使用するものであり、一方で当該生体用電極パッド50を生体から剥がす際には、当該剥離シート15から生体に貼り付いているゲル状電解質部分14だけが剥がれる事の無い様に保持する必要がある。よって、この剥離シート15は、基材11に向かって存在する面だけが、ゲル状電解質部分14から剥離しやすい様に加工されていることが望ましく、例えば片面だけを剥離剤で処理することが望ましい。そして当該剥離シート15における生体側に向かう面は、粗面加工するか、或いは接着剤を塗布する事もできる。
また、かかる剥離シート15は、各ゲル状電解質部分14ごとに設けても良いが、望ましくは同一平面内に存在する全てのゲル状電解質部分14を覆うように形成する。1枚の剥離シート15を剥がすことにより、2つのゲル状電解質部分14を同時に剥がす事ができる為である。この時、積層されている剥離シート15を正確に剥がすために、その輪郭部分には、一部に突出したタブ19(剥離タブ19)を形成することが望ましい。かかるタブ19を形成することにより、目的とするゲル状電解質部分14だけを選択的に剥がす事ができる。
そして、当該剥離シート15には、電極部分13と生体表面との間における電気的な接続を円滑に行う為に、導電用開口17が形成されている。この導電用開口17は、電極部分13と対向する位置に形成されており、当該剥離シート15の厚さ方向に貫通する孔として形成している。この導電用開口17の開口面積は、20mm〜35mm程度の大きさに形成する事ができ、本実施の形態では約28mmに形成している、そして複数積層された剥離シート15間において、当該導電用開口17は厚さ方向に正対する位置に形成している。よって積層状に形成される電解質層18において、電極部分13が存在する領域には、その厚さ方向にゲル状電解質部分14だけが存在することになり、剥離シート15が生体信号の伝達に影響を与えることなく、高感度で生体信号を取得することができる。かかる導電用開口17は、28mmの開口面積の貫通孔を複数形成することにより、積層状態に形成した電解質層18全体の一体性を高めることができ、当該生体用電極パッド50を生体から剥がす際に、ゲル状電解質部分14だけが生体に残留する事態を無くすことができる。なお、この剥離シート15には、前記導電用開口17とは別に、厚さ方向に貫通する接合用の開口を設けても良い。かかる接合用の開口を通して剥離シート15の両側に存在するゲル状電解質部分14同士が接合し、電解質層18全体の一体性を高めることができる。
以上の様な構成により、生体に接するゲル状電解質が、使用によって粘着力が低下したり、或いはゴミが付着した場合には、前記剥離シート15を剥がすことにより、それよりも下層に存在するゲル状電解質層18を出現させることができ、これにより再び十分な粘着力で、使用者の表皮に装着することができる。
そして、この図1に示す実施の形態では、基材11において、装着時に外側に存在する面側には、粘着シート10を設け、この粘着シート10によって、生体に対する貼り付けを確実なものとしている。かかる粘着シート10は、基材11よりも一回り大きな輪郭形状に形成されており、基材11の輪郭よりも外側に突出するように形成している。この粘着シート10は、プラスチックシートや、不織布・布などの布帛、或いは紙などのシートに、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、膠、シリコーン系粘着剤など、各種の粘着剤を積層させたものであり、基材11を覆って生体に貼り付くように形成される。
かかる粘着シート10を使用して生体用電極パッド50を生体に貼付することにより、前記ゲル状電解質が汗などの水分を含んで膨潤し、粘着力が低くなった場合であっても、確実に生体に保持する事ができる。そして、使用によってこの粘着シート10の粘着力又は接着力が低下した場合には、当該粘着シート10を剥がして、新たな粘着シート10を貼り合わせ、再利用することができる。したがって、この粘着シート10が設けられる基材11の外側の面(更に前記シールド層やカバーシートが設けられる場合には、その外側)の面は、当該粘着シート10を剥離し易いように表面処理されていることが望ましい。
なお、図面では各層の存在を明らかにするべく厚く表示しているが、各層は印刷や塗布によって形成する事から、実際には薄く形成され、その結果、当該生体用電極パッド50の柔軟性を確保し、着用者の体動に追従しやすいものとなる。
以下、上記第1の実施の形態に基づいて、更に別の実施の形態にかかる生体用電極パッドを、図2〜4に基づいて説明する。但し、第1の実施の形態における生体用電極パッドの構成部材と機能上、ほぼ同一の構成部品については、同じ符号を使用して、その詳細な説明を省略する。
図2は、上記図1に示した実施の形態に関連する第二の実施の形態にかかる生体用電極パッド50bを示している。この実施の形態にかかる生体用電極パッド50bは、基材11に設けたスタッド12の裏側に電極部分13を設けており、図1における配線部分16を無くした構造となっている。また、この図2に示す実施の形態では、剥離シート15にタブ19を設ける代わりに、ゲル状電解質部分14の輪郭の一部を凹ませて、剥離用窪み20を形成している。即ち、この剥離用窪み20においては、ゲル状電解質部分14が存在しないことから、剥離シート15だけを摘まんで、円滑に剥離シート15と、これに設けられたゲル状電解質部分14を剥がす事ができる。
図3は、1つの基材11に1つの電極部分13を設けた実施の形態にかかる生体用電極パッド50cを示している。この実施の形態においても、基材11の生体に向く面には電極部分13を形成し、この電極部分13にはゲル状電解質部分14を設け、そして剥離シート15とゲル状電解質部分14とを積層させている。そして基材11の外側の面には、当該基材11を貫通し、かつ前記電極部分13と電気的に接続するスタッド12が突出するとともに、当該基材11を生体に貼付する為の粘着シート10を設けている。
この図3に示す第3の実施の形態の生体用電極パッド50cにおいても、使用によってゲル状電解質部分14の粘着力が低下した場合には、前記剥離シート15を剥がすことによって、これを除去し、その下層に存在する新たな粘着シート10を出現させることができる。そして、基材11の外側から粘着シート10によって生体に保持することにより、ゲル状電解質部分14の粘着力だけに頼ることなく、確実に生体に貼り付けておくことができる。この実施の形態においても、粘着シート10は、接着力が低下した場合には、剥がして新たな粘着シート10を貼り付けて使用する事ができ、これにより繰り返し使用しても剥がれにくい生体用電極パッド50を実現する事ができる。
特にこの実施の形態では、剥離シート15には3つの導電用開口17を設けている。複数の導電用開口17を設ける事により、積層状態に形成した電解質層18の全体の一体性を高めることができ、当該生体用電極パッド50cを生体から剥がす際に、ゲル状電解質部分14だけが生体に残留するといった不都合を無くすことができる。
図4は第4の実施の形態にかかる生体用電極パッド50dを示している。特にこの実施の形態では、粘着シート10を、基材11において電極部分13が形成されている側の面、即ち生体に向かう面に設けている。特に本実施の形態にかかる生体用電極パッド50dでは、基材11の中心部分に電極部分13を設けると共に、当該電極部分13をカバーする様にゲル状電解質部分14を設け、そして当該ゲル状電解質部分14を囲むように、かつ基材11の縁部分に沿って粘着シート10を設けている。かかるゲル状電解質部分14と粘着シート10とは同じ層内に存在させ、そしてこれらを覆うようにして剥離シート15を設け、これを積層させている。
このように粘着シート10を、基材11の生体側の面に設けることにより、剥離シート15を剥がすことにより、ゲル状電解質部分14と粘着シート10とを同時に剥がす事ができ、これによって、その下層に存在する新たなゲル状電解質部分14と粘着シート10とを出現させて、再び、確実に生体に貼付する事ができる。
なお、本実施の形態に示す様に、基材11において生体に向かう面に粘着シート10を設ける構成は、前記図1に示したように、1つの基材11に2つの電極部分13を設ける場合でも実施可能であり、またこの図4に示す実施の形態でも、剥離シート15には、その上下に存在するゲル状電解質部分14と粘着シート10とを相互に接続する為に、厚さ方向に貫通する開口を設けることもできる。
図5は第5の実施の形態にかかる生体用電極パッド50eを示す(A)分解斜視図、(B)B-B矢視端面図である。この実施の形態にかかる生体用電極パッド50eは、最も外側の面に、前記粘着シート10の輪郭よりも大きく形成された薄肉フィルム31を設けた例を示している。この実施の形態において、薄肉フィルム31は、前記実施の形態1に示した生体用電極パッド50aにおける粘着シート10を覆うように設けられている。その際、当該薄肉フィルムの添着を円滑に行う事ができるように、この薄肉フィルム31の上には、アプリケーションフィルム32が設けられており、当該アプリケーションフィルム32の保形性によって、生体への貼付を、シワを生じさせることなく実施する事ができる。よって、このアプリケーションフィルム32は、当該生体用電極パッド50eを生体に取付けた後においては、薄肉フィルム31から取り去る事ができる。
かかる薄肉フィルム31を設けた本実施の形態にかかる生体用電極パッド50eによれば、前記粘着シート10による生体への貼付力を、当該薄肉フィルム31の貼付によって補助する事ができ、更に当該生体用電極パッド50e内への水分の侵入を阻止する事ができ、防水性を高めた生体用電極パッド50eが実現する。なお、当該薄肉フィルム31による生体への貼付力が十分に強い場合には、前記粘着シート10を省略して、基材の上に直接、当該薄肉フィルム31を貼付する事もできる。但し、図5に示す様に、粘着シート10を設けた場合には、薄肉フィルム31を剥がして交換する際に、当該薄肉フィルム31が基材に残留することなく、粘着シート10ごと綺麗に剥がす事ができることから、繰り返し使用する生体用電極パッドにおいて好適なものとなる。
また剥離シート15におけるゲル状電解質部分14の設置領域同士の間であって、平面方向に凸状に膨らんだ領域には2つの開口部を設け、当該開口部を塞ぐようにゲル状電解質14を設けている。これにより、複数積層された剥離シート15間において、このゲル状電解質14も凸状に膨らんだ領域には2つの開口部を介して積層方向に電気的に接続されることになる。かかる凸状に膨らんだ領域に存在するゲル状電解質14には、アース電極やシールド層を電気的に接続する事ができる。
上記実施の形態では、特に生体信号を取得する為の生体用電極パッド50について説明してきたが、その他にも装着者の患部に微弱な電流を供給して電磁波治療を行う電磁波治療器具に接続される生体用電極パッド50としても利用することができる。
上記本発明にかかる生体用電極パッドは、携帯用(ウェアラブル)生体情報処理装置や、その他の生体情報取得装置において使用する事ができ、使用者が自分で身体に貼り付けることのできる生体用電極パッドとして使用する事ができる。
10 粘着シート
11 基材
12 スタッド
13 電極部分
14 ゲル状電解質部分
15 剥離シート
16 配線部分
17 導電用開口
18 ゲル状電解質層
19 剥離タブ
31 薄肉フィルム
32 アプリケーションフィルム
50a〜d 生体用電極パッド
S 離反領域

Claims (7)

  1. 生体からの電気信号を取得するために生体に接触して使用される生体用電極パッドであって、
    少なくともシート状に形成された基材と、当該基材の何れかの面に設けられた電極部分と、当該電極部分を覆う電解質層とを備えて構成されており、
    前記電解質層を生体に接触させた状態で、前記基材を生体に保持する粘着シートが剥離自在に設けられていることを特徴とする生体用電極パッド。
  2. 前記粘着シートは、前記基材における電極部分が設けられた面の反対側に存在する面に、当該面の輪郭からはみ出した状態で、剥離自在に設けられており、
    前記基材における粘着シートが設けられる領域は、当該粘着シートを剥離自在な面として形成されている、請求項1に記載の生体用電極パッド。
  3. 前記電解質層は、ゲル状電解質部分と、当該ゲル状電解質部分に対して剥離自在に接合するシート状の剥離シートとを交互に積層させた積層構造であり、
    当該剥離シートには、厚さ方向に貫通して、一方の面側に存在するゲル状電解質部分と他方の面側に存在するゲル状電解質部分とを電気的に接続する導電用開口が形成されおり、
    当該導電用開口は、前記ゲル状電解質部分の平面積の1%以上で、90%以下の開口面積で、前記電極部分と対向する位置に形成されている、請求項1又は2に記載の生体用電極パッド。
  4. 前記剥離シートには、前記導電用開口の近傍又は当該導電用開口から離れた位置に、前記剥離シートの厚さ方向両側に存在するゲル状電解質部分同士を直接接合する、接合用開口が形成されている請求項3に記載の生体用電極パッド。
  5. 前記電解質層は、前記電極部分ごとに離間して設けられたゲル状電解質部分と、当該ゲル状電解質部分に対して剥離自在に接合するシート状の剥離シートとを交互に積層させた積層構造であり、
    当該ゲル状電解質部分同士の間には、積層される剥離シート同士が接合されていない離反領域が設けられており、
    同一層内に設けられる全てのゲル状電解質部分は同じ剥離シートと接合しており、
    前記剥離シートの輪郭部分には、一部を突出させた剥離用タブを形成するか、又はゲル状電解質部分の輪郭の一部を凹ませた剥離用窪みが形成されている、請求項1〜4の何れか一項に記載の生体用電極パッド。
  6. 最も外側の面には、前記粘着シートの輪郭よりも大きく形成された薄肉フィルムが設けられており、
    当該薄肉フィルムは伸縮自在な材料を用いて形成されると共に、前記粘着シートを覆って使用者に密着する、請求項1〜5の何れか一項に形成の、生体電極パッド。
  7. 生体からの電気信号を取得する生体信号取得装置であって、
    少なくとも、生体からの電気信号を取得するために生体に接触して使用される生体用電極パッドと、
    当該生体用電極パッドが取得した生体おからの電気信号を取得して保存及び解析の少なくとも何れかを行う装置本体とからなり、
    当該生体用電極パッドとして、請求項1〜6の少なくとも何れか一項に記載の生体用電極パッドが使用されている、生体信号取得装置。
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